(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-19
(45)【発行日】2023-06-27
(54)【発明の名称】ガス分析計
(51)【国際特許分類】
G01N 21/3504 20140101AFI20230620BHJP
【FI】
G01N21/3504
(21)【出願番号】P 2021058447
(22)【出願日】2021-03-30
【審査請求日】2022-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100149249
【氏名又は名称】田中 達也
(72)【発明者】
【氏名】松尾 純一
(72)【発明者】
【氏名】海野 裕作
【審査官】井上 徹
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-184368(JP,A)
【文献】特開2019-184523(JP,A)
【文献】特開2000-171736(JP,A)
【文献】特開2002-286969(JP,A)
【文献】特開昭59-226309(JP,A)
【文献】特開2003ー22542(JP,A)
【文献】特開2013-57651(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109540800(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/00-G01N 21/01
G01N 21/17-G01N 21/61
G02B 6/26-G02B 6/27
G02B 6/30-G02B 6/34
G02B 6/42-G02B 6/43
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子から測定ガスに光を照射するとともに前記測定ガスを通過した光を受光することにより前記測定ガス中の所定成分を測定するガス分析計であって、
前記発光素子の光軸に平行でない少なくとも1つの軸線に沿って位置調節可能なベース部材と、
前記光軸に平行でない少なくとも1つの軸線を中心に角度調節可能に前記ベース部材に保持されるとともに前記発光素子を保持する保持部材と、を有
し、
前記保持部材が接触面を有し、
前記ベース部材が、前記保持部材の前記接触面が接触する被接触面を有する受容部材と、前記受容部材に一体に取り付けられる枠部材と、を有し、
前記接触面と前記被接触面との少なくとも一方が球面に沿う形状をなし、
前記枠部材が対向壁を有し、
前記対向壁には、前記軸線を中心に前記保持部材を角度調節可能な2つの調節ねじが進退可能に取り付けられ、当該2つの調節ねじの先端と前記被接触面とによって前記保持部材が挟持される、
ガス分析計。
【請求項2】
前記ベース部材、前記保持部材及び前記発光素子をそれぞれ備える複数の発光部を有する、請求項1に記載のガス分析計。
【請求項3】
前記発光素子から照射される前記光を反射することで前記光を前記測定ガス中を往復させる反射部を有する、請求項1又は2に記載のガス分析計。
【請求項4】
前記ベース部材、前記保持部材及び前記発光素子を備える発光部と、前記発光素子から照射される前記光を反射することで前記光を前記測定ガス中を往復させる反射部とが、前記測定ガスの流路を形成する流路壁に別個に取り付けられる、請求項1~3の何れか1項に記載のガス分析計。
【請求項5】
前記保持部材が、前記光軸に平行でない少なくとも2つの軸線を中心に角度調節可能に前記ベース部材に保持される、請求項1~4の何れか1項に記載のガス分析計。
【請求項6】
前記ベース部材が、前記光軸に平行でない少なくとも2つの軸線に沿って位置調節可能である、請求項1~5の何れか1項に記載のガス分析計。
【請求項7】
波長可変ダイオードレーザ吸収分光法を用いる、請求項1~6の何れか1項に記載のガス分析計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はガス分析計に関する。
【背景技術】
【0002】
波長可変ダイオードレーザ吸収分光法を用いたレーザガス分析計などのガス分析計として、発光素子を保持する保持部材が、発光素子の光軸に平行でない少なくとも1つの軸線に沿って位置調節可能なものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来のガス分析計は、発光素子から照射される光を受光素子で受光できるように発光素子の光軸の位置と角度を合わせるアライメントの容易化を実現し易くするという点において、改善の余地がある。
【0005】
そこで本開示の目的は、アライメントの容易化を実現し易いガス分析計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
幾つかの実施形態に係るガス分析計は、発光素子から測定ガスに光を照射するとともに前記測定ガスを通過した光を受光することにより前記測定ガス中の所定成分を測定するガス分析計であって、前記発光素子の光軸に平行でない少なくとも1つの軸線に沿って位置調節可能なベース部材と、前記光軸に平行でない少なくとも1つの軸線を中心に角度調節可能に前記ベース部材に保持されるとともに前記発光素子を保持する保持部材と、を有する、ガス分析計である。このような構成によれば、アライメントの容易化を実現し易くすることができる。
【0007】
一実施形態において、前記ガス分析計は、前記ベース部材、前記保持部材及び前記発光素子をそれぞれ備える複数の発光部を有する、ガス分析計である。このような構成によれば、複数の発光部を用いて測定ガス中の複数の所定成分を測定することができる。また、複数の発光部について互いに独立してアライメントを行うことができるので、容易なアライメントを実現することができる。
【0008】
一実施形態において、前記ガス分析計は、前記発光素子から照射される前記光を反射することで前記光を前記測定ガス中を往復させる反射部を有する、ガス分析計である。このような構成によれば、測定ガス中の光路長を反射部によって倍増させることができるので、測定精度を高めることができる。
【0009】
一実施形態において、前記ガス分析計は、前記ベース部材、前記保持部材及び前記発光素子を備える発光部と、前記発光素子から照射される前記光を反射することで前記光を前記測定ガス中を往復させる反射部とが、前記測定ガスの流路を形成する流路壁に別個に取り付けられる、ガス分析計である。このような構成によれば、測定ガス中の長い光路長を確保することができるので、測定精度を高めることができる。
【0010】
一実施形態において、前記ガス分析計は、前記保持部材が、前記光軸に平行でない少なくとも2つの軸線を中心に角度調節可能に前記ベース部材に保持される、ガス分析計である。このような構成によれば、アライメントの容易化をより実現し易くすることができる。
【0011】
一実施形態において、前記ガス分析計は、前記ベース部材が、前記光軸に平行でない少なくとも2つの軸線に沿って位置調節可能である、ガス分析計である。このような構成によれば、アライメントの容易化をより実現し易くすることができる。
【0012】
一実施形態において、前記ガス分析計は、波長可変ダイオードレーザ吸収分光法を用いる、ガス分析計である。このような構成によれば、測定ガス中の所定成分を精度良く測定することができる。
【0013】
一実施形態において、前記ガス分析計は、前記保持部材が、前記光軸に交差する少なくとも1つの軸線を中心に角度調節可能に前記ベース部材に保持される、ガス分析計である。このような構成によれば、アライメントの容易化をより実現し易くすることができる。
【0014】
一実施形態において、前記ガス分析計は、前記保持部材が、前記光軸にそれぞれ交差するとともに互いに交差する2つの軸線を中心に角度調節可能に前記ベース部材に保持される、ガス分析計である。このような構成によれば、アライメントの容易化をより実現し易くすることができる。
【0015】
一実施形態において、前記ガス分析計は、前記ベース部材が、前記光軸に交差する少なくとも1つの軸線に沿って位置調節可能である、ガス分析計である。このような構成によれば、アライメントの容易化をより実現し易くすることができる。
【0016】
一実施形態において、前記ガス分析計は、前記ベース部材が、前記光軸にそれぞれ交差するとともに互いに交差する2つの軸線に沿って位置調節可能である、ガス分析計である。このような構成によれば、アライメントの容易化をより実現し易くすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、アライメントの容易化を実現し易いガス分析計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】一実施形態に係るガス分析計を流路壁に取り付けた状態で示す一部断面側面図である。
【
図2A】
図1に示すガス分析計の発光部を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本開示に係る実施形態について詳細に例示説明する。
【0020】
図1に示すように、本実施形態に係るガス分析計1は、例えば波長可変ダイオードレーザ吸収分光法(TDLAS:Tunable Diode Laser Absorption Spectroscopy)を用いて、複数の発光素子2からそれぞれ測定ガス3に光4を照射するとともに測定ガス3を通過した光4を受光することにより測定ガス3中の複数の所定成分を測定するように構成される。
【0021】
波長可変ダイオードレーザ吸収分光法は、測定ガス3中の光路長と、測定ガス3通過前後の光4の特定の波長成分の強度差、つまり吸光度と、に基づいて測定ガス3中の所定成分の例えば濃度を測定する方法である。所定成分としては、例えば、CO、CO2、H2O、CnHm、NH3、O2などが挙げられる。
【0022】
本実施形態では、ガス分析計1は、レーザダイオード等からなる発光素子2と発光素子2から照射される光4を受光するフォトダイオード等からなる受光素子5とをそれぞれ備える複数の光送受信部6と、複数の発光素子2から照射される光4をそれぞれ反射することで光4を測定ガス3中を往復させる反射部7と、を有する。複数の光送受信部6によれば、測定ガス3中の複数の所定成分を測定することができる。なお、光送受信部6の数は本実施形態では2つであるが、これに限らず適宜増減が可能である。
【0023】
各々の光送受信部6は第1ハウジング8に収納され、第1ハウジング8は測定ガス3の流路を形成する筒状の流路壁9にアライメントフランジ10を介して取り付けられる。第1ハウジング8はアライメントフランジ10を調節することで流路壁9に対して角度調節可能(
図1中太線矢印参照)である。アライメントフランジ10を角度調節することで、複数の発光素子2の光軸をまとめて角度調節することができる。
【0024】
反射部7は光4を反射するリトロリフレクターなどの光学素子からなる。反射部7は第2ハウジング11に角度調節可能に収納され、第2ハウジング11は流路壁9に第1ハウジング8とは別個に取り付けられる。測定ガス3中の光路長を反射部7によって倍増させることができるので、測定精度を高めることができる。
【0025】
上述のように本実施形態に係るガス分析計1は、流路を挟んで互いに対向する2つの取り付け部(第1ハウジング8と第2ハウジング11)を有する対向型であり、また、反射部7を有する反射型であり、複数の発光素子2を有する複数光軸型である。対向型、反射型又は複数光軸型はアライメントの難易度が高くなる傾向があり、これら全てに該当する本実施形態に係るガス分析計1は特にアライメントの難易度が高くなる傾向がある。
【0026】
そこで本実施形態に係るガス分析計1は、アライメントの容易化を実現するために、複数の光軸の位置と角度(向き)を互いに独立して調節可能に構成される。より具体的に、ガス分析計1は、ベース部材12、保持部材13及び発光素子2をそれぞれ備える複数の発光部14を有する。複数の発光部14は互いに同様の構成であるため、1つの発光部14について以下に詳細に例示説明する。
【0027】
図2A~
図2Bに示すように、保持部材13は、発光素子2を保持する。発光素子2は光軸に沿って光4を出射する。以下、光軸に一致する軸線をZ軸と称する。保持部材13は、Z軸を中心とする円環状をなし、その内周縁で発光素子2を一体に保持する。また、保持部材13は、Z軸を中心とする円環状をなし且つZ軸上に球面中心Oを備える球面に沿う形状をなす接触面13aを有する。
【0028】
ベース部材12は、保持部材13が
図2Bに示す中立位置にあるときにZ軸を中心とする円環状をなす。なお、中立位置とは、Z軸が後述するX方向と後述するY方向との両方に対して垂直となる位置を意味する。より具体的に、ベース部材12は、保持部材13の接触面13aが接触する被接触面12aを有する受容部材12bと、受容部材12bに一体に取り付けられる枠部材12cと、を有する。被接触面12aは、保持部材13が中立位置にあるときに、Z軸を中心とする円環状をなし且つ接触面13aの形状を規定する球面に沿う形状をなす。枠部材12cは、保持部材13が中立位置にあるときに、Z軸に沿うZ方向において被接触面12aに対向するとともにZ軸を中心とする円環状をなす対向壁12dを有する。
【0029】
対向壁12dには、保持部材13が中立位置にあるときにZ方向に見てY’軸上にZ軸を挟んで設けられる2つのX’軸周り調節ねじ15が、保持部材13が中立位置にあるときにZ方向に進退可能に取り付けられる。ここで、X’軸とY’軸は、球面中心Oをそれぞれ通り、保持部材13が中立位置にあるときにZ軸にそれぞれ直角に交差するとともに互いに直角に交差する。また、2つのX’軸周り調節ねじ15の先端と被接触面12aとによって保持部材13が挟持される。したがって、2つのX’軸周り調節ねじ15のZ方向の位置を調節する(つまり、一方のX’軸周り調節ねじ15を後退させるとともに他方のX’軸周り調節ねじ15を前進させる)ことで、保持部材13とそれに保持される発光素子2をX’軸を中心に回動させ、それによりX’軸を中心に光軸の角度調節(中立位置での光軸に対する光軸の傾斜角度の調節)をすることができる。
【0030】
また、対向壁12dには、保持部材13が中立位置にあるときにZ方向に見てX’軸上にZ軸を挟んで設けられる2つのY’軸周り調節ねじ16が、保持部材13が中立位置にあるときにZ方向に進退可能に取り付けられる。また、2つのY’軸周り調節ねじ16の先端と被接触面12aとによって保持部材13が挟持される。したがって、2つのY’軸周り調節ねじ16のZ方向の位置を調節する(つまり、一方のY’軸周り調節ねじ16を後退させるとともに他方のY’軸周り調節ねじ16を前進させる)ことで、保持部材13とそれに保持される発光素子2をY’軸を中心に回動させ、それによりY’軸を中心に光軸の角度調節をすることができる。
【0031】
なお、接触面13aと被接触面12aの両方を球面に沿う形状とするのに変えて、接触面13aと被接触面12aの一方のみを球面に沿う形状としてもよい。また、
図2Bにおいて発光素子2は左向き(左方向に光4を出射する向き)で保持部材13に保持されている(つまり、発光素子2の表側にX’軸周り調節ねじ15とY’軸周り調節ねじ16がある)が、これに代えて、
図2Bにおいて保持部材13の向きはそのままで発光素子2を右向きにして保持部材13に保持させる(つまり、発光素子2の裏側にX’軸周り調節ねじ15とY’軸周り調節ねじ16がある)構成としてもよい。
【0032】
ベース部材12は、保持部材13が中立位置にあるときにZ軸にそれぞれ直角に交差するとともに互いに直角に交差する2つの軸線であるX軸とY軸に沿って位置調節可能に第1ハウジング8に保持される。例えば、ベース部材12は、X軸に沿うX方向に進退可能なX方向調節ねじ17を介してX方向に位置調節可能であり、Y軸に沿うY方向に進退可能なY方向調節ねじ18を介してY方向に位置調節可能である。なお、X軸とX’軸は互いに平行であり、Y軸とY’軸は互いに平行である。
【0033】
このように、ベース部材12の位置調節によって光軸を平行移動させることができ、保持部材13の角度調節によって光軸を傾斜させることができる。
【0034】
上述のように、本実施形態に係る対向型、反射型及び複数光軸型のガス分析計1は、光軸の位置と角度を互いに独立して調節可能な複数の発光部14を有するので、容易なアライメントを実現することができる。
【0035】
前述した実施形態は本開示の一例であり、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0036】
例えば、前述した実施形態に係るガス分析計1は、以下に述べるような種々の変更が可能である。
【0037】
前述した実施形態に係るガス分析計1は、発光素子2から測定ガス3に光4を照射するとともに測定ガス3を通過した光4を受光することにより測定ガス3中の所定成分を測定するガス分析計1であって、発光素子2の光軸に平行でない少なくとも1つの軸線に沿って位置調節可能なベース部材12と、光軸に平行でない少なくとも1つの軸線を中心に角度調節可能にベース部材12に保持されるとともに発光素子2を保持する保持部材13と、を有する、ガス分析計1である限り、種々の変更が可能である。
【0038】
例えば、前述した実施形態に係るガス分析計1は2つの発光素子2を有するが、これに限らず、1つの発光素子2を有してもよいし、3つ以上の2つの発光素子2を有してもよい。
【0039】
また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、ベース部材12が2つの軸線(X軸、Y軸)に沿って位置調節可能であるが、ベース部材12が1つの軸線に沿って位置調節可能であってもよいし、ベース部材12が3つ以上の軸線に沿って位置調節可能であってもよい。また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、X軸とY軸が直交しているが、これに限らず、X軸とY軸が直角以外の角度で交差してもよい。
【0040】
また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、保持部材13が2つの軸線(X’軸、Y’軸)を中心に角度調節可能であるが、これに限らず、保持部材13が1つの軸線を中心に角度調節可能であってもよいし、保持部材13が3つ以上の軸線を中心に角度調節可能であってもよい。また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、X’軸とY’軸が直交しているが、これに限らず、X’軸とY’軸が直角以外の角度で交差してもよい。また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、X軸とX’軸が互いに平行であるがこれに限らない。また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、Y軸とY’軸が互いに平行であるがこれに限らない。
【0041】
また、前述した実施形態に係るガス分析計1は反射部7を有する反射型であるが、これに限らず、発光素子2と受光素子5が流路を挟んで互いに対向するように取り付けられる非反射型の対向型であってもよい。また、前述した実施形態に係るガス分析計1は対向型であるが、これに限らず、流路壁9への取り付け部が1つだけであり、反射部7が流路内に配置されるプローブ型であってもよい。
【0042】
なお、前述した実施形態に係るガス分析計1は、ベース部材12、保持部材13及び発光素子2をそれぞれ備える複数の発光部14を有する、ガス分析計1であることが好ましい。
【0043】
また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、発光素子2から照射される光4を反射することで光4を測定ガス3中を往復させる反射部7を有する、ガス分析計1であることが好ましい。
【0044】
また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、ベース部材12、保持部材13及び発光素子2を備える発光部14と、発光素子2から照射される光4を反射することで光4を測定ガス3中を往復させる反射部7とが、測定ガス3の流路を形成する流路壁9に別個に取り付けられる、ガス分析計1であることが好ましい。
【0045】
また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、保持部材13が、光軸に平行でない少なくとも2つの軸線を中心に角度調節可能にベース部材12に保持される、ガス分析計1であることが好ましい。
【0046】
また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、ベース部材12が、光軸に平行でない少なくとも2つの軸線に沿って位置調節可能である、ガス分析計1であることが好ましい。
【0047】
また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、波長可変ダイオードレーザ吸収分光法を用いる、ガス分析計1であることが好ましい。
【0048】
また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、保持部材13が、光軸に交差する少なくとも1つの軸線を中心に角度調節可能にベース部材12に保持される、ガス分析計1であることが好ましい。
【0049】
また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、保持部材13が、光軸にそれぞれ交差するとともに互いに交差する2つの軸線を中心に角度調節可能にベース部材12に保持される、ガス分析計1であることが好ましい。
【0050】
また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、ベース部材12が、光軸に交差する少なくとも1つの軸線に沿って位置調節可能である、ガス分析計1であることが好ましい。
【0051】
また、前述した実施形態に係るガス分析計1は、ベース部材12が、光軸にそれぞれ交差するとともに互いに交差する2つの軸線に沿って位置調節可能である、ガス分析計1であることが好ましい。
【符号の説明】
【0052】
1 ガス分析計
2 発光素子
3 測定ガス
4 光
5 受光素子
6 光送受信部
7 反射部
8 第1ハウジング
9 流路壁
10 アライメントフランジ
11 第2ハウジング
12 ベース部材
12a 被接触面
12b 受容部材
12c 枠部材
12d 対向壁
13 保持部材
13a 接触面
14 発光部
15 X’軸周り調節ねじ
16 Y’軸周り調節ねじ
17 X方向調節ねじ
18 Y方向調節ねじ
O 球面中心