(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-19
(45)【発行日】2023-06-27
(54)【発明の名称】ステータユニット、モータ、および、ステータユニットの製造方法
(51)【国際特許分類】
H02K 3/50 20060101AFI20230620BHJP
H02K 15/02 20060101ALI20230620BHJP
H02K 3/34 20060101ALI20230620BHJP
【FI】
H02K3/50 Z
H02K15/02 A
H02K3/34 C
(21)【出願番号】P 2018237660
(22)【出願日】2018-12-19
【審査請求日】2021-11-18
(73)【特許権者】
【識別番号】398061810
【氏名又は名称】ニデックテクノモータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100138689
【氏名又は名称】梶原 慶
(72)【発明者】
【氏名】岡田 忠士
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀治
【審査官】中島 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-175897(JP,A)
【文献】特開2014-112509(JP,A)
【文献】特開2013-207964(JP,A)
【文献】特開2017-085843(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/00- 3/52
H02K 15/00-15/02
H02K 15/04-15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステータユニットの製造方法であって、
前記ステータユニットは、ステータと、導電部材と、を有し、
前記ステータは、
ステータコアと、
前記ステータコアにアルミニウム線で構成される導線が巻かれて形成されたコイルと、
前記コイルから引き出された前記導線と接続される端子と、
を有し、
前記導電部材は、前記端子を介して前記導線と電気的に接続され、
前記製造方法は、
a)前記導線を前記端子に接続する工程と、
b)前記導線と前記端子との接続箇所をアルミニウム用半田で半田付けする工程と、
c)前記端子を覆うアルミニウム用半田の少なくとも一部を銅用半田で覆う工程と、
f)前記アルミニウム用半田および前記銅用半田で覆われた前記端子の周りに前記導電部材を配置する工程と、
g)前記アルミニウム用半田および前記銅用半田で覆われた前記端子と、前記導電部材とを前記銅用半田を更に追加して半田付けする工程と、
を有する、ステータユニットの製造方法。
【請求項2】
前記端子は、ピン形状であり、一端を台部に固定され、
前記工程b)において、前記端子は、他端側から少なくとも前記接続箇所の一部が浸漬されるまで、前記アルミニウム用半田が入れられた第1半田槽に入れられ、
前記工程c)において、前記端子は、前記工程b)に比べて少ない浸漬長さで、他端側から前記銅用半田が入れられた第2半田槽に浸漬される、請求項1に記載のステータユニットの製造方法。
【請求項3】
前記工程c)において、前記端子は、少なくとも、前記工程f)にて前記導電部材が配置される高さに到達する第1位置まで前記第2半田槽に浸漬される、請求項2に記載のステータユニットの製造方法。
【請求項4】
前記工程c)において、少なくとも前記接続箇所を覆う前記アルミニウム用半田を前記銅用半田から露出させる、請求項2又は3に記載のステータユニットの製造方法。
【請求項5】
前記工程c)の後、且つ、前記工程f)の前に、
e)前記端子のうち、少なくとも前記アルミニウム用半田および前記銅用半田で覆われた部分を露出させて前記ステータを樹脂で覆う工程と、
を更に有する、請求項4に記載のステータユニットの製造方法。
【請求項6】
前記工程c)において、前記端子は、少なくとも、前記工程f)にて前記導電部材が配置される高さに到達する第1位置まで前記第2半田槽に浸漬され、
前記工程c)の後、且つ、前記工程e)の前に、
d)前記端子にシール部材を取り付けて前記接続箇所を覆う工程と、
を更に有し、
前記工程e)において、前記端子の他端側から前記シール部材の端面までの部分を露出させて前記ステータを樹脂で覆い、
前記工程c)において、前記端子は、前記第1位置と、前記工程d)にて取り付けられる前記シール部材の端面の高さに到達する第2位置と、の間の位置まで前記第2半田槽に浸漬される、請求項5に記載のステータユニットの製造方法。
【請求項7】
前記工程b)および前記工程c)は、前記ステータを直線状として行われ、前記工程c)の後に、直線状の前記ステータを環状とする処理が行われる、請求項1から6のいずれか1項に記載のステータユニットの製造方法。
【請求項8】
モータに用いられるステータユニットであって、
上下に延びる中心軸を中心とする環状のステータと、
前記ステータと電気的に接続される導電部材と
、
を有し、
前記ステータは、
ステータコアと、
前記ステータコアにアルミニウム線で構成される導線が巻かれて形成されたコイルと、
前記コイルから引き出された導線と接続される端子と、
を有し、
前記ステータユニットは、前記ステータの一部を覆うモールド樹脂と、
前記端子の少なくとも一部を前記モールド樹脂から隔離するシール部材と、
を有し、
前記導線と前記端子との接続箇所の少なくとも一部は、アルミニウム用半田で半田付けされており、
前記端子と前記導電部材とは、前記アルミニウム用半田の一部を覆う銅用半田で半田付けされており、
前記接続箇所は、前記導電部材より下方に位置し、
前記銅用半田の軸方向下端は、前記接続箇所より上方、且つ、前記導電部材より下方に位置し、
前記端子は、軸方向に延びるピン形状であり、
前記導電部材は、前記端子を軸方向に通す貫通孔、或いは、切欠きを有し、
前記アルミニウム用半田は、前記端子の軸方向上端から前記接続箇所の少なくとも一部を覆う範囲に設けられ、
前記銅用半田は、前記端子の軸方向上端を前記アルミニウム用半田の上から覆い、
前記シール部材は、
軸方向に延び、前記接続箇所を囲む筒状部と、
前記筒状部の上面を覆い、前記端子を上方に突出させるシール部材孔を有する蓋部と、
を有し、
前記銅用半田は、前記蓋部の上面より上方に位置する、ステータユニット。
【請求項9】
前記ステータは、前記ステータコアの少なくとも一部を覆うインシュレータを更に有し、
前記コイルは、前記インシュレータを介して前記ステータコアに前記導線を巻き付けて形成されており、
前記端子は、軸方向下方を前記インシュレータに固定され、
前記接続箇所は、前記インシュレータの上方に位置する、請求項8に記載のステータユニット。
【請求項10】
請求項8又は9に記載のステータユニットと、
前記ステータに径方向に対向するマグネットを有するロータと、
を有する、モータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステータユニット、モータ、および、ステータユニットの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2010-225894号公報には、巻線ボビンにおける巻線端末部分の半田付けに関する技術が開示される。巻線ボビンにおいては、巻線端末部が端子ピンに絡げられる。巻線末端部が絡げられた端子ピンが、溶融半田を満たした半田ディップ層に端子ピンの先端から途中まで浸漬される。これにより、巻線端末部は端子ピンに半田にて半田付けされる。半田付けされた巻線ボビンの端子ピンは、フレキシブルプリント基板等の半田付けパッドの穴に貫通させられ、半田ごてによって、半田付けパッドに半田を盛るようにして半田付けされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
巻線がアルミニウム線で構成される場合、巻線の端末部を端子ピンに半田付けする際に、アルミニウム用半田が使用される。アルミニウム用半田は、空気に触れた状態で暫く放置されると、表面が酸化される。アルミニウム用半田の表面が酸化された状態で、銅用半田にて端子ピンと回路基板の半田付けパッドとの半田付けを行おうとすると、銅用半田がはじかれ、半田付けが適切に行われない虞がある。
【0005】
本発明は、アルミニウム用半田と銅用半田とを用いて適切に半田付けを行うことができる技術を提供することを目的とする。本発明は、ステータユニットおよびモータの信頼性を向上することができる技術を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の例示的なステータユニットの製造方法において、ステータユニットは、ステータと、導電部材と、を有する。前記ステータは、ステータコアと、前記ステータコアにアルミニウム線で構成される導線が巻かれて形成されたコイルと、前記コイルから引き出された前記導線と接続される端子と、を有する。前記導電部材は、前記端子を介して前記導線と電気的に接続される。ステータユニットの製造方法は、a)前記導線を前記端子に接続する工程と、b)前記導線と前記端子との接続箇所をアルミニウム用半田で半田付けする工程と、c)前記端子を覆うアルミニウム用半田の少なくとも一部を銅用半田で覆う工程と、f)前記アルミニウム用半田および前記銅用半田で覆われた前記端子の周りに前記導電部材を配置する工程と、g)前記アルミニウム用半田および前記銅用半田で覆われた前記端子と、前記導電部材とを前記銅用半田を更に追加して半田付けする工程と、を有する。
【0007】
本発明の例示的なステータユニットは、モータに用いられるステータユニットであって、上下に延びる中心軸を中心とする環状のステータと、前記ステータと電気的に接続される導電部材と、を有する。前記ステータは、ステータコアと、前記ステータコアにアルミニウム線で構成される導線が巻かれて形成されたコイルと、前記コイルから引き出された導線と接続される端子と、を有する。前記導線と前記端子との接続箇所の少なくとも一部は、アルミニウム用半田で半田付けされている。前記端子と前記導電部材とは、前記アルミニウム用半田の一部を覆う銅用半田で半田付けされている。前記接続箇所は、前記導電部材より下方に位置する。前記銅用半田の軸方向下端は、前記接続箇所より上方、且つ、前記導電部材より下方に位置する。
【0008】
本発明の例示的なモータは、上述のステータユニットと、前記ステータに径方向に対向するマグネットを有するロータと、を有する。
【発明の効果】
【0009】
例示的な本発明によれば、アルミニウム用半田と銅用半田とを用いて適切に半田付けを行うことができる。例示的な本発明によれば、ステータユニットおよびモータの信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係るモータの縦断面図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係るステータの斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係るステータコアの斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係るステータユニットの斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係るステータユニットにおける端子周りの構造を示す模式図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係るステータユニットの製造方法の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、工程a)を説明するための模式図である。
【
図8】
図8は、工程b)を説明するための模式図である。
【
図9】
図9は、工程c)を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書では、
図1に示すモータ100の中心軸Cと平行な方向を「軸方向」、モータ100の中心軸Cに直交する方向を「径方向」、モータ100の中心軸Cを中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とそれぞれ称する。また、本明細書では、中心軸Cが延びる方向を上下方向と定義する。ただし、上下方向は単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係及び方向を限定しない。
【0012】
<1.モータ>
図1は、本発明の実施形態に係るモータ100の縦断面図である。
図1に示すように、モータ100は、ステータユニット1と、ロータ2とを有する。モータ100は、シャフト3と、軸受部4と、下軸受保持部材5と、カバー部6とを更に有する。
【0013】
モータ100に用いられるステータユニット1は、ステータ11を有する。ステータ11は、駆動電流に応じて磁束を発生させる電機子である。
図2は、本発明の実施形態に係るステータ11の斜視図である。
図1および
図2に示すように、ステータ11は環状である。環状のステータ11は、上下に延びる中心軸Cを中心とする。ステータ11は、ステータコア111と、コイル113と、端子114とを有する。ステータ11は、インシュレータ112を更に有する。
【0014】
図3は、本発明の実施形態に係るステータコア111の斜視図である。ステータコア111は磁性体である。ステータコア111は、例えば電磁鋼板を積層して構成される。ステータコア111は、環状のコアバック111aと、複数のティース111bとを有する。環状のコアバック111aは、中心軸Cを中心とする。複数のティース111bは、コアバック111aから径方向内方へ向けて突出する。複数のティース111bは、中心軸Cを中心として周方向に間隔をあけて配列される。本実施形態では、複数のティース111bは、周方向に等間隔に配列される。なお、ステータコア111は、例えば、コアバック111aとティース111bとを有するコアピースを周方向に複数接合して構成してもよい。
【0015】
インシュレータ112は、ステータコア111の少なくとも一部を覆う。本実施形態では、インシュレータ112はステータコア111の一部を覆う。インシュレータ112は絶縁体である。インシュレータ112は、例えば樹脂により構成される。インシュレータ112は、例えば、ステータコア111の上下に配置される2つの部材で構成されてよい。ただし、インシュレータ112は、インサート成型によりステータコア111と一体化された構成であってもよい。
【0016】
コイル113は、ステータコア111にアルミニウム線で構成される導線が巻かれて形成されている。アルミニウム線は、アルミニウム、又は、アルミニウムを含む合金で構成される。本実施形態では、コイル113は、インシュレータ112を介してステータコア111に導線を巻き付けて形成されている。詳細には、コイル113は、インシュレータ112を介してティース111bに導線を巻き付けて形成されている。コイル113の数は、ティース111bの数と同数である。
【0017】
端子114は、コイル113から引き出された導線と接続される。端子114は金属で構成される。本実施形態では、端子114はピン形状である。詳細には、端子114は軸方向に延びるピン形状である。端子114は、一端を台部に固定される。本実施形態では、台部はインシュレータ112である。端子114は、軸方向下方をインシュレータ112に固定される。なお、本実施形態では、端子114の数は複数である。詳細には、端子114は、U相、V相、W相の3相及びコモンに対応して4つ設けられている。
【0018】
ロータ2は、中心軸Cを中心として回転する。ロータ2は、ステータ11の径方向内方に配置される。詳細には、ロータ2は、磁性材配合の樹脂性マグネット部材である。ロータ2は、内側筒部21と、外側筒部22と、連結部23とを有する。内側筒部21は、中心軸Cを中心とし、軸方向に延びる円筒状である。外側筒部22は、中心軸Cを中心とし、軸方向に延びる円筒状である。外側筒部22は、内側筒部21の径方向外方に配置される。連結部23は、板状に構成され、内側筒部21と外側筒部22とを連結する。連結部23は、ロータ2の軸方向の中間部に位置する。外側筒部22の外周面は、磁極面であり、周方向にN極とS極とが交互に並ぶ。外側筒部22の外周面は、ティース111bの径方向内方の端面と、僅かな隙間を介して径方向に対向する。換言すると、ロータ2は、ステータ11に径方向に対向するマグネットを有する。
【0019】
なお、ロータ2は、例えば、磁性体である筒状のロータコアの外周面に複数のマグネットが配列された構成であってもよい。また、ロータ2は、例えば、磁性体である筒状のロータコアに設けられた軸方向に貫通する複数の孔部にマグネットが配置された構成であってもよい。
【0020】
シャフト3は、中心軸Cを中心として軸方向に延びる柱状の部材である。シャフト3は、ロータ2の径方向内方に配置される。シャフト3の外周面は、内側筒部21の内周面と接触する。本実施形態では、シャフト3は、ロータ2を射出成型する際にインサート部品として用いられ、ロータ2と一体物を構成する。
【0021】
軸受部4は、シャフト3を回転可能に支持する。本実施形態では、軸受部4は、上軸受41と、下軸受42とを有する。上軸受41と下軸受42とは、玉軸受である。上軸受41と下軸受42とは、軸方向に間隔をあけて配置される。上軸受41は、下軸受42の上方に配置される。なお、軸受部4は、玉軸受以外の軸受で構成されてよく、例えばスリーブ軸受等で構成されてよい。軸受の数も2つに限らず、1つ又は3つ以上であってよい。
【0022】
下軸受保持部材5は、下軸受42を保持する。下軸受保持部材5は、上面に開口を有する有底筒状である。下軸受42は、下軸受保持部材5の内部に保持される。下軸受保持部材5は、上端に径方向外方に突出するフランジ部51を有する。フランジ部51は、ステータユニット1に固定されている。詳細には、下軸受保持部材5は、後述のモールド樹脂13に固定されている。下軸受保持部材5は、底壁に下軸受保持部材孔5aを有する。シャフト3は、下軸受保持部材孔5aを通って下方に突出している。
【0023】
カバー部6は、ステータユニット1の上面開口を塞ぐ。カバー部6の中央部には、上軸受保持部61が設けられる。上軸受保持部61は、カバー部6の下面側において、軸方向上方に凹む凹部である。上軸受41は、上軸受保持部61の内部に保持される。
【0024】
電力源からコイル113に電力が供給されると、各ティース111bに磁束が生じる。各ティース111bに生じた磁束と、ロータ2が有するマグネットによって発生する磁界との作用により、周方向のトルクが生じる。その結果、ロータ2がステータ11に対して回転する。ロータ2およびシャフト3は、中心軸Cを中心として回転する。
【0025】
本実施形態では、後述のように信頼性の高いステータユニット1を構成することができるために、モータ100の信頼性を向上することができる。なお、本実施形態では、モータ100は、マグネットの径方向外方にステータ11が配置される、いわゆるインナーロータ型のモータである。ただし、本発明は、マグネットの径方向内方にステータ11が配置される、いわゆるアウターロータ型のモータに適用されてもよい。
【0026】
<2.ステータユニット>
ステータユニット1について、更に詳細に説明する。
図4は、本発明の実施形態に係るステータユニット1の斜視図である。ステータユニット1は、導電部材12を有する。ステータユニット1は、モールド樹脂13と、シール部材14とを更に有する。ステータユニット1は、この他、リード線15と、配線台16とを有する。リード線15は、モータ100に外部から電力を供給するための電線である。リード線15は、U相、V相、およびW相の3相に対応して3つ設けられる。配線台16は、導電部材12およびリード線15を支持する支持台である。配線台16は、ステータ11の上方に配置される。
【0027】
導電部材12は、ステータ11と電気的に接続される。詳細には、導電部材12は、端子114を介してコイル113を形成する導線と電気的に接続される。導電部材12は、端子114を軸方向に通す貫通孔、或いは、切欠きを有する。本実施形態では、導電部材12は、リード線15の先端に取り付けられる銅線用の丸形端子である。すなわち、導電部材12は、ピン形状の端子114を通す貫通孔である導電部材孔12aを有する(
図5参照)。導電部材12は、配線台16の上面に固定される。
【0028】
なお、導電部材12は、銅、又は、銅を含む合金で構成される部品であることが好ましい。導電部材12は、例えば、先端が2つに分かれたY形端子であってもよい。この場合、導電部材12は、貫通孔ではなく、ピン形状の端子114を通す切欠きを有する構成になる。また、導電部材12は、配線台16に替えて、或いは、配線台16に加えて配置されるプリント基板上に設けられる導電パターン等であってもよい。この場合、導電パターンは、ピン形状の端子114を通す貫通孔、或いは、切欠きを有する構成とされる。
【0029】
モールド樹脂13は、ステータ11の一部を覆う。本実施形態では、モールド樹脂13は、上面に開口を有する有底筒状であり、ステータ11の大部分を覆う。モールド樹脂13は、ステータ11より上方の内部に、軸方向上方からの平面視において環状の内部上壁13aを有する。配線台16は、内部上壁13aによって支持される。モールド樹脂13の底壁の中央部には開口部13bが形成され、シャフト3は開口部13bを通って下方に突出する。モールド樹脂13は、外周壁より径方向外方に突出する取付部13cを有する。本実施形態では、取付部13cは4つ設けられる。4つの取付部13cは、周方向に等間隔に配置される。取付部13cを用いて、モータ100は、取付対象に固定される。ただし、取付対象に応じて取付部の数が本実施形態と異なってもよく、また、別の取付構造で取り付けられても良い。
【0030】
シール部材14は、モールド成型時において、端子114の少なくとも一部がモールド樹脂13により覆われることを阻止するために設けられる。換言すると、シール部材14は、端子114の少なくとも一部をモールド樹脂13から隔離する。シール部材14は、例えば樹脂で構成される。
図2に示すように、シール部材14は、端子114毎に設けられる。本実施形態では、コモンに対応する端子114を除く3つの端子114のそれぞれにシール部材14が設けられる。なお、本実施形態では、3つのシール部材14は、周方向に延びる2つのシール部材連結部14aによって連結されて単一物になっている。ただし、3つのシール部材14は、互いに分離された別部材であってもよい。
【0031】
図5は、本発明の実施形態に係るステータユニット1における端子114周りの構造を示す模式図である。
図5に示すように、配線台16は、インシュレータ112の上方に配置される。配線台16とインシュレータ112との軸方向間には、モールド樹脂13が配置される。インシュレータ112から上方に突出するピン形状の端子114は、少なくとも一部がモールド樹脂13に覆われることなく、モールド樹脂13から露出する。
【0032】
配線台16は、軸方向に貫通する配線台孔16aを有する。導電部材12は、導電部材孔12aを配線台孔16aに軸方向に重ねて、配線台16の上に配置される。軸方向下方をインシュレータ112に固定されるピン形状の端子114は、配線台孔16aおよび導電部材孔12aを通って、導電部材12の上面より上方に突出する。換言すると、端子114の軸方向上端は、導電部材12よりも上方に位置する。
【0033】
コイル113から引き出された導線17は、端子114に接続される。詳細には、導線17は、ピン形状の端子114に絡げられている。導線17と端子114との接続箇所7は、導電部材12より下方に位置する。本実施形態では、接続箇所7は、配線台16の下面より下方、且つ、インシュレータ112の上面より上方に位置する。すなわち、接続箇所7は、配線台16の下面と、インシュレータ112の上面との軸方向間に位置する。
【0034】
導線17と端子114との接続箇所7の少なくとも一部は、アルミニウム用半田18で半田付けされている。アルミニウム用半田18は、アルミニウム線で構成される導線17を半田付けするのに適した素材で構成される半田である。アルミニウム用半田18は、錫を主成分として亜鉛が含有されるSn-Zn系の半田であることが好ましい。
【0035】
本実施形態では、アルミニウム用半田18は、端子114の軸方向上端から接続箇所7の少なくとも一部を覆う範囲に設けられている。
図5に示す例では、アルミニウム用半田18は、接続箇所7の全体を覆っている。また、端子114の導電部材12から上方に突出する部分も、アルミニウム用半田18で覆われている。なお、アルミニウム用半田18は、接続箇所7の少なくとも一部を覆う範囲に設けられていればよく、端子114の軸方向上端を覆っていなくてもよい。
【0036】
端子114と導電部材12とは、アルミニウム用半田18の一部を覆う銅用半田19で半田付けされている。銅用半田19は、銅を含む金属素材で構成される導電部材12を半田付けするのに適した素材で構成される半田である。銅用半田19は、錫を主成分として銅が含有されるSn-Cu系の半田、或いは、錫を主成分として銀が含有されるSn-Ag系の半田であることが好ましい。なお、Sn-Cu系の半田は銀を含有してもよく、Sn-Ag系の半田は銅を含有してもよい。
【0037】
銅用半田19の軸方向下端は、接続箇所7より上方、且つ、導電部材12より下方に位置する。これによれば、銅用半田19の軸方向長さを長くして、導電部材12に対する端子114の固定を強固にすることができる。また、これによれば、導線17と端子114との接続箇所7においては、アルミニウム用半田18は銅用半田19に覆われることなく露出する。このために、接続箇所7においてアルミニウム用半田18に銅用半田19の成分が混ざることを抑制することができる。すなわち、接続箇所7において金属間の電位差により電解腐食(ガルバニック電食)が発生することを抑制して、ステータユニット1の信頼性を向上することができる。
【0038】
本実施形態では、接続箇所7はインシュレータ112の上方に位置する。接続箇所7より上方に銅用半田19が配置されるために、インシュレータ112と銅用半田19の配置箇所とを軸方向に大きく離すことができる。このために、製造時にインシュレータ112に必要以上に熱が加わることを抑制できる。
【0039】
本実施形態では、銅用半田19は、端子114の軸方向上端をアルミニウム用半田18の上から覆う。これによれば、ステータユニット1の製造時に、溶融半田を入れる半田槽を利用してアルミニウム用半田18と銅用半田19とを短時間のうちに連続して端子114に付けることができる。このために、アルミニウム用半田18の酸化による影響で銅用半田19による端子114と導電部材12との接続が行い難くなることを防止することができる。なお、銅用半田19の軸方向上端は、端子114の軸方向上端よりも下方に位置してよい。銅用半田19は、導電部材12の上面の少なくとも一部を覆うことが好ましい。
【0040】
本実施形態では、
図5に示すように、シール部材14が設けられるために、端子114は、モールド樹脂13に覆われることなく露出する部分を有する。シール部材14は、筒状部141と、蓋部142とを有する。筒状部141は、軸方向に延び、接続箇所7を囲む。蓋部142は、筒状部141の上面を覆う。蓋部142は、端子114を上方に突出させるシール部材孔142aを有する。シール部材孔142aは、軸方向に貫通する。銅用半田19は、蓋部142の上面より上方に位置する。このために、シール部材孔142aのサイズが大きくなりすぎることを抑制することができる。
【0041】
<3.ステータユニットの製造方法>
次に、以上のように構成されるステータユニット1の製造方法について説明する。
図6は、本発明の実施形態に係るステータユニット1の製造方法の一例を示すフローチャートである。ステータユニット1の製造方法は、工程a)と、工程b)と、工程c)と、工程f)と、工程g)とを有する。これら5つの工程は、工程a)、工程b)、工程c)、工程f)、工程g)の順に行われる。
【0042】
本実施形態では、ステータユニット1は、ステータ11の一部を覆うモールド樹脂13を有する。このために、ステータユニット1の製造方法は、工程c)の後、且つ、工程f)の前に、工程e)を更に有する。ただし、ステータユニット1がモールド樹脂13を有しない場合には、工程e)は省略されてよい。
【0043】
また、本実施形態では、工程e)を行う場合の好ましい形態として、ステータユニット1の製造方法は、工程c)の後、且つ、工程e)の前に、工程d)を更に有する。ただし、ステータユニット1がシール部材14を有しない場合には、工程d)は省略されてよい。
【0044】
図6に示すステータユニット1の製造方法では、工程a)、工程b)、工程c)、工程d)、工程e)、工程f)、工程g)の順に製造工程が進められる。ステータユニット1の製造方法の説明に際しては、ピン形状の端子114を基準として、端子114がインシュレータ112に固定される側を一端側X1、一端側X1と反対となる側を他端側X2として説明する。
【0045】
図7は、工程a)を説明するための模式図である。工程a)は、導線17を端子114に接続する工程である。本実施形態では、コイル113から引き出された導線17の端部が、ピン形状の端子114に絡げられる。導線17は、工程f)で配置される他端側X2の面に導電部材12が配置される配線台16の一端側X1の面よりも一端側X1となる位置に絡げられる(
図12参照)。なお、導線17は、端子114に接続されればよく、端子114に絡げられなくてもよい。
【0046】
図8は、工程b)を説明するための模式図である。工程b)は、導線17と端子114との接続箇所7をアルミニウム用半田18で半田付けする工程である。本実施形態では、接続箇所7の半田付けには、溶融したアルミニウム用半田18が入れられた第1半田槽200が利用される。ただし、第1半田槽200が利用されることなく、アルミニウム用半田18の半田付けが行われてもよい。例えば、アルミニウム用半田18は、半田ごてを利用して半田づけされてもよい。
【0047】
工程b)において、端子114は、他端側X2から少なくとも接続箇所7の一部が浸漬されるまで、アルミニウム用半田18が入れられた第1半田槽200に入れられる。
図8においては、端子114は、他端側X2から接続箇所7の全てが浸漬されるまで、アルミニウム用半田18が入れられた第1半田槽200に入れられる。端子114が第1半田槽200から出されてアルミニウム用半田18が接続箇所7を覆うことにより、アルミニウム用半田18の半田付けが完了する。
【0048】
図9は、工程c)を説明するための模式図である。工程c)は、端子114を覆うアルミニウム用半田18の少なくとも一部を銅用半田19で覆う工程である。工程c)は、工程b)後、できる限り短時間で実施されることが好ましい。これにより、アルミニウム用半田18が酸化される前に銅用半田19でアルミニウム用半田18を覆う工程が開始され、アルミニウム用半田18を銅用半田19で適切に覆うことができる。本実施形態では、銅用半田19によるアルミニウム用半田18の被覆は、溶融した銅用半田19が入れられた第2半田槽300が利用される。ただし、第2半田槽300が利用されることなく、銅用半田19によるアルミニウム用半田18の被覆が行われてもよい。銅用半田19によるアルミニウム用半田18の被覆は、例えば、半田ごてを利用して行われてもよい。
【0049】
工程c)において、端子114は、工程b)に比べて少ない浸漬長さで、他端側X2から銅用半田19が入れられた第2半田槽300に浸漬される。すなわち、本実施形態では、端子114を覆うアルミニウム用半田18の一部が銅用半田19で覆われる。このために、銅用半田19の使用量を低減することができる。なお、端子114が第2半田槽300から出されて銅用半田19が固化することにより、銅用半田19によるアルミニウム用半田18の被覆処理は完了する。
【0050】
詳細には、工程c)において、端子114は、少なくとも、工程f)にて導電部材12が配置される高さに到達する第1位置P1まで第2半田槽300に浸漬される(
図12も参照)。これによれば、銅用半田19の使用量を低減できるとともに、工程f)において適切に銅用半田19による半田付けを行うことができる位置までアルミニウム用半田18を銅用半田19で覆うことができる。なお、
図9においては、端子114は、他端側X2から第1位置P1を超えて第2半田槽300に浸漬されている。
【0051】
また、本実施形態では、工程c)において、少なくとも接続箇所7を覆うアルミニウム用半田18を銅用半田19から露出させる。本実施形態では、導線17がアルミニウム線である。このため、接続箇所7を銅用半田19で覆ってしまうと、銅用半田19内の銅又は銀といった金属成分により、金属間の電位差による電解腐食(ガルバニック電食)が起きる可能性がある。本実施形態のように接続箇所7が銅用半田19で覆われない構成とすることにより、電解腐食の発生を抑制することができる。なお、
図9においては、端子114は、他端側X2から第1位置P1を超えて、接続箇所7に至る高さ位置より他端側X2の位置まで第2半田槽300に浸漬されている。
【0052】
なお、本実施形態では、工程b)および工程c)は、ステータ11を直線状として行われる。詳細には、工程a)もステータ11を直線状として行われる。工程c)の後に、直線状のステータ11を環状とする処理が行われる。これによれば、工程b)と工程c)との間でステータ11の形状を変更する処理が必要ないために、工程b)と工程c)とを連続して素早く行うことができる。このために、アルミニウム用半田18が酸化される前に、アルミニウム用半田18を銅用半田19で覆う処理を行うことができる。本実施形態では、ステータ11を環状とした後に、工程d)以降が行われる。
【0053】
図10は、工程d)を説明するための模式図である。工程d)は、端子114にシール部材14を取り付けて接続箇所7を覆う工程である。シール部材14は、端子114をモールド樹脂13から露出させるための部材である。本実施形態では、シール部材14は、端子114の他端側X2からシール部材孔142aに端子114を通して、端子114の一端側X1に向けて押し込まれる。シール部材14の一端側X1の端面がインシュレータ112に接触するまで、シール部材14は押し込まれる。
【0054】
本実施形態では、
図9に示すように、工程c)において、端子114は、第1位置P1と、工程d)にて取り付けられるシール部材14の端面の高さに到達する第2位置P2と、の間の位置まで第2半田槽300に浸漬される(
図10も参照)。詳細には、シール部材14の端面の高さは、シール部材14の他端側X2の端面の高さである。シール部材14がインシュレータ112に向けて押し込まれる場合、シール部材孔142aの内周面が銅用半田19の表面に接触する。ただし、本実施形態では、押し込み完了位置まで押し込まれたシール部材14の他端側X2の端面位置よりも他端側X2に銅用半田19が位置するために、シール部材14の押し込みの際に、シール部材孔142aの内周面が銅用半田19の表面に接触する区間を短くすることができる。このために、シール部材14を取り付ける際の作業性の低下を抑制することができる。
【0055】
図11は、工程e)を説明するための模式図である。工程e)は、端子114のうち、少なくともアルミニウム用半田18および銅用半田19で覆われた部分を露出させてステータ11を樹脂13で覆う工程である。すなわち、工程e)を行うことにより、端子114のうち、少なくともアルミニウム用半田18および銅用半田19で覆われた部分は、モールド樹脂13により覆われることなく露出する。
図11においては、端子114のうち、アルミニウム用半田18および銅用半田19で覆われた部分、および、アルミニウム用半田18のみで覆われた部分の一部が、モールド樹脂13およびシール部材14により覆われることなく露出している。
【0056】
本実施形態では、工程e)において、端子114の他端側X2からシール部材14の端面までの部分を露出させてステータ11を樹脂13で覆う。詳細には、端子114の他端側X2からシール部材14の他端側X2の端面までの部分は、モールド樹脂13およびシール部材14によって覆われていない。工程e)においては、金型400の一部がシール部材14の他端側X2の端面に当接され、端子114の少なくともアルミニウム用半田18および銅用半田19で覆われた部分が金型400の凹部400aに入れられて樹脂成型が行われる。凹部400aに囲まれた部分は、樹脂13で覆われることなく露出する。
【0057】
本実施形態では、導線17と端子114とのアルミニウム用半田18を用いた半田付けの後、端子114と導電部材12との銅用半田19を用いた半田付けを行うまでの間に、樹脂13を用いたステータ11のモールド処理が行われる。このような製造手順では、アルミニウム用半田18を用いた最初の半田付けから、銅用半田19を用いた2回目の半田付けを行うまでに要する時間が長くなるために、アルミニウム用半田18が酸化し、銅用半田19を用いた2回目の半田付けが行い難くなることがある。しかし、本実施形態では、アルミニウム用半田18を用いた最初の半田付けの後、銅用半田19を用いた2回目の半田付けを行うまでの間に、銅用半田19でアルミニウム用半田18を覆う工程c)が設けられている。このために、最初の半田付けから2回目の半田付けを行うまでにモールド処理を行う工程を設けたにもかかわらず、アルミニウム用半田18の酸化によって銅用半田19を用いた2回目の半田付けが行い難くなるという事態の発生を防止することができる。
【0058】
図12は、工程f)を説明するための模式図である。工程f)は、アルミニウム用半田18および銅用半田19で覆われた端子114の周りに導電部材12を配置する工程である。本実施形態では、他端側X2に導電部材12が配置された配線台16を、モールド樹脂13の他端側X2の面で支持することにより、アルミニウム用半田18および銅用半田19で覆われた端子114の周りに導電部材12が配置される。アルミニウム用半田18および銅用半田19で覆われた端子114の一部は、導電部材孔12aを通って導電部材12の他端側X2の面より他端側X2に突出した状態にされる。なお、本実施形態では、配線台16をモールド樹脂13で支持する前に、ロータ2とシャフト3とを有するロータユニットがステータ11の径方向内方に配置される。
【0059】
工程g)について、
図5を参照して説明する。工程g)は、アルミニウム用半田18および銅用半田19で覆われた端子114と、導電部材12とを銅用半田19を更に追加して半田付けする工程である。本実施形態では、銅用半田19を用いた半田付けは、半田ごてを用いて行われる。工程g)においては、工程c)でアルミニウム用半田18の被覆を行った銅用半田19の上から銅用半田19を追加して、端子114と導電部材12とを半田にて接続する。これにより、ロータユニット付きのステータユニット1が完成する。当該ステータユニット1が完成すると、カバー部6が取り付けられることにより、モータ100が完成する。
【0060】
本実施形態によれば、導線17と端子114とのアルミニウム用半田18を用いた半田付けの後、端子114と導電部材12との銅用半田19を用いた半田付けを行う前に、銅用半田19でアルミニウム用半田18を覆う構成になっている。このために、アルミニウム用半田18を用いた半田付けの後、導電部材12との半田付けを開始するまでの時間が長くなる場合でも、アルミニウム用半田18の酸化による影響を受け難くすることができる。すなわち、端子114と導電部材12とを銅用半田19を用いて適切に接続することができ、信頼性の高いステータユニット1を製造することができる。
【0061】
<4.留意点>
以上に示した実施形態や変形例の構成は、本発明の例示にすぎない。実施形態や変形例の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてもよい。また、以上に示した複数の実施形態及び変形例は、可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、例えば家電、OA機器、車載機器等に備えられるモータに利用することができる。
【符号の説明】
【0063】
1・・・ステータユニット
2・・・ロータ
7・・・接続箇所
11・・・ステータ
12・・・導電部材
12a・・・導電部材孔(貫通孔)
14・・・シール部材
17・・・導線
18・・・アルミニウム用半田
19・・・銅用半田
100・・・モータ
111・・・ステータコア
112・・・インシュレータ(台部)
113・・・コイル
114・・・端子
141・・・筒状部
142・・・蓋部
142a・・・シール部材孔
200・・・第1半田槽
300・・・第2半田槽
C・・・中心軸
P1・・・第1位置
P2・・・第2位置