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  • 特許-導電性繊維糸の電気抵抗測定装置 図1
  • 特許-導電性繊維糸の電気抵抗測定装置 図2
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  • 特許-導電性繊維糸の電気抵抗測定装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-19
(45)【発行日】2023-06-27
(54)【発明の名称】導電性繊維糸の電気抵抗測定装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 27/02 20060101AFI20230620BHJP
【FI】
G01R27/02 R
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018181572
(22)【出願日】2018-09-27
(65)【公開番号】P2020051896
(43)【公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-08-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000107907
【氏名又は名称】セーレン株式会社
(72)【発明者】
【氏名】新家 英正
【審査官】小川 浩史
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-56596(JP,A)
【文献】特表2015-523541(JP,A)
【文献】特開平10-117647(JP,A)
【文献】国際公開第2013/073673(WO,A1)
【文献】特許第6406773(JP,B1)
【文献】特開2001-221819(JP,A)
【文献】米国特許第6650959(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 27/00-27/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性繊維糸の電気抵抗の測定装置において、
前記導電性繊維糸を走行させる走行手段と、
前記導電性繊維糸の電気抵抗を測定する電気抵抗測定手段と、
前記導電性繊維糸の走行長を測定する走行長測定手段と、
測定された電気抵抗と走行長測定値を関連付けて演算表示する演算記録表示手段とからなり、
前記電気抵抗測定手段における間隔をおいて配置された一対の電極が櫛状に並んだ複数の接触子を有し
前記電極は前記接触子の部分で前記導電性繊維糸と接触し、
前記導電性繊維糸は、前記接触子に接触するように前記接触子間にジグザグ状に挿通されることを特徴とする測定装置。
【請求項2】
走行手段が、巻き取りローラーであることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
【請求項3】
電気抵抗測定手段が、導電性繊維糸が接触する一対の電極と、定電流付与手段と、電圧測定手段と、前記定電流付与手段によって流される電流値と、電圧測定手段によって測定した電圧値に基づいて前記導電性繊維糸の抵抗値を演算する演算手段とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
【請求項4】
走行長測定手段が、巻き取りローラー回転数センサーと、巻き取りローラーの直径測定用変位センサーを有することを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導電性繊維糸の電気抵抗を連続的に測定する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、導電性繊維糸の電気抵抗は、例えば導電性繊維糸が金属やカーボンのなどの単一組成物からなる場合には、該繊維糸の断面積を測定し、該組成物の固有抵抗と断面積から間接的に算出していた。
しかしながら、導電性繊維糸が金属短繊維を含む混紡糸条などの場合は、混紡比率や混繊の程度によって電気抵抗が大きく変化するため、正確な電気抵抗を得るためには得られた導電性繊維糸の抵抗を直接測定する必要がある。
このような場合の電気抵抗の測定方法としては、導電性繊維糸を製造した後、所定長さに切断し、該繊維糸の両端に一定電流を流し、電圧降下を計ることから抵抗値を算出するのが一般的であった。
【0003】
しかしながら、上記の方法は測定に手間と時間がかかるので、製造された導電性繊維糸すべての電気抵抗を測定することは困難であり、抜き取り検査にならざるを得ないのが実情であった。
また、上記の方法で測定される電気抵抗は、所定長さ全体にならされた平均値であるため、導電性繊維糸製造中に発生する短周期の抵抗値の変化(斑)を検出することは不可能であった。
【0004】
そこで、導電性繊維糸の電気抵抗を連続的に測定する方法として、特許文献1が提案されている。
特許文献1には、導電性繊維糸の電気抵抗を測定するに際し、該導電性繊維糸を、間隔をおいて配置した2個の回転可能な電極に接触させつつ一定張力下で走行させ、かつ該電極間に定電圧を印加して、該電極間を走行する導電性繊維糸に流れる電流値を連続的に検出することを特徴とする導電性繊維糸の電気抵抗測定方法が開示されている。
この電気抵抗測定方法によれば、可能な限り大きな間隔をおいて配された2個の大径の電極を接触子として、これに導電性繊維糸を捲回させて一定張力に保持して走行させることにより、導電性繊維糸と各ローラーとの大きな接触長を確保して接触抵抗を減少させると共に、その接触抵抗の影響を相対的に少なくするため導電性繊維糸の測定長を長くとり、測定誤差を低減させようとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平7-146318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の電気抵抗測定方法は、上述したように走行する導電性繊維糸を大きく間隔をおいて配された2個の回転する大径の電極に捲回して一定張力で走行させることにより、電極と導電性繊維糸との接触抵抗の絶対値を低減して安定化し、更に測定間隔を長くして相対的に接触抵抗の影響を低減させようとしている。しかしながら、接触抵抗そのものをゼロにはできないため、電気抵抗が小さい金属繊維や半導体である炭素繊維などの導電性繊維糸の正確な電気抵抗を求めることは難しい。
すなわち、繊維の電気抵抗に対して、接触抵抗が大きければ、それらの接触抵抗が測定値の大部分を占め、導電性繊維糸自体の電気抵抗を正確に測定することができなくなる。このことは、仮に繊維糸の張力を一定に保って安定化させたとしても、その測定手法を変更しないかぎり前記接触抵抗を排除することはできない。
また更に、2個の前記電極間の距離を長く設定して、同電極と導電性繊維糸との接触抵抗の影響を相対的に少なくすることも考えられるが、測定装置が大型化するという新たな課題が発生する。
このように、上記公報に開示された従来の電気抵抗測定方法では、ローラーと導電性繊維糸との接触抵抗を少なくすると共に測定精度を高めようとしているものの、特に、金属繊維や半導体の炭素繊維等のように低い抵抗の導電性繊維糸に対しては、前記接触抵抗が余りにも大きいため満足な結果が得られない。
また、上述の公報に開示された測定装置は、回転電極がローラー軸、カップリング、ロータリーコネクターなどを介して定電圧印加電源および電流検出器と接続されるが、構造が複雑になり、また、正確な測定値を得ることが困難である。
また、ロータリーコネクターにおいて、ローラー軸と電気的に導通を得るには金属ブラシあるいは水銀を回転部位に使用することが知られているが、金属ブラシでは円滑な回転と導通を得ることはできない虞があり、また、水銀はコネクターから漏れないようシーリングが施されるため、ローラー軸の円滑な回転を得ることができない虞がある。
このように構造が複雑化し、且つ大型化せざるを得ず、測定装置に要する費用が高くなり、いずれにしても汎用化することは難しい。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、走行する導電性繊維糸の長手方向の電気抵抗を、導電性繊維糸を所定長さに切断することなく、且つ、連続して測定するとともに、導電性繊維糸の走行長(巻き取り長さ)を測定する測定装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、
本発明は、(1)、導電性繊維糸の電気抵抗の測定装置において、
前記導電性繊維糸を走行させる走行手段と、
前記導電性繊維糸の電気抵抗を測定する電気抵抗測定手段と、
前記導電性繊維糸の走行長を測定する走行長測定手段と、
測定された電気抵抗と走行長測定値を関連付けて演算表示する演算記録表示手段とからなり、
前記電気抵抗測定手段における間隔をおいて配置された一対の電極が櫛状に並んだ複数の接触子を有し
前記電極は前記接触子の部分で前記導電性繊維糸と接触し、
前記導電性繊維糸は、前記接触子に接触するように前記接触子間にジグザグ状に挿通されることを特徴とする測定装置。
また、(2)、走行手段が、巻き取りローラーであることを特徴とする(1)に記載の測定装置に存する。
また、(3)、電気抵抗測定手段が、導電性繊維糸が接触する一対の電極と、定電流付与手段と、電圧測定手段と、前記定電流付与手段によって流される電流値と、電圧測定手段によって測定した電圧値に基づいて前記導電性繊維糸の抵抗値を演算する演算手段とからなることを特徴とする(1)又は(2)に記載の測定装置に存する。
また、(4)走行長測定手段が、巻き取りローラー回転数センサーと、巻き取りローラーの直径測定用変位センサーを有することを特徴とする(1)~(3)の何れか一項に記載の測定装置に存する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、導電性繊維糸の巻き取り長さを測定するとともに、導電性繊維糸の電気抵抗を、該導電性繊維糸を切断することなく、連続的にかつバラツキを小さく測定することができるので、抜き取り法で電気抵抗を測定していた従来方法の比べ、検査工程を大きく短縮できる。
また、電気抵抗異常箇所を測定検知し、その発生個所の特定が容易であるため、不良品の流失防止、客先へのトレーサビリティデータの記録保管ができる。また、製造条件へのフィードバックを行うことで品質の向上、安定化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施例1にかかる測定装置の概略図である。
図2】実施例1にかかる電極の概略図である。
図3】櫛状に配された接触子と導電性繊維糸との接触状態を表す概略図である。
図4】比較例1にかかる電極の概略図である。
図5】実施例1で測定した抵抗値のグラフである。
図6】比較例1で測定した抵抗値のグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の一実施態様を示す概略図である。
【0011】
本発明において、導電性繊維糸の走行手段としてワインダー15が用いられる。該ワインダーにおいて、導電性繊維糸1はコーン3に巻かれた状態から引き出され、ゲートテンサー4に通される。その後、導電性繊維糸1は間隔をおいて配置された一対の電極2および2´と接触しながら走行し、綾取り用のガイド7を経て、図示しないモーターにより一定速度で回転駆動される巻取りローラー8によって巻き取られる。
【0012】
本発明でいう導電性繊維糸とは、ステンレス、銅などの金属繊維、カーボン、チタン、アルミナなどの無機繊維、あるいは該金属繊維や無機繊維とポリエステル、アラミド、ポリプロピレンなどの有機繊維との混紡糸条からなる導電性繊維糸、天然繊維糸や合成繊維糸を無電解メッキ処理及び/又は電気メッキ処理してなる金属被覆導電性繊維糸等が例示される。
【0013】
ゲートテンサー4は、走行する導電性繊維糸の張力を調整するためのものであり、走行する導電性繊維糸の張力を任意に調整できるものである。また、張力調整手段は2種以上併用しても構わない。
好ましい張力の範囲は0.05cN/dtex~1cN/dtexである。張力の値が上記範囲を外れる場合は、導電性繊維糸と電極の接触子との接触抵抗が変化し、正確な電気抵抗が測定できなくなる虞がある。
更に、これらの張力調整手段は、上記の抵抗値測定手段とは電気的に絶縁されていることが必要である。絶縁されていない場合には、導電性繊維糸の電極間以外の部分にも電流が流れ、正確な抵抗が測定できない虞がある。
【0014】
電極2および2´は、導電性繊維糸1に接触し、導電性繊維糸1の電極2および2´間の抵抗値を測定する。
また、図2は、電極の構造を示す概略図である。電極2および2´は、金属からなる接触子13と該接触子13を固定する台座14からなり、接触子13は複数の接触子13が櫛状に並んだ構造である。
また、電極2および2´は接触子13の部分で導電性繊維糸1と接触し、他端は抵抗計5に接続されている。
電極一本当たりの接触子13の本数は2本以上であることが好ましく、また10本以下であることが好ましい。この範囲であることにより、接触子と導電性繊維糸との接触部分にかかる張力を制御し易く、かつ、接触子と導電性繊維糸との十分な接触状態を保つことができ測定値が安定する。
また、その形状は、断面直径が10mm以上の丸型棒状であることが好ましい。また、接触子同士の間隔が3mm~5mmで櫛の歯状に配置することが好ましい。断面直径が10mm未満の場合、導電性繊維糸と接触子の接触が不充分となって測定誤差が生じる虞がある。本数や形状は測定値が安定的に測定できれば特に限定されない。
接触子は金属からなるものが好ましく、接触子を構成する金属としては金、銀、銅およびそれら金属を含んだ合金等が挙げられる。
また、導電性繊維糸がその構成成分として金属繊維糸条を含む場合には、接触子の摩耗が激しくなるので、接触子表面を硬質クロムなどでメッキすることが好ましい。
【0015】
また、図3は各接触子と導電性繊維糸が接する状態を示したものである。図3に示すように、導電性繊維糸を、接触子が櫛の歯状に並ぶ方向に対して、接触角αが10度~70度、好ましくは20度~60度で接触子に接触するように接触子間にジグザグ状に挿通される。走行方向に対し70度より大きい角度で電極を配した場合、糸に大きな張力がかかり、糸切れを発生させる虞がある。一方、10度未満の低角度で配した場合、糸と電極間の十分な接触導通が取れず正確な抵抗値を測定できない虞がある。
【0016】
抵抗値測定手段は、前記一対の電極間に一定の電流を流す定電流付与手段と、前記一対の電極間の電圧値を測定する電圧測定手段とを有する。
本発明の測定装置であると、導電性繊維糸が一対の電極と接触しつつ走行し、導電性繊維糸の走行長に応じて電圧値を測定することができ、この電圧値と、流している電流の値により、導電性繊維糸の電気抵抗値を算出することができる。抵抗計としては四端子抵抗計が好ましく用いられる。
【0017】
電気抵抗は抵抗計により計量され、その測定間隔(サンプリング時間)Tは、
T≦D/V (D:電極の間隔、V:巻き取り速度)により設定される。
例えば、V=200m/分、D=100mmの場合、T=30msec以下、V=500m/分、D=100mmの場合、T=12msec以下が好ましい。
巻き取りローラーの回転数は基本的に一定であり、導電性繊維糸を巻き取るにつれて、巻き径が増大し、導電性繊維糸の巻き取り(走行)速度が増加していくため、サンプリング時間は計測される巻き取り速度に応じて経時的に設定変更されることが好ましいが、推定される巻き取り速度から一定のサンプリング時間を設定することもできる。
【0018】
その後、導電性繊維糸1は糸切れセンサー6に通された後、綾振り用のガイド7を通って、巻き取りローラー8に巻き取られる。
【0019】
更に、巻き取りローラー8には回転数センサー9と、変位センサー10が設置されている。回転数センサー9は巻き取りローラー8の回転数を計測し、変位センサー10はローラーの巻き取り直径を測定する。
巻き取り用ローラーの回転数を測定する回転数センサーとしてはレーザー式回転計、光電センサー、エンコーダなどを用いることができる。また、ローラーの変位センサーとしてはレーザー式変位計を用いて計測したデータをもとに、巻き取り長さを算出することが可能である。
【0020】
また、回転数センサー9と変位センサー10で測定された巻き取りローラーの回転数とローラーの巻き取り直径の変位データはデータ収録装置11に記憶される。
【0021】
これらのデータを用いて、演算記録表示装置12にて巻き取り長さ(走行長)を算出する。巻き取り長さは、例えば、下記式1により近似される。

【0022】
巻き取り用ローラーの回転数および巻き取り用ローラーの直径のデータから、上記式から導かれる導電性繊維糸の巻き取り長さと測定した電気抵抗より、巻き取り長さに対する電気抵抗の挙動を記録することが可能となる。
本発明においては、導電性繊維糸の電気抵抗を上記の方法で測定することにより、導電性繊維糸の電気抵抗の微少な変動まで測定することができ、品質の向上が図れる。
【0023】
かくして本発明によれば、導電性繊維糸の電気抵抗を測定するに際し、該導電性繊維糸を、間隔をおいて配置した一対の電極に接触させつつ走行させ、かつ該電極間に定電流を流し、該電極間を走行する導電性繊維糸間の電圧を連続的に測定することにより電気抵抗値を算出する。導電性繊維糸の全長に亘り電気抵抗の変化を測定し、同時に、導電性繊維糸の走行距離を記録することで、前記導電性繊維糸の異常電気抵抗値が測定された場合、その場所の特定を容易にすることを特徴とする導電性繊維糸の電気抵抗測定装置が提供される。
【符号の説明】
【0024】
1 導電性繊維糸
2、2´ 電極
3 コーン
4 ゲートテンサー
5 抵抗計
6 糸切れセンサー
7 ガイド
8 巻き取り手段(巻き取りローラー)
9 回転数センサー
10 変位センサー
11 データ収録装置
12 演算記録表示装置
13 接触子
14 台座
15 ワインダー
【実施例
【0025】
〔実施例1〕
導電層が銀からなる導電性繊維糸を図1に示す電気抵抗測定装置に供給し、0.5g/dtexの張力をかけて初期速度200m/分で走行させながら1mAの定電流を印加し、その降下電圧を計量することから電気抵抗を算出、測定した。結果を図5に示す。測定値は安定し、導電性繊維糸と走行長の相関も把握しやすかった。
なお、この時の2個の電極の間隔は100mmであった。また、電極の接触子が並ぶ方向に対し、導電性繊維糸を42度で接触子に接触するように接触子間に屈曲挿通した。また、電極と軸受を含むローラー把持装置との絶縁抵抗は100MΩ以上あり、完全に絶縁されていた。尚、使用機器は下記のものを使用した。

・抵抗計 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社製 四端子抵抗計
デジタルマルチメータデバイス USB-4065
・光電センサー 株式会社キーエンス社製
反射型光電センサー LV-S41
・変位計 株式会社キーエンス社製
レーザー式変位センサー IL-S100
・データ収録装置 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社製
マルチファンクションI/Oデバイス USB-6341
・電極 櫛型電極
素材:黄銅 形状:直径 2mm、棒状15mm
接触子 7本
接触子間隔 3mm
電極間距離 100mm
・ワインダー TMT神津株式会社製
SSPプレシジョンワインダ
【0026】
〔比較例1〕
電極を図4に変更した以外は、実施例1と同様に測定した。結果を図6に示す。測定値は不安定で、導電性繊維糸と走行長の相関も把握しにくかった。
図1
図2
図3
図4
図5
図6