(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-19
(45)【発行日】2023-06-27
(54)【発明の名称】観葉植物用棚及び観葉植物用棚の設置構造
(51)【国際特許分類】
A47B 57/04 20060101AFI20230620BHJP
A01G 9/00 20180101ALI20230620BHJP
【FI】
A47B57/04 C
A01G9/00 B
(21)【出願番号】P 2019007621
(22)【出願日】2019-01-21
【審査請求日】2021-08-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成30年10月4日~6日名古屋市吹上ホールにおいて開催された第32回管工機材・設備総合展で発表
(73)【特許権者】
【識別番号】000243803
【氏名又は名称】未来工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】川端 誠規
【審査官】吉原 健太
(56)【参考文献】
【文献】実公平03-055343(JP,Y2)
【文献】韓国登録特許第10-1811177(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0280874(US,A1)
【文献】米国特許第05117986(US,A)
【文献】米国特許第03151576(US,A)
【文献】米国特許第05749480(US,A)
【文献】特開2003-259924(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0027115(US,A1)
【文献】実開昭61-134338(JP,U)
【文献】実公平03-021628(JP,Y2)
【文献】特開2002-360393(JP,A)
【文献】特開昭47-022267(JP,A)
【文献】特開平11-299596(JP,A)
【文献】登録実用新案第3017043(JP,U)
【文献】実開昭58-005863(JP,U)
【文献】実開昭59-103688(JP,U)
【文献】実開昭63-083066(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0055677(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 57/04
A01G 2/00 - 33/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
観葉植物の鉢が載置される載置面を備える棚板部と、
前記棚板部を支持する支持部と、を有する観葉植物用棚であって、
前記支持部は、一対の固定具から構成され、
各固定具は、設置対象に固定される固定部と、当該固定部と一体の支持板部と、を備え、
前記固定部を前記設置対象に固定した状態で、前記棚板部は、前記載置面を水平面に対し傾かせた姿勢を取り得るように前記一対の支持板部の内側で前記支持板部に傾動自在に軸支されるとともに、前記観葉植物用棚は、前記棚板部の姿勢を保持する姿勢保持部を備えており、
前記姿勢保持部は、前記支持板部のうち、軸支された位置よりも先端側にて前記棚板部の姿勢を保持し、
前記棚板部は、前記載置面を備える棚板と、前記棚板を受けるとともに当該棚板の前記載置面を前記水平面に対し傾かせた姿勢で前記支持板部に軸支される一対の棚板受部と、を有し、当該一対の棚板受部に前記棚板が載置されてなり、
前記棚板部は、前記観葉植物の鉢を前記載置面に載置できる少なくとも2つの角度に前記姿勢保持部によって保持され、
前記2つの角度は、前記載置面を水平面として前記観葉植物の鉢が載置される第1姿勢とする第1角度と、前記載置面を前記水平面よりも先端側を下方に傾かせて前記観葉植物の鉢が載置される第2姿勢とする第2角度であり、
前記一対の支持板部の各々は、
前記第1角度と前記第2角度のいずれでも前記姿勢保持部によって保持された前記棚板部の前記載置面よりも上側に延出していることを特徴とする観葉植物用棚。
【請求項2】
前記棚板部は、前記棚板よりも前端側に前記棚板とは異なる板材を、当該板材の厚さ方向が前記棚板の厚さ方向に交差する立板として備える請求項1に記載の観葉植物用棚。
【請求項3】
前記姿勢保持部は、前記棚板部に一体である請求項1又は請求項2に記載の観葉植物用棚。
【請求項4】
観葉植物の鉢が載置される載置面を備える棚板部と、
前記棚板部を支持する支持部と、を有する観葉植物用棚の設置対象への設置構造であって、
前記観葉植物用棚は、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の観葉植物用棚であり、前記支持部によって前記設置対象の前面に設置されていることを特徴とする観葉植物用棚の設置構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観葉植物の鉢を載せるための観葉植物用棚及び観葉植物用棚の設置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より観葉植物として、例えばサボテンといった多肉植物が知られている。これら観葉植物は、鉢に入った状態で棚の棚部材に並べた状態で栽培されたり、観賞されたりする場合がある。観葉植物を載置する棚としては、例えば特許文献1に開示の植物栽培用棚が挙げられる。特許文献1の植物栽培用棚は、上下に配置された複数の棚部材、及び複数の棚部材を支持する支柱部材を有し、各棚部材の上面に植物が載置される。植物栽培用棚において、複数の棚部材は、上面が略水平となる展開位置と、上面が支柱部材に沿うように折り畳まれる折り畳み位置の2位置を取り得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1の植物栽培用棚においては、棚部材が展開位置にあるときしか、観葉植物の鉢を棚部材に載せることができず、観葉植物の鉢を水平面上にしか載置できないという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、観葉植物の姿勢を斜めにできる観葉植物用棚及び観葉植物用棚の設置構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するための観葉植物用棚は、観葉植物の鉢が載置される載置面を備える棚板部と、前記棚板部を支持する支持部と、を有する観葉植物用棚であって、前記棚板部は、前記載置面を水平面に対し傾かせた姿勢を取り得るように前記支持部に傾動自在に軸支されるとともに、前記観葉植物用棚は、前記棚板部の姿勢を保持する姿勢保持部を備えており、前記姿勢保持部は、前記支持部に嵌挿可能であり、かつ前記支持部に対する嵌挿位置を変更可能であり、前記支持部に対する前記姿勢保持部の嵌挿位置を少なくとも2箇所で変更することにより、前記棚板部は、前記観葉植物の鉢を前記載置面に載置できる少なくとも2つの角度に前記姿勢保持部によって保持されることを要旨とする。
【0007】
上記問題点を解決するための観葉植物用棚は、観葉植物の鉢が載置される載置面を備える棚板部と、前記棚板部を支持する支持部と、を有する観葉植物用棚であって、前記支持部は、一対の固定具から構成され、各固定具は、設置対象に固定される固定部と、当該固定部と一体の支持板部と、を備え、前記固定部を前記設置対象に固定した状態で、前記棚板部は、前記載置面を水平面に対し傾かせた姿勢を取り得るように前記一対の固定具の間で前記支持板部に傾動自在に軸支されるとともに、前記観葉植物用棚は、前記棚板部の姿勢を保持する姿勢保持部を備えており、前記棚板部は、前記観葉植物の鉢を前記載置面に載置できる少なくとも2つの角度に前記姿勢保持部によって保持されることを要旨とする。また、観葉植物用棚について、前記姿勢保持部は、前記支持板部のうち、前記設置対象に固定された前記固定部側と反対側にて前記棚板部の姿勢を保持してもよい。また、観葉植物用棚について、前記2つの角度は、前記載置面を水平面として前記観葉植物の鉢が載置される第1姿勢とする第1角度と、前記載置面を前記水平面に対し傾かせて前記観葉植物の鉢が載置される第2姿勢とする第2角度であってもよい。
【0008】
また、観葉植物用棚について、前記棚板部は、前記載置面を備える棚板と、前記棚板を受けるとともに当該棚板の前記載置面を前記水平面に対し傾かせた姿勢で前記支持板部に軸支される一対の棚板受部と、を有し、当該一対の棚板受部に前記棚板が載置されていてもよい。
【0009】
また、観葉植物用棚について、前記棚板部は、前記棚板よりも前端側に前記棚板とは異なる板材を、当該板材の厚さ方向が前記棚板の厚さ方向に交差する立板として備えていてもよい。
【0010】
また、観葉植物用棚について、前記姿勢保持部は、前記棚板部に一体であってもよい。
上記問題点を解決するための観葉植物用棚の設置構造は、観葉植物の鉢が載置される載置面を備える棚板部と、前記棚板部を支持する支持部と、を有する観葉植物用棚の設置対象への設置構造であって、前記観葉植物用棚は、請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の観葉植物用棚であり、前記支持部によって前記設置対象の前面に設置されていることを要旨とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、観葉植物の姿勢を斜めにできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】ラティスフェンスに設置された観葉植物用棚を示す斜視図。
【
図3】(a)は観葉植物用棚の固定具を第2面から示す斜視図、(b)は観葉植物用棚の固定具を第1面側から示す斜視図。
【
図4】(a)は棚板受部を取付面から示す斜視図、(b)は棚板受部を棚板載置面側から示す斜視図。
【
図5】固定具に棚板受部を支持させた状態を示す斜視図。
【
図6】(a)は観葉植物用棚を固定具の第2面側から示す側面図、(b)は観葉植物用棚を固定具の第1面側から示す側面図。
【
図7】(a)は止め具の連結突部を止め孔から抜いた状態を示す部分斜視図、(b)は止め具の連結突部を止め孔に嵌挿した状態を示す部分斜視図。
【
図8】ラティスフェンスに観葉植物用棚を設置した状態を示す斜視図。
【
図10】(a)は第1姿勢を示す側面図、(b)は第2姿勢を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、棚受装置を具体化した一実施形態を
図1~
図10にしたがって説明する。
図1に示すように、観葉植物用棚10は、設置対象としての屋外のラティスフェンスWに設置されている。
【0014】
観葉植物用棚10は、ラティスフェンスWの設置面Waに固定される支持部11と、支持部11に支持される棚板部20を備える。
図2、
図3(a)又は
図3(b)に示すように、支持部11は、一対の固定具12によって構成されている。各固定具12はラティスフェンスWに固定される板状の固定部13と、当該固定部13と一体の支持板部14とを備える。固定部13は、矩形板状である。固定部13の長手方向の両端側には固定孔13aが形成されている。そして、固定孔13aに挿通された取付ネジ19をラティスフェンスWに螺入することにより、固定具12がラティスフェンスWに固定される。
【0015】
支持板部14は、固定部13が突出する側の面に第1面14aを備え、第1面14aと反対側に第2面14bを備える。固定具12は、支持板部14の第1面14aから円筒状に突出した支軸15を備える。
【0016】
図6(b)に示すように、支持板部14は、支軸15を挟んで固定部13の反対側に位置する弧状孔14cを備える。支持板部14を第1面14a側から見た場合、弧状孔14cは支軸15の中心軸線Lを中心とした同心円である第1仮想円C1の円弧に沿って延びる。支持板部14には、弧状孔14cの上端に連通する切り欠き14dが形成されている。
【0017】
固定部13の長手が上下方向に延びる状態で各固定具12をラティスフェンスWの設置面Waに固定した状態では、弧状孔14cの上端は、支軸15の中心軸線Lよりも上側に位置し、弧状孔14cの下端は、支軸15の中心軸線Lよりも下側に位置する。
【0018】
固定具12は、複数の止め穴16を支持板部14に備える。複数の止め穴16は、支軸15と弧状孔14cを挟んで固定部13の反対側に位置する。各止め穴16は円形状に第1面14aから凹む。支持板部14を第1面14a側から見た場合、複数の止め穴16は支軸15の中心軸線Lを中心とした同心円である第2仮想円C2の円弧に沿って配置されている。なお、第2仮想円C2は第1仮想円C1より大径である。複数の止め穴16は、第2仮想円C2の周方向へ等間隔おきに配置され、15°おきに配置されている。
【0019】
図3(a)又は
図6(a)に示すように、支持板部14は、第2面14bにおける弧状孔14cの内周縁に沿う位置に角度指示部17を備える。角度指示部17は、第2面14bから突出した複数の突起17aから形成されている。角度指示部17の複数の突起17aは、第1仮想円C1の周方向に沿って等間隔おきに配置され、本実施形態では15°おきに配置されている。
【0020】
次に、棚板部20について説明する。
図1に示すように、棚板部20は、棚板T1と、この棚板T1を受ける一対の棚板受部21とを備える。本実施形態では、棚板T1は、ワンバイ材としてのワンバイフォー材(1×4材)が用いられている。棚板T1は、厚さが約1インチ(約19mm)であり、短手方向への寸法である幅が約4インチ(約89mm)である。
【0021】
図4(a)、
図4(b)又は
図6(b)に示すように、棚板受部21は、棚板T1が載置される矩形状の棚板載置面21aを上面に備える。棚板受部21は、棚板載置面21aと平行な下面に矩形状の取付面21bを備える。棚板受部21は、棚板載置面21aにおける長手方向Yの一端から板状に突出する第1保持片22を備えるとともに、棚板載置面21aにおける長手方向Yの他端側から板状に突出する第2保持片23を備える。第2保持片23は、棚板受部21の短手方向に二股状に別れた形状であり、棚板受部21の短手方向に沿った第2保持片23の中央部にスリット23bが形成されている。
【0022】
棚板受部21から第1保持片22及び第2保持片23が突出した方向を突出方向Hとする。突出方向Hは、棚板受部21の棚板載置面21aに対し直交する方向である。第1保持片22と第2保持片23は、棚板受部21の長手方向Yに対向している。棚板受部21の長手方向Yに沿った第1保持片22と第2保持片23の対向面同士の間隔は、棚板T1の幅より僅かに大きく設定されており、本実施形態では89.5mmに設定されている。
【0023】
第1保持片22は、突出方向Hの先端に棚板保持部22aを備える。棚板保持部22aは、棚板受部21の長手方向Yに沿って、第1保持片22から第2保持片23に向けて突出している。突出方向Hに沿った棚板載置面21aと棚板保持部22aの内面との間隔は、棚板T1の厚さより僅かに大きく設定されている。棚板受部21は、長手方向Yに沿った第1保持片22寄りに差込凹部21dを備える。差込凹部21dは、棚板載置面21aよりも取付面21b側に凹んでいる。第2保持片23は、後述する立板保持部32に対して長手方向Yに対向する面に補強リブ23aを備える。補強リブ23aは突出方向Hに長手が延びる形状である。
【0024】
そして、棚板受部21における第1保持片22と第2保持片23の間に棚板T1が配置され、棚板載置面21aによって棚板T1が下から受けられるようになっている。なお、棚板載置面21aに棚板T1を受けさせる際、差込凹部21dにより、棚板T1を棚板保持部22aと棚板受部21との間に差し込みやすくなっている。また、第1保持片22と第2保持片23により、棚板T1は幅方向両側から挟持され、保持されるようになっている。また、棚板受部21と棚板保持部22aによって、棚板T1は、その厚さ方向両側から挟んで保持されるようになっている。
【0025】
図4(a)又は
図4(b)に示すように、棚板受部21は、厚さ方向に貫通する貫通孔21cを複数備える。本実施形態では、棚板受部21は、貫通孔21cを二つ備える。また、貫通孔21cは、棚板受部21の短手方向の一端寄りに形成されている。各貫通孔21cには、棚板T1を棚板受部21に固定するための固定部材(図示せず)が挿通可能である。
【0026】
棚板受部21は、長手方向Yの他端側に薄肉部24を備える。薄肉部24は、棚板受部21を取付面21bから凹ませることで、棚板受部21の厚さを薄肉部24以外の部位より薄くしている。このため、薄肉部24を利用することにより、棚板受部21を分断しやすくなっている。薄肉部24は、長手方向Yに沿った第2保持片23よりも僅かに第1保持片22寄りの位置に形成されている。また、薄肉部24は、棚板受部21の短手方向ほぼ全体に亘って形成されている。
【0027】
棚板受部21は、取付面21bから突出する取付部25を備える。取付部25は円筒状である。取付部25の円筒における中心軸線L2は、棚板受部21の短手方向に延びる。そして、取付部25には、固定具12の支軸15が嵌挿可能であり、取付部25に支軸15が嵌挿されることにより、棚板受部21が固定具12に軸支されるようになっている。取付部25は、棚板受部21の短手方向の他端寄りに配置され、貫通孔21cと重ならない位置に配置されている。また、取付部25は、棚板受部21の長手方向Yの一端寄りに配置され、棚板受部21を挟んだ第1保持片22の反対側に配置されている。
【0028】
棚板受部21は、長手方向Yの他端側に連結部27を備える。連結部27は、棚板受部21の取付面21bから突出している。連結部27は、取付面21bから棚板受部21を見た場合に、コ字状である。連結部27は、長手方向Yに対向する一対のレール28を含む。一対のレール28は、それぞれ棚板受部21の取付面21bとの間に隙間を区画している。そして、
図7(a)又は
図7(b)に示すように、連結部27には、止め具40が接続されるようになっている。連結部27に止め具40が接続されることにより、止め具40は棚板部20の棚板受部21に一体化されている。
【0029】
ここで、止め具40について説明する。止め具40は、樹脂製である。止め具40は直方体状の本体41を備えるとともに、本体41を短手方向の両側から挟む一対の操作片42を備える。
図2に示すように、止め具40は、本体41の長手方向の一端面から突出した連結突部43を備え、この連結突部43は、固定具12の止め穴16に嵌挿可能である。
【0030】
一対の操作片42は、本体41の長手方向に延びる下端縁から延設されている。各操作片42において、本体41の下端縁からの延設方向の先端は、本体41の上端面に至る。各操作片42の延設方向の先端には、各操作片42の外方向に向けて突出する掛止片42aが設けられている。各操作片42は、本体41の短手方向の両端面との間に空隙Sを有する状態に設けられている。そして、各操作片42は空隙Sを利用して本体41に近付く方向に弾性変形可能である。操作片42が弾性変形すると、本体41の短手方向に沿って掛止片42aを本体41に接近させることができる。
【0031】
図7(a)又は
図7(b)に示すように、一対の操作片42を本体41に近付くように弾性変形させ、各掛止片42aを、連結部27におけるレール28と取付面21bとの間に差し込む。そして、操作片42の弾性変形を解除すると、操作片42の原形状への復帰力により、掛止片42aがレール28と取付面21bとの間に入り込み、各操作片42が各レール28に圧接する。すると、連結部27に対する止め具40の移動が抑制された状態となり、棚板受部21に止め具40が一体化される。
【0032】
また、一対の操作片42を本体41に近付くように弾性変形させ、各レール28に対する各操作片42の圧接を解除することで、止め具40をレール28に沿って移動させることができる。したがって、止め具40は、棚板受部21に対し一体化されつつも、棚板受部21に対し移動可能に設けられている。
【0033】
そして、棚板受部21に止め具40が一体化されることにより、棚板受部21は連結突部43を一体に備える状態となる。棚板受部21に一体化された連結突部43を、固定具12の止め穴16に嵌挿することにより、支軸15を回動中心とした棚板受部21の回動を規制し、棚板受部21を傾かせた姿勢に保持できるようになっている。その一方で、連結突部43を嵌挿する止め穴16を変更することにより、傾きが保持された棚板載置面21aの傾きを変更したり、水平面にしたりできる。すなわち、連結突部43を嵌挿する止め穴16を変更することにより、棚板受部21の棚板載置面21aに載置された棚板T1の上面を水平面に保持したり、水平面に対し傾かせた姿勢に保持できる。よって、棚板受部21は、棚板受部21に載置された棚板T1の載置面10aを水平面に対し傾かせた姿勢で支持部11に軸支される。そして、連結突部43を嵌挿する止め穴16を変更することにより、棚板部20は複数の角度に保持される。よって、止め具40は、棚板部20の姿勢を保持する姿勢保持部を構成する。
【0034】
図4(a)に示すように、棚板受部21は、一方の長縁部から突出したガイド突部26を備える。ガイド突部26の中心軸線は、棚板受部21の短手方向に延びる。ガイド突部26の突出端の外周面からは、指示突部26aが突設されている。指示突部26aは、ガイド突部26の外周面からの突出方向の先端に向かうに従い徐々に細くなっている。
【0035】
そして、ガイド突部26は、固定具12の弧状孔14cに対し、第1面14a側から挿入されている。なお、ガイド突部26を弧状孔14cに挿入する際、先ず、指示突部26aを第1面14a側から切り欠き14dを通過させ、第2面14b側に位置させる。
【0036】
棚板受部21は、長手方向Yに沿った薄肉部24よりも先端側に立板受部30を備える。固定具12に棚板受部21が軸支された状態では、立板受部30はラティスフェンスWの設置面Waよりも手前側に位置することとなるため、立板受部30は、棚板受部21の前端側に設けられている。
【0037】
図6(a)又は
図6(b)に示すように、棚板受部21をその短手方向一端側から見た側面視では、立板受部30はL字状である。立板受部30は、立板T2が載置される矩形状の立板載置面31aを上面に備える。なお、立板載置面31aの長手は、棚板受部21の短手方向に延び、立板載置面31aの短手は、棚板受部21の長手方向に延びる。
【0038】
立板受部30は、立板載置面31aから突出方向Hに沿って矩形板状に突出する立板保持部32を備える。立板保持部32は、立板受部30の短手方向(棚板受部21の長手方向Y)において第2保持片23と対向している。棚板受部21の長手方向Yに沿った第2保持片23の補強リブ23aと立板保持部32の対向面との間隔は、立板T2の厚さより僅かに小さく設定されている。
【0039】
そして、第2保持片23と立板保持部32の間に立板T2が配置され、立板載置面31aによって立板T2が下から受けられるようになっている。第2保持片23の補強リブ23aと立板保持部32により、立板T2は厚さ方向両側から挟んで保持されるようになっている。
【0040】
立板保持部32によって立板T2が保持された状態では、立板T2の厚さ方向が棚板受部21に保持された棚板T1の厚さ方向に直交している。このため、立板T2は、棚板T1の上面よりも上方へ突出した状態となる。よって、棚板受部21を短手方向一端側から見た場合、棚板T1と立板T2はL字状になる。
【0041】
図4(a)及び
図4(b)に示すように、立板受部30は、立板保持部32の外端面に挿通孔32aを備える。挿通孔32aは、立板保持部32において突出方向Hの中央に設けられている。また、挿通孔32aの中心点を通過し、かつ長手方向Yに平行な直線は、第1保持片22における突出方向Hの中央付近で第1保持片22に交わる。このため、長手方向Yに沿って挿通孔32aを第1保持片22に投影させた場合、その投影した挿通孔32aが第1保持片22の突出方向H中央に位置するように、挿通孔32aが第2保持片23に設けられている。
【0042】
支持部11に一対の棚板受部21が支持されるとともに、それら棚板受部21に棚板T1が載置され、支持部11に棚板部20が支持された状態では、立板受部30はラティスフェンスWの設置面Waよりも手前側に位置することとなるため、立板保持部32の外端面は前端面となる。挿通孔32aには、立板T2を立板受部30に固定するための固定部材18が挿通可能である。固定部材18はネジである。
【0043】
そして、
図5又は
図6(b)に示すように、上記構成の棚板受部21は、取付部25に固定具12の支軸15が嵌挿されることで各固定具12に軸支されている。また、棚板受部21に一体化された止め具40の連結突部43が、固定具12の止め穴16に嵌挿されることで、支軸15を回動中心とした棚板受部21の回動が規制されている。また、棚板受部21のガイド突部26は弧状孔14cに挿入されている。
【0044】
図1に示すように、観葉植物用棚10において、回動が規制された一対の棚板受部21に棚板T1が保持されるとともに、棚板受部21の立板保持部32に立板T2が保持され、棚板T1の姿勢が保持されている。そして、棚板受部21と棚板T1と立板T2によって棚板部20が構成されるとともに、棚板部20の棚板T1の上面によって観葉植物50の鉢51の載置面10aが形成される。
【0045】
図6(b)に示すように、連結突部43を、上から3つめの止め穴16に嵌挿すると、載置面10aが水平面となるように棚板部20の姿勢が保持される。棚板部20において、棚板T1の載置面10aが水平面となる姿勢を第1姿勢F1とし、棚板T1の載置面10aが水平面に対し傾いた姿勢を第2姿勢F2とすると、連結突部43を止め穴16に嵌挿することで、棚板部20は第1姿勢F1又は第2姿勢F2に保持される。そして、第1姿勢F1を取るときの棚板部20の角度を第1角度とし、第2姿勢F2を取るときの棚板部20の角度を第2角度とする。本実施形態では、第2姿勢F2を、水平面に対し5つの角度で取ることができ、第2角度は5つ存在する。
【0046】
次に、観葉植物用棚10の設置方法及び観葉植物用棚10の作用を説明する。
まず、一対の固定具12の固定部13の長手方向が鉛直方向に延びる状態とし、一対の固定具12の上端面が同じ高さとなるように、固定具12を設置面Waに配置する。
【0047】
図8に示すように、各固定具12の固定孔13aに挿通した取付ネジ19をラティスフェンスWに螺入する。このとき、一対の固定具12の第1面14a間の間隔が、棚板T1の長手方向への長さより僅かに長くなるようにする。
【0048】
次に、各固定具12に対し、棚板受部21の取付部25に固定具12の支軸15を嵌挿し、各固定具12に棚板受部21を支持させるとともに、ガイド突部26を弧状孔14cに挿入する。そして、棚板受部21に連結された止め具40の連結突部43を、固定具12の止め穴16に差し込み、支軸15を回動中心とした棚板受部21の回動を規制した状態とする。連結突部43を差し込む止め穴16の位置により、棚板受部21によって受けられる棚板T1の上面が水平面になるか傾斜面になるかが決定される。棚板T1の上面、つまり載置面10aを水平面にする場合は、連結突部43を上から3つ目の止め穴16に差し込む。棚板T1の上面を、水平面に対する傾斜面とする場合は、連結突部43を上から3つ目の止め穴16以外のいずれかの止め穴16に差し込む。
【0049】
次に、各棚板受部21の差込凹部21dに棚板T1の短手方向の端部を差し込みながら棚板T1を棚板載置面21aに向けて回動させ、棚板載置面21aに棚板T1の長手方向の各端部を載置し、棚板受部21に棚板T1を受けさせる。そして、第1保持片22と第2保持片23によって棚板T1を幅方向両側から挟んで保持するとともに、棚板保持部22aと棚板受部21によって棚板T1を厚さ方向両側から挟んで保持する。その後、棚板受部21の貫通孔21cに挿通した固定部材を棚板T1に螺入して、棚板T1を棚板受部21に固定する。
【0050】
次に、立板受部30の立板載置面31aに立板T2の幅方向の一端面を載置し、第2保持片23の補強リブ23aと立板保持部32によって立板T2を厚さ方向両側から挟んで保持する。次に、立板保持部32の前端面から挿通孔32aに固定部材18を挿通し、固定部材18を立板T2に向けて螺入する。すると、固定部材18は、立板T2を貫通した後、二股状の第2保持片23のスリット23bを通過して棚板受部21に固定された棚板T1に螺入される。つまり、挿通孔32aにより、固定部材18を立板T2に向かわせることが可能になっている。そして、挿通孔32aによって立板T2に向かった固定部材18は、棚板保持部22aと棚板受部21によって保持された棚板T1に向かうようにガイドされる。挿通孔32aは、第1保持片22に投影させた場合に当該第1保持片22の突出方向H中央に位置する。このため、固定部材18は、挿通孔32aにより、棚板T1の厚さ方向の中央に向かうようにガイドされ、そのまま棚板T1の厚さ方向の中央に螺入される。
【0051】
そして、
図10(a)に示すように、立板T2が棚板T1に固定されると、棚板T1の前端側に立板T2が立設され、棚板部20は、支軸15によって傾動可能に軸支される。棚板受部21と、棚板T1と、立板T2とを有する棚板部20が構成される。同時に、棚板部20と、一対の固定具12からなる支持部11とから構成される観葉植物用棚10が完成する。つまり、ラティスフェンスWに観葉植物用棚10が設置される。棚板部20は、棚板T1の載置面10aが水平面となる第1姿勢F1に、止め具40によって保持される。
【0052】
観葉植物用棚10において、立板T2の厚さ方向は、棚板T1の厚さ方向に直交しており、棚板T1を長手方向の一端側から見た場合、棚板T1と立板T2はL字状である。そして、棚板T1の前端側に立板T2が立設されることで、立板T2により、棚板T1からの観葉植物50の落下が規制されるようになる。そして、棚板T1の載置面10aには観葉植物50の鉢51が並んで載置される。
【0053】
さて、棚板T1に載置された観葉植物50の観賞のため、棚板T1の上面を水平面から傾斜面に変更する場合は、まず、止め具40の一対の操作片42を指で摘み、一対の操作片42を弾性変形させて本体41に近付ける。すると、各掛止片42aが、レール28と取付面21bとの間から抜け出るとともに、各レール28に対する操作片42の圧接が無くなる。その状態で、止め具40を固定具12から離間する方向へスライド移動させ、
図7(a)に示すように、連結突部43を止め穴16から抜き出す。
【0054】
次に、各棚板受部21を支軸15を回動中心として回動させ、棚板部20における棚板T1の載置面10aを立板T2に向けて下り傾斜させる、又は立板T2に向けて上り傾斜するようにする。本実施形態では、棚板T1を下り傾斜させる。このとき、棚板受部21の指示突部26aが対向する角度指示部17の突起17aを視認して、棚板載置面21aの傾斜角度、すなわち棚板T1の上面の傾斜角度を確認する。
【0055】
そして、棚板T1の傾きが所望する角度になった位置で、再び止め具40の操作片42を指で摘み、一対の操作片42を弾性変形させる。その後、止め具40を固定具12に向けてスライド移動させ、連結突部43を止め穴16に嵌挿させ、棚板受部21の回動を規制する。すると、
図9及び
図10(b)に示すように、棚板T1の載置面10aが水平面に対し傾斜した傾斜面となり、棚板部20は止め具40によって第2姿勢F2に保持される。
【0056】
その結果、棚板T1の前端が後端よりも下に位置するが、棚板T1よりも前に立板T2が位置する。このため、棚板T1に載置された観葉植物50の鉢51の側面が立板T2に接触し、観葉植物50の落下が規制されるようになる。
【0057】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)支持部11に棚板部20が傾動可能に軸支された観葉植物用棚10において、棚板部20に一体の連結突部43を、固定具12の止め穴16に嵌挿することにより、棚板部20の回動を規制し、棚板部20の姿勢を保持できる。そして、連結突部43を嵌挿する止め穴16の位置を調節することにより、載置面10aを水平面に対し傾かせた姿勢にも保持できる。したがって、観葉植物50の姿勢を斜めにした状態での観賞ができるようになる。特に、棚板T1に並べた観葉植物50を横側から観賞する際に、観葉植物50の上面が見やすい角度を選ぶことにより、観葉植物50を見栄え良く並べることができる。また、観葉植物50は、日光の差す方向に成長するため、載置面10aの角度を、日光の入る角度に対し直交するように調節することにより、観葉植物50を、日光に向けて真っ直ぐ成長し、見栄えを良くすることができる。
【0058】
(2)棚板部20は、棚板部20に一体の連結突部43を、固定具12の止め穴16に嵌挿することにより、載置面10aを水平面とする第1姿勢F1と、水平面以外の第2姿勢F2に保持できる。給水の際には、第1姿勢F1とすることで、鉢51の中の土が傾きで流れないようにすることができる。その一方で、観賞の際には、第2姿勢F2とすることで、観葉植物50の上面側から観賞できる。
【0059】
(3)棚板部20は、棚板受部21に棚板T1を保持させた構成を有する。このため、棚板T1を棚板受部21に対し脱着できる。よって、棚板T1の劣化等が生じた場合は、棚板T1の交換が可能になる。
【0060】
(4)棚板部20は、棚板受部21の前端側に立板受部30を備え、棚板T1を保持する棚板受部21により、立板T2も保持できる。このため、立板T2の厚さ方向が棚板T1の厚さ方向に直交する状態に立板T2を保持でき、立板T2によって、棚板T1の前端から観葉植物50が落下することを規制できる。特に、棚板T1が前端に向けて下り傾斜する状態であっても、立板T2によって鉢51の側面を支持して観葉植物50が落下することを規制できる。そして、棚板部20が立板受部30を備えることで、立板T2を設置する作業、特に、立板T2と棚板T1を固定部材18で固定する作業が非常に容易となり、立板T2の設置が容易となる。
【0061】
(5)観葉植物用棚10は、固定具12の弧状孔14cに挿入されたガイド突部26を備えるとともに、ガイド突部26の先端に設けられた指示突部26aを備える。また、固定具12は、支持板部14の第2面14bに設けられた角度指示部17を備える。そして、棚板部20に一体化された連結突部43を嵌挿する止め穴16を変えるのに合わせて、指示突部26aが対向する角度指示部17が変更する。よって、指示突部26aにより、ラティスフェンスWに対する載置面10aの角度を視認しやすくなっている。
【0062】
(6)止め具40は一対の操作片42を備え、一対の操作片42は弾性変形可能である。そして、弾性変形させた操作片42を棚板受部21の各レール28に圧接させることにより、棚板受部21に止め具40を一体化できるとともに、操作片42を弾性変形させることで、止め具40を棚板受部21に対し移動できる。つまり、棚板部20の棚板受部21に止め具40を一体化したまま棚板部20の姿勢変更及び姿勢保持を行うことができ、観葉植物用棚10の操作性が良好になる。また、止め具40を操作することで、複数ある止め穴16に対する連結突部43の嵌挿位置を変更でき、載置面10aの傾き調節が容易となる。
【0063】
(7)棚板受部21の第1保持片22と第2保持片23に棚板T1が保持され、第2保持片23と立板保持部32に立板T2が保持される。よって、棚板T1と立板T2との間には第2保持片23が介在する。このため、一対の棚板受部21に保持された棚板T1と立板T2との間には、第2保持片23の厚さに相当する隙間が形成される。よって、観葉植物50に対する給水時、鉢51から漏れ出た水を、棚板T1と立板T2の間の隙間から観葉植物用棚10の下方へ排出できる。
【0064】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 薄肉部24を利用して、第2保持片23を含む立板受部30を除去し、ワンバイフォー材よりも幅の大きい棚板T1を棚板受部21に支持させた場合、個片となった立板受部30の立板保持部32と第2保持片23によって立板T2を厚さ方向両側から挟む。そして、個片となった立板受部30の挿通孔32aに挿通した固定部材18を立板T2を貫通させて棚板T1に螺入してもよい。
【0065】
○ 止め穴16の数を2つとしてもよい。この場合、一方の止め穴16に連結突部43を嵌挿したとき、載置面10aが水平面となる第1姿勢F1となるように棚板部20の姿勢が保持され、他方の止め穴16に連結突部43を嵌挿したとき、載置面10aが水平面に対し傾く第2姿勢F2となるように棚板部20の姿勢が保持されてもよい。又は、いずれの止め穴16に連結突部43が嵌挿されても、載置面10aが水平面に対し傾くように棚板部20の姿勢が保持されてもよい。
【0066】
○ 止め穴16の数を変更してもよい。
○ 棚板部20において、棚板T1と棚板受部21とを固定し、棚板受部21に対して棚板T1を脱着不能としてもよい。
【0067】
○ 棚板受部21に立板受部30を設けず、棚板部20は立板T2を備えない構成であってもよい。
○ 観葉植物用棚10は、支持部11と棚板部20とを一体に組付けた後、支持部11をラティスフェンスWの設置面Waに固定して設置してもよい。
【0068】
○ 実施形態では、観葉植物用棚10は、一対の固定具12によって構成される支持部11と、一対の棚板受部21及び棚板T1によって構成される棚板部20と、から構成されていたが、これに限らない。観葉植物用棚10を、一つの固定具12によって構成される支持部と、一つの棚板受部21及び棚板T1によって構成される棚板部と、から構成してもよい。要は、観葉植物用棚10を一つの固定具12と、その固定具12に軸支される一つの棚板受部21と、その棚板受部21に受けられる棚板T1と、から構成してもよい。
【0069】
○ 1つの固定具12と、この固定具12に支持された1つの棚板受部21と、から棚板ブラケットを構成し、この棚板ブラケットの棚板受部21により、1枚の棚板T1を支えるようにしてもよい。この棚板ブラケットにおいては、棚板受部21は固定具12に対し回動可能であるとともに、止め具40により回動が規制される構成である。そして、棚板ブラケットの固定具12をラティスフェンスW等の設置対象に固定し、この棚板ブラケットによって棚板T1を支持してもよい。このように構成した場合、棚板T1の劣化等が生じた場合は、棚板T1の交換が可能になる。
【0070】
○ 観葉植物用棚10の棚板部20を構成する棚板受部21は、一つであってもよい。
○ 棚板受部21からの立板受部30の除去を容易とするための薄肉部24は無くてもよい。
【0071】
○ 立板受部30における第2保持片23と立板保持部32の対向面間の間隔は適宜変更し、棚板受部21で受けられる板材と、立板受部30で受けられる板材とを、異なる厚さの板材としてもよい。
【0072】
○ 棚板受部21における第1保持片22と第2保持片23の対向面間の間隔は適宜変更してもよい。
○ 棚板受部21における貫通孔21cはなくてもよい。この場合、棚板受部21に支持された棚板T1は、固定部材18による固定はない。
【0073】
○ 固定具12における角度指示部17及びガイド突部26の指示突部26aは無くてもよい。
○ 固定部材18のガイドは、立板保持部32を貫通した挿通孔32aではなく、立板保持部32の前端面に設けられた目印や、立板保持部32を貫通しない凹みであってもよい。
【0074】
○ 挿通孔32aの位置は、固定部材18を棚板T1の厚さ方向の中央からずれた位置にガイドする位置であってもよい。
○ 角度指示部17、及び複数の止め穴16を設ける間隔は15°以外の間隔であってもよい。
【0075】
○ 観葉植物用棚10の設置対象は、屋外のラティスフェンスW以外でもよく、屋外の壁板や、石膏ボード、パーゴラ、木枠、柱等であってもよいし、屋内の壁面や柱であってもよい。
【符号の説明】
【0076】
F1…第1姿勢、F2…第2姿勢、T1…棚板、T2…立板、10…観葉植物用棚、10a…載置面、11…支持部、20…棚板部、21…棚板受部、40…姿勢保持部を構成する止め具、50…観葉植物、51…鉢。