(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-19
(45)【発行日】2023-06-27
(54)【発明の名称】情報処理方法及び関連ネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
H04L 61/4511 20220101AFI20230620BHJP
H04L 45/74 20220101ALI20230620BHJP
H04W 80/04 20090101ALI20230620BHJP
H04W 48/08 20090101ALI20230620BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20230620BHJP
【FI】
H04L61/4511
H04L45/74
H04W80/04
H04W48/08
H04M11/00 302
(21)【出願番号】P 2022521437
(86)(22)【出願日】2020-09-10
(86)【国際出願番号】 CN2020114558
(87)【国際公開番号】W WO2021068706
(87)【国際公開日】2021-04-15
【審査請求日】2022-04-25
(31)【優先権主張番号】201910959721.8
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(73)【特許権者】
【識別番号】507142144
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA MOBILE COMMUNICATIONS GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】李 永競
(72)【発明者】
【氏名】王 丹
【審査官】佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-548649(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109788078(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109729181(CN,A)
【文献】特開2004-266568(JP,A)
【文献】AIRBUS DS SLC, SES S.A, University of Surrey,Solutions for using satellite backhaul in content distribution towards the edge[online],3GPP TSG SA WG2 #131 S2-1902444,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_131_Tenerife/Docs/S2-1902444.zip>,2019年03月01日
【文献】Huawei, HiSilicon,Correction on Notification Control for GBR QoS flow[online],3GPP TSG SA WG2 #126 S2-181568,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_126_Montreal/Docs/S2-181568.zip>,2018年02月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-12/66
H04L 41/00-101/695
H04W 80/04
H04W 48/08
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セッション管理機能(SMF)がローカルドメイン名システム(DNS)サーバの第1アドレス情報を取得することと、
前記第1アドレス情報をアップリンク分類子に送信し、
アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)を介して前記第1アドレス情報をユーザ機器に送信することと、
前記第1アドレス情報は、前記ユーザ機器が
前記ローカルDNSサーバのIPアドレス情報を更新するために用いられる、情報処理方法。
【請求項2】
前記SMFがローカルDNSサーバの第1アドレス情報を取得する前に、
前記SMFが前記AMFから送信された通知メッセージを受信することであって、前記通知メッセージは、マルチアクセス・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバに接続された
第1PDUセッションアンカーのサービス範囲内に前記ユーザ機器が移動したことを示すために用いられる、ことと、
前記SMFがセッション変更指示メッセージを前記アップリンク分類子に送信することであって、前記セッション変更指示メッセージは、前記アップリンク分類子をセッションリンクに挿入することを指示するために用いられる、ことと、をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SMFがオフロードルールを前記アップリンク分類子に送信することであって、前記オフロードルールは、前記ユーザ機器のローカルに対応する第1データを
第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバに送信するように前記アップリンク分類子を構成するために用いられる、ことをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記SMFが前記アップリンク分類子に第1アドレス情報及びオフロードルールを送信することは、
前記SMFは前記第1アドレス情報及び前記オフロードルールを含むセッション変更メッセージを前記アップリンク分類子に送信することを含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記AMFを介して前記第1アドレス情報をユーザ機器に送信することは、
前記SMFが、前記第1アドレス情報を含むセッション管理コンテキスト更新メッセージを前記AMFに送信することであって、前記第1アドレス情報は、前記AMFから非アクセス層メッセージを介して前記ユーザ機器に送信されるものである、ことを含む請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
アップリンク分類子がセッション管理機能(SMF)から送信されたローカルドメイン名システム(DNS)サーバの第1アドレス情報及びオフロードルールを受信することと、
ユーザ機器から送信されたローカルに対応する第1データを受信し、前記オフロードルールに基づいて、前記第1データが
第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバに転送されるように、前記第1データをマルチアクセス・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバに接続された
第1PDUセッションアンカーに送信することと、を含む、情報処理方法。
【請求項7】
前記アップリンク分類子が前記
第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバから送信された前記MECサーバの第2アドレス情報を取得することと、
前記第2アドレス情報を前記ユーザ機器に送信することと、をさらに含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記アップリンク分類子が前記ユーザ機器から送信されたローカルに対応する第2データを受信することであって、前記第2データには、前記第2のアドレス情報が含まれる、ことと、
前記
第1PDUセッションアンカーによって前記第2データを前記MECサーバに送信することと、をさらに含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記アップリンク分類子がSMFから送信されたローカルDNSサーバの第1アドレス情報及びオフロードルールを受信することは、
前記アップリンク分類子が、SMFから送信された、前記第1アドレス情報及び前記オフロードルールを含むセッション変更メッセージを受信することを含む請求項6~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
ローカルドメイン名システム(DNS)サーバの第1アドレス情報を取得するように構成される取得ユニットと、
前記第1アドレス情報をアップリンク分類子に送信し、
アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)を介して前記第1アドレス情報をユーザ機器に送信するように構成される第1送信ユニットとであって、
前記第1アドレス情報は、前記ユーザ機器が
前記ローカルDNSサーバのIPアドレス情報を更新するために用いられる、第1送信ユニットと、を備える、セッション管理機能(SMF)。
【請求項11】
セッション管理機能(SMF)から送信されたローカルドメイン名システム(DNS)サーバの第1アドレス情報及びオフロードルールを受信し、さらにユーザ機器から送信されたローカルに対応する第1データを受信するように構成される第2受信ユニットと、
前記オフロードルールに基づいて、前記第1データが
第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバに転送されるように、前記第1データをマルチアクセス・エッジ・コンピューティング(MEC)サーバに接続された
第1PDUセッションアンカーに送信するように構成される第2送信ユニットと、を備える、アップリンク分類子。
【請求項12】
コンピュータに、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法
を実行させるためのコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項13】
コンピュータに、請求項6~9のいずれか1項に記載の方法
を実行させるためのコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され且つプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行
して、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法
を実施する、ネットワーク機器。
【請求項15】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され且つプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行して、請求項6~9のいずれか1項に記載の方法
を実施する、ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信技術に関し、特に、情報処理方法及び関連ネットワーク機器に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本願は、2019年10月10日に中国特許庁に提出された、出願番号が201910959721.8であり、発明の名称が「情報処理方法及び関連ネットワーク機器」である中国特許出願に基づく優先権を主張するものであり、該中国特許出願の全内容を参照として本願に援用する。
【背景技術】
【0003】
5Gコアネットワークにおいて、ユーザプレーン機能(UPF:Use Plane Function)はアップリンク分類子(UL CL:Uplink classifier)として、セッション管理機能(SMF:Session Management Function)によってプロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit)セッションに挿入されてデータオフロードの役割を果たすことができる。UL CLに挿入された後、UL CLは2つ以上の異なるUPFをPDUセッションアンカー(PSA:PDU Session Anchor)として接続し、各PSAは異なるデータネットワーク(DN:Data Network)に接続することができる。
【0004】
また、5Gネットワークの能力の一つはマルチアクセス・エッジ・コンピューティング(MEC:Multi-access Edge Computing)であり、MECはUL CLによってサポートされ、ローカルオフロードの能力を実現することができる。MECをしない場合、UEがアプリケーションにアクセスする時、データストリームはUPFを介して公衆データ網(PDN:Public Data Network)に入る必要がある。MECノードを配置する場合、アプリケーションをローカルのMECノードに配置し、UL CLオフロード機能によって、ユーザがこのアプリケーションにアクセスするデータストリームをローカルにオフロードすることで、コアネットワークの負荷を低減させるようにすることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、UL CLローカルオフロードに基づくシーンでは、ユーザ機器(UE:User Equipment)におけるドメイン名システム(DNS:Domain Name System)キャッシュが更新されていないことで、UEはローカルにおいて配置されたアプリケーションにアクセスすることができない。
【0006】
本発明の目的は情報処理方法及び関連ネットワーク機器を提供することである。
【0007】
本願の実施例の態様は以下のように実現される。
【0008】
第1態様では、本願の実施例は情報処理方法を提供し、前記方法は、
SMFがローカルDNSサーバの第1アドレス情報を取得することと、
前記第1アドレス情報をアップリンク分類子に送信し、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)を介して前記第1アドレス情報をユーザ機器に送信することと、を含み、
前記第1アドレス情報は、前記ユーザ機器が前記ローカルDNSサーバのIPアドレス情報を更新するために用いられる。
【0009】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記SMFはローカルDNSサーバの第1アドレス情報を取得する前に、前記方法はさらに、
前記SMFが前記AMFから送信された通知メッセージを受信することであって、前記通知メッセージは、MECサーバに接続された第1PDUセッションアンカーのサービス範囲内に前記ユーザ機器が移動したことを示すために用いられる、ことと、
前記SMFがセッション変更指示メッセージを前記アップリンク分類子に送信することであって、前記セッション変更指示メッセージは、前記アップリンク分類子をセッションリンクに挿入することを指示するためにもちいられる、ことと、を含む。
【0010】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記方法はさらに、前記SMFがオフロードルールを前記アップリンク分類子に送信することであって、前記オフロードルールは、前記ユーザ機器のDNSクエリに対応する第1データを第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバに送信するように前記アップリンク分類子を構成するために用いられる、ことを含む。
【0011】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記SMFが前記アップリンク分類子に第1アドレス情報及びオフロードルールを送信することは、前記SMFが、前記第1アドレス情報及び前記オフロードルールを含むセッション変更メッセージを、前記アップリンク分類子に送信することを含む。
【0012】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記AMFを介して前記第1アドレス情報をユーザ機器に送信することは、
前記SMFが、前記第1アドレス情報を含むセッション管理コンテキスト更新メッセージを前記AMFに送信することであって、前記第1アドレス情報は、前記AMFから非アクセス層メッセージを介して前記ユーザ機器に送信されるものである、ことを含む。
【0013】
第2態様では、本願の実施例はさらに情報処理方法を提供し、前記方法は、
アップリンク分類子がSMFから送信されたローカルDNSサーバの第1アドレス情報及びオフロードルールを受信することと、
ユーザ機器から送信されたローカルに対応する第1データを受信し、前記オフロードルールに基づいて、前記第1データが第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバに転送されるように、前記第1データをMECサーバに接続された第1PDUセッションアンカーに送信することと、を含む。
【0014】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記方法はさらに、前記アップリンク分類子が、前記第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバから送信された前記MECサーバの第2アドレス情報を取得することと、
前記第2アドレス情報を前記ユーザ機器に送信することと、を含む。
【0015】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記方法はさらに、前記アップリンク分類子が前記ユーザ機器から送信されたローカルに対応する第2データを受信することであって、前記第2データには、前記第2のアドレス情報が含まれる、ことと、
前記第1PDUセッションアンカーによって前記第2データを前記MECサーバに送信することと、を含む。
【0016】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記アップリンク分類子がSMFから送信されたローカルDNSサーバの第1アドレス情報及びオフロードルールを受信することは、前記アップリンク分類子が、SMFから送信された、前記第1アドレス情報及び前記オフロードルールを含むセッション変更メッセージを受信することを含む。
【0017】
第3態様では、本願の実施例はさらにSMFを提供し、前記SMFは、
ローカルDNSサーバの第1アドレス情報を取得するように構成される取得ユニットと、
前記第1アドレス情報をアップリンク分類子に送信し、AMFを介して前記第1アドレス情報をユーザ機器に送信するように構成される第1送信ユニットと、を備え、前記第1アドレス情報は、前記ユーザ機器が前記ローカルDNSサーバのIPアドレス情報を更新するために用いられる。
【0018】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記SMFはさらに、前記取得ユニットがローカルDNSサーバの第1アドレス情報を取得する前に、前記AMFから送信された通知メッセージを受信するように構成される第1受信ユニットをさらに備え、前記通知メッセージは、MECサーバに接続された第1PDUセッションアンカーのサービス範囲内に前記ユーザ機器が移動したことを示すために用いられ、
前記第1送信ユニットはさらに、前記アップリンク分類子をセッションリンクに挿入することを指示するためのセッション変更指示メッセージを、前記アップリンク分類子に送信するように構成される。
【0019】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記第1送信ユニットはさらに、前記ユーザ機器のDNSクエリに対応する第1データを第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバに送信するように前記アップリンク分類子を構成するためのオフロードルールを、前記アップリンク分類子に送信するように構成される。
【0020】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記第1送信ユニットは、前記第1アドレス情報及び前記オフロードルールを含むセッション変更メッセージを、前記アップリンク分類子に送信するように構成される。
【0021】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記第1送信ユニットは、前記AMFから非アクセス層メッセージを介して前記ユーザ機器に送信される前記第1アドレス情報を含むセッション管理コンテキスト更新メッセージを、前記AMFに送信するように構成される。
【0022】
第4態様では、本願の実施例はさらに、第2受信ユニットと第2送信ユニットと、を備えるアップリンク分類子を提供し、
前記第2受信ユニットは、SMFから送信されたローカルDNSサーバの第1アドレス情報及びオフロードルールを受信するように構成され、さらにユーザ機器から送信されたローカルに対応する第1データを受信するように構成され、
前記第2送信ユニットは、前記オフロードルールに基づいて、前記第1データが第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバに転送されるように、前記第1データをMECサーバに接続された第1PDUセッションアンカーに送信するように構成される。
【0023】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記第2受信ユニットはさらに、前記第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバから送信された前記MECサーバの第2アドレス情報を取得するように構成され、
前記第2送信ユニットはさらに、前記第2アドレス情報を前記ユーザ機器に送信するように構成される。
【0024】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記第2受信ユニットはさらに、前記ユーザ機器から送信されたローカルに対応する第2データを受信するように構成され、前記第2データには、前記第2のアドレス情報が含まれ、
前記第2送信ユニットはさらに、前記第1PDUセッションアンカーによって前記第2データを前記MECサーバに送信するように構成される。
【0025】
本願のいくつかの選択可能な実施例において、前記第2受信ユニットは、SMFから送信された、前記第1アドレス情報及び前記オフロードルールを含むセッション変更メッセージを受信するように構成される。
【0026】
第5態様では、本願の実施例はさらに、プロセッサにより実行される時に本願の実施例の第1態様に記載の方法のステップを実現するか、又は、プロセッサにより実行される時に本願の実施例の第2態様に記載の方法のステップを実現するコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0027】
第6態様では、本願の実施例はさらに、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する時に本願の実施例の第1態様に記載の方法のステップを実現するか、又は、前記プロセッサが前記プログラムを実行する時に本願の実施例の第2態様に記載の方法のステップを実現するネットワーク機器を提供する。
【0028】
本願の実施例に係る情報処理方法及び関連ネットワーク機器において、前記方法はSMFがローカルDNSサーバの第1アドレス情報を取得することと、前記第1アドレス情報をアップリンク分類子に送信し、AMFを介して前記第1アドレス情報をユーザ機器に送信することと、を含み、前記第1アドレス情報は、前記ユーザ機器が前記ローカルDNSサーバのIPアドレス情報を更新するために用いられる。本願の実施例の態様によれば、UL CLローカルオフロードに基づくシーンでは、UEにおけるDNSキャッシュを更新し、UEのアプリケーションデータをローカルに案内し、ローカルのMECサーバによって処理することで、ローカルオフロードを実現する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本願の実施例に係る情報処理方法のフローチャート1である。
【
図2】本願の実施例に係る情報処理方法のフローチャート2である。
【
図3】本願の実施例に係る情報処理方法のアプリケーションアーキテクチャを示す概略図である。
【
図4】本願の実施例に係る情報処理方法のフローチャート3である。
【
図5】本願の実施例に係るSMFの構成を示す図である。
【
図6】本願の実施例に係るSMFの別の構成を示す図である。
【
図7】本願の実施例に係るアップリンク分類子の構成を示す概略図である。
【
図8】本願の実施例のネットワーク機器のハードウェア構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下は図面及び具体的な実施例を合わせて本願をさらに詳細に説明する。
【0031】
本願の実施例は情報処理方法を提供する。
図1は本願の実施例に係る情報処理方法のフローチャート1である。
図1に示すように、前記方法は以下のステップを含む。
【0032】
ステップ101において、SMFがローカルDNSサーバの第1アドレス情報を取得する。
【0033】
ステップ102において、前記第1アドレス情報をアップリンク分類子に送信し、AMFを介して前記第1アドレス情報をユーザ機器に送信する。ここで、前記第1アドレス情報は、前記ユーザ機器が前記ローカルDNSサーバのIPアドレス情報を更新するために用いられる。
【0034】
本実施例において、SMFはAMFを介して第1アドレス情報をユーザ機器に送信し、ユーザ機器にDNSキャッシュを更新させる。ここで、前記第1アドレス情報はローカルDNSサーバのIPアドレスであってもよい。ユーザ機器のDNSキャッシュに、ユーザ機器が先に取得したDNSのIPアドレスを記憶することができ、ユーザ機器はDNSキャッシュを更新し、DNSキャッシュにおけるDNSのIPアドレスを削除し、前記第1アドレス情報を保存する。
【0035】
本実施例に係る情報処理方法の実行前提は、ユーザ機器がMECサーバに接続された第1PDUセッションアンカーのサービス範囲内に移動し(すなわちユーザ機器はローカルに移動し)、ユーザ機器のPDUセッションが確立され、且つPDUセッションリンクにアップリンク分類子が挿入されていることである。実際の応用において、本実施例に係る情報処理方法が適用するシステムアーキテクチャは、さらに第2アンカーを含み、アップリンク分類子はそれぞれ第1PDUセッションアンカーと第2アンカーに接続され、第1PDUセッションアンカーはそれぞれMECサーバ及びローカルDNSサーバに接続され、そして第2アンカーはパケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)を介して公衆網に接続することができ、公衆網及びMECサーバにおいてそれぞれアプリケーションを配置することができる。ここで、第1PDUセッションアンカー及び第2アンカーはいずれもPSAであってもよい。
【0036】
これに基づき、本願の選択可能な一実施例において、前記SMFがローカルDNSサーバの第1アドレス情報を取得する前に、前記方法はさらに、前記SMFが、前記AMFから送信された通知メッセージを受信することであって、前記通知メッセージは、MECサーバに接続された第1PDUセッションアンカーのサービス範囲内に前記ユーザ機器が移動したことを示すために用いられる、ことと、前記SMFが、前記アップリンク分類子をセッションリンクに挿入することを指示するためのセッション変更指示メッセージを前記アップリンク分類子に送信することと、を含む。
【0037】
本願の選択可能な一実施例において、前記方法はさらに、前記SMFがオフロードルールを前記アップリンク分類子に送信することを含み、前記オフロードルールは、前記ユーザ機器のローカルに対応する第1データを第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバに送信するように、前記アップリンク分類子を構成するために用いられる。
【0038】
本実施例において、前記ユーザ機器のローカルに対応する第1データは、前記ユーザ機器が、MECサーバに接続された第1PDUセッションアンカーのサービス範囲内において送信したデータである。前記第1データを第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバに送信し、ローカルDNSサーバによってドメイン名を解析し、解析されたドメイン名に基づいて前記第1データによりアクセスを要求されるアプリケーションがローカルであるか否かを判断する(すなわち前記第1データによりアクセスを要求されるアプリケーションがMECサーバにおいて配置されているか否かを判断する)。
【0039】
本願の選択可能な一実施例において、SMFは前記アップリンク分類子に第1アドレス情報及びオフロードルールを送信することは、前記SMFが、前記第1アドレス情報及び前記オフロードルールを含むセッション変更メッセージを、前記アップリンク分類子に送信することを含む。
【0040】
本願の選択可能な一実施例において、前記AMFを介して前記第1アドレス情報をユーザ機器に送信することは、前記SMFが前記AMFから非アクセス層メッセージを介して前記ユーザ機器に送信される前記第1アドレス情報を含むセッション管理コンテキスト更新メッセージを、前記AMFに送信することを含む。
【0041】
本願の実施例の態様によれば、UL CLローカルオフロードに基づくシーンでは、UEにおけるDNSキャッシュを更新し、UEのアプリケーションデータをローカルに案内し、ローカルのMECサーバによって処理することで、ローカルオフロードを実現する。
【0042】
上記実施例に基づき、本願の実施例はさらに情報処理方法を提供する。
図2は本願の実施例に係る情報処理方法のフローチャート2である。
図2に示すように、前記方法は以下のステップを含む。
【0043】
ステップ201において、アップリンク分類子が、SMFから送信されたローカルDNSサーバの第1アドレス情報及びオフロードルールを受信する。
【0044】
ステップ202において、ユーザ機器から送信されたローカルに対応する第1データを受信し、前記オフロードルールに基づいて、前記第1データが第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバに転送されるように、前記第1データをMECサーバに接続された第1PDUセッションアンカーに送信する。
【0045】
本実施例において、アップリンク分類子によってユーザ機器から送信されたローカルに対応する第1データを第1PDUセッションアンカーに送信し、第1PDUセッションアンカーによってローカルDNSサーバに送信し、ローカルDNSサーバによってドメイン名を解析し、解析されたドメイン名に基づいて前記第1データによりアクセスを要求されるアプリケーションがローカルであるか否かを判断し、すなわち前記第1データによりアクセスを要求されるアプリケーションがMECサーバにおいて配置されているか否かを判断する。
【0046】
本願の選択可能な一実施例において、前記方法はさらに、前記アップリンク分類子が前記第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバから送信された前記MECサーバの第2アドレス情報を取得することと、前記第2アドレス情報を前記ユーザ機器に送信することと、を含む。
【0047】
本実施例において、ローカルDNSサーバは第1データによりアクセスを要求されるアプリケーションがMECサーバにおいて配置されていると判定した場合、MECサーバのIPアドレス(すなわち第2アドレス情報)を第1PDUセッションアンカーに送信し、第1PDUセッションアンカーによってMECサーバのIPアドレス(すなわち第2アドレス情報)をアップリンク分類子に送信する。アップリンク分類子はMECサーバのIPアドレス(即ち第2アドレス情報)をユーザ機器に送信する。
【0048】
本願の選択可能な一実施例において、前記方法はさらに、前記アップリンク分類子が、前記ユーザ機器から送信されたローカルに対応する第2データを受信することであって、前記第2データには、前記第2のアドレス情報が含まれる、ことと、前記第1PDUセッションアンカーによって前記第2データを前記MECサーバに送信することと、を含む。
【0049】
本願の選択可能な一実施例において、前記アップリンク分類子がSMFから送信されたローカルDNSサーバの第1アドレス情報及びオフロードルールを受信することは、前記アップリンク分類子が、SMFから送信された、前記第1アドレス情報及び前記オフロードルールを含むセッション変更メッセージを受信することを含む。
【0050】
本願の実施例の態様によれば、UL CLローカルオフロードに基づくシーンでは、UEにおけるDNSキャッシュを更新し、UEのアプリケーションデータをローカルに案内し、ローカルのMECサーバによって処理することで、ローカルオフロードを実現する。
【0051】
図3は本願の実施例に係る情報処理方法のアプリケーションアーキテクチャを示す図である。
図3に示すように、本願の実施例に係る情報処理方法が適用するシステムアーキテクチャは、UE、(無線)アクセスネットワーク((R)AN:(Radio) Access Network)、AMF、SMF、UL CL、PSA1、PSA2、ローカルDNSサーバ及びMECサーバを含むことができる。UL CLはそれぞれPSA1とPSA2に接続され、PSA1はそれぞれMECサーバ及びローカルDNSサーバに接続され、PSA2はPDNを介して公衆網に接続することができ、公衆網及びMECサーバにおいてそれぞれアプリケーションを配置することができる。
【0052】
図3に示すアプリケーションアーキテクチャに基づき、本願の実施例はさらに情報処理方法を提供し、本実施例において、UEがMECサーバに接続されたPSA1のサービス範囲内に移動し、UEのPDUセッションが確立され、且つPDUセッションリンクにアップリンク分類子が挿入されていると仮定する。
図4は本願の実施例に係る情報処理方法のフローチャート3である。
図4に示すように、前記方法は、以下のようなステップを含む。
【0053】
ステップ301において、AMFが、MECサーバに接続されたPSA1のサービス範囲内に前記ユーザ機器が移動したことを示すための通知メッセージを、SMFに送信する。
【0054】
ここで、前記通知メッセージは、具体的にはNamf_CommunicationサービスにおけるN1通知メッセージ(N1 Message Notify)であってもよい。
【0055】
ステップ302において、SMFが、セッションリンクにUL CLを挿入することを指示するためのN4セッション変更指示メッセージを送信する。
【0056】
ステップ303において、SMFがローカルDNSサーバのIPアドレスを検索して取得し、ローカルDNSサーバのIPアドレスをAMFに送信する。
【0057】
本実施例において、SMFが、ローカルDNSサーバのIPアドレスを予め知っておくと仮定する。一実施例において、SMFは複数のDNSサーバのIPアドレスを予め取得して記憶することができ、複数のDNSサーバは、それぞれの領域に分散して配置されていてもよい。本実施例におけるローカルDNSサーバは前記複数のDNSサーバにおける一つのDNSサーバであってもよい。
【0058】
ここで、SMFは、セッション管理コンテキスト更新メッセージを前記AMFに送信し、セッション管理コンテキスト更新メッセージはローカルDNSサーバのIPアドレスを含むことができ、前記セッション管理コンテキスト更新メッセージは具体的にはNsmf_PDUSessionサービスUpdateSMContextメッセージであってもよい。
【0059】
ステップ304において、AMFがローカルDNSサーバのIPアドレスをUEに送信する。
【0060】
ここで、AMFはUEに非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum)メッセージを送信し、NASメッセージはローカルDNSサーバのIPアドレスを含み、前記NASメッセージは具体的にはN1NASメッセージであってもよい。
【0061】
ステップ305において、UEがDNSサーバのアドレスを前記ローカルDNSサーバのIPアドレスに更新する。
【0062】
ステップ306において、SMFがUL CLにローカルDNSサーバのIPアドレス及びオフロードルールを送信し、前記オフロードルールは、UL CLがUEのローカルに対応するデータをPSA1によって前記ローカルDNSサーバに送信するように構成するために用いられる。
【0063】
ここで、SMFは、ローカルDNSサーバのIPアドレス及び前記オフロードルールを含むN4セッション変更メッセージをUL CLに送信することができる。
【0064】
ステップ307において、UEがアプリケーション要求データを送信した場合、UL CLがアプリケーション要求データを受信し、オフロードルールに基づいてアプリケーション要求データをPSA1に転送し、PSA1がアプリケーション要求データをローカルDNSサーバに転送する。
【0065】
ステップ308において、ローカルDNSサーバがアプリケーション要求データに対してドメイン名を解析し、アプリケーション要求データにより要求されるアプリケーションがMECサーバにあることを判定し、MECサーバのIPアドレスを取得する。
【0066】
ステップ309において、ローカルDNSサーバがMECサーバのIPアドレスをPSA1に送信し、PSA1がMECサーバのIPアドレスをUL CLに送信し、UL CLがMECサーバのIPアドレスをUEに送信する。
【0067】
ステップ310において、UEがMECサーバのIPアドレスに基づいて、アプリケーションアクセスデータを送信し、UL CLがアプリケーションアクセスデータを受信し、アプリケーションアクセスデータをPSA1に送信し、PSA1がアプリケーション要求データをMECサーバへ処理に転送する。
【0068】
本実施例において、UEとUL CLとの間のデータは(R)ANを介して転送することができる。
【0069】
本実施例において、ステップ303及びステップ306の実行順序は本実施例に示すものに限定されず、まずステップ306を実行し、それからステップ303~ステップ305を実行してもよく、当然のことながら、ステップ303及びステップ306は同時に実行してもよく、本実施例ではそれを限定しない。
【0070】
本願の実施例はさらにSMFを提供する。
図5は本願の実施例に係るSMFの構成を示す図である。
図5に示すように、前記SMFは、
ローカルDNSサーバの第1アドレス情報を取得するように構成される取得ユニット41と、
前記第1アドレス情報をアップリンク分類子に送信し、AMFを介して前記第1アドレス情報をユーザ機器に送信するように構成される第1送信ユニット42と、を備え、
前記第1アドレス情報は、前記ユーザ機器が
前記ローカルDNSサーバのIPアドレス情報を更新するために用いられる。
【0071】
本願の選択可能な一実施例において、
図6に示すように、前記SMFは前記取得ユニット41がローカルDNSサーバの第1アドレス情報を取得する前に、前記AMFから送信された通知メッセージを受信するように構成される第1受信ユニット43をさらに備え、前記通知メッセージは、MECサーバに接続された
第1PDUセッションアンカーのサービス範囲内に前記ユーザ機器が移動したことを示すために用いられる。
【0072】
前記第1送信ユニット42はさらに、前記アップリンク分類子をセッションリンクに挿入することを指示するためのセッション変更指示メッセージを、前記アップリンク分類子に送信するように構成される。
【0073】
本願の選択可能な一実施例において、前記第1送信ユニット42は、さらに、前記ユーザ機器のローカルに対応する第1データを第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバに送信するように前記アップリンク分類子を構成するためのオフロードルールを、前記アップリンク分類子に送信するように構成される。
【0074】
本願の選択可能な一実施例において、前記第1送信ユニット42は、前記第1アドレス情報及び前記オフロードルールを含むセッション変更メッセージを、前記アップリンク分類子に送信するように構成される。
【0075】
本願の選択可能な一実施例において、前記第1送信ユニット42は、前記AMFから非アクセス層メッセージを介して前記ユーザ機器に送信される前記第1アドレス情報を含むセッション管理コンテキスト更新メッセージを、前記AMFに送信するように構成される。
【0076】
本願の実施例において、前記SMFにおける取得ユニット41は、実際の応用において前記SMFにおける中央演算装置(CPU:Central Processing Unit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、マイクロ制御ユニット(MCU:Micro controller Unit)又はプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)の何れによって実現することができ、前記SMFにおける第1送信ユニット42及び第1受信ユニット43は、実際の応用において通信モジュール(インフラストラクチャ通信キット、オペレーティングシステム、通信モジュール、標準化インタフェース及びプロトコル等を含む)及び送受信アンテナで実現可能である。
【0077】
なお、上記実施例に係るSMFは情報処理を行う時に、上記各プログラムモジュールの分割のみを例に挙げて説明し、実際の応用では、必要に応じて上記処理に対して異なるプログラムモジュールを割り当て行うことができ、すなわちSMFの内部構造を異なるプログラムモジュールに分割することで、以上に説明した全部又は一部の処理を行う。また、上記実施例に係るSMFは情報処理方法の実施例と同一の概念に属し、その具体的な実現過程の詳細は方法の実施例に示され、ここで説明を省略する。
【0078】
本願の実施例はさらにアップリンク分類子を提供する。
図7は本願の実施例に係るアップリンク分類子の構成を示す概略図である。
図7に示すように、前記アップリンク分類子は、
SMFから送信されたローカルDNSサーバの第1アドレス情報及びオフロードルールを受信するように構成され、さらにユーザ機器から送信されたローカルに対応する第1データを受信するように構成される第2受信ユニット51と、
前記オフロードルールに基づいて、前記第1データが
第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバに転送されるように、前記第1データをMECサーバに接続された
第1PDUセッションアンカーに送信するように構成される第2送信ユニット52と、を備える。
【0079】
本願の選択可能な一実施例において、前記第2受信ユニット51は、さらに前記第1PDUセッションアンカーによって前記ローカルDNSサーバから送信された前記MECサーバの第2アドレス情報を取得するように構成され、
前記第2送信ユニット52は、さらに前記第2アドレス情報を前記ユーザ機器に送信するように構成される。
【0080】
本願の選択可能な一実施例において、前記第2受信ユニット51はさらに、前記ユーザ機器から送信されたローカルに対応する第2データを受信するように構成され、前記第2データには、前記第2のアドレス情報が含まれ、
前記第2送信ユニット52は、さらに前記第1PDUセッションアンカーによって前記第2データを前記MECサーバに送信するように構成される。
【0081】
本願の選択可能な一実施例において、前記第2受信ユニット51は、SMFから送信された、前記第1アドレス情報及び前記オフロードルールを含むセッション変更メッセージを受信するように構成される。
【0082】
本願の実施例において、前記アップリンク分類子における第2送信ユニット52及び第2受信ユニット51は、実際の応用において通信モジュール(インフラストラクチャ通信キット、オペレーティングシステム、通信モジュール、標準化インタフェース及びプロトコル等を含む)及び送受信アンテナで実現可能である。
【0083】
なお、上記実施例に係るアップリンク分類子は情報処理を行う時に、上記各プログラムモジュールの分割のみを例に挙げて説明し、実際の応用では、必要に応じて上記処理に対して異なるプログラムモジュールを割り当て行い、すなわちアップリンク分類子の内部構造を異なるプログラムモジュールに分割することで、以上に説明した全部又は一部の処理を行うことができる。また、上記実施例に係るアップリンク分類子は情報処理方法の実施例と同一の概念に属し、その具体的な実現過程の詳細は方法の実施例に示され、ここで説明を省略する。
【0084】
本願の実施例はさらにネットワーク機器を提供する。
図8は本願の実施例のネットワーク機器のハードウェア構成を示す概略図であり、
図8に示すように、前記ネットワーク機器60はメモリ62と、プロセッサ61と、メモリ62に記憶され且つプロセッサ61で実行可能なコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサ61が前記プログラムを実行する時に本願の実施例に記載のSMF又はアップリンク分類子により実行される情報処理方法のステップを実現する。
【0085】
理解されるように、ネットワーク機器60はさらに通信インタフェース63を備える。ネットワーク機器60における各コンポーネントは、バスシステム64を介して接続されていてもよい。理解されるように、バスシステム64はこれらのコンポーネント間の接続通信を実現するために用いられる。バスシステム64は、データバスの他、電源バス、制御バスおよび状態信号バスを含む。ただし、
図8では、説明の明確化のため、各種のバスをバスシステム64と表記している。
【0086】
理解されるように、メモリ62は揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。そのうち、不揮発性メモリは読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM:Programmable Read-Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM(登録商標):ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、又は読み取り専用光ディスク(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)であってもよい。磁気表面メモリは、磁気ディスクメモリ又は磁気テープメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。例示的であるが限定的ではない説明として、多くの形態のRAMを使用することができ、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static Random Access Memory)、同期スタティックランダムアクセスメモリ(SSRAM:Synchronous Static Random Access Memory)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)、同期動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレート同期動的ランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM:Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、強化型同期動的ランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、同期リンク動的ランダムアクセスメモリ(SLDRAM:SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DRRAM:Direct Rambus Random Access Memory)である。本願の実施例に記載のメモリ62はこれら及び如何なる他の適切なタイプのメモリも含むがこれらに限定されない。
【0087】
上記本願の実施例に開示された方法はプロセッサ61に適用でき、又はプロセッサ61によって実現可能である。プロセッサ61は、信号の処理能力を有する集積回路チップでありうる。実現過程において、上記方法の各ステップはプロセッサ61におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態のコマンドによって実行することができる。上記プロセッサ61は汎用プロセッサ、DSP、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェア部品等であってもよい。プロセッサ61は本願の実施例に開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の通常プロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示された方法のステップを結合し、ハードウェア復号プロセッサによる実行として直接実現するか、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールを組み合わせて実行することができる。ソフトウェアモジュールは記憶媒体に存在することができ、この記憶媒体はメモリ62に位置し、プロセッサ61はメモリ62における情報を読み取り、そのハードウェアと協働して上記方法のステップを完了する。
【0088】
例示的な実施例において、ネットワーク機器60は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、又は他の電子素子によって実現され、上記方法を実行するために用いることができる。
【0089】
本願の実施例はさらに、プロセッサにより実行される時に本願の実施例に記載のSMF又はアップリンク分類子に実行される情報処理方法のステップを実現するコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0090】
本願に係るいくつかの方法の実施例に開示された方法は、衝突しない限り、任意に組み合わせて、新たな方法の実施例を得ることができる。
【0091】
本願に係るいくつかの製品の実施例に開示された特徴は、衝突しない限り、任意に組み合わせて、新たな製品実施例を得ることができる。
【0092】
本願に係るいくつかの方法又は装置の実施例に開示された特徴は、衝突しない限り、任意に組み合わせて、新たな方法の実施例又は装置の実施例を得ることができる。
【0093】
本願に係るいくつかの実施例において、当然のことながら、開示された装置及び方法は、他の態様によって実現することができると理解されよう。以上に説明した装置の実施例は単に例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能分割に過ぎず、実際に実現する時に他の分割方式があってもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが結合するか、他のシステムに統合するか、又はいくつかの特徴を無視したり、実行しないようにすることができる。また、表示や検討された各構成要素同士の間の結合、直接結合、又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態のものであってもよい。
【0094】
上記別体部材として説明されたユニットは、物理的に別体であってもでなくてもよく、ユニットとして示された部材は、物理的なユニットであってもでなくてもよく、すなわち1箇所に配置されてもよく、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又は全部のユニットを選択して本実施例の態様の目的を実現することができる。
【0095】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは全て一つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットはそれぞれ個別のユニットとしてもよく、2つ以上のユニットが一つのユニットに統合されてもよく、上記統合されたユニットはハードウェアの形態で実現してもよく、ハードウェア及びソフトウェア機能ユニットの形態で実現してもよい。
【0096】
当業者であれば、上記方法の実施例の全部又は一部を実現するステップはプログラムコマンドに関連するハードウェアによって実行することができ、前述したプログラムはコンピュータの読み取り可能な記憶媒体に記憶することができ、このプログラムを実行する時、上記方法の実施例を含むステップを実行し、前記記憶媒体は、可搬記憶装置、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる各種媒体を含むと理解することができる。
【0097】
又は、本願の上記統合されたユニットはソフトウェア機能モジュールの形態で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、一つのコンピュータの読み取り可能な記憶媒体に記憶することもできる。このような理解に基づき、本願の実施例の態様は本質的に、言い換えれば従来技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形態で表すことができ、このコンピュータソフトウェア製品は一つの記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部を実行させるいくつかのコマンドを含む。前記記憶媒体は、可搬記憶装置、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる各種媒体を含む。
【0098】
以上は、本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当分野に詳しい当業者であれば本願に開示された技術範囲内で容易に考えられる変更又は置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれる。したがって、本願の保護範囲は前記請求項の保護範囲に準ずる。