(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-20
(45)【発行日】2023-06-28
(54)【発明の名称】急発進防止装置のセーフティモードの一時解除方法
(51)【国際特許分類】
B60K 28/06 20060101AFI20230621BHJP
F02D 29/02 20060101ALI20230621BHJP
B60K 28/10 20060101ALI20230621BHJP
【FI】
B60K28/06 Z
F02D29/02 K
B60K28/10 Z
(21)【出願番号】P 2020021211
(22)【出願日】2020-02-12
【審査請求日】2022-02-18
(73)【特許権者】
【識別番号】517162208
【氏名又は名称】株式会社A・Q・M.Company
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松岡 宏
(72)【発明者】
【氏名】矢崎 実
【審査官】福田 信成
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-007568(JP,A)
【文献】特開2011-173586(JP,A)
【文献】特開昭50-071035(JP,A)
【文献】実開昭59-093932(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2013/0060442(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 28/06
F02D 29/02
B60K 28/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセルペダル(7)の踏み込み量に見合うレベルのアクセル信号を出力するアクセル信号発生ユニット(1)と、該アクセル信号発生ユニット(1)によって出力されたアクセル信号に基づいてエンジン出力を制御するエンジンコントロールユニット(2)と、車速パルス信号を出力する車速センサー(3)と、を備える車両に設置した急発進防止装置(5)であると共に、アクセル信号の変動が異常変動であると判断された時、アクセル信号キャンセル回路によってアクセル信号がキャンセルされ、エンジン出力の急上昇を抑制させるための出力制御指令が前記エンジンコントロールユニット(2)に対して出力され、該エンジンコントロールユニット(2)がその出力制御指令に基づいてエンジン出力を制御する急発進防止装置(5)に於いて、右折時にセーフティモードからノーマルモードに切換える方法が、右側ウインカーランプの点滅が開始するとノーマルモードに切換わり、前記点滅が終わるとセーフティモードに戻され、且つ、登りの坂道でのバック走行時にセーフティモードからノーマルモードに切換える方法が、ハザードランプの点滅が開始するとノーマルモードに切換わり、点滅が終わるとセーフティモードに戻される
セーフティモードの一時解除方法であって、前記急発進防止装置(5)に、該急発進防止装置(5)の電源をON,OFFに切換えるためのウインカー・ハザード用コントローラー(6)を接続し、右折時のモードを切換える方法が、前記ウインカー・ハザード用コントローラー(6)に右側ウインカーからの点滅信号が入力されると、前記急発進防止装置(5)の電源をOFFにし、点滅信号の入力がなくなると、前記急発進防止装置(5)の電源をONにすることを特徴とする急発進防止装置のセーフティモードの一時解除方法。
【請求項2】
アクセルペダル(7)の踏み込み量に見合うレベルのアクセル信号を出力するアクセル信号発生ユニット(1)と、該アクセル信号発生ユニット(1)によって出力されたアクセル信号に基づいてエンジン出力を制御するエンジンコントロールユニット(2)と、車速パルス信号を出力する車速センサー(3)と、を備える車両に設置した急発進防止装置(5)であると共に、アクセル信号の変動が異常変動であると判断された時、アクセル信号キャンセル回路によってアクセル信号がキャンセルされ、エンジン出力の急上昇を抑制させるための出力制御指令が前記エンジンコントロールユニット(2)に対して出力され、該エンジンコントロールユニット(2)がその出力制御指令に基づいてエンジン出力を制御する急発進防止装置(5)に於いて、右折時にセーフティモードからノーマルモードに切換える方法が、右側ウインカーランプの点滅が開始するとノーマルモードに切換わり、前記点滅が終わるとセーフティモードに戻され、且つ、登りの坂道でのバック走行時にセーフティモードからノーマルモードに切換える方法が、ハザードランプの点滅が開始するとノーマルモードに切換わり、点滅が終わるとセーフティモードに戻される
セーフティモードの一時解除方法であって、前記急発進防止装置(5)に、該急発進防止装置(5)の電源をON,OFFに切換えるためのウインカー・ハザード用コントローラー(6)を接続し、登りの坂道でのバック走行時のモードを切換える方法が、ハザードのスイッチを押すと、前記急発進防止装置(5)の電源をOFFにし、スイッチを再度押すと、前記急発進防止装置(5)の電源をONにすることを特徴とする急発進防止装置のセーフティモードの一時解除方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアクセルペダルの踏み間違いや誤操作による車両の急発進や誤発進が防止可能な急発進防止装置のセーフティモードの一時解除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の急発進防止装置としては、アクセルペダルの踏み込み量に見合うレベルのアクセル信号を出力するアクセル信号発生ユニットと、このアクセル信号発生ユニットによって出力されたアクセル信号に基づいてエンジン出力を制御するエンジンコントロールユニットと、車速パルス信号を出力する車速センサーと、を備えた急発進防止装置によって、アクセル信号の変動が異常変動であると判断された時、アクセル信号キャンセル回路によってアクセル信号がキャンセルされ、エンジン出力の急上昇を抑制させるための出力制御指令がエンジンコントロールユニット(ECU)に対して出力され、ECUがその出力制御指令に基づいてエンジン出力を制御する。従って、エンジン出力が急上昇して車両が急発進したり、急加速したりすることがなくなるのである。
【0003】
しかしながら、従来のものは、アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏み込まれた状況下での処理については明らかにされていない。このため、アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏み込まれた状況下では、ブレーキペダルの踏み込み動作を優先させて安全性を確保することが出来る緊急発進防止方法が、特開2018-131069号「緊急発進防止装置」の中で記載されている。
【0004】
一方、他の急発進防止方法としては、セーフティモード実行手段とノーマルモード実行手段とを、運転者がモードスイッチを手動操作して切換える方法もある。この場合、ノーマルモードで高速道路を走行していた運転手が、高速道路を出て車両を停止したり低速走行したりする時に、セーフティモードに切換えることを忘れしてしまうことがある。このため、車両に緊急発進防止装置が搭載されているにもかかわらず、緊急発進防止装置の有効利用が出来ない恐れを生じていた。しかも、アクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏み込まれた状況下では、アクセルペダルの踏み込みに伴うエンジン出力がブレーキペダルの踏み込みに伴う制動力を上回って車両が運転者の意図に反して走行してしまう恐れもあった。
【0005】
このため、セーフティモードに切換えることを忘れしてしまうことを防止するための提案として、特開2011-173586号「自動車用アクセル誤動作による暴走防止装置」がある。これは、変速機のシフト位置を検出する位置検出手段と、方向指示器の右折又は左折への操作を検出する方向指示器検出手段と、アクセルペダルの踏込み状態量を検出する踏込み状態量検出手段と、前記位置検出手段によるシフト位置が前進又は後退で且つ、前記方向指示器検出手段による操作が無で且つ、前記踏込み状態量検出手段による踏込み状態量が所定値を超えた時、自動車の走行を制限すること、及び前記方向指示器検出手段による操作が有の時は、自動車の走行を制限することを終了する、運転制御手段を有するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2018-131069号公報
【文献】特開2011-173586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特開2018-131069号や従来のものは、特に交差点等に於ける右折時、セーフティモードに切換えられていると、車両が繋がってなかなか右折ができない場合、車両が途切れた時点で加速して素早く右折しようとすると、緊急発進防止装置が働き、急発進出来なくなるため、スムーズな走行ができなくなり、衝突事故が発生する確率が高くなって危険であった。又、登りの坂道でのバック走行時(駐車時)に、セーフティモードに切換えられていると、運転者がアクセルペダルを踏んでも車両が傾斜面を登り切らないうちに止まってしまい、尻上りの傾斜面になっている駐車場では所定の位置に止めることが出来なくなる恐れが多く生じる。
【0008】
また特開2011-173586号は、高速道路への進入時、車線変更時、追い越し運転時、右折左折時、登坂路走行時、段差の乗越え時には、方向指示器検出手段と位置検出手段とスロットルバルブ固定解除用の解除スイッチ等が作用して判断され、セーフティモードの一時解除方法が初めて行なわれる。又、このセーフティモードの一時解除が多数回行われると共にその都度、検出手段,比較手段,判定手段等の複雑な処理が行われるので、暴走防止装置(急発進防止装置)の不具合が生じ易いものとなっていた。
【0009】
本発明はアクセルペダルの踏み間違いや誤操作による車両の急発進や誤発進を防止することに役立つ急発進防止装置のセーフティモードの一時解除方法に関し、特には交差点に於ける右折時や登りの坂道でのバック走行時に極めて単純な方法で、且つ、確実に切換えられる急発進防止装置のセーフティモードの一時解除方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記現状に鑑みて成されたものであり、つまり、従来の急発進防止装置に於いて、右折時に於けるセーフティモードからノーマルモードに切換える方法が、右側ウインカーランプの点滅が開始するとノーマルモードに切換わり、点滅が終わるとセーフティモードに戻され、且つ、登りの坂道でのバック走行時にセーフティモードからノーマルモードに切換える方法が、ハザードランプの点滅が開始するとノーマルモードに切換わり、点滅が終わるとセーフティモードに戻される急発進防止装置のセーフティモードの一時解除方法である。
又、急発進防止装置に、該急発進防止装置の電源をON,OFFに切換えるためのウインカー・ハザード用コントローラーを接続し、右折時のモードを切換える方法が、ウインカー・ハザード用コントローラーに右側ウインカーからの点滅信号が入力されると、急発進防止装置の電源をOFFにし、点滅信号の入力がなくなると、急発進防止装置の電源をONに戻すセーフティモードの一時解除方法としても良く、登りの坂道でのバック走行時のモードを切換える方法が、ハザードのスイッチを押すと、急発進防止装置の電源をOFFにし、スイッチを再度押すと、急発進防止装置の電源をONにする急発進防止装置のセーフティモードの一時解除方法である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1のように従来の急発進防止装置(5)に於いて、右折時にセーフティモードからノーマルモードに切換える方法が、右側ウインカーランプの点滅が開始するとノーマルモードに切換わり、点滅が終わるとセーフティモードに戻される急発進防止装置(5)のセーフティモードの一時解除方法とすることにより、右折時にセーフティモードからノーマルモードに切換えられた後、右側ウインカーランプの点滅が終わると、自動的にセーフティモードに戻される。又、登りの坂道でのバック走行時にセーフティモードからノーマルモードに切換える方法が、ハザードランプの点滅が開始するとノーマルモードに切換わり、点滅が終わるとセーフティモードに戻される急発進防止装置(5)のセーフティモードの一時解除方法とすることにより、登りの坂道でのバック走行時にセーフティモードからノーマルモードに切換えられるが、バック走行を終えた後はハザードランプの点滅及び点滅音声が気に掛り、ほぼ確実にハザードスイッチが切られるので、確実にセーフティモードに戻される。このように本発明方法を用いれば、セーフティモードに切換えることを忘れしてしまう恐れがなくなる。このため、車両に搭載された急発進防止装置によって、急発進防止が有効に働くものとなる。
【0012】
又、急発進防止装置(5)に、該急発進防止装置(5)の電源をON,OFFに切換えるためのウインカー・ハザード用コントローラー(6)を接続し、右折時のモードを切換える方法が、ウインカー・ハザード用コントローラー(6)に右側ウインカーからの点滅信号が入力されると、急発進防止装置(5)の電源をOFFにし、点滅信号の入力がなくなると、急発進防止装置(5)の電源をONにする方法とすることにより、モードの切換えが右折時だけ行うものとなる。このため、本発明方法は、特開2011-173586号のような高速道路への進入時、車線変更時、追い越し運転時、左折時、登坂路走行時、段差の乗越え時など、多くに渡ってセーフティモードが一時解除を行う方法と異なり、セーフティモードの一時解除が特開2011-173586号の時に比べて激減でき、且つ、極めて簡単な処理が行われるだけであるので、急発進防止装置(5)の寿命が長期間に渡って安定したものとなる。
【0013】
請求項2のように急発進防止装置(5)に、該急発進防止装置の電源をON,OFFに切換えるためのウインカー・ハザード用コントローラー(6)を接続し、登りの坂道でのバック走行時のモードを切換える方法が、ハザードのスイッチを押すと、急発進防止装置(5)の電源をOFFにし、前記スイッチを再度押すと、急発進防止装置(5)の電源をONにする方法とすることにより、ハザードのスイッチを押すだけの簡単な操作で良く、且つ、常備品であるハザードのスイッチと接続するだけの簡単な作業で設置出来るため、簡単な構造で且つ安価な装置のものが利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明方法の実施形態の主要構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明方法の実施形態で用いる急発進防止装置に接続する配線を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1、
図2は本発明方法の実施形態を示す図であり、この番号に基づき説明する。(1)はアクセルペダル(7)の踏み込み量に見合うレベルのアクセル信号を出力するアクセル信号発生ユニットである。
【0016】
(2)はアクセル信号発生ユニット(1)によって出力されたアクセル信号に基づいてエンジン(4)の出力を制御するエンジンコントロールユニットであり、該エンジンコントロールユニット(2)は出力制御指令をエンジン(4)に出し、その出力制御指令に基づいてエンジン(4)の出力を制御する。尚、前記エンジンコントロールユニット(2)は、以降、表示をECUとする。
【0017】
(3)は車速パルス信号を出力する車速センサーである。(5)は急発進防止装置であり、該急発進防止装置(5)は、アクセル信号発生ユニット(1)と、ECU(2)と、車速センサー(3)と、ブレーキペダルと、アクセルペダル(7)と、を少なくとも備えた車両に設置される。また前記急発進防止装置(5)は、アクセルペダル(7)を備えたアクセル信号発生ユニット(1)がコネクターを介して接続されており、ECU(2)がコネクターを介して接続されている(
図2参照)。又、前記急発進防止装置(5)は、バッテリーの電源線とアース線が接続され、且つ、ブレーキペダルのブレーキスイッチと接続され、車速センサー(3)とも接続されている。
前記急発進防止装置(5)としては、特開2018-131069号と同一のものを用いるのが好ましく、これには図示しないオーバーアクセルキャンセル手段,車速パルス値設定手段,ブレーキオーバーライド手段(BOS)などが備えられている。尚、この急発進防止装置(5)に限定されるものではなく、公知の他の急発進防止装置を用いても良い。
【0018】
(6)は急発進防止装置(5)と接続したウインカー・ハザード用コントローラーであり、該ウインカー・ハザード用コントローラー(6)は、電源線の中間に接続し、且つ、右側ウインカーのランプと少なくとも接続しておく。尚、図示しないハザードスイッチを急発進防止装置(5)に接続して置いても良い。またウインカー・ハザード用コントローラー(6)は、右側ウインカー或いはハザードの点滅信号の入力によって急発進防止装置(5)の電源をON・OFFに切換える役目を果たす。又、前記ウインカー・ハザード用コントローラー(6)は、ウインカーのランプは、ハザードランプの役目も兼用しているため、右側ウインカーランプからの点滅信号だけを入力するようにしたものとしても良い。このウインカー・ハザード用コントローラー(6)は、右側ウインカーランプからの点滅信号の入力が有った時だけ働き、急発進防止装置(5)の電源をOFFに切換え、点滅信号の入力が無くなった時には電源をONに復帰させる働きを行う機能があれば良い。更にウインカー・ハザード用コントローラー(6)は、急発進防止装置(5)に後付けするタイプのものを用いると、多種類の急発進防止装置(5)に取付けることが可能となる。
【0019】
次に本発明方法の作用について説明する。先ず車両が交差点で右折する場合の作用について説明する。先ず始めに車両が右側ウインカーを操作して点滅させながら交差点に入り、対向車がなくなるまで待つ。この時、右側ウインカーのランプが点滅し始めると、点滅信号がウインカー・ハザード用コントローラー(6)に入力されると、急発進防止装置(5)の電源がOFFに切換えられる。すると、セーフティモードからノーマルモードに切換えられるのである。
このため、対向車がなくなった時には、アクセルペダル(7)を踏み込めば、一気に加速されて交差点から速やかに抜け出ることが可能となる。交差点から抜け出る際に、ハンドルを切り返すことにより、右側ウインカーのランプが消え、点滅信号の入力がなくなる。すると、急発進防止装置(5)の電源が自動的にONに復帰され、ノーマルモードから自動的にセーフティモードに戻される。従って、以降の走行に対してはセーフティモードの機能が働き、急発進が防止されるので、安心して走行の続行が出来るのである。
【0020】
次に車両が登りの坂道でのバック走行(バック駐車)する場合の作用について説明する。先ず始めに車両をバックして駐車区分に入れる際に、ハザードスイッチを押すと、両側のウインカーのランプが点滅する。すると、右側ウインカーランプの点滅信号がウインカー・ハザード用コントローラー(6)に入力されると、急発進防止装置(5)の電源がOFFに切換えられる。すると、セーフティモードからノーマルモードに切換えられるのである。
このため、セーフティモードの機能が解除され、アクセルペダル(7)の踏み込み具合に合せた加速力が得られることにより、急な登りの坂道でのバック走行であっても、スムーズな車庫入れ(駐車)が可能となる。駐車後、ハザードスイッチを再度押して、両側のウインカーのランプが消え、点滅信号の入力がなくなると、急発進防止装置(5)の電源をONに復帰されることにより、ノーマルモードから自然にセーフティモードに戻される。その後、車両を発進させる際にはセーフティモードが働き、急発進が防止されるので、安心した走行が可能となるのである。
【0021】
このように本発明方法は、構造の簡単なウインカー・ハザード用コントローラー(6)だけを取付けるだけで、新たなスイッチや検出センサー等の特別な装置が一切不要であるため、セーフティモードの一時解除が容易に行われると共にコスト的に有利である。しかも、ハザードはランプが点滅すると共に点滅音声が発生されるため、ハザードスイッチの切り忘れが殆どなく、確実にセーフティモードに戻される。
一方、右側ウインカーの点滅は、ハンドルを元の位置に戻せば、自動的に右側ウインカーの点滅が停止するため、セーフティモードの一時解除が確実に戻され、アクセルペダル(7)の踏み間違いや誤操作による車両の急発進や誤発進を防止するものとなる。
尚、前記急発進防止装置(5)のセーフティモードの一時解除方法を、例えば、雪道で発信させる際や、高速道路走行時に低速走行から急加速させたい際に、右側ウインカーを点滅させるか、ハザードを点滅させて、ノーマルモードで発進させるようにしても良い。
【符号の説明】
【0022】
1 アクセル信号発生ユニット
2 エンジンコントロールユニット
3 車速センサー
5 急発進防止装置
6 ウインカー・ハザード用コントローラー
7 アクセルペダル