IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 山一電機株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図1
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図2
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図3
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図4
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図5
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図6
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図7
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図8
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図9
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図10
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図11
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図12
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図13
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図14
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図15
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図16
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図17
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図18
  • 特許-カードコネクタ及びその製造方法 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-20
(45)【発行日】2023-06-28
(54)【発明の名称】カードコネクタ及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/72 20110101AFI20230621BHJP
   H01R 13/648 20060101ALI20230621BHJP
   H01R 43/24 20060101ALI20230621BHJP
   G06K 7/00 20060101ALI20230621BHJP
【FI】
H01R12/72
H01R13/648
H01R43/24
G06K7/00 056
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019016371
(22)【出願日】2019-01-31
(65)【公開番号】P2020123557
(43)【公開日】2020-08-13
【審査請求日】2021-11-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000177690
【氏名又は名称】山一電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】橋元 一哉
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 大裕
【審査官】高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第205960254(CN,U)
【文献】中国実用新案第203367596(CN,U)
【文献】特開2011-204599(JP,A)
【文献】特開2004-146168(JP,A)
【文献】実公平06-035417(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/71-12/73
H01R 13/648
H01R 43/24
G06K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2以上の接触端子(10)と、
前記2以上の接触端子(10)を支持する絶縁体(40)にして、前記2以上の接触端子(10)に対して個別に接続された2以上の内部配線(20)を有する絶縁体(40)と、
少なくとも部分的に前記絶縁体(40)を被覆する金属製被覆材(50)にして、少なくとも一対の側壁部(50b)とこれらの間に設けられた平板部(50a)を含む金属製被覆材(50)を備えるカードコネクタ(2)であって、
前記金属製被覆材(50)は、所定電位に接続されると共に、前記金属製被覆材(50)と前記絶縁体(40)の間隔のバラツキが低減される態様で前記絶縁体(40)に対して複数の結合部(70)で結合して取り付けられ、前記複数の結合部(70)は、前記金属製被覆材(50)の前記平板部(50a)の平面内で異なる位置に設けられ
前記複数の結合部(70)の各結合部(70)は、
前記金属製被覆材(50)及び前記絶縁体(40)の一方に設けられた少なくとも一つの開口(71)と、
前記金属製被覆材(50)及び前記絶縁体(40)の他方に設けられ、前記開口(71)に導入され、前記金属製被覆材(50)及び前記絶縁体(40)の一方により係止される少なくとも一つの係止部(73)を含み、
前記2以上の内部配線(20)は、前記開口(71)内に突出した突出部(26)を有する少なくとも一つの内部配線(20)を含み、
前記少なくとも一つの係止部(73)は、前記開口(71)内で前記突出部(26)により係止され、前記金属製被覆材(50)と前記少なくとも一つの内部配線(20)が電気的に接続される、カードコネクタ。
【請求項2】
2以上の接触端子(10)と、
前記2以上の接触端子(10)を支持する絶縁体(40)にして、前記2以上の接触端子(10)に対して個別に接続された2以上の内部配線(20)を有する絶縁体(40)と、
少なくとも部分的に前記絶縁体(40)を被覆する金属製被覆材(50)にして、少なくとも一対の側壁部(50b)とこれらの間に設けられた平板部(50a)を含む金属製被覆材(50)を備えるカードコネクタ(2)であって、
前記金属製被覆材(50)は、所定電位に接続されると共に、前記金属製被覆材(50)と前記絶縁体(40)の間隔のバラツキが低減される態様で前記絶縁体(40)に対して複数の結合部(70)で結合して取り付けられ、前記複数の結合部(70)は、前記金属製被覆材(50)の前記平板部(50a)の平面内で異なる位置に設けられ、
前記複数の結合部(70)に含まれる2以上の結合部(70)において前記金属製被覆材(50)と前記内部配線(20)が電気的に接続される、カードコネクタ。
【請求項3】
2以上の接触端子(10)と、
前記2以上の接触端子(10)を支持する絶縁体(40)にして、前記2以上の接触端子(10)に対して個別に接続された2以上の内部配線(20)を有する絶縁体(40)と、
少なくとも部分的に前記絶縁体(40)を被覆する金属製被覆材(50)にして、少なくとも一対の側壁部(50b)とこれらの間に設けられた平板部(50a)を含む金属製被覆材(50)を備えるカードコネクタ(2)であって、
前記金属製被覆材(50)は、所定電位に接続されると共に、前記金属製被覆材(50)と前記絶縁体(40)の間隔のバラツキが低減される態様で前記絶縁体(40)に対して複数の結合部(70)で結合して取り付けられ、前記複数の結合部(70)は、前記金属製被覆材(50)の前記平板部(50a)の平面内で異なる位置に設けられ、
前記2以上の内部配線(20)は、一対の信号配線(20b,20c,20f,20g)と、前記一対の信号配線(20b,20c,20f,20g)を間に挟む一対のグランド配線(20a,20d,20e,20h)を含み、
前記複数の結合部(70)は、前記一対の信号配線(20b,20c,20f,20g)及び前記一対のグランド配線(20a,20d,20e,20h)から成る合計4本の内部配線を挟むように位置付けられた少なくとも2つの結合部(70)を含む、カードコネクタ。
【請求項4】
前記2以上の接触端子(10)は、第1群の接触端子(11)、第2群の接触端子(12)、及び第3群の接触端子(13)を含み、前記第1群の接触端子(11)及び前記第2群の接触端子(12)は、各々、前記一対の信号配線(20b,20c,20f,20g)及び前記一対のグランド配線(20a,20d,20e,20h)に個別に接続された4つの接触端子を含み、
前記複数の結合部(70)は、前記第3群の接触端子(13)及び/又は前記第3群の接触端子(13)に接続された内部配線を挟むように設けられない、請求項に記載のカードコネクタ。
【請求項5】
前記2以上の接触端子(10)は、第1及び第2群の接触端子(11,12)を含み、
前記複数の結合部(70)は、前記第1及び第2群の接触端子(11,12)の中間領域を延びる軸線(AX)上に位置付けられる1以上の結合部(70)を含む、請求項1乃至のいずれか一項に記載のカードコネクタ。
【請求項6】
2以上の接触端子(10)と、
前記2以上の接触端子(10)を支持する絶縁体(40)にして、前記2以上の接触端子(10)に対して個別に接続された2以上の内部配線(20)を有する絶縁体(40)と、
少なくとも部分的に前記絶縁体(40)を被覆する金属製被覆材(50)にして、少なくとも一対の側壁部(50b)とこれらの間に設けられた平板部(50a)を含む金属製被覆材(50)を備えるカードコネクタ(2)であって、
前記金属製被覆材(50)は、所定電位に接続されると共に、前記金属製被覆材(50)と前記絶縁体(40)の間隔のバラツキが低減される態様で前記絶縁体(40)に対して複数の結合部(70)で結合して取り付けられ、前記複数の結合部(70)は、前記金属製被覆材(50)の前記平板部(50a)の平面内で異なる位置に設けられ、
前記2以上の接触端子(10)は、隣接して配置された第1及び第2群の接触端子(11,12)を含み、
前記複数の結合部(70)は、前記第1及び第2群の接触端子(11,12)の両方を挟むように位置付けられた2以上の結合部(70)を含む、カードコネクタ。
【請求項7】
前記複数の結合部(70)は、前記第1及び第2群の接触端子(11,12)の中間領域を延びる軸線(AX)上に位置付けられる1以上の結合部(70)を更に含む、請求項6に記載のカードコネクタ
【請求項8】
前記複数の結合部(70)の各結合部(70)は、
前記金属製被覆材(50)及び前記絶縁体(40)の一方に設けられた少なくとも一つの開口(71)と、
前記金属製被覆材(50)及び前記絶縁体(40)の他方に設けられ、前記開口(71)に導入され、前記金属製被覆材(50)及び前記絶縁体(40)の一方により係止される少なくとも一つの係止部(73)を含む、請求項2~4、6、及び7のいずれか一項に記載のカードコネクタ。
【請求項9】
前記少なくとも一つの係止部(73)は、前記開口(71)の外周部(72)により係止される、請求項に記載のカードコネクタ。
【請求項10】
カードコネクタ(2)の製造方法であって、
2以上の接触端子(10)と、前記2以上の接触端子(10)に対して個別に接続された2以上の内部配線(20)が埋め込まれた絶縁体(40)を射出成形により製造する工程と、
少なくとも一対の側壁部(50b)とこれらの間に設けられた平板部(50a)を含む金属製被覆材(50)を前記絶縁体(40)に取り付ける工程と、
前記2以上の内部配線(20)に含まれる少なくとも一つの内部配線(20)に対して前記金属製被覆材(50)を電気的に接続する工程を含み、
前記金属製被覆材(50)は、前記金属製被覆材(50)と前記絶縁体(40)の間隔のバラツキが低減される態様で前記絶縁体(40)に対して複数の結合部(70)で結合して取り付けられ、前記複数の結合部(70)は、前記金属製被覆材(50)の前記平板部(50a)の平面内で異なる位置に設けられる、カードコネクタの製造方法。
【請求項11】
前記絶縁体(40)に対して前記金属製被覆材(50)を取り付ける工程と同時に前記少なくとも一つの内部配線(20)に対して前記金属製被覆材(50)が電気的に接続される、請求項10に記載のカードコネクタの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードコネクタ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、カードコネクタを開示する。同文献は、ケース11とは別に基板30を設け、この基板30に対して第2種のカードの端子に接触する弾性アーム41を設け、更に、第3種のカードの端子に接触する弾性アーム42を設けることを開示する(同文献の段落0013参照)。なお、ケース11に取り付けられる導電端子43が第1種のカードの端子に接触する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3103740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カードコネクタの更なる薄型化のため、接触端子を支持する基板の厚みを薄くすることが検討される。しかしながら、薄肉化した場合、基板自体が撓みやすくなり、それ自体で十分な機械的強度を得ることができないおそれがある。この点を補うため、金属製の補強材を用いるとしても、特に高周波用途においてカードコネクタの電気的特性に影響を与えてしまうおそれがある。本願発明者は、カードコネクタの電気的特性の劣化を回避又は抑制しつつカードコネクタの更なる薄型化を促進するという新たな課題を見出した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係るカードコネクタは、2以上の接触端子と、2以上の接触端子を支持する絶縁体にして、2以上の接触端子に対して個別に接続された2以上の配線を有する絶縁体と、少なくとも部分的に絶縁体を被覆する金属被覆材を含む。金属被覆材は、所定電位に接続されると共に、金属被覆材と絶縁体の間隔のバラツキが低減される態様で絶縁体に対して取り付けられる。
【0006】
カードコネクタは、1つ又は2以上のメモリーカード用のカードコネクタであり得る。
【0007】
幾つかの実施形態においては、金属被覆材と絶縁体が複数の結合部で結合する。必ずしもこの限りではないが、結合部は、金属被覆材及び絶縁体の一方に設けられた少なくとも一つの開口と、金属被覆材及び絶縁体の他方に設けられ、開口に導入され、金属被覆材及び絶縁体の一方により係止される少なくとも一つの係止部を含む。少なくとも一つの係止部は、開口の外周部により係止される。追加又は代替として、2以上の配線は、開口内に突出した突出部を有する少なくとも一つの配線を含み、少なくとも一つの係止部は、開口内で突出部により係止され、金属被覆材と配線が電気的に接続される。複数の結合部に含まれる2以上の結合部において金属被覆材と配線が電気的に接続されることが有利である。
【0008】
好適な形態では、絶縁体に開口が設けられ、金属被覆材に係止部が設けられる。係止部は、開口に導入され、続いて金属被覆材及び絶縁体間の相対的な変位に応じて絶縁体又は配線により係止される。
【0009】
幾つかの実施形態においては、2以上の接触端子は、第1及び第2群の接触端子を含み、複数の結合部は、第1及び第2群の接触端子の中間領域を延びる軸線上に位置付けられる1以上の結合部を含む。複数の結合部は、第1及び第2群の接触端子の両方を挟むように位置付けられた2以上の結合部を含み得る。追加又は代替として、複数の結合部は、2以上の配線を挟むように位置付けられた2以上の結合部を含み得る。金属被覆材が2以上の配線に含まれる少なくとも一つの配線に電気的に接続され得る。
【0010】
本開示の一態様に係るカードコネクタの製造方法は、
2以上の接触端子と、2以上の接触端子に対して個別に接続された2以上の配線が埋め込まれた絶縁体を射出成形により製造する工程と、
絶縁体に対して金属被覆材を取り付ける工程を含み、
金属被覆材は、金属被覆材と絶縁体の間隔のバラツキが低減される態様で絶縁体に対して取り付けられる。
【0011】
幾つかの実施形態においては、カードコネクタの製造方法は、2以上の配線に含まれる少なくとも一つの配線に対して金属被覆材を電気的に接続する工程を更に含む。幾つかの実施形態においては、絶縁体に対して金属被覆材を取り付ける工程と同時に少なくとも一つの配線に対して金属被覆材が電気的に接続される。
【発明の効果】
【0012】
本開示の一態様によれば、カードコネクタの電気的特性の劣化を回避又は抑制しつつカードコネクタの更なる薄型化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の一態様に係るカードコネクタの概略的な斜視図であり、カードコネクタに挿入されるメモリーカードも併せて示す。
図2】本開示の一態様に係るカードコネクタの概略的な分解斜視図である。一点鎖線は、金属被覆材の係止部が絶縁体の開口に導入されるまでのその移動軌跡を示す。
図3】本開示の一態様に係るカードコネクタの概略的な上面図である。破線は、絶縁体の配線の存在を模式的に示す(その配線の形状を示すものではないことに留意されたい)。カードコネクタにおける接触端子から外部接続端子に至る電気的経路が模式的に示される。
図4】本開示の一態様に係る絶縁体の概略的な斜視図であり、絶縁体の主外面が示される。
図5】本開示の一態様に係る絶縁体の概略的な斜視図であり、絶縁体の主内面が示される。
図6】本開示の一態様に係る金属被覆材の概略的な斜視図であり、金属被覆材の主外面が示される。
図7】本開示の一態様に係る金属被覆材の概略的な斜視図であり、金属被覆材の主内面が示される。
図8】本開示の一態様に係るカードコネクタの概略的な上面図であり、図9乃至図11に示される断面の位置が示される。
図9図8のX9-X9に沿うカードコネクタの概略的な断面図である。
図10図8のX10-X10に沿うカードコネクタの概略的な断面図である。
図11図8のX11-X11に沿うカードコネクタの概略的な断面図である。
図12図10で示した場所において、金属被覆材の係止部が絶縁体により係止される過程を示す概略的な断面図である。
図13】金属被覆材の係止部が絶縁体の開口に導入された状態を示す概略的な断面図である。
図14】金属被覆材の係止部が絶縁体の開口の外周部により係止された状態を示す概略的な断面図である。
図15図11に示した場所において、金属被覆材の係止部が絶縁体により係止される過程を示す概略的な断面図である。
図16】金属被覆材の係止部が絶縁体の開口に導入された状態を示す概略的な断面図である。
図17】金属被覆材の係止部が絶縁体の開口内で配線の突出部により係止された状態を示す概略的な断面図である。
図18】カードコネクタ内側に向けて凸状に反った絶縁体の平板部が金属被覆材により矯正されることを示す参考図であり、同図(a)が、金属被覆材が絶縁体に対して取り付けられる前の状態を示し、同図(b)が、金属被覆材が絶縁体に対して取り付けられた後の状態を示す。
図19】カードコネクタ外側に向けて凸状に反った絶縁体の平板部が金属被覆材により矯正されることを示す参考図であり、同図(a)が、金属被覆材が絶縁体に対して取り付けられる前の状態を示し、同図(b)が、金属被覆材が絶縁体に対して取り付けられた後の状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図1乃至図19を参照しつつ、本開示に係る様々な実施形態及び特徴について説明する。当業者は、過剰説明を要せず、各実施形態及び/又は各特徴を組み合わせることができ、この組み合わせによる相乗効果も理解可能である。実施形態間の重複説明は、原則的に省略する。参照図面は、発明の記述を主たる目的とするものであり、作図の便宜のために簡略化されている。各特徴は、本明細書に開示されたカードコネクタ及びその製造方法にのみ有効であるものではなく、本明細書に開示されていない他の様々なカードコネクタ及びその製造方法にも通用する普遍的な特徴として理解される。
【0015】
図1は、ただの非限定の一例として図示されるカードコネクタ2の概略的な斜視図であり、カードコネクタ2に挿入されるメモリーカード4も併せて示す。図2は、カードコネクタ2の概略的な分解斜視図である。図3は、カードコネクタ2の概略的な上面図である。
【0016】
カードコネクタ2は、メモリーカード4を受容する受容空間2Sを有し、受容空間2Sに挿入されたメモリーカード4をカードコネクタ2が実装される基板、例えば、プリント配線基板上の回路に電気的に接続する。メモリーカード4は、例えば、SDメモリーカードなどの不揮発性メモリーカードであるが、これらに限定されるべきものではない。カードコネクタ2は、各種パソコン、リーダーライタ、カメラ、ビデオカメラといった様々な電子機器に組み込まれる。
【0017】
図2に示すように、カードコネクタ2は、2以上の接触端子10と、2以上の接触端子10を支持する絶縁体40と、少なくとも部分的に絶縁体40を被覆する金属被覆材50を有する。各接触端子10は、メモリーカード4の端子6に対して弾性的に接触可能である接触部17を有する。絶縁体40は、2以上の接触端子10に対して個別に接続された2以上の配線20、典型的には内部配線を有する。絶縁体40に対して金属被覆材50を取り付けることにより、絶縁体40が金属被覆材50により機械的に支持される。後述の記述から分かるように、金属被覆材50は、金属被覆材50と絶縁体40の間隔のバラツキが低減される態様で絶縁体40に対して取り付けられる。
【0018】
接触端子10は、導電性材料から成り、例えば、金、銀、銅、アルミニウムといった1以上の金属から成り、少なくとも接触端子10の表面にはメッキ処理が施されている。絶縁体40は、適切な比誘電率を有する材料から成り、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、ポリオレフィン系樹脂といった1以上のプラスチック材料を含む。金属被覆材50は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、ステンレス鋼といった1以上の金属から成る。
【0019】
この実施形態において、接触端子10は、絶縁体40内にモールド成形により埋め込まれているが、これ以外に様々な態様が想定され、例えば、接触端子10が絶縁体40に圧入されてもよいし、又は接着剤で接着されてもよい。絶縁体40は、オプションとして外部接続端子30も支持することができる。接触端子10と同様、外部接続端子30は、絶縁体40に埋め込まれ、圧入され、又は接着剤で接着される。なお、絶縁体40は、接触端子10を支持し、また、接触端子10に接続された配線20を有するものであるため、配線基板とも呼ぶこともできる。
【0020】
図3は、カードコネクタ2における接触端子10から外部接続端子30に至る電気的経路を模式的に示す。同図では、破線が、絶縁体40の配線20、特には、内部配線の存在を模式的に示す。しかしながら、破線は、その内部配線の形状を示すものではないことに留意されたい。各接触端子10を区別するため、符号10にa~qが付記される。配線20及び外部接続端子30についても同様である。接触端子10aが配線20aを介して外部接続端子30aに接続される。接触端子10b~10q、配線20b~20q、外部接続端子30b~30qについても同様である。
【0021】
カードコネクタ2に設けられる端子数は、図示例の17に限られるものではなく、メモリーカード4の種類やカードコネクタ2に挿入されるメモリーカード4の枚数に応じて変わることに留意されたい。図1は、一枚のメモリーカード4のために適合されたカードコネクタ2を図示するが、カードコネクタ2が2以上のメモリーカード4のために適合される形態も想定される。幾つかの場合、少なくとも2つのメモリーカードがカードコネクタ2に挿入される。この場合、端子が設けられたカード面がカードコネクタ2の厚み方向において反対側を向く態様で2つのメモリーカードがカードコネクタ2に挿入される。
【0022】
図4及び図5は、絶縁体40の概略的な斜視図であり、各々、絶縁体40の主外面41及び絶縁体40の主内面42を示す。図6及び図7は、金属被覆材50の概略的な斜視図であり、各々、金属被覆材50の主外面51及び主内面52を示す。図8は、カードコネクタ2の概略的な上面図であり、図9乃至図11に示される断面の位置が示される。図9は、図8のX9-X9に沿うカードコネクタ2の概略的な断面図である。図10は、図8のX10-X10に沿うカードコネクタの概略的な断面図である。図11は、図8のX11-X11に沿うカードコネクタの概略的な断面図である。
【0023】
本明細書では、カードコネクタ2の受容空間2Sに近い側が内側であり、カードコネクタ2の受容空間2Sから遠い側が外側である。同様、カードコネクタ内側は、カードコネクタ2の受容空間2Sに向かう方向を意味する。カードコネクタ外側は、カードコネクタ2の受容空間2Sから離れる方向を意味する。
【0024】
カードコネクタ2、端的には、絶縁体40及び金属被覆材50の構造をより正確に記述するため、図2に示す如く方向が定義される。アルファベットT,Bの間を延びる双頭矢印が、厚み方向(又は上下方向)を示す。アルファベットL,Riの間を延びる双頭矢印が、幅方向(又は左右方向)を示す。アルファベットF,Reの間を延びる双頭矢印が、挿脱方向(又は前後方向)を示す。なお、各方向は、本明細書の他の記述に基づいて再定義可能なものとする。
【0025】
絶縁体40は、平板部40aと1以上の側壁部40bを有する。図示例では、絶縁体40は、挿脱方向に延びる2つの側壁部40bを有し、各々に対して複数の外部接続端子30が埋め込まれる。絶縁体40は、幅方向に延びる一つの側壁部40bを有し、これに対しても複数の外部接続端子30が埋め込まれる。平板部40aの厚みは、厚み方向に直交する主外面41及び主内面42により規定される。
【0026】
カードコネクタ2に関するメモリーカード4の挿脱に応じて変位する接触端子10との干渉を回避するための開口、例えば、開口40p,40qが平板部40aに形成される。なお、各接触端子10は、挿脱方向に延びるに応じて平板部40a及び主内面42から離間する。接触端子10の接触部17が絶縁体40の主内面42から離間して配置され、メモリーカード4の端子6とより確実に接触することができる(図9参照)。各接触端子10は、弾性変形可能であり、メモリーカード4の挿入に応じて初期位置から変位位置に変位し、メモリーカード4の抜き出しに応じて変位位置から初期位置に変位する。
【0027】
図5に示すように、接触端子10は、接触端子10の第1群11、第2群12、及び第3群13を含む。換言すれば、複数の接触端子10は、第1群11、第2群12、及び第3群13に区分される。第1群11と第2群12が対称に配置される。第1群11に含まれる接触端子10の個数は、第2群12に含まれる接触端子10の個数に等しいが、必ずしもこれに限定されない。第3群13に含まれる接触端子10の個数は、第1群11及び第2群12それぞれに含まれる接触端子10の個数よりも多い。
【0028】
外部接続端子30は、接触端子10と同様、外部接続端子30の第1群31、第2群32、及び第3群33を含む。絶縁体40の配線20は、同様、配線20の第1群21、第2群22、及び第3群23を含む(図3参照)。なお、外部接続端子30の第1群31及び第2群32は、幅方向においてメモリーカード4を挟むように設けられた側壁部40bに設けられる。外部接続端子30の第3群33が、メモリーカード4の挿入方向に直交する幅方向に延びる側壁部40bに設けられる。
【0029】
金属被覆材50は、平板部50aと1以上の側壁部50bを有する。典型的には、金属被覆材50は、金属板に対する穴開け、及び曲げ加工により製造される。金属被覆材50は、絶縁体40の外側に設けられ、その主外面41を被覆する。金属被覆材50が絶縁体40の内側に設けられ、その主内面42を被覆する形態も想定される。平板部50aの厚みは、厚み方向に直交する主外面51及び主内面52により規定される。カードコネクタ2に関するメモリーカード4の挿脱に応じて変位する接触端子10との干渉を回避するための開口、例えば、開口50p,50qが平板部50aに形成される(図6及び7参照)。
【0030】
金属被覆材50は、フローティングではなく、所定電位、典型的には、グランド電位に接続される。グランド電位は、典型的には、カードコネクタ2が実装される基板のグランド電位であるが、これに限られず、他の装置又は基板のグランド電位であっても構わない。有利には、金属被覆材50は、2以上の配線20に含まれる少なくとも一つのグランド配線に電気的に接続される。これによりグランドレベルが安定化され、配線20を介して伝送される信号(例えば、高周波信号)の品質が高められる。金属被覆材50は、2以上の配線20に含まれる信号配線に関して、マイクロストリップラインのグランドプレーンとして機能し得る。追加又は代替として、金属被覆材50は、電磁波シールドとして機能し得る。図3において、接触端子10a,10d,10e,10h等がグランド電位に接続される。配線20a,20d,20e,20hもグランド電位に接続される。外部接続端子30a,30d,30e,30hもグランド電位に接続される。配線20b,20c,20f,20gは、信号配線であり、1箇所で屈曲している。
【0031】
金属被覆材50が所定電位、典型的にはグランド電位に接続されると、絶縁体40に含まれる信号配線20b,20c,20f,20gに対して信号配線20b,20c,20f,20gと金属被覆材50の間隔に応じた寄生容量が接続される。分布定数線路である信号配線の長さ方向に沿って寄生容量の値が変化することは、高周波信号の電送において特定周波数に関して目標とするリターンロスを達成できないといった結果を招くおそれがある。
【0032】
本実施形態では、金属被覆材50は、金属被覆材50と絶縁体40の間隔のバラツキが低減される態様で絶縁体40に対して取り付けられる。これによりカードコネクタ2の薄型化を促進しつつカードコネクタ2の目標とする電気的特性を達成することができる。例えば、高周波信号の電送において目標とするリターンロスを達成することができる。なお、金属被覆材50と絶縁体40の間隔のバラツキが低減されることは、金属被覆材50が絶縁体40の主外面41に沿うように絶縁体40に対して取り付けられることに等しい。金属被覆材50と絶縁体40の間隔は、典型的には絶縁体40の主外面41と金属被覆材50の主内面52の間の間隔を意味するが、これに限られるものではない。
【0033】
締結具(例えば、ボルト、ナット、ネジ等)、接着剤(紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等)、及び機械的結合(凸部及び凹部の組み合わせ等)といった様々な結合手段を採用することができる。例えば、金属被覆材50の平板部50aと絶縁体40の平板部40aが2以上の箇所で適切な1つ又は2以上の結合又は接合技術で結合され、これにより厚み方向に直交する面内で絶縁体40と金属被覆材50の間隔のバラツキが低減される。絶縁体40が金属被覆材50に倣うか、又は、金属被覆材50が絶縁体40に倣うか、又は、これらの両方が起きるかは、絶縁体40の柔軟性と金属被覆材50の柔軟性の相対的関係に依存する。繰り返すが、絶縁体40と金属被覆材50の組み合わせにより所要の機械的な強度が得られる。
【0034】
必ずしもこの限りではないが、金属被覆材50と絶縁体40が複数の結合部70で結合し、金属被覆材50と絶縁体40の間隔のバラツキが低減される。製造効率の向上、材料コストの低減、又は他の目的のために機械的結合が採用され得る。有利には、結合部70は、金属被覆材50及び絶縁体40の一方に設けられた少なくとも一つの開口71と、金属被覆材50及び絶縁体40の他方に設けられ、開口71に導入され、金属被覆材50及び絶縁体40の一方により係止される少なくとも一つの係止部73を含む。
【0035】
係止部73は、開口71に導入され、続いて金属被覆材50及び絶縁体40間の相対的な変位に応じて絶縁体40により係止される。係止部73は、開口71の外周部72(図10参照)により係止される。追加又は代替として、係止部73は、開口71内に突出した配線20の突出部26(図11参照)により係止され、金属被覆材50と配線20(典型的には、グランド配線)が電気的に接続される。なお、係止部73が絶縁体40により係止されることは、係止部73が配線20により係止されることを包含する。
【0036】
絶縁体40に開口71が設けられ、金属被覆材50に係止部73が形成される形態の他、金属被覆材50に開口が形成され、絶縁体40に係止部が形成される形態も想定される。結合部70において金属被覆材50と絶縁体40が機械的に結合されることに加えて、金属被覆材50と絶縁体40、端的には配線20が電気的に結合され得る。有利には、2以上の結合部70において金属被覆材50と配線20(典型的にはグランド配線)が電気的に接続される。金属被覆材50と配線20(典型的にはグランド配線)の電気的接続について様々な態様が想定される。絶縁体40に凹部を形成して配線20を局所的に露出させ、金属被覆材50との接触を確保する形態が想定される。結合部70における金属被覆材50と配線20の機械的及び電気的接続のため、配線20が絶縁体40の開口71内に突出した突出部26を有することが有利である。
【0037】
図12は、図10で示した結合部70において、金属被覆材50の係止部73が絶縁体40により係止される過程を示す概略的な断面図である。図13は、金属被覆材50の係止部73が絶縁体40の開口71に導入された状態を示す概略的な断面図である。図14は、金属被覆材50の係止部73が絶縁体40の開口71の外周部72により係止された状態を示す概略的な断面図である。図15は、図11に示した結合部70において、金属被覆材50の係止部73が絶縁体40により係止される過程を示す概略的な断面図である。図16は、金属被覆材50の係止部73が絶縁体40の開口71に導入された状態を示す概略的な断面図である。図17は、金属被覆材50の係止部73が絶縁体40の開口71内で配線20の突出部26により係止された状態を示す概略的な断面図である。
【0038】
係止部73を開口71内に導入し、続いて、挿脱方向において絶縁体40に対して金属被覆材50をスライドさせ、端的には、カードコネクタ2からメモリーカード4を取り出す方向に金属被覆材50をスライドさせる。これにより、絶縁体40に対して金属被覆材50が取り付けられる。換言すれば、複数の結合部70において絶縁体40と金属被覆材50が結合する。なお、開口71及び係止部73は、挿脱方向に延びる。
【0039】
図14に示すように、外周部72と係止部73が厚み方向で重ねられる時、係止部73が絶縁体40の主内面42から受容空間2Sに突出しない。外周部72が薄肉化されており、係止部73を受容する空間76が絶縁体40に形成されているためである。この空間76は、受容空間2Sに空間的に連通している。外周部72と係止部73の積層部分の厚みは、絶縁体40の厚み範囲内にある。本段落で述べた特徴は、むろんカードコネクタ2の薄型化に貢献する。
【0040】
図17に示すように、突出部26と係止部73が厚み方向で重ねられる時、係止部73が絶縁体40の主内面42から受容空間2Sに突出しない。突出部26の先端部26pが絶縁体40の主内面42から主外面41側に変位されており、これに応じて係止部73を受容する空間76が形成されているためである。
【0041】
突出部26と係止部73は、各々、金属部分であり、弾性力を有する。従って、突出部26と係止部73が重ね合わされる時、両者が弾性的に接触する。具体的には、厚み方向に沿って突出部26が係止部73をカードコネクタ内側に押し、係止部73が突出部26をカードコネクタ外側に押す。突出部26と係止部73の接触箇所の周囲において、絶縁体40が突出部26に追随して金属被覆材50側(カードコネクタ外側)に押され、金属被覆材50が係止部73に追随して絶縁体40側(カードコネクタ内側)に押される。このようにして絶縁体40と金属被覆材50の間に(可能性として)存在する隙間が減じられる。オプションとして、この目的又はより確実な電気的接触のため、図16に示すように係止部73の接触面に凸部77を形成することもできる。
【0042】
結合部70の個数を増加することにより金属被覆材50と絶縁体40の密着が促進される。しかしながら、カードコネクタ2の限られた大きさにおいて自由に結合部70を配置することはできない。カードコネクタ2の薄型化や機能を確保する上で様々な制約がある。従って、絶縁体40又は金属被覆材50に生じ得る反り又は湾曲を効果的に低減する位置に結合部70を設けることが有利である。
【0043】
図8の中央に点線円で示される一つの結合部70において金属被覆材50の係止部73が絶縁体40の開口71の外周部72により係止される(図10参照)。図8において破線円で示される5つの結合部70において金属被覆材50の係止部73が絶縁体40の開口71内でグランド配線の突出部26により係止される(図11参照)。接触端子10の第1及び第2群11,12の中間領域を延びる軸線AX上に2つの結合部70が設けられる。厚み方向に直交する平面において絶縁体40の中央側において絶縁体40の反りの程度が大きい場合に対処可能である。接触端子の第1及び第2群11,12の両方を挟む位置に結合部70が設けられることも有利である。2以上の配線20を挟む位置に結合部70が設けられることも有利である。例えば、図3を参照すると、配線20b,20cは、接触端子10b,10cと外部接続端子30b,30cの間で屈曲している。外部接続端子30b,30c側の配線20b,20cの直線線路が、図8に示した結合部70b,70cにより挟まれている。
【0044】
配線20のグランド配線に対して金属被覆材50を接続することなく、他の方法で金属被覆材50を所定電位、例えば、グランド電位に設定しつつ、絶縁体40と金属被覆材50の間隔のバラツキを低減する形態も想定される。
【0045】
図18及び図19を参照して補足として説明する。図18は、カードコネクタ内側に向けて凸状に反った絶縁体40の平板部40aが金属被覆材50により矯正されることを示す参考図である。図19は、カードコネクタ外側に向けて凸状に反った絶縁体40の平板部40aが金属被覆材50により矯正されることを示す参考図である。図18及び図19から分かるように、絶縁体40に対して金属被覆材50が取り付けられた後、絶縁体40の平板部40aや金属被覆材50の平板部50aは、必ずしも完全に平坦になる必要はない。絶縁体40への金属被覆材50の取り付け後、絶縁体40の平板部40aや金属被覆材50の平板部50aが僅かに湾曲している形態も想定される。このような形態においても絶縁体40と金属被覆材50の間隔が厚み方向に交差する面内において平均化されることに変わりない。絶縁体40に生じる初期の反りの態様は、図18及び図19に示す態様に限らず、波状といった他の態様も想定されることに留意されたい。
【0046】
絶縁体40の薄型化のため、絶縁体40が射出成形により製造され得る。有利には、インサート成形により絶縁体40に対して接触端子10及び配線20(オプションとして更に外部接続端子30)が埋め込まれる。絶縁体40に対して金属被覆材50を取り付ける工程と同時に少なくとも一つの配線20(典型的にはグランド配線)に対して金属被覆材50が電気的に接続されることが有利である。本開示に係るカードコネクタの製造方法は、上述の説明や添付請求項に照らして当業者により明確かつ十分に理解され、従って、冗長説明は省略する。
【0047】
上述の教示を踏まえると、当業者をすれば、各実施形態に対して様々な変更を加えることができる。請求の範囲に盛り込まれた符号は、参考のためであり、請求の範囲を限定解釈する目的で参照されるべきものではない。
【符号の説明】
【0048】
2 カードコネクタ
4 メモリーカード
10 接触端子
17 接触部
20 配線
30 外部接続端子
40 絶縁体
50 金属被覆材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19