(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-20
(45)【発行日】2023-06-28
(54)【発明の名称】区分的光学遮断
(51)【国際特許分類】
G01N 21/17 20060101AFI20230621BHJP
【FI】
G01N21/17 Z
(21)【出願番号】P 2020200307
(22)【出願日】2020-12-02
【審査請求日】2022-07-21
(32)【優先日】2019-12-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504242618
【氏名又は名称】ロッキード マーティン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LOCKHEED MARTIN CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100168871
【氏名又は名称】岩上 健
(72)【発明者】
【氏名】クルト エム チャンカヤ
【審査官】井上 徹
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許第3832275(EP,B1)
【文献】米国特許第11231316(US,B2)
【文献】特開2005-37716(JP,A)
【文献】特開平7-261140(JP,A)
【文献】実開平4-022713(JP,U)
【文献】特開2016-142984(JP,A)
【文献】特開平6-260676(JP,A)
【文献】特開2009-20347(JP,A)
【文献】特開2010-122308(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/00-G01N 21/01
G01N 21/17-G01N 21/61
G02B 6/26-G02B 6/27
G02B 6/30-G02B 6/34
G02B 6/42-G02B 6/43
G02F 1/15-G02F 1/19
H10K 30/60-H10K 30/65
H10K 39/30
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が第1の端部及び第2の端部を含む、複数のチューブと
、
前記
複数のチューブの
各々の前記第2の端部に位置決めされた光検出器であって、
入射光を検出し、
前記入射光の光強度情報を決定する、
ように構成された前記光検出器と、
前記複数のチューブの各々の前記第1の端部に結合され、透明度を変えるように構成された材料と、
前記光検出器と前記材料とに結合されたプロセッサであって、
前記光検出器から前記光強度情報を受信し、
前記入射光の強度が閾値を超えていると判定し、
前記強度が前記閾値を超えていると判定することに応答して、
前記入射光を遮断するように、前記複数のチューブの少なくとも一つに結合された前記材料の透明度の変化を引き起こす、
ように構成された前記プロセッサと、
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記
複数のチューブの
各々の内面が、前記第2の端部に間接光が到達することを防止するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記
複数のチューブの
各々の内面が、光を吸収するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数のチューブは、それらの長さに沿って隣接するように配置される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記
複数のチューブ
の各々は、六角形に成形される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記
複数のチューブ
の各々は、一定の内径を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
電流が、前記材料の透明度の前記変化を引き起こす、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記材料は、電流にさらされたときに透明度が変化する、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記複数のチューブの各々の前記第2の端部は、電気光学センサに対して近位に位置決めされる、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
入射光の強度に対する閾値を格納するように構成されたメモリと、
複数のチューブと、
前記複数のチューブの
各々の第2の端部に位置決めされた光検出器から前記入射光の光強度情報を受信し、前記
複数のチューブの
各々の第1の端部に結合された材料
の少なくとも1つに信号を送って該材料の透明度の変化を引き起こすように構成されたインタフェースと、
前記メモリと前記インタフェースとに通信的に結合された1又は2以上のプロセッサであって、
前記光強度情報を受信し、
入射光の前記強度が前記閾値を超えているか否かを判定し、
前記強度が前記閾値を超えていると判定することに応答して
、前記入射光を遮断するように前記信号を生成する、
ように作動可能な前記プロセッサと、
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項11】
前記信号は、電流である、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記信号は、電流が存在しないときに前記材料に透明度を変えさせる、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記光強度情報は、周波数値を含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
前記光強度情報は、照度値を含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項15】
前記1又は2以上のプロセッサは、前記材料が入射光を遮断するように構成されているか否かを判定するように更に作動可能である、請求項10に記載のシステム。
【請求項16】
前記1又は2以上のプロセッサは、前記材料が透明度を変える程度を制御するように更に作動可能である、請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記1又は2以上のプロセッサは、入射光の前記強度が前記閾値を下回っているか否かを判定するように作動可能である、請求項10に記載のシステム。
【請求項18】
前記インタフェースは、前記強度が前記閾値を下回っているときに、前記材料の透明度を変化させて入射光を許容するように構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項19】
前記閾値は、前記光強度情報の測定単位に対応する値を含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項20】
前記1又は2以上のプロセッサは、入射光の前記強度が前記閾値を超えなくなるまで前記信号を生成する、請求項10に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の開示は、一般的には光学システムに関し、より具体的には区分的光学遮断に関する。
【背景技術】
【0002】
光学センサは、レーザのような益々強力かつ急増する集中点光源に対して脆弱である。例えば、直接レーザ光は、光路を逸してセンサを損傷するか又は妨害し、視野の一部又は全てで恒久的又は一時的な盲目を引き起こす場合がある。更に、軸外レーザ光は、光学列にレンズフレアを引き起こすことによってセンサを妨害する場合がある。入射光を遮断するための現在の技術及びツールは、限定されていると考えられる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一実施形態によれば、システムは、複数のチューブのうちの第1のチューブを含み、第1のチューブは、第1の端部及び第2の端部を含む。システムは、更に、第1のチューブの第2の端部に位置決めされた光検出器を含む。光検出器は、入射光を検出して入射光の光強度情報を決定するように構成される。システムは、更に、第1のチューブの第1の端部に結合された材料を含む。材料は、透明度を変えるように構成される。システムは、更に、光検出器と材料とに結合されたプロセッサを含む。プロセッサは、光検出器から光強度情報を受信するように構成される。プロセッサは、更に、入射光の強度が閾値よりも上であると判定し、及び、強度が閾値よりも上であると判定することに応答して材料の透明度の変化を引き起こすように構成される。
【0004】
一実施形態によれば、システムは、入射光の強度に対する閾値を格納するように構成されたメモリを含む。システムは、更に、インタフェースを含む。インタフェースは、光検出器から入射光の光強度情報を受信して材料の透明度の変化を引き起こす信号を材料に送るように構成される。システムは、更に、メモリとインタフェースとに通信的に結合された1又は2以上のプロセッサを含む。プロセッサは、光強度情報を受信するように作動可能である。プロセッサは、更に、入射光の強度が閾値よりも上であるか否かを判定し、及び、強度が閾値よりも上であると判定することに応答して信号を生成するように構成される。
【0005】
ある一定の実施形態の技術的な利点は、影響を受けない視界の部分での視野が維持されることを可能にすることによって効率を促進しながら、入射する危険な光から敏感な光学系を遮蔽することを含むことができる。更に別の利点は、光の全ての周波数に対して及び高照度光に対して保護を提供することを含む。他の技術的な利点は、以下の図面、説明、及び特許請求の範囲から当業者に直ちに明らかであろう。更に、特定の利点を上記に列挙したが、様々な実施形態は、列挙した利点の全て、一部を含むことができ、又はそのどれも含まない場合がある。
【0006】
本発明の開示及びその利点をより完全に理解するために、以下の説明を添付図面と共にここで参照する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】ある一定の実施形態による、視野の1又は2以上の区域で光を遮断するためのシステムを示す図である。
【
図1B】ある一定の実施形態による、視野の1又は2以上の区域で光を遮断するためのシステムを示す図である。
【
図2】
図1A及び1Bのシステムの例示的実施形態を示す図である。
【
図3A】ある一定の実施形態による、第1のチューブ及び光検出器を示す図である。
【
図3B】ある一定の実施形態による、第1のチューブと直接光を遮断する材料とを示す図である。
【
図3C】ある一定の実施形態による、第1のチューブに入る間接光を示す図である。
【
図4】本発明の開示の特定の実施形態を実施することができる材料移行モジュールを示す図である。
【
図5】ある一定の実施形態による、
図1のシステムを用いて視野の1又は2以上の区域で光を遮断する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
高強度光が光路を逸れた場合、それは、恒久的又は一時的な盲目を引き起こすことによってセンサを損傷する又は妨害することがある。危険な光による光学センサへの損傷を防ぐために、保護機構が必要である。危険光源から光学センサを保護する場合に入射光を遮断する従来の手段は、視野全体を遮断する周波数選択性フィルタ又はアセンブリの使用を含む。周波数フィルタは、高い遮断機能を持っていない。従って、高照度又は高周波数光源は、周波数選択性フィルタを圧倒する及び/又は損傷する場合がある。更に、レーザのような集中点光源は、特定の場所から発して特定の経路に沿って進行し、視野の一部分だけに影響を及ぼす場合がある。視野全体を遮蔽することによって集中光を遮断するデバイスは、光学センサの保護を可能にすることができるが、それらは、一時的であるが完全な視野喪失も引き起こす。従って、影響を受けない視界の各部分での視野が維持されることを可能にしながら危険な光を遮断するように構成されたデバイスが望ましいと考えられる。
【0009】
本発明の開示の教示は、入射光の場所に対応する視野の1又は2以上の区域で危険な光を遮断するためのデバイスの使用を認識する。そのようなデバイスを使用することは、以下に限定されないが、光学センサを一時的に盲目にする必要なく危険な光から光学センサを保護することができることを含む様々な利益をもたらすことができる。完全な視野中断の発生を低減する又は排除することにより、効率を高めることができる。更に、部分視界が維持されることを可能にすることにより、完全盲目の期間中に作動に関連付けられたあらゆるリスクは低減される又は排除されると考えられる。これに加えて、そのようなデバイスは、高照度レベルで及び全ての周波数で入射する危険な光を遮断することのような利益に関連付けることができる。以下は、これらの及び他の望ましい特徴を提供するための区分的光学遮断のシステム及び方法を説明する。
【0010】
図1A及び1Bは、ある一定の実施形態による視野の1又は2以上の区域で危険な光を遮断するための例示的システム100の図である。ある一定の実施形態では、システム100は、視界シーン102、危険光源位置112、画像光104、危険光116、光学アセンブリ106、複数のチューブ108、1又は2以上の光学センサ118、視野110、及び遮断区域114を含む。
【0011】
一般的に、システム100は、視界シーン102から複数のチューブ108の中に通される画像光104及び一部の場合に危険光116を伴っている。具体的に、危険光116の検出に応答して、複数のチューブ108内の1又は複数のチューブは、危険光116が視野110の区域114に通されることを遮断するように構成することができる。複数のチューブ108及び視野110内の遮断区域114の場所は、視界シーン102内の危険光116の特定の発生位置112に対応する。このようにして、危険光116は遮断され、一方で光104の残余は、複数のチューブ108を通過して光学センサ118に到達し、視野110内で画像として可視である。
【0012】
一部の実施形態では、視界シーン102は、光学センサ118の視野内の物体又は他の可視の特徴部から構成される場合がある。視界シーン102は、光学センサ118の方向に光104を反射及び/又は放出することができる。
【0013】
一部の実施形態では、光学アセンブリ106は、画像光104の経路内に配置された1又は2以上の放物線ミラー及び/又はレンズで構成することができる。光学アセンブリ106は、視界シーン102からの画像光104を向け直して光学センサ118に向けられるように構成することができる。光学アセンブリ106のレンズ経路は、光学アセンブリ106を出る光を光学アセンブリ106に入る光と平行であるようにすることができる。ある一定の実施形態では、光学アセンブリ106のレンズ経路は収束する場合がある。光学アセンブリ106は、以下に限定されないが、シリコン、ガラス、成形プラスチック、ゲルマニウム、アルミニウム、及び金を含む材料から製作されたレンズで構成される場合がある。ある一定の実施形態では、光学システム106は、眼の水晶体とすることができる。
【0014】
一部の実施形態では、1又は2以上の光学センサ118は、複数のチューブ108の端部に位置決めすることができる。光104は、複数のチューブ108を通過して光学センサ118に到達することができる。光学センサ118は、出力信号として送られて視野110の画像を生成するように処理することができる電気インパルスに光104を変換することができる。一部の実施形態では、光学センサ118は、眼の網膜、電気光学センサ、赤外線カメラ、レーザ照準器、又は光子を検出して視界シーン102の画像を構成するのに使用することができる電荷、電圧、又は抵抗を発生することができるあらゆる他の適切なデバイス、構成要素、又は要素を含むことができる。特定の実施形態では、光学センサ118は、焦点面に配置された検出器アレイで構成される場合があり、検出器アレイの各要素は、得られる画像のピクセルに対応する。
図1A及び1Bは、光学センサ118としての焦点面アレイの使用に対応すると考えられるシステム100の配置を示すが、システム100は、人の眼又はあらゆる他のタイプの適切な光学センサに関連して使用することができ、従って、
図1A及び1Bに示す実施形態は、制限として解釈すべきではない。
【0015】
一部の実施形態では、危険光116は、視界シーン102内の特定の発生位置112から通される場合がある。危険光は、システム100が光学センサ118をそこから保護するように設計されたあらゆる光とすることができる。危険光は、以下に限定されないが、レーザ光、ある一定の照度値を超える又は下回る光、又はある一定の周波数値を超える又は下回る光を含むことができる。危険光116は、発生位置112から複数のチューブ108のうちの1又は2以上のチューブの中に通される場合がある。
【0016】
システム100は、一部の実施形態では、複数のチューブ108を含むことができる。複数のチューブ108は、システム100内のどこにでも位置付けることができる。複数のチューブ108は、システム100の1又は2以上の構成要素(例えば、光学アセンブリ106、光学センサ118)に結合することができる。一部の実施形態では、複数のチューブ108は、視界シーン102と光学アセンブリ106の間に位置付けることができるが、ある一定の実施形態では、複数のチューブは、光学アセンブリ106と光学センサ118の間に位置付けることができる。複数のチューブ108内の各チューブを通過する光104は、視野110に見られる画像の一部分に対応する。一部の実施形態では、複数のチューブ108は、ハニカム配置、グリッド配置、三角形配置、又はあらゆる他の配置に配置することができる。ある一定の実施形態では、チューブは、円形、正方形、三角形、八角形、又はあらゆる他の形状とすることができる。複数のチューブ108の実施形態を
図2に対して以下で更に議論する。
【0017】
図1Aは、危険光源112及び危険光116がない場合のシステム100の作動の例を描いている。
図1Aで見られるように、光104は、視界シーン102から放出及び/又は反射することができ、複数のチューブ108を邪魔されることなく通過して光学センサ118に到達することができる。光学センサ118は、次に、視野110内に視界シーン102の完全な画像を構成することができる。
【0018】
図1Bは、危険光源112及び危険光116の存在下のシステム100の作動の例を描いている。作動中、複数のチューブ108は、入射する危険光116をアセンブリが検出して遮断することを可能にすることができる。一部の実施形態では、危険光116の検出に応答して、複数のチューブ108内の1又は2以上のチューブは、危険光116が視野110の区域114に通されることを遮断するように構成することができる。複数のチューブ108のアレイ内の及び従って視野110内の遮断区域114の場所は、視界シーン102内の危険光116の特定の発生位置112に対応することができる。一部の実施形態では、光は、危険光116が複数のチューブ108内の複数のチューブで検出される場合に及び/又は複数の危険光源が視界シーン102に存在する場合に、視野110内の追加の区域で遮断することができる。一部の実施形態では、危険光を検出しない隣接チューブは、視野の対応する部分に対して透明度及び視界を維持する。視野110の影響を受ける区域でのみ危険光を遮断することにより、システム100は、危険光116によって影響を受けない視野110の区域において視界を維持することを可能にすることができ、これは、光学センサ118の効率を高める。更に、システム100は、完全に盲目にされた光学センサに関連付けることができる問題の可能性を低減することができる。システム100の作動は、
図2、3A、3B、及び3Cに関して以下により詳細に説明する。
【0019】
修正、追加、又は省略は、本発明の範囲から逸脱することなく本明細書に説明するシステムに対して行うことができる。例えば、システム100は、光学アセンブリ106内のレンズ又は複数のチューブ108内のチューブのあらゆる数を含むことができる。更に、システム100は、あらゆる数の危険光源112、光104、及び光学センサ118を含むことができる。構成要素は、統合する又は分離することができる。更に、作動は、より多い、より少ない、又は他の構成要素によって実行することができる。
【0020】
図2は、
図1A及び1Bのシステム100の例示的実施形態を示している。
図2に示すように、アセンブリ200は、第1の端部212及び第2の端部214を有する
図1A及び1Bの複数のチューブ108と、複数のチューブ108内の各チューブの第1の端部212に結合することができる材料210と、コネクタ204及び206を有する材料移行モジュール(material transition module)202とを含むことができる。
【0021】
一般的に、アセンブリ200は、入射光を検出し、入射光の強度が閾値を超えていると1又は2以上の材料移行モジュール202で判定し、複数のチューブ108内のチューブのうちの1又は2以上の材料210の透明度の変化を引き起こして入射光を遮断するように構成することができる。
【0022】
上述のように、複数のチューブ108は、視界シーン102からの光が複数のチューブ108を通って光学センサ118まで通過するように光学列内に位置決めすることができる。一部の実施形態では、複数のチューブ108は、第1の端部212及び第2の端部214を有することができる。第1の端部212及び第2の端部214は、チューブのいずれの端部にもあることができる。ある一定の実施形態では、第1の端部212は、視界シーン102及び/又は光学アセンブリ106に対して近位に位置決めすることができる。一部の実施形態では、複数のチューブ108は、アレイ内で互いに結合することができる2又は3以上の個々のチューブで構成される場合がある。チューブを結合するのに接着剤を使用することができ、又は一部の実施形態では、複数のチューブ108内のチューブは、アレイを取り囲む機構、例えば1又は2以上のバンド又はあらゆる他の適切な結合機構によって、グループ分けすることができる。一部の実施形態では、複数のチューブ108は、個々の区分を生成することができる内部分割器を有する外部ハウジングで構成される場合がある。複数のチューブ108は、一部の実施形態では、それらの長さに沿って平行になるように配置することができる。一部の実施形態では、複数のチューブ108は、上述のように、ハニカム配置又はあらゆる他の構成に配置することができる。更に、一部の実施形態では、複数のチューブ108は、隣接するチューブの側壁が互いに接触状態になるように配置することができるが、他の実施形態では、チューブは、それらが互いの間に特定の距離を維持するように配置することができる。一例としてかつ制限することなく、円形チューブのアレイは、チューブの間に空間を有することができ、円形縁部が、隣接するチューブとの接触状態にない。一部の実施形態では、複数のチューブ108内のチューブは、一定の内径を有することができる。ある一定の実施形態では、チューブは、光学センサ118に対して近位の端部でより狭くなるように構成するこができる。例えば、複数のチューブ108内のチューブのアレイは、円錐状構成で配置することができる。一部の実施形態では、複数のチューブ108は、システム200が既存の電気光学システム光学列の中に換装することができるような大きさにすることができる。
図2に示すように、複数のチューブ108を含むチューブは、一定にサイズ決定することができる。ある一定の実施形態では、複数のチューブ108は、様々な直径のチューブで構成される場合がある。一例としてかつ制限することなく、アレイ内の最外チューブは、アレイの内側部分を含むチューブよりも大きい又は小さい直径を有することができる。複数のチューブ108は、プラスチック(例えば、ポリカーボネート)、金属、あらゆる適切な材料、又はあらゆる適切なその組合せから形成することができる。
【0023】
複数のチューブ108は、個々のチューブ109a-gで構成される場合がある。複数のチューブ108は、あらゆる数の個々のチューブで構成される場合がある。一部の実施形態では、チューブ109a-gは、薄壁を有することができ、その結果、壁は、視野110内で遮断視界の大きい領域を生じない。一部の実施形態では、第1のチューブ109aの長さは、その幅よりも大きくすることができる。一部の実施形態では、チューブ109a-gは、六角形に成形されたチューブとすることができる。ある一定の実施形態では、チューブ109a-gは、円形、正方形、三角形、又は八角形、又はあらゆる他の形状とすることができる。上述のように、チューブ109a-gは、一部の実施形態では、一定の内径を有することができる。一部の実施形態では、チューブ109a-gは、光学センサ118に対して近位の端部により狭くなるように構成することができる。チューブ109a-gは、プラスチック(例えば、ポリカーボネート)、金属、あらゆる適切な材料、又はあらゆる適切なその組合せから形成することができる。複数のチューブ108は、1又は2以上の材料移行モジュール202に結合することができる。材料移行モジュール202は、複数のチューブ108内の1又は2以上のチューブでの光の検出を示す光強度情報を受信し、光の強度が閾値を超えているか否かを判定し、材料210の透明度を変える信号を送信するように構成することができる。非限定的な例として、材料移行モジュール202は、
図4に示すコンピュータ400のようなコンピュータとすることができる。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、複数のチューブ108の側面に装着することができる。ある一定の実施形態では、材料移行モジュール202は、入射光の経路の外側とすることができる別の場所に装着することができ、完全に遠隔とすることができ、又はあらゆる他の適切な場所に装着することができる。材料移行モジュール202の作動を
図3A及び
図3Bを参照して以下により詳細に説明する。
【0024】
一部の実施形態では、コネクタ204は、複数のチューブ108内の各チューブの第2の端部214で材料移行モジュール202を1又は2以上の光検出器304に通信的に結合するように構成することができる。一部の実施形態では、コネクタ206は、複数のチューブ108内の各チューブの第1の端部212で材料移行モジュール202を材料210に通信的に結合することができる。コネクタ204及び206は、それぞれ、光検出器304を材料移行モジュール202に、及び材料移行モジュール202を材料210に接続するように作動可能なあらゆる適切な構成要素とすることができる。コネクタ204及び/又は206は、情報及び/又は信号が構成要素の間を通ることを可能にすることができる。一部の実施形態では、コネクタ204及び/又は206は、信号が構成要素の間を通ることを可能にすることができる。例えば、コネクタ204及び/又は206は、電気信号の通過を容易にすることができる。
【0025】
材料210は、一部の実施形態では、材料移行モジュール202から信号を受信することにより、透明度が変わって危険光116を遮断するように構成することができる。一部の実施形態では、材料210の一区分は、それが視界シーンに対して近位であるように、複数のチューブ108内の各チューブ(例えば、109a-g)の第1の端部212に結合するこができる。一部の実施形態では、材料210は、高強度メタマテリアルで形成することができる。一部の実施形態では、材料210は、電流の変化に応答して透明度は変わることができる。一部の実施形態では、材料210は、材料移行モジュール202から信号を受信することにより、不透明又はほぼ不透明になることができる。材料210の不透明性の範囲は、0%不透明から100%不透明とすることができる。一部の実施形態では、電流の印加は、材料210が不透明又はほぼ不透明になることを可能にすることができる。ある一定の実施形態では、電流の印加の停止は、材料210が不透明又はほぼ不透明になることを可能にすることができる。材料210は、一部の実施形態では、電流の印加により透明又はほぼ透明になることができる。特定の実施形態では、材料210は、機械的シャッターとすることができる。
【0026】
上述のように、アセンブリ200は、作動において、チューブ(例えば、109a、109c-g)の残余に視界を維持しながら、複数のチューブ108内の1又は2以上のチューブ(例えば、109b)に危険光が入るのを遮断するように構成することができる。一部の実施形態では、光を遮断するために、材料移行モジュール202は、複数のチューブ108内の1又は2以上のチューブの第1の端部212上の材料210の透明度の変化を引き起こす。上述のように、複数のチューブ108のアレイ内の材料210の透明度のいずれかの変化の場所は、視界シーン102内の危険光116の特定の発生位置112に対応することができる。一部の実施形態では、透明度の変化を引き起こす材料移行モジュール202からの信号がない場合に、材料210は、光が複数のチューブ108を通過して光学センサ118に到達することができるように透明又はほぼ透明なままに留まることになる。アセンブリ200の作動を
図3A、3B、及び3Cに関して以下により詳細に説明する。
【0027】
作動中において、材料移行モジュール202は、光強度情報を受信し、入射光の強度が閾値を超えていると判定し、かつ1又は2以上の信号を材料210に送信してそれが透明度を変えることを可能にすることができる。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、光強度情報を受信することができる。材料移行モジュール202は、1又は2以上の光検出器304から光強度情報を受信することができる(
図3Aに更に以下に説明する)。光強度情報は、光検出器304からコネクタ204を通じて材料移行モジュール202に通される場合がある。光強度情報は、材料移行モジュール202に連続的に通される場合があり、又は個別の時間間隔で材料移行モジュール202に通される場合がある。光強度情報は、照度レベル、周波数、又は測定のあらゆる他の適切な測定手段に関連する場合がある。
【0028】
一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、入射光の強度が閾値を超える及び/又は下回ると判定することができる。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、
図4に示すように光強度閾値をメモリ404に格納する。材料移行モジュール202内のプロセッサ402は、
図4に示すように光強度情報を閾値と比較することができる。一部の実施形態では、判定は、予め決められた期間にわたる一連の複数の値比較として行うことができる。ある一定の実施形態では、判定は単一の値比較とすることができる。閾値は、光検出器304による光強度情報の測定単位に対応する照度レベル、周波数、又はあらゆる他の値に関連する場合がある。閾値は、デフォルト設定値とすることができ、又は第三者(例えば、製造業者、ユーザ、又は保守グループ)によって入力及び/又は更新することができる。
【0029】
一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、材料210の透明度の変化を引き起こすことができる。材料移行モジュールは、ある一定の実施形態では、1又は2以上の信号を生成して材料210の透明度の変化を引き起こすことができる。信号は、コネクタ206を通じて材料移行モジュール202から材料210に通される場合がある。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、材料210への電流の流れを停止して及び/又は引き起こして透明度の変化を引き起こすことができる。材料移行モジュール202は、上述のように、入射光の強度が閾値を超えていると判定することに応答して材料210の透明度の変化を引き起こし、入射光を遮断することができる。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、入射光の強度が閾値を超えないときまで信号を生成することができる。更に、材料移行モジュール202は、ある一定の実施形態では、入射光の強度が閾値を下回ると判定することに応答して材料210の透明度の変化を引き起こし、入射光を許可することができる。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、材料210が透明度を変える程度を制御するように作動可能とすることができる。材料移行モジュール202は、デフォルト設定値によって決定される量に従って材料が透明度を変えることを可能にすることができ、又は変化量は第三者によって入力及び/又は更新することができる。
【0030】
修正、追加、又は省略は、本発明の範囲から逸脱することなく本明細書に説明するシステムに対して行うことができる。例えば、アセンブリ200は、あらゆる数の複数のチューブ108内のチューブ、材料移行モジュール202、及び/又はコネクタ204及び206を含むことができる。構成要素は、統合又は分離することができる。更に、作動は、より多い、より少ない、又は他の構成要素によって実行することができる。
【0031】
図3A、3B、及び3Cは、ある一定の実施形態により、第1のチューブ109a、直接光を検出する光検出器304、直接光を遮断する材料210、及び第1のチューブ109aに入る間接光314の図である。一般的に、アセンブリ300は、第1のチューブ109aと、光を検出して
図2の1又は2以上の材料移行モジュール202に信号を送信するように構成された1又は2以上の光検出器304とを含むことができ、材料移行モジュール202は、光の強度が閾値を超えているか否かを判定し、閾値を超えている場合、第1のチューブ109aの第1の端部212上の
図2の材料210の透明度の変化を引き起こす。
【0032】
図3Aは、第1のチューブ109a及び光検出器304の実施形態を示している。一部の実施形態では、第1のチューブ109aは、第1の端部212及び第2の端部214を含む。一部の実施形態では、材料210は、第1の端部212に結合することができ、第1の端部212は、視界シーン102及び/又は光学アセンブリ106に対して近位に位置決めすることができる。第1のチューブ109aの第2の端部214は、一部の実施形態では、光学センサ118に対して近位に位置決めすることができる。第1のチューブ109aの内面は、間接光が第1のチューブ109aの第2の端部214に到達することを防止するように構成することができる。一例としてかつ制限することなく、第1のチューブ109aの内面は、第1のチューブに入る間接光をそれが内壁から反射される時に放散させるように作動可能な光吸収性材料で覆うことができる。ある一定の実施形態では、第1のチューブ109aの側壁は、黒色塗料又は平坦な黒色の光学的吸収性材料のような暗色塗料で覆うことができる。ある一定の実施形態では、第1のチューブ109aの内部上の材料は、チューブの第1の端部212の方向に間接光を反射して戻すことができる。例えば、第1のチューブ109aは、微細隆起ミラーで裏打ちすることができる。一部の実施形態では、これらのミラーは、三角形の斜辺がチューブの第2の端部214に面するように位置決めすることができる反射三角形とすることができる。ミラーは、チューブの第1の端部212の光を単一反射で外側に反射して戻すように作動可能とすることができる。
図3Cを参照して、第1のチューブ109aの内面の作動を以下で更に説明する。
【0033】
一部の実施形態では、光検出器304は、第1のチューブ109aの第2の端部214に位置決めされる。光検出器304は、第1の端部212から第1のチューブ109aに入る光を感知するように位置決めすることができる。一部の実施形態では、光検出器304は、あらゆる適切な接続手段によって第1のチューブ109aの内部側壁に結合することができる。ある一定の実施形態では、光検出器304は、各検出器場所が特定のチューブに対応する焦点面アレイ又は他のアレイの検出器上に位置決めすることができる。一部の実施形態では、光検出器304は、ある一定の周波数、照度レベル、又は光強度の他の尺度を検出するように構成されたフォトセル又はセンサとすることができる。光検出器304は、以下に限定されないが、レーザ光、可視光、及び赤外線光を感知するように構成することができる。
【0034】
作動中において、第1のチューブ109aは、チューブの長さに平行に通される危険光を遮断するように構成することができる。
図3Aは、一部の実施形態では、危険光源位置112が、第1の端部212を通じてチューブに入り、第2の端部214までチューブを通過して光検出器304と接触することができる危険光116を放出することができることを示している。一部の実施形態では、光検出器304は、検出するようにそれがプログラムされた測定手段に基づいて光を検出することができる。光検出器304は、一部の実施形態では、入射光の光強度情報を決定することができる。光強度情報は、光検出器304からコネクタ204を通じて材料移行モジュール202に通される場合がある。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、光強度情報を受信して入射光116の強度が光強度閾値を超えているか否かを判定することになる。一部の実施形態では、光強度閾値を超えた場合に、材料移行モジュール202は、信号を生成することができ、コネクタ206を通じて信号を材料210に送信することができる。
【0035】
図3Bは、ある一定の実施形態により、第1のチューブ109a及び直接光を遮断する材料210を示している。上述のように、一部の実施形態では、光強度閾値を超えた場合に、材料移行モジュール202は、信号を生成することができ、コネクタ206を通じて信号を材料210に送信することができる。ある一定の実施形態では、材料210は、不透明又はほぼ不透明になる場合があり、危険光116が第1のチューブ109aに入るのを遮断することができる。
【0036】
図3Cは、ある一定の実施形態により、第1のチューブ109aに入る間接光の図である。一般的に、第1のチューブ109aは、間接光が第2の端部214に到達することを防止するように構成される。一部の実施形態では、間接光は軸外光とすることができ、レンズフレアを引き起こす光を含む場合がある。
【0037】
作動中において、第1のチューブ109aの内部は、上述のように、間接光源312から入射する間接光314をそれがチューブの第2の端部214で光検出器304に到達しないように吸収又は反射するように構成することができる。ある一定の実施形態では、第1のチューブ109aの長さは、入射間接光314を放散する又は向け直す第1のチューブ109aの内部の能力に依存する場合がある。
【0038】
修正、追加、又は省略は、本発明の範囲から逸脱することなく本明細書に説明するシステムに対して行うことができる。例えば、アセンブリ300は、あらゆる数の光検出器304、材料移行モジュール202、及び/又はコネクタ204及び206を含むことができる。構成要素は、統合又は分離することができる。更に、作動は、より多い、より少ない、又は他の構成要素によって実行することができる。
【0039】
図4は、コンピュータシステムの例を描いている。本発明の開示のある一定の実施形態により、
図2の材料移行モジュール202は、コンピュータシステム400とすることができる又はそれを含むことができる。コンピュータシステム400は、1又は2以上のインタフェース406、メモリ404、及び1又は2以上のプロセッサ402を含むことができる。本発明の開示は、特定の配置での特定の数の特定の構成要素を有する特定のコンピュータシステム400を説明して例示するが、本発明の開示は、あらゆる適切な配置でのあらゆる適切な数のあらゆる適切な構成要素を有するコンピュータシステム400を意図している。
【0040】
インタフェース406は、ハードウエア及び/又はソフトウエアを含むことができる。インタフェース406は、入力(例えば、センサデータ又はシステムデータ)を受信し、出力(例えば、命令)を送信し、入力及び/又は出力を処理し、及び/又は他の適切な作動を実行する。一例として、インタフェース406は、光検出器によって感知された光の強度に関する周波数、照度、又は他のデータのような
図3A、3B、及び3Cの光検出器304からの情報を受信する。一部の実施形態では、インタフェース406は、プロセッサ402からの発生された信号を受信し、材料210に信号を送信して材料の透明度の変化を引き起こす。インタフェース406は、適切な場合に、1又は2以上のインタフェース406を含むことができる。本発明の開示は特定のインタフェースを説明して例示するが、本発明の開示は、あらゆる適切なインタフェースを意図している。
【0041】
メモリ(又はメモリユニット)404は、情報を格納することができる。一例として、メモリは、光強度閾値を格納することができる。メモリ404は、1又は2以上の非一時的、有形、コンピュータ可読、及び/又はコンピュータ実行可能なストレージ媒体を含むことができる。メモリ404の例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読取専用メモリ(ROM))、大容量ストレージ媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブルストレージ媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、データベース及び/又はネットワークストレージ(例えば、サーバ)、及び/又は他のコンピュータ可読媒体を含む。
【0042】
一部の実施形態では、プロセッサ402は、メモリ404及びインタフェース406を含むシステム400の1又は2以上の構成要素に通信的に結合することができる。プロセッサ402は、1又は2以上のモジュールに実施されたハードウエア及びソフトウエアのあらゆる適切な組合せを含み、命令を実行してデータを操作し、材料移行モジュール202の説明する機能の一部又は全てを実行することができる。一部の実施形態では、プロセッサ402は、例えば、1又は2以上のコンピュータ、1又は2以上の中央演算処理装置(CPU)、1又は2以上のマイクロプロセッサ、1又は2以上のアプリケーション、1又は2以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、1又は2以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及び/又は他の論理部を含むことができる。一例として、プロセッサ402は、入射光の強度が閾値を超えているか否かを判定することができる。
【0043】
作動中において、システム400は、光強度情報を受信し、材料210に1又は2以上の信号を送信して材料210が透明度を変えることを可能にすることができる。一部の実施形態では、システム400は、それぞれコネクタ204及び206によって1又は2以上の光検出器304及び材料210に通信的に結合することができる。
【0044】
一部の実施形態では、プロセッサ402は、光強度情報を受信することができる。プロセッサ402は、1又は2以上の光検出器304から光強度情報を受信することができるインタフェース406から光強度情報を受信することができる。光強度情報は、照度値、周波数値、又はあらゆる他の適切な測定手段で構成される場合がある。
【0045】
一部の実施形態では、プロセッサ402は、入射光の強度が閾値を超えている及び/又は下回っていると判定することができる。プロセッサ402は、インタフェース406から受信した光強度情報をメモリ404に格納された値と比較することができる。閾値は、光強度情報の測定単位に対応する照度レベル、周波数、又はあらゆる他の値に関連する場合がある。
【0046】
一部の実施形態では、プロセッサ402は、材料210の透明度の変化を引き起こすことができる。ある一定の実施形態では、プロセッサ402は、1又は2以上の信号を生成して材料210の透明度の変化を引き起こすことができ、インタフェース406がコネクタ206を通じて材料210に信号を送信することを可能にすることができる。信号は電流とすることができる。一部の実施形態では、プロセッサ402は、材料210への電流の流れの印加及び/又は停止を引き起こし、透明度の変化を引き起こすことができる。一部の実施形態では、プロセッサ402は、材料210が透明度を変える程度を制御するように作動可能とすることができる。プロセッサ402は、一部の実施形態では、入射光の強度が閾値を超えていると判定することに応答して材料210の透明度の変化を引き起こすことができる。一部の実施形態では、プロセッサ402は、入射光の強度が閾値を超えないときまで信号を生成することができる。更に、プロセッサ402は、ある一定の実施形態では、入射光の強度が閾値を下回っているという判定に応答して材料210の透明度の変化を引き起こして入射光を可能にすることができる。
【0047】
一部の実施形態では、プロセッサ402は、材料210が入射光を遮断するように構成されているか否かを判定することができる。ある一定の実施形態では、プロセッサ402は、材料210が入射光を遮断するように構成されたか否かを判定するように材料210に問い合わせを行うことができる。プロセッサ402は、材料210を試験してそれが不透明又はほぼ不透明であるか否かを判定することができる。一部の実施形態では、材料210が入射光を遮断するように構成されたか否かを判定するために、プロセッサ402は、インタフェース406に問い合わせを行って、インタフェース406が材料の透明度の変化を引き起こすように材料210に第1の信号を送信しているか否かを判定することができる。
【0048】
コンピュータシステム400の構成要素は、統合又は分離することができる。コンピュータシステム400の作動は、より多い、より少ない、又は他の構成要素によって実行することができる。これに加えて、材料移行モジュール202の作動は、ソフトウエア、ハードウエア、他のロジック、又は上述のあらゆる適切な組合せを含むことができるあらゆる適切なロジックを使用して実行することができる。
【0049】
修正、追加、又は省略は、本発明の範囲から逸脱することなく本明細書に説明するシステムに対して行うことができる。例えば、システム400は、あらゆる数のプロセッサ402、メモリユニット404、及び/又はインタフェース406を含むことができる。構成要素は、統合又は分離することができる。更に、作動は、より多い、より少ない、又は他の構成要素によって実行することができる。
【0050】
図5は、ある一定の実施形態による、
図1の例示的システム100を用いて視野の1又は2以上の区域で危険光を遮断する方法500を示すフローチャートである。
【0051】
本方法は、ステップ504で始まり、一部の実施形態では、その段階中に光検出器304が入射光を検出する。一例としてかつ制限することなく、光検出器304は、ある一定の周波数又は照度レベルに対して設計されたフォトセル又はセンサとすることができる。入射光は、可視光線、レーザ光、赤外線光、又は光検出器304が検出するように設計された光のあらゆる他の形態とすることができる。
【0052】
一部の実施形態では、ステップ506において、材料移行モジュール202は、光検出器304から光強度情報を受信する。光強度情報は、照度レベル、周波数、又はあらゆる他の適切な測定手段に関連する場合がある。
【0053】
一部の実施形態では、ステップ508において、材料移行モジュール202は、ステップ506で光強度情報によって通信された時の光強度の測定値が閾値を超えるか否かを判定する。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、光強度閾値を格納する。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、
図4に示すように光強度閾値をメモリ404に格納する。閾値は、光検出器304による光強度情報の測定単位に対応する照度レベル、周波数、又はあらゆる他の値に関連する場合がある。閾値は、システム100に含まれるデフォルト設定値とすることができ、又は第三者(例えば、製造業者、ユーザ、又は保守グループ)によって入力及び/又は更新することができる。ステップ508において材料移行モジュール202が光の強度が閾値を超えていると判定した場合、本方法は、ステップ510に進む。ステップ508において材料移行モジュール202が光の強度が閾値を超えていないと判定した場合、本方法は、ステップ514に進む。
【0054】
一部の実施形態では、ステップ510において、材料移行モジュール202は、第1の信号を生成する。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、
図4に示すように、メモリ404及びインタフェース406に通信的に結合されたプロセッサ402で第1の信号を生成する。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、
図4に示すように、インタフェース406で材料210に第1の信号を送信する。一部の実施形態では、第1の信号は電流とすることができる。
【0055】
一部の実施形態では、ステップ512において、材料210は、入射光を遮断するように透明度を変える。ステップ512の完了時に、ステップ504~512は、材料移行モジュール202が光の強度が閾値を超えていないと判定するまでの一定期間にわたって繰り返すことができる。ステップ508において、材料移行モジュール202が光の強度が閾値を超えていないと判定した場合、本方法はステップ514に進む。
【0056】
一部の実施形態では、ステップ514において、材料移行モジュール202は、材料210が入射光を遮断するように構成されているか否かを判定する。ステップ514において、材料移行モジュール202が、材料210が入射光を遮断するように構成されていると判定した場合、本方法はステップ516に進む。材料移行モジュール202が、材料210が現在入射光を遮断するように構成されていないと判定した場合、本方法は終了する。ステップ514において、材料移行モジュール202が、材料210が現在入射光を遮断するように構成されていると判定した場合、本方法はステップ516に進む。
【0057】
一部の実施形態では、ステップ516において、材料移行モジュール202は、第2の信号を生成する。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、
図4に示すように、メモリ404及びインタフェース406に通信的に結合されたプロセッサ402で第2の信号を生成する。一部の実施形態では、材料移行モジュール202は、
図4に示すように、インタフェース406で材料210に第2の信号を送信する。第2の信号は、材料210の透明度を変えて入射光を許可することができる。一部の実施形態では、第2の信号は電流とすることができる。
【0058】
一部の実施形態では、ステップ518において、材料210は、透明度を変えて入射光を許可する。一部の実施形態では、材料210は、材料移行モジュール202から第2の信号を受信したときに透明又はほぼ透明になることができる。この後に本方法は終了する。
【0059】
修正、追加、又は省略は、本発明の範囲から逸脱することなく本明細書に説明する本方法500に対して行うことができる。例えば、段階は、適切な場合に組み合わせる、修正する、又は削除することができ、追加の段階を追加することができる。これに加えて、段階は、本発明の開示の範囲から逸脱することなくあらゆる適切な順序で実行することができる。システム100の様々な構成要素が段階を実行するように議論したが、システム100のあらゆる適切な構成要素又は構成要素の組合せが、本方法の1又は2以上の段階を実行することができる。
【0060】
本明細書では、「又は」は、明示的に他の指示がなく又は関連による他の指示がない限り、包括的であって限定的ではない。従って、本明細書では、「A又はB」は、明示的に他の指示がなく又は関連による他の指示がない限り、「A、B、又は両方」を意味する。更に、「及び」は、明示的に他の指示がなく又は関連による他の指示がない限り、合同及び別々の両方である。従って、本明細書では、「A及びB」は、明示的に他の指示がなく又は関連による他の指示がない限り、「合同で又は別々でA及びB」を意味する。
【0061】
本発明の開示の範囲は、当業者が理解すると考えられる本明細書に説明する又は例示する例示的実施形態に対する全ての変化、置換、変形、変更、及び修正を包含する。本発明の開示の範囲は、本明細書に説明する又は例示する例示的実施形態に限定されない。更に、本発明の開示は、特定の構成要素、要素、機能、作動、又は段階を含むものとして本明細書にそれぞれの実施形態を説明して例示するが、それらの実施形態のいずれも、当業者が理解すると考えられる本明細書のいずれかの箇所に説明する又は例示する構成要素、要素、機能、作動、又は段階のいずれかのあらゆる組合せ又は並べ替えを含むことができる。更に、特定の機能を実行するように適応され、配置され、機能的であり、構成され、有効であり、作動可能であり、又は作動的である装置又はシステム、又は装置又はシステムの構成要素への特許請求の範囲での言及は、その装置、システム、又は構成要素がそのように適応され、配置され、機能的であり、構成され、有効であり、作動可能であり、又は作動的である限り、特定の機能が起動され、オンにされ、又はアンロックされるか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。
【符号の説明】
【0062】
100 視野の1又は2以上の区域で危険光を遮断するためのシステム
106 光学アセンブリ
108 複数のチューブ
112 危険光源位置
114 遮断区域