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特許7299648情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-20
(45)【発行日】2023-06-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/14 20120101AFI20230621BHJP
【FI】
G06Q50/14
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022024505
(22)【出願日】2022-02-21
【審査請求日】2023-02-03
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520137512
【氏名又は名称】アミュージングプロジェクト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100211719
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 和真
(72)【発明者】
【氏名】小原 寛信
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-342422(JP,A)
【文献】特開2004-192357(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0288973(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ間で行われる旅行に関する所定の取引を管理する情報処理装置であって、
旅行者に旅行商品を提供する旅行会社の立場として定義される第1ユーザからの該旅行商品の旅程に関する情報である旅程情報を取得することと、
前記旅程に従って前記旅行者が実際に旅行する現地において所定のサービスを提供する現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザからの該サービスに関する情報である現地サービス情報を取得することと、
前記旅程情報及び前記現地サービス情報を、前記第1ユーザ及び前記複数の第2ユーザが閲覧可能に記憶することと、
を実行する制御部を備え、
前記制御部は、
前記第1ユーザから送信された前記旅程情報の変更要求を受付けるとともに、該変更要求に関する変更情報を前記複数の第2ユーザに通知し、該複数の第2ユーザから該変更情報に対する承認が得られた場合に、前記旅程情報を変更後の情報に更新する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記旅行商品に含まれる前記第2ユーザによる前記サービスを前記第1ユーザに紹介するランドオペレータの立場として定義される第3ユーザからの情報であるオペレータ情報を更に取得し、
前記旅程情報及び前記現地サービス情報を、前記第1ユーザ及び前記複数の第2ユーザ及び前記第3ユーザが閲覧可能に記憶するとともに、前記オペレータ情報を、前記第1ユーザ及び前記第3ユーザが閲覧可能に記憶する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第2ユーザから前記変更情報に対する承認が得られなかった場合に、前記変更情報を前記第3ユーザに通知するとともに、該第3ユーザに対して、該変更情報に対応可能な前記第2ユーザによる前記現地サービス情報を前記オペレータ情報として送信することを要求する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ユーザ間で行われる旅行に関する所定の取引を管理する情報処理装置であって、
旅行者の立場として定義される第4ユーザからの旅程に関する情報である旅程情報を取得することと、
前記旅程に従って前記第4ユーザが実際に旅行する現地において所定のサービスを提供する現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザからの該サービスに関する情報である現地サービス情報を取得することと、
前記旅程情報及び前記現地サービス情報を、前記第4ユーザ及び前記複数の第2ユーザが閲覧可能に記憶することと、
を実行する制御部を備え、
前記制御部は、
前記第4ユーザから送信された前記旅程情報の変更要求を受付けるとともに、該変更要求に関する変更情報を前記複数の第2ユーザに通知し、該複数の第2ユーザから該変更情報に対する承認が得られた場合に、前記旅程情報を変更後の情報に更新する、
情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記第2ユーザから前記変更情報に対する承認が得られなかった場合に、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から、前記現地サービス情報に関連する所定のタグが付けられた前記ユーザ生成コンテンツである第1コンテンツを取得し、該第1コンテンツを前記第1ユーザに通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第1コンテンツに含まれる前記サービスを提供する前記第2ユーザに対する該サービスの提供依頼を表す前記ユーザ生成コンテンツである第2コンテンツを生成し、該第2コンテンツを前記第1コンテンツに対する返答として投稿する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザ間で行われる旅行に関する所定の取引を管理する情報処理方法であって、
コンピュータが、
旅行者に旅行商品を提供する旅行会社の立場として定義される第1ユーザからの該旅行商品の旅程に関する情報である旅程情報を取得することと、
前記旅程に従って前記旅行者が実際に旅行する現地において所定のサービスを提供する現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザからの該サービスに関する情報である現地サービス情報を取得することと、
前記旅程情報及び前記現地サービス情報を、前記第1ユーザ及び前記複数の第2ユーザが閲覧可能に記憶することと、
前記第1ユーザから送信された前記旅程情報の変更要求を受付けるとともに、該変更要求に関する変更情報を前記複数の第2ユーザに通知し、該複数の第2ユーザから該変更情報に対する承認が得られた場合に、前記旅程情報を変更後の情報に更新することと、
を実行する情報処理方法。
【請求項8】
ユーザ間で行われる旅行に関する所定の取引を管理する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
旅行者に旅行商品を提供する旅行会社の立場として定義される第1ユーザからの該旅行商品の旅程に関する情報である旅程情報を取得することと、
前記旅程に従って前記旅行者が実際に旅行する現地において所定のサービスを提供する現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザからの該サービスに関する情報である現地サービス情報を取得することと、
前記旅程情報及び前記現地サービス情報を、前記第1ユーザ及び前記複数の第2ユーザが閲覧可能に記憶することと、
前記第1ユーザから送信された前記旅程情報の変更要求を受付けるとともに、該変更要求に関する変更情報を前記複数の第2ユーザに通知し、該複数の第2ユーザから該変更情報に対する承認が得られた場合に、前記旅程情報を変更後の情報に更新することと、
を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ間で行われる旅行に関する所定の取引を管理する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、旅行会社やエンドユーザが旅行を計画する際には、観光施設や宿泊場所、移動手段など様々なサービスの予約を行う必要がある。この場合、従来、例えば、エンドユーザは、ガイドブック等を見ながら旅行の計画を行っていたが、近年のネットワーク技術の発展に伴って、旅行会社やエンドユーザは、観光施設等のウェブサイトから所定の情報を得ることが可能になっている。
【0003】
ここで、通信回線を介して旅行商品を検索する技術として、特許文献1には、旅行商品検索システムが開示されている。この技術では、検索条件に基づいて旅行商品データベースを検索して検索条件に合致する旅行商品情報が抽出されることで、例えば、旅行会社は、個々の旅行客のニーズに応じた最適な旅行商品を容易に検索・選択することができる。
【0004】
また、特許文献2には、ユーザの旅行計画立案をサポートしつつ、旅行商品の提供事業者に対して販売促進の機会をもたらす旅行業務管理装置が開示されている。この技術では、事業者がユーザの購入決定情報に基づいて販売した旅行商品を、対応するユーザ旅程情報に記録して購入予定情報とともにユーザ旅程情報記憶部に格納する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2006-268793号公報
【文献】特開2018-18368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
旅行者が実際に旅行する現地においては、観光施設や宿泊施設、移動手段などの現地サービスが複数にわたる傾向にある。そうすると、旅行会社やエンドユーザである旅行者は、旅程に含まれる各現地サービスと旅行前に個別に取引(例えば、予約)を行う必要があり、旅程に含まれる複数の現地サービスとの取引に手間がかかっていた。ここで、特許文献1に記載の技術によれば、旅行者のニーズに応じた旅行商品情報が抽出されることで、該ニーズに応じた旅程が比較的簡単に生成され得るが、旅程の生成後のその情報変更に伴う現地サービスとの取引に対応できるものではなかった。
【0007】
一方、特許文献2に記載の技術によれば、購入予定情報を購入決定済みの旅行商品に関連付けることで、旅行商品の提供事業者に対して販売促進の機会をもたらし得るが、やはり、旅程情報の変更に伴う現地サービスとの取引に対応するものではない。そして、旅程情報の変更に伴う現地サービスとの取引を簡単にし、旅行会社やエンドユーザの負担を軽減する技術については、未だ改善の余地を残すものである。
【0008】
本開示の目的は、ユーザ間で行われる旅行に関する取引を簡単にし、旅行会社やエンドユーザの負担を軽減できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の情報処理装置は、ユーザ間で行われる旅行に関する所定の取引を管理する情報処理装置である。そして、この情報処理装置は、旅行者に旅行商品を提供する旅行会社の立場として定義される第1ユーザからの該旅行商品の旅程に関する情報である旅程情報を取得することと、前記旅程に従って前記旅行者が実際に旅行する現地において所定のサービスを提供する現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザからの該サービスに関する情報である現地サービス情報を取得することと、前記旅程情報及び前記現地サービス情報を、前記第1ユーザ及び前記複数の第2ユーザが閲覧可能に記憶することと、を実行する制御部を備える。そして、前記制御部は、前記第1ユーザから送信された前記旅程情報の変更要求を受付けるとともに、該変更要求に関する変更情報を前記複数の第2ユーザに通知し、該複数の第2ユーザから該変更情報に対する承認が得られた場合に、前記旅程情報を変更後の情報に更新する。
【0010】
ここで、旅行者は、旅程情報や、それに対応した現地サービス情報が生成された後に、旅程の変更を望む場合があるが、従来技術では、旅程の生成後のその情報変更に伴う現地サービスとの取引に対応できなかった。これに対して、上記の情報処理装置は、第1ユーザから送信された旅程情報の変更要求を受付けるとともに、該変更要求に関する変更情報を複数の第2ユーザに通知する。つまり、第1ユーザは、例えば、旅行者からの旅程の変更リクエストがあった場合に、旅程に含まれる各現地サービス(複数の第2ユーザ)に対して、予約の変更などを個別に取引することなく、情報処理装置を介して一括に変更取引を行うことができる。そして、上記の情報処理装置は、複数の第2ユーザから変更情報に対する承認が得られた場合に、旅程情報を変更後の情報に更新する。つまり、第1ユーザは、情報処理装置を介して複数の第2ユーザからの承認情報を一括に取得することができる。そのため、仮に、一部の第2ユーザから承認が得られなかった場合に、その代替となる現地サービスの探索等を可及的速やかに実施することができる。このように、上記の情報処理装置は、旅程情報や現地サービス情報が生成された後の旅程変更に伴う第1ユーザと複数の第2ユーザとの間の取引の手間を軽減することができる。
【0011】
そして、上記の情報処理装置において、前記制御部は、前記旅行商品に含まれる前記第2ユーザによる前記サービスを前記第1ユーザに紹介するランドオペレータの立場として定義される第3ユーザからの情報であるオペレータ情報を更に取得し、前記旅程情報及び前記現地サービス情報を、前記第1ユーザ及び前記複数の第2ユーザ及び前記第3ユーザが閲覧可能に記憶するとともに、前記オペレータ情報を、前記第1ユーザ及び前記第3ユーザが閲覧可能に記憶してもよい。これによれば、第1ユーザは、仮に、第2ユーザから変更取引の承認が得られなかった場合に、オペレータ情報に基づいて、その代替となる現地サービスの探索等を可及的速やかに実施することができる。また、前記制御部は、前記第2ユーザから前記変更情報に対する承認が得られなかった場合に、前記変更情報を前記第3ユーザに通知するとともに、該第3ユーザに対して、該変更情報に対応可能な前記第2ユーザによる前記現地サービス情報を前記オペレータ情報として送信することを要求してもよい。これによれば、第1ユーザは、代替となる現地サービス情報を可及的速やかに取得することができる。
【0012】
また、本開示の情報処理装置は、旅行者の立場として定義される第4ユーザからの旅程に関する情報である旅程情報を取得することと、前記旅程に従って前記第4ユーザが実際に旅行する現地において所定のサービスを提供する現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザからの該サービスに関する情報である現地サービス情報を取得することと、前記旅程情報及び前記現地サービス情報を、前記第4ユーザ及び前記複数の第2ユーザが閲覧可能に記憶することと、を実行する制御部を備えてもよい。そして、前記制御部は、前記第4ユーザから送信された前記旅程情報の変更要求を受付けるとともに、該変更要求に関する変更情報を前記複数の第2ユーザに通知し、該複数の第2ユーザから該変更情報に対する承認が得られた場合に、前記旅程情報を変更後の情報に更新してもよい。これによれば、第4ユーザは、旅程に含まれる各現地サービス(複数の第2ユーザ)に対して、予約の変更などを個別に取引することなく、情報処理装置を介して一括に変更取引を行うことができるとともに、仮に、一部の第2ユーザから承認が得られなかった場合に、その代替となる現地サービスの探索等を可及的速やかに実施することができる。このように、上記の情報処理装置は、旅程情報や現地サービス情報が生成された後の旅程変更に伴う第4ユーザと複数の第2ユーザとの間の取引の手間を軽減することができる。
【0013】
更に、以上に述べた情報処理装置において、前記制御部は、前記第2ユーザから前記変更情報に対する承認が得られなかった場合に、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から、前記現地サービス情報に関連する所定のタグが付けられた前記ユーザ生成コンテンツである第1コンテンツを取得し、該第1コンテンツを前記第1ユーザ又は前記第4ユーザに通知してもよい。これによれば、第1ユーザや第4ユーザは、代替となる現地サービス情報を可及的速やかに取得することができる。そして、この場合、前記制御部は、前記第1コンテンツに含まれる前記サービスを提供する前記第2ユーザに対する該サービスの提供依頼を表す前記ユーザ生成コンテンツである第2コンテンツを生成し、該第2コンテンツを前記第1コンテンツに対する返答として投稿してもよい。
【0014】
また、本開示は、コンピュータによる情報処理方法の側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理方法は、ユーザ間で行われる旅行に関する所定の取引を管理する情報処理方法であって、コンピュータが、旅行者に旅行商品を提供する旅行会社の立場として定義される第1ユーザからの該旅行商品の旅程に関する情報である旅程情報を取得することと、前記旅程に従って前記旅行者が実際に旅行する現地において所定のサービスを提供する現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザからの該サービスに関する情報である現地サービス情報を取得することと、前記旅程情報及び前記現地サービス情報を、前記第1ユーザ及び前記複数の第2ユーザが閲覧可能に記憶することと、前記第1ユーザから送信された前記旅程情報の変更要求を受付けるとともに、該変更要求に関する変更情報を前記複数の第2ユーザに通知し、該複数の第2ユーザから該変更情報に対する承認が得られた場合に、前記旅程情報を変更後の情報に更新することと、を実行する。
【0015】
また、本開示は、情報処理プログラムの側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理プログラムは、ユーザ間で行われる旅行に関する所定の取引を管理する情報処理プログラムであって、コンピュータに、旅行者に旅行商品を提供する旅行会社の立場として定義される第1ユーザからの該旅行商品の旅程に関する情報である旅程情報を取得することと、前記旅程に従って前記旅行者が実際に旅行する現地において所定のサービスを提供する現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザからの該サービスに関する情報である現地サービス情報を取得することと、前記旅程情報及び前記現地サービス情報を、前記第1ユーザ及び前記複数の第2ユーザが閲覧可能に記憶することと、前記第1ユーザから送信された前記旅程情報の変更要求を受付けるとともに、該変更要求に関する変更情報を前記複数の第2ユーザに通知し、該複数の第2ユーザから該変更情報に対する承認が得られた場合に、前記旅程情報を変更後の情報に更新することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、ユーザ間で行われる旅行に関する取引を簡単にし、旅行会社やエンドユーザの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。
図2】第1実施形態における、情報処理システムに含まれるサーバの構成要素をより詳細に示すとともに、サーバと通信を行うユーザ端末の構成要素を示した図である。
図3】第1実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
図4】サーバの記憶部に記憶される旅程情報および現地サービス情報を例示する図である。
図5】旅程情報の変更要求を入力するためのインタフェースで表示される画面を例示する図である。
図6】変更情報に対する承認情報を入力するためのインタフェースで表示される画面を例示する図である。
図7】変更後の旅程情報および現地サービス情報を例示する図である。
図8】サーバの記憶部に記憶される旅程情報およびオペレータ情報を例示する図である。
図9】第2実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
図10】第3実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
図11】第3実施形態における第1コンテンツを例示する図である。
図12】第3実施形態における第2コンテンツを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
【0019】
<第1実施形態>
第1実施形態における情報処理システムの概要について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム100は、ネットワーク200と、サーバ300と、ユーザ端末400と、を含んで構成される。なお、本実施形態における情報処理システム100は、ユーザ間で行われる旅行に関する所定の取引を管理するためのシステムであって、該取引の管理は、サーバ300によって実行される。また、本実施形態における情報処理システム100を利用するユーザは、旅行者に旅行商品を提供する旅行会社の立場として定義される第1ユーザ、および旅行者が実際に旅行する現地において所定のサービスを提供する現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザである。
【0020】
ネットワーク200は、例えば、IPネットワークである。ネットワーク200は、IPネットワークであれば、無線であっても有線であっても無線と有線の組み合わせであってもよく、例えば、無線による通信であれば、ユーザ端末400は、無線LANアクセスポイント(不図示)にアクセスし、LANやWANを介してサーバ300と通信してもよい。また、ネットワーク200は、これらの例に限られず、例えば、公衆交換電話網や、光回線、ADSL回線、衛星通信網などであってもよい。
【0021】
サーバ300は、ネットワーク200を介して、ユーザ端末400と接続される。なお、図1において、説明を簡単にするために、サーバ300は1台、ユーザ端末400は4台示してあるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0022】
サーバ300は、データの取得、生成、更新等の演算処理及び加工処理のための処理能力のあるコンピュータ機器であればどの様な電子機器でもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、その他電子機器であってもよい。すなわち、サーバ300は、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納されている。
【0023】
また、サーバ300は、本実施形態に係る情報処理システム100専用のソフトウェアやハードウェア、OS等を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜用いてもよい。
【0024】
ユーザ端末400は、情報処理システム100を利用するユーザ(第1ユーザ、第2ユーザや、後述する第3ユーザ、第4ユーザ)が保有する携帯端末等の電子機器であればよく、例えば、携帯端末、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、パーソナルコンピュータ等、その他端末機器であってもよい。
【0025】
次に、図2に基づいて、主にサーバ300の構成要素の詳細な説明を行う。図2は、第1実施形態における、情報処理システム100に含まれるサーバ300の構成要素をより詳細に示すとともに、サーバ300と通信を行うユーザ端末400の構成要素を示した図である。
【0026】
サーバ300は、機能部として通信部301、記憶部302、制御部303を有しており、補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各機能部等が制御されることによって、各機能部における所定の目的に合致した各機能を実現することができる。ただし、一部または全部の機能はASICやFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0027】
ここで、通信部301は、サーバ300をネットワーク200に接続するための通信インタフェースである。通信部301は、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。サーバ300は、通信部301を介して、ユーザ端末400やその他の外部装置と通信可能に接続される。
【0028】
記憶部302は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部303によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部303において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。また、記憶部302は、ユーザ端末400等から送信されたデータを記憶する。なお、サーバ300は、通信部301を介してユーザ端末400等から送信されたデータを取得する。
【0029】
制御部303は、サーバ300が行う制御を司る機能部である。制御部303は、CPUなどの演算処理装置によって実現することができる。制御部303は、更に、取得部3031と、通知部3032と、更新部3033と、の3つの機能部を有して構成される。各機能部は、記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
【0030】
取得部3031は、旅行会社の立場として定義される第1ユーザからの旅程情報を取得する。ここで、旅行会社(第1ユーザ)は、旅行者に旅行商品を提供する。また、旅程情報は、旅行商品の旅程に関する情報であって、旅程情報には、例えば、旅行者の人数や属性(年齢、性別等)、旅行日数、各現地施設(観光施設、宿泊施設等)への到着日時や滞在時間などが含まれる。なお、取得部3031は、第1ユーザのユーザ端末400から送信されたこのような情報を取得することで旅程情報を取得し、これをサーバ300の記憶部302に記憶させる。
【0031】
ここで、本実施形態におけるユーザ端末400は、機能部として通信部401、入出力部402、記憶部403を有している。通信部401は、ユーザ端末400をネットワーク200に接続するための通信インタフェースであり、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。入出力部402は、通信部401を介して外部から送信されてきた情報等を表示させたり、通信部401を介して外部に情報を送信する際に当該情報を入力したりするための機能部である。記憶部403は、サーバ300の記憶部302と同様に主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。
【0032】
入出力部402は、更に、表示部4021、操作入力部4022、画像・音声入出力部4023を有している。表示部4021は、各種情報を表示する機能を有し、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により実現される。操作入力部4022は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能を有し、具体的には、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現される。画像・音声入出力部4023は、静止画や動画等の画像の入力を受け付ける機能を有し、具体的には、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-oxide-semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージセンサを用いたカメラにより実現される。また、画像・音声入出力部4023は、音声の入出力を受け付ける機能を有し、具体的には、マイクやスピーカーにより実現される。
【0033】
第1ユーザは、このように構成されたユーザ端末400を用いて、旅程情報をサーバ300に送信することができる。ここで、サーバ300は、旅程情報を入力するためのインタフェースをユーザ端末400に提供してもよい。そうすると、第1ユーザは、ユーザ端末400を介して上記のインタフェースに情報を入力することで、旅程情報をサーバ300に送信することができる。
【0034】
更に、取得部3031は、現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザからの現地サービス情報を取得する。ここで、現地サービス(第2ユーザ)は、旅程に従って旅行者が実際に旅行する現地において所定のサービスを提供する。詳しくは、第2ユーザは、現地の観光施設、宿泊施設や、交通手段、飲食等を提供する事業者であって、上記のサービスは、観光サービス、宿泊サービスや、交通サービス、飲食サービス等である。そして、現地サービス情報は、これらサービスに関する情報であって、現地サービス情報には、例えば、これらサービスの予約に関する情報が含まれる。なお、取得部3031は、複数の第2ユーザのユーザ端末400から送信されたこのような情報を取得することで現地サービス情報を取得し、これをサーバ300の記憶部302に記憶させる。
【0035】
第2ユーザは、上述したユーザ端末400を用いて、現地サービス情報をサーバ300に送信することができる。ここで、サーバ300は、現地サービス情報を入力するためのインタフェースをユーザ端末400に提供してもよい。そうすると、第2ユーザは、ユーザ端末400を介して上記のインタフェースに情報を入力することで、現地サービス情報をサーバ300に送信することができる。
【0036】
ここで、上述したような旅程情報や、それに対応した現地サービス情報が生成された後に、旅行者が旅程の変更を望む場合がある。この場合、第1ユーザは、旅程情報を変更するとともに、対応する現地におけるサービスの変更を調整する必要がある。しかしながら、従来技術では、このような、旅程の生成後のその情報変更に伴う現地サービスとの取引に対応できるものではなかった。
【0037】
そこで、通知部3032は、第1ユーザから送信された旅程情報の変更要求を受付けるとともに、該変更要求に関する変更情報を複数の第2ユーザに通知する。ここで、第1ユーザは、旅行者からのリクエストに基づいて、旅程情報の変更要求を、ユーザ端末400を用いてサーバ300に送信することができる。また、通知部3032は、この変更要求に関する変更情報を、複数の第2ユーザのユーザ端末400に送信することができる。なお、通知部3032が実行する処理の詳細は、後述する図3に基づいて説明する。
【0038】
そして、更新部3033は、通知部3032が複数の第2ユーザに通知した変更情報について、該複数の第2ユーザからの承認の可否を取得する。そして、複数の第2ユーザから変更情報に対する承認が得られた場合に、旅程情報を変更後の情報に更新する。なお、更新部3033が実行する処理の詳細は、後述する図3に基づいて説明する。
【0039】
なお、制御部303が、取得部3031、通知部3032、および更新部3033の処理を実行することで、本開示に係る制御部として機能する。
【0040】
ここで、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れについて説明する。図3は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。図3では、本実施形態における情報処理システム100における各構成要素間の動作の流れ、および各構成要素が実行する処理を説明する。なお、図3は、旅行会社の立場として定義される第1ユーザと、現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザと、の間の取引を管理する例を説明するものである。
【0041】
本実施形態では、先ず、サーバ300が、第1ユーザのユーザ端末400から送信された旅程情報、および複数の第2ユーザのユーザ端末400から送信された現地サービス情報を取得する(S101)。なお、旅行者が旅行する旅程は第1ユーザによって予め定められており、また、該旅程に対応する現地でのサービスも第2ユーザによって予め定められている。そして、サーバ300は、取得した上記の情報を記憶部302に格納する(S102)。
【0042】
ここで、図4は、サーバ300の記憶部302に記憶される旅程情報および現地サービス情報を例示する図である。記憶部302に記憶される旅程情報を表す図4(a)には、旅程情報として、旅行者(氏名、年齢等を含む。)やスケジュール(旅先、出発日、日数等を含む。)が例示される。また、記憶部302に記憶される現地サービス情報を表す図4(b)には、現地サービス情報として、観光施設でのサービス情報(参加人数、代表者、日時等を含む。)や宿泊施設でのサービス情報(宿泊人数、代表者、日時、部屋タイプ、食事等を含む。)が例示される。そして、これら情報は、第1ユーザおよび複数の第2ユーザがユーザ端末400を用いてサーバ300にアクセスすることで閲覧可能に記憶される。
【0043】
そして、図3に戻って、例えば、旅行者からの旅程の変更リクエストがあった場合、第1ユーザのユーザ端末400には、旅程情報の変更要求が入力される。ここで、第1ユーザのユーザ端末400では、予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、またはサーバ300によって提供されるウェブサイト等のインタフェースから、旅程情報の変更要求が入力され得る。図5は、旅程情報の変更要求を入力するためのインタフェースで表示される画面を例示する図である。図5に例示する画面SC1は第1ユーザのユーザ端末400の表示部4021に表示され、画面SC1には、変更項目の入力フィールドSC11、および送信ボタンSC12が示される。そうすると、第1ユーザは、例えば、変更項目の入力フィールドSC11において人数を3名から4名に変更して、送信ボタンSC12を押下することで、入力した旅程情報の変更要求をサーバ300に送信することができる。そして、サーバ300が、第1ユーザのユーザ端末400から送信された情報を取得することで、旅程情報の変更要求を受付ける(S104)。
【0044】
そして、サーバ300は、取得した変更要求に関する変更情報を複数の第2ユーザのユーザ端末400に送信することで、変更情報を複数の第2ユーザに通知する(S105)。そうすると、第2ユーザのユーザ端末400は、サーバ300から送信された情報を取得する(S106)。
【0045】
このようにして変更情報が通知された第2ユーザのユーザ端末400では、次に、該変更情報に対する承認情報が入力される(S107)。ここで、第2ユーザのユーザ端末400では、予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、またはサーバ300によって提供されるウェブサイト等のインタフェースから、変更情報に対する承認情報が入力され得る。図6は、変更情報に対する承認情報を入力するためのインタフェースで表示される画面を例示する図である。図6に例示する画面SC2は第2ユーザのユーザ端末400の表示部4021に表示され、画面SC2には、変更情報の確認フィールドSC21、「承認しない」ボタンSC22、および「承認する」ボタンSC23が示される。そうすると、第2ユーザは、例えば、通知された変更情報を承認する場合には、「承認する」ボタンSC23を押下することで、変更情報に対する承認情報をサーバ300に送信することができる。そして、サーバ300が、第2ユーザのユーザ端末400から送信された情報を取得することで、第2ユーザからの変更情報に対する承認を取得する(S108)。
【0046】
そして、サーバ300は、複数の第2ユーザの全てから変更情報に対する承認が得られた場合に(S109)、旅程情報を変更後の情報に更新する(S110)。なお、変更後の旅程情報や、それに伴う現地サービス情報は、第1ユーザおよび複数の第2ユーザが閲覧可能にサーバ300の記憶部302に記憶される。ここで、図7は、変更後の旅程情報および現地サービス情報を例示する図である。変更後の旅程情報を表す図7(a)では、上記の図4(a)と比較して、旅行者の人数が変更されている。また、変更後の現地サービス情報を表す図7(b)では、上記の図4(b)と比較して、観光施設での参加人数と宿泊施設での宿泊人数が変更されている。このように変更後の情報が閲覧可能に記憶されることで、予約の変更などの取引の結果が第1ユーザと複数の第2ユーザとで共有され、以て、旅行に関する取引で生じ得る認識の齟齬を抑制することができる。
【0047】
そして、以上に述べた処理によれば、第1ユーザは、例えば、旅行者からの旅程の変更リクエストがあった場合に、旅程に含まれる各現地サービス(複数の第2ユーザ)に対して、予約の変更などを個別に取引することなく、サーバ300を介して一括に変更取引を行うことができる。そして、第1ユーザは、サーバ300を介して複数の第2ユーザからの承認情報を一括に取得することができるため、仮に、一部の第2ユーザから承認が得られなかった場合に、その代替となる現地サービスの探索等を可及的速やかに実施することができる。このように、以上に述べた処理では、旅程情報や現地サービス情報が生成された後の旅程変更に伴う第1ユーザと複数の第2ユーザとの間の取引の手間を軽減することができる。
【0048】
以上に述べた情報処理システム100によれば、ユーザ間で行われる旅行に関する取引を簡単にし、旅行会社の負担を軽減することができる。
【0049】
<第2実施形態>
第2実施形態における情報処理システムについて、図8および図9に基づいて説明する。本実施形態では、サーバ300は、ランドオペレータの立場として定義される第3ユーザからのオペレータ情報を取得する。ここで、ランドオペレータ(第3ユーザ)は、旅行商品に含まれる第2ユーザによるサービスを第1ユーザに紹介するユーザである。そして、サーバ300は、旅程情報および現地サービス情報を、第1ユーザ、複数の第2ユーザ、および第3ユーザが閲覧可能に記憶部302に記憶するとともに、オペレータ情報を、第1ユーザおよび第3ユーザが閲覧可能に記憶部302に記憶する。
【0050】
ここで、図8は、サーバ300の記憶部302に記憶される旅程情報およびオペレータ情報を例示する図である。記憶部302に記憶される旅程情報を表す図8(a)は、上記の図4(a)と同様である。また、記憶部302に記憶されるオペレータ情報を表す図8(b)には、オペレータ情報として、現地サービスを第1ユーザに紹介したランドオペレータ毎の紹介済の現地サービスに関する情報(既に紹介した観光施設や宿泊施設、または紹介可能な観光施設や宿泊施設)が例示される。そして、このようなオペレータ情報は、第1ユーザおよび第3ユーザがユーザ端末400を用いてサーバ300にアクセスすることで閲覧可能に記憶される。
【0051】
そして、このようにオペレータ情報が閲覧可能に記憶されることによれば、第1ユーザは、仮に、第2ユーザから変更取引の承認が得られなかった場合に、オペレータ情報に基づいて(例えば、各ランドオペレータが紹介可能な観光施設や宿泊施設の情報に基づいて)、その代替となる現地サービスの探索等を可及的速やかに実施することができる。
【0052】
なお、上述したオペレータ情報は、サーバ300の記憶部302における所定のデータベースに蓄積されていってもよい。そうすると、第1ユーザは、過去のオペレータ情報に基づいて、現地サービスの探索等を実施することができる。この場合、第1ユーザは、今回の旅行商品に含まれるサービスを紹介していない第3ユーザからのオペレータ情報に基づいて、現地サービスの探索等を実施してもよい。更に、サーバ300は、上記のデータベースに蓄積されたオペレータ情報に基づいて、各第3ユーザによる現地サービスの紹介傾向をニューラルネットワーク等により機械学習してもよい。そうすると、第1ユーザは、このような学習モデルに入力した要求から得られた出力に基づいて、現地サービスの探索等を実施することができる。
【0053】
また、第3ユーザが閲覧可能に旅程情報が記憶されることによれば、該第3ユーザは、多くの旅行者の旅行に対するニーズを把握することができる。
【0054】
そして、本実施形態では、サーバ300は、第2ユーザから変更情報に対する承認が得られなかった場合に、変更情報を第3ユーザに通知するとともに、該第3ユーザに対して、該変更情報に対応可能な第2ユーザによる現地サービス情報をオペレータ情報として送信することを要求してもよい。これについて、図9に基づいて説明する。
【0055】
ここで、図9は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。図9では、本実施形態における情報処理システム100における各構成要素間の動作の流れ、および各構成要素が実行する処理を説明する。なお、図9は、旅行会社の立場として定義される第1ユーザと、現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザと、ランドオペレータの立場として定義される第3ユーザと、の間の取引を管理する例を説明するものである。また、図9に示す各処理において、上記の図3に示した処理と実質的に同一の処理については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0056】
図9に示す例では、サーバ300は、S109の処理で否定判定された場合、次に、S201において、変更情報を第3ユーザのユーザ端末400に送信することで、変更情報を第3ユーザに通知する。そうすると、第3ユーザのユーザ端末400は、サーバ300から送信された情報を取得する(S202)。
【0057】
このようにして変更情報が通知された第3ユーザのユーザ端末400では、次に、該変更情報に対するオペレータ情報が入力される(S203)。ここで、変更情報に対するオペレータ情報とは、該変更情報に対応可能な第2ユーザによる現地サービス情報であって、第3ユーザのユーザ端末400では、予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、またはサーバ300によって提供されるウェブサイト等のインタフェースから、変更情報に対するオペレータ情報が入力され得る。そして、第3ユーザのユーザ端末400に入力されたオペレータ情報はサーバ300に送信され、サーバ300が、この情報を取得することで、第3ユーザからのオペレータ情報を取得する(S204)。
【0058】
そして、サーバ300は、取得したオペレータ情報に含まれるサービスを提供する第2ユーザのユーザ端末400に、旅程情報の変更要求に基づいて変更された変更後の旅程情報を送信することで、変更後の旅程情報をオペレータ情報に基づいて選定された第2ユーザに通知する(S205)。そうすると、その第2ユーザのユーザ端末400は、サーバ300から送信された情報を取得する(S206)。
【0059】
このようにして変更後の旅程情報が通知された第2ユーザのユーザ端末400では、次に、変更後の旅程情報(例えば、変更された人数)に対応可能な現地サービス情報、つまり、変更情報に対応可能な現地サービス情報が入力される(S207)。ここで、第2ユーザのユーザ端末400では、予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、またはサーバ300によって提供されるウェブサイト等のインタフェースから、変更情報に対応可能な現地サービス情報が入力され得る。そして、第2ユーザのユーザ端末400に入力された現地サービス情報はサーバ300に送信され、サーバ300が、この情報を取得することで、変更情報に対応可能な第2ユーザによる現地サービス情報を取得する(S208)。
【0060】
そして、サーバ300は、旅程情報を変更後の情報に更新する(S209)。なお、変更後の旅程情報や、それに伴う現地サービス情報は、第1ユーザ、複数の第2ユーザ、および第3ユーザが閲覧可能にサーバ300の記憶部302に記憶される。
【0061】
以上に述べた処理によれば、第1ユーザは、仮に、第2ユーザから変更取引の承認が得られなかった場合に、変更情報に対応可能な第2ユーザによる現地サービス情報を自動で取得することができる。これにより、第1ユーザは、代替となる現地サービス情報を可及的速やかに取得することができる。
【0062】
そして、本実施形態に係る情報処理システム100によっても、ユーザ間で行われる旅行に関する取引を簡単にし、旅行会社の負担を軽減することができる。
【0063】
<第3実施形態>
第3実施形態における情報処理システムについて、図10から図12に基づいて説明する。本実施形態では、サーバ300は、第2ユーザから変更情報に対する承認が得られなかった場合に、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から、所定の第1コンテンツを取得する。ここで、上記の第1コンテンツとは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)において、現地サービス情報に関連する所定のタグが付けられたユーザ生成コンテンツである。なお、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)として、LINE(登録商標)、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、Instagram(登録商標)などが挙げられるが、本実施形態では、Twitter(登録商標)を用いた例について説明する。そして、サーバ300は、上記のようにして取得した第1コンテンツを第1ユーザに通知する。
【0064】
ここで、図10は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。図10では、本実施形態における情報処理システム100における各構成要素間の動作の流れ、および各構成要素が実行する処理を説明する。なお、図10は、旅行会社の立場として定義される第1ユーザと、現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザと、の間の取引を管理する例を説明するものである。また、図10に示す各処理において、上記の図3に示した処理と実質的に同一の処理については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0065】
図10に示す例では、サーバ300は、S109の処理で否定判定された場合、次に、S301において、上記の第1コンテンツを検索するために、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を提供するSNSサーバ500にアクセスする。そうすると、SNSサーバ500は、サーバ300から送信された検索情報を取得する(S302)。
【0066】
このようにして検索情報を取得したSNSサーバ500では、次に、SNSに係るユーザ生成コンテンツの中から第1コンテンツが抽出される(S303)。そして、SNSサーバ500において抽出された第1コンテンツはサーバ300に送信され、サーバ300が、この情報を取得することで、第1コンテンツを取得する(S304)。なお、サーバ300は、Twitter(登録商標)の各種データを取得するTwitter(登録商標) APIを用いて、第1コンテンツを取得してもよい。
【0067】
ここで、図11は、第1コンテンツを例示する図である。図11に例示する画面SC3には、現地サービス(第2ユーザ)によるツイートSC31、該ツイートに含まれるタグ情報SC32、および該ツイートに添付された画像SC33が示される。図11に示す例では、ツイートSC31が現地の宿泊施設に関する情報である。また、タグ情報SC32は、現地サービスに関する情報を表す予め定められた任意の標識である。サーバ300は、例えば、Twitter(登録商標)の各種データを取得するTwitter(登録商標) APIを用いて、変更後の旅程に含まれる現地サービスに関する情報を表すタグ情報が入力されたと判定すると、該タグ情報が付されたツイートや画像(動画を含む)を第1コンテンツとして取得することができる。
【0068】
そして、図10に戻って、サーバ300は、取得した情報を第1ユーザのユーザ端末400に送信することで、第1コンテンツを第1ユーザに通知する(S305)。そうすると、第1ユーザのユーザ端末400は、サーバ300から送信された情報を取得する(S306)。
【0069】
以上に述べた処理によれば、第1ユーザは、仮に、第2ユーザから変更取引の承認が得られなかった場合に、変更情報に対応可能な第2ユーザによる現地サービス情報を、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から自動で取得することができる。これにより、第1ユーザは、代替となる現地サービス情報を可及的速やかに取得することができる。
【0070】
そして、本実施形態では、サーバ300は、第1コンテンツに含まれるサービスを提供する第2ユーザに対する第2コンテンツを生成し、該第2コンテンツを第1コンテンツに対する返答として投稿してもよい。なお、第2コンテンツは、第1コンテンツに含まれるサービスを提供する第2ユーザに対する該サービスの提供依頼を表すユーザ生成コンテンツである。
【0071】
ここで、図12は、本実施形態における第2コンテンツを説明するための図である。図12に例示する画面SC4には、現地サービス(第2ユーザ)によるツイートSC41、該ツイートに含まれるタグ情報SC42、該ツイートに添付された画像SC43に加えて、サーバ300により自動投稿されたツイートであって、現地サービス(第2ユーザ)に対するサービス提供依頼を表すツイートSC44が示される。サーバ300は、例えば、Twitter(登録商標)の各種データを取得するTwitter(登録商標) APIを用いて、現地サービス(第2ユーザ)によるツイートSC41に対する返答として、このようなサービス提供依頼を表すツイートを自動投稿することができる。そして、サービス提供依頼を表すツイートが自動投稿されることによれば、第1ユーザの負担が軽減され得る。
【0072】
そして、本実施形態に係る情報処理システム100によっても、ユーザ間で行われる旅行に関する取引を簡単にし、旅行会社の負担を軽減することができる。
【0073】
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0074】
上記の第1実施形態では、情報処理システム100を利用するユーザが、旅行者に旅行商品を提供する旅行会社の立場として定義される第1ユーザ、および旅行者が実際に旅行する現地において所定のサービスを提供する現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザである場合を例にして説明したが、本開示の情報処理システムを利用するユーザはこれに限定されず、例えば、旅行者の立場として定義される第4ユーザ、および上記複数の第2ユーザであってもよい。そして、このような場合においても、情報処理装置が、第4ユーザから送信された旅程情報の変更要求を受付けるとともに、該変更要求に関する変更情報を複数の第2ユーザに通知し、該複数の第2ユーザから該変更情報に対する承認が得られた場合に、旅程情報を変更後の情報に更新することで、旅程情報や現地サービス情報が生成された後の旅程変更に伴う第4ユーザと複数の第2ユーザとの間の取引の手間を軽減することができる。つまり、エンドユーザの負担を軽減することができる。
【0075】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、取得部3031をサーバ300とは別の演算処理装置に形成してもよい。このとき当該別の演算処理装置はサーバ300と好適に協働可能に構成される。また、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0076】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0077】
100・・・情報処理システム
200・・・ネットワーク
300・・・サーバ
301・・・通信部
302・・・記憶部
303・・・制御部
400・・・ユーザ端末
【要約】      (修正有)
【課題】ユーザ間で行われる旅行に関する取引を簡単にし、旅行会社やエンドユーザの負担を軽減できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】サーバが、ネットワークを介して、複数のユーザ端末と接続する情報処理システムに含まれるサーバ300は、通信部301、記憶部302、制御部303を有する。取得部3031は、旅行会社の立場として定義される第1ユーザからの旅程情報を取得する。また、現地サービスの立場として定義される複数の第2ユーザからの現地サービス情報を取得する。通知部3032は、第1ユーザから送信された旅程情報の変更要求を受付けるとともに、該変更要求に関する変更情報を複数の第2ユーザに通知する。更新部3033は、複数の第2ユーザから変更情報に対する承認が得られた場合に、旅程情報を変更後の情報に更新する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12