(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-20
(45)【発行日】2023-06-28
(54)【発明の名称】浄水器の流路切換構造及び浄水器
(51)【国際特許分類】
C02F 1/00 20230101AFI20230621BHJP
E03C 1/10 20060101ALI20230621BHJP
【FI】
C02F1/00 J
C02F1/00 B
E03C1/10
(21)【出願番号】P 2019174956
(22)【出願日】2019-09-26
【審査請求日】2022-06-02
(73)【特許権者】
【識別番号】313014077
【氏名又は名称】トクラス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002033
【氏名又は名称】弁理士法人東名国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】笠井 雄真
【審査官】目代 博茂
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-205031(JP,A)
【文献】実公昭49-015939(JP,Y1)
【文献】実公昭08-008994(JP,Y1)
【文献】実開平02-100691(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K11/00-11/24
B01D24/00-37/04
B01D61/00-71/82
C02F1/00-1/78
E03C1/00-1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原水の受入口と、
前記受入口から受け入れられた原水を浄化する浄化手段と、
前記受入口に連なる原水流路
上に設けられた原水導入口及び
前記受入口に連なる浄水流路上に設けられた浄水導入口と、
前記原水導入
口に導入された原
水を吐出する原水吐出口及び
前記浄水導入口に導入された浄水を吐出する浄水吐出口と、
前記原水導入口と原水吐出口との連通と、若しくは前記浄水導入口と浄水吐出口との連通を選択的に行う切換手段と、を備えた浄水器の流路切換構造において、
前記切換手段は、スパイラル溝を外周に備えた軸部材を含み、当該軸部材を周方向に回転させることによって前記連通が選択的に行われ
て前記原水吐出口から原水が吐出される一方、前記浄水吐出口から浄水が吐出されることを特徴とする浄水器の流路切換構造。
【請求項2】
前記原水導入口及び浄水導入
口は、前記軸部材の軸線方向に沿ってほぼ直線上に並設される少なくとも一以上の孔により構成されている
一方、前記原水吐出口及び浄水吐出口は、前記軸部材の軸線方向に沿うとともに前記直線と異なる直線上に並設される少なくとも一以上の孔により構成されていることを特徴とする請求項1記載の浄水器の流路切換構造。
【請求項3】
前記原水導入口及び浄水導入口の間、原水吐出口及び浄水吐出口の間に遮断部材が配置され、当該遮断部材により、原水導入口及び浄水導入口、原水吐出口及び浄水吐出口がそれぞれ連通しないように設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の浄水器の流路切換構造。
【請求項4】
原水の受入口と、
前記受入口から受け入れられた原水を浄化する浄化手段と、
原水流路
上に設けられた原水導入口
に導入された原水を吐出する原水吐出口及び
前記浄水流路上に設けられた浄水導入口に導入され
た浄水を吐出す
る浄水吐出口と、
原水吐出と、浄水吐出とを選択的に行う切換手段とを備えた浄水器であって、
前記切換手段が、請求項1ないし3の何れかの流路切換構造によって構成されていることを特徴とする浄水器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は浄水器の流路切換構造及び浄水器に係り、更に詳しくは、流路の切り換えを行うために用いられる軸部材の軸径を小さくすることができ、ひいては小型化を達成することができる浄水器の流路切換構造及び浄水器に関する。
【背景技術】
【0002】
水栓等に取り付けられる浄水器は、原水や浄水の吐出を選択的に行うための流路切換構造を備えており、その切換方式としては、回転軸若しくは軸部材等を用いたロータリー弁方式、スプール弁方式等の機構が採用されている。これらの切換方式では、浄水器の外側面に位置する回動摘み、レバー等の操作部に対して回転操作若しくは摺動操作を行うことにより、回転軸を周方向に回転若しくは軸方向に移動させ、回転軸に設けられた孔等の開口部を原水及び浄水の各流路に選択的に連通させる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の浄水器の流路切換構造にあっては、弁体収容部内で軸回りに回転可能に設けられた流路切換用の回転軸が円筒型等の中空形状となり、円筒部分に設けられた長孔を通じて円筒内に導入された原水を、円筒部分に設けられた複数の吐出用孔と、弁体収容部に設けられた複数の吐出ポートとを選択的に連通させて原水等を吐出させる構成となっている。そのため、流路切換用の回転軸が大径化して流路の切換構造が大きくなり、これが小型化を達成するための障害となっている。また、回転軸に複数の吐出用孔を形成しなければならないので、構造が複雑化する、という不都合もある。
【0005】
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、流路の切り換えを行う軸部材の小径化を図ることで小型化を達成することが期待できる浄水器の流路切換構造及び浄水器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、軸部材に水を通過させるための孔を設ける必要性をなくすことで、軸部材の構造を簡易なものとすることができる浄水器の流路切換構造及び浄水器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明は、特許請求の範囲記載の構成を採用したものである。具体的には、
原水の受入口と、
前記受入口から受け入れられた原水を浄化する浄化手段と、
前記受入口に連なる原水流路上に設けられた原水導入口及び前記受入口に連なる浄水流路上に設けられた浄水導入口と、
前記原水導入口に導入された原水を吐出する原水吐出口及び前記浄水導入口に導入された浄水を吐出する浄水吐出口と、
前記原水導入口と原水吐出口との連通と、若しくは前記浄水導入口と浄水吐出口との連通を選択的に行う切換手段と、を備えた浄水器の流路切換構造において、
前記切換手段は、スパイラル溝を外周に備えた軸部材を含み、当該軸部材を周方向に回転させることによって前記連通が選択的に行われて前記原水吐出口から原水が吐出される一方、前記浄水吐出口から浄水が吐出される、という構成を採っている。
【0007】
本発明において、前記原水導入口及び浄水導入口は、前記軸部材の軸線方向に沿ってほぼ直線上に並設される少なくとも一以上の孔により構成されている一方、前記原水吐出口及び浄水吐出口は、前記軸部材の軸線方向に沿うとともに前記直線と異なる直線上に並設される少なくとも一以上の孔により構成されている。
【0008】
また、前記原水導入口及び浄水導入口の間、原水吐出口及び浄水吐出口の間に遮断部材が配置され、当該遮断部材により、原水導入口及び浄水導入口、原水吐出口及び浄水吐出口がそれぞれ連通しないように設けられている。
【0009】
更に本発明は、略円筒形状を有するケースの一端側に設けられた原水の受入口と、
前記ケース内に配置されるとともに、前記受入口から受け入れられた原水を浄化する浄化手段と、
前記受入口に連なる原水流路上に設けられた原水導入口及び前記受入口に連なる浄水流路上に設けられた浄水導入口と、
前記ケースの他端側に設けられるとともに、前記原水導入口に導入された原水を吐出する原水吐出口及び前記浄水導入口に導入された浄水を吐出する浄水吐出口と、
前記原水導入口及び浄水導入口と、前記原水吐出口及び浄水吐出口との間に配置されて、原水の流通と浄水の流通とを選択的に切り換える切換手段と、を備えた浄水器の流路切換構造において、
前記切換手段は、前記原水導入口及び浄水導入口と、前記原水吐出口及び浄水吐出口との間で前記ケース内を横断する方向に配置された軸部材と、当該軸部材の一端側であって前記ケースの外周側に位置する操作部とを含み、
前記軸部材はスパイラル溝を外周に備え、前記操作部を周方向に回転させることによって前記原水導入口と原水吐出口との連通と、若しくは浄水導入口と浄水吐出口との連通を選択的に行って前記原水吐出口から原水が吐出される一方、前記浄水吐出口から浄水が吐出される、という構成を採用することが好ましい。
【0010】
また、本発明は、原水の受入口と、
前記受入口から受け入れられた原水を浄化する浄化手段と、
原水流路上に設けられた原水導入口に導入された原水を吐出する原水吐出口及び前記浄水流路上に設けられた浄水導入口に導入された浄水を吐出する浄水吐出口と、
原水吐出と、浄水吐出とを選択的に行う切換手段とを備えた浄水器であって、
前記切換手段は、スパイラル溝を外周に備えた軸部材を含み、当該軸部材を周方向に回転させることによって前記連通が選択的に行われて前記原水吐出口から原水が吐出される一方、前記浄水吐出口から浄水が吐出される、という構成を採っている。
ここで、前記原水導入口及び浄水導入口は、前記軸部材の軸線方向に沿ってほぼ直線上に並設される少なくとも一以上の孔により構成されている一方、前記原水吐出口及び浄水吐出口は、前記軸部材の軸線方向に沿うとともに前記直線と異なる直線上に並設される少なくとも一以上の孔により構成され、また、前記原水導入口及び浄水導入口の間、原水吐出口及び浄水吐出口の間に遮断部材が配置され、当該遮断部材により、原水導入口及び浄水導入口、原水吐出口及び浄水吐出口がそれぞれ連通しないように設けられている。
【発明の効果】
【0011】
軸部材を用いて切換手段を構成し、軸部材の外周にスパイラル溝を設けることで原水導入口と原水吐出口とを、若しくは浄水導入口と浄水吐出口とを選択的に連通させることを可能としたから、軸部材を筒状に設けて当該筒部分に吐出用の孔を設けた従来構造の回転軸に比べて軸径の細径化を図ることが可能となり、これにより、流路切換構造の小型化を図ることができ、ひいては浄水器の小型化を達成することができる。
また、スパイラル溝の溝内に原水、浄水を流して原水吐出口、浄水吐出口から吐出される構成となるから、原水及び浄水を別々に流通させるために軸部材を円筒型等の中空形状とし、貫通穴を複数個所に設ける必要がなく、これにより、軸部材を簡易な構成とすることができる。
更に、原水導入口及び浄水導入口と、原水吐出口及び浄水吐出口を軸部材の軸線方向に沿って位置する少なくとも一以上の孔により構成できるから、必要に応じて孔の増設を行うことが可能となる。
なお、前記遮断部材を配置することで、原水導入口及び浄水吐出口、浄水導入口及び原水吐出口がそれぞれ連通するような虞は回避される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】浄水吐出モードを示す浄水器の中央縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、位置若しくは方向を示す用語は、特に明示しない限り、
図1に示される浄水器を正面視した状態を基準とする。
【0014】
図1及び
図2に示されるように、浄水器10はほぼ円筒状の胴部11Aを備えたケース11を用いて構成されている。ケース11の一端側である上端側は頂壁11Bとされ、当該頂壁11Bの中央部には、図示しない蛇口に接続される原水の受入口13が設けられている。また、ケース11の内部は、受け入れられた原水を浄化する成形活性炭等の浄化手段14が収容可能な空間として形成されている。
【0015】
前記浄化手段14は、受け皿状の支持部材15を介して支持されている。この支持部材15は、浄化手段14の下面側を支持する略円盤状の支持面16と、当該支持面16の外周側に位置して浄化手段14の下端部外周側に位置する外筒17と、中央部に設けられた中央筒18に支持されて浄化手段14の上部側に延びる長さを備えた浄水流路筒19とを備えて構成されている。
支持面16の中央部には、中央筒18の内側位置で浄水流路筒19に連通する中央孔20が形成されている。ここにおいて、浄水流路筒19、中央筒18及び中央孔20により浄水流路が形成されている。なお、支持面16の下面側には、中央筒18と略同心円上に位置するとともに中央筒18の外径よりも大きな外径となる円環状の遮断部材としてのリブ22が一体に設けられている。
【0016】
前記ケース11の下端側には、切換手段25を保持する円盤状の外形をなす保持部材26が配置されている。この保持部材26は、
図1及び
図3に示されるように、ケース11における胴部11Aの下端に嵌合可能な周壁28と、この周壁28の上部に位置する円盤状の上板29と、当該上板29の下面側に位置して
図2中左右方向(
図3中紙面直交方向)に延びる略角柱状のブロック部材30とを備えて構成されている。ブロック部材30は、
図2中左右方向に延びる軸挿入穴31を備え、その軸挿入穴31の両端は、周壁28の周方向180度対象位置で開口するように設けられている。すなわち、軸挿入穴31は、保持部材26の略中央部を径方向に貫通する構成となっており、この軸挿入穴31に切換手段25が挿入可能とされている。
【0017】
前記保持部材26の上板29には、
図2に示されるように、その中央部を通る径方向の直線上すなわち後述する軸部材44の軸線方向に沿って並設されるとともに、軸挿入穴31に向かって上下に開通する2つの浄水導入口33と、これら浄水導入口33の外側に位置して軸挿入穴31に向かって上下に開通する各1つの原水導入口34とを備えている。本実施形態では、浄水導入口33は前記中央筒18の下部に位置し、原水導入口34は、前記リブ22よりも外側に設けられている。リブ22の外側と浄化手段14の外側は原水導入口34に連なる原水流路を構成することとなる。なお、上板29の上面側には、リブ22の先端すなわち下端を受容する溝加工が施され、これにより、浄水導入口33と原水導入口とが連通しないように遮断されることとなる。
また、ブロック部材30の下面側には、軸部材44の軸線方向に沿って並設されるとともに、軸挿入穴31に向かって上下に開通する3つの浄水吐出口37と、これらの外側に位置する2つの原水吐出口38が形成されている。
ブロック部材30の下面中央部には円環状の遮断部材としてのリブ40が形成されており、当該リブ40の先端すなわち下端は保持部材26の下端に取り付けられる丸板状の板状部材41の上面に形成された溝内に受容され、これにより、浄水吐出口37と原水吐出口38とが連通しないように遮断される。
なお、板状部材41には、その中央部に浄水吐出口37に連通する中央開口部42が形成されている一方、その周囲に原水吐出口38に連通する多数の小さな外側孔43が形成され、これにより、中央開口部42より浄水が吐出される一方、外側孔43からシャワー状に原水が吐出されるようになっている。
【0018】
前記切換手段25は、
図2及び
図5に示されるように、原水導入口34を原水吐出口38に、若しくは浄水導入口33を浄水吐出口37に連通可能となるスパイラル溝45を外周に備えた軸部材44と、当該軸部材44の一端側(
図2中右端側)に位置してケース11の外側に位置する操作部47とを備えて構成されている。この切換手段25は、操作部47をつまんで周方向に所定角度回転させることで、原水吐出と浄水吐出を切り換えるように構成されている。
これを更に詳述すると、軸部材44のスパイラル溝45は、原水導入口34と原水吐出口38とを連通させる一方、浄水導入口33と浄水吐出口38とを連通させることができるピッチで形成されている。つまり、原水導入口34と原水吐出口38が連通するときは、浄水導入口33と浄水吐出口37との連通は行われず、浄水導入口33と浄水吐出口37が連通するときは、原水導入口34と原水吐出口38の連通が行われないようになっており、これにより、原水と浄水の吐出が選択的に行われることとなる。
図5に示されるように、操作部47の外周部分には軸部材44の周方向回転位置を示す目印50が設けられており、操作部47の内側の縮径部51回りには、凸部53が設けられている。この凸部53は、
図1に示されるように、保持部材26の右端側に設けられた突片26Aに当接して左回りの回転規制が行われる。この突片26Aは、
図1中紙面直交方向の奥側にも配置されて一対をなし、当該奥側の図示しない突片に凸部53が当接したときに、右回り方向への回転規制が行われるようになっている。つまり、
図1に示される浄水器10を右側から見た場合、突片26Aは左右両側に対称的に位置することとなる。
軸部材44の他端側(
図2中左端側)は幾分細径化されて保持部材26よりも外側に突出し、当該突出した部分をEリング等で固定し、さらに、キャップ54を嵌合させることにより、軸部材44の抜け止めが行われるようになっている。
なお、
図5に示されるように、軸部材44の右側外周と、左側外周には、Oリング55がそれぞれ配置されており、当該Oリング55により、軸挿入穴31の両端側からの水漏れ防止が図られる。
【0019】
次に、本実施形態における浄水器10の作用について説明する。
図1に示されるように、切換手段25の操作部47に設けられた凸部53が保持部材26の右端側に位置する図示の突片26Aに当接した位置を初期位置とした場合、軸部材44は、
図2に示されるように、浄水導入口33、浄水吐出口37がスパイラル溝45に臨む一方で、原水導入口34、原水吐出口38は軸部材44の外周面によって閉塞されることとなる。
従って、受入口13より原水を供給すると、この原水は、浄化手段14で浄化された後に浄水流路筒19内に流れ、中央孔20、浄水導入口33、スパイラル溝45、浄水吐出口37を経て中央開口部42より吐出される。なお、浄化手段14を支持する支持面16の下面側のリブ22は浄水導入口33の外側で上板29に当接している一方、ブロック部材30の下面側のリブ40は浄水吐出口37の外側で板状部材41に当接しているため、浄水導入口33及び原水導入口34の間、浄水吐出口37及び原水吐出口38の間はそれぞれ連通することなく遮断される。
【0020】
前記操作部47を周方向右側にほぼ180度回転させると、
図4に示されるように、原水導入口34、原水吐出口38がスパイラル溝45に臨む一方、浄水導入口33、浄水吐出口37は軸部材44の外周面によって閉塞される。
従って、受入口13より原水を供給すると、この原水は、浄化手段14の外周側及び支持面16の下面側の原水流路を流れ、原水導入口34、スパイラル溝45、原水吐出口38を経て外側穴43よりシャワー状に吐出される。この際、リブ22及びリブ40により、浄水導入口33及び原水導入口34の間、浄水吐出口37及び原水吐出口38の間はそれぞれ連通することなく遮断される。
【0021】
従って、このような実施形態によれば、軸部材44の外周にスパイラル溝45を設け、当該スパイラル溝45に浄水導入口33、原水導入口34、浄水吐出口37、原水吐出口38が臨むように設けられているから、軸部材に多数の孔を設ける必要性をなくし、軸部材45の細径化を図って浄水器10の小型化を達成することができ、且つ、軸部材の構造も簡易なものとすることができる、という効果を得る。
【0022】
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施形態に対し、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
例えば、上記に開示した浄水導入口33、浄水吐出口37、原水導入口34、原水吐出口38を構成する孔の数は、期待する流量や切換流路数に応じて、増加、減少することを妨げない。この場合、スパイラル溝45のピッチを変更することで、上記した作用と同一の作用を達成することができる。
【符号の説明】
【0023】
10…浄水器、11…ケース、13…受入口、14…浄化手段、22、40…リブ(遮断部材)、25…切換手段、33…浄水導入口、34…原水導入口、37…浄水吐出口、38…原水吐出口、44…軸部材、45…スパイラル溝、47…操作部