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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-20
(45)【発行日】2023-06-28
(54)【発明の名称】睫用化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/85 20060101AFI20230621BHJP
   A61K 8/891 20060101ALI20230621BHJP
   A61Q 1/10 20060101ALI20230621BHJP
【FI】
A61K8/85
A61K8/891
A61Q1/10
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019176784
(22)【出願日】2019-09-27
(65)【公開番号】P2020055804
(43)【公開日】2020-04-09
【審査請求日】2022-04-04
(31)【優先権主張番号】P 2018185912
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000145862
【氏名又は名称】株式会社コーセー
(74)【代理人】
【識別番号】100112874
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 薫
(74)【代理人】
【識別番号】100147865
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 美和子
(72)【発明者】
【氏名】奥山 雅樹
【審査官】▲高▼橋 明日香
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-314485(JP,A)
【文献】特許第6235740(JP,B1)
【文献】特開2007-077115(JP,A)
【文献】特開2004-238363(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00-8/99
A61Q 1/00-90/00
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成分(A)ポリトリメチレンテレフタレート繊維と成分(B)油溶性樹脂成分と、を含有し、前記成分(B)油溶性樹脂成分がトリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサンから選ばれる1種又は2種以上である、睫用化粧料。
【請求項2】
更に成分(C)煙霧状無水ケイ酸を含有する請求項1に記載の睫用化粧料。
【請求項3】
前記成分(A)と成分(B)の含有質量割合(A)/(B)が0.02~5である請求項1又は2に記載の睫用化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、睫用化粧料に関し、更に詳しくは、睫を長く見せる効果(ロングラッシュ効果)に優れ、化粧膜の負担感がなく、なめらかな使用感で、更には化粧持ちに優れる睫用化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
睫用化粧料は、睫を太く見せたり、長く見せることで目の印象を大きく変えることができる化粧料である。近年、付け睫や睫エクステンションの普及により、睫を長く見せる効果(ロングラッシュ効果)が求められている。更に、睫用美容液の流行を受けて睫の負担軽減に関する要望が高まっており、睫用化粧料に対しても仕上がりの良さだけではなく、睫に負担を与えず、なめらかに睫に塗布できることが要望されている。
従来、睫用化粧料は、ワックス等の固形油、樹脂や合成高分子等の皮膜形成剤、粉体や繊維を中心として構成されており、消費者の要求に合わせた機能性を持たせるために、種々検討が行われてきた。
例えば、特定のポリプロピレン繊維と油溶性樹脂を組み合わせることで睫を長く見せ、目元を際立たせる技術(特許文献1参照)や、揮発性炭化水素、非イオン界面活性剤、非揮発性非シリコーン液状油剤、有機シリコーン樹脂、融点が95~130℃の高融点ワックス、半固形状油剤、有機変性粘土鉱物を併用することで、カールキープ効果、耐皮脂性、クレンジング性、付着性を向上させる技術(特許文献2参照)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-083577号公報
【文献】特開2012-188394号公報
【文献】特開昭51-140992号公報
【文献】特許第3109053号公報
【文献】特許第5658906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、特定のポリプロピレン繊維を用いることで睫を長く見せ、目元を際立たせる化粧効果は演出することができるものの、ポリプロピレン繊維自身の硬さにより、含有量が多くなるにつれ化粧膜が固くなり睫への負担感が増加する場合があった。また、特許文献2で得られる化粧料では、カールアップ効果は得られるものの、高融点ワックスが形成する皮膜が硬いために睫への負担感が増大し、更に、非揮発性非シリコーン液状油剤のべたつきが強いために、なめらかな使用感を損なう傾向があった。
本発明は、睫用化粧料に関し、睫を長く見せる効果(ロングラッシュ効果)に優れ、化粧膜の負担感がなく、なめらかな使用感で、更には化粧持ちに優れる睫用化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる実情において、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、ポリエステル繊維の中でも、結晶構造が特異で、伸縮、柔軟性に優れたポリトリメチレンテレフタレート繊維が、睫になめらかに密着し、優れたロングラッシュ効果を演出し、更に得られた化粧膜は柔軟性に優れるため負担感がなく、睫に絡みつくため化粧持ちにも優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、
[1]成分(A)ポリトリメチレンテレフタレート 繊維を含有する睫用化粧料。
[2]更に成分(B)油溶性樹脂成分を含有する[1]記載の睫用化粧料。
[3]前記成分(B)油溶性樹脂成分がトリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサンから選ばれる1種以上である睫用化粧料。
[4]更に成分(C)煙霧状無水ケイ酸を含有する睫用化粧料。
[5]更に成分(A)と成分(B)の含有質量割合(A)/(B)が0.02~5である睫毛用化粧料。
に関するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、睫を長く見せる効果(ロングラッシュ効果)に優れ、化粧膜の負担感がなく、なめらかな使用感で、更には化粧持ちに優れる睫用化粧料が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(A)のポリトリメチレンテレフタレート繊維は、特に制限されないが、二塩基酸の一種であるテレフタル酸と1,3-プロパンジオールを主原料とするポリエステル樹脂である。これは、例えば特許文献3~5の方法で製造することができる。このポリトリメチレンテレフタレート繊維は、屈曲し容易に変角する結晶構造を有するため、化粧膜としたときのクッション性が高く、負担感がなくなるとともになめらかな使用感が得られるといった特徴をもつものである。
本発明に用いられる成分(A)のポリトリメチレンテレフタレート繊維の太さは、0.1~30デシテックス(以下、単に「T」と示す。)が好ましく、1~20Tがより好ましい。この範囲であれば、ロングラッシュ効果、及び負担感のなさの点で優れたものが得られる。
本発明に用いられる成分(A)のポリトリメチレンテレフタレート繊維の長さは、0.1~4mmが好ましく、0.5~3mmがより好ましい。この範囲であれば、ロングラッシュ効果、及びなめらかな使用感の点で優れたものが得られる。
【0009】
本発明に用いられる成分(A)のポリトリメチレンテレフタレート繊維の含有量は、0.1~10質量%(以下、単に「%」と示す)であり、0.3~5%が好ましい。この範囲であれば、ロングラッシュ効果、及び負担感のなさの点で優れたものが得られる。
本発明に用いられる成分(A)のポリトリメチレンテレフタレート繊維は、必要に応じて表面処理を施して使用することもできる。表面処理の方法としては、特に制限されず、一般油剤、シリコーン化合物、フッ素化合物、界面活性剤、無水ケイ酸等の粉体類が挙げられ、一種または二種以上を用いることができるが、中でも無水ケイ酸、フッ素化合物であるとロングラッシュ効果、及び化粧持ちの点で好ましい。
【0010】
本発明の睫用化粧料には、成分(B)油溶性樹脂成分を用いることで、ロングラッシュ効果、及び化粧持ちを飛躍的に向上させることができる。
本発明に用いられる成分(B)の油溶性樹脂成分は、揮発性油等の油剤に可溶で、流動性を有しない皮膜を形成するものであり、化粧料に通常使用されるものであれば特に制限されず使用することができる。ここで、流動性を有しない皮膜とは、例えば、油溶性皮膜形成剤を揮発性油に溶かした混合物をガラス板に塗布し、揮発性油を揮発させた後、ガラス板を傾けても膜の形状が変化しない皮膜のことである。例えば、テルペン系樹脂、シリコーン樹脂、炭化水素樹脂、酢酸ビニル系樹脂、デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3~150であり、脂肪酸が炭素数4~26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を全脂肪酸に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2~22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6~30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸及び炭素数6~30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を全脂肪酸に対して0mol%以上50mol%未満を含有し、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0~3.0であるデキストリン脂肪酸エステル等が挙げられる。具体的には、INCI名で、TRIMETHYLSILOXYSILICATE(日本名:トリメチルシロキシケイ酸)、POLYMETHYLSILSESQUIOXANE(日本名:ポリメチルシルセスキオキサン)、ACRYLATES/DIMETHICONE COPOLYMER(日本名:(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー)、DEXTRIN ISOSTEARATE(日本名:イソステアリン酸デキストリン)が挙げられる。これらの成分(B)は、揮発性油剤に溶解して用いることができる。揮発性油剤としては、低重合度のジメチルポリシロキサン、シクロペンタシロキサン等の環状シリコーン、イソパラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカン等の揮発性炭化水素油が挙げられ、これらの揮発性油剤に溶解した市販品を用いることもできる。市販品としては、KF7312J(固形分50%、溶媒:シクロペンタシロキサン、信越化学工業社製)、KF-9021(固形分50%、溶媒:シクロペンタシロキサン、信越化学工業社製)、BY11-018(固形分30%、溶媒:シクロペンタシロキサン、東レ・ダウコーニング社製)、KP541(固形分60%、溶媒:イソプロパノール、信越化学工業社製)、SR-1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、KP545(固形分30%、溶媒:シクロペンタシロキサン、信越化学工業社製)、KP575(固形分30%、溶媒:シクロペンタシロキサン、信越化学工業社製)、SILFORM FLEXIBLE RESIN(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、オパノールB-100(BASF社製)、ユニフィルマHVY(千葉製粉社製)等が挙げられる。
【0011】
本発明における成分(B)油溶性樹脂成分の含有量は、固形分濃度として、0.5~25%が好ましく、より好ましくは1~15%であり、更に好ましくは1~5%である。この範囲であれば、ロングラッシュ効果、及び化粧持ちの点で優れたものが得られ好ましい。
【0012】
これらの成分(B)油溶性樹脂成分を用いると、成分(A)ポリトリメチレンテレフタレート繊維の睫への付着性が飛躍的に向上し、優れたロングラッシュ効果、及び化粧持ちを演出することができる。中でも、トリメチルシロキシケイ酸、及びポリメチルシルセスキオキサンが、成分(A)のポリトリメチレンテレフタレート繊維のクッション性が生かされ、より化粧膜の負担感がなくなるとともに、化粧持ちを効果的に演出することができる。この場合、成分(A)と成分(B)の含有質量割合(A)/(B)が0.02~6.0であることが好ましく、更に好ましくは0.2~5.0である。
【0013】
本発明の睫用化粧料には、成分(C)煙霧状無水ケイ酸を用いることで、ポリトリメチレンテレフタレート繊維のクッション性をコントロールすることができる。成分(C)は硬いため、がポリトリメチレンテレフタレート繊維の表面でそのクッション性をコントロールし、要望に応じた化粧料を得やすくなる。ポリトリメチレンテレフタレート繊維のクッション性が低い場合は、使用時には睫の形状に沿ってなめらかに伸び広がり、化粧膜として定着したのちは、ポリトリメチレンテレフタレート繊維の形状が睫の動きに対して柔軟性を発揮し、形状を維持できることでロングラッシュ効果を効果的に演出することができる。また、クッション性が高い場合は、睫への絡みが向上しボリュームアップ効果を得やすくすることができる。こうした効果のためには成分(C)は親水性であることが好ましい。
本発明における成分(C)煙霧状無水ケイ酸は、微細な非晶質の無水ケイ酸であり、例えば、四塩化ケイ素を水素と酸素炎中で加水分解して得られるものが挙げられる。また、前記煙霧状無水ケイ酸は、疎水化処理してもよく、その処理方法としては、例えば、トリメチルシリルクロライドやヘキサメチルジシラザンによるトリメチルシロキシ処理、オクチルシラン化処理、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いたコーティング焼き付け処理、金属石鹸によるコーティング等が挙げられる。市販品としては、AEROSIL 200、AEROSIL 300、AEROSIL 380、AEROSIL R-972、AEROSIL R-974、AEROSIL R-976(日本アエロジル社製)、タラノックス500(タルコ社製)、キャボジルTS-530(キャボット社製)等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。またこれらの煙霧状無水ケイ酸の一次粒子の平均粒子径は、ポリトリメチレンテレフタレート繊維のクッション性をコントロールする点で5~50nmが好ましく、5~20nmが特に好ましい。成分(C)の平均粒子径は電子顕微鏡での観察による測定より得られる。
本発明における成分(C)煙霧状無水ケイ酸の含有量は、0.1~10%であり、更に好ましくは、0.5~5%である。この範囲であれば、ポリトリメチレンテレフタレート繊維のクッション性をコントロールすることができ、なめらかな伸び広がり、及びロングラッシュ効果の点で優れたものが得られる。
【0014】
本発明の睫用化粧料は、上記の成分(A)~(C)の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば上記構成成分以外の油性成分、粉体成分、繊維、界面活性剤、皮膜形成性ポリマーエマルション、水系成分、紫外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有することができる。
【0015】
上記構成成分以外の油性成分としては、成分(B)以外のものであり、化粧料に使用できるものであれば特に制限されず、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。
【0016】
具体的には、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、流動パラフィン、イソドデカン、水添ポリイソブテン、スクワラン、ワセリン、ポリブテン等の炭化水素類、水添ホホバ油、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、ゲイロウ、モクロウ等のロウ類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)等のエステル類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、ジメチコノール等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、オレイン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸類、成分(C)以外のデキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。これらの油性成分は必要に応じて1種又は2種以上用いることができる。
【0017】
粉体成分としては、成分(C)以外のものであり、化粧料に一般に使用される粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、 ステアリン酸亜鉛、N-アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末、デキストリン粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等や、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、セルロース等の維等が挙げられる。これらはフッ素化合物、シリコ-ン油、粉体、油剤、ゲル化剤、エマルションポリマー、界面活性剤等で表面処理されていてもよい。これらの粉体は、1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
【0018】
繊維としては、成分(A)以外のものであり、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられ、形状は特に限定されず、断面が、円状、楕円状、多角形、井形、T型、Y型等いずれのものも使用することができる。更に、これらの繊維は、必要に応じて着色剤で着色したり、表面処理剤の種類としてはフッ素化合物、シリコーン油、粉体、油剤、ゲル化剤、エマルションポリマー、界面活性剤等で表面処理を施したりして使用してもよい。
【0019】
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α-スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N-メチル-N-アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものが挙げられる。これらの界面活性剤は、必要に応じ、1種又は2種以上を使用することができる。
【0020】
皮膜形成性ポリマーエマルションとしては、水性の溶媒中に高分子の微粒子が安定に分散した系で、界面活性剤で乳化させたモノマーを重合することによって得られる液や自然界に存在する乳状の樹液を含むもので、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも使用することができる。
例えば、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション、ポリ酢酸ビニルエマルション、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルション等が挙げられ、市販品としては、YODOSOL 32A707、YODOSOL GH810F、YODOSOL GH800F(アクゾノーベル社製)、プレキシトール B-500(ROHM GMBH社製)、リカボンドET-F527(中央理科工業社製)、ビニブラン1080、ビニブラン1128C、ビニブラン1080M、ビニブラン1080T、ビニブランGV-5651、ビニブラン1108S/W(日信化学工業社製)、ANTARA430(ISP社製)が挙げられる。これらのポリマーエマルションは、必要に応じ、1種又は2種以上を使用することができる。
【0021】
水性成分は、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、ブチルアルコール等の低級アルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。
【0022】
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤等が挙げられる。また、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ジメチコジエチルベンジルマロネート、2,4-ビス{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾルテトラメチルブチルフェノール、4-tert-ブチル-4'-メトキシベンゾイルメタン、オクトクリレン、オクチルトリアゾン等を用いることができる。酸化防止剤としては、例えばα-トコフェロール、アスコルビン酸等、ビタミン類、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0023】
本発明の睫用化粧料としては、マスカラ、マスカラオーバーコート、マスカラ下地等が挙げられ、油性、水性、水中油型、油中水型のいずれにも用いることができる。
【実施例
【0024】
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1~10および比較例1~2:O/W乳化型マスカラ
下記表1及び2に示す処方のO/W乳化型マスカラを調製し、なめらかな使用感、負担感のなさ、ロングラッシュ効果、及び化粧持ちを下記の方法により評価した。その結果を表1及び2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
※1:KF7312J(信越化学工業社製)(固形分50%、溶媒:シクロペンタシロキサン)
※2:エステルガムHP(荒川化学工業社製)
※3:YODOSOL GH810F(固形分46%)(アクゾノーベル社製)
※4:ビニブランGV-5651(固形分40%)(日信化学工業社製)
※5:AEROSIL 300(日本アエロジル社製)
※6:12.5T、2mm
※7:6T、2mm
【0028】
(製造方法)
A.成分(1)~(8)を100℃に加熱し、均一に混合する。
B.90℃にて、成分(9)~(22)に成分Aを加え、均一に乳化する。
C.Bを容器に充填して製品とする。
【0029】
(評価方法)
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
a.なめらかな使用感:塗布時に滑らかに睫に伸び広がるかどうか
b.負担感のなさ:塗布・乾燥後に睫に負担を感じないかどうか
c.ロングラッシュ効果:睫が長くなる化粧効果が得られるかどうか
d.化粧持ち:時間が経っても化粧効果が持続しているかどうか
評価項目a~dについて、各試料を用いて専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価基準にて7段階に評価し評点を付け、各試料のパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記判定基準により判定した。評価項目dについては使用後パネルに通常生活をしてもらい、8時間後に評価を行った。
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :5点を超える :非常に良好
○ :3.5点を超える5点以下:良好
△ :1点を超える3.5点以下:やや不良
× :1点以下 :不良
【0030】
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1~10のO/W乳化型マスカラは、比較例1~2のO/W乳化型マスカラに比べ、なめらかな使用感、負担感のなさ、ロングラッシュ効果、化粧持ちの全てにおいて優れたものであった。
これに対して、成分(A)ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含有しない比較例1では、塗布膜が乾燥する際、収縮し負担感を感じ、また繊維がないためロングラッシュ効果の点で満足のいくものが得られなかった。成分(A)ポリトリメチレンテレフタレート繊維のかわりにナイロン繊維を含有した比較例2では、ロングラッシュ効果は感じられるものの、化粧膜が固く、違和感があり、負担感を感じ、さらに繊維が柔軟性に乏しいため、時間がたつと目の周りに落ちてきてしまい、化粧持ちの点で満足のいくものが得られなかった。
【0031】
実施例11:油性マスカラ
(成分) (%)
(1)イソドデカン 残量
(2)パルミチン酸デキストリン※8 2
(3)キャンデリラワックス 5
(4)マイクロクリスタリンワックス 10
(5)トリメチルシロキシケイ酸※9 20
(6)ポリメチルシルセスキオキサン※10 5
(7)レシチン 0.5
(8)有機変性ベントナイト※11 5
(9)プロピレンカーボネイト 1
(10)ジメチルポリシロキサン※12 10
(11)ポリシリコーン-15※13 2
(12)シリコーン粉末※14 10
(13)煙霧状無水ケイ酸※15 5
(14)黒酸化鉄※16 10
(15)ベンガラ 1
(16)黄色4号 0.1
(17)ポリトリメチレンテレフタレート繊維※17 4
※8:レオパールKL2(千葉製粉社製)
※9:KF-9021(固形分50%、溶媒:シクロペンタシロキサン、信越化学工業社製)
※10:SILFORM FLEXIBLE RESIN(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※11:BENTONE 38V BC(エレメンティス社製)
※12:KF-96L-2CS(信越化学工業社製)
※13:PALSOL SLX(DMS社製)
※14:KSP-100(信越化学工業社製)
※15:AEROSIL R976S(日本アエロジル社製)
※16:2%メチルハイドロジェンポリシロキサン処理
※17:15T、3mm
(製造方法)
A.成分(1)~(11)を95℃に加熱し、均一に混合する。
B.Aに成分(12)~(17)を均一に混合する。
C.Bを容器に充填して製品とする。

本発明の油性マスカラは、なめらかな使用感を有し、負担感のなさ、ロングラッシュ効果、及び化粧持ちに優れるものであった。
【0032】
実施例12:油中水型マスカラ
(成分) (%)
(1)軽質流動イソパラフィン※18 残量
(2)イソステアリン酸デキストリン※19 4
(3)ラウリルポリグリセリル-3
ポリジメチルシロキシエチルジメチコン※20 1
(4)ライスワックス 3
(5)ポリエチレンワックス 3
(6)ポリブテン 2
(7)トリメチルシロキシケイ酸※20 15
(8)(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー※21 5
(9)ジメチコノール※22 3
(10)デシルテトラデカノール 0.5
(11)有機変性ベントナイト※23 4
(12)無水ケイ酸※24 2
(13)黒酸化鉄 5
(14)N-ラウロイル-L-リジン※25 1
(15)ポリトリメチレンテレフタレート繊維※26 0.5
(16)精製水 5
(17)アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン※27 5
※18:IPソルベント2028(出光興産社製)
※19:ユニフィルマHVY(千葉製品社製)
※20:SR-1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※21:KP541(固形分60%、溶媒:イソプロパノール、信越化学工業社製)
※22:X-21-5849(信越化学工業社製)
※23:ルーセンタイトSAN-P(コープケミカル社製)
※24:サイリシア550(富士シリシア社製)
※25:アミホープLL(味の素社製)
※26:8T、2mm
(製造方法)
A.成分(1)~(15)を95℃に加熱し、均一に混合する。
B.B.成分(16)~(17)を均一に混合する。
C.AにBを加え乳化する。
D.Cを容器に充填して製品とする。

本発明の油中水型マスカラは、なめらかな使用感を有し、負担感のなさ、ロングラッシュ効果、及び化粧持ちに優れるものであった。
【0033】
実施例13:水中油型マスカラ下地
(成分) (%)
(1)ジメチルポリシロキサン※12 3
(2)ステアリン酸 1
(3)パルミチン酸 1
(4)重質流動イソパラフィン※27 0.1
(5)フィッシャートロプシュワックス 3
(6)エイコセンビニルピロリドン共重合体※28 3
(7)コレステロール 2
(8)トリメチルシロキシケイ酸※9 2
(9)キャンデリラロウ樹脂※29 0.5
(10)精製水 残量
(11)カルボキシメチルセルロース 1
(12)アクリル酸アルキル・酢酸ビニル共重合体エマルジョン※30 10
(13)トリエタノールアミン 1.2
(14)酸化チタン被覆ガラス末※31 1
(15)ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末 0.5
(16)トレハロース 0.5
(17)ポリビニルアルコール 1
(18)ポリトリメチレンテレフタレート繊維※32 5
(19)レーヨン繊維※33 1
(20)煙霧状無水ケイ酸※34 5
※27:パールリーム18(日油社製)
※28:ANTARON V-220(ISP社製)
※29:キャンデリラ樹脂E-1(日本ナチュラルプロダクツ社製)
※30:ビニゾール2140L(固形分45%)(大同化成工業社製)
※31:パーフルオロポリエーテル3%処理
※32:12.5T、1mm
※33:10T、2mm
※34:AEROSIL 380S(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A.成分(1)~(9)を100℃まで加熱し、均一に混合する。
B.成分(10)~(20)を均一に混合し80℃に加熱する。
C.BにAを加え乳化する。
D.Cを室温まで冷却し、容器に充填し製品とする。

本発明の水中油型マスカラ下地は、なめらかな使用感を有し、負担感のなさ、ロングラッシュ効果、及び化粧持ちに優れるものであった。
【0034】
実施例14:水性マスカラ
(成分) (%)
(1)カルボキシメチルセルロース 1
(2)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5
(3)精製水 残量
(4)(ビニルピロリドン/VA)コポリマー※35 10
(5)エデト酸二ナトリウム 0.1
(6)水溶性コラーゲン 0.5
(7)エタノール 10
(8)トリエタノールアミン 1
(9)ポリトリメチレンテレフタレート繊維※36 0.5
(10)黒酸化鉄※37 5
(11)煙霧状無水ケイ酸※5 1
(12)ベンガラ被服雲母チタン 10
(13)香料 0.05
※35:アコーンKS(大阪有機工業社製)
※36:17.5T、0.5mm
※37:0.5%レシチン処理
(製造方法)
A.成分(1)~(8)を均一に混合する。
B.Aに成分(9)~(13)を加え、均一に混合する。
C.Bを容器に充填して製品とする。

本発明の水性マスカラは、なめらかな使用感を有し、負担感のなさ、ロングラッシュ効果、及び化粧持ちに優れるものであった。
【0035】
実施例15:油性マスカラオーバーコート
(成分) (%)
(1)メチルトリメチコン※38 10
(2)イソドデカン 残量
(3)パルミチン酸デキストリン※39 5
(4)エチレン・プロピレンコポリマー※40 1
(5)ポリイソブチレン※41 0.1
(6)メチルフェニルポリシロキサン 0.5
(7)煙霧状無水ケイ酸※42 10
(8)メチルシロキサン網状重合体※43 5
(9)有機変性ベントナイト※44 2
(10)エタノール 0.5
(11)ジプロピレングリコール 1
(12)カーボンブラック 0.05
(13)黒酸化鉄被覆雲母チタン 1
(14)チタンブラック 1
(15)無水ケイ酸※45 5
※38:シリコーンTMF-1.5(信越化学工業社製)
※39:レオパールTL2(千葉製粉社製)
※40:EPSワックス(日本ナチュラルプロダクツ社製)
※41:オパノールB-100(BASF社製)
※42:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
※43:トスパール2000B(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※44:BENTON 27V(エレメンティス社製)
※45:ゴッドボールD11-796C(鈴木油脂社製)
(製造方法)
A.成分(1)~(6)を95℃で加熱溶解する。
B.Aに成分(7)~(15)を加え、均一に混合する。
C.Bを容器に充填して製品とする。

本発明の油性マスカラオーバーコートは、なめらかな使用感を有し、負担感のなさ、ロングラッシュ効果、及び化粧持ちに優れるものであった