(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-21
(45)【発行日】2023-06-29
(54)【発明の名称】レンタルサービス支援装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0645 20230101AFI20230622BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20230622BHJP
【FI】
G06Q30/0645
G06Q30/0207
(21)【出願番号】P 2023016541
(22)【出願日】2023-02-07
【審査請求日】2023-02-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514060662
【氏名又は名称】テモナ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100153268
【氏名又は名称】吉原 朋重
(72)【発明者】
【氏名】佐川 隼人
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2005/0197855(US,A1)
【文献】特開2018-109807(JP,A)
【文献】国内唯一のレンタルECサイト構築クラウド型プラットフォーム 「aishipRENTAL」を新たにリリース [オンライン],株式会社インプレス,2019年11月11日,[2023年4月17日検索],インターネット:<URL: https://webtan.impress.co.jp/u/2019/11/11/34506>
【文献】レンタルモール「カウリル」簡単にモノの月額定額レンタルが運営できる「サブスク機能」を提供開始 誰でもすぐに簡単に、モノの月額レンタルやRent to ownサービスの運営が可能に。[オンライン],株式会社 PR TIMES,2022年01月24日,[2023年4月17日検索],インターネット:<URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000028019.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンタルサービスを識別するプラン識別情報と、該プラン識別情報で識別されるレンタルサービスによってレンタル可能な複数のレンタル商品と、該レンタル商品毎に割り当てられるポイントと、前記レンタルサービスの利用者が借りることができる前記レンタル商品の点数を規定する前記ポイントの合計の上限と、を関連付けて記憶するレンタルプラン記憶手段と、
前記利用者が借りる前記レンタル商品のポイントの合計を表す持ちポイントを記憶する利用者ポイント記憶手段と、
前記利用者が操作する利用者端末から、利用を希望する前記プラン識別情報を受け付ける希望プラン受付手段と、
前記利用者端末から、前記希望するプラン識別情報に関連付けられる前記複数のレンタル商品の中から、賃借を希望する前記レンタル商品を識別するレンタル商品識別情報を受け付けるレンタル商品受付手段と、
前記持ちポイントに前記希望するレンタル商品の前記ポイントを加算する持ちポイント加算手段と、
前記レンタルサービスの事業者が前記利用者へ前記レンタル商品の貸し出しを行うために、前記レンタル商品識別情報を、前記事業者が操作する事業者端末へ通知する希望商品通知手段と、
前記レンタル商品が前記利用者から返却された旨の通知を前記事業者端末から受け取った場合、前記持ちポイントから、返却された前記レンタル商品の前記ポイントを減算する持ちポイント減算手段と、を有し、
前記レンタル商品受付手段が、前記利用者の前記持ちポイントが前記上限を上回らないことを条件に、前記利用者の希望を受け付け
るレンタルサービス支援装置
であって、
前記レンタルプラン記憶手段において、一の前記プラン識別情報と、前記レンタルサービスの提供には前記利用者毎に審査を要する旨の情報と、が関連付けて記憶され、前記希望プラン受付手段が、希望する前記一のプラン識別情報を受け付ける場合、
一の前記利用者が前記一のプラン識別情報で識別される前記レンタルサービスの提供を希望していることを前記事業者端末に通知すると共に、前記一の利用者が前記一のプラン識別情報で識別されるレンタルサービスを受けることを許可する旨の通知を前記事業者端末から受け付けるまで、前記一の利用者に関し、前記一のプラン識別情報で識別されるレンタルサービスの提供に関する処理を停止することを特徴とするレンタルサービス支援装置。
【請求項2】
レンタルサービスを識別するプラン識別情報と、該プラン識別情報で識別されるレンタルサービスによってレンタル可能な複数のレンタル商品と、該レンタル商品毎に割り当てられるポイントと、前記レンタルサービスの利用者が借りることができる前記レンタル商品の点数を規定する前記ポイントの合計の上限と、を関連付けて記憶するレンタルプラン記憶手段と、
前記利用者が借りる前記レンタル商品のポイントの合計を表す持ちポイントを記憶する利用者ポイント記憶手段と、を有するコンピューターにおいて、
希望プラン受付手段が、前記利用者が操作する利用者端末から、利用を希望する前記プラン識別情報を受け付けるステップと、
レンタル商品受付手段が、前記利用者端末から、前記希望するプラン識別情報に関連付けられる前記複数のレンタル商品の中から、賃借を希望する前記レンタル商品を識別するレンタル商品識別情報を受け付けるステップと、
持ちポイント加算手段が、前記持ちポイントに前記希望するレンタル商品の前記ポイントを加算するステップと、
希望商品通知手段が、前記レンタルサービスの事業者が前記利用者へ前記レンタル商品の貸し出しを行うために、前記レンタル商品識別情報を、前記事業者が操作する事業者端末へ通知するステップと、
持ちポイント減算手段が、前記レンタル商品が前記利用者から返却された旨の通知を前記事業者端末から受け取った場合、前記持ちポイントから、返却された前記レンタル商品の前記ポイントを減算するステップと、を有し、
前記レンタル商品受付手段が、前記利用者の前記持ちポイントが前記上限を上回らないことを条件に、前記利用者の希望を受け付け
るレンタルサービス支援方法
であって、
前記レンタルプラン記憶手段において、一の前記プラン識別情報と、前記レンタルサービスの提供には前記利用者毎に審査を要する旨の情報と、が関連付けて記憶され、前記希望プラン受付手段が、希望する前記一のプラン識別情報を受け付ける場合、
一の前記利用者が前記一のプラン識別情報で識別される前記レンタルサービスの提供を希望していることを前記事業者端末に通知すると共に、前記一の利用者が前記一のプラン識別情報で識別されるレンタルサービスを受けることを許可する旨の通知を前記事業者端末から受け付けるまで、前記一の利用者に関し、前記一のプラン識別情報で識別されるレンタルサービスの提供に関する処理を停止することを特徴とするレンタルサービス支援方法。
【請求項3】
コンピューターに、請求項
2に記載の方法を実行させるためのレンタルサービス支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
レンタルサービスを提供する事業者を営業的に支援するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
レンタルサービスとは、一度しか使わないものや短期間しか利用しないもの、あるいは、定期的な交換を行うものなどを、代金と引き替えに一定期間貸し出すサービスのことをいう。
【0003】
一方、サブスクリプションサービス(所謂サブスク)とは、定額の料金を所定の周期で支払うことによって、期間中、一定のサービスを受けられる形態のサービスのことをいい、近年、本サービスの市場規模は拡大中である。
【0004】
その様な中、レンタル・サブスクともに社会的なニーズは大きく、両者に関するサービス開発が盛んに行われており、例えば、特許文献1や特許文献2では、サブスクに関する技術的な提案がなされ、特許文献3では、リース・レンタル管理システムに関する提案がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2022-154835号公報
【文献】特開2022-014140号公報
【文献】特開2006-277052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
所謂サブスクは、利用者のサービス購入に関する心理的ハードルを下げ、購入促進の効果があると考えられる一方、レンタルサービスは、利用者の信用力に応じ抑制的な事業姿勢が求められる部分がある。上記のような従来技術において、サブスク・レンタルサービス両者の特性を考慮し、それらを掛け合わせたサービスが無いという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、事業者としては適切なリスク限定・管理を行いつつも、利用者による柔軟な賃借・返却を可能とし、レンタルサービスの利用意欲の向上・利用促進を図るレンタルサービス支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示するレンタルサービス支援装置の一形態は、レンタルサービスを識別するプラン識別情報と、該プラン識別情報で識別されるレンタルサービスによってレンタル可能な複数のレンタル商品と、該レンタル商品毎に割り当てられるポイントと、前記レンタルサービスの利用者が借りることができる前記レンタル商品の点数を規定する前記ポイントの合計の上限と、を関連付けて記憶するレンタルプラン記憶手段と、前記利用者が借りる前記レンタル商品のポイントの合計を表す持ちポイントを記憶する利用者ポイント記憶手段と、前記利用者が操作する利用者端末から、利用を希望する前記プラン識別情報を受け付ける希望プラン受付手段と、前記利用者端末から、前記希望するプラン識別情報に関連付けられる前記複数のレンタル商品の中から、賃借を希望する前記レンタル商品を識別するレンタル商品識別情報を受け付けるレンタル商品受付手段と、前記持ちポイントに前記希望するレンタル商品の前記ポイントを加算する持ちポイント加算手段と、前記レンタルサービスの事業者が前記利用者へ前記レンタル商品の貸し出しを行うために、前記レンタル商品識別情報を、前記事業者が操作する事業者端末へ通知する希望商品通知手段と、前記レンタル商品が前記利用者から返却された旨の通知を前記事業者端末から受け取った場合、前記持ちポイントから、返却された前記レンタル商品の前記ポイントを減算する持ちポイント減算手段と、を有し、前記レンタル商品受付手段が、前記利用者の前記持ちポイントが前記上限を上回らないことを条件に、前記利用者の希望を受け付けるレンタルサービス支援装置であって、前記レンタルプラン記憶手段において、一の前記プラン識別情報と、前記レンタルサービスの提供には前記利用者毎に審査を要する旨の情報と、が関連付けて記憶され、前記希望プラン受付手段が、希望する前記一のプラン識別情報を受け付ける場合、一の前記利用者が前記一のプラン識別情報で識別される前記レンタルサービスの提供を希望していることを前記事業者端末に通知すると共に、前記一の利用者が前記一のプラン識別情報で識別されるレンタルサービスを受けることを許可する旨の通知を前記事業者端末から受け付けるまで、前記一の利用者に関し、前記一のプラン識別情報で識別されるレンタルサービスの提供に関する処理を停止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
開示するレンタルサービス支援装置は、事業者としては適切なリスク限定・管理を行いつつも、利用者による柔軟な賃借・返却を可能とし、レンタルサービスの利用意欲の向上・利用促進を図る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施の形態に係るレンタルサービス支援装置の概要を示す図である。
【
図2】本実施の形態に係るレンタルサービス支援装置の機能ブロック図である。
【
図3】本実施の形態に係るレンタルプラン記憶手段の一例を示す図である。
【
図4】本実施の形態に係る利用者ポイント記憶手段の一例を示す図である。
【
図5】本実施の形態に係る利用者端末上の表示例を示す図である。
【
図6】本実施の形態に係る利用者端末上の表示例を示す図である。
【
図7】本実施の形態に係るレンタルサービス支援装置のハードウエア構成例を示す図である。
【
図8】本実施の形態に係るレンタルサービス支援装置による貸出時処理の一例の流れを示すフローチャートである。
【
図9】本実施の形態に係るレンタルサービス支援装置による返却時処理の一例の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係るレンタルサービス支援装置の動作原理)
【0012】
図1を用いて、本実施の形態に係るレンタルサービス支援装置(以下、単に「本装置」という。)100の概要について説明する。
図1は、本装置100と周辺装置320、340との接続関係を説明する図である。
【0013】
図1で示すように、本装置100は、通信ネットワーク350を介して、利用者端末320、事業者端末340と接続される。通信ネットワーク350は、無線ネットワークであっても、有線ネットワークであっても良い。
【0014】
事業者端末340は、本装置100を利用して提供されるレンタルサービス210の事業主体である事業者330が操作・管理する情報処理装置である。利用者端末320は、本装置100を利用してレンタルサービス210の提供を受ける利用者310が操作・管理する情報処理装置である。利用者端末320、事業者端末340は、パーソナルコンピューターであっても良く、スマートフォンの様な携帯移動端末であっても良い。
【0015】
レンタルサービス210は、事業者330が本装置100を利用して、利用者310にレンタル商品230をレンタルするサービスであり、予め定める取り決めの範囲内で、レンタル商品230の賃借・返却・交換が手軽にできるサービスである。一方、利用者310は、レンタルサービス210の対価として、所定の支払い周期290で定額料金280を事業者330へ支払う。
【0016】
図2乃至6を用いて、本装置100の動作原理について説明する。
図2は、本装置100の機能ブロック図である。
図3は、レンタルプラン記憶手段110の一例を示す図であり、
図4は、利用者ポイント記憶手段120の一例を示す図である。
図5及び6は、利用者端末320上の画面例である。
【0017】
図2で示すように、本装置100は、レンタルプラン記憶手段110、利用者ポイント記憶手段120、希望プラン受付手段130,料金決済手段140、レンタル商品受付手段150、希望商品通知手段160、持ちポイント加算手段170、持ちポイント減算手段180を有する。
【0018】
レンタルプラン記憶手段110は、プラン識別情報220、複数のレンタル商品230、各レンタル商品230に対応するポイント250、持ちポイント260の最大値270、定額料金280及び課金周期290、審査要否情報300それぞれを関連付けて記憶する。
【0019】
プラン識別情報220は、複数用意されるレンタルサービス210の中から一のレンタルサービス210を識別するための情報である。複数のレンタル商品230は、プラン識別情報220で識別されるレンタルサービス210によってレンタル可能なレンタル商品230のことである。
【0020】
ポイント250は、レンタル商品230毎に割り当てられる数値情報である。持ちポイント260は、利用者310がレンタルサービス210によって借りているレンタル商品230のポイント250の合計を表す情報である。持ちポイント260の最大値270は、利用者310がレンタルサービス210によって借りることができるレンタル商品230の点数を規定する情報であって、持ちポイント260の上限に関する情報である。
【0021】
定額料金280及び課金周期290は、レンタルサービス210を受けるための料金であり、その支払い周期を規定する情報である。審査要否情報300は、レンタルサービス210の提供には利用者310毎に審査を要する旨の情報、または、そのような審査が不要である旨の情報である。
【0022】
図3で示すように、レンタルプラン記憶手段110は、例えば、プラン識別情報220:電化製品セットAプラン、レンタル商品230とポイント250:テレビ 10ポイント、ヘッドホン 4ポイント、…、掃除機 6ポイント、持ちポイント260の上限270:20ポイント、定額料金280と課金周期290:4980円 1カ月、審査要否情報300:審査不要等の情報を関連付けて記憶する。
【0023】
図3で示すように、プラン識別情報220において「電化製品セット」が同じであっても、「Aプラン」「Bプラン」が異なる場合、レンタルプラン記憶手段110は、持ちポイント260の上限270、定額料金280・課金周期290について異なる情報を記憶する。つまり、プラン識別情報220は、レンタルサービス210の内容(質)を識別するための情報であるということもできる。
【0024】
図3で示すように、レンタルプラン記憶手段110は、例えば、プラン識別情報220:ベビー・キッズセットAプランと関連付けて、審査要否情報300:レンタルサービス210の提供には利用者310毎に審査を要する旨の情報を記憶する形態としても良い。
【0025】
利用者ポイント記憶手段120は、利用者310毎に、利用者310が借りているレンタル商品230に割り当てられているポイント250の合計を表す持ちポイント260を記憶する。また、利用者ポイント記憶手段120は、利用者310毎に、利用希望のレンタルサービス210(プラン識別情報220)と関連付けられる最大値270や持ちポイント260と最大値270の差分(サービス210の利用余力を表す指標)を記憶する形態としても良い。なお、サービス210の利用余力を表す指標を持ちポイント260と定義する形態であっても良い。
【0026】
図4で示すように、利用者ポイント記憶手段120は、例えば、利用者310:鈴木一郎、持ちポイント260:20ポイント、持ちポイント260の最大値270:20ポイント、サービス210の利用余力:0ポイントを関連付けて記憶する。この場合、利用者310:鈴木一郎は、これ以上、レンタル商品230を賃借することができない(サービス210を利用することができない)ことを示している。
【0027】
また、
図4で示すように、利用者ポイント記憶手段120は、例えば、利用者310:佐藤次郎、持ちポイント260:14ポイント、持ちポイント260の最大値270:20ポイント、サービス210の利用余力:6ポイントを関連付けて記憶する。この場合、利用者310:佐藤次郎は、あと6ポイント分、レンタル商品230を賃借する余力がある(サービス210を利用することができる)ことを示している。
【0028】
図5で示すように、本装置100は、利用者310が利用することができるレンタルサービス210のプラン識別情報220について、利用者端末320上に表示させる。利用者310は、利用者端末320上に表示されるプラン識別情報220の中から、利用を希望するプラン識別情報220を選択する。
【0029】
希望プラン受付手段130は、利用者端末320から、利用を希望するプラン識別情報220を受け付ける。
図5で示すように、希望プラン受付手段130は、例えば、利用者310が利用を希望するレンタルサービス210(プラン識別情報220)として、「電化製品セット Aプラン」という情報を受け付ける。
【0030】
レンタルプラン記憶手段110において、一のプラン識別情報220と、レンタルサービスの提供には利用者310毎に審査を要する旨の情報と、が関連付けて記憶され、希望プラン受付手段130が、一のプラン識別情報を受け付ける場合を想定する。そのとき、本装置100は、一の利用者310が一のプラン識別情報220で識別されるレンタルサービスの提供を希望していることを事業者端末340に通知すると共に、一の利用者310に関し、レンタルサービス210の提供に関する処理を停止する。そして、本装置100は、一の利用者310が一のプラン識別情報220で識別されるレンタルサービス210を受けることを許可する旨の通知を事業者端末340から受け付けた場合、一の利用者310に関し、レンタルサービス210の提供に関する処理の停止を解除する。
【0031】
料金決済手段140は、希望プラン受付手段130によって受け付けるプラン識別情報220とレンタルプラン記憶手段110において関連付けられる定額料金280について、課金周期290にて利用者310から支払いを受けるための処理を行う。支払いを受けるための処理とは、クレジットカードによる決済、銀行振り込みよる決済、コンビニエンスストアを利用する振込決済、その他の資金決済のための処理のことである。
【0032】
図2で示すように、例えば、希望プラン受付手段130がプラン識別情報220:電化製品セット Aプランを受け付けた場合、料金決済手段140は、毎月、4980円の資金決済を行うための処理を行う。
【0033】
図6で示すように、本装置100は、一のプラン識別情報220が受け付けられた場合、レンタルプラン記憶手段110において一のプラン識別情報220に関連付けられるレンタル商品230及びそれらに対応するポイント250を利用者端末320上に表示させる。そして、利用者310は、利用者端末320上に表示されるレンタル商品230の中から、利用を希望するレンタル商品230を選択する。
【0034】
レンタル商品受付手段150は、利用者端末320から、希望プラン受付手段130によって受け付けたプラン識別情報220に関連付けられるレンタル商品230の中から、賃借を希望するレンタル商品230を識別するレンタル商品識別情報240を受け付ける。
【0035】
なお、レンタル商品受付手段150は、一の利用者310について、利用者ポイント記憶手段120に記憶する持ちポイント260が所定の上限値270を上回らないことを条件に、一の利用者310の希望を受け付ける。こうすることによって、事業者330は、適切なリスク限定・管理を行いつつ、レンタルサービス210を提供することができる。
【0036】
また、希望プラン受付手段130が、一のプラン識別情報220を受け付けた後、他のプラン識別情報220を受け付ける場合、レンタル商品受付手段150は、利用者310の持ちポイント260が、他のプラン識別情報220に関連付けられる上限値270を上回らないことを条件に、利用者310の希望を受け付ける形態であっても良い。
【0037】
希望プラン受付手段130が、一のプラン識別情報220を受け付けた後、他のプラン識別情報220を受け付ける場合、料金決済手段140は、他のプラン識別情報220に関連付けられる定額料金280・課金周期290にて支払いを受けるための処理を行う。
【0038】
希望商品通知手段160は、事業者330が利用者310へレンタル商品230の貸し出しを行うために、レンタル商品受付手段150によって受け付けたレンタル商品識別情報240を、事業者端末340へ通知する。事業者330は、通知されるレンタル商品識別情報240に基づいて、利用者310へレンタル商品230を配送する作業を行う。
【0039】
持ちポイント加算手段170は、持ちポイント260に、レンタル商品受付手段150によって受け付けられるレンタル商品230に割り当てられるポイント250を加算する。
【0040】
図3、4及び6で示すように、例えば、レンタル商品受付手段150によってレンタル商品230:テレビが受け付けられた場合、持ちポイント加算手段170は、持ちポイント260に、ポイント250:10ポイントを加算する。また、例えば、レンタル商品受付手段150によってレンタル商品230:テレビ、ヘッドホン、掃除機が受け付けられた場合、持ちポイント加算手段170は、持ちポイント260に、ポイント250:20(=10+4+6)ポイントを加算する。
【0041】
持ちポイント減算手段180は、レンタル商品230が利用者310から返却された旨の通知を事業者端末340から受け取った場合、持ちポイント260から、返却されたレンタル商品230に割り当てられるポイント250を減算する。
【0042】
図3、4及び6で示すように、例えば、事業者端末340からレンタル商品230:テレビが返却された旨の通知を受けた場合、持ちポイント減算手段180は、持ちポイント260から、ポイント250:10ポイントを減算する。利用者310:鈴木一郎の場合、持ちポイント260は、20ポイントから10ポイントへ変更され、サービス210の利用余力を表す指標は、0ポイントから10ポイントへ変更される。この場合、利用者310:鈴木一郎は、あと10ポイント分、レンタル商品230を賃借する余力がある(サービス210を利用することができる)ことを示している。
【0043】
事業者端末340からレンタル商品230:テレビ、ヘッドホン、掃除機が返却された旨の通知を受けた場合、持ちポイント減算手段180は、持ちポイント260から、ポイント250:20(=10+4+6)ポイントを減算する。利用者310:鈴木一郎の場合、持ちポイント260は、20ポイントから0ポイントへ変更され、サービス210の利用余力を表す指標260は、0ポイントから20ポイントへ変更される。この場合、利用者310:鈴木一郎は、あと20ポイント分、レンタル商品230を賃借する余力がある(サービス210を利用することができる)ことを示している。
【0044】
持ちポイント加算手段170及び持ちポイント減算手段180による処理によって、本装置100は、利用者310による柔軟な賃借・返却を可能とし、レンタルサービス210の利用意欲の向上・利用促進を図る。
【0045】
上記の動作原理に基づいて、本装置100は、事業者330としては適切なリスク限定・管理を行いつつも、利用者310による柔軟な賃借・返却を可能とし、レンタルサービス210の利用意欲の向上・利用促進を図る。
(本実施の形態に係るレンタルサービス支援装置のハードウエア構成)
【0046】
図7を用いて、本装置100のハードウエア構成例について説明する。
図7は、本装置100のハードウエア構成の一例を示す図である。
図7で示すように、本装置100は、CPU(Central Processing Unit)410、ROM(Read-Only Memory)420、RAM(Random Access Memory)430、補助記憶装置440、通信I/F450、入力装置460、表示装置470、記録媒体I/F480を有する。
【0047】
CPU410は、ROM420に記憶されたプログラムを実行する装置であり、RAM430に展開(ロード)されたデータを、プログラムの命令に従って演算処理し、本装置100全体を制御する。ROM420は、CPU410が実行するプログラムやデータを記憶している。RAM430は、CPU410でROM420に記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時的に保持する。
【0048】
補助記憶装置440は、基本ソフトウエアであるOS(Operating System)や本実施の形態に係るアプリケーションプログラムなどを、関連するデータとともに記憶する装置である。補助記憶装置440は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどである。
【0049】
通信I/F450は、有線・無線LAN(Local Area Network)、インターネットなどの通信ネットワーク350に接続し、通信機能を提供する他装置320、340とデータの授受を行うためのインターフェースである。
【0050】
入力装置460は、キーボードなど本装置100にデータ入力を行うための装置である。表示装置(出力装置)470は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される装置であり、本装置100が有する機能をユーザーが利用する際や各種設定を行う際のユーザーインターフェースとして機能する装置である。記録媒体I/F480は、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリなどの記録媒体490とデータの送受信を行うためのインターフェースである。
【0051】
本装置100が有する各手段は、CPU410が、ROM420又は補助記憶装置440に記憶された各手段に対応するプログラムを実行することにより実現される形態としても良い。また、本装置100が有する各手段は、当該各手段に関する処理をハードウエアとして実現される形態としても良い。また、通信I/F450を介して外部サーバー装置から本発明に係るプログラムを読み込ませたり、記録媒体I/F480を介して記録媒体490から本発明に係るプログラムを読み込ませたりして、本装置100に当該プログラムを実行させる形態としても良い。
(本実施の形態に係るレンタルサービス支援装置による処理例)
(1)レンタル商品230の貸出時処理
【0052】
図8を用いて、本装置100による貸出時における処理例の流れについて説明する。
図8は、本装置100による貸出時における処理例の流れを示すフローチャートである。
【0053】
図5で示すように、本装置100が、利用者310が利用することのできるレンタルサービス210のプラン識別情報220について、利用者端末320上に表示させる。利用者310は、利用者端末320上に表示されるプラン識別情報220の中から、利用を希望するプラン識別情報220を選択する。
【0054】
S10で希望プラン受付手段130が、利用者端末320から、利用を希望するプラン識別情報220を受け付ける。
図5で示すように、希望プラン受付手段130は、例えば、利用者310が利用を希望するレンタルサービス210(プラン識別情報220)として、「電化製品セット Aプラン」という情報を受け付ける。
【0055】
ここで、レンタルプラン記憶手段110において、一のプラン識別情報220と、レンタルサービスの提供には利用者310毎に審査を要する旨の情報と、が関連付けて記憶され、希望プラン受付手段130が、一のプラン識別情報220を受け付ける場合を想定する。
【0056】
そのとき、本装置100は、一の利用者310が一のプラン識別情報220で識別されるレンタルサービスの提供を希望していることを事業者端末340に通知すると共に、一の利用者310に関し、レンタルサービス210の提供に関する処理を停止する。そして、本装置100は、一の利用者310が一のプラン識別情報220で識別されるレンタルサービス210を受けることを許可する旨の通知を事業者端末340から受け付けた場合、一の利用者310に関し、レンタルサービス210の提供に関する処理の停止を解除する。
【0057】
S20で料金決済手段140が、S10において受け付けるプラン識別情報220に、レンタルプラン記憶手段110において関連付けられる定額料金280について、課金周期290にて利用者310から支払いを受けるための処理を行う。支払いを受けるための処理とは、クレジットカードによる決済、銀行振り込みよる決済、コンビニエンスストアを利用する振込決済、その他の資金決済のための処理である。
【0058】
図3で示すように、例えば、希望プラン受付手段130がプラン識別情報220:電化製品セット Aプランを受け付けた場合、料金決済手段140は、毎月、4980円の資金決済を行うための処理を行う。
【0059】
なお、希望プラン受付手段130が、一のプラン識別情報220を受け付けた後、他のプラン識別情報220を受け付ける場合、料金決済手段140は、他のプラン識別情報220に関連付けられる定額料金280・課金周期290にて支払いを受けるための処理を行う。
【0060】
図6で示すように、S10において一のプラン識別情報220が受け付けられた場合、本装置100は、レンタルプラン記憶手段110において一のプラン識別情報220に関連付けられるレンタル商品230及びそれらに対応するポイント250を利用者端末320上に表示させる。そして、利用者310は、利用者端末320上に表示されるレンタル商品230の中から、利用を希望するレンタル商品230を選択する。
【0061】
S30及び40でレンタル商品受付手段150が、S10において受け付けたプラン識別情報220に関連付けられるレンタル商品230の中から、賃借を希望するレンタル商品230を識別するレンタル商品識別情報240を利用者端末320から受け付ける。
【0062】
なお、レンタル商品受付手段150は、一の利用者310について、利用者ポイント記憶手段120に記憶する持ちポイント260が所定の上限値270を上回らないことを条件に、一の利用者310の希望を受け付ける。こうすることによって、事業者330は、適切なリスク限定・管理を行いつつ、レンタルサービス210を提供することができる。
【0063】
また、希望プラン受付手段130が、一のプラン識別情報220を受け付けた後、他のプラン識別情報220を受け付ける場合、レンタル商品受付手段150は、利用者310の持ちポイント260が、他のプラン識別情報220に関連付けられる上限値270を上回らないことを条件に、利用者310の希望を受け付ける形態であっても良い。
【0064】
S50で持ちポイント加算手段170が、持ちポイント260に、S30及びS40において受け付けられるレンタル商品230に割り当てられるポイント250を加算する。
【0065】
図3、4及び6で示すように、例えば、レンタル商品受付手段150によってレンタル商品230:テレビが受け付けられた場合、持ちポイント加算手段170は、持ちポイント260に、ポイント250:10ポイントを加算する。また、例えば、レンタル商品受付手段150によってレンタル商品230:テレビ、ヘッドホン、掃除機が受け付けられた場合、持ちポイント加算手段170は、持ちポイント260に、ポイント250:20(=10+4+6)ポイントを加算する。
【0066】
S60で希望商品通知手段160が、事業者330が利用者310へレンタル商品230の貸し出しを行うために、S30及びS40において受け付けたレンタル商品識別情報240を、事業者端末340へ通知する。事業者330は、通知されるレンタル商品識別情報240に基づいて、利用者310へレンタル商品230を配送する作業を行う。
上記のような処理を行うことによって、本装置100は、事業者330によるレンタルサービス210の貸出段階を支援する。
(2)レンタル商品230の返却時処理
【0067】
図9を用いて、本装置100による返却時における処理例の流れについて説明する。
図9は、本装置100による返却時における処理例の流れを示すフローチャートである。
【0068】
S110で持ちポイント減算手段180が、レンタル商品230が利用者310から返却された旨の通知を事業者端末340から受け取った場合、持ちポイント260から、返却されたレンタル商品230に割り当てられるポイント250を減算する。
【0069】
図3、4及び6で示すように、例えば、事業者端末340からレンタル商品230:テレビが返却された旨の通知を受けた場合、持ちポイント減算手段180は、持ちポイント260から、ポイント250:10ポイントを減算する。利用者310:鈴木一郎の場合、持ちポイント260は、20ポイントから10ポイントへ変更され、サービス210の利用余力を表す指標は、0ポイントから10ポイントへ変更される。この場合、利用者310:鈴木一郎は、あと10ポイント分、レンタル商品230を賃借する余力がある(サービス210を利用することができる)ことを示している。
【0070】
事業者端末340からレンタル商品230:テレビ、ヘッドホン、掃除機が返却された旨の通知を受けた場合、持ちポイント減算手段180は、持ちポイント260から、ポイント250:20(=10+4+6)ポイントを減算する。利用者310:鈴木一郎の場合、持ちポイント260は、20ポイントから0ポイントへ変更され、サービス210の利用余力を表す指標は、0ポイントから20ポイントへ変更される。この場合、利用者310:鈴木一郎は、あと20ポイント分、レンタル商品230を賃借する余力がある(サービス210を利用することができる)ことを示している。
上記のような処理を行うことによって、本装置100は、事業者330によるレンタルサービス210の返却段階を支援する。
【0071】
上記のような手段160、170、180による処理によって、本装置100は、事業者330としては適切なリスク限定・管理を行いつつも、利用者310による柔軟な賃借・返却を可能とし、レンタルサービス210の利用意欲の向上・利用促進を図る。
【0072】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
(付記1)
【0073】
レンタルサービスを識別するプラン識別情報と、該プラン識別情報で識別されるレンタルサービスによってレンタル可能な複数のレンタル商品と、該レンタル商品毎に割り当てられるポイントと、前記レンタルサービスの利用者が借りることができる前記レンタル商品の点数を規定する前記ポイントの合計の上限と、前記レンタルサービスを受けるための定額料金及び課金周期と、を関連付けて記憶するレンタルプラン記憶手段と、
前記利用者が借りる前記レンタル商品のポイントの合計を表す持ちポイントを記憶する利用者ポイント記憶手段と、
前記利用者が操作する利用者端末から、利用を希望する前記プラン識別情報を受け付ける希望プラン受付手段と、
前記希望するプラン識別情報に関連付けられる前記定額料金について、前記課金周期にて前記利用者から支払いを受けるための処理を行う料金決済手段と、
【0074】
前記利用者端末から、前記希望するプラン識別情報に関連付けられる前記複数のレンタル商品の中から、賃借を希望する前記レンタル商品を識別するレンタル商品識別情報を受け付けるレンタル商品受付手段と、
前記持ちポイントに前記希望するレンタル商品の前記ポイントを加算する持ちポイント加算手段と、
【0075】
前記レンタルサービスの事業者が前記利用者へ前記レンタル商品の貸し出しを行うために、前記レンタル商品識別情報を、前記事業者が操作する事業者端末へ通知する希望商品通知手段と、
【0076】
前記レンタル商品が前記利用者から返却された旨の通知を前記事業者端末から受け取った場合、前記持ちポイントから、返却された前記レンタル商品の前記ポイントを減算する持ちポイント減算手段と、を有し、
【0077】
前記レンタル商品受付手段が、前記利用者の前記持ちポイントが前記上限を上回らないことを条件に、前記利用者の希望を受け付けることを特徴とするレンタルサービス支援装置。
【符号の説明】
【0078】
100 レンタルサービス支援装置
110 レンタルプラン記憶手段
120 利用者ポイント記憶手段
130 希望プラン受付手段
140 料金決済手段
150 レンタル商品受付手段
160 希望商品通知手段
170 持ちポイント加算手段
180 持ちポイント減算手段
210 レンタルサービス
220 プラン識別情報
230 レンタル商品
240 レンタル商品識別情報
250 レンタル商品毎に割り当てられるポイント
260 持ちポイント
270 持ちポイントの最大値
280 定額料金
290 課金周期
300 審査要否情報
310 利用者
320 利用者端末
330 事業者
340 事業者端末
350 通信ネットワーク
410 CPU
420 ROM
430 RAM
440 補助記憶装置
450 通信インターフェース
460 入力装置
470 出力装置
480 記録媒体インターフェース
490 記録媒体
【要約】 (修正有)
【課題】事業者としては適切なリスク限定・管理を行いつつも、利用者による柔軟な賃借・返却を可能とし、レンタルサービスの利用意欲の向上・利用促進を図る支援装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】レンタルサービス支援装置は、レンタルサービスを識別するプラン識別情報とレンタルサービスの利用者が借りることができるレンタル商品の点数を規定するポイントの合計の最大値とを関連付けて記憶する記憶手段と、利用者端末から賃借を希望するレンタル商品を識別するレンタル商品識別情報を受け付ける手段と、希望するレンタル商品のポイントを利用者の持ちポイントに加算する手段と、貸し出したレンタル商品が利用者から返却された旨の通知を事業者端末から受け取った場合、返却されたレンタル商品のポイントを持ちポイントから減算する手段と、を有し、利用者の持ちポイントが最大値を上回らないことを条件に、利用者の希望を受け付ける。
【選択図】
図2