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特許7300391容器にラベルを貼付する為の装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-21
(45)【発行日】2023-06-29
(54)【発明の名称】容器にラベルを貼付する為の装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/18 20060101AFI20230622BHJP
   B65C 9/42 20060101ALI20230622BHJP
【FI】
B65C9/18
B65C9/42
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019553642
(86)(22)【出願日】2017-12-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-05-21
(86)【国際出願番号】 EP2017082889
(87)【国際公開番号】W WO2018114618
(87)【国際公開日】2018-06-28
【審査請求日】2020-11-16
(31)【優先権主張番号】102016000128413
(32)【優先日】2016-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510147581
【氏名又は名称】ピ・エ・ラベレルス・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】P.E. LABELLERS S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100176463
【弁理士】
【氏名又は名称】磯江 悦子
(72)【発明者】
【氏名】ニコラ・スキネッリ
(72)【発明者】
【氏名】ブルーノ・ネグリ
【審査官】佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0300614(US,A1)
【文献】特開昭62-093178(JP,A)
【文献】特表2002-531341(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2001/0017181(US,A1)
【文献】特開昭63-152531(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102014223594(DE,A1)
【文献】独国特許出願公開第102013215999(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 3/00-3/16
B65C 9/18
B65C 9/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器にラベルを貼付する為の装置であって、
複数のラベルが長手方向に沿って連続的に印刷されているラベリングリボン(4)を巻き出す為の巻き出しアセンブリ(3)によって供給される転移ドラム(2)であって、その横方向の面(2a)の周りに分配され、2つの連続するラベル(7a,7b)の間にある分離部(6)で上記リボン(4)を切断する為にそれぞれの対応する作動手段による命令で起動されることができる、複数の切断手段(5)を備え、切断後に分離された個々のラベル(7a,7b)をコンベヤ(11)で支持されている対応する容器(10,10a,10b)に接触させるようになっている転移ドラム(2)と、
上記転移ドラム(2)に面して接着剤を塗布する為の接着剤塗布ローラー(12)であって、上記切断手段(5)の上記作動手段の起動の結果として実行される上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、接着剤から成る少なくとも1つのライン(13)を上記リボン(4)上に存在している上記ラベル(7a,7b)に塗布するように設計されている接着剤塗布ローラー(12)と、
を備え、
上記巻き出しアセンブリ(3)は、上記転移ドラム(2)の回転中に、巻き出しアセンブリ(3)による上記転移ドラム(2)に対する上記リボン(4)の供給速度を変化させるようになっている制御手段(20)によって制御され
上記転移ドラム(2)は、該転移ドラム(2)の周りに互いに隔てられた状態で分配されている複数の接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)を備え、
これらの接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)は、その少なくとも一部分が、上記転移ドラム(2)の上記横方向の面(2a)に対して隆起しており、上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、上記接着剤塗布ローラー(12)と協働して、上記リボン(4)上に存在している2つの連続するラベル(7a,7b)の先端と尾端との上に接着剤のストリップ(13a,13b)をそれぞれ塗布することを許容する為に、上記リボン(4)上に存在している上記ラベル(7a,7b)の先端と尾端とを、その上に載置することで、受けるようになっており、
上記複数の接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)は、夫々、上記転移ドラム(2)の主たる上記横方向の面に対して隆起した状態で配置されている1対の載置接触面(14a,14b)であって、上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、上記リボン(4)上に存在している2つの連続するラベル(7a,7b)のうちの一方の上記尾端と他方の上記先端とを、夫々、その上に載置することで、受けるように設計されている1対の載置接触面(14a,14b)を備えていることを特徴とする装置。
【請求項2】
上記接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)の上記載置接触面(14a,14b)の間には、上記転移ドラム(2)の軸方向に延在するシート(17)であって、上記リボン(4)上に存在している2つの連続するラベル(7a,7b)の間にある上記分離部(6)を受けるようになっているシート(17)と、上記分離部(6)を該シート(17)の底に向けて引き付ける手段と、が備えられていることを特徴とする、請求項に記載の装置。
【請求項3】
上記リボン(4)を切断する複数の切断手段(5)は、夫々、上記複数の接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)の各々に関連付けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
容器にラベルを貼付する為の装置であって、
複数のラベルが長手方向に沿って連続的に印刷されているラベリングリボン(4)を巻き出す為の巻き出しアセンブリ(3)によって供給される転移ドラム(2)であって、その横方向の面(2a)の周りに分配され、2つの連続するラベル(7a,7b)の間にある分離部(6)で上記リボン(4)を切断する為にそれぞれの対応する作動手段による命令で起動されることができる、複数の切断手段(5)を備え、切断後に分離された個々のラベル(7a,7b)をコンベヤ(11)で支持されている対応する容器(10,10a,10b)に接触させるようになっている転移ドラム(2)と、
上記転移ドラム(2)に面して接着剤を塗布する為の接着剤塗布ローラー(12)であって、上記切断手段(5)の上記作動手段の起動の結果として実行される上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、接着剤から成る少なくとも1つのライン(13)を上記リボン(4)上に存在している上記ラベル(7a,7b)に塗布するように設計されている接着剤塗布ローラー(12)と、
を備え、
上記巻き出しアセンブリ(3)は、上記転移ドラム(2)の回転中に、巻き出しアセンブリ(3)による上記転移ドラム(2)に対する上記リボン(4)の供給速度を変化させるようになっている制御手段(20)によって制御され、
上記転移ドラム(2)は、該転移ドラム(2)の周りに互いに隔てられた状態で分配されている複数の接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)を備え、
これらの接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)は、その少なくとも一部分が、上記転移ドラム(2)の上記横方向の面(2a)に対して隆起しており、上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、上記接着剤塗布ローラー(12)と協働して、上記リボン(4)上に存在している2つの連続するラベル(7a,7b)の先端と尾端との上に接着剤のストリップ(13a,13b)をそれぞれ塗布することを許容する為に、上記リボン(4)上に存在している上記ラベル(7a,7b)の先端と尾端とを、その上に載置することで、受けるようになっており、
上記複数の切断手段(5)は、上記転移ドラム(2)の回転方向に沿って、上記接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)の各々の背後に配置されていることを特徴とする装置。
【請求項5】
容器にラベルを貼付する為の装置であって、
複数のラベルが長手方向に沿って連続的に印刷されているラベリングリボン(4)を巻き出す為の巻き出しアセンブリ(3)によって供給される転移ドラム(2)であって、その横方向の面(2a)の周りに分配され、2つの連続するラベル(7a,7b)の間にある分離部(6)で上記リボン(4)を切断する為にそれぞれの対応する作動手段による命令で起動されることができる、複数の切断手段(5)を備え、切断後に分離された個々のラベル(7a,7b)をコンベヤ(11)で支持されている対応する容器(10,10a,10b)に接触させるようになっている転移ドラム(2)と、
上記転移ドラム(2)に面して接着剤を塗布する為の接着剤塗布ローラー(12)であって、上記切断手段(5)の上記作動手段の起動の結果として実行される上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、接着剤から成る少なくとも1つのライン(13)を上記リボン(4)上に存在している上記ラベル(7a,7b)に塗布するように設計されている接着剤塗布ローラー(12)と、
を備え、
上記巻き出しアセンブリ(3)は、上記転移ドラム(2)の回転中に、巻き出しアセンブリ(3)による上記転移ドラム(2)に対する上記リボン(4)の供給速度を変化させるようになっている制御手段(20)によって制御され、
上記転移ドラム(2)は、該転移ドラム(2)の周りに互いに隔てられた状態で分配されている複数の接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)を備え、
これらの接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)は、その少なくとも一部分が、上記転移ドラム(2)の上記横方向の面(2a)に対して隆起しており、上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、上記接着剤塗布ローラー(12)と協働して、上記リボン(4)上に存在している2つの連続するラベル(7a,7b)の先端と尾端との上に接着剤のストリップ(13a,13b)をそれぞれ塗布することを許容する為に、上記リボン(4)上に存在している上記ラベル(7a,7b)の先端と尾端とを、その上に載置することで、受けるようになっており、
上記制御手段(20)は、上記リボン(4)が載置されている上記接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)が上記塗布ローラー(12)の箇所を通過した後に、上記転移ドラム(2)に対する上記リボン(4)の供給速度に対して少なくとも1つの第1減速を行って、上記リボン(4)が載置されている上記接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)のための上記切断手段(5)を、上記塗布ローラー(12)が接着剤の塗布を完了している上記2つの連続するラベル(7a,7b)の上記分離部(6)にもたらすようになっていることを特徴とする装置。
【請求項6】
上記制御手段(20)は、上記リボン(4)からのラベルの分離後に、上記転移ドラム(2)に対する上記リボン(4)の供給速度に対して第2減速を行うようになっていることを特徴とする、請求項に記載の装置。
【請求項7】
上記複数の切断手段(5)は、夫々、ブレード(8)を有することを特徴とする、請求項1からのうちのいずれか1つに記載の装置。
【請求項8】
上記転移ドラム(2)は、複数の区画を有しており、
各区画は、2つの連続する接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)の間に備えられた、上記転移ドラム(2)の上記横方向の面(2a)の各部分に沿って延在しており、
上記転移ドラム(2)の直径は、各区画の長さが、上記リボン(4)上に存在している各ラベルの長さに、上記複数の切断手段(5)の中の1つの切断手段(5)の上記ブレード(8)と、対応する上記接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)の上記シート(17)の底と、の間に存在する間隔に実質的に等しい間隔をプラスしたものに等しくなるような直径であることを特徴とする、請求項を引用する請求項に記載の装置。
【請求項9】
容器にラベルを貼付する為の装置であって、
複数のラベルが長手方向に沿って連続的に印刷されているラベリングリボン(4)を巻き出す為の巻き出しアセンブリ(3)によって供給される転移ドラム(2)であって、その横方向の面(2a)の周りに分配され、2つの連続するラベル(7a,7b)の間にある分離部(6)で上記リボン(4)を切断する為にそれぞれの対応する作動手段による命令で起動されることができる、複数の切断手段(5)を備え、切断後に分離された個々のラベル(7a,7b)をコンベヤ(11)で支持されている対応する容器(10,10a,10b)に接触させるようになっている転移ドラム(2)と、
上記転移ドラム(2)に面して接着剤を塗布する為の接着剤塗布ローラー(12)であって、上記切断手段(5)の上記作動手段の起動の結果として実行される上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、接着剤から成る少なくとも1つのライン(13)を上記リボン(4)上に存在している上記ラベル(7a,7b)に塗布するように設計されている接着剤塗布ローラー(12)と、
を備え、
上記巻き出しアセンブリ(3)は、上記転移ドラム(2)の回転中に、巻き出しアセンブリ(3)による上記転移ドラム(2)に対する上記リボン(4)の供給速度を変化させるようになっている制御手段(20)によって制御され、
上記制御手段(20)は、上記コンベヤ(11)上の容器(10,10a,10b)の存在を検知する為のセンサ(18)に接続されており、
上記塗布ローラー(12)は、上記接着剤を上記リボン(4)に塗布することを可能とする為に該塗布ローラー(12)が上記転移ドラム(2)に接近する能動位置から、該塗布ローラー(12)が上記転移ドラム(2)から隔てられる非能動位置へ移動する、移動手段(21)を備えており、
上記移動手段(21)は、上記コンベヤ(11)上における少なくとも1つの容器(10,10a,10b)の欠落が上記センサ(18)によって検知された時、上記制御手段(20)により起動せしめられることができ、
上記塗布ローラー(12)を上記能動位置から上記非能動位置へ移動させる為に上記移動手段(21)に利用可能な時間は、実質的に、上記転移ドラム(2)の1つの区画全体が上記塗布ローラー(12)の前を通過するのに要する時間に対応することを特徴とする装置。
【請求項10】
容器にラベルを貼付する方法であって、
巻き出しアセンブリ(3)によって、転移ドラム(2)の横方向の面の周りに分配された複数の切断手段(5)を備えた上記転移ドラム(2)に、複数のラベルが長手方向に沿って連続的に印刷されているラベリングリボン(4)の少なくとも一部分を供給する供給ステップと、
上記切断手段(5)がそれぞれの作動手段による命令によって起動されることで上記リボン(4)を2つの連続するラベル(7a,7b)の間にある分離部(6)で切断する切断ステップと、
切断後に分離された個々のラベル(7a,7b)を上記転移ドラム(2)によって搬送し、該個々のラベル(7a,7b)を、コンベヤ(11)で支持されている対応する複数の容器(10,10a,10b)に接触させる搬送ステップと、を含み、
上記巻き出しアセンブリ(3)は、上記転移ドラム(2)の回転中に、巻き出しアセンブリ(3)による上記転移ドラム(2)に対する上記リボン(4)の供給速度を変化させるようになっている制御手段(20)によって制御され、
上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、上記リボン(4)の少なくとも一部分上に存在する上記ラベル(7a,7b)上に、接着剤(13)から成る少なくとも1つのライン(13)を塗布し、
上記リボン(4)の上記少なくとも一部分上における接着剤の塗布は、上記転移ドラム(2)に面するように配置されている、接着剤を塗布する為の接着剤塗布ローラー(12)との接触によって実行され
上記転移ドラム(2)は、該転移ドラム(2)の周りに互いに隔てられた状態で分配されている複数の接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)を備え、
これらの接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)は、その少なくとも一部分が、上記転移ドラム(2)の上記横方向の面(2a)に対して隆起しており、上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、上記接着剤塗布ローラー(12)と協働して、上記リボン(4)上に存在している2つの連続するラベル(7a,7b)の先端と尾端との上に接着剤のストリップ(13a,13b)をそれぞれ塗布することを許容する為に、上記リボン(4)上に存在している上記ラベル(7a,7b)の先端と尾端とを、その上に載置することで、受けるようになっており、
上記複数の接着剤結合領域(14,140a,140b,140c,140d)は、夫々、上記転移ドラム(2)の主たる上記横方向の面に対して隆起した状態で配置されている1対の載置接触面(14a,14b)であって、上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、上記リボン(4)上に存在している2つの連続するラベル(7a,7b)のうちの一方の上記尾端と他方の上記先端とを、夫々、その上に載置することで、受けるように設計されている1対の載置接触面(14a,14b)を備えていることを特徴とする方法。
【請求項11】
上記リボン(4)の上記少なくとも一部分上に存在する2つの連続するラベル(7a,7b)の尾端上と先端上とに、夫々、その都度、接着剤(13)から成る1つのラインを塗布することを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
容器にラベルを貼付する方法であって、
巻き出しアセンブリ(3)によって、切断手段(5)を備えた転移ドラム(2)に、複数のラベルが長手方向に沿って連続的に印刷されているラベリングリボン(4)の少なくとも一部分を供給する供給ステップと、
上記リボン(4)を2つの連続するラベル(7a,7b)の間にある分離部(6)で切断する切断ステップと、
切断後に分離された個々のラベル(7a,7b)を上記転移ドラム(2)によって搬送し、該個々のラベル(7a,7b)を、コンベヤ(11)で支持されている対応する複数の容器(10,10a,10b)に接触させる搬送ステップと、を含み、
上記巻き出しアセンブリ(3)は、上記転移ドラム(2)の回転中に、巻き出しアセンブリ(3)による上記転移ドラム(2)に対する上記リボン(4)の供給速度を変化させるようになっている制御手段(20)によって制御され、
上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、上記リボン(4)の少なくとも一部分上に存在する上記ラベル(7a,7b)上に、接着剤(13)から成る少なくとも1つのライン(13)を塗布し、
最初のステップにおいて、上記リボン(4)の少なくとも一部分を、上記転移ドラム(2)に対して、該転移ドラム(2)の速度に同期する第1速度で供給し、
上記リボン(4)の上記少なくとも一部分に対して、接着剤(13)から成る各ラインを、上記リボン(4)の上記少なくとも一部分上に存在する2つの連続するラベル(7a,7b)の尾端上と先端上とに塗布した後に、少なくとも、上記切断手段(5)が、上記接着剤の塗布が完了している上記2つの連続するラベル(7a,7b)の上記分離部(6)に位置決めされる迄、上記第1速度よりも低い第2速度で供給することを特徴とする方法。
【請求項13】
上記切断手段(5)の起動後、上記リボン(4)の少なくとも一部分を該リボン(4)の残りの部分から切断した後に、分離された上記ラベル(7a)を上記リボン(4)から離隔させる為に、上記リボン(4)の少なくとも一部分を、上記転移ドラム(2)に対して、上記第2速度よりも低い第3速度で供給することを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
容器にラベルを貼付する方法であって、
巻き出しアセンブリ(3)によって、切断手段(5)を備えた転移ドラム(2)に、複数のラベルが長手方向に沿って連続的に印刷されているラベリングリボン(4)の少なくとも一部分を供給する供給ステップと、
上記リボン(4)を2つの連続するラベル(7a,7b)の間にある分離部(6)で切断する切断ステップと、
切断後に分離された個々のラベル(7a,7b)を上記転移ドラム(2)によって搬送し、該個々のラベル(7a,7b)を、コンベヤ(11)で支持されている対応する複数の容器(10,10a,10b)に接触させる搬送ステップと、を含み、
上記巻き出しアセンブリ(3)は、上記転移ドラム(2)の回転中に、巻き出しアセンブリ(3)による上記転移ドラム(2)に対する上記リボン(4)の供給速度を変化させるようになっている制御手段(20)によって制御され、
上記リボン(4)からの上記ラベルの分離前に、上記リボン(4)の少なくとも一部分上に存在する上記ラベル(7a,7b)上に、接着剤(13)から成る少なくとも1つのライン(13)を塗布し、
少なくとも1つの容器が上記コンベヤ(11)上で欠落している時、少なくともセンサ(18)が該欠落後に最初の容器(10b)が到着したことを検知する迄、上記巻き出しアセンブリ(3)を減速又は停止することにより、上記転移ドラム(2)に対して上記リボン(4)の供給を保留し、そして、上記塗布ローラー(12)を上記転移ドラム(2)から離隔させることによって、上記転移ドラム(2)に既に供給されている上記リボン(4)の上記一部分における上記接着剤の塗布を保留することを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器にラベルを貼付する為の装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
周知の通り、一般に、容器上に、そして、特に、ボトル(瓶)上に、印刷ラベルの貼付を自動的に行うことを可能にするラベル貼付装置が、広く用いられている。
【0003】
一般に、ラベル貼付装置は、ボトルのコンベヤ(運搬装置)を有している。該コンベヤは、典型的には、個々のボトルの為の複数の支持体(支柱、土台)であって、個々のボトルをそれらの自らの軸周りに回転させるように適合されている複数の支持体、が設けられた回転式コンベヤによって構成されている。そして、そのような装置には、更に、転移ドラム(転写ドラム)が設けられている。該転移ドラムによって、該転移ドラムの前に連続的に供給される各ボトル上に、ラベルを貼付することが可能になる。該ラベルは、リール上に巻かれている連続するラベルのリボンを切断することによって、得られるようになっている。
【0004】
そのようなリボンは、ボトルと接触することが意図されている面上に、複数のラベルに予め塗布されている複数列の接着剤(接着剤から成る複数のライン)を有する。それら複数列の接着剤は、それらの進行方向に依存して、ラベルの先端つまり前端且つラベルの尾端つまり後端に塗布されているか、又はラベルの全面に塗布されている。或いは、ラベルは、予め塗布された接着剤なしとすることもでき、このような場合には、ラベル貼付ユニットには、使用時に、つまりラベルがボトルに貼り付けられる直前に、整列するラベル上に接着剤を塗布する接着アセンブリが設けられる。
【0005】
より具体的には、上記2つ目のタイプのリボンを扱うのに使用されるラベル貼付装置には、リールからリボンを巻き出す(ほどく)為のローラーが設けられている。このローラは、ブレードが設けられた切断ドラムに供給する。該ブレードは、固定されたブレードと協働して、或いは各アクチュエータによって駆動されるそれらの動作によって、1つのラベルと次のラベルとの間で、リボンを切断する。続いて、切断後に一旦分離された個々のラベルは、切断ドラムから転移ドラムに移される。該転移ドラムは、この場合、接着剤を塗布する為のローラーに横方向に面しており、該ローラーは、個々のラベル上に、接着剤の2つのストリップ(細長い小片)を、ラベルが回転式コンベヤによって支持される対応するボトルに接着されるべく転移ドラムによって案内される前に、該転移ドラムによって押しつけられるラベルの先端と尾端つまり進行方向前端と後端とに塗布する。
【0006】
特に、転移ドラムは、複数の区画又は複数の区域に分割されており、各区画又は各区域は、切断ドラムから単一のラベルを受けるように適合されている。転移ドラムの種々の区域の両端部には、該転移ドラムの主たる横方向の面(lateral surface)に対して隆起している(浮き彫りされている)(in relief)2つの接着剤結合領域が存在する。該2つの接着剤結合領域は、ラベルの先端と尾端とが停止する(接触)する、ランナーと呼ばれる各ブロックによって形成されている。これにより、ラベルが、接着剤を塗布するローラー(接着剤塗布ローラー)の前を通過する時に、該ローラーは、接着剤から成るただ2つのストリップ(細長い小片)を、それらのラベルの先端と尾端とに塗布する。
【0007】
上記ラベルが上記接着剤塗布ローラーに付着したままになることを防止する為に、それらは、転移ドラムの横方向の面に設けられている穴を通しての強制的な吸気により得られるかなりの引力の適用によって、転移ドラムの横方向の面にくっついたまま(付着したまま)の状態に維持されることが注目されねばならない。
【0008】
ラベル貼付装置の稼働中、巻き出しローラーは、いずれの場合も、切断ドラムに、リボンの一部分を供給する。該リボンの一部分は、上記回転式コンベヤの決定された支持体上に配置されているボトル上への貼付が意図されているラベルに対応する。そして、上記切断ドラムは、対応するボトルのためにそのラベルが転移ドラムによって直後に利用できるように、そのラベルを切断する。
【0009】
分離された個々のラベルは、転移ドラムにくっつくので、従来装置においては、しばしば、上記塗布ローラーが転移ドラムを接着剤で汚し得る、ということが起こり、この結果、その必要なクリーニングを実行する為に、装置の運転が停止されねばならない、ということが起こる。
【0010】
ラベル貼付装置に加えて、瓶詰め区域では、ボトルを製造するブロー成形機と、ボトルに充填してボトルにキャップを被せる充填機とを用いる。
【0011】
今日、「トリブロック(三ブロック)」パッケージングシステムの使用が、徐々に普及してきている。該システムにおいて、ラベル貼付装置は、種々の異なる装置間におけるボトルのバッファ(緩衝装置)を成すコンベヤベルトの介在無しに、上流に配置されたブロー成形機と、下流に配置された充填機との間に、並んで挿入される。
【0012】
トリブロックシステムに関しては、従って、ブロアの不正確な運転のために、ブロアから出力されラベル貼付装置に入力される一連の複数のボトルから1つのボトルがなくなってしまうかも知れない、ということが起こり得る。この結果、実際には到着しなかった1つのボトルを保持すべきであった、ラベル貼付装置の回転式コンベヤの支持体は、空のままになる、ということが起こり得る。
【0013】
この状況において、対応するボトルが欠落しているにもかかわらずラベルが与えられることを防止する為に、従来のラベル貼付装置においては、通常、光電セルにより提供されるセンサが設けられた制御システムが存在している。該光電セルは、回転式コンベヤの支持体上に対応するボトルが効果的に存在していることの結果として、ラベルの製造を許容する為のクリアランス信号を送るように、設計されている。
【0014】
1つ以上のボトルが回転式コンベヤの支持体上に無い場合、切断ドラムに供給しない為に、上記制御システムは、上記光電セルによって送られた信号に続いて、巻き出しローラーを停止させるか、又は該巻き出しローラーの速度を落とすであろう。これは、欠落しているボトルに到達すべきであったラベルを製造しないようにする為である。そして、ボトルの欠落が無くなった後に、上記制御システムは、上記巻き出しローラーの回転速度を、後で、復帰(回復)させるであろう。
【0015】
又、ボトルが回転式コンベヤの支持体上に無い状況において、上記接着剤塗布ローラーが、回転式コンベヤ上での対応するボトルの欠落に起因して、ラベルを受け取らない区域の接着剤結合領域上に接着剤を塗布しないようにする為に、上記塗布ローラーには、該ローラーを、転移ドラムの接着剤結合領域と実質的に接触するその能動位置(この位置で、塗布ローラーは、接着剤から成る細長い小片をラベルに塗布することができる。)から、転移ドラムの接着剤結合領域から分離する非能動位置に、移動させることを可能にする移動手段が設けられている。
【0016】
上記接着剤塗布ローラーの上記能動位置から上記非能動位置への変位は、上記接着剤塗布ローラーの前における、ボトルが欠落する前に供給されるべき最後のラベルの尾端が載っている転移ドラムの接着剤結合領域の通過と、回転式コンベヤ上において対応するボトルが存在しないことに起因して切断ドラムから移送されない最初のラベルの先端が載るべき、直後の接着剤結合領域の通過と、の間で経過する時間内に生じなければならない。
【0017】
上記転移ドラムの種々の区域に関して、尾端の接着剤結合領域と、先端の接着剤結合領域との間の距離は、含まれる転送ドラムの全体的な寸法を維持する為に減じられねばならないから、その時、1つ以上のボトルが欠落した場合における、上記接着剤塗布ローラーの上記能動位置から上記非能動位置への推移(通過、passing)と、上記欠落後の最初のボトルに向けて意図される切断ドラムによるラベルの供給を目的とする、上記非能動位置から上記能動位置への続く復帰とは、極めて短い時間内に生じなければならない。
【0018】
この事実は、装置により達成されることができる動作速度における限界(限度)の決定に加えて、又、その構成における難しさを伴う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の目的は、1つ以上の容器が欠落する場合に、接着剤塗布ローラーを能動位置と非能動位置との間で移動させる為の十分に長い時間を有しつつも、容器のラベリング(ラベルの貼り付け)を高速度で実行できるラベル貼付装置を考え出す(工夫する)ことによって、上記問題に対する解決策を提供することである。
【0020】
この目的の範囲内において、本発明の1つの目的は、転移ドラムを接着剤で汚す危険を回避できるラベル貼付装置を提供することである。
【0021】
本発明の他の目的は、ラベルが接着剤塗布ローラーに付着する可能性を効果的に防止できるラベル貼付装置を提供することである。
【0022】
本発明の他の目的は、予め接着剤が塗布されているラベリングリボン(labeling ribbons)と、予め接着剤が塗布されていないラベリングリボンと、に対して、無関係に、動作できるラベル貼付装置を提供することである。
【0023】
本発明の他の目的は、構成の見地から提供し易い、ラベル貼付装置を提供するステップで構成される。
【0024】
本発明の他の目的は、その動作における信頼性と安全性に関して、最も広い保証を提供できるラベル貼付装置を提供することである。
【0025】
本発明の更なる目的は、加えて、純粋に、経済的な観点から、競争力があるような低コストのラベル貼付装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0026】
これ以降で、より鮮明になるであろう、この目的、これらの目的、そして他の目的は、請求項1に係る本発明に従い、容器にラベルを貼付する為の装置によって達成され、そして、請求項13に係る本発明に従い、容器にラベルを貼付する方法によって、達成される。
【0027】
更なる特徴と利点は、本発明に係る装置の、好ましいが、しかし排他的ではない、実施形態の記載から、より鮮明になるであろう。該実施形態は、添付図面において、非制限的な例として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明に従う装置の上からの概略平面図であって、その動作のステップの順序に従う概略平面図である。
図2】本発明に従う上記装置の上からの概略平面図であって、その動作のステップの順序に従う概略平面図である。
図3】本発明に従う上記装置の上からの概略平面図であって、その動作のステップの順序に従う概略平面図である。
図4】本発明に従う上記装置の上からの概略平面図であって、その動作のステップの順序に従う概略平面図である。
図5】本発明に従う上記装置の上からの概略平面図であって、その動作のステップの順序に従う概略平面図である。
図6】本発明に従う上記装置の上からの概略平面図であって、その動作のステップの順序に従う概略平面図である。
図7】1つの容器がコンベヤ上に無い場合における、本発明に従う上記装置の動作の概略図である。
図8】上記1つの容器が上記コンベヤ上に無い場合における、本発明に従う上記装置の動作の概略図である。
図9】上記1つの容器が上記コンベヤ上に無い場合における、本発明に従う上記装置の動作の概略図である。
図10】上記1つの容器が上記コンベヤ上に無い場合における、本発明に従う上記装置の動作の概略図である。
図11】上記1つの容器が上記コンベヤ上に無い場合における、本発明に従う上記装置の動作の概略図である。
図12】上記1つの容器が上記コンベヤ上に無い場合における、本発明に従う上記装置の動作の概略図である。
図13】上記1つの容器が上記コンベヤ上に無い場合における、本発明に従う上記装置の動作の概略図である。
図14】本発明に従う上記装置の転移ドラムと連携するランナーの斜視図である。
図15】上記ランナーの正面図である。
図16】上記ランナーの上からの図である。
図17】接着剤塗布ローラーに面する(対向する)上記ランナーの図15のX-X線断面図である。
図18】本発明に従う上記装置によって用いられるラベリングリボンであって、塗布された接着剤から成る2つの細長い小片(ストリップ)又はライン(線、縞、筋、lines)を有するラベリングリボンを示している。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図面を参照すると、本発明に従う、容器にラベルを貼付する為の装置は、大略、参照番号1で示されている。該装置は、巻き出しアセンブリ3から、ラベリングリボン4を受けるように設計されている転移ドラム(転写ドラム)2を有している。該巻き出しアセンブリ3は、例えば、少なくとも1つのディスペンサ-ローラー3aと、フィーダ対向ローラー3bとを有している。ラベリングリボン4は、予め塗布された接着剤を有していない。該ラベリングリボン4は、その延長部分に沿って連続的に印刷された複数のラベルを支持している。そして、該ラベリングリボン4は、張力手段を介在する不図示のリールから来る。該張力手段は、又、単純化を目的として示されていない。
【0030】
好都合にも、転移ドラム2は、その横方向の面2aに、不図示の吸引手段に接続されている複数の穴を有している。該吸引手段は、上記リボン4がその横方向の面2aに付着状態に維持されることを保証する。
【0031】
転移ドラム2には、更に、該転移ドラムの軸周りに、適切に、互いに角度をもって隔てられ、分配された複数の切断手段5が設けられている。リボン4上に存在する、2つの連続するラベル7a,7bの間の分離部6において、該リボン4の切断を実行する為に、上記切断手段5は、各作動手段によるコマンド(命令、指令)に基づき、互いに独立して起動せしめられることができる。
【0032】
例えば、切断手段5は、各々、転移ドラム2と一体化した各ブレード8を有しており、対応する作動手段は、転移ドラム2に形成されたチャンバ9を有している。該チャンバ9は、転移ドラム2の上記横方向の面2aで開口しており、上記ブレード8を受け入れている。該チャンバ9は、エアー抜き手段に接続されるように適合されている。これにより、リボン4は、チャンバ9内に引き込まれ、ブレード8に対し押圧されることが可能になり、結果的に、それが切断されることになる。
【0033】
特に、転移ドラム2は、切断後に分離された個々のラベルを、コンベヤ11により支持されている対応する容器10に接触させるように設計されている。コンベヤ11は、例えば、複数の支持体(支柱、土台)が設けられた回転式コンベヤ11aによって、構成される。該複数の支持体は、その上に静止す各容器10を受け入れて、その自らの軸周りにそれを回転させるように設計される。
【0034】
本発明に従って、接着剤を塗布する為のローラー(接着剤塗布ローラー、塗布ローラー)12は、上記転移ドラム2に面して(対向して)いる。そして、その機能は、ラベルがリボン4から、切断手段5により実行される切断によって、分離される前に、リボン4上に存在するラベルに、接することで、接着剤から成る少なくとも1つのライン(線、縞、筋、line)13を塗布することである。上記切断手段5により実行される切断は、それらの作動手段の起動に続いて実行される。
【0035】
特に、上記転移ドラム2には、該転移ドラム2の周りに、互いに隔てられ、分配されている、複数の接着剤結合領域14が設けられている。
【0036】
そのような接着剤結合領域14は、少なくともその1つの部分をもって、転移ドラム2の上記横方向の面2aに対して隆起して(浮き出て)(in relief)いる。そして、そのような接着剤結合領域14は、リボン4上に存在するラベルの先端と尾端とを、その上に載置することで、受けるようになっている。これにより、上記塗布ローラー12と協働して、ラベルの先端と尾端との上に、接着剤から成る細長の各小片13a,13bを塗布することが、許容される。
【0037】
より詳しくは、各接着剤結合領域14には、都合の良いことに、1対の載置接触面(resting contact surface)14a,14bが設けられている。該各1対の載置接触面14a,14bは、両方共、転移ドラム2の主たる上記横方向の面2aに対して隆起した状態で、配置されている。そして、該各1対の載置接触面14a,14bは、夫々、リボン4上に存在する2つの連続するラベル7a,7bのうちの一方の尾端と他方の先端とを、その上に載置することで、受けるように設計されている。次いで、上記切断手段5の起動により、上記2つの連続するラベル7a,7bは、互いに分離され、従って、リボン4から分離される。
【0038】
都合の良いことに、各接着剤結合領域14は、特に図14に示されるブロック15によって基本的に構成される各ランナーにより提供されている。該各ランナーは、転移ドラム2によって支持されており、該各ランナー上には、上記載置接触面14a,14bが形成されている。好都合にも、ブロック15には、転移ドラム2と連携する吸引手段に接続された複数のポート16が横切っており、これにより、加えて、接着剤結合領域14に対するリボン4の付着が保証される。
【0039】
上記接着剤結合領域14は、更に、上記各載置接触面14a,14bの間に、シート(つまり座部)17を有している。該シート17は、転移ドラム2の軸方向に延在している。又、該シート17は、リボン4上に存在する2つの連続するラベル7a,7bの間にある上記分離部6を、内部に、受け入れるように設計されている。そのようなシート17は、本質的に、ブロック15の外面に形成された凹部によって提供される。
【0040】
特に、接着剤結合領域14には、ラベル7a,7bの間にある上記分離部6を、シート17の底に向けて引き付けることを可能にする手段が設けられている。これにより、加えて、上記塗布ローラー12による分離部6上への接着剤の塗布が防止される。そのような引き付け手段は、シート17を形成しているブロック15の凹部にある、上記複数のポート16によって提供されている。
【0041】
例示されているように、接着剤結合領域14は、各々、都合の良いことに、リボン4を切断する各切断手段5と連携しており、該切断手段5は、好都合にも、それらの領域に隣接して、横方向に配置されている。
【0042】
より具体的に、切断手段5は、転移ドラム2の回転方向に関して、対応する接着剤結合領域14の背後に位置決めされている。
【0043】
このようにして、上記転移ドラム2は、基本的に、複数の区画に分割されている。該複数の区画は、転移ドラム2の横方向の面2aの、2つの連続する接着剤結合領域14の間にある各部に対して延在している。特に、転移ドラム2の上記複数の区画の各々は、リボン4のラベルが付着するように、該ラベルを連続的に受けるべく設計されている。そして、転移ドラム2の上記複数の区画の各々には、転移ドラム2の回転方向に関して、その前端に配置されたリボン4を切断する各切断手段5が、設けられている。
【0044】
転移ドラム2は、上記コンベヤ11の速度に同期する一定速度で、回転駆動される。そして、より具体的には、示されている実施形態に関して、該転移ドラム2は、回転式コンベヤ11aと同位相になるように、回転せしめられ、これにより、切断後に得られた個々のラベルを、連続的に、回転式コンベヤ11aの決定された支持体(支柱、土台)11bの上に配置されている容器10に搬送できるようになっている。
【0045】
好都合にも、上記巻き出しアセンブリ3は、便宜上、図1においてのみ概略的に示される制御手段20によって駆動される。該制御手段20により、転移ドラム2の回転中に、リボン4が該転移ドラム2に供給される速度を変化させることが可能になる。
【0046】
より具体的には、動作の第1ステップにおいて、上記制御手段20は、リボン4を転移ドラム2に第1速度で供給するように、巻き出しアセンブリ3の駆動(作動、actuation)を命令する。該第1速度は、転移ドラム2の速度に対して、同期している。このステップにおいて、リボン4は、転移ドラム2によって、スリップする(滑る)ことなく、引っ張られる(entrained)。
【0047】
続いて、リボン4が転移ドラム2の接着剤結合領域14上に静止している(載置されている)状態で、該接着剤結合領域14が、一旦、上記塗布ローラー12の前を通過すると、リボン4を転移ドラム2に上記第1速度よりも低い第2速度で供給する為に、上記制御手段20は、巻き出しアセンブリ3の減速を命令する。この結果、転移ドラム2は、リボン4に対して、スリップする。これによって、リボン4が静止している接着剤結合領域14の直後にある上記切断手段5は、上記塗布ローラー12による接着剤の塗布が完了している2つの連続するラベル7a,7bの間にある上記分離部6に導かれる(もたらされる)ことになる。これにより、この切断手段5は、対応する作動手段の続く起動に次いで、リボン4からのラベル7aの分離を実行できる。
【0048】
示されている実施形態に関して、上記切断手段5の起動は、接着剤の塗布が完了している2つの連続するラベル7a,7bの間にある分離部6に切断手段がもたらされた時の切断手段が配置される角度位置において、切断手段5のチャンバ9に必然的に接続される吸気ポートを提供することにより、実現される。これにより、ラベル7a,7bの間にある分離部6のチャンバ9内への吸引が生じ、その結果として、分離部を切断するブレード8に対してその分離部が圧接される。
【0049】
都合の良いことに、リボン4からの個々のラベル7aの切断後に、上記制御手段20は、第2の減速(第2減速)を命令するように、又は、任意に、ラベルの長さに関連して、上記巻き出しアセンブリ3の回転動作の反転を命令するように、なっている。このようにして、リボン4は、第2速度よりも低い第3速度で供給され、これにより、リボン4から分離された単一のラベル7aを、リボン4の残りのものから離隔させることが許容され、そして、直後の接着剤結合領域14が上記塗布ローラー12に達する前に、リボン4に取り付いたままになっている連続するラベル7bの尾端を、直後の接着剤結合領域14上に位置決めすることが許容される。
【0050】
2つの連続する切断手段5のブレード8の間にある転移ドラムの横方向の面によって記述される円周部に沿って測定されるその各区画の長さが、各ラベル7a,7bの長さに、1つの切断手段5のブレード8とそれに対応する接着剤結合領域14のシート17の底(底面、bottom)との間の間隔(スペース)をプラス(加算)したものに等しくなるような直径を上記転移ドラム2に与えることにより、第2の減速を回避することができ、それ故、巻き出しアセンブリ3に与える機械的ストレス(機械的応力)をより小さくできる可能性があることに、注目されるべきである。
【0051】
都合の良いことに、上記制御手段20は、コンベヤ11上の容器10の存在を検知する為のセンサ18に接続されている。そして、上記塗布ローラー12には、便宜上、図1にのみ概略的に示されている移動手段21が設けられている。該移動手段21は、塗布ローラー12を、接着剤をリボン4に塗布することを許容する為に該塗布ローラー12が転移ドラム2に接近する能動位置から、該塗布ローラー12が転移ドラム2から隔てられる非能動位置へ、移動させるようになっている。
【0052】
特に、上記塗布ローラー12を移動させる上記移動手段21は、コンベヤ11上に少なくとも1つの容器10が無いことをセンサ18が検知した時に、上記制御手段20によって起動せしめられることができる。
【0053】
本発明に従う装置の場合、上記塗布ローラー12を上記能動位置から上記非能動位置へ移動する為に、上記移動手段21に利用可能な時間は、従来の装置で利用可能な時間よりも遙かに長いことが、注目されるべきである。これは、それが、2つの連続する接着剤結合領域14が上記塗布ローラー12の前を通過するのに必要な時間に対応しており、そして、それが、従って、上記転移ドラム2の全体の区画が上記塗布ローラー12の前を通過するのに要する時間に等しいからである。
【0054】
本発明に従う上記装置の動作は、以下のものである。
【0055】
図1は、動作の第1ステップを示している。該第1ステップにおいて、上記巻き出しアセンブリ3により上記転移ドラム2に供給されるリボン4は、リボン4上に存在している2つの連続するラベル7a,7bの尾端と先端とが転移ドラム2の接着剤結合領域14の載置接触面14,14bに配置された状態で、転移ドラム2に付着(密着、adheres)する。このステップにおいて、少なくとも、ラベル7a,7bが載置されている接着剤結合領域14が上記塗布ローラー12の前を通過する迄、巻き出しアセンブリ3は、転移ドラム2の回転速度に同期した速度で、リボン4を転移ドラム2に供給する。上記塗布ローラー12は、接着剤のストリップ(つまり接着剤から成る細長い小片)13a,13bを、夫々、ラベル7aの尾端と、ラベル7bの先端との上に置く。
【0056】
図2は、動作の第2ステップを示している。該第2ステップにおいて、上記制御手段20は、上記先のステップにおいて上記塗布ローラー12の前を通過した上記接着剤結合領域14の直後にある切断手段5が、図3に示すように、リボン4上での転移ドラム2のスリップにより、2つのラベル7a,7bの間にある上記分離部6に移動する迄(もたらされる迄)、上記巻き出しアセンブリ3の速度の減速を命令する。
【0057】
この時、図4に示されるように、上記巻き出しアセンブリ3は、再度、制御手段20により、転移ドラムの速度に同期する速度で作動(駆動)せしめられる一方、2つのラベル7a,7bの間にある上記分離部6に移動せしめられた上記切断手段5は、リボン4の切断とラベル7aの分離とを実現するように、対応する作動手段が起動せしめられる角度位置に達する。
【0058】
その後、転移ドラム2の回転が継続し、この結果、ラベル7aは、転移ドラム2と回転式コンベヤ11aとの接触領域であって、対応する容器10に対してラベル7aの転移が生じる接触領域に接近する。同時に、上記制御手段20は、巻き出しアセンブリ3の速度において、第2の減速を命令する。これにより、図6に示すように、後続の接着剤結合領域14は、リボン4に付着したままになっているラベル7bの尾端と、該ラベル7bに続くラベル7cの先端とに、その載置接触面14a,14bが位置する状態をもって、位置決めされる。このようにして、上記の如く動作は、再開されることになる。
【0059】
上記センサが、上記コンベヤ11上で、1つ以上の容器10の欠落(つまり不在)を検知した場合(時)、一旦、該欠落の前に存在している最後の容器10のためのラベルの尾端が載置されている接着剤結合領域14が塗布ローラー12の前を通過すると、上記制御手段20は、塗布ローラー12が上記能動位置から上記非能動位置に移動するように、該塗布ローラー12の上記移動手段21の起動を命令する。そして、上記制御手段20は、上記巻き出しアセンブリ3の停止、又は、場合により、減速、を命令する。これによって、上記欠落した箇所におけるラベルは、上記転移ドラム2によって供給されることはない。
【0060】
その後、上記センサ18が、上記欠落後の最初の容器の存在を検知した時、上記制御手段20は、上記巻き出しアセンブリ3の再起動と、上記塗布ローラー12の能動位置への復帰と、を命令する。これにより、上記転移ドラム2は、コンベヤ11から到着する容器10へのラベルの供給を再開することができる。
【0061】
図7図13は、コンベヤ11上に入ってくる容器の流れの中で、1つの容器10が欠落している場合における、上記装置の一連の動作のステップを示している。これらの図において、記載をより明確化する為に、上記転移ドラム2の接着剤結合領域は、140a,140b,140c及び140dで示される。一方、上記欠落の直前直後の容器は、夫々、10a及び10bで示される。
【0062】
より詳細には、図7は、センサ18がコンベヤ11のステーション100における容器の欠落を検知して、接着剤結合領域140aが塗布ローラー12の前を通過した時に、該塗布ローラー12が、接着剤から成る細長い小片13a,13bを、夫々、ラベル7aの尾端とラベル7bの先端とに、供給を完了した状況を示している。ここで、ラベル7aは、コンベヤ11上のステーション100の直前にある容器10aのためのものであり、又、ラベル7bは、ステーション100の直後にある容器10bのためのものである。
【0063】
図8に示されるように、上記接着剤結合領域140aが通過してしまうや否や、上記塗布ローラー12は、上記非能動位置に退避せしめられ、そして、上記リボン4は、減速を開始し、ラベル7aの切断を目的として正確に位置決めされるべく、転移ドラム2に対しスリップする。
【0064】
図9に示されるように、ラベル7aの切断後、リボン4は、後続する接着剤の塗布を目的として正確に位置決めされるべく、更なる減速を開始する。該接着剤の塗布は、接着剤結合領域140bで行われる代わりに、接着剤結合領域140cで行われるであろう。
【0065】
図10において、既に切断されているラベル7aは、容器10aに貼り付けられ、リボン4は、転移ドラム2上でスリップするように、そのまま維持される。そして、接着剤結合領域140bは、ラベル7bが接着剤で塗布されることなく、上記塗布ローラー12の前を通過する。該ラベル7bが接着剤で塗布されないのは、上記塗布ローラー12が、まだ、上記非能動位置にあるからである。
【0066】
図11に関して、接着剤結合領域140cが上記塗布ローラー12の近傍に達するや否や、リボン4は、転移ドラム2の速度に同期する速度に復帰せしめられるべく、加速を開始し、そして、上記塗布ローラー12は、上記能動位置に復帰せしめられる。
【0067】
図12において、上記リボン4は、転移ドラム2の周囲速度(外面速度)に一致する一定速度に復帰せしめられている。これにより、上記塗布ローラー12は、接着剤結合領域140cで、接着剤を塗布することができる。そして、この瞬間から、上記装置はその通常動作を再開し、上述したステップが行われて、図13が示すように、ラベル7bが切断されてボトル10bに貼り付けられる。
【0068】
上述のことから、本発明は、十分に、上記設定した目的と課題を達成できることが、理解され得る。
【0069】
本発明のその全ての特徴は、有利なもの、好都合なものとして、或いは同様なものとして、示されたが、本発明のその全ての特徴は、欠落していても、或いは均等な特徴によって置換されても良い。
【0070】
一般的な教示内容を参考にして、或いは特定の実施形態に関連して、説明された上記個々の特徴は、全て、他の実施形態に存在していても良く、或いはそのような実施形態における特徴に代わっても良い。
【0071】
このように着想される本発明は、多数の変形形態やバリエーションを許容し、これらの全ては、添付されている請求項のスコープの範囲内にある。
【0072】
実際問題として、用いられる材料が特定の使用(使用法、使用目的、use)に適合する場合には、該材料と、寸法構成と、形状とは、必要条件に従った、どのようなものであっても良い。
【0073】
更に、その全ての詳細は、他の技術的に均等な要素に置き換えられても良い。
【0074】
この出願が優先権を主張するイタリア特許出願第102016000128413号(UA2016A009224)の記載は、参照により、この中に、組み込まれている。
【0075】
どの請求項にも記載されている技術的特徴が引用符号を伴っているところでは、それらの引用符号は、請求項の明瞭さを増すただ1つの目的の為に含まれており、従って、そのような引用符号は、該引用符号により例として特定されている各要素を解釈する上で、どのような制限的効果も全く有していない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
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図17
図18