(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-21
(45)【発行日】2023-06-29
(54)【発明の名称】ガラス製品を製造する方法および設備
(51)【国際特許分類】
C03B 23/045 20060101AFI20230622BHJP
C03B 23/055 20060101ALI20230622BHJP
C03B 23/18 20060101ALI20230622BHJP
A61J 1/05 20060101ALI20230622BHJP
A61M 5/31 20060101ALI20230622BHJP
【FI】
C03B23/045
C03B23/055
C03B23/18
A61J1/05 311
A61M5/31 530
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021093844
(22)【出願日】2021-06-03
【審査請求日】2021-10-01
(31)【優先権主張番号】10 2020 114 886.0
(32)【優先日】2020-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】517391990
【氏名又は名称】ゲレスハイマー レーゲンスブルク ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】GERRESHEIMER REGENSBURG GMBH
(73)【特許権者】
【識別番号】505273394
【氏名又は名称】ゲレスハイマー ビュンデ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Gerresheimer Buende GmbH
【住所又は居所原語表記】Erich-Martens-Strasse26-32,D-32257Buende,Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100210790
【氏名又は名称】石川 大策
(72)【発明者】
【氏名】ボルフラム、アッカー
(72)【発明者】
【氏名】リヒャルト、マルティン、キーナー
(72)【発明者】
【氏名】ブラジスラフ、レップ
【審査官】大西 美和
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0161380(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0161383(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0114043(US,A1)
【文献】特開2020-066572(JP,A)
【文献】特開2015-107636(JP,A)
【文献】特開2014-034514(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C03B 23/04-23/08
A61J 1/00
A61M 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を製造する方法であって、
-受容部回転数で受容部回転軸線(31)を中心としてガラス中間製品(9)、特にガラス管を回転させるステップと、
-ローラ回転数でローラ回転軸線(29)を中心として少なくとも1つの成形ローラ(25)を回転させるステップと、
-前記少なくとも1つの成形ローラ(25)と前記ガラス中間製品(9)とを、賦形のために成形転動接触させるステップであって、成形転動接触から、前記受容部回転軸線(31)が、半径方向(37)で中間製品半径だけ離間しており、前記成形転動接触から、前記ローラ回転軸線(29)が、半径方向(37)でローラ半径だけ離間している、ステップと
を含む方法において、
前記受容部回転数に対する前記ローラ回転数の比を、前記方法実施中に、前記ローラ半径に対する前記中間製品半径の比に依存して制御する、方法。
【請求項2】
前記中間製品半径を、前記成形転動接触中に、前記ローラ回転軸線(29)と前記受容部回転軸線(31)との間の間隔を縮小することによって、初期半径から最終半径へと縮小し、前記ローラ回転数を、前記初期半径から前記最終半径への前記縮小中に減じ、特に前記中間製品半径に比例して減じ、かつ/または前記受容部回転数に対する前記ローラ回転数の比を、前記初期半径から前記最終半径への前記縮小中に小さくし、特に中間製品半径に比例して小さくする、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記初期半径から前記最終半径への前記縮小を、半径方向(37)への前記少なくとも1つの成形ローラ(25)の送りにより行い、かつ/または前記ローラ回転数を、前記少なくとも1つの成形ローラ(25)の半径方向位置に依存して制御する、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記受容部回転数に対する前記ローラ回転数の比を、前記ローラ半径に対する前記中間製品半径の比に依存して、前記成形転動接触中の前記ガラス中間製品(9)と前記少なくとも1つの成形ローラ(25)との間の相対速度が、前記成形転動接触中の前記少なくとも1つの成形ローラ(25)の周速度の最大で50%、30%、20%、10%、5%または1%であるように、制御する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を製造する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法であって、
-
少なくとも1個のガラス中間製品(9)を賦形のために少なくとも1つの成形ローラ(25)に成形転動接触させながら予備成形回転数で回転させる少なくとも1回の予備成形ステップにおいて
、前記少なくとも1個のガラス中間製品(9)、特にガラス管を変形加工す
るステップと、
-
前記少なくとも1個のガラス中間製品(9)を、賦形のために成形ローラ(25)に成形転動接触させながら最終成形回転数で回転させる最終成形ステップにおいて
、前記少なくとも1個のガラス中間製品(9)を変形加工す
るステップと
を含み、
前記最終成形回転数が、前記予備成形回転数よりも大きいか、または小さい、方法。
【請求項6】
前記予備成形回転数が、前記少なくとも1回の予備成形ステップの成形転動接触中に一定であり、特に初期半径から最終半径への前記中間製品半径の縮小中に一定であり、かつ/または前記最終成形回転数が、前記最終成形ステップの成形転動接触中に一定であり、特に初期半径から最終半径への前記中間製品半径の縮小中に一定であり、かつ/または前記少なくとも1つの予備成形回転数の値が、前記最終成形回転数よりも少なくとも10
%だけ大きいか、または小さく、かつ/または前記最終成形回転数が、前記予備成形回転数よりも大きく、特に前記予備成形回転数が、前記最終成形回転数の20%~90
%である、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1回の予備成形ステップが、第1の予備成形回転数を有する、製造方向(15)で第1の予備成形ステップと、最後の予備成形回転数を有する、製造方向(15)で最後の予備成形ステップとを有しており、特に前記第1の予備成形回転数が、前記最後の予備成形回転数よりも大きく、特に前記第1の予備成形回転数が、前記最後の予備成形回転数よりも10%~30
%大きい、請求項5または6記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1回の予備成形ステップが、第1の予備成形回転数を有する、製造方向(15)で第1の予備成形ステップと、最後の予備成形回転数を有する、製造方向(15)で最後の予備成形ステップと、中間の予備成形回転数を有する、製造方向(15)で中間の予備成形ステップとを有しており、特に前記第1の予備成形回転数は、前記中間の予備成形回転数よりも小さく、特に前記第1の予備成形回転数は、前記中間の予備成形回転数の40%~90
%であり、かつ/または前記最後の予備成形回転数は、前記中間の予備成形回転数よりも小さく、特に前記最後の予備成形回転数は、前記中間の予備成形回転数の30%~80
%である、請求項5から7までのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1回の予備成形ステップを、少なくとも1つの予備成形装置(1
I,1
II,1
III)において実施し、前記最終成形ステップを、最終成形装置(1
IV)において実施し、特に前記少なくとも1個のガラス中間製品(9)を、前記少なくとも1回の予備成形ステップ後に、前記最終成形装置(1
IV)へと走行させ、特に前記ガラス中間製品(9)の走行を、送り装置(11)により、特に回転コンベヤ(11)の回転により行う、請求項5から8までのいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
前記
予備成形ステップ及び前記最終成形ステップにおいて少なくとも2
個の前記ガラス中間製品(9)を
変形加工する方法であって、該ガラス中間製品(9)を、少なくとも1つの予備成形装置(1
I,1
II,1
III)および最終成形装置(1
IV)において並行して変形加工する、請求項5から9までのいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの成形ローラ(25)を、前記少なくとも1回の予備成形ステップおよび前記最終成形ステップにおける前記成形転動接触中に、それぞれローラ回転数で回転させ、該ローラ回転数を、前記
ガラス中間製品(9)の回転数および/または前記中間製品半径に依存して制御し、特に前記少なくとも1回の予備成形ステップおよび前記最終成形ステップにおける前記ローラ回転数を、前記成形転動接触中の前記少なくとも1つの成形ローラ(25)と前記ガラス中間製品(9)との周速度の比が、前記少なくとも1回の予備成形ステップと前記最終成形ステップとの間で50%未
満だけ異なるように、制御する、請求項5から10までのいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアル、ガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を製造する、請求項1から11までのいずれか1項記載の方法であって、
-ガラス中間製品(9)、特にガラス管を受容部回転数で受容部回転軸線(31)を中心として回転させるステップと、
-少なくとも1つの成形ローラ(25)をローラ回転数でローラ回転軸線(29)を中心として回転させるステップと、
-前記少なくとも1つの成形ローラ(25)と前記ガラス中間製品(9)とを賦形のために成形転動接触させるステップと
を含む方法において、
前記受容部回転数および/または前記ローラ回転数を、前記方法実施中に、サーボモータ(27,69)を介して制御する、方法。
【請求項13】
ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を、請求項1から12までのいずれか1項記載の
方法に従って製造する設備(3)であって、
-ガラス中間製品(9)、特にガラス管を回転可能に保持する少なくとも1個の受容部(5)と、
-受容部回転軸線(31)を中心として前記受容部(5)を回転させるための少なくとも1つの受容部モータ(69)と、
少なくとも1つの装置(1)であって、賦形のために前記ガラス中間製品(9)に成形転動接触しながらローラ回転軸線(29)を中心として回転可能である少なくとも1つの成形ローラ(25)と、ローラ回転軸線(29)を中心として前記少なくとも1つの成形ローラ(25)を回転させるための少なくとも1つのローラモータ(
27)とを備えた、装置(1)と
を含む設備(3)において、
前記少なくとも1つのローラモータ(
27)および/または前記少なくとも1つの受容部モータ(
69)が、サーボモータである、設備(3)。
【請求項14】
ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を、請求項1から12までのいずれか1項記載の
方法に従って製造す
る設備(3)であって、
-ガラス中間製品(9)、特にガラス管を回転可能に保持する少なくとも1個の受容部(5)と、
-賦形のために前記ガラス中間製品(9)に成形転動接触する少なくとも1つの成形ローラ(25)を備えた、少なくとも1つの予備成形装置(1
I,1
II,1
III)と、
-賦形のために前記ガラス中間製品(9)に成形転動接触する少なくとも1つの成形ローラ(25)を備えた、少なくとも1つの最終成形装置(1
IV)と、
前記少なくとも1個の受容部(5)を前記少なくとも1つの予備成形装置(1
I,1
II,1
III)から前記最終成形装置(1
IV)へと走行させるための送り装置(11)と
を含む設備(3)。
【請求項15】
前記送り装置(11)が、回転コンベヤ(11)であり、前記少なくとも1個の受容部(5)を前記回転コンベヤ(11)の回転により前記少なくとも1つの予備成形装置(1
I,1
II,1
III)から前記最終成形装置(1
IV)へと走行させるために、前記回転コンベヤ(11)の回転コンベヤ軸線を中心として、前記少なくとも1つの予備成形装置(1
I,1
II,1
III)および前記最終成形装置(1
IV)が配置されている、請求項14記載の設備(3)。
【請求項16】
前記
設備(3)が、少なくとも2個のガラス中間製品(9)を前記少なくとも1つの予備成形装置(1
I,1
II,1
III)および前記最終成形装置(1
IV)において並行して変形加工するために、少なくとも2個の
前記受容部(5)を含んでおり、好適には、前記少なくとも1つの予備成形装置(1
I,1
II,1
III)が、製造方向で少なくとも第1の予備成形装置(1
I)および最後の予備成形装置(1
III)を有しており、前記少なくとも1個の受容部(5)が、少なくとも3個のガラス中間製品(9)を前記少なくとも2つの予備成形装置(1
I,1
III)および前記最終成形装置(1
IV)において並行して変形加工するために、少なくとも3個の受容部(5)を有している、請求項14または15記載の設備(3)。
【請求項17】
前記
設備(3)が、少なくとも2個の
前記受容部(5)を有しており、該受容部(5)が、該受容部(5)を互いに依存せずに駆動するために、それぞれ固有の受容部モータ(69)に接続されている、請求項14から16までのいずれか1項記載の設備(3)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を製造する方法および設備に関する。さらに本発明は、回転するガラス中間製品、特にガラス管を変形加工する、特にこのような設備においてこのような方法のために使用するための装置に関する。
【0002】
ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのようなガラス製品は、一方では、製品の高い品質を保証することができるようにするために、他方では、たとえば漏斗状の端部に設けられた、部分的に規格化されたインタフェースを維持することができるようにするために、製造誤差が極めて小さくなっている。特に、ガラス製品におけるプラスチック構成部材の確実な取付けのためには、0.03mmである最終輪郭の成形精度が必要となり得る。特に、ガラス製品におけるプラスチック構成部材の自動的な組付けの実現のためには、0.03mmである最終輪郭の成形精度が必要となり得る。
【0003】
ガラス製品の製造のためには、ガラス中間製品を、変態点を上回る温度にまで加熱し、回転させ、ガラス中間製品表面に成形ローラを押し当てることにより変形加工してガラス製品を形成することが知られている。その際にガラス中間製品表面と成形ローラとの間に形成される接触は、特に成形転動接触(Formabrollkontakt)とも呼ぶことができる。特に複雑な幾何学形状を備えたガラス製品の製造のためには、変形加工を複数のステップで実施することが知られている。たとえば、種々異なる成形ローラを使用することができ、種々異なる成形ローラの使用の間に、ガラス中間製品を冷却し、かつ/または改めて加熱することができる。
【0004】
独国特許出願公開第102009031689号明細書は、複数のステップでの変形加工が、ガラス製品の成形精度に不都合に作用することを記載しており、したがって、ガラス中間製品を唯1つのステップにおいて変形加工してガラス製品を形成することができるように、周方向で変化する直径を備えた成形ローラを使用することを提案している。上掲の明細書では、成形ローラを自由に回転可能に構成し、これにより成形ローラを変形接触におけるガラス中間製品との摩擦により回転させるか、または成形ローラを別個のモータを介して駆動することを提案している。別個のモータを介した成形ローラの駆動時に、成形ローラをガラス中間製品よりも緩慢に回転させ、これにより、成形ローラ上の各点が成形転動接触しながらガラス中間製品に複数回接触することが提案される。これにより、製陶プロセス(Toepferprozess)と同様の効果を達成することが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
しかし、独国特許出願公開第102009031689号明細書による、駆動されない実施形態は、満足のいく成形精度、特に0.03mmである最終輪郭の製造精度をもたらさず、駆動される実施形態は、過大なサイクル時間、高い潤滑剤需要、手間のかかる設備技術および手間のかかるプロセス制御を要することが判った。
【0006】
駆動されない実施形態では、特に、変形加工の開始時の成形ローラとガラス中間製品との間の大きな相対速度が成形精度を不都合に損なうようである。さらに、自由に回転する成形ローラの慣性、摩耗および汚れは、賦形を損なう。特に、自由に回転可能な構成では、成形ローラの周速度の再現性は、成形ローラの状態および成形ローラの支承に依存している。したがって、たとえば成形ローラ支承部における摩耗および/または潤滑における変動が、成形ローラの回転挙動、ひいてはガラス製品の成形精度を損なってしまう。さらに、変形加工プロセスの開始時の成形ローラの慣性は、成形ローラとガラス中間製品との間の高い相対速度をもたらし、このことはガラス中間製品のねじれと、これによるガラス製品の低い成形精度とをもたらしてしまう。
【0007】
駆動される実施形態では、約5秒のサイクル時間が必要であり、このことは、形成されるガラス製品の経済性を損なう。変化する直径を備えた成形ローラによる提案された解決手段では、製造精度を損なうことにつながるので、このサイクル時間も著しく減じることはできないことが判った。さらに、成形ローラの複雑な幾何学形状の製造は費用がかかる。さらに、成形ローラとガラス中間製品との間の大きな接触面積は、高い潤滑剤需要をもたらす。さらに、プロセス制御、特に駆動される実施形態におけるガラス中間製品および潤滑剤の加熱は、極めて手間がかかることが判った。
【0008】
したがって、本発明の課題は、公知の先行技術の欠点を克服し、特に高い成形精度、特に0.1mm~0.03mmの成形精度および/または短いサイクル時間、特に最大で1秒または最大で0.5秒のサイクル時間でガラス製品を製造する方法、装置および設備を提供することである。
【0009】
この課題は、独立請求項に記載の特徴により解決される。
【0010】
第1の態様によれば、本発明は、ガラスシリンジ、ガラスカーブル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を製造する方法に関する。方法は、ガラス中間製品、特にガラス管を受容部回転数で受容部回転軸線を中心として回転させるステップと、少なくとも1つの成形ローラをローラ回転数でローラ回転軸線を中心として回転させるステップと、少なくとも1つの成形ローラとガラス中間製品とを賦形のために成形転動接触させるステップとを含み、成形転動接触から、受容部回転軸線が半径方向で中間製品半径だけ離間しており、成形転動接触からローラ回転軸線が半径方向でローラ半径だけ離間している。受容部回転数に対するローラ回転数の比は、方法実施中に、ローラ半径に対する中間製品半径の比に応じて制御される。
【0011】
ガラス中間製品は、特に受容部により受容部回転軸線を中心として回転させることができる。受容部回転軸線は、特に、ガラス中間製品が受容部内に保持される場合に、ガラス中間製品の長手方向軸線が沿って延びる軸線である。ガラス中間製品は、特に受容部の受容部回転軸線を中心として回転可能に保持することができる。特に、ガラス中間製品は、受容部回転軸線の回転数がガラス中間製品の回転数に一致するように、受容部により保持することができる。回転とは、特に、ガラス中間製品が、その長手方向軸線を中心として、特に受容部回転軸線を中心として周方向で回転することであると理解される。ガラス中間製品とは、特に予め規定された長さのガラス管であると理解される。特に、ガラス中間製品は中空円筒形であってよい。特に、ガラス中間製品は、先行するステップにおいて、ガラス管、特に少なくとも1メートル、2メートル、3メートルまたは4メートルの長さを有するガラス管からのガラス中間製品の切取りにより提供される。特に、ガラス中間製品の提供時に、ガラス中間製品の長さおよび/または肉厚が求められ、方法を実施する制御装置へと伝達される。特に、ガラス中間製品の長さは、ガラス中間製品の肉厚に依存して調節することができ、これにより、変動する肉厚により引き起こされる、ガラス中間製品の質量の変化を、成形されたガラス製品が予め規定された、特に再現可能な長さを有するように、補償することができる。
【0012】
特に、受容部回転軸線は、水平方向に延びているか、または水平方向に対して30度未満、15度未満、10度未満、5度未満または1度未満だけ傾斜している。
【0013】
特に、少なくとも1つの成形ローラを回転させることは、2つの成形ローラを回転させることを含む。2つの成形ローラは、特に、それぞれのローラ回転軸線に沿って延びている。好適には、2つの成形ローラのローラ回転軸線は、互いに平行に延びているか、または互いに対して30度未満、15度未満、10度未満、5度未満または1度未満だけ傾斜している。特に、少なくとも1つのローラ回転軸線は、水平方向に沿って延びているか、または水平方向に対して30度未満、15度未満、10度未満、5度未満または1度未満だけ傾斜している。成形ローラは、特に回転対称的に形成されていてよい。
【0014】
特に、少なくとも1つの成形ローラは、成形転動接触のための成形面を有していてよい。特に、成形面は、ローラ回転軸線を中心として延びているローラ外周面により形成される。成形面は、特に円筒形および/または円錐形に形成されていてよい。後述するように、回転対称的なガラス製品を製造する方法は、複数回の成形ステップを有していてよい。好適には、複数回の成形ステップのうちの各ステップにおいて、少なくとも1つの成形ローラ、好適には互いに異なる成形面を備えた2つの成形ローラを使用することができる。特に、後述の第1の成形ステップおよび/または中間の成形ステップにおいて、円錐形の成形面を備えた少なくとも1つの成形ローラを使用することができる。代替的または付加的には、後述の最後の予備成形ステップおよび/または最終成形ステップにおいて、円筒形の成形面を備えた少なくとも1つの成形ローラを使用することができる。
【0015】
特に、少なくとも1つの成形ローラのローラ回転軸線は、少なくとも1つの成形ローラの長手方向軸線に一致する。特に少なくとも1つの成形ローラは、その長手方向軸線を中心として回転対称に形成されている。
【0016】
特に、少なくとも1つの成形ローラのローラ回転軸線は、受容部回転軸線に対して平行に延びている、かつ/または受容部回転軸線に対して30度未満、15度未満、10度未満、5度未満または1度未満だけ傾斜している。
【0017】
賦形とは、特にガラス中間製品を変形加工してガラス製品を形成することであると理解される。本発明の第1の態様によれば、変形加工は、複数の賦形ステップまたは唯1つの賦形ステップを有していてよい。しかし、後述する好適な実施形態では、かつ本発明の別の態様によれば、賦形は、複数回の成形ステップにおいて、特に4回の成形ステップにおいて、特にそれぞれ別個の成形ローラおよび受容部により行われる。賦形のために、成形ローラは、ガラス中間製品に成形転動接触させられる。成形転動接触(Formabrollkontakt)とは、成形ローラとガラス中間製品との間の接触面であると理解される。特に、成形ローラは、成形転動接触中に変形加工力をガラス中間製品に作用させる。変形加工力は、ガラス中間製品を半径方向で変形させるために、特に半径方向で作用することができる。代替的または付加的には、変形加工力は、軸線方向でガラス中間製品に作用することができる。成形転動接触中に、成形ローラは、特にガラス中間製品のガラス表面上を転動する。成形転動接触中に、特に成形ローラは、ローラ回転軸線を中心として回転する。特に、ガラス中間製品は、成形転動接触中に、ガラス中間製品の長手方向軸線、特に回転軸線を中心として、かつ/または受容部回転軸線を中心として回転する。特に、ガラス中間製品の長手方向軸線、特に受容部回転軸線およびローラ回転軸線は、成形転動接触中に互いに対して平行に延びている。
【0018】
特に、成形ローラは、送り軸線に沿って調節可能である。特に、成形ローラは、半径方向の送り軸線に沿って調節可能であってよい。半径方向の送り軸線は、特に半径方向に延びる送り軸線であり、特にローラ回転軸線に対して横方向、特に垂直方向に、かつ/または半径方向に延びる送り軸線である。代替的または付加的には、成形ローラは、軸線方向の送り軸線に沿って調節可能であってよい。軸線方向の送り軸線は、特に軸線方向に延びる送り軸線であり、特にローラ回転軸線に対して長手方向に、特に平行に延びる送り軸線である。半径方向の送り軸線に沿った並進的な調節性は、特に半径方向でのガラス中間製品の賦形に役立つ。軸線方向での成形ローラの並進的な調節性は、特に、ガラス中間製品の変形すべき領域の軸線方向の位置に依存した成形ローラの軸線方向の送りのために役立つ。特にガラス中間製品の厚さに依存して、変形すべき領域の軸線方向の位置は変化し得る。特に、先行するステップにおいて、特にガラス中間製品の切断時に、ガラス中間製品の肉厚を求めることができ、その厚さに応じて、変形すべき領域の長さおよび/または軸線方向の位置を求めることができる。次いで、変形すべき領域の厚さ、長さおよび/または軸線方向の位置を伝達することができ、これにより成形ローラの軸線方向の位置を対応して調節することができる。これにより、特にガラス中間製品の厚さが変化する場合でも、高い成形精度を有するガラス製品を製造することができる。ガラス中間製品の厚さの変化を考慮することは、ガラス質量補償とも呼ぶことができる。
【0019】
方法はさらに、変形加工マンドレルを並進的にガラス中間製品の内部へと走行させるステップを有していてよく、これにより、ガラス中間製品を成形転動接触中に内側で成形することができる一方で、少なくとも1つの成形ローラが、ガラス中間製品を外側で成形することができる。変形加工マンドレルは、ローラ回転軸線および/または受容部回転軸線に対して特に平行に、または30度未満、50度未満、10度未満、5度未満または1度未満だけ傾斜して延びている。特に、変形加工マンドレルは、ガラス中間製品の半径方向の内面に面した成形面を有していてよい。変形加工マンドレルの成形面は、マンドレルの長手方向軸線に対して回転対称的に形成されていてよい。特に、変形加工マンドレルの成形面は、円錐形または円筒形に形成されていてよい。特に、変形加工マンドレルは、1つの成形装置内において、特に1つの予備成形装置内および/または最終成形装置内において、少なくとも1つの成形ローラの成形面に対して相補的に形成されていてよい。特に、変形加工マンドレルが、半径方向内側でガラス中間製品内へ走行させられてから、少なくとも1つの成形ローラとガラス中間製品とが成形転動接触させられる。
【0020】
ガラス中間製品と少なくとも1つの成形ローラとを成形転動接触させることは、特に、少なくとも1つの成形ローラおよび/またはガラス中間製品を送り軸線に沿って走行させることを介して行うことができる。好適には、少なくとも1つの成形ローラをガラス中間製品と成形転動接触させることは、少なくとも1つの成形ローラ、特に2つの成形ローラを送り軸線に沿って受容部回転軸線に向かって走行させることにより行われる。好適には、送り軸線は、受容部回転軸線および/またはローラ回転軸線に対して半径方向に延びている。
【0021】
特に、方法実施中の受容部回転数に対するローラ回転数の比の制御は、制御装置により、特に制御ユニットにより行われる。方法実施中の制御とは、少なくとも1つの成形ローラとガラス中間製品との成形転動接触中、成形転動接触におけるローラ回転軸線と受容部回転軸線との間の間隔の後述の縮小中、かつ/または成形転動接触の解除中の制御であると理解することができる。代替的または付加的には、方法実施中の制御は、複数回の成形ステップにわたる受容部回転数および/またはローラ回転数の制御であると理解される。
【0022】
ローラ回転数および受容部回転数を、ローラ半径に対する中間製品半径の比に依存して制御することにより、成形転動接触中の中間製品と成形ローラとの間の所望の相対速度が保証されていることを確実にすることができる。高すぎる相対速度は、特に低い成形精度、見かけ上の欠陥、高すぎる潤滑剤消費および/または成形ローラの増大された摩耗を引き起こしてしまう。しかしながら、ある程度までの相対速度は、ガラス中間製品を賦形するための付加的な力の提供および/または成形転動接触中の熱導入のような利点も有している。しかしながら、特に高すぎる相対速度を回避することが重要である。
【0023】
半径方向でのガラス中間製品の変形により、方法実施中に成形転動接触において中間製品半径が小さくされる。受容部回転数が変わらないままである場合、このことは、成形転動接触中の中間製品の表面の減じられた周速度をもたらす。この場合、たとえば初期半径から最終半径へと中間製品半径が66パーセントだけ縮小し、たとえば12ミリメートルから4ミリメートルへと縮小する。初期半径から最終半径への66パーセントのこのような縮小は、たとえば450ミリメートル/秒から150ミリメートル/秒への周速度の低減をもたらす。ローラ回転数、受容部回転数およびローラ半径が変わらないままである場合、このことは、成形転動接触中の相対速度の著しい上昇をもたらしてしまう。本発明による措置により、相対速度は、所望の領域におけるガラス中間製品の強い変形時にも調節することができる。特に、高すぎる相対速度を回避することができる。
【0024】
1つの実施形態では、中間製品半径を、成形転動接触中に、ローラ回転軸線と受容部回転軸線との間の間隔を縮小することによって、初期半径から最終半径へと縮小する。特に、ローラ回転数を、初期半径から最終半径への縮小中に減じる。代替的または付加的には、受容部回転数に対するローラ回転数の比を、初期半径から最終半径への縮小中に小さくし、特に中間製品半径に比例して小さくする。好適には、受容部回転数は、初期半径から最終半径への縮小中に一定のままである。さらに、好適には、ローラ半径は、初期半径から最終半径への縮小中に一定のままである。したがって、好適には、中間製品半径の縮小は、ローラ回転数の低減により補償され、これにより、成形転動接触中のガラス中間製品と少なくとも1つの成形ローラとの間の相対速度をできるだけ一定に維持することができる。
【0025】
初期半径とは、特に、成形ローラが中間製品に接触した時点の中間製品の半径であると理解される。この場合、初期半径とは、中間製品の、成形ローラが最初に接触する軸線方向の接触箇所における半径であると理解される。特に円錐形に成形された成形ローラでは、半径方向への成形ローラの引き続きの走行時に、成形ローラと中間製品との間で別の接触箇所が発生することがある。しかし、初期半径とは好適には、最初の接触箇所における初期半径であると理解される。少なくとも1つの成形ローラとガラス中間製品との間の間隔の縮小中に、中間製品半径は縮小する。最終半径とは、特に、ローラ回転軸線と受容部回転軸線との間の間隔が1回の成形ステップにおいて最終間隔に縮小された後に、中間製品が、第1の接触箇所の軸線方向高さで有している中間製品の半径であると理解される。1回の成形ステップとは、特に後述の少なくとも1回の予備成形ステップおよび/または最終成形ステップであると理解することができる。
【0026】
好適には、ローラ回転軸線と受容部回転軸線との間の間隔の縮小は、送り軸線に沿ったガラス中間製品と少なくとも1つの成形ローラとの互いに対する走行により行われる。
【0027】
ローラ回転軸線と受容部回転軸線との間の間隔は、1回の成形ステップにおいて特に少なくとも2ミリメートル、4ミリメートル、6ミリメートル、8ミリメートル、または10ミリメートルだけ縮小させることができる。特に、受容部回転軸線とローラ回転軸線との間の間隔の縮小は、中間製品半径の縮小に一致する。
【0028】
好適には、ローラ回転数は、初期半径から最終半径までの縮小中に減じられる。特に、ローラ回転数は、中間半径に比例して減じられる。比例とは、特に、中間製品半径とローラ回転数の間で一定の比例係数を有する均質な線形の対応が生じることであると理解される。たとえば、均質な線形の対応は、12mmの中間製品半径が、150回転/分のローラ回転数に対応し、4mmの中間製品半径が、50回転/分のローラ回転数に対応するような関係であってよい。この場合、比例係数は1cmあたり12.5回転/分となる。
【0029】
特に、ローラ回転数はローラ半径と同時に減じられる。同時とは、特に、ミリ秒サイクルにおける中間製品半径へのローラ回転数の適合であると理解される。ミリ秒サイクルとは、特に、1ミリ秒、3ミリ秒、5ミリ秒、10ミリ秒、20ミリ秒、30ミリ秒、50ミリ秒、100ミリ秒、または200ミリ秒のサイクルであると理解される。
【0030】
上述のように、好適には、中間製品半径の縮小に応じてローラ回転数が減じられる。代替的または付加的には、成形転動接触におけるガラス中間製品の周速度の低下を防止または緩和するために、受容部回転数を、中間製品半径が小さくなるにつれて増大させることができる。ローラ回転数を減じるか、受容部回転数を増大させるか、または両方を互いに組み合わせるかとは関係なしに、初期半径から最終半径への縮小中に、受容部回転数に対するローラ回転数の比を小さくすることが特に重要である。特に、受容部回転数に対するローラ回転数の比は、中間製品半径に比例する、かつ/または中間製品半径と同時に減じられる。
【0031】
特に、ローラ回転数は、初期半径から最終半径への縮小中に、少なくとも20%、40%、60%だけ減じられる。代替的または追加的には、中間製品半径は、初期半径から最終半径まで、少なくとも20%、40%、または60%だけ縮小される。
【0032】
1つの実施形態では、初期半径から最終半径への縮小を、半径方向への少なくとも1つの成形ローラの送りによって行う。代替的または追加的に、ローラ回転数を、少なくとも1つの成形ローラの半径方向位置に依存して調節する。特に、少なくとも1つの成形ローラは、送り軸線に沿って、特に受容部回転軸線に対して半径方向に、中間製品に向かって送られる。特に、半径方向への少なくとも1つの成形ローラの送り距離に基づいて、中間製品半径の縮小が求められる。この目的のために、特にガラス中間製品の初期半径は、このガラス中間製品が少なくとも1つの成形ローラに成形転動接触させられる前に求められる。これは特に、センサによる測定によって行うことができるか、または先行する成形ステップの最終半径の伝達を介して行うことができる。先行する成形ステップでは、この最終半径が成形ステップの最後の成形ローラの軸線方向位置を介して求められる。次いで、成形ローラの幾何学形状および/または配向を考慮しながら、成形ローラがどの半径方向位置でガラス中間製品に最初に接触するかを求めることができる。次いで、成形ステップ中に成形ローラを、この最初の接触点を超えて、受容部軸線に向かってどの程度走行させるかを求めることができる。その差から、成形ステップにおけるガラス中間製品の縮小量を求めることができる。次いで、成形ローラの送り速度を考慮しながら、どの時間単位、特にどのミリ秒単位で中間製品半径をどの程度縮小させるかを求めることができる。これに基づいて、少なくとも1つの成形ローラのローラ回転数を、特にミリ秒サイクルで、中間製品半径と同時にかつ/または中間製品半径に比例して減じることができる。
【0033】
1つの実施形態では、受容部回転数に対するローラ回転数の比を、ローラ半径に対する中間製品半径の比に依存して、成形転動接触中の中間製品半径と少なくとも1つの成形ローラとの間の相対速度が、成形転動接触中の少なくとも1つの成形ローラの周速度の最大で50%、30%、20%、10%、5%または1%であるように、制御する。このことは、特に、受容部回転数に対するローラ回転数の比が、ローラ半径に対する中間製品半径の比にほぼ一致することによって保証することができる。「ほぼ」とは、特に、比率1の最大で50%、30%、20%、10%、5%または1%の偏差であると理解される。0%の偏差の場合、受容部回転数に対するローラ回転数の比は、ローラの半径に対する中間製品半径の比と同一になる。このように調節されたプロセスでは、特に、成形転動接触している成形ローラとガラス中間製品との間の相対速度は生じない。特に、最大50%の偏差は、両方の比の商が、0.5~1.5であってよいことを意味し、これに対して10%の偏差は、両方の比の商が、0.9~1.1であってよいことを意味する。
【0034】
特に、受容部回転数に対するローラ回転数の比は、ローラ半径に対する中間製品半径の比に対して同時にかつ/または比例して制御される。特に、制御とは、種々異なる成形ステップ間のローラ回転数および/または受容部回転数の制御に関し、かつ/または中間製品半径の縮小が補償される1回の成形ステップ内での制御に関するものであってよい。
【0035】
特に、受容部回転数とローラ回転数の制御時に、中間製品半径およびローラ半径の他に、ガラス中間製品の肉厚および/または成形ステップ中に達成すべき幾何学形状を考慮することができる。特に、肉厚および意図的な幾何学形状に応じて、より大きな相対速度またはより小さな相対速度を調節することができる。特に、たとえば、円錐形の成形ローラによるガラス中間製品の成形時に、成形ローラとガラス中間製品との間の相対速度が、成形ローラの軸線方向中心領域ではほぼゼロであり、この軸線方向中心領域から軸線方向に離れた領域では増加するように、受容部回転数および/またはローラ回転数を調節することができる。
【0036】
本発明の第2の態様は、ガラス製品、ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を製造する方法に関する。本発明の第2の態様は、第1の態様と組み合わせることができ、その逆もまた然りである。この方法は、少なくとも1個のガラス中間製品、特にガラス管を、少なくとも1回の予備成形ステップにおいて変形加工するステップであって、予備成形ステップにおいて、少なくとも1個のガラス中間製品を、賦形のために少なくとも1つの成形ローラに成形転動接触させながら予備成形回転数で回転させる、ステップと、少なくとも1個のガラス中間製品を最終成形ステップにおいて変形加工するステップであって、最終成形ステップにおいて、少なくとも1個のガラス中間製品を、賦形のために成形ローラに成形転動接触させながら最終成形回転数で回転させる、ステップとを含んでいる。少なくとも1回の予備成形ステップおよび/または最終成形ステップは、特に本発明の第1の態様に関連して説明したように実施することができる。少なくとも1回の予備成形ステップは、特に、少なくとも1つの予備成形装置を用いたガラス中間製品の賦形により行われる。最終形成ステップは、特に、少なくとも1つの予備成形装置とは別の最終形成装置を用いたガラス中間製品の賦形により行われる。最終成形回転数は、予備成形回転数よりも大きいか、または小さい。換言すると、予備成形回転数は、最終成形回転数とは異なる。
【0037】
特に、ガラス中間製品は、少なくとも1回の予備成形ステップにおいて、ガラス中間製品を保持する受容部を、受容部回転軸線を中心として駆動することにより、ガラス中間製品を回転させられる。少なくとも1回の予備成形ステップにおいて賦形が行われた後に、受容部は、特に最終成形装置へと走行させられ、この最終成形装置において、最終成形ステップで賦形が行われる。
【0038】
本発明の発明者らは、可能な限りの成形精度を、特に短いサイクル時間との組み合わせにおいて達成するためには、種々異なる成形ステップにおける種々異なる回転数でのガラス中間製品の回転が有利であることを発見した。特に、ガラス中間製品の回転数は、ガラス中間製品の肉厚、ガラス中間製品の成形すべき幾何学形状、たとえば、円筒形や円錐形、および/またはガラス中間製品の成形すべき面積に依存して調節することができる。特に、最終成形回転数は、少なくとも1回の予備成形ステップにおける予備成形回転数から、200回転/分~1000回転/分、特に400回転/分~800回転/分または500回転/分~700回転/分だけ異なっていてよい。
【0039】
1つの実施形態では、予備成形回転数は、少なくとも1回の予備成形ステップの成形転動接触中に一定である。代替的または付加的には、最終成形回転数は、最終成形ステップの成形転動接触中に一定である。代替的または付加的には、予備成形回転数は、最終成形回転数から少なくとも10パーセント、20パーセント、30パーセント、50パーセント、100パーセント、200パーセントまたは300パーセントだけ異なっている。代替的または付加的には、最終成形回転数は、予備成形回転数よりも大きい。特に予備成形回転数は、最終成形回転数の20パーセント~90パーセント、特に30パーセント~80パーセントである。特に、最終成形回転数は、少なくとも1200回転/分、特に少なくとも1400回転/分であってよい。代替的または付加的には、最終成形回転数は、最大で2000回転/分、特に最大で1700回転/分であってよい。代替的または付加的には、予備成形回転数は、少なくとも300回転/分、特に少なくとも500回転/分であってよい。代替的または付加的には、予備成形回転数は、最大で1400回転/分、特に最大で1150回転/分であってよい。
【0040】
特に最終成形回転数は、ガラス製品を成形時の成形精度を高めるために、高い回転数を使用すると有利であることが判った。特に高い回転数によって、ガラス中間製品への高められた熱導入を達成することができる。これに対して、少なくとも1回の予備成形ステップ、特に後述の最後の予備成形ステップでは、遠心力による予備成形中の低粘度のガラスの飛散(Aufschleudern)を阻止するために、より低い回転数を使用すると有利であることが判った。
【0041】
1つの実施形態では、少なくとも1回の予備成形ステップが、第1の予備成形回転数を有する、製造方向で第1の予備成形ステップと、最後の予備成形回転数を有する、製造方向で最後の予備成形ステップとを有している。特に、第1の予備成形回転数は、最後の予備成形回転数よりも大きい。特に、第1の予備成形回転数は、最後の予備成形回転数よりも10パーセント~30パーセント、特に15パーセント~20パーセント大きい。代替的または付加的には、第1の予備成形回転数は、少なくとも500回転/分、特に少なくとも600回転/分である。代替的または付加的には、第1の予備成形回転数は、最大で900回転/分、特に最大で800回転/分である。代替的または付加的には、最後の予備成形回転数は、少なくとも400回転/分、特に少なくとも500回転/分である。代替的または付加的には、最後の予備成形回転数は、最大で800回転/分、特に最大で700回転/分である。
【0042】
特に、第1の予備成形ステップにおいて、特に円筒形のガラス中間製品が、変形加工領域において絞られ、特に円錐形に絞られる。このためには、第1の予備成形ステップでは、好適には、円錐形の成形面を備えた少なくとも1つの成形ローラおよび/または変形加工マンドレルが使用される。
【0043】
特に、最後の予備成形ステップでは、ガラス中間製品の円錐形に変形加工された領域が真っ直ぐにされ、特に変形加工されて円筒形の領域を形成する。このためには、最後の予備成形において、好適には円筒形の成形面を備えた少なくとも1つの成形ローラおよび/または変形加工マンドレルが使用される。
【0044】
最終形成ステップでは、好適には、ガラス中間製品の、少なくとも1つの予備形成ステップにおいて変形加工された、特に絞られた領域が、変形加工されて円筒形の区分を形成し、特に真っ直ぐにされる。このためには、好適には、円筒形の外周面を備えた少なくとも1つの成形ローラおよび/または変形加工マンドレルが使用される。
【0045】
1つの実施形態では、少なくとも1回の予備成形ステップが、第1の予備成形回転数を有する、製造方向で第1の予備成形ステップと、最後の予備成形回転数を有する、製造方向で最後の予備成形ステップと、中間の予備成形回転数を有する、製造方向で中間の予備成形ステップとを有している。特に、第1の予備成形回転数は、中間の予備成形回転数よりも小さい。特に、第1の予備成形回転数は、中間の予備成形回転数の40パーセント~90パーセント、特に60パーセント~70パーセントである。代替的または付加的には、最後の予備成形回転数は、中間の予備成形回転数よりも小さい。特に、最後の予備成形回転数は、中間の予備成形回転数の30パーセント~80パーセント、特に50パーセント~60パーセントであってよい。
【0046】
特に、中間の予備成形回転数は、800回転/分~1300回転/分、特に1000回転/分~1150回転/分である。
【0047】
特に、ガラス中間製品の肉厚は、特に中間の予備成形ステップにおいて小さくされる。特に、ガラス中間製品は、中間の予備成形ステップにおいて薄くされる。好適には、ガラス中間製品は、中間の予備成形ステップの上流側の予備成形ステップ、特に第1の予備成形ステップにおいて、変形加工されて円錐形に、特に絞られたガラス中間製品になる。好適には、中間の予備成形ステップにおいて、ガラス中間製品は、円錐形の成形面を備えた少なくとも1つの成形ローラおよび/または成形マンドレルを用いて変形加工される。特に、ガラス中間製品は、ガラス中間製品の肉厚が小さくなるように、変形加工マンドレルと少なくとも1つの成形ローラとの間で半径方向に圧縮される。特に、中間の予備成形ステップの下流側の予備成形ステップ、特に最後の予備成形ステップでは、ガラス中間製品の円錐形が、少なくとも部分的に再び円筒形に成形され、特に真っ直ぐにされる。このためには、最後の予備成形ステップにおいて、好適には円筒形の成形面を有する少なくとも1つの成形ローラおよび/または変形加工マンドレルが使用される。
【0048】
特に好適には、少なくとも1回の予備成形ステップは、ちょうど3回の予備成形ステップ、すなわち、製造方向で最初の第1の予備成形ステップ、続く中間の予備成形ステップ、最終的に最後の予備成形ステップを含んでいる。
【0049】
1つの実施形態では、少なくとも1回の予備成形ステップを、少なくとも1つの予備成形装置において実施し、最終成形ステップを、最終成形装置において実施する。特に、少なくとも1個のガラス中間製品を、少なくとも1つの予備成形ステップ後に、最終成形装置へと走行させる。特に、少なくとも1個のガラス中間製品の走行を、送り装置、特に回転コンベヤの回転により行う。特に、予備成形装置および/または最終成形装置は、それぞれ、特に本発明の第4の態様に関連して後述するような、回転するガラス中間製品を変形加工する装置である。
【0050】
特に、少なくとも1個のガラス中間製品は、少なくとも1個の受容部内に回転可能に保持されており、この受容部を介して、少なくとも1個のガラス中間製品は、受容部回転軸線を中心として受容部回転数で回転させられる。特に、少なくとも1回の予備成形ステップにおける予備成形回転数と最終成形ステップにおける最終成形回転数とは、受容部の受容部回転数を介して調節される。特に、少なくとも1個のガラス中間製品は、少なくとも1回の予備成形ステップの前に、少なくとも1つの予備成形装置へと走行させられる。予備成形装置では、特に、受容部回転数が予備成形回転数へと調節される。次いで、特に変形加工は、前述のように、少なくとも1個のガラス中間製品を予備成形装置の少なくとも1つの成形ローラに成形転動接触させることにより行われる。次いで、特に成形転動接触が再び解除される。次いで、少なくとも1個のガラス中間製品を、最終成形装置へと走行させることができる。最終成形装置では、受容部回転数を最終成形回転数へと調節することができる。次いで、特に、変形加工が、上述したように、少なくとも1個のガラス中間製品を最終成形装置の少なくとも1つの成形ローラに成形転動接触させることにより行われる。少なくとも1回の予備成形ステップが、少なくとも2回または3回の予備成形ステップを有している実施形態では、1つの予備成形装置で1回の予備成形ステップが行われた後に、受容部を、後続の予備成形ステップを実施するために、製造方向で下流側の予備成形装置に走行させることができる。
【0051】
好適には、少なくとも1つの予備成形装置および最終成形装置は、少なくとも1個のガラス中間製品を、回転コンベヤ軸線を中心とした受容部回転コンベヤの回転により少なくとも1つの予備成形装置から最終成形装置へと走行させることができるように、回転コンベヤの回転コンベヤ軸線を中心として周方向に配置されている。
【0052】
回転するガラス中間製品を変形加工する前述および後述の装置は、予備成形装置、最終成形装置および/または賦形装置とも呼ぶことができる。少なくとも1つの賦形装置の製造方向上流側および/または下流側に、ガラス中間製品を加熱するための少なくとも1つの加熱装置、特に少なくとも1つのバーナが設けられていてもよい。特に、それぞれ2つの賦形装置の間に、それぞれ少なくとも1つの加熱装置が設けられていてもよい、かつ/またはそれぞれ賦形装置の上流側および/または下流側にそれぞれ少なくとも1つの加熱装置が設けられていてもよい。
【0053】
少なくとも1つの賦形装置、特に第1の予備成形装置の製造方向上流側に、受容部内のガラス中間製品の位置と軸線方向の振れを測定するための検査装置が設けられていてもよい。
【0054】
少なくとも1つの賦形装置、特に最終成形装置の製造方向下流側、かつ特に下流側の加熱装置の製造方向下流側に、賦形が行われた後のガラス製品またはガラス中間製品を冷却するための冷却装置が設けられていてもよい。
【0055】
少なくとも1つの賦形装置、特に最終成形装置および/または特に冷却装置の製造方向下流側に、変形加工されたガラス製品またはガラス中間製品の幾何学形状を検査する検査装置が設けられていてもよい。検査装置の製造方向下流側には、別の冷却装置と、この冷却装置に続く、ガラス製品におけるすり傷および/またはひび割れを検出する別の検査装置が設けられていてよい。すり傷および/またはひび割れを検出する検査装置の製造方向下流には、別の冷却装置が設けられていてよい。特にこの冷却装置の製造方向下流側には、別の処理のためにガラス製品を引き渡す引渡し装置が設けられていてよい。引渡し装置は、特に、受容部から排出されたガラス製品を捕集し、かつ/またはガラス製品を別の加工装置へと搬送する手段を有していてよい。
【0056】
特に、上述の装置のうちの1つまたは複数の装置は、少なくとも1個のガラス中間製品を回転コンベヤの回転により個別の装置間で走行させるために、周方向で受容部回転コンベヤの回転コンベヤ軸線を中心として周方向に配置されていてよい。
【0057】
1つの実施形態では、少なくとも1個のガラス中間製品が、少なくとも2個、特に少なくとも4個、8個、16個または32個のガラス中間製品を含んでいる。特に、少なくとも2個のガラス中間製品を、少なくとも1つの予備成形装置および最終成形装置において並行して、特に同時に変形加工する。好適には、少なくとも1個のガラス中間製品は、少なくとも3個または4個のガラス中間製品を含み、これらのガラス中間製品はそれぞれ、少なくとも2つまたは3つの予備成形装置および最終成形装置において並行して変形加工される。好適には、少なくとも1個のガラス中間製品は、別の、特に8個、16個または32個のガラス中間製品を有していてよい。特に、賦形装置内で変形加工されないガラス中間製品は、上述の1つ以上の別の製造装置において並行して加工することができる。特に、ガラス中間製品の軸線方向の振れの測定から、ガラス中間製品の賦形を介して、排出または引渡しに至るまでのすべての製造ステップを、ガラス中間製品を保持する受容部を個別の装置間でそれぞれ走行させることにより、行うことができる。特に、それぞれ1個のガラス中間製品を保持する複数の受容部を使用することにより、複数のガラス中間製品を並行して変形加工してガラス製品を形成することができる。これにより、特に、複数の加工ステップが必要であるにもかかわらず、複数のガラス中間製品の並行する加工により、その都度1個のガラス中間製品を、1つの加工ステップのサイクル時間内で提供することを保証することができる。
【0058】
1つの実施形態では、少なくとも1つの成形ローラを、少なくとも1回の予備成形ステップまたは最終成形ステップにおける成形転動接触中に、それぞれ中間製品の回転数および/または中間製品の半径に依存して制御されるローラ回転数で回転させる。特に、ローラ回転数を、中間製品回転数が高くなると、高くすることができ、中間製品の半径が減じられると、ローラ回転数を低減させることができる。特に、ローラ回転数を、少なくとも1回の予備成形ステップおよび/または最終成形ステップにおいて、成形転動接触中の少なくとも1つの成形ローラとガラス中間製品との周速度の比が少なくとも1回の予備成形ステップと最終成形ステップとの間で少なくとも50パーセント未満、30パーセント未満、20パーセント未満、10パーセント未満、5パーセント未満または1パーセント未満だけ異なるように、制御する。ローラ回転数の制御は、特に、上述の少なくとも2回または3回の予備成形ステップ間でも行うこともできる。これにより、特に、少なくとも1つの成形ローラとガラス中間製品との間の相対速度が、成形ステップから成形ステップへの移行にも、1回の成形ステップ中にも、予め規定された範囲内に維持されることを保証することができる。
【0059】
1つの実施形態では、少なくとも1つの成形ローラを、少なくとも1回の予備成形ステップおよび最終成形ステップにおける成形転動接触中に、それぞれのローラ回転数で回転させ、少なくとも1つの予備成形ステップにおけるローラ回転数は、最終成形ステップにおけるローラ回転数とは異なっており、特に最終成形ステップにおけるローラ回転数よりも大きいか、または小さい。特に、少なくとも1回の予備成形ステップおよび最終成形ステップにおけるローラ回転数を、成形転動接触中の少なくとも1つの成形ローラとガラス中間製品との周速度の比が少なくとも1回の予備成形ステップと最終成形ステップの間で50パーセント未満、30パーセント未満、20パーセント未満、10パーセント未満、5パーセント未満または1パーセント未満だけ異なるように、ガラス中間製品のそれぞれの回転数に関連して制御される。
【0060】
本発明の第3の態様は、ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を製造する方法に関する。第3の態様による方法は、第1の態様および/または第2の態様による方法と組み合わせることができ、その逆もまた然りである。この方法は、ガラス中間製品、特にガラス管を、受容部回転数で受容部回転軸線を中心として回転させるステップと、少なくとも1つの成形ローラをローラ回転数でローラ回転軸線を中心として回転させるステップと、少なくとも1つの成形ローラとガラス中間製品とを賦形のために成形転動接触させるステップとを含む。特に、これらのステップは、本発明の第1の態様および第2の態様に関連して説明したように実施することができる。受容部回転数および/またはローラ回転数を、方法実施中に、サーボモータを介して制御する。特に、サーボモータを介した制御は、受容部回転数および/またはローラ回転数をミリ秒単位で制御することを可能にする。これにより、特に、ローラ回転数および/または受容部回転数を、1回の成形ステップ中に、0.5秒または1秒の短いサイクル時間であっても迅速に正確に適合させることができ、これによりガラス中間製品と少なくとも1つの成形ローラとの間の過大な相対速度を回避することができる。
【0061】
好適には、サーボモータを介して、少なくとも1つの成形ローラのローラ回転数が制御される。好適には、少なくとも1つの成形ローラのローラ回転数は、ミリ秒単位で、特に1ミリ秒、3ミリ秒、5ミリ秒、10ミリ秒、20ミリ秒、30ミリ秒、50ミリ秒、100ミリ秒、200ミリ秒または300ミリ秒のサイクルで制御される。特に好適には、方法は、1つの賦形装置内の少なくとも2つの成形ローラの回転を含む。好適には、各成形ローラは、それぞれ固有のサーボモータを介して制御される。
【0062】
好適には、前述または後述の各賦形装置は、各成形ローラの回転数を互いに依存せずにミリ秒単位変更できるように、成形ローラ毎にそれぞれ固有のサーボモータを有している。
【0063】
本発明の第4の態様は、回転するガラス中間製品、特にガラス管を変形加工する装置に関する。この装置は、少なくとも1つの成形ローラを含んでおり、成形ローラは、賦形のためにガラス中間製品と成形転動接触しながらローラ回転軸線を中心として回転可能である。さらに、この装置は、少なくとも1つの成形ローラを、ローラ回転軸線を中心として回転させるための少なくとも1つのローラモータを含んでいる。少なくとも1つのローラモータは、サーボモータである。この装置は、特に賦形装置とも呼ぶことができる。特に、上述および後述の予備成形装置および最終成形装置は、本発明の第4の態様による装置により構成されていてよい。好適には、少なくとも1つの成形ローラは、2つの成形ローラを含んでおり、少なくとも1つのローラモータは、少なくとも2つのローラモータを含んでいる。好適には、両方のローラモータは、サーボモータである。好適には、それぞれ1つのローラモータは、2つの成形ローラを互いに依存せずに駆動することができるように、それぞれ1つの成形ローラに接続されている。好適には、少なくとも1つのローラモータは、ローラモータと成形ローラとを一緒に半径方向でガラス中間製品に向かって調節ことができ、特に、送り軸線に沿って調節することができるように、少なくとも1つの成形ローラに固定的に結合されている。
【0064】
本発明の第4の態様による装置は、本発明の第1の態様、第2の態様および/または第3の態様による方法を実施するように構成されていてもよい。さらに、本発明の第1の態様、第2の態様および/または第3の態様による方法は、この方法を本発明の第4の態様による装置を用いて実施することができるように、構成されてよい。特に、本発明の第2の態様による少なくとも1回の予備成形ステップおよび/または最終成形ステップは、本発明の第4の態様による装置を用いて実施することができ、特に本発明の第4の態様によるそれぞれ固有の装置を用いて実施することができる。
【0065】
1つの実施形態では、少なくとも1つのローラモータのモータ出力軸は、少なくとも1つの成形ローラがモータ出力軸の回転運動に直接に追従するように、少なくとも1つの成形ローラに接続されている。特に、モータ出力軸は、この目的のために、伝動装置なしに、少なくとも1つの成形ローラに接続されている。これに関連して、「伝動装置なし」とは、特に、モータ出力軸と成形ローラとの間で、回転数、トルクまたは回転方向の変更が行われないことであると理解される。しかし、モータ出力軸と成形ローラとの間に、たとえばかみ合いクラッチのような伝達手段が設けられていてもよい。
【0066】
1つの実施形態では、少なくとも1つの成形ローラが、2つの成形ローラを有しており、少なくとも1つのローラモータが、2つのローラモータを有していて、成形ローラを互いに依存せずに駆動するために、それぞれ1つのローラモータがそれぞれ1つの成形ローラに接続されている。
【0067】
本発明の第5の態様は、ガラス製品、ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を製造する設備に関する。この設備は、ガラス中間製品、特にガラス管を回転可能に保持する少なくとも1個の受容部と、少なくとも1つの装置であって、賦形のためにガラス中間製品に成形転動接触しながらローラ回転軸線を中心として回転可能である少なくとも1つの成形ローラと、ローラ回転軸線を中心として少なくとも1つの成形ローラを回転させるための少なくとも1つのローラモータとを備えた、装置とを含んでいる。少なくとも1つのローラモータおよび/または少なくとも1つの受容部モータは、サーボモータである。
【0068】
特に、装置は、本発明の第4の態様による装置であってもよい。特に、設備は、本発明の第1の態様、第2の態様および/または第3の態様による方法によりガラス製品を製造するように設計されていてよい。特に、本発明の第1の態様、第2の態様および/または第3の態様による方法は、本発明の第5の態様による設備により実施することができるように実施することができる。
【0069】
本発明の第6の態様は、ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような回転対称のガラス製品を製造する設備に関する。設備は、ガラス中間製品、特にガラス管を回転可能に保持する少なくとも1個の受容部と、賦形のためにガラス中間製品に成形転動接触する少なくとも1つの成形ローラを備えた少なくとも1つの予備成形装置と、賦形のためにガラス中間製品に成形転動接触する少なくとも1つの成形ローラを備えた最終成形装置と、少なくとも1個の受容部を少なくとも1つの予備成形装置から最終成形装置へと走行させるための送り装置とを含んでいる。
【0070】
本発明の第6の態様による設備は、特に本発明の第5の態様による装置により構成されていてもよく、その逆もまた然りである。特に、最終形成装置および/または少なくとも1つの予備形成装置は、本発明の第4の態様による装置により構成されていてよい。本発明の第6の態様による設備は、本発明の第1の態様、第2の態様および/または第3の態様による方法を実施するために設計されていてよい。さらに、本発明の第1の態様、第2の態様および/または第3の態様による方法は、本発明の第6の態様による設備を用いて実施することができるように、実施することができる。
【0071】
少なくとも1つの予備成形装置および/または最終成形装置の少なくとも1つの成形ローラは、少なくとも2つの成形ローラを有していてよい。特に、成形ローラを互いに依存せずに駆動することができるように、各成形ローラのために固有のローラモータが設けられていてよい。
【0072】
1つの実施形態では、送り装置は回転コンベヤであり、少なくとも1個の受容部を回転コンベヤの回転により少なくとも1つの予備成形装置から最終成形装置へと走行させるために、回転コンベヤの回転コンベヤ軸線を中心として、少なくとも1つの予備成形装置および最終成形装置が配置されている。特に、少なくとも1つの予備成形装置は、少なくとも2つまたは3つの予備成形装置、特に上述の予備成形装置を有していてよい。特に、少なくとも2つまたは3つの予備成形装置は、回転コンベヤ軸線の周囲に配置されている。代替的または付加的には、上述の加熱装置、検査装置、冷却装置および引渡し装置のような別の製造装置が、回転コンベヤ軸線の周囲に配置されていてよい。
【0073】
1つの実施形態では、少なくとも1個の受容部は、少なくとも2個のガラス中間製品を少なくとも1つの予備成形装置および最終成形装置において並行して、特に同時に変形加工するために、少なくとも2個、特に少なくとも4個、8個、16個または32個の受容部を有している。好適には、少なくとも1つの予備成形装置は、製造方向で少なくとも第1の予備成形装置および最後の予備成形装置を有しており、少なくとも1個の受容部は、少なくとも3個のガラス中間製品を少なくとも2つの予備成形装置および最終成形装置において並行して変形加工するために、少なくとも3個の受容部を有している。特に好適には、少なくとも4個のガラス中間製品を少なくとも3つの予備成形装置および最終成形装置において並行して、特に同時に変形加工するために、少なくとも1つの予備成形装置は、少なくとも第1の予備成形装置、中間成形装置、最後の予備成形装置を有しており、少なくとも1個の受容部は、少なくとも4個の受容部を有している。
【0074】
特に好適には、最終成形装置および/または少なくとも1個、2個または3個の予備成形装置は、上述の方法を設備において実施することができるように構成されている。特に好適には、各装置において同時にガラス中間製品を加工することができるように、各加工装置、特に、少なくとも1つの予備成形装置、最終成形装置、少なくとも1つの加熱装置、少なくとも1つの冷却装置、少なくとも1つの検査装置および/または引渡し装置のために別個の受容部が設けられている。これにより、特に、ガラス中間製品を製造するためのサイクル時間を減じることができ、特に、予備成形ステップまたは最終成形ステップのような個別の製造ステップのサイクル時間にまで減じることができる。
【0075】
1つの実施形態では、少なくとも1個の受容部は、少なくとも2個、特に少なくとも4個、8個、16個または32個の受容部を有しており、これらの受容部が、受容部を互いに依存せずに駆動するために、それぞれの1つの固有の受容部モータに接続されている。これにより、特に、複数のガラス中間製品を少なくとも1つの予備成形装置および最終成形装置において並行して、互いに異なる中間製品回転数で駆動することができることを保証することができる。これにより、特に、中間製品回転数をそれぞれ個別の成形ステップのために最適な中間製品回転数に適合させることにより、特に一方ではサイクル時間を減じることができ、他方では成形精度を向上させることができる。
【0076】
特に、説明された本発明による措置により、0.5秒未満のサイクル時間で、0.03mmの形状精度を備えたガラス製品の製造を達成することができる。
【0077】
好適な構成は、従属請求項に記載されている。
【0078】
以下に本発明の別の特性、特徴および利点を、本発明の好適な構成の説明により添付の例示的な図面につき明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【
図1】
図2に示したガラス製品を製造する設備の概略的な部分図である。
【
図3】ケーシングを備えた賦形装置を示す図である。
【
図4】ケーシングを省略して
図3に示した賦形装置の一部を示す図である。
【
図6】26個の受容部を備えた回転コンベヤを上から見た平面図である。
【
図7】
図6に示した回転コンベヤをVII-VII線に沿って示す断面図である。
【
図9】中空円筒形のガラス中間製品を示す図である。
【
図11】薄くされたガラス中間製品を示す図である。
【
図12】真っ直ぐにされたガラス中間製品を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0080】
図2は、ガラス製品を製造する設備3の概略図を示している。
図2には、回転するガラス中間製品1
I,1
II,1
III,1
IVを変形加工する4つの装置1
I,1
II,1
III,1
IVが概略的に描かれている。このような装置1
I,1
II,1
III,1
IVは、以下で賦形装置、予備成形装置または最終成形装置とも呼ばれる。
図2には、ガラス中間製品9を回転可能に保持する受容部5が概略的に図示されている。設備3は、回転コンベヤ11を含んでおり、この回転コンベヤ11に受容部5が取り付けられている。回転コンベヤ11は、回転コンベヤ軸線13を中心として回転可能であり、これにより、受容部9をガラス中間製品9と一緒に、図示された4つの賦形装置1
I,1
II,1
III,1
IVに供給することができる。ガラス中間製品は、製造周方向15で相前後して個別の賦形装置1
I,1
II,1
III,1
IVに供給される。第1の賦形装置1
Iの上流側ならびに第1の賦形装置11
Iに続く賦形装置1
II,1
III同士の間、かつ最後の賦形装置1
IVの下流側には、ガラス中間製品9を加熱する加熱装置2、特にバーナ2がそれぞれ配置されている。
【0081】
製造周方向15で第1の賦形装置1Iの製造方向上流側には、受容部5内におけるガラス中間製品9の位置および軸線方向の振れを測定するために、第1の検査装置17が設けられている。
【0082】
製造周方向15で最後の賦形装置1IVおよび最後のバーナ2の製造方向下流側には、賦形が行われた後にガラス製品を冷却する第1の冷却装置7を設けることができる。
【0083】
製造周方向15で最後の賦形装置1IVおよび第1の冷却装置2の製造方向下流側には、ガラスの幾何学形状を検査する検査装置19が設けられている。製造周方向15で第2の検査装置19の下流側には、第2の冷却装置7と、この第2の冷却装置7に続く、ガラス製品におけるすり傷および/またはひび割れを検出する第3の検査装置21とが設けられている。製造周方向15で第3の検査装置21の製造方向下流側には、第3の冷却装置7が設けられている。製造周方向15で第3の冷却装置7の製造方向下流側に、ガラス製品を別の加工のために引き渡す引渡し装置23が設けられている。引渡し装置23は、特に受容部5から排出されたガラス製品を捕集し、かつ/またはフランジ成形装置のような別の加工装置(図示せず)へとガラス製品を搬送する手段を有していてよい。
【0084】
図1は、
図2に示した設備の概略的な部分図を示している。この部分図には、ガラス中間製品9を保持する受容部5を備えた回転コンベヤ11の一部と、賦形装置1
I,1
II,1
III,1
IVのうちの1つの賦形装置とが概略的に賦形装置1
Vとして図示されている。
【0085】
受容部5とガラス中間製品9とは、受容部モータ(図示せず)を介して受容部回転軸線31を中心として回転可能である。
【0086】
賦形装置1Vは、2つの成形ローラ25を含んでいる。これらの成形ローラ25は、それぞれ1つのローラモータ27を介して、それぞれ1つのローラ回転軸線29を中心として回転可能である。ローラモータ27は、ローラ回転軸線29を中心とした周方向35での成形ローラ25の回転数を制御するために、1つの共通の制御装置33を介して制御される。成形ローラ25の並進的な調節性は、2つの矢印により図示されている。鉛直方向に配向された矢印は、ローラ回転軸線29および受容部回転軸線31に対して横方向の、特に半径方向37での成形ローラ25の並進的な調節性を図示している。水平方向に配向された矢印39は、ローラ回転軸線29および受容部回転軸線31に沿った、特に軸線方向39での成形ローラ25の並進的な調節性を図示している。
【0087】
ガラス中間製品9に対して相対的な成形ローラ25の図示された位置は、成形ローラ25が、ガラス中間製品9に成形転動接触する直前の位置を図示している。成形ローラ25をガラス中間製品9に成形転動接触させるために、成形ローラ25を、半径方向39でさらに少なくとも、成形ローラ25とガラス中間製品9との間に形成されている間隙が埋められるまで調節しなければならない。
【0088】
半径方向37での成形ローラ25の並進的な調節性は、特に、半径方向37でのガラス中間製品9の賦形に役立つ。軸線方向39での成形ローラ25の並進的な調節性は、特に、ガラス中間製品9の変形すべき領域の軸線方向の位置に依存した成形ローラ25の軸線方向の送りに役立つ。特に、ガラス中間製品9の厚さに依存して、変形すべき領域の軸線方向の位置および軸線方向の長さは変化し得る。特に、先行するステップにおいて、特にガラス中間製品9の切断時に、ガラス中間製品9の厚さを求めることができ、この厚さに依存して、変形すべき領域の長さおよび/または軸線方向の位置を求めることができる。次いで、装置1Vに、変形すべき領域の厚さ、長さおよび/または軸線方向の位置を伝達することができるので、成形ローラ5の軸線方向の位置を対応して調節することができる。これにより、特にガラス中間製品9の厚さが変化する場合にも、高い成形精度を有するガラス製品を製造することができる。ガラス中間製品の厚さの変化を考慮することは、ガラス質量補償と呼ぶことができる。
【0089】
受容部5を介して、ガラス中間製品9を、受容部回転数で受容部回転軸線31を中心として回転させることができる。ローラモータ27を介して、それぞれ1つの成形ローラ25をローラ回転数でそれぞれのローラ回転軸線29を中心として回転させることができる。半径方向37に沿って受容部回転軸線31に向かって成形ローラ25を走行させることにより、成形ローラ25を、ガラス中間製品9と成形転動接触させることができる。受容部回転軸線は、半径方向37で、中間製品半径にわたって成形転動接触から離間している。ローラ回転軸線29は、半径方向37でローラ半径だけ成形転動接触から離間している。
【0090】
本発明の第1の態様によれば、受容部回転数に対するローラ回転数の比は、方法実施中に、中間製品半径およびローラ半径の比に依存して制御される。1つの好適な実施形態では、ローラ半径は、成形ステップ中に変化しない。しかし、中間製品半径は、半径方向37で受容部回転軸線31に向かって成形ローラ25を送ることにより、小さくされる。中間製品半径の縮小が、ガラス中間製品9と成形ローラ25との間の相対的な速度の増大をもたらすことを阻止するために、ローラ回転数を小さくするか、または受容部回転数を増大させることができる。好適には、ローラ回転数が小さくされる。サイクル時間が高い場合、特に0.5秒または1秒のサイクル時間でも、中間製品半径の縮小中にローラ回転数および/または受容部回転数の連続的な調整を提供するために、特に、本発明の第3の態様、第4の態様および第5の態様に関連して説明されるように、成形ローラ25のローラ回転数がサーボモータ27を介してミリ秒サイクルで制御される。賦形装置1における成形ローラ25とサーボモータ27との例示的な接続は、特に
図3~
図5に図示されている。本発明の第2の態様および第6の態様によれば、ガラス中間製品を変形加工してガラス製品を形成することは、少なくとも1回の予備成形ステップと、少なくとも1回の最終成形ステップとにおいて行われる。少なくとも1回の予備成形ステップと最終成形ステップとはそれぞれ、たとえば
図3~
図6に描かれたような賦形装置により実施することができる。
図2には、本発明の第6の態様による設備が概略的に図示されている。この設備は、第1の予備成形装置1
Iと、中間の予備成形装置1
IIと、最後の予備成形装置1
IIIとを有している。最終成形装置は、参照符号1
IVで図示されている。ガラス中間製品9を3つの予備成形装置1
I,1
II,1
IIIと最終成形装置1
IVとの間で走行させることができるようにするために、受容部5は、回転コンベヤ11の形の送り装置11を介して予備成形装置と最終成形装置との間で走行可能である。このためには、予備成形装置1
I,1
II,1
IIIと最終成形装置1
IVとが、回転コンベヤ11の周囲に配置されている。回転コンベヤ11の例示的な構成は、
図6に上から見た平面図で、
図7に断面図で、
図8に部分断面図で図示されている。
【0091】
少なくとも1つの、特に3つの予備成形装置1
I,1
II,1
IIIと最終成形装置1
IVとを使用することにより、ガラス中間製品9を、複数のステップにおいて
図9に示したような中空円筒形のガラス中間製品41から、
図13に図示したようなガラステーパ43へと変形加工することができる。特に、3回の予備成形ステップの使用により、ガラス中間製品を、
図10、
図11および
図12に図示したように段階的に中空円筒形のガラス中間製品41からガラステーパ43へと変形加工することができる。
図10は、第1の予備成形ステップ後の絞られたガラス中間製品45を示している。特に、ガラス中間製品の変形すべき領域が円錐形に成形されている。
図11は、薄くされたガラス中間製品47を示している。このガラス中間製品47は、
図10に示した絞られたガラス中間製品45を薄くすることにより成形されている。
図12は、真っ直ぐにされたガラス中間製品49を示している。このガラス中間製品49は、第1の予備成形ステップにおける絞り後および中間の予備成形ステップにおける薄化の後に、最後の予備成形ステップにおいて再び部分的に中空円筒形にされている。次いで、最終成形装置1
IVにおける最終成形ステップにより、
図13に図示したようなガラステーパ43が製造される。
【0092】
本発明の発明者は、
図9に示した中空円筒形のガラス中間製品41から
図13に示したガラステーパ43への変形加工を複数回の成形ステップに分割することにより、個別の成形ステップにおける変形のために最適な条件を調節することができ、これにより高い成形精度を達成することができることを発見した。特に、ローラ回転数および/または受容部回転数を、高い製造精度のために必要である箇所においては、低く調節することができ、成形精度の損失なしに可能である箇所においては、高く調節することができ、これによりサイクル時間を減じることができる。サイクル時間をさらに減じるためには、複数の受容部5を回転コンベヤ11に取り付けると有利であることが判った。これにより個別の変形加工ステップおよび/または上述および後述の別の製造ステップを並行して実施することができ、したがってガラス製品を製造するためのサイクル時間をさらに減じることができる。受容部回転コンベヤ11の例示的な実施形態は、特に
図6に上から見た平面図で、
図7に断面図で、かつ
図8に部分的な横断面図で図示されている。
【0093】
図3は、ケーシング51を備えた賦形装置を示している。ケーシング51は、賦形装置1の、
図4および
図5に図示された部分を取り囲んでいる。ケーシング51からは2つの成形ローラ25が突出している。これらの成形ローラ25は、やはり成形ローラケーシング53により取り囲まれている。成形ローラケーシング53は、半径方向37で開いているので、成形ローラ25は、半径方向で成形ローラケーシング53から突出することができる。これにより、図示されていないガラス中間製品9を成形ローラ25の間で軸線方向39に走行させることができる。次いで、成形ローラ25を、半径方向で受容部回転軸線31に向かって送ることができる。成形ローラ25の下には、捕集容器55が形成されており、この捕集容器55を介して潤滑剤、汚れならびに摩耗残滓を、導出管路57を介して導出することができる。
【0094】
図4は、賦形装置1の一部をケーシング51および成形ローラケーシング53を省略して示している。駆動装置は、成形ローラ25を軸線方向39および半径方向37で調節するために構成されている。
図4には、
図4に図示された変形加工マンドレル61をガイドするための軸線方向ガイド59が図示されている。これにより、変形加工マンドレル61を、軸線方向39で、軸線方向駆動装置(図示せず)を介して走行させることができる。これにより、ガラス中間製品9を成形転動接触において内部から成形加工するために、変形加工マンドレルをガラス中間製品9の内部に走行させることができる一方で、成形ローラ25はガラス中間製品9を外側から成形する。2つの成形ローラ25を、ローラ回転軸線29を中心とした周方向35で駆動することができるローラモータ27を
図5に関連して説明する。
図5は、
図4の円で囲まれた部分Vの拡大図である。
図5に図示されているように、少なくとも1つの成形ローラ25は、好適には、半径方向37で互いに離間した2つの成形ローラ25を含んでおり、これによりガラス中間製品9を成形ローラ25の間で成形加工することができる。変形加工マンドレル61は、ガラス中間製品を成形転動接触において内側から変形加工マンドレルにより、かつ外側から成形ローラにより変形加工するために、ガラス中間製品9の内部に走行させることができる。成形ローラ25は、それぞれ1つのローラモータ27を介して駆動されている。ローラモータ27のモータ出力軸は、それぞれ1つのかみ合いクラッチ23を介して成形ローラ25に結合されている。特にローラモータ27のモータ出力軸は、成形ローラがモータ出力軸の回転運動に直接に追従するように、かみ合いクラッチ23を介してそれぞれ成形ローラ25に結合されている。
【0095】
各成形ローラ25が固有のローラモータ27を有していることにより、各成形ローラを、別の成形ローラに依存せずに駆動することができる。上述したように、ローラモータ27は、サーボモータとして形成されており、これにより、ミリ秒サイクルでのローラ回転数の調節を実施することができる。成形ローラ25は、それぞれ1つの成形面65を有している。成形面65は、ここに示された実施例では、環状の突起67を備えた円筒外周面として形成されている。変形加工マンドレル61は、本実施形態では円筒体として形成されている。しかし、上述したように、成形ローラ25の成形面も、変形加工マンドレル61も円錐形外周面として形成されていてよい。
【0096】
図6は、少なくとも1つの予備成形装置1
I,1
II,1
IIIから最終成形装置1
IVへと少なくとも1個の受容部5を走行させるための、回転コンベヤ11の形の送り装置11の1つの実施形態の上から見た平面図を示している。
図6に図示された回転コンベヤ11は、26個の受容部5を有している。これらの受容部5により、それぞれ1個のガラス中間製品9を受容することができる。これにより、26個までのガラス中間製品9を同時に本発明に係る設備3により変形加工してガラス製品を形成することができる。このためには、
図2に関連して説明したように、冷却装置7、検査装置17,19,21、引渡し装置23、予備成形装置1
I,1
II,1
IIIおよび最終成形装置1
IVのような複数の製造装置が回転コンベヤ11、特に回転コンベヤ軸線13の周囲に配置されている。これにより、特に26個までのガラス中間製品を同時に種々異なる製造装置において加工することができる。特に、回転コンベヤ11の回転により、ガラス中間製品9を備えた受容部5を加工装置から加工装置へと走行させることができる。これにより、特にガラス製品を製造するサイクル時間を、1つの製造装置においてガラス製品を加工するためのサイクル時間へと減じることができる。なぜならば、設備は、1つの製造装置から次の製造装置への各走行で、ガラス製品の製造を終了することができるからである。
【0097】
図7は、
図6に示すVII-VII線に沿った横断面図を示している。特に
図4から判るように、各受容部5は、固有の受容部モータ69を介して駆動することができる。受容部モータ69を介して、受容部5はそれぞれ受容部回転軸線31を中心として回転させられる。特に、固有の受容部モータ69を備えた各受容部5の構成により、ガラス中間製品9を同時に種々異なる予備成形装置1において種々異なる受容部回転数で受容部回転軸線31を中心として回転させることができる。特に、受容部5は、製造周方向15で回転コンベヤ軸線30を中心として配置されていてよい。特に、受容部5は、回転コンベヤ軸線30に対して半径方向で回転コンベヤ11の外側に取り付けられていてよい。特に、受容部モータ69は、回転コンベヤ軸線30に対して半径方向で受容部5の内側に配置されていてよい。特に受容部モータ69への給電部を、受容部回転軸線31に対して半径方向で受容部モータ69に対して内側にガイドすることができる。
【0098】
図7に示した部分VIIIの拡大図が
図8に図示されている。
図8に図示されているように、受容部モータ69は、端面歯列63を介して受容部5に結合されている。これにより、モータ出力軸77の回転軸線75は、受容部回転軸線31に対して所定の角度で、特に垂直に配置されていてよい。これにより、特に送り装置11、特に回転コンベヤの、回転コンベヤ軸線13に対して半径方向でのスペース需要を小さくすることができる。さらに、給電部71が、コネクタ79を介して受容部モータ69に接続可能であってよい。受容部5は、特にガラス中間製品を保持するチャック81を有していてよい。チャックは、受容部軸83に特に相対回動不能に結合されていてよい。受容部軸83は、ラジアル軸受け85を介して支承されていてよい。特に受容部軸83は、端面歯列73を介して、ローラモータ69のモータ出力軸77に結合されていてよい。
【0099】
上述の説明、図面および特許請求の範囲に開示された特徴は、個別にも、任意の組み合わせにおいても、種々異なる構成において本発明を実現するために重要であり得る。
本開示の第1態様は、ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を製造する方法であって、
-受容部回転数で受容部回転軸線(31)を中心としてガラス中間製品(9)、特にガラス管を回転させるステップと、
-ローラ回転数でローラ回転軸線(29)を中心として少なくとも1つの成形ローラ(25)を回転させるステップと、
-前記少なくとも1つの成形ローラ(25)と前記ガラス中間製品(9)とを、賦形のために成形転動接触させるステップであって、成形転動接触から、前記受容部回転軸線(31)が、半径方向(37)で中間製品半径だけ離間しており、前記成形転動接触から、前記ローラ回転軸線(29)が、半径方向(37)でローラ半径だけ離間している、ステップと
を含む方法において、
前記受容部回転数に対する前記ローラ回転数の比を、前記方法実施中に、前記ローラ半径に対する前記中間製品半径の比に依存して制御する、方法である。
本開示の第2態様は、前記中間製品半径を、前記成形転動接触中に、前記ローラ回転軸線(29)と前記受容部回転軸線(31)との間の間隔を縮小することによって、初期半径から最終半径へと縮小し、前記ローラ回転数を、前記初期半径から前記最終半径への前記縮小中に減じ、特に前記中間製品半径に比例して減じ、かつ/または前記受容部回転数に対する前記ローラ回転数の比を、前記初期半径から前記最終半径への前記縮小中に小さくし、特に中間製品半径に比例して小さくする、第1態様による方法である。
本開示の第3態様は、前記初期半径から前記最終半径への前記縮小を、半径方向(37)への前記少なくとも1つの成形ローラ(25)の送りにより行い、かつ/または前記ローラ回転数を、前記少なくとも1つの成形ローラ(25)の半径方向位置に依存して制御する、第2態様による方法である。
本開示の第4態様は、前記受容部回転数に対する前記ローラ回転数の比を、前記ローラ半径に対する前記中間製品半径の比に依存して、前記成形転動接触中の前記ガラス中間製品(9)と前記少なくとも1つの成形ローラ(25)との間の相対速度が、前記成形転動接触中の前記少なくとも1つの成形ローラ(25)の周速度の最大で50%、30%、20%、10%、5%または1%であるように、制御する、第1から第3態様までのいずれか1つによる方法である。
本開示の第5態様は、ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を製造する、特に第1から第4態様までのいずれか1つによる方法であって、
-少なくとも1個のガラス中間製品(9)、特にガラス管を、少なくとも1回の予備成形ステップにおいて変形加工するステップであって、前記予備成形ステップにおいて、前記少なくとも1個のガラス中間製品(9)を、賦形のために少なくとも1つの成形ローラ(25)に成形転動接触させながら予備成形回転数で回転させる、ステップと、
-前記少なくとも1個のガラス中間製品(9)を最終成形ステップにおいて変形加工するステップであって、前記最終成形ステップにおいて、前記少なくとも1個のガラス中間製品(9)を、賦形のために成形ローラ(25)に成形転動接触させながら最終成形回転数で回転させる、ステップと
を含み、
前記最終成形回転数が、前記予備成形回転数よりも大きいか、または小さい、方法である。
本開示の第6態様は、前記予備成形回転数が、前記少なくとも1回の予備成形ステップの成形転動接触中に一定であり、特に初期半径から最終半径への前記中間製品半径の縮小中に一定であり、かつ/または前記最終成形回転数が、前記最終成形ステップの成形転動接触中に一定であり、特に初期半径から最終半径への前記中間製品半径の縮小中に一定であり、かつ/または前記少なくとも1つの予備成形回転数の値が、前記最終成形回転数よりも少なくとも10%、30%、50%、100%、200%または300%だけ大きいか、または小さく、かつ/または前記最終成形回転数が、前記予備成形回転数よりも大きく、特に前記予備成形回転数が、前記最終成形回転数の20%~90%、特に30%~80%である、第5態様による方法である。
本開示の第7態様は、前記少なくとも1回の予備成形ステップが、第1の予備成形回転数を有する、製造方向(15)で第1の予備成形ステップと、最後の予備成形回転数を有する、製造方向(15)で最後の予備成形ステップとを有しており、特に前記第1の予備成形回転数が、前記最後の予備成形回転数よりも大きく、特に前記第1の予備成形回転数が、前記最後の予備成形回転数よりも10%~30%、特に15%~20%大きい、第5または第6態様による方法である。
本開示の第8態様は、前記少なくとも1回の予備成形ステップが、第1の予備成形回転数を有する、製造方向(15)で第1の予備成形ステップと、最後の予備成形回転数を有する、製造方向(15)で最後の予備成形ステップと、中間の予備成形回転数を有する、製造方向(15)で中間の予備成形ステップとを有しており、特に前記第1の予備成形回転数は、前記中間の予備成形回転数よりも小さく、特に前記第1の予備成形回転数は、前記中間の予備成形回転数の40%~90%、特に60%~70%であり、かつ/または前記最後の予備成形回転数は、前記中間の予備成形回転数よりも小さく、特に前記最後の予備成形回転数は、前記中間の予備成形回転数の30%~80%、特に50%~60%である、第5から第7態様までのいずれか1つによる方法。
本開示の第9態様は、前記少なくとも1回の予備成形ステップを、少なくとも1つの予備成形装置(1
I
,1
II
,1
III
)において実施し、前記最終成形ステップを、最終成形装置(1
IV
)において実施し、特に前記少なくとも1個のガラス中間製品(9)を、前記少なくとも1回の予備成形ステップ後に、前記最終成形装置(1
IV
)へと走行させ、特に前記ガラス中間製品(9)の走行を、送り装置(11)により、特に回転コンベヤ(11)の回転により行う、第5から第8態様までのいずれか1つによる方法。
本開示の第10態様は、前記少なくとも1個のガラス中間製品(9)が、少なくとも2個、特に少なくとも4個、8個、16個または32個のガラス中間製品(9)を有しており、該ガラス中間製品(9)を、少なくとも1つの予備成形装置(1
I
,1
II
,1
III
)および最終成形装置(1
IV
)において並行して変形加工する、第5から第9態様までのいずれか1つによる方法である。
本開示の第11態様は、前記少なくとも1つの成形ローラ(25)を、前記少なくとも1回の予備成形ステップおよび前記最終成形ステップにおける前記成形転動接触中に、それぞれローラ回転数で回転させ、該ローラ回転数を、前記中間製品回転数および/または前記中間製品半径に依存して制御し、特に前記少なくとも1回の予備成形ステップおよび前記最終成形ステップにおける前記ローラ回転数を、前記成形転動接触中の前記少なくとも1つの成形ローラ(25)と前記ガラス中間製品(9)との周速度の比が、前記少なくとも1回の予備成形ステップと前記最終成形ステップとの間で50%未満、30%未満、20%未満、10%未満、5%未満または1%未満だけ異なるように、制御する、第5から第10態様までのいずれか1つによる方法である。
本開示の第12態様は、ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアル、ガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を製造する、特に第1から第11態様までのいずれか1つによる方法であって、
-ガラス中間製品(9)、特にガラス管を受容部回転数で受容部回転軸線(31)を中心として回転させるステップと、
-少なくとも1つの成形ローラ(25)をローラ回転数でローラ回転軸線(29)を中心として回転させるステップと、
-前記少なくとも1つの成形ローラ(25)と前記ガラス中間製品(9)とを賦形のために成形転動接触させるステップと
を含む方法において、
前記受容部回転数および/または前記ローラ回転数を、前記方法実施中に、サーボモータ(27,69)を介して制御する、方法である。
本開示の第13態様は、回転するガラス中間製品(9)、特にガラス管を変形加工する装置(1)であって、
-少なくとも1つの成形ローラ(25)であって、賦形のために前記ガラス中間製品(9)に成形転動接触しながらローラ回転軸線(29)を中心として回転可能である、成形ローラ(25)と、
-前記少なくとも1つの成形ローラ(25)を、前記ローラ回転軸線(29)を中心として回転させるための少なくとも1つのローラモータ(27)と
を含む装置において、
前記少なくとも1つのローラモータ(27)が、サーボモータ(27)である、装置(1)である。
本開示の第14態様は、前記少なくとも1つのローラモータ(27)のモータ出力軸は、前記少なくとも1つの成形ローラ(25)が前記モータ出力軸の回転運動に直接に追従するように、前記少なくとも1つの成形ローラ(25)に接続されている、第13態様による装置(1)である。
本開示の第15態様は、前記少なくとも1つの成形ローラ(25)が、2つの成形ローラ(25)を有しており、前記少なくとも1つのローラモータ(27)が、2つのローラモータ(27)を有しており、前記成形ローラ(25)を互いに依存せずに駆動するために、それぞれ1つのローラモータ(27)が、それぞれ1つの成形ローラ(25)に接続されている、第13または第14態様による装置(1)である。
本開示の第16態様は、ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を、特に第1から第12態様までのいずれか1つのように製造する設備(3)であって、
-ガラス中間製品(9)、特にガラス管を回転可能に保持する少なくとも1個の受容部(5)と、
-受容部回転軸線(31)を中心として前記受容部(5)を回転させるための少なくとも1つの受容部モータ(69)と、
特に第13から第15態様までのいずれか1つによる少なくとも1つの装置(1)であって、賦形のために前記ガラス中間製品(9)に成形転動接触しながらローラ回転軸線(29)を中心として回転可能である少なくとも1つの成形ローラ(25)と、ローラ回転軸線(29)を中心として前記少なくとも1つの成形ローラ(25)を回転させるための少なくとも1つのローラモータ(69)とを備えた、装置(1)と
を含む設備(3)において、
前記少なくとも1つのローラモータ(69)および/または前記少なくとも1つの受容部モータ(27)が、サーボモータである、設備(3)である。
本開示の第17態様は、ガラスシリンジ、ガラスカープル、ガラスバイアルまたはガラスアンプルのような特に回転対称のガラス製品を、特に第1から第12態様までのいずれか1つのように製造する、特に第16態様による設備(3)であって、
-ガラス中間製品(9)、特にガラス管を回転可能に保持する少なくとも1個の受容部(5)と、
-賦形のために前記ガラス中間製品(9)に成形転動接触する少なくとも1つの成形ローラ(25)を備えた、特に第13から第15態様までのいずれか1つによる少なくとも1つの予備成形装置(1
I
,1
II
,1
III
)と、
-賦形のために前記ガラス中間製品(9)に成形転動接触する少なくとも1つの成形ローラ(25)を備えた、特に第13から第15態様までのいずれか1つによる少なくとも1つの最終成形装置(1
IV
)と、
前記少なくとも1個の受容部(5)を前記少なくとも1つの予備成形装置(1
I
,1
II
,1
III
)から前記最終成形装置(1
IV
)へと走行させるための送り装置(11)と
を含む設備(3)である。
本開示の第18態様は、前記送り装置(11)が、回転コンベヤ(11)であり、前記少なくとも1個の受容部(5)を前記回転コンベヤ(11)の回転により前記少なくとも1つの予備成形装置(1
I
,1
II
,1
III
)から前記最終成形装置(1
IV
)へと走行させるために、前記回転コンベヤ(11)の回転コンベヤ軸線を中心として、前記少なくとも1つの予備成形装置(1
I
,1
II
,1
III
)および前記最終成形装置(1
IV
)が配置されている、第17態様による設備(3)である。
本開示の第19態様は、前記少なくとも1個の受容部(5)が、少なくとも2個のガラス中間製品(9)を前記少なくとも1つの予備成形装置(1
I
,1
II
,1
III
)および前記最終成形装置(1
IV
)において並行して変形加工するために、少なくとも2個の、特に少なくとも4個、8個、16個、32個の受容部(5)を含んでおり、好適には、前記少なくとも1つの予備成形装置(1
I
,1
II
,1
III
)が、製造方向で少なくとも第1の予備成形装置(1
I
)および最後の予備成形装置(1
III
)を有しており、前記少なくとも1個の受容部(5)が、少なくとも3個のガラス中間製品(9)を前記少なくとも2つの予備成形装置(1
I
,1
III
)および前記最終成形装置(1
IV
)において並行して変形加工するために、少なくとも3個の受容部(5)を有している、第17または第18態様による設備(3)である。
本開示の第20態様は、前記少なくとも1個の受容部(5)が、少なくとも2個の、特に少なくとも4個、8個、16個、32個の受容部(5)を有しており、該受容部(5)が、該受容部(5)を互いに依存せずに駆動するために、それぞれ固有の受容部モータ(69)に接続されている、第17から第19態様までのいずれか1つによる設備(3)である。
【符号の説明】
【0100】
1 装置/予備成形装置/最終成形装置/賦形装置(1)(1I,1II,1III,1IV,1V)
2 加熱装置/バーナ
3 設備
5 受容部
7 冷却装置
9 ガラス中間製品
11 回転コンベヤ;送り装置
13 回転コンベヤ軸線
15 製造方向/製造周方向
17 第1の検査装置
19 第2の検査装置
21 第3の検査装置
23 引渡し装置
25 成形ローラ
27 ローラモータ
29 ローラ回転軸線
31 受容部回転軸線
33 制御装置
35 周方向
37 半径方向
39 軸線方向
41 中空円筒形のガラス中間製品
43 ガラステーパ
45 絞られたガラス中間製品
47 薄くされたガラス中間製品
49 真っ直ぐにされたガラス中間製品
51 ケーシング
53 成形ローラケーシング
55 捕集容器
57 導出管路
59 軸線方向ガイド
61 変形加工マンドレル
63 かみ合いクラッチ
65 成形面
67 環状の突起
69 受容部モータ
71 給電部
73 端面歯列
75 受容部回転軸線のモータ出力軸の回転軸線
77 受容部モータのモータ出力軸
79 コネクタ
81 チャック
83 受容部軸
85 ラジアル軸受け