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特許7300481洋室リフォーム構造及び洋室リフォーム施工方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-21
(45)【発行日】2023-06-29
(54)【発明の名称】洋室リフォーム構造及び洋室リフォーム施工方法
(51)【国際特許分類】
   E04F 15/00 20060101AFI20230622BHJP
   E04F 15/02 20060101ALI20230622BHJP
   E04G 23/02 20060101ALI20230622BHJP
【FI】
E04F15/00 101U
E04F15/02 B
E04G23/02 H
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021133020
(22)【出願日】2021-07-07
(65)【公開番号】P2023010496
(43)【公開日】2023-01-20
【審査請求日】2022-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】518446341
【氏名又は名称】藤山 美恵子
(72)【発明者】
【氏名】藤山 美恵子
【審査官】菅原 奈津子
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-169476(JP,A)
【文献】実公平03-055694(JP,Y2)
【文献】実開昭58-019037(JP,U)
【文献】特開平08-053924(JP,A)
【文献】特開2012-180655(JP,A)
【文献】国際公開第2011/111608(WO,A1)
【文献】特開2002-88961(JP,A)
【文献】特開平11-324278(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 15/00-15/22
E04G 23/00-23/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項6】
リフォームする和室の畳を取り除いた後、基台を開放し、根太や垂木の上の所要の位置に配設する第1工程と、基台の上面に基板を設置する第2工程と、基板の上面に仕上材を施工する第3工程とからなることを特徴とする洋室リフォーム施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、和室を洋室にリフォームするための洋室リフォーム構造及び洋室リフォーム施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の住宅事情で、和室という部屋が激減しているのが現状である。
賃貸住宅・アパート・貸マンション、また持家でも、リフォーム・リニューアルをする時に殆どの場合、和室を洋室にリニューアルしているのが現状である。
これは、次の借り手が殆ど洋室を好み、また貸し手側も後のメンテ等を考えると洋間の方が利点(お互い)があると考えられるからと思われる。
このような和室を洋室変更する工事が当り前のように、しかも年々増えている現状で工事の簡素化を計るのが主たる思いである。
通常の洋室変更の工事の手順として、
▲1▼畳を上げる。
▲2▼下地根太垂木を組む。
通常6帖間(2.7m×3.6m)を垂木で下地組する場合、例えば2.7×11本、3.6×2本他上仕上コンパネかフローリングを貼るためジョイント部分に小間切れの端材等を組み、その上にコンパネ貼り+ビニールタイル仕上げ、または垂木の上に303×1820のフローリング等ビスまたは釘等で貼り付けていくため手間であり、素人では施工できず、誰でも簡単・容易に加工できる構造及び施工方法が望まれている。
【0003】
また、従来の技術として、少なくとも部屋の和室及び/または洋室の既設畳面及び/または既設床面の全面上部に熱可塑性樹脂を原材料としたシート状の仮床を無接着状態で敷設し、敷設した仮床の全面上部には、要望に添った床材を仮床に貼着してリフォームするものがある。(特許文献1参照)
【0004】
さらに、表面平滑な下地上に、基材に表面材が積層された実質的に同じ厚さの矩形又は正方形の床材片を交換可能に敷設し、かつ該床材片は相互の表面材料の材質が異なり、しかも一方の床材片の一辺は他の床材片の一辺と同寸法かまたは一方の床材片の大きい辺は他方床材片の小さい辺の整数倍であることを特徴とするバリアフリー床材がある。(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実用新案登録第3164385号公報
【文献】特開平11-182001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記前者においては、仮床を畳の上に載置するだけの敷設であり、必要に応じて床材を貼着するもので、畳の上に設けるものであるため、段差等の処理に問題があり、どうしても歩く時にふあふあ感が残ってしまう。
【0007】
また、前記後者においては、畳の区域とフローリングの区域が互いに隣接して形成されるもので、本発明のような畳を取り除いて洋室にするものとは基本的に異なるものである。
【0008】
本発明は、このような従来の構成が有する問題を解決しようとするもので、折り畳み及び開放可能な基台の上面に基板を設けることにより、素人でも簡単・容易に和室から洋室へリフォームできる洋室リフォーム構造及び洋室リフォーム施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記目的を達成するために、洋室リフォーム構造においては、建物の和室を洋室に替えるリフォーム時に使用するもので、折り畳み及び開放可能な基台の上面に、基板を設け、この基板の上面に仕上材を設けてなること。前記基台が、ハニカム状であること。前記基台が、井桁状であること。
前記基板が、コンクリートパネルあるいはプラスチック板であること。前記仕上材が、フローリング系あるいはタイル系であること。洋室リフォーム施工方法においては、リフォームする和室の畳を取り除いた後、根太や垂木の上に基台を開放し、所要の位置に配設する第1工程と、基台の上面に基板を設置する第2工程と、基板の上面に仕上材を施工する第3工程とからなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
洋室リフォーム構造においては、
1)、折り畳み及び開放可能な基台の上面に基板を設け、その基板の上面に仕上材を設けた構造であり、シンプルでありながら確実に和室を洋室に変更できる。
2)、基台をハニーコア状にすることにより、折り畳み及び開放も簡単であり、強度的にも強固である。
3)、基台を井桁状にすべく、切り込みを入れるだけで加工が簡単で、組み立ても容易である。
4)、各基台とも軽くて、折り畳めるため、持ち運びに非常に有利である。
5)、基板をコンクリートパネルやプラスチック板にすることにより現場等での加工も容易である。
6)、仕上材をフローリング系やタイル系にすることにより、好みに合わせて施工できる。洋室リフォーム施工方法においては、
7)、第1工程から第3工程の流れにより、素人でも簡単・容易に、短時間で施工できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】 本発明の第1実施例の洋室リフォーム構造の基台を広げた平面図。
図2】 本発明の第1実施例の洋室リフォーム構造の基台を折り畳んだ平面図。
図3】 本発明の第1実施例の洋室リフォーム施工方法の基台を施工した第1工程図。
図4】 本発明の第1実施例の洋室リフォーム施工方法の基台を施工した第1工程正面図。
図5】 本発明の第1実施例の洋室リフォーム施工方法の基板を施工した第2工程正面図。
図6】 本発明の第1実施例の洋室リフォーム施工方法の仕上材を施工した第3工程正面図。
図7】 本発明の第2実施例の洋室リフォーム構造の基台を広げた平面図。
図8】 本発明の第2実施例の洋室リフォーム構造の基台を折り畳んだ平面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1は、洋室リフォーム構造における折り畳み及び開放(広げる)可能なハニーコア状Hの基台で、開放時には略平行四辺形状に形成するもので、広げ方によっては六角形にも形成できる。(図1参照)
【0013】
このハニーコア状Hの基台1を折り畳むとアコデォン状(帯状)に形成できるものである。(図2参照)
【0014】
このハニーコア状の基台1を使用した洋室リフォーム施工方法について説明する。
まず、和室Wの畳(図示せず)を取り除いた後に、必要な大きさにカットした複数のハニーコア状Hの基台1を開放(広げる)し、接着剤Sにて根太・垂木YKの上面所要位置に配設固着する。(第1工程)
なお、和室Wの大きさが分かれば、前もって適正寸法にカットしたものを現場に持ち込んで施工するのが望ましい。
また、多少の寸法誤差があっても開放度合い(広げ度合い)を変えれば問題なく使用できるものである。(図3参照)(図4参照)
【0015】
つぎに、前記基台1―――の上面に、コンクリートパネルあるいはプラスチック板による基板2を同様に接着剤S1にて配設固着する。(第2工程)
これもまた、予め寸法が分かっていれば、カットして現場に持ち込む。(図5参照)
【0016】
最終的に、前記基板2の上面に、フローリング系あるいはタイル系の仕上材3を同様に接着剤S2にて配設固着する。(第3工程)
これもまた、工場等で予めカットして持ち込んでもよく、現場にて仕上げてもよい。(図6参照)
【0017】
つぎに、洋室リフォーム構造における折り畳み及び開放(広げる)可能な井桁状Iの基台21で、複数切り込みKを形成した差し込み板21aをたがいに組み合わせて井桁状Iに成形したものである。
【0018】
これも前記基台1と同様な使用により施工できるものである。
なお、各種基台において、材質は特に限定されるものではないが、強化ダンボール・アルミニューム・木・プラスチック等必要に応じて決めればよい。
また、基台の大きさ等も必要に応じて決めればよいが、予め和室の寸法が分かっている場合は、工場等でカットして現場に持ち込むことを勧める。
さらに、基材の仕上材も同様である。
【符号の説明】
【0019】
1―――基台
2―――基板
3―――仕上材
W―――和室
H―――ハニーコア状
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8