(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-22
(45)【発行日】2023-06-30
(54)【発明の名称】スピーカユニット、電子機器および移動体装置
(51)【国際特許分類】
H04R 9/02 20060101AFI20230623BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20230623BHJP
【FI】
H04R9/02 101A
H04R1/02 102B
(21)【出願番号】P 2019080410
(22)【出願日】2019-04-19
【審査請求日】2022-01-18
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】上元 良一
(72)【発明者】
【氏名】土屋 吾朗
(72)【発明者】
【氏名】浅田 秀俊
(72)【発明者】
【氏名】段 孝幸
【審査官】冨澤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/161214(WO,A1)
【文献】特開2010-035011(JP,A)
【文献】特開2013-219472(JP,A)
【文献】特開2002-142290(JP,A)
【文献】特開2006-229519(JP,A)
【文献】特開平05-336593(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 9/00-9/02
H04R 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方に音が放出されるように、振動板および磁気回路を支持するフレームを備えるスピーカユニットであって、
前記フレームは、
前記振動板の外周を支持する支持部と、
前記支持部の外周から外側に拡がる台座部と、
前記台座部における複数の位置であって、前記支持部の外周を囲う複数の位置に設けられた複数の締結部と、
前記台座部における、前記複数の締結部の間の複数の領域に配置され、前記支持部、および、前記台座部に固定された、複数の補強部と、を有し、
前記複数の補強部は、
前記台座部の前方において、前記台座部に対向して配置され、前方に凸の形状で曲がっている板状の第1板部と、
前記台座部の前方に配置され、前記台座部および前記第1板部に対向しており、後方に凸の形状で曲がっている板状の第2板部とを有
し、
前記第1板部および前記第2板部は、2箇所において互いに交差している
スピーカユニット。
【請求項2】
前記複数の補強部は、前記スピーカユニットの外方に露出している
請求項1に記載のスピーカユニット。
【請求項3】
前記補強部における前記第1板部および前記第2板部の少なくとも一方における前記凸の形状は、曲面状の形状である
請求項1または2に記載のスピーカユニット。
【請求項4】
前記補強部における前記第1板部および前記第2板部の少なくとも一方における前記凸の形状は、屈曲している形状である
請求項1または2に記載のスピーカユニット。
【請求項5】
前記補強部における前記第1板部および前記第2板部の少なくとも一方は、前記複数の締結部のうちの隣り合う2つの締結部の一方の締結部から他方の締結部までの間の全域に亘って配置されている
請求項1から4のいずれか1項に記載のスピーカユニット。
【請求項6】
前記補強部における前記第1板部では、前記支持部の前記外周の周方向における端部が前記台座部に接続されている
請求項1から5のいずれか1項に記載のスピーカユニット。
【請求項7】
前記複数の補強部は、さらに、前記支持部および前記台座部に交差する姿勢で、前記第1板部および前記第2板部が交差している前記2箇所において、さらに前記第1板部および前記第2板部とそれぞれ交差する2つの第3板部を有する
請求項
1から6のいずれか1項に記載のスピーカユニット。
【請求項8】
前記複数の補強部は、さらに、
前記支持部および前記台座部に交差する姿勢で、前記第1板部および前記第2板部の少なくとも一方の、前記支持部の前記外周の周方向における略中心に配置される第4板部を有する
請求項1から
7のいずれか1項に記載のスピーカユニット。
【請求項9】
前記支持部は、前記第1板部の前方に前記第1板部に対向して配置され、前記支持部の前記外周から外側に広がるフランジ部を有し、
前記第1板部の一部は、前記フランジ部に接続されている
請求項1から
8のいずれか1項に記載のスピーカユニット。
【請求項10】
前記第2板部の一部は、前記台座部に接続されている
請求項1から
9のいずれか1項に記載のスピーカユニット。
【請求項11】
請求項1から
10のいずれか1項に記載のスピーカユニットと、
前記スピーカユニットに電気信号を入力する回路部と、を備える
電子機器。
【請求項12】
請求項1から
10のいずれか1項に記載のスピーカユニットと、
前記スピーカユニットに電気信号を入力する回路部と、
前記スピーカユニットと前記回路部とを搭載した、自走可能な本体と、を備える
移動体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スピーカユニット、電子機器および移動体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、振動板を支持するフレームが補強リブにより補強されているスピーカが開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、車載向けスピーカユニットは、自動車の燃費向上のために更なる軽量化が要求されており、特許文献1に記載のスピーカでは、軽量化が十分ではない。
【0005】
そこで、本開示は、十分な軽量化を実現できるスピーカユニットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るスピーカユニットは、前方に音が放出されるように、振動板および磁気回路を支持するフレームを備えるスピーカユニットであって、前記フレームは、前記振動板の外周を支持する支持部と、前記支持部の外周から外側に拡がる台座部と、前記台座部における複数の位置であって、前記支持部の外周を囲う複数の位置に設けられた複数の締結部と、前記台座部における、前記複数の締結部の間の複数の領域に配置され、前記支持部、および、前記台座部に固定された、複数の補強部と、を有し、前記複数の補強部は、前記台座部の前方において、前記台座部に対向して配置され、前方に凸の形状で曲がっている板状の第1板部と、前記台座部の前方に配置され、前記台座部および前記第1板部に対向しており、後方に凸の形状で曲がっている板状の第2板部とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示のスピーカユニットでは、フレームの形状剛性を確保しつつ、十分な軽量化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施の形態1に係るスピーカユニットの外観の一例を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、スピーカユニットを外部筐体に締結する例を示す図である。
【
図3】
図3は、スピーカユニットを背面側からみた平面図である。
【
図4】
図4は、
図3における第1の視線方向から見た場合のフレームの側面図である。
【
図5】
図5は、
図3における第2の視線方向から見た場合のフレームの側面図である。
【
図6】
図6は、本実施の形態に係るスピーカユニットの正面図である。
【
図7】
図7は、本実施の形態に係るスピーカユニットの平面図である。
【
図8】
図8は、本実施の形態に係るスピーカユニットの底面図である。
【
図9】
図9は、本実施の形態に係るスピーカユニットの左側面図である。
【
図10】
図10は、本実施の形態に係るスピーカユニットの右側面図である。
【
図11】
図11は、本実施の形態に係るスピーカユニットの背面図である。
【
図12】
図12は、第1の類似構成に係るスピーカユニットの正面図である。
【
図13】
図13は、第1の類似構成に係るスピーカユニットの平面図である。
【
図14】
図14は、第1の類似構成に係るスピーカユニットの底面図である。
【
図15】
図15は、第1の類似構成に係るスピーカユニットの左側面図である。
【
図16】
図16は、第1の類似構成に係るスピーカユニットの右側面図である。
【
図17】
図17は、第1の類似構成に係るスピーカユニットの背面図である。
【
図18】
図18は、第2の類似構成に係るスピーカユニットの正面図である。
【
図19】
図19は、第2の類似構成に係るスピーカユニットの平面図である。
【
図20】
図20は、第2の類似構成に係るスピーカユニットの底面図である。
【
図21】
図21は、第2の類似構成に係るスピーカユニットの左側面図である。
【
図22】
図22は、第2の類似構成に係るスピーカユニットの右側面図である。
【
図23】
図23は、第2の類似構成に係るスピーカユニットの背面図である。
【
図24】
図24は、第3の類似構成に係るスピーカユニットの正面図である。
【
図25】
図25は、第3の類似構成に係るスピーカユニットの平面図である。
【
図26】
図26は、第3の類似構成に係るスピーカユニットの底面図である。
【
図27】
図27は、第3の類似構成に係るスピーカユニットの左側面図である。
【
図28】
図28は、第3の類似構成に係るスピーカユニットの右側面図である。
【
図29】
図29は、第3の類似構成に係るスピーカユニットの背面図である。
【
図30】
図30は、実施の形態2における電子機器であるオーディオ用のミニコンポシステムの外観図である。
【
図31】
図31は、実施の形態3における移動体装置である自動車の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一態様に係るスピーカユニットは、前方に音が放出されるように、振動板および磁気回路を支持するフレームを備えるスピーカユニットであって、前記フレームは、前記振動板の外周を支持する支持部と、前記支持部の外周から外側に拡がる台座部と、前記台座部における複数の位置であって、前記支持部の外周を囲う複数の位置に設けられた複数の締結部と、前記台座部における、前記複数の締結部の間の複数の領域に配置され、前記支持部、および、前記台座部に固定された、複数の補強部と、を有し、前記複数の補強部は、前記台座部の前方において、前記台座部に対向して配置され、前方に凸の形状で曲がっている板状の第1板部と、前記台座部の前方に配置され、前記台座部および前記第1板部に対向しており、後方に凸の形状で曲がっている板状の第2板部とを有する。
【0010】
これによれば、複数の補強部は、前方に凸の形状で曲がっている板状の第1板部と、後方に凸の形状で曲がっている板状の第2板部とを有するため、フレームにおける複数の締結部の間の複数の領域における剛性を効果的に向上させることができる。これにより、フレームに十分な軽量化を行っても、フレームに必要な形状剛性を確保することができる。よって、フレームの形状剛性を確保しつつ、スピーカユニットを十分に軽量化することができる。
【0011】
また、前記複数の補強部は、前記スピーカユニットの外方に露出していてもよい。
【0012】
このため、フレームを複雑な形状にすることなくフレームの剛性を向上させることができる。
【0013】
また、前記補強部における前記第1板部および前記第2板部の少なくとも一方における前記凸の形状は、曲面状の形状であってもよい。
【0014】
このため、複数の補強部の剛性を効果的に向上させることができる。
【0015】
また、前記補強部における前記第1板部および前記第2板部の少なくとも一方における前記凸の形状は、屈曲している形状であってもよい。
【0016】
このため、複数の補強部の剛性を効果的に向上させることができる。
【0017】
また、前記補強部における前記第1板部および前記第2板部の少なくとも一方は、前記複数の締結部のうちの隣り合う2つの締結部の一方の締結部から他方の締結部までの間の全域に亘って配置されていてもよい。
【0018】
このため、一方の締結部から他方の締結部までの間の全域におけるフレームの剛性を効果的に向上させることができる。
【0019】
また、前記補強部における前記第1板部では、前記支持部の前記外周の周方向における端部が前記台座部に接続されていてもよい。
【0020】
このため、複数の補強部の剛性を効果的に向上させることができる。
【0021】
また、前記第1板部および前記第2板部は、2箇所において互いに交差していてもよい。
【0022】
このため、第1板部および第2板部が支持部に固定されている部分の長さを長くすることができる。よって、支持部の剛性を効果的に向上させることができる。
【0023】
また、前記複数の補強部は、さらに、前記支持部および前記台座部に交差する姿勢で、前記第1板部および前記第2板部が交差している前記2箇所において、さらに前記第1板部および前記第2板部とそれぞれ交差する2つの第3板部を有してもよい。
【0024】
このため、支持部および台座部の剛性を効果的に向上させることができる。
【0025】
また、前記複数の補強部は、さらに、前記支持部および前記台座部に交差する姿勢で、前記第1板部および前記第2板部の少なくとも一方の、前記支持部の前記外周の周方向における略中心に配置される第4板部を有してもよい。
【0026】
このため、支持部および台座部の剛性を効果的に向上させることができる。
【0027】
また、前記支持部は、前記第1板部の前方に前記第1板部に対向して配置され、前記支持部の前記外周から外側に広がるフランジ部を有し、前記第1板部の一部は、前記フランジ部に接続されていてもよい。
【0028】
このため、フランジ部の剛性を効果的に向上させることができる。
【0029】
また、前記第2板部の一部は、前記台座部に接続されていてもよい。
【0030】
このため、台座部の剛性を効果的に向上させることができる。
【0031】
なお、これらの全般的または具体的な態様は、スピーカユニットを有する電子機器やスピーカユニットを有する移動体装置で実現されてもよい。
【0032】
以下、本開示の一態様に係るスピーカユニットについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0033】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0034】
(実施の形態1)
図1~
図11を用いて、実施の形態1に係るスピーカユニットについて説明する。
【0035】
なお、本実施の形態では、スピーカユニットの中心軸をZ軸方向とし、当該中心軸に対してコネクタが位置する方向をY軸方向とし、Z軸方向およびY軸方向に直交する方向をX軸方向とする。
図1~
図11では、X軸、Y軸およびZ軸を示す矢印が指している側を、それぞれの方向のプラス方向とし、それぞれのプラス方向の反対方向をマイナス方向とする。なお、スピーカユニットの中心軸とは、スピーカユニットの略円錐形状の中心軸である。
【0036】
[1-1.スピーカユニットの構成]
実施の形態1に係るスピーカユニット100の構成について、
図1~
図3を用いて説明する。
【0037】
図1は、実施の形態1に係るスピーカユニットの外観の一例を示す斜視図である。
図2は、スピーカユニットを外部筐体に締結する例を示す図である。
図3は、スピーカユニットを背面側からみた平面図である。
【0038】
スピーカユニット100は、気密性や水密性の向上およびスピーカユニット100の動作時の振動によるビリツキ音を低減させることを目的として、フレーム30の、スピーカユニット100が音を放出する側と、その反対側とに、それぞれ、第1の弾性部材10および第2の弾性部材40を備えていることが多い。
【0039】
スピーカユニット100は、略円錐形状の振動板21と、略円柱形状の磁気回路22とが結合されたフレーム30を有する。磁気回路22は、図示しない、マグネット、プレートおよびヨークにより構成されており、図示しないボイスコイルに入力された音声信号に応じて振動板21を振動させる。磁気回路22は、内磁型であってもよいし、外磁型であってもよい。
【0040】
フレーム30は、前方に音が放出されるように、振動板21および磁気回路22を支持する部材、つまり、支持部である。また、フレーム30は、
図2に示されるように、自動車のフロントドアなどの外部筐体110に設けられた円形の開口部111に、フレーム30が有する複数の締結部33と外部筐体110が備える複数の貫通孔112とが、図示しない締結部材により締結されることで、スピーカユニット100を外部筐体に固定する。フレーム30は、例えば、樹脂により構成されている。
【0041】
[1-2.フレームの構成]
次に、フレーム30の詳細な構成について
図1および
図3を用いて説明する。
【0042】
図1および
図3に示されるように、フレーム30は、略筒状の第1の支持部31と、台座部32と、複数の締結部33と、補強部34とを有する。フレーム30は、さらに、第2の支持部36と、複数の接続部37と、コネクタ部38とを有してもよい。なお、フレーム30は、樹脂により、各構成要素31~38が一体に形成されている。
【0043】
第1の支持部31は、スピーカユニット100のうちの振動板21を支持する部位である。具体的には、第1の支持部31は、内部に配置される振動板21の外周を支持する略円筒状の部位である。第1の支持部31は、振動板21の外周に対応する形状を有する。
【0044】
第2の支持部36は、スピーカユニット100のうちの振動部品であるダンパーの一部と磁気回路22とを支持する部位である。具体的には、第2の支持部36は、略円錐形状および有底の略円筒形状の部材である。第2の支持部36は、スピーカユニット100のZ軸マイナス方向の部位のZ軸マイナス方向を覆う部位であり、スピーカユニット100のZ軸マイナス方向の部位に対応する形状を有する。
【0045】
第1の支持部31と第2の支持部36とは、
図3に示されるように、Z軸方向から見た場合、第1の支持部31の内方に第2の支持部36が位置するように、複数の接続部37により接続されている。複数の接続部37は、梁状の部位である。
【0046】
台座部32は、第1の支持部31の外周から外側に拡がり、外部筐体110に設けられた開口部111に対向する部位である。台座部32は、板状の部位であり、第2の弾性部材40を開口部111とで挟むことで、台座部32と開口部111との間の気密性および水密性を向上させている。
【0047】
なお、フレーム30は、Z軸プラス方向に、台座部32と対向するフランジ部35を有する。フランジ部35は、第1の支持部31のZ軸プラス方向の端部に設けられ、当該端部から外側に広がる部位である。フランジ部35は、スピーカユニット100の音を放出する側の筐体に設けられた、図示しない開口部に第1の弾性部材10を介して当接される。
【0048】
複数(本実施の形態では3つ)の締結部33は、それぞれが、台座部32における、第1の支持部31の外周を囲う複数の位置に設けられる部位である。複数の締結部33は、具体的には、台座部32からさらに外側(中心軸から離れる方向側)に延設され突出している部位であり、台座部32よりも厚みが厚い部位である。複数の締結部33は、所定の締結部材が貫通するための貫通孔33aを有する。なお、所定の締結部材とは、例えば、ネジ、ボルト、リベットなどである。つまり、スピーカユニット100は、複数の締結部33において、所定の締結部材により開口部111に締結されることにより、開口部111の所定の位置に固定される。
【0049】
また、複数の締結部33は、第1の支持部31の外周から外側に突出する板状の突出部33bを有する。板状の突出部33bは、具体的には、1つの締結部33を、第1の支持部31の外周の周方向の両端に形成される一対の部位であり、Z軸方向および当該外周の径方向に略平行な形状を有する。突出部33bは、第1の支持部31の外周面から台座部32のZ軸プラス方向の面に亘って連続して形成されている。このため、複数の締結部33の強度が確保され、台座部32に対して複数の締結部33がたわむことを低減できる。
【0050】
また、複数の締結部33は、フレーム30の、スピーカユニット100の中心軸に対応する位置を中心として、120度だけ互いに離れた位置に配置されている。つまり、複数の締結部33は、3つであるため、第1の支持部31の外周に等間隔で配置されている。
【0051】
複数の補強部34は、台座部32における複数の締結部33の間の複数の領域に配置され、第1の支持部31の外周面、および、台座部32に固定されている。複数の補強部34は、台座部32の開口部111側とは反対側(つまり、Z軸プラス方向)の面に固定されている。これにより、補強部34は、第1の支持部31および台座部32の剛性を向上させている。
【0052】
コネクタ部38は、
図1に示されるように、第1の支持部31のX軸プラス方向に設けられ、スピーカユニット100へ音声信号を入力するための配線が接続される部位である。
【0053】
ここで、複数の補強部34の側方(つまりZ軸方向に直行する方向)から見た形状について、
図4および
図5を用いて説明する。
【0054】
図4は、
図3における第1の視線方向D1から見た場合のフレームの側面図である。
図5は、
図3における第2の視線方向D2から見た場合のフレームの側面図である。
【0055】
複数の補強部34は、第1板部34aと、第2板部34bとを有する。また、複数の補強部34は、さらに、2つの第3板部34cと、1つの第4板部34dと、複数の第5板部34eとを有していてもよい。複数の補強部34は、スピーカユニット100の外方に露出している。つまり、フレーム30は、外側を覆う部位を有さない部材である。
【0056】
第1板部34aは、台座部32の前方(Z軸プラス方向)において、台座部32に対向して配置され、Z軸プラス方向に凸の形状で曲がっている板状の部位である。第1板部34aにおけるZ軸プラス方向に凸の形状は、曲面状の形状である。第1板部34aは、複数の締結部33のうちの隣り合う2つの締結部33の一方の締結部33から他方の締結部33までの間の全域に亘って配置されている。また、第1板部34aでは、第1の支持部31の外周の周方向(以下、「周方向」という。)における端部が台座部32に接続されている。
【0057】
第2板部34bは、台座部32のZ軸プラス側に配置され、台座部32および第1板部34aに対向しおり、後方(Z軸マイナス方向)に凸の形状で曲がっている板状の部位である。第2板部34bにおけるZ軸マイナス側に凸の形状は、曲面状の形状である。第2板部34bは、複数の締結部33のうち2つの締結部33の一方の締結部33から他方の締結部33までの間の全域に亘って配置されている。
【0058】
また、第1板部34aおよび第2板部34bは、2箇所において互いに交差している。つまり、周方向における第1板部34aの中心の部位は、周方向における第2板部34bの中心の部位よりもZ軸プラス方向に配置され、かつ、周方向における第1板部34aの両端の部位は、周方向における第2板部34bの両端の部位よりもZ軸マイナス方向に配置されている。
【0059】
2つの第3板部34cは、第1の支持部31および台座部32に交差する姿勢で、第1板部34aおよび第2板部34bが交差している2箇所において、さらに第1板部34aおよび第2板部34bとそれぞれ交差する部位である。2つの第3板部34cは、台座部32からフランジ部35までの間に亘って配置されている。
【0060】
1つの第4板部34dは、第1の支持部31および台座部32に交差する姿勢で、周方向における第1板部34aおよび第2板部34bの少なくとも一方の、略中心に配置される。第4板部34dは、第1板部34aおよび第2板部34bと交差して配置される。第4板部34dは、台座部32からフランジ部35までの間に亘って配置されている。
【0061】
複数の第5板部34eは、第1の支持部31、台座部32および第1板部34aに交差する姿勢で、第1の支持部31、台座部32および第1板部34aに固定され、第1の支持部31の外周の周方向に並んで配置される部位である。
【0062】
2つの第3板部34c、第4板部34dおよび第5板部34eは、第1の視線方向D1およびZ軸方向に略平行な部位である。つまり、2つの第3板部34c、第4板部34dおよび第5板部34eは、互いに略平行に配置されている。また、2つの第3板部34c、第4板部34dおよび第5板部34eは、第1の視線方向D1およびZ軸方向に略直交する方向に略均等な間隔を空けて配置されている。
【0063】
また、複数の補強部34は、当該補強部34の周方向における略中心の位置からスピーカユニット100の中心軸に向かう方向(つまり、第1の視線方向D1)に沿った形状を有していてもよい。
【0064】
また、
図3~
図5に示されるように、複数の補強部34のうち、コネクタ部38が配置されている第1の補強部34Aの構成と、コネクタ部38が配置されていない第2の補強部34Bの構成とは異なる。
【0065】
具体的には、複数の補強部34のうち、第1の締結部33Aおよび第2の締結部33Bの間に設けられる第1の補強部34Aは、Z軸プラス方向に凸の形状を有する第1板部34aを有していなくてもよい。また、第1の補強部34Aにおける、第2の視線方向D2およびZ軸方向に略平行な板部の数は、第2の補強部34Bにおける、第1の視線方向D1およびZ軸方向に略平行な板部の数よりも少なくてもよい。このように、第1の補強部34Aが有する板部の数は、第2の補強部34Bが有する板部の数よりも少ないため、第1の補強部34Aの剛性は、第2の補強部34Bの剛性よりも小さい。これは、第1の補強部34Aにはコネクタ部38が配置されているため、第1の補強部34Aおよびコネクタ部38を合わせた剛性が、第2の補強部34Bの剛性と等しくなるように調整しているためである。つまり、台座部32における、複数の締結部33の間の複数の領域の剛性は、互いに略等しい。
【0066】
なお、
図6~
図11に、本実施の形態に係るスピーカユニット100の六面図をそれぞれ示す。
図6は、本実施の形態に係るスピーカユニットの正面図である。
図7は、本実施の形態に係るスピーカユニットの平面図である。
図8は、本実施の形態に係るスピーカユニットの底面図である。
図9は、本実施の形態に係るスピーカユニットの左側面図である。
図10は、本実施の形態に係るスピーカユニットの右側面図である。
図11は、本実施の形態に係るスピーカユニットの背面図である。
【0067】
また、
図12~
図17に、本実施の形態と類似する第1の類似構成を有するスピーカユニットの六面図をそれぞれ示す。第1の類似構成では、補強部が本実施の形態に係る補強部34にさらに、第1板部34aおよび第2板部34bが交差する2箇所で第1板部34aおよび第2板部34bに交差し、かつ、台座部32に略平行な板部を有する点が補強部34と異なる。
【0068】
図12は、第1の類似構成に係るスピーカユニットの正面図である。
図13は、第1の類似構成に係るスピーカユニットの平面図である。
図14は、第1の類似構成に係るスピーカユニットの底面図である。
図15は、第1の類似構成に係るスピーカユニットの左側面図である。
図16は、第1の類似構成に係るスピーカユニットの右側面図である。
図17は、第1の類似構成に係るスピーカユニットの背面図である。
【0069】
また、
図18~
図23に、本実施の形態と類似する第2の類似構成を有するスピーカユニットの六面図をそれぞれ示す。第2の類似構成では、補強部が本実施の形態に係る補強部34の複数の第5板部34eが台座部32からフランジ部35の間の全域に亘って配置されている点が補強部34と異なる。
【0070】
図18は、第2の類似構成に係るスピーカユニットの正面図である。
図19は、第2の類似構成に係るスピーカユニットの平面図である。
図20は、第2の類似構成に係るスピーカユニットの底面図である。
図21は、第2の類似構成に係るスピーカユニットの左側面図である。
図22は、第2の類似構成に係るスピーカユニットの右側面図である。
図23は、第2の類似構成に係るスピーカユニットの背面図である。
【0071】
また、
図24~
図29に、本実施の形態と類似する第3の類似構成を有するスピーカユニットの六面図をそれぞれ示す。第3の類似構成では、補強部が本実施の形態に係る補強部34の複数の第5板部34eを有しない点が補強部34と異なる。
【0072】
図24は、第3の類似構成に係るスピーカユニットの正面図である。
図25は、第3の類似構成に係るスピーカユニットの平面図である。
図26は、第3の類似構成に係るスピーカユニットの底面図である。
図27は、第3の類似構成に係るスピーカユニットの左側面図である。
図28は、第3の類似構成に係るスピーカユニットの右側面図である。
図29は、第3の類似構成に係るスピーカユニットの背面図である。
【0073】
[1-3.効果など]
本実施の形態におけるスピーカユニット100は、Z軸プラス方向に音が放出されるように、振動板21および磁気回路22を支持するフレーム30を備える。フレーム30は、第1の支持部31と、台座部32と、複数の締結部33と、複数の補強部34とを有する。第1の支持部31は、振動板21の外周を支持する部位である。台座部32は、第1の支持部31の外周から外側に拡がる部位である。複数の締結部33は、台座部32における複数の位置であって、第1の支持部31の外周を囲う複数の位置に設けられた部位である。複数の補強部34は、台座部32における、複数の締結部33の間の複数の領域に配置され、第1の支持部31、および、台座部32に固定された部位である。複数の補強部34は、第1板部34aと第2板部34bとを有する。第1板部34aは、台座部32のZ軸プラス方向において、台座部32に対向して配置され、Z軸プラス方向に凸の形状で曲がっている板状の部位である。第2板部34bは、台座部32のZ軸プラス方向に配置され、台座部32および第1板部34aに対向しており、Z軸マイナス方向に凸の形状で曲がっている板状の部位である。
【0074】
これによれば、複数の補強部34は、Z軸プラス方向に凸の形状で曲がっている板状の第1板部34aと、Z軸マイナス方向に凸の形状で曲がっている板状の第2板部34bとを有するため、フレーム30における複数の締結部33の間の複数の領域における剛性を効果的に向上させることができる。これにより、フレーム30に十分な軽量化を行っても、フレーム30に必要な形状剛性を確保することができる。よって、フレーム30の形状剛性を確保しつつ、スピーカユニット100を十分に軽量化することができる。
【0075】
また、一般的に、スピーカユニット100の台座部32と開口部111との間には、ガスケットとしての第2の弾性部材40を配置することで、気密性および水密性を向上させる。また、スピーカユニット100は、第2の弾性部材40が台座部32と開口部111との間に配置された上で、フレーム30の複数の締結部33において、圧縮応力が働くように開口部111に締結部材によって締結される。このため、フレーム30の台座部32は、第2の弾性部材40からの反発力を受ける。特に、台座部32の、複数の締結部33の間の領域では、締結部材により締結されていないため、開口部111とは反対側に凸になるように変形しやすい。複数の補強部34は、第1の支持部31および台座部32の剛性を向上させているため、第1の支持部31および台座部32の、複数の締結部33の間の部位が、開口部111とは反対側に凸になるように変形することを抑制できる。このように、第1の支持部31および台座部32が変形することを抑制できるため、台座部32と開口部111との間に隙間が生じることを抑制できる。よって、スピーカユニット100と開口部111との間の気密性および水密性を向上させることができる。 また、本実施の形態において、複数の補強部34は、スピーカユニット100の外方に露出している。このため、フレーム30を複雑な形状にすることなくフレーム30の合成を向上させることができる。
【0076】
また、本実施の形態において、補強部34における第1板部34aおよび第2板部34bの少なくとも一方における凸の形状は、曲面状の形状である。このため、複数の補強部34の剛性を効果的に向上させることができる。
【0077】
また、本実施の形態において、補強部34における第1板部34aおよび第2板部34bの少なくとも一方は、複数の締結部33のうちの隣り合う2つの締結部33の一方の締結部33から他方の締結部33までの間の全域に亘って配置されている。このため、一方の締結部33から他方の締結部33までの間の全域におけるフレーム30の剛性を効果的に向上させることができる。
【0078】
また、本実施の形態において、補強部34における第1板部34aでは、第1の支持部31の外周の周方向における端部が台座部32に接続されている。このため、複数の補強部34の剛性を効果的に向上させることができる。
【0079】
また、本実施の形態において、第1板部34aおよび第2板部34bは、2箇所において互いに交差している。このため、第1板部34aおよび第2板部34bが第1の支持部31に固定されている部分の長さを長くすることができる。よって、第1の支持部31の剛性を効果的に向上させることができる。
【0080】
また、本実施の形態において、複数の補強部34は、第1の支持部および台座部32に交差する姿勢で、第1板部34aおよび第2板部34bが交差している2箇所において、さらに第1板部34aおよび第2板部34bとそれぞれ交差する2つの第3板部34cを有する。このため、第1の支持部31および台座部32の剛性を効果的に向上させることができる。
【0081】
また、本実施の形態において、複数の補強部34は、さらに、第1の支持部31および台座部32に交差する姿勢で、第1板部34aおよび第2板部34bの少なくとも一方の、第1の支持部31の外周の周方向における略中心に配置される第4板部34dを有する。このため、第1の支持部31および台座部32の剛性を効果的に向上させることができる。
【0082】
また、本実施の形態において、複数の補強部34は、当該補強部34の略中心の位置からスピーカユニット100の中心軸に向かう方向に沿って形成されている。
【0083】
このため、例えば、フレーム30を樹脂成形する場合に、当該補強部34の略中心の位置からスピーカユニット100の中心軸に向かう方向に略平行な形状を有する金型を使用すればよいため、フレーム30の樹脂成形を容易に実現することができる。
【0084】
また、本実施の形態において、フレーム30は、さらに、複数の締結部33のうちの第1の締結部33Aおよび第2の締結部33Bの間に設けられ、スピーカユニット100へ音声信号を入力するための配線が接続されるコネクタ部38を有する。そして、複数の補強部34のうち、第1の締結部33Aおよび第2の締結部33Bの間に設けられる第1の補強部34Aの剛性は、第1の補強部34A以外の第2の補強部34Bの剛性よりも小さい。
【0085】
コネクタ部38が設けられる台座部32の領域では、コネクタ部38が形成されている分だけ、剛性が大きくなるため、第1の補強部34Aの剛性を第2の補強部34Bの剛性よりも小さくすることで、台座部32の複数の領域における剛性を均一化することができる。このため、台座部32の特定の部位にだけ荷重がかかることで、当該特定の部位が変形したり、破損したりすることを抑制することができる。
【0086】
(実施の形態1の変形例)
[2-1.変形例1]
上記実施の形態では、第1板部34aにおけるZ軸プラス方向に凸の形状、および、第2板部34bにおけるZ軸マイナス方向に凸の形状は、曲面状の形状であるとしたがこれに限らない。例えば、第1板部34aにおけるZ軸プラス方向に凸の形状、および、第2板部34bにおけるZ軸マイナス方向に凸の形状は、屈曲している形状であってもよい。つまり、この場合、第1板部34aにおけるZ軸プラス方向に凸の形状は、2つの板状の部位がZ軸プラス方向に凸になるように突き合わされている形状である。同様に、第2板部34bにおけるZ軸マイナス方向に凸の形状は、2つの板状の部位がZ軸マイナス方向に凸になるように突き合わされている形状である。
【0087】
[2-2.変形例2]
また、上記実施の形態では、複数の締結部33の間の複数の領域のそれぞれにおいて、当該領域の周方向の全域に亘って、補強部34が形成されている構成であるが、補強部は、当該領域の幅の全域に亘って形成されていなくてもよい。例えば、補強部の両端は、締結部に固定されていない構成であってもよい。
【0088】
[2-3.変形例3]
また、上記実施の形態では、第1板部34aは、フランジ部35に接続されていない構成であるが、これに限らずに、第1板部34aの一部(例えば、周方向における略中心付近の部位)がフランジ部35に接続されている構成であってもよい。
【0089】
また、同様に、上記実施の形態では、第2板部34bは、フランジ部35に接続されていない構成であるが、第2板部34bの周方向における両端がフランジ部35に接続されている構成であってもよい。
【0090】
[2-4.変形例4]
また、上記実施の形態では、第2板部34bは、台座部32に接続されていない構成であるが、これに限らずに、第2板部34bの一部(例えば、周方向における略中心付近の部位)が台座部32に接続されている構成であってもよい。
【0091】
(実施の形態2)
次に、スピーカユニット100を用いた電子機器の一例について、
図30を参照しながら説明する。
図30は、実施の形態2における電子機器であるオーディオ用のミニコンポシステムの外観図である。
【0092】
スピーカユニット100がエンクロジャー201に組込まれて、スピーカシステムが構成されている。ミニコンポシステム200は、このスピーカシステムと、スピーカユニット100に入力する電気信号の増幅部であるアンプ202と、アンプ202に入力されるソースを出力するプレーヤ203とを有している。すなわち、ミニコンポシステム200はスピーカユニット100と、スピーカユニット100に電気信号を入力する回路部であるアンプ202とを有する。
【0093】
この構成とすることにより、軽量化や省資源化で地球環境対応に貢献できる電子機器を実現することができる。
【0094】
さらに、取付け時の変形や取付け歪等についても、フレームの強度確保ができていることから、大きく低減させることができ、低価格や高品質、高信頼性を実現できる電子機器を実現することができる。よって、電子機器の軽量化や省資源化と低価格化、高品質、高信頼性を実現できるという大きな効果を発揮することができる。
【0095】
(実施の形態3)
次に、
図31を参照しながら、スピーカユニット100を用いた移動体装置の一例を説明する。
図31は、実施の形態3における移動体装置である自動車の断面図である。
【0096】
スピーカユニット100をリアトレイやフロントパネルに組込んで、カーナビゲーションやカーオーディオの一部として使用して自動車300が構成されている。カーナビゲーションやカーオーディオは、スピーカに電気信号を入力する回路部301を構成している。すなわち、移動体装置である自動車300は、スピーカユニット100と、スピーカユニット100に電気信号を入力する回路部301と、スピーカユニット100と回路部301とを搭載した、自走可能な本体302とを有する。
【0097】
スピーカユニット100の自動車300への取付け位置については、リアトレイやフロントパネルに限定されることなく、ドアや天井、ピラー部、インパネ部、床等どの位置であっても良い。
【0098】
この構成とすることにより、軽量化や省資源化で移動体装置の省燃費化を図り、地球環境対応に貢献できる移動体装置を実現することができる。さらに、取付け時の変形や取付け歪等についても、フレームの強度確保ができていることから、大きく低減させることができ、低価格や高品質、高信頼性を実現できる移動体装置を実現することができる。よって、移動体装置の軽量化や省資源化と低価格化、高品質、高信頼性を実現できるという大きな効果を発揮することができる。
【0099】
以上、本開示の一つまたは複数の態様に係るスピーカユニットについて、実施の形態1~3に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態1~3に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態1~3に施したものや、異なる実施の形態1~3における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本開示は、十分な軽量化を実現できるスピーカユニットなどとして有用である。
【符号の説明】
【0101】
10 第1の弾性部材
21 振動板
22 磁気回路
30 フレーム
31 第1の支持部
32 台座部
33 締結部
33A 第1の締結部
33B 第2の締結部
33a 貫通孔
33b 突出部
34 補強部
34A 第1の補強部
34B 第2の補強部
34a 第1板部
34b 第2板部
34c 第3板部
34d 第4板部
34e 第5板部
35 フランジ部
36 第2の支持部
37 接続部
38 コネクタ部
40 第2の弾性部材
100 スピーカユニット
110 外部筐体
111 開口部
112 貫通孔
200 ミニコンポシステム
201 エンクロジャー
202 アンプ
203 プレーヤ
300 自動車
301 回路部
302 本体