(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-22
(45)【発行日】2023-06-30
(54)【発明の名称】電動開閉式灰皿
(51)【国際特許分類】
A24F 19/00 20060101AFI20230623BHJP
B60N 3/08 20060101ALI20230623BHJP
A24F 19/09 20060101ALI20230623BHJP
【FI】
A24F19/00 J
B60N3/08
A24F19/09
(21)【出願番号】P 2020149808
(22)【出願日】2020-09-07
【審査請求日】2023-04-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】594174987
【氏名又は名称】株式会社セイワ
(74)【代理人】
【識別番号】100125265
【氏名又は名称】貝塚 亮平
(72)【発明者】
【氏名】岩間 巧
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第210538889(CN,U)
【文献】独国実用新案第000029705358(DE,U1)
【文献】特開2016-203861(JP,A)
【文献】特開2005-125823(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101134445(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 19/00-19/14
B60N 3/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を開閉蓋によって電動で開閉する電動開閉式灰皿であって、
少なくとも電源と、
該電源から供給される電力によって回転駆動される電動モータと、
該電動モータの回転を前記開閉蓋の開閉動作に変換する運動変換機構と、
手の接近を検知する非接触センサと、
手の接触を検知するタッチセンサと、
前記非接触センサの近傍に配置され、前記電源から電力が供給されているときに点灯するランプと、
前記非接触センサと前記タッチセンサからの検知信号に基づいて前記電動モータを駆動制御する制御部
と、
を備え、
前記非接触センサ
は、手の接近を検知すると、前記制御部が前記電動モータを駆動制御して前記開閉蓋を開き、
前記開閉蓋が開くと、OFF状態になり、
前記開閉蓋が開いた状態において前記タッチセンサが手の接触を検知すると、前記制御部が前記電動モータを駆動制御して前記開閉蓋を閉じるよう構成したことを特徴とする電動開閉式灰皿。
【請求項2】
前記電動開閉式灰皿は、車両に搭載される電動開閉式灰皿であり、
全体としてカップ状を成しており、上面に前記開口部を有し、下面に底部を有し、前記車両が有するカップ状体を収納可能なホルダに収納でき、
前記非接触センサ及び前記タッチセンサは、前記開口部の周縁に設けられた検知部に、
設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の電動開閉式灰皿。
【請求項3】
前記タッチセンサは、前記下面に平行な面に対して斜め上方に傾斜するように設けられている
ことを特徴とする請求項
2に記載の電動開閉式灰皿。
【請求項4】
前記非接触センサは、赤外線センサで構成され、前記タッチセンサは、静電容量センサで構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電動開閉式灰皿。
【請求項5】
前記開閉蓋は一対設けられ、各開閉蓋は、これの一端部に結着された支軸を中心としてそれぞれ回動可能であって、
前記運動変換機構は、前記電動モータの出力軸に結着された駆動ギヤを、前記各開閉蓋の支軸にそれぞれ結着されて互いに噛合する従動ギヤの何れか一方に噛合させて構成される
ことを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の電動開閉式灰皿。
【請求項6】
前記開閉蓋は、上下に回動可能であって、その基端部にセクタギヤが形成されており、
前記運動変換機構は、前記電動モータの出力軸に結着された駆動ギヤを、前記セクタギヤに噛合させて構成される
ことを特徴とする請求項
2又は3に記載の電動開閉式灰皿。
【請求項7】
前記開閉蓋は、その基端部において上下に回動することによって開閉し、
前記検知部は、前記開閉蓋の基端部から遠位の、前記開口部の周縁に設けられた
ことを特徴とする請求項
2又は3に記載の電動開閉式灰皿。
【請求項8】
前記ランプは、前記開閉蓋が閉じているときには第一の色に点灯し、前記開閉蓋が開いているときには前記第一の色とは異なる第二の色に点灯することを特徴とする請求項7に記載の電動開閉式灰皿。
【請求項9】
独立に構成された携帯が可能であって、開口部が前記開閉蓋によって開閉される灰皿部と、該灰皿部の下部に配置された容器部とを着脱可能に連結一体化して構成されることを特徴とする請求項1~8の何れかに記載の電動開閉式灰皿。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口部を電動によって開閉する電動開閉式灰皿に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、車両の運転席前方のフロントパネルには、引き出し式の灰皿が組み込まれている。この灰皿は、使用時にはフロントパネルから引き出され、使用後には押し込まれてフロントパネル内に格納される。
【0003】
ところが、車両に設けられた上記灰皿を運転中に出し入れする操作は、運転中の運転者の注意をそらす可能性があり、安全性の点で問題がある。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、車両用灰皿が押し込まれて格納されている状態で使用者がシガーライターを点火操作すると、この点火操作に連動して電動モータが駆動されて灰皿が電動で引き出され、引き出された灰皿を押し込むためにスイッチを操作すると電動モータが逆転して灰皿が格納されるようにした車両用灰皿の操作装置が提案されている。
【0005】
また、特許文献2には、特許文献1と同様にシガーライターの点火操作を検知して電動モータを駆動することによって車両用灰皿を電動で引き出し、電動モータが停止してからの時間をタイマーによって計測し、計測された時間が一定値を超えると電動モータを逆転させ、この電動モータの逆転によって灰皿を押し込んでこれを格納するようにした自動車用電動灰皿駆動装置が提案されている。
【0006】
ところで、ゴミ箱の分野においても、例えば、特許文献3には、ゴミ箱に赤外線センサ(人体検知センサ)を設け、当該ゴミ箱に人が近づいて赤外線センサがこのことを検知すると、電動モータを駆動してゴミ投入用ドアを開き、人がゴミ箱から離れると、これを赤外線センサが検知してモータを逆転させ、開いたゴミ投入用ドアを閉じるようにした構成が提案されている。また、特許文献4には、ゴミ箱などの容器に特許文献3と同様に赤外線センサを設け、容器に人が近づくと赤外線センサがこれを検知して容器の開閉蓋を電動で開き、その後、人が容器から離れると、赤外線センサに備えられたタイマー機能によって所定時間経過後に開閉蓋を閉じるようにした構成が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】実開昭59-081397号公報
【文献】実開昭60-085196号公報
【文献】特開平6-345201号公報
【文献】特開平2-152670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1,2において提案された構成は、車両のフロントパネルに組み込まれた(ビルトインされた)出し入れ式の灰皿に適用が限定され、汎用性に乏しいという問題がある。
【0009】
また、特許文献3において提案された構成では、人がゴミ箱から離れると、赤外線センサがこれを検知してゴミ投入用ドアを閉じ、特許文献4において提案された構成では、人が容器から離れて所定時間が経過すると開閉蓋が自動的に閉じられるため、このような構成を灰皿に適用した場合には、次のような問題が生じる。すなわち、開口部が開かれた灰皿の使用中に手が灰皿から離れた場合や灰皿の開口部が開いて所定時間が経過すると、喫煙中であるにも関わらず灰皿の開口部が自動的に閉じてしまい、喫煙者が不便を感じたり、安全上の問題が発生する。
【0010】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、手が灰皿に近づくとこれを検知して該灰皿の開口部を電動で開くとともに、開いた灰皿の開口部を使用者の意志によって電動で閉じることによって使用者に高い利便性と安全性を確保することができる汎用性の高い電動開閉式灰皿を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明は、開口部(1a)を開閉蓋(2)によって電動で開閉する電動開閉式灰皿(1)であって、少なくとも電源(3)と、該電源(3)から供給される電力によって回転駆動される電動モータ(4)と、該電動モータ(4)の回転を前記開閉蓋(2)の開閉動作に変換する運動変換機構(5)と、手の接近を検知する非接触センサ(6)と、手の接触を検知するタッチセンサ(7)と、前記非接触センサ(6)と前記タッチセンサ(7)からの検知信号に基づいて前記電動モータ(4)を駆動制御する制御部(8)を備え、前記非接触センサ(6)が手の接近を検知すると、前記制御部(8)が前記電動モータ(4)を駆動制御して前記開閉蓋(2)を開き、前記開閉蓋(2)が開いた状態において前記タッチセンサ(7)が手の接触を検知すると、前記制御部(8)が前記電動モータ(4)を駆動制御して前記開閉蓋(2)を閉じるよう構成したことを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、灰皿を使用するために使用者が当該灰皿に手を近づけると、非接触センサがこれを検知して制御部に検知信号を送信し、この検知信号を受信した制御部は、電動モータを駆動する。すると、この電動モータの回転が運動変換機構によって開閉蓋の開動作に変換されるため、灰皿の開口部が電動で開いて該灰皿が使用者の使用に供される。そして、灰皿の使用が終わって使用者がタッチセンサに触れると、タッチセンサがこれを検知して検知信号を制御部に送信し、この検知信号を受信した制御部は、電動モータを駆動制御する。すると、この電動モータの回転が運動変換機構によって開閉蓋の閉動作に変換されるため、灰皿の開いていた開口部が開閉蓋によって閉じられる。
【0013】
したがって、使用中の灰皿は、使用者が自分の意志でタッチセンサに触れない限り開口部が勝手に閉じることがなく、使用者の利便性と安全性が高められる。そして、灰皿は、例えば、フロントパネルに組み込まれた車両用灰皿に限定されず、任意のものが使用可能であるため、当該電動開閉式灰皿の汎用性が高められる。
【0014】
ここで、前記非接触センサ(6)は、赤外線センサで構成され、前記タッチセンサ(7)は、静電容量センサで構成され、前記赤外線センサ(6)は、開口部(1a)の開口方向と直交する方向に赤外線を出射する位置に配置され、前記静電容量センサ(7)は、その検知面が前記開口部(1a)の開口方向に向くように配置されていても良い。または、前記赤外線センサ(6)は、前記開口部(1a)の開口方向に赤外線を出射する位置に配置され、前記静電容量センサ(7)は、その検知面が前記開口部(1a)の開口方向に向くように配置されていても良い。或いは、前記赤外線センサ(6)は、前記開口部(1a)の開口方向に赤外線を出射する位置に配置され、前記静電容量センサ(7)は、その検知面が前記開口部(1a)の開口方向と直交する方向に向くように配置されても良い。
【0015】
上記構成によれば、灰皿の使用中に使用者の手が誤って静電容量センサに触れることがなく、使用者の意に反して開閉蓋が灰皿の開口部を閉じることがないため、高い安全性が確保される。
【0016】
また、前記開閉蓋(2)は一対設けられ、各開閉蓋(2)は、これの一端部に結着された支軸(19)を中心としてそれぞれ回動可能であって、前記運動変換機構(5)は、前記電動モータ(4)の出力軸(4a)に結着された駆動ギヤ(21)を、前記各開閉蓋(2)の支軸(19)にそれぞれ結着されて互いに噛合する従動ギヤ(20a,20b)の何れか一方に噛合させて構成されるものであっても良い。
【0017】
上記構成によれば、電動モータが正逆転すると、その回転は、駆動ギヤを経て従動ギヤに伝達されるが、互いに噛合する従動ギヤは逆方向に回転するため、一対の開閉蓋は、支軸を中心として同時に且つ互いに逆方向に回転して開閉動作する。したがって、灰皿の開口部が一対の開閉蓋によって開閉される。
【0018】
或いは、前記開閉蓋(2)は、上下に回動可能であって、その基端部にセクタギヤ(22)が形成されており、前記運動変換機構(5)は、前記電動モータ(4)の出力軸(4a)に結着された駆動ギヤ(21)を、前記セクタギヤ(22)に噛合させて構成されるものであっても良い。
【0019】
上記構成によれば、電動モータが正逆転すると、その回転は、駆動ギヤとセクタギヤへと伝達されて開閉蓋の上下の開閉動作に変換されるため、灰皿の開口部が開閉蓋によって開閉される。
【0020】
さらに、前記電源(3)から供給される電力によって点灯するLEDランプ(9)を備え、このLEDランプ(9)は、前記非接触センサ(6)の近傍に配置され、前記開閉蓋(2)が閉じているときには第一の色(実施形態の青色)に点灯し、前記開閉蓋(2)が開いているときには前記第一の色とは異なる第二の色(実施形態の赤色)に点灯するものとしても良い。
【0021】
上記構成によれば、開閉蓋が閉じているときには、非接触センサの近傍に配置されたLEDランプが第一の色に点灯しているため、暗い場所であっても使用者は非接触センサに手を近づけて開閉扉を電動で開けることができる。また、開閉蓋が開いているときには、タッチセンサの近傍に配置されたLEDランプが第二の色に点灯しているため、暗い場所であっても使用者はタッチセンサに手を触れて開閉蓋を電動で閉じることができる。
【0022】
また、当該電動開閉式灰皿(1)は、独立に構成されて携帯が可能であって、開口部(1a)が開閉蓋(2)によって開閉される灰皿部(1A)と、該灰皿部(1A)の下部に配置された容器部(1B)とを着脱可能に連結一体化して構成されるものであっても良い。
【0023】
上記構成によれば、携帯可能な電動開閉式灰皿を任意の場所に設置して使用することができるため、その汎用性が高められる。また、灰皿の灰皿部から落下するタバコの灰や吸殻を受けてこれらを収容する容器部が満杯になった場合には、灰皿部と容器部とを容易に分解して容器部に溜まったタバコの灰や吸殻を簡単に廃棄することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、手が灰皿に近づくとこれを検知して該灰皿の開口部を電動で開くとともに、開いた灰皿の開口部は使用者の意志によって電動で閉じるため、使用者に高い利便性と安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿の開口部が閉じている状態を示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿の分解斜視図である。
【
図3】本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿の開口部が閉じている状態を示す正面図である。
【
図5】本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿の開口部が閉じている状態を示す平面図である。
【
図6】本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿の開口部が閉じている状態を示す側面図である。
【
図7】本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿の開口部が閉じている状態を示す背面図(電池カバーを取り外した状態)である。
【
図8】本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿の運動変換機構の構成を示す平面図であって、(a)は開閉蓋が閉じている状態を示す図、(b)は開閉蓋が開いている状態を示す図である。
【
図9】本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿のシステム構成を示すブロック図である。
【
図10】本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿の開口部が開いている状態を示す斜視図である。
【
図11】本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿の開口部が開いている状態を示す正面図である。
【
図12】本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿の開口部が開いている状態を示す平面図である。
【
図13】本発明の実施の形態2に係る電動開閉式灰皿の開口部が開いている状態を示す斜視図である。
【
図14】本発明の実施の形態2に係る電動開閉式灰皿の縦断面図であって、(a)は開閉蓋が閉じている状態を示す図、(b)は開閉蓋が開いている状態を示す図である。
【
図15】本発明の実施の形態3に係る電動開閉式灰皿の開口部が開いている状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0027】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿の開口部が閉じている状態を示す斜視図、
図2は同電動開閉式灰皿の分解斜視図、
図3は同電動開閉式灰皿の開口部が閉じている状態を示す正面図、
図4は
図3のA-A線断面図、
図5は本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿の開口部が閉じている状態を示す平面図、
図6は同側面図、
図7は同背面図(電池カバーを取り外した状態)、
図8は運動変換機構の構成を示す平面図であって、(a)は開閉蓋が閉じている状態を示す図、(b)は開閉蓋が開いている状態を示す図、
図9は本発明の実施の形態1に係る電動開閉式灰皿のシステム構成を示すブロック図、
図10は同電動開閉式灰皿の開口部が開いている状態を示す斜視図、
図11は同正面図、
図12は同平面図である。
【0028】
本実施の形態に係る電動開閉式灰皿(以下、単に「灰皿」と略称する)1は、単体で独立に構成された携帯可能なものであって、例えば、車両の車室内に設置されたカップホルダ内に収納して使用される。
【0029】
具体的には、この灰皿1は、全体としてカップ状を成しており、その上面に開口する開口部1aを左右一対の半円形の開閉蓋2によって電動で開閉するものであって、当該灰皿1は、上面に円形の開口部1aが開口する円筒状の灰皿部1Aと、該灰皿部1Aの下端に連結されるカップ状の容器部1Bとを連結一体化して構成されている。なお、これらの灰皿部1Aと容器部1Bは、耐熱性樹脂によって一体に成形されている。
【0030】
ここで、灰皿1の灰皿部1Aと容器部1Bとの連結構造を
図2に基づいて説明すると、灰皿部1Aの下端には円筒状の嵌合凸部1bが一体に突設されており、この嵌合凸部1bの周方向3箇所には係合爪1c(
図2には2つのみ図示)がそれぞれ一体に形成されている。これに対して、容器部1Bの上面開口部の内周面の周方向3箇所には切欠き状の係合溝1d(
図2には2つのみ図示)がそれぞれ形成されている。
【0031】
而して、灰皿1の灰皿部1Aと容器部1Bとが
図2に示すように分解されている状態から、灰皿部1Aの下端に形成された嵌合凸部1bを、これに突設された3つの係合爪1cを容器部1Bの開口部内周面に形成された3つの係合爪1dに合わせた状態で、容器部1Bの開口部内周面に上方から嵌め込み、3つの係合爪1cを容器部1B側の3つの係合溝1dに係合させ、その状態で例えば灰皿部1Aを容器部1Bに対して回動させる。すると、灰皿部1A側の3つの係合爪1cが容器部1B側の3つの係合溝1dに係合し、灰皿部1Aと容器部1Bとが
図1に示すように上下に連結されて一体化される。
【0032】
ところで、本発明に係る灰皿1は、
図9に示すように、電源である電池3と、該電池3から供給される電力によって回転駆動される電動モータ4と、該電動モータ4の回転を左右一対の前記開閉蓋2の開閉動作に変換する運動変換機構5と、使用者の手の接近を検知する非接触センサである赤外線センサ6と、使用者の手の接触(タッチ)を検知するタッチセンサである静電容量センサ7と、これらの赤外線センサ6と静電容量センサ7からの検知信号に基づいて電動モータ4を駆動制御する制御部8と、電池3からの電力によって青色(第一の色)または赤色(第二の色)に点灯するLEDランプ9を備えている。なお、制御部8は、マイコン(マイクロコンピュータ)で構成されており、この制御部8には、電池3と、電動モータ4と、赤外線センサ6及び静電容量センサ7と、LEDランプ9が電気的に接続されている。
【0033】
ここで、灰皿1の灰皿部1Aの上面は、
図4及び
図6に示すように、正面(手前側)に向かって斜め下方に傾斜しており、この灰皿部1Aの内部には、
図4に示すように、漏斗状に成形された灰受け11が収容されており、この灰受け11の中央下部には、容器部1B内に開口する円筒状の落下筒11aが下方に向かって一体に突設されている。ここで、
図10及び
図12に示すように、灰受け11の開口部周縁の正面側(手前側)中央には、タバコを仮置きするための凹部11bが形成されており、同灰受け11の奥側内周面には、火の着いたタバコの先端を擦り付けて火を消すための火消し部11cが形成されている。なお、火消し部11cには、縦方向の複数の凹凸が所定範囲に亘って形成されている。また、本実施の形態では、灰受け11にはABS樹脂の表面に金属メッキを施したものが使用されているが、これ以外にも、灰受け11を耐熱性金属材で構成しても良い。
【0034】
ところで、
図4に示すように、灰皿部1A内の背面側には矩形凹状の電池ケース12が画成されており、この電池ケース12には、
図7に示すように、左右2本の電池3が縦置き状態で収容されている。そして、電池ケース12は、着脱可能な矩形板状のカバー13によって覆われている。
【0035】
また、
図4に示すように、灰皿部1Aの内部の灰受け11と電池ケース12との間には、電動モータ4が斜めに傾斜した状態で収納されている。
【0036】
ここで、灰皿1の灰皿部1A内には、
図9に示す制御部8の不図示の制御基板が収容配置されているが、灰皿部1Aの下面開口部には、制御基板を下方から覆う樹脂製のカバー14が被着されている。このように制御基板を下方からカバー14によって覆うことによって、容器部1Bに収容されるタバコの灰や吸殻から立ち上がる煙が制御基板に達することがなく、制御基板にタバコのヤニが付着して該制御基板の機能が損なわれるという不具合の発生が防がれる。
【0037】
また、
図1~
図7に示すように、灰皿部1Aの開口部1a周縁の奥側1箇所には、角筒状の突起部1eが上方に向かって一体に突設されており、この突起部1eの内部には、
図9に示す赤外線センサ6が組み込まれている。この赤外線センサ6は、フォトリフレクタと称される赤外線を用いた反射式の光センサであって、不図示の発光部と受光部を備え、発光部から出射して対象物(本実施の形態では、使用者の手)で反射して返ってくる赤外線を受光部で受光することによって、対象物(使用者の手)が近づいたことを光学的に検知するものである。ここで、本実施の形態では、赤外線センサ6は、灰皿1の開口部1aの開口方向と直交する略水平方向に赤外線を出射する位置に配置されている。
【0038】
ところで、
図1~
図3に示すように、突起部1eの前面には左右2つの出射口15aと入射口15bが開口しており、赤外線センサ6の発光部から出射口15aを通過して正面(
図3の手前)に向かって略水平(灰皿1の開口部1aの開口方向と直交する方向)に出射する赤外線が対象物(使用者の手)で反射して入射口15bから入射して受光部に達すると、該受光部が反射光を受光して対象物が近接したことを検知する。なお、本実施の形態においては、赤外線センサ6が手の接近を検知することができる感知距離は約60mmに設定されている。
【0039】
さらに、突起部1eの上面には、タッチセンサである静電容量センサ7(
図9参照)が配置されており、突起部1e内の静電容量センサ7の近傍には、LEDランプ9(
図4及び
図9参照)が配置されている。ここで、静電容量センサ7は、導体である使用者の手が触れることによる静電容量の変化を検知することによって、これに手が触れたことを電気的に検知するセンサであり、本実施の形態では、静電容量センサ7は、その検知面が灰皿1の開口部1aの開口方向(斜め上方)に向くように配置されている。また、
図1、
図2及び
図5に示すように、突起部1eの上面に設けられたタッチパネル17は半透明であり、LEDランプ9が点灯すると、その光は、タッチパネル17を透過して斜め上方に向かって出射する。
【0040】
ところで、本実施の形態では、制御部8は、
図1~
図7に示すように左右の開閉蓋2が閉じているときには、LEDランプ9を青色(第一の色)に点灯させ、
図10~
図12に示すように左右の開閉蓋2が開いているときには、LEDランプ9を赤色(第二の色)に点灯させる。
【0041】
また、灰皿部1Aの背面のカバー13の上方の突起部1eの基端部には、
図5に示すように、スライド式のメインスイッチ18が設けられており、このメインスイッチ18をON操作することによって、電池3から各部への通電が可能となる。
【0042】
次に、前記運動変換機構5の構成を
図8に基づいて以下に説明する。
【0043】
左右一対の各開閉蓋2の奥側の各一端には、支軸19がそれぞれ結着されており、左右の開閉蓋2は、各支軸19を中心と略水平に回動可能に灰皿部1Aの上面に支持されている。そして、各支軸19には同径の従動ギヤ20a,20bがそれぞれ結着されており、両従動ギヤ20a,20bは、互いに噛合している。
【0044】
また、電動モータ4から斜め上方に向かって延出する出力軸(モータ軸)4aの上端には、従動ギヤ20a,20bよりも小径の駆動ギヤ21が結着されており、この駆動ギヤ21は、一方(
図8の右側)の従動ギヤ20bに噛合している。
【0045】
而して、運動変換機構5は、上記駆動ギヤ21と2つの従動ギヤ20a,20bによって構成されており、
図8(a)に示すように左右の開閉蓋2が閉じている状態から電動モータ4が正転して駆動ギヤ21が
図8(b)の矢印方向(時計方向)に回転すると、この駆動ギヤ21に噛合する一方(右側)の従動ギヤ20bが矢印方向(反時計方向)に回転し、他方(左側)の従動ギヤ20aが矢印方向(時計方向)に回転する。この結果、各従動ギヤ20a,20bと共に左右の開閉蓋2が各支軸19を中心として従動ギヤ20a、20bと同方向(互いに逆方向)に同時に回転して開けられ、灰皿1の上面に開口する開口部1aが左右の開閉蓋2によって開けられる。このように、開閉蓋2によって開口部1aが開けられた状態の灰皿1を
図10~
図12に示す。
【0046】
なお、本実施の形態では、灰皿1の開口部1aが開閉扉2によって開けられた状態では、赤外線センサ6は、OFFされて赤外線を出射せず、前述のようにLEDランプ9が赤色に点灯する。
【0047】
そして、
図8(b)に示すように左右の開閉蓋2が開いている状態において、静電容量センサ7によって使用者の手が該静電容量センサ7に触れたことが検知されると、制御部8からの制御信号を受信した電動モータ4が逆転し、駆動ギヤ21が
図8(a)に示すように矢印方向(反時計方向)に回転する。すると、この駆動ギヤ21に噛合する一方(右側)の従動ギヤ20bが矢印方向(時計方向)に回転し、他方(左側)の従動ギヤ20aが矢印方向(反時計方向)に回転する。この結果、各従動ギヤ20a,20bと共に左右の開閉蓋2が各支軸19を中心として
図8(a)の矢印方向(互いに逆方向)に同時に回転して閉じられ、灰皿1の上面に開口する開口部1aが左右の開閉蓋2によって閉じられる。このように、左右の開閉蓋2によって開口部1aが閉じられた状態の灰皿1を
図1~
図7に示す。
【0048】
なお、本実施の形態では、灰皿1の開口部1aが左右の開閉扉2によって閉じられている状態では、赤外線センサ6は、ONされて赤外線を出射して使用者の手の接近を感知可能な状態にあり、また、前述のようにLEDランプ9が青色に点灯する。
【0049】
次に、以上のように構成された灰皿1の作用を説明する。
【0050】
例えば、車両のカップホルダに収容された灰皿1のメインスイッチ18(
図5参照)を使用者がON操作すると、電池3から各部への通電が可能となり、このとき当該灰皿1の開口部1aは左右の開閉蓋2によって
図1~
図7に示すように閉じられている。この状態では、前述のように赤外線センサ6はON状態にあって、正面に向かって赤外線を出射しており、LEDランプ9は青色に点灯している。
【0051】
上記状態において、使用者が喫煙のために当該灰皿1に手を近づけると、赤外線センサ6がこのことを光学的に検知し、その検知信号を制御部8(
図9参照)に向けて送信する。すると、検知信号を受信した制御部8は、電動モータ4を駆動してこれを正転させる。この結果、
図8(b)に示すように、駆動ギヤ21が矢印方向(時計方向)に回転し、互いに噛合する2つの従動ギヤ20a,20bが互いに逆方向に回転するため、これらの従動ギヤ20a,20bと共に左右の開閉蓋2が各支軸19を中心として同方向に回転し、これらの開閉蓋2によって灰皿1の開口部1aが
図10~
図12に示すように開かれる。
【0052】
ここで、灰皿1の開口部1aが閉じているときには、前述のようにLEDランプ9が青色に点灯しているため、使用者は、暗い場所においても手を灰皿1に近づけて該灰皿1の開口部1aを確実に近づけることができる。
【0053】
而して、上述のように左右の開閉蓋2が開いて灰皿1の開口部1aが
図10~
図12及び
図8(b)に示すように開くと、当該灰皿1は、喫煙する使用者の使用に供され、喫煙によって発生した灰は、灰皿部1Aの灰受け11によって受けられ、灰受け11の中央に開口する落下筒11aから容器部1B内へと落下して該容器部1B内に溜められる。また、タバコを吸い終わった使用者が、タバコの先端の火がついた先端部分を灰受け11の火消し部11cに擦り付けて火を消し、火が消えたタバコの吸殻を灰受け11へと投入すると、この吸殻も灰受け11の落下筒11aを通って容器部1Bへと落下し、この吸殻が容器部1Bに灰と共に溜められる。
【0054】
そして、
図10~
図12及び
図8(b)に示すように灰皿1の開口部1aが開いた状態において、灰皿1の使用が終わって使用者が静電容量センサ7に触れると、静電容量センサ7がこれを電磁気的に検知して検知信号を制御部8に送信する。すると、この検知信号を受信した制御部8は、電動モータ4を逆転させる。なお、開閉蓋2が灰皿1の開口部1aを開いているときには、前述のようにLEDランプ9が赤色に点灯している。
【0055】
上述のように、電動モータ4が逆転すると、この電動モータ4の回転が前述のように運動変換機構5によって左右の開閉蓋2の閉動作に変換されるため、灰皿1の開いていた開口部1aが左右の開閉蓋2によって閉じられる(
図1~
図7及び
図8(a)参照)。このように左右の開閉蓋2と灰皿1の開口部1aが開いている状態では、前述のようにLEDランプ9が赤色に点灯しているため、使用者は、暗い場所においても静電容量センサ7に容易に触れて左右の開閉蓋2によって灰皿1の開口部1aを閉じることができる。
【0056】
したがって、本実施の形態では、使用中の灰皿1は、使用者が自分の意志で静電容量センサ7に触れない限り開口部1aが勝手に閉じることがなく、この結果、使用者の利便性と安全性が高められる。ここで、静電容量センサ7は、灰皿部1Aに突設された突起部1eの上面に配置されているため、灰皿1の使用中に使用者の手が誤って当該静電容量センサ7に触れることがなく、使用者の意に反して開閉蓋2が灰皿1の開口部1aを閉じることがなく、これによって高い安全性が確保される。
【0057】
而して、本実施の形態に係る灰皿1は、例えば、車両のフロントパネルに組み込まれている(ビルトインされている)車両用灰皿とは異なり、独立に構成されて携帯が可能であるため、当該灰皿1を任意の場所に設置して使用することができる。このため、当該灰皿1の汎用性が高められる。
【0058】
また、この灰皿1の灰皿部1Aと容器部1Bとは分解可能に連結一体化されているため、容器部1Bがタバコの灰や吸殻で満杯になった場合には、灰皿部1Aと容器部1Bとを
図2に示すように容易に分解し、容器部1Bに溜まったタバコの灰や吸殻を簡単に廃棄することができる。
【0059】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を
図13及び
図14に基づいて以下に説明する。
【0060】
図13は本実施の形態に係る電動開閉式灰皿の開口部が開いている状態を示す斜視図、
図14は同電動開閉式灰皿の縦断面図であって、(a)は開閉蓋が閉じている状態を示す図、(b)は開閉蓋が開いている状態を示す図である。なお、これらの図においては、前記実施の形態1に係る
図1~
図12において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
【0061】
本実施の形態に係る電動開閉式灰皿(以下、単に「灰皿」と称する)1’においては、開口部1aが不図示の支軸を中心として上下に回動する単一の開閉蓋2によって開閉される構成が採用されている。ここで、開閉蓋2の開閉機構、つまり、電動モータ4の回転を開閉蓋2の開閉動作に変換するための運動変換機構5の構成を
図14に基づいて説明する。
【0062】
本実施の形態においては、電動モータ4は、灰皿1’(灰皿部1A)の上部に横置きされており、その水平な出力軸4aの端部には駆動ギヤ21が結着されている。これに対して、開閉蓋2の基端部にはセクタギヤ22が形成されており、このセクタギヤ22に駆動ギヤ21を噛合させることによって運動変換機構5が構成されている。
【0063】
また、本実施の形態に係る灰皿1’においては、
図13に示すように、開口部1aの周縁の手前側の一部には、三日月状の略水平な平面1fが形成されており、この平面の左右方向中央には、不図示の赤外線センサから出射される赤外線の出射口15aと人の手で反射した赤外線の入射口15bが上方に向かって開口している。そして、平面1fの出射口15aと入射口15bの左右両側には、タッチセンサである静電容量センサ7がそれぞれ配置されている。
【0064】
したがって、本実施の形態に係る灰皿1’においては、不図示の赤外線センサは、開口部1aの開口方向(上方)に赤外線を出射する位置に配置され、静電容量センサ7は、その検知面が開口部1aの開口方向(上方)に向くように配置されている。
【0065】
而して、
図14(a)に示すように開閉蓋2が灰皿1’の開口部1aを閉じている状態から、使用者が出射口15aの上方に手をかざすと、赤外線センサがこれを検知し、不図示の制御部が電動モータ4を駆動して、駆動ギヤ21を図示矢印方向(反時計方向)に回転させる。すると、駆動ギヤ21に噛合するセクタギヤ22と該セクタギヤ22が形成された開閉蓋2が図示矢印方向(時計方向)に回動する。この結果、
図14(b)に示すように灰皿1’の開口部1aが開閉蓋2によって開かれ、使用者は、灰皿1’を使用することができる。
【0066】
そして、灰皿1’の使用が終わった使用者が静電容量センサ7の何れか一方に触れると、これを検知した静電容量センサ7からの信号を受信した制御部は、電動モータ4を逆転させる。すると、駆動ギヤ21が
図14(b)の矢印方向(時計方向)に回転し、この駆動ギヤ21に噛合するセクタギヤ22と該セクタギヤ22が形成された開閉蓋2が
図14(b)の矢印方向(反時計方向)に回動して開口部1aを
図14(a)に示すように閉じる。
【0067】
以上のように、本実施の形態においても、使用中の灰皿1’は、使用者が自分の意志で静電容量センサ7に触れない限り開口部1aが勝手に閉じることがなく、使用者の意に反して開閉蓋2が灰皿1’の開口部1aを閉じることがないため、使用者の利便性と安全性が高められるという前記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0068】
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3を
図15に基づいて説明する。
【0069】
図15は本実施の形態に係る電動開閉式灰皿の開口部が開いている状態を示す斜視図であり、本図においては、
図13において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
【0070】
本実施の形態に係る電動開閉式灰皿(以下、単に「灰皿」と称する)1”の基本構成は、前記実施の形態2に係る灰皿1’と同じであり、静電容量センサ7の配置のみが異なる。すなわち、本実施の形態においては、赤外線センサは、前記実施の形態2と同様に開口部1aの開口方向(上方)に赤外線を出射する位置に配置されているが、静電センサ7は、その検知面が開口部1aの開口方向(上方)と直交する方向(横方向)に向くように配置されている。
【0071】
而して、本実施の形態においても、前記実施の形態1,2と同様の効果が得られるが、静電容量センサ7を赤外線センサの赤外線の出射方向(上方)と直交する横方向に検知面が向くように配置したため、灰皿の使用中に使用者の手が誤って静電容量センサ7に触れることがない。このため、使用者の意に反して開閉蓋2が灰皿1”の開口部1aを閉じることがなく、高い安全性が確保されるという効果が得られる。
【0072】
なお、以上の実施の形態においては、本発明に係る電動開閉式灰皿を車両のカップホルダ内に収容して使用したが、本発明に係る電動開閉式灰皿は、他の任意の場所に設置して使用することができる。また、上記各実施の形態では、使用者が静電容量センサ7に触れることによってのみ開口部1aが閉じるように構成した場合を示したが、所定時間(たとえば30分間)以上の長時間、開口部1aが開いたままとなっている場合は、使用者が開口部1aを閉め忘れている可能性が高い。したがって、そのような閉め忘れに対する対応として、上記の構成に加えて、タイマーによって所定時間の経過を監視することで、当該所定時間が経過した場合にはその時点で自動的に開口部1aが閉まるような構成を追加してもよい。
【0073】
また、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0074】
1,1’,1” 電動開閉式灰皿
1A 灰皿部
1B 容器部
1a 灰皿の開口部
1e 灰皿の突起部
2 開閉蓋
3 電池(電源)
4 電動モータ
4a 電動モータの出力軸
5 運動変換機構
6 赤外線センサ(非接触センサ)
7 静電容量センサ(タッチセンサ)
8 制御部
9 LEDランプ
18 メインスイッチ
19 支軸
20a,20b 従動ギヤ
21 駆動ギヤ
22 セクタギヤ