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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-22
(45)【発行日】2023-06-30
(54)【発明の名称】光学レンズ、光源装置及び照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20230623BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20230623BHJP
   F21V 5/04 20060101ALI20230623BHJP
   F21V 5/00 20180101ALI20230623BHJP
   F21V 3/02 20060101ALI20230623BHJP
   F21V 3/00 20150101ALI20230623BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230623BHJP
【FI】
F21S2/00 330
F21V23/00 120
F21V5/04 500
F21V5/00 510
F21V3/02 500
F21V3/00 320
F21Y115:10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019082485
(22)【出願日】2019-04-24
(65)【公開番号】P2020181657
(43)【公開日】2020-11-05
【審査請求日】2022-02-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】横堀 祐芽
(72)【発明者】
【氏名】増田 暁雄
(72)【発明者】
【氏名】丹下 理和
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-096666(JP,A)
【文献】特開2018-036617(JP,A)
【文献】特開2018-081806(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 23/00
F21V 5/04
F21V 5/00
F21V 3/02
F21V 3/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源の出射側に配置される第1レンズ部と、前記第1レンズ部の光軸側に配置された第2レンズ部とを有し、前記光源から出射された光の進行方向を変える光学レンズであって、
前記第1レンズ部は、
光軸に沿って貫通した入光穴の内側面であって、前記光源からの光が入射する入光内側面と、
前記入光内側面に入射した光を出射させる第1出射面と、
前記入光内側面の前記光源側から前記第1出射面へ延び、前記入光内側面から入射した光を照射側に反射する第1反射面と、
前記入光内側面の前記照射側から前記第1出射面へ延びる接続面と、を有し、
前記第2レンズ部は、
前記光源側に開口した凹形状を有し、前記第1レンズ部の前記入光穴を通過した前記光源からの光が入射する入光凹部と、
前記入光凹部に入射した光を出射させる屈折出射面と、
前記屈折出射面から外側に延びる第2出射面と、
前記入光凹部の内側面の前記光源側から前記第2出射面側へ延び、前記入光凹部の内側面から入射した光を前記照射側に反射する第2反射面と、を有し、
前記第1レンズ部の前記接続面は、前記第2レンズ部の前記第2反射面と対向するように配置され、
前記接続面と前記第2反射面との間の空隙は、前記空隙の前記光源側の一部が前記空隙の前記照射側の一部よりも狭く、
前記接続面は、前記光源側に配置された面と、当該面に対し屈曲し当該面に接続された面とを有する
光学レンズ。
【請求項2】
光源の出射側に配置される第1レンズ部と、前記第1レンズ部の光軸側に配置された第2レンズ部とを有し、前記光源から出射された光の進行方向を変える光学レンズであって、
前記第1レンズ部は、
光軸に沿って貫通した入光穴の内側面であって、前記光源からの光が入射する入光内側面と、
前記入光内側面に入射した光を出射させる第1出射面と、
前記入光内側面の前記光源側から前記第1出射面へ延び、前記入光内側面から入射した光を照射側に反射する第1反射面と、
前記入光内側面の前記照射側から前記第1出射面へ延びる接続面と、を有し、
前記第2レンズ部は、
前記光源側に開口した凹形状を有し、前記第1レンズ部の前記入光穴を通過した前記光源からの光が入射する入光凹部と、
前記入光凹部に入射した光を出射させる屈折出射面と、
前記屈折出射面から外側に延びる第2出射面と、
前記入光凹部の内側面の前記光源側から前記第2出射面側へ延び、前記入光凹部の内側面から入射した光を前記照射側に反射する第2反射面と、を有し、
前記第1レンズ部の前記接続面は、前記第2レンズ部の前記第2反射面と対向するように配置され、
前記接続面と前記第2反射面との間の空隙は、前記空隙の前記光源側の一部が前記空隙の前記照射側の一部よりも狭いものであり、
前記入光内側面は、
前記光源側に配置され、前記照射側に向かうに従って前記光軸に近づくように傾斜する第1入光内側面と、
前記第1入光内側面の前記照射側に接続され、前記照射側に向かうに従って前記光軸から離れるように傾斜する第2入光内側面と、を有する
学レンズ。
【請求項3】
光源の出射側に配置される第1レンズ部と、前記第1レンズ部の光軸側に配置された第2レンズ部とを有し、前記光源から出射された光の進行方向を変える光学レンズであって、
前記第1レンズ部は、
光軸に沿って貫通した入光穴の内側面であって、前記光源からの光が入射する入光内側面と、
前記入光内側面に入射した光を出射させる第1出射面と、
前記入光内側面の前記光源側から前記第1出射面へ延び、前記入光内側面から入射した光を照射側に反射する第1反射面と、
前記入光内側面の前記照射側から前記第1出射面へ延びる接続面と、を有し、
前記第2レンズ部は、
前記光源側に開口した凹形状を有し、前記第1レンズ部の前記入光穴を通過した前記光源からの光が入射する入光凹部と、
前記入光凹部に入射した光を出射させる屈折出射面と、
前記屈折出射面から外側に延びる第2出射面と、
前記入光凹部の内側面の前記光源側から前記第2出射面側へ延び、前記入光凹部の内側面から入射した光を前記照射側に反射する第2反射面と、を有し、
前記第1レンズ部の前記接続面は、前記第2レンズ部の前記第2反射面と対向するように配置され、
前記接続面と前記第2反射面との間の空隙は、前記空隙の前記光源側の一部が前記空隙の前記照射側の一部よりも狭いものであり、
前記接続面は、
前記光源側に配置され、前記第2反射面との間に空隙が形成された第1接続面と、
前記第1接続面の前記照射側に接続され、前記第2反射面と接触する第2接続面と、を有する
学レンズ。
【請求項4】
前記第2レンズ部は、
前記第2出射面から外側に延出して前記第1出射面の前記照射側に配置され、前記第1出射面と光学的に接着された支持部と、を更に有する
請求項1~3のいずれか1項に記載の光学レンズ。
【請求項5】
光を出射する前記光源と、
請求項1~4のいずれか1項に記載の光学レンズと、
を備える光源装置。
【請求項6】
前記光学レンズの前記照射側に配置され、前記光学レンズから出射した光の進行方向を変える配光制御プレートを
更に備える請求項5記載の光源装置。
【請求項7】
請求項5又は6記載の光源装置と、
前記光源装置が設置される筐体と、
前記光源装置に電力を供給する電源と、
を備える照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光の進行方向を変える光学レンズ、光学レンズを備える光源装置及び照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光の進行方向を変える光学レンズを備える光源装置が知られている。光源装置は、例えばオフィス、店舗又は車両用の照明として使用される。また、従来、光源として発光素子(LED;Light Emitting Diode)を使用し、光学レンズ等の光学部品により、光源からの光を所定の方向に放射するように配光制御する光源装置が知られている。特許文献1には、光成分を屈折により集光する屈折レンズ部と、光学レンズ内部に導き反射面で全反射させることで集光する反射体部とを組み合わせて配光制御する光源装置が開示されている。特許文献1の光学レンズは、光源から出射された光のうち所定の角度範囲の光を受光する入力面と、入力面から入射した光を全反射により出射面側へ方向転換させる反射面とを有するそれぞれのレンズが、複数組み合わされて構成される。各レンズは、他のレンズの視角とは異なる視角内に放射される光を、入力面で受光するよう配置され、光学レンズ全体として制御することができない光を低減しようとするものである。また、特許文献2には、一方のレンズの外周面に当たって反射する光と、他方のレンズの外周面に当たって反射する光との間に存在する光をなくして、配光制御することができない光を減らそうとする光学レンズが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平5-281402号公報
【文献】特開2018-81806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された光源装置は、レンズ内に入射した光のうち一部の光が、反射体部の反射面に入射することなく出射面から出射する。このように、特許文献1は、配光制御することができない光が増え、光の利用効率を向上させることができない。また、配光制御することができる光を増加させようとすると、レンズの径が長くなり、レンズの高さが高くなって大型化してしまう。更に、特許文献2のように、複数のレンズが組み合わされる場合、レンズ同士の間に生じる空隙に入射して配光制御されない光を減らすために、空隙の幅は狭く且つ一定である。このため、複数のレンズが例えば接着剤を用いて接着される際、接着剤が空隙に流入して、一方のレンズの外周面が光学機能を果たさなくなり、その結果、光学レンズの光利用効率が向上しない。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、光利用効率を向上させる光学レンズ、光源装置及び照明装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る光学レンズは、光源の出射側に配置される第1レンズ部と、第1レンズ部の光軸側に配置された第2レンズ部とを有し、光源から出射された光の進行方向を変える光学レンズであって、第1レンズ部は、光軸に沿って貫通した入光穴の内側面であって、光源からの光が入射する入光内側面と、入光内側面に入射した光を出射させる第1出射面と、入光内側面の光源側から第1出射面へ延び、入光内側面から入射した光を照射側に反射する第1反射面と、入光内側面の照射側から第1出射面へ延びる接続面と、を有し、第2レンズ部は、光源側に開口した凹形状を有し、第1レンズ部の入光穴を通過した光源からの光が入射する入光凹部と、入光凹部に入射した光を出射させる屈折出射面と、屈折出射面から外側に延びる第2出射面と、入光凹部の内側面の光源側から第2出射面側へ延び、入光凹部の内側面から入射した光を照射側に反射する第2反射面と、を有し、第1レンズ部の接続面は、第2レンズ部の第2反射面と対向するように配置され、接続面と第2反射面との間の空隙は、空隙の光源側の一部が空隙の照射側の一部よりも狭く、接続面は、光源側に配置された面と、当該面に対し屈曲し当該面に接続された面とを有する
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、接続面と第2反射面との間の空隙は、空隙の光源側の一部が空隙の照射側の一部よりも狭い。このため、光源から出射された光は、直接空隙に入り込み難い。また、空隙は、光源側よりも照射側の方が広いため、第1レンズ部と第2レンズ部とが密着してしまうことを抑制することができる。このため、光学レンズは、第2反射面が消失せず、充分に光学機能を果たす。従って、光学レンズは、光利用効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る光源装置を示す分解斜視図である。
図2】実施の形態1に係る光源装置の光の経路を示す断面図である。
図3】実施の形態2に係る光源装置を示す分解斜視図である。
図4】実施の形態2に係る光源装置の光の経路を示す断面図である。
図5】実施の形態3に係る光源装置を示す分解斜視図である。
図6】実施の形態3に係る光源装置の光の経路を示す断面図である。
図7】実施の形態4に係る照明装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態に係る光学レンズ、光源装置及び照明装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語に限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」又は「後」等が挙げられる。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る光源装置1を示す分解斜視図である。図1に示すように、光源装置1は、光を出射する光源10と、光源10から出射された光の進行方向を変える光学レンズ20とを備えている。また光源装置1は、基板11、ワイヤ12、コネクタ13、及びレンズホルダ15等を備えている。
【0011】
光源10は、例えばLED等で構成される。LEDは、440nm~480nm程度の青色光を発光するLEDチップ上に、青色光を黄色光に波長変換する蛍光体が設けられ、青色光と変換された黄色光との合成光である白色光を発光する発光素子である。光源10は基板11上に実装されており、基板11は例えば、板状のアルミニウム基板である。基板11には、電力供給用の回路パターンが形成されており、光源10として用いられるLEDの他に図示しないダイオード等の素子が実装されている。基板11は、ワイヤ12及びコネクタ13を介し、図示しない電源に接続されている。
【0012】
図2は、実施の形態1に係る光源装置1の光の経路を示す断面図である。光学レンズ20は、例えば釣鐘形状の外形を有しており、光源10が光を出射する出射側に配置されている。光学レンズ20は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂又はガラス等の透明な材料で構成される。図2に示すように、光源10と光学レンズ20とは、レンズホルダ15により位置決めされ、光源10の光軸14と光学レンズ20の光軸14とが一致又はほぼ一致するように配置される。本実施の形態1では、光源10と光学レンズ20とはそれぞれの光軸14が一致するように配置されているものとして説明する。図中、矢印y方向は光軸14と平行な方向を示し、矢印x方向及び矢印z方向は光軸14と垂直な方向を示す。また、矢印y方向の正方向を照射側及び負方向を光源10側とし、また矢印x方向において光軸14から離れる方向を外周側とする。
【0013】
光学レンズ20は、第1レンズ部30と第2レンズ部40とを有している。第1レンズ部30は光源10の出射側に配置され、入光内側面37と、第1出射面34と、第1反射面33と、接続面35等とを有している。また、第1レンズ部30には、光軸14に沿って貫通した入光穴31が設けられている。入光内側面37は、入光穴31の内側面であり、第1入光内側面32と、第2入光内側面36とを有している。第1入光内側面32は、光源10側に配置され、照射側に向かうに従って光軸14に近づくように傾斜する。即ち、第1入光内側面32は、光軸14を回転軸とし、光源10側から遠ざかるにつれて径が小さくなる円錐形の一部の形状を有している。第2入光内側面36は、第1入光内側面32の照射側に接続され、照射側に向かうに従って光軸14から離れるように傾斜する。即ち、第2入光内側面36は、光軸14を回転軸とし、光源10側から遠ざかるにつれて径が大きくなる円錐形の一部の形状を有している。
【0014】
第1出射面34は、光軸14に対し略垂直な平面であり、入光内側面37から第1レンズ部30内に入射した光を第1レンズ部30外へ出射させる。第1反射面33は、入光内側面37の光源10側から第1出射面34へ延び、光軸14を回転軸とした回転体形状を有している。第1反射面33は、入光内側面37から入射した光を反射し第1出射面34の方へ導く。具体的には、第1反射面33は、入光内側面37から入射した光を全反射し光軸14と略平行な光にする。接続面35は、入光内側面37の照射側から第1出射面34へ延び、光軸14を回転軸とした回転体形状を有している。
【0015】
第2レンズ部40は、第1レンズ部30の光軸14側に配置され、入光凹部41と、屈折出射面45と、第2出射面46と、第2反射面44等とを有している。入光凹部41は、光源10側に開口した凹形状を有し、光源10から出射されて入光穴31を通過した光が入射する第2レンズ部40の入射面である。入光凹部41は、側面を形成する内側面42と、上面を形成する凹レンズ部43とにより構成されている。
【0016】
内側面42は、光源10の光軸14を回転軸とし、光源10側から遠ざかるにつれて径が小さくなる円錐形の一部の形状からなる。凹レンズ部43は、光源10の中心Poを中心とした球の一部である。また、屈折出射面45は、光軸14を回転軸とし、照射側に凸の回転体形状で構成されており、凹レンズ部43から第2レンズ部40内に入射した光を、第2レンズ部40外へ出射させる。第2出射面46は、屈折出射面45から外側に延びるものである。
【0017】
第2反射面44は、内側面42の光源10側から第2出射面46側へ延び、光軸14を回転軸とした回転体形状を有している。第2反射面44は、入光凹部41の内側面42から入射した光を反射して第2出射面46の方へ導く。具体的には、第2反射面44は、内側面42から入射した光を全反射し、光軸14と略平行な光にする。即ち、第2出射面46は、光軸14に対し略垂直な平面で構成されており、第2反射面44から第2レンズ部40内に入射した光を第2レンズ部40外へ出射させる。また、第2レンズ部40は、屈折出射面45の外側に延出した支持部47を有している。支持部47は、第1レンズ部30の第1出射面34の照射側に配置され、第1出射面34からの光を通過させ光学レンズ20外へ出射させる。
【0018】
第1レンズ部30と第2レンズ部40とは、接続面35及び第2入光内側面36と、第2反射面44とが対向するように配置され位置決めされている。ここで、接続面35と第2反射面44との間の空隙Sは、空隙Sの光源10側の一部が空隙Sの照射側の一部よりも狭い。具体的には、接続面35及び第2入光内側面36と第2反射面44との間に生じる空隙Sの幅は、接続面35の光源10側の端部と第2入光内側面36とが交わる交点で狭まっている。光源10から出射して接続面35と第2反射面44との間に直接入射した光は、その後いずれの面に到達するか不明である。このため、光源10から出射して接続面35と第2反射面44との間に直接入射した光は、配光制御することができない。本実施の形態1では、接続面35と第2反射面44との間の空隙Sは、空隙Sの光源10側の一部が空隙Sの照射側の一部よりも狭いため、光源10から出射した光は、接続面35と第2反射面44との間に直接入射し難い。なお、交点における空隙Sの幅は、可及的に狭い方が好ましく、接していてもよい。
【0019】
また、第1入光内側面32と入光凹部41の内側面42とはそれぞれ、上述したように光軸14を回転軸とした円錐形の一部の形状となっているが、光軸14に対する傾きの大きさは互いに異なっている。具体的には、入光凹部41の内側面42においては、光源10から遠ざかるにつれ光軸14に近づく傾きが、第1入光内側面32における傾きより大きく形成されており、第2反射面44で制御される光の量が確保されている。
【0020】
また、第1レンズ部30及び第2レンズ部40の光軸14方向(矢印y方向)における相対的な位置は、支持部47の光源10側の面が第1出射面34の照射側に接することで決まる。第1出射面34と支持部47とは、空気層を介して接していてもよいが、本実施の形態1では、接着又は溶着等により光学的に一体となっている場合を例に説明する。このように一体構成とすることで、第2レンズ部40の支持部47と第1レンズ部30の第1出射面34との間の界面反射を抑制でき、光のロスを低減できる。また図2に示すように、光学レンズ20は、支持部47の外周においてレンズホルダ15に支持される構成であってもよい。
【0021】
図2には、光源10の中心Poから出射され光源装置1を通る複数の光の経路が示されている。以下、光軸14に垂直(矢印x方向)な中心Poを通る基準線16を角度0度の線として、基準線16からの角度がそれぞれ異なる方向に出射された光の経路について説明する。なお、光軸14方向(矢印y方向)は、基準線16から90度の方向となる。
【0022】
先ず、基準線16からの角度が小さい小角度光S1の経路について説明する。小角度光S1は第1レンズ部30で制御される。小角度光S1は、入光穴31を通る途中で入光内側面37に到達し、第1レンズ部30に入射する。このとき、第1入光内側面32に入射する小角度光S1は、光軸14から離れる方向に屈折作用を受け、第1レンズ部30内に入射する。第1レンズ部30に入射した小角度光S1は、第1反射面33に到達し、全反射された後に第1出射面34へ到達する。第1出射面34の照射側と支持部47の光源10側とは、光学的に一体となっているため、第1出射面34に到達した小角度光S1は反射又は屈折作用を受けずに支持部47に到達し、支持部47から、光軸14に略平行な角度で出射する。
【0023】
次に、基準線16からの角度が中程度の中角度光M1の経路について説明する。中角度光M1は第2レンズ部40で制御される。中角度光M1は、入光凹部41の内側面42から第2レンズ部40に入射する。このとき、入光凹部41の内側面42に入射する中角度光M1は、光軸14から離れる方向に屈折作用を受け、第2レンズ部40内に入射する。第2レンズ部40に入射した中角度光M1は、第2反射面44に到達し全反射された後、光軸14に略平行な角度で第2出射面46から光学レンズ20外へ出射する。
【0024】
次に、基準線16からの角度が大きい大角度光L1の経路について説明する。大角度光L1は、入光凹部41の凹レンズ部43から第2レンズ部40に入射する。このとき、大角度光L1は、凹レンズ部43において光軸14に沿う方向に屈折される、第2レンズ部40内に入射する。第2レンズ部40に入射した大角度光L1は、光軸14に略平行な角度で屈折出射面45から光学レンズ20外へ出射する。
【0025】
次に、光源10の中心Poよりも外周側の点Pxから出射され、第2入光内側面36に到達する外周光R1の経路について説明する。外周光R1は、第2入光内側面36に到達し、第1レンズ部30に入射する。このとき、外周光R1は、第2入光内側面36において、光軸14から離れる方向に屈折作用を受けて、第1レンズ部30の内部に入射する。第1レンズ部30に入射した外周光R1は、第1反射面33に到達し、第1反射面33において全反射された後に第1出射面34に到達する。ここで、第1出射面34の照射側と支持部47の光源10側とは、光学的に一体となっているため、第1出射面34に到達した外周光R1は、反射作用又は屈折作用を受けずに支持部47に到達し、支持部47から出射する。
【0026】
本実施の形態1によれば、接続面35と第2反射面44との間の空隙Sは、空隙Sの光源10側の一部が空隙Sの照射側の一部よりも狭い。このため、光源10から出射された光は、直接空隙Sに入り込み難い。また、空隙Sは、光源10側よりも照射側の方が広いため、第1レンズ部30と第2レンズ部40とが密着してしまうことを抑制することができる。このため、光学レンズ20は、第2反射面44が消失せず、充分に光学機能を果たす。従って、光学レンズ20は、光利用効率を向上させることができる。
【0027】
従来、一方のレンズの外周面に当たって反射する光と、他方のレンズの外周面に当たって反射する光との間に存在する光をなくして、配光制御することができない光を減らそうとする技術が知られている。このような複数のレンズが組み合わされるレンズにおいて、レンズ同士の間に生じる空隙Sに入射して配光制御されない光を減らすために、空隙Sの幅は狭く且つ一定である。このため、複数のレンズが例えば接着剤を用いて接着される際、接着剤が空隙Sに流入して、一方のレンズの外周面が光学機能を果たさなくなり、その結果、光学レンズ20の光利用効率が向上しない。
【0028】
これに対し、本実施の形態1は、接続面35と第2反射面44との間の空隙Sは、照射側よりも光源10側の方が狭い。即ち、光源10側の空隙Sを狭く、照射側の空隙Sを広くすることができる。従って、光源10から出射された光は、直接空隙Sに入り込み難くしつつ、第2反射面44が消失せずに充分に光学機能を果たすことができる。
【0029】
また、入光内側面37は、光源10側に配置され、照射側に向かうに従って光軸14に近づくように傾斜する第1入光内側面32を有する。そして、入光内側面37は、第1入光内側面32の照射側に接続され、照射側に向かうに従って光軸14から離れるように傾斜する第2入光内側面36を有する。これにより、第1入光内側面32及び第2入光内側面36は、光源10から出射して第1レンズ部30に入射する光を、第1反射面33に近づくように屈折させる。
【0030】
従来、光がレンズに入射する入光内側面37の形状が、光源10を中心とする球面の一部である技術が知られている。また、従来、光がレンズに入射する入光内側面37の形状が、光源10の光軸14を回転軸とし、光源10から遠ざかるにつれて径が小さくなる円錐形の一部である技術が知られている。このように、第1レンズ部30が第2入光内側面36を有しない場合、外周光R1は、第1レンズ部30に入射する際に屈折しても、第1反射面33に到達せずに第2レンズ部40の支持部47に到達して出射する。このため、外周光R1は、光源装置1の正面側ではなく外側に広がってしまう。
【0031】
これに対し、本実施の形態1は、第1レンズ部30が第2入光内側面36を有するため、第2入光内側面36は、外周光R1を、第1反射面33に近づくように屈折させる。これにより、外周光R1は、第1反射面33において全反射された後に第1出射面34に到達する。ここで、第1出射面34の照射側と支持部47の光源10側とは、光学的に一体となっているため、第1出射面34に到達した外周光R1は、反射作用又は屈折作用を受けずに支持部47に到達し、支持部47から出射する。従って、外周光R1は、光源装置1の正面側に出射する。このように、第1レンズ部30が第2入光内側面36を有するため、外周光R1を配光制御することができる。従って、高効率且つ小型の光源装置1を提供することができる。
【0032】
また、第2レンズ部40は、光源10側に開口した凹形状を有し、第1レンズ部30の入光穴31を通過した光源10からの光が入射する入光凹部41と、入光凹部41に入射した光を出射させる屈折出射面45とを有する。そして、第2レンズ部40は、屈折出射面45から外側に延びる第2出射面46と、入光凹部41の内側面42の光源10側から第2出射面46へ延び、入光凹部41の内側面42から入射した光を照射側に反射する第2反射面44と、を有する。これにより、入光凹部41の内側面42は、光源10から光学レンズ20に入射する光を、第2反射面44に近づくように屈折させる。そして、入射した光の方向は各反射面により制御される。
【0033】
また、第1入光内側面32及び入光凹部41の内側面42はそれぞれ、照射側ほど光軸14に近づく傾きを有しており、入光凹部41の内側面42の傾きは、第1入光内側面32の傾きよりも大きいものである。これにより、光軸14に略平行な反射光を得るための第2反射面44の傾きを、第1反射面33の傾きよりも小さくすることができる。このため、第2反射面44と第1反射面33との径の差を大きくとることができ、第1反射面33で反射された光が接続面35で妨げられることを抑制できるので、光学レンズ20の光利用効率を高めることができる。
【0034】
また、第2レンズ部40は、屈折出射面45から外周側に延出して第1出射面34の照射側に配置され、第1出射面34と光学的に接着された支持部47を有するものである。これにより、第1レンズ部30の第1出射面34と第2レンズ部40とが光学的に貼り合わされると境界の空気層がなくなり、空気層による反射又は屈折が抑えられる。そのため、光学レンズ20の光利用効率が高められる。
【0035】
また、光源装置1は、光を出射する光源10と、光学レンズ20とを備えるものである。これにより、高効率でかつ小型の光源装置1を提供することができる。
【0036】
実施の形態2.
図3は、実施の形態2に係る光源装置100を示す分解斜視図である。図4は、実施の形態2に係る光源装置100の光の経路を示す断面図である。図3及び図4に基づいて、実施の形態2の光源装置100について説明する。本実施の形態2は、光学レンズ120の第1レンズ部130の形状が、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
【0037】
本実施の形態2において、第1レンズ部130は、入光内側面137と、第1出射面134と、第1反射面133と、接続面135等とを有している。また、第1レンズ部130は光軸14に沿って貫通した入光穴131が設けられている。第1レンズ部130において各構成は、接続面135を除き、実施の形態1とほぼ同様の構成となっている。
【0038】
図3及び図4に示すように、接続面135は、第1接続面135aと、第2接続面135bとを有している。第1接続面135aは、光源10側に配置され、第2反射面144との間に空隙Sが形成されている。第1接続面135aは、光軸14を回転軸として外周側に凸の回転体形状をなしている。第2接続面135bは、第1接続面135aの照射側に接続され、第2反射面144と接触する。第2接続面135bは、光軸14を回転軸として外周側に凸の回転体形状をなしている。ここで、第2接続面135bの曲率は、第2反射面144の曲率とほぼ同等である。従って、第2接続面135bの形状は、第2反射面144を光軸14に沿って光源10側に平行移動した回転体形状である。
【0039】
本実施の形態2において、第2レンズ部140は、入光凹部141と、屈折出射面145と、第2出射面146と、第2反射面144等とを有している。第2レンズ部140において各構成は、実施の形態1とほぼ同様の構成となっている。第2反射面144は、光軸14を回転軸として外周側に凸の回転体形状をなしている。なお、第2反射面144の一部は、前述の如く、第2接続面135bと接触する接触面144aとなっている。
【0040】
図4には、光源10の中心Poから出射され光源装置100を通る複数の光の経路が示されている。以下、光軸14に垂直(矢印x方向)な中心Poを通る基準線16を角度0度の線として、基準線16からの角度がそれぞれ異なる方向に出射された光の経路について説明する。なお、光軸14方向(矢印y方向)は、基準線16から90度の方向となる。
【0041】
ここで、基準線16からの角度が小さい小角度光S1の経路は、実施の形態1と同様である。また、基準線16からの角度が中程度の中角度光M1の経路も、実施の形態1と同様である。更に、基準線16からの角度が大きい大角度光L1の経路も、実施の形態1と同様である。更にまた、光源10の中心Poよりも外周側の点Pxから出射され、第2入光内側面136に到達する外周光R1の経路も、実施の形態1と同様である。
【0042】
基準線16からの角度が中程度であり、中角度光M1よりも光軸14からの角度が若干大きい中角度光M2の経路について説明する。中角度光M2は、第2レンズ部140で制御される。中角度光M2は、入光凹部141の内側面142から第2レンズ部140に入射する。その際、入光凹部141の内側面142に入射する中角度光M2は、光軸14から離れる方向に屈折作用を受け、第2レンズ部140の内部に入射する。第2レンズ部140に入射した中角度光M2は、第2反射面144のうち接触面144aに到達して全反射される。全反射された中角度光M2は、光軸14に略平行な角度で第2出射面146から光学レンズ120外へ出射する。
【0043】
本実施の形態2によれば、接続面135は、光源10側に配置され、第2反射面144との間に空隙Sが形成された第1接続面135aと、第1接続面135aの照射側に接続され、第2反射面144と接触する第2接続面135bと、を有する。このため、第1出射面134と支持部147の光源10側との間を接着する接着剤が、第2接続面135bによって、第1レンズ部130と第2レンズ部140との間の隙間に流れ込むことが抑制される。従って、第1出射面134と支持部147の光源10側との間に隙間が生じても、接着剤が隙間に入り込むことが抑制される。
【0044】
光学レンズ120は、例えば射出成形法を用いて製造される。このため、第1レンズ部130の厚みは一定ではない。従って、第1出射面134に変形が生じ、第1出射面134と支持部147の光源10側との間に隙間が生じる場合がある。ここで、第1出射面134の光軸14側と支持部147の光軸14側との間に隙間が生じ、第1レンズ部130と第2レンズ部140とが接着剤等によって張り合わされて隙間が埋まる場合について説明する。この場合、接着剤が、第1レンズ部130と第2レンズ部140との間の隙間に流れ込むおそれがある。本実施の形態2は、第2反射面144と接触する第2接続面135bを有するため、接着剤が、第1レンズ部130と第2レンズ部140との間の隙間に流れ込むことを抑制することができる。
【0045】
実施の形態3.
図5は、実施の形態3に係る光源装置200を示す分解斜視図である。図6は、実施の形態3に係る光源装置200の光の経路を示す断面図である。図5及び図6に基づいて、本実施の形態3の光源装置200について説明する。本実施の形態3は、光源装置200が配光制御プレート60を備える点で、実施の形態2と相違する。本実施の形態3では、実施の形態1及び2と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1及び2との相違点を中心に説明する。
【0046】
図5及び図6に示すように、光学レンズ120の照射側には、光学レンズ120から出射された光の方向を制御する配光制御プレート60が配置されている。光学レンズ120と配光制御プレート60とは、レンズホルダ15により位置決めされている。配光制御プレート60は、光学レンズ120の照射側に配置され、光学レンズ120から出射した光の進行方向を変える。
【0047】
配光制御プレート60は、第1レンズ部130の外径と略同等の内径を有する円盤形状をなしている。配光制御プレート60は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂又はガラス等の透明な材料から生成されている。配光制御プレート60は、光源10側に位置するプレート入射面61と、プレート入射面61の裏面でありプレート入射面61に対向するプレート出射面62とを有している。プレート入射面61は、光軸14に対し略垂直な面である。プレート出射面62は、光軸14に対し略垂直な面であり、例えばシボ加工が施されている。
【0048】
図6には、光源10の中心Poから出射され光源装置200を通る小角度光S1の経路が示されている。以下、光軸14に垂直(矢印x方向)な中心Poを通る基準線16を角度0度の線として、基準線16からの角度がそれぞれ異なる方向に出射された光の経路について説明する。なお、光軸14方向(矢印y方向)は、基準線16から90度の方向となる。ここで、小角度光S1、中角度光M1及びM2、大角度光L1及び外周光R1において、光学レンズ120に入射して出射するまでの経路は、実施の形態2と同様である。本実施の形態3では、第1反射面133で配光制御される小角度光S1を例として、小角度光S1が配光プレートをとおる場合について説明する。
【0049】
小角度光S1は、光学レンズ120から出射した後、配光制御プレート60のプレート入射面61から入射する。小角度光S1は、光学レンズ120から光軸14に略平行な角度で出射する。このため、小角度光S1は、プレート入射面61ではほぼ屈折作用又は反射作用を受けない。配光制御プレート60に入射した小角度光S1は、プレート出射面62から出射する。その際、小角度光S1は、シボ加工が施されたプレート出射面62において、所望の角度に拡散した拡散光S2となる。
【0050】
本実施の形態3によれば、光源装置200は、光学レンズ120の照射側に配置され、光学レンズ120から出射した光の進行方向を変える配光制御プレート60を備える。光源装置200は、配光制御プレート60によって所望の配光特性を得ることができる。従って、光源装置200は、所望の範囲に出射する光の量を増加させて、効率的に光を照射することができる。
【0051】
なお、本実施の形態3では、配光制御プレート60のプレート入射面61が光軸14に対し略垂直な平面であり、プレート出射面62が光軸14に対し略垂直な平面で且つシボ加工が施されている場合について例示している。配光制御プレート60は、これに限らず、リング状又は格子状に配置された複数のプリズムで構成されてもよいし、いずれの面においても粗面等で構成されてもよい。また、配光制御プレート60は、光学レンズ120と光学的に一体化されていてもよく、一体化することにより境界面での反射ロスを軽減し、光の利用効率を向上させることができる。
【0052】
実施の形態4.
図7は、実施の形態4に係る照明装置300を示す斜視図である。図7に基づいて、実施の形態4の照明装置300について説明する。本実施の形態4に係る照明装置300は、実施の形態1に係る光源装置1をスポットライトに使用したものである。本実施の形態4では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
【0053】
図7に示すように、照明装置300は、光源装置1に加えて、光源装置1が設置される筐体302と、電源301と、天井に取り付けるための固定金具等とを備えている。電源301は、光源装置1とケーブル303で接続され、光源装置1に所定の電力を供給するものである。放熱性能を上げるために、筐体302には、例えばアルミダイカスト製のヒートシンク等が設けられてもよい。
【0054】
なお、照明装置300の光源装置として、実施の形態2に係る光源装置100又は実施の形態3に係る光源装置200を適用してもよい。また、照明装置300は、天井に取り付けられるものに限定されない。例えば、照明装置300は、卓上に設置されるもの、もしくは壁に固定具を介して取り付けられるものであってもよく、又は、車両のヘッドライト等他の場所あるいは用途で用いられるものであってもよい。
【0055】
以上のように、本実施の形態4において、照明装置300は、光源装置1と、光源装置1が設置される筐体302と、光源装置1に電力を供給する電源301と、を備えるものである。このように、照明装置300は小型で高効率な光源装置1を備えているため、照明範囲を明るく照射することができ、かつコンパクトな照明装置300を提供することができる。
【0056】
なお、上記実施の形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。また上記実施の形態は、複数組み合わせることができる。例えば、上記実施の形態において光源10の発光素子は、LEDを用いて構成されていたが、LD(Laser Diode)等で構成されたものでもよく、また発光面面積が大きい1つの発光素子で構成されたものであってもよい。また光源10の配置は、光学レンズ20の光軸14を回転軸とする配置に限定されず、複数個の光源10が、矩形又は多角形に配置されてもよい。
【0057】
また、光源装置1の基板11としてアルミニウム基板が用いられたが、鉄等の金属基板、又は、より安価なガラスエポキシ樹脂もしくは紙フェノール材等で構成された基板が用いられてもよい。また、筐体302に設けられるヒートシンクの材質は、アルミダイカスト材に限られたものではなく、鉄等の金属、更には高熱伝導樹脂等でもよい。
【0058】
また、光源装置1において、基板11とレンズホルダ15との間に熱伝導グリース又は熱伝導シート等の熱伝導材又は接着材を介在させてもよい。そして、これらの接着材を使用するか否かは、使用するLED及び回路素子等の耐熱温度、寿命及び強度等に基づいて適宜決定されればよい。
【0059】
また、光学レンズ20の表面及び一部の表面は、例えば、照射イメージの緩和、又は照射面の色むらを低減するため、シボ加工等の光拡散処理が施されていてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1,100,200 光源装置、10 光源、11 基板、12 ワイヤ、13 コネクタ、14 光軸、15 レンズホルダ、16 基準線、20,120 光学レンズ、30,130 第1レンズ部、31,131 入光穴、32,132 第1入光内側面、33,133 第1反射面、34,134 第1出射面、35,135 接続面、135a 第1接続面、125b 第2接続面、36,136 第2入光内側面、37,137 入光内側面、40,140 第2レンズ部、41,141 入光凹部、42,142 内側面、43,143 凹レンズ部、44,144 第2反射面、144a 接触面、45,145 屈折出射面、46,146 第2出射面、47,147 支持部、60 配光制御プレート、61 プレート入射面、62 プレート出射面、300 照明装置、301 電源、302 筐体、303 ケーブル。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7