(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-22
(45)【発行日】2023-06-30
(54)【発明の名称】フレキシブル基板並びにそれを含むディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20230623BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20230623BHJP
G02F 1/1345 20060101ALI20230623BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20230623BHJP
H05B 33/06 20060101ALI20230623BHJP
H10K 50/10 20230101ALI20230623BHJP
H05K 1/02 20060101ALI20230623BHJP
【FI】
G09F9/00 346A
G02F1/1333
G02F1/1345
G06F3/041 400
G09F9/00 302
G09F9/00 309A
H05B33/06
H05B33/14 A
H05K1/02 B
(21)【出願番号】P 2019113738
(22)【出願日】2019-06-19
【審査請求日】2022-05-11
(31)【優先権主張番号】10-2018-0071886
(32)【優先日】2018-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】キム チョン ス
(72)【発明者】
【氏名】キム ユン ホ
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-233452(JP,A)
【文献】特開2018-074027(JP,A)
【文献】特開2011-061070(JP,A)
【文献】特開2015-032799(JP,A)
【文献】特開平06-029667(JP,A)
【文献】特開2017-187705(JP,A)
【文献】特開2017-147276(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1368
G09F9/00
H04M1/02-1/23
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H05K1/00-1/02
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示する表示モジュールと、
前記表示モジュールの下部に配置されるプリント回路基板と、
平面上で一方向に配列される第1ボンディング領域、曲げ領域及び第2ボンディング領域が定義され、曲げられ、前記表示モジュール及び前記プリント回路基板を接続する少なくとも一つのフレキシブル基板と、を包含し、
前記第1ボンディング領域は前記表示モジュールと接続され、
前記第2ボンディング領域は前記プリント回路基板と接続され、
前記曲げ領域は前記第1ボンディング領域と前記第2ボンディング領域との間に定義され、前記第1ボンディング領域と前記第2ボンディング領域とを接続し、
前記フレキシブル基板は、
前記表示モジュール及び前記プリント回路基板を電気的に接続する回路層と、
前記回路層上に配置されるカバー層と、
前記カバー層と前記回路層との間で、前記第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域のそれぞれと重畳するように配置される気泡防止層と、を含む、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記フレキシブル基板は、第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域のそれぞれにおいて、第1厚さを有し、前記曲げ領域の少なくとも一部の領域で前記第1厚さよりも小さい第2厚さを有する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記気泡防止層は、
前記第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域と重畳し、前記曲げ領域を間に置いて互いに離隔された第1部分と、
前記第1部分の間に配置され、前記曲げ領域と重畳する第2部分を包含し、
前記第2部分の厚さは、前記第1部分のそれぞれの厚さよりも小さい、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記曲げ領域において、前記カバー層及び前記回路層は、直接に接触する、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記気泡防止層は、前記曲げ領域と重畳しない、 請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記曲げ領域は、最大応力の領域を包含し、
前記最大応力の領域における前記フレキシブル基板の厚さは、前記最大応力の領域を除いた前記曲げ領域における前記フレキシブル基板の厚さよりも薄い、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記気泡防止層は、前記最大応力の領域を除いた前記フレキシブル基板上の領域と重畳する、請求項6に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記気泡防止層は、前記第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域のそれぞれに配置される複数の気泡防止パターンを含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記気泡防止パターンは、前記第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域上でストライプ形状をなすように配列される、請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記気泡防止パターンは、前記一方向と垂直な方向に沿って延長される、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記気泡防止パターンは、前記一方向と垂直な方向に沿って配列される、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記気泡防止層の表面上に複数の
窪み、溝又は突起
を含み、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記カバー層は、電磁波シールド層を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記カバー層は、金属を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記カバー層は、前記回路層を保護する保護層を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記フレキシブル基板は複数で提供され、
前記複数のフレキシブル基板のうち少なくとも一つは、外部から前記表示モジュールに印加される入力信号を、前記プリント回路基板に提供する、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記表示モジュールは、
複数の有機発光素子を含む表示層と、
前記表示層の上部に配置され、前記入力信号を感知する複数の感知電極を含む入力感知層を包含し、
前記フレキシブル基板は、同じ平面上に配置される、請求項16に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記表示モジュールは、
前記映像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルの上部に配置され、前記入力信号を感知する複数の感知電極を含む入力感知パネルと、を包含する、請求項16に記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記複数のフレキシブル基板は、
前記表示パネル及び前記プリント回路基板を接続する第1フレキシブル基板と、
前記入力感知パネル及び前記プリント回路基板を接続する第2フレキシブル基板と、を含む、請求項18に記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記気泡防止層の厚さは約25μm以上35μm以下である、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項21】
前記カバー層の厚さは、約25μm以上35μm以下である、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項22】
映像を表示する表示モジュールと、
表示パネルの下部に配置されるプリント回路基板と、
一端が前記表示モジュールと接続され、他端が前記プリント回路基板に接続される少なくとも一つのフレキシブル基板と、を包含し、
前記フレキシブル基板は、一端が前記表示モジュールと接触し、他端が前記プリント回路基板と接触して前記表示モジュール及び前記プリント回路基板を電気的に接続する回路層と、
前記回路層の前記一端の上部及び前記回路層の前記他端の上部に配置される気泡防止層と、
前記回路層及び前記気泡防止層上に配置され、前記回路層及び前記気泡防止層をカバーするカバー層と、を包含し、
前記フレキシブル基板の一端と前記他端との間に定義される前記フレキシブル基板の少なくとも一部が曲げられ、
前記フレキシブル基板の前記一部の厚さは、前記フレキシブル基板の前記一端及び前記他端のそれぞれの厚さよりも薄い、ディスプレイ装置。
【請求項23】
前記気泡防止層は、前記回路層と前記カバー層との間の接着力を増加させる、請求項22に記載のディスプレイ装置。
【請求項24】
前記気泡防止層は、前記気泡防止層の表面上に複数の
窪み、溝又は突起
を含み、請求項22に記載のディスプレイ装置。
【請求項25】
前記気泡防止層は、前記気泡防止層の表面上に形成される微細パターンを含む、請求項22に記載のディスプレイ装置。
【請求項26】
映像を表示する表示モジュールと、
前記表示モジュールの下部に配置されるプリント回路基板と、
少なくとも一部の領域が曲げられ、前記表示モジュール及び前記プリント回路基板を接続する少なくとも一つのフレキシブル基板と、を包含し、
前記フレキシブル基板は、
複数の信号配線を含む回路層と、
前記フレキシブル基板の両端に配置され、互いに離隔される気泡防止層と、
前記回路層及び前記気泡防止層上に配置され、前記回路層及び前記気泡防止層をカバーするカバー層と、を含む、ディスプレイ装置。
【請求項27】
前記フレキシブル基板が曲げられる前記フレキシブル基板の前記一部の領域で、前記回路層及び前記カバー層が直接に接触する、請求項26に記載のディスプレイ装置。
【請求項28】
前記カバー層は、金属を含む、請求項26に記載のディスプレイ装置。
【請求項29】
複数の信号配線を包含し、柔軟性を有する回路層と、
前記回路層上に配置されるカバー層と、
前記カバー層と前記回路層との間に配置される気泡防止層と、を包含し、
前記回路層に回路基板又は駆動素子と電気的に接続されるボンディング領域及び少なくとも一部が曲げられる曲げ領域が定義され、
前記気泡防止層は前記ボンディング領域上に配置され、
前記ボンディング領域と重畳する領域での厚さは、前記曲げ領域と重畳する領域での厚さよりも厚い、フレキシブル基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスプレイ装置に関し、耐久性の向上されたフレキシブル基板、並びにそれを含むディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、多様なディスプレイ装置が薄型化、小型化及び軽量化されている。これにより、ディスプレイ装置の限られた領域に映像を表示するための駆動素子を実装するため多様な研究が進められている。
【0003】
フレキシブル回路基板は、ディスプレイ装置に映像を表示するための駆動素子を直接実装する形で提供される、または、駆動素子の実装されたプリント回路基板を表示パネルに接続するテープキャリアパッケージ(TCP:Tape Carrier Package)の形で提供される。
【0004】
フレキシブル回路基板は、フレキシブル回路基板上に形成される回路パターンの繰り返し曲げ(bending)作用や曲げられた状態で結合する過程で、クラック(crack)が発生する、または、曲げ時に発生する引張力に起因して破損する恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国公開特許第10-2012-0075165号公報
【文献】米国特許第8389863号明細書
【文献】韓国特許第10-1838736号公報
【文献】米国特許第9113545号明細書
【文献】韓国公開特許第10-2008-0000017号公報
【文献】韓国公開特許第10-2018-0029739号公報
【文献】米国特許出願公開第2018/075400号明細書
【文献】韓国特許第10-1441428号公報
【文献】米国特許第8130356号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、耐久性の向上されたフレキシブル基板、並びにそれを含むディスプレイ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態によるディスプレイ装置は、映像を表示する表示モジュールと、前記表示モジュールの下部に配置されるプリント回路基板と、平面上で一方向に配列される第1ボンディング領域、曲げ領域及び第2ボンディング領域が定義され、曲げられ、前記表示モジュール及び前記プリント回路基板を接続する少なくとも一つのフレキシブル基板と、を包含する。前記第1ボンディング領域は前記表示モジュールと接続され、前記第2ボンディング領域は前記プリント回路基板と接続され、前記曲げ領域は前記第1ボンディング領域と前記第2ボンディング領域との間に定義され、前記第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域を接続する。前記フレキシブル基板は、前記表示モジュール及び前記プリント回路基板を電気的に接続する回路層、前記回路層上に配置されるカバー層及び前記カバー層と前記回路層との間で、前記第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域のそれぞれと重畳するように配置される気泡防止層を含む。
【0008】
前記フレキシブル基板は、第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域のそれぞれにおいて、第1厚さを有し、前記曲げ領域で前記第1厚さよりも小さい第2厚さを有してもよい。
【0009】
前記気泡防止層は、前記第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域と重畳し、前記曲げ領域を間に置いて互いに離隔された第1部分及び前記第1部分の間に配置され、前記曲げ領域と重畳する第2部分を包含する。前記第2部分の厚さは、前記第1部分のそれぞれの厚さよりも小さくてもよい。
【0010】
前記曲げ領域において、前記カバー層及び前記回路層は、直接に接触してもよい。
【0011】
前記気泡防止層は、前記曲げ領域と重畳していなくてもよい。
【0012】
前記曲げ領域は、最大応力の領域を包含し、前記最大の応力領域における前記フレキシブル基板の厚さは、前記最大応力の領域を除いた前記曲げ領域における前記フレキシブル基板の厚さよりも薄くてもよい。
【0013】
前記気泡防止層は、前記最大応力の領域を除いた前記フレキシブル基板上の領域と重畳してもよい。
【0014】
前記気泡防止層は、前記第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域のそれぞれに配置される複数の気泡防止パターンを含んでもよい。
【0015】
前記気泡防止パターンは、前記第1ボンディング領域及び前記第2ボンディング領域上でストライプ形状をなすように配列されてもよい。
【0016】
前記気泡防止パターンは、前記一方向と垂直な方向に沿って延長されてもよい。
【0017】
前記気泡防止パターンは、前記一方向と垂直な方向に沿って配列されてもよい。
【0018】
前記カバー層は、電磁波シールド層を含んでもよい。
【0019】
前記カバー層は、金属を含んでもよい。
【0020】
前記カバー層は、前記回路層を保護する保護層を含んでもよい。
【0021】
前記フレキシブル基板は、複数で提供され、前記複数のフレキシブル基板のうち少なくとも一つは、外部から前記表示モジュールに印加される入力信号を、前記プリント回路基板に提供してもよい。
【0022】
前記表示モジュールは、複数の有機発光素子を含む表示層及び前記表示層の上部に配置され、前記入力信号を感知する複数の感知電極を含む入力感知層を包含する。前記フレキシブル基板は、同じ平面上に配置されてもよい。
【0023】
前記表示モジュールは、前記映像を表示する表示パネル及び前記表示パネルの上部に配置され、前記入力信号を感知する複数の感知電極を含む入力感知パネルを含んでもよい。
【0024】
前記複数のフレキシブル基板は、前記表示パネルと前記プリント回路基板とを接続する第1フレキシブル基板及び前記入力感知パネルと前記プリント回路基板とを接続する第2フレキシブル基板を含んでもよい。
【0025】
前記気泡防止層の厚さは約25μm以上35μm以下であってもよい。
【0026】
前記カバー層の厚さは、約25μm以上35μm以下であってもよい。
【0027】
本発明の一実施形態によるディスプレイ装置は、映像を表示する表示モジュールと、表示パネルの下部に配置されるプリント回路基板と、一端が前記表示モジュールと接続され、他端が前記プリント回路基板に接続される少なくとも一つのフレキシブル基板と、を包含する。前記フレキシブル基板は、一端が前記表示モジュールと接触し、他端が前記プリント回路基板と接触して前記表示モジュール及び前記プリント回路基板を電気的に接続する回路層、前記回路層の前記一端の上部と前記回路層の前記他端の上部に配置される気泡防止層及び前記回路層と前記気泡防止層上に配置され、前記回路層と前記気泡防止層をカバーするカバー層を包含する。前記フレキシブル基板の一端と前記他端との間に定義される前記フレキシブル基板の少なくとも一部が曲げられ、前記フレキシブル基板の前記一部の厚さは、前記フレキシブル基板の前記一端及び前記他端のそれぞれの厚さよりも薄い。
【0028】
前記気泡防止層は、前記回路層と前記カバー層との間の接着力を増加させてもよい。
【0029】
前記気泡防止層は、前記気泡防止層の表面上に形成される微細パターンを含んでもよい。
【0030】
本発明の一実施形態によるディスプレイ装置は、映像を表示する表示モジュールと、前記表示モジュールの下部に配置されるプリント回路基板と、少なくとも一部の領域が曲げられ、前記表示モジュール及び前記プリント回路基板を接続する少なくとも一つのフレキシブル基板と、を含む。前記フレキシブル基板は、複数の配線を含む回路層、前記フレキシブル基板の両端に配置され、互いに離隔されている気泡防止層及び前記回路層と前記気泡防止層上に配置され、前記回路層と前記気泡防止層をカバーするカバー層を含む。
【0031】
前記フレキシブル基板が曲げられる前記フレキシブル基板の前記一部の領域で、前記回路層及び前記カバー層が直接に接触してもよい。
【0032】
前記カバー層は、金属を含んでもよい。
【0033】
本発明の一実施形態によるフレキシブル基板は、複数の信号配線を含んで柔軟性を有する回路層、前記回路層上に配置されるカバー層及び前記カバー層と前記回路層との間に配置される気泡防止層を含む。前記回路層に回路基板又は駆動素子と電気的に接続されるボンディング領域及び少なくとも一部が曲げられる曲げ領域が定義され、前記気泡防止層は前記ボンディング領域上に配置され、前記ボンディング領域と重畳する領域での厚さは、前記曲げ領域と重畳する領域での厚さよりも厚い。
【発明の効果】
【0034】
本発明の一実施形態によると、フレキシブル基板、並びにそれを含むディスプレイ装置の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態によるディスプレイ装置の分解斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態による表示モジュール及びプリント回路基板の平面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態よる画素の等価回路図である。
【
図5】
図5は、本発明の一実施形態による表示モジュール及びプリント回路基板の斜視図である。
【
図6】
図6は、本発明の一実施形態による表示モジュール及びプリント回路基板の断面図である。
【
図7】
図7は、本発明の一実施形態によるフレキシブル基板の平面図である。
【
図8】
図8は、本発明の一実施形態による
図7に図示されたフレキシブル基板の断面図である。
【
図9】
図9は、本発明の一実施形態による
図7に図示されたフレキシブル基板の分解斜視図である。
【
図10】
図10は、本発明の一実施形態によるフレキシブル基板が曲げられた姿が図示された図面である。
【
図11】
図11は、本発明の他の一実施形態による表示モジュール及びプリント回路基板の斜視図である。
【
図12】
図12は、本発明の他の一実施形態による表示モジュール及びプリント回路基板の斜視図である。
【
図14】
図14は、本発明の他の一実施形態による表示モジュール及びプリント回路基板の斜視図である。
【
図15】
図15は、本発明の他の一実施形態によるフレキシブル基板の平面図である。
【
図17】
図17は、
図15に図示されたフレキシブル基板が曲げられた姿が図示された図面である。
【
図18】
図18は、本発明の他の一実施形態によるフレキシブル基板の断面図である。
【
図19】
図19は、本発明の他の一実施形態によるフレキシブル基板の平面図である。
【
図20】
図20は、本発明の他の一実施形態によるフレキシブル基板の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面とともに詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、相異なる多様な形態で具現されるものであり、本発明の一実施形態は、本発明が開示されるようにし、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範囲を知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範囲によって定義される。明細書全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を意味する。
【0037】
素子(elements)又は階層が、他の素子又は階層の「うえ(上)(on)」若しくは「じょう(上)(on)」と称されるのは、他の素子又は階層の真上だけでなく、中間に他の階層又は他の素子を介在した場合をすべて含む。
【0038】
素子が「直接上(directly on)」又は「真上」と称されるのは、中間に他の素子又は階層を介在していないことを示す。「及び/又は」は、言及されたアイテムのそれぞれ及び1つ以上のすべての組み合わせを含む。
【0039】
空間的に相対的な用語である「より下に(below)」、「の下に(beneath)」、「下部の(lower)」、「より上に(above)」、「上部の(upper)」などは、図面に図示されているように、一つの素子又は構成要素と他の素子又は構成要素との相関関係を容易に記述するために使用されることができる。空間的に相対的な用語は、図面に示されている方向に加えて使用時又は動作時素子の相異なる方向を含む用語として理解されるべきである。明細書全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を意味する。
【0040】
たとえ第1、第2などが多様な素子、構成要素及び/又はセクションを叙述するために使用されるが、これらの素子、構成要素及び/又はセクションはこれらの用語によって制限されないのはもちろんである。これらの用語は、1つの素子、構成要素又はセクションを他の素子、構成要素又はセクションと区別するために使用するものである。したがって、以下で言及される第1素子、第1構成要素又は第1セクションは、本発明の技術的思想内で第2素子、第2構成要素又は第2セクションであることもあり得るのはもちろんである。
【0041】
本明細書で記述される一実施形態は、本発明の理想的な概略図である平面図及び断面図を参照して説明されるはずである。したがって、製造技術及び/又は許容誤差などによって例示図の形態が変形されることができる。したがって、本発明の一実施形態は、図示された特定の形態に制限されるものではなく、製造工程に応じて生成される形態の変化も含めるものである。したがって、図面で例示された領域は、概略的な属性を有し、図面で例示された領域の形状は、素子領域の特定の形態を例示するためのものであり、発明の範囲を制限するためのものではない。
【0042】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を、より詳細に説明する。
【0043】
図1は、本発明の一実施形態によるディスプレイ装置の分解斜視図であり、
図2は、
図1に図示されたI-I’線の断面図である。
図2では、第1方向(DR1)及び第3方向(DR3)が定義する断面を図示した。
図2はディスプレイ装置(DD)を具現する機能型パネル及び/又は機能性ユニットの積層関係を説明するために、図示された図である。
図2ではハウジング(HS)、プリント回路基板(PCB)及びフレキシブル基板(FPS)などの図示が省略されている。
【0044】
図1及び
図2を参照すると、ディスプレイ装置(DD)は、第1方向(DR1)に短辺を有し、第1方向(DR1)と垂直な第2方向(DR2)に長辺を有する。これはディスプレイ装置(DD)の形状の一例であり、本発明がディスプレイ装置(DD)の形状に特に限定されるものではない。
【0045】
ディスプレイ装置(DD)は、第1方向(DR1)及び第2方向(DR2)のそれぞれに平行して、第3方向(DR3)を向いて映像を表示する表示面を提供する。映像が表示される表示面は、ディスプレイ装置(DD)の前面と対応できる。
【0046】
以下で説明される各部材又はユニットの前面(又は上面)及び背面(又は下面)は、第3方向(DR3)によって区分される。しかし、本発明の一実施形態では、図示された第1~第3方向(DR1、DR2、DR3)は例示に過ぎず、第1~第3方向(DR1、DR2、DR3)が指示する方向は相対的な概念として、他の方向に変換されることができる。
【0047】
ディスプレイ装置(DD)は、ウィンドウ部材(WD)と、表示モジュール(DM)と、反射防止パネル(RPP)と、プリント回路基板(PCB)と、少なくとも一つのフレキシブル基板(FPS)と、ハウジング(HS)と、を含むことができる。表示モジュール(DM)と、反射防止パネル(RPP)と、ウィンドウ部材(WD)と、のそれぞれは光学透明接着部材(OCA)によって結合されることができる。
【0048】
ウィンドウ部材(WD)は、表示モジュール(DM)から提供される映像を透過させる透光領域(TA)及び投光領域(TA)に隣接して映像が透過されない遮光領域(CA)を定義する。投光領域(TA)は、第1方向(DR1)及び第2方向(DR2)によって定義される平面上でディスプレイ装置(DD)の中心部に定義される。投光領域(TA)は、映像が透過される領域であることも有り得る。ユーザーは投光領域(TA)を介して映像を視認する。
【0049】
遮光領域(CA)は、投光領域(TA)の周辺部に定義されて投光領域(TA)を取り囲んだフレーム形状を有する。遮光領域(CA)は、所定の色を有し得る。投光領域(TA)の形状は、実質的に遮光領域(CA)によって定義されることができる。
【0050】
しかし、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態によると、ウィンドウ部材(WD)に投光領域(TA)のみが定義されることができ、この場合に、遮光領域(CA)は省略される。つまり、ディスプレイ装置(DD)の上面全体に映像が透過されることができる。
【0051】
ウィンドウ部材(WD)は、ベースフィルム(WD-BS)及び遮光パターン(WD-BZ)を含む。ベースフィルム(WD-BS)は、ガラス基板及び/又は合成樹脂フィルムなどを含むことができる。本発明の一実施形態によるベースフィルム(WD-BS)は、単層に制限されない。例示的に、ベースフィルム(WD-BS)は、接着部材で結合された2つ以上のフィルムを含むことができる。
【0052】
遮光パターン(WD-BZ)は、遮光領域(CA)と重畳する。遮光パターン(WD-BZ)は、有色の有機膜であることも有り得る。例示的に、遮光パターン(WD-BZ)は、コーティング方式で形成されることができる。
【0053】
図示は省略されるが、ウィンドウ部材(WD)は、ベースフィルム(WD-BS)の前面に配置された機能性コーティング層をさらに含むことができる。機能性コーティング層は、指紋防止層、反射防止層及びハードコーティング層などを含むことができる。
【0054】
表示モジュール(DM)は、ウィンドウ部材(WD)の下部に配置される。本発明の一実施形態によると、表示モジュール(DM)は、表示パネル(DP)を含むことができる。
図2では、
図1の表示モジュール(DM)を表示パネル(DP)として図示している。
【0055】
本発明の実施形態による表示パネル(DP)は、有機EL表示パネル(Organic electro luminescence display panel)であることも有り得る。具体的には、本発明の実施形態による表示パネル(DP)は、複数の有機発光素子(図示は省略)を含むことができる。しかし、本発明は、表示パネル(DP)の種類に特別に限定されない。例えば、表示パネル(DP)は、液晶表示パネル(liquid crystal display panel)、エレクトロウェッティング表示パネル(Electrowetting display panel)、ナノクリスタル表示パネル(nano-crystal display panel)又は量子ドット発光表示パネルであり得る。以下、本発明の一実施形態で、表示パネル(DP)は、有機EL表示パネルで説明される。
【0056】
表示パネル(DP)の平面上には表示領域(DA)及び非表示領域(NDA)が定義される。表示領域(DA)は、ウィンドウ部材(WD)の投光領域(TA)と対応する。
【0057】
表示領域(DA)は、イメージを表示する。具体的に、表示パネル(DP)は、表示領域(DA)上に配置され、イメージを生成する光が表示される複数の画素(PX)を含むことができる。画素(PX)は、表示領域(DA)内でマトリックス状に配列されることができる。画素(PX)は、電気的信号に基づいて光を表示する。これに対する詳細な説明は後述することにする。
【0058】
非表示領域(NDA)は、表示領域(DA)を取り囲むフレーム形状を有する。非表示領域(NDA)は、ウィンドウ部材(WD)の遮光領域(CA)と対応する。非表示領域(NDA)は、非表示領域(NDA)の端に定義されるパッド領域(図示は省略)を含むことができる。パッド領域(図示は省略)は、プリント回路基板(PCB)と接続される領域であり得る。表示パネル(DP)は、パッド領域(図示は省略)を介して外部素子と電気的に接続されることができる。これについて
図3で、より詳細に後述される。
【0059】
反射防止パネル(RPP)は、ウィンドウ部材(WD)と表示モジュール(DM)との間に配置される。反射防止パネル(RPP)は、ウィンドウ部材(WD)の上側から入射される外部光の反射率を減少させる。
【0060】
図示は省略されるが、本発明の一実施形態による反射防止パネル(RPP)は、位相遅延子(Retarder)及び偏光子(Polarizer)を含むことができる。位相遅延子はフィルムタイプ又は液晶コーティングタイプであり得る。また、位相遅延子はλ/2位相遅延子及び/又はλ/4位相遅延子を含むことができる。偏光子もやはりフィルムタイプ又は液晶コーティングタイプであり得る。フィルムタイプは延伸型合成樹脂フィルムを包含し、液晶コーティングタイプは、所定の配列で配列された液晶を含むことができる。位相遅延子及び偏光子は保護フィルムをさらに含むことができる。本発明が、位相遅延層(PRL)の材質に特別に限定されるものではない。
【0061】
なお、図示は省略されるが、本発明の一実施形態による反射防止パネル(RPP)は、複数のカラーフィルタ(図示は省略)及び複数のカラーフィルタ(図示は省略)に隣接したブラックマトリックス(図示は省略)をさらに含むことができる。
【0062】
プリント回路基板(PCB)は、表示モジュール(DM)の下部に配置される。プリント回路基板(PCB)には、表示モジュール(DM)を駆動するための複数の駆動素子(図示は省略)が実装されることができる。このほかに、駆動素子(図示は省略)は、後述されるフレキシブル基板(FPS)上にも実装されることができ、
図1に図示されたように、駆動素子(IC)は、表示パネル(DP)の非表示領域(NDA)上にも実装されることができる。
【0063】
フレキシブル基板(FPS)は、表示モジュール(DM)とプリント回路基板(PCB)とを接続する。フレキシブル基板(FPS)は、表示モジュール(DM)及びプリント回路基板を電気的に接続させる。具体的に、フレキシブル基板(FPS)の一端は、表示モジュール(DM)に接続され、他端はプリント回路基板(PCB)に接続されることができる。フレキシブル基板(FPS)の少なくとも一部は、曲げ特性を有し得る。
【0064】
本発明の一実施形態では、一つのフレキシブル基板(FPS)が一例として説明されるが、本発明は、フレキシブル基板(FPS)の個数に限定されない。例示的に、本発明の他の実施形態によると、複数のフレキシブル基板(FPS)が表示モジュール(DM)とプリント回路基板(PCB)とを接続することができる。
【0065】
以下、フレキシブル基板(FPS)について、
図5~
図10で、より詳細に後述される。
【0066】
ハウジング(HS)は、ディスプレイ装置(DD)の最下部に配置され、反射防止パネル(RPP)と、表示モジュール(DM)と、プリント回路基板(PCB)と、フレキシブル基板(FPS)と、を収納するように、ウィンドウ部材(WD)と結合される。ハウジング(HS)は、プラスチック又は金属を含むことができる。本発明の他の実施形態で、ハウジング(HS)は、省略されることができる。
【0067】
図3は、本発明の一実施形態による表示モジュール及びプリント回路基板の平面図である。
【0068】
図3を参照すると、前述したように、表示パネル(DP)の非表示領域(NDA)は、第2方向(DR2)から非表示領域(NDA)の一側に定義されるパッド領域(PAD)を含む。図示は省略されるが、パッド領域(PAD)には、複数の信号配線(図示は省略)が形成されることができる。パッド領域(PAD)は、駆動素子(IC、
図1)が実装される少なくとも1つの実装領域(DDMAD)及びフレキシブル基板(FPS、
図1)が接続されるパネルパッド領域(BAD)を含む。表示パネル(DP)は、実装領域(DDMAD)及びパネルパッド領域(BAD)を介して外部素子と電気的に接続されることができる。図示は省略されるが、実装領域(DDMAD)及びパネルパッド領域(BAD)には、複数のパッド電極が形成されることができる。
【0069】
プリント回路基板(PCB)には、基板パッド領域(BAP)が定義される。基板パッド領域(BAP)はフレキシブル基板(FPS、
図1)が接続されることができる。プリント回路基板(PCB)は、基板パッド領域(BAP)を介して表示パネル(DP)と電気的に接続されることができる。図示は省略されるが、基板パッド領域(BAP)には、複数のパッド電極が形成されることができる。また、前述されたように、プリント回路基板(PCB)上に駆動素子(図示は省略)が実装される場合、プリント回路基板(PCB)に実装領域(図示は省略)が追加的に定義されることができる。
【0070】
図4は、本発明の一実施形態による画素の等価回路図である。
【0071】
説明の便宜のために、
図4では、
図1及び
図3に図示された複数の画素(PX)の中の一つの画素(PX)の等価回路図が図示されている。本発明の一実施形態による複数の画素の(PX)のそれぞれは、
図4に図示された画素(PX)と対応する構造を有し得る。また、画素(PX)の構成は、
図4に制限されず、変形して実施されることができる。
【0072】
図4を参照すると、画素(PX)は、有機発光ダイオード(OLED)を駆動するための画素駆動回路として、第1トランジスタ(T1、又はスイッチングトランジスタ)及び第2トランジスタ(T2、又は駆動トランジスタ)、並びにコンデンサ(Cst)を含む。第1電源電圧(ELVDD)は、第2トランジスタ(T2)に提供され、第2電源電圧(ELVSS)は、有機発光ダイオード(OLED)に提供される。第2電源電圧(ELVSS)は、第1電源電圧(ELVDD)よりも低い電圧であり得る。
【0073】
第1トランジスタ(T1)は、走査ライン(GL)に印加された走査信号に応答してデータライン(DL)に印加されたデータ信号を出力する。キャパシタ(Cst)は、第1トランジスタ(T1)から受信したデータ信号に対応する電圧を充電する。第2トランジスタ(T2)は、有機発光ダイオード(OLED)に接続される。第2トランジスタ(T2)は、キャパシタ(Cst)に保存された電荷量に対応して有機発光ダイオード(OLED)に流れる駆動電流を制御する。
【0074】
等価回路は、一つの一実施形態に過ぎず、これに制限されない。画素(PX)は、複数個のトランジスタをさらに含むことができ、より多くの個数のキャパシタを含むことができる。有機発光ダイオード(OLED)は、電源ライン(PL)と第2トランジスタ(T2)との間に接続されることもできる。
【0075】
図5は、本発明の一実施形態による表示モジュール及びプリント回路基板の斜視図であり、
図6は、本発明の一実施形態による表示モジュール及びプリント回路基板の断面図である。
図7は、本発明の一実施形態によるフレキシブル基板の平面図である。
【0076】
図5~
図7を参照すると、本発明の一実施形態によるフレキシブル基板(FPS)には、複数の領域が定義される。具体的に、フレキシブル基板(FPS)には、第1ボンディング領域(BAF1)、曲げ領域(BDF)及び第2ボンディング領域(BAF2)が定義されることができる。第1ボンディング領域(BAF1)、曲げ領域(BDF)及び第2ボンディング領域(BAF2)は、第2方向(DR2)に沿って順に配列される。
【0077】
第1ボンディング領域(BAF1)は、第2方向(DR2)からフレキシブル基板(FPS)の一側に配置される。本発明の一実施形態で、フレキシブル基板(FPS)の第1ボンディング領域(BAF1)は表示パネル(DP)と直接に接続される領域である。つまり、フレキシブル基板(FPS)の第1ボンディング領域(BAF1)は、前述されたパネルパッド領域(BAD、
図3)にボンディングされることができる。
【0078】
第2ボンディング領域(BAF2)は、第2方向(DR2)からフレキシブル基板(FPS)の他側に配置される。本発明の一実施形態で、フレキシブル基板(FPS)の第2ボンディング領域(BAF2)は、プリント回路基板(PCB)と直接に接続される領域である。つまり、フレキシブル基板(FPS)の第2ボンディング領域(BAF2)は、前述された基板パッド領域(BAP、
図3)にボンディングされることができる。
【0079】
曲げ領域(BDF)は、第1ボンディング領域(BAF1)と第2ボンディング領域(BAF2)との間に配置され、第1ボンディング領域(BAF1)及び第2ボンディング領域(BAF2)を接続する。曲げ領域(BDF)は、曲げ特性を有する。したがって、フレキシブル基板(FPS)によって表示パネル(DP)と接続されたプリント回路基板(PCB)が表示パネル(DP)の下部に配置されるに伴い、フレキシブル基板(FPS)の曲げ領域(BDF)が曲げられる。
【0080】
本発明の一実施形態で、第1ボンディング領域(BAF1)、第2ボンディング領域(BAF2)及び曲げ領域(BDF)のそれぞれがフレキシブル基板(FPS)で占有する割合は、特に限定されない。
【0081】
図8は、本発明の一実施形態による
図7に図示されたフレキシブル基板の断面図であり、
図9は、本発明の一実施形態による
図7にフレキシブル基板の分解斜視図である。
【0082】
図8及び
図9を
図7とともに参照すると、フレキシブル基板(FPS)は上下部に順次スタッキング(stacking)される回路層(FPCB)、気泡防止層(EB)及びカバー層(PT)を含む。
【0083】
回路層(FPCB)はフレキシブル基板(FPS)の下部面を定義する。図示は省略されるが、回路層(FPCB)は、複数の信号配線を含む。回路層(FPCB)は、第1及び第2ボンディング領域(BAF1、BAF2)のそれぞれで表示パネル(DP)又はプリント回路基板(PCB)と直接に接触する。回路層(FPCB)は、柔軟性(Flexibility)を有する。本発明の一実施形態で、回路層(FPCB)はフレキシブル回路基板(Flexible Printed Circuit Board)であり得る。
【0084】
気泡防止層(EB)は、回路層(FPCB)の上部に配置される。気泡防止層(EB)は、第1ボンディング領域(BAF1)及び第2ボンディング領域(BAF2)のそれぞれと重畳し、第1ボンディング領域(BAF1)及び第2ボンディング領域(BAF2)のそれぞれで回路層(FPCB)の上面と直接に接触する。本発明の一実施形態で、気泡防止層(EB)は、第1ボンディング領域(BAF1)及び第2ボンディング領域(BAF2)のそれぞれに対応する形状を有する。
【0085】
本発明の一実施形態で、気泡防止層(EB)は曲げ領域(BDF)と重畳しない。具体的に、気泡防止層(EB)は、複数の第1部分を包含し、第1部分は、第1ボンディング領域(BAF1)及び第2ボンディング領域(BAF2)に一対一対応して配置される。第1部分は、曲げ領域(BDF)を間に置いて互いに離隔される。
【0086】
図示は省略されるが、気泡防止層(EB)は、気泡防止層(EB)の上面及び下面の少なくともいずれか一つの表面上に形成される微細パターン(図示は省略)を含むことができる。例示的に、微細パターン(図示は省略)の表面は、ストライプされたテープの形を有し得る。具体的に、微細パターン(図示は省略)は、気泡防止層(EB)の表面から突出する複数の突起又は前記表面から窪んだホームを含むことができる。例えば、微細パターンは、気泡防止層(EB)の表面から突出する複数の突起、または気泡防止層(EB)の表面に形成された複数の窪みまたは溝を含んでいてもよい。微細パターン(図示は省略)は、気泡防止層(EB)の表面上で前記複数の突起の間の空間又はホームによって定義される空間によって形成されることができる。回路層(FPCB)と後述されるカバー層(PT)との間に発生できる気泡が、前記微細パターンに沿って移動されて、外部に抜け出すことができる。すなわち、前記微細パターンによって回路層(FPCB)とカバー層(PT)との間の気泡が除去されることができる。したがって、気泡防止層(EB)によって回路層(FPCB)とカバー層(PT)との間の接着力が増加されることができる。
【0087】
カバー層(PT)は、気泡防止層(EB)の上部に配置される。カバー層(PT)は、第1ボンディング領域(BAF1)及び第2ボンディング領域(BAF2)で気泡防止層(EB)の上面をカバーし、曲げ領域(BDF)で回路層(FPCB)の上面をカバーする。つまり、曲げ領域(BDF)でカバー層(PT)及び回路層(FPCB)は、直接に接触することができる。
【0088】
本発明の一実施形態で、カバー層(PT)は、電磁気干渉(EMI)シールド層を含むことができる。つまり、カバー層(PT)は、金属材質を含むことができる。例示的に、カバー層(PT)は、銅(Cu)を含むことができる。しかし、本発明のカバー層(PT)の機能及び材質に特別に限定されない。本発明の他の一実施形態で、カバー層(PT)は、保護層を含んで、回路層(FPCB)の上面を保護することができる。
【0089】
前述されたように、気泡防止層(EB)は曲げ領域(BDF)と重畳しない。この場合に、第1ボンディング領域(BAF1)及び第2ボンディング領域(BAF2)と曲げ領域(BDF)との間に段差が形成されることができる。前記段差は気泡防止層(EB)の厚さに対応することができる。
【0090】
図10は、本発明の一実施形態によるフレキシブル基板の曲げられた姿が図示された図面である。
【0091】
図10を、
図8とともに参照すると、本発明の一実施形態によるフレキシブル基板(FPS)は、第1ボンディング領域(BAF1)及び第2ボンディング領域(BAF2)のそれぞれで第1厚さ(D1)を有し、曲げ領域(BDF)で第2厚さ(D2)を有する。本発明の一実施形態で、曲げ領域(BDF)と重畳するフレキシブル基板(FPS)の厚さは一定であり得る。第1厚さ(D1)及び第2厚さ(D2)の差は、気泡防止層(EB)の厚さに対応することができる。例示的に、気泡防止層(EB)の厚さは、約25μm以上35μm以下であり得る。カバー層(PT)の厚さは、約25μm以上35μm以下であり得る。回路層(FPCB)の厚さは、約50μm以上60μm以下であり得る。
【0092】
一般的に、フレキシブル基板(FPS)が曲げられるに伴いフレキシブル基板(FPS)の曲げ領域(BDF)に曲げ応力が印加されることができる。本発明の実施形態とは異なり、フレキシブル基板(FPS)が曲げ領域(BDF)で第2厚さ(D2)を有する場合、曲げ応力によってフレキシブル基板(FPS)のカバー層(PT)又はカバー層(PT)と気泡防止層(EB)との結合体が、回路層(FPCB)から剥離されることができる。また、フレキシブル基板(FPS)が表示パネル(DP)又はプリント回路基板(PCB)から剥離されることができる。つまり、フレキシブル基板(FPS)の耐久性が低下することができる。例示的に、フレキシブル基板(FPS)が曲げ領域(BDF)で第2厚さ(D2)を有する場合、曲げ領域(BDF)と第1ボンディング領域(BAF1)との間の領域(A)に印加される応力の大きさは約30MPa以上であり得る。しかし、本発明の実施形態によると、曲げ応力が印加される曲げ領域(BDF)でのフレキシブル基板(FPS)の厚さが減少するので、曲げ領域(BDF)に印加される曲げ応力が低減されることができる。したがって、フレキシブル基板(FPS)の耐久性が増加されることができる。例示的に、フレキシブル基板(FPS)の厚さが減少する場合、曲げ領域(BDF)と第1ボンディング領域(BAF1)との間の領域(A)に印加されるストレスの大きさは、約14MPa以下であり得る。この場合、フレキシブル基板(FPS)のカバー層(PT)又はカバー層(PT)と気泡防止層(EB)との結合体が、回路層(FPCB)から剥離されたり、フレキシブル基板(FPS)が表示パネル(DP)又はプリント回路基板(PCB)から剥離されたりする現象が防止されることができる。本発明の一実施形態では、表示パネル(DP)とプリント回路基板(PCB)との間で曲げられる長方形形状のフレキシブル基板(FPS)の曲げ領域(BDF)に限って気泡防止層(EB)の構成を説明したが、本発明がこれに限定されるものではない。本発明の他の実施形態によると、フレキシブル基板(FPS)は、もう一つの駆動ボード又は駆動素子と接続されるために、複数の支系を含む形状を有することができ、複数の支系の末端が前記駆動ボード又は駆動素子と接続されることができる。このとき、前記支系が曲げられる場合、フレキシブル基板(FPS)上に曲げ領域(BDF)が追加的に定義されることができ、前述された気泡防止層(EB)の構成が、その曲げ領域(BDF)に適用されることができる。
【0093】
図11及び
図12は、本発明の他の実施形態による表示モジュールとプリント回路基板の斜視図である。
図13は、
図11及び
図12に図示された表示モジュールを含むディスプレイ装置の断面図である。
【0094】
説明の便宜のために、本発明の一実施形態と異なる点を中心に説明し、省略された部分は、本発明の一実施形態に従う。また、先に説明された構成要素については、図面符号を併記し、前記構成要素の重複した説明は省略する。
【0095】
図11~
図13を参照すると、本発明の他の一実施形態による表示モジュール(DM-1)は、入力感知パネル(TP)をさらに含む。入力感知パネル(TP)は、表示パネル(DP)と反射防止パネル(RPP)との間に配置される。入力感知パネル(TP)は、表示パネル(DP)と貼り合わせることができる。
【0096】
本発明の一実施形態で、入力感知パネル(TP)は、パッド領域(PAD、
図3)を除いた表示パネル(DP)上の領域と重畳するように配置される。つまり、入力感知パネル(TP)は、表示パネル(DP)よりも小さいサイズを有する。しかし、本発明は、入力感知パネル(TP)のサイズに特に限定されるものではない。
【0097】
入力感知パネル(TP)は、活性領域(AA)及び活性領域(AA)を包み込む非活性領域(NAA)が定義される。活性領域(AA)は、表示パネル(DP)の表示領域(DA)と対応し、非活性領域(NAA)は、パッド領域(PAD)を除いた表示パネル(DP)の非表示領域(NDA)と対応する。
【0098】
入力感知パネル(TP)は、外部から印加される入力信号を感知することができる。入力信号は、ディスプレイ装置の外部から提供される多様な形態の入力を含むことができる。例えば、入力信号は、ユーザーの身体の一部、光、熱又は圧力などの多様な形態の外部入力を含む。本発明の一実施形態で、入力信号は、タッチ信号であり得る。
【0099】
入力感知パネル(TP)は、活性領域(AA)及び非活性領域(AA)中の少なくともいずれか一つに印加される入力信号を感知することができる。本発明の一実施形態では、活性領域(AA)に印加される入力信号だけを感知する場合が一例として説明されるが、本発明は、いずれか一つの実施形態に限定されない。
【0100】
本発明の一実施形態によると、活性領域(AA)は、入力信号が感知される領域であり得る。図示は省略されるが、入力感知パネル(TP)は、活性領域(AA)上に配置され、入力信号を感知する複数の感知電極を含むことができる。
【0101】
本発明の一実施形態によると、フレキシブル基板(FPS、TFPS)は、複数で提供されることができる。複数のフレキシブル基板(FPS、TFPS)は、第1フレキシブル基板(FPS)及び第2フレキシブル基板(TFPS)を含む。第1フレキシブル基板(FPS)は、表示パネル(DP)及びプリント回路基板(PCB-1)を接続する。第1フレキシブル基板(FPS)は、
図1~
図10で前述されたフレキシブル基板(FPS)の構成と同一であるので説明を省略する。
【0102】
第2フレキシブル基板(TFPS)は、入力感知パネル(TP)及びプリント回路基板(PCB-1)を接続する。具体的に、第2フレキシブル基板(TFPS)の一端は、入力感知パネル(TP)に接続され、第2フレキシブル基板(TFPS)の他端は、プリント回路基板(PCB-1)に接続されることができる。図示は省略されるが、本発明の一実施形態によるプリント回路基板(PCB-1)には、複数の基板パッド領域(図示は省略)が定義されることができ、複数の基板パッド領域(図示は省略)のいずれか一つに第2フレキシブル基板(TFPS)の前記他端が接続されることができる。
【0103】
第2フレキシブル基板(TFPS)が接続されている位置を除いた第2フレキシブル基板(TFPS)の断面構造及び部材の構成は、前述された第1フレキシブル基板(FPS)の構成と同一であるので、説明を省略する。
【0104】
図14は、本発明の他の一実施形態による表示モジュール及びプリント回路基板の斜視図である。
【0105】
説明の便宜のために、本発明の一実施形態と異なる点を中心に説明し、省略された部分は、本発明の一実施形態に従う。また、先に説明された構成要素については、図面符号を併記し、前記構成要素の重複した説明は省略する。
【0106】
なお、
図14に図示された表示モジュール(DM-2)は、
図12に図示された表示モジュール(DM-1)の断面図と同一の断面構成を有するので、以下、
図12を共に参照して、符号を併記する。
【0107】
図14及び
図12を参照すると、本発明の他の一実施形態による表示モジュール(DM-2)は、外部から印加される入力信号を感知すると同時に、映像を表示することができる。すなわち、本発明の一実施形態による表示モジュール(DM-2)は、
図11~
図13で前述された表示パネル(DP)及び入力感知パネル(TP)が一体に形成された形態で提供されることができる。
【0108】
具体的に、本発明の一実施形態による表示モジュール(DM-2)には、表示領域(DA)及び非表示領域(NDA)が定義される。表示領域(DA)は、映像を表示し、非表示領域(NDA)は、映像を表示しない。表示領域(DA)及び非表示領域(NDA)の少なくともいずれか一つは、外部から印加される入力信号を感知することができる。
【0109】
表示モジュール(DM-2)は、表示層(DP)及び表示層(DP)上に配置される入力感知層(TP)を含むことができる。表示層(DP)は、映像を表示するための複数の有機発光素子(図示は省略)を含むことができる。入力感知層(TP)は、入力信号を感知する複数の感知電極を含むことができる。
【0110】
本発明の一実施形態によると、フレキシブル基板(FPS、TFPS)は、複数で提供されることができる。複数のフレキシブル基板(FPS、TFPS)は、第1フレキシブル基板(FPS)及び第2フレキシブル基板(TFPS)を含む。第1フレキシブル基板(FPS)及び第2フレキシブル基板(TFPS)のそれぞれの一端は、表示モジュール(DM-2)の一側に定義されたパッド領域(図示は省略、
図3参照)と接続される。図面に示されていなかったが、表示モジュール(DM-2)に複数のパネルパッド領域(BAD、
図3を参照)が定義されることができ、複数のパネルパッド領域(BAD、
図3を参照)に、第1フレキシブル基板(FPS)及び第2フレキシブル基板(TFPS)が一対一対応して接続されることができる。本発明の一実施形態で、第1フレキシブル基板(FPS)及び第2フレキシブル基板(TFPS)は同一の平面上に配置されることができる。
【0111】
図15は、本発明の他の実施形態によるフレキシブル基板の平面図であり、
図16は、
図15に図示されたフレキシブル基板の断面図である。
図17は、
図15に図示されたフレキシブル基板が曲げられた状態が図示された図面である。
【0112】
説明の便宜のために、本発明の一実施形態と異なる点を中心に説明し、省略された部分は、本発明の一実施形態に従う。また、先に説明された構成要素については、図面符号を併記し、前記構成要素の重複した説明は省略する。
【0113】
図15~
図17を参照すると、本発明の他の実施形態によるフレキシブル基板(FPS-3)に第1ボンディング領域(BAF1)、曲げ領域(BDF)及び第2ボンディング領域(BAF2)が定義される。曲げ領域(BDF)は曲げ領域(BDF)の少なくとも一部に定義される最大応力の領域(SMA)を含む。最大応力の領域(SMA)は、フレキシブル基板(FPS-3)が曲げられるとき、曲げ応力が最大になる領域である。例示的に、最大応力の領域(SMA)は、曲げ領域(BDF)の中央に定義されることができる。
【0114】
本発明の一実施形態によるフレキシブル基板(FPS-3)の気泡防止層(EB-3)は、回路層(FPCB)の上面上で最大応力の領域(SMA)を除いた領域と重畳することができる。気泡防止層(EB-3)は、最大応力の領域(SMA)と重畳しない。したがって、フレキシブル基板(FPS-3)は、最大応力の領域(SMA)で第2厚さ(D2)を有し、最大応力の領域(SMA)を除いた残りの領域で第1厚さ(D1)を有し得る。
【0115】
本発明の一実施形態によると、フレキシブル基板(FPS-3)に印加される曲げ応力を低減するが、回路層(FPCB)とカバー層(PT)との間の接着力を増加させることができる。
【0116】
図18は、本発明の他の実施形態によるフレキシブル基板の断面図である。
【0117】
説明の便宜のために、本発明の一実施形態と異なる点を中心に説明し、省略された部分は、本発明の一実施形態に従う。また、先に説明された構成要素については、図面符号を併記し、前記構成要素の重複した説明は省略する。
【0118】
本発明の他の一実施形態によるフレキシブル基板(FPS-4)の気泡防止層(EB-4)は、第1部分(P1)及び第2部分(P2)を含む。第1部分(P1)は、第1ボンディング領域(BAF1)及び第2ボンディング領域(BAF2)に一対一対応するように配置される。第1部分(P1)は、曲げ領域(BDF)を間に置いて互いに離隔される。第2部分(P2)は、曲げ領域(BDF)に配置される。第2部分(P2)は、第1部分(P1)を接続する。すなわち、本発明の一実施形態による気泡防止層(EB-4)は、一体の形状を有する。
【0119】
本発明の一実施形態によると、第2部分(P2)の厚さは、第1部分(P1)の厚さよりも薄くてもよい。例示的に、第1部分(P1)の厚さは、約25μm以上35μm以下であり得るし、第2部分(P2)の厚さは、第1部分(P1)の厚さよりも薄い厚さの範囲内で、特に限定されない。
【0120】
本発明の一実施形態によると、曲げ領域(BDF)のフレキシブル基板(FPS-4)の厚さが第1および第2ボンディング領域(BAF1、BAF2)のそれぞれでのフレキシブル基板(FPS-4)の厚さよりも薄いので、フレキシブル基板(FPS-4)の曲げの時、曲げ領域(BDF)に印加される曲げ応力が低減されることができる。
【0121】
図19及び
図20は、本発明の他の実施形態によるフレキシブル基板の平面図である。
【0122】
説明の便宜のために、本発明の一実施形態と異なる点を中心に説明し、省略された部分は、本発明の一実施形態に従う。また、先に説明された構成要素については、図面符号を併記し、前記構成要素の重複した説明は省略する。
【0123】
図19及び
図20を参照すると、本発明の他の実施形態によるフレキシブル基板(FPS-5、FPS-6)の気泡防止層(EB-5、EB-6)は、複数の気泡防止パターン(EPT)を含む。気泡防止パターン(EPT)は、第1ボンディング領域(BAF1)及び第2ボンディング領域(BAF2)に配置され、第1ボンディング領域(BAF1)及び第2ボンディング領域(BAF2)内で互いに離隔して配列される。
【0124】
図19に図示されたように、気泡防止層(EB-5)の気泡防止パターン(EPT)はストライプ形状を有することができる。具体的に、気泡防止パターン(EPT)は、第1方向(DR1)に延長され、第2方向(DR2)に離隔して配列されることができる。
【0125】
もう一つ実施形態で、
図20に図示されたように、気泡防止層(EB-6)の気泡防止パターン(EPT)は、第1方向(DR1)に離隔して配列されることができる。
【0126】
図19及び
図20に図示された実施形態のほかにも、気泡防止パターン(EPT)の形状及び配列の関係は多様に変形されることができる。この場合、気泡防止層(EB-5、EB-6)の気泡防止パターン(EPT)の間に形成された空間を通して、回路層(FPCB、
図8)とカバー層(PT、
図8)との間に発生できる気泡が移動し、より効果的に気泡が外部に抜け出すことができる。
【0127】
なお、図示は省略されるが、気泡防止パターン(EPT)は、前述された最大応力の領域(SMA、
図15)を除いた曲げ領域(BDF)の領域にも配置されることができる。この場合に、回路層(FPCB、
図8)とカバー層(PT、
図8)との間の結合力を増加させるが、フレキシブル基板(FPS)に印加される曲げ応力を低減する効果が期待できる。
【0128】
以上の実施形態を参照して説明したが、該当する技術分野における当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更させることが理解できるはずである。また、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、下記の特許請求の範囲及びその同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0129】
DD:ディスプレイ装置、WD:ウィンドウ部材、DM:表示モジュール、RPP:反射防止パネル、HS:ハウジング、TA:投光領域、CA:遮光領域、DA:表示領域、NDA:非表示領域、WD-BS:ベースフィルム、WD-BZ:遮光パターン、IC:駆動チップ、PAD:パッド部、PCB:プリント回路基板、MAD:実装領域、BAD:パネルパッド領域、BAP:基板パッド領域、FPS:第1フレキシブル基板、BDF:曲げ領域、BAF:ボンディング領域、PT:カバー層、FPCB:回路層、EB:気泡防止層、TP:入力感知パネル、TEPS:第2フレキシブル基板、SMA:最大応力の領域、EPT:気泡防止パターン