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特許7301050電気化学的発電機に結合された音響センサの誤動作を検出するための方法と前記方法を実行するデバイス
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  • 特許-電気化学的発電機に結合された音響センサの誤動作を検出するための方法と前記方法を実行するデバイス 図1A
  • 特許-電気化学的発電機に結合された音響センサの誤動作を検出するための方法と前記方法を実行するデバイス 図1B
  • 特許-電気化学的発電機に結合された音響センサの誤動作を検出するための方法と前記方法を実行するデバイス 図2A
  • 特許-電気化学的発電機に結合された音響センサの誤動作を検出するための方法と前記方法を実行するデバイス 図2B
  • 特許-電気化学的発電機に結合された音響センサの誤動作を検出するための方法と前記方法を実行するデバイス 図3
  • 特許-電気化学的発電機に結合された音響センサの誤動作を検出するための方法と前記方法を実行するデバイス 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-22
(45)【発行日】2023-06-30
(54)【発明の名称】電気化学的発電機に結合された音響センサの誤動作を検出するための方法と前記方法を実行するデバイス
(51)【国際特許分類】
   G01H 17/00 20060101AFI20230623BHJP
   G01M 99/00 20110101ALI20230623BHJP
【FI】
G01H17/00 Z
G01M99/00 Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020532581
(86)(22)【出願日】2018-12-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-22
(86)【国際出願番号】 EP2018084928
(87)【国際公開番号】W WO2019115757
(87)【国際公開日】2019-06-20
【審査請求日】2021-11-24
(31)【優先権主張番号】1762110
(32)【優先日】2017-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】311015001
【氏名又は名称】コミサリヤ・ア・レネルジ・アトミク・エ・オ・エネルジ・アルテルナテイブ
(73)【特許権者】
【識別番号】509265302
【氏名又は名称】アンスティテュ・ポリテクニック・ドゥ・グルノーブル
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ギレ,ニコラ
(72)【発明者】
【氏名】アリア,メラニ
(72)【発明者】
【氏名】デグレ,フロランス
【審査官】萩田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-071945(JP,A)
【文献】国際公開第2007/080692(WO,A1)
【文献】特開平03-006468(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0199162(US,A1)
【文献】特開2013-187031(JP,A)
【文献】特開2013-080703(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01H 17/00
G01M 99/00
G01N 29/14
G01R 31/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気化学的発電機(GE)に結合された音響センサ(CA)の誤動作を検出するための方法(100)であって、
- 信号周波数および信号振幅と呼ばれる、所与の振動数および所与の振幅で電気信号(SE)を印加する第1のステップ(101)、
- 電気信号(SE)の印加に応答して、電気化学的発電機(GE)によって放射される音響信号(SA)を、音響センサ(CA)によって測定する第2のステップ(102)、
- 音響信号(SA)の振幅が所定の閾値を下回っているときに、音響センサ(CA)の誤動作を検出する第3のステップ(103)
を含
電気化学的発電機(GE)の正常動作に対応する電気信号に、電気信号(SE)が重畳される、方法(100)。
【請求項2】
音響センサ(CA)が共振周波数を有し、信号周波数(SE)が前記共振周波数に従って選択されることを特徴とする、請求項1に記載の方法(100)。
【請求項3】
電気信号(SE)を印加する第1のステップ(101)と、音響信号(SA)を測定する第2のステップ(102)とが、検出周波数と呼ばれる所与の周波数で繰り返されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法(100)。
【請求項4】
検討される音響信号(SA)の振幅が、所与の帯域幅にわたり測定される音響信号(SA)の振幅の平均値であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項5】
印加される電気信号(SE)が正弦の、長方形の、三角形の形を有することを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項6】
方法が、電気信号(SE)を印加する第1のステップ(101)の前に、閾値と信号振幅とが確定される較正のステップ(AND)を含むことを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の方法(100)。
【請求項7】
計算手段(MC)と、前記電気化学的発電機(GE)に結合されることが意図された音響センサ(CA)とを備えるデバイス(DM)であって、請求項1からのいずれか一項に記載の検出のための方法(100)を実行するように構成されていることを特徴とする、デバイス(DM)。
【請求項8】
請求項1からのいずれか一項に記載の方法(100)のステップを実行するように、請求項に記載のデバイス(DM)を導く命令を備える、コンピュータプログラム。
【請求項9】
求項に記載のコンピュータプログラムが記録されている、コンピュータ可読記憶媒体
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の技術分野は、センサの誤動作を検出することである。本発明は、音響センサの誤動作を検出することに関し、特に、電気化学的発電機に結合された音響センサの誤動作を検出することに関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリー、より具体的には電気化学的発電機の世界的な状況をフォローすることがエネルギーマネジメントの分野で大きな関心となっている。これらの発電機の継続的なフォローアップを、発電機が使用されているときでも、確実にするために、種々の手法が開発されている。
【0003】
特に期待されるものの一つは、発電機の壁面に音響信号を放射し、次に、例えば音響センサを用いて、その系の応答を測定することから成る。このような測定が、健全性状態や発電機の充電状態などの情報にアクセスすることを可能にすることが示されている。しかし、このような方法には機能的音響センサが必要である。
【0004】
しかし、測定デバイスの較正時であろうと、それの寿命全体においてであろうと、センサの誤動作を検出することは困難である。「芯の圧折(pencil lead break)」方法(標準化団体ASTM Internationalが推奨する方法:ASTM E976-10およびE1106-12)などの方法は、ある実験室のスケールで満足できるとはいえ、センサと電気化学的発電機との良好な結合を産業スケールで検証するためには使用され得ない。使用中、満足な方法は現在存在しない。確かに、音響放射器でサウンドを放射して、次いで音響センサの応答を測定することは可能である。しかし、この技術は、誤動作が音響放射器に由来するか音響センサに由来するかを決定することを可能にしない。
【0005】
したがって、電気化学的発電機の較正中だけでなく、電気化学的発電機の使用中にも、電気化学的発電機に結合された音響センサの誤動作を検出することを可能にする方法が必要とされている。このような方法を実行できるようにするデバイスも必要とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【文献】ASTM E976-10
【文献】ASTM E1106-12
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、音響センサが結合された電気化学的発電機の端子上に印加された電気信号から、音響センサの誤動作を検出することを可能にすることにより、上述した問題に解決策を提供する。
【0008】
本発明の第1の態様は、電気化学的発電機GEに結合された音響センサの誤動作を検出するための方法に関する。本発明の第1の態様による方法は:
- 信号周波数および信号振幅と呼ばれる、所与の周波数および所与の振幅で電気信号を印加する第1のステップであって、前記周波数が、好ましくは1kHzと1MHzの間である、第1のステップ;
- 電気信号の印加に応答して電気化学的発電機によって放射される音響信号を、音響センサによって測定する第2のステップ;
- 音響信号の振幅が所定の閾値を下回っているときに、音響センサの誤動作を検出する第3のステップ
を含む。
【0009】
本発明のおかげで、電気化学的発電機に結合された音響センサの正しい動作を確実に試験することができる。発明者らは、すべての予想に反して、電気化学的発電機の端子への電気信号の印加が、その周波数が、使用された電気信号のそれに近い音響波を、生成し得ることを実際に発見した。よって、音響センサの正しい動作または誤動作を検証するために、この音響波が使用され得る。
【0010】
先の段落で言及したばかりの特徴に加えて、本発明の第1の態様による方法は、個別に、または技術的に考えられる任意の組み合わせで採られた、以下のうちの1つまたはいくつかの追加の特徴を有することができる。
【0011】
有利には、音響センサは共振周波数を有し、信号周波数は前記共振周波数に従って選択される。したがって、より大きな検出センシティビティが得られる。
【0012】
有利には、電気信号を印加する第1のステップおよび音響信号を測定する第2のステップは、検出周波数と呼ばれる所与の周波数で繰り返される。これが、方法による、音響センサの適正な動作のフォローアップを確実にすることを可能にする。
【0013】
有利には、電気信号は、電気化学的発電機の正常動作に対応する電気信号に、重畳される。したがって、方法は、電気化学的発電機が使用されている間に実行され得る。
【0014】
有利には、検討される音響信号の振幅は、所与の帯域幅にわたり測定される音響信号の振幅の平均値である。これが、誤動作を検出する信頼性を向上させる。
【0015】
有利には、印加される電気信号は、正弦の、長方形の、または三角形の形を有する。
【0016】
有利には、本発明の第1の態様による方法は、電気信号を印加する第1のステップの前に、閾値および/または信号振幅が決定される較正のステップを含む。従って、閾値および/または信号振幅は、各々の系の特殊性に適応される。
【0017】
本発明の第2の態様は、計算手段と、前記電気化学的発電機に結合されることが意図された音響センサとを備えるデバイスに関し、デバイスは、本発明の第1の態様に従って検出するための方法を実行するように構成される。このようなデバイスが、音響センサのフォローアップを確実にすることを可能にする。
【0018】
本発明の第3の態様は、本発明の第1の態様に係る方法のステップを実行するように、本発明の第2の態様に係るデバイスを導く命令を備えるコンピュータプログラムに関する。
【0019】
本発明の第4の態様は、コンピュータによって読み取ることができるサポートであって、本発明の第3の態様に従うコンピュータプログラムが記録されている、サポートに関する。
【0020】
以下の説明を読む際、および添付の図面を調べる際に、本発明およびその種々の用途がより良く理解されるであろう。
【0021】
図は、情報の目的のために提示されており、発明を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1A】本発明の第1の態様による方法のフローチャートを示す図である。
図1B】本発明の第2の態様によるデバイスを図式的に示す図である。
図2A】圧電センサの周波数応答を示す図である。
図2B】圧電センサの周波数応答を示す図である。
図3】本発明の第1の態様による方法における電気信号を図式的に示す図である。
図4】本発明の第1の態様による方法の実施形態において測定された音響信号の変化を図式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
特に言及しない限り、異なる図面上に現れる同じ要素は、同じ参照を有する。
【0024】
図1に示される本発明の第1の態様は、電気化学的発電機GEに結合された音響センサCAの誤動作を検出するための方法100に関する。音響センサCAは、例えば、圧電センサ、特に、セラミックまたは圧電ポリマー基体を有するセンサであり得る。例えば、音響センサCAは、PZT(ジルコニウム酸チタン酸鉛Pb(Zr,Ti1-x)O)からなる圧電体を含むことができ、これが、図2Aに示すような狭い共振(概ね10kHzと数百kHzの間)を有するセンサを得ることを可能にする。別の例では、音響センサは、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)からなる圧電体を含むことができ、これが、図2Bに示されるような広い共振(概して、数kHzと数MHzの間)を有するセンサを得ることを可能にする。音響センサCAと電気化学的発電機GEの結合は、例えば、センサCAを前記発電機GEの壁面に接着することによって得られる。電気化学的発電機GEは、特に、バッテリーまたは燃料電池の形態を有することができる。より一般的には、電気化学的発電機GEという言葉は、化学エネルギーを電気エネルギーに変換することを可能にするデバイスを意味する。方法100が検出することを可能にする誤動作は、いくつかの起源を有し得る。例えば、誤動作は、センサCA自身での問題によるものであっても、または、センサCAと電気化学的発電機GEとの間の結合が失われるという結果になる、センサCAの全部または部分的な分離によるものであってもよい。本誤動作は、センサCAの性能における偏差にも関係することができる。
【0025】
本発明による方法100は、信号周波数および信号振幅と呼ばれる所与の周波数および所与の振幅で、電気信号SEを印加する第1のステップ101を含み、前記信号周波数は、より好ましくは、1kHzと1MHzの間に含まれる。電気信号SEは、電圧の変化または電流の変化から成ることができる。電気信号SEは、何であろうと任意の形状、または、図3に示すように、正方形(図3A)、三角形(図3B)または正弦(図3C)の形状とすることができる。電気信号SEは、電気化学的発電機GEを管理するためのユニットによって、あるいは、電気化学的発電機GEを管理するためのユニットに加えて、またはその代わりに、電気化学的発電機GEの端子に(例えば、並列に)接続された、電気信号SEの発生器GSによって生成され得る。電気信号SEは、例えば、電気化学的発電機GEの充電または放電電流に重畳させることができる。電気信号SEの特徴は、電気化学的発電機GEの性質(大きさ、材料の性質、内部構造など)および/または音響センサCAに応じて選択される。したがって、センサPZTの場合、信号周波数は、好ましくは、100と200kHzの間であり、一方、センサPVDFの場合、信号周波数は、好ましくは、10kHzと200kHzの間であるであろう。電気信号SEの振幅は、音響センサCAで受信可能な音響信号SAを生成するような方法で選択される必要がある。したがって、この振幅は、特に、電気化学的発電機GEの、音響センサCAのセンシティビティの、および測定環境(妨害雑音など)の種類に依存する。
【0026】
一実施形態によると、音響センサCAは、共振周波数を有し、信号周波数SEは、前記共振周波数に従って選択される。共振周波数は、センサCAの製造業者によって与えられるか、またはセンサCAが電気化学的発電機GEの所定の位置に配置されたら測定することができる。一実施形態によると、電気信号SEは、所与の周波数(例えば、1KHzと1MHzの間に含まれる周波数)または複数の周波数でパルスの形態をとる。パルスのパラメータ(例えば、2つのパルスを分離する時間および/または信号の周波数もしくは複数の周波数)は、従って、電気信号SEによって生成された音響信号SAと他の干渉音響信号との間の差異を任意選択的に作ることができるような方法で、パルスに特有のシグネチャを形成することができる。従って、音響センサCAの任意の誤動作を検出するように、電気信号SEと同じシグネチャを有する音響信号SAのみを考慮に入れることができる。
【0027】
本発明による方法100は、電気信号SEの印加に応答して電気化学的発電機GEによって放射される音響信号SAを、音響センサCAによって測定する第2のステップ102も含む。実際、発明者らは、予想されることとは反対に、電気化学的発電機GEの端子上の電気信号SEの印加が、音響波の放射を近い周波数で駆動することを明らかにした。より詳細には、これらの音響波は、電気化学的発電機GEの端子における電気信号SEの印加によって駆動される低機械的応力およびその解放によって生成される。したがって、電気信号SEの印加は、音響センサCAの誤動作がないとき、前記音響センサCAによる音信号SAの測定を駆動する。
【0028】
また、方法100は、測定された音響信号SAの振幅が所定の閾値を下回る場合に、音響センサCAの誤動作を検出する第3のステップ103を含む。一実施形態によると、検討される音響信号SAの振幅は、所与の基準周波数で測定される振幅の値である。一実施形態によると、検討される音響信号SAの振幅は、特定の周波数において(例えば、受信した信号の振幅が最大となる周波数において)測定される値、または所与の帯域幅にわたり(例えば、電気信号SEによって掃引される周波数範囲の全てまたは一部のにわたり)測定される音響振幅の平均値である。誤動作を検出するステップの例を図4に示すが、誤動作は、例えば、音響センサCAの部分的な分離による、音響センサCAのデカップリングからなる。図4は、音響センサCAと電気化学的発電機GEとの結合が良好である状況、および音響センサCAと電気化学的発電機GEとの結合が不十分である状況について、測定された信号SAの強度(信号の強度は、パケット波形の継続時間中に測定された信号の振幅の積分として定義される;信号の強度は、利得に依存せず、受信した信号の全ダイナミックレンジにわたり計算される)を、信号の周波数にしたがって示す。この図に見るように、音響センサが電気化学的発電機GEに正しく結合されているとき、所定の電気信号SEについて測定された音響信号SAは、周波数に応じた信号の強度に特有である変化を有する。このカーブは、特に検出の較正に使用され得る。音響センサCAと電気化学的発電機GEとの結合が悪化すると、前記音響センサCAで測定された信号の周波数にしたがって、信号の強度の分布が変更され、誤動作が検出され得る。図4の例では、150kHzから200kHzの間で測定された信号の振幅の平均値を、測定された振幅の基準とすることができる。変更は、漸進的(分離が少しずつ起こる)であり得、または逆に突然起こることに注意する。
【0029】
音響センサCAの状態に関するフォローアップを行うことが望ましい場合、一実施形態において、電気信号SEを印加する第1のステップ101および音響信号SAを測定する第2のステップ102は、検出周波数と呼ばれる所与の周波数で繰り返される。したがって、音響センサCAの状態は検出周波数で検証される。
【0030】
図1Aに示される発明の第2の態様は、計算手段MC、電気化学的発電機GEに結合されることを意図された音響センサCAを備えるデバイスDMに関し、前記デバイスは、本発明の第1の態様に従って検出するための方法100を実行するように構成される。音響センサCAは、例えば、圧電センサ、特に、セラミックまたは圧電ポリマー基体を有するセンサであり得る。例えば、音響センサCAは、PZT(ジルコニウム酸チタン酸鉛)からなる圧電体を含むことができ、これが、図2Aに示すような狭い共振(概ね10kHzと数百kHzの間)を有するセンサを得ることを可能にする。別の例では、音響センサは、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)からなる圧電体を含むことができ、これが、図2Bに示されるような広い共振(概して、数kHzと数MHzの間)を有するセンサを得ることを可能にする。前記センサCAと電気化学的発電機GEの間の結合は、例えば、前記発電機GEの壁面にセンサを接着することによって得られる。電気化学的発電機GEは、特に、バッテリーまたは燃料電池の形態を有することができる。より一般的には、電気化学的発電機GEという言葉は、化学エネルギーを電気エネルギーに変換することを可能にするデバイスを意味する。一実施形態によると、電気化学的発電機は管理するためのユニットを備え、計算手段MCは、電気信号SEを電気化学的発電機GEに印加するような方法で、前記管理するためのユニットに接続するための手段を備える。一実施形態によると、デバイスDMは、電気化学的発電機GEの端子に電気信号SEを印加できるような方法で、電機信号発生器GS、例えば任意信号発生器またはポテンショスタットを備える。デバイスDMが検出を可能にする誤動作は、いくつかの起源を有し得る。例えば、誤動作は、センサCA自身の問題によるものであっても、または、センサCAと電気化学的発電機GEとの間の結合が失われるという結果になる、センサCAの全部または部分的な分離によるものであってもよい。本誤動作は、音響センサCAの性能における偏差にも関係することができる。計算手段MCは、メモリ、FPGA、またはASIC基板と関連付けられたプロセッサの形態をとることができる。また、計算手段MCは、本発明の第1の態様に従って、デバイスDMが方法100を実行することを可能にする命令を記憶するためのメモリを備えることができる。計算手段MCは、音響センサによって受信した信号を受信するための手段を備える。一実施形態によると、それは、音響センサCAから受信した音響信号SAを処理するための手段(例えば、フィルタリング、または、振幅などの信号の大きさの平均値を計算する)も含む。また、それは、電気化学的発電機または発生器を管理するためのユニットを制御するような方法で、命令を送る手段を備える。したがって、電気信号は、計算手段の制御によって生成され得る。一実施形態によると、デバイスは、ユーザが音響センサCAの正しい動作の2つの検証を分離する時間のインターバルのような、方法100の1つまたはいくつかのパラメータを選択できるような方法で、キー入力のための手段、例えばキーボードを備える。デバイスDMは、誤動作が検出されたときに誤動作を表示するための、表示するための手段、例えばスクリーンを含むこともできる。有利には、デバイスDMは、キー入力および表示を可能にするタッチスクリーンを備える。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4