(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-22
(45)【発行日】2023-06-30
(54)【発明の名称】ノーズパッド及びアイウエア
(51)【国際特許分類】
G02C 5/12 20060101AFI20230623BHJP
G02C 11/08 20060101ALI20230623BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20230623BHJP
【FI】
G02C5/12
G02C11/08
A62B18/02
(21)【出願番号】P 2021128866
(22)【出願日】2021-08-05
【審査請求日】2022-05-27
(73)【特許権者】
【識別番号】506159699
【氏名又は名称】株式会社ジンズホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】浅田 敬一
(72)【発明者】
【氏名】金田 大輔
【審査官】加藤 範久
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-279101(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0143953(US,A1)
【文献】特開2013-213891(JP,A)
【文献】実開昭62-084018(JP,U)
【文献】特許第6928993(JP,B1)
【文献】特開2019-012247(JP,A)
【文献】国際公開第2017/103964(WO,A1)
【文献】特開2011-115233(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C 5/12
G02C 11/08
A62B 18/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノーズパッドを備えないアイウエア
に取付け可能なノーズパッドであって、
前記アイウエアのフロントフレームに対して装着者が位置する側から取付け可能な固定部と、
装着者の鼻に当接する
左右一対の鼻あて部と、
装着者のマスク
に当接する
左右一対のマスク押さえ部
であって、前記アイウエアの自重により前記マスクを前記装着者の鼻方向に押さえる左右一対のマスク押さえ部と、を含み、
前記固定部が前記アイウエアに取付けられた状態において、前記固定部、前記
左右一対の鼻あて部及び前記
左右一対のマスク押さえ
部が前記アイウエアに対して互いに固定されている、
ノーズパッド。
【請求項2】
前記フロントフレームは、該フロントフレームの中央部に位置したブリッジを含み、
前記固定部は、前記ブリッジにおいて前記フロントフレームに取付け可能である、
請求項1に記載のノーズパッド。
【請求項3】
前記固定部、前記
左右一対の鼻あて部及び前記
左右一対のマスク押さえ部が一体的に形成されている、
請求項1又は2に記載のノーズパッド。
【請求項4】
前記
左右一対の鼻あて部及び前記
左右一対のマスク押さえ部において、当該ノーズパッドは、塑性変形可能な芯材と、該芯材を被覆する外皮と、で構成され、
前記
左右一対の鼻あて部において、前記芯材は貫通孔を有したリング状に形成され、前記貫通孔に外皮を構成する材料が充填されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載のノーズパッド。
【請求項5】
前記
左右一対の鼻あて部及び前記
左右一対のマスク押さえ部において、当該ノーズパッドは、塑性変形可能な芯材と、該芯材を被覆する外皮と、で構成され、
一の鼻あて部と
該一の鼻あて部と同じ側の一のマスク押さえ部との間に設けられた第2湾曲部を更に含み、
前記芯材は、前記第2湾曲部において、隣接する部位よりも断面積が小さい曲げ部が形成されている、
請求項1から4のいずれか一項に記載のノーズパッド。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のノーズパッドを備えたアイウエアであって、
前記フロントフレームから前記ノーズパッドを取り外して交換可能に構成されている、
アイウエア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノーズパッド及び該ノーズパッドを備えたアイウエアに関する。
【背景技術】
【0002】
アイウエアとマスクとを併用していると、マスクと鼻の付け根との間から湿った息が流れ出し、レンズが曇ってしまうことがある。そのため、マスクと鼻の付け根との間に隙間が生じないようにマスクを押さえる発明が提案されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
【0003】
特許文献1には、クリングス(箱足)を構成する箱の部分と鼻パットとのすき間にプラスチィクのプレートを取り付けてマスクを押さえる発明が開示されている。特許文献2には、クリングスに取り付けられている鼻あてを軟質素材で形成されたメガネ用鼻あて延長具で包み込んで下方向に延長する発明が開示されている。特許文献3には、ピアノ線等の線材を曲げ加工した眼鏡曇り防止器具を、眼鏡の中央部にあるブリッジ、又はクリングスを構成する鼻当保持部(クリングスアーム)に取り付けてマスクの浮き上がりを規制する発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-115233号公報
【文献】特開2019-012247号公報
【文献】特開2015-225088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1及び2に開示の発明では、マスクを押さえる部品が鼻パッドに固定され、この鼻パッドがクリングスに対して揺動するため、アイウエアの自重等により装着者の鼻に鼻パッドが当接する力を用いたマスクを押さえる力も逃げてしまう。他方、特許文献3に開示の発明のように、ばね素材の線材を曲げ加工した眼鏡曇り防止器具をアイウエアの中央にある目立ちやすいブリッジやクリングスアームに取り付けると、アイウエア装着時の外観が大きく変わってしまう。またクリップ部や係止部(挟持部)の弾力性によりブリッジやクリングスアームを挟持して取り付ける場合、やはりアイウエアと眼鏡曇り防止器具の結合部分に遊びが生じるため、マスクを押さえる力が逃げてしまう。さらに、素材の弾力性を利用した挟持力で結合しているだけでは、眼鏡曇り防止器具が脱落するおそれもあり、万が一、クリングスアーム等から外れて脱落すると、目を傷つけてしまうおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、マスクを安定して押さえることができ、レンズが曇りにくい鼻パッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るノーズパッドは、アイウエアのノーズパッドであって、レンズを保持するフロントフレームに取付け可能な固定部と、装着者の鼻に当接する鼻あて部と、装着者のマスクに当接するマスク押さえ部と、を含み、固定部、鼻あて部及びマスク押さえ部の三点が互いに固定されている。
【0008】
この態様によれば、固定部、鼻あて部及びマスク押さえ部の三点が互いに固定されているため、アイウエアの自重等により装着者の鼻に鼻パッドが当接する力を用いたマスクを押さえる力が逃げにくい。固定部がフロントフレームに固定されているため、脱落して装着者を傷つける心配がない。マスクを安定して押さえることができ、レンズが曇りにくい鼻パッドを提供することができる。
【0009】
上記態様は、鼻あて部及びマスク押さえ部において、当該ノーズパッドが、塑性変形可能な芯材と、該芯材を被覆する外皮と、で構成されていてもよい。
【0010】
この態様によれば、芯材を塑性変形させることにより、装着者の鼻の形状並びにマスクの形状及び装着位置に合わせて鼻あて部及びマスク押さえ部の形状をそれぞれ独立して調整することができる。この場合、少なくとも装着者の鼻やマスクに当接する部分が外皮に被覆されていればよく、例えば固定部や後述の第1湾曲部、第2湾曲部等において、芯材が外皮から露出していてもよい。
【0011】
上記態様は、鼻あて部において、芯材が貫通孔を有したリング状に形成され、貫通孔に外皮を構成する材料が充填されていてもよい。
【0012】
この態様によれば、貫通孔において芯材と外皮とが強固に固定されるため、芯材の変形に外皮が追従しやすい。また、特に外皮の材質が柔らかい場合、リング状になっていることで外皮の形状を保持することができる。外皮が透光性を有する素材の場合、リングの内側が透けて見えるため、芯材がリング状でないものと比べてクリアで軽い印象を与えることができる。その結果、外見上の美観に優れる。
【0013】
上記態様において、芯材は、板状であってもよい。
【0014】
この態様によれば、芯材の断面が扁平になる。芯材の断面が円形の場合と比べて芯材の変形に外皮が追従しやすい。
【0015】
上記態様において、鼻あて部とマスク押さえ部との間に設けられた第2湾曲部を更に含み、芯材は、第2湾曲部において、隣接する部位よりも断面積が小さい曲げ部が形成されていてもよい。
【0016】
この態様によれば、芯材にノッチやくびれを形成して曲げやすくした曲げ部があるため、第2湾曲部に曲げ部を設計した設計者の意図したとおりにノーズパッドを曲げてもらうことができる。また、力が弱い女性や子供でもノーズパッドの形状を調整しやすい。
【0017】
上記態様において、アイウエアは、フロントフレームからノーズパッドを取り外して交換可能に構成されていてもよい。
【0018】
この態様によれば、本発明のノーズパッドを取り外して通常のノーズパッドに交換したり、通常のノーズパッドを取り外して本発明のノーズパッドに交換したりすることができる。そのため、マスクの不要な季節でもアイウエアごと交換する必要が無く、経済的である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、マスクを安定して押さえることができ、レンズが曇りにくい鼻パッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係るノーズパッドを備えたアイウエアの一例を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示されたノーズパッドを拡大して示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2に示されたノーズパッドを反対側から見た斜視図である。
【
図4】
図4は、
図3に示されたノーズパッドを展開して示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。以下、図面を参照して本発明について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るノーズパッド10を備えたアイウエア1の一例を示す斜視図である。
【0022】
図1に示すように、アイウエア1は、おおむね左右対称に形成されており、装着者の目に対向する左右一対のレンズ2、レンズ2を保持するフロントフレーム3、装着者の耳に当接する左右一対のテンプル4、フロントフレーム3とテンプル4との間を回動可能に連結するヒンジ5、装着者の鼻に当接するノーズパッド10等を備えている。
【0023】
ノーズパッド10は、フロントフレーム3の中央部に位置したブリッジ6に締結ねじ等で固定されている。本実施形態のノーズパッド10は、締結ねじを緩めて新しいノーズパッド10と交換できる。ノーズパッド10を除く他の構成2~6は、既存のアイウエア1から流用してもよい。その場合、締結ねじを緩めて通常のノーズパッドを取り外し、本実施形態のノーズパッド10と交換してもよい。
【0024】
図2は、
図1に示されたノーズパッド10を拡大して示す斜視図であり、
図3は、
図2に示されたノーズパッド10を反対側から見た斜視図である。
図2及び
図3に示すように、ノーズパッド10の左部分10L及び右部分10Rは、おおむね左右対称に形成されている。
【0025】
左部分10L及び右部分10Rの各々は、フロントフレーム3のブリッジ6に固定できる固定部11と、該固定部から延在する鼻あて部13及びマスク押さえ部15と、を含んでいる。ノーズパッド10は、該ノーズパッド10が取り付けられたアイウエア1を装着した状態において、鼻あて部13が装着者の鼻に当接し、かつマスク押さえ部15が装着者のマスクに当接するように構成されている。図示した例では、左部分10Lと右部分10Rとが一体的に形成され、単一の固定部11を共有している。左部分10Lと右部分10Rとを独立し、それぞれに固定部11を設けて別々にフロントフレーム3に取り付ける形態でもよい。
【0026】
図2及び
図3に示すように、固定部11と鼻あて部13とは、第1湾曲部12によって互いに固定されている。鼻あて部13とマスク押さえ部15とは、第2湾曲部14によって互いに固定されている。そのため、固定部11、鼻あて部13及びマスク押さえ部15の三点は、互いに固定されている。
【0027】
ノーズパッド10の左部分10L及び右部分10Rの各々は、固定部11からマスク押さえ部15までS字状に緩やかに湾曲しながら延在している。第1及び第2湾曲部12,14においてノーズパッド10を曲げやすいように、後述する芯材20に曲げ部が形成されていてもよい。曲げ部については
図4を参照して後で詳しく説明する。
【0028】
以下の説明においてマスク押さえ部15から見た固定部11側をノーズパッド10の基端側と呼び、固定部11から見た左右のマスク押さえ部15側をノーズパッド10の先端側と呼ぶことがある。マスク押さえ部15は、ノーズパッド10の先端及びその近傍を含む部分(先端部)である。
【0029】
ノーズパッド10の構造は、芯材20と、この芯材20を被覆する外皮30等で構成されている。固定部11において、芯材20は外皮30から露出している。他の部位、すなわち第1湾曲部12、鼻あて部13、第2湾曲部14及びマスク押さえ部15において、芯材20は外皮30に被覆されている。
【0030】
本実施形態においては、芯材20が、塑性変形可能な金属材料から構成されている。外皮30は可撓性の樹脂材料から構成されている。外皮30を構成する樹脂材料は、軟らかいシリコーン樹脂、ゴム系樹脂等であってもよいし、やや硬いエチレン酸コポリマー樹脂等であってもよい。ノーズパッドに用いられている公知の樹脂材料から適宜選択できる。二色成形やインサート成形等を用いて芯材20と外皮30とを異なる物性の樹脂材料で構成してもよい。
【0031】
芯材20は、連結部21、分岐部22、頂部23、合流部24、並列部25A,25B、延在部26等を含んでいる。ノーズパッド10の左部分10Lを構成する芯材20と右部分10Rを構成する芯材20とは、芯材20の中央にある連結部21で互いに接続されている。詳しく述べると、連結部21の左端に左部分10L内の分岐部22が接続し、連結部21の右端に右部分10R内の分岐部22が接続している。連結部21の少なくとも一部は、外皮30外に突出して前述した固定部11を構成している。なお、固定部11は外皮30から突出せず、外皮30に覆われていてもよい。
【0032】
図2及び
図3に示すように、ノーズパッド10の左部分10L及び右部分10Rの各々において、芯材20は、分岐部22で分岐して二本になったのち、合流部24で合流して再び一本になり、マスク押さえ部15に向かって延在している。図示した例では、芯材20の延在部26が、ノーズパッド10の先端部にあるマスク押さえ部15の手前まで延在している。延在部26の先端が外皮30で被覆されていれば、延在部26がマスク押さえ部15内に進入してノーズパッド10の先端のごく近傍まで到達してもよい。
【0033】
分岐部22と合流部24との間には、芯材20が二本に分かれた並列部(25A,25B)が形成されている。鼻あて部13において、並列部(25A,25B)は貫通孔を有したリング状に形成されている。図示した例では、芯材20が三つのコーナ(分岐部22、頂部23及び合流部24)を有する略三角形のリング状に形成されている。リングの内側の貫通孔には、外皮30を構成する樹脂材料が充填されている。
【0034】
図4は、
図3に示されたノーズパッド10を展開して示す平面図である。図示した例では、芯材20が、シート状の板金をレーザー加工で切り抜いて形成されている。芯材は、シート状の板金をプレス加工で打ち抜いて形成してもよいし、線材をプレス加工で薄く延ばして形成してもよいし、3Dプリンタを利用して板状に作成してもよい。芯材20の断面は、扁平に形成されている。
図4に示すように、ノーズパッド10の左部分10L及び右部分10Rの各々において、芯材20の分岐部22、合流部24、並列部の一方25A、延在部26は、直線状に並んでいる。
【0035】
詳しく述べると、延在部26は、分岐部22と合流部24とを結ぶ線分とおおむね平行に形成されている。並列部の一方25Aは、分岐部22と合流部24とを結ぶ線分に沿って延在している。他方25Bは、頂部23を経由している。並列部の他方25Bは、分岐部22から頂部23に向かうに従い並列部の一方25Aから遠ざかり、頂部23から合流部24に向かうに従い並列部の一方25Aに近づくように形成されている。
【0036】
芯材20には、第2湾曲部において、隣接する部位よりも断面積が小さい曲げ部が形成されている。曲げ部は、
図4中に符号27Aで示すように、板金の幅が隣接する部位よりも小さくなるノッチやくびれであってもよい。
図4中に符号27Bで示すように、曲げ部に孔をあけるピアス加工であってもよい。
図4中に符号27Cで示すように、板金の幅ではなく板厚が小さくなるように凹部を加工してもよい。焼きなまし等により曲げ部を軟化させてもよい。
【0037】
以上のように構成された本発明の一実施形態に係るノーズパッド10によれば、アイウエア1のフロントフレーム3と、マスクを押さえるマスク押さえ部15との間にクリングス等の可動部がないため、アイウエア1の自重を用いてマスクを押さえる力が逃げにくい。マスクを安定して押さえることができ、レンズ2が曇りにくい鼻パッドを提供することができる。
【0038】
芯材20は、扁平な板金であり、分岐部22と合流部24との間に二本に分岐した並列部(25A,25B)が形成されている。並列部の一方25Aと他方25Bとの間の貫通孔に外皮30を構成する樹脂材料が充填されていて芯材20と外皮30とが強固に固定されている。芯材20の変形に外皮30が追従しやすいため、ノーズパッド10を装着者の希望する形状に曲げることができる。また扁平な板金であるため、例えば基端と先端を通る軸上でノーズパッドをねじることもできる。
【0039】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【0040】
例えば、ノーズパッド10の左部分10L及び右部分10Rの各々において、リング状に形成された部位の一部が繋がっていないC字状であってもよい。外皮30が軟質材の場合、リングをC字状に形成すると、肌への当たりが優しくなる等の効果が期待できる。あるいは、ノーズパッド10の左部分10L及び右部分10Rの各々において、芯材20からリング状に形成された部位(並列部25A,25B)を省略してもよいし、芯材20に複数のリング状の部位を形成してもよい。例えば、並列部25A,25Bの間の貫通孔がない、略三角形状の扁平な板金からなる芯材20であってもよい。また例えば、延在部26について、ノーズパッド10の先端側へ向かうに従い末広がりになるように芯材20を形成し、延在部26の基端側を先端側よりも曲げやすいように構成してもよい。この場合、延在部26の起点及びその近傍が曲げ部である。この場合、マスク押さえ部の先端側の表面積が広くなることから、マスクを押える面が広くなり、より確実にマスクを押さえることができる。
【符号の説明】
【0041】
1…アイウエア、2…レンズ、3…フロントフレーム、4…テンプル、5…ヒンジ、6…ブリッジ、10…ノーズパッド、10L…左部分、10R…右部分、11…固定部、12…第1湾曲部、13…鼻あて部、14…第2湾曲部、15…マスク押さえ部、20…芯材、21…連結部、22…分岐部、23…頂部、24…合流部、25A,25B…並列部、26…延在部、27A,27B,27C…曲げ部、30…外皮。