(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-22
(45)【発行日】2023-06-30
(54)【発明の名称】運転制御用の方法、装置、デバイス、媒体及びシステム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/00 20060101AFI20230623BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20230623BHJP
B60W 60/00 20200101ALI20230623BHJP
B60W 40/04 20060101ALI20230623BHJP
【FI】
G08G1/00 X
G08G1/09 F
G08G1/09 V
B60W60/00
B60W40/04
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021151826
(22)【出願日】2021-09-17
【審査請求日】2022-01-19
(31)【優先権主張番号】202010997960.5
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521208273
【氏名又は名称】阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】APOLLO INTELLIGENT CONNECTIVITY(BEIJING)TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】101, 1st Floor, Building 1, Yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ズフア
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ハオ
【審査官】佐々木 佳祐
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/019984(WO,A1)
【文献】特開2015-032260(JP,A)
【文献】国際公開第2018/168035(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00
G08G 1/09
B60W 60/00
B60W 40/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通手段によって実行される運転制御方法であって、
前記交通手段が、無線送受信モジュールを介して前記交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムから
第一の情報を受信することであって、前記第一の情報は、前記交通手段の位置する第一の地理エリア
の運転関連情報を
管理する第一のエリアプラットフォームサブシステム
に関連する情報を含み、前記機器プラットフォームサブシステムは、前記交通手段のメーカーが前記交通手段にネットワーク接続サービスを提供するシステムであることと、
前記交通手段が、前記機器プラットフォームサブシステムを介して前記第一のエリアプラットフォームサブシステムに
前記交通手段の交通手段関連情報を含む第二の情報を送信することと、
前記交通手段が、前記機器プラットフォームサブシステムを介して前記第一のエリアプラットフォームサブシステムから前記第一の地理エリアの中の、前記交通手段に関連する運転関連情報を受信
することであって、
前記交通手段に関連する運転関連情報は、前記交通手段の前記第一の地理エリアにおける運転制御に用いら
れ、前記交通手段関連情報に基づいて確定
されることとを含むことを特徴とする運転制御方法。
【請求項2】
前記交通手段において、
前記機器プラットフォームサブシステムを介して前記第一のエリアプラットフォームサブシステムに、前記第一のエリアプラットフォームサブシステムが前記交通手段関連情報に基づいて前記交通手段に対して認証を行うように要求するため
の認証要求を送信することと、
前記交通手段と前記第一のエリアプラットフォームサブシステムの間の通信に用いられる権利付与情報を含む第三の情報を受信することとを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の
運転制御方法。
【請求項3】
認証要求を送信することは、
前記機器プラットフォームサブシステムを介して前記第一のエリアプラットフォームサブシステムに前記認証要求を送信することを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
第三の情報を受信することは、
前記機器プラットフォームサブシステムを介して前記第一のエリアプラットフォームサブシステムから前記第三の情報を受信することを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第一の情報を受信する前に、前記機器プラットフォームサブシステムに、前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる前記交通手段関連情報を含む第四の情報を送信することを更に含むことを特徴とする請求項1から4の何れか1
項に記載の方法。
【請求項6】
前記第四の情報の中の交通手段関連情報は、更に前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報に対する要求の一部として前記機器プラットフォームサブシステムにより中央プラットフォームサブシステムに送信することにより、前記中央プラットフォームサブシステムにより前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、前記機器プラットフォームサブシステムにより、前記第四の情報の中の交通手段関連情報に基づき、中央プラットフォームサブシステムが第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報に対する前記機器プラットフォームサブシステムの要求に応答して送信したエリアプラットフォームサブシステム関連情報リストの中から確定することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記運転関連情報は
、前記第一のエリアプラットフォームサブシステム
によって前記第一の地理エリアの付近に設けられる路側サブシステムから取得され、
前記路側サブシステムは、感知装置のオリジナル感知情報に基づいて前記交通手段のための前記運転関連情報を生成することを特徴とする請求項1から4の何れか1
項に記載の方法。
【請求項9】
前記運転関連情報は、信号灯データ
、道路標識情報又は路側感知情報のうちの一項又は複数項を含むことを特徴とする請求項1から4の何れか1
項に記載の方法。
【請求項10】
前記交通手段関連情報は、前記交通手段の固有識別コード、地理位置情報、速度情報、走行方向又は業務ニーズ種類のうちの一項又は複数項を含むことを特徴とする請求項1から4の何れか1
項に記載の方法。
【請求項11】
前記業務ニーズ種類は、必要データ種類、必要データ種類を報告するために係る範囲又は必要データ種類の報告頻度のうちの一項又は複数項を更に含み、
前記交通手段関連情報が業務ニーズ種類を含む場合、前記第一のエリアプラットフォームサブシステムから第一の地理エリアの中の、前記交通手段に関連する運転関連情報を受信することは、
前記業務ニーズ種類に基づいて第一のエリアプラットフォームサブシステムから第一の地理エリアの中の、前記交通手段に関連する運転関連情報を受信することを更に含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、都市名称、都市番号、都市に含まれる地理エリアリスト、地理エリアのサービスアドレス又は地理エリアの位置情報のうちの一項又は複数項を含むことを特徴とする請求項1から4の何れか1
項に記載の方法。
【請求項13】
無線送受信モジュールを介して交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムから
第一の情報を受信するように配置されるエリア情報受信モジュールであって、前記第一の情報は、前記交通手段の位置する第一の地理エリア
の運転関連情報を管理する第一のエリアプラットフォームサブシステム
に関連する情報を含み、前記機器プラットフォームサブシステムは、前記交通手段のメーカーが前記交通手段にネットワーク接続サービスを提供するシステムである、エリア情報受信モジュールと、
前記機器プラットフォームサブシステムを介して前記第一のエリアプラットフォームサブシステムに前記交通手段の交通手段関連情報を含む第二の情報を送信するように配置されている第一の交通手段関連情報送信モジュールと、
前記機器プラットフォームサブシステムを介して前記第一のエリアプラットフォームサブシステムから前記第一の地理エリアの中の、前記交通手段に関連する運転関連情報を受信
するように配置される運転関連情報受信モジュールであって、前記交通手段に関連する運転関連情報は、前記交通手段の前記第一の地理エリアにおける運転制御に用いら
れ、前記交通手段関連情報に基づいて確定され
る、運転関連情報受信モジュールとを含むことを特徴とする運転制御用
の装置。
【請求項14】
前記交通手段において、
前記機器プラットフォームサブシステムを介して前記第一のエリアプラットフォームサブシステムに、前記第一のエリアプラットフォームサブシステムが前記交通手段関連情報に基づいて前記交通手段に対して認証を行うように要求するため
の認証要求を送信するように配置されている認証要求送信モジュールと、
前記交通手段と前記第一のエリアプラットフォームサブシステムの間の通信に用いられる権利付与情報を含む第三の情報を受信するように配置されている権利付与情報受信モジュールとを更に含むことを特徴とする請求項
13に記載の装置。
【請求項15】
前記認証要求送信モジュールは、前記機器プラットフォームサブシステムを介して前記第一のエリアプラットフォームサブシステムに前記認証要求を送信す
るように配置されていることを特徴とする請求項
14に記載の装置。
【請求項16】
前記権利付与情報受信モジュールは、前記機器プラットフォームサブシステムを介して前記第一のエリアプラットフォームサブシステムから前記第三の情報を受信す
る、ように配置されていることを特徴とする請求項
14に記載の装置。
【請求項17】
前記第一の情報を受信する前に、前記機器プラットフォームサブシステムに、前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる交通手段関連情報を含む第四の情報を送信するように配置されている第二の交通手段関連情報送信モジュールを更に含むことを特徴とする請求項
13から
16の何れか1
項に記載の装置。
【請求項18】
前記第四の情報の中の交通手段関連情報は、更に前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報に対する要求の一部として前記機器プラットフォームサブシステムにより中央プラットフォームサブシステムに転送することにより、前記中央プラットフォームサブシステムが前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定することを特徴とする請求項
17に記載の装置。
【請求項19】
前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、前記機器プラットフォームサブシステムにより、前記第四の情報の中の交通手段関連情報に基づき、中央プラットフォームサブシステムが第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報に対する前記機器プラットフォームサブシステムの要求に応答して送信したエリアプラットフォームサブシステム関連情報リストの中から確定することを特徴とする請求項
17に記載の装置。
【請求項20】
前記運転関連情報は
、前記第一のエリアプラットフォームサブシステム
によって前記第一の地理エリアの付近に設けられる路側サブシステムから取得され、
前記路側サブシステムは、感知装置のオリジナル感知情報に基づいて前記交通手段のための前記運転関連情報を生成することを特徴とする請求項
13から
16の何れか1
項に記載の装置。
【請求項21】
前記運転関連情報は、信号灯データ
、道路標識情報又は路側感知情報のうちの一項又は複数項を含むことを特徴とする請求項
13から
16の何れか1
項に記載の装置。
【請求項22】
前記交通手段関連情報は、前記交通手段の固有識別コード、地理位置情報、速度情報、走行方向又は業務ニーズ種類のうちの一項又は複数項を含むことを特徴とする請求項
13から
16の何れか1
項に記載の装置。
【請求項23】
前記業務ニーズ種類は、必要データ種類、必要データ種類を報告するために係る範囲又は必要データ種類の報告頻度のうちの一項又は複数項を更に含み、
前記交通手段関連情報が業務ニーズ種類を含む場合、前記運転関連情報受信モジュールは、前記業務ニーズ種類に基づいて第一の地理エリアの中の、前記交通手段に関連する前記運転関連情報を受信するように更に配置されていることを特徴とする請求項
22に記載の装置。
【請求項24】
前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、都市名称、都市番号、都市に含まれる地理エリアリスト、地理エリアのサービスアドレス又は地理エリアの位置情報のうちの一項又は複数項を含むことを特徴とする請求項
13から
16の何れか1
項に記載の装置。
【請求項25】
1つ又は複数のプロセッサと、
1つ又は複数のプログラムを記憶するために用いられる記憶装置とを含み、
前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されるとき、前記1つ又は複数のプロセッサに請求項1から12の何れか1
項に記載の方法を実現させることを特徴とする電子デバイス。
【請求項26】
請求項
25に記載の電子デバイスを含むことを特徴とする車両。
【請求項27】
前記交通手段に関連する前記運転関連情報に基づいて前記交通手段の前記第一の地理エリアにおける運転を自動的に制御する、請求項
25に記載の電子デバイスを含むことを特徴とする自動運転車。
【請求項28】
コンピュータプログラムを記憶しており、前記プログラムが実行されるとき、請求項1から12の何れか1
項に記載の方法を実現することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項29】
コンピュータプログラムであって、
プロセッサにより実行されると、請求項1から
12の何れか1
項に記載の方法を実現することを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施形態は、高度道路交通、自動運転、路車協調分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高度道路交通システム(ITS)は、斬新な技術として先進な科学技術を用い、係る道路、交通、人と環境等の要素を総合的に考慮することにより、知能化された交通管理を実現し、道路交通問題を解決する可能性及び希望を齎している。通信ネットワークの発展に伴い、特に、第5世代(5G)通信ネットワークの配置に伴い、異なる種類の車両(高レベルの自動運転車、通信能力を有するコネクテッドカー及び従来の大衆車を含む)に異なるサービスを提供するように、ITSは、「人―車―道路―クラウド」の協調通信及びインタラクティブをサポートすることが期待されている。よって、安全運転及び通行効率を高め、高度道路交通を実現する。現在、車両側、道路側とクラウド側の間の協調的インタラクティブを規範するための解決案が不足している。
【発明の概要】
【0003】
本願の実施形態は、運転制御用の技術案を提供する。
【0004】
本願の第一の側面においては、第一の地理エリアにある交通手段において、前記交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムから、第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む第一のエリアプラットフォームサブシステムの、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を含む第一の情報を受信することと、前記交通手段の交通手段関連情報を含む第二の情報を前記第一のエリアプラットフォームサブシステムに送信することと、前記第一のエリアプラットフォームサブシステムから前記第一の地理エリアの中の、前記交通手段に関連する運転関連情報を受信し、前記交通手段の、前記第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる前記交通手段に関連する前記運転関連情報は、前記交通手段関連情報に基づいて確定されることとを含む運転制御用方法を提供する。
【0005】
本願の第二の側面においては、前記第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む第一のエリアプラットフォームサブシステムにおいて、第一の地理エリアにある交通手段から前記交通手段の交通手段関連情報を含む第二の情報を受信することと、前記交通手段関連情報に基づいて前記第一の地理エリアの中の、前記交通手段に関連する運転関連情報を確定することと、前記交通手段の、前記第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる前記交通手段に関連する前記運転関連情報を前記交通手段に送信することとを含む運転制御補助用方法。
【0006】
本願の第三の側面においては、第一の地理エリアにある交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムにおいて、前記交通手段から交通手段関連情報を含む第四の情報を受信することと、前記第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む第一のエリアプラットフォームサブシステムの、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得する要求を中央プラットフォームサブシステムに送信することと、前記中央プラットフォームサブシステムから前記要求に応答して送信された第五の情報を受信することと、前記第五の情報に基づいて前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定することと、前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を含む第一の情報を前記交通手段に送信することにより、前記第一の地理エリアの中の、前記交通手段の前記第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる前記交通手段に関連する運転関連情報を取得することとを含む運転制御補助用方法を提供する。
【0007】
本願の第四の側面においては、中央プラットフォームサブシステムにおいて、第一の地理エリアにある交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムから、交通手段が所在する第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む第一のエリアプラットフォームサブシステムの、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得する要求を受信することと、前記要求に応答し、前記機器プラットフォームサブシステムが第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる第五の情報を、前記機器プラットフォームサブシステムに送信し、前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報が前記第一の地理エリアの中の、前記交通手段に関連する運転関連情報を取得するために用いられ、前記交通手段に関連する前記運転関連情報が前記交通手段の、前記第一の地理エリアの中の運転制御に用いられることとを含む運転制御補助用方法を提供する。
【0008】
本願の第五の側面においては、第一の地理エリアにある交通手段において、前記交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムから、前記第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む第一のエリアプラットフォームサブシステムの、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を含む第一の情報を受信するように配置されているエリア情報受信モジュールと、前記交通手段の交通手段関連情報を含む第二の情報を前記第一のエリアプラットフォームサブシステムに送信するように配置されている第一の交通手段関連情報送信モジュールと、前記第一のエリアプラットフォームサブシステムから、前記第一の地理エリアの中の、前記交通手段に関連する運転関連情報を受信し、前記交通手段の、前記第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる前記交通手段に関連する前記運転関連情報を、前記交通手段関連情報に基づいて確定するように配置されている運転関連情報受信モジュールとを含む運転制御用装置を提供する。
【0009】
本願の第六の側面においては、前記第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む第一のエリアプラットフォームサブシステムにおいて、第一の地理エリアにある交通手段から前記交通手段の交通手段関連情報を含む第二の情報を受信するように配置されている交通手段関連情報受信モジュールと、前記交通手段関連情報に基づいて前記第一の地理エリアの中の、前記交通手段に関連する運転関連情報を確定するように配置されている運転関連情報確定モジュールと、前記交通手段の、前記第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる前記交通手段に関連する前記運転関連情報を、前記交通手段に送信するように配置されている運転関連情報送信モジュールとを含む運転制御補助用装置を提供する。
【0010】
本願の第七の側面においては、第一の地理エリアにある交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムにおいては、前記交通手段から交通手段関連情報を含む第四の情報を受信するように配置されている交通手段関連情報受信モジュールと、前記第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む第一のエリアプラットフォームサブシステムの、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得する要求を、中央プラットフォームサブシステムに送信するように配置されているエリア情報要求送信モジュールと、前記中央プラットフォームサブシステムから前記要求に応答して送信された第五の情報を受信するように配置されている応答情報受信モジュールと、前記第五の情報に基づいて前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するように配置されているエリア情報確定モジュールと、前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を前記交通手段に送信することにより、前記第一の地理エリアの中の、前記交通手段の前記第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる前記交通手段に関連する運転関連情報を取得するように配置されているエリア情報送信モジュールとを含む運転制御補助用装置を提供する。
【0011】
本願の第八の側面においては、中央プラットフォームサブシステムにおいては、第一の地理エリアにある交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムから、交通手段の所在する第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む第一のエリアプラットフォームサブシステムの、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得する要求を受信するように配置されているエリア情報要求受信モジュールと、前記要求に応答し、前記機器プラットフォームサブシステムが第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる第五の情報を、前記機器プラットフォームサブシステムに送信し、前記第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報が前記第一の地理エリアの中の、前記交通手段に関連する運転関連情報を取得するために用いられ、前記交通手段に関連する前記運転関連情報が前記交通手段の、前記第一の地理エリアの中の運転制御に用いられるように配置されている応答情報送信モジュールとを含む運転制御補助用装置を提供する。
【0012】
本願の第九の側面においては、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを記憶するために用いられる記憶装置とを含む電子デバイスを提供する。前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されるとき、前記1つ又は複数のプロセッサに本願の第一側面による方法を実現させる。
【0013】
本願の第十の側面においては、本願の第九の側面による電子デバイスを含む車両を提供する。
【0014】
本願の第十一の側面においては、前記交通手段に関連する前記運転関連情報に基づいて前記交通手段の前記第一の地理エリアにおける運転を自動的に制御する、本願の第九側面による電子デバイスを含む自動運転車を提供する。
【0015】
本願の第十二の側面においては、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを記憶するために用いられる記憶装置とを含む電子デバイスを提供する。前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されるとき、前記1つ又は複数のプロセッサに本願の第二の側面による方法を実現させる。
【0016】
本願の第十三の側面においては、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを記憶するために用いられる記憶装置とを含む電子デバイスを提供する。前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されるとき、前記1つ又は複数のプロセッサに本願の第三の側面による方法を実現させる。
【0017】
本願の第十四の側面においては、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを記憶するために用いられる記憶装置とを含む電子デバイスを提供する。前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサにより実行されるとき、前記1つ又は複数のプロセッサに本願の第四の側面による方法を実現させる。
【0018】
本願の第十五の側面においては、コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記プログラムが実行されるとき、本願の第一の側面による方法を実現させる。
【0019】
本願の第十六の側面においては、コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記プログラムが実行されるとき、本願の第二の側面による方法を実現させる。
【0020】
本願の第十七の側面においては、コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記プログラムが実行されるとき、本願の第三の側面による方法を実現させる。
【0021】
本願の第十八の側面においては、コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記プログラムが実行されるとき、本願の第四の側面による方法を実現させる。
【0022】
本願の第十九の側面においては、第五の方面による装置を含み、路側サブシステムを更に含む運転制御システムを提供する。
【0023】
本願の第二十の側面においては、第九の側面による電子デバイス、第十の側面による車両又は第十一の側面による自動運転車のうちの何れか1つを含む運転制御システムを提供する。当該システムは、第十二の側面の電子デバイスを更に含む。当該システムは、路側サブシステムを更に含む。
【0024】
本願の第二十一の側面においては、コンピュータプログラムであって、プロセッサにより実行されると、第一~四の側面の何れかによる方法を実現させるコンピュータプログラムを提供する。
【0025】
本願の実施形態により、外部機器の補助により路車協調情報のセンター化処理を提供し、路車協調情報を受信することができない交通手段に対する運転制御機能を実現することにより、有効的な安全運転制御を実現することができる。故に、交通システム全体の高度道路制御を実現することができる。
【0026】
課題を解決するための手段に記載の内容は、本願の実施形態の肝心な点又は重要な特徴を制限せず、本願の範囲も制限するものではないことが理解されたい。本願の他の特徴は、以下の記載でより分かりやすく、理解しやすくなる。
以下、図面を参照しながら、詳しく説明することにより、本願のそれぞれの実施形態の上述及び他の特徴、メリット及び側面は、より明らかになる。図面においては、同じ又は類似する図面符号は、同じ又は類似する要素を表す。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本願の複数の実施形態がその中で実現できる例示環境の模式図を示している。
【
図2】本願の幾つかの実施形態による運転制御システムのブロック図を示している。
【
図3】本願の幾つかの実施形態による、エリアプラットフォームサブシステムに関連するアドホックネットワーク例示のブロック図を示している。
【
図4】本願の幾つかの実施形態による、交通手段、機器プラットフォームサブシステムとエリアプラットフォームサブシステムの間の信号図を示している。
【
図5】本願の幾つかの実施形態による、同一座標系における交通手段の進路角と路側計算モジュールの位置関係の模式図を示している。
【
図6】本願の幾つかの実施形態による、交通手段、機器プラットフォームサブシステムと中央プラットフォームサブシステムの間の信号図を示している。
【
図7A】本願の幾つかの実施形態による、交通手段、機器プラットフォームサブシステム及び/又はエリアプラットフォームサブシステムの間の信号図を示している。
【
図7B】本願の幾つかの実施形態による、交通手段、機器プラットフォームサブシステム及び/又はエリアプラットフォームサブシステムの間の信号図を示している。
【
図8】本願の幾つかの実施形態による、交通手段側の運転制御用方法のフローチャート図を示している。
【
図9】本願の幾つかの実施形態による、エリアプラットフォームサブシステム側の運転制御補助用方法のフローチャート図を示している。
【
図10】本願の幾つかの実施形態による、機器プラットフォームサブシステム側の運転制御補助用方法のフローチャート図を示している。
【
図11】本願の幾つかの実施形態による、中央プラットフォームサブシステム側の運転制御補助用方法のフローチャート図を示している。
【
図12】本願の幾つかの実施形態による、交通手段側の運転制御用装置の模式ブロック図を示している。
【
図13】本願の幾つかの実施形態による、エリアプラットフォームサブシステム側の運転制御補助用装置の模式ブロック図を示している。
【
図14】本願の幾つかの実施形態による、機器プラットフォームサブシステム側の運転制御補助用装置の模式ブロック図を示している。
【
図15】本願の幾つかの実施形態による、中央プラットフォームサブシステム側の運転制御補助用装置の模式ブロック図を示している。
【
図16】本願の複数の実施形態を実施することができるデバイスのブロック図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照しながら、本願の実施形態をより詳しく説明する。図面においては、本願の幾つかの実施形態を示しているが、本願は、様々な形で実現することができ、ここで説明した実施形態に限られると解釈すべきではなく、本願をよりはっきりと且つ完全に理解するためにこれらの実施形態を提供していることが理解されたい。本願の図面及び実施形態は、例示するものに過ぎず、本願の特許請求の範囲を制限しないことが理解されたい。
【0029】
本願の実施形態の記載においては、用語「含む」及びその類似する用語は、開放的な含みであり、即ち、「含むが、限らない」と理解すべきである。用語「基づく」は、「少なくとも部分的に基づく」と理解すべきである。用語「1つの実施形態」又は「当該実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と理解すべきである。用語「第一」、「第二」等は、異なる又は同じオブジェクトを表しても良い。後述は、他の明確な及び隠れた定義を含む可能性もある。
【0030】
上述したように、高度道路交通システム(ITS)においては、車両等のような交通手段に対する運転制御は、交通手段自身の環境感知能力及び通信能力と関係がある。現在、交通手段のネットワーク接続化が発展している。
【0031】
ネットワーク接続化の角度から見ると、伝統的なネットワーク接続補助情報インタラクティブ(例えば、ナビゲーション情報取得等)からネットワーク接続化協調意思決定及び制御(車車間、路車間が協調して車両に対して計画制御を行う)まで、交通手段のネットワーク接続化の次元は、主に車と車、道路と車、車とクラウド、車と人等の参加者の間の通信化のレベルに注目している。ネットワーク接続化のレベルが高ければ高いほど、交通手段間における共用できる情報がより完全である。しかしながら、現在の市場の既存の交通手段(例えば、車両)の多くは、ネットワーク接続化の機能を有しない又は最初期のネットワーク接続化の機能しか有しないので、ネットワーク接続化のレベルの低い交通手段もレベルの高いネットワーク接続化に参加することができるような方法を提供することで、交通システム全体の高度道路制御を実現する必要がある。
【0032】
従来の車と万物(Vehicle-to-everything)又は車載ネットワーク(V2X)の技術は、一般的には、道路に路側デバイスを配置し、路側デバイスの路側ユニット(RSU)を介して交通手段の車載ユニット(OBU)とV2X情報のインタラクティブを行うことにより、感知情報、制御情報、意思決定計画情報等のような様々な運転関連情報を提供し、交通手段の運転制御機能を実現する。言い換えれば、V2X技術は、RSU及びOBUの通信により様々な運転制御サービスを実現するので、交通手段は、RSUからV2X情報を受信するために、OBUを設置する必要がある。しかしながら、現在、RSU及び他のインフラストラクチャーの設置は、大規模で行っているが、OBUの普及率が依然として非常に低く、沢山の既存の交通手段は、OBUが設置されておらず、RSUからV2X情報を受信することができない。このような場合、路車間通信だけに頼っては、大量の路側情報が速やかに交通手段にシンクロナイズされることができないことを招いてしまう。
【0033】
本願の実施形態により、改良された運転制御案を提供する。当該技術案は、路車協調情報に対してセンター化処理した後に交通手段にプッシュすることを実現したる。路車協調情報は、V2Xに基づく基準化の情報であっても良い。具体的には、中央プラットフォームサブシステムは、交通手段関連情報に基づいて交通手段の現在の走行エリアに関連するエリアプラットフォームサブシステム関連情報を送り出し、交通手段は、交通手段関連情報を、関連するエリアプラットフォームサブシステムに送信し、エリアプラットフォームサブシステムは、交通手段関連情報に基づいて運転関連情報を交通手段に送信することにより、交通手段の、当該エリアにおける運転を制御する。故に、交通システム全体の高度道路制御を実現する。
【0034】
以下、図面を参照しながら、本願の実施形態を詳しく説明する。
【0035】
<例示する環境>
図1は、本願の複数の実施形態がその中で実現できる例示交通環境100の模式図を示している。当該例示環境100は、1つ又は複数の交通手段130-1、130-2、・・・・・・、130-Nを含む。説明の便利上、交通手段130-1、130-2、・・・・・・、130-Nは、交通手段130と総称しても良く、交通手段130と単独に称しても良い。本文に用いられているように、交通手段とは、人及び/又は物を載せることができ、移動可能な任意の種類の手段を指す。
図1及び本文の他の図面及び説明においては、交通手段130は、車両として図示されている。車両は、モータービークル又はエンジンのない車両であっても良く、その例示は、乗用車、セダン、トラック、バス、電気自動車、オートバイ、自転車等々を含むが、これらに限らない。しかしながら、車両は、交通手段の1つの例示に過ぎないことが理解されたい。本願の実施形態は、船、電車、飛行機等のような車両以外の他の交通手段にも同様に適用できる。
【0036】
環境100の中の1つ又は複数の交通手段130は、一定の自動運転能力を有する交通手段であっても良く、無人運転交通手段とも言われる。当然ながら、環境100の中の他の1つ又は幾つかの交通手段130は、自動運転能力を有しない交通手段であっても良く、運転補助能力だけを有しても良い。このような交通手段は、運転手により制御することができる。1つ又は幾つかの交通手段130の中の集積デバイス又はリムーバブルデバイスは、1つ又は複数の通信技術に基づいて他のデバイスと通信する能力を有しても良く、例えば、車と車(V2V)技術、車とインフラストラクチャー設備(V2I)技術、車とネットワーク(V2N)、車と万物又は車載ネットワーク(V2X)の技術又は任意の他の通信技術により、他の交通手段又は他のデバイスと通信する。
【0037】
交通手段130は、その自身の位置を確定するために、位置決め装置を設置しても良く、当該位置決め装置は、例えば、レーザーポイントクラウドデータの位置決め技術、全地球測位システム(GPS)技術、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)技術、北斗ナビゲーションシステム技術、ガリレオ測位システム(Galileo)技術、準天頂衛星システム(QAZZ)技術、基地局測位技術、Wi-Fi測位技術等の中の任意の一種類に基づいて実現することができる。
【0038】
交通手段130の他、環境100においては、動物、植物105-1、人105-2、交通インフラストラクチャー設備等の移動可能又は移動不可能な物体のような、他の物体が存在する可能性もある。交通インフラストラクチャー設備は、交通信号灯120、交通標識(示されておらず)、街灯、交通信号機等のような、交通通行を案内する及び交通規則を指示するために用いられる物体を含む。交通手段の外部の物体は、車外物体105と総称する。
【0039】
環境100においては、交通手段130に対する運転制御システム110を更に配置している。運転制御システム110は、交通手段130の、環境100の中の運転を少なくとも制御するように配置されている。それぞれの交通手段130-1、130-2、・・・・・・、130-Nは、相応する無線送受信モジュール132-1、132-2、・・・・・・、132-Nを有することができるので、交通手段130と外部機器の信号通信を実現することができる。説明の便利上、無線送受信モジュール132-1、132-2、・・・・・・、132-Nは、無線送受信モジュール132と総称しても良く、無線送受信モジュール132と単独に称しても良い。運転制御システム110は、交通手段130の無線送受信モジュール132により、交通手段130と通信を行うことができる。交通手段130は、相応する情報を取得し、取得された情報に基づいて交通手段130の運転制御を行うために、運転制御システム110との通信をサポートすることができる。交通手段130は、関連情報を表示するために、表示部材(例えば、中央制御スクリーン)を有しても良い。無線送受信モジュール132は、運転制御システム110に交通手段130に関連する情報を伝送することもでき、例えば、交通手段130の地理位置情報、交通手段の固有識別コード、交通手段130の上の感知デバイス(あれば)により集められた感知データ又は交通手段130の上の計算ユニット(あれば)による感知データの処理結果等である。本願の実施形態は、運転制御システム110及び無線送受信モジュール132により、様々なインテリジェント化レベル及びネットワーク接続化レベルを有する交通手段の一部又は全部に対する運転制御をサポートすることができる。無線送受信モジュール132は、交通手段130自身の集積されたモジュールであっても良く、交通手段130の運転手が携帯するポータブル無線通信機器(例えば、携帯電話、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナルナビゲーション機器、パーソナルディジタルアシスタント(PDA)等)であっても良く、これらは、外部機器とのネットワーク通信を提供することができ、例えば、セルラーネットワークによる通信である。
【0040】
図1に示されている設備及び物体は、例示するものに過ぎない。異なる環境に現れる物体の種類、数及び相対的な配置等は、変わる可能性がある。本願の範囲は、この面では制限されない。例えば、環境100においては、他の地理位置を監視測定するのに用いられるために、路側に配置される路側デバイス及び感知デバイスをより多く有しても良い。本願の実施形態は、複数のリモートデバイスに係っても良く、リモートデバイスに係らなくても良い。
【0041】
<例示運転制御システム>
図2は、本願の幾つかの実施形態による
図1の運転制御システム110の模式ブロック図を示している。
図2は、運転制御システム110とインタラクティブする、交通手段130上の無線送受信モジュール132を更に示している。運転制御システム110は、1つ又は複数のエリアプラットフォームサブシステム240及び1つ又は複数の路側サブシステム220を含み、これらのサブシステムは、交通手段130の運転に対する感知、意思決定及び/又は協調制御を提供するように配置されている。運転制御システム110は、運転制御システム110の中のそれぞれのサブシステムを集中制御及び管理するために用いられる中央プラットフォームサブシステム210を更に含むことができる。中央プラットフォームサブシステム210は、中心プラットフォーム、中央プラットフォーム又は集中プラットフォーム等と称されても良い。代替的又は追加的に、運転制御システム110は、1つ又は複数の機器プラットフォームサブシステム230(例えば、オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング(OEM))クラウド)を更に含んでも良い。代替的又は追加的に、運転制御システム110は、サードパーティ情報発布システム250(例えば、交通管制プラットフォーム等)を更に含んでも良い。エリアプラットフォームサブシステムは、クラウド制御プラットフォーム、路車協調管理プラットフォーム、中心サブシステム、エッジ計算プラットフォーム、クラウド計算プラットフォームと称される場合がある。
【0042】
実際の配置においては、通常、地理エリアに従って配置し、都市を、異なる地理範囲を有する1つ又は複数の地理エリアに区画することができ、例えば、地理エリアは、1つの都市、1つの道路セグメント等であっても良い。中央プラットフォームサブシステム210は、全ての都市の地理エリアに対して地理範囲に基づいて管理することができるが、エリアプラットフォームサブシステム240は、1つの都市又は1つの都市の中の一部の地理エリアと関連付けても良く、言い換えれば、1つの都市は、1つ又は複数のエリアプラットフォームサブシステム240を有しても良い。故に、中央プラットフォームサブシステム210は、複数のエリアプラットフォームサブシステム240と関連付けている。中央プラットフォームサブシステム210は、1つ又は複数のエリアプラットフォームサブシステム240に関連する情報を管理することができ、例えば、エリアプラットフォームサブシステム240に関連する都市名称、都市番号、エリアプラットフォームサブシステム240と関連する地理エリアリスト、地理エリアサービスアドレス、地理エリア範囲等である。エリアプラットフォームサブシステム240に関連する情報は、手動入力しても良く、エリアプラットフォームサブシステム240が自ら進んで中央プラットフォームサブシステム210に登録しても良い。中央プラットフォームサブシステム210は、交通手段130の、所在する都市及び都市の中の地理エリアを検出することができる。中央プラットフォームサブシステム210が交通手段130の、所在する都市及び都市の中の地理エリアを検出できた場合、交通手段130に交通手段130の、所在する都市及び都市の中の地理エリアと関連するエリアプラットフォームサブシステム240関連情報を(例えば、交通手段130と関連する機器プラットフォームサブシステム230を介して)通知することができる。従って、交通手段130は、直接的に又は交通手段130と関連する機器プラットフォームサブシステム230を介して交通手段130の所在する地理エリアと関連するエリアプラットフォームサブシステム240と通信することができる。例えば、
図2においては、無線送受信モジュール132-1とエリアプラットフォームサブシステム240の間に接続を確立している。
【0043】
運転制御システム110の中の機器プラットフォームサブシステム230は、交通手段130のメーカーが交通手段130に提供するネットワークシステムであっても良く、例えば、オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング(OEM)クラウドである。異なるブランドのメーカーは、異なるOEMクラウドを提供することにより、自分のブランドの交通手段130に様々なネットワーキングサービスを提供する。機器プラットフォームサブシステム230は、無線送受信モジュール132を介して相応する交通手段130と通信し、交通手段130から交通手段130の交通手段関連情報を受信することができる。機器プラットフォームサブシステム230は、中央プラットフォームサブシステム210との通信を更に有しても良い。機器プラットフォームサブシステム230と中央プラットフォームサブシステム210の通信は、有線又は無線のネットワーク通信により行われても良い。中央プラットフォームサブシステム210との通信により、機器プラットフォームサブシステム230は、エリアプラットフォームサブシステム240に関連する情報を取得することができる。機器プラットフォームサブシステム230は、交通手段130の交通手段関連情報に基づき、交通手段130の、所在する都市及び都市の中の地理エリアと関連するエリアプラットフォームサブシステム240に関連する情報を確定することができる。代替的又は追加的に、機器プラットフォームサブシステム230は、交通手段130の、対応する都市又は都市の中の地理エリアにおける登録及び権利付与認証を提供するために、関連するエリアプラットフォームサブシステム240と通信することもできる。
【0044】
路側サブシステム220は、主に交通手段130が走行及び/又は駐車する地理エリアの付近に配置され、例えば、一定の間隔で道路の両側に配置されても良く、交通手段130が現れる可能性のある位置と所定の距離を有しても良い。故に、1つの地理エリアは、異なる数の路側サブシステム220に関連しても良く、エリアプラットフォームサブシステム240は、複数の路側サブシステム220に関連しても良い。
【0045】
路側サブシステム220は、1つ又は複数の路側計算モジュール222、1つ又は複数の感知装置224及び1つ又は複数の信号機228を含んでも良い。信号機228は、信号灯の信号を発生することにより、信号灯で交通信号を表示することができる。代替的又は追加的に、路側計算モジュール222は、1つ又は複数のRSU226を更に含んでも良く、交通手段130に設置されているOBU(あれば)と直接的な通信を提供することができ、例えば、モノのインターネット(V2X)プロトコルに基づく直通通信であっても良い。しかし、交通手段130にOBUが設置されていない場合、交通手段130は、RUS226により路車協調情報を受信することができない。
【0046】
RSU226は、通信能力を有するデバイスである。RSU226は、OBUとの直接的な通信を提供することができ、例えば、モノのインターネット(V2X)プロトコルに基づく直通通信であっても良い。代替的又は追加的に、RSU226は、中央プラットフォームサブシステム210とのネットワーク通信を更に提供することができ、例えば、セルラーネットワークによる通信である。
【0047】
感知装置224は、交通手段130の所在する環境100を監視測定するように配置されている。例えば、感知装置224は、感知範囲内の環境100の道路交通状態、道路自然状況、天気状況等に対して感知し、感知データを路側計算モジュール222に入力するように配置することができる。感知装置224は、交通手段130が走行する及び/又は駐車するエリアの付近に配置することができる。感知能力により、感知装置224の感知範囲に限りがある。幾つかの場合においては、複数の隣接に設置する感知装置224の感知範囲は、重なる部分を有しても良い。必要に応じ、感知装置224は、路側、路面上に配置されても良く、一定の高さで配置されても良く、例えば、サポートロッドによりある高さに固定される。幾つかの例においては、感知装置224を特定の位置に固定するだけではなく、移動可能な感知装置224を更に設置しても良く、例えば、移動可能な感知サイト等である。
【0048】
感知装置224は、1つ又は複数のセンサーユニットを含んでも良く、これらのセンサーユニットは、同じ種類又は異なる種類であっても良く、感知範囲の同一位置又は異なる位置に分布しても良い。感知装置224のセンサーユニットの例は、画像センサー(例えば、カメラ)、レーザーレーダー、ミリ波レーダー、赤外線センサー、位置決めセンサー、光センサー、圧力センサー、温度センサー、湿度センサー、風速センサー、風向センサー、空気質センサー等を含むが、これらに限らない。画像センサーは、画像情報を収集することができる。レーザーレーダーおよびミリ波レーダーは、レーザーポイントクラウドデータを収集することができる。赤外線センサーは、赤外線を使用して環境中の環境状況を検出することができる。位置決めセンサーは、物体の位置情報を収集することができる。光センサーは、環境の中の光強度を示す測定値を収集することができる。圧力、温度、湿度センサーは、それぞれ圧力、温度及び湿度を示す測定値を収集することができる。風速センサーと風向センサーは、それぞれ風速、風向を示す測定値を収集することができる。空気質センサーは、空気質に関連するいくつかの指標を収集することができ、例えば、空気の中の酸素の濃度、二酸化炭素の濃度、ほこりの濃度、汚染物質の濃度等である。以上においては、センサーユニットの幾つかの例のみが挙げられている。実際のニーズに応じて、その他の種類のセンサーがあっても良い。
【0049】
路側計算モジュール222は、計算機能を提供し、特に交通手段130に関連する情報に対する計算機能を提供するように配置されている。路側計算モジュール222は、1つ又は複数のプロセッサ、処理装置、汎用コンピュータ等のような、計算能力を有する任意のデバイスであっても良い。路側計算モジュール222は、1つ又は複数の感知装置224からのオリジナル感知データを取得するように配置することができる。路側計算モジュール222と感知装置224のデータ伝送は、有線回路に基づいて行われても良く、無線通信接続に基づいて行われても良い。路側計算モジュール222は、感知装置224からの感知情報を処理し、感知情報に基づいて運転手段130に対する運転関連情報を生成するようにさらに配置されても良い。
【0050】
運転関連情報は、交通手段130の周囲の環境感知結果を示す感知情報、運転時の交通手段130の意思決定計画を示す意思決定計画情報及び運転時の交通手段130の具体的な運転操作を示す制御情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。順番から分かるように、これらの3つの種類の情報により示される情報は、それぞれ前の1つの種類の情報に含まれるインフォメーションに頼っている。例えば、環境感知結果は、感知装置224の感知情報に基づくものであり、意思決定計画は、少なくとも環境感知結果に基づくものであり、制御情報は、通常、意思決定計画または環境感知結果に基づくものである。路側計算モジュール122の計算能力および配置により、路側計算モジュール222は、感知装置224の感知情報に基づいて1つまたは複数のレベルの計算を実行することで、交通手段130に対する感知情報、意思決定計画情報及び/又は制御情報を確定することができる。路側計算モジュール122によって確定された運転関連情報は、必要に応じて他の計算デバイスにより更に処理することができる。
【0051】
幾つかの実施形態においては、路側計算モジュール222は、データ融合と障害物感知等のアルゴリズムにより、交通手段130に関連する環境感知結果を確定し、感知情報を生成することができる。例えば、路側計算モジュール122は、オリジナル感知情報に対して直接的な障害物感知処理及び/又は更なるセマンティックレベル感知処理を実行することができる。障害物感知は、道路上の障害物のサイズ、形状、速度等を識別することを含み、セマンティックレベル感知処理は、障害物感知結果に基づいて、道路上のゾンビ車両(放棄されて動かない車両)に対する判断や道路上の特殊な車両に対する判断等のような、道路状況を確定することを更に含む。
【0052】
感知情報のソース及び具体的な内容により、感知情報は、環境100及び/又は環境100の中の交通手段130の1つ又は複数の他の方面に関連する指示情報を含んでも良い。幾つかの実施形態においては、感知情報は、障害物の種類、位置情報、速度情報、方向情報、物理的外観記述情報、過去の軌跡及び予測された軌跡のうちの少なくとも1つを示すための、環境100に存在する障害物に関連する情報、道路の路面の物理的状態及び道路の構造化情報のうちの少なくとも1つを示すための、環境100における道路の物理的状況に関連する情報、道路上の信号灯状態及び交通標識のうちの少なくとも1つを示すための、環境100の中の交通設備に関連する情報、道路及び/又は道路の中の車線に関連する車線標識、交通量及び交通事件のうちの少なくとも1つを示すための、環境100の中の道路交通状況に関連する情報及び環境100中の気象状況に関連する情報の中の1つ又は複数の情報を含んでも良い。幾つかの実施形態においては、感知情報は、交通手段130の位置決めに関連する補助情報、交通手段130の故障に対する診断情報、交通手段130の中のソフトウェアシステムに関連する情報及び/又は時間情報を更に含んでも良い。以上においては、感知情報に含まれる内容の幾つかの例を挙げたが、感知情報は、他の内容を更に含んでも良く、より少ない又はより多い内容を含んでも良いことを理解すべきである。
【0053】
意思決定計画情報は、意思決定が適用される走行道路の指示、意思決定計画の開始時間情報及び/又は終了時間情報、意思決定計画の開始位置情報及び/又は終点位置情報、意思決定計画の対象となる交通手段の標識、交通手段の運転行為に関連する意思決定情報、交通手段の運転行動に関連する意思決定情報、経路計画の軌跡点情報、経路計画の軌跡点に到着する予想時間、意思決定計画に係る他の交通手段に関連する情報、地図情報及び時間情報等のうちの1つ又は複数の情報を含んでも良い。地図情報は、例えば、地図の標識、地図の更新方法、更新される地図のエリア及び位置情報のうちの少なくとも1つを指示することができる。地図の標識は、例えば、地図のバージョン番号、地図の更新頻度等を含んでも良い。地図の更新方法は、例えば、地図の更新ソース(リモートデバイス又は他の外部ソースから)、更新リンク、更新時間等を指示することができる。以上においては、意思決定計画情報に含まれる内容の幾つかの例を挙げたが、意思決定計画情報は、他の内容を更に含んでも良く、より少ない又はより多い内容を含んでも良いことを理解すべきである。
【0054】
制御情報は、交通手段130の動きに関連する運動学制御情報、交通手段130の動力システム、伝達システム、ブレーキシステム及びステアリングシステムのうちの少なくとも1つに関連する動力学制御情報、交通手段130の中の搭乗者の搭乗体験に関連する制御情報、交通手段130の交通警報システムに関連する制御情報及び時間情報のうちの1つ又は複数の情報を含んでも良い。以上においては、制御情報に含まれる内容の幾つかの例を挙げたが、制御情報は、他の内容を更に含んでも良く、より少ない又はより多い内容を含んでも良いことを理解すべきである。
【0055】
路側サブシステム220は、エリアプラットフォームサブシステム240と通信することができる。路側サブシステム220とエリアプラットフォームサブシステム240との間の通信は、有線又は無線のネットワーク通信により行うことができる。上述したように、複数の路側サブシステム220は、エリアプラットフォームサブシステム240と関連付けることができるので、エリアプラットフォームサブシステム240との通信により、路側サブシステム220は、運転関連情報(例えば、感知情報)を、関連付けられたエリアプラットフォームサブシステム240に渡すことができる。また、路側サブシステム220は、関連付けられたエリアプラットフォームサブシステム240からの制御信号、情報、データ等を受信することもできる。路側サブシステム220は、エリアプラットフォームサブシステム240の制御に基づき、RSU250により、相応する情報を、交通手段130に設置されたOBU(あれば)に転送することもできる。
【0056】
運転制御システム110の中のエリアプラットフォームサブシステム240は、1つまたは複数の路側サブシステム220と通信し、関連する複数の路側サブシステム220の地理位置情報を維持することができる。エリアプラットフォームサブシステム240は、関連する路側サブシステム220から運転関連情報を受信することができる。追加的または代替的に、エリアプラットフォームサブシステム240は、サードパーティ情報発布システム250から運転関連情報を受信することができる。エリアプラットフォームサブシステム240は、それに関連する地理エリアに入った交通手段130と通信し、無線送受信装置132を介して交通手段130から交通手段関連情報を受信することができ、例えば、交通手段130の固有識別コード、地理位置情報、速度情報、走行方向又は業務ニーズ種類等である。交通手段130が走行してエリアプラットフォームサブシステム240と関連する地理エリアの中に入ったとき、エリアプラットフォームサブシステム240は、交通手段130に関連する運転関連情報を交通手段130に送信することができる。エリアプラットフォームサブシステム240は、エリア計算モジュール242、運転関連情報維持モジュール244、登録モジュール246及び権利付与認証モジュール248を含んでも良い。
【0057】
サードパーティ情報発布システム250は、エリアプラットフォームサブシステム240と通信し、エリアプラットフォームサブシステム240に交通手段130に対する運転関連情報を送信することができる。サードパーティ情報発布システム250から受信される運転関連情報は、例えば、感知情報に関連する情報を含んでも良いが、感知装置の感知情報により確定されたものではなく、サードパーティ情報発布システム250により生成されたものである可能性がある。幾つかの例にいては、これらの運転関連情報は、例えば、交通管制部署による一時的な道路閉鎖の通知を含んでも良く、これは、道路の通行可能な状態に関する情報である。運転関連情報は、道路速度制限の一時的な調整、緊急告知等を含んでも良い。
【0058】
登録モジュール246は、交通手段130に対する登録を提供することができ、機器プラットフォームサービスサブシステム230から認証要求を受信することができる。登録モジュール246は、交通手段130関連情報(例えば、製造業者の固有識別コード、ブランド、車のナンバー、ネットワーキングモード、自動運転レベル等)に基づいて交通手段130を登録することができ、例えば、交通手段130関連情報を記憶する。幾つかの実施形態においては、登録モジュール246は、登録が成功したかどうか、エラー情報等の内容のような、登録結果を返すこともできる。
【0059】
権利付与認証モジュール248は、交通手段130に対して権利付与認証を行い、権利付与コード又はトークン等のような、交通手段130に対応する権利付与情報を生成することができる。権利付与情報は、交通手段130に渡すことができる。続いて、交通手段130における無線送受信装置132は、当該権利付与情報を用いてエリアプラットフォームサブシステム240にデータを送信し、エリアプラットフォームサブシステム240からデータを受信することができる。幾つかの実施形態においては、権利付与認証モジュール248は、権利付与情報を暗号化し、暗号化された権利付与情報を暗号化キーとともに交通手段130に送信することができる。幾つかの実施形態においては、権利付与情報は、有効な時間を有することができ、有効な時間に達する前に、新しい権利付与情報を新たに要求する必要がある。幾つかの実施形態においては、権利付与認証モジュール248は、認証が成功したかどうか、エラー情報等の内容のような、権利付与認証結果を返すこともできる。
【0060】
上述したように、エリアプラットフォームサブシステム240は、関連する路側サブシステム220及びサードパーティ情報発布システム250から運転関連情報を受信することができる。運転関連情報維持モジュール244は、関連する路側サブシステム220及びサードパーティ情報発布システム250にそれぞれ対応する運転関連情報を記憶することができる。
【0061】
エリア計算モジュール242は、計算機能を提供し、特に、交通手段130に関連する運転関連情報のための計算機能を提供するように配置されている。幾つかの実施形態においては、エリア計算モジュール242は、路側サブシステム220からの運転関連情報を処理し、交通手段130の交通手段関連情報に基づき、エリアプラットフォームサブシステム240と関連する複数の路側サブシステム220から交通手段130の所在する地理エリアと関連する路側サブシステム220を確定するように配置されても良い。エリア計算モジュール242は、運転関連情報維持モジュール244において維持されている、異なる路側サブシステム220からの運転関連情報の中から、交通手段130の所在する位置エリアに関連する運転関連情報を確定することができ、例えば、感知情報、意思決定計画情報及び/又は制御情報等である。次に、エリア計算モジュール242は、確定された、交通手段130の所在する地理エリアに関連する運転関連情報を交通手段130に送信することができる。代替的または追加的に、交通手段130は、車両であっても良く、車両の中の運転手は、交通手段130に関連する運転関連情報に基づき、交通手段130の所在する地理エリアにおける運転を制御することができる。代替的または追加的に、交通手段130は、自動運転車であっても良く、当該自動運転車は、交通手段130に関連する運転関連情報に基づき、交通手段130の所在する地理エリアにおける運転を自動的に制御することができる。
【0062】
エリア計算モジュール242は、エッジ計算ノードと呼ばれることもあり、これは、サーバー、大規模サーバー、エッジサーバー等のネットワークノード、仮想マシン(VM)等のクラウド計算デバイス及び計算能力を提供する他の任意のデバイスであっても良い。クラウド環境においては、リモートデバイスは、クラウドデバイスと呼ばれることもある。幾つかの実施形態においては、路側計算モジュール222に比べ、エリア計算モジュール242は、より強力な計算機能及び/又はコアネットワークへのより便利なアクセスを提供することができる。従って、エリア計算モジュール242は、より広い地理範囲の感知情報の融合をサポートすることができる。エリア計算モジュール242は、道路セグメントレベルに対して配置することができ、例えば、1つの道路セグメントのエッジ計算器室に配置することができる。
【0063】
以上においては、中央プラットフォームサブシステム210とインタラクティブするエリアプラットフォームサブシステム240、路側サブシステム220及び機器プラットフォームサブシステム230を説明した。路側サブシステム220、エリアプラットフォームサブシステム240及び機器プラットフォームサブシステム230のそれぞれは、小さなローカルエリアネットワークと見なすことができる。路側サブシステム220及びエリアプラットフォームサブシステム240は、環境100の特定地理範囲に対して環境感知を行い、感知情報に基づいて計算することにより、ローカルの運転制御を実現する。エリアプラットフォームサブシステム240は、対応する都市における交通手段130の登録及び権利付与認証も担当する。
【0064】
運転制御システム110においては、中央プラットフォームサブシステム210とインタラクティブする1つ又は複数の路側サブシステム220及び1つ又は複数のエリアサブシステム240が存在しても良い。中央プラットフォームサブシステム210は、クラウド機能を提供すると見なすことができ、複数の道路セグメント、複数のエリア、ひいては都市全体又はより広い地理範囲における交通手段130の運転制御に関連する多次元情報を取得することができ、例えば、環境感知、突発的な事件等である。グローバルの道路ネットワーク情報を把握することにより、中央プラットフォームサブシステム210は、より多くの、グローバル情報に基づくことによって拡張された機能を提供することができる。
例示するネットワーキングモード
【0065】
運転制御システム110においては、1つ又は複数の機器プラットフォームサブシステム230、1つ又は複数の路側サブシステム220及び1つ又は複数のエリアプラットフォームサブシステム240を分布させることができ、これらのエリアプラットフォームサブシステム240は、選択的に機器プラットフォームサブシステム230を介して中央プラットフォームサブシステム210とインタラクティブすることができる。
【0066】
図3は、路側サブシステム220に関連するネットワーキングの例を示している。
図3に示されるネットワーキングの例300においては、中央プラットフォームサブシステム210は、ネットワーク310を介して機器プラットフォームサブシステム230(それぞれは、230-1、230-2、・・・・・、230-Lとして表される)と通信することができるが、機器プラットフォームサブシステム230は、選択的にネットワーク320を介して複数のエリアプラットフォームサブシステム240(それぞれは、240-1、240-2、・・・・・、240-Nとして表される)と通信することができる。後述においては、機器プラットフォームサブシステム230-1とエリアプラットフォームサブシステム240-1の間の通信を例として挙げる。例えば、機器プラットフォームサブシステム230は、交通手段130の交通手段関連情報に基づき、交通手段130に関連する機器プラットフォームサブシステム230-1を介して、交通手段130の所在する地理エリアに関連するエリアプラットフォームサブシステム240-1(説明の便宜上、「第一のエリアプラットフォームサブシステム」とも呼ばれる)と通信することができる。複数のエリアプラットフォームサブシステム240は、ネットワーク330を介して複数の路側サブシステム220(それぞれは、220-1、・・・・・、220-Kとして示される)と通信することができ、それぞれの路側サブシステム220は、1つ又は複数の路側計算モジュール222、1つ又は複数のセンサー装置224及び1つのRSU226を含む。ここでは、L、N、Kは、1以上の整数である。
【0067】
通常、路側サブシステム220の中のネットワーキングモードは、路側計算モジュール222、感知装置224及びRSU226の数により決められても良く、路側計算モジュール122の計算能力、RSU226によってサポートされる通信範囲及び/又は感知装置224によってサポートされる感知範囲により決められても良い。様々な路側サブシステムのネットワーキングモードがある。モード1においては、路側計算モジュール222-11に加え、路側サブシステム220-1は、単一の感知装置224-11と単一のRSU226-1を含み、どちらも路側計算モジュール222-11と通信可能に結合されている。路側計算モジュール240-K1に加え、路側サブシステム220-Kは、単一の感知装置260-K1と単一のRSU250-Kを含み、どちらも路側計算モジュール240-K1と通信可能に結合されている。このようなネットワーキングモードの特徴は、感知装置224の感知範囲の制限により路側サブシステム220を配置することである。例えば、感知装置224の感知範囲が150mである場合、路側サブシステム220は、交通手段130が走行している道路において150mごとに配置される。モード2においては、路側計算モジュール222-11は、複数の感知装置224-11、・・・・・、224-1Mに接続することができ、路側計算モジュール222-K1は、複数の感知装置224-K1、・・・・・、224-KM等に接続することができる。ここでは、Mは、1以上の整数である。当該ネットワーキングモードの特徴は、RSU226の通信能力と路側計算モジュール222の計算リソースを十分に活用することができることである。従って、仮に、RSU226によってサポートされる通信範囲が500mであり、感知装置224の感知範囲が150mであるとすれば、それぞれの路側計算モジュール222は、3つの連続する感知装置224の感知情報の処理をサポートすることができ、交通手段130が走行する道路において500mごとに1つの路側計算モジュール220を設置することができる。それぞれの路側計算モジュール222に接続される感知装置の数は、異なっても良いことに留意されたい。モート3においては、路側サブシステム220-1は、単一のRSU226-1、複数の路側計算モジュール222-11・・・・・、222-1M及びこれらの路側計算モジュールにそれぞれ接続される感知装置224-11、・・・・・、224-1Mを含み、路側サブシステム220-Kは、単一のRSU226-K、複数の路側計算モジュール222-K1、・・・・・、222-KM及びこれらの路側計算モジュールにそれぞれ接続される感知装置224-K1、・・・・・、224-KMを含む。このようなネットワーキングモードにおいては、RSUと路側計算モジュール222は、1:1の関係ではない。これは、RSU226の通信能力を最大限に活用することができる。モード4は、モード3と類似するが、それぞれの路側計算モジュール222が複数の感知装置224に接続することができることによって、複数の感知装置226からの感知情報を処理することができるという違いがある。これは、路側計算モジュール222の計算リソースを更に最大限に活用することができる。
【0068】
<交通手段と機器プラットフォームサブシステム、エリアプラットフォームサブシステム及び中央プラットフォームサブシステムのインタラクティブの例>
上述したように、本願においては、運転制御システム110は、運転制御システム110の中のそれぞれのサブシステムを集中制御及び管理するために用いられる中央プラットフォームサブシステム210を含む。運転制御システム110は、1つ又は複数の路側サブシステム220、1つの機器プラットフォームサブシステム230及び1つ又は複数のエリアプラットフォームサブシステム240を更に含むことができ、これらのサブシステムは、互いにインタラクティブすることにより、交通手段130の運転に対する感知、意思決定及び/又は協調制御を提供する。
【0069】
図4は、本願の幾つかの実施形態による、交通手段、機器プラットフォームサブシステムとエリアプラットフォームサブシステムの間の信号
図400である。
図4の実施形態においては、交通手段130は、外部機器と通信するために、無線送受信装置132を有することができる。
【0070】
410においては、交通手段130は、1つの地理エリア(討論の便利上、「第一の地理エリア」とも呼ばれる)にある交通手段130において、交通手段130に関連する機器プラットフォームサブシステム230から1つの情報(討論の便利上、「第一の情報」とも呼ばれる)を受信し、第一の情報は、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1関連情報を含み、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、第一の地理エリアに関する運転関連情報を含む。上述したように、エリアプラットフォームサブシステム240は、1つの都市又は一つの都市の中の一部の地理エリアに関連することができ、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、交通手段130の所在する地理エリアに関連することができる。幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、都市名称、都市番号、都市に含まれる地理エリアリスト、地理エリアのサービスアドレス又は地理エリアの位置情報の中の1つ又は複数を含む。
【0071】
幾つかの実施形態においては、第一の情報を受信する前に、交通手段130は、機器プラットフォームサブシステム230に情報(討論の便利上、「第四の情報」とも呼ばれる)を送信し、第四の情報は、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる交通手段関連情報を含む。幾つかの実施形態においては、第四の情報の中の交通手段関連情報は、更に第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報に対する要求の一部とし、交通手段130に関連する機器プラットフォームサブシステム230により中央プラットフォームサブシステム210に送信することで、中央プラットフォームサブシステム210は、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定する。例えば、交通手段130に関連する機器プラットフォームサブシステム230は、交通手段130の交通手段関連情報を中央プラットフォームサブシステム210に送信することができ、中央プラットフォームサブシステム210は、交通手段130の交通手段関連情報に基づいて交通手段130に関連するエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定する。幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、交通手段130に関連する機器プラットフォームサブシステム230により第四の情報の中の交通手段関連情報に基づき、中央プラットフォームサブシステム210が第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報に対する機器プラットフォームサブシステム230の要求に応答して送ったエリアプラットフォームサブシステム関連情報リストの中から確定する。例えば、交通手段130に関連する機器プラットフォームサブシステム230は、中央プラットフォームサブシステム210に第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報に対する要求を送信し、当該要求に応答して、中央プラットフォームサブシステム210は、機器プラットフォームサブシステム230にエリアプラットフォームサブシステム関連情報リストを送信することができる。その後、交通手段130に関連する機器プラットフォームサブシステム230は、交通手段130の交通手段関連情報に基づいてエリアプラットフォームサブシステム関連情報リストの中から交通手段130に関連するエリアプラットフォームサブシステム関連情報を選択することができる。このような方法により、交通手段130関連情報を保護し、交通手段130関連情報の安全性を高めることができる。
【0072】
上述したように、運転関連情報は、交通手段130の周囲の環境感知結果を示す感知情報、運転中の交通手段130の意思決定計画を示す意思決定計画情報及び運転中の交通手段130の具体的な運転操作を示す制御情報のうちの少なくとも1つを含んでも良い。幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、信号灯データ、路側感知事件、交通標識情報又は路側感知情報のうちの1つ又は複数を含んでも良い。幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、路側サブシステム240又はサードパーティ情報発布システム250により第1のエリアプラットフォームサブシステムに送信したものであっても良い。路側サブシステム220は、感知情報を取得するために交通手段130の所在する第1の地理エリアの環境を監視測定するために用いられる1つ又は複数の感知装置224を含んでも良く、感知情報に基づいて第一の地理エリアの中の、交通手段130に関連する運転関連情報を生成し、エリアプラットフォームサブシステム240に送信する。追加的または代替的に、サードパーティ情報発布システム250(例えば、交通管理プラットフォーム等)は、交通手段130の運転関連情報をエリアプラットフォームサブシステム240に送信することができ、これらの運転関連情報は、感知装置の感知情報により確定されたものではなく、サードパーティ情報発布システム250により生成されたものである可能性がある。幾つかの例においては、これらの運転関連情報は、例えば、交通管制部署による一時的な道路閉鎖の通知(これは、道路の通行可能な状態に関する情報である)を含んでも良く、道路速度制限の一時的な調整、緊急告知等を含んでも良い。
【0073】
420においては、交通手段130は、交通手段の交通手段関連情報を含む第二の情報を第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1に送信する。幾つかの実施形態においては、交通手段関連情報は、交通手段130の固有識別コード、地理位置情報、速度情報、走行方向又は業務ニーズ種類のうちの1つ又は複数を含む。幾つかの実施形態においては、業務ニーズ種類は、必要データ種類、必要データ種類の報告に係る範囲又は必要データ種類の報告頻度のうちの1つ又は複数をさらに含む。必要データ種類は、信号灯データ、異なる種類の事件(例えば、道路工事、混雑、スピード超過、逆行等)、交通標識情報、路側感知情報等を含む。必要データ種類の報告に係る範囲は、交通手段130からどれだけ離れている時の運転関連情報を報告する必要があるかを記述する。必要データ種類の報告頻度とは、運転関連情報を送信する頻度を指す。異なるデータ種類は、異なる範囲及び頻度を有しても良い。幾つかの実施形態においては、交通手段関連情報が業務ニーズ種類を含む場合、交通手段130が第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1から第一の地理エリアの中の、交通手段130に関連する運転関連情報を受信することは、業務ニーズ種類に基づいて第一の地理エリアの中の、交通手段130に関連する運転関連情報を受信することを更に含む。これは、後述430において詳しく説明する。
【0074】
本文に記載の交通手段関連情報及び業務ニーズ種類に含まれる内容は、例に過ぎず、本願の範囲を限定しないことが理解されたい。当業者は、交通手段の車種、製造業者、ブランド、ネットワーキングモード、自動運転レベル等のような、多くの異なる種類の交通手段関連情報が存在することを理解すべきである。また、業務ニーズ種類も異なる説明形式が存在しても良い。
【0075】
第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、420において第一の地理エリアにある交通手段から第二の情報を受信した後、430において、交通手段関連情報に基づいて、第一の地理エリアの中の、交通手段130に関連する運転関連情報を確定する。幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、路側サブシステム220又はサードパーティ情報発布システム250から運転関連情報を受信することができる。
【0076】
440において、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、交通手段130の第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる、交通手段130に関連する運転関連情報を交通手段130に送信する。幾つかの実施形態においては、交通手段130は、車両であっても良く、車両内の運転者は、交通手段130に関連する運転関連情報に基づき、第一の地理エリアの中の、交通手段130の運転を制御することができる。幾つかの実施形態においては、交通手段130は、自動運転車であっても良く、当該自動運転車は、交通手段に関連する運転関連情報に基づいて第一の地理エリアの中の、交通手段130の運転を自動的に制御することができる。
【0077】
従って、運転関連情報は、エリアプラットフォームサブシステムにより中心化処理を行うことにより、交通手段130がRSUと直接に通信するOBUを有していなくても、運転関連情報を取得することができ、路車協調情報を受信することができない交通手段に対する運転制御機能を実現することができ、有効な安全運転を実現することができる。故に、交通システム全体の高度道路制御を実現する。
【0078】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、交通手段130の特定のニーズに基づき、当該差別化のサービス戦略(交通手段130が報告した業務ニーズ種類に基づいて確定することができる)を提供することができる。幾つかの実施形態においては、業務ニーズ種類は、必要データ種類、必要データ種類を報告するために係る範囲又は必要データ種類の報告頻度のうちの一項又は複数項を更に含む。交通手段関連情報が業務ニーズ種類を含む場合、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、必要データ種類及び必要データ種類の報告に係る範囲に基づき、第一の地理エリアの中の、交通手段に関連する運転関連情報を確定することができる。その後、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、必要データ種類の報告頻度に基づいて交通手段130に交通手段に関連する運転関連情報を送信することができる。以下、
図5を参照しながら、第一のエリアプラットフォームサブシステムが、業務ニーズ種類に基づいて運転関連情報を確定して送信するプロセスを詳しく説明する。
【0079】
図5は、本願の幾つかの実施形態による、同一座標系における交通手段の進路角と路側計算モジュールの位置関係の模式
図500を示している。
【0080】
図5においては、エリアプラットフォームサブシステム240-1は、複数の路側サブシステム220の地理位置情報を維持し、例えば、GPS緯度経度座標を用いて記述する。同時に、エリアプラットフォームサブシステム240-1は、交通手段130がリアルタイムで報告した交通手段関連情報も受信し、前記情報に基づき、エリアプラットフォームサブシステム240-1に関連する複数の路側サブシステム220の中から、交通手段130の所在する第一地理エリアに関連する路側サブシステム220を確定することができる。仮に、交通手段130のリアルタイム位置情報は、緯度経度、進路角情報を含み、トリプル<v_lat,v_lon,v_heading>を用いて記述し、複数の路側サブシステム220の位置情報は、緯度経度list<r_lat,r_lon>を用いて記述するとすれば、戦略は、次の通りである。
【0081】
1、まず、緯度経度座標系を作成する。交通手段130の緯度経度座標系は、地心を原点とし、北向きの子午線方向をy軸正方向(y軸は、緯度を示す)とし、東向きの緯線方向をx軸正方向(x軸は、経度を示す)とする。
2、交通手段130と路側サブシステム220の中の路側計算モジュール222を接続する接続線510を形成し、当該Y軸における、時計回りで当該接続線までの角度530を計算する。
3、当該Y軸における交通手段130の進路角が540であり、530と540の差分値の絶対値550(即ち、角度θ)を計算し、角度θは、交通手段130が交差点に入るのか離れるのかを表すことができる。幾つかの実施形態においては、所定の閾値を設定することができ、所定の閾値の範囲内ならば、交通手段130がもうすぐ交差点に入ることを表すことができ、当該交差点に関連する路側サブシステム220は、サービスを提供することが可能な路側サブシステムであり、含まれる路側計算モジュール222が集合Rを構成する。曲がり道路のような特別の場合、角度θを考慮する同時に、交通手段130の象限における路側の所在を合わせて判断することができる。
4、交通手段130から集合Rの中のそれぞれの路側計算モジュール222までの距離を計算し、交通手段130が送信した業務ニーズ種類の中の異なるデータ種類の異なる範囲に基づき、距離がニーズ範囲内にある路側計算モジュール222を選択する。よって、異なるデータ種類に基づいて対応する路側計算モジュール222の集合を選択することができる。例えば、交通信号灯のサービスの集合は、R1であり、交通事件類Aの集合は、R2であり、交通事件類Bの集合は、R3である。
5、エリアプラットフォームサブシステム240-1は、交通手段130の異なるデータ種類の報告頻度に基づき、対応する集合の運転関連データを交通手段130に送り出す。
【0082】
このような方法により、交通手段130の特定のニーズに基づき、当該差別化のサービス戦略を提供し、異なる運転手が異なる運転関連情報に対する異なるニーズを満たすことができる。
【0083】
幾つかの実施形態においては、交通手段130は、エリアプラットフォームサブシステム240に登録及び権利付与認証を行う必要があり、交通手段130は、権利付与認証が行われた後に、エリアプラットフォームサブシステム240と業務のインタラクティブを行うことができる。幾つかの実施形態においては、交通手段130は、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1が交通手段関連情報に基づいて交通手段130に対して認証を行うように要求するために用いられる認証要求を送信することができる。幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、認証要求を受信し、交通手段関連情報に基づいて交通手段130に対して登録を行い、交通手段関連情報に基づいて交通手段と第一のエリアプラットフォームサブシステムの間の通信のために用いられる権利付与情報を生成し、権利付与情報を含む情報(討論の便利上、「第三の情報」とも呼ばれる)を送信する。幾つかの実施形態においては、第1の地域プラットフォームサブシステム240-1は、交通手段関連情報(例えば、製造業者の固有識別コード、ブランド、車のナンバー、ネットワーキングモード、自動運転レベル等)を用いて交通手段130に対して登録を行うことができ、例えば、交通手段130関連情報を記憶する。幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、交通手段130に対して権利付与認証を行い、交通手段130に対応する権利付与情報を生成することができ、例えば、権利付与コード又はトークン等である。幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、交通手段130に関連する機器プラットフォームサブシステム230を介して交通手段130から認証要求を受信し、交通手段130に関連する機器プラットフォームサブシステム230を介して交通手段130に第三の情報を送信することができる。幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、交通手段130から認証要求を直接に受信し、第三の情報を交通手段130に直接に送信することができる。幾つかの実施形態においては、権利付与情報を暗号化することもでき、第三の情報は、暗号化された権利付与情報及び暗号化キーを含む。幾つかの実施形態においては、権利付与情報は、有効な時間を有しても良く、有効な時間に達する前に、新しい権利付与情報を新たに要求する必要がある。このような方法により、交通手段130とエリアプラットフォームサブシステム240の間の通信の安全性を更に強化することができる。
【0084】
第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1から第三の情報を受信した後、交通手段130は、権利付与情報を用いて第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1とインタラクティブすることができ、このような方法により、権利付与された交通手段130のみにサービスを提供することができる。
図6は、本願の幾つかの実施形態の、交通手段、機器プラットフォームサブシステムと中央プラットフォームサブシステムの間の信号
図600を示している。同様に、
図6の実施形態においては、交通手段130は、外部機器と通信するための無線送受信装置132を有しても良い。
【0085】
610においては、第一の地理エリアにある交通手段130に関連する機器プラットフォームサブシステム230は、交通手段130から交通手段関連情報を含む第四の情報を受信する。620においては、機器プラットフォームサブシステム230は、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得する要求を、中央プラットフォームサブシステム210に送信し、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む。
【0086】
中央プラットフォームサブシステム210は、620において第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得する要求を受信した後、要求に応答し、機器プラットフォームサブシステム230が第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる情報(討論の便利上、「第五の情報」とも呼ばれる)を、機器プラットフォームサブシステム230に送信することができ、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、第一の地理エリアの中の、交通手段130に関連する運転関連情報を取得するために用いられ、交通手段130に関連する運転関連情報は、交通手段130の、第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる。
【0087】
630において、機器プラットフォームサブシステム230は、中央プラットフォームサブシステム210から要求に応答して送信された第5の情報を受信する。幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得するための要求は、中央プラットフォームサブシステム210が第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる交通手段関連情報を含んでも良く、確定された第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、第五の情報を介して機器プラットフォームサブシステム230に送信される。幾つかの実施形態においては、第五の情報は、エリアプラットフォームサブシステム関連情報リストを含んでも良く、機器プラットフォームサブシステム230は、交通手段関連情報に基づき、エリアプラットフォームサブシステム関連情報リストの中から第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定する。エリアプラットフォームサブシステム関連情報リストには、当該エリアプラットフォームサブシステムに関連する都市名、都市番号、都市に含まれる地理エリアリスト、地理エリアのサービスアドレス又は地理エリアの位置情報等が記録されている。
【0088】
幾つかの実施形態においては、中央プラットフォームサブシステム230は、交通手段関連情報に基づき、エリアプラットフォームサブシステム関連情報リストの中から、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定することができ、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、第五の情報を介して機器プラットフォームサブシステム230に送信される。幾つかの実施形態においては、第五の情報は、エリアプラットフォームサブシステム関連情報リストを含み、エリアプラットフォームサブシステム関連情報リストは、機器プラットフォームサブシステム230が交通手段関連情報に基づいてその中から第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる。
【0089】
440においては、機器プラットフォームサブシステム230は、第一の地理エリアの中の、交通手段130の第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる、交通手段130に関連する運転関連情報を取得するために用いられる第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を含む第一の情報を送信する。
【0090】
このような方法により、交通手段130は、自身が所在する地理位置に関連するエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得することにより、交通手段130に関連するエリアプラットフォームサブシステムと通信して必要な運転関連情報を取得することができる。
【0091】
図7A~
図7Bは、本願の幾つかの実施形態による、交通手段、機器プラットフォームサブシステム及び/又はエリアプラットフォームサブシステムの間の信号
図701と702を示している。同様に、
図7A及び
図7Bの実施形態においては、交通手段130は、外部機器と通信するために、無線送受信装置132を有することができる。
【0092】
図7Aに示される信号
図701の中で、710において、機器プラットフォームサブシステム230は、交通手段130から認証要求を受信する。720において、機器プラットフォームサブシステム230は、第一のエリアプラットフォームサブシステムが交通手段関連情報に基づいて交通手段130に対して認証を行うように要求する認証要求を、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1に送信する。第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、720において認証要求を受信した後、730において、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、交通手段関連情報に基づいて交通手段130に対して登録を行う。740において、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、交通手段関連情報に基づいて、交通手段130と第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1の間の通信に用いられる権利付与情報を生成する。750において、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、権利付与情報を含む第三の情報を送信する。第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1が750において第三の情報を送信した後、760において、機器プラットフォームサブシステム230は、交通手段130に第三の情報を送信する。
【0093】
図7Bに示される信号
図702の中で、交通手段130は、機器プラットフォームサブシステム230を介せずに、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1と登録及び権利付与認証のプロセスを直接に行うことができる。770において、交通手段130は、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1に認証要求を直接に送信する。第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、730及び740に記載の登録及び権利付与認証のプロセスを実行する。780において、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、交通手段130に第三の情報を直接に送信する。
【0094】
<プロセスの例>
図8は、本願の実施形態による、運転制御用方法800のフローチャート図を示している。方法800は、
図1及び
図2の無線送受信装置132において実現することができ、交通手段130に設置されている無線送受信装置132であっても良い。特定の順番で示されているが、方法800の中の幾つかのステップは、示された順番と異なる順番又は並行方法で実行することができる。本願の実施形態は、当該方面において制限されない。
【0095】
ブロック810において、第一の地理エリアにある交通手段130においては、交通手段130に関連する機器プラットフォームサブシステム230から、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を含む第一の情報を受信し、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、第一の地理エリアに関する運転関連情報を含む。ブロック820において、交通手段130は、交通手段の交通手段関連情報を含む第二の情報を第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1に送信する。ブロック830において、交通手段130は、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1から第一の位置エリアの中の、交通手段130に関連する運転関連情報を受信し、交通手段130に関連する運転関連情報は、交通手段関連情報に基づいて確定され、交通手段130の第一の位置エリアにおける運転制御に用いられる。
【0096】
幾つかの実施形態においては、交通手段においては、第一のエリアプラットフォームサブシステムが交通手段関連情報に基づいて交通手段に対して登録及び権利付与認証を行うために用いられる認証要求を送信する。幾つかの実施形態においては、交通手段における無線送受信装置は、交通手段と第一のエリアプラットフォームサブシステムの間の通信に用いられる権利付与情報を含む第三の情報を受信する。
【0097】
幾つかの実施形態においては、認証要求を送信することは、機器プラットフォームサブシステムを介して第一のエリアプラットフォームサブシステムに認証要求を送信する、又は、第一のエリアプラットフォームサブシステムに認証要求を直接に送信することを含む。
【0098】
幾つかの実施形態においては、第三の情報を受信することは、機器プラットフォームサブシステムを介して第一のエリアプラットフォームサブシステムから第三の情報を受信する、又は、第一のエリアプラットフォームサブシステムから第三の情報を直接に受信することを含む。
【0099】
幾つかの実施形態においては、プロセス800は、第一の情報を受信する前に、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる交通手段関連情報を含む第四の情報を機器プラットフォームサブシステムに送信することを更に含む。
【0100】
幾つかの実施形態においては、第四の情報の中の交通手段関連情報は、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報に対する要求の一部として機器プラットフォームサブシステムにより中央プラットフォームサブシステムに転送することにより、中央プラットフォームサブシステムが第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定する。
【0101】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、機器プラットフォームサブシステムにより第四の情報の中の交通手段関連情報に基づき、中央プラットフォームサブシステムが第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報に対する機器プラットフォームサブシステム230の要求に応答して送ったエリアプラットフォームサブシステム関連情報リストの中から確定する。
【0102】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、路側サブシステム又はサードパーティ情報発布システムにより第一のエリアプラットフォームサブシステムに送信されるものである。
【0103】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、信号灯データ、路側感知事件、道路標識情報又は路側感知情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0104】
幾つかの実施形態においては、交通手段関連情報は、交通手段の固有識別コード、地理位置情報、速度情報、走行方向又は業務ニーズ種類のうちの一項又は複数項を含む。
【0105】
幾つかの実施形態においては、業務ニーズ種類は、必要データ種類、必要データ種類を報告するために係る範囲又は必要データ種類の報告頻度のうちの一項又は複数項を更に含む。幾つかの実施形態においては、交通手段関連情報が業務ニーズ種類を含む場合、第一のエリアプラットフォームサブシステムから第一の地理エリアの中の、交通手段に関連する運転関連情報を受信することは、業務ニーズ種類に基づいて第一のエリアプラットフォームサブシステムから第一の地理エリアの中の、交通手段に関連する運転関連情報を受信することを更に含む。
【0106】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、都市名称、都市番号、都市に含まれる地理エリアリスト、地理エリアのサービスアドレス又は地理エリアの位置情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0107】
図9は、本願の実施形態による運転制御補助用方法900のフローチャート図を示している。方法900は、
図2の中のエリアプラットフォームサブシステム240において実現することができる。特定の順番で示されているが、方法900の中の幾つかのステップは、示された順番と異なる順番又は並行方法で実行することができる。本願の実施形態は、当該方面において制限されない。
【0108】
ブロック910において、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1においては、第一の地理エリアの中の交通手段130から交通手段の交通手段関連情報を含む第二の情報を受信し、第一のエリアプラットフォームサブシステムは、第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む。ブロック920において、交通手段関連情報に基づいて第一の地理エリアの中の、交通手段130に関連する運転関連情報を確定する。ブロック930において、交通手段130の、第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる、交通手段130に関連する運転関連情報を交通手段130に送信する。
【0109】
幾つかの実施形態においては、プロセス900は、第一のエリアプラットフォームサブシステムにおいて、認証要求を受信することと、交通手段関連情報に基づいて交通手段に対して登録を行うことと、交通手段関連情報に基づいて交通手段と第一のエリアプラットフォームサブシステムの間の通信に用いられる権利付与情報を生成すること、権利付与情報を含む第三の情報を送信することとを更に含む。
【0110】
幾つかの実施形態においては、認証要求を受信することは、交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムを介して交通手段から認証要求を受信すること、又は交通手段から認証要求を直接に受信することを含む。
【0111】
幾つかの実施形態においては、第三の情報を送信することは、交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムを介して交通手段に第三の情報を送信すること、又は交通手段に第三の情報を直接に送信することを含む。
【0112】
幾つかの実施形態においては、プロセス900は、第一のエリアプラットフォームサブシステムにおいて、路側サブシステム又はサードパーティ情報発布システムから運転関連情報を受信することを更に含む。
【0113】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、信号灯データ、路側感知事件、道路標識情報又は路側感知情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0114】
幾つかの実施形態においては、交通手段関連情報は、交通手段の固有識別コード、地理位置情報、速度情報、走行方向又は業務ニーズ種類のうちの一項又は複数項を含む。
【0115】
幾つかの実施形態においては、業務ニーズ種類は、必要データ種類、必要データ種類を報告するために係る範囲又は必要データ種類の報告頻度のうちの一項又は複数項を更に含む。幾つかの実施形態においては、交通手段関連情報が業務ニーズ種類を含む場合、第一の地理エリアの中の、交通手段に関連する運転関連情報を確定することは、第一のエリアプラットフォームサブシステムにおいて、必要データ種類及び必要データ種類を報告するために係る範囲に基づき、第一の地理エリアの中の、交通手段に関連する運転関連情報を確定することを更に含む。交通手段に関連する運転関連情報を交通手段に送信することは、必要データ種類の報告頻度に基づき、交通手段に関連する運転関連情報を交通手段に送信することを更に含む。
【0116】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、都市名称、都市番号、都市に含まれる地理エリアリスト、地理エリアのサービスアドレス又は地理エリアの位置情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0117】
図10は、本願の実施形態による運転制御補助用方法1000のフローチャート図を示している。方法1000は、
図2の中の機器プラットフォームサブシステム230において実現することができる。特定の順番で示されているが、方法1000の中の幾つかのステップは、示された順番と異なる順番又は並行方法で実行することができる。本願の実施形態は、当該方面において制限されない。
【0118】
ブロック1010においては、第一の地理エリアにある交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステム230において、交通手段130から交通手段関連情報を含む第四の情報を受信する。ブロック1020においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得する要求を中央プラットフォームサブシステム210に送信し、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む。ブロック1030においては、中央プラットフォームサブシステム210から要求に応答して送信された第五の情報を受信する。ブロック1040においては、第五の情報に基づいて第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定する。ブロック1050においては、第一の情報を交通手段130に送信し、第一の情報は、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を含み、第一の地理エリアの中の、交通手段に関連する運転関連情報を取得するために用いられ、交通手段130に関連する運転関連情報は、交通手段130の、第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる。
【0119】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得する要求は、中央プラットフォームサブシステムが第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる交通手段関連情報を含み、確定された第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、第五の情報を介して機器プラットフォームサブシステムに送信される。
【0120】
幾つかの実施形態においては、第五の情報は、エリアプラットフォームサブシステム関連情報リストを含み、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定することは、交通手段関連情報に基づき、エリアプラットフォームサブシステム関連情報リストの中から第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定することを含む。
【0121】
幾つかの実施形態においては、プロセス1000は、機器プラットフォームサブシステムにおいて、交通手段から認証要求を受信することと、第一のエリアプラットフォームサブシステムが交通手段関連情報に基づいて交通手段に対して認証を行うように要求するために用いられる認証要求を、第一のエリアプラットフォームサブシステムに送信することと、第一のエリアプラットフォームサブシステムから、交通手段と第一のエリアプラットフォームサブシステムの間の通信に用いられる権利付与情報を含む第三の情報を受信することと、交通手段に第三の情報を送信することとを更に含む。
【0122】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、路側サブシステム又はサードパーティ情報発布システムにより第一のエリアプラットフォームサブシステムに送信されるものである。
【0123】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、信号灯データ、路側感知事件、道路標識情報又は路側感知情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0124】
幾つかの実施形態においては、交通手段関連情報は、交通手段の固有識別コード、地理位置情報、速度情報、走行方向又は業務ニーズ種類のうちの一項又は複数項を含む。
【0125】
幾つかの実施形態においては、業務ニーズ種類は、必要データ種類、必要データ種類を報告するために係る範囲又は必要データ種類の報告頻度のうちの一項又は複数項を更に含む。
【0126】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、都市名称、都市番号、都市に含まれる地理エリアリスト、地理エリアのサービスアドレス又は地理エリアの位置情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0127】
図11は、本願の実施形態による運転制御補助用方法1100のフローチャート図を示している。方法1100は、
図2の中の中央プラットフォームサブシステム210において実現することができる。特定の順番で示されているが、方法1100の中の幾つかのステップは、示された順番と異なる順番又は並行方法で実行することができる。本願の実施形態は、当該方面において制限されない。
【0128】
ブロック1100において、中央プラットフォームサブシステム210においては、第一の地理エリアにある交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステム230から、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得する要求を受信し、第一のエリアプラットフォームサブシステム240-1は、交通手段130の所在する第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む。ブロック1120においては、要求に応答し、第五の情報を機器プラットフォームサブシステム230に送信することにより、機器プラットフォームサブシステム230は、第五の情報に基づいて第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定し、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、第一の地理エリアの中の、交通手段130に関連する運転関連情報を取得するために用いられ、交通手段130に関連する運転関連情報は、交通手段130の、第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる。
【0129】
幾つかの実施形態においては、プロセス1100は、中央プラットフォームサブシステムにおいては、交通手段関連情報に基づき、エリアプラットフォームサブシステム関連情報リストの中から、前記第五の情報を介して機器プラットフォームサブシステムに送信される第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定することを更に含む。
【0130】
幾つかの実施形態においては、第五の情報は、機器プラットフォームサブシステムが交通手段関連情報に基づいて第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられるエリアプラットフォームサブシステム関連情報リストを含む。
【0131】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、路側サブシステム又はサードパーティ情報発布システムにより第一のエリアプラットフォームサブシステムに送信されるものである。
【0132】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、信号灯データ、路側感知事件、道路標識情報又は路側感知情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0133】
幾つかの実施形態においては、交通手段関連情報は、交通手段の固有識別コード、地理位置情報、速度情報、走行方向又は業務ニーズ種類のうちの一項又は複数項を含む。
【0134】
幾つかの実施形態においては、業務ニーズ種類は、必要データ種類、必要データ種類を報告するために係る範囲又は必要データ種類の報告頻度のうちの一項又は複数項を更に含む。
【0135】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、都市名称、都市番号、都市に含まれる地理エリアリスト、地理エリアのサービスアドレス又は地理エリアの位置情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0136】
<装置及びデバイスの例>
図12は、本願の幾つかの実施形態による、運転制御用装置1200の模式ブロック図を示している。装置1200は、
図1及び
図2の中の交通手段130に含まれても良く、又は交通手段130として実現されても良い。
図12に示すように、装置1200は、第一の地理エリアにある交通手段において、交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムから、第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む第一のエリアプラットフォームサブシステムの、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を含む第一の情報を受信するように配置されているエリア情報受信モジュール1210を含む。装置1200は、交通手段の交通手段関連情報を含む第二の情報を、第一のエリアプラットフォームサブシステムに送信するように配置されている第一の交通関連情報送信モジュール1220を更に含む。装置1200は、第一のエリアプラットフォームサブシステムから、第一の地理エリアの中の、交通手段に関連する運転関連情報を受信するように配置されている運転関連情報受信モジュール1230を更に含み、交通手段に関連する運転関連情報は、交通手段関連情報に基づいて確定され、交通手段の、第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる。
【0137】
幾つかの実施形態においては、装置1200は、交通手段において、交通手段関連情報に基づいて交通手段に対して認証を行うように、第一のエリアプラットフォームサブシステムに要求するために用いられる認証要求を送信するように配置されている認証要求送信モジュールを更に含む。幾つかの実施形態においては、装置1200は、交通手段と第一のエリアプラットフォームサブシステムの間の通信に用いられる権利付与情報を含む第三の情報を受信するように配置されている権利付与情報受信モジュールを更に含む。
【0138】
幾つかの実施形態においては、認証要求送信モジュールは、機器プラットフォームサブシステムを介して第一のエリアプラットフォームサブシステムに認証要求を送信する、又は第一のエリアプラットフォームサブシステムに認証要求を直接に送信するように配置されている。
【0139】
幾つかの実施形態においては、権利付与情報受信モジュールは、機器プラットフォームサブシステムを介して第一のエリアプラットフォームサブシステムから第三の情報を受信する、又は第一のエリアプラットフォームサブシステムに第三の情報を直接に受信するように配置されている。
【0140】
幾つかの実施形態においては、装置1200は、第一の情報を受信する前に、機器プラットフォームサブシステムに、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる交通手段関連情報を含む第四の情報を送信するように配置されている第二の交通手段関連情報送信モジュールを更に含む。
【0141】
幾つかの実施形態においては、第四の情報の中の交通手段関連情報は、更に第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報に対する要求の一部として機器プラットフォームサブシステムにより中央プラットフォームサブシステムに転送することにより、中央プラットフォームサブシステムが第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定する。
【0142】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、機器プラットフォームサブシステムにより、第四の情報の中の交通手段関連情報に基づき、中央プラットフォームサブシステムが第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報に対する前記機器プラットフォームサブシステムの要求に応答して送信したエリアプラットフォームサブシステム関連情報リストの中から確定する。
【0143】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、路側サブシステム又はサードパーティ情報発布システムにより第一のエリアプラットフォームサブシステムに送信されるものである。
【0144】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、信号灯データ、路側感知事件、道路標識情報又は路側感知情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0145】
幾つかの実施形態においては、交通手段関連情報は、交通手段の固有識別コード、地理位置情報、速度情報、走行方向又は業務ニーズ種類のうちの一項又は複数項を含む。
【0146】
幾つかの実施形態においては、業務ニーズ種類は、必要データ種類、必要データ種類を報告するために係る範囲又は必要データ種類の報告頻度のうちの一項又は複数項を更に含み、交通手段関連情報が業務ニーズ種類を含む場合、運転関連情報受信モジュール1230は、業務ニーズ種類に基づいて第一の地理エリアの中の、交通手段に関連する前記運転関連情報を受信するように配置されている。
【0147】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、都市名称、都市番号、都市に含まれる地理エリアリスト、地理エリアのサービスアドレス又は地理エリアの位置情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0148】
図13は、本願の幾つかの実施形態による、運転制御補助用装置1300の模式ブロック図を示している。装置1300は、
図2のエリアプラットフォームサブシステム240に含まれても良く、又はエリアプラットフォームサブシステム240として実現されても良い。
図13に示すように、装置1300は、第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む第一のエリアプラットフォームサブシステムにおいて、第一の地理エリアにある交通手段から交通手段の交通手段関連情報を含む第二の情報を受信するように配置されている交通手段関連情報受信モジュール1310を含む。装置1300は、交通手段関連情報に基づいて第一の地理エリアの中の、交通手段に関連する運転関連情報を確定するように配置されている運転関連情報確定モジュールを更に含む。装置1300は、交通手段の、第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる、交通手段に関連する運転関連情報を交通手段に送信するように配置されている運転関連情報送信モジュール1330を更に含む。
【0149】
幾つかの実施形態においては、装置1300は、第一のエリアプラットフォームサブシステムにおいて、認証要求を受信するように配置されている認証要求受信モジュールと、交通手段関連情報に基づいて交通手段に対して登録を行うように配置されている登録モジュールと、交通手段関連情報に基づいて、交通手段と第一のエリアプラットフォームサブシステムの間の通信に用いられる権利付与情報を生成するように配置されている権利付与認証モジュールと、権利付与情報を含む第三の情報を送信するように配置されている権利付与情報送信モジュールとを更に含む。
【0150】
幾つかの実施形態においては、認証要求受信モジュールは、交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムを介して交通手段から認証要求を受信する、又は交通手段から認証要求を直接に受信するように配置されている。
【0151】
幾つかの実施形態においては、権利付与情報送信モジュールは、交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムを介して第三の情報を交通手段に送信する、又は第三の情報を交通手段に直接に送信するように配置されている。
【0152】
幾つかの実施形態においては、装置1300は、第一のエリアプラットフォームサブシステムにおいて、路側サブシステム又はサードパーティ情報発布システムから運転関連情報を受信するように配置されている運転関連情報受信モジュールを更に含む。
【0153】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、信号灯データ、路側感知事件、道路標識情報又は路側感知情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0154】
幾つかの実施形態においては、交通手段関連情報は、交通手段の固有識別コード、地理位置情報、速度情報、走行方向又は業務ニーズ種類のうちの一項又は複数項を含む。
【0155】
幾つかの実施形態においては、業務ニーズ種類は、必要データ種類、必要データ種類を報告するために係る範囲又は必要データ種類の報告頻度のうちの一項又は複数項を更に含み、交通手段関連情報が業務ニーズ種類を含む場合、運転関連情報確定モジュール1320は、第一のエリアプラットフォームサブシステムにおいて、必要データ種類及び必要データ種類を報告するために係る範囲に基づき、第一の地理エリアの中の、交通手段に関連する運転関連情報を確定するように配置され、運転関連情報送信モジュール1330は、必要データ種類の報告頻度に基づき、交通手段に関連する運転関連情報を交通手段に送信するように配置されている。
【0156】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、都市名称、都市番号、都市に含まれる地理エリアリスト、地理エリアのサービスアドレス又は地理エリアの位置情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0157】
図14は、本願の実施形態による運転制御補助用装置1400の模式ブロック図を示している。装置1400は、
図2の中の機器プラットフォームサブシステム230に含まれても良く、又は機器プラットフォームサブシステム230として実現されても良い。
図14に示すように、装置1400は、第一の地理エリアにある交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムにおいて、交通手段から交通手段関連情報を含む第四の情報を受信するように配置されている交通手段関連情報受信モジュール1410を含む。装置1400は、中央プラットフォームサブシステムから要求に応答して送信された第五の情報を受信するように配置されている応答情報受信モジュール1430を更に含む。装置1400は、第五の情報に基づいて第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するように配置されているエリア情報確定モジュール1440を更に含む。装置1400は、交通手段に第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を含む第一の情報を送信することにより、第一の地理エリアの中の、交通手段の第一の地理エリアにおける運転制御に用いられる、交通手段に関連する運転関連情報を取得するように配置されているエリア情報送信モジュール1450を更に含む。
【0158】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得する要求は、中央プラットフォームサブシステムが第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる交通手段関連情報を含み、確定された第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、第五の情報を介して機器プラットフォームサブシステムに送信される。
【0159】
幾つかの実施形態においては、第五の情報は、エリアプラットフォームサブシステム関連情報リストを含み、エリア情報確定モジュール1440は、交通手段関連情報に基づき、エリアプラットフォームサブシステム関連情報リストの中から第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するように配置されている。
【0160】
幾つかの実施形態においては、装置1400は、機器プラットフォームサブシステムにおいて、交通手段から認証要求を受信するように配置されている認証要求モジュールと、第一のエリアプラットフォームサブシステムが交通手段関連情報に基づいて交通手段に対して認証を行うように要求するために用いられる認証要求を、第一のエリアプラットフォームサブシステムに送信するように配置されている転送モジュールと、第一のエリアプラットフォームサブシステムから、交通手段と第一のエリアプラットフォームサブシステムの間の通信に用いられる権利付与情報を含む第三の情報を受信するように配置されている権利付与情報受信モジュールと、交通手段に第三の情報を送信するように配置されている権利付与情報送信モジュールとを更に含む。
【0161】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、路側サブシステム又はサードパーティ情報発布システムにより第一のエリアプラットフォームサブシステムに送信されるものである。
【0162】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、信号灯データ、路側感知事件、道路標識情報又は路側感知情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0163】
幾つかの実施形態においては、交通手段関連情報は、交通手段の固有識別コード、地理位置情報、速度情報、走行方向又は業務ニーズ種類のうちの一項又は複数項を含む。
【0164】
幾つかの実施形態においては、業務ニーズ種類は、必要データ種類、必要データ種類を報告するために係る範囲又は必要データ種類の報告頻度のうちの一項又は複数項を更に含む。
【0165】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、都市名称、都市番号、都市に含まれる地理エリアリスト、地理エリアのサービスアドレス又は地理エリアの位置情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0166】
図15は、本願の実施形態による運転制御補助用装置1500の模式ブロック図を示している。装置1500は、
図2の中の中央プラットフォームサブシステム210に含まれても良く、又は中央プラットフォームサブシステム210として実現されても良い。
図15に示すように、装置1500は、中央プラットフォームサブシステムにおいて、第一の地理エリアにある交通手段に関連する機器プラットフォームサブシステムから、交通手段が所在する第一の地理エリアに関連する運転関連情報を含む第一のエリアプラットフォームサブシステムの、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得する要求を受信するように配置されているエリア情報要求受信モジュール1510を含む。装置1500は、要求に応答し、機器プラットフォームサブシステムに、機器プラットフォームサブシステムが第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられる第五の情報を送信するように配置されている応答情報送信モジュール1520を更に含み、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、第一の地理エリアの中の、前記交通手段に関連する運転関連情報を取得するために用いられ、交通手段に関連する運転関連情報は、交通手段の、第一の地理エリアの中の運転制御に用いられる。
【0167】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を取得する前記要求は、前記交通手段関連情報を含み、装置1500は、中央プラットフォームサブシステムにおいて、交通手段関連情報に基づき、エリアプラットフォームサブシステム関連情報リストの中から、第五の情報を介して機器プラットフォームサブシステムに送信される第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するように配置されているエリア情報確定モジュールを更に含む。
【0168】
幾つかの実施形態においては、第五の情報は、機器プラットフォームサブシステムが交通手段関連情報に基づいて第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報を確定するために用いられるエリアプラットフォームサブシステム関連情報リストを含む。
【0169】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、路側サブシステム又はサードパーティ情報発布システムにより前記第一のエリアプラットフォームサブシステムに送信されるものである。
【0170】
幾つかの実施形態においては、運転関連情報は、信号灯データ、路側感知事件、道路標識情報又は路側感知情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0171】
幾つかの実施形態においては、交通手段関連情報は、交通手段の固有識別コード、地理位置情報、速度情報、走行方向又は業務ニーズ種類のうちの一項又は複数項を含む。
【0172】
幾つかの実施形態においては、業務ニーズ種類は、必要データ種類、必要データ種類を報告するために係る範囲又は必要データ種類の報告頻度のうちの一項又は複数項を更に含む。
【0173】
幾つかの実施形態においては、第一のエリアプラットフォームサブシステム関連情報は、都市名称、都市番号、都市に含まれる地理エリアリスト、地理エリアのサービスアドレス又は地理エリアの位置情報のうちの一項又は複数項を含む。
【0174】
図16は、本願の実施形態を実施することができる例示デバイス1600の模式ブロック図を示している。デバイス1600は、
図2の中の無線送受信装置132、中央プラットフォームサブシステム210、路側サブシステム220、機器プラットフォームサブシステム230又はエリアプラットフォームサブシステム240を実現するために用いることができる。図に示すように、デバイス1600は、読み取り専用メモリ(ROM)1602に記憶されたコンピュータプログラム命令又は記憶ユニット1608からランダムアクセスメモリ(RAM)1603にロードされたコンピュータプログラム命令に基づき、様々な適切なアクション及び処理を実行することができる計算ユニット1601を含む。RAM1603においては、デバイス1600の操作に必要な様々なプログラムやデータを記憶することもできる。計算ユニット1601、ROM1602及びRAM1603は、バス1604を介して互いに接続されている。入力/出力(I/O)インターフェース1605もバス1604に接続されている。
【0175】
デバイス1600内の、キーボード、マウス等のような入力ユニット1606、様々なタイプのディスプレイ、スピーカー等のような出力ユニット1607、磁気ディスク、光磁気ディスク等のような記憶ユニット1608、ネットワークカード、モデム及び無線通信トランシーバ等のような通信ユニット1609を含む複数の部材は、I/Oインターフェース1605に接続されている。通信ユニット1609は、デバイス1600が、インターネットのようなコンピュータネットワーク及び/又は様々な電気通信ネットワーク等を介して他のデバイスと情報/データを交換することができるようにさせる。
【0176】
計算ユニット1601は、処理及び計算能力を有する様々な汎用及び/又は専用処理コンポーネントであっても良い。計算ユニット1601の幾つかの例は、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、様々な専用人工知能(AI)計算チップ、機械学習モデルアルゴリズムを実行する様々な計算ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)及び任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラを含むが、これらに限らない。計算ユニット1601は、プロセス800、プロセス900、プロセス1000又はプロセス1100等の、上述した様々な方法及び処理を実行する。例えば、幾つかの実施形態においては、プロセス800、プロセス900、プロセス1000又はプロセス1100は、記憶ユニット1608のような機械読み取り可能な媒体に具体的に含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実現することができる。幾つかの実施形態においては、コンピュータプログラムの一部又は全部は、ROM1602及び/又は通信ユニット1609を介してデバイス1600にロード及び/又はインストールされても良い。コンピュータプログラムがRAM1603にロードされ、計算ユニット1601によって実行されるとき、上述したプロセス800、プロセス900、プロセス1000又はプロセス1100の1つ又は複数のステップを実行することができる。代替的には、他の実施形態においては、計算ユニット1601は、プロセス800、プロセス900、プロセス1000又はプロセス1100を他の任意の適切な方法で(例えば、ファームウェアによって)実行するように配置されて良い。
【0177】
本文において上述した機能は、少なくとも部分的に1つ又は複数のハードウェアロジックコンポーネントにより実行することができる。例えば、非制限的に、使用可能なハードウェアロジックコンポーネントの例示的なタイプは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)等を含む。
【0178】
本開示の方法を実施するために使用されるプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせにより書くことができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供でき、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラにより実行されると、フローチャート及び/又はブロック図で指定された機能/操作が実施される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行され、一部は、マシン上で実行され、独立したソフトウェアパッケージとして、一部は、マシン上で実行され、一部は、リモートマシン上で実行される又は完全にリモートマシン又はサーバー上で実行されても良い。
【0179】
本開示の上下の文脈においては、機械読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスに使用され、又はそれらと組み合わせて使用されるプログラムを含む又は記憶することができる有形的な媒体であっても良い。機械読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な信号媒体又は機械読み取り可能な記憶媒体であっても良い。機械読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、及び半導体のシステム、装置、デバイス又は上述した任意の適切な組み合わせを含んでも良いが、これらに限らない。機械読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤに基づく電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス又は上述した内容の任意の適切な組み合わせを含んでも良い。
【0180】
また、操作は、特定の順序で示されているが、これは、そのような操作が示される特定の順序又は連続した順序で実行されることを要求し、又は、図示されている全ての操作が実行されることを要求するのが、目的の結果を達成するためであることが理解されたい。特定の状況においては、マルチタスクと並列処理が有利である場合がある。同様に、以上の論述は、幾つかの具体的な実現の詳細を含むが、これらは、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。個別の実施形態の上限の文脈において説明されている幾つかの機能は、組み合わされて単一の実現で実現することもできる。逆に、単一の実現の上下の文脈において説明されている様々な機能は、単独で又は任意の適切なサブ組み合わせの方法で複数の実現において実現することもできる。
【0181】
構造的特徴及び/又は方法的論理動作の特有の言語を用いて本主題を説明したが、添付の特許請求の範囲で限定される主題は、必ずしも上述した特定の特徴又は動作に限定されないことが理解されたい。逆に、上述した特定の特徴又は動作は、特許請求の範囲を実現する形式の例示に過ぎない。