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特許7301545リアルタイム通信システム、リアルタイム通信方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-23
(45)【発行日】2023-07-03
(54)【発明の名称】リアルタイム通信システム、リアルタイム通信方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/90 20190101AFI20230626BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20230626BHJP
   G06Q 30/016 20230101ALI20230626BHJP
【FI】
G06F16/90 100
G06Q30/015
G06Q30/016
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019017914
(22)【出願日】2019-02-04
(65)【公開番号】P2020126406
(43)【公開日】2020-08-20
【審査請求日】2021-12-20
(73)【特許権者】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100189337
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】青山 元
(72)【発明者】
【氏名】鷹田 良樹
【審査官】松尾 真人
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-530026(JP,A)
【文献】特開2017-191522(JP,A)
【文献】特開2002-297951(JP,A)
【文献】特開2002-245354(JP,A)
【文献】米国特許第06377944(US,B1)
【文献】特開2018-081444(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インフラ供給サービスに関するWebページを生成するインフラ供給サービスサーバ部と、
前記Webページの閲覧に用いられるユーザ端末とのリアルタイム通信を実行するとともに、前記ユーザ端末との間の前記リアルタイム通信に用いられる入力フォームを前記Webページ上に表示する、リアルタイム通信サーバ部と、
前記ユーザ端末の利用者の邸に関する情報を記憶するユーザ邸データベースと、
前記インフラ供給サービスに関する情報を記憶するサービスデータベースと、
前記利用者からの前記インフラ供給サービスに関する問い合わせに対する回答を自動生成するAIエンジン部と、
前記AIエンジン部によって前記回答が自動生成される第1状態と、オペレータによる前記リアルタイム通信を介した応答が行われる第2状態と、オペレータによる電話応答が行われる第3状態とのいずれの状態への切り替えを判定する有人切替判定部と、を備え、
前記邸に関する情報には、少なくとも前記邸の住所と郵便番号とが含まれ、
前記インフラ供給サービスに関する情報には、少なくとも、前記インフラ供給サービスが提供可能なエリアの情報が含まれ、
前記AIエンジン部は、
前記邸に関する情報と、前記インフラ供給サービスに関する情報と、前記利用者によって前記入力フォームに入力された情報とに基づいて、少なくとも、
前記利用者が前記インフラ供給サービスを利用可能であるか否かと、
前記インフラ供給サービスに含まれる複数のサービス内容のうちの前記利用者に適したサービス内容と、
前記利用者が前記インフラ供給サービスを利用する場合における料金シミュレーション結果と、
前記利用者による前記インフラ供給サービスの利用申し込みを受け付ける申し込みページの情報とを含む前記回答を自動生成し、
前記有人切替判定部は、少なくとも
前記AIエンジン部が前記利用者からの問い合わせに対して否定的な内容の回答を自動生成した回数に基づいて、前記第1状態から前記第2状態への切り替えを実行するか否かを判定するとともに、前記AIエンジン部によって自動生成された前記料金シミュレーション結果に基づいて、前記第1状態または前記第2状態から前記第3状態への切り替えを実行するか否かを判定する
リアルタイム通信システム。
【請求項2】
前記邸に関する情報には、前記邸に備えられている設備に関する情報が含まれ、
前記AIエンジン部は、
前記邸に関する情報に含まれる前記邸に備えられている設備に関する情報に基づいて、前記入力フォームの邸に備えられている設備に関する項目への代理入力を行う
請求項1に記載のリアルタイム通信システム。
【請求項3】
前記邸に関する情報には、前記邸を含む地域のインフラストラクチャに関する情報であるインフラ情報が含まれる、
請求項1または請求項2に記載のリアルタイム通信システム。
【請求項4】
前記インフラ供給サービスに関する情報には、前記インフラ供給サービスの提供に必要な前提条件に関する情報が含まれる、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のリアルタイム通信システム。
【請求項5】
前記インフラ供給サービスに関する情報には、前記邸が現在受けているインフラ供給サービスのサービス内容と、前記AIエンジン部によって自動生成される前記料金シミュレーション結果の精度の高さとの関係を示す情報が含まれる、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のリアルタイム通信システム。
【請求項6】
前記インフラ供給サービスサーバ部は、前記インフラ供給サービスの利用申し込みを受け付ける前記申し込みページを生成し、
前記リアルタイム通信サーバ部は、前記インフラ供給サービスの利用申し込みに用いられる申し込みフォームを前記申し込みページ上に表示し、
前記AIエンジン部は、前記邸に関する情報と、前記利用者によって前記入力フォームに入力された情報とに基づいて、前記申し込みフォームへの代理入力を実行し、
前記リアルタイム通信サーバ部は、前記AIエンジン部によって代理入力された内容を含む前記申し込みフォームを前記申し込みページ上に表示する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のリアルタイム通信システム。
【請求項7】
前記AIエンジン部は、前記邸に関する情報と、前記インフラ供給サービスに関する情報と、前記利用者によって前記入力フォームに入力された情報とに基づいて、前記利用者に対するレコメンド情報を自動生成し、
前記レコメンド情報には、前記料金シミュレーション結果が含まれる、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のリアルタイム通信システム。
【請求項8】
応答ルールデータベースを更に備え、
前記AIエンジン部は、
前記応答ルールデータベースに記憶される応答ルールに基づく導入時学習を実行し、
次いで、前記AIエンジン部による前記回答の自動生成結果に基づく導入後学習を実行し、前記導入後学習の結果に基づいて、前記回答の自動生成を実行する、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のリアルタイム通信システム。
【請求項9】
前記ユーザ端末と前記AIエンジン部との間の前記リアルタイム通信中に前記利用者によって前記入力フォームに入力された情報を記憶するリアルタイム通信内容データベースを更に備える、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のリアルタイム通信システム。
【請求項10】
インフラ供給サービスに関するWebページを生成するWebページ生成ステップと、
リアルタイム通信サーバ部が、前記Webページの閲覧に用いられるユーザ端末とのリアルタイム通信を実行するリアルタイム通信実行ステップと、
前記ユーザ端末との間の前記リアルタイム通信に用いられる入力フォームを前記Webページ上に表示する入力フォーム表示ステップと、
前記ユーザ端末の利用者の邸に関する情報を記憶する邸情報記憶ステップと、
前記インフラ供給サービスに関する情報を記憶するサービス情報記憶ステップと、
前記利用者からの前記インフラ供給サービスに関する問い合わせに対する回答を自動生成する回答生成ステップと、
前記回答生成ステップにおいて前記回答が自動生成される第1状態と、オペレータによる前記リアルタイム通信を介した応答が行われる第2状態と、オペレータによる電話応答が行われる第3状態とのいずれの状態への切り替えを判定する有人切替判定ステップと、
を備え、
前記邸情報記憶ステップにおいて記憶される前記邸に関する情報には、少なくとも前記邸の住所と郵便番号とが含まれ、
前記サービス情報記憶ステップにおいて記憶される前記インフラ供給サービスに関する情報には、少なくとも、前記インフラ供給サービスが提供可能なエリアの情報が含まれ、
前記回答生成ステップにおいて、
前記邸に関する情報と、前記インフラ供給サービスに関する情報と、前記利用者によって前記入力フォームに入力された情報とに基づいて、少なくとも、
前記利用者が前記インフラ供給サービスを利用可能であるか否かと、
前記インフラ供給サービスに含まれる複数のサービス内容のうちの前記利用者に適したサービス内容と、
前記利用者が前記インフラ供給サービスを利用する場合における料金シミュレーション結果と、
前記利用者による前記インフラ供給サービスの利用申し込みを受け付ける申し込みページの情報とを含む前記回答を自動生成し、
前記有人切替判定ステップは、少なくとも
前記回答生成ステップにおいて前記利用者からの問い合わせに対して否定的な内容の回答を自動生成した回数に基づいて、前記第1状態から前記第2状態への切り替えを実行するか否かを判定するとともに、前記回答生成ステップにおいて自動生成された前記料金シミュレーション結果に基づいて、前記第1状態または前記第2状態から前記第3状態への切り替えを実行するか否かを判定する
リアルタイム通信方法。
【請求項11】
コンピュータに、
インフラ供給サービスに関するWebページを生成するWebページ生成ステップと、
前記Webページの閲覧に用いられるユーザ端末とのリアルタイム通信を実行するリアルタイム通信実行ステップと、
前記ユーザ端末との間の前記リアルタイム通信に用いられる入力フォームを前記Webページ上に表示する入力フォーム表示ステップと、
前記ユーザ端末の利用者の邸に関する情報を記憶する邸情報記憶ステップと、
前記インフラ供給サービスに関する情報を記憶するサービス情報記憶ステップと
前記利用者からの前記インフラ供給サービスに関する問い合わせに対する回答を自動生成する回答生成ステップと、
前記回答生成ステップにおいて前記回答が自動生成される第1状態と、オペレータによる前記リアルタイム通信を介した応答が行われる第2状態と、オペレータによる電話応答が行われる第3状態とのいずれの状態への切り替えを判定する有人切替判定ステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記邸情報記憶ステップにおいて記憶される前記邸に関する情報には、少なくとも前記邸の住所と郵便番号とが含まれ、
前記サービス情報記憶ステップにおいて記憶される前記インフラ供給サービスに関する情報には、少なくとも、前記インフラ供給サービスが提供可能なエリアの情報が含まれ、
前記回答生成ステップにおいて、
前記邸に関する情報と、前記インフラ供給サービスに関する情報と、前記利用者によって前記入力フォームに入力された情報とに基づいて、少なくとも、
前記利用者が前記インフラ供給サービスを利用可能であるか否かと、
前記インフラ供給サービスに含まれる複数のサービス内容のうちの前記利用者に適したサービス内容と、
前記利用者が前記インフラ供給サービスを利用する場合における料金シミュレーション結果と、
前記利用者による前記インフラ供給サービスの利用申し込みを受け付ける申し込みページの情報とを含む前記回答を自動生成し、
前記有人切替判定ステップは、少なくとも
前記回答生成ステップにおいて前記利用者からの問い合わせに対して否定的な内容の回答を自動生成した回数に基づいて、前記第1状態から前記第2状態への切り替えを実行するか否かを判定するとともに、前記回答生成ステップにおいて自動生成された前記料金シミュレーション結果に基づいて、前記第1状態または前記第2状態から前記第3状態への切り替えを実行するか否かを判定する
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリアルタイム通信システム、リアルタイム通信方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、オーダメイド生命保険のコンサルティングを直接営業員と会うことなく受けられるようにしたシステムが記載されている。特許文献1に記載された技術では、保険のコンサルティングを希望する者の端末装置(第1の端末装置)に、保険の設計に係わる第1の情報が入力され、サーバ装置は、入力された第1の情報に基づいて保険の設計に係わる第2の情報を得て、得られた第2の情報を、第1の端末装置および保険のコンサルタントに係わる第2の端末装置に送信し、第2の端末装置は、第1の情報および第2の情報に基づいた保険のコンサルティングに係わるメッセージを第1の端末装置に送信する。
ところで、特許文献1に記載された技術では、コンサルティングを実現するために人的リソースが用いられる。その結果、特許文献1に記載された技術では、コストがかさんでしまう。
【0003】
上述したように、特許文献1に記載された技術では、人的リソースを用いてコンサルティングが実現される。
そのため、複数の人的リソースが用いられる場合に個々のコンサルティングの均一性を十分に確保することができない。また、コンサルティングが行われる時間帯が制限されてしまう。また、コンサルティングを同時に受けることができる人数が制限されてしまう。
更に、コンサルティングに係わるメッセージの作成および送信に時間を要してしまうおそれがある。その結果、利用者はコンサルティングに係わるメッセージを迅速に受け取ることができないおそれがある。
【0004】
更に、特許文献1に記載された技術では、人的リソースを用いてコンサルティングが実現されるため、例えば対人恐怖症などの利用者は、コンサルティングを受けることを躊躇してしまうおそれがある。
また、特許文献1に記載された技術では、利用者による第1の情報の入力操作を補助する機能が備えられていない。そのため、例えば情報の入力操作が苦手な利用者などは、コンサルティングを受けることを躊躇してしまうおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2001-222585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した問題点に鑑み、本発明は、人的リソースを用いることなく、ユーザ端末の利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対して応答することができるリアルタイム通信システム、リアルタイム通信方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、インフラ供給サービスに関するWebページを生成するインフラ供給サービスサーバ部と、前記Webページの閲覧に用いられるユーザ端末とのリアルタイム通信を実行するとともに、前記ユーザ端末との間の前記リアルタイム通信に用いられる入力フォームを前記Webページ上に表示する、リアルタイム通信サーバ部と、前記ユーザ端末の利用者の邸に関する情報を記憶するユーザ邸データベースと、前記インフラ供給サービスに関する情報を記憶するサービスデータベースと、前記利用者からの前記インフラ供給サービスに関する問い合わせに対する回答を自動生成するAIエンジン部と、前記AIエンジン部によって前記回答が自動生成される第1状態と、オペレータによる前記リアルタイム通信を介した応答が行われる第2状態と、オペレータによる電話応答が行われる第3状態とのいずれの状態への切り替えを判定する有人切替判定部と、を備え、前記邸に関する情報には、少なくとも前記邸の住所と郵便番号とが含まれ、前記インフラ供給サービスに関する情報には、少なくとも、前記インフラ供給サービスが提供可能なエリアの情報が含まれ前記AIエンジン部は、前記邸に関する情報と、前記インフラ供給サービスに関する情報と、前記利用者によって前記入力フォームに入力された情報とに基づいて、少なくとも、前記利用者が前記インフラ供給サービスを利用可能であるか否かと、前記インフラ供給サービスに含まれる複数のサービス内容のうちの前記利用者に適したサービス内容と、前記利用者が前記インフラ供給サービスを利用する場合における料金シミュレーション結果と、前記利用者による前記インフラ供給サービスの利用申し込みを受け付ける申し込みページの情報とを含む前記回答を自動生成し、前記有人切替判定部は、少なくとも前記AIエンジン部が前記利用者からの問い合わせに対して否定的な内容の回答を自動生成した回数に基づいて、前記第1状態から前記第2状態への切り替えを実行するか否かを判定するとともに、前記AIエンジン部によって自動生成された前記料金シミュレーション結果に基づいて、前記第1状態または前記第2状態から前記第3状態への切り替えを実行するか否かを判定するリアルタイム通信システムである。
【0008】
本発明の一態様のリアルタイム通信システムでは、前記邸に関する情報には、前記邸に備えられている設備に関する情報が含まれ、前記AIエンジン部は、前記邸に関する情報に含まれる前記邸に備えられている設備に関する情報に基づいて、前記入力フォームの邸に備えられている設備に関する項目への代理入力を行うとしてもよい。
【0009】
本発明の一態様のリアルタイム通信システムでは、前記邸に関する情報には、前記邸を含む地域のインフラストラクチャに関する情報であるインフラ情報が含まれてもよい。
【0010】
本発明の一態様のリアルタイム通信システムでは、前記インフラ供給サービスに関する情報には、前記インフラ供給サービスの提供に必要な前提条件に関する情報が含まれてもよい。
【0011】
本発明の一態様のリアルタイム通信システムでは、前記インフラ供給サービスに関する情報には、前記邸が現在受けているインフラ供給サービスのサービス内容と、前記AIエンジン部によって自動生成される前記料金シミュレーション結果の精度の高さとの関係を示す情報が含まれてもよい。
【0014】
本発明の一態様のリアルタイム通信システムでは、前記インフラ供給サービスサーバ部は、前記インフラ供給サービスの利用申し込みを受け付ける前記申し込みページを生成し、前記リアルタイム通信サーバ部は、前記インフラ供給サービスの利用申し込みに用いられる申し込みフォームを前記申し込みページ上に表示し、前記AIエンジン部は、前記邸に関する情報と、前記利用者によって前記入力フォームに入力された情報とに基づいて、前記申し込みフォームへの代理入力を実行し、前記リアルタイム通信サーバ部は、前記AIエンジン部によって代理入力された内容を含む前記申し込みフォームを前記申し込みページ上に表示してもよい。
【0015】
本発明の一態様のリアルタイム通信システムでは、前記AIエンジン部は、前記邸に関する情報と、前記インフラ供給サービスに関する情報と、前記利用者によって前記入力フォームに入力された情報とに基づいて、前記利用者に対するレコメンド情報を自動生成し、前記レコメンド情報には、前記料金シミュレーション結果が含まれてもよい。
【0016】
本発明の一態様のリアルタイム通信システムは、応答ルールデータベースを更に備え、前記AIエンジン部は、前記応答ルールデータベースに記憶される応答ルールに基づく導入時学習を実行し、次いで、前記AIエンジン部による前記回答の自動生成結果に基づく導入後学習を実行し、前記導入後学習の結果に基づいて、前記回答の自動生成を実行してもよい。
【0017】
本発明の一態様のリアルタイム通信システムは、前記ユーザ端末と前記AIエンジン部との間の前記リアルタイム通信中に前記利用者によって前記入力フォームに入力された情報を記憶するリアルタイム通信内容データベースを更に備えてもよい。
【0018】
本発明の一態様は、インフラ供給サービスに関するWebページを生成するWebページ生成ステップと、リアルタイム通信サーバ部が、前記Webページの閲覧に用いられるユーザ端末とのリアルタイム通信を実行するリアルタイム通信実行ステップと、前記ユーザ端末との間の前記リアルタイム通信に用いられる入力フォームを前記Webページ上に表示する入力フォーム表示ステップと、前記ユーザ端末の利用者の邸に関する情報を記憶する邸情報記憶ステップと、前記インフラ供給サービスに関する情報を記憶するサービス情報記憶ステップと、前記利用者からの前記インフラ供給サービスに関する問い合わせに対する回答を自動生成する回答生成ステップと、前記回答生成ステップにおいて前記回答が自動生成される第1状態と、オペレータによる前記リアルタイム通信を介した応答が行われる第2状態と、オペレータによる電話応答が行われる第3状態とのいずれの状態への切り替えを判定する有人切替判定ステップと、
を備え、前記邸情報記憶ステップにおいて記憶される前記邸に関する情報には、少なくとも前記邸の住所と郵便番号とが含まれ、前記サービス情報記憶ステップにおいて記憶される前記インフラ供給サービスに関する情報には、少なくとも、前記インフラ供給サービスが提供可能なエリアの情報が含まれ、前記回答生成ステップにおいて、前記邸に関する情報と、前記インフラ供給サービスに関する情報と、前記利用者によって前記入力フォームに入力された情報とに基づいて、少なくとも、前記利用者が前記インフラ供給サービスを利用可能であるか否かと、前記インフラ供給サービスに含まれる複数のサービス内容のうちの前記利用者に適したサービス内容と、前記利用者が前記インフラ供給サービスを利用する場合における料金シミュレーション結果と、前記利用者による前記インフラ供給サービスの利用申し込みを受け付ける申し込みページの情報とを含む前記回答を自動生成し、
前記有人切替判定ステップは、少なくとも前記回答生成ステップにおいて前記利用者からの問い合わせに対して否定的な内容の回答を自動生成した回数に基づいて、前記第1状態から前記第2状態への切り替えを実行するか否かを判定するとともに、前記回答生成ステップにおいて自動生成された前記料金シミュレーション結果に基づいて、前記第1状態または前記第2状態から前記第3状態への切り替えを実行するか否かを判定する、リアルタイム通信方法である。
【0019】
本発明の一態様は、コンピュータに、インフラ供給サービスに関するWebページを生成するWebページ生成ステップと、前記Webページの閲覧に用いられるユーザ端末とのリアルタイム通信を実行するリアルタイム通信実行ステップと、前記ユーザ端末との間の前記リアルタイム通信に用いられる入力フォームを前記Webページ上に表示する入力フォーム表示ステップと、前記ユーザ端末の利用者の邸に関する情報を記憶する邸情報記憶ステップと、前記インフラ供給サービスに関する情報を記憶するサービス情報記憶ステップと前記利用者からの前記インフラ供給サービスに関する問い合わせに対する回答を自動生成する回答生成ステップと、前記回答生成ステップにおいて前記回答が自動生成される第1状態と、オペレータによる前記リアルタイム通信を介した応答が行われる第2状態と、オペレータによる電話応答が行われる第3状態とのいずれの状態への切り替えを判定する有人切替判定ステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記邸情報記憶ステップにおいて記憶される前記邸に関する情報には、少なくとも前記邸の住所と郵便番号とが含まれ、前記サービス情報記憶ステップにおいて記憶される前記インフラ供給サービスに関する情報には、少なくとも、前記インフラ供給サービスが提供可能なエリアの情報が含まれ、前記回答生成ステップにおいて、前記邸に関する情報と、前記インフラ供給サービスに関する情報と、前記利用者によって前記入力フォームに入力された情報とに基づいて、少なくとも、前記利用者が前記インフラ供給サービスを利用可能であるか否かと、前記インフラ供給サービスに含まれる複数のサービス内容のうちの前記利用者に適したサービス内容と、前記利用者が前記インフラ供給サービスを利用する場合における料金シミュレーション結果と、前記利用者による前記インフラ供給サービスの利用申し込みを受け付ける申し込みページの情報とを含む前記回答をし、前記有人切替判定ステップは、少なくとも前記回答生成ステップにおいて前記利用者からの問い合わせに対して否定的な内容の回答を自動生成した回数に基づいて、前記第1状態から前記第2状態への切り替えを実行するか否かを判定するとともに、前記回答生成ステップにおいて自動生成された前記料金シミュレーション結果に基づいて、前記第1状態または前記第2状態から前記第3状態への切り替えを実行するか否かを判定する、プログラムである。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、人的リソースを用いることなく、ユーザ端末の利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対して応答することができるリアルタイム通信システム、リアルタイム通信方法およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】第1実施形態のリアルタイム通信システムの一例を示す図である。
図2】インフラ供給サービスサーバ部によって生成されるインフラ供給サービスに関するWebページの一例を示す図である。
図3】ユーザ端末とAIエンジン部との間のリアルタイム通信中にユーザ端末の利用者による情報の入力を受け付ける入力フォームの一例を示す図である。
図4】インフラ供給サービスの利用申し込みに用いられる申し込みフォームの一例を示す図である。
図5】第1実施形態のリアルタイム通信システムの適用例を示す図である。
図6図2に示すWebページの閲覧中におけるユーザ端末の利用者の反応、図3に示す入力フォームへの入力中におけるユーザ端末の利用者の反応の一例を示す図である。
図7】第1実施形態のリアルタイム通信システムなどにおいて実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
図8】第1実施形態のリアルタイム通信システムの有人切替判定部において実行される処理の一例を説明するための図である。
図9】第1実施形態のリアルタイム通信システムの電話切替判定部において実行される処理の一例を説明するための図である。
図10】第2実施形態のリアルタイム通信システムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明のリアルタイム通信システム、リアルタイム通信方法およびプログラムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0023】
<第1実施形態>
図1は第1実施形態のリアルタイム通信システム1の一例を示す図である。
図1に示す例では、リアルタイム通信システム1が、例えばインフラ供給サービスサーバ部11と、リアルタイム通信サーバ部12とを備えている。インフラ供給サービスサーバ部11は、インフラ供給サービス(例えば電力供給サービス、ガス供給サービス、インターネット供給サービス等)に関するWebページを生成する。
【0024】
図2はインフラ供給サービスサーバ部11によって生成されるインフラ供給サービス(図2に示す例では、電力供給サービス)に関するWebページの一例を示す図である。例えばユーザ端末UTの利用者は、ユーザ端末UTを用いることによって、図2に示すWebページを閲覧することができる。
図2に示す例では、インフラ供給サービス(電力供給サービス)が、●●●●●●●株式会社によって「△△△△電気」という名称で提供される。インフラ供給サービス(電力供給サービス)が提供可能なエリアとして、「東京電力エリア」と、「関西電力エリア」と、「その他のエリア」とが設定されている。
【0025】
図1に示す例では、インフラ供給サービスサーバ部11が、インタフェース部11Aと、ユーザ邸データベース11Bと、リアルタイム通信内容データベース11Cとを備えている。
インタフェース部11Aは、インフラ供給サービスサーバ部11とリアルタイム通信サーバ部12との間のデータのやりとりを仲介する回路、装置などであり、例えばAPI(Application Programming Interface)である。
ユーザ邸データベース11Bは、リアルタイム通信システム1に接続されるユーザ端末UTの利用者の邸に関する情報を記憶する。「利用者の邸」には、利用者が居住する邸が含まれるのみならず、利用者が所有し、利用者以外の者が居住する邸も含まれる。
「邸に関する情報」には、邸の住所と郵便番号とが含まれる。詳細には、「邸の住所および郵便番号」には、利用者が居住する家の住所および郵便番号が含まれるのみならず、邸の建築地(利用者の建築地)の住所および郵便番号も含まれる。
「邸に関する情報」は、例えばユーザ端末UTの利用者の邸の建築請負を行った会社等から取得される。
図1に示す例では、邸の建築地(利用者の建築地)の住所および郵便番号が「邸の住所および郵便番号」に含まれるが、他の例では、邸の建築地(利用者の建築地)の住所および郵便番号が「邸の住所および郵便番号」に含まれなくてもよい。
【0026】
図1に示す例では、「邸に関する情報」に、邸に備えられている設備に関する情報が更に含まれる。「邸に備えられている設備」には、例えば邸に備えられているガス給湯器、太陽光発電システムなどが含まれる。
図1に示す例では、「邸に関する情報」に、邸に備えられている設備に関する情報が含まれるが、他の例では、「邸に関する情報」に、邸に備えられている設備に関する情報が含まれなくてもよい。
【0027】
図1に示す例では、「邸に関する情報」に、邸を含む地域のインフラストラクチャに関する情報(インフラ情報)が含まれる。インフラ情報には、例えば電気、ガスなどのエネルギーを供給する仕組みに関する情報が含まれる。
図1に示す例では、「邸に関する情報」に、邸を含む地域のインフラ情報が含まれるが、他の例では、「邸に関する情報」に、邸を含む地域のインフラ情報が含まれなくてもよい。
【0028】
図1に示す例では、リアルタイム通信内容データベース11Cが、ユーザ端末UTと後述するAI(人工知能)エンジン部12Aとの間のリアルタイム通信中にユーザ端末UTの利用者によって入力フォームに入力された情報を記憶する。
【0029】
図3はユーザ端末UTとAIエンジン部12Aとの間のリアルタイム通信中にユーザ端末UTの利用者による情報の入力を受け付ける入力フォームの一例を示す図である。図3に示す入力フォームは、ユーザ端末UTのディスプレイ(図示せず)に表示される。
図3に示す例では、ユーザ端末UTとAIエンジン部12Aとの間のリアルタイム通信として、「△△△△電気 お問い合わせチャット」が行われている。
ユーザ端末UTの利用者による「サービス利用できる?」の入力に対し、AIエンジン部12Aが、「ありがとうございます。〇〇様邸は△△△△電気をご利用いただけます。」の回答を生成している。
【0030】
図1に示す例では、インフラ供給サービスサーバ部11がリアルタイム通信内容データベース11Cを備えているが、他の例では、インフラ供給サービスサーバ部11がリアルタイム通信内容データベース11Cを備えていなくてもよい。
【0031】
図1に示す例では、リアルタイム通信サーバ部12が、ユーザ端末UTとのリアルタイム通信を実行する。リアルタイム通信には、例えば図3に示すようなチャット形式コミュニケーションの他、P2Pアプリケーションの一対一通信型として公知な任意の手法(例えばLINE、Skype、MSNメッセンジャーなど)も含まれる。
リアルタイム通信サーバ部12は、上述したAIエンジン部12Aと、応答ルールデータベース12Bと、サービスデータベース12Cと、有人切替判定部12Dと、電話切替判定部12Eとを備えている。
AIエンジン部12Aは、ユーザ端末UTの利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対する回答を自動生成する。上述した図3に示す例では、ユーザ端末UTの利用者からの問い合わせ「サービス利用できる?」に対し、AIエンジン部12Aが、「ありがとうございます。〇〇様邸は△△△△電気をご利用いただけます。」の回答を自動生成している(つまり、人的リソースが用いられることなく、回答を生成している)。
応答ルールデータベース12Bには、AIエンジン部12Aが回答を自動生成する時に基礎とする応答ルールが記憶されている。AIエンジン部12Aは、例えばリアルタイム通信システム1の導入時に、応答ルールデータベース12Bに記憶される応答ルールに基づく導入時学習を実行する。
【0032】
図1に示す例では、サービスデータベース12Cが、インフラ供給サービスに関する情報を記憶する。「インフラ供給サービスに関する情報」には、インフラ供給サービスが提供可能なエリアの情報が含まれる。上述したように図2に示す例では、インフラ供給サービス(電力供給サービス)が提供可能なエリアとして、「東京電力エリア」と、「関西電力エリア」と、「その他のエリア」とが設定されている。
また、「インフラ供給サービスに関する情報」には、インフラ供給サービスの提供に必要な前提条件に関する情報(例えばお客様の邸がオール電化でない旨の情報)が含まれる。
また、「インフラ供給サービスに関する情報」には、ユーザ端末UTの利用者の邸が現在受けているインフラ供給サービスのサービス内容と、AIエンジン部12Aによって自動生成される料金シミュレーション結果の精度の高さとの関係を示す情報(例えばユーザ端末UTの利用者の邸が所定の事業者の所定のプランのインフラ供給サービスを受けている場合に料金シミュレーション結果の精度が低くなる旨の情報)が含まれる。
図1に示す例では、「インフラ供給サービスに関する情報」に、インフラ供給サービスが提供可能なエリアの情報と、インフラ供給サービスの提供に必要な前提条件に関する情報と、ユーザ端末UTの利用者の邸が現在受けているインフラ供給サービスのサービス内容とAIエンジン部12Aによって自動生成される料金シミュレーション結果の精度の高さとの関係を示す情報とが含まれるが、他の例では、「インフラ供給サービスに関する情報」に、インフラ供給サービスの提供に必要な前提条件に関する情報、および/または、ユーザ端末UTの利用者の邸が現在受けているインフラ供給サービスのサービス内容とAIエンジン部12Aによって自動生成される料金シミュレーション結果の精度の高さとの関係を示す情報が含まれなくてもよい。
【0033】
図1に示す例では、有人切替判定部12Dが、AIエンジン部12Aによって例えば図3に示すような回答が自動生成される第1状態から、オペレータによるインフラ供給サービスサーバ部11を介した応答(例えばチャットによる応答)が行われる第2状態への切り替えを実行するか否かを判定する。
有人切替判定部12Dは、例えばAIエンジン部12Aがユーザ端末UTの利用者からの問い合わせに対して否定的な内容の回答(例えば「〇〇様邸は△△△△電気をご利用いただけません」等の回答)を自動生成した回数に基づいて、第1状態から第2状態への切り替えを実行するか否かを判定する。
図1に示す例では、有人切替判定部12Dがリアルタイム通信サーバ部12に備えられているが、他の例では、有人切替判定部12Dがリアルタイム通信サーバ部12に備えられていなくてもよい。
【0034】
図1に示す例では、電話切替判定部12Eが、AIエンジン部12Aによって回答が自動生成される第1状態、または、オペレータによるインフラ供給サービスサーバ部11を介した応答が行われる第2状態から、オペレータによる電話応答が行われる第3状態への切り替えを実行するか否かを判定する。
電話切替判定部12Eは、例えばAIエンジン部12Aによって自動生成された料金シミュレーション結果に基づいて、第1状態または第2状態から第3状態への切り替えを実行するか否かを判定する。
図1に示す例では、電話切替判定部12Eがリアルタイム通信サーバ部12に備えられているが、他の例では、電話切替判定部12Eがリアルタイム通信サーバ部12に備えられていなくてもよい。
【0035】
図1および図3に示す例では、リアルタイム通信サーバ部12が、ユーザ端末UTとAIエンジン部12Aとの間のリアルタイム通信(図3に示す例では、チャット形式コミュニケーション)に用いられる入力フォームを図2に示すWebページ上に表示する。
AIエンジン部12Aは、邸に関する情報(例えば、ユーザ端末UTの利用者が居住する邸の住所および郵便番号の情報)と、インフラ供給サービスに関する情報(例えば、インフラ供給サービスが提供可能なエリアにユーザ端末UTの利用者の邸が含まれる旨の情報)とに基づいて、ユーザ端末UTの利用者がインフラ供給サービスを利用可能である旨の回答を自動生成し、その回答をユーザ端末UTに表示するための処理を実行する。
その結果、図3に示すように、「ありがとうございます。〇〇様邸は△△△△電気をご利用いただけます。」の回答が、ユーザ端末UTに表示される。
【0036】
また、図1および図3に示す例では、AIエンジン部12Aが、ユーザ端末UTの利用者によって入力フォームに入力された情報(図3に示す例では、シミュレーション対象月が「3月」、ユーザ端末UTの利用者の邸のシミュレーション対象月の現在の利用料金「13,200円」)に基づいて、インフラ供給サービスに含まれる複数のサービス内容のうちのユーザ端末UTの利用者に適したサービス内容を利用する場合における料金シミュレーション結果(図3に示す例では、年間で7,619円安くなる旨)の回答を自動生成し、その回答をユーザ端末UTに表示するための処理を実行する。
その結果、図3に示すように、「年間シミュレーションの結果(目安)」、「1年間で7,619円おトクになります!」の回答が、ユーザ端末UTに表示される。
【0037】
また、図1および図3に示す例では、AIエンジン部12Aが、ユーザ端末UTの利用者によるインフラ供給サービスの利用申し込みを受け付ける申し込みページの情報(図3に示す例では、URL(Uniform Resource Locator)リンク)を含む回答を自動生成し、その回答をユーザ端末UTに表示するための処理を実行する。
その結果、図3に示すように、「お申込み・お問い合わせはこちら」の案内(回答)が、ユーザ端末UTに表示される。
図3に示す例では、ユーザ端末UTの利用者によるインフラ供給サービスの利用申し込みとして、新規契約の申し込みが受け付けられるが、他の例では、ユーザ端末UTの利用者によるインフラ供給サービスの利用申し込みとして、例えば契約変更、解約などのような新規契約以外の申し込みが受け付けられてもよい。
【0038】
図4はインフラ供給サービス(電力供給サービス)の利用申し込みに用いられる申し込みフォームの一例を示す図である。図4に示す申し込みフォームは、ユーザ端末UTのディスプレイ(図示せず)に表示される。
図4に示す例では、申し込みフォームへの入力が必要な項目として、「お客様のお名前(ユーザ端末UTの利用者の名前)」、「住所・郵便番号」、「メールアドレス」、「電話番号」、「現在ご利用の電力供給サービス」、「現在ご利用の設備」、「お申込みプラン(サービス内容)」などが設定されている。
【0039】
図1図3および図4に示す例では、インフラ供給サービスサーバ部11が、インフラ供給サービスの利用申し込みを受け付ける申し込みページ(図示せず)を生成する。例えば、ユーザ端末UTの利用者が、図3に示す「お申込み・お問い合わせはこちら」のボタンをタップすることによって、申し込みページがユーザ端末UTに表示される。
また、リアルタイム通信サーバ部12が、インフラ供給サービスの利用申し込みに用いられる申し込みフォーム(図4参照)を申し込みページ上に表示するための処理を実行し、その結果、図4に示す申し込みフォームが、ユーザ端末UTに表示される。
AIエンジン部12Aは、ユーザ端末UTの利用者の邸に関する情報と、ユーザ端末UTの利用者によって入力フォーム(図3参照)に入力された情報とに基づいて、申し込みフォームへの代理入力を実行する。
【0040】
具体的には、AIエンジン部12Aは、ユーザ邸データベース11Bに記憶されているユーザ端末UTの利用者の邸の住所および郵便番号の情報に基づいて、図4に示す申し込みフォームの「住所・郵便番号」の項目の代理入力を実行する。
また、AIエンジン部12Aは、ユーザ端末UTの利用者によって入力フォームに入力された情報(「3月」、「13,200円」)に基づいて、図4に示す申し込みフォームの「お申込みプラン(サービス内容)」の項目の代理入力を実行する。詳細には、AIエンジン部12Aは、ユーザ端末UTの利用者の邸の現在の利用料金よりも年間で7,619円安くなるプラン(サービス内容)の代理入力を実行する。
リアルタイム通信サーバ部12は、AIエンジン部12Aによって代理入力された内容を含む申し込みフォームを申し込みページ上に表示するための処理を実行する。その結果、AIエンジン部12Aによって代理入力された内容を含む申し込みフォームが、ユーザ端末UTに表示される。
【0041】
図3に示す例では、「年間シミュレーションの結果(目安)」として、1つの料金シミュレーション結果のみがAIエンジン部12Aによって自動生成されているが、他の例では、AIエンジン部12Aが、例えばユーザ端末UTの利用者の邸の現在の利用料金よりも安くなる複数のプラン(サービス内容)の料金シミュレーション結果を、レコメンド情報として生成してもよい。つまり、この例では、AIエンジン部12Aが、ユーザ端末UTの利用者の邸に関する情報と、インフラ供給サービスに関する情報と、ユーザ端末UTの利用者によって入力フォーム(図4参照)に入力された情報とに基づいて、ユーザ端末UTの利用者に対するレコメンド情報を自動生成する。レコメンド情報とは、ユーザ端末UTの利用者にとって有益な情報であり、レコメンド情報に料金シミュレーション結果以外の情報が含まれていてもよい。
【0042】
上述したように、AIエンジン部12Aは、例えばリアルタイム通信システム1の導入時に、応答ルールデータベース12Bに記憶される応答ルールに基づく導入時学習を実行する。
次いで、AIエンジン部12Aでは、応答結果(成功/失敗)に基づく改善が実行される。また、AIエンジン部12Aでは、新しい質問に対する応答の設定が行われる。
つまり、AIエンジン部12Aは、AIエンジン部12Aによるユーザ端末UTの利用者に対する回答の自動生成結果に基づく導入後学習を実行する。次いで、AIエンジン部12Aは、導入後学習の結果に基づいて、ユーザ端末UTの利用者に対する回答の自動生成を実行する。
【0043】
図5は第1実施形態のリアルタイム通信システム1の適用例を示す図である。
図5に示す例では、ユーザ端末UT(図5には、図示せず)の利用者が、インフラ供給サービスサーバ部11によって生成されるインフラ供給サービス(電力供給サービス)に関するWebページ(△△△△電気サイト)(図2参照)を閲覧している。
次いで、ユーザ端末UTの利用者が、ユーザ端末UTとAIエンジン部12Aとの間のリアルタイム通信として、「△△△△電気 お問い合わせチャット」(図3参照)を開始し、図3に示す入力フォームに対して「サービス利用できる?」、「今より安くなる?」、「3月」、「13,200円」(図3参照)などのチャット入力を実行する。入力された情報は、インフラ供給サービスサーバ部11を介してリアルタイム通信サーバ部12に送信される。
リアルタイム通信サーバ部12のAIエンジン部12Aは、ユーザ端末UTの利用者によるチャット入力に対し、「ありがとうございます。〇〇様邸は△△△△電気をご利用いただけます。」、「ではシミュレーションいたします。月を選んでください。」、「その月の電気料金を教えてください。」、「シミュレーション結果はコチラです! http://www.XXXXXXXXXX.com」(図3参照)などの回答を自動生成する。それらの回答は、チャット回答として、インフラ供給サービスサーバ部11を介してユーザ端末UTに送信される。
ユーザ邸データベース11Bに記憶されているユーザ端末UTの利用者の住所、郵便番号などの情報は、インタフェース部11Aを介してAIエンジン部12Aに送信され、ユーザ端末UTの利用者に対する回答の自動生成に利用される。
また、AIエンジン部12Aでは、インフラ供給サービス(電力供給サービス)が提供可能なエリアの情報が、ユーザ端末UTの利用者に対する回答の自動生成に利用される。
つまり、図5に示す例では、ユーザ端末UTの利用者の住所、郵便番号などの情報、インフラ供給サービス(電力供給サービス)が提供可能なエリアの情報などの属性情報の連携が行われ、属性情報が、AIエンジン部12Aによるユーザ端末UTの利用者に対する回答の自動生成に利用される。
【0044】
図6図2に示すWebページの閲覧中におけるユーザ端末UTの利用者の反応、図3に示す入力フォームへの入力中におけるユーザ端末UTの利用者の反応の一例を示す図である。
図6に示す例では、図2に示すWebページの閲覧中に、ユーザ端末UTの利用者が、図2に示すインフラ供給サービス(電力供給サービス)が提供可能なエリアにユーザ端末UTの利用者の邸が含まれるか否かの関心を持っている。
また、ユーザ端末UTの利用者は、図2に示すインフラ供給サービス(電力供給サービス)を利用すると、ユーザ端末UTの利用者の邸の電気利用料金が現在よりも安くなるのか否かの関心を持っている。
一方、ユーザ端末UTの利用者は、夜遅い時間帯なので電話をかけるのを躊躇してしまう、電話をかけるのが面倒、という感情を持っている。
【0045】
図6に示す例では、ユーザ端末UTの利用者が、ユーザ端末UTとAIエンジン部12Aとの間のリアルタイム通信として、「△△△△電気 お問い合わせチャット」を行うことによって、その場で質問および疑問を解消している。
詳細には、ユーザ端末UTの利用者が、「こんな簡単に分かるんだ。」、「じゃあ申し込もう!」という感情を持ち、図2に示すインフラ供給サービス(電力供給サービス)への加入を決断している。
【0046】
図7は第1実施形態のリアルタイム通信システム1などにおいて実行される処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
図7に示す例では、ステップS11において、リアルタイム通信システム1のインフラ供給サービスサーバ部11などが、図2に示すWebページ、Webページ上に表示される図3に示す入力フォーム、申し込みページ(図示せず)、および、図4に示す申し込みフォームを生成する。
また、ステップS12において、リアルタイム通信システム1のユーザ邸データベース11Bが、ユーザ端末UTの利用者の邸に関する情報を、例えばユーザ端末UTの利用者の邸の建築請負を行った会社等から取得し、記憶する。
また、ステップS13において、リアルタイム通信システム1のサービスデータベース12Cが、インフラ供給サービスに関する情報を記憶する。
また、ステップS14において、リアルタイム通信システム1の応答ルールデータベース12Bに応答ルールが記憶され、AIエンジン部12Aが、応答ルールに基づく導入時学習を実行する。
【0047】
次いで、ステップS21において、リアルタイム通信システム1のリアルタイム通信サーバ部12が、図2に示すWebページを閲覧中のユーザ端末UTの利用者の要求(S21A)に応じて、ユーザ端末UTとAIエンジン部12Aとの間のリアルタイム通信を開始し、実行する。
詳細には、ステップS21Bにおいて、リアルタイム通信システム1が、図3に示す入力フォームをユーザ端末UTに表示するための処理を実行する。
次いで、ステップS21Cにおいて、ユーザ端末UTが、入力フォームを表示する。
次いで、ステップS21Dにおいて、ユーザ端末UTが、インフラ供給サービスに関する問い合わせをリアルタイム通信システム1に対して送信する。
次いで、ステップS21Eにおいて、リアルタイム通信システム1のAIエンジン部12Aが、ユーザ端末UTの利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対する回答を自動生成し、ユーザ端末UTに送信する。
また、ステップS21Fにおいて、リアルタイム通信システム1のリアルタイム通信内容データベース11Cが、ユーザ端末UTとAIエンジン部12Aとの間のリアルタイム通信中にユーザ端末UTの利用者によって入力フォームに入力された情報を記憶する。
【0048】
次いで、ステップS22Bにおいて、リアルタイム通信システム1が、インフラ供給サービスへの加入を決断したユーザ端末UTの利用者の要求(S22A)に応じて、申し込みページをユーザ端末UTに表示するための処理を実行する。
次いで、ステップS22Cにおいて、ユーザ端末UTが、申し込みページを表示する。
次いで、ステップS23Aにおいて、リアルタイム通信システム1が、図4に示す申し込みフォームをユーザ端末UTに表示するための処理を実行する。
次いで、ステップS23Bにおいて、ユーザ端末UTが、申し込みフォームを表示する。
【0049】
図8は第1実施形態のリアルタイム通信システム1の有人切替判定部12Dにおいて実行される処理の一例を説明するための図である。
図8に示す例では、ステップS31において、有人切替判定部12Dが、AIエンジン部12Aによって回答が自動生成される第1状態から、オペレータによるインフラ供給サービスサーバ部11を介した応答が行われる第2状態への切り替えを実行するか否かを判定する。
詳細には、ステップS31において、有人切替判定部12Dが、AIエンジン部12Aがユーザ端末UTの利用者からの問い合わせに対して否定的な内容の回答を自動生成した回数が、第1閾値以上になったか否かを判定する。AIエンジン部12Aが否定的な内容の回答を自動生成した回数が第1閾値以上になった場合にはステップS32に進み、AIエンジン部12Aが否定的な内容の回答を自動生成した回数が第1閾値未満の場合にはステップS33に進む。
ステップS32では、リアルタイム通信システム1が、第1状態から第2状態への切り替えを実行する。
一方、ステップS33では、リアルタイム通信システム1が、第1状態を維持する。
図8に示す例では、ステップS31の処理が実行されない場合よりも、第1実施形態のリアルタイム通信システム1が、第1状態から第2状態への切り替えを適切に実行することができる。
【0050】
図9は第1実施形態のリアルタイム通信システム1の電話切替判定部12Eにおいて実行される処理の一例を説明するための図である。
図9に示す例では、ステップS41において、電話切替判定部12Eが、AIエンジン部12Aによって回答が自動生成される第1状態、または、オペレータによるインフラ供給サービスサーバ部11を介した応答が行われる第2状態から、オペレータによる電話応答が行われる第3状態への切り替えを実行するか否かを判定する。
詳細には、ステップS41において、電話切替判定部12Eが、AIエンジン部12Aによって自動生成された料金シミュレーション結果の金額に基づいて、第1状態または第2状態から第3状態への切り替えを実行するか否かを判定する。AIエンジン部12Aによって自動生成された料金シミュレーション結果の金額が第2閾値以上である場合にはステップS42に進み、AIエンジン部12Aによって自動生成された料金シミュレーション結果の金額が第2閾値未満である場合にはステップS43に進む。
ステップS42では、リアルタイム通信システム1が、第1状態または第2状態から第3状態への切り替えを実行する。
一方、ステップS43では、リアルタイム通信システム1が、第1状態または第2状態を維持する。
図9に示す例では、第1実施形態のリアルタイム通信システム1が、ステップS41の処理が実行されない場合よりも、第1状態または第2状態から第3状態への切り替えを適切に実行することができる。
【0051】
第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、上述したように、リアルタイム通信サーバ部12が、ユーザ端末UTとAIエンジン部12Aとの間のリアルタイム通信を実行し、AIエンジン部12Aが、ユーザ端末UTの利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対する回答を自動生成する。
そのため、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、人的リソースを用いることなく、ユーザ端末UTの利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対して応答することができる。
また、ユーザ端末UTの利用者からのインフラ供給サービスに関する複数の問い合わせに対し、人的リソースが用いられる場合よりも均一な回答を生成することができる。
また、人的リソースが用いられる場合よりもコストを抑制しつつ、ユーザ端末UTの利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対して応答することができる。
また、人的リソースによる応答が行われる場合よりも、ユーザ端末UTの利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対して応答可能な時間帯を拡大することができる。
また、人的リソースによる応答が行われる場合よりも多数のユーザ端末UTの利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対して同時に応答することができる。
【0052】
また、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、上述したように、ユーザ端末UTの利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対する回答がAIエンジン部12Aによって自動生成されるため、問い合わせに対する回答のリアルタイム性を向上させることができる。
また、ユーザ端末UTの利用者がインフラ供給サービスに関する問い合わせを電話で行う必要がある場合よりも、ユーザ端末UTの利用者の負担を軽減することができ、インフラ供給サービスに関する問い合わせの利便性を向上させることができる。
また、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、上述したように、ユーザ端末UTの利用者がインフラ供給サービスに関する問い合わせを行うときにユーザ端末UTの利用者は邸に関する情報を入力フォームに入力する必要がない。そのため、邸に関する情報を入力フォームに入力する必要がある場合よりも、ユーザ端末UTの利用者の入力作業量を削減することができ、インフラ供給サービスに関する問い合わせの利便性を向上させることができる。
また、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、上述したように、AIエンジン部12Aによる回答の自動生成が、邸の住所を含む邸に関する情報と、インフラ供給サービスが提供可能なエリアの情報を含むインフラ供給サービスに関する情報とに基づいて行われる。そのため、ユーザ端末UTの利用者は、邸がインフラ供給サービスを受けることができるか否かの回答を迅速に得ることができる。
【0053】
また、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、上述したように、ユーザ端末UTの利用者の邸に関する情報に、ユーザ端末UTの利用者の邸に備えられている設備に関する情報が含まれる。
そのため、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、ユーザ端末UTの利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対し、ユーザ端末UTの利用者の邸に備えられている設備を考慮した回答を生成することができる。
【0054】
また、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、上述したように、ユーザ端末UTの利用者の邸に関する情報に、ユーザ端末UTの利用者の邸を含む地域のインフラ情報が含まれる。
そのため、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、ユーザ端末UTの利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対し、ユーザ端末UTの利用者の邸を含む地域のインフラストラクチャを考慮した回答を生成することができる。
【0055】
また、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、上述したように、インフラ供給サービスに関する情報に、インフラ供給サービスの提供に必要な前提条件に関する情報が含まれる。
そのため、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、ユーザ端末UTの利用者からのインフラ供給サービスに関する問い合わせに対し、ユーザ端末UTの利用者の邸がインフラ供給サービスの提供対象外であるにもかかわらず、料金シミュレーション結果などを生成してしまうおそれを抑制することができる。
【0056】
また、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、上述したように、インフラ供給サービスに関する情報に、ユーザ端末UTの利用者の邸が現在受けているインフラ供給サービスのサービス内容と、AIエンジン部12Aによって自動生成される料金シミュレーション結果の精度の高さとの関係を示す情報が含まれる。
そのため、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、精度が低い料金シミュレーション結果が生成されてしまうおそれがあることを、事前に把握することができる。
【0057】
また、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、上述したように、AIエンジン部12Aが、ユーザ端末UTの利用者の邸に関する情報と、ユーザ端末UTの利用者によって入力フォームに入力された情報とに基づいて、申し込みフォームへの代理入力を実行する。
そのため、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、AIエンジン部12Aによる申し込みフォームへの代理入力が実行されない場合よりも、インフラ供給サービスの利用申し込みの利便性を向上させることができる。
【0058】
また、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、上述したように、AIエンジン部12Aが、ユーザ端末UTの利用者の邸に関する情報と、インフラ供給サービスに関する情報と、ユーザ端末UTの利用者によって入力フォームに入力された情報とに基づいて、ユーザ端末UTの利用者に対するレコメンド情報を自動生成する。
そのため、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、AIエンジン部12Aがユーザ端末UTの利用者に対するレコメンド情報を自動生成しない場合よりも、ユーザ端末UTの利用者によるリアルタイム通信の利用満足度を向上させることができる。
【0059】
また、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、上述したように、AIエンジン部12Aが、応答ルールデータベース12Bに記憶される応答ルールに基づく導入時学習を実行し、次いで、AIエンジン部12Aによる回答の自動生成結果に基づく導入後学習を実行し、導入後学習の結果に基づいて、回答の自動生成を実行する。
そのため、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、AIエンジン部12Aが導入後学習を実行しない場合よりも、AIエンジン部12Aによる回答の質を向上させることができる。
【0060】
また、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、上述したように、ユーザ端末UTとAIエンジン部12Aとの間のリアルタイム通信中にユーザ端末UTの利用者によって入力フォームに入力された情報が記憶される。
そのため、第1実施形態のリアルタイム通信システム1では、インフラ供給サービスの利用開始に至らないユーザ端末UTの利用者からも入力フォームに入力された情報を得ることができ、リアルタイム通信システム1に対する顧客満足度などを向上させることができる。
【0061】
<第2実施形態>
以下、本発明のリアルタイム通信システム、リアルタイム通信方法およびプログラムの第2実施形態について説明する。
第2実施形態のリアルタイム通信システム1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態のリアルタイム通信システム1と同様に構成されている。従って、第2実施形態のリアルタイム通信システム1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態のリアルタイム通信システム1と同様の効果を奏することができる。
【0062】
図10は第2実施形態のリアルタイム通信システム1の一例を示す図である。
図1に示す例では、インフラ供給サービスサーバ部11とリアルタイム通信サーバ部12とが別個に設けられているが、図10に示す例では、図1に示すインフラ供給サービスサーバ部11とリアルタイム通信サーバ部12とを一体化させたものによって、第2実施形態のリアルタイム通信システム1が構成されている。
【0063】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。上述した各実施形態および各例に記載の構成を適宜組み合わせてもよい。
【0064】
なお、上述した実施形態におけるリアルタイム通信システム1が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【符号の説明】
【0065】
1…リアルタイム通信システム、11…インフラ供給サービスサーバ部、11A…インタフェース部、11B…ユーザ邸データベース、11C…リアルタイム通信内容データベース、12…リアルタイム通信サーバ部、12A…AIエンジン部、12B…応答ルールデータベース、12C…サービスデータベース、12D…有人切替判定部、12E…電話切替判定部、UT…ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10