IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ セメス株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-半導体パッケージテスト装置 図1
  • 特許-半導体パッケージテスト装置 図2
  • 特許-半導体パッケージテスト装置 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-23
(45)【発行日】2023-07-03
(54)【発明の名称】半導体パッケージテスト装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/26 20200101AFI20230626BHJP
【FI】
G01R31/26 H
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020112754
(22)【出願日】2020-06-30
(65)【公開番号】P2021009146
(43)【公開日】2021-01-28
【審査請求日】2021-12-27
(31)【優先権主張番号】10-2019-0079180
(32)【優先日】2019-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】598123150
【氏名又は名称】セメス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SEMES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】77,4sandan 5-gil,Jiksan-eup,Seobuk-gu,Cheonan-si,Chungcheongnam-do,331-814 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】金 應秀
(72)【発明者】
【氏名】李 昌澤
【審査官】青木 洋平
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-028923(JP,A)
【文献】特開2000-171520(JP,A)
【文献】特開2005-030829(JP,A)
【文献】国際公開第2007/010610(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第2008-0099322(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体パッケージの電気的な性能をテストするための半導体パッケージテスト装置であって、
前記半導体パッケージの電気的なテストを行うためのテスターと、
前記テスターに接続されたインターフェースボードであって、前記テスターと前記半導体パッケージとの電気的な接続のための接続端子を備えるインターフェースボードと、
前記接続端子に、前記半導体パッケージの外部端子を接触させるために、前記半導体パッケージを前記インターフェースボードに向かって加圧するプッシュブロックと、
前記プッシュブロックの上に配置され、前記半導体パッケージを前記プッシュブロックを介してテスト温度に加熱および冷却するための温度調節ユニットと、
前記プッシュブロックと前記インターフェースボードとを熱的に接続させることによって、前記インターフェースボードを加熱および冷却するための熱伝達部材と、を含み、
前記プッシュブロックは、前記温度調節ユニットに接続するフランジ部と、前記半導体パッケージを加圧するために前記フランジ部から前記インターフェースボードに向かって延びる加圧部と、を含み、
前記熱伝達部材は、前記フランジ部から前記インターフェースボードに向かって延びており、
前記外部端子が前記接続端子に接触するように前記半導体パッケージが前記加圧部によって加圧されたとき、前記熱伝達部材が前記インターフェースボードに接触して前記プッシュブロックと前記インターフェースボードとを熱的に接続させることを特徴とする、半導体パッケージテスト装置。
【請求項2】
前記半導体パッケージの前記外部端子が前記インターフェースボードの方向に露出するように前記半導体パッケージを収納するポケットが形成されたインサート部材と、
前記インターフェースボードと前記プッシュブロックとの間に配置され、前記インサート部材が装着されるテストトレイと、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項3】
前記熱伝達部材が、前記インサート部材を貫通して前記インターフェースボードと接触するように構成されることを特徴とする、請求項2に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項4】
前記熱伝達部材は、
前記インサート部材を貫通して前記インターフェースボードと接触するように構成される第1熱伝達部材と、
前記プッシュブロックと前記第1熱伝達部材とを接続させる第2熱伝達部材と、を含むことを特徴とする、請求項2に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項5】
前記第2熱伝達部材は、前記フランジ部から前記インターフェースボードの方向へ延びることを特徴とする、請求項4に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項6】
前記プッシュブロックが装着されるマッチプレートをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項7】
前記マッチプレートと前記プッシュブロックとの間の熱伝達を防止するための断熱部材をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項8】
前記熱伝達部材は、
前記インサート部材を貫通して前記インターフェースボードと接触するように構成される第1熱伝達部材と、
前記断熱部材を貫通して前記プッシュブロックと前記第1熱伝達部材とを接続させるように構成された第2熱伝達部材と、を含むことを特徴とする、請求項7に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項9】
前記第2熱伝達部材は、前記フランジ部と前記第1熱伝達部材とを接続させることを特徴とする、請求項8に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項10】
前記インターフェースボードは、
前記テスターと電気的に接続するソケットボードと、
前記ソケットボードの上に配置され、前記半導体パッケージと前記ソケットボードとを電気的に接続させるためのテストソケットと、
前記テストソケットと前記半導体パッケージとを相互整列するためのソケットガイドと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項11】
前記熱伝達部材は、前記ソケットガイドと接触するように構成されることを特徴とする、請求項10に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項12】
半導体パッケージの電気的な性能をテストするための半導体パッケージテスト装置であって、
前記半導体パッケージの電気的なテストを行うためのテスターと、
前記テスターに接続されたインターフェースボードであって、前記テスターと前記半導体パッケージとの電気的な接続のための接続端子を備えるインターフェースボードと、
前記接続端子に、前記半導体パッケージの外部端子を接触させるために、前記半導体パッケージを前記インターフェースボードに向かって加圧するプッシュブロックと、
前記半導体パッケージの前記外部端子が前記インターフェースボードの方向に露出するように前記半導体パッケージを収納するポケットが形成されたインサート部材と、
前記インターフェースボードと前記プッシュブロックとの間に配置され、前記インサート部材が装着されるテストトレイと、
前記プッシュブロックの上に配置され、前記半導体パッケージを前記プッシュブロックを介してテスト温度に加熱および冷却するための温度調節ユニットと、
前記インサート部材を貫通する熱伝達部材であって、前記プッシュブロックと前記インターフェースボードとを熱的に接続させることによって、前記インターフェースボードを加熱および冷却するための熱伝達部材と、を含み、
前記プッシュブロックは、前記温度調節ユニットに接続するフランジ部と、前記半導体パッケージを加圧するために前記フランジ部から前記インターフェースボードに向かって延びる加圧部と、を含み、
前記熱伝達部材は、前記フランジ部から前記インターフェースボードに向かって延びており、
前記外部端子が前記接続端子に接触するように前記半導体パッケージが前記加圧部によって加圧されたとき、前記熱伝達部材が前記インターフェースボードに接触して前記プッシュブロックと前記インターフェースボードとを熱的に接続させることを特徴とする、半導体パッケージテスト装置。
【請求項13】
前記プッシュブロックが装着される断熱部材と、
前記断熱部材が装着されるマッチプレートと、
前記プッシュブロックによって前記半導体パッケージが前記インターフェースボードに接続するように前記マッチプレートを押し付ける駆動ユニットと、をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項14】
前記フランジ部は前記断熱部材の一面上に配置され、
前記加圧部は前記フランジ部から前記断熱部材を貫通して延びことを特徴とする、請求項13に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項15】
前記温度調節ユニットが、前記フランジ部の一面上に配置される熱電素子を含むことを特徴とする、請求項14に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項16】
前記熱伝達部材は、前記フランジ部から前記断熱部材及び前記インサート部材を貫通して前記インターフェースボードに接触することを特徴とする、請求項14に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項17】
前記熱伝達部材は、
前記インサート部材を貫通して前記インターフェースボードと接触するように構成される第1熱伝達部材と、
前記フランジ部から前記断熱部材を貫通して前記フランジ部と前記第1熱伝達部材とを接続させる第2熱伝達部材と、を含むことを特徴とする、請求項14に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項18】
前記インターフェースボードは、
前記テスターと電気的に接続するソケットボードと、
前記ソケットボードの上に配置され、前記半導体パッケージと前記ソケットボードとを電気的に接続させるためのテストソケットと、
前記テストソケットと前記半導体パッケージとを相互に整列するためのソケットガイドと、を含むことを特徴とする、請求項13に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項19】
前記熱伝達部材が、前記ソケットガイドと接触するように構成されることを特徴とする、請求項18に記載の半導体パッケージテスト装置。
【請求項20】
前記断熱部材から前記インターフェースボードに向かって延びる第1整列ピンと、
前記ソケットガイドから前記第1整列ピンに向かって突出する第2整列ピンと、をさらに含み、
前記インサート部材は、前記第1整列ピンが挿入される第1整列孔及び前記第2整列ピンが挿入される第2整列孔を有し、
前記第2整列ピンは、前記第1整列ピンの端部が挿入される整列溝を有することを特徴とする、請求項18に記載の半導体パッケージテスト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体パッケージテスト装置に関し、より詳しくは、半導体パッケージの電気的なテストのために前記半導体パッケージをテスターと電気的に接続するためのインターフェースボード及びプッシュブロックを備える半導体パッケージテスト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、半導体素子は、一連の製造工程を反復的に行うことで半導体基板として使用されるシリコンウェハーの上に形成され得、前記のように形成された半導体素子は、ダイシング工程、ボンディング工程及びパッケージング工程によって半導体パッケージに製造され得る。
【0003】
前記のように製造された半導体パッケージは、電気的特性検査によって良品または不良品に判定され得る。前記電気的特性検査には、前記半導体パッケージをハンドリングするテストハンドラー及び前記半導体パッケージを検査するためのテスターが使われ得る。
【0004】
前記電気的特性検査の場合、テストトレイに装着されるインサート部材に前記半導体パッケージを収納した後、前記インサート部材に収納された半導体パッケージの外部端子と前記テスターとを電気的に接続させた後、検査工程が行われ得る。
【0005】
前記インサート部材は、前記半導体パッケージが収容されるポケットを有し得、前記テスターは、インターフェースボードを介して前記半導体パッケージと電気的に接続し得る。前記インターフェースボードは、前記テスターと接続するソケットボードと、前記ソケットボードの上に配置され、前記半導体パッケージと前記ソケットボードとを電気的に接続させるテストソケットと、前記テストソケットに対して前記半導体パッケージを整列するためのソケットガイドと、を含み得る。
【0006】
前記ソケットガイドは、前記テストソケットが前記テストトレイの方向に露出するように開口を有し得、前記インサート部材のポケット部位が前記開口の内部に挿入され得る。前記インサート部材のポケットは、前記半導体パッケージが前記テストソケットの方向に露出するように前記半導体パッケージを収納し得、前記半導体パッケージの外部端子は、前記インサート部材のポケット部位が前記開口内に挿入された状態で前記テストソケットの接続端子と接触し得る。
【0007】
一方、前記半導体パッケージは、既に設定されたテスト温度に加熱または冷却され得る。一例で、前記テストハンドラーは、前記テスト工程が行われるテストチャンバを備え得、前記テストチャンバの内部温度は、前記テスト温度に維持され得る。即ち、前記テストチャンバ内で前記半導体パッケージと前記インターフェースボードなどの温度が均一に調節され得る。
【0008】
前記とは異なり、前記半導体パッケージは、プッシュブロックによって前記インターフェースボードに密着でき、前記プッシュブロックには、前記半導体パッケージを前記テスト温度に加熱または冷却するための温度調節ユニットが接続し得る。即ち、前記半導体パッケージの温度は、前記温度調節ユニットから前記プッシュブロックを介して伝達される熱によって調節され得る。この場合、前記インターフェースボードに対する別の温度調節手段がないため、前記半導体パッケージの温度調節にかかる時間が相対的に増加し得る。即ち、前記半導体パッケージを既に設定された温度に加熱する場合、前記プッシュブロックを介して前記半導体パッケージに伝達される熱が前記インターフェースボードへ損失し得るため、前記半導体パッケージの温度調節を速くするためには前記インターフェースボードの温度を共に調節する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】韓国登録特許第10-1877667号公報
【文献】韓国登録特許第10-1936348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、インターフェースボードの温度を半導体パッケージの温度と共に調節することができる半導体パッケージテスト装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を達成するための本発明の一面による半導体パッケージテスト装置は、テスターと半導体パッケージとの電気的な接続のための接続端子を備えるインターフェースボードと、前記半導体パッケージの外部端子を前記接続端子に接触させるために前記半導体パッケージを前記インターフェースボードに向かって加圧するプッシュブロックと、前記プッシュブロックを介して前記半導体パッケージをテスト温度に加熱または冷却するために前記プッシュブロックと接続する温度調節ユニットと、前記プッシュブロックと前記インターフェースボードとを熱的に接続させるための熱伝達部材と、を含み得る。
【0012】
本発明の一実施例によれば、前記半導体パッケージテスト装置は、前記半導体パッケージの外部端子が前記インターフェースボードの方向に露出するように前記半導体パッケージを収納するポケットが形成されたインサート部材と、前記インターフェースボードと前記プッシュブロックとの間に配置され、前記インサート部材が装着されるテストトレイと、をさらに含み得る。
【0013】
本発明の一実施例によれば、前記熱伝達部材は、前記インサート部材を貫通して前記インターフェースボードと接触するように構成され得る。
本発明の一実施例によれば、前記熱伝達部材は、前記インサート部材を貫通して前記インターフェースボードと接触するように構成される第1熱伝達部材と、前記プッシュブロックと前記第1熱伝達部材とを接続させる第2熱伝達部材と、を含み得る。
【0014】
本発明の一実施例によれば、前記プッシュブロックは、前記温度調節ユニットに接続するフランジ部と、前記半導体パッケージを加圧するために前記フランジ部から前記インターフェースボードの方向へ延びる加圧部と、を含み、前記第2熱伝達部材は、前記フランジ部から前記インターフェースボードの方向へ延び得る。
【0015】
本発明の一実施例によれば、前記半導体パッケージテスト装置は、前記プッシュブロックが装着されるマッチプレートをさらに含み得る。
前記半導体パッケージテスト装置は、前記マッチプレートと前記プッシュブロックとの間の熱伝達を防止するための断熱部材をさらに含み得る。
【0016】
本発明の一実施例によれば、前記熱伝達部材は、前記インサート部材を貫通して前記インターフェースボードと接触するように構成される第1熱伝達部材と、前記断熱部材を貫通して前記プッシュブロックと前記第1熱伝達部材とを接続させるように構成された第2熱伝達部材と、を含み得る。
【0017】
本発明の一実施例によれば、前記プッシュブロックは、前記温度調節ユニットに接続するフランジ部と、前記半導体パッケージを加圧するために前記フランジ部から前記インターフェースボードの方向へ突出する加圧部と、を含み、前記第2熱伝達部材は、前記フランジ部と前記第1熱伝達部材とを接続させ得る。
【0018】
本発明の一実施例によれば、前記インターフェースボードは、前記テスターと電気的に接続するソケットボードと、前記ソケットボードの上に配置され、前記半導体パッケージと前記ソケットボードとを電気的に接続させるためのテストソケットと、前記テストソケットと前記半導体パッケージとを相互整列するためのソケットガイドと、を含み得る。
【0019】
本発明の一実施例によれば、前記熱伝達部材は、前記ソケットガイドと接触するように構成され得る。
上記の課題を達成するための本発明の他面による半導体パッケージテスト装置は、半導体パッケージの電気的なテストのための信号を提供するテスターと、前記テスターと前記半導体パッケージとの電気的な接続のための接続端子を備えるインターフェースボードと、前記半導体パッケージの外部端子が前記インターフェースボードの方向に露出するように前記半導体パッケージを収納するポケットが形成されたインサート部材と、前記インターフェースボードに隣接して配置され、前記インサート部材が装着されるテストトレイと、前記半導体パッケージの外部端子を前記接続端子に接触させるために、前記半導体パッケージを前記インターフェースボードの方向へ加圧するプッシュブロックと、前記プッシュブロックを介して前記半導体パッケージをテスト温度に加熱または冷却するために前記プッシュブロックと接続する温度調節ユニットと、前記インサート部材を介して前記温度調節ユニットと前記インターフェースボードとを熱的に接続させるための熱伝達部材と、を含み得る。
【0020】
本発明の一実施例によれば、前記半導体パッケージテスト装置は、前記プッシュブロックが装着される断熱部材と、前記断熱部材が装着されるマッチプレートと、前記プッシュブロックによって前記半導体パッケージが前記インターフェースボードに接続するように前記マッチプレートを押し付ける駆動ユニットと、をさらに含み得る。
【0021】
本発明の一実施例によれば、前記プッシュブロックは、前記断熱部材の一面上に配置されるフランジ部と、前記フランジ部から前記断熱部材を貫通して延び、前記半導体パッケージを加圧するための加圧部と、を含み得る。
【0022】
本発明の一実施例によれば、前記温度調節ユニットは、前記フランジ部の一面上に配置される熱電素子を含み得る。
本発明の一実施例によれば、前記熱伝達部材は、前記フランジ部から前記断熱部材及び前記インサート部材を貫通して前記インターフェースボードに接触し得る。
【0023】
本発明の一実施例によれば、前記熱伝達部材は、前記インサート部材を貫通して前記インターフェースボードと接触するように構成される第1熱伝達部材と、前記フランジ部から前記断熱部材を貫通して前記フランジ部と前記第1熱伝達部材とを接続させる第2熱伝達部材と、を含み得る。
【0024】
本発明の一実施例によれば、前記インターフェースボードは、前記テスターと電気的に接続するソケットボードと、前記ソケットボードの上に配置され、前記半導体パッケージと前記ソケットボードとを電気的に接続させるためのテストソケットと、前記テストソケットと前記半導体パッケージとを相互に整列するためのソケットガイドと、を含み得る。
【0025】
本発明の一実施例によれば、前記熱伝達部材は、前記ソケットガイドと接触するように構成され得る。
本発明の一実施例によれば、前記半導体パッケージテスト装置は、前記断熱部材から前記インターフェースボードに向かって延びる第1整列ピンと、前記ソケットガイドから前記第1整列ピンに向かって突出する第2整列ピンと、をさらに含み、前記インサート部材は、前記第1整列ピンが挿入される第1整列孔及び前記第2整列ピンが挿入される第2整列孔を有し、前記第2整列ピンは、前記第1整列ピンの端部が挿入される整列溝を有し得る。
【発明の効果】
【0026】
上述したような本発明の実施例によれば、前記半導体パッケージは、前記プッシュブロックによって加圧された状態で、前記プッシュブロックを介して伝達される熱によって温度が調節でき、前記インターフェースボードは、前記熱伝達部材を介して前記プッシュブロックと接続して前記半導体パッケージと共に温度調節が行われることが可能である。即ち、前記半導体パッケージを既に設定されたテスト温度に加熱または冷却する場合、前記インターフェースボードが前記半導体パッケージと共に加熱または冷却できるので、前記半導体パッケージの温度調節にかかる時間が大幅短縮される。また、前記半導体パッケージのテスト温度をより精密に制御することができるので、前記半導体パッケージに対するテスト品質が大幅向上する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施例による半導体パッケージテスト装置を説明するための概略的な構成図である。
図2図1に示した半導体パッケージテスト装置の構成要素が相互に結合した状態を概略的に示す断面図である。
図3図1に示した熱伝達部材の他の例を説明するための概略的な構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施例を添付された図面を参照して詳しく説明する。しかし、本発明は、下記に説明する実施例に限定して構成されるものではなく、これとは異なる多様な形態で具体化することができる。下記の実施例は、本発明が完全に完成されるようにするために提供されるというよりは、本発明の技術分野における熟練した当業者に本発明の範囲を充分に伝達するために提供される。
【0029】
本発明の実施例一つの要素が他の一つの要素の上に配置または連結されると説明される場合、前記要素は前記他の一つの要素上に直接配置または連結され得、他の要素がこれらの間に介在されることもある。これとは異なり、一つの要素が他の一つの要素上に直接配置または連結されると説明される場合、それらの間にはさらに他の要素があり得ない。多様な要素、組成、領域、層及び/または部分のような多様な項目を説明するために、第1、第2、第3などの用語が使用され得るが、前記項目はこれらの用語によって限定されない。
【0030】
本発明の実施例で使用された専門用語は、ただ特定の実施例を説明するための目的で使用されるだけであり、本発明を限定するためのことではない。また、異なるように限定されない以上、技術及び科学用語を含む全ての用語は、本発明の技術分野における通常の知識を持つ当業者が理解できる同一の意味を有する。通常の辞書で限定されるような前記用語は、関連技術と本発明の説明の文脈でそれらの意味と一致する意味として解釈され、明確に限定されない限り、理想的にまたは過度に外形的な直感で解釈されない。
【0031】
本発明の実施例は、本発明の理想的な実施例の概略的な図解を参照して説明される。これによって、前記図解の形状からの変化、例えば、製造方法及び/または許容誤差の変化は充分予想され得る。したがって、本発明の実施例は、図解として説明された領域の特定の形状に限定されたどおり説明されず、形状における偏差を含み、図面に説明された要素は全的に概略的なことであり、これらの形状は要素の正確な形状を説明するためことではなく、さらに、本発明の範囲を限定することでもない。
【0032】
図1は、本発明の一実施例による半導体パッケージテスト装置を説明するための概略的な構成図であり、図2は、図1に示した半導体パッケージテスト装置の構成要素が相互に結合した状態を概略的に示す断面図である。
【0033】
図1及び図2を参照すれば、本発明の一実施例による半導体パッケージテスト装置100は、半導体パッケージ10の電気的な性能をテストするために使われ得る。前記半導体パッケージテスト装置100は、半導体パッケージ10の電気的なテストのためのテスター102と前記半導体パッケージ10との電気的な接続のための接続端子112を備えるインターフェースボード110と、前記半導体パッケージ10の外部端子12を前記接続端子112に接触させるために前記半導体パッケージ10を前記インターフェースボード110の方向へ加圧するプッシュブロック120と、前記プッシュブロック120を介して前記半導体パッケージ10をテスト温度に加熱または冷却するために前記プッシュブロック120の後方部に接続する温度調節ユニット130と、前記プッシュブロック120と前記インターフェースボード110とを熱的に接続させるための熱伝達部材140と、を含み得る。
【0034】
図示していないが、前記テスター102は、前記半導体パッケージ10の電気的なテストのための信号を提供でき、前記半導体パッケージ10からの出力信号を分析して前記半導体パッケージ10の電気的な性能を検査できる。前記テスター102は、前記信号の提供及び前記出力信号の受信のためのテストボード104を含み得、前記テストボード104は、前記インターフェースボード110と電気的に接続し得る。
【0035】
前記インターフェースボード110は、前記テスター102のテストボード104と電気的に接続するソケットボード114と、前記ソケットボード114の上に配置され、前記半導体パッケージ10と前記ソケットボード114とを電気的に接続させるためのテストソケット116と、前記テストソケット116に対して前記半導体パッケージ10を整列するためのソケットガイド118と、を含み得る。前記ソケットガイド118は、前記テストソケット116を露出する開口118Aを有し得、図示していないが、複数の締結ボルト(図示せず)によって前記ソケットボード114に固定され得る。前記テストソケット116は、前記半導体パッケージ10の外部端子12との接続のための接続端子112を有し得、前記ソケットガイド118の前記開口118A内に配置され得る。
【0036】
前記インターフェースボード110は、通常広く知られたハイフィックスボードであり得、前記ソケットボード114が装着されるフレーム119を含み得る。図示したように、一つのソケットボード114が前記フレーム119に装着されているが、複数の半導体パッケージ10に対する電気的なテストを同時に行うように複数のソケットボード114が前記フレーム119に装着され得る。
【0037】
前記半導体パッケージテスト装置100は、前記半導体パッケージ10の外部端子12が前記インターフェースボード110の方向に露出するように前記半導体パッケージ10を収納するポケット152が形成されたインサート部材150と、前記半導体パッケージ10の電気的なテストのために前記インターフェースボード110に隣接して配置され、前記インサート部材150が装着されるテストトレイ154を含み得る。図示したように、一つのインサート部材150が前記テストトレイ154に装着されているが、複数の半導体パッケージ10に対する電気的なテストを同時に行うように複数のインサート部材150が前記テストトレイ154に装着され得る。
【0038】
前記半導体パッケージテスト装置100は、前記テストトレイ154に隣接して配置され、前記プッシュブロック120が装着されるマッチプレート160を含み得る。例えば、前記マッチプレート160には、前記プッシュブロック120から前記マッチプレート160への熱伝達を防止するための断熱部材162が装着され得、前記プッシュブロック120は、前記断熱部材162に装着され得る。一例で、前記断熱部材162は、図示したように前記プッシュブロック120を囲むように構成され得、熱伝導度が相対的に低い物質、例えば、プラスチック、合成樹脂などからなり得る。また、前記プッシュブロック120は、相対的に熱伝導度の高い物質、例えば、アルミニウム、銅などからなり得る。
【0039】
前記プッシュブロック120は、前記温度調節ユニット130に接続するフランジ部122と、前記半導体パッケージ10を加圧するために前記フランジ部122から前記インターフェースボード110の方向へ突出する加圧部124と、を含み得る。前記温度調節ユニット130としては、一例で、熱電素子が使われ得、図示していないが、前記温度調節ユニット130の後方部には熱を放出または吸収するための熱伝達ピンが備えられるか、または別のヒートシンクが接続し得る。前記フランジ部122は、前記断熱部材162の一面上に配置され得、前記温度調節ユニット130は、前記フランジ部122の一面上に配置され得る。図示したように、一つのプッシュブロック120及び一つの温度調節ユニット130が前記マッチプレート160に装着されているが、複数の半導体パッケージ10に対する電気的なテストのために複数のプッシュブロック120及び複数の温度調節ユニット130が前記マッチプレート160に装着され得る。
【0040】
一方、図示していないが、前記半導体パッケージテスト装置100は、複数の半導体パッケージ10をカスタマートレイから前記テストトレイ154に装着された複数のインサート部材150へ移送するロードユニットと、テスト工程が完了した半導体パッケージ10を前記テストトレイ154からカスタマートレイへ移送するアンロードユニットと、前記テストトレイ154を前記ロードユニットから前記インターフェースボード110とマッチプレート160との間に移送し、テスト工程が完了した後に前記テストトレイ154を前記アンロードユニットへ移送するトレイ移送ユニットと、前記プッシュブロック120によって前記半導体パッケージ10が前記インターフェースボード110に接続するように前記マッチプレート160を押し付ける駆動ユニット106などを含み得る。前記駆動ユニット106によって前記インサート部材150のポケット部位が前記ソケットガイド118の開口118Aの内側に挿入され得、続いて、前記プッシュブロック120によって前記半導体パッケージ10が前記テストソケット116と接続し得る。
【0041】
本発明の一実施例によれば、前記熱伝達部材140は、前記断熱部材162及び前記インサート部材150を貫通して前記インターフェースボード110と接触し得る。例えば、前記熱伝達部材140は、前記インサート部材150を貫通して前記インターフェースボード110と接触するように構成される第1熱伝達部材142と、前記プッシュブロック120のフランジ部122から前記インターフェースボード110の方向へ前記断熱部材162を貫通して前記フランジ部122と前記第1熱伝達部材142とを接続させるように構成された第2熱伝達部材144と、を含み得る。前記熱伝達部材140は、前記断熱部材162及び前記インサート部材150を貫通して前記インターフェースボード110のソケットガイド118と接触するように構成され得、相対的に高い熱伝導度を有する物質、例えば、銅、アルミニウムなどからなり得る。
【0042】
図3は、図1に示した熱伝達部材の他の例を説明するための概略的な構成図である。
図3を参照すれば、熱伝達部材146は一体で形成され得る。例えば、前記熱伝達部材146は、前記フランジ部122から前記断熱部材162を貫通して前記インターフェースボード110に向かって延び得、前記インサート部材150は、前記熱伝達部材146が挿入されるように構成された貫通孔150Aを有し得る。即ち、前記熱伝達部材146は、前記インサート部材150の貫通孔150Aを通して前記インターフェースボード110のソケットガイド118と接触できる。
【0043】
図1及び図2をさらに参照すれば、前記半導体パッケージテスト装置100は、前記半導体パッケージ10と前記テストソケット116との整列のために、前記断熱部材162から前記インターフェースボード110の方向へ延びる第1整列ピン170と、前記ソケットガイド118から前記第1整列ピン170と反対方向へ突出する第2整列ピン172と、を含み得、前記インサート部材150には、前記第1整列ピン170が挿入される第1整列孔180と、前記第2整列ピン172が挿入される第2整列孔182と、が備えられ得る。前記第1整列孔180及び第2整列孔182は同軸に配置され得、前記第2整列ピン172には、前記第1整列ピン170の端部が挿入される整列溝174が備えられ得る。
【0044】
上述したような本発明の実施例によれば、前記半導体パッケージ10は、前記プッシュブロック120によって加圧された状態で前記プッシュブロック120を介して伝達する熱によって温度が調節でき、前記インターフェースボード110は、前記熱伝達部材140を介して前記プッシュブロック120と接続して前記半導体パッケージ10と共に温度調節が行われ得る。即ち、前記半導体パッケージ10を既に設定されたテスト温度に加熱または冷却する場合、前記インターフェースボード110が前記半導体パッケージ10と共に加熱または冷却されるので、前記半導体パッケージ10の温度調節に必要となる時間が大幅短縮する。また、前記半導体パッケージ10のテスト温度をより精密に制御することができるので、前記半導体パッケージ10に対するテスト品質が大幅向上する。
【0045】
以上、本発明の望ましい実施例を参照して説明したが、本技術分野における熟練した当業者は、下記の請求範囲に記載した本発明の思想及び領域から外れない範囲内で本発明を多様に修正及び変更することができる。
【符号の説明】
【0046】
10 半導体パッケージ
12 外部端子
100 半導体パッケージテスト装置
110 インターフェースボード
112 接続端子
114 ソケットボード
116 テストソケット
118 ソケットガイド
119 フレーム
120 プッシュブロック
122 フランジ部
124 加圧部
130 温度調節ユニット
140 熱伝達部材
142 第1熱伝達部材
144 第2熱伝達部材
150 インサート部材
152 ポケット
154 テストトレイ
160 マッチプレート
162 断熱部材
170 第1整列ピン
172 第2整列ピン
174 整列溝
180 第1整列孔
182 第2整列孔
図1
図2
図3