(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-23
(45)【発行日】2023-07-03
(54)【発明の名称】カートンとブランク
(51)【国際特許分類】
B65D 71/16 20060101AFI20230626BHJP
【FI】
B65D71/16
(21)【出願番号】P 2020526403
(86)(22)【出願日】2018-10-25
(86)【国際出願番号】 US2018057509
(87)【国際公開番号】W WO2019099162
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2021-10-22
(32)【優先日】2017-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】渋谷 克雄
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-329967(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 71/16-71/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状のカートンを形成するための細長いブランクであって、前記ブランクは、トップパネル、第1のサイドパネル、第2のサイドパネル、第1のベースパネル、及び第2のベースパネルを含む複数のパネルを備え、前記複数のパネルはブランクの長さに沿って一列に配置され、前記複数のパネルは互いに直列にヒンジ式に連結されており、前記複数のパネルのそれぞれは、実質的にブランクの長さに沿って配置された一対の対向する自由端縁を有し、前記パネルは、そのいずれかの自由端縁に沿って切り欠きが形成され、これにより、前記ブランクには、そのいずれかの長手方向の縁に沿って、隣接する前記切り欠きの間にそれぞれ挿入される複数のタブが設けられ、前記切り欠きは、前記トップパネルの対向する前記自由端縁のそれぞれから打ち抜かれた第1の主要な切り欠き、前記第1のサイドパネルの対向する前記自由端縁のそれぞれから打ち抜かれた第2の主要な切り欠き、前記第2のサイドパネルの対向する前記自由端縁のそれぞれから打ち抜かれた第3の主要な切り欠き、前記第1のベースパネルの対向する前記自由端縁のそれぞれから打ち抜かれた第1のマイナーな切り欠き、及び、前記第2のベースパネルの対向する前記自由端縁のそれぞれから打ち抜かれた第2のマイナーな切り欠きを含み、前記第1のサイドパネルの前記自由端縁の1つの、前記第2の主要な切り欠きの1つによって画定されている部分の長さは、前記第2のサイドパネルの前記自由端縁の1つの、前記第3の主要な切り欠きの1つによって画定されている部分の長さより短いことを特徴とする細長いブランク。
【請求項2】
第1の上側タブは、前記第1及び第2のサイドパネルの一方に部分的に、かつ、前記トップパネルに部分的にヒンジ式に連結されることを特徴とする請求項1に記載の細長いブランク。
【請求項3】
第2の上側タブは、前記第1及び第2のサイドパネルの他方に部分的に、かつ、前記トップパネルに部分的にヒンジ式に連結されることを特徴とする請求項2に記載の細長いブランク。
【請求項4】
第1の下側タブは、前記第1及び第2のサイドパネルの一方に部分的に、かつ、前記第1及び第2のベースパネルの一方にヒンジ式に連結されることを特徴とする請求項1に記載の細長いブランク。
【請求項5】
第2の下側タブは、前記第1及び第2のサイドパネルの他方に部分的に、かつ、前記第1及び第2のベースパネルの他方に部分的にヒンジ式に連結されることを特徴とする請求項4に記載の細長いブランク。
【請求項6】
前記第1の上側タブの前記第1及び第2のサイドパネルの一方に連結されている部分の長さは、前記第2の上側タブの前記第1及び第2のサイドパネルの他方に連結されている部分の長さより短いことを特徴とする請求項3に記載の細長いブランク。
【請求項7】
前記第1の下側タブの前記第1及び第2のベースパネルの一方に連結されている部分の長さが、前記第2の下側タブの前記第1及び第2のベースパネルの他方に連結されている部分の長さより短いことを特徴とする請求項5に記載の細長いブランク。
【請求項8】
前記第2の切り欠きのそれぞれは上縁及び下縁を備え、前記第3の切り欠きのそれぞれは上縁及び下縁を備え、前記第2の切り欠きそれぞれの下縁は、前記第1及び第2のベースパネルの隣接する一方から第1の距離に配置され、前記第3の切り欠きの下縁のそれぞれは、前記第1及び第2のベースパネルの隣接する他方から第2の距離に配置され、前記第1の距離は、前記第2の距離に等しいことを特徴とする請求項1に記載の細長いブランク。
【請求項9】
管状カートンを形成するための細長いブランクであって、前記ブランクは、トップパネル、第1のサイドパネル、第2のサイドパネル、第1のベースパネル、及び、第2のベースパネルを含む複数のパネルを備え、前記複数のパネルは前記ブランクの長さに沿って一列に配置されており、前記複数のパネルは互いに直列にヒンジ式に連結されており、前記複数のパネルのそれぞれは、実質的に前記ブランクの長さに沿って配置された一対の対向する自由端縁を有し、前記複数のパネルのそれぞれには、そのいずれかの自由端縁に沿って切り欠きが形成され、これにより、前記ブランクには、隣接する前記切り欠きの間にそれぞれ挿入された複数のタブがそのいずれかの長手方向の縁に沿って設けられ、前記タブ及び切り欠きは、
前記第1のベースパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれ、第1の直線寸法(D2b)を有する第1のマイナーな切り欠き;
前記第1のベースパネルから部分的に、かつ、前記第1のサイドパネルから部分的に形成され、第2の直線寸法(D1)を有する第1の下側タブ;
前記第1のサイドパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれ、第3の直線寸法(A2)を有する第2の主要な切り欠き;
前記第1のサイドパネルから部分的に、かつ、前記トップパネルから部分的に形成され、第4の直線寸法(C1)を有する第2の上側タブ;
前記トップパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれ、第5の直線寸法(B2)を有する第1の主要な切り欠き;
前記第2のサイドパネルから部分的に、かつ、前記トップパネルから部分的に形成され、第6の直線寸法(B1)を有する第1の上側タブ;
前記第2のサイドパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれ、第7の直線寸法(C2)を有する第3の主要な切り欠き;
前記第2のベースパネルから部分的に、かつ、前記第2のサイドパネルから部分的に形成され、第8の直線寸法(A1)を有する第2の下側タブ;
前記第2のベースパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれ、第9の直線寸法(D2a)を有する第2のマイナー切り欠き;
を含み、
前記ブランクの長さは、
長さ=A1+A2+C1+C2+B1+B2+D2a+D2b+D1
によって得られ、ここで、
A1=A2
B1=B2
D1=D2a+D2b
C1=C2
C1>A2
C1>B1
(D2a+A1)=(D2b+D1)
であることを特徴とする細長いブランク。
【請求項10】
前記トップパネルは幅寸法(W3)を備え、前記第1のマイナーな切り欠き及び前記第1の下側タブにより、第10の直線寸法(W2)がW2=D2b+D1と定義され、第2の部分的な切り欠き70D及び前記第2の下側タブは共に、第11の直線寸法(W1)をW1=D2a+A1と定義し、前記第1の下側タブの上端の中点と前記第1のサイドパネルを上側パネルに結合する折り線の間との距離は、第12の直線寸法(W5)を定義し、前記第2の下側タブの上端の中点と前記第2のサイドパネルを前記トップパネルに結合する折り線との間の距離は、第13の直線寸法(W4)を定義し、前記ブランクの長さは、
長さ=W1+W2+W3+W4+W5
によって得られ、ここで、
W4=W5
W3+W4+W5=C2+B1+B2+C1+A2
であることを特徴とする
請求項9に記載の細長いブランク。
【請求項11】
C2+B1=C1+A2
であり、ここで、
B2<W3
であることを特徴とする
請求項10に記載の細長いブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートン及びそれを形成するためのブランクに関する。より具体的には、これに限定されないが、本発明は、入れ子式のブランクから形成されるラップアラウンドキャリア(wraparound carrier)に関する。
【背景技術】
【0002】
包装の分野では、複数の物品を運ぶためのカートンを提供することが知られている。カートンは当技術分野で周知であり、消費者が消費するために一群の物品を輸送、保管、及びアクセスできるようにするのに役立つ。コストと環境を考慮して、そのようなカートンまたはキャリアをできるだけ少ない材料で形成する必要があり、それらが形成される材料の無駄をできるだけ少なくする必要がある。さらに考慮すべきことは、カートンの強度と、大きな重量の物品を保持及び輸送するためのその適合性である。カートンの内容物がカートン内で安全であることが望ましい。
【0003】
入れ子式のブランクからカートンを製造することが望ましく、これは環境的及び経済的利益を提供する。包装システムでは、一次製品容器のカートンへの包装を包装機で自動化することが望ましく、包装機が様々な異なる一次製品容器またはカートン構成を包装できることが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、典型的には板紙などから形成されるカートンの分野における改善を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、管状カートンを形成するための細長いブランクを提供する。ブランクは、トップパネル、第1のサイドパネル、第2のサイドパネル、第1のベースパネル及び第2のベースパネルを含む複数のパネルを含む。複数のパネルは、ブランクの長さに沿って一列に配置される。複数のパネルは、互いにヒンジ式に直列に連結されている。複数のパネルのそれぞれは、実質的にブランクの長さに沿って配置された一対の対向する自由端縁を有する。パネルそれぞれは、そのいずれかの自由端縁に沿って切り欠きが形成され、これにより、ブランクには、そのいずれかの長手方向の縁に沿って、隣接する切り欠きの間にそれぞれ挿入される複数のタブが設けられる。切り欠きは、トップパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれた第1の主要な切り欠き、第1のサイドパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれた第2の主要な切り欠き、第2のサイドパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれた第3の主要な切り欠き、第1のベースパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれた第1のマイナーな切り欠き、及び、第2のベースパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれた第2のマイナーな切り欠きを含む。第1のサイドパネルの自由端縁の1つの、第2の主要な切り欠きの1つによって画定されている部分の長さは、第2のサイドパネルの自由端縁の1つの、第3の主要な切り欠きの1つによって画定されている部分の長さより短い。
【0006】
任意選択で、第1の上側タブは、第1及び第2のサイドパネルの一方に部分的に、かつ、トップパネルに部分的にヒンジ式に連結される。
【0007】
任意選択で、第2の上側タブは、第1及び第2のサイドパネルの他方に部分的に、かつ、トップパネルに部分的にヒンジ式に連結される。
【0008】
任意選択で、第1の下側タブは、第1及び第2のサイドパネルの一方に部分的に、かつ、第1及び第2のベースパネルの一方にヒンジ式に連結される。
【0009】
任意選択で、第2の下側タブが、第1及び第2のサイドパネルの他方に部分的に、かつ、第1及び第2のベースパネルの他方に部分的にヒンジ式に連結される。
【0010】
任意選択で、第1の上側タブの第1及び第2のサイドパネルの一方に連結されている部分の長さは、第2の上側タブの第1及び第2のサイドパネルの他方に連結されている部分の長さより短い。
【0011】
任意選択で、第1の下側タブの第1及び第2のベースパネルの一方に連結されている部分の長さが、第2の下側タブの第1及び第2のベースパネルの他方に連結されている部分の長さより短い。
【0012】
任意選択で、第2の切り欠きのそれぞれは上縁及び下縁を備え、第3の切り欠きのそれぞれは上縁及び下縁を備え、第2の切り欠きそれぞれの下縁は、第1及び第2のベースパネルの隣接する一方から第1の距離に配置され、第3の切り欠きの下縁のそれぞれは、第1及び第2のベースパネルの隣接する他方から第2の距離に配置され、第1の距離は、第2の距離に等しい。
【0013】
本発明の第2の態様は、管状カートンを形成するための細長いブランクを提供する。ブランクは、トップパネル、トップパネルの第1の側部にヒンジ式に連結された第1のサイドパネル、トップパネルの第2の側部にヒンジ式に連結された第2のサイドパネル、第1の側部にヒンジ式に連結された第1のベースパネル、及び、第2の側部にヒンジ式に連結された第2のベースパネルを含む複数のパネルを備える。複数のパネルは、ブランクの長さに沿って一列に配置される。複数のパネルは、互いに直列にヒンジ式に連結されている。複数のパネルのそれぞれは、実質的にブランクの長さに沿って配置された一対の対向する自由端縁を有する。複数のパネルのそれぞれは、そのいずれかの自由端縁に沿って切り欠きが形成され、これにより、ブランクは、そのどちらか一方の長手方向縁に沿って、それぞれが隣接する切り欠きの間に挿入される複数のタブを備える。切り欠きとタブの配置は、長手方向の縁を横断し、トップパネルを二分する想定線に対して非対称である。
【0014】
本発明の第3の態様は、1つまたは複数の物品を包装するためのカートンを提供する。カートンは、上部壁、第1の側壁、第2の側壁、及び、底壁を含む複数の壁を備える。カートンは、第1の上部係合構造及び第2の上部係合構造を含む物品保持構造を備える。第1の上部係合構造は、第1及び第2の側壁の一方に部分的にヒンジ式に連結された第1の上側タブを含み、かつ、第1及び第2の側壁の一方にヒンジ式に連結された第1のアンカー部分、第1のアンカー部分にヒンジ式に連結された第1のガセット部分、第1のガセット部分にヒンジ式に連結された第1のウェブ部分、及び、トップパネルの一部によって提供され、第1のウェブ部分にヒンジ式に連結された第1のカバー部分を含む。第2の上部係合構造は、第1及び第2の側壁の他方に部分的にヒンジ式に連結された第2の上側タブを含み、かつ、他方の側壁にヒンジ式に連結された第2のアンカー部分、第2のアンカー部分にヒンジ式に連結された第2のガセット部分、第2のガセット部分にヒンジ式に連結された第2のウェブ部分、及び、トップパネルの一部によって提供され、第2のウェブ部分にヒンジ式に連結された第2のカバー部分を含む。第2のアンカー部分は、第1のアンカー部分より寸法が大きい。
【0015】
任意選択で、第2のアンカー部分を第1及び第2の側壁の他方に連結するヒンジ式連結は、第1のアンカー部分を第1及び第2の側壁の一方に連結するヒンジ連結より長い。
【0016】
本発明の第4の態様は、1つまたは複数の物品を包装するためのカートンを提供する。カートンは、上壁、第1の側壁、第2の側壁、及び底壁を含む複数の壁を備える。カートンは、第1及び第2のサイドパネルの一方の自由端縁に沿って形成された切り欠きと、第1及び第2のサイドパネルの他方の自由端縁に沿って形成されたさらなる切り欠きと、を備える。他方の側壁のさらなる切り欠きは、一方の側壁の切り欠きの第1の高さ寸法よりも大きい第2の高さ寸法を有する。
【0017】
本発明の第5の態様は、ブランクの入れ子状の配置を提供し、各ブランクは、管状カートンを形成するのに適している。入れ子状の配置は、少なくとも1列の第1の複数のブランクと少なくとも1列の第2の複数のブランク備える。第1のブランクは、ブランクの長さに沿って一列に配置され、互いに直列にヒンジ式に連結された複数のパネルであって、パネルのそれぞれは、実質的にブランクの長さに沿って配置された一対の対向する自由端縁を有し、複数のパネルは、
トップパネル;
トップパネルの第1の側にヒンジ式に連結された第1のサイドパネル;
トップパネルの第2の側にヒンジ式に連結された第2のサイドパネル;
第1のサイドパネルにヒンジ式に連結された第1のベースパネル;及び、
第2のサイドパネルにヒンジ式に連結された第2のベースパネル;
を含む。
切り欠きが各パネルの各自由端縁に沿って形成され、これにより、ブランクはその長手方向の各縁に沿って提供され、複数のタブが隣接する切り欠きの間にそれぞれ挿入されて切り欠きおよびタブの第1の配置を形成する。切り欠き及びタブの第1の配置は、長手方向の縁を横断し、トップパネルを二分する想定線に対して非対称である。
第2のブランクは、ブランクの長さに沿って一列に配置され、互いに直列にヒンジ式に連結された複数のパネルであって、パネルのそれぞれは、実質的にブランクの長さに沿って配置された一対の対向する自由端縁を有し、複数のパネルは、
トップパネル;
トップパネルの第1の側にヒンジ式に連結された第1のサイドパネル;
トップパネルの第2の側にヒンジ式に連結された第2のサイドパネル;
第1のサイドパネルにヒンジ式に連結された第1のベースパネル;及び、
第2のサイドパネルにヒンジ式に連結された第2のベースパネル;
を含む。
切り欠きが各パネルの各自由端縁に沿って形成され、これにより、ブランクはその長手方向の各縁に沿って提供され、複数のタブが隣接する切り欠きの間にそれぞれ挿入されて切り欠きおよびタブの第2の配置を形成する。切り欠き及びタブの第2の配置は、長手方向の縁を横断し、トップパネルを二分する想定線に対して非対称である。複数のブランクの入れ子状の配置において、切り欠き及びタブの第2の配置は、切り欠き及びタブの第1の配置に対して反転されている
【0018】
本発明の第6の態様は、管状カートンを形成するための細長いブランクを提供する。ブランクは、トップパネル、第1のサイドパネル、第2のサイドパネル、第1のベースパネル、及び、第2のベースパネルを含む複数のパネルを備える。複数のパネルは、ブランクの長さに沿って一列に配置される。複数のパネルは、互いにヒンジ式に直列に連結されている。複数のパネルのそれぞれは、実質的にブランクの長さに沿って配置された一対の対向する自由端縁を有する。複数のパネルのそれぞれには、そのいずれかの自由端縁に沿って切り欠きが形成され、これにより、ブランクは、そのどちらか一方の長手方向の縁に沿って、それぞれが隣接する切り欠きの間に挿入される複数のタブを備える。
タブと切り欠きは、
第1のベースパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれ、第1の直線寸法(D2b)を有する第1のマイナーな切り欠き;
第1のベースパネルから部分的に、かつ、第1のサイドパネルから部分的に形成され、第2の直線寸法(D1)を有する第1の下側タブ;
第1のサイドパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれ、第3の直線寸法(A2)を有する第2の主要な切り欠き;
第1のサイドパネルから部分的に、かつ、トップパネルから部分的に形成され、第4の直線寸法(C1)を有する第2の上側タブ;
トップパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれ、第5の直線寸法(B2)を有する第1の主要な切り欠き;
第2のサイドパネルから部分的に、かつ、トップパネルから部分的に形成され、第6の直線寸法(B1)を有する第1の上側タブ;
第2のサイドパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれ、第7の直線寸法(C2)を有する第3の主要な切り欠き;
第2のベースパネルから部分的に、かつ、第2のサイドパネルから部分的に形成され、第8の直線寸法(A1)を有する第2の下側タブ;
第2のベースパネルの対向する自由端縁のそれぞれから打ち抜かれ、第9の直線寸法(D2a)を有する第2のマイナー切り欠き;
を含み、
ブランクの長さは、
長さ=A1+A2+C1+C2+B1+B2+D2a+D2b+D1
によって得られ、ここで、
A1=A2
B1=B2
D1=D2a+D2b
C1=C2
C1>A2
C1>B1
(D2a+A1)=(D2b+D1)
である。
【0019】
任意選択で、トップパネルは幅寸法(W3)を備え、第1のマイナーな切り欠き及び第1の下側タブにより、第10の直線寸法(W2)がW2=D2b+D1と定義される。第2のマイナーな切り欠き及び第2の下側タブは共に、第11の直線寸法(W1)をW1=D2a+A1と定義する。第1の下側タブの上端の中点と第1のサイドパネルを上側パネルに結合する折り線の間との距離は、第12の直線寸法(W5)を定義する。第2の下側タブの上端の中点と第2のサイドパネルをトップパネルに結合する折り線との間の距離は、第13の直線寸法(W4)を定義する。
ブランクの長さは、
長さ=W1+W2+W3+W4+W5
によって得られ、ここで、
W4=W5
W3+W4+W5=C2+B1+B2+C1+A2
である。
【0020】
任意選択で、
C2+B1=C1+A2、かつ、
B2 <W3
である。
【0021】
本出願の範囲内で、前の段落、請求項及び/または以下の説明及び図面に記載された様々な態様、実施形態、例、特徴及び代替案は、独立してまたはそれらの任意の組み合わせで取られ得ることが想定される。例えば、一実施形態に関連して説明された特徴は、特徴の非互換性がない限り、すべての実施形態に適用可能である。
【0022】
次に、本発明の実施形態を、添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】第1の実施形態による第1のカートンを形成するためのブランクの上方からの平面図である。
【
図2】第2の実施形態による第2のカートンを形成するためのブランクの上方からの平面図である。
【
図3】
図2による第2のブランクを備えた
図1による第1のブランクの入れ子構成の上方からの平面図である。
【
図4】
図2のブランクから形成された第2のカートンの上方からの斜視図である。
【
図5A】
図1のブランクから形成された第1のカートンの第1の側面の側面図である。
【
図5B】
図1のブランクから形成された第1のカートンの第2の側面の側面図である。
【
図6A】
図1のブランクから形成された第1のカートンの第1の端部の端面図である。
【
図6B】
図1のブランクから形成された第1のカートンの第2の端部の端面図である。
【
図7】第3の実施形態による一対のブランクの入れ子構成の上からの平面図である。
【
図8】
図1のブランクから形成された第1のカートンの第2の側面及び
図7によるブランクから形成された第3のカートンの第2の側面の側面図である。
【
図9】
図1の第1の実施形態による一対のブランクの入れ子構成の上から見た平面図であり、ブランクの一方が他方のブランクに対して反転されている。
【発明を実施するための形態】
【0024】
パッケージ、ブランク及びカートンの特定の実施形態の詳細な説明が、本明細書に開示されている。開示された実施形態は、本発明の特定の態様を実施することができる方法の単なる例であり、本発明を実施することができるすべての方法の完全なリストを表すものではないことが理解されよう。本明細書で使用される場合、「例示的」という用語は、例示、標本、モデル、またはパターンとして機能する実施形態を指すために広範に使用される。実際、本明細書に記載されているパッケージ、ブランク、及びカートンは、様々な代替形態で具体化され得ることが理解されよう。図は必ずしも縮尺どおりではなく、一部の機能は特定のコンポーネントの詳細を示すために誇張または最小化されている場合がある。よく知られたコンポーネント 本開示を不明瞭にすることを回避するために、材料または方法は必ずしも非常に詳細に記載されているわけではない。本明細書に開示された特定の構造的及び機能的詳細は、限定的に解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の根拠として、及び当業者に本発明をさまざまに使用するように教示するための代表的な根拠として解釈される。
【0025】
図1を参照すると、限定されないが、以下、物品Bと称される飲料缶などの一次製品の群を収容及び運搬するための、
図5Aに示されるようなカートンまたはキャリア90を形成することができるブランク10の平面図が示される。以下、
図5Aに示すように、ブランク10は、少なくとも1つの一次製品容器またはパッケージを包装するための二次パッケージを形成する。
【0026】
図2を参照すると、限定されないが、以下、物品Bと称される飲料缶などの一次製品の群を収容及び運搬するための、
図4に示されるようなカートンまたはキャリア190を形成することができるブランク110の平面図が示される。ブランク110は、少なくとも1つの一次製品容器またはパッケージを包装するための二次パッケージを形成する。
【0027】
図7を参照すると、代替の主要製品または代替の物品の群を収容及び運搬するためのカートンまたはキャリア290(
図8を参照)を形成できる一対のブランク210の平面図が示されており、代替の物品は、
図1及び2のブランク10;110によって包装される物品Bよりも小さい最大容量または高さ寸法を有する。
【0028】
本明細書で詳述される実施形態では、「カートン」及び「キャリア」という用語は、本発明の様々な特徴を例示する非限定的な目的で、一次製品容器Bなどの物品Bを係合及び運搬するための容器90、190を指す。本発明の教示は、先細り及び/または円筒形であってもなくてもよい様々な製品容器Bに適用され得ると考えられる。他の例示的な容器には、ボトル(例えば、金属製、ガラス製またはプラスチック製のボトル)、缶(例えば、アルミニウム缶)、スズ容器、カップ、ポット、ポーチ、パケットなどが含まれる。
【0029】
ブランク10;110;210は、適切な基材のシートから形成される。本明細書で使用される場合、「適切な基材」という用語は、板紙、段ボール、カードボード、プラスチック、それらの組み合わせなどのあらゆる種類の折り曲げ可能なシート材料を含むことを理解されたい。例えば、以下でより詳細に説明されるキャリア構造を構成するために適切である場合、1つまたは複数のブランクが使用され得ることが認識されるべきである。
【0030】
本明細書で説明する梱包構造またはカートン90;190;290は、板紙などのシート材料から形成され得、板紙は、その強度を高めるための材料で作成するか、そのような材料でコーティングすることができる。このようなシート材料の例は、WestRock Company製の耐引裂性NATRALOCK(登録商標)板紙である。耐引裂性材料は、パッケージの耐引裂性を改善するのを助けるために、複数の層によって構成され得ることに留意されたい。典型的には、シート材料の一方の表面は、他方の表面とは異なる特性を有し得る。例えば、完成したパッケージから外向きのシート材料の表面は、特に滑らかであり得、クレイコーティングなどのコーティングまたは良好な印刷適性を提供するための他の表面処理を有し得る。一方、シート材料の内向きの表面は、耐引裂性、良好な接着性能、断熱性、または他の所望の機能性の1つまたは複数などの特性を提供するコーティング、層、処理を備えるか、或は、そのように用意される。
【0031】
図示する実施形態では、ブランク10;110は、例示的な配置の例示的な物品Bを包装するためのカートンまたはキャリア90;190を形成するように構成される。例示された実施形態では、配置は、2行(m=2)及び3列(n=3)を有するm×nマトリクスまたはアレイであり、図示する実施形態では、3つの物品Bの2列が提供され、物品Bは500mlの飲料缶である。ブランク210は、例示的な配置の例示的な物品を、3つの物品Bの2つの列に包装するためのカートンまたはキャリアを形成するように構成され、物品は330mlの飲料缶である。代替的に、ブランク10;110;210は、他のタイプ、数及びサイズの物品Bを包装するための、かつ/または、例えば物品Bを異なる配置または構成で包装するためのキャリアを形成するように構成され得るが、これらに限定されず、完全に収容するカートンまたはバスケットキャリアを形成するように構成され得、物品Bはボトルまたは缶であり得る。
【0032】
飲料缶は通常、標準サイズで製造され、缶は通常、その容量及び/または直径によって定義される。例えば、一般的に使用されるサイズには、以下の表1に示すものが含まれるが、これらに限定されるものではなない。
【0033】
【0034】
表1に示すように、異なる容量の飲料缶は、共通の直径寸法を有し得る。所定の直径の飲料缶の容量を増減するために、飲料缶の高さが調整され、缶が高いほど容量が大きくなります。
【0035】
単一の包装機で異なる容量寸法の飲料缶を包装することが望ましい。第1の容量の缶を包装するために適合されたブランクは、第2の異なる容量の缶を包装するために適合されたブランクと比較して異なるサイズであることが理解されるであろう。
【0036】
ブランクのこのような寸法の変化は、サイズの異なるカートンを包装するために、過去には包装機の再構成を必要としていた。または、缶またはカートンのサイズごとに個別の機械が必要だった。これらの機械のサイズ、コスト、複雑さを考えると、これは望ましいことではない。
【0037】
したがって、サイズが異なっても、包装機の再構成または別個の包装機の提供を必要としない、サイズが異なる缶または物品を包装するためのカートン及び/またはカートンブランクを設計することが有利である。
【0038】
ブランクがシート材料から切り取られて廃棄物を最小限に抑えることができるように、ブランクが入れ子、または、切りばめになるフットプリントを含むことも望ましい。そうする際、シート材料からブランクを切断するために必要な切断ブレードの数を最小限にできることが望ましく、したがって、単一のブレードを使用して、第1のブランクを隣接する隣接物から分離することが望ましく、したがって、最初のブランクをその隣接物と切りばめすることが望ましい。
【0039】
図1を参照すると、第1の実施形態によるカートン90(
図5Aを参照)を形成するためのブランク10が示されている。ブランク10は、管状構造を形成するための複数のメインパネル12、14、16、18、20、22、24を含む。複数のメインパネル12、14、16、18、20、22、24は、第1のベースパネル12、第1のコーナーパネル14、第1のサイドパネル16、トップパネル18、第2のサイドパネル20、第2のコーナーパネル22、及び、第2のベースパネル20を備える。複数のパネル12、14、16、18、20、22、24は、対応する折り線13、15、17、19、21、23によって互いにヒンジ式に連結されて直線的に連続するように配置され得る。
【0040】
代替の実施形態では、第1及び第2のコーナーパネル14、22は省略され得、折り線15、21は省略され得る。
【0041】
第1及び第2のコーナーパネル14、22は、それらがヒンジ式に連結されている第1または第2のサイドパネル16、20のそれぞれの下部を形成すると考えられ得る。
【0042】
ブランク10は、
図5Aに示されるように、パッケージ90を形成するように折り曲げ可能である。第1及び第2のベースパネル12、24は、カートン90の複合ベース壁12/24を形成するために重なり合う関係で互いに係合可能である。ブランク10は、第2のベースパネル24を第1のベースパネル12に固定するための相補的係止機構を備え得る。第1のベースパネル12は、相補的係止機構の少なくとも1つの第1の部分Fを備え得る。第2のベースパネル24は、相補的係止機構の少なくとも1つの第2の部分Mを備え得る。図示する実施形態では、第1のベースパネル12は、第1のベースパネル12に開口部を画定する複数の雌タブFを備える。第2のベースパネル24は、複数の雄タブMを備え、第1のベースパネル12の開口部は、雄タブMそれぞれを受容するように構成される。雌タブFは、第1のベースパネル12から外に移動して開口部を形成し、開口部に受容される際に雄タブMに当接するように構成される。いくつかの実施形態では、相補的係止機構M/Fは省略され得、第1及び第2のベースパネル12、24は、接着剤またはホッチキスなどであるがこれらに限定されない他の手段によって互いに固定され得る。
【0043】
任意選択で、第1及び第2のベースパネル12、24は、少なくとも1つの第1の開口A1を備え得る。図示する実施形態では、第1及び第2のベースパネル12、24のそれぞれは、2つの第1の開口A1を備える。任意選択で、第1及び第2のベースパネル12、24は、少なくとも1つの第2の開口A2を備え得る。図示する実施形態では、第1及び第2のベースパネル12、24のそれぞれは、1つの第2の開口A2を備える。第1及び第2の開口A1、A2は、カートン90の構築を容易にするために使用され得る。包装機の構成要素は、第1及び第2の開口A1、A2と係合して、複数のパネル12、14、16、18、20が物品Bの群の周りで締め付けられることを可能にし得る。また、第1及び第2の開口A1、A2は、互いに対する第1及び第2のベースパネル12の位置合わせを容易にするために、または、相補的係止機構の第1の部分を相補的係止機構の第2の部分と位置合わせするために使用され得る。図示すう及び説明されている相補的係止機構は完全に任意選択である。
【0044】
ブランク10は、物品Bのヒールまたは下部と係合するための少なくとも1つのヒール係合構造Nを備え得る。
図1に示すブランク10は、それぞれの物品Bと係合するために設けられた6つのヒール係合構造Nを備える。ヒール係合構造Nは、構造が実質的に同様であり、第1のサイドパネル16に設けられたヒール係合構造Nを参照して説明される。
【0045】
ヒール係合構造Nは、開口部を備え得る。開口部は、一部はヒール開口部A3によって、一部はヒールタブ42によって画定される。ヒールタブ42は、折り線43によって第1のベースパネルにヒンジ式に連結される。ヒールタブ42は、第1のコーナーパネル14から打ち抜かれる。
【0046】
折り線43は、第1のベースパネル12を第1のコーナーパネル14にヒンジ式に連結する折り線13を遮る。折り線43は、非線形であってもよく、図示する実施形態では、折り線43は、他の形状では曲線または弓形であり、他の実施形態は、互い対して広がるように、かつ、互いに対して近接するように配置された、少なくとも2つの線形の切断線から形成され得る。
【0047】
ヒールタブ42は、ヒールタブ42の折り曲げ可能なコーナー部分を画定し得る、広がるように配置された一対の折り線45a、45bを備え得る。
【0048】
トップパネル18は、任意のハンドル構造Hを備え得る。ハンドル構造Hは、一対の折り曲げ可能なフィンガータブ52を備える。フィンガータブ52は、互いに離間している。フィンガータブ52は、折り線53によってトップパネル18にヒンジ式に連結され、切断線または断絶線55によって部分的に画定される。1つ目のフィンガータブ52は、2つ目のフィンガータブ52の反対側でトップパネル18にヒンジ式に連結される。
【0049】
トップパネル18は、破断ストリップの形態の取り外し可能な部分Dを備え得る。取り外し可能な部分Dは、第1の破断または断絶線62a及び第2の破断きまたは断絶線62bによって画定される。第1及び第2の断絶線62a、62bは、第1の自由端縁から第2の対向する自由端縁までトップパネル18を実質的に長手方向に亘って延在する。第2の断絶線62bは、第1の断絶62aから短手方向に離間している。プルタブ60a、60bの形態の破断開始デバイスが、破断ストリップの各端部に形成され得る。プルタブ60a、60bは、それぞれの折り線61a、61bによって破断ストリップにヒンジ式に連結され、第1及び第2の断絶線62a、62bよりも容易に破断される脆弱線によって部分的に画定され得る。
【0050】
取り外し可能な部分Dは、物品Bを取り外す上で、カートン90の内容物、物品Bへのアクセスを容易にし得る。
【0051】
パネル12、16、18、20、24それぞれには、一対の切り欠きまたは凹部が形成されている。切り欠きは、ブランク10の対向する端縁に画定される。切り欠きは、完全な主要な切り欠き70、70A、70Cと、部分的またはマイナーな切り欠き70B、70Dを含む。
【0052】
第1の切り欠き70は、その対向する端縁それぞれに沿った中間辺りでトップパネル18に画定される。第2の切り欠き70Aは、第1のサイドパネル16の各端縁に画定される。第3の切り欠き70Cは、第2のサイドパネル20の各端縁に画定される。
【0053】
部分的またはマイナーな切り欠き70B/70Dは、第1及び第2のベースパネル12、24のそれぞれの対向する端縁それぞれに画定される。
【0054】
その結果、ブランク10は、その長手方向縁部に沿って、それぞれが切り欠き70、70A、70B、70C、70Dの隣接するものの間にある4つのタブ72、72A、72B、72Cを備える。
【0055】
図1に示されるように、第1の上側タブ72は、隣接して配置された第1及び第3の切り欠き70、70Cによって挟まれて画定される。第2の上側タブ72Aは、第1及び第2の切り欠き70、70Aによって挟まれて画定される。第1の下側タブ72Bは、第1のベースパネル12に画定された、第2の切り欠き70Aと、第1の部分的切り欠き70Bと、によって挟まれて画定される。第2の下側タブ72Cは、第2のベースパネル24に画定された、第3の切り欠き70Cと、第2の部分的切り欠き70Dと、によって挟まれて画定される。
【0056】
第1の上側タブ72は、隣接する折り線19にまたがって配置される。第2の上側タブ72Aは、隣接する折り線17にまたがって配置される。
【0057】
第1の下側タブ72Bは、隣接する折り線13、15にまたがって配置される。第2の下側タブ72Cは、隣接する折り線21、23にまたがって配置される。
【0058】
第1のベースパネル12の第1の部分的切り欠き70Bは、第1の直線寸法D2bを備え、第1の直線寸法D2bは、第1のベースパネル12の自由側縁(ブランク10のより短い横方向の縁)と、第1の下側タブ72Bの肩または下縁上の中点と、の間に画定される。
【0059】
上記の中点または下縁は、
図1に示される第1の想定線z-zが第1の下側タブ72Bの輪郭と交差する点として定義される。
【0060】
最初の想定線z-zは、第2の想定線x-x及び第3の想定線y-yに平行である。第1の想定線z-zは、第2の想定線x-x及び第3の想定線y-yから等距離に配置される。第2の想定線x-xは、4つのタブ72、72A、72B、72Cのそれぞれの自由端にあるか、またはそれによって画定される。第3の想定線y-yは、切り欠き70、70A、70B、70C、70Dのそれぞれの端部または底部にあるか、またはそれらによって画定される。第1、第2及び第3の想定線z-z、x-x、y-yは
図1及び
図2に示めされる。各タブ72、72A、72B、72C及び切り欠きの長さ、長さ寸法、または直線寸法は、第1の想定線z-zに沿って測定さる。各タブ72、72A、72B、72Cの長さ、長さ寸法、または直線寸法B1、C1、D1、A1は、それぞれのタブの対向する肩間と定義される。各肩は、第1の想定線z-zがそれぞれのタブの輪郭と交差する点として定義される。第1、第2、第3の切り欠き70、70A、70Cのそれぞれの長さ、長さ寸法、または直線寸法B2、A2、C2は、2つの挟むタブそれぞれの肩間と定義され、長さまたは長さ寸法D2b、D2a各部分的切り欠き70B、70Dの幅は、ブランク10の隣接する自由端縁と下側タブ72B、72Cそれぞれの隣接する肩または下縁との間と定義される。
【0061】
第1の下側タブ72Bは、第2の直線寸法D1を備え、第2の直線寸法D1は、第1の下側タブ72Bの下縁の中点と第1の下側タブ72Bの肩または上縁の中点との間と定義される。
【0062】
第2の切り欠き70Aは、第3の直線寸法A2を備え、第3の直線寸法A2は、第1の下側タブ72Bの上縁の中点と第2の下側タブ72Aの肩または下縁の中点との間と定義される。
【0063】
第2の上側タブ72Aは、第4の直線寸法C1を備え、第4の直線寸法C1は、第2の上側タブ72Aの下端の中間点と第2の上側タブ72Aの肩または上端の中点との間と定義される。
【0064】
第1の切り欠き70は、第5の直線寸法B2を備え、第5の直線寸法B2は、第2の上側タブ72Aの上縁の中点と肩または第1の上側タブ72の上縁の中点との間と定義される。
【0065】
第1の上側タブ72は、第6の線形寸法B1を備え、第6の線形寸法B1は、第1の上側タブ72の上縁の中点と第1の上側タブ72の肩または下縁の中点との間と定義される。
【0066】
第3の切り欠き70Cは、第7の直線寸法C2を備え、第7の直線寸法C2は、第1の上側タブ72の下端の中間点と肩の中間点または第2の下側タブ72Cの上端との間と定義される。
【0067】
第2の下側タブ72Cは、第8の直線寸法A1を備え、第8の直線寸法A1は、第2の下側タブ72Cの上縁の中点と第2の下側タブ72Cの肩または下縁の中点との間と定義される。
【0068】
第2のベースパネル24の第2の部分的切り欠き70Dは、第9の第1の直線寸法D2aを備え、第9の直線寸法D2aは、第2の下側タブ72Cの肩または下端の中間点と第2のベースパネル24の自由側縁との間と定義される。
【0069】
完全なまたは主要な切り欠き70、70A、70Cは、タブ72、72A、72Cの適切なサイズの1つを収容することができる。例えば、第1の切り欠き70は第1の上側タブ72に相補的であり、第2の切り欠き70Aは第2の下側タブ72Cに相補的であり、第3の切り欠き70Cは第2の上側タブ72Aに相補的である。
【0070】
部分的またはマイナーな切り欠き70B、70Dのそれぞれは、隣接するブランク10の部分的またはマイナーな切り欠き70B、70Dと協働して、適切なサイズのタブ72Bを収容できるボイドを構成する。単一のタブ72Bを収容するために、第1のブランク10からの第1の部分切り欠き70B及び第2の隣接するブランク10からの第2の部分切り欠き70Dが必要である。このようにして、2つの部分的切り欠き70B、70Dは、第1の下側タブ72Bを補完する完全な切り欠きを形成すると考えることができる。
【0071】
第1及び第2の上側タブ72及び72Aのそれぞれは、ブランク10がカートン90に組み立てられたときにカートン90の内容物がカートン90から外れるのを防止するための端部保持構造を形成する、またはこの形成を補助する。第1及び第2の上側タブ72及び72Aには、折り線に沿って折り曲げられた際に上部係合構造を形成するための切断線及び折り線が設けられている。
【0072】
より具体的には、各上側タブ72、72Aは、折り線25a、35b、39a、39bに沿って隣接するサイドパネル16、20にヒンジ式に連結されたアンカー部分26a、26b、36a、36bを備える。各上側タブ72、72Aは、折り線27a、27b、37a、37bに沿ってアンカー部分26a、26b、36a、36bにヒンジ式に連結されたガセット部分28a、28b、34a、34bを備える。
【0073】
各上側タブ72、72Aは、折り線17、19のそれぞれの延長線29a、29b、35a、35bに沿ってガセット部分28a、28b、34a、34bにヒンジ式に連結されたウェブ部分30a、30b、32a、32bを備える。各上側タブ72、72Aは、トップパネル18と一体に形成された被覆部分80a、80b、82a、82bを備える。各ウェブ部分30a、30b、32a、32bは、折り線31a、31b、33a、33bによって各被覆部分80a、80b、82a、82bにヒンジ式に連結される。
【0074】
任意選択の開口部A4は、一部はトップパネル18から、一部は第1または第2のサイドパネル16、20の1つから、そして一部は上側タブ72、72Aの1つから打ち抜かれ得る。開口部A4は、折り線17、19;29a、29b、35a、35b;31a、31b、33a、33b;27a、27b、37a、37b;25a、35b、39a、39bの末端を画定し、開口部A4は、前述の折り線17、19;29a、29b、35a、35b;31a、31b、33a、33b;27a、27b、37a、37b;25a、35b、39a、39bの頂点に配置される。
【0075】
各上側タブ72、72Aの折り曲げは、カートンの組み立て中に達成される。各上側タブ72、72Aから上部係合構造を形成するために、アンカー部分26a、26b、36a、36bは約180度折り曲げられて、隣接するサイドパネル16の内面と面接触関係にする。アンカー部分26a、26b、36a、36bは、隣接するサイドパネル16、20に対して包装された物品Bの1つによって押されることによって、折り曲げ位置に保持される。アンカー部分26a、26b、36a、36bの折り曲げることによって、ガセット部分28a、28b、34a、34bが折り線27a、27b、37a、37bの周りで外向きに折り曲げられ、これにより、ガセット部分28a、28b、34a、34bは、包装された物品Bの1つの側壁に沿って、折り線27a、27b、37a、37bから外向きに延在する。同時に、ウェブ部分30a、30b、32a、32bは、折り線31a、31b、33a、33bに沿って下向きに折り曲げられ、これにより、折り線31a、31b、33a、33bとガセット部分28a、28b、34a、34bの外縁との間に延在する折り曲げ位置にもたらされる。このようにして完成した上部係合構造は、
図5Aに示され、この構造は、1つの物品Bの上部にしっかりと係合するように示されている。
【0076】
各下側タブ72B、72Cは、隣接する最も端のヒール開口A3が画定されるのに十分な材料を提供するように機能する。より具体的には、各下側タブ72B、72Cに隣接するヒール開口A3は、ヒール開口A3がその下側タブ72B、72C内に延在する場合でも、十分な材料がヒール開口A3を取り囲むように配置される。組み立て及び物品Bの包装の間、ブランク10は、各ヒール開口A3が物品Bそれぞれの底部を受容してカートン90内に物品Bを保持するように操作される。ヒールタブ42も折り曲げられて、物品Bを保持するのを助ける。
【0077】
トップパネル18は、折り線17と折り線19との間と定義された幅寸法W3を備える。
【0078】
第1の部分的切り欠き70B及び第1の下側タブ72Bは共に、W10=D2b+D1である第10の直線寸法W2を定義する。
【0079】
第2の部分的切り欠き70D及び第2の下側タブ72Cは共に、W11=D2a+A1である第11の直線寸法W1を定義する。
【0080】
第10の直線寸法W2は、第11の直線寸法W1に等しい。
【0081】
第1の下側タブ72Bの肩または上縁の中点と、第1のサイドパネル16をトップパネル18に結合する折り線17と、の間の距離は、第12の直線寸法W5を定義する。
【0082】
第2の下側タブ72Cの肩部または上縁の中点と、第2のサイドパネル20をトップパネル18に結合する折り線19と、の間の距離は、第13の直線寸法W4を定義する。
【0083】
第13の直線寸法W4は、第12の直線寸法W5に等しい。
【0084】
第1のベースパネル12の自由側縁と第2のベースパネル24の自由側縁との間、すなわちブランク10の短手方向の縁間と定義されるブランク10の長さは、以下の等式1によって与えられる。
長さ=A1+A2+C1+C2+B1+B2+D2a+D2b+D1 (等式1)
ここで、
A1=A2=B1=B2
D2a+D2b=D1
C1=C2
C1>A2
C1>B1
C2>A2
C2>B1
【0085】
第1のベースパネル12の自由側縁と第2のベースパネル24の自由側縁との間のブランク10の長さは、代わりに、以下の等式2によって定義される。
長さ=W1+W2+W3+W4+W5 (等式2)
ここで、
W4=W5
W1=(D2a+A1)=(D2b+D1)=W2
W4=W5
W3+W4+W5=C2+B1+B2+C1+A2
C2+B1=C1+A2
B2<W3
【0086】
図2を参照すると、第2の実施形態によるカートン190(
図4を参照)を形成するためのブランク110が示されている。ブランク110は、管状構造を形成するための複数のメインパネル112、114、116、118、120、122、124を備える。複数のメインパネル112、114、116、118、120、122、124は、第1のベースパネル112、第1のコーナーパネル114、第1のサイドパネル116、トップパネル118、第2のサイドパネル120、第2のコーナーパネル122及び第2のベースパネル20を備える。複数のパネル112、114、116、118、120、122、124は、対応する折り線113、115、117、119、121、123によって互いにヒンジ式に連結されて直線的に連続するように配置され得る。
【0087】
ブランク110は、
図4に示されるようにパッケージ190を形成するように折り曲げ可能である。第1及び第2のベースパネル112、124は、カートン190の複合ベース壁112/124を形成するために重なり合う関係で互いに係合可能である。ブランク110は、第2のベースパネル124を第1のベースパネル112に固定するための相補的係止機構を備え得る。第1のベースパネル112は、相補的係止機構の少なくとも1つの第1の部分Fを備え得る。第2のベースパネル124は、相補的係止機構の少なくとも1つの第2の部分Mを含み得る。いくつかの実施形態では、相補的係止機構M/Fは省略され得、第1及び第2のベースパネル112、124は、接着剤またはホッチキスなどであるがこれらに限定されない他の手段によって互いに固定され得る。
【0088】
任意選択で、第1及び第2のベースパネル112、124は、少なくとも1つの第1の開口A1を備え得る。図示する実施形態では、第1及び第2のベースパネル112、124のそれぞれは、2つの第1の開口A1を備える。任意選択で、第1及び第2のベースパネル112、124は、少なくとも1つの第2の開口A2を備え得る。図示する実施形態では、第1及び第2のベースパネル112、124のそれぞれは、1つの第2の開口A2を備える。第1及び第2の開口A1、A2は、カートン190の構築を容易にするために使用され得る。
【0089】
ブランク110は、物品Bのヒールまたは下部と係合するための少なくとも1つのヒール係合構造Nを備え得る。
図2に示されるブランク110は、物品Bそれぞれを係合するために構成される6つのヒール係合構造Nを備える。ヒール係合構造Nは、
図1の実施形態のものと構造が実質的に同様であり、詳細をさらに説明しない。
【0090】
トップパネル118は、任意のハンドル構造Hを備え得る。ハンドル構造Hは、一対の折り曲げ可能なフィンガータブ152を備える。フィンガータブ152は、互いに離間している。フィンガータブ152は、折り線153によってトップパネル118にヒンジ式に連結され、部分的に切断線または断絶線155によって画定される。第1のフィンガータブ152は、第2のフィンガータブ152の反対側でトップパネル118にヒンジ式に連結される。
【0091】
トップパネル118は、破断ストリップの形態の取り外し可能な部分Dを備え得る。取り外し可能な部分Dは、
図1の実施形態のものと構造が実質的に同様であり、詳細をさらに説明しない。
【0092】
パネル112、116、118、120、124それぞれには、一対の切り欠きまたは凹部が形成されている。切り欠きは、ブランク110の対向する端縁内に画定される。
【0093】
第1の切り欠き170は、その対向する端縁それぞれに沿った中間辺りでトップパネル118内に画定される。第2の切り欠き170Aは、第2のサイドパネル120の各端縁に画定される。第3の切り欠き170Cは、第1のサイドパネル116の各端縁に画定される。
【0094】
部分的切り欠き170B、170Dは、第1及び第2のベースパネル112、124のそれぞれの対向する端縁それぞれに画定される。
【0095】
結果として、ブランク110は、その長手方向縁部に沿って、それぞれが隣接する切り欠き170、170A、170B、170C、170Dの間に挿入された4つのタブ172、172A、172B、172Cを備えている。
【0096】
図2に示されるように、第1の上側タブ172は、隣接して配置された第1及び第3の切り欠き170、170Cによって挟まれて画定される。第2の上側タブ172Aは、第1及び第2の切り欠き170、170Aによって挟まれて画定される。第1の下側タブ172Bは、第2の切り欠き170Aと第2のベースパネル124に形成された第1の部分切り欠き170Bとによって挟まれて画定される。第2の下側タブ172Cは、第1のベースパネル112に画定された、第3の切り欠き170Cと第2の部分的切り欠き170Dとによって挟まれて画定される。
【0097】
第1の上側タブ172は、隣接する折り線117にまたがって配置される。第2の上側タブ172Aは、隣接する折り線119にまたがって配置される。
【0098】
第1の下側タブ172Bは、隣接する折り線121、123にまたがって配置される。第2の下側タブ172Cは、隣接する折り線113、115にまたがって配置される。
【0099】
第2のベースパネル124の第1の部分的切り欠き170Bは、第1の直線寸法D2bを備え、第1の直線寸法D2bは、パネル124の第2のベースの自由側縁(ブランク110の点手方向の縁)と1の下側タブ172Bの肩または下縁上の中点との間と定義される。
【0100】
第1の下側タブ172Bは、第2の直線寸法D1を備え、第2の直線寸法D1は、第1の下側タブ172Bの下縁の中点と第1の下側タブ172Bの肩または上縁の中点との間と定義される。
【0101】
第2の切り欠き170Aは、第3の直線寸法A2を備え、第3の直線寸法A2は、第1の下側タブ172Bの上縁の中点と第2の下側タブ172Aの肩または下縁の中点との間と定義される。
【0102】
第2の上側タブ172Aは、第4の線形寸法C1を備え、第4の線形寸法C1は、第2の上側タブ172Aの下縁の中点と肩または第2の上側タブ172Aの上縁の中点との間と定義される。
【0103】
第1の切り欠き170は、第5の線形寸法B2を含み、第5の線形寸法B2は、第2の上側タブ172Aの上縁の中点と、肩または第1の上側タブ172の上縁の中点との間に規定される。
【0104】
第1の上側タブ172は、第6の線形寸法B1を備え、第6の線形寸法B1は、第1の上側タブ172の上縁の中点と第1の上側タブ172の肩または下縁の中点との間と定義される。
【0105】
第3の切り欠き170Cは、第7の線形寸法C2を備え、第7の線形寸法C2は、第1の上側タブ172の下端の中間点と肩の中間点または第2の下側タブ172Cの上端との間と定義される。
【0106】
第2の下側タブ172Cは、第8の直線寸法A1を備え、第8の直線寸法A1は、第2の下側タブ172Cの上縁の中点と肩または第2の下側タブ172Cの下縁の中点との間と定義される。
【0107】
第1のベースパネル112内の第2の部分的切り欠き170Dは、第9の第1の直線寸法D2aを備え、第9の直線寸法D2aは、第2の下側タブ172Cの肩または下端の中間点と第1のベースパネル112の自由側縁との間と定義される。
【0108】
トップパネル118は、折り線17と折り線19との間と定義された幅寸法W3を含む。
【0109】
第1の部分的切り欠き170B及び第1の下側タブ172Bは共に、第10の直線寸法W2、W2=D2b+D1を定義する。
【0110】
第2の部分的切り欠き170D及び第2の下側タブ172Bは共に、第11の直線寸法W1、W1=D2a+A1を定義する。
【0111】
第10の直線寸法W2は、第11の直線寸法W1に等しい。
【0112】
第2のサイドパネル120をトップパネル118に結合する、第1の下側タブ172Bの肩または上端の中点と折り線119との間の距離は、第12の直線寸法W5を定義する。
【0113】
第2の下側タブ172Cの肩または上縁の中点と第1のサイドパネル116をトップパネル118に結合する折り線117との間の距離は、第13の直線寸法W4を定義する。
【0114】
第13の直線寸法W4は、第12の直線寸法W5に等しい。
【0115】
第1のベースパネル112の自由側縁と第2のベースパネル124の自由側縁との間、すなわちブランク110の短手方向の縁間と定義されるブランク110の長さは、以下の等式3によって与えられる。
長さ=A1+A2+C1+C2+B1+B2+D2a+D2b+D1 (等式3)
ここで、
A1=A2=B1=B2
D2a+D2b=D1
C1=C2
C1>A2
C1>B1
C2>A2
C2>B1
【0116】
第1のベースパネル112の自由側縁と第2のベースパネル124の自由側縁との間のブランク110の長さは、代替的に、以下の等式4によって定義される。
長さ=W1+W2+W3+W4+W5 (等式4)
ここで、
W4=W5
W1=(D2a+A1)=(D2b+D1)=W2
W4=W5
W3+W4+W5=C2+B1+B2+C1+A2
C2+B1=C1+A2
B2<W3
【0117】
第1及び第2の上側タブ172及び172Aのそれぞれは、ブランク110がカートン190に組み立てられた際にカートン190の内容物がカートン190から外れるのを防止するための端部保持構造を形成する、またはこの形成を補助する。第1及び第2の上側タブ172及び172Aには、折り線に沿って折り曲げられた際に上部係合構造を形成するための切断線及び折り線が設けられている。
【0118】
より具体的には、各上側タブ172、172Aは、折り線125a、135b、139a、139bに沿って隣接するサイドパネル116、120にヒンジ式に連結されたアンカー部分126a、126b、136a、136bを備える。各上側タブ172、172Aは、折り線127a、127b、137a、137bに沿ってアンカー部分126a、126b、136a、136bにヒンジ式に連結されたガセット部分128a、128b、134a、134bを備える。
【0119】
各上側タブ172、172Aは、折り線17、19それぞれの延長線129a、129b、135a、135bに沿ってガセット部分128a、128b、134a、134bにヒンジ式に連結されたウェブ部分130a、130b、132a、132bを備える。各上側タブ72、72Aは、トップパネル18と一体に形成された被覆部分180a、180b、182a、182bを備える。各ウェブ部分130a、130b、132a、132bは、折り線131a、131b、133a、133bによる182a、182bによってそれぞれの被覆部分180a、180bにヒンジ式に連結される。
【0120】
ウェブ部分130a、130b、132a、132bは、折り線131a、131b、133a、133bに沿って下向きに折り曲げられ、それにより、折り線131a、131b、133a、133bと、マチ部分の外縁。このようにして完成した上部係合構造は、
図5Aに示され、この構造が、1つの物品Bの上部にしっかりと係合するように示されている。
【0121】
各下側タブ172B、172Cは、隣接する最も端のヒール開口A3が画定されるのに十分な材料を提供するように機能する。より詳細には、各下側タブ172B、172Cに隣接するヒール開口A3は、ヒール開口A3がその下側タブ172B、172C内に延在する際でさえ、十分な材料がヒール開口A3を取り囲むように配置される。組み立て及び物品Bの包装中、ブランク110は、各ヒール開口A3が物品Bそれぞれの底部を受容してカートン190内に物品Bを保持するように操作される。ヒールタブ142も折り曲げられて、物品Bを保持するのを助ける。
【0122】
トップパネル118は、折り線117と折り線119との間と定義された幅寸法W3を備える。
【0123】
第1の部分的切り欠き170B及び第1の下側タブ172Bは共に、W10=D2b+D1である第10の直線寸法W2を定義する。
【0124】
第2の部分切り欠き170D及び第2の下側タブ172Bは共に、W11=D2a+A1である第11の直線寸法W1を定義する。
【0125】
第10の直線寸法W2は、第11の直線寸法W1に等しい。
【0126】
第2のサイドパネル120をトップパネル118に結合する、第1の下側タブ172Bの肩または上端の中点と折り線119との間の距離は、第12の直線寸法W5を定義する。
【0127】
第2の下側タブ172Cの肩または上縁の中点と第1のサイドパネル116をトップパネル118に結合する折り線117との間の距離は、第13の直線寸法W4を定義する。
【0128】
第13の直線寸法W4は、第12の直線寸法W5に等しい。
【0129】
図2のブランク110の切り欠き170、170A、170B、170C、170D、及び、タブ172、172A、172B、172Cの配置は、
図1のブランク10の切り欠き70、70A、70B、70C、70D、及び、タブ72、72A、72B、72Cの配置に対して逆になっている。
【0130】
ブランク110の切り欠き170、170A、170B、170C、170D及びタブ172、172A、172B、172Cの配置が逆にされた方法は、以下のように異なってそしてより具体的に説明され得る。
【0131】
図1の実施形態では、切り欠き70Aは、第1のサイドパネル16から打ち抜かれたが、第2及び第3の切り欠き170A、170Cの位置は、第2の切り欠き170Aがここでは、第2のサイドパネル120から打ち抜かれるように交換されている。同様に、
図1の実施形態では、第3の切り欠き70Cは、第2のサイドパネル20から打たれたが、第3の切り欠き170Cはここでは、第1のサイドパネル116から打ち抜かれる。
【0132】
図1の実施形態では、第1の部分的切り欠き70Bは、第1のベースパネル12から打ち抜かれたが、第1及び第2の部分的切り欠き170B、170Dの位置は、第1の部分的切り欠き170Bがここでは、第2のベースパネル124から打ち抜かれるように交換されている。同様に、
図1の実施形態では、第2の部分切り欠き70Dは、第2のサイドパネル24からら打ち抜かれたが、第2の部分切り欠き170Dはここでは、第1のベースパネル112から打ち抜かれる。
【0133】
図1の実施形態では、第1の切り欠き70はトップパネル18から打たれたが、第1の切り欠き170の位置は変化せず、ブランク110のトップパネル118から打ち抜かれる。
【0134】
図1の実施形態では、第2の上側タブ72Aは折り目17にまたがっていたが、第1及び第2の上側タブ172及び172Aの位置もまた、第2の上側タブ172Aがここでは、折り目119にまたがるように交換されている。同様に、
図1の実施形態では、第1の上側タブ72は折り目19にまたがっていたが、第1の上側タブ172は折り目117にまたがっている。さらに、
図1の実施形態では、第2の下側タブ72Cが折り線21、23にまたがっていたが、第1及び第2の下側タブ172B及び172Cの位置は、第2の下側タブ172Cが折り線113、115にまたがるように交換されている。同様に、
図1の実施形態では、第1の下側タブ72Bは折り線13、15にまたがっていたが、第1の下側タブ172Bはここでは、折り線121、123にまたがっている。
【0135】
図7を参照すると、別の実施形態によるカートン290(
図8を参照)を形成するためのブランク210が示されている。ブランク210は、管状構造を形成するための複数のメインパネル212、214、216、218、220、222、224を備える。複数のメインパネル212、214、216、218、220、222、224は、第1のベースパネル212、第1のコーナーパネル214、第1のサイドパネル216、トップパネル218、第2のサイドパネル220、第2のコーナーパネル222、及び、第2のベースパネル20を備える。複数のパネル212、214、216、218、220、222、224は、対応する折り線213、215、217、219、221、223によって互いとヒンジ式に連結されて直線的に連続するように配置され得る。
【0136】
ブランク210は、
図1及び
図2の実施形態のものと構造が実質的に同様であり、
図7のブランク210と
図1及び
図2のブランク10;110との間の違いのみをさらに詳細に説明する。
【0137】
パネル212、214、216、218、220、222、224それぞれには、一対の切り欠きまたは凹部が形成されている。切り欠きは、ブランク210の対向する端縁に画定される。
【0138】
第1の切り欠き270は、その対向する端縁それぞれに沿った中間辺りでトップパネル218に画定される。第2の切り欠き270aは、第1のサイドパネル216の各端縁に画定される。第3の切り欠き270cは、第2のサイドパネル220の各端縁に画定される。
【0139】
部分的な切り欠き270b、270dは、第1及び第2のベースパネル212、224のそれぞれの対向する端縁それぞれに画定される。
【0140】
結果として、ブランク210は、その長手方向縁部に沿って、それぞれが隣接する切り欠き270、270a、270b、270c、270dの間に挿入された4つのタブ272、272a、272b、272cを備えている。
【0141】
第1の上側タブ272は、隣接して配置された第1及び第3の切り欠き270、270cによって挟まれて画定される。第2の上側タブ272Aは、第1及び第2の切り欠き270、270aによって挟まれて画定される。第1の下側タブ272bは、第1のベースパネル212に画定された、第2の切り欠き270aと第1の部分的切り欠き270bとによって挟まれて画定される。第2の下側タブ272cは、第2のベースパネル224に画定された、第1の切り欠き270Cと第2の部分的切り欠き270dとによって挟まれて画定される。
【0142】
第1の上側タブ272は、隣接する折り線219にまたがって配置される。第2の上側タブ272aは、隣接する折り線217にまたがって配置される。
【0143】
第1の下側タブ272bは、隣接する折り線213、215にまたがって配置される。第2の下側タブ272cは、隣接する折り線221、223にまたがって配置される。
【0144】
第1のベースパネル212の第1の部分的切り欠き270bは、第1の直線寸法D2bを備え、第1の直線寸法D2bは、第1のベースの自由側縁(ブランク210の短手方向の縁)と第1の下側タブ272bの肩または下縁上の中点との間と定義される。
【0145】
第1の下側タブ272bは、第2の直線寸法D1を備え、第2の直線寸法D1は、第1の下側タブ272bの下縁の中点と第1の下側タブ272bの肩または上縁の中点との間と定義される。
【0146】
第2の切り欠き270aは、第3の直線寸法A2を備え、第3の直線寸法A2は、第1の下側タブ272bの上縁の中点と第2の下側タブ272aの肩または下縁の中点との間と定義される。
【0147】
第2の上側タブ272aは、第4の直線寸法C1を備え、第4の直線寸法C1は、第2の上側タブ272aの下縁の中点と第2の上側タブ272aの肩または上縁の中点との間と定義される。
【0148】
第1の切り欠き270は、第5の直線寸法B2を備え、第5の直線寸法B2は、第2の上側タブ272aの上縁の中点と肩または第1の上側タブ272の上縁の中点との間と定義される。
【0149】
第1の上側タブ272は、第6の直線寸法B1を備え、第6の直線寸法B1は、第1の上側タブ272の上縁の中点と第1の上側タブ272の肩または下縁の中点との間と定義される。
【0150】
第3の切り欠き270cは、第7の直線寸法C2を備え、第7の直線寸法C2は、第1の上側タブ272の下縁の中点と肩または第2の下側タブ272cの上縁の中点との間と定義される。
【0151】
第2の下側タブ272cは、第8の直線寸法A1を備え、第8の直線寸法A1は、第2の下側タブ272cの上縁の中点と第2の下側タブ272cの肩または下縁の中点との間と定義される。
【0152】
第2のベースパネル224の第2の部分的切り欠き270dは、第9の第1の直線寸法D2aを備え、第9の直線寸法D2aは、第2の下側タブ272cの肩または下端の中点と第2のベースパネル224の自由側縁との間と定義される。
【0153】
第2、第4、第6、第8の直線寸法D1、C1、B1、A1の大きさは同じある。
【0154】
第3、第5、第7の直線寸法A2、B2、C2の大きさは同じである。
【0155】
第2、第4、第6、第8の直線寸法D1、C1、B1、A1と第3、第5、第7の直線寸法A2、B2、C2との大きさは同じで、これにより、タブ272、272a、272b、272cは、切り欠き270、270a、270b、270c、270dに相補的である。これにより、同一のブランク210が裏返すことなく入れ子にされ得る。
【0156】
ブランク10;110; 210の第10の直線寸法W2及び第11の直線寸法W1は、最大容量に関係なく共通の本体直径を有する飲料缶または物品Bに対して一定の大きさに維持される。つまり、ブランク10;110がより大きい物品Bを収容するように適合されているという事実にもかかわらず、ブランク10の第10の直線寸法W2は、ブランク210の第10の直線寸法W2に等しい大きさである。同様に、ブランク10;110の第11の直線寸法W1は、ブランク210の第11の直線寸法W1に等しい大きさである。
【0157】
このようにして、第1及び第2の下側タブ72B、72C;172B、172C;272b、272cの上側肩または縁は、
図8に示すように、物品Bの最大容量に関係なく、カートン90の;190;290のベース壁12/24;112/124;212/224の上の一定の高さに維持される。
【0158】
これは、包装機がフライトバーまたはラグを使用して物品Bの群と係合して物品Bの群、または、物品Bの群及びカートン90;190を備えるパッケージを物品Bの群またはパッケージの処理中に下流方向に移送できるので有利である。物品Bに対するフライトバーまたはラグの高さまたは上昇を、包装機が異なる容量の物品Bを収容できるように調整する必要がない。非限定的な一例では、包装機を使用して、直径66mmの飲料缶330mlを包装する、または、直径66mmの飲料缶500mlを包装することができる。
図1及び
図2のブランク10;110を使用して、500mlの飲料缶を包装することができる。
図7のブランク210を使用して、330mlの飲料缶を包装することができる。
図8には、
図1によるブランク10から形成された第1のカートン90が、
図7によるブランク210から形成された第3のカートン290と並べて示めされる。
図8は、第1のカートン90の第1の側壁16の凹部が、第3のカートン290の第1の側壁216の凹部と同じ底壁12/24の上の高さで始まるように配置されていることを明確に示している。このようにして、ブランク10、210及び/または第1及び第3のカートン90、290は、同じ包装機でパッケージを形成するように扱われ、操作される。
【0159】
同様に、トップパネル18;118;218の幅寸法W3は、それらの最大容量に関係なく、共通の本体直径を有する飲料缶または物品Bに対して一定の大きさに維持される。
【0160】
ブランク10;110;210の第13の直線寸法W4の大きさ、及び、第12の直線寸法W5の大きさは、カートン90;190;290によって包装される物品Bの最大容量または高さ寸法に応じて増加または減少して適合される。
【0161】
一方、ブランク210のタブ272、272a、272b、272c及び切り欠き270、270a、270b、270c、270dの配置は、トップパネル218を二分し、折り線217、219に平行に延在する軸を中心に対称である。 ブランク10;110は、対照的に、トップパネル18;118を二分し、折り線17、19と平行に延在する軸を中心に非対称である。第1の上側タブ72、172は、長さまたは高さが第2の上側タブ72A、172Aよりも小さい。第1の下側タブ72B、172Bは、第2の下側タブ72C、172Cよりも長さまたは高さが小さい。第2の切り欠き70A、170Aは、第3の切り欠き70C、170Cより長さまたは高さが小さい。第2の部分切欠き70D、170Dは、第1の部分切欠き70B、170Bよりも長さまたは高さが小さい。
【0162】
図5Aは、
図1のブランク10から形成されたカートン90の第1の側面図を示し、
図5Bは、
図1のブランク10から形成されたカートン90の第2の側面図を示す。折り線39a、39bは、折り線25a、25bよりも長さが短い。
【0163】
図6Aは、
図1のブランク10から形成されたカートン90の第1の端面図を示し、
図5Bは、
図1のブランク10から形成されたカートン90の第2の端面図を示す。アンカー部分36a、36bは、それぞれ折り線39a、39bによって第1のサイドパネル20にヒンジ結合され、アンカー部分26a、26bは、それぞれ折り線25a、25bによって第1のサイドパネル20にヒンジ結合され、折り線25a、25bより長さが長い。アンカー部分36a及び折り線39aは、アンカー部分26a及び折り線25aよりも短い。アンカー部分36b及び折り線39bは、アンカー部分26b及び折り線25bよりも短い。
【0164】
図1及び
図2は、各アンカー部分26a、26b、36a、36b;126a、126b、136a、136b、及び、それぞれ第1または第2のサイドパネル16、20;116、120にヒンジ式に連結される、第1及び第2の上側タブ72、72A、172、172Aのそれぞれ1つの部分を画定または形成する、それぞれのガセット部分28a、28b、34a、34b;128a、1128b、134a、134bを示している。
【0165】
それぞれのサイドパネル20;116にヒンジ結合されている、第1の上側タブ72;172の部分は、
図1及び
図2において参照符号「Q」で示される長さ寸法を有する。それぞれのサイドパネル16;120にヒンジ結合されている、第2の上側タブ72A;172Aの部分は、
図1及び
図2において参照符号「P」で示される長さ寸法を有する。
【0166】
第2の上側タブ72A;172Aのアンカー部分26a、26b;136a、136bをそれぞれのサイドパネル16;120に連結する折り線25a、25b;139a、139bは、
図1及び
図2において参照符号「d
1」で示される長さ寸法を有する。
【0167】
第1の上側タブ72;172のアンカー部分36a、36b;126a、126bをそれぞれのサイドパネル16;120に連結するに折り線39a、39b;125a、125bは、
図1及び
図2において参照符号「d
2」で示される長さ寸法を有する。
【0168】
第1の下側タブ72B、172Bの第1及び第2のベースパネルそれぞれ12、124に連結されている部分の長さTは、第2の下側タブ72C、172Cの第1及び第2のベースパネルの他のそれぞれ24、112に連結されている部分の長さSより短い。
【0169】
第2の切り欠き70A、170Aはそれぞれ上縁及び下縁を有し、第3の切り欠き70C、170Cはそれぞれ上縁及び下縁を有する。第2の切り欠き70A、170Aの下縁のそれぞれは、第1及び第2のベースパネル12、124の隣接する一方から第1の距離(D1-T)に配置される。第3の切り欠き70C、170Cの下縁のそれぞれは、第1及び第2のベースパネル24、112の隣接する他方から第2の距離(A1-S)に配置される。第1の距離(D1-T)は第2の距離(A1-S)と同じである。
【0170】
図3は、
図1のブランク10及び上述の
図2のブランク110が、複数の同様のカートンブランクを入れ子の関係で配置することをどのように可能にするかを示している。
図3は、
図1のブランク10の列と
図2のブランク110の列とを交互に示している。
図2による一対のブランク110の列は、
図1によるブランクの列10と挿入される。
【0171】
ブランク10の第2切り欠き70Aは、ブランク110の第2の下側タブ172Cをぴったりと受容し得る。ブランク110の第3切り欠き170Cは、ブランク10の第2の上側タブ72Cをぴったりと受容し得る。ブランク10の第1の上側タブ172は、ブランク10の第1の上側タブ172をぴったりと受容し得る。ブランク10の第1の上側タブ72は、ブランク10の第1の上側タブ72をぴったりと受容し得る。ブランク10は、ブランク110の第2の上側タブ172をぴったりと受容し得る。ブランク110の第2の切り欠き170Aは、ブランク10の第2の下側タブ72Cをぴったりと受容し得る。1つ目のブランク10の第の部分的切り欠き70Dと、後続または連続する2つ目のブランク10の第1の部分切り欠き70Bとは一緒に、ブランク110の1つの第1の下側タブ172Bをぴったりと受容し得る。1つ目のブランク110の第1の部分的切り欠き170Bと、後続または連続する2つ目のブランク110の第2の部分的切り欠き170Dとは一緒に、2つ目のブランク110の第1の下側タブ72Bをぴったりと受容し得る。
【0172】
このようにして、
図1のブランク10及び
図2のブランク110は、部分的に長手方向にオフセットした関係で互いに入れ子にされ得る。
【0173】
代替の実施形態では、入れ子配置は、
図1による複数のブランク10(
図9を参照)からのみ、または、
図2による複数のブランク110からのみ形成され得る。こうするために、ブランク10A、10Bの交互の列は、
図9に示すように、それらの隣接するものに対して反転している。
【0174】
図3及び
図9から明らかなように、いくつかの同様のブランク10;110は、上記と同様の方法で水平に配置され得、これらが板紙から効率的に取り出され、廃棄物またはスクラップの量を最小化または低減する。
【0175】
図4、
図5Aに示されるカートン90;190の構造は、
図1のブランク及び
図5Aのカートン90を参照して説明される。
図2のブランクは、実質的に同様の方法で
図4のカートン190に構築されることが理解されるであろう。カートン90;190は、カートン90;190が構築を完了するために回転または反転する必要がなく、直線ラインの機械における一連の連続した折り曲げ操作によって形成され得る。折り曲げ工程は、以下に説明するものに限定されず、特定の製造要件に応じて変更され得る。
【0176】
図5Aに示す実施形態において物品Bの群が組み立てられ、6つの物品Bが2×3列に配置されている。ブランク10のトップパネル18は、物品Bの群の上に配置されて、カートン90の上壁18を形成する。
【0177】
第1及び第2の側壁16、22は、物品Bの群の対向する側面でトップパネル18に対してそれぞれ折り線17、19で折り曲げられ、これにより、第1及び第2の側壁16、22が、物品Bの群の対抗する側面イ配置される。
【0178】
アンカー部分26a、26b、36a、36は、トップパネル18に対して第1及び第2の側壁16、22を折り曲げるのと実質的に同時に、第1及び第2のサイドパネル16、20のそれぞれと面接触関係に折り曲げられ得、上述の上部係合構造を形成する。
【0179】
あるいは、上部係合構造は、カートン90の管状形態への組み立て後に形成され得る。アンカー部分26a、26b、36a、36は、それらがヒンジ連結されている第1及び第2のサイドパネル16、20のそれぞれ1つと隣接して配置された物品Bとの間に挟み込まれ得る。
【0180】
第1及び第2のコーナーパネル114、120は、第1及び第2の側壁16、122それぞれに対して、隣接して配置された物品Bのヒールまたは下部で、それぞれ折り線15、21で折り曲げられる。
【0181】
ヒールタブ42は、第1及び第2の側壁16、122それぞれに対して第1及び第2のコーナーパネル14、20を折り曲げる前に、第1及び第2のコーナーパネル14、20を折り線43で第1及び第2のコーナーパネル14、20の平面から折り出され得る。
【0182】
第1のベースパネル12は、折り線13で折り曲げられて、物品Bの群のベース部に隣接して配置され、次いで、第2のベースパネル24は、折り線23で折り曲げられて、第1のベースパネル12と少なくとも部分的に重なり合う関係になる。こうすることで、各ヒールタブ42を、それぞれの物品Bのベース部と係合させることができる。
【0183】
第1及び第2のベースパネル12、24は一緒に固定される。雄タブMのそれぞれは、第2のベースパネル24の平面から内向きに変位する。こうすることで、雌タブFのそれぞれは、内向きに変位して、第1のベースパネル12に対応する開口部を作成する。第1及び第2のベースパネル12、24を一緒に係止するように、雄タブMは開口部のそれぞれ1つ内に受容される。このようにして、物品Bの群グループの周りに管状構造が形成される。
【0184】
組み立てられたカートン90は、
図5Aから
図6Bに示されている。
【0185】
本開示は、物品Bを包装するためのカートン90;190;290を提供する。カートン90;190;290は、それぞれがカートン90を形成する同様の複数のブランクが入れ子なり得るブランク10;110;210から形成される。
【0186】
第1のカートン90;190は、第1の寸法の物品を収容するように構成され、第2のカートン290は、第2の異なる寸法の物品を収容するように構成される。カートン90;190;290は凹んだ側壁を備え、第1のカートン90;190の側壁16、20;116、120の凹部は、第2のカートン290の側壁216、220の凹部のように、底壁12/24;112/124より上の同じ高さで始まるように構成される。こうすると、ブランク10;110;210及び第1及び第2のカートン90;190;290は、同じ包装機でパッケージを形成するように扱われ操作され得る。
【0187】
本発明の範囲内で様々な変更され得ることを理解することができる。例えば、パネル及び開口のサイズ及び形状は、異なるサイズまたは形状の物品に対応するように調整され得る。
【0188】
本明細書で使用される場合、「トップ」、「ボトム」、「ベース」、「前」、「後」、「端」、「側」、「内」、「外」、「上」及び「下」などの方向参照がそれぞれのパネルを必ずしも限定するものではなく、単にこれらのパネルを互いに区別するのに役立つに過ぎない。
【0189】
本明細書で使用する場合、「ヒンジ式に連結される」及び「折り線」という用語は、ブランクのヒンジ機能を定義する、ブランクの部分の互いに対する折り曲げを容易にする、でなければブランクの最適なパネルの折り曲げ位置を示す、あらゆる種類の線を指す。「ヒンジ式の連結」への言及は、必ずしも単一の折り線のみを指すと解釈されるべきではない。実際、ヒンジ連結は、2つ以上の折り線から形成され得、2つ以上の折り線のそれぞれは、形状がまっすぐ/線形または湾曲/曲線のいずれかであり得る。直線状の折り線がヒンジ式の連結を形成する際、これらは互いに平行に配置されてもよいし、互いに対してわずかに角度が付けられてもよい。曲線の折り目がヒンジ式の連結を形成する場合、それらは互いに交差して、曲線状の折り線で囲まれた領域内に形状化されたパネルを画定し得る。そのようなヒンジ式の連結の典型的な例は、これらがこれらの間に楕円形のパネルを画定するように2点で交差する一対のアーチ状または弓状の折り線を含み得る。ヒンジ式の連結は、1つまたは複数の直線状折り目線及び1つまたは複数の曲線状折り目線から形成され得る。このようなヒンジ連結の典型的な例は、これらがこれらの間に半月形のパネルを画定するように2点で交差する直線状折り線と弓状または弓状折り線との組み合わせを含み得る。
【0190】
本明細書で使用する場合、「折り目」との用語は、スコアライン、エンボスライン、デボスライン、ミシン目線、短いスリットライン、ハーフカットのライン、単一のハーフカット、中断されたカットライン、一列に並べられたスリット、スコアのライン、及び前述の選択肢の任意の組み合わせの1つを指し得る。
【0191】
ヒンジ式の連結及び折り線はそれぞれ、ミシン目、ミシン目線、短いスリットライン、ハーフカットのライン、単一のハーフカット、カットライン、中断されたカットライン、スリット、スコア、これらの任意の組み合わせなどを含む、ブランクの基材に形成された要素を含み得ることを理解されたい。要素は、必要な機能を提供するように寸法を決められ、構成され得る。例えば、ミシン目線は、折り線及び/または切断線を画定するように、ある程度の脆弱度で寸法決めされ、または設計され得る。ミシン目線は、折り曲げを容易にして破断に抵抗するように、折り曲げを容易にしてより大きい力で破断を容易にするように、または、少しの努力で破断を容易にするように設計あり得る。
【0192】
本明細書で使用される「と一致する」という語句は、初めの2つの重なり合うパネルの1つ目に形成された開口、及び、2つの重なり合うパネルの2つ目に形成される第2の開口などの、組み立てられたカートン内の2つ以上の要素の位置合わせを指す。これらの互いに一致する要素は、重なり合うパネルの厚さの方向に互いに位置合わせされ得る。たとえば、第1のパネルの開口が、第1のパネルと重複して配置された第2のパネルの第2の開口「と一致する」場合、開口の縁が第2の開口の縁の少なくとも一部に沿って延在して、第1及び第2のパネルの厚さの方向に、第2の開口と位置合わせされ得る
【符号の説明】
【0193】
10 ブランク
12 第1のベースパネル
14 第1のコーナーパネル
16 第1のサイドパネル、側壁
18 トップパネル、上壁
20 第2のサイドパネル、側壁
22 第2のコーナーパネル、
24 第2のベースパネル
26 アンカー部分
28 ガセット部分
30 ウェブ部分
36 アンカー部分
42 ヒールタブ
52 フィンガータブ
60 プルタブ
72 第1の上側タブ
80 被覆部分
90 カートン、パッケージ、キャリア