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特許7301874非接続構成および接続構成を有する流れ連通ユニット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-23
(45)【発行日】2023-07-03
(54)【発明の名称】非接続構成および接続構成を有する流れ連通ユニット
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/28 20060101AFI20230626BHJP
【FI】
A61M5/28 530
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020555328
(86)(22)【出願日】2019-01-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 EP2019050555
(87)【国際公開番号】W WO2019197061
(87)【国際公開日】2019-10-17
【審査請求日】2021-12-13
(31)【優先権主張番号】18167233.8
(32)【優先日】2018-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596113096
【氏名又は名称】ノボ・ノルデイスク・エー/エス
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ベントスン, ヘンリク
(72)【発明者】
【氏名】イェンスン, ブリーアン
(72)【発明者】
【氏名】クヴォルスビェア, ボ
【審査官】鈴木 洋昭
(56)【参考文献】
【文献】特表2001-501504(JP,A)
【文献】国際公開第2015/155229(WO,A1)
【文献】特表2015-525627(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長期使用のために適合された、複数回使用する薬剤送達装置(210)と、流れ誘導装置(230)と、前記薬剤送達装置(210)から前記流れ誘導装置(230)への流れ連通を確立するための流れ連通ユニット(240、540、640、740、840、940、1040、1140、1240)とを備える薬剤送達システムであって、前記薬剤送達装置(210)が、複数用量の液体製剤を備える貯蔵部を備え、前記貯蔵部が前記液体製剤を加圧するように適合され、前記液体製剤が、前記長期使用中に前記貯蔵部の中への微生物の導入に伴う微生物増殖を許容し、前記流れ誘導装置(230)が薬剤を対象者の皮下組織へと誘導するために適合され、前記流れ連通ユニット
前記薬剤送達装置(210)を接合するための入口表面(241)と、
口表面(242)であって、(i)前記出口表面が、前記流れ連通ユニットと前記流れ誘導装置(230)とが接続することを許容し、かつ前記出口表面が前記流れ誘導装置(230)を接合するように適合される、接続された構成、(ii)前記出口表面が、前記流れ連通ユニットと前記流れ誘導装置とが接続されていないことを許容し、かつ前記出口表面が前記流れ連通ユニットの内部空間(245)の中への汚物質の入り込みを低減するように適合される、接続されていない構成、にあるように構成される、出口表面(242)と、
- 前記入口表面と前記出口表面との間に延びる中間表面(243、244)であって、前記入口表面、前記出口表面、および前記中間表面が外表面を画定し、かつ前記接続された構成および前記接続されていない構成のいずれかにある前記出口表面に対して前記流れ連通ユニットの内部空間(245)を閉じ込める、中間表面(243、244)と、
- 前記接続された構成にある前記出口表面に対して前記出口表面(242)の一部分を提供する出口シール部材(246、546、646、746、846、946、1046、1146、1246)であって、前記出口シール部材(246、546、646、746、846、946、1046、1146、1246)が、前記流れ誘導装置と接触して流体密封チャネルシール(260、560、660、760、860、960、1060、1160、1260)を確立するように適合される、出口シール部材と、
- 前記薬剤送達装置と流れ連通を提供するように適合されたチャネル入口(248、348、448、548、648、748、948、1048、1148、1248)、および前記流れ誘導装置と流れ連通を提供するように適合されたチャネル出口(249、549、649、749、849、949、1049、1149、1249)を備える第一の流れチャネル(247)と、
- 第一の出口弁部材(554、654、754、854、954、1054、1154、1254)と、
- 第一の出口弁部材(554、654、754、854、954、1054、1154、1254)と協働するように適合された第二の出口弁部材(555、655、755、855、955、1055、1155、1255)を備える出口バリア(250、550、650、750、850、950、1050、1150、1250)であって、前記出口バリア(250、550、650、750、850、950、1050、1150、1250)が、出口表面(242)の一部分を提供し、かつ
(i)閉止された構成であって、前記出口表面が、前記接続されていない構成にあり、前記第二の出口弁部材(555、655、755、855、955、1055、1155、1255)が、出口バリアシール(253、553、653、753、853、953、1053、1153、1253)を提供するように、前記第一の出口弁部材(554、654、754、854、954、1054、1154、1254)と協働するように適合され、かつ前記出口バリアシールが、前記チャネル出口を通した前記第一の流れチャネルの中への前記汚染物質の入り込みを低減するように適合された、閉止された構成、および
(ii)流れ構成であって、前記出口表面が、前記第一の流れチャネル(247)内の圧力が第一の閾値を上回ることに応答して、前記第一の流れチャネル(247)内に封じ込められた薬剤を前記チャネル入口から下流に、かつ前記チャネル出口(249、549、749、849、949、1049、1149、1249)の外へ流すことを許容するように、前記第二の出口弁部材(555、655、755、855、955、1055、1155、1255)が、前記第一の出口弁部材(554、654、754、854、954、1054、1154、1254)と協働するように適合される、前記接続された構成にある、流れ構成と、にあるように構成された出口バリアと、を備え、
前記流れ連通ユニットが、
(i)前記流れ誘導装置から前記流れ連通ユニットの接続を外すことに応答する、接続されていない構成であって、前記出口表面が前記接続されていない構成にあり、かつ前記出口バリアが前記閉止された構成にある、接続されていない構成、および
(ii)前記流れ誘導装置(230)へと前記流れ連通ユニットを接続することに応答する、接続された構成であって、前記出口表面が前記接続され構成にあり、前記出口バリアが前記流れ構成にあり、前記第一の流れチャネルの前記チャネル出口(249、549、649、749、849、949、1049、1149)の下流に前記チャネルシール(260、560、660、760、860、960、1060、1160、1260)を提供するために、前記出口シール部材(246、546、646、746、946、1046、1146、1246)が前記流れ誘導装置と接触できるように配置され、かつ前記チャネル出口(249、549、649、746、849、949、1049、1149、1249)と前記流れ誘導装置との間の流れ連通を許容するように適合され、前記チャネル出口(249、549、649、749、849、949、1049、1149、1249)は、前記流れ連通ユニットの前記出口表面(242)に配置される、接続された構成、にあるようにさらに適合され、
組み合わされた流れチャネル(267)は、前記流れ誘導装置へと接続された前記薬剤送達装置および前記流れ連通ユニット(240、540、640、740、840、940、1040、1140、1240)と流れ連通して配置された前記チャネル入口に応答して、前記チャネル出口の下流に配置された前記チャネルシールを有する状態で、前記薬剤送達装置(210)と、前記第一の流れチャネル(247)と、前記流れ誘導装置(230)との間に提供することができ
前記流れ連通ユニット(240、540、640、740、840、940、1040、1140、1240)は、前記複数回使用する薬剤送達装置の前記長期使用を可能にするように適合され、かつ前記長期使用中に前記複数回使用する薬剤送達装置内の微生物の入り込みを阻害するように適合される、薬剤送達システム
【請求項2】
前記流れ連通ユニットが、前記第一の流れチャネル(247)に沿って配置され、また前記流れを下流に案内し、かつ前記薬剤送達装置に向かう上流への流れを阻害するように適合された単方向弁(270)をさらに備える、請求項1に記載の薬剤送達システム
【請求項3】
前記出口バリア(550、650、750、850、950)が、前記チャネル出口(549、649、749、849、949)を提供する、請求項1又は2に記載の薬剤送達システム
【請求項4】
前記流れ連通ユニットが、前記入口から前記出口に向かう流れを許容し、かつ逆流を防止するように適合された近位弁部材(598、698、798、898、998)をさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の薬剤送達システム
【請求項5】
前記近位弁部材(598、698、798、898、998)が、前記薬剤送達装置(210)を接合するために前記入口表面(241)の一部分を提供する、請求項4に記載の薬剤送達システム
【請求項6】
前記近位弁部材(598、698、798、898、998)が、前記入口表面(241)と前記出口表面(242)との間に延びる前記中間表面(243、244)の一部分を提供する、請求項4又は5に記載の薬剤送達システム
【請求項7】
前記中間表面(243、244)の一部分が軟質であり、かつ前記薬剤送達装置(210)に対してシールするために装置シール表面(598.1、698.1、798.1、898.1、998.1)を提供する、請求項4~6のいずれか一項に記載の薬剤送達システム
【請求項8】
前記近位弁部材が前記チャネル入口(548、648、748、848)を提供する、請求項4~7のいずれか一項に記載の薬剤送達システム
【請求項9】
前記流れ連通ユニットが、遠位端および前記出口バリア(550、850)を支持するように適合された遠位部分を備える遠位支持部材(593、893)をさらに備え、
- 前記遠位支持部材が、前記出口バリアシール(553、853)の密封度の調節において前記出口バリアと協働するように適合されたバリア動作部材(593.2、893.2)をさらに備え、
- 前記出口バリア(550、850)が、前記出口シール部材(546、846)を提供するアクチュエータ部分(550.2、850.2)を備え、かつ前記バリア動作部材(593.2)に対して第一の位置と第二の位置との間に移動可能に配置され、かつ
(i)接続されていない構成であって、前記出口バリアが、前記閉止された構成にあり、前記出口バリアの前記閉止された構成が、前記バリア動作部材(593.2、893.2)に対して前記第一の位置にある前記アクチュエータ部分(550.2)をさらに備え、それによって前記第二の出口弁部材(555、855)が、前記第一の出口弁部材(554、854)と協働して、第二の閾値を上回る前記第一の流れチャネル(247)内の前記圧力に応答して、前記第一の流れチャネル内に封じ込められた薬剤を前記チャネル入口から下流に、かつ前記チャネル出口(549、849)の外へ流すことを許容するように適合された前記出口バリアシール(553、853)を提供するように適合され、前記第二の閾値が前記接続されていない構成にある前記出口バリアシール(553、853)の前記密封度を画定し、また前記第二の閾値が前記第一の閾値より大きい、接続されていない構成、
(ii)接続された構成であって、前記出口バリアが、前記流れ構成にあり、前記出口バリアの前記流れ構成が、前記バリア動作部材(593.2、893.2)に対して前記第二の位置にある前記アクチュエータ部分(550.2)をさらに備え、それによって前記第二の出口弁部材(555、855)が、前記第一の出口弁部材(554、854)と協働して、前記第一の閾値を上回る前記第一の流れチャネル(247)内の前記圧力に応答して、前記第一の流れチャネル内に封じ込められた薬剤を前記チャネル入口から下流に、かつ前記チャネル出口(549、849)の外へ流すことを許容するように適合された前記出口バリアシール(553、853)を提供するように適合され、前記第一の閾値が前記接続された構成にある前記出口バリアシール)の前記密封度を画定する、接続された構成、にあるように構成されるように適合された、請求項1~8のいずれか一項に記載の薬剤送達システム
【請求項10】
前記アクチュエータ部分が、接続に伴い前記流れ誘導装置によって、前記第一の位置から前記第二の位置へと操作されるように適合される、請求項9に記載の薬剤送達システム
【請求項11】
前記流れ連通ユニットが、近位端(597.9、797.9)を備える近位支持部材(597、797)と、前記近位弁部材(598、798)を支持するために適合された近位部分(597.10、797.10)と、をさらに備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の薬剤送達システム
【請求項12】
前記近位支持部材(597)が剛直であり、また前記近位支持部材(597)の前記近位部分が、近位弁座シール表面(597.2)を提供するように適合された近位弁座(597.1)を画定する表面部分を備え、前記近位弁部材(598)が、近位弁シール表面(598.2)を提供するように適合される表面部分を備え、かつ近位流体密封シール(597.3)を前記近位弁シール表面(598.2)と前記近位弁座シール表面(597.2)との間に提供することができる、請求項11に記載の薬剤送達システム
【請求項13】
前記近位支持部材(597)が剛直であり、かつ前記第一の流れチャネル(247)の近位部分を提供する、請求項11又は12に記載の薬剤送達システム
【請求項14】
前記近位支持部材(597)によって提供される前記第一の流れチャネル(247)の前記近位部分が、前記近位支持部材(597)の前記近位端(597.9)から延びる、請求項13に記載の薬剤送達システム
【請求項15】
前記近位弁部材(598)が、前記薬剤送達装置(210)を接合するための前記入口表面(241)の一部分を提供する表面部分を備え、また前記近位弁部材(598)が、可撓性であり、かつ前記入口表面(241)への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、請求項13又は14に記載の薬剤送達システム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長期使用のために適合された複数回使用する薬剤送達装置から、流れ誘導装置への、流れ連通を確立するための流れ連通ユニットに関し、薬剤送達装置は、製剤の複数用量を含む加圧可能貯蔵部を備え、また製剤は、長期使用中に貯蔵部の中への微生物の導入に伴い微生物増殖を許容し、また流れ誘導装置は、薬剤を対象者の皮下組織に誘導するように適合される。さらなる態様では、本発明は、複数用量を含む容器を閉止するため、流れ連通ユニットの除去または破壊なしに内容物の引き出しを許容するための、流れ連通ユニットに関する。さらなる態様では、本発明は、接続されていない構成および接続された構成を含むための流れ連通ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の開示では、主に液体インスリン製剤の送達による糖尿病の治療が参照されるが、これは本発明の例示的な使用に過ぎない。
【0003】
薬剤注射装置の形態の薬剤送達装置は、液剤および生物学的薬剤を自己投与する必要がある患者の生活を大幅に改善してきた。薬剤注射装置は、注射手段を用いたアンプルと大差ない単純な使い捨て装置を含む数多くの形態を取ってもよく、または多数の機能を有する高度に高機能の電子的に制御された機器であってもよい。一部の装置は単回使用が意図されており、かつ統合型注射針を備えていてもよく、例えば、いわゆるプレフィルドシリンジを含む。しかしながら、薬剤送達装置が複数回の注射に使用されることが意図されている場合には、典型的には、薬剤の用量の注射ごとに理想的には交換すべき交換可能な針またはカニューレユニットを用いて使用するように設計される。それらの形態にかかわらず、それらは、患者が注射可能な薬剤および生物学的薬剤を自己投与するのを支援するに際して大きな助けとなることが実証されている。また、それらは、介護者が自己注射を行うことができない者に注射可能な医薬品を投与することも大いに支援する。
【0004】
特に、ペンスタイルの注射装置は、インスリンなどの薬剤および生物学的薬剤を投与するために、正確かつ便利でしばしば個別的なやり方を提供することが実証されている。ペンスタイルの注射装置は、典型的には、装置の一端の最遠位部分から突出する取り付けられた針を有する円筒形状であるが、一部の装置(例えば、Novo Nordisk A/S(デンマーク、Bagsverd)のInnovo(登録商標)およびInnOlet(登録商標))は、針がもはや端部の最遠位部から突出していない、他の形状を有する。
【0005】
典型的には、注射装置は、目的の液体医薬(例えば、1.5または3.0mlのインスリンまたは成長ホルモン製剤)を含有するプレフィルドカートリッジを使用する。カートリッジは典型的には、針穿刺可能な隔壁によって閉止された遠位開口部を有する遠位のボトルネック部分と、エラストマーピストンを受容する反対側の近位開口部とを有する概して円筒状の透明なガラス円筒の形態であり、ピストンは注射装置の投与機構によって動かされるように配置されている。注射装置には一般的に、二つのタイプがある。「耐久型」装置および「使い捨て」装置である。耐久型装置は、ユーザーが一つのカートリッジを別のカートリッジと交換する、典型的には空のカートリッジの代わりに新しいカートリッジと交換することを許容するように設計されている。対照的に、使い捨て装置には、ユーザーによって交換することができない統合型カートリッジが提供されており、カートリッジが空になった時には、装置全体が廃棄される。
【0006】
上述のように、複数回の注射に使用することが意図されている薬剤送達装置は典型的に、針貫通可能な隔壁のシールを通して薬剤充填済みカートリッジの中へと挿入されるように適合された近位針部分と、皮下に導入されるように適合された遠位針部分とを備える交換可能な針ユニットと組み合わせて使用するように設計されており、これは中空針を通して所与の投与量の液体製剤を皮下に注射することを許容する。近位針部分はカニューレのシールを貫通し、かつカニューレの内側から外側への流路を提供するため、カートリッジ内容物の汚染リスクが導入される。
【0007】
薬剤送達装置はまた、上述のカートリッジを有するポンプと、液剤をカートリッジの貯蔵部から対象者の輸液部位へと誘導する輸液セットとを備える輸液システムの形態とすることができる。
【0008】
汚染のリスクは、主に使用後の針ユニットまたは輸液セットの取り外しに関する。カニューレがカートリッジのシールを貫通している限り、それは周囲環境から製剤へのアクセスを提供し、したがって注射直後に除去されるべきである。しかしながら、注射後だが、針の除去前に、針自体の内側の少量の製剤が、カニューレが対象者の皮膚から抜き取られた時に、体液または周囲の細菌で汚染されうる。カニューレがカートリッジから取り外される時、カニューレ内の残りの流体の一部はカートリッジの中へと吸い込まれ、これによってカートリッジ内の製剤を汚染する場合がある。
【0009】
したがって、複数用量注射装置で使用するための製剤は、このような汚染に対抗するため、すなわち、微生物の増殖が阻害される状態を確実にする、カートリッジの予想される使用時間内の生物静止性条件を保証するのに十分なレベルの防腐剤を含有しなければならない。この要件は、国際薬局方の現行版の注射製剤の章に含まれている。
【0010】
正式に認識された当局によって異なる国内および国際的な薬局方が発行され、医薬品産業全体に共通の品質基準を提供している。注射を含む非経口薬剤製品の製品品質試験の基準は、薬局方の一部であり、一部の要件を以下に記載する。非経口薬剤製品は、皮膚またはその他の外部境界組織を通して注射され、活性原薬の血管、器官、組織、または病変への直接投与が許容される。注射剤は、即効型剤形または徐放型剤形のいずれで存在してもよい。非経口薬剤製品のための投与経路としては、静脈内、脳室内、動脈内、関節内、筋肉内、髄腔内、嚢内、眼内および皮下が挙げられる。非経口剤形としては、溶液、懸濁液、乳濁液、溶液および懸濁液用滅菌粉末(リポソームを含む)、ならびに薬剤と薬剤溶出ステントなどの装置との両方からなる製品が挙げられる。
【0011】
薬剤送達装置に対する規制要件は、包装システムが、公式要件または確立された要件を超えてその強度、品質、または純度を改変するように、調製薬と物理的または化学的に相互作用しないことである。包装システムは、内容物の汚染または損失を防止するような様式で、閉止またはシールされるべきである。容器の完全性の検証は、微生物汚染の侵入、または製品を保護するために必要と考えられる化学的もしくは物理的パラメータのいかなる利得もしくは損失がないことを実証する必要がある。
【0012】
上述の薬剤送達装置は、投与を容易にするための追加的な機能を有するので、単なる包装システムではない。このような薬剤送達装置は、二重機能容器閉鎖システムと呼ばれる場合がある。
【0013】
薬局方によると、二重機能容器閉鎖システムは、容器の機能に対する一つ以上の意図された機能の追加を特徴とし、完全性評価について特別な考慮が必要である。しばしば、二重容器閉鎖システムの一つの区画である容器区画は、使用または起動前に薬剤または溶液を収容するように設計される。別の区画である送達区画は、機能および設計において異なり、システム製品封じ込め区画から患者の直接注射用流体経路まで製品を直接送達するか、または別のアクセス装置の滅菌経路と連通する。例えば、予め充填されたシリンジは、溶液(容器区画)と、容器区画から物理的に分離され、かつ患者に薬剤を直接投与するために使用される装置構成要素(送達区画)とを収容する。
【0014】
したがって、二重容器閉鎖システムは典型的に、微生物バリア特性を必要とする少なくとも二つの区画を有し、滅菌および/または無菌充填後の包装完全性が両方の区画に対して実証されるべきである。多くの場合、二重システムの異なる部分は、異なる完全性試験方法を必要とする。完全性試験方法の選択は、特定の区画の意図された目的または性能要件に基づいて主に決定される。例えば、二重容器閉鎖システムの溶液または薬剤収容容器区画は、製造工程中およびその後に製品の漏れまたは微生物侵入が起きないようにする様式で封入またはシールされなければならない。一方、二重容器閉鎖システムの送達部分(送達区画を含む部分)はしばしば、滅菌または無菌充填プロセスの間は空であり、かつ製品容器部分が使用前に起動されるまで乾燥したままであることが意図されている流体経路を含む。滅菌および保管中に通気するように設計されたカバー、シース、またはおそらくキャップは、物品の寿命全体にわたって浮遊微生物の侵入から送達区画を保護する。しかしながら、装置のこの部分は、しばしば液体の侵入を防止するようには設計されていない。液体侵入は、二次的な包装によって、またはシステム自体の物理的設計によって起きないようにすることができる。
【0015】
複数用量容器のための閉鎖は、閉鎖の除去または破壊なしに、内容物の引き出しを許容する。閉鎖は、針による穿刺を許容し、また針の引き抜きに伴い、すぐに閉止して、容器を汚染から保護する。複数用量容器の完全性の検証には、このような包装が、複数回の導入および使用の予想される条件下で微生物汚染または製品内容物の損失を防止することの確認が含まれなければならない。
【0016】
例えば、滅菌針が取り付けられていない予め充填されたシリンジの試験については、試験には培地への内容物の放出および移動が含まれる。インキュベーション期間中に間隔をおいて、およびその終了時に、微生物増殖の顕微鏡的証拠がないか培地を調べる。微生物増殖の証拠が見られない場合、調べられた製品は滅菌に対する試験に適合する。
【0017】
複数用量容器では、長期使用中(すなわち、継続的送達のような長期間使用にわたる小さな用量の投与、または長期間使用にわたるより大きな用量の投与)の微生物増殖を防止するために、液剤は防腐剤を有して保存される。防腐剤の使用は、一部の場合には、薬剤の有効性を低減する場合があり、また一部の場合には、薬剤と不適合である場合があり、これはこのようなタイプの製剤は複数回投与式注射装置で使用できないことを意味する。例えば、必要な防腐剤は、原薬を析出するか、または原薬と化学的に反応することによって、カートリッジ内の原薬を破壊することになる。
【0018】
国際特許公開公報第2015/1770821号は、複数用量の医薬品のための医療用カートリッジを開示し、これは医薬品中の防腐剤の使用を必要とせずに、医薬品の無駄を最小化することを許容する。医療用カートリッジには、出口端付近の位置にある医療用カートリッジの内部部分5の中に配置された一方向弁が提供される。一方向弁は、医療用カートリッジの内部から出口端へ向かう流体の流れを許容し、また医療用カートリッジの出口端から内部へ向かう流体の流れを防止するように配置される。注射針は、カートリッジの出口端においてニードルアダプタを介して取り付けることができ、またカートリッジの出口端において隔壁を通って延びる。一方向弁がカートリッジの内部部分内に配置されることは、これによってカートリッジ内側のデッドボリュームを低減する様式で一方向弁を設計することができるので、有利である。一方向弁をカートリッジの内部部分に配置することによって、カートリッジの出口端と一方向弁との間の追加的または外部の境界面が必要でなくなり、これによってそのような境界面での漏れのリスクが排除され、または少なくともかなり低減される。異なる実施形態の説明は、医療用カートリッジの受動的隔壁を一方向弁で置き換えてもよいことを示す。このような実施形態によると、一方向弁は、出口端に直接隣接し、かつカートリッジの出口端に接続された注射針と直接接触して、カートリッジの内側に配置される。この設計は、カートリッジ内側のデッドボリュームをなおさらに低減させ、それにより医薬品の無駄をなおさらに低減する場合がある。
【0019】
このようなシステムについては、使用中に漏れがないことが重要であり、またそのため不純物が、例えば、弁と注射針との間の直接接触する境界面にわたって薬剤送達装置に入ることが制限されることがさらに重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【文献】国際特許公開公報第2015/1770821号
【文献】米国特許第6248093号
【文献】米国特許第3,354,881号
【文献】国際特許公開公報第2014/064100号
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の開示では、上記の目的のうちの一つ以上に対処するか、または例示的な実施形態の説明だけでなく下記の開示から明らかな目的に対処する実施形態および態様が記載される。
【0022】
それゆえに、本発明の一般的態様では、長期使用のために適合された複数回使用する薬剤送達装置から流れ誘導装置への流れ連通を確立するための流れ連通ユニットであって、薬剤送達装置が、液体製剤の複数用量を含む貯蔵部を備え、貯蔵部が液体製剤を加圧するように適合され、流れ誘導装置が薬剤を対象者の皮下組織へと誘導するように適合される、流れ連通ユニットは、
- 薬剤送達装置を接合するための入口表面と、
- 出口表面であって、(i)流れ連通ユニットと流れ誘導装置とが接続されることを出口表面が許容し、かつ出口表面が流れ誘導装置を接合するように適合される、接続された構成、(ii)流れ連通ユニットと流れ誘導装置とが接続されていないことを出口表面が許容し、かつ出口表面が流れ連通ユニットの内部空間の中への汚染の入り込みを低減するように適合される、接続されていない構成、にあるように構成された出口表面と、
- 入口表面と出口表面との間に延びる中間表面であって、入口表面、出口表面、および中間表面が外表面を画定し、かつ接続された構成および接続されていない構成のいずれかにある出口表面に対して、流れ連通ユニットの内部空間を閉じ込める、中間表面と、
- 出口表面の一部分を提供する出口シール部材であって、出口表面については接続された構成にあり、出口シール部材は、流れ誘導装置と接触して流体密封チャネルシールを確立するように適合される、出口シール部材と、
- 薬剤送達装置と流れ連通を提供するように適合されたチャネル入口、および流れ誘導装置と流れ連通を提供するように適合されたチャネル出口を備える第一の流れチャネルと、
- 第一の出口弁部材と、
- 第一の出口弁部材と協働するように適合された第二の出口弁部材を備え、出口表面の一部分を提供する出口バリアであって、
(i)閉止された構成であって、出口表面は、接続されていない構成にあり、第二の出口弁部材は、出口バリアシールを提供するように、第一の出口弁部材と協働するように適合され、かつ出口バリアシールは、チャネル出口を通し、かつ第一のチャネルの中への汚染の入り込みを低減するように適合された、閉止された構成、および
(ii)流れ構成であって、出口表面は、接続された構成にあり、第二の出口弁部材は、第一の出口弁部材と協働するように適合されて、第一のチャネル内の圧力が第一の閾値を上回ることに応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口の外へ流すことを許容するようにする、流れ構成、にあるように構成された出口バリアと、を備え、
流れ連通ユニットは、
(i)流れ誘導装置から流れ連通ユニットの接続を外すことに応答する、接続されていない構成であって、出口表面が接続されていない構成にあり、かつ出口バリアが閉止された構成にある、接続されていない構成、および
(ii)流れ連通ユニットを流れ誘導装置に接続することに応答する、接続された構成であって、出口表面は、接続されていない構成にあり、出口バリアは、流れ構成にあり、出口シール部材は、第一の流れチャネルのチャネル出口の下流にチャネルシールを提供するために流れ誘導装置と接触することができるように配置され、これによってチャネル出口と流れ誘導装置との間に流れ連通を許容するように適合され、チャネル出口が流れ連通ユニットの出口表面に配置される、接続された構成、にあるようにさらに適合され、
組み合わされた流れチャネルは、流れ誘導装置へと接続された薬剤送達装置および流れ連通ユニットと流れ連通して配置されたチャネル入口に応答して、チャネル出口の下流に配置されたチャネルシールを有して、薬剤送達装置と、第一の流れチャネルと、流れ誘導装置との間に提供することができ、
それによって、流れ連通ユニットは、複数回使用する薬剤送達装置の長期使用を可能にするように適合され、またそれによって流れ連通ユニットが、長期使用中に複数回使用する薬剤送達装置内の微生物の汚染の入り込みを阻害するように適合される。
【0023】
これにより、微生物増殖を阻害する程度の防腐剤を含有しない製剤の長期使用を許容する流れ連通ユニットが提供され、すなわち、製剤は長期使用中に貯蔵部の中への微生物の導入に伴い微生物増殖を許容する。本開示による流れ連通ユニットと組み合わされた複数用量薬剤送達装置は、複数用量薬剤送達装置の閉鎖の破壊または除去なしに長期使用を可能にする。
【0024】
さらなる態様では、出口バリアは、チャネル出口を提供し、それによってバリアは薬剤送達装置の外への流れを調節し、かつ第一のチャネルの接続された構成および接続されていない構成にある第一の流れチャネルの中への汚染の入り込みを制限することができる。
【0025】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、第一のチャネルに沿って配置され、また流れを下流に案内し、かつ薬剤送達装置に向かう上流への流れを阻害するように適合された単方向弁をさらに備える。強制的な単方向流は、チャネル出口を通し、かつ第一のチャネルの中への汚染の減少に寄与し、また単方向弁を流れ連通ユニットの一部とすることは、内蔵型流れ連通ユニットの提供を可能にし、単方向流が確保される。弁は、例えば、出口バリアの一部とすることができるが、第一の流れチャネルに沿ったすべての位置に配置することができる。
【0026】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、延びた構成にある入口表面から延びる近位穿刺針をさらに備え、近位針はチャネル入口を提供する近位開放端を備える。このようにして、流れ連通ユニットは、隔壁を穿刺するために適合され、またこれによって複数用量薬剤貯蔵部と流体連通を確立する。
【0027】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、流れ連通ユニットを流れ誘導装置と接続することに応答して、近位穿刺針を後退した構成から延びた構成へと変化するように適合された近位穿刺針アクチュエータをさらに備える。このようにして、針による傷害のリスクを低減することができ、かつ流れ連通ユニットのスカート部分の保護を回避することができる。
【0028】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、入口から出口に向かう流れを許容し、かつ逆流を防止するように適合された近位弁部材をさらに備える。
【0029】
さらなる態様では、近位弁部材は、薬剤送達装置を接合するために入口表面の一部分を提供する。
【0030】
さらなる態様では、近位弁部材は、入口表面と出口表面との間に延びる中間表面の一部分を提供する。
【0031】
さらなる態様では、中間表面の一部分は軟質であり、かつ薬剤送達装置に対してシールするための装置シール表面を提供する。
【0032】
さらなる態様では、近位弁部材はチャネル入口548、648、748、848を提供する。
【0033】
さらなる態様では、遠位支持部材は、遠位端と、出口バリアを支持するように適合された遠位部分と、を備え、
- 遠位支持部材は、出口バリアシールの密封度の調節において出口バリアと協働するように適合されたバリア動作部材をさらに備え、
- 出口バリアは、出口シール部材を提供するアクチュエータ部分を備え、かつバリア動作部材に対して第一の位置と第二の位置との間で移動可能に配置され、また、
(i)接続されていない構成であって、出口バリアは、閉止された構成にあり、出口バリアの閉止された構成は、バリア動作部材に対して第一の位置にあるアクチュエータ部分をさらに備え、それによって第二の出口弁部材は、第一の出口弁部材と協働して、第二の閾値を上回る第一のチャネル内の圧力に応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアシールを提供するように適合され、第二の閾値が接続されていない構成にある出口バリアシールの密封度を画定し、また第二の閾値が第一の閾値より大きい、構成、
(ii)接続された構成であって、出口バリアは、流れ構成にあり、出口バリアの流れ構成は、バリア動作部材に対して第二の位置にあるアクチュエータ部分をさらに備え、それによって第二の出口弁部材は、第一の出口弁部材と協働して、第一の閾値を上回る第一のチャネル内の圧力に応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアシールを提供するように適合され、第一の閾値が接続された構成にある出口バリアシールの密封度を画定する、構成にあるように、構成されるように適合される。
【0034】
さらなる態様では、アクチュエータ部分は、接続に伴い流れ誘導装置によって第一の位置から第二の位置へと操作されるように適合される。
【0035】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、
(i)接続されていない構成であって、バリアシールの密封度が、第二の閾値によって画定される、構成、および、
(ii)接続された構成であって、バリアシールの密封度が第一の閾値によって画定される、構成、にあるようにさらに適合される。
【0036】
一部の実施形態およびさらなる態様では、流れ連通ユニットは、近位端および近位弁部材を支持するように適合された近位部分を備える近位支持部材をさらに備える。
【0037】
さらなる態様では、近位支持部材は剛直であり、また近位支持部材の近位部分は、近位弁座シール表面を提供するように適合された近位弁座を画定する表面部分を備え、近位弁部材は、近位弁シール表面を提供するように適合される表面部分を備え、かつ近位流体密封シールを近位弁シール表面と近位弁座シール表面との間に提供することができる。
【0038】
さらなる態様では、近位支持部材は剛直であり、かつ第一のチャネルの近位部分を提供する。
【0039】
さらなる態様では、近位支持部材によって提供される第一のチャネルの近位部分は、近位支持部材の近位端から延びる。
【0040】
さらなる態様では、近位弁部材は、薬剤送達装置を接合するための入口表面の一部分を提供する表面部分を備え、また近位弁部材は、可撓性であり、かつ入口表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0041】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、常時閉止された構成を備え、近位弁部材は、通常の構成にあり、これによって近位流体密封シールを提供する。
【0042】
さらなる態様では、近位支持部材は、近位弁部材の収容部分を収容するように適合された拡大チャネル部分を備え、近位弁部材の収容部分は、近位弁シール表面を備え、流れ連通ユニットは、開放した構成を備え、拡大チャネル部分は、強制された構成にある近位弁部材の収容部分を収容し、かつ近位流体密封シールは提供されていない。
【0043】
さらなる態様では、近位支持部材は、薬剤送達装置によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、またこれによって薬剤送達装置に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する。
【0044】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、流れ連通ユニットは中間弁部材を備える。
【0045】
さらなる態様では、近位支持部材は、遠位端および中間弁部材を支持するように適合された遠位部分を備える。
【0046】
さらなる態様では、近位支持部材は剛直であり、また近位支持部材の遠位部分は、中間弁座シール表面を提供するように適合された中間弁座を画定する表面部分を備え、中間弁部材は、中間弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備え、かつ中間流体密封シール(597.8)は、中間弁シール表面と中間弁座シール表面との間に提供することができる。
【0047】
さらなる態様では、近位支持部材によって提供される第一のチャネルの近位部分は、近位端から遠位端へと延びる。
【0048】
さらなる態様では、中間弁部材は、近位支持部材に接合するための近位表面部分を備え、また中間弁部材は可撓性であり、かつこれは近位表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0049】
さらなる態様では、流れ連通ユニットの常時閉止された構成は、中間弁部材が通常の構成にあることをさらに備え、かつ中間流体密封シールを提供する。
【0050】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、流れ連通ユニットは遠位支持部材を備える。
【0051】
さらなる態様では、遠位支持部材は剛直であり、かつ第一のチャネルの遠位部分を提供する。
【0052】
さらなる態様では、遠位支持部材は、中間弁部材の可撓性部分の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分を備え、中間弁部材の可撓性部分は、中間弁シール表面を備え、流れ連通ユニットの開放した構成は、強制された構成にある中間弁部材の可撓性部分の一部分を受容する拡大チャネル部分をさらに備え、中間流体密封シールは提供されていない。
【0053】
さらなる態様では、遠位支持部材は、近位支持部材によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、これによって流れ連通ユニットに安定性を提供する。
【0054】
さらなる態様では、遠位支持部材および近位支持部材は、中間弁部材の一部分をクランプするように適合され、それによってクランプされた部分は、固定され、またクランプされていない部分は、通常の構成と強制された構成との間で移動するように適合される。
【0055】
さらなる態様では、遠位支持部材は、薬剤送達装置によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、またこれによって薬剤送達装置に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する。
【0056】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、遠位支持部材は、遠位端および出口バリアを支持するように適合された遠位部分を備える。
【0057】
さらなる態様では、遠位支持部材は剛直であり、また遠位支持部材の遠位部分は、弁座シール表面を提供するように適合された第一の出口弁部材を画定する表面部分を備え、出口バリアは、弁シール表面を提供するように適合された第二の出口弁部材を画定する表面部分を備え、出口バリアシールを弁シール表面と弁座シール表面との間に提供することができる。
【0058】
さらなる態様では、出口バリアは、遠位支持部材を接合するための近位表面部分を備え、また出口バリアは可撓性であり、かつ第一の閾値を上回る第一のチャネル内の圧力および近位表面部分上の圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0059】
さらなる態様では、流れ連通ユニットの常時閉止された構成は、出口バリアが通常の構成にあることをさらに備え、また出口バリアシールを提供する。
【0060】
さらなる態様では、流れ誘導装置は、出口バリアの可撓性部分の一部分を受容するように適合された拡大チャネル入口を備え、出口バリアの可撓性部分は、弁シール表面を備え、流れ連通ユニットの開放した構成は、強制された構成にある出口バリアの可撓性部分の一部分を受容する拡大チャネル入口をさらに備え、出口バリアシールは提供されていない。
【0061】
さらなる態様では、出口バリアは出口シール部材を提供し、それによって構成要素の数を低減することができる。
【0062】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、遠位支持部材は、遠位端および出口バリアを支持するように適合された遠位部分を備え、
- 遠位支持部材は、支持される出口バリアを遠位支持部材から分離するように適合された離隔部材をさらに備え、それによって空間が遠位支持部材と出口バリアとの間に提供され、
- 出口バリアは、出口シール部材を提供するアクチュエータ部分を備え、かつ離隔部材に対して第一の位置と第二の位置との間で移動可能に配置され、また、
(i)接続されていない構成であって、出口バリアは、閉止された構成にあり、出口バリアの閉止された構成は、離隔部材に対して第一の位置にあるアクチュエータ部分をさらに備え、それによって第二の出口弁部材は、第一の出口弁部材と協働して、第二の閾値を上回る第一のチャネル内の圧力に応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアシールを提供するように適合され、第二の閾値が出口バリアシールの密封度を画定し、また第二の閾値が第一の閾値より大きい、構成、
(ii)接続された構成であって、出口バリアは、流れ構成にあり、出口バリアの流れ構成は、離隔部材に対して第二の位置にあるアクチュエータ部分をさらに備え、それによって第二の出口弁部材は、第一の出口弁部材と協働して、第一の閾値を上回る第一のチャネル内の圧力に応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアシールを提供するように適合され、第一の閾値が出口バリアシールの密封度を画定する、構成にあるように、構成されるように適合される。
【0063】
さらなる態様では、アクチュエータ部分は、接続に伴い流れ誘導装置によって第一の位置から第二の位置へと操作されるように適合される。
【0064】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、
(i)接続されていない構成であって、バリアシールの密封度が、第二の閾値によって画定される、構成、および、
(ii)接続された構成であって、バリアシールの密封度が第一の閾値によって画定される、構成、にあるようにさらに適合される。
【0065】
さらなる態様では、流れ誘導装置は、流れ誘導装置の出口シール部材と協働するように適合されたシール部材を備える。
【0066】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、流れ連通ユニットは、近位端および近位弁部材を支持するように適合された近位部分を備える支持部材をさらに備える。
【0067】
さらなる態様では、近位支持部材は、剛直であり、近位弁部材は、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材とを備え、近位流体密封シールを第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁である。
【0068】
さらなる態様では、支持部材は剛直であり、また支持部材の近位部分は、内蔵型弁の収容部分を収容するように適合された近位弁ハウジングを備える。
【0069】
さらなる態様では、支持部材は、第一のチャネルの一部分を提供する。
【0070】
さらなる態様では、第一のチャネルの一部分は、近位端から支持部材へと延びる。
【0071】
さらなる態様では、内蔵型弁は、薬剤送達装置を接合するための入口表面の一部分を提供する表面部分を備え、また内蔵型弁は可撓性であり、かつ入口表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0072】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、常時閉止された構成を備え、内蔵型弁は、通常の構成にあり、これによって近位流体密封シールを提供する。
【0073】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、開放した構成を備え、内蔵型弁は、強制された構成にあり、また近位流体密封シールは提供されていない。
【0074】
さらなる態様では、近位弁ハウジングは、収容部分を収容するように適合された拡大チャネル部分を備え、内蔵型弁の収容部分は、第一の近位弁シール表面および第二の近位弁シール表面を備え、内蔵型弁が通常の構成から強制された構成へと変化すると収容部分は、半径方向に拡張し、かつ近位弁ハウジングは半径方向拡張に対する停止部を提供するように適合され、これによって最大拡張を画定する。
【0075】
さらなる態様では、支持部材は、薬剤送達装置によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、またこれによって薬剤送達装置に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する。
【0076】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、支持部材は、遠位端および出口バリアを支持するように適合された遠位部分を備える。
【0077】
さらなる態様では、遠位部分は、弁座シール表面を提供するように適合された第一の出口弁部材を画定する表面部分を備え、出口バリアは、弁シール表面を提供するように適合された第二の出口弁部材を画定する表面部分を備え、出口バリアシールを弁シール表面と弁座シール表面との間に提供することができる。
【0078】
さらなる態様では、出口バリアは、遠位部分を接合するための近位表面部分を備え、また出口バリアは、可撓性であり、かつ近位表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0079】
さらなる態様では、流れ連通ユニットの常時閉止された構成は、出口バリアが通常の構成にあることをさらに備え、また出口バリアシールを提供する。
【0080】
さらなる態様では、流れ誘導装置は、出口バリアの可撓性部分の一部分を収容するように適合された拡大チャネル入口を備え、出口バリアの可撓性部分は、弁シール表面を備え、流れ連通ユニットの開放した構成は、強制された構成にある出口バリアの可撓性部分の一部分を収容する拡大チャネル入口をさらに備え、出口バリアシールは提供されていない。
【0081】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、流れ連通ユニットは、近位端および近位弁部材を支持するように適合された近位部分を備える近位支持部材をさらに備える。
【0082】
さらなる態様では、近位弁部材は、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材とを備え、近位流体密封シールを第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁である。
【0083】
さらなる態様では、近位支持部材は、剛直であり、かつ近位弁部材は、近位支持部材の近位部分を囲み、かつ固定的に係合するように適合されたスカート部分を備える。
【0084】
さらなる態様では、内蔵型弁は、薬剤送達装置を接合するための入口表面の一部分を提供する表面部分を備え、また内蔵型弁は可撓性であり、かつ入口表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0085】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、常時閉止された構成を備え、内蔵型弁は、通常の構成にあり、これによって近位流体密封シールを提供する。
【0086】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、開放した構成を備え、内蔵型弁は、強制された構成にあり、また近位流体密封シールは提供されていない。
【0087】
さらなる態様では、近位支持部材の近位部分は、内蔵型弁の可撓性部分の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分を備え、可撓性部分は、第一の近位弁シール表面および第二の近位弁シール表面の一部分を備え、可撓性部分は、内蔵型弁が正常な構成から強制された構成へと変化するのに応答して、拡大チャネル部分の中へと軸方向に撓み、近位部分は、軸方向の撓みに対して停止部を提供するように適合され、これによって最大撓みを画定する。
【0088】
さらなる態様では、近位支持部材は、薬剤送達装置によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、またこれによって薬剤送達装置に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する。
【0089】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、近位支持部材は、遠位端および出口バリアを支持するように適合された遠位部分を備える。
【0090】
さらなる態様では、近位支持部材は剛直であり、また近位支持部材の遠位部分は、弁座シール表面を提供するように適合された第一の出口弁部材を画定する表面部分を備え、出口バリアは、弁シール表面を提供するように適合された第二の出口弁部材を画定する表面部分を備え、出口バリアシールを弁シール表面と弁座シール表面との間に提供することができる。
【0091】
さらなる態様では、出口バリアは、近位支持部材の遠位部分を接合するための内表面部分を備え、また出口バリアは、可撓性であり、かつ内表面部分への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0092】
さらなる態様では、流れ連通ユニットの常時閉止された構成は、出口バリアが通常の構成にあることをさらに備え、また出口バリアシールを提供する。
【0093】
さらなる態様では、近位支持部材は、第一のチャネルの近位部分を提供する。
【0094】
さらなる態様では、第一のチャネルの近位部分は、近位端から中間位置へと延びる。
【0095】
さらなる態様では、第一のチャネルの遠位部分は、遠位部分と出口バリアとの間に提供され、また第一のチャネルの遠位部分は、中間位置から出口へと延びる。
【0096】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、出口バリアは中間弁部材を提供する。
【0097】
さらなる態様では、近位支持部材の遠位部分は、中間弁部材を支持するように適合される。
【0098】
さらなる態様では、また近位支持部材の遠位部分は、中間弁座シール表面を提供するように適合された中間弁座を画定する表面部分を備え、中間弁部材は、中間弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備え、かつ中間流体密封シールを、中間弁シール表面と中間弁座シール表面との間に提供することができる。
【0099】
さらなる態様では、中間弁部材は、近位支持部材を接合するための内表面部分を備え、また中間弁部材は可撓性であり、かつこれは内表面部分への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0100】
さらなる態様では、流れ連通ユニットの常時閉止された構成は、中間弁部材が通常の構成にあることをさらに含み、かつ中間流体密封シールを提供する。
【0101】
さらなる態様では、中間弁部材は第一のチャネルの遠位部分内に位置する。
【0102】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、流れ連通ユニットは遠位支持部材をさらに備える。
【0103】
さらなる態様では、遠位支持部材は、出口バリアの収容部分を収容するように適合された管状部分を備え、収容部分は、出口バリアが通常の構成から強制された構成へと変化すると半径方向に拡張し、また管状部分は、半径方向の拡張に対する停止部を提供するように適合され、これによって最大拡張を画定する。
【0104】
さらなる態様では、出口バリアの収容部分は、第二の出口弁部材を備え、流れ連通ユニットの開放した構成は、強制された構成にある出口バリアをさらに備え、また出口バリアシールは、提供されていない。
【0105】
さらなる態様では、出口バリアの収容部分は、中間弁部材を備え、流れ連通ユニットの開放した構成は、強制された構成にある出口バリアをさらに備え、また中間流体密封シールは、提供されていない。
【0106】
さらなる態様では、遠位支持部材は、近位支持部材によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、これによって流れ連通ユニットに安定性を提供する。
【0107】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、流れ連通ユニットは、出口シール部材を提供する遠位シール部材をさらに備える。
【0108】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、遠位支持部材は、遠位シール部材を支持するように適合される。
【0109】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、近位弁部材は、薬剤送達装置(210)によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、またこれによって薬剤送達装置(210)に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する。
【0110】
さらなる態様では、近位弁部材は、内表面上に保持部材を有するアダプター上部へと収まるように適合され、近位弁部材は、平面状の遠位表面を備え、また陥凹は、近位弁部材がアダプター上部の中へと挿入された時、保持部材を受容するように適合され、それによって別の平面との密接な接触が許容されるように、遠位表面は、平面状のままである。
【0111】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、流れ連通ユニットは、近位端および近位弁部材を支持するように適合された近位部分を備える近位支持部材をさらに備える。
【0112】
さらなる態様では、近位支持部材は、剛直であり、近位弁部材は、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材とを備え、近位流体密封シールを第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁である。
【0113】
さらなる態様では、近位支持部材は、剛直で平面状の近位表面を有し、また内蔵型弁は、実質的に平面状の遠位表面を備え、かつ近位支持部材は、圧縮力を内蔵型弁に伝達するように適合され、また内蔵型弁は、圧縮力を薬剤送達装置に伝達するように適合される。
【0114】
さらなる態様では、近位支持部材は剛直であり、また近位支持部材は内表面上に保持部材を有するアダプター上部に収まるように適合され、近位支持部材は保持部材によって支持されるように適合された平面状の近位表面を備え、それによって近位支持部材および内蔵型弁がアダプター上部の中へと挿入された時に、近位表面は内蔵型弁(898)の遠位平面と密接な接触を保持することができる。
【0115】
さらなる態様では、近位支持部材は剛直であり、かつ第一のチャネルの近位部分を提供する。
【0116】
さらなる態様では、近位支持部材によって提供される第一のチャネルの近位部分は、近位支持部材の近位端から延びる。
【0117】
さらなる態様では、内蔵型弁は、薬剤送達装置を接合するための入口表面の一部分を提供する表面部分を備え、また内蔵型弁は可撓性であり、かつ入口表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0118】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、常時閉止された構成を備え、内蔵型弁は、通常の構成にあり、これによって近位流体密封シールを提供する。
【0119】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、開放した構成を備え、内蔵型弁は、強制された構成にあり、また近位流体密封シールは提供されていない。
【0120】
さらなる態様では、近位支持部材の近位部分は、内蔵型弁の可撓性部分の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分を備え、可撓性部分は、第一の近位弁シール表面および第二の近位弁シール表面の一部分を備え、可撓性部分の一部分は、内蔵型弁が正常な構成から強制された構成へと変化するのに応答して、拡大チャネル部分の中へと軸方向に撓み、近位部分は、軸方向の撓みに対して停止部を提供するように適合され、これによって最大撓みを画定する。
【0121】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、流れ連通ユニットは中間弁部材をさらに備える。
【0122】
さらなる態様では、近位支持部材は、遠位端および中間弁部材を支持するように適合された遠位部分を備える。
【0123】
さらなる態様では、近位支持部材は剛直であり、また近位支持部材の遠位部分は、中間弁座シール表面を提供するように適合された中間弁座を画定する表面部分を備え、中間弁部材は、中間弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備え、かつ中間流体密封シールは、中間弁シール表面と中間弁座シール表面との間に提供することができる。
【0124】
さらなる態様では、第一のチャネルの近位部分は、近位端から遠位端へと延びる。
【0125】
さらなる態様では、中間弁部材は、近位支持部材の遠位部分を接合するための近位表面部分を備え、また中間弁部材は可撓性であり、かつこれは近位表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0126】
さらなる態様では、流れ連通ユニットの常時閉止された構成は、中間弁部材が通常の構成にあることをさらに含み、かつ中間流体密封シールを提供する。
【0127】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、流れ連通ユニットは遠位支持部材をさらに備える。
【0128】
さらなる態様では、遠位支持部材は剛直であり、かつ第一のチャネルの遠位部分を提供する。
【0129】
さらなる態様では、遠位支持部材は、中間弁部材の可撓性部分の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分を備え、中間弁部材の可撓性部分は、中間弁シール表面を備え、流れ連通ユニットの開放した構成は、強制された構成にある中間弁部材の可撓性部分の一部分を受容する拡大チャネル部分をさらに備え、中間流体密封シールは、提供されていない。
【0130】
さらなる態様では、近位支持部材、中間弁部材、および遠位支持部材は、ユニットを提供し、中間弁部材の一部分は支持部材間にクランプされ、また支持部材は超音波によって一緒に溶接される。
【0131】
さらなる態様では、クランプされた部分は固定され、そしてクランプされていない部分は可撓性であり、かつ通常の構成と強制された構成との間で移動するように適合される。
【0132】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、遠位支持部材は、遠位端および出口バリアを支持するように適合された遠位部分を備える。
【0133】
さらなる態様では、遠位支持部材は、剛直であり、出口バリアは、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材とを備え、近位流体密封シールを第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁である。
【0134】
さらなる態様では、内蔵型弁は第一のチャネルを覆うための近位表面部分を備え、また内蔵型弁は可撓性であり、かつ第一のチャネル内の流体圧力に応答し、かつこれによって内蔵型弁の近位表面部分上で、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0135】
さらなる態様では、流れ連通ユニットの常時閉止された構成は、通常の構成にある内蔵型弁を備え、これによって近位流体密封シールを提供する。
【0136】
さらなる態様では、流れ連通ユニットの開放した構成は、強制された構成にある内蔵型弁を備え、また近位流体密封シールは、提供されていない。
【0137】
さらなる態様では、近位支持部材の近位部分は、内蔵型弁の可撓性部分の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分を備え、可撓性部分は、第一の近位弁シール表面および第二の近位弁シール表面の一部分を備え、可撓性部分の一部分は、内蔵型弁が正常な構成から強制された構成へと変化するのに応答して、拡大チャネル部分の中へと軸方向に撓み、近位部分は、軸方向の撓みに対して停止部を提供するように適合され、これによって最大撓みを画定する。
【0138】
さらなる態様では、遠位支持部材は、平面状の遠位表面を有し剛直であり、また内蔵型弁は実質的に平面状の近位表面を備え、また遠位支持部材は出口バリアに圧縮力を伝達するように適合され、かつ出口バリアは圧縮力をアダプター上部に伝達するように適合される。
【0139】
さらなる態様では、近位支持部材は剛直であり、また近位支持部材、中間弁部材、遠位支持部材、および出口バリアは、内表面上に保持部材を有するアダプター上部へと収まるように適合され、また近位支持部材は保持部材によって支持されるように適合された平面状の近位表面を備え、またそれによってすべての部材がアダプター上部の中へと挿入された時、近位表面を近位弁部材の遠位平面と密接な接触にあるように保持することができる。
【0140】
さらなる態様では、近位支持部材、中間弁部材、および遠位支持部材は、ユニットを提供し、中間弁部材の一部分は、支持部材間にクランプされ、またユニットはユニットを圧縮された状態に保持するように適合されたユニット保持部材を有するアダプター上部へと収まるように適合される。
【0141】
さらなる態様では、出口バリアおよびユニットは、アダプター上部において圧縮された状態で保持されるように適合され、保持部材は、圧縮力をユニットへと伝達することができ、またユニットは、圧縮力をアダプター上部の保持表面へと伝達することができる。
【0142】
さらなる態様では、出口バリアおよびユニットは、アダプター上部において圧縮された状態に保持されるように適合され、近位弁部材は、圧縮された状態にあるアダプター上部へと収まるように適合され、アダプター上部は、内表面上に装置保持部材を備え、装置保持部材は、アダプター上部を薬剤保持装置へと接続するように適合され、近位弁部材は圧縮された状態にある薬剤送達装置によって支持される。
【0143】
さらなる態様では、流れ誘導装置は、内蔵型弁の可撓性部分の一部分を受容するように適合された拡大チャネル入口を備え、内蔵型弁の可撓性部分は、出口バリアシールの一部分を備え、流れ連通ユニットの開放した構成は、強制された構成にある出口バリアの可撓性部分の一部分を受容する拡大チャネル入口をさらに備え、出口バリアシールは提供されていない。
【0144】
さらなる態様では、出口バリアは出口シール部材を提供する。
【0145】
さらなる態様では、遠位支持部材は、遠位端および出口バリアを支持するように適合された遠位部分を備え、
- 遠位支持部材は、支持される出口バリアを遠位支持部材から分離するように適合された離隔部材をさらに備え、それによって遠位支持部材と出口バリアとの間に空間が提供され、また
- 出口バリアは、出口シール部材を提供するアクチュエータ部分を備え、かつ離隔部材に対して第一の位置と第二の位置との間で移動可能に配置され、かつ
(i)接続されていない構成であって、出口バリアは、閉止された構成にあり、出口バリアの閉止された構成は、離隔部材に対して第一の位置にあるアクチュエータ部分をさらに備え、それによって第二の出口弁部材は、第一の出口弁部材854と協働して、第二の閾値を上回る第一のチャネル内の圧力に応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアシールを提供するように適合され、第二の閾値は、出口バリアシールの密封度を画定し、また第二の閾値が第一の閾値より大きい、構成、
(ii)接続された構成であって、出口バリアは、流れ構成にあり、出口バリアの流れ構成は、離隔部材に対して第二の位置にあるアクチュエータ部分をさらに備え、それによって第二の出口弁部材は、第一の出口弁部材と協働して、第一の閾値を上回る第一のチャネル内の圧力に応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアシールを提供するように適合され、第一の閾値が出口バリアシールの密封度を画定し、それによってアクチュエータ部分は、接続に伴い流れ誘導装置によって第一の位置から第二の位置へと操作されるように適合される構成、にあるように、構成されるように適合される。
【0146】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、
(i)接続されていない構成であって、バリアシールの密封度が、第二の閾値によって画定される、構成、および、
(ii)接続された構成であって、バリアシールの密封度が第一の閾値によって画定される、構成、にあるようにさらに適合される。
【0147】
さらなる態様では、流れ誘導装置は、出口バリア上に提供された出口シール部材と協働するように適合されたシール部材を備える。
【0148】
さらなる態様では、出口バリアは、流れ誘導装置のシール部材によって伸ばされ、第一の出口シール部材および第二の出口シール部材は相互から引き離され、これによって流体密封出口シールの強度が減少する。
【0149】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、近位弁部材は通常の構成にあるチャネル入口を提供し、弁は閉止している。
【0150】
さらなる態様では、近位弁部材は強制された構成にあるチャネル通路を提供し、弁は開放している。
【0151】
さらなる態様では、近位弁部材は、移動可能なチャネル部材を接合するための遠位表面部分を備え、近位弁部材は、可撓性であり、かつ遠位表面部分上の移動可能なチャネル部材からの圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0152】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、流れ連通ユニットは、近位端および近位弁部材を支持するように適合された近位部分を備える近位支持部材をさらに備える。
【0153】
さらなる態様では、近位支持部材は、剛直であり、また近位弁部材は、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材とを備え、近位流体密封シールを第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁である。
【0154】
さらなる態様では、近位支持部材は剛直であり、また内蔵型弁は、近位支持部材の近位部分を囲んで、かつ/または近位部分によって囲まれ、それによって内蔵型弁および近位支持部材は相互に固定的に係合するように適合されたスカート部分を備える。
【0155】
さらなる態様では、内蔵型弁は、薬剤送達装置を接合するために入口表面の一部分を提供する近位表面部分と、移動可能なチャネル部材を接合するための遠位表面部分と、を備え、内蔵型弁は、可撓性であり、かつ(i)内蔵型弁を、遠位表面部分への移動可能なチャネル部材からの圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができ、また(ii)移動可能なチャネル部材は、入口表面上の流体圧力に応答して、通常の構成にある内蔵型弁を支持し、それによって流体密封シールは、密封のままである。
【0156】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、常時閉止された構成を備え、内蔵型弁は、通常の構成にあり、かつこれによって近位流体密封シールを提供する。
【0157】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは開放した構成を備え、内蔵型弁は強制された構成にあり、またチャネル入口は移動可能なチャネル部材によって提供され、かつ近位流体密封シールは提供されていない。
【0158】
さらなる態様では、近位支持部材の近位部分は、チャネル着座部分を画定する内蔵型弁の一部分を受容するように適合され、チャネル着座部分は、遠位位置において移動可能なチャネル部材の近位部分のために着座を提供するように適合され、また内蔵型弁は、強制された構成にある。
【0159】
さらなる態様では、近位支持部材の近位部分は、チャネル着座部分を画定する内蔵型弁の一部分を受容するように適合され、チャネル着座部分は、近位位置において移動可能なチャネル部材の遠位部分に対して着座を提供するように適合され、移動可能なチャネル部材は内蔵型弁の両側に延び、内蔵型弁は、移動可能なチャネル部材の周りにシールを提供し、かつ内蔵型弁は、強制された構成にある。
【0160】
さらなる態様では、近位支持部材は、薬剤送達装置によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、またこれによって薬剤送達装置に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する。
【0161】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、近位支持部材は、遠位端および出口バリアを支持するように適合された遠位部分を備える。
【0162】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、流れ連通ユニットは遠位支持部材をさらに備える。
【0163】
さらなる態様では、近位支持部材は、遠位支持部材を収容するように適合された管状部分を備え、遠位支持部材は、管状部分内に移動可能に配置され、また遠位支持部材は、遠位位置と近位位置との間で移動するように適合される。
【0164】
さらなる態様では、遠位支持部材は、近位端および移動可能なチャネル部材を備える近位部分を備える。
【0165】
さらなる態様では、遠位支持部材は、遠位端および出口バリアを支持するように適合された遠位部分を備える。
【0166】
さらなる態様では、遠位支持部材は剛直であり、また遠位支持部材の遠位部分は、弁座シール表面を提供するように適合された第一の出口弁部材を画定する表面部分を備え、出口バリアは、弁シール表面を提供するように適合された第二の出口弁部材を画定する表面部分を備え、かつ出口バリアシールを弁シール表面と弁座シール表面との間に提供することができる。
【0167】
さらなる態様では、出口バリアは、遠位支持部材の遠位部分を接合するための内表面部分を備え、また出口バリアは、可撓性であり、かつ内表面部分への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0168】
さらなる態様では、流れ連通ユニットの常時閉止された構成は、出口バリアが通常の構成にあることをさらに備え、また出口バリアシールを提供する。
【0169】
さらなる態様では、遠位支持部材の近位部分は、第一のチャネルの近位部分を提供する。
【0170】
さらなる態様では、第一のチャネルの近位部分は、近位端から中間位置へと延びる。
【0171】
さらなる態様では、第一のチャネルの遠位部分は、遠位部分と出口バリアとの間に配置され、また第一のチャネルの遠位部分は、中間位置から出口へと延びる。
【0172】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、遠位支持部材を遠位位置に向かって付勢するように適合された付勢部材をさらに備える。
【0173】
さらなる態様では、付勢部材は、近位支持部材の遠位表面と遠位支持部材(933)の近位表面との間に位置する。
【0174】
さらなる態様では、付勢部材は圧縮ばねである。
【0175】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、出口バリアは中間弁部材を提供する。
【0176】
さらなる態様では、遠位支持部材の遠位部分は、中間弁部材を支持するように適合される。
【0177】
さらなる態様では、また遠位支持部材の遠位部分は、中間弁座シール表面を提供するように適合された中間弁座を画定する表面部分を備え、中間弁部材は、中間弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備え、かつ中間流体密封シールを、中間弁シール表面と中間弁座シール表面との間に提供することができる。
【0178】
さらなる態様では、中間弁部材は、遠位支持部材を接合するための内表面部分を備え、また中間弁部材は可撓性であり、かつこれは内表面部分への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0179】
さらなる態様では、流れ連通ユニットの常時閉止された構成は、中間弁部材が通常の構成にあることをさらに備え、かつ中間流体密封シールを提供する。
【0180】
さらなる態様では、中間弁部材は第一のチャネルの遠位部分内に位置し、かつ追加的な安全性を提供する。
【0181】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、出口シール部材は出口バリアによって提供される。
【0182】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、流れ連通ユニットは、
- 入口表面から出口表面へと延びる中央部分であって、中央部分が入口表面および出口表面の一部分を提供し、また中央部分が第一の流れチャネルを備え、中央部分が入口と出口表面との間の方向に延びる側表面をさらに備え、チャネル出口および第一の出口弁部材が、側表面において提供され、かつ第一の出口弁部材が、チャネル出口を囲む、中央部分をさらに備え、
- 出口バリアは、中央部分を囲み、かつ第二の出口弁部材を提供し、出口バリアは、移動可能に配置され、かつ遠位位置と近位位置との間で移動することができ、
- 出口表面を、出口バリアが近位位置に位置する時に、接続された構成で配置することができ、
- 出口表面を、出口バリアが遠位位置に位置する時に、接続されていない構成で配置することができ、
- 中央部分に接続された円周部分は、入口表面と出口表面との間に延びる中間表面を提供し、円周部分が、入口および出口表面の一部分を含み、
- 入口表面、出口表面、および中間表面は、外表面を画定し、かつ接続された構成および接続されていない構成のいずれかにある出口表面に対して、流れ連通ユニットの内部空間を閉じ込め、出口バリアは近位または遠位に位置し、
- 出口シール部材は、中央部分の側表面に提供され、また出口シール部材は、チャネル出口を囲み、それによって出口シール部材は、接続された構成にある出口表面の一部分を提供し、
- 出口バリアは、出口表面の一部分を提供し、
- 出口バリアによって提供される出口表面は、出口表面が接続されていない構成にある時に中央部分および円周部分によって提供される出口部分と同一平面になり、それによって出口表面を清浄に保つことがより簡単になり、かつ
- かつ出口バリアによって提供される出口表面は、出口表面が接続された構成にある時、中央部分および円周部分によって提供される出口表面部分に対して押下され、
- 第二の出口弁部材は、第一の出口弁部材と協働して、出口バリアシールを提供するように適合され、出口バリアは、
(i)閉止された構成であって、出口表面が接続されていない構成にあり、それによって出口バリアは遠位位置にあり、かつそれによって出口バリアシールは汚染の入り込みを低減するように適合される、構成、および
(ii)流れ構成であって、出口表面は接続された構成にあり、それによって出口バリアは近位位置にあり、それによって第一の閾値を上回る第一のチャネル内の圧力に応答して、出口バリアは第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口の外へ流すことを許容するように適合される、構成、にあるように適合され、
- 流れ連通ユニットは、
(i)流れ誘導装置から流れ連通ユニットを接続を外すことに応答する、接続されていない構成であって、出口バリアが閉止された構成にあることが許容される、構成、および
(ii)流れ連通ユニットを流れ誘導装置に接続することに応答する接続された構成であって、出口バリアは、流れ構成にあることを許容され、出口シール部材は、チャネル出口と流れ誘導装置との間の流れ連通を許容するようにチャネルシールをチャネル出口の下流に提供するために流れ誘導装置に接触することができるように配置され、第一のチャネルに対するチャネル出口は、流れ連通ユニットの出口表面に配置される、接続された構成、にあるようにさらに適合され、かつ
- チャネル入口が薬剤送達装置と流れ連通して配置され、かつ流れ連通ユニットが接続された構成にある時に、チャネル出口の下流に配置されたチャネルシールを有し、組み合わされた流れチャネルを、薬剤送達装置と、第一のチャネルと、流れ誘導装置との間に提供することができ、
- それによって、流れ連通ユニットは、複数回使用する薬剤送達装置の長期使用を可能にするように適合され、またそれによって流れ連通ユニットは、長期使用中に複数回使用する薬剤送達装置内の微生物の汚染の入り込みを阻害するように適合される。
【0183】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、接続に伴い流れ誘導装置によって解放されるように適合された出口バリア係止部材をさらに備え、出口バリアは、
(i)閉止された構成であって、出口表面が接続されていない構成にあり、出口バリアが遠位位置にある出口バリア係止部材によって係止される、構成、および
(ii)流れ構成であって、出口表面が接続された構成にあり、出口バリアが解放され、かつ近位位置へと移動することを許容する、構成、にあるようにさらに適合される。
【0184】
さらなる態様では、流れ連通ユニットは、閉鎖の除去または破壊なしに、製剤の引き出しを許容するように適合された複数回使用する薬剤送達装置のための閉鎖を含む。
【0185】
さらなる態様では、バリア係止部材は、流れ誘導装置の接続部材によって解放されるようにさらに適合される。
【0186】
一部の実施形態では、またさらなる態様では、薬剤送達システムは、本開示による流れ連通ユニット、薬剤送達装置、および流れ誘導装置を備える。
【0187】
さらなる態様では、薬剤送達システムは、流れ連通ユニットを薬剤送達装置と統合するためのキャップをさらに備える。
【0188】
さらなる態様では、遠位支持部材およびキャップは、出口バリアの一部分をクランプするように適合され、それによってクランプされた部分は、固定され、またクランプされていない部分は、通常の構成と強制された構成との間で移動するように適合される。
【図面の簡単な説明】
【0189】
以下において、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1A図1A図1Bは、注射装置の形態の薬剤送達装置の例を示す。注射装置は、保護キャップあり、および保護キャップなしで示されている。
図1B図1A図1Bは、注射装置の形態の薬剤送達装置の例を示す。注射装置は、保護キャップあり、および保護キャップなしで示されている。
図1C図1Cは、図1Aおよび図1Bに示した薬剤送達装置の中へと挿入することができるカートリッジの形態の加圧可能な薬剤貯蔵部を示す。
図1D図1Dは、輸液ポンプの形態の薬剤送達装置の例を示す。薬剤送達装置は、薬剤送達装置の中へと挿入されるポンプカートリッジと共に示されている。
図1E図1Eは、本開示の実施形態と組み合わせて使用することができる輸液セットを示す。
図2A図2A~2Cは、本開示による異なる組立状態にある薬剤送達システムの実施形態を断面で図示し、システムは、流れ誘導装置と、薬剤送達装置を接合するためのニードルレスインターフェースを有する流れ連通ユニットと、薬剤送達装置とを備える。
図2B図2A~2Cは、本開示による異なる組立状態にある薬剤送達システムの実施形態を断面で図示し、システムは、流れ誘導装置と、薬剤送達装置を接合するためのニードルレスインターフェースを有する流れ連通ユニットと、薬剤送達装置とを備える。
図2C図2A~2Cは、本開示による異なる組立状態にある薬剤送達システムの実施形態を断面で図示し、システムは、流れ誘導装置と、薬剤送達装置を接合するためのニードルレスインターフェースを有する流れ連通ユニットと、薬剤送達装置とを備える。
図3A図3A~3Cは、本開示による異なる組立状態にある薬剤送達システムのさらなる実施形態を断面で図示し、システムは、流れ誘導装置と、流体連通を確立するための穿刺針を有する流れ連通ユニットと、薬剤送達装置を備える。
図3B図3A~3Cは、本開示による異なる組立状態にある薬剤送達システムのさらなる実施形態を断面で図示し、システムは、流れ誘導装置と、流体連通を確立するための穿刺針を有する流れ連通ユニットと、薬剤送達装置を備える。
図3C図3A~3Cは、本開示による異なる組立状態にある薬剤送達システムのさらなる実施形態を断面で図示し、システムは、流れ誘導装置と、流体連通を確立するための穿刺針を有する流れ連通ユニットと、薬剤送達装置を備える。
図4A図4A~4Cは、本開示による異なる組立状態にある薬剤送達システムのさらなる実施形態を断面で図示し、システムは、流れ誘導装置と、薬剤送達装置との流体連通を確立するための作動可能な穿刺針を有する流れ連通ユニットと、薬剤送達装置とを備える。
図4B図4A~4Cは、本開示による異なる組立状態にある薬剤送達システムのさらなる実施形態を断面で図示し、システムは、流れ誘導装置と、薬剤送達装置との流体連通を確立するための作動可能な穿刺針を有する流れ連通ユニットと、薬剤送達装置とを備える。
図4C図4A~4Cは、本開示による異なる組立状態にある薬剤送達システムのさらなる実施形態を断面で図示し、システムは、流れ誘導装置と、薬剤送達装置との流体連通を確立するための作動可能な穿刺針を有する流れ連通ユニットと、薬剤送達装置とを備える。
図5A図5Aは、本開示による薬剤送達システムの実施形態を断面で示し、流れ連通ユニットは薬剤送達と接続されている。
図5B図5Bは、図5Aの薬剤送達システムを断面で示し、流れ連通ユニットは薬剤送達装置および流れ誘導装置と接続されている。
図5C図5Cは、図5Aの薬剤送達システムの分解組立図を示す。
図5D図5Dの左パネルは、図5Aの薬剤送達システムの拡大を示し、また右パネルは左パネルの詳細を示す。
図5E図5Eの左パネルは、図5Bの薬剤送達システムの拡大を示し、また右パネルは左パネルの詳細を示す。
図6A図6Aは、本開示による薬剤送達システムの実施形態を断面で示し、流れ連通ユニットは、薬剤送達装置および流れ誘導装置と接続されている。
図6B図6Bは、図6Aの薬剤送達システムの分解組立図を、流れ誘導装置を伴わない状態で示す。
図6C図6Cの左パネルは、図6Aの薬剤送達システムの拡大を流れ誘導装置を伴わない状態で示し、また右パネルは左パネルの詳細を示す。
図6D図6Dの左パネルは、図6Aの薬剤送達システムの拡大を示し、また右パネルは左パネルの詳細を示す。
図6E図6Eは、図6Aの薬剤送達システムの斜視図を示す。
図6F図6Fは、図6Aの薬剤送達システムの斜視図を示し、またチャネル出口の非中心位置の詳細をさらに図示する。
図7A図7Aは、本開示による薬剤送達システムの実施形態を断面で示し、流れ連通ユニットは、薬剤送達装置および流れ誘導装置と接続されている。
図7B図7Bは、図7Aの薬剤送達システムの分解組立図を示す。
図7C図7Cの左パネルは、図7Aの薬剤送達システムの拡大を流れ誘導装置を伴わない状態で示し、また右パネルは左パネルの詳細を示す。
図7D図7Dの左パネルは、図7Aの薬剤送達システムの拡大を示し、また右パネルは左パネルの詳細を示す。
図8A図8Aは、本開示による薬剤送達システムの実施形態を断面で示し、流れ連通ユニットは、薬剤送達装置および流れ誘導装置と接続されている。
図8B図8Bは、図8Aの薬剤送達システムの分解組立図を示す。
図8C図8Cの左パネルは、図8Aの薬剤送達システムの拡大を流れ誘導装置を伴わないで示し、また右パネルは左パネルの詳細を示す。
図8D図8Dの左パネルは、図8Aの薬剤送達システムの拡大を示し、また右パネルは左パネルの詳細を示す。
図9A図9Aは、本開示による薬剤送達システムの実施形態を断面で示し、流れ連通ユニットは薬剤送達装置と接続されている。図はまた、流れ誘導装置流れ誘導装置も図示する。
図9B図9Bは、図9Aの薬剤送達システムの分解組立図を示す。
図9C図9Cの左パネルは、図9Aの薬剤送達システムの拡大を流れ誘導装置を伴わない状態で示し、また右パネルは左パネルの詳細を示す。
図9D図9Dの左パネルは、図9Aの薬剤送達システムの拡大を示し、また右パネルは左パネルの詳細を示す。
図10A図10Aは、本開示による薬剤送達システムの実施形態を断面で図示し、出口バリアは遠位位置で係止されている。
図10B図10Bは、図10Aの薬剤送達システムの断面で図示し、出口バリアは係止が解放され、また出口バリアは近位位置に移動されている。
図10C図10Cの上方部分は、図10Aの薬剤送達システムの断面で図示し、出口バリアは遠位位置で係止されている。図は、嵌合する流れ誘導装置をさらに図示する。下方部分は詳細を図示する。
図10D図10Dの左パネルは、図10Aの薬剤送達システムの断面で図示し、出口バリアは係止が解放され、また出口バリアは近位位置に移動されている。右パネルは詳細を図示する。
図10E図10Eは、接続されていない構成にある図10Aの送達システムを図示する。
図10F図10Fは、接続された構成にある図10Aの送達システムを図示する。
図10G図10Gは、薬剤送達装置および流れ誘導装置を有する組立状態にある図10の送達システムを図示する。すべての構成要素、流れ連通ユニット、薬剤送達装置、および流れ誘導装置には、単方向弁が提供される可能性がある。
図11A図11Aは、本開示による薬剤送達システムの実施形態を断面で示し、流れ連通ユニットは薬剤送達装置と接続されている。断面は、二つのチャネル出口の間の長手方向軸と平行である。図は、流れ誘導装置をさらに図示する。
図11B図11Bは、本開示による薬剤送達システムの実施形態を断面で示し、流れ連通ユニットは薬剤送達装置と接続されている。断面は、チャネル出口の半径方向軸と平行である。図は、流れ誘導装置をさらに図示する。
図11C図11Cは、図11Aの薬剤送達システムの分解組立図を示す。
図11D図11Dの左パネルは、図11Aの薬剤送達システムの拡大を流れ誘導装置を伴わない状態で示し、また右パネルは左パネルの詳細を示す。
図11E図11Eは、図1Aの薬剤送達システムの拡大を示す。
図12A図12Aは、本開示による薬剤送達システムの実施形態を断面で示し、流れ連通ユニットは薬剤送達装置と接続されている。断面は、チャネル出口の半径方向軸と平行である。図は、流れ誘導装置をさらに図示する。
図12B図12Bは、図12Aの薬剤送達システムの詳細を示し、詳細は円でマーク付けされている。
図12C図12Cは、図12Aの薬剤送達システムの分解組立図を示す。
図12D図12Dは、図1Aの薬剤送達システムの拡大を示す。
図12E図12Eは、図12Aの薬剤送達システムの拡大を示し、流れ誘導装置と接続されている。
図12F図12Fの左パネルは、流れ誘導装置との接続前の図12Aの薬剤送達システムの斜視図を示し、また右パネルは、流れ誘導装置との接続中で、かつ出口バリア係止が解放される直前の図12Aの薬剤送達システムの斜視図を示す。
【0190】
図において、同様の構造は、主として同様の参照番号で識別される。
【0191】
以下で「上方」および「下方」、「右」および「左」、「水平」および「垂直」などの用語、または類似の相対表現が使用されている時、これらは添付の図を参照するのみであり、必ずしも実際の使用状況ではない。示される図は、概略表現であり、そのため、その相対的寸法だけでなく、異なる構造の構成も、例示的な目的でのみ機能することが意図される。部材という用語が所与の構成要素に対して使用される場合、一つ以上の機能を有する単一構成要素または構成要素の一部分を定義するために使用することができる。
【0192】
本発明の実施形態それ自体に目を移す前に複数回注射用の自動注射装置の形態の自動薬剤送達装置、および連続注入装置の形態の薬剤送達装置の実施例を説明する。説明される薬剤送達装置は、本発明の例示的な実施形態の基礎を提供する。
【0193】
自動薬剤送達装置は、先行技術の再設定可能ダイヤルアップ/ダイヤルダウン自動薬剤送達装置であり、これを説明する。ペン式装置100は、キャップ部品107と、薬剤放出機構がその中に配置または統合されるハウジング101を有する近位本体または駆動組立品部分を有する主要部分と、遠位針貫通可能な隔壁を有する薬剤充填済み透明カートリッジ120が、近位部分に取り付けられるカートリッジホルダによって定位置に配置され保持される遠位カートリッジホルダ部分110とを備え、カートリッジホルダはカートリッジの一部分を検査することを許容する一対の対向する開口部111を有する。遠位連結手段115は、針組立品をカートリッジ内部と流体連通して取り外し可能に取り付けることを許容する。カートリッジには、放出機構の一部を形成するピストンロッドによって駆動されるピストンが提供されており、例えば、インスリン、GLP-1または成長ホルモン製剤を含有しうる。最も近位の回転可能な用量設定部材140は、表示窓102に示される薬剤の望ましい用量を手動で設定し、その後、ボタン190が作動された時にこれを放出することができるように機能する。薬剤送達装置内に具体化される放出機構のタイプに応じて、放出機構は、示される実施形態におけるもののように、用量設定中に変形され、その後、解放ボタンが作動した時にピストンロッドを駆動するように解放されるねじりばねを備えてもよい。より具体的には、用量設定中に、ばねが接続される駆動部材は、設定用量に対応する回転位置に回転され、駆動部材はこれによって力を受けている状態にある。用量サイズの数字を有するスケールドラムは、現在設定されている用量のサイズが表示窓内に示されるように、例えば、ハウジングとのねじ接続によって駆動部材に連結される。駆動部材が用量設定機構を回転することを防止するために保持機構が提供され、これは例示的な実施形態ではラチェット機構(図示せず)の形態である。ユーザーが設定用量を放出することを希望する場合、ボタンが作動され、これによって駆動部材がピストンロッド駆動機構と係合し、保持機構がその後解放される。
【0194】
図1A図1B、および図1Cは、事前充填タイプの薬剤送達装置を示しており、すなわち、予め取り付けられたカートリッジと共に供給され、カートリッジが空になった時は廃棄されるが、代替的な実施形態では、薬剤送達装置は、例えば、カートリッジホルダ内に取り付けられたカートリッジを備えるカートリッジ組立品の形態で、カートリッジ組立品の取り換えを許容するように設計された耐久性のある装置であってもよい。このような組立品には、予め取り付けられたピストンロッドがさらに提供されうる。
【0195】
図1Dは、米国特許第6248093号でMedtronic Minimedによって開示される連続輸液ポンプの形態の薬剤送達装置150を示す。図は、ポンプハウジング160、ポンプカートリッジ170、および輸液セットのハブ180を示す。図1Eは、ハブ180を有する輸液セットを示す。
【0196】
防腐剤は通常、長期間または複数回の使用に対して製剤内の微生物または細菌の増殖を防止するために必要とされる。Novo Nordisk A/Sの製品では、防腐剤フェノールおよびm-クレゾールの一方または両方が、複数回投与式の注射剤の予想寿命中に軽微な微生物汚染が増殖しないことを確実にするために使用される。しかしながら、フェノールおよびm-クレゾールは有毒であり(この点は同薬が意図されるよう作用する上で必要である)、したがって副作用として注射部位反応を生じるか、または一部の場合にはアレルギー反応を生じる場合がある。これはまた、特に薬剤製品に毎日または毎週の使用が意図されている場合、薬剤は防腐剤安定性であることが必要とされるため、新しいタンパク質/ペプチド薬剤の選択に追加的な制約が適用されることも意味する。それ故に、一部の場合には、所与の薬剤への防腐剤の添加を低減または省略できることが好ましいことになる。防腐剤とみなされる物質は、原薬(例えば、インスリン物質)の安定剤として作用する目的ではより少ない量で追加されてもよいことに留意されたい。
【0197】
薬剤自体に防腐剤を追加することなく、抗菌要件を満たせることを確実にするため、二つの主な問題に対処する必要がある。第一に、汚染された針またはカニューレがカートリッジ内に挿入され、そしてカートリッジの微生物汚染が導入される可能性がないことを確実にする必要がある。第二に、ユーザーからの体液の逆流を通して微生物汚染のリスクを導入することになる、カニューレを通した逆流が不可能であることを確実にする必要がある。この概念は、例えば、米国特許第3,354,881号および国際特許公開公報第2014/064100号に開示されているように、皮下針を安全に二回以上使用することを許容する、防腐剤充填済みの貯蔵部が提供されている公知の配置と混同してはならない。
【0198】
流れ連通ユニット
図2~4を参照すると、薬剤送達システムの例示的な実施形態が、本開示によるシステムの異なる組立状態、および共通の機能を説明する目的のために、図示されている。薬剤送達システム200、300、400は、長期使用中の薬剤の皮下送達のために適合され、薬剤送達システムは、(i)長期使用中に微生物の貯蔵部の中への導入に伴う微生物増殖を許容する、製剤を含む貯蔵部211を備える複数回使用する薬剤送達装置210と、(ii)流れ誘導装置230と、(iii)複数回使用する薬剤送達装置および流れ誘導装置へと接続されるように適合され、かつ薬剤送達装置から流れ誘導装置への流体流れを可能にするように適合され、かつ薬剤貯蔵部の中への汚染の入り込みを制限する流れ連通ユニット240と、の構成要素を備える。言い換えれば、流れ連通ユニットは、製剤に対する静菌状態を促進するように適合され、製剤それ自体では、製剤が微生物で汚染された場合に、微生物増殖を許容し、また製剤を保存するのに不十分な濃度しか防腐剤を含まない場合がある。より具体的には、流れ連通ユニットは、本開示で説明される特徴によって達成することができる、微生物の導入を防止することによって、静菌状態を促進するように適合される。
【0199】
図示された薬剤送達装置210は、貯蔵部211を備え、貯蔵部は、防腐剤をまったく含まないかまたは低い濃度の防腐剤しか含まないある容積の液剤を含み、また長期使用中にこの容積の液剤を送達することができる。長期使用中の送達は、医学的処置レジメンまたは送達手段を説明するために使用でき、薬剤は、目的のために適合された薬剤送達装置を使用して、点滴または複数回の注射によって送達される。例えば、またより具体的には、長期使用中に送達を処方する医療レジメンは、(i)点滴によるほぼ連続的な送達での複数のより少容積(単数可)の送達、(ii)点滴によるボーラス送達の複数のより大容積(単数可)の送達、または(iii)複数回の注射によるボーラス送達の複数のより大容積(単数可)の送達を含んでもよい。
【0200】
この文脈では、より少容積の容積は、より大容積の容積より小さい容積であると理解することができ、薬剤は一例としてU100インスリンとすることができ、それによって貯蔵部は300単位の3mlを含む。この場合、各単位の容積は0.01mlである。用量設定機構の増分ステップサイズまたは薬剤送達装置のストローク容積に応じて、より少容積の容積は、一例として、0.001mlもしくは0.01ml、または二つの例の間の間隔の範囲内とすることができる。同様に、より大容積の容積は、0.01mlもしくは0.10ml、または二つの例の間の間隔の範囲内とすることができる。
【0201】
また、この文脈では、薬剤のほぼ連続的な送達は、短い送達間隔(単数可)、例えば、5秒、60秒、または300秒以内の複数のより少容積の送達とすることもでき、また長期使用はより長期間(より長期間)、例えば、複数の暦日、例えば3暦日にわたることもできる。この場合、流れ誘導装置は、対象者への皮下送達を可能にする輸液セットまたはカテーテルを備えてもよい。
【0202】
また、この文脈では、薬剤のボーラス送達は、長い送達間隔(単数可)、例えば、1時間、または1暦日以内の複数のより大容積の送達とすることもでき、また長期使用はより長期間、例えば、複数の暦日、例えば3暦日にわたることもできる。この場合、流れ誘導装置は、点滴針または対象者への皮下送達を可能にするカテーテルを備えてもよい。
【0203】
また、この文脈では、薬剤の複数回の注射は、長い送達間隔(単数可)、例えば、1時間、1暦日、または1週間以内の複数のより大容積の送達とすることができ、長期使用は、より長期間、例えば、複数の暦日、例えば、3暦日、または複数の週、例えば、5週間にわたることもでき、また流れ誘導装置は、対象者への皮下送達のための注射針を備えてもよい。
【0204】
薬剤送達装置は、貯蔵部内の液剤への圧力の印加を可能にするように適合された圧力機構214、215をさらに備える。図2A、3A、および4Aの主たる目的は、組立前の組立状態および共通の特徴を図示することであり、圧力機構は、図上では、破線の長方形214、215としてのみ示されている。しかしながら、一例として、圧力機構は、図5Aに図示するように、シリンダー214およびピストン215を備える圧縮可能な貯蔵部として具体化されてもよい。圧力機構を制御することによって、貯蔵部を、(i)圧力機構が液剤を加圧している加圧状態、および(ii)非加圧状態にすることができる。非加圧状態は、圧力機構が液剤を加圧せず、かつ薬剤の圧力が、貯蔵部の外側の圧力、すなわち大気圧または周囲の圧力と同じである状態を定義する。両方の状態で、貯蔵部内の圧力は周囲の圧力と同じであるか、またはそれを上回るため、圧力機構は貯蔵部の中への逆流を防止する。したがって、逆流を防止するために、注射装置は、上述のように加圧状態および非加圧状態で動作することができる。別の方法として、逆流は、注射装置、流れ連通ユニット、または流れ誘導装置に単方向弁を配置することによって防止することができる。
【0205】
薬剤送達装置は、貯蔵部から流れる薬剤のための貯蔵部出口212をさらに備える。出口は、図2A、2C、3C、および4Cに黒丸212、312として示されている。破線矢印213は、貯蔵部から外への流れの方向を示す。出口212、312の実際の場所または配置は、流れ連通ユニットとの境界面に依存し、また流体連通がどのように確立されるかに依存する。図2Aおよび2Cは、流れ連通ユニットが閉鎖として機能する実施形態を図示し、薬剤送達装置の貯蔵部は、組立前に開放し(図2A)、組立後に閉止する(図2C)する。組立に伴い、流れ連通ユニットは、キャップ280(例えば、金属キャップ)を介して薬剤送達装置および貯蔵部に接続され、境界面に流体連通が確立される。それ故に、貯蔵部出口もまた境界面上に提供される。これは、流れ誘導装置の貯蔵部が膜(隔壁)によって覆われ、かつシールされてもよく、また流れ連通ユニットが主たる閉鎖として機能しない、3Aおよび4Aに図示した実施形態とは異なる。これらの実施形態では、流れ連通ユニットは、貯蔵部をシールする膜を穿刺するための穿刺針391、491を備え、これによって流体連通を確立する。これらの実施形態では、出口は貯蔵部内に内部に配置され、また境界面上には配置されない。図3に図示した穿刺針391は固定的に取り付けられ、図4に図示した穿刺針491は、後退した位置(図4Aおよび4B)と延びた構成(図4C)との間で構成可能であり、また針アクチュエータ437は二つの構成の間で穿刺針を変えることができる。
【0206】
流れ連通ユニットは、薬剤送達装置210を接合する入口表面241を備え、また入口表面は図2A、3A、および4Aに示されている。図2Aおよび2Bは、組立品の組立前および組立後それぞれの組立状態の実施形態を概略的に図示し、流れ連通ユニットはキャップ280を介して薬剤送達装置と組み立てられる。これによって、流れ連通ユニットは薬剤送達装置を接合する。別の方法として、キャップはアダプター上部またはコード上部で代用することが可能性であり、これはまた流れ連通ユニットを薬剤送達装置にも接続するが、流れ誘導装置と接続するコネクターをさらに備える。図3A、4Aは、組立前の組立状態を概略的に図示する。図3Bおよび4Bは、組立後の組立状態を概略的に図示し、流れ連通ユニットは、コネクター345を使用して薬剤送達装置と接続される。流れ連通ユニットのコネクター345は、薬剤送達装置上の対応するコネクターと協働するように適合される。薬剤送達装置上のコネクターは図に示されていない。コネクター345は、ねじコネクターまたはバヨネットコネクターであってもよい。
【0207】
こうした実施形態では、薬剤送達システムは、針ユニットと薬剤送達装置との間で流れ連通ユニットを接続することによって修正される。これは、薬物内に防腐剤を有する場合と有しない場合との両方で使用するために同じ装置を生産可能にする。欠点なしに防腐剤を追加することができる製品では、流れ連通ユニットは単に省略することができる。
【0208】
出口表面は、接続された構成と接続されていない構成との間で変化させることができる。接続された構成を図2C、3C、および4Cに図示し、接続されていない構成を図2A、2B、3A、3B、4A、および4Bに図示する。接続された構成は、流れ誘導装置との接続に伴う、出口表面の想定される構成として定義される。接続された構成では、出口表面は、流れ連通ユニットと流れ誘導装置との間の接続を許容し、また出口表面は、流れ誘導装置230を接合するように適合される。図2Cは、流れ誘導装置上のコネクター236を介して流れ誘導装置に接続された流れ連通ユニットを概略的に図示し、流れ連通ユニットまたは薬剤送達装置上の対応するコネクターは、図に示されていない。コネクター236は、ねじコネクターまたはバヨネットコネクターであってもよい。それ故に、出口表面は、流れ誘導装置の入口表面を接合するように適合される出口表面によって達成されるコネクターの間の接触を妨害しない、または妨げないことによって、接続を許容する。したがって、接続された構成での出口表面の形状または形態は、組立状態で観察されることができ、流れ誘導装置は流れ誘導装置に接続される。流れ連通ユニットは、接続されている流れ誘導装置の操作に似ているやり方で外表面を操作することによって、接続された構成でも観察することができる。一部の実施形態については、接続された構成における出口表面の形状は、接続されていない構成の形状に近く、また他の実施形態については、形状の差異が明瞭に見え、すなわち、接続に伴い形状は明瞭に修正されている。この態様は後で考察される。接続されていない構成では、出口表面は、流れ連通ユニットの内部空間245の中への汚染の入り込みを低減するように適合される。この特定の適合は、図2~4には示されていないが、後で詳細に説明されるように、チャネル出口を覆うバリアとして具体化することが可能性である。流れ連通ユニットおよび流れ誘導装置が接続されていない時、出口表面の接続されていない構成は実際の構成として定義され、これはまた流れ誘導装置から流れ連通ユニットの接続を外すことに応答する実際の構成も含む。それゆえに、接続されていない構成における出口表面の形状は、流れ連通ユニットおよび流れ誘導装置が接続されていない時に観察することができる。接続されていない構成における出口表面の形状は容易に検査することができ、一方で接続された構成の形状は、流れ誘導装置の入口表面の形状を比較することによって、および接続に伴い入口表面が出口表面とどのように相互作用しうるかを考慮することによって、推定または推測することができる。接続された構成での出口表面の形状を観察する直接的なやり方は、流れ連通ユニットを透明な流れ誘導装置と接続することである。これによって、流れ誘導装置を通して出口表面を検査することができる。
【0209】
流れ連通ユニットは、入口表面と出口表面との間に延びる中間表面243、244をさらに備える。入口表面、出口表面、および中間表面は、外表面を画定し、かつ出口表面が接続された構成にある時、および接続されていない構成内にある時、流れ連通ユニットの内部空間245を閉じ込める。
【0210】
流れ連通ユニットは、図2C、3C、および4Cで破線の長方形で示されている出口シール部材246をさらに備え、これは特徴部のおよその位置にすぎないことを示す。出口シール部材は、接続された構成にある出口表面に対して出口表面の一部分を提供し、また出口表面は構成を変化することができるため、出口シール部材の位置のある程度の変形を許容し、これは図5~12により良好に図示され、またこれは後で説明される。
【0211】
出口シール部材は、接続された構成にある出口表面に対して、出口表面242の一部分を提供する。つまり、出口シール部材は、流れ連通ユニットが流れ誘導ユニットに接続されている時、または出口表面がその他の手段によって接続された構成へと操作された時に、出口表面上で特定することができる。
【0212】
出口シール部材246は、流体密封チャネルシール260を確立するために流れ誘導装置を接触させるように適合され、これによって流れ連通ユニットと流れ誘導装置との間の漏れのない連通を許容する流れ誘導装置との流体密封接触を提供することができる。チャネルシール260はまた、正確な実施形態に依存して位置は変化する場合があるため、破線の長方形によっても示される。この態様を、図5~12を参照しながらさらに詳細に説明する。
【0213】
流れ連通ユニットは、薬剤送達装置と流れ連通を提供するように適合されたチャネル入口248、348、448と、流れ誘導装置と流れ連通を提供するように適合されたチャネル出口249と、を備える第一の流れチャネル247をさらに備える。チャネル出口249は、図2C、3C、および4Cで破線の長方形で示され、これが特徴部のおよその位置にすぎないことを示す。
【0214】
流れ連通ユニットは、図2~4に図示されていない第一の出口弁部材をさらに備えるが、この態様は図5~12を参照しながらさらに詳細に説明される。
【0215】
流れ連通ユニットは、第一の出口弁部材と協働するように適合された第二の出口弁部材を備える出口バリア250をさらに備える。出口バリア250は、出口表面242の一部分を提供し、またバリア250は、図2~4に破線の長方形として示されており、位置は変化する可能性がある。出口バリアは、(i)閉止された構成、および(ii)流れ構成にあるように構成される。
【0216】
出口バリアが閉止された構成にある時、これは、出口表面が接続されていない構成にあることを暗示し、第二の出口弁部材は、出口バリアシール253(図2~4に破線の長方形として示される)を提供するように第一の出口弁部材と協働するように適合される。さらに、出口バリアシールは、チャネル出口を通した第一のチャネルの中への汚染の入り込みを低減するように適合される。
【0217】
出口バリアが流れ構成にある時、これは出口表面が接続された構成にあることを暗示し、第二の出口弁部材は第一の出口弁部材と協働するように適合されて、第一のチャネル247内の圧力が第一の閾値を上回ることに応答して、第一のチャネル247内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口249の外へ流すことを許容するようにする。
【0218】
出口表面の適合に加えて、流れ連通ユニットはまた、(i)接続されていない構成および(ii)接続された構成にあるようにも適合される。
【0219】
流れ連通ユニットを流れ誘導装置との接続から外すことに応答して、流れ連通ユニットの接続されていない構成を提供することができ、それによって出口表面は接続されていない構成にあり、また出口バリアは閉止された構成にあることになる。通信ユニットが接続されていない構成にある時、出口表面は、内部容積への汚染の入り込みを低減し、また出口バリアシールは、特にチャネル出口、さらに第一のチャネルおよび貯蔵部の中への汚染を低減する。
【0220】
流れ連通ユニットを流れ誘導装置230と接続することに応答して、流れ連通ユニットの接続された構成を提供することができ、それによって出口表面は接続された構成にあり、また出口バリアは流れ構成にあることになる。この構成では、出口シール部材246は、流れ誘導装置に接触して、第一の流れチャネルのチャネル出口249の下流にチャネルシール260を提供することができるように配置される。これによって、流れ連通ユニットは、チャネル出口249と流れ誘導装置との間の流れ連通を許容するように適合され、またチャネル出口249は、流れ連通ユニットの出口表面242に配置される。出口シール部材は出口表面の一部分を提供するため、またこの部分は出口表面上に配置されたチャネル出口の下流に配置されるため、流れ連通ユニットは、流れ連通ユニットの内部容積に入ることなく、流れ誘導装置と接続されるように適合される。薬剤送達装置の内部容積に入る流れ誘導装置の例は、薬剤貯蔵部の出口を覆う膜を貫通するように適合された近位穿刺針を有する従来のペンニードルである。
【0221】
流れ連通を接続された構成へと変化させることによって、組み合わされた流れチャネル267を、薬剤送達装置と流れ連通して配置されたチャネル入口に応答し、かつ流れ誘導装置へと接続された流れ連通ユニット240に応答して、チャネル出口の下流に配置されたチャネルシールを有して、薬剤送達装置210と、第一の流れチャネル247と、流れ誘導装置230との間に、提供することができる。
【0222】
これにより、流れ連通ユニット240は、複数用量薬剤送達装置の閉鎖の破壊または除去なしに、複数回使用する薬剤送達装置の長期使用を可能にするように適合され、またそれによって、長期使用中に流れ連通ユニットは複数回使用する薬剤送達装置の微生物の汚染の入り込みを阻害するように適合される。
【0223】
流れ誘導装置
流れ連通ユニットからの薬剤を誘導するための流れ誘導装置230は、流れ誘導装置230を流れ連通ユニット240へと接続するように適合された第一のコネクター236と、流れ連通ユニット240の出口表面242に接合しかつ接触するための入口表面231と、を備える。入口表面231は、流れ誘導装置230の外表面を提供する。
【0224】
流れ誘導装置は、入口表面231の一部分を提供し、かつ流れ連通ユニット240の出口シール部分246に接触するように適合される入口シール部分232をさらに備える。入口シール部分は、流れ誘導装置と流れ連通ユニットとの間の境界面内に流体密封シールを提供するように適合される。
【0225】
流れ誘導装置は、流体を誘導するための、入口表面231に位置するチャネル入口238と、チャネル出口239とを有する第二のチャネル237をさらに備える。
【0226】
流れ誘導装置は、ハブおよび針カニューレを備えるペンニードルの形態であってもよく、またはハブおよびカテーテルを備える輸液セットの形態であってもよい。
【0227】
薬剤送達システム
薬剤送達システムは、接続された構成で組み立てられるように適合され、流れ連通ユニットは接続された構成にあり、かつ流れ誘導装置230に接続される。出口シール部分246および入口シール部分232は、これによって、流体密封チャネルシール260を流れ連通ユニットと流れ誘導装置との間の境界面に提供するために接触される。
【0228】
第一のチャネル247のチャネル入口248は、貯蔵部出口212と流体連通して配置され、第一のチャネル247のチャネル出口249は、第二のチャネル237のチャネル入口238と流体連通して配置され、それによって組み合わされた流れチャネル267が貯蔵部と、第一のチャネルと、第二のチャネルとの間に提供される。
【0229】
チャネルシール260は、組み合わされた流れチャネルを囲み、かつ組み合わされた流れチャネルの一部分を提供し、組み合わされた流れチャネルは、良好に決定された容積を画定し、それによって良好に決定された量の薬剤を組み合わされた流れチャネルを通し、対象者へと送達することができる。組み合わされた流れチャネルは、組み合わされた流れチャネル内を流れる薬剤と直接接触するように適合される内表面を備え、チャネルシールもまた、組み合わされた流れチャネル内を流れる薬剤と直接接触するように適合される。
【0230】
流れ連通ユニットが接続された構成にある時、流れ誘導装置から貯蔵部に向かう逆流を制限するために、また第二のチャネル内の圧力が第一のチャネル内の圧力より高いことに応答して、システムは、組み合わされた流れチャネルに沿って位置する単方向弁270をさらに備えてもよい。単方向弁は、貯蔵部213が加圧状態にあることに応答して貯蔵部から流れ誘導装置への流れを許容し、それによって圧力が貯蔵部から第一のチャネルへと伝播し、第二のチャネルへと伝播するように適合される。別の方法として、圧力機構を制御することによって、逆流(reverse flow)または逆流(back flow)を防止することができる。貯蔵部は、(i)圧力機構が液剤を加圧する加圧状態、および(ii)非加圧状態とすることができる。非加圧状態は、圧力機構が液剤を加圧せず、かつ薬剤の圧力が、貯蔵部の外側の圧力、すなわち大気圧または周囲の圧力と同じである状態を定義する。両方の状態で、貯蔵部内の圧力は周囲の圧力と同じであるか、またはそれを上回るため、圧力機構は貯蔵部の中への逆流を防止する。したがって、逆流を防止するために、注射装置は、上述のように加圧状態および非加圧状態で動作することができる。
【0231】
システムは、シェルをさらに備えてもよく、シェルは、(i)流れ連通モジュールの外表面の一部分を覆い、(ii)薬剤送達装置と接触して流れ連通モジュールを保持するように適合される。シェルは、キャップ、アダプター上部、またはコード上部の形態であってもよい。
【0232】
図5~12の実施形態
図5~12の実施形態は、長期使用のために適合された複数回使用する薬剤送達装置210から流れ誘導装置230への流れ連通を確立するための流れ連通ユニット540、640、740、840、940、1040、1140、1240を示す。薬剤送達装置210は、液体製剤の複数用量を有する貯蔵部を備える。製剤は、長期使用中に、微生物の貯蔵部の中への偶発的な導入に伴い、または試験目的のための微生物の導入に伴い微生物増殖を許容することになる。貯蔵部は液体製剤を加圧するように適合され、流れ誘導装置230は対象者の皮下組織へと薬剤を誘導するように適合される。
【0233】
流れ連通ユニットは、薬剤送達装置210を接合するための入口表面241および出口表面242を備える。出口表面は、接続された構成、および接続されていない構成にあるように構成される。接続された構成では、出口表面は、流れ連通ユニットおよび流れ誘導装置が接続されることを許容する。出口表面は、流れ誘導装置230を接合するように適合され、これによって、二つの表面の嵌合に物理的な妨害がないことを確実にする。接続されていない構成では、出口表面は流れ連通ユニットおよび流れ誘導装置を非接続にすることを許容する。出口表面は、流れ連通ユニットの内部空間245の中への汚染の入り込みを低減するように適合され、これによって、流れ連通ユニットが、別個に、または薬剤送達装置と接続/統合された状態のいずれでも、出口表面を通した汚染の入り込みを許容することなく、流れ連通ユニットを安全に保存することができることを確実にする。
【0234】
流れ連通ユニットはまた、入口表面と出口表面との間に延びる中間表面243、244も備える。入口表面、出口表面、および中間表面は、外表面を画定し、かつ、流れ連通ユニットの内部空間245を閉じ込める。外表面の形状は、どちらの構成でも、出口表面が構成される二つの異なる構成に応じて異なってもよく、両方の構成では、出口表面は外表面の一部分を提供する。
【0235】
流れ連通ユニットはさらに、出口表面が接続された構成である時に、出口表面242の一部分を提供する出口シール部材546、646、746、846、946、1046、1146、1246をさらに備える。出口シール部材546、646、746、846、946、1046、1146、1246は、流体密封チャネルシール560、660、760、860、960、1060、1160、1260を確立するために流れ誘導装置に接触するように適合される。したがって、シール部材は外表面上に提供される必要がある。そうでない場合は、別の表面に接触することはできないことになる。出口シール部材は、流れ誘導装置との流体密封の接触を提供するように適合される。
【0236】
流れ連通ユニットは、薬剤送達装置と流れ連通を提供するように適合されたチャネル入口348、448、548、648、748、948、1048、1148、1248と、流れ誘導装置との流れ連通を提供するように適合されたチャネル出口549、649、749、849、949、1049、1149、1249を含む第一の流れチャネル247をさらに備える。
【0237】
流れ連通ユニットは、第一の出口弁部材554、654、754、854、954、1054、1154、1254、および出口バリア550、660、760、850、950、1050、1150、1250をさらに備える。出口バリアは、第一の出口弁部材554、654、754、854、954、1054、1154、1254と協働するように適合された第二の出口弁部材555、655、755、855、955、1055、1155、1255を備える。出口バリア550、650、750、850、950、1050、1150、1250はまた、出口表面242の一部分も提供する。出口バリアは、出口表面が接続されている構成にある時および接続されていない構成にある時の両方の状況で、流れ連通ユニットの外表面の一部分を提供する。
【0238】
出口バリアは、(i)閉止された構成、および(ii)流れ構成にあることに対して構成される。閉止された構成を図5D、6C、7C、8C、9C、10C、11D、および12Eに示し、流れ構成を図5E、6D、7D、8D、9D、10D、11E、および12Fに示す。
【0239】
閉止された構成では、流れ連通ユニットが操作されていない時、例えば、接続中に流れ誘導装置によって流れ構成へと操作されていない出口バリアの通常の構成である出口バリアは閉止される。出口バリアが閉止された構成にある時、出口表面は接続されていない構成にあり、第二の出口弁部材555、655、755、855、955、1055、1155、1255は、第一の出口バリア部材554、654、754、854、954、1054、1154、1254と協働して出口バリアシール253、553、653、753、853、953、1053、1153、1253を提供するように適合される。閉止された構成では、出口バリアシールは、チャネル出口を通した第一のチャネルの中への汚染の入り込みを低減するように適合される。
【0240】
流れ構成では、出口表面は接続された構成内にある。第二の出口弁部材555、655、755、855、955、1055、1155、1255は、第一の出口弁部材554、654、754、854、954、1054、1154、1254と協働して、第一のチャネル247内に封じ込められた薬剤が、第一の閾値を上回る第一のチャネル247内の圧力に応答して、チャネル入口から下流に、かつチャネル出口249、549、749、849、949、1049、1149、1249の外へ流すことを許容するように適合される。
【0241】
流れ連通ユニットは、接続されていない構成および接続された構成にあることに対してさらに適合される。閉止された構成を図5D、6C、7C、8C、9C、10C、11D、および12Eに示し、また流れ構成を図5E、6D、7D、8D、9D、10D、11E、および12Fに示す。
【0242】
流れ連通ユニットの流れ誘導装置からの接続を外すことに応答して、接続されていない構成を得ることができる。流れ連通ユニットはまた、流れ誘導装置を流れ連通ユニットに接続する前の、接続されていない構成でも構成される。接続されていない構成にある流れ連通ユニットについては、出口表面は接続されていない構成にあり、出口バリアは閉止された構成にある。
【0243】
接続された構成は、流れ連通ユニットを流れ誘導装置230に接続することに応答して、または単にユニットが流れ誘導装置に接続される時に、得ることができる。この構成では、出口表面は接続された構成にあり、また出口バリアは流れ構成にあり、出口シール部材は、流れ誘導装置に接触してチャネルシールを第一の流れチャネルのチャネル出口549、649、749、849、949、1049、1149の下流に提供するように配置される。これによって、接続された構成にある流れ連通ユニットは、チャネル出口549、649、746、849、949、1049、1149、1249および流れ誘導装置との間の流れ連通を許容するように適合され、チャネル出口549、649、749、849、949、1049、1149、1249は流れ連通ユニットの出口表面242に配置される。
【0244】
流れ連通ユニットは、流れ誘導装置へと接続された薬剤送達装置および流れ連通ユニット540、640、740、840、940、1040、1140、1240と流れ連通して配置されたチャネル入口に応答して、チャネル出口の下流に配置されたチャネルシールを有して、薬剤送達装置210と、第一の流れチャネル247と、流れ誘導装置230との間に、組み合わされた流れチャネル267を提供するように適合される。
【0245】
これにより、流れ連通ユニット540、640、740、840、940、1040、1140、1240は、流れ連通ユニットまたは複数用量薬剤送達装置の閉鎖を破壊もしくは除去することなく、複数回使用する薬剤送達装置の長期使用を可能にするように適合される。このようにして、流れ連通ユニットは、長期使用中に複数回使用する薬剤送達装置の微生物の汚染の入り込みを阻害するように適合される。
【0246】
チャネル出口
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリア550、650、750、850、950は、チャネル出口549、649、749、849、949を提供する。
【0247】
出口シール部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリア550、650、850、950は、出口シール部材546、646、846、946を提供する。
【0248】
単方向弁
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、第一のチャネル247に沿って配置された単方向弁270をさらに備える。弁は、流れを下流に案内し、かつ薬剤送達装置に向かう上流への流れを阻害するように適合される。これにより強制的な単方向流は、チャネル出口を通した第一のチャネルの中への汚染の低減に寄与する。
【0249】
図3、4、11、および12を参照する実施形態-近位穿刺針
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは延びた構成にある入口表面から延びる近位穿刺針391、491、1191、1291をさらに備え、近位針はチャネル入口249を提供する近位開放端を備える。
【0250】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、流れ連通ユニットを流れ誘導装置と接続することに応答して、近位穿刺針を後退した構成から延びた構成へと変化するように適合された近位穿刺針アクチュエータ492をさらに備える。
【0251】
図5、6、7、8、および9を参照する実施形態-近位弁部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、入口から出口へ向かう流れを許容し、逆流を防止するように適合された、近位弁部材598、698、798、898、998をさらに備える。
【0252】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位弁部材598、698、798、898、998は、薬剤送達装置を接合するための入口表面241の一部分を提供する。
【0253】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位弁部材598、698、798、898、998は、入口表面241と出口表面242との間に延びる中間表面243、244の一部分を提供する。
【0254】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、中間表面243、244の一部分は軟質であり、また薬剤送達装置210に対してシールする装置シール表面598.1、698.1、798.1、898.1、998.1を提供する。
【0255】
図5、6、7、8を参照する実施形態-近位弁部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位弁部材は、チャネル入口548、648、748、848を提供する。
【0256】
図5を参照する実施形態-近位支持部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、近位端597.9および近位弁部材598を支持するために適合された近位部分597.10を備える、近位支持部材597をさらに備える。
【0257】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材597は剛直であり、また近位支持部材597の近位部分は、近位弁座シール表面597.2を提供するように適合された近位弁座597.1を画定する表面部分を備える。近位弁部材598は、近位弁シール表面598.2を提供するように適合された表面部分を備え、また近位流体密封シール597.3が、近位弁シール表面598.2と近位弁座シール表面597.2との間に提供される。
【0258】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材597は剛直であり、かつ第一のチャネル247の近位部分を提供する。
【0259】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材によって提供された第一のチャネル247の近位部分は、近位支持部材597の近位端597.9から延びる。入口から延びることはないだろうか。
【0260】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位弁部材598は、薬剤送達装置210を接合するための入口表面241の一部分を提供する表面部分を備える。近位弁部材598は可撓性であり、また入口表面241への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0261】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット540は、常時閉止された構成を備え、近位弁部材は通常の構成にあり、これによって近位流体密封シール597.3を提供する。
【0262】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材597は、近位弁部材の収容部分598.3を収容するように適合された拡大チャネル部分597.4を備え、これは近位弁シール表面598.2を備える。流れ連通ユニット540は、開放した構成を備え、拡大チャネル部分597.4は、強制された構成にある近位弁部材の収容部分を収容する。この構成では、近位流体密封シール597.3は提供されず、弁を通して流れを案内することができる。
【0263】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材597、697は、薬剤送達装置210によって支持されるように適合された支持部分597.5、697.5をさらに備え、これによって薬剤送達装置210に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する。
【0264】
図5および8を参照する実施形態
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材593、893は、遠位端と、出口バリア550、850を支持するように適合された遠位部分と、を備え、遠位支持部材は、出口バリアシール553、853の密封度の調節において出口バリアと協働するように適合された、バリア動作部材593.2、893.2をさらに備える。
【0265】
これは、出口シール部材546、846を提供するアクチュエータ部分550.2、850.2を備える出口バリア550、850によって得ることができる。アクチュエータ部分は、バリア動作部材593.2、893.2に対して第一の位置と第二の位置との間に移動可能に配置され、また接続されていない構成および接続された構成で構成されるように適合される。
【0266】
接続されていない構成では、出口バリアは、閉止された構成にあり、出口バリアの閉止された構成は、バリア動作部材593.2、893.2に対して第一の位置にあるアクチュエータ部分550.2、850.2をさらに備え、それによって第二の出口弁部材555、855は、第一の出口弁部材554、854と協働して、第二の閾値を上回る第一のチャネル247内の圧力に応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口549、849の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアシール553、853を提供するように適合される。第二の閾値は、接続されていない構成にある出口バリアシール553、853の密封度を画定し、またこれは第一の閾値より大きい。
【0267】
接続された構成では、出口バリアは、流れ構成にあり、出口バリアの流れ構成は、バリア動作部材593.2、893.2に対して第二の位置にあるアクチュエータ部分550.2、850.2をさらに備え、それによって第二の出口弁部材555、855は、第一の出口弁部材554、854と協働して、第一の閾値を上回る第一のチャネル247内の圧力に応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口549、849の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアシール553、853を提供するように適合され、第一の閾値は、接続された構成にある出口バリアシールの密封度を画定する。
【0268】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、アクチュエータ部分は、流れ誘導装置によって接続に伴い第一の位置から第二の位置へと操作されるように適合される。
【0269】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、(i)接続されていない構成であって、バリアシール553、853が第二の閾値によって画定される、構成、および
(ii)接続された構成であって、バリアシール553、853が第一の閾値によって画定される、構成、にあるようにさらに適合される。
【0270】
図5を参照する実施形態-中間弁部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、中間弁部材594をさらに備える。
【0271】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材597は、遠位端597.11および中間弁部材594を支持するように適合された遠位部分597.12を備える。
【0272】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材597は剛直であり、また近位支持部材597の遠位部分597.12は、中間弁座シール表面597.7を提供するように適合された中間弁座597.6を画定する表面部分を備える。中間弁部材594は、中間弁シール表面594.1を提供するように適合された表面部分を備える。これにより、中間流体密封シール597.8を、中間弁シール表面594.1と中間弁座シール表面597.7との間に提供することができる。
【0273】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材によって提供される第一のチャネル247の近位部分は、近位端597.9から遠位端597.11へと延びる。入口から延びることはないだろうか。
【0274】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、中間弁部材594は、近位支持部材597を接合するための近位表面部分を備え、また中間弁部材594は可撓性であり、かつこれは近位表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0275】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット540の常時閉止された構成は、中間弁部材が通常の構成にあることを備え、かつ中間流体密封シール597.8を提供する。
【0276】
図5を参照する実施形態-遠位支持部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、遠位支持部材593をさらに備える。
【0277】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材593は剛直であり、かつ第一のチャネル247の遠位部分を提供する。
【0278】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材593は、中間弁部材594の可撓性部分594.2の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分593.1を備え、中間弁部材594の可撓性部分594.2は、中間弁シール表面594.1を備える。流れ連通ユニット540の開放した構成は、強制された構成にある中間弁部材の可撓性部分の一部分を受容する拡大チャネル部分593.1をさらに備え、中間流体密封シール597.3は提供されていない。
【0279】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材593は、近位支持部材によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、これによって流れ連通ユニットに安定性を提供する。
【0280】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材593および近位支持部材597は、中間弁部材594の一部分をクランプするように適合される。これにより、クランプされた部分は固定され、クランプされていない部分は通常の構成と強制された構成との間で移動するように適合される。
【0281】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材593は、薬剤送達装置210によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、これによって薬剤送達装置210に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する。
【0282】
図5を参照する実施形態-出口バリア
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材593は、遠位端および出口バリア550を支持するように適合された遠位部分を備える。
【0283】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材593は剛直であり、また遠位支持部材593の遠位部分は、弁座シール表面を提供するように適合された第一の出口弁部材554を画定する表面部分を備え、出口バリア550は、弁シール表面を提供するように適合された第二の出口弁部材555を画定する表面部分を備え、出口バリアシール553を弁シール表面と弁座シール表面との間に提供することができる。
【0284】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリア550は、遠位支持部材593を接合するための近位表面部分を備え、また出口バリア550は可撓性であり、第一の閾値を上回る第一のチャネル247内の圧力および近位表面部分上の圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0285】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット540の常時閉止された構成は、出口バリアが通常の構成にあることをさらに備え、また出口バリアシール553を提供する。
【0286】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ誘導装置230は、出口バリア550の可撓性部分550.1の一部分を受容するように適合された拡大チャネル入口238を備え、出口バリア550の可撓性部分550.1は、弁シール表面を備える。流れ連通ユニットの開放した構成は、強制された構成にある出口バリアの可撓性部分550.1の一部分を受容する拡大チャネル入口238をさらに備え、出口バリアシール553は提供されていない。
【0287】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリア550は、出口シール部材546を提供する。
【0288】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材593は、遠位端および出口バリア550を支持するように適合された遠位部分を備え、
- 遠位支持部材が、支持される出口バリアを遠位支持部材から分離するように適合された離隔部材593.2をさらに備え、それによって空間が遠位支持部材と出口バリアとの間に提供され、
- 出口バリア550が、出口シール部材546を提供するアクチュエータ部分550.2を備え、かつ離隔部材593.2に対して第一の位置と第二の位置との間に移動可能に配置され、また、
(i)接続されていない構成であって、出口バリアは、閉止された構成にあり、出口バリアの閉止された構成は、離隔部材593.2に対して第一の位置にあるアクチュエータ部分550.2をさらに備え、それによって第二の出口弁部材555は、第一の出口弁部材554と協働して、第二の閾値を上回る第一のチャネル247内の圧力に応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口549の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアシール553を提供するように適合され、第二の閾値が出口バリアシール553の密封度を画定し、また第二の閾値が第一の閾値より大きい、構成、
(ii)接続された構成であって、出口バリアは、流れ構成にあり、出口バリアの流れ構成は、離隔部材593.2に対して第二の位置にあるアクチュエータ部分550.2をさらに備え、それによって第二の出口弁部材555は、第一の出口弁部材554と協働して、第一の閾値を上回る第一のチャネル247内の圧力に応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口549の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアシール553を提供するように適合され、第一の閾値が出口バリアシールの密封度を画定する、構成にあるように、構成されるように適合される。
【0289】
これにより、出口シール部材546もまた提供するアクチュエータ部分は、接続に伴い流れ誘導装置によって第一の位置から第二の位置へと操作されるように適合される。
【0290】
これにより、流れ連通ユニットが提供され、流れ連通ユニットは、
(i)接続されていない構成であって、バリアシール553の密封度が、第二の閾値によって画定される、構成、および、
(ii)接続された構成であって、バリアシール553の密封度が第一の閾値によって画定される、構成、にあるようにさらに適合される。
【0291】
これにより、チャネルシールが出口の下流に配置されルので、また出口が装置の外表面上に位置するため、それ自体の中では微生物増殖を防止しない薬剤を含む複数回投与式注射装置の長期使用を可能にする流れ連通ユニットが得られる。言い換えれば、流れ連通ユニットは、潜在的に汚染された流れ誘導装置(例えば、ペンニードル)の一部分が薬剤送達装置の外表面に入り、これと交わる時に起こる問題を排除する。これが発生した場合、薬剤送達装置の内部が汚染されるリスクがある。さらに、流れ誘導装置の部分が外表面を貫通する時、貫通誘導する装置と外表面との間(例えば、隔壁)にチャネルシールが生成され、流れ誘導装置が薬剤送達装置から取り外される時に薬剤送達装置内に真空が生成され、結果として体液が薬剤送達装置の中へと引き出される場合がある。この効果はまた、薬剤送達装置の外表面上にチャネルシールが作成された時、すなわち、流れ誘導装置のいずれの部分も外表面と交わらない場合に、排除または最小化される。
【0292】
図6を参照する実施形態-支持部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、近位端697.9および近位弁部材698を支持するために適合された近位部分697.10を備える支持部材697をさらに備える。
【0293】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、支持部材697は剛直であり、また近位弁部材698は、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材を備える内蔵型弁698である。近位弁部材は、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材をさらに備える。二つの弁部材は、第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に近位流体密封シール698.2を提供するように適合される。
【0294】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、支持部材697は剛直であり、また支持部材697の近位部分は、内蔵型弁698の収容部分698.3を収容するように適合された近位弁ハウジング697.1を備える。
【0295】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、支持部材697は、第一のチャネル247の一部分を提供する。
【0296】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、支持部材697によって提供された第一のチャネル247の一部分は、支持部材697の近位端697.9から延びる。
【0297】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、内蔵型弁698は、薬剤送達装置210を接合するための入口表面241の一部分を提供する表面部分を備え、また内蔵型弁698は可撓性であり、かつ入口表面241への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0298】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット640は、常時閉止された構成を備え、内蔵型弁は通常の構成にあり、これによって近位流体密封シール698.2を提供する。
【0299】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、内蔵型弁は強制された構成にあり、また近位流体密封シール698.2は提供されていない。
【0300】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位弁ハウジング697.1は、収容部分698.3を収容するように適合された拡大チャネル部分を備え、内蔵型弁の収容部分は、第一の近位弁シール表面および第二の近位弁シール表面を備え、内蔵型弁が通常の構成から強制された構成へと変化すると収容部分は、半径方向に拡張し、かつ近位弁ハウジングは半径方向の拡張に対する停止部を提供するように適合され、これによって最大拡張を画定する。
【0301】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、支持部材697は、薬剤送達装置210によって支持されるように適合された支持部分697.5をさらに備え、これによって薬剤送達装置210に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する。
【0302】
図6を参照する実施形態-出口バリア
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、支持部材697は、遠位端697.11および出口バリア650を支持するように適合された遠位部分697.12を備える。
【0303】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位部分697.12は、弁座シール表面を提供するように適合された第一の出口弁部材654を画定する表面部分を備え、出口バリア650は、弁シール表面を提供するように適合された第二の出口弁部材655を画定する表面部分を備え、出口バリアシール653を弁シール表面と弁座シール表面との間に提供することができる。
【0304】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリア650は、遠位部分697.12を接合するための近位表面部分を備え、また出口バリア650は可撓性であり、かつ近位表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0305】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット640の常時閉止された構成は、出口バリアが通常の構成にあることをさらに備え、また出口バリアシール653を提供する。
【0306】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ誘導装置230は、出口バリア650の可撓性部分650.1の一部分を収容するように適合された拡大チャネル入口238を備え、出口バリア650の可撓性部分650.1は、弁シール表面を備え、流れ連通ユニットの開放した構成は、強制された構成にある出口バリアの可撓性部分650.1の一部分を収容する拡大チャネル入口238をさらに備え、出口バリアシール653は提供されていない。
【0307】
図7を参照する実施形態-近位支持部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、近位端797.9および近位弁部材798を支持するように適合された近位部分797.10を備える近位支持部材797をさらに備える。
【0308】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材797は剛直であり、また近位弁部材798は、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材を備える内蔵型弁798である。近位弁部材798は、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材をさらに備え、近位流体密封シール798.2は第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる。
【0309】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材797は剛直であり、また近位弁部材は、近位支持部材797の近位部分797.1を囲んで、かつ固定的に係合するように適合されたスカート部分を備える。
【0310】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、内蔵型弁798は、薬剤送達装置210を接合するための入口表面241の一部分を提供する表面部分を備え、また内蔵型弁798は可撓性であり、かつ入口表面241への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0311】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット740は、常時閉止された構成を備え、内蔵型弁は通常の構成にあり、これによって近位流体密封シール798.2を提供する。
【0312】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット740は、開放した構成を備え、内蔵型弁は強制された構成にあり、近位流体密封シール798.2は提供されていない。
【0313】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材797の近位部分797.1は、内蔵型弁798の可撓性部分798.3の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分を備え、可撓性部分は、第一の近位弁シール表面および第二の近位弁シール表面の一部分を備え、可撓性部分は、内蔵型弁が正常な構成から強制された構成へと変化するのに応答して、拡大チャネル部分の中へと軸方向に撓み、近位部分797.1は、軸方向の撓みに対して停止部を提供するように適合され、これによって最大撓みを画定する。
【0314】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材797は、薬剤送達装置210によって支持されるように適合された支持部分797.5をさらに備え、これによって薬剤送達装置210に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する。
【0315】
図7を参照する実施形態-近位支持部材-遠位部分出口バリア
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材797は、遠位端797.11および出口バリア750を支持するように適合された遠位部分797.12を備える。
【0316】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材797は剛直であり、また近位支持部材797の遠位部分797.12は、弁座シール表面を提供するように適合された第一の出口弁部材754を画定する表面部分を備え、出口バリア750は、弁シール表面を提供するように適合された第二の出口弁部材755を画定する表面部分を備え、出口バリアシール753を弁シール表面と弁座シール表面との間に提供することができる。
【0317】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリア750は、近位支持部材797の遠位部分797.12を接合するための内表面部分を備え、また出口バリア750は可撓性であり、かつ内表面部分への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0318】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット740の常時閉止された構成は、出口バリアが通常の構成にあることをさらに備え、また出口バリアシール753を提供する。
【0319】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材797は、第一のチャネル247の近位部分を提供する。
【0320】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材797によって提供される第一のチャネル247の近位部分は、近位端797.9から中間位置797.13へと延びる。
【0321】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、第一のチャネル247の遠位部分は、遠位部分797.12と出口バリア750との間の空間に提供され、第一のチャネルの遠位部分は、中間位置797.13から出口749へと延びる。
【0322】
図7を参照する実施形態-中間弁部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリア750は、中間弁部材750.2を提供する。
【0323】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材797の遠位部分797.12は、中間弁部材750.2を支持するように適合される。
【0324】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材797の遠位部分797.12は、中間弁座シール面を提供するように適合された中間弁座750.3を画定する表面部分を備え、中間弁部材750.2は、中間弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備え、かつ中間流体密封シールを中間弁シール表面と中間弁座シール表面との間に提供することができる。
【0325】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、中間弁部材750.2は、近位支持部材797を接合するための内表面部分を備え、また中間弁部材750.2は、可撓性であり、かつ内表面部分への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0326】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット740の常時閉止された構成は、中間弁部材が通常の構成にあることをさらに備え、かつ中間流体密封シールを提供する。
【0327】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、中間弁部材は、第一のチャネル247の遠位部分内に配置される。
【0328】
図7を参照する実施形態-遠位支持部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、遠位支持部材793をさらに備える。
【0329】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材793は、出口バリア750の収容部分を収容するように適合された管状部分793.1を備え、収容部分は、出口バリア750が通常の構成から強制された構成へと変化すると半径方向に拡張し、また管状部分793.1は、半径方向の拡張に対する停止部を提供するように適合され、これによって最大拡張を画定する。
【0330】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリア750の収容部分は、第二の出口弁部材755をさらに備え、流れ連通ユニット740の開放した構成は、強制された構成にある出口バリアをさらに備え、また出口バリアシール753は提供されていない。
【0331】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリア750の収容部分は、中間弁部材750.2を備え、流れ連通ユニット740の開放した構成は、強制された構成にある出口バリアをさらに備え、中間流体密封シールは提供されていない。
【0332】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材793は、近位支持部材によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、これによって流れ連通ユニットに安定性を提供する。
【0333】
図7を参照する実施形態-遠位シール部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、出口シール部材746を提供する遠位シール部材794をさらに備える。
【0334】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材793は、遠位シール部材794を支持するように適合される。
【0335】
図8を参照する実施形態-近位弁部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位弁部材は、薬剤送達装置210によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、これによって薬剤送達装置210に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する。
【0336】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位弁部材は、内表面上に保持部材を有するアダプター上部290へと収まるように適合され、近位弁部材は平面状の遠位表面を備え、また陥凹は、近位弁部材がアダプター上部290の中へと挿入された時、保持部材を受容するように適合され、それによって別の平面との密接な接触が許容されるように、遠位表面は平面状のままである。
【0337】
図8を参照する実施形態-近位支持部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、近位端897.9および近位弁部材898を支持するために適合された近位部分897.10を備える近位支持部材897をさらに備える。
【0338】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材897は剛直であり、また近位弁部材898は、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材とを備え、近位流体密封シール898.2を第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁898である。
【0339】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材897は、剛直で平面状の近位表面を有し、また内蔵型弁は実質的に平面状の遠位表面を備え、かつ近位支持部材は圧縮力を内蔵型弁898に伝達するように適合され、また内蔵型弁は圧縮力を薬剤送達装置に伝達するように適合される。
【0340】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材897は剛直であり、また近位支持部材は内表面上に保持部材を有するアダプター上部290に収まるように適合され、近位支持部材は保持部材によって支持されるように適合された平面状の近位表面を備え、それによって近位支持部材897および内蔵型弁898がアダプター上部290の中へと挿入された時に、近位表面を内蔵型弁898の遠位平面と密接な接触にあるように保持することができる。
【0341】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材897は剛直であり、第一のチャネル247の近位部分を提供する。
【0342】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材897によって提供された第一のチャネル247の近位部分は、近位支持部材897の近位端897.9から延びる。
【0343】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、内蔵型弁898は、薬剤送達装置210を接合するための入口表面241の一部分を提供する表面部分を備え、また内蔵型弁898は可撓性であり、かつ入口表面241への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0344】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット840は、常時閉止された構成を備え、内蔵型弁は通常の構成にあり、これによって近位流体密封シール898.2を提供する。
【0345】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット840は、開放した構成を備え、内蔵型弁は強制された構成にあり、近位流体密封シール898.2は提供されていない。
【0346】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材897の近位部分897.1は、内蔵型弁898の可撓性部分898.3の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分を備え、可撓性部分は、第一の近位弁シール表面および第二の近位弁シール表面の一部分を備え、可撓性部分の一部分は、内蔵型弁が正常な構成から強制された構成へと変化するのに応答して、拡大チャネル部分の中へと軸方向に撓み、近位部分797.1は、軸方向の撓みに対して停止部を提供するように適合され、これによって最大撓みを画定する。
【0347】
図8を参照する実施形態-中間弁部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、中間弁部材894をさらに備える。
【0348】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材897は、遠位端897.11および中間弁部材894を支持するように適合された遠位部分897.12を備える。
【0349】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材897は剛直であり、また近位支持部材897の遠位部分897.12は、中間弁座シール表面を提供するように適合された中間弁座897.6を画定する表面部分を備え、中間弁部材894は、中間弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備え、中間流体密封シール897.8は、中間弁シール表面と中間弁座シール表面との間に提供することができる。
【0350】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、第一のチャネル247の近位部分は、近位端897.9から遠位端897.11へと延びる。
【0351】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、中間弁部材894は、近位支持部材897の遠位部分を接合するための近位表面部分を備え、また中間弁部材894は可撓性であり、かつこれは近位表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0352】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット840の常時閉止された構成は、中間弁部材が通常の構成にあることを備え、かつ中間流体密封シール897.8を提供する。
【0353】
図8を参照する実施形態-遠位支持部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、遠位支持部材893をさらに備える。
【0354】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材893は剛直であり、かつ第一のチャネル247の遠位部分を提供する。
【0355】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材893は、中間弁部材894の可撓性部分894.2の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分893.1を備え、中間弁部材894の可撓性部分894.2は、中間弁シール表面894.1を備え、流れ連通ユニット840の開放した構成は、強制された構成にある中間弁部材の可撓性部分の一部分を受容する拡大チャネル部分893.1をさらに備え、中間流体密封シール897.3は提供されていない。
【0356】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材897、中間弁部材894、および遠位支持部材893は、ユニットを提供し、中間弁部材の一部分は支持部材間にクランプされ、支持部材は超音波によって一緒に溶接される。
【0357】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、クランプされた部分は固定され、そしてクランプされていない部分は可撓性であり、かつ通常の構成と強制された構成との間で移動するように適合される。
【0358】
図8を参照する実施形態-出口バリア
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材893は、遠位端および出口バリア850を支持するように適合された遠位部分を備える。
【0359】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材893は剛直であり、また出口バリア850は、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材854と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材855とを備え、近位流体密封シール853を第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁850である。
【0360】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、内蔵型弁850は第一のチャネル247を覆うための近位表面部分を備え、また内蔵型弁850は可撓性であり、かつ第一のチャネル内の流体圧力に応答し、かつこれによって内蔵型弁の近位表面部分上で、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0361】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット840の常時閉止された構成は、内蔵型弁が通常の構成にあり、これによって近位流体密封シール853を提供することを含む。
【0362】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット840の開放した構成は、強制された構成にある内蔵型弁を備え、また近位流体密封シール853は提供されていない。
【0363】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材897の近位部分897.1は、内蔵型弁898の可撓性部分898.3の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分を備え、可撓性部分は、第一の近位弁シール表面および第二の近位弁シール表面の一部分を備え、可撓性部分の一部分は、内蔵型弁が正常な構成から強制された構成へと変化するのに応答して、拡大チャネル部分の中へと軸方向に撓み、近位部分897.1は、軸方向の撓みに対して停止部を提供するように適合され、これによって最大撓みを画定する。
【0364】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材893は、平面状の遠位表面を有し剛直であり、また内蔵型弁は実質的に平面状の近位表面を備え、また遠位支持部材は出口バリア850に圧縮力を伝達するように適合され、かつ出口バリアは圧縮力をアダプター上部290に伝達するように適合される。
【0365】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材897は剛直であり、また近位支持部材、中間弁部材、遠位支持部材、および出口バリアは、内表面上に保持部材を有するアダプター上部290へと収まるように適合され、また近位支持部材は保持部材によって支持されるように適合された平面状の近位表面を備え、またそれによってすべての部材がアダプター上部290の中へと挿入された時、近位表面を近位弁部材898の遠位平面と密接な接触にあるように保持することができる。
【0366】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材897、中間弁部材894、および遠位支持部材893は、ユニットを提供し、中間弁部材の一部分は、支持部材間にクランプされ、またユニットはユニットを圧縮された状態に保持するように適合されたユニット保持部材を有するアダプター上部290へと収まるように適合される。
【0367】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリアおよびユニットは、アダプター上部において圧縮された状態で保持されるように適合され、保持部材は圧縮力をユニットへと伝達することができ、またユニットは圧縮力をアダプター上部290の保持表面へと伝達することができる。
【0368】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリアおよびユニットは、アダプター上部において圧縮された状態に保持されるように適合され、近位弁部材は、圧縮された状態にあるアダプター上部へと収まるように適合され、アダプター上部は、内表面上に装置保持部材を備え、装置保持部材は、アダプター上部を薬剤保持装置へと接続するように適合され、近位弁部材は圧縮された状態にある薬剤送達装置によって支持される。
【0369】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ誘導装置230は、内蔵型弁850の可撓性部分850.1の一部分を受容するように適合された拡大チャネル入口238を備え、内蔵型弁850の可撓性部分850.1は、出口バリアシール853の一部分を備え、流れ連通ユニットの開放した構成は、強制された構成にある出口バリアの可撓性部分850.1の一部分を受容する拡大チャネル入口238をさらに備え、出口バリアシール853は提供されていない。
【0370】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリア850は、出口シール部材846を提供する。
【0371】
さらなる態様では、流れ誘導装置は、出口バリア上に提供された出口シール部材と協働するように適合されたシール部材を備える。
【0372】
さらなる態様では、出口バリアは、流れ誘導装置のシール部材によって伸ばされ、第一の出口シール部材および第二の出口シール部材は相互から引き離され(図8Dに矢印896で示される)、これによって流体密封出口シールの強度が減少する。
【0373】
さらなる態様では、閉止された構成にある出口バリアは、第二の閾値を上回る第一のチャネル内の圧力に応答して第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアをさらに備え、出口バリアは、閉止された構成においては伸ばされないため、第二の閾値は第一の閾値より大きい。
【0374】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材893は、遠位端および出口バリア850を支持するように適合された遠位部分を備え、
- 遠位支持部材は、支持される出口バリアを遠位支持部材から分離するように適合された離隔部材893.2をさらに備え、それによって空間が遠位支持部材と出口バリアとの間に提供され、
- 出口バリア850が、出口シール部材846を提供するアクチュエータ部分850.2を備え、かつ離隔部材893.2に対して第一の位置と第二の位置との間に移動可能に配置され、また、
(i)接続されていない構成であって、出口バリアは、閉止された構成にあり、出口バリアの閉止された構成は、離隔部材893.2に対して第一の位置にあるアクチュエータ部分850.2をさらに備え、それによって第二の出口弁部材855は、第一の出口弁部材854と協働して、第二の閾値を上回る第一のチャネル247内の圧力に応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口849の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアシール853を提供するように適合され、第二の閾値が出口バリアシール853の密封度を画定し、また第二の閾値が第一の閾値より大きい、構成、
(ii)接続された構成であって、出口バリアは、流れ構成にあり、出口バリアの流れ構成は、離隔部材893.2に対して第二の位置にあるアクチュエータ部分850.2をさらに備え、それによって第二の出口弁部材855は、第一の出口弁部材854と協働して、第一の閾値を上回る第一のチャネル247内の圧力に応答して、第一のチャネル内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口849の外へ流すことを許容するように適合された出口バリアシール853を提供するように適合され、第一の閾値が出口バリアシールの密封度を画定する、構成にあるように、構成されるように適合される。
【0375】
これにより、出口シール部材846もまた提供するアクチュエータ部分は、接続に伴い流れ誘導装置によって第一の位置から第二の位置へと操作されるように適合される。
【0376】
これにより、流れ連通ユニットが提供され、流れ連通ユニットは、
(i)接続されていない構成であって、バリアシール853の密封度が、第二の閾値によって画定される、構成、および、
(ii)接続された構成であって、バリアシール853の密封度が第一の閾値によって画定される、構成、にあるようにさらに適合される。
【0377】
図9を参照する実施形態-近位弁部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位弁部材998は、通常の構成にあるチャネル入口948を提供し、弁は閉止されている。
【0378】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位弁部材は、強制された構成にあるチャネル通路を提供し、弁は開放されている。
【0379】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位弁部材は、移動可能なチャネル部材を接合するための遠位表面部分を備え、近位弁部材998は、可撓性であり、また遠位表面部分上の移動可能なチャネル部材からの圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0380】
図9を参照する実施形態-近位支持部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、近位端997.9および近位弁部材998を支持するために適合された近位部分997.10を備える近位支持部材997をさらに備える。
【0381】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材997は剛直であり、近位弁部材998は、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材とを備え、近位流体密封シール998.2を第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁998である。
【0382】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材997は剛直であり、また内蔵型弁998は、近位支持部材997の近位部分997.1を囲んで、かつ/または近位部分997.1によって囲まれ、それによって内蔵型弁および近位支持部材は相互に固定的に係合するように適合されたスカート部分を備える。
【0383】
内蔵型弁998は、本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、薬剤送達装置210に接合するための入口表面241の一部分を提供する近位表面部分と、移動可能なチャネル部材を接合するための遠位表面部分とを備える。内蔵型弁998は、可撓性であり、かつ(i)内蔵型弁は、遠位表面部分上の移動可能なチャネル部材からの圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができ、また(ii)移動可能なチャネル部材は、入口表面241への流体圧力に応答して通常の構成にある内蔵型弁998を支持し、それによって流体密封シール998.2は密着したままである。
【0384】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット940は、常時閉止された構成を備え、内蔵型弁は通常の構成にあり、これによって近位流体密封シール998.2を提供する。
【0385】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット940は開放した構成を備え、内蔵型弁は強制された構成にあり、またチャネル入口948は移動可能なチャネル部材によって提供され、かつ近位流体密封シール998.2は提供されていない。
【0386】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材997の近位部分997.1は、内蔵型弁998の一部分を受容するように適合され、内蔵型弁の受容された部分はチャネル着座部分を画定し、チャネル着座部分は遠位位置において移動可能なチャネル部材の近位部分のために着座を提供するように適合され、また内蔵型弁は強制された構成にある。
【0387】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材997の近位部分997.1は、チャネル着座部分を画定する内蔵型弁998の一部分を受容するように適合され、チャネル着座部分は、近位位置において移動可能なチャネル部材の遠位部分に対して着座を提供するように適合され、移動可能なチャネル部材は内蔵型弁998の両側に延び、内蔵型弁998は、移動可能なチャネル部材の周りにシールを提供し、かつ内蔵型弁は強制された構成にある。
【0388】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材997は、薬剤送達装置210によって支持されるように適合された支持部分997.5をさらに備え、これによって薬剤送達装置210に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する。
【0389】
図9を参照する実施形態-近位支持部材-遠位部分
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材997は、遠位端997.11および出口バリア750を支持するように適合された遠位部分997.12を備える。
【0390】
図9を参照する実施形態-遠位支持部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、遠位支持部材993をさらに備える。
【0391】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、近位支持部材997は、遠位支持部材993を収容するように適合された管状部分を備え、遠位支持部材993は管状部分内に移動可能に配置され、遠位支持部材は、遠位位置と近位位置との間で移動するように適合される。
【0392】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材993は、近位端993.9および移動可能なチャネル部材を備える近位部分993.10を備える。
【0393】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材993は、遠位端993.11および出口バリア950を支持するように適合された遠位部分993.12を備える。
【0394】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材993は剛直であり、また遠位支持部材993の遠位部分993.12は、弁座シール表面を提供するように適合された第一の出口弁部材954を画定する表面部分を備え、出口バリア950は、弁シール表面を提供するように適合された第二の出口弁部材955を画定する表面部分を備え、出口バリアシール953を弁シール表面と弁座シール表面との間に提供することができる。
【0395】
134.出口バリア(950)が、遠位支持部材(993)の遠位部分(993.12)を接合するための内表面部分を備え、出口バリア(950)が、可撓性であり、また内表面部分への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、請求項129~133のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0396】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット940の常時閉止された構成は、出口バリアが通常の構成にあることをさらに備え、また出口バリアシール953を提供する。
【0397】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材993の近位部分993.10は、第一のチャネル247の近位部分を提供する。
【0398】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材993によって提供される第一のチャネル247の近位部分は、近位端993.9から中間位置993.13へと延びる。
【0399】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、第一のチャネル247の遠位部分は、遠位部分993.12と出口バリア950との間に提供され、また第一のチャネルの遠位部分は、中間位置997.13から出口949へと延びる。
【0400】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通は、遠位支持部材993を遠位位置に向かって付勢するように適合された付勢部材994を備える。
【0401】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、付勢部材994は、近位支持部材998の遠位表面と遠位支持部材993の近位表面との間に位置する。
【0402】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、付勢部材994は、圧縮ばねである。
【0403】
図9を参照する実施形態-中間弁部材
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口バリア950は、中間弁部材950.2を提供する。
【0404】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材993の遠位部分993.12は、中間弁部材950.2を支持するように適合される。
【0405】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、遠位支持部材993の遠位部分993.12は、中間弁座シール表面を提供するように適合された中間弁座993.14を画定する表面部分を備え、中間弁部材950.2は、中間弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備え、かつ中間流体密封シールを中間弁シール表面と中間弁座シール表面との間に提供することができる。
【0406】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、中間弁部材950.2は、遠位支持部材993を接合するための内表面部分を備え、また中間弁部材950.2は、可撓性であり、かつ内表面部分への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる。
【0407】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、流れ連通ユニット940の常時閉止された構成は、中間弁部材が通常の構成にあることをさらに備え、かつ中間流体密封シールを提供する。
【0408】
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、中間弁部材は、第一のチャネル(247)の遠位部分内に位置し、また追加的な安全性を提供する。
【0409】
図9を参照する実施形態-出口バリア
本開示による流れ連通ユニットの一部の実施形態では、出口シール部材946は、出口バリア950によって提供される。
【0410】
図10、11、12を参照する実施形態
本開示による流れ連通ユニット1040、1140、1240の一部の実施形態では、流れ連通ユニットは、入口表面241から出口表面242まで延びる中央部分1198、1298をさらに備え、中央部分は入口表面および出口表面の一部分を提供し、また中央部分は第一の流れチャネル247を備え、中央部分は入口と出口表面242との間の方向に延びる側表面をさらに備え、チャネル出口1049、1149および第一の出口弁部材1054、1154、1254は側表面において提供され、かつ第一の出口弁部材は、チャネル出口1049、1149、1249を囲む。
【0411】
出口バリア1050、1150、1250は中央部分を囲み、また第二の出口弁部材1055、1155、1255を提供し、また出口バリア1050、1150、1250は移動可能に配置され、かつ遠位位置と近位位置との間で移動することができる。
【0412】
出口バリア1050、1150、12050が近位位置に位置付けられた時、出口表面242は、接続された構成で配置することができ、また出口バリア1050、1150、1250が遠位位置に位置付する時、出口表面242は、接続されていない構成で配置することができる。
【0413】
中央部分に接続された円周部分1197、1297は、入口表面と出口表面との間に延びる中間表面243、244を提供し、円周部分は入口および出口表面の一部分を含む。
【0414】
入口表面、出口表面、および中間表面は、外表面を画定し、かつ接続された構成および接続されていない構成のいずれかにある出口表面242に対して、流れ連通ユニットの内部空間245を閉じ込め、出口バリアは近位または遠位に位置する。
【0415】
出口シール部材1046、1146、1246は中央部分の側表面に提供され、また出口シール部材はチャネル出口1049、1149、1249を囲み、それによって出口シール部材は接続された構成にある出口表面242の一部分を提供する。
【0416】
出口バリア1050、1150、1250は、出口表面242の一部分を提供し、出口バリアによって提供される出口表面は、出口表面が接続されていない構成にある時に中央部分および円周部分によって提供される出口部分と同一平面になり、それによって出口表面を清浄に保つことがより簡単になる。
【0417】
さらに、出口バリア1050、1150、1250は、出口表面242の一部分を提供し、出口バリアによって提供される出口表面は、出口表面が接続された構成にある時、中央部分および円周部分によって提供される出口表面部分に対して押下される。
【0418】
第二の出口弁部材1055、1155、1255は、第一の出口弁部材1054、1154と協働して、出口バリアシール1053、1153、1253を提供するように適合され、出口バリアは、
(i)閉止された構成であって、出口表面が接続されていない構成にあり、それによって出口バリアは遠位位置にあり、かつそれによって出口バリアシールは汚染の入り込みを低減するように適合される、閉止された構成、および
(ii)流れ構成であって、出口表面が接続された構成にあり、それによって出口バリアが近位位置にあり、それによって第一の閾値を上回る第一のチャネル247内の圧力に応答して、出口バリア1050、1150、1250が第一のチャネル247内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口1049、1149、1249の外へ流すことを許容するように適合される、流れ構成、にあるように適合される。
【0419】
流れ連通ユニットは、
(i)流れ誘導装置から流れ連通ユニットの接続を外すことに応答する、接続されていない構成であって、出口バリア1050、1150、1250が閉止された構成にあることが許容される、接続されていない構成、および
(ii)流れ連通ユニットを流れ誘導装置230に接続することに応答する接続された構成であって、出口バリアは、流れ構成にあることを許容し、出口シール部材1046、1146、1246は、チャネル出口1049、1149、1249と流れ誘導装置との間の流れ連通を許容するようにチャネルシール1060、1160、1260をチャネル出口1049の下流に提供するために流れ誘導装置に接触することができるように配置され、第一のチャネルに対するチャネル出口1049、1149、1249は、流れ連通ユニットの出口表面(242)に配置される、接続された構成、にあるようにさらに適合される。
【0420】
これにより、チャネル入口が薬剤送達装置と流れ連通して配置され、かつ流れ連通ユニット1040、1140、1240が接続された構成にある時、組み合わされた流れチャネル267を、チャネル出口の下流に配置されたチャネルシールを有する状態で、薬剤送達装置210と、第一のチャネル247と、流れ誘導装置230との間に提供することができる。
【0421】
このようにして、流れ連通ユニット1040、1140、1240は、複数回使用する薬剤送達装置の長期使用を可能にするように適合され、それによって、流れ連通ユニットは、長期使用中に、複数回使用する薬剤送達装置の微生物の汚染の入り込みを阻害するように適合される。
【0422】
図10、12を参照する実施形態-係止部材
一部の実施形態では、本開示による流れ連通ユニット1040、1240は、接続に伴い流れ誘導装置230によって解放されるように適合された出口バリア係止部材1050.10、1250.10をさらに備える。出口バリアは、(i)閉止された構成であって、出口表面は接続されていない構成にあり、出口バリアは遠位位置において出口バリア係止部材1050.10、1250.10によって係止される、閉止された構成、および(ii)流れ構成であって、出口表面が接続された構成にあり、出口バリアが解放され、かつ近位位置に移動することを許容する、流れ構成、にあるようにさらに適合される。
【0423】
一部の実施形態では、本開示による流れ連通ユニット1040、1240は、バリア係止部材1050.10、1250.10が流れ誘導装置230の接続部材230.10によって解放されるようにさらに適合される。
【0424】
実施形態のリスト
長期使用のために適合された、複数回使用する薬剤送達装置(210)から流れ誘導装置(230)への流れ連通を確立するための流れ連通ユニット(240、540、640、740、840、940、1040、1140、1240)であって、薬剤送達装置(210)は、複数用量の液体製剤を備える貯蔵部を備え、貯蔵部は液体製剤を加圧するように適合され、流れ誘導装置(230)は液体製剤を加圧するように適合され、流れ誘導装置(230)は薬剤を対象者の皮下組織へと誘導するために適合される、流れ連通ユニットであって、
- 薬剤送達装置(210)を接合するための入口表面(241)と、
- 出口表面(242)であって、(i)流れ連通ユニットと流れ誘導装置とが接続されることを出口表面が許容し、かつ出口表面が流れ誘導装置(230)を接合するように適合される、接続された構成、(ii)流れ連通ユニットと流れ誘導装置とが接続されていないことを出口表面が許容し、かつ出口表面が流れ連通ユニットの内部空間(245)の中への汚染の入り込みを低減するように適合される、接続されていない構成、にあるように構成される、出口表面と、
- 入口表面と出口表面との間に延びる中間表面(243、244)であって、入口表面と、出口表面と、中間表面とが、外表面を画定し、かつ接続された構成と接続されていない構成とのいずれかにある出口表面に対して、流れ連通ユニットの内部空間(245)を閉じ込める、中間表面と、
- 接続された構成にある出口表面のために、出口表面(242)の一部分を提供する出口シール部材(246、546、646、746、846、946、1046、1146、1246)であって、出口シール部材(246、546、646、746、846、946、1046、1146、1246)が、流体密封チャネルシール(260、560、660、760、860、960、1060、1160、1260)を確立するために流れ誘導装置と接触するように適合され、出口シール部材が流れ誘導装置と流体密封接触を提供するように適合され、流れ誘導装置との接触に伴い第二の弁部材の機能を維持することができる、または改善することができる、出口シール部材と
- 薬剤送達装置と流れ連通を提供するように適合されたチャネル入口(248、348、448、548、648、748、948、1048、1148、1248)、および流れ誘導装置と流れ連通を提供するように適合されたチャネル出口(249、549、649、749、849、949、1049、1149、1249)を備える第一の流れチャネル(247)と、
- 第一の出口弁部材(554、654、754、854、954、1054、1154、1254)と、
- 第一の出口弁部材(554、654、754、854、954、1054、1154、1254)と協働するように適合された第二の出口弁部材(555、655、755、855、955、1055、1155、1255)を備える出口バリア(250、550、660、760、850、950、1050、1150、1250)であって、出口バリア(250、550、650、750、850、950、1050、1150、1250)が出口表面(242)の一部分を提供し、かつ、
(i)閉止された構成であって、出口表面が、接続されていない構成にあり、第二の出口弁部材(555、655、755、855、955、1055、1155、1255)が、出口バリアシール(253、553、653、753、853、953、1053、1153、1253)を提供するように、第一の出口弁部材(554、654、754、854、954、1054、1154、1254)と協働するように適合され、かつ出口バリアシールが、チャネル出口を通した第一のチャネルの中への汚染の入り込みを低減するように適合される、閉止された構成、および
(ii)流れ構成であって、出口表面が、第一のチャネル(247)内の圧力が第一の閾値を上回ることに応答して、第一のチャネル(247)内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口(249、549、749、849、949、1049、1149、1249)の外へ流すことを許容するように、第二の出口弁部材(555、655、755、855、955、1055、1155、1255)が、第一の出口弁部材(554、654、754、854、954、1054、1154、1254)と協働するように適合される、接続された構成にある、流れ構成と、にあるように構成された出口バリアと、を備える、流れ連通ユニットであって、
流れ連通ユニットは、
(i)流れ連通ユニットの流れ誘導装置からの接続を外すことに応答する、接続されていない構成であって、出口表面が接続されていない構成にあり、かつ出口バリアが閉止された構成にある、接続されていない構成、および
(ii)流れ連通ユニットを流れ誘導装置(230)へと接続することに応答する、接続された構成であって、出口表面が接続されていない構成にあり、出口バリアが流れ構成にあり、第一の流れチャネルのチャネル出口(249、549、649、749、849、949、1049、1149)の下流にチャネルシール(260、560、660、760、860、960、1060、1160、1260)を提供するために出口シール部材(246、546、646、746、946、1046、1146、1246)が流れ誘導装置と接触できるように配置され、これによって、チャネル出口(249、549、649、749、849、949、1049、1149、1249)と流れ誘導装置との間の流れ連通を許容するように適合され、チャネル出口(249、549、649、749、849、949、1049、1149、1249)は、流れ連通ユニットの出口表面(242)に配置される、構成にあるように構成され、
組み合わされた流れチャネル(267)は、流れ誘導装置へと接続された薬剤送達装置および流れ連通ユニット(240、540、640、740、840、940、1040、1140、1240)と流れ連通して配置されたチャネル入口に応答して、チャネル出口の下流に配置されたチャネルシールを有する状態で、薬剤送達装置(210)と、第一の流れチャネル(247)と、流れ誘導装置(230)との間に提供することができ、
それによって、流れ連通ユニット(240、540、640、740、840、940、1040、1140、1240)は、複数回使用する薬剤送達装置の長期使用を可能にするように適合され、またそれによって長期使用中の複数回使用する薬剤送達装置内の微生物の汚染の入り込みを阻害するように適合される、流れ連通ユニット。
【0425】
チャネル出口
2. 出口バリア(550、650、750、850、950)が、チャネル出口(549、649、749、849、949)を提供する、実施形態1に記載の流れ連通ユニット。
【0426】
単方向弁
3. 流れ連通ユニットが、第一のチャネル(247)に沿って配置され、また流れを下流に案内し、かつ薬剤送達装置に向かう上流への流れを阻害するように適合された単方向弁(270)をさらに備える、実施形態1のいずれかに記載の流れ連通ユニット(240、540、640、740、840、940、1040、1140、1240)。
【0427】
近位穿刺針
4. 流れ連通ユニットが、延びた構成にある入口表面から延びる近位穿刺針(391、491、1191、1291)をさらに備え、近位針がチャネル入口(249)を提供する近位開放端を備える、実施形態1および3のいずれかに記載の流れ連通ユニット(1140、1240)。
【0428】
5. 流れ連通ユニットが、流れ連通ユニットを流れ誘導装置と接続することに応答して、近位穿刺針を後退した構成から延びた構成へと変化するように適合された近位穿刺針アクチュエータ(492)をさらに備える、実施形態4に記載の流れ連通ユニット。
【0429】
実施形態:図5、6、7、8、9
6. 流れ連通ユニットが、入口から出口へ向かう流れを許容し、かつ逆流を防止するように適合された近位弁部材(598、698、798、898、998)をさらに備える、実施形態1および3のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0430】
7. 近位弁部材(598、698、798、898、998)が、薬剤送達装置(210)を接合するための入口表面(241)の一部分を提供する、実施形態6に記載の流れ連通ユニット。
【0431】
8. 近位弁部材(598、698、798、898、998)が、入口表面(241)と出口表面(242)との間に延びる中間表面(243、244)の一部分を提供する、実施形態6~7のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0432】
9. 中間表面(243、244)の一部分が軟質であり、かつ薬剤送達装置(210)に対してシールするための装置シール表面(598.1、698.1、798.1、898.1、998.1)を提供する、実施形態6~8のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0433】
実施形態:図5、6、7、8
10. 近位弁部材がチャネル入口(548、648、748、848)を提供する、実施形態6~9のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0434】
実施形態:図5
近位支持部材
11. 流れ連通ユニットが、近位端(597.9、797.9)を備える近位支持部材(597、797)と、近位弁部材(598、798)を支持するために適合された近位部分(597.10、797.10)と、をさらに備える、実施形態1、3および6~10のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0435】
12. 近位支持部材(597)が剛直であり、また近位支持部材(597)の近位部分が、近位弁座シール表面(597.2)を提供するように適合された近位弁座(597.1)を画定する表面部分を備え、近位弁部材(598)が、近位弁シール表面(598.2)を提供するように適合される表面部分を備え、かつ近位流体密封シール(597.3)を近位弁シール表面(598.2)と近位弁座シール表面(597.2)との間に提供することができる、実施形態11に記載の流れ連通ユニット。
【0436】
13. 近位支持部材(597)が剛直であり、かつ第一のチャネル(247)の近位部分を提供する、実施形態11~12のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0437】
14. 近位支持部材(597)によって提供される第一のチャネル(247)の近位部分が、近位支持部材(597)の近位端(597.9)から延びる、実施形態13に記載の流れ連通ユニット。
【0438】
15. 近位弁部材(598)が、薬剤送達装置(210)を接合するための入口表面(241)の一部分を提供する表面部分を備え、また近位弁部材(598)が、可撓性であり、かつ入口表面(241)への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態13~14のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0439】
16. 流れ連通ユニット(540)が、常時閉止された構成を備え、近位弁部材が通常の構成にあり、これによって近位流体密封シール(597.3)を提供する、実施形態15に記載の流れ連通ユニット。
【0440】
17. 近位支持部材(597)が、近位弁部材の収容部分(598.3)を収容するように適合された拡大チャネル部分(597.4)を備え、近位弁部材の収容部分が、近位弁シール表面(598.2)を備え、流れ連通ユニット(540)が、開放した構成を備え、拡大チャネル部分(597.4)が、強制された構成にある近位弁部材の収容部分を収容し、かつ近位流体密封シール(597.3)が提供されていない、実施形態16に記載の流れ連通ユニット。
【0441】
18. 近位支持部材(597、697)が、薬剤送達装置(210)によって支持されるように適合された支持部分(597.5、697.5)をさらに備え、これによって薬剤送達装置(210)に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する、実施形態11~17のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0442】
中間弁部材
19. 中間弁部材(594)を含む実施形態1、6~18のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0443】
20. 近位支持部材(597)が、遠位端(597.11)および中間弁部材(594)を支持するように適合された遠位部分(597.12)を備える、実施形態19に記載の流れ連通ユニット。
【0444】
21. 近位支持部材(597)が剛直であり、近位支持部材(597)の遠位部分(597.12)が、中間弁座シール表面(597.7)を提供するように適合された中間弁座(597.6)を画定する表面部分を備え、中間弁部材(594)が、中間弁シール表面(594.1)を提供するように適合された表面部分を備え、かつ、中間流体密封シール(597.8)を、中間弁シール表面(594.1)と中間弁座シール表面(597.7)との間に提供することができる、実施形態20に記載の流れ連通ユニット。
【0445】
22. 近位支持部材(597)によって提供される第一のチャネル(247)の近位部分が、近位端(597.9)から遠位端(597.11)へと延びる、実施形態20~21のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0446】
23. 中間弁部材(594)が、近位支持部材(597)を接合するための近位表面部分を備え、また中間弁部材(594)が可撓性であり、かつ近位表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態19~22のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0447】
24. 流れ連通ユニット(540)の常時閉止された構成が、中間弁部材が通常の構成にあることをさらに備え、かつ中間流体密封シール(597.8)を提供する、実施形態23に記載の流れ連通ユニット。
【0448】
遠位支持部材
25. 遠位支持部材(593)を備える、実施形態1、6~24のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0449】
26. 遠位支持部材(593)が剛直であり、かつ第一のチャネル(247)の遠位部分を提供する、実施形態25に記載の流れ連通ユニット。
【0450】
27. 遠位支持部材(593)が、中間弁部材(594)の可撓性部分(594.2)の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分(593.1)を備え、中間弁部材(594)の可撓性部分(594.2)が、中間弁シール表面(594.1)を備え、流れ連通ユニット(540)の開放した構成が、強制された構成にある中間弁部材の可撓性部分の一部分を受容する拡大チャネル部分(593.1)をさらに備え、中間流体密封シール(597.3)が提供されていない、実施形態26に記載の流れ連通ユニット。
【0451】
28. 遠位支持部材(593)が、近位支持部材によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、これによって流れ連通ユニットに安定性を提供する、実施形態25~27のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0452】
29. 遠位支持部材(593)および近位支持部材(597)が、中間弁部材(594)の一部分をクランプするように適合され、それによってクランプされた部分が固定され、またクランプされていない部分が、通常の構成と強制された構成との間で移動されるように適合される、実施形態25~28のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0453】
30. 遠位支持部材(593)が、薬剤送達装置(210)によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、これによって薬剤送達装置(210)に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する、実施形態25~29のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0454】
出口バリア
31. 遠位支持部材(593)が、遠位端および出口バリア(550)を支持するように適合された遠位部分を備える、実施形態1、25~30のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0455】
32. 遠位支持部材(593)が剛直であり、また遠位支持部材(593)の遠位部分が、弁座シール表面を提供するように適合された第一の出口弁部材(554)を画定する表面部分を備え、出口バリア(550)が、弁シール表面を提供するように適合された第二の出口弁部材(555)を画定する表面部分を備え、かつ弁シール表面と弁座シール表面との間に出口バリアシール(553)を提供することができる、実施形態31に記載の流れ連通ユニット。
【0456】
33. 出口バリア(550)が、遠位支持部材(593)を接合するための近位表面部分を備え、また出口バリア(550)が可撓性であり、かつ第一のチャネル(247)内および近位表面部分への圧力が第一の閾値を上回ることに応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態31~32のいずれかに記載の流れ連通ユニット(550)。
【0457】
34. 流れ連通ユニット(540)の常時閉止された構成が、出口バリアが通常の構成にあることをさらに備え、かつ出口バリアシール(553)を提供する、実施形態33に記載の流れ連通ユニット。
【0458】
35. 流れ誘導装置(230)が、出口バリア(550)の可撓性部分(550.1)の一部分を受容するように適合された拡大チャネル入口(238)を備え、出口バリア(550)の可撓性部分(550.1)が、弁シール表面を備え、流れ連通ユニットの開放した構成が、強制された構成にある出口バリアの可撓性部分(550.1)の一部分を受容する拡大チャネル入口(238)をさらに備え、出口バリアシール(553)が提供されていない、実施形態34に記載の流れ連通ユニット。
【0459】
36. 出口バリア(550)が出口シール部材(546)を提供する、実施形態1~35のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0460】
実施形態:図6
37. 流れ連通ユニットが、近位端(697.9)および近位弁部材(698)を支持するために適合された近位部分(697.10)を備える支持部材(697)をさらに備える、実施形態1、3および6~10のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0461】
38. 近位支持部材(697)が剛直であり、近位弁部材(698)が、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材とを備え、近位流体密封シール(698.2)を第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁(698)である、実施形態37に記載の流れ連通ユニット。
【0462】
39. 支持部材(697)が剛直であり、また支持部材(697)の近位部分が、内蔵型弁(698)の収容部分(698.3)を収容するように適合された近位弁ハウジング(697.1)を備える、実施形態37~38のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0463】
40. 支持部材(697)が第一のチャネル(247)の一部分を提供する、実施形態37~39のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0464】
41. 第一のチャネル(247)の一部分が、支持部材(697)の近位端(697.9)から延びる、実施形態40に記載の流れ連通ユニット。
【0465】
42. 内蔵型弁(698)が、薬剤送達装置(210)を接合するための入口表面(241)の一部分を提供する表面部分を備え、また内蔵型弁(698)が可撓性であり、かつ入口表面(241)への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態38~41のいずれかに記載の流れ連通ユニット(241)。
【0466】
43. 流れ連通ユニット(640)が常時閉止された構成を備え、内蔵型弁が通常の構成にあり、これによって近位流体密封シール(698.2)を提供する、実施形態42に記載の流れ連通ユニット。
【0467】
44. 流れ連通ユニット(540)が開放した構成を備え、内蔵型弁が強制された構成にあり、かつ近位流体密封シール(698.2)が提供されていない、実施形態43に記載の流れ連通ユニット。
【0468】
45. 近位弁ハウジング(697.1)が、収容部分(698.3)を収容するように適合された拡大チャネル部分を備え、内蔵型弁の収容部分は、第一の近位弁シール表面および第二の近位弁シール表面を備え、内蔵型弁が通常の構成から強制された構成へと変化すると収容部分は、半径方向に拡張し、かつ近位弁ハウジングが半径方向の拡張に対する停止部を提供するように適合され、これによって最大拡張を画定する、実施形態44に記載の流れ連通ユニット。
【0469】
46. 支持部材(697)が、薬剤送達装置(210)によって支持されるように適合された支持部分(697.5)をさらに備え、かつこれによって薬剤送達装置(210)に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する、実施形態37~45のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0470】
出口バリア
47. 支持部材(697)が、遠位端(697.11)および出口バリア(650)を支持するように適合された遠位部分(697.12)を備える、実施形態37~46のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0471】
48. 遠位部分(697.12)が、弁座シール表面を提供するように適合された第一の出口弁部材(654)を画定する表面部分を備え、出口バリア(650)が、弁シール表面を提供するように適合された第二の出口弁部材(655)を画定する表面部分を備え、かつ出口バリアシール(653)を弁シール表面と弁座シール表面との間に提供することができる、実施形態47に記載の流れ連通ユニット。
【0472】
49. 出口バリア(650)が、遠位部分(697.12)を接合するための近位表面部分を備え、また出口バリア(650)が可撓性であり、かつ近位表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態47~48のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0473】
50. 流れ連通ユニット(640)の常時閉止された構成が、出口バリアが通常の構成にあることをさらに備え、かつ出口バリアシール(653)を提供する、実施形態49に記載の流れ連通ユニット。
【0474】
51. 流れ誘導装置(230)が、出口バリア(650)の可撓性部分(650.1)の一部分を収容するように適合された拡大チャネル入口(238)を備え、出口バリア(650)の可撓性部分(650.1)が、弁シール表面を備え、流れ連通ユニットの開放した構成が、強制された構成にある出口バリアの可撓性部分(650.1)の一部分を収容する拡大チャネル入口(238)をさらに備え、出口バリアシール(653)が提供されていない、実施形態50に記載の流れ連通ユニット。
【0475】
実施形態:図7
近位支持部材
52. 流れ連通ユニットが、近位端(797.9)を備える近位支持部材(797)と、近位弁部材(798)を支持するために適合された近位部分(797.10)をさらに備える、実施形態1、3および6~10のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0476】
53. 近位支持部材(797)が剛直であり、近位弁部材(798)が、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材とを備え、近位流体密封シール(798.2)を第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁(798)である、実施形態52に記載の流れ連通ユニット。
【0477】
54. 近位支持部材(797)が剛直であり、かつ近位弁部材が近位支持部材(797)の近位部分(797.1)を囲み、かつ固定的に係合するように適合されたスカート部分を備える、実施形態52~53のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0478】
55. 内蔵型弁(798)が、薬剤送達装置(210)を接合するための入口表面(241)の一部分を提供する表面部分を備え、また内蔵型弁(798)が可撓性であり、かつ入口表面(241)への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態53~54のいずれかに記載の流れ連通ユニット(241)。
【0479】
56. 流れ連通ユニット(740)が常時閉止された構成を備え、内蔵型弁が通常の構成にあり、かつこれによって近位流体密封シール(798.2)を提供する、実施形態55に記載の流れ連通ユニット。
【0480】
57. 流れ連通ユニット(740)が開放した構成を備え、内蔵型弁が強制された構成にあり、かつ近位流体密封シール(798.2)が提供されていない、実施形態56に記載の流れ連通ユニット。
【0481】
58. 近位支持部材(797)の近位部分(797.1)が、内蔵型弁(798)の可撓性部分(798.3)の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分を備え、可撓性部分が、第一の近位弁シール表面および第二の近位弁シール表面の一部分を備え、可撓性部分が、内蔵型弁が正常な構成から強制された構成へと変化するのに応答して、拡大チャネル部分の中へと軸方向に撓み、かつ近位部分(797.1)が、軸方向の撓みに対して停止部を提供するように適合され、これによって最大撓みを画定する、実施形態57に記載の流れ連通ユニット。
【0482】
59. 近位支持部材(797)が、薬剤送達装置(210)によって支持されるように適合された支持部分(797.5)をさらに備え、これによって薬剤送達装置(210)に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する、実施形態52~58のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0483】
近位支持部材-遠位部分/出口バリア
60. 近位支持部材(797)が、遠位端(797.11)および出口バリア(750)を支持するように適合された遠位部分(797.12)を備える、実施形態52~59のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0484】
61. 近位支持部材(797)が剛直であり、また近位支持部材(797)の遠位部分(797.12)が、弁座シール表面を提供するように適合された第一の出口弁部材(754)を画定する表面部分を備え、出口バリア(750)が、弁シール表面を提供するように適合された第二の出口弁部材(755)を画定する表面部分を備え、かつ弁シール表面と弁座シール表面との間に出口バリアシール(753)を提供することができる、実施形態60に記載の流れ連通ユニット。
【0485】
62. 出口バリア(750)が、近位支持部材(797)の遠位部分(797.12)を接合するための内表面部分を備え、また出口バリア(750)が可撓性であり、かつ内表面部分への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態60~61のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0486】
63. 流れ連通ユニット(740)の常時閉止された構成が、出口バリアが通常の構成にあることをさらに備え、かつ出口バリアシール(753)を提供する、実施形態62に記載の流れ連通ユニット。
【0487】
64. 近位支持部材(797)が、第一のチャネル(247)の近位部分を提供する、実施形態52~63のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0488】
65. 第一のチャネル(247)の近位部分が、近位端(797.9)から中間位置(797.13)まで延びる、実施形態64に記載の流れ連通ユニット。
【0489】
66. 第一のチャネル(247)の遠位部分が、遠位部分(797.12)と出口バリア(750)との間に提供され、また第一のチャネルの遠位部分が、中間位置(797.13)から出口(749)へと延びる、実施形態65に記載の流れ連通ユニット。
【0490】
中間弁部材
67. 出口バリア(750)が中間弁部材(750.2)を提供する、実施形態1、6~10、52~66のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0491】
68. 近位支持部材(797)の遠位部分(797.12)が、中間弁部材(750.2)を支持するように適合される、実施形態67に記載の流れ連通ユニット。
【0492】
69. 近位支持部材(797)の遠位部分(797.12)が、中間弁座シール表面を提供するように適合された中間弁座(750.3)を画定する表面部分を備え、中間弁部材(750.2)が、中間弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備え、かつ中間流体密封シールを中間弁シール表面と中間弁座シール表面との間に提供することができる、実施形態68に記載の流れ連通ユニット。
【0493】
70. 中間弁部材(750.2)が、近位支持部材(797)を接合するための内表面部分を備え、また中間弁部材(750.2)が、可撓性であり、かつ内表面部分への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態67~69のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0494】
71. 流れ連通ユニット(740)の常時閉止された構成が、中間弁部材が通常の構成にあることをさらに備え、かつ中間流体密封シールを提供する、実施形態70に記載の流れ連通ユニット。
【0495】
72.中間弁部材が第一のチャネル(247)の遠位部分内に位置する、実施形態67~71のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0496】
遠位支持部材
73. 遠位支持部材(793)を備える、実施形態1、6~10、52~72のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0497】
74. 遠位支持部材(793)が、出口バリア(750)の収容部分を収容するように適合された管状部分(793.1)を備え、収容部分が、出口バリア(750)が通常の構成から強制された構成へと変化すると半径方向に拡張し、また管状部分(793.1)が、半径方向の拡張に対する停止部を提供するように適合され、これによって最大拡張を画定する、実施形態73に記載の流れ連通ユニット。
【0498】
75. 出口バリア(750)の収容部分が、第二の出口弁部材(755)を備え、流れ連通ユニット(740)の開放した構成が、強制された構成にある出口バリアをさらに備え、また出口バリアシール(753)が提供されていない、実施形態74に記載の流れ連通ユニット。
【0499】
76. 出口バリア(750)の収容部分が、中間弁部材(750.2)を備え、流れ連通ユニット(740)の開放した構成が、強制された構成にある出口バリアをさらに備え、中間流体密封シールが提供されていない、実施形態74に記載の流れ連通ユニット。
【0500】
77. 遠位支持部材(793)が、近位支持部材によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、これによって流れ連通ユニットに安定性を提供する、実施形態73~76のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0501】
遠位シール部材
78. 出口シール部材(746)を提供する遠位シール部材(794)を備える、実施形態1、6~10、52~77のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0502】
79. 遠位支持部材(793)が、遠位シール部材(794)を支持するように適合される、実施形態78に記載の流れ連通ユニット。
【0503】
実施形態:図8
近位弁部材
80. 近位弁部材が、薬剤送達装置(210)によって支持されるように適合された支持部分をさらに備え、またこれによって薬剤送達装置(210)に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する、実施形態1、3、6~10のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0504】
81. 近位弁部材が、内表面上に保持部材を有するアダプター上部(290)へと収まるように適合され、近位弁部材が、平面状の遠位表面を備え、また陥凹が、近位弁部材がアダプター上部(290)の中へと挿入された時、保持部材を受容するように適合され、それによって別の平面との密接な接触が許容されるように、遠位表面が平面状のままである、実施形態6~10、80のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0505】
近位支持部材
82.流れ連通ユニットが、近位端(897.9)を備える近位支持部材(897)と、近位弁部材(898)を支持するために適合された近位部分と(897.10)とをさらに備える、実施形態1および6~10、80~81のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0506】
83.近位支持部材(897)が剛直であり、近位弁部材(898)が、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材とを備え、近位流体密封シール(898.2)を第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁(898)である、実施形態82に記載の流れ連通ユニット。
【0507】
84.近位支持部材(897)が平面状の近位表面を有して剛直であり、また内蔵型弁が実質的に平面状の遠位表面を備え、近位支持部材が圧縮力を内蔵型弁(898)へと伝達するように適合され、かつ内蔵型弁が圧縮力を薬剤送達装置へと伝達するように適合される、実施形態82~83のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0508】
85.近位支持部材(897)が剛直であり、また近位支持部材が内表面上に保持部材を有するアダプター上部(290)に収まるように適合され、近位支持部材が保持部材によって支持されるように適合された平面状の近位表面を備え、それによって近位支持部材(897)および内蔵型弁(898)がアダプター上部(290)の中へと挿入された時に、近位表面を内蔵型弁(898)の遠位平面と密接な接触にあるように保持することができる、実施形態82~84のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0509】
86.近位支持部材(897)が剛直であり、かつ第一のチャネル(247)の近位部分を提供する、実施形態80~85のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0510】
87.近位支持部材によって提供される第一のチャネル(247)の近位部分が、近位支持部材(897)の近位端(897.9)から延びる、実施形態86に記載の流れ連通ユニット。
【0511】
88.内蔵型弁(898)が、薬剤送達装置(210)を接合するための入口表面(241)の一部分を提供する表面部分を備え、また内蔵型弁(898)が可撓性であり、かつ入口表面(241)への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態82~87のいずれかに記載の流れ連通ユニット(241)。
【0512】
89.流れ連通ユニット(840)が常時閉止された構成を備え、内蔵型弁が通常の構成にあり、かつこれによって近位流体密封シール(898.2)を提供する、実施形態88に記載の流れ連通ユニット。
【0513】
90. 流れ連通ユニット(840)が開放した構成を備え、内蔵型弁が強制された構成にあり、かつ近位流体密封シール(898.2)が提供されていない、実施形態89に記載の流れ連通ユニット。
【0514】
91.近位支持部材(897)の近位部分(897.1)が、内蔵型弁(898)の可撓性部分(898.3)の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分を備え、可撓性部分が、第一の近位弁シール表面および第二の近位弁シール表面の一部分を備え、可撓性部分の一部分が、内蔵型弁が正常な構成から強制された構成へと変化するのに応答して、拡大チャネル部分の中へと軸方向に撓み、かつ近位部分(797.1)が、軸方向の撓みに対して停止部を提供するように適合され、これによって最大撓みを画定する、実施形態90に記載の流れ連通ユニット。
【0515】
中間弁部材
92.中間弁部材(894)を備える、実施形態1、6~10、80~91のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0516】
93.近位支持部材(897)が、遠位端(897.11)と、中間弁部材(894)を支持するように適合された遠位部分(897.12)とを備える、実施形態92に記載の流れ連通ユニット。
【0517】
94.近位支持部材(897)が剛直であり、また近位支持部材(897)の遠位部分(897.12)が、中間弁座シール表面を提供するように適合された中間弁座(897.6)を画定する表面部分を備え、中間弁部材(894)が、中間弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備え、かつ中間流体密封シール(897.8)を、中間弁シール表面と中間弁座シール表面との間に提供することができる、実施形態93に記載の流れ連通ユニット。
【0518】
95.第一のチャネル(247)の近位部分が、近位端(897.9)から遠位端(897.11)へと延びる、実施形態86~94のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0519】
96.中間弁部材(894)が、近位支持部材(897)の遠位部分を接合するための近位表面部分を備え、また中間弁部材(894)が可撓性であり、かつ近位表面への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態92~95のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0520】
97.流れ連通ユニット(840)の常時閉止された構成が、中間弁部材が通常の構成にあることをさらに備え、かつ中間流体密封シール(897.8)を提供する、実施形態96に記載の流れ連通ユニット。
【0521】
遠位支持部材
98.遠位支持部材(893)を備える、実施形態1、6~10、80~92のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0522】
99.遠位支持部材(893)が剛直であり、かつ第一のチャネル(247)の遠位部分を提供する、実施形態98に記載の流れ連通ユニット。
【0523】
100.遠位支持部材(893)が、中間弁部材(894)の可撓性部分(894.2)の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分(893.1)を備え、中間弁部材(894)の可撓性部分(894.2)が、中間弁シール表面(894.1)を備え、流れ連通ユニット(840)の開放した構成が、強制された構成にある中間弁部材の可撓性部分の一部分を受容する拡大チャネル部分(893.1)をさらに備え、中間流体密封シール(897.3)が提供されていない、実施形態99に記載の流れ連通ユニット。
【0524】
101.近位支持部材(897)、中間弁部材(894)、遠位支持部材(893)がユニットを提供し、中間弁部材の一部分が、支持部材間にクランプされ、また支持部材が、超音波によって一緒に溶接される、実施形態98~100のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0525】
102.クランプされた部分が固定され、またクランプされていない部分が可撓性であり、かつ通常の構成と強制された構成との間で移動するように適合される、実施形態101に記載の流れ連通ユニット。
【0526】
出口バリア
103.遠位支持部材(893)が、遠位端および出口バリア(850)を支持するように適合された遠位部分を備える、実施形態1、6~10、80~102のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0527】
104.遠位支持部材(893)が剛直であり、出口バリア(850)が、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材(854)と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材(855)とを備え、近位流体密封シール(853)を第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁(850)である、実施形態103に記載の流れ連通ユニット。
【0528】
105.内蔵型弁(850)が、第一のチャネル(247)を覆うための近位表面部分を備え、また内蔵型弁(850)が、可撓性であり、かつ第一のチャネル内の流体圧力に応答し、かつこれによって内蔵型弁の近位表面部分上で、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態103~104のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0529】
106. 流れ連通ユニット(840)の常時閉止された構成が、通常の構成にある内蔵型弁を備え、これによって近位流体密封シール(853)を提供する、実施形態105に記載の流れ連通ユニット。
【0530】
107. 流れ連通ユニット(840)の開放した構成が、強制された構成にある内蔵型弁を備え、かつ近位流体密封シール(853)が提供されていない、実施形態106に記載の流れ連通ユニット。
【0531】
108. 近位支持部材(897)の近位部分(897.1)が、内蔵型弁(898)の可撓性部分(898.3)の一部分を受容するように適合された拡大チャネル部分を備え、可撓性部分が、第一の近位弁シール表面および第二の近位弁シール表面の一部分を備え、可撓性部分の一部分が、内蔵型弁が正常な構成から強制された構成へと変化するのに応答して、拡大チャネル部分の中へと軸方向に撓み、かつ近位部分(897.1)が、軸方向の撓みに対して停止部を提供するように適合され、これによって最大撓みを画定する、実施形態107に記載の流れ連通ユニット。
【0532】
109.遠位支持部材(893)が、平面状の遠位表面を有し剛直であり、また内蔵型弁が、実質的に平面状の近位表面を備え、また遠位支持部材が、出口バリア(850)に圧縮力を伝達するように適合され、かつ出口バリアが、圧縮力をアダプター上部(290)に伝達するように適合される、実施形態103~108のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0533】
110.近位支持部材(897)が、剛直であり、また近位支持部材、中間弁部材、遠位支持部材、および出口バリアが、内表面上に保持部材を有するアダプター上部(290)へと収まるように適合され、また近位支持部材が、保持部材によって支持されるように適合された平面状の近位表面を備え、それによってすべての部材がアダプター上部(290)の中へと挿入された時、近位表面を近位弁部材(898)の遠位平面と密接な接触にあるように保持することができる、実施形態103~109のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0534】
111.近位支持部材(897)、中間弁部材(894)、および遠位支持部材(893)が、ユニットを提供し、中間弁部材の一部分が、支持部材間にクランプされ、またユニットが、ユニットを圧縮された状態に保持するように適合されたユニット保持部材を有するアダプター上部(290)へと収まるように適合される、実施形態103~110のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0535】
112.出口バリアおよびユニットが、アダプター上部において圧縮された状態で保持されるように適合され、保持部材が圧縮力をユニットへと伝達することができ、またユニットが圧縮力をアダプター上部(290)の保持表面へと伝達することができる、実施形態111に記載の流れ連通ユニット。
【0536】
113.出口バリアおよびユニットが、アダプター上部において圧縮された状態に保持されるように適合され、近位弁部材が、圧縮された状態にあるアダプター上部へと収まるように適合され、またアダプター上部が、内表面上に装置保持部材を備え、装置保持部材が、アダプター上部を薬剤保持装置へと接続するように適合され、近位弁部材が、圧縮された状態にある薬剤送達装置によって支持される、実施形態111に記載の流れ連通ユニット。
【0537】
114.流れ誘導装置(230)が、内蔵型弁(850)の可撓性部分(850.1)の一部分を受容するように適合された拡大チャネル入口(238)を備え、内蔵型弁(850)の可撓性部分(850.1)が、出口バリアシール(853)の一部分を備え、流れ連通ユニットの開放した構成が、強制された構成にある出口バリアの可撓性部分(850.1)の一部分を受容する拡大チャネル入口(238)をさらに備え、出口バリアシール(853)が提供されていない、実施形態103~113のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0538】
115.出口バリア(850)が出口シール部材(846)を提供する、前述の実施形態104~113のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0539】
実施形態:図9
近位弁部材
116.近位弁部材が、通常の構成にあるチャネル入口(948)を提供し、弁が閉止されている、実施形態1、3および6~9のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0540】
117.近位弁部材が、強制された構成にあるチャネル通路を提供し、弁が開放されている、実施形態6~9、116のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0541】
118.近位弁部材が、移動可能なチャネル部材を接合するための遠位表面部分を備え、近位弁部材(998)が、可撓性であり、かつ遠位表面部分上の移動可能なチャネル部材からの圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態6~9、116~117のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0542】
近位支持部材
119.流れ連通ユニットが、近位端(997.9)を備える近位支持部材(997)と、近位弁部材(998)を支持するように適合された近位部分(997.10)をさらに備える、実施形態1、6~9、および116~118のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0543】
120.近位支持部材(997)が剛直であり、近位弁部材(998)が、第一の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第一の弁部材と、第二の近位弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備える第二の弁部材とを備え、近位流体密封シール(998.2)を第一の近位弁シール表面と第二の近位弁シール表面との間に提供することができる、内蔵型弁(998)である、実施形態119に記載の流れ連通ユニット。
【0544】
121.近位支持部材(997)が、剛直であり、また内蔵型弁(998)が、近位支持部材(997)の近位部分(997.1)を囲んで、かつ/または近位部分(997.1)によって囲まれ、これによって内蔵型弁および近位支持部材が、相互に固定的に係合するように適合されたスカート部分を備える、実施形態119~120のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0545】
122.内蔵型弁(998)が、薬剤送達装置(210)を接合するために入口表面(241)の一部分を提供する近位表面部分と、移動可能なチャネル部材を接合するための遠位表面部分と、を備え、内蔵型弁(998)が、可撓性であり、かつ(i)内蔵型弁を、遠位表面部分上の移動可能なチャネル部材からの圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができ、また(ii)移動可能なチャネル部材が、入口表面(241)への流体圧力に応答して、通常の構成にある内蔵型弁(998)を支持し、それによって流体密封シール(998.2)が密封のままである、実施形態119~121のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0546】
123.流れ連通ユニット(940)が常時閉止された構成を備え、内蔵型弁が通常の構成にあり、かつこれによって近位流体密封シール(998.2)を提供する、実施形態119~122のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0547】
124.流れ連通ユニット(940)が、開放した構成を備え、内蔵型弁が、強制された構成にあり、またチャネル入口(948)が、移動可能なチャネル部材によって提供され、かつ近位流体密封シール(998.2)が、提供されていない、実施形態119~123のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0548】
125.近位支持部材(997)の近位部分(997.1)は、チャネル着座部分を画定する内蔵型弁(998)の一部分を受容するように適合され、チャネル着座部分は遠位位置において移動可能なチャネル部材の近位部分のために着座を提供するように適合され、また内蔵型弁は強制された構成にある、実施形態119~124のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0549】
126.近位支持部材(997)の近位部分(997.1)は、チャネル着座部分を画定する内蔵型弁(998)の一部分を受容するように適合され、チャネル着座部分は、近位位置において移動可能なチャネル部材の遠位部分に対して着座を提供するように適合され、移動可能なチャネル部材は内蔵型弁(998)の両側に延び、かつ内蔵型弁(998)は移動可能なチャネル部材の周りにシールを提供し、また内蔵型弁は強制された構成にある、実施形態119~125のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0550】
127.近位支持部材(997)が、薬剤送達装置(210)によって支持されるように適合された支持部分(997.5)をさらに備え、これによって薬剤送達装置(210)に関連して流れ連通ユニットに対する支持を提供する、実施形態119~126のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0551】
近位支持部材-遠位部分
128.近位支持部材(997)が、遠位端(997.11)および出口バリア(750)を支持するように適合された遠位部分(997.12)を備える、実施形態119~127のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0552】
遠位支持部材
129.遠位支持部材(993)をさらに備える、実施形態1、6~9、116~128のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0553】
130.近位支持部材(997)が、遠位支持部材(993)を収容するように適合された管状部分を備え、遠位支持部材(993)が、管状部分内に移動可能に配置され、また遠位支持部材が、遠位位置と近位位置との間で移動するように適合される、実施形態129に記載の流れ連通ユニット。
【0554】
131.遠位支持部材(993)が、近位端(993.9)および移動可能なチャネル部材を備える近位部分(993.10)を備える、実施形態129~130のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0555】
132.遠位支持部材(993)が、遠位端(993.11)および出口バリア(950)を支持するように適合された遠位部分(993.12)を備える、実施形態129~131のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0556】
133.遠位支持部材(993)が剛直であり、また遠位支持部材(993)の遠位部分(993.12)が、弁座シール表面を提供するように適合された第一の出口弁部材(954)を画定する表面部分を備え、出口バリア(950)が、弁シール表面を提供するように適合された第二の出口弁部材(955)を画定する表面部分を備え、かつ弁シール表面と弁座シール表面との間に出口バリアシール(953)を提供することができる、実施形態129に記載の流れ連通ユニット。
【0557】
134.出口バリア(950)が、遠位支持部材(993)の遠位部分(993.12)を接合するための内表面部分を備え、また出口バリア(950)が可撓性であり、かつ内表面部分への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態129~133のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0558】
135.流れ連通ユニット(940)の常時閉止された構成が、出口バリアが通常の構成にあることをさらに備え、出口バリアシール(953)を提供する、実施形態134に記載の流れ連通ユニット。
【0559】
136.遠位支持部材(993)の近位部分(993.10)が、第一のチャネル(247)の近位部分を提供する、実施形態131~135のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0560】
137.第一のチャネル(247)の近位部分が、近位端(993.9)から中間位置(993.13)まで延びる、実施形態136に記載の流れ連通ユニット。
【0561】
138.第一のチャネル(247)の遠位部分が、遠位部分(993.12)と出口バリア(950)との間に提供され、また第一のチャネルの遠位部分が、中間位置(997.13)から出口(949)へと延びる、実施形態137に記載の流れ連通ユニット。
【0562】
139. 遠位支持部材(993)を遠位位置に向かって付勢させるように適合された付勢部材(994)をさらに備える、実施形態129~138のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
140.付勢部材(994)が、近位支持部材(998)の遠位表面と遠位支持部材(993)の近位表面との間に位置する、実施形態139に記載の流れ連通ユニット。
【0563】
141.付勢部材(994)が圧縮ばねである、実施形態140に記載の流れ連通ユニット。
【0564】
中間弁部材
142.出口バリア(950)が中間弁部材(950.2)を提供する、実施形態1、6~9、116~141のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0565】
143.遠位支持部材(993)の遠位部分(993.12)が、中間弁部材(950.2)を支持するように適合される、実施形態142に記載の流れ連通ユニット。
【0566】
144.遠位支持部材(993)の遠位部分(993.12)が、中間弁座シール表面を提供するように適合された中間弁座(993.14)を画定する表面部分を備え、中間弁部材(950.2)が、中間弁シール表面を提供するように適合された表面部分を備え、かつ中間流体密封シールを中間弁シール表面と中間弁座シール表面との間に提供することができる、実施形態143に記載の流れ連通ユニット。
【0567】
145.中間弁部材(950.2)が、遠位支持部材(993)を接合するための内表面部分を備え、また中間弁部材(950.2)が、可撓性であり、かつ内表面部分への流体圧力に応答して、通常の構成から強制された構成へと変化させることができる、実施形態142~144のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0568】
146.流れ連通ユニット(940)の常時閉止された構成が、中間弁部材が通常の構成にあることをさらに備え、かつ中間流体密封シールを提供する、実施形態145に記載の流れ連通ユニット。
【0569】
147.中間弁部材が第一のチャネル(247)の遠位部分内に位置し、かつ追加的な安全性を提供する、実施形態142~146のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0570】
出口バリア
148.出口シール部材(946)が出口バリア(950)によって提供される、実施形態1、6~9、116~147のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0571】
実施形態:図10
149.流れ連通ユニット(1040、1140、1240)が、
入口表面(241)から出口表面(242)へと延びる中央部分(1198、1298)であって、中央部分が入口表面および出口表面の一部分を提供し、また中央部分が第一の流れチャネル(247)を備え、中央部分が入口と出口表面(242)との間の方向に延びる側表面をさらに備え、チャネル出口(1049、1149)および第一の出口弁部材(1054、1154、1254)が、側表面において提供され、かつ第一の出口弁部材が、チャネル出口(1049、1149、1249)を囲む、中央部分をさらに備え、
出口バリア(1050、1150、1250)が、中央部分を囲み、かつ第二の出口弁部材(1055、1155、1255)を提供し、出口バリア(1050、1150、1250)は移動可能に配置され、かつ遠位位置と近位位置との間で移動することができ、
出口表面(242)を、出口バリア(1050、1150、12050)が近位位置に位置する時に、接続された構成で配置することができ、
出口表面(242)を、出口バリア(1050、1150、1250)が遠位位置に位置する時に、接続されていない構成で配置することができ、
中央部分に接続された円周部分(1197、1297)が、入口表面と出口表面との間に延びる中間表面(243、244)を提供し、円周部分が、入口および出口表面の一部分を含み、
入口表面、出口表面、および中間表面は、外表面を画定し、かつ接続された構成および接続されていない構成のいずれかにある出口表面(242)に対して、流れ連通ユニットの内部空間(245)を閉じ込め、出口バリアは近位または遠位に位置し、
出口シール部材(1046、1146、1246)が、中央部分の側表面に提供され、また出口シール部材が、チャネル出口(1049、1149、1249)を囲み、それによって出口シール部材が、接続された構成にある出口表面(242)の一部分を提供し、
出口バリア(1050、1150、1250)が、出口表面(242)の一部分を提供し、
出口バリアによって提供される出口表面が、出口表面が接続されていない構成にある時に中央部分および円周部分によって提供される出口部分と同一平面になり、それによって出口表面を清浄に保つことがより簡単になり、
かつ出口バリアによって提供される出口表面が、出口表面が接続された構成にある時に中央部分および円周部分によって提供される出口表面部分に対して押下され、
第二の出口弁部材(1055、1155、1255)が、第一の出口弁部材(1054、1154)と協働して、出口バリアシール(1053、1153、1253)を提供するように適合され、出口バリアが、
(i)閉止された構成であって、出口表面が接続されていない構成にあり、それによって出口バリアは遠位位置にあり、かつそれによって出口バリアシールは汚染の入り込みを低減するように適合される、閉止された構成、および
(ii)流れ構成であって、出口表面が接続された構成にあり、それによって出口バリアが近位位置にあり、それによって第一の閾値を上回る第一のチャネル(247)内の圧力に応答して、出口バリア(1050、1150、1250)が第一のチャネル(247)内に封じ込められた薬剤をチャネル入口から下流に、かつチャネル出口(1049、1149、1249)の外へ流すことを許容するように適合される、流れ構成、にあるように適合され、
流れ連通ユニットが、
(i)流れ誘導装置から流れ連通ユニットの接続を外すことに応答する、接続されていない構成であって、出口バリア(1050、1150、1250)が、閉止された構成にあることが許容される、接続されていない構成、および
(ii)流れ連通ユニットを流れ誘導装置(230)に接続することに応答する接続された構成であって、出口バリアは、流れ構成にあることを許容し、出口シール部材(1046、1146、1246)は、チャネル出口(1049、1149、1249)と流れ誘導装置との間の流れ連通を許容するようにチャネルシール(1060、1160、1260)をチャネル出口(1049)の下流に提供するために流れ誘導装置に接触することができるように配置され、第一のチャネルに対するチャネル出口(1049、1149、1249)は、流れ連通ユニットの出口表面(242)に配置される、接続された構成、にあるようにさらに適合され、かつ
チャネル入口が薬剤送達装置と流れ連通して配置され、かつ流れ連通ユニット(1040、1140、1240)が接続された構成にある時、組み合わされた流れチャネル(267)を、チャネル出口の下流に配置されたチャネルシールを有する状態で、薬剤送達装置(210)と、第一のチャネル(247)と、流れ誘導装置(230)との間に提供することができ、
それによって、流れ連通ユニット(1040、1140、1240)が、複数回使用する薬剤送達装置の長期使用を可能にするように適合され、またそれによって流れ連通ユニットが、長期使用中に複数回使用する薬剤送達装置内の微生物の汚染の入り込みを阻害するように適合される、実施形態1、3、および4のいずれかに記載の流れ連通ユニット。
【0572】
150.接続に伴い流れ誘導装置(230)によって解放されるように適合された出口バリア係止部材(1050.10、1250.10)をさらに備え、
(i)閉止された構成であって、出口表面が接続されていない構成にあり、出口バリアが遠位位置にある出口バリア係止部材(1050.10、1250.10)によって係止される、閉止された構成、および
(ii)流れ構成であって、出口表面が接続された構成にあり、出口バリアが解放され、かつ近位位置へと移動することを許容する、流れ構成、にあるように出口バリアがさらに適合される、実施形態149に記載の流れ連通ユニット(1040、1240)。
【0573】
151.バリア係止部材(1050.10、1250.10)が流れ誘導装置230の接続部材(230.10)によって解放されるようにさらに適合される、実施形態150に記載の流れ連通ユニット(1040、1240)。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図10G
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図12F