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特許7301913記録可能な位置保証を有する電気コネクタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-23
(45)【発行日】2023-07-03
(54)【発明の名称】記録可能な位置保証を有する電気コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/641 20060101AFI20230626BHJP
   H01R 13/631 20060101ALI20230626BHJP
   H01R 13/639 20060101ALI20230626BHJP
【FI】
H01R13/641
H01R13/631
H01R13/639 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021121278
(22)【出願日】2021-07-26
(62)【分割の表示】P 2019185859の分割
【原出願日】2016-11-21
(65)【公開番号】P2021177495
(43)【公開日】2021-11-11
【審査請求日】2021-07-27
(31)【優先権主張番号】14/950,599
(32)【優先日】2015-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】399132320
【氏名又は名称】ティーイー・コネクティビティ・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】デウィット,トーマス ロバート
【審査官】濱田 莉菜子
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-535524(JP,A)
【文献】特開2015-023034(JP,A)
【文献】特開平03-280370(JP,A)
【文献】特開2002-056934(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R13/56-13/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録可能な位置保証を有する電気コネクタであって、
嵌合操作中に相補形の相手側コネクタに係合するように構成された嵌合インターフェースを有するハウジングと、
前記ハウジング内に保持される少なくとも1つの電気導体と、
前記ハウジングによって担持され、1次元バーコード、2次元バーコードおよび3次元バーコードの少なくとも一つからなる視覚識別子が上に配置された標示機構と、
前記ハウジングによって担持された遮蔽機構とを備え、
前記標示機構および前記遮蔽機構は、遮蔽位置と露出位置との間で互いに対して可動であり、
前記遮蔽機構は、前記遮蔽位置で、前記視覚識別子の少なくとも一部分を遮蔽し、前記視覚識別子は、前記露出位置で、露出された状態または露出可能な状態の少なくとも1つにあり、
前記標示機構は、前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して完全に嵌合されていないときに、前記遮蔽機構に対して前記遮蔽位置にあり、
前記標示機構は、前記ハウジングが前記相手側コネクタに完全に嵌合されているときに、前記遮蔽機構に対して前記露出位置にあり、
前記ハウジングの壁が前記標示機構を画定し、
前記視覚識別子が前記壁の外面に配置され、
前記遮蔽機構が、前記ハウジングの前記壁に結合され、かつ前記壁に対して相対的に移動可能なコネクタ位置保証(CPA)要素であり、前記CPA要素が前記壁に対して遮蔽位置にあるとき、前記CPA要素が前記視覚識別子の上に延在し、かつ前記視覚識別子を遮蔽し、
前記標示機構を画定する前記ハウジングの前記壁は、前記嵌合インターフェース上または前記嵌合インターフェースに近接した少なくとも1つであり、
前記CPA要素は、前記ハウジングが前記相手側コネクタに嵌合される際に、前記相手側コネクタと係合し、前記ハウジングの前記壁に対して提示方向に前記相手側コネクタによって移動されるように構成され、
前記ハウジングが前記相手側コネクタに完全に嵌合されたときに、前記CPA要素が前記壁に対して前記露出位置にあり、前記視覚識別子が露出
前記視覚識別子は、前記電気コネクタを識別し、前記視覚識別子が前記遮蔽機構に対する前記標示機構の前記露出位置で露出しているときに、前記視覚識別子がセンサによって読み取られることができるように、機械読取可能である、電気コネクタ。
【請求項2】
前記ハウジングはレバーを含み、
前記レバーは開位置と閉位置との間で前記ハウジングに対して可動であり、
前記レバーは、前記レバーが前記開位置から前記閉位置へ動かされる際に、前記相手側コネクタと係合して、前記ハウジングと前記相手側コネクタとを互いの方へ相対的に動かすように構成され、前記ハウジングは、前記レバーが前記閉位置にあるとき、前記相手側コネクタに完全に嵌合され、
前記ハウジングに連結された前記レバーは前記遮蔽機構を画定する、
請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記ハウジングの側壁が前記標示機構を画定し、前記視覚識別子が前記側壁の外面に配置され、
前記側壁が前記レバーのアームに回動可能に結合され、
前記レバーが閉じた位置にないときに前記アームが前記視覚識別子を隠し、
前記レバーが閉じた位置にあるときに前記視覚識別子が前記アームを通って延びる窓または前記アームの外周の外側の少なくとも1つに露出する、
請求項に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記標示機構は、前記視覚識別子がその上に配置されたコネクタ位置保証(CPA)要素であり、
前記CPA要素は、前記レバーに連結されており、かつ前記レバーに対して可動であり、
前記視覚識別子は、前記CPA要素が前記レバーに対して前記遮蔽位置にあるとき、前記レバーの部分によって遮蔽され、
前記視覚識別子は、前記CPA要素が前記レバーに対して前記露出位置にあるとき、前記部分内に画定される窓または前記部分の外周の外側の少なくとも1つから露出可能である、
請求項に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記レバーは、少なくとも1つのタブを含み、前記タブは、
前記レバーが前記閉位置にないときに、前記CPA要素が前記遮蔽位置から前記露出位置へ動くのを阻止し、
前記ハウジングは、前記少なくとも1つのタブに係合して撓ませる少なくとも一つの突起を画定し、
前記レバーが前記閉位置にあるときに、前記CPA要素が前記遮蔽位置から前記露出位置へ動くのを可能にする、
請求項に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記CPA要素は、前記ハウジングの前記壁に設けられた2つのレールの間のトラックに保持され、
前記CPA要素は、前記CPA要素の第1の端部から延びる少なくとも1つの偏向可能なラッチを含み、少なくとも1つの偏向可能な前記ラッチは、前記レールの少なくとも1つに係合して、前記ハウジングが前記相手側コネクタに完全に嵌合されていないときに、
前記露出位置への前記CPA要素の露出方向の移動を制限し、前記少なくとも一つの可撓性ラッチは、前記ハウジングが前記相手側コネクタに嵌合されると、前記相手側コネクタの少なくとも一つの対応するラグによって撓み、前記CPA要素を前記レールに対して前記露出位置を動かすことを可能にするように構成されている、
請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
記録可能な位置保証を有する電気コネクタであって、
嵌合操作中に相補形の相手側コネクタに係合するように構成された嵌合インターフェースを有するハウジングと、
前記ハウジング内に保持される少なくとも1つの電気導体と、
前記ハウジングによって担持され、1次元バーコード、2次元バーコードおよび3次元バーコードの少なくとも一つからなる視覚識別子が上に配置された標示機構と、
前記ハウジングによって担持された遮蔽機構とを備え、
前記標示機構および前記遮蔽機構は、遮蔽位置と露出位置との間で互いに対して可動であり、
前記遮蔽機構は、前記遮蔽位置で、前記視覚識別子の少なくとも一部分を遮蔽し、前記視覚識別子は、前記露出位置で、露出された状態または露出可能な状態の少なくとも1つにあり、
前記標示機構は、前記ハウジングが前記相手側コネクタに対して完全に嵌合されていないときに、前記遮蔽機構に対して前記遮蔽位置にあり、
前記標示機構は、前記ハウジングが前記相手側コネクタに完全に嵌合されているときに、前記遮蔽機構に対して前記露出位置にあり、
前記標示機構は、前記ハウジングに連結され、前記ハウジングに対して可動なコネクタ位置保証(CPA)要素であり、
前記CPA要素は、前記ハウジングのレセプタクル内に保持され、
前記レセプタクルは、前記CPA要素が前記レセプタクルに対して前記遮蔽位置にあるとき前記CPA要素上の前記視覚識別子が前記レセプタクルにより遮蔽されるように、前記遮蔽機構を画定し、
前記CPA要素は、前記ハウジングが前記相手側コネクタに係合されると、前記相手側コネクタに係合し、前記相手側コネクタによって前記レセプタクルに対して提示方向に動かされ、前記ハウジングが前記相手側コネクタに完全に嵌合されているとき、前記CPA要素は前記露出位置にあり、前記視覚識別子を露出させるように構成された、電気コネクタ。
【請求項8】
前記レセプタクルは、前記ハウジングの外面に固定された両側の左側面及び右側面を有し、前記レセプタクルは、前記レセプタクルの第1の端部に第1の開口を画定し、
前記CPA要素は、前記レセプタクルから前記第1の開口を通って突出する少なくとも1つの可撓性ラッチを含み、
前記少なくとも1つの可撓性ラッチは、前記ハウジングが前記相手側コネクタに完全に嵌合していないとき、前記レセプタクルの前記左側面及び前記右側面のうち少なくとも一方に係合して前記提示方向の前記CPA要素の動きを制限し、
前記少なくとも1つの可撓性ラッチは、前記ハウジングが前記相手側コネクタに係合して、前記CPA要素が前記相手側コネクタによって前記ハウジングの前記レセプタクルに対して前記露出位置へ動かされる際に、前記相手側コネクタの少なくとも1つの対応するラグにより撓むように構成されている、
請求項に記載の電気コネクタ。
【請求項9】
前記ハウジングが前記相手側コネクタに完全に嵌合されたとき、前記CPA要素上の前記視覚識別子が、前記レセプタクルに画定された窓を介して、または前記レセプタクルの第2の開口部を介して前記レセプタクルの第2の端部を超えて、少なくとも1つ露出される、請求項に記載の電気コネクタ。
【請求項10】
前記標示機構は、前記ハウジングに対して前記ハウジングの壁の内面に沿って連結されかつ可動なコネクタ位置保証(CPA)要素であり、
前記ハウジングの前記壁は前記遮蔽機構を画定し、
前記CPA要素は、
前記ハウジングが前記相手側コネクタに嵌合されているときに、前記相手側コネクタと係合して、前記CPA要素が前記ハウジングの前記壁に対して提示方向に動くのが可能になるように構成され、
前記ハウジングが前記相手側コネクタに完全に嵌合されると、前記ハウジングの前記壁に画定された窓を通して前記CPA要素上の前記視覚識別子を露出させる、
請求項1に記載の電気コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の主題は、一般に、電気コネクタシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの電気コネクタシステムおよび/またはその構成要素は、製造工程または組立て工程中にコネクタシステムの存在、位置、特徴などを記録およびログするために使用される記録可能な機構を含む。たとえば、第1のコネクタが相補形の第2のコネクタに嵌合されているかどうかを示す特徴を記録することができる。組立て工程においてそのような接続がなされたこと、ならびに/または組立て中の自動車もしくは機器などのより大きい製品内に第1のコネクタおよび第2のコネクタが存在することを検証するために、第1のコネクタおよび第2のコネクタが嵌合されていることを記録することが有用である。そのようなデータは、データベース内に記憶することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
第1のコネクタが第2のコネクタに嵌合されていることを記録するための1つの周知の機構は、ねじまたはねじ山付きボルトなど、トルクが加えられるように構成された締結具を利用する。締結具は、第1のコネクタを第2のコネクタまたは第2のコネクタが取り付けられた構造に接続することができる。コネクタシステムは、第1のコネクタおよび第2のコネクタが完全に嵌合された状態にあり、または少なくとも完全に嵌合された状態に近いとき、締結具が第1のコネクタおよび第2のコネクタにのみ接続することが可能になるように構成することができる。締結具にかかるトルクを、第1のコネクタおよび第2のコネクタが嵌合されていることを示すために測定および記録される特徴とすることができる。
しかしながら、1対のコネクタが嵌合されていることを示すために締結具にかかるトルクを記録するこの周知の機構には、いくつかの欠点がある。
たとえば、締結具は、主に記録可能な機構として使用されるため、第1のコネクタと第2のコネクタとの間の嵌合工程にとって必要な構成要素ではない可能性がある。但し、締結具を使用することで、部品コストが増大し、組立てステップ数および組立ての複雑さが増大し、またコネクタシステムに沿って貴重な空間を消費する。たとえば、コネクタシステムは、狭い区画内へ装入されるように構成することができる。締結具は、区画内の配線もしくは他の構成要素と干渉する可能性があり、かつ/または締結具に係合して作動させる工具に十分な隙間が区画内にない可能性がある。さらに、トルク測定は、係合された締結具にのみ特有なものであり、電気コネクタまたはコネクタシステムには当てはまらない。したがって、作業者は、誤ってまたは意図的に、締結具を設置し、その締結具にかかるトルクを記録して、第1の対のコネクタが嵌合されていることをログするのではなく別の第2の対のコネクタ間の別の締結具にかかるトルクを記録し、その測定をログまたはデータベース内で第1の対のコネクタに関連付ける可能性がある。製造または組立て工程中に電気コネクタシステムまたはその構成要素に関する情報を記録するための別の機構が、依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この問題は、記録可能な位置保証を有する本明細書に記載の電気コネクタによって解決される。電気コネクタは、ハウジング、少なくとも1つの電気導体、標示機構、および遮蔽機構を含む。ハウジングは、嵌合操作中に相補形の相手側コネクタに係合するように構成された嵌合インターフェースを有する。少なくとも1つの電気導体は、ハウジング内に保持される。少なくとも1つの電気導体は、相手側コネクタの1つまたは複数の対応する相手側導体に係合して電気的に接続するように構成される。標示機構は、ハウジングによって担持される。標示機構の上には、視覚識別子が配置されている。遮蔽機構は、ハウジングによって担持される。標示機構および遮蔽機構は、遮蔽位置と露出位置との間で互いに対して可動である。遮蔽機構は、遮蔽位置で、視覚識別子の少なくとも一部分を遮蔽する。
視覚識別子は、露出位置で、露出された状態または露出可能な状態の少なくとも1つにある。標示機構は、ハウジングが相手側コネクタに対して完全に嵌合されていないとき、遮蔽機構に対して遮蔽位置にある。標示機構は、ハウジングが相手側コネクタに完全に嵌合されているとき、遮蔽機構に対して露出位置にある。
【0005】
本発明について、添付の図面を参照して例として次に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】一実施形態による電気コネクタシステムの概略図であり、第1のコネクタが第2のコネクタに嵌合する用意ができた状態を示す図である。
図2】電気コネクタシステムの概略図であり、第1のコネクタが第2のコネクタに嵌合されていることを示す図である。
図3】一実施形態による電気コネクタシステムの側面斜視図である。
図4図3に示す実施形態による第1のコネクタの上面斜視図であり、レバーが閉位置にある状態を示す図である。
図5】一実施形態による第1のコネクタのレバーの背面斜視図である。
図6】別の実施形態による電気コネクタシステムについての、第1のコネクタの側面図である。
図7図6に示した実施形態による第1のコネクタの側面図であり、レバーをハウジングに対して閉位置で示す図である。
図8】別の実施形態によるコネクタシステムについての、第1のコネクタの斜視図である。
図9】第1のコネクタが第2のコネクタに完全に嵌合されているときの第1のコネクタのコネクタ位置保証(CPA)要素およびレール、ならびに第2のコネクタのラグを示す図である。
図10】さらに別の実施形態によるコネクタシステムについての、第1のコネクタの一部分の斜視図である。
図11】別の実施形態によって形成されたコネクタシステムについての、第1のコネクタの一部分の斜視図である。
図12】別の実施形態による第1のコネクタの上面斜視図である。
図13図12に示した実施形態による第1のコネクタの上面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、一実施形態による電気コネクタシステム100の概略図であり、電気コネクタシステム100は第1のコネクタ102および第2のコネクタ104を含む。第1のコネクタ102および第2のコネクタ104は、ともに直接嵌合するように構成される。図1において、第1のコネクタ102および第2のコネクタ104は嵌合されていないが、互いに嵌合する用意ができた状態で示されている。第1のコネクタ102および第2のコネクタ104は、コネクタ102、104間のインターフェースをまたいで導電信号伝送経路を提供するために利用される。図示の実施形態では、第1のコネクタ102は、ケーブル、ワイア、またはワイアハーネス106に終端される。第2のコネクタ104は、サーバ、コンピュータ、プリント回路基板(たとえば、ドーターカード(daughter card)ま
たはマザーボード)、マイクロプロセッサ、ルータなどの電気デバイスに終端される。
第2のコネクタ104は、任意選択で、サーバボックス、トランスミッション、パワーステアリングシステムなどの機械または電気デバイスの構造またはケース108に取り付けられるヘッダコネクタである。第1のコネクタ102は、嵌合方向110に動いて第2のコネクタ104と嵌合するように構成される。代替実施形態では、コネクタ102、104の両方が、ケーブルに取り付けられたコネクタであってもよく、またはコネクタ102、104の両方が、構造に取り付けられたヘッダコネクタであってもよい。
【0008】
第1のコネクタ102は、ハウジング118と、ハウジング118によって保持された複数の導体120とを含む。導体120は、ケーブル106内でワイアに電気的に接続される。導体120は、コネクタ102、104が嵌合されたとき、第2のコネクタ104の対応する相手側導体122に係合して電気的に接続するように構成される。第2のコネクタ104の導体122は、第2のコネクタ104のハウジング124によって保持される。図1で、第1のコネクタ102および第2のコネクタ104の各コネクタは、複数の導体120、122をそれぞれ含むが、代替実施形態では、コネクタ102、104は、それぞれ1つの導体120、122のみを含むこともできる。
【0009】
一実施形態では、第1のコネクタ102および第2のコネクタ104は、製造または組立て工程中に互いに嵌合するように構成される。製造または組立て工程中の進捗の追跡、ならびに第1のコネクタ102および第2のコネクタ104が嵌合されていたかどうかに関して疑問または問題が後に生じた場合の検証などのため、第1のコネクタ102および第2のコネクタ104が嵌合されていることを記録することが有用である。例示的な実施形態では、第1のコネクタ102は、視覚識別子112を含む。視覚識別子112は、それぞれの第1のコネクタ102に関連付けられる。たとえば、視覚識別子112は、部品番号などを介して第1のコネクタ102を識別することができる。視覚識別子112はまた、第1のコネクタ102が嵌合するように構成された第2のコネクタ104を識別すること、またはより広範囲の電気コネクタシステム100を識別することなどによって、第2のコネクタ104に関連付けることができる。
視覚識別子112は、特有のタイプまたはモデルの自動車または機器など、第1のコネクタ102がその構成要素であるより大きい機械または装置にさらに関連付けることができる。たとえば、視覚識別子112は、第1のコネクタ102の部品番号、および第1のコネクタ102が組み入れられつつある自動車の車両識別番号(VIN)を提供することができる。代替実施形態では、視覚識別子112は、第1のコネクタ102の代わりに、または第1のコネクタ102に加えて、第2のコネクタ104上に配置することができる。
【0010】
例示的な実施形態では、第1のコネクタ102は、第1のコネクタ102が第2のコネクタ104に嵌合されていないときは、視覚識別子112が隠されまたは遮蔽され、第1のコネクタ102および第2のコネクタ104がともに嵌合されているときは、視覚識別子112が露出された状態または少なくとも露出可能な状態になるように構成される。本明細書では、「露出可能」とは、1つまたは複数の構成要素を損傷し得る過度の力を必要とすることなく、通常の操作によって物品を露出させることが可能であることを意味する。図示の実施形態では、視覚識別子112が遮蔽されていることを示すために、視覚識別子112は破線で示されている。したがって、第1のコネクタ102は、視覚識別子112が遮蔽される遮蔽状態と、視覚識別子112が露出される露出状態との間で、切り替わることが可能である。
遮蔽状態で、視覚識別子112は、センサ114(図2に示す)によって視認し読み取ることはできない。したがって、コネクタ102、104が嵌合されていないときは、視覚識別子112上の情報を読み取って記録することができない。この機構により、コネクタ102、104が実は実際には嵌合されていないときにコネクタ102、104が嵌合されていると不正にログすることが防止される。視覚識別子112は、コネクタ102、104が実際に嵌合されているときのみ、コネクタ102、104が嵌合されているとログするために視認可能になる。したがって、コネクタシステム100は、第1のコネクタ102および第2のコネクタ104が互いに嵌合されているという記録可能な位置保証を提供する。
【0011】
図2は、図1に示した電気コネクタシステム100の概略図であり、第1のコネクタ102が第2のコネクタ104に嵌合されていることを示す図である。第1のコネクタ102および第2のコネクタ104が嵌合されているため、視覚識別子112は提示(revealed)または露出されている。図2に示す視覚識別子112は、一連の平行な線を含む1次元バーコードであり、他の実施形態では、バーコードラベル112は、2次元もしくはマトリックスバーコード、または深さ成分を含む3次元バーコードとすることができる。他の実施形態では、視覚識別子112は、文字、形状、色、記号など、バーコード以外のものである。視覚識別子112は、バーコードに限定されるものではないが、いくつかの実施形態では、視覚識別子112はバーコードであり、本明細書では、視覚識別子112をバーコードラベル112と呼ぶ。
【0012】
バーコードラベル112は、センサ114によって視認して読み取ることが可能である。センサ114は、手持ち式または取付け式のバーコードスキャナとすることができる。センサ114は、バーコードラベル112を読み取るために光源および光検出器を含むことができる。任意選択で、センサ114は、カメラを含むことができる。センサ114は、データベース116に通信可能に連結され、それによりセンサ114によって得られたデータが、記憶のためにデータベース116へ伝送される。データベース116は、有形の非一時的なコンピュータ可読記憶デバイス上に位置することができる。記憶デバイスは、ランダムアクセスメモリ(RAM)もしくはハードディスクドライブなどのコンピュータメモリとすることができる。または記憶デバイスは、固体デバイス、光学ドライブ、外部ハードディスク、フラッシュドライブなどの取外し可能な記憶ドライブとすることができる。
データベース116は、コネクタシステム100、および/またはコネクタシステム100が設置された自動車、機器、もしくは他の機械もしくはデバイスに関する情報にアクセスするために、センサ114から後に遠隔アクセス可能とすることができる。たとえば、バーコードラベル112内に含まれる情報をデータベース116内に記録することによって、遠隔からかつ/または後の日時にデータベース116にアクセスして、第1のコネクタ102が第2のコネクタ104に嵌合されていることを検証することができる。
【0013】
1つまたは複数の実施形態では、第1のコネクタ102は、標示機構および遮蔽機構を含む。バーコードラベル112は、標示機構上に配置される。標示機構および遮蔽機構は、互いに対して可動である。たとえば、標示機構は、遮蔽機構が静止しているときに動くように構成することができ、遮蔽機構は、標示機構が静止しているときに動くように構成することができ、または両方の機構を、異なる方向に動くように構成することができる。標示機構および遮蔽機構は、遮蔽位置と露出位置との間で可動である。遮蔽機構は、遮蔽位置で、少なくとも標示機構のうちバーコードラベル112を含む部分を遮蔽する。たとえば、バーコードラベル112全体またはバーコードラベル112の一部分が、遮蔽位置で、遮蔽機構によって覆われまたは隠される。2次元バーコードなどのいくつかのタイプのバーコードでは、バーコードの半分またはさらに半分未満を覆うことで、リーダがバーコード内に含まれる情報のいずれかまたはいくつかを解釈できないようにすることができる。
【0014】
標示機構のうちバーコードラベル112を含む部分は、露出位置で、露出された状態または露出可能な状態の少なくとも1つにあり、それによりバーコードラベル112が、センサ114によって視認可能および可読になる。露出位置では、バーコードラベル112内に含まれる情報のすべてが、センサ114によって読取り可能となり得る。一実施形態では、標示機構は、ハウジング118が第2のコネクタ104に完全に嵌合されているときのみ、遮蔽機構に対して露出位置にくる。ハウジング118が第2のコネクタ104に完全に嵌合されていないときは、標示機構は、遮蔽機構に対して遮蔽位置にある。代替実施形態では、標示機構は、ハウジング118が第2のコネクタ104に完全に嵌合されていないとき、遮蔽位置に対して露出位置にあり、標示機構は、ハウジング118が第2のコネクタ104に完全に嵌合されているときのみ、遮蔽された状態または遮蔽可能な状態になる。そのような代替実施形態では、センサ114によって視認可能および可読のバーコードラベル112が存在しないことが、コネクタ102、104が完全に嵌合されていることを示す。
【0015】
標示機構および遮蔽機構はどちらも、ハウジング118によって担持される。本明細書では、それぞれの機構が「ハウジングによって担持される」とは、その機構が、ハウジング118の一体構成要素であること、ハウジング118上、ハウジング118内、もしくはハウジング118を通って配置されていること、またはハウジング118に直接もしくは間接的に連結されていることを意味し、したがってハウジング118が動くことで、「担持されている」機構も同様に動く。たとえば、本明細書では、回転可能なレバーを介してハウジング118に間接的に連結された機構が、ハウジングによって担持されている。
【0016】
図3は、一実施形態による電気コネクタシステム100の側面斜視図である。図示の実施形態では、第1のコネクタ102は、第2のコネクタ104に嵌合する用意ができている。第1のコネクタ102は、バーコードラベル112(図4に示す)を含むが、図3では、バーコードラベル112が遮蔽されているため、バーコードラベル112を見ることができない。図示の実施形態では、第1のコネクタ102および第2のコネクタ104が嵌合されていないため、バーコードラベル112は遮蔽されている。第1のコネクタ102を嵌合位置で示す図4では、バーコードラベル112が露出されている。たとえば、本明細書により詳細に説明するように、バーコードラベル112は、第1のコネクタ102が第2のコネクタ104に嵌合されていないとき、第1のコネクタ102の遮蔽機構によって遮蔽される。
しかし、第1のコネクタ102が第2のコネクタ104に対して完全に嵌合されているとき、バーコードラベル112は、遮蔽機構に対して露出された状態または少なくとも露出可能な状態にある。本明細書では、露出可能とは、通常の作動機構を使用して妥当な力を加えることを介して露出または提示することが可能であることを意味する。バーコードラベル112は、センサ114(図2に示す)によって読み取ることが可能であるとき、露出されている。
【0017】
第1のコネクタ102のハウジング118は、嵌合端部126および終端部128を含む。図示の実施形態では、嵌合端部126は、終端部128が向けられている平面に対して横断方向の平面に沿って向けられている。たとえば、第1のコネクタ102は、嵌合端部126は終端部128に直交するような直角コネクタとすることができる。代替実施形態では、第1のコネクタ102は、嵌合端部126が終端部128に対して平行であり、終端部128と概して一列に並んでいるようなインラインコネクタとすることができる。電気導体120(図1に示す)は、ハウジング118内に保持される。ハウジング118は、嵌合操作中に第2のコネクタ104(または別の相補形の相手側コネクタ)に係合するように構成された嵌合インターフェース130を画定する。たとえば、嵌合インターフェース130は、第2のコネクタ104のハウジング124に係合するように構成される。
一実施形態では、嵌合インターフェース130は、ハウジング124の内部チャンバ132内に少なくとも部分的に収容されるように構成される。別法として、嵌合インターフェース130は、嵌合操作中に第2のコネクタ104のハウジング124の少なくとも一部分をその中に収容するように構成された内部チャンバを画定することができる。
【0018】
一実施形態では、ハウジング118は、上壁136、底壁138、左側壁140、右側壁142、および前端壁144を含む。本明細書では、「上」、「底」、「前」、「後」、「左」、および「右」などの相対的または空間的な用語は、参照する要素を区別するために使用されているにすぎず、第1の電気コネクタ102、電気コネクタシステム100、または電気コネクタシステム100の周辺環境に関して必ずしも特定の位置または向きを必要とするとは限らない。嵌合インターフェース130は、底壁138から延びており、左側壁140および右側壁142ならびに前端壁144によって少なくとも部分的に画定される。
【0019】
一実施形態では、ハウジング118は、レバー134を含む。レバー134は、ハウジング118に可動に連結される。たとえば、レバー134は、ハウジング118に対して回転、旋回、または摺動するように構成することができる。レバー134は、第1のコネクタ102および第2のコネクタ104を嵌合するために必要とされる力の量を低減させる嵌合支援を提供するように構成される。レバー134は、ハウジング118に対して開位置と閉位置との間で可動である。たとえば、レバー134は、レバー134が開位置から閉位置へ動かされると、第2のコネクタ104に係合して、第1のコネクタ102および第2のコネクタ104のそれぞれのハウジング118、124を互いの方へ引き寄せるように構成される。
レバー134は、レバー134が閉位置にあるときは、第1のコネクタ102が第2のコネクタ104に完全に嵌合され、レバー134が閉位置にないときは、第1のコネクタ102が第2のコネクタ104に完全に嵌合されないように構成される。レバー134が開位置または開位置と閉位置との間の中間位置にあるとき、レバー134は閉位置にない。レバー134は、図3で開位置にあり、図4で閉位置にある。
【0020】
図3図7に示す図示の実施形態では、レバー134は、開位置から閉位置へ湾曲ロック方向(curved locking direction)160に回転または旋回して嵌合支援を提供するように構成される。図示されていない代替実施形態では、レバー134は、開位置から閉位置へハウジング118に対して摺動可能とすることができる。たとえば、レバー134は、レバー134が線形ロック方向(図示せず)に前進させられると、第1のコネクタ102および第2のコネクタ104のそれぞれのハウジング118、124を互いの方へ引き寄せるくさびを含むことができる。したがって、本明細書では、「レバー」という用語は、摺動運動を介して動く機構も含み、回転運動および/または旋回運動を介して動く機構に限定されるものではない。
【0021】
図3のレバー134は、略U字状の構造を有し、2つのアーム146と、2つのアーム146間に延びて2つのアーム146を連結するハンドル148とを含む。アーム146は、第1のアーム146Aが左側壁140に連結され、第2のアーム146Bが右側壁142に連結されるように、左側壁140および右側壁142に旋回可能に連結される。アーム146はそれぞれ、ハウジング118の対応する旋回要素154を中に受け取る旋回アパーチャ152を画定する。本明細書では、旋回要素154をポスト154と呼ぶ。ポスト154は、左側壁140および右側壁142から延びるが、図3では左側壁140上のポスト154だけを見ることができる。レバー134は、ポスト154と旋回アパーチャ152を画定して取り囲むアーム146の縁部との間の係合を介してハウジング118に連結される。
ポスト154は、固定された心棒であり、レバー134のアーム146は、ポスト154の周りを旋回する。別法として、ポスト154は、ハウジング118に対して回転可能とすることができる。代替実施形態では、レバー134は、心棒として機能する一体ポストを含み、これらのポストは、ハウジング118内の孔の中に受け取られる。
【0022】
アーム146はそれぞれ、アパーチャ152の近傍に湾曲トラック150を画定する。湾曲トラック150は、第2のコネクタ104のハウジング124の構成要素に係合するように構成される。たとえば、ハウジング124は、ハウジング124の内面158から内部チャンバ132内へ少なくとも部分的に延びる少なくとも2つの突出部156を含むことができる。本明細書では、突出部156をロッド156と呼ぶ。ロッド156は、嵌合操作中にアーム146の対応する湾曲トラック150内に受け取られるように構成される。ポスト154の周りでレバー134を回転または旋回させることで、湾曲トラック150は、ロッド156に対して動かされる。レバー134が開位置から閉位置へ移動または旋回されると、湾曲トラック150の縁部は、ロッド156に係合し、ロッド156を線形方向にポスト154の方へ引き寄せる。
レバー134が閉位置に到達したとき、第1のコネクタ102は、第2のコネクタ104に対して完全に嵌合されており、したがって第1のコネクタ102の導体120(図1に示す)は、第2のコネクタ104の対応する導体122内に完全に係合される。いくつかの代替実施形態では、レバー134のアーム146は、湾曲トラックではなく、ロッド156に係合するためのフックを含むことができ、かつ/またはレバー134は、ハウジング124の溝もしくは湾曲トラック内に受け取られる突出部を含むことができる。
【0023】
図示の実施形態では、第1のコネクタ102は、嵌合操作中に第1のコネクタ102が第2のコネクタ104に完全に嵌合されているという保証を提供するように構成されたコネクタ位置保証(CPA)要素162をさらに含む。たとえば、CPA要素162は、第1の位置と第2の位置との間を可動である。CPA要素162は、第1のコネクタ102が第2のコネクタ104に完全に嵌合されていないときは、第1の位置に配置されている。CPA要素162は、第1のコネクタ102が第2のコネクタ104に完全に嵌合されるまで、第2の位置への動きが制限される。CPA要素162は、コネクタ102、104が完全に嵌合されると、機械的機構により、第2の位置へ自動的に動くように構成することができる。別法として、コネクタ102、104を完全に嵌合させることで、CPA要素162を動かすのではなく、第2の位置への動きを制限する機械的な障害を取り除くことによって、CPA要素162が第2の位置へ可動になることを可能にする。
【0024】
図示の実施形態では、CPA要素162は、レバー134のハンドル148に連結される。図3には示されていないが、バーコードラベル112(図4に示す)は、CPA要素162上に配置される。たとえば、CPA要素162は、ベース部分164と、ベース部分164から延びる棚状部分166とを含み、棚状部分166は、ベース部分164の平面から曲がっている。バーコードラベル112は、ベース部分164のうちハンドル148に対向する第1の面168に配置される。図示の実施形態では、バーコードラベル112はCPA要素162上に配置されているため、CPA要素162は、第1のコネクタ102の標示機構を画定する。図示の実施形態では、CPA要素162は第1の位置にある。バーコードラベル112は、CPA要素162が第1の位置にあるとき、ハンドル148の部分170によって遮蔽される。
したがって、レバー134のハンドル148は、第1のコネクタ102の遮蔽機構を画定する。CPA要素162の第1の位置を、遮蔽位置と呼ぶことができる。任意選択で、ハンドル148は、ハンドル148を通って延びる窓172を画定する。窓172は、ハンドル148の第1の端部174と第2の端部176との間に位置し、したがって窓172は、ハンドル148の外周の内側に位置する。
【0025】
図4は、レバー134が閉位置にある、図3に示す実施形態による第1のコネクタ102の上面斜視図である。第2のコネクタ104(図3に示す)は、図3には示されていないが、レバー134が閉位置にあることは、第1のコネクタ102が第2のコネクタ104に完全に嵌合されていることを示すことが理解される。したがって、図4の以下の説明では、第1のコネクタ102および第2のコネクタ104が互いに完全に嵌合されていることを想定する。
【0026】
CPA要素162は、第2の位置で示されている。第2の位置で、バーコードラベル112は、遮蔽機構(たとえば、ハンドル148の部分170)に対して露出される。したがって、本明細書では、CPA要素162の第2の位置を露出位置と呼ぶことができる。遮蔽位置から露出位置へ遷移するために、CPA要素162は、概してハンドル148の第2の端部176から第1の端部174の方へ延びる提示方向178に動かされる。一実施形態では、CPA要素162は、レバー134が閉位置にきて第1のコネクタ102が完全に嵌合されていることを示すまで、提示方向178に露出位置へ動かされないように制限される。レバー134が閉位置にくるまでCPA要素162の動きを制限する例示的な機構を図5に示す。
【0027】
図5は、一実施形態による第1のコネクタ102のレバー134の背面斜視図である。レバー134は、開位置で示され、CPA要素162は、遮蔽位置で示されている。CPA要素162は、ハンドル148の後面180に連結される。バーコードラベル112は、CPA要素162の第1の面または前面168(図3に示す)に配置されているため、破線で示されている。図示のようにCPA要素162が遮蔽位置にあるとき、バーコードラベル112は、ハンドル148の窓172に位置合わせされていない。バーコードラベル112は、ハンドル148の窓172と第2の端部176との間に配置される。CPA要素162は、バーコードラベル112が窓172と位置合わせされるように、提示方向178にハンドル148の第1の端部174の方へ動くように構成される。
【0028】
CPA要素162は、後面180から突出する2つのラグ182またはレール間に保持することができる。ラグ182は、CPA要素162の第2の面または後面186の周りに部分的に延びて、ハンドル148の後面180に当接するように、または少なくともハンドル148の後面180に近接するように、CPA要素162を保持することができる。ベース部分164は、横方向に延びるフィンガ部184を含むことができ、フィンガ部184は、ラグ182に係合してCPA要素162がハンドル148から落下するのを防止する。ハンドル148は、ハンドル148の後面180から少なくとも部分的に後方へ延びるように付勢された2つの可撓性タブ188を画定する。たとえば、タブ188は、片持ち梁式に突き出すことができ、ハンドル148に直接取り付けられた固定端190と、固定端190を介してハンドル148に間接的に取り付けられた自由端192とを有する。
一実施形態では、タブ188は、静止した撓んでいない状態で、CPA要素162の動き経路を阻止して遮蔽位置から露出位置への動きを制限するように構成される。たとえば、タブ188の自由端192は、CPA要素162のフィンガ部184などに沿って、CPA要素162の上縁194に係合することができる。
【0029】
次に再び図3を参照すると、一実施形態では、第1のコネクタ102のハウジング118は、ハウジング118の上壁136から突出する2つの突起198を画定する。突起198は、レバー134が閉位置へ動かされると、各突起198が可撓性タブ188のうちの対応する1つに係合するように位置する。次に再び図5を参照すると、突起198は、タブ188をハンドル148の後面180の表面の方へ、任意選択で後面180の表面を越えて撓ませ、それによりタブ188をCPA要素162の動き経路から外す。したがって、レバー134が閉位置にあるとき、通常はCPA要素162が提示方向178に動くのを妨害するタブ188は、突起198によってCPA要素162の経路外へ撓み、したがってCPA要素162は、露出位置へ動くことが可能になる。CPA要素162は、操作者が棚状部分166を提示方向178に押したり引いたりすることによって動くように構成することができる。
図示の実施形態は、2つのタブ188およびハウジング118上の2つの対応する突起198を示すが、代替実施形態では、1つのタブ188および1つの突起198のみまたは3つ以上のタブ188および突起198を含むことができる。図5に示す機構について説明するとき、本明細書に記載する本発明の主題は、この1つの例示的な機構に限定されるものではないことが理解される。レバー134が閉位置にくるまでCPA要素162の動きを妨げるために、他の機構を使用することもできる。
【0030】
次に再び図4を参照すると、CPA要素162が露出位置にあるとき、バーコードラベル112は、ハンドル148の窓172に位置合わせされ、窓172を通して露出される。バーコードラベル112は、窓を通してセンサ114(図2に示す)によって視認して読み取ることが可能である。図示の実施形態では、バーコードラベル112は、間に空間をあけた一連の平行な線を含む1次元バーコードである。これらの線および空間の数、幅、および配置は、特有の情報を伝達する。この情報は、部品番号、製造者、部分名を提供することなどによって、第1のコネクタ102および/またはコネクタシステム100(図3に示す)を識別することができる。この情報はまた、コネクタシステム100が設置された自動車、機器、または別の機械もしくはデバイスを識別することができる。
バーコードラベル112は、印刷、塗装、エッチング、または他の方法でCPA要素162上に直接形成することができる。別法として、バーコードラベル112は、ステッカ、フィルムなどの上に形成し、その後、接着または他の方法でCPA要素162に取り付けることができる。他の実施形態では、バーコードは、1次元バーコードではなく、2次元マトリックス式のバーコードであっても3次元バーコードであってもよい。
【0031】
代替実施形態では、CPA要素162が露出位置にあるとき、バーコードラベル112は、ハンドル148内の窓を通して露出されるのではなく、ハンドル148の外周の外側に配置される。たとえば、CPA要素162は、露出位置にあるときは上縁194(図5に示す)がハンドル148の第1の端部174を越えて突出し、バーコードラベル112が第1の端部174の外側(または外部)に露出されるようなサイズおよび/または形状とすることができる。別の代替実施形態では、CPA要素162は、ハンドル148ではなく、レバー134のアーム146の1つに連結することができる。
【0032】
図6は、別の実施形態によるコネクタシステム100(図1に示す)についての、第1のコネクタ102の側面図である。レバー134は、旋回要素154またはポストでハウジング118に旋回可能に連結される。図6で、レバー134は、ハウジング118に対して開位置にある。図示の実施形態では、バーコードラベル112は、ハウジング118の外面202上に配置され、したがってハウジング118の壁が、標示機構を画定する。バーコードラベル112は、レバー134の部分204によって遮蔽され、これにより、ハウジング118が相手側コネクタ(図3に示す第2のコネクタ104など)に完全に嵌合されていないときはバーコードラベル112を遮蔽する遮蔽機構を画定する。バーコードラベル112は、レバー134の部分204によって遮蔽されているため、破線で示されている。
図示の実施形態では、バーコードラベル112は、ハウジング118の左側壁140の外面202上に配置され、部分204は、左側壁140に沿って配置されたレバー134の第1のアーム146Aである。
【0033】
アーム146Aは、アーム146Aの第1の縁部208に沿って凹状部分206を画定する。凹状部分206は、アーム146A内の凹みまたは切抜き部分であり、アーム146Aの第1の縁部208から第2の縁部210の方へ延びるが、第2の縁部210まで完全には延びない。凹状部分206は、凹状部分206が第1の縁部208の一方の側に沿って画定されていないことを除いて、図3に示す窓172に類似している。
【0034】
図7は、図6に示す実施形態による第1のコネクタ102の側面図であり、レバー134をハウジング118に対して閉位置で示す。図7に示すように、レバー134が閉位置へ旋回すると、レバー134の凹状部分206はハウジング118上のバーコードラベル112に位置合わせされ、したがってバーコードラベル112は、凹状部分206を通して露出され、視認可能になる。したがって、バーコードラベル112は、前はバーコードラベル112を遮蔽していた第1のアーム146Aに対して露出される。凹状部分206は、バーコードラベル112の全領域を露出させるために、バーコードラベル112のサイズおよび形状に対応するようなサイズおよび形状を有する。図示の実施形態では、バーコードラベル112は矩形であるが、他の実施形態では、バーコードラベル112は、方形、円形、長円形などとすることもできる。
【0035】
代替実施形態では、凹状部分206は、第1の縁部208ではなく、アーム146Aの第2の縁部210に沿って画定することができ、またはアーム146Aは、縁部208、210の一方に沿って位置する凹状部分ではなく、図3に示す窓172に類似している窓を画定することができる。さらに、図6および図7に示す左側壁140上の第1のバーコードラベル112の代わりに、または第1のバーコードラベル112に加えて、ハウジング118の右側壁142(図3に示す)上に第2のバーコードラベルを配置することができ、したがってレバー134の第2のアーム146B(図3)は、レバー134が閉位置にくるまで第2のバーコードラベルを遮蔽する。
【0036】
別の代替実施形態では、図6および図7に示すようにバーコードラベル112がハウジング118上に位置するのではなく、バーコードラベル112は、レバー134の内面(図示せず)上に配置され、したがってレバー134のアームが標示機構を画定する。ハウジング118は、遮蔽機構を画定する。たとえば、バーコードラベル112は、レバー134のタブまたは部分上に配置することができ、このタブまたは部分は、レバー134が開位置にくると、ハウジング118に位置合わせされてハウジング118の側面に対向する。しかし、レバー134が閉位置へ旋回すると、バーコードラベル112を有するレバー134のタブまたは部分は、ハウジング118の側面を越えて(たとえば、垂直方向または横方向に)突出し、バーコードラベル112の読取りのためにバーコードラベル112を露出させる。
【0037】
図8は、別の実施形態によるコネクタシステム100(図1に示す)についての、第1のコネクタ102の斜視図である。第1のコネクタ102のハウジング118は、任意選択で、嵌合支援を提供するためのレバーを含まない。図示の実施形態では、バーコードラベル112は、ハウジング118の外面202上に配置される。たとえば、バーコードラベル112は、前端壁144上に位置することができ、したがってハウジング118の前端壁144は、標示機構を画定する。ハウジング118は、外面202に連結されたCPA要素214をさらに含む。CPA要素214は、バーコードラベル112の上に延びて、ハウジング118が相手側コネクタ(たとえば、第2のコネクタ104)に完全に嵌合されていないときはバーコードラベル112を遮蔽する遮蔽機構を画定する。
図示の実施形態では、嵌合インターフェース130が第2のコネクタ104に係合すると、CPA要素214は、第2のコネクタ104に係合し、ハウジング118に対して提示方向216に摺動して、ハウジング118が第2のコネクタ104に完全に嵌合されるとバーコードラベル112を露出させるように構成される。したがって、CPA要素214は、ハウジング118が第2のコネクタ104に完全に嵌合されているときのみハウジング118に対して摺動するため、位置保証を提供する。以下、CPA要素214を摺動可能インサート214と呼ぶ。提示方向216は、ハウジング118の嵌合端部126から離れて上壁136の方へ延びる。
【0038】
一実施形態では、摺動可能インサート214は、外面202に沿って延びるハウジング118の2つのレール220間のトラック218内に保持される平面のパネルである。図8で、摺動可能インサート214は遮蔽位置にあり、したがって摺動可能インサート214は、バーコードラベル112の上に延びて、バーコードラベル112がセンサ114(図2に示す)によって読み取られるのを阻止する。摺動可能インサート214は、インサート214の第1の端部223から延びる少なくとも1つの可撓性ラッチ222を含む。インサート214の第1の端部223は、インサート214の第2の端部225より、ハウジング118の嵌合端部126近傍に位置する。図示の実施形態では、インサート214は、2つのラッチ222を含む。各ラッチ222は、それぞれのラッチ222から突出するキャッチ224を含む。
キャッチ224は、ハウジング118が第2のコネクタ104に完全に嵌合されていないときに摺動可能インサート214がトラック218に沿って提示方向216に動かないようにするために、ハウジング118のレール220のうちの対応する1つに係合するように構成される。
【0039】
一実施形態では、第2のコネクタ104のハウジング124は、ハウジング124の対応する壁228から突出する少なくとも1つのラグ226を含み、ラグ226は、摺動可能インサート214に当接し、または少なくとも摺動可能インサート214に対向する。図示の実施形態では、2つのラグ226は、見ることができない壁228の内面上にラグ226が位置するため、破線で示されている。
【0040】
図9は、第1のコネクタ102が第2のコネクタ104に完全に嵌合されているときの、第1のコネクタ102(図8に示す)のCPA要素214(または摺動可能インサート214)およびレール220、ならびに第2のコネクタ104(図8)のラグ226を示す。図9に示すように、ラグ226は、テーパ形の、または傾斜した上縁230を有し、上縁230は、ラッチ222を対応するレール220から離れて互いの方へ動かして撓ませる。ラッチ222が撓むことで、キャッチ224がレール220の下端232との係合から解放される。嵌合操作中に第1のコネクタ102および第2のコネクタ104が相対的に動くことで、ラグ226がレール220に対して垂直方向上方へ動かされる。ラグ226は、摺動可能インサート214をトラック218に沿って上方へラグ226とともに提示方向216へ動かす。
最終的に、摺動可能インサート214のそのような動きにより、バーコードラベル112が露出される。図示の実施形態では、バーコードラベル112は、インサート214の第1の端部223より下に露出されているが、代替実施形態では、インサート214の窓を通して露出させることもできる。したがって、バーコードラベル112は、第1のコネクタ102および第2のコネクタ104が完全に嵌合されると自動的に露出され、コネクタ102、104の嵌合以上の追加の人間の介入を必要としない。図9で、バーコードラベル112は、2次元マトリックス式のバーコードとして示されている。
【0041】
図10は、さらに別の実施形態によるコネクタシステム100(図1に示す)についての、第1のコネクタ102の一部分の斜視図である。第1のコネクタ102の図示の部分は、前端壁144を含む。図8および図9に示す実施形態と同様に、第1のコネクタ102のハウジング118は、嵌合インターフェース130上または近傍の前端壁144の外面202に連結されたCPA要素250を含む。本明細書では、CPA要素250を摺動可能インサート250と呼ぶ。図示の実施形態では、バーコードラベル112は、摺動可能インサート250上に配置され(ハウジング118の外面202上ではない)、したがって摺動可能インサート250が標示機構である。第1のコネクタ102が相手側コネクタに完全に嵌合されていないときにバーコードラベル112を遮蔽する遮蔽機構は、ハウジング118のレセプタクル252である。
摺動可能インサート250は、レセプタクル252内に保持される。レセプタクル252内のバーコードラベル112および摺動可能インサート250の部分は、破線で示されている。
【0042】
レセプタクル252は、ハウジング118の外面202に固定された両側の左側面254および右側面256と、レセプタクル252の第1の端部または下端260に位置する第1の開口258とを有する。レセプタクル252の左側面254および右側面256は、任意選択で、図8および図9に示すレール220によって画定することができる。レセプタクル252の下端260は、レセプタクル252の第2の端部または上端262より、ハウジング118の嵌合端部126近傍に位置する。摺動可能インサート250は、図8および図9に示す摺動可能インサート214に類似した形状を有することができる。たとえば、摺動可能インサート250は、レセプタクル252の下端260に位置する第1の開口258を通って突出する2つのラッチ264を含む。
ラッチ264は、図8および図9に示すラッチ222のように、完全に嵌合された接続が実現されるまで、摺動可能インサート250が遮蔽位置から露出位置へ動かないようにするように構成される。第2のコネクタ104(図8)のラグ226(図8に示す)は、ラッチ264を解放し、摺動可能インサート250を提示方向216に露出位置へ動かす。
【0043】
図示の実施形態では、レセプタクル252は、レセプタクル252の上端262に位置する第2の開口266を有する。図示しないが、レセプタクル252が露出位置にあるとき、摺動可能インサート250の上端268は、第2の開口266を通って突出し、インサート250上のバーコードラベル112は、レセプタクル252の上端262より上に露出される。代替実施形態では、レセプタクル252は、窓を画定することができ、バーコードラベル112は、摺動可能インサート250が露出位置にあるとき、レセプタクル252の窓を通って露出される。そのような代替実施形態では、任意選択で、レセプタクル252の上端262を閉じることができる(したがって、レセプタクル252は第2の開口266を画定しない)。
【0044】
図11は、別の実施形態によって形成されたコネクタシステム100(図1に示す)についての、第1のコネクタ102の一部分の斜視図である。図示の実施形態では、図10に示す実施形態のように、バーコードラベル112は、CPA要素270上に配置され、CPA要素270が標示機構を画定する。CPA要素270は、ハウジング118の前端壁144の内面272に連結され、内面272に沿って配置される。本明細書では、CPA要素270を摺動可能インサート270と呼ぶ。前端壁144は、壁144を通ってその内面272と外面202との間に延びる窓274を画定する。壁144は、摺動可能インサート270が遮蔽位置にあるときにバーコードラベル112を遮蔽する遮蔽機構を画定する。図11で、摺動可能インサート270は、ハウジング118に対して遮蔽位置にある。
バーコードラベル112および摺動可能インサート270の大部分は、これらの構成要素が前端壁144の反対側に位置するため、破線で示されている。別法として、前端壁144ではなく、ハウジング118の別の壁を遮蔽機構として使用することもできる。
【0045】
摺動可能インサート270を遮蔽位置から解放し、摺動可能インサート270を提示方向216に露出位置へ動かす機構は、任意選択で、図8図10に図示および説明した実施形態に類似したものとすることができる。バーコードラベル112は、摺動可能インサート270が露出位置にあるとき、バーコードラベル112が窓274に位置合わせされ、ハウジング118の外側から窓274を通して視認可能になるように、摺動可能インサート270の外向き表面上に配置される。図3をさらに参照すると、図11に示す実施形態は、たとえば、図3に示すようにハウジング118がハウジング124の内部チャンバ132内に収容されているときではなく、嵌合操作中に第2のコネクタ104のハウジング124が第1のコネクタ102のハウジング118の内部チャンバ内に収容されているときに使用することができる。
【0046】
図12は、別の実施形態による第1のコネクタ102の上面斜視図である。第1のコネクタ102は、遮蔽機構を画定するCPA要素280を含む。CPA要素280は、ハウジング118の上壁136上に保持されており、ハウジング118に対して摺動可能である。バーコードラベル112(図13に示す)は、上壁136の外面202上に配置され、したがってハウジング118の上壁136が標示機構である。バーコードラベル112は、図示の位置で、CPA要素280によって遮蔽されており、したがってバーコードラベル112は、視認可能でも機械可読でもない。したがって、図12で、上壁136は、CPA要素280に対して遮蔽位置にある。
【0047】
第1のコネクタ102は、第1のコネクタ102と第2のコネクタ104(図3に示す)を嵌合するための嵌合支援を提供するレバー134を含む。レバー134は、閉位置で示されている。一実施形態では、CPA要素280は、レバー134が閉位置にないときにハウジング118に対して動くことが制限される。レバー134が閉位置へ回転すると、レバー134のハンドル148から突出する第1のタブ282が、CPA要素280の可撓性ラッチ284に係合し、それによりラッチ284がハウジング118の受止め表面286から解放され、CPA要素280は、ハウジング118およびその上のレバー134に対して提示方向288に摺動することが可能になる。
【0048】
図13は、図12に示す第1のコネクタ102の上面斜視図である。図13で、ハウジング118の上壁136は、CPA要素280に対して提示位置にある。たとえば、CPA要素280は、図12に示す最初の位置から図13に示す最後の位置へ提示方向288に動かされて、上壁136上に配置されたバーコードラベル112を提示する。CPA要素280が提示方向288に動くと、CPA要素280の棚状部290が、レバー134のハンドル148の一部分の上に延びて、レバー134が閉位置から開位置の方へ回転するのを機械的に阻止する。たとえば、図示の実施形態では、棚状部290は、ハンドル148から突出する第2のタブ292(図12により詳細に示す)の上に延びる。ハンドル148の上に延びることによって、CPA要素280は、レバー134を閉位置で保持するロックを提供する。
任意選択で、CPA要素280の可撓性ラッチ284(または異なるラッチ)は、CPA要素280が図13に示す位置にあるとき、ハウジング118の第2の受止め表面294に係合して、CPA要素280が提示方向288とは逆の遮蔽方向296にハウジング118に対して不注意で動かされないようにするように構成することができる。
【0049】
上記の説明は、制限的ではなく例示的であることが意図されることを理解されたい。たとえば、前述の実施形態(および/またはそれらの態様)は、互いに組み合わせて使用することができる。さらに、本発明の範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、多くの修正を加えることができる。本明細書に記載する寸法、材料のタイプ、様々な構成要素の向き、ならびに様々な構成要素の数および位置は、特定の実施形態のパラメータを定義することが意図され、決して限定的ではなく、単に例示的な実施形態である。特許請求の範囲の精神および範囲内の多くの他の実施形態および修正形態が、上記の説明を読めば当業者には明らかになるであろう。したがって、本発明の範囲は、そのような特許請求の範囲が与えられる完全な均等物の範囲とともに、添付の特許請求の範囲を参照して決定されるべきである。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13