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特許7301959エアロゾル生成装置のエラーを分析する装置及びそのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-23
(45)【発行日】2023-07-03
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置のエラーを分析する装置及びそのシステム
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/53 20200101AFI20230626BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20230626BHJP
【FI】
A24F40/53
A24F40/60
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021518724
(86)(22)【出願日】2020-12-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-18
(86)【国際出願番号】 KR2020018032
(87)【国際公開番号】W WO2021172715
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2021-04-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0023922
(32)【優先日】2020-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨンファン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,スンウク
(72)【発明者】
【氏名】イ,スンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ハン,デナム
【審査官】西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0158938(US,A1)
【文献】特開2002-342178(JP,A)
【文献】特開2013-246529(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置のエラー(error)を分析する装置において、
前記エアロゾル生成装置からログデータを受信する通信インターフェースと、
前記受信されたログデータに基づいて、前記エアロゾル生成装置で発生した少なくとも1つのエラーを決定するプロセッサと、を含み、
前記ログデータは、前記エアロゾル生成装置で発生したイベントに対応する、エラーを示すエラーログ及びエラーを示さないログを含み、
前記プロセッサは、
前記ログデータに含まれた複数のエラーログそれぞれを既設定の複数個のカテゴリーのうち、いずれか1つに分類し、
前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、前記エラーログを最も多くの数含むカテゴリーに基づいて、前記エアロゾル生成装置で発生したメインエラーを決定し、
前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、前記エラーログを含む少なくとも1つのカテゴリーに基づいて、前記メインエラーを除いた少なくとも1つのサブエラーを決定し、
前記既設定の複数個のカテゴリーは、機器の過熱問題に係わる第1カテゴリー、電流問題に係わる第2カテゴリー、温度制御問題に係わる第3カテゴリー、バッテリ問題に係わる第4カテゴリー、及びシステム問題に係わる第5カテゴリーの5つのカテゴリー、を含む、装置。
【請求項2】
前記エラーを示さないログは、前記エアロゾル生成装置で遂行される動作に対応する動作ログであり、
前記エアロゾル生成装置で発生したイベントは、前記エアロゾル生成装置の電源オン/オフ、加熱開始、加熱完了、及び、喫煙開始のいずれか一つを含む、
請求項に記載の装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記複数のエラーログのうち、機器の過熱エラーに対応するエラーログを前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、1つのカテゴリーに分類し、
前記機器の過熱エラーは、前記エアロゾル生成装置に含まれたサーミスタ(thermister)の温度が既設定の温度を超過するイベントを含む、請求項に記載の装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記複数のエラーログのうち、待機電流エラーに対応するエラーログ、前記エアロゾル生成装置に含まれるヒータの過電流エラーに対応するエラーログ及び前記ヒータの電流の不足エラーに対応するエラーログを前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、同じ1つのカテゴリーに分類し、
前記待機電流エラーは、前記エアロゾル生成装置の待機状態で、前記エアロゾル生成装置の内部に流れる待機電流の大きさが既設定の待機電流の臨界値を超過するイベントを含み、
前記ヒータの過電流エラーは、前記エアロゾル生成装置の加熱状態で、前記エアロゾル生成装置に含まれたヒータに流れるヒータ電流の大きさが既設定のヒータ電流の範囲を超過するイベントを含み、
前記ヒータの電流の不足エラーは、前記エアロゾル生成装置の加熱状態で、前記ヒータに流れるヒータ電流の大きさが前記既設定のヒータ電流の範囲未満であるイベントを含む、請求項に記載の装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記複数のエラーログのうち、前記エアロゾル生成装置に含まれるヒータの過熱エラーに対応するエラーログ及び温度未達エラーに対応するエラーログを前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、同じ1つのカテゴリーに分類し、
前記ヒータの過熱エラーは、前記エアロゾル生成装置の加熱状態で、前記エアロゾル生成装置に含まれたヒータの温度が既設定のヒータの温度範囲を超過するイベントを含み、
前記温度未達エラーは、前記エアロゾル生成装置の加熱状態で、前記エアロゾル生成装置に含まれたヒータの最高温度が前記既設定のヒータの温度範囲未満であるイベントを含む、請求項に記載の装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記複数のエラーログのうち、バッテリエラーに対応するエラーログを前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、1つのカテゴリーに分類し、
前記バッテリエラーは、前記エアロゾル生成装置の累積充電時間が既設定の最大充電時間を超過するイベントを含む、請求項に記載の装置。
【請求項7】
エアロゾル生成装置において、
メモリと、
前記エアロゾル生成装置で発生したイベントに対応する、エラーを示すエラーログ及びエラーを示さないログを含むログデータを、前記メモリに記録するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
前記メモリに記録されたログに基づいて、前記エアロゾル生成装置で発生した少なくとも1つのエラーを決定
前記プロセッサは、
前記ログデータに含まれた複数のエラーログそれぞれを既設定の複数個のカテゴリーのうち、いずれか1つに分類し、
前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、前記エラーログを最も多くの数含むカテゴリーに基づいて、前記エアロゾル生成装置で発生したメインエラーを決定し、
前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、前記エラーログを含む少なくとも1つのカテゴリーに基づいて、前記メインエラーを除いた少なくとも1つのサブエラーを決定し、
前記既設定の複数個のカテゴリーは、機器の過熱問題に係わる第1カテゴリー、電流問題に係わる第2カテゴリー、温度制御問題に係わる第3カテゴリー、バッテリ問題に係わる第4カテゴリー、及びシステム問題に係わる第5カテゴリーの5つのカテゴリー、を含む、装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記イベントの発生時間順に前記ログを前記メモリに記録し、
前記メモリの容量が超過される場合、前記メモリに記録されたログのうち少なくとも1つを記録時間順に削除する、請求項に記載の装置。
【請求項9】
前記エアロゾル生成装置は、
ディスプレイをさらに含み、
前記プロセッサは、
前記少なくとも1つのエラーを前記ディスプレイに表示する、請求項に記載の装置。
【請求項10】
エアロゾル生成装置及びプロセッサを含むエラーを分析する装置を含むエラー分析システムにおいて、
前記エアロゾル生成装置は、
メモリと、
前記エラーを分析する装置と通信するための通信インターフェースと、
前記エアロゾル生成装置で発生したイベントに対応する、エラーを示すエラーログ及びエラーを示さないログを、前記メモリに記録するプロセッサと、を含み、
前記エラーを分析する装置は、
前記通信インターフェースを通じて前記エアロゾル生成装置から前記ログが含まれたログデータを受信し、
前記ログデータに基づいて、前記エアロゾル生成装置で発生した少なくとも1つのエラーを決定
前記エラーを分析する装置が備える前記プロセッサは、
前記ログデータに含まれた複数のエラーログそれぞれを既設定の複数個のカテゴリーのうち、いずれか1つに分類し、
前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、前記エラーログを最も多くの数含むカテゴリーに基づいて、前記エアロゾル生成装置で発生したメインエラーを決定し、
前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、前記エラーログを含む少なくとも1つのカテゴリーに基づいて、前記メインエラーを除いた少なくとも1つのサブエラーを決定し、
前記既設定の複数個のカテゴリーは、機器の過熱問題に係わる第1カテゴリー、電流問題に係わる第2カテゴリー、温度制御問題に係わる第3カテゴリー、バッテリ問題に係わる第4カテゴリー、及びシステム問題に係わる第5カテゴリーの5つのカテゴリー、を含む、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置のエラーを分析する装置及びそのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なエアロゾル生成装置の短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、エアロゾル生成装置で発生したエラーを解決するための方法に係わる需要が増加している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
エアロゾル生成装置のエラーを分析する装置及びそのシステムを提供することである。具体的に、ログデータに基づいてエアロゾル生成装置で発生したエラーを決定する装置及びシステムを提供することである。一方、本発明が解決しようとする技術的課題は、前述したような技術的課題に限定されず、以下の実施例からさらに他の技術的課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一側面によるエラーを分析する装置は、エアロゾル生成装置からログデータを受信する通信インターフェースと、前記受信されたログデータに基づいて、前記エアロゾル生成装置で発生した少なくとも1つのエラーを決定するプロセッサと、を含み、前記ログデータは、前記エアロゾル生成装置で発生したイベントに対応するログを含んでもよい。
【発明の効果】
【0005】
エアロゾル生成装置のエラーを分析する装置は、ログデータを分析してエアロゾル生成装置で発生したエラーを決定するところ、エアロゾル生成装置の誤作動または故障を防止しうる。
【0006】
また、エアロゾル生成装置で発生した複数のエラーの優先順位が決定されるので、エラー分析の正確度が高くなる。
【0007】
本発明の効果が上述した効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】エアロゾル生成物品が内部加熱型エアロゾル生成装置に挿入された一例を示す図面である。
図2】エアロゾル生成物品が外部加熱型エアロゾル生成装置に挿入された一例を示す図面である。
図3】エアロゾル生成物品が外部加熱型エアロゾル生成装置に挿入された他の例を示す図面である。
図4】誘導加熱方式を用いたエアロゾル生成装置の一例を示す図面である。
図5】エラーを分析する装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図6図5によるエラーを分析する装置の動作方法の一例を示すフローチャートである。
図7】エアロゾル生成装置で生成されたログデータの一例を示す図面である。
図8図7によるログデータに基づいて少なくとも1つのエラーを決定する方法の一例を示す図面である。
図9】エアロゾル生成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図10】エアロゾル生成装置がログをメモリに記録する方法の一例を示すフローチャートである。
図11】エアロゾル生成装置のハードウェア構成の他の例を示すブロック図である。
図12】エラー分析システムの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
一側面によるエラーを分析する装置は、エアロゾル生成装置からログデータを受信する通信インターフェースと、前記受信されたログデータに基づいて、前記エアロゾル生成装置で発生した少なくとも1つのエラーを決定するプロセッサと、を含み、前記ログデータは、前記エアロゾル生成装置で発生したイベントに対応するログを含んでもよい。
【0010】
また、前記プロセッサは、前記ログデータに最も多く含まれたエラーログに基づいて、前記エアロゾル生成装置で発生したメインエラーを決定することができる。
【0011】
また、前記プロセッサは、前記ログデータに含まれた他のエラーログに基づいて、前記メインエラーを除いた少なくとも1つのサブエラーを決定することができる。
【0012】
また、前記プロセッサは、前記ログデータに含まれた複数のエラーログそれぞれを既設定の複数個のカテゴリーのうち、いずれか1つに分類することができる。
【0013】
また、前記プロセッサは、前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、前記エラーログを最も多く含むカテゴリーに基づいて、前記エアロゾル生成装置で発生したメインエラーを決定することができる。
【0014】
また、前記プロセッサは、前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、前記エラーログを含む少なくとも1つのカテゴリーに基づいて、前記メインエラーを除いた少なくとも1つのサブエラーを決定することができる。
【0015】
また、前記プロセッサは、前記複数のエラーログのうち、機器の過熱エラーに対応するエラーログを前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、1つのカテゴリーに分類し、前記機器の過熱エラーは、前記エアロゾル生成装置に含まれたサーミスタ(thermister)の温度が既設定の温度を超過するイベントを含んでもよい。
【0016】
また、前記プロセッサは、前記複数のエラーログのうち、待機電流エラーに対応するエラーログ、前記エアロゾル生成装置に含まれるヒータの過電流エラーに対応するエラーログ、及び前記ヒータの電流の未達エラーに対応するエラーログを前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、同じ1つのカテゴリーに分類し、前記待機電流エラーは、前記エアロゾル生成装置の待機状態で、前記エアロゾル生成装置の内部に流れる待機電流の大きさが既設定の待機電流の臨界値を超過するイベントを含み、前記ヒータの過電流エラーは、前記エアロゾル生成装置の加熱状態で、前記エアロゾル生成装置に含まれたヒータに流れるヒータ電流の大きさが既設定のヒータ電流の範囲を超過するイベントを含み、前記ヒータの電流の不足エラーは、前記エアロゾル生成装置の加熱状態で、前記ヒータに流れるヒータ電流の大きさが前記既設定のヒータ電流の範囲未満であるイベントを含んでもよい。
【0017】
また、前記プロセッサは、前記複数のエラーログのうち、前記エアロゾル生成装置に含まれるヒータの過熱エラーに対応するエラーログ及び温度未達エラーに対応するエラーログを前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、同じ1つのカテゴリーに分類し、前記ヒータの過熱エラーは、前記エアロゾル生成装置の加熱状態で、前記エアロゾル生成装置に含まれたヒータの温度が既設定のヒータの温度範囲を超過するイベントを含み、前記温度未達エラーは、前記エアロゾル生成装置の加熱状態で、前記エアロゾル生成装置に含まれたヒータの最高温度が前記既設定のヒータの温度範囲未満であるイベントを含んでもよい。
【0018】
また、前記プロセッサは、前記複数のエラーログのうち、バッテリエラーに対応するエラーログを前記既設定の複数個のカテゴリーのうち、1つのカテゴリーに分類し、前記バッテリエラーは、前記エアロゾル生成装置の累積充電時間が既設定の最大充電時間を超過するイベントを含んでもよい。
【0019】
他の側面によるエアロゾル生成装置は、メモリと、前記エアロゾル生成装置で発生したイベントに対応するログを前記メモリに記録するプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、前記メモリに記録されたログに基づいて、前記エアロゾル生成装置で発生した少なくとも1つのエラーを決定することができる。
【0020】
また、前記プロセッサは、前記メモリに記録されたログのうち、前記メモリに最も多く記録されたエラーログに基づいて、前記エアロゾル生成装置のメインエラーを決定することができる。
【0021】
また、前記プロセッサは、前記イベントの発生時間順に前記ログを前記メモリに記録し、前記メモリの容量が超過される場合、前記メモリに記録されたログのうち少なくとも1つを記録時間順に削除することができる。
【0022】
また、前記エアロゾル生成装置は、ディスプレイをさらに含み、前記プロセッサは、前記少なくとも1つのエラーを前記ディスプレイに表示することができる。
【0023】
さらに他の側面によるエアロゾル生成装置及びプロセッサを含むエラーを分析する装置を含むエラー分析システムは、メモリと、前記エラーを分析する装置と通信するための通信インターフェースと、前記エアロゾル生成装置で発生したイベントに対応するログを前記メモリに記録するプロセッサと、を含むエアロゾル生成装置、及び前記通信インターフェースを通じて前記エアロゾル生成装置から前記ログが含まれたログデータを受信し、前記ログデータに基づいて、前記エアロゾル生成装置で発生した少なくとも1つのエラーを決定するエラーを分析する装置を含んでもよい。
【0024】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当業者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0025】
本明細書で使用されたように、要素のリストの前にあるとき、「少なくとも1つ」のような表現は、全体要素リストを修飾し、リストの個別要素を修飾しない。例えば、「a、b、及びcのうち少なくとも1つ」という表現は、a、b、c、a及びb、a及びc、b及びc、またはa、b、及びcをいずれも含むと理解されねばならない。
【0026】
要素または層が他の要素または層が「上に」、「上部に」、「連結されて」、または「結合されて」いると記載された場合、それは、他の要素または層の直上に、上に、連結されて、または結合されているか、または介入された要素または層が存在するものでもある。逆に、ある要素が他の要素または層の「直接的に上に」、「直接的に上部に」、「直接的に連結されて」、「直接的に結合されて」いると記載された場合、介入された要素または層は存在しない。同一参照番号は、全体として同一要素を指称する。
【0027】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。
【0028】
また、本明細書で使用される「第1」または「第2」のように序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するのに使用可能であるが、構成要素は、用語によって限定されない。用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的だけで使用される。
【0029】
以下、添付した図面に基づいて、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態として具現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
【0030】
図1は、エアロゾル生成物品が内部加熱型エアロゾル生成装置に挿入された一例を示す図面である。
【0031】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、プロセッサ120及びヒータ130を含む。また、エアロゾル生成装置100の内部空間には、エアロゾル生成物品200が挿入されてもよい。
【0032】
図1に示されたエアロゾル生成装置100には、本実施例と係わる構成要素が示されている。したがって、図1に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0033】
図1には、バッテリ110、プロセッサ120及びヒータ130が一列に配置されたように示されている。しかし、エアロゾル生成装置100の内部構造は、図1に示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置100の設計によって、バッテリ110、プロセッサ120、及びヒータ130の配置は、変更されてもよい。
【0034】
エアロゾル生成物品200がエアロゾル生成装置100に挿入されれば、エアロゾル生成装置100は、ヒータ130を作動させ、エアロゾルを発生させうる。ヒータ130によって発生したエアロゾルは、エアロゾル生成物品200を通過してユーザに伝達される。
【0035】
必要に応じて、エアロゾル生成物品200がエアロゾル生成装置100に挿入されない場合にも、エアロゾル生成装置100は、ヒータ130を加熱することができる。
【0036】
バッテリ110は、エアロゾル生成装置100の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ110は、ヒータ130が加熱されるように電力を供給し、プロセッサ120の動作に必要な電力を供給する。また、バッテリ110は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給する。
【0037】
プロセッサ120は、エアロゾル生成装置100の動作を全般的に制御する。具体的に、プロセッサ120は、バッテリ110、及びヒータ130だけではなく、エアロゾル生成装置100に含まれた他の構成の動作を制御する。また、プロセッサ120は、エアロゾル生成装置100の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるか否かを判断しうる。
【0038】
プロセッサ120は、多数の論理ゲートのアレイとしても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0039】
ヒータ130は、バッテリ110から供給された電力によって加熱される。例えば、エアロゾル生成物品がエアロゾル生成装置100に挿入されれば、ヒータ130は、エアロゾル生成物品の外部に位置することができる。したがって、加熱されたヒータ130は、エアロゾル生成物品内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0040】
ヒータ130は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ130には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることによりヒータ130が加熱される。しかし、ヒータ130は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置100に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
【0041】
例えば、ヒータ130は、細長型(例えば、棒状、針状、ブレード状)であるか、円筒状でもあり、加熱要素の形状によってエアロゾル生成物品200の内部または外部を加熱することができる。
【0042】
また、エアロゾル生成装置100には、ヒータ130が複数個配置されてもよい。この際、複数個のヒータ130は、エアロゾル生成物品200の内部に挿入されるように配置されてもよく、エアロゾル生成物品200の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ130のうち、一部は、エアロゾル生成物品200の内部に挿入されるように配置され、残りは、エアロゾル生成物品200の外部に配置されてもよい。また、ヒータ130の形状は、図1に示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0043】
一方、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、プロセッサ120及びヒータ130以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置100は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置100は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、エアロゾル生成物品挿入感知センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置100は、エアロゾル生成物品200が挿入された状態でも、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される構造に作製されてもよい。
【0044】
図1には、示されていないが、エアロゾル生成装置100は、別途のクレードルと共にシステムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置100のバッテリ110の充電に用いられる。または、クレードルとエアロゾル生成装置100が結合された状態でヒータ130が加熱される。
【0045】
エアロゾル生成物品200は、一般的なシガレットと類似してもいる。例えば、エアロゾル生成物品200は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分に区分されてもよい。または、エアロゾル生成物品200の第2部分にもエアロゾル生成物質が含まれる。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
【0046】
エアロゾル生成装置100の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置100の内部に第1部分の一部だけ挿入されてもよく、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込むことができる。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0047】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置100に形成された少なくとも1つの空気通路を通じても流入される。例えば、エアロゾル生成装置100に形成された空気通路の開閉及び/または、空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによっても調節される。他の例として、外部空気は、エアロゾル生成物品200の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてエアロゾル生成物品200の内部に流入されてもよい。
【0048】
図2は、エアロゾル生成物品が外部加熱型エアロゾル生成装置に挿入された例を示す図面である。
【0049】
図2を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、図1に示された構成以外に蒸気化器140をさらに含む。図2のエアロゾル生成物品200、バッテリ110、プロセッサ120、及びヒータ130は、図1のエアロゾル生成物品200、バッテリ110、プロセッサ120、及びヒータ130に対応する。したがって、重複説明は、省略する。
【0050】
図2に示されたエアロゾル生成装置100には、本実施例と係わる構成要素が示されている。したがって、図2に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0051】
また、図2には、エアロゾル生成装置100にヒータ130が含まれていると示されているが、必要に応じて、ヒータ130は省略されてもよい。
【0052】
図2には、バッテリ110、プロセッサ120、蒸気化器140、及びヒータ130が一列に配置されたように示されている。
【0053】
エアロゾル生成物品200がエアロゾル生成装置100に挿入されれば、エアロゾル生成装置100は、ヒータ130及び/または、蒸気化器140を作動させ、エアロゾルを発生させうる。ヒータ130及び/または、蒸気化器140によって発生したエアロゾルは、エアロゾル生成物品200を通過してユーザにも伝達される。
【0054】
バッテリ110は、蒸気化器140が加熱されるように電力を供給することができる。プロセッサ120は、蒸気化器140の動作を制御する。
【0055】
蒸気化器140は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成物品200を通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器140によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置100の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器140によって生成されたエアロゾルがエアロゾル生成物品を通過してユーザに伝達されるように構成されうる。
【0056】
例えば、蒸気化器140は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含んでもよいが、それらに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素は独立したモジュールとしてエアロゾル生成装置100に含まれてもよい。
【0057】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器140から/に脱/付着されるように作製されてもよく、蒸気化器140と一体として作製されてもよい。
【0058】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0059】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それに限定されない。
【0060】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置される。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0061】
例えば、蒸気化器140は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
【0062】
図3は、エアロゾル生成物品が外部加熱型エアロゾル生成装置に挿入された他の例を示す図面である。
【0063】
図3のエアロゾル生成物品200、バッテリ110、プロセッサ120、ヒータ130、及び蒸気化器140は、図2のエアロゾル生成物品200、バッテリ110、プロセッサ120、ヒータ130、及び蒸気化器140に対応する。したがって、重複説明は、省略する。
【0064】
図3には、蒸気化器140及びヒータ130が並列に配置された例が示されている。すなわち、蒸気化器140及びヒータ130は、図2に示されたように一列に配置されてもよく、図3に示されたように並列に配置されてもよい。しかし、エアロゾル生成装置100の内部構造は、図2及び図3に示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置100の設計によって、バッテリ110、プロセッサ120、ヒータ130、及び蒸気化器140の配置は、変更されてもよい。
【0065】
図4は、誘導加熱方式を用いたエアロゾル生成装置の一例を示す図面である。
【0066】
図4を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、プロセッサ120、コイル410、及びサセプタ420を含む。また、エアロゾル生成装置100の空洞430には、エアロゾル生成物品200の少なくとも一部が収容されてもよい。図4のエアロゾル生成物品200、バッテリ110、及びプロセッサ120は、図1ないし図3のエアロゾル生成物品200、バッテリ110、及びプロセッサ120に対応する。また、コイル410及びサセプタ420は、ヒータ130に含まれてもよい。したがって、重複説明は、省略する。
【0067】
図4に示されたエアロゾル生成装置100には、本実施例と係わる構成要素が示されている。したがって、図4に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0068】
コイル410は、空洞430周辺に位置してもよい。図4には、コイル410が空洞430を取り囲むように配置されると示されているが、その限りではない。
【0069】
エアロゾル生成物品200がエアロゾル生成装置100の空洞430に収容されれば、エアロゾル生成装置100は、コイル410が磁場を発生させるようにコイル410に電力を供給することができる。コイル410によって発生した磁場がサセプタ420を貫通することにより、サセプタ420が加熱される。
【0070】
このような誘導加熱現象は、ファラデーの誘導法則(Faraday’s Law of induction)によって説明される公知された現象である。具体的に、サセプタ420内の磁気誘導が変化される場合、電場がサセプタ420内に生成されることで、渦電流(eddy current)がサセプタ420内に流れる。渦電流は、サセプタ420内で電流密度及び伝導体抵抗に比例する熱を発生させる。
【0071】
サセプタ420が渦電流によって加熱され、エアロゾル生成物品200内のエアロゾル生成物質は、加熱されたサセプタ420によって加熱されることにより、エアロゾルが生成される。エアロゾル生成物質から生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成物品200を通過してユーザに伝達される。
【0072】
バッテリ110は、コイル410が磁場を発生させるように電力を供給することができる。プロセッサ120は、コイル410と電気的に連結されうる。
【0073】
コイル410は、バッテリ110から供給された電力によって磁場を発生させる導電性コイルでもある。コイル410は、空洞430の少なくとも一部を取り囲むように配置されてもよい。コイル410によって発生した磁場は、空洞430の内側端部に配置されるサセプタ420に印加されうる。
【0074】
サセプタ420は、コイル410から発生する磁場が貫通されることにより、加熱され、金属または炭素を含んでもよい。例えば、サセプタ420は、フェライト(ferrite)、強磁性合金(ferromagnetic alloy)、ステンレス鋼(stainles ssteel)及びアルミニウム(Al)のうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0075】
また、サセプタ420は、黒鉛(graphite)、モリブデン(molybdenum)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ニオブ(niobium)、ニッケル合金(nickel alloy)、金属フィルム(metal film)、ジルコニア(zirconia)のようなセラミック、ニッケル(Ni)やコバルト(Co)のような遷移金属、ホウ素(B)やリン(P)のような準金属のうち、少なくとも1つを含んでもよい。しかし、サセプタ420は、前述した例に限定されず、磁場が印加されることにより、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置100に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されていてもよい。
【0076】
エアロゾル生成物品200がエアロゾル生成装置100の空洞430に収容されれば、サセプタ420は、エアロゾル生成物品200の少なくとも一部を取り囲むようにも配置される。したがって、加熱されたサセプタ420は、エアロゾル生成物品200内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0077】
図4には、サセプタ420がエアロゾル生成物品の少なくとも一部を取り囲むように配置されると示されているが、その限りではない。例えば、サセプタ420は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によってエアロゾル生成物品200の内部または外部を加熱することができる。
【0078】
また、エアロゾル生成装置100には、サセプタ420が複数個配置されてもよい。この際、複数個のサセプタ420は、エアロゾル生成物品200の外部に配置されてもよく、内部に挿入されるように配置されてもよい。また、複数個のサセプタ420のうち、一部は、エアロゾル生成物品200の内部に挿入されるように配置され、残りは、エアロゾル生成物品200の外部に配置されてもよい。また、サセプタ420の形状は、図4に示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0079】
図5は、エラーを分析する装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0080】
図5を参照すれば、エラーを分析する装置500は、通信インターフェース510、及びプロセッサ520を含んでもよい。
【0081】
図5に示されたエラーを分析する装置500には、本実施例と係わる構成要素が示されている。したがって、図5に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエラーを分析する装置500にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0082】
エラーを分析する装置500は、エアロゾル生成装置100で発生したエラーを分析することができる。エラーを分析する装置500は、コンピュータ、モバイルデバイス及びサーバーのうち、いずれか1つに該当する。但し、これは、例示に過ぎず、エラーを分析する装置500は、エアロゾル生成装置100と通信が可能な如何なる電子装置にも該当しうる。
【0083】
通信インターフェース510は、エアロゾル生成装置100からログデータを受信することができる。一例として、通信インターフェース510は、有線通信インターフェースでもある。例えば、通信インターフェース510は、USBポートなどを含んでもよい。他の例として、通信インターフェース510は無線通信インターフェースでもある。例えば、通信インターフェース510は、Wi-Fi、ブルートゥース、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、BLE(Blue tooth Low Energy)及びNFC(Near Field Communication)のうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0084】
プロセッサ520は、エラーを分析する装置500の動作を全般的に制御する。具体的に、プロセッサ520は、通信インターフェース510だけではなく、エラーを分析する装置500に含まれた他の構成の動作を制御する。また、プロセッサ520は、エラーを分析する装置500の構成それぞれの状態を確認し、エラーを分析する装置500が動作可能な状態であるか否かを判断しうる。
【0085】
プロセッサ520は、多数の論理ゲートのアレイとしても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0086】
プロセッサ520は、通信インターフェース510を通じて受信されたログデータに基づいてエアロゾル生成装置100で発生した少なくとも1つのエラーを決定することができる。ログデータは、エアロゾル生成装置100で発生したイベントに対応するログを含んでもよい。ここで、イベントは、エアロゾル生成装置100の電源オン/オフ、加熱開始、加熱完了、及び喫煙開始などユーザ入力に応答してエアロゾル生成装置100で遂行される全動作を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置100で発生したイベントは、エアロゾル生成装置100で発生する全エラーを含んでもよい。ログデータについては、図7を参照して具体的に後述する。
【0087】
プロセッサ520は、ログデータに含まれたエラーログに基づいてエアロゾル生成装置100で発生した少なくとも1つのエラーを決定することができる。ここで、エラーログは、エアロゾル生成装置100で発生したイベントのうち、エラーに該当するイベントに対応するログでもある。
【0088】
一実施例において、プロセッサ520は、ログデータに含まれた全エラーログに基づいてエアロゾル生成装置100で発生した少なくとも1つのエラーを決定することができる。他の実施例において、プロセッサ520は、ログデータに含まれたエラーログのうち、一定期間の間に記録されたエラーログに基づいてエアロゾル生成装置100で発生した少なくとも1つのエラーを決定することができる。すなわち、プロセッサ520は、一定期間の間に発生したイベントに対応するエラーログに基づいてエアロゾル生成装置100で発生した少なくとも1つのエラーを決定することができる。
【0089】
プロセッサ520は、ログデータに最も多く含まれたエラーログに基づいてエアロゾル生成装置100で発生したメインエラーを決定することができる。例えば、プロセッサ520は、ログデータに最も多く含まれたエラーログに対応するエラーをエアロゾル生成装置100で発生したメインエラーと決定することができる。ログデータに含まれたエラーログのうち、バッテリエラーに対応するログがログデータに最も多く含まれた場合、プロセッサ520は、バッテリエラーをエアロゾル生成装置100のメインエラーと決定することができる。プロセッサ520は、メインエラーをエアロゾル生成装置100の最優先的なエラーと決定することができる。
【0090】
プロセッサ520は、ログデータに含まれたエラーログに基づいてメインエラーを除いた少なくとも1つのサブエラーを決定することができる。例えば、プロセッサ520は、ログデータに最も多く含まれたエラーログを除いたエラーログに対応するエラーを少なくとも1つのサブエラーと決定することができる。ログデータに含まれたエラーログのうち、最も多く含まれたエラーログを除いたエラーログに対応するエラーがバッテリエラー及び機器の過熱エラーである場合、プロセッサ520は、バッテリエラー及び機器の過熱エラーをサブエラーと決定することができる。
【0091】
プロセッサ520は、ログデータに含まれたエラーログの個数に基づいて、エアロゾル生成装置100で発生したエラーの優先順位を決定することができる。プロセッサ520は、ログデータに含まれたエラーログの個数が多い順にエラーの優先順位を決定することができる。例えば、プロセッサ520は、エラーログの個数が多い順にそれに対応するエラーをメインエラー、サブエラーA、及びサブエラーBと決定することができる。プロセッサ520は、メインエラーをエアロゾル生成装置100の最優先的なエラー、サブエラーAをその次順位のエラー、サブエラーBをサブエラーAの次順位のエラーと決定することができる。
【0092】
図6は、図5によるエラーを分析する装置の動作方法の一例を示すフローチャートである。
【0093】
図6を参照すれば、エラーを分析する装置500の動作方法の一例は、図5に示されたエラーを分析する装置500で時系列的に処理される段階で構成される。
【0094】
段階610において、エラーを分析する装置500は、エアロゾル生成装置100からログデータを受信することができる。
【0095】
段階620において、プロセッサ520は、ログデータに含まれた複数のエラーログそれぞれを複数個のカテゴリーのうち、いずれか1つに分類することができる。
【0096】
複数のカテゴリーは、エアロゾル生成装置100で発生したエラーのうち、共通の問題点を有するエラーが1つのカテゴリーに含まれるように設定されてもよい。
【0097】
例えば、プロセッサ520は、第1エラーログないし第3エラーログを第1カテゴリー、第4エラーログないし第6エラーログを第2カテゴリー、第7エラーログないし第9エラーログを第3カテゴリー、第10エラーないし第12エラーを第4カテゴリーに分類することができる。第1エラーログないし第12エラーログは、エラーログそれぞれではないエラーログの種類を意味する。
【0098】
複数のカテゴリー及びそれに含まれるエラーログの種類の一例についは、図7及び図8を参照して具体的に後述する。
【0099】
段階630において、プロセッサ520は、複数のカテゴリーそれぞれに含まれたエラーログの個数を決定することができる。
【0100】
例えば、第1カテゴリーに第1エラーログが3個、第2エラーログが2個含まれており、第2カテゴリーに第5エラーログが2個含まれており、第3カテゴリーに第7エラーログが1個含まれており、第4カテゴリーにエラーログが含まれていない場合、プロセッサ520は、第1カテゴリーに含まれたエラーログの個数を5個、第2カテゴリーに含まれたエラーログの個数を2個、第3カテゴリーに含まれたエラーログの個数を1個、第4カテゴリーに含まれたエラーログの個数を0個に決定することができる。
【0101】
段階641において、プロセッサ520は、エラーログを最も多く含むカテゴリーに基づいて、エアロゾル生成装置100で発生したメインエラーを決定することができる。
【0102】
例えば、複数のカテゴリーのうち、第1カテゴリーに含まれたログの個数が最も多い場合、プロセッサ520は、第1カテゴリーに基づいてエアロゾル生成装置100で発生したメインエラーを決定することができる。プロセッサ520は、第1カテゴリーに対応するエラーをメインエラーと決定することができる。
【0103】
段階642において、プロセッサ520は、エラーログを含む少なくとも1つのカテゴリーに基づいてメインエラーを除いた少なくとも1つのサブエラーを決定することができる。
【0104】
例えば、複数のカテゴリーのうち、第1カテゴリーに含まれたエラーログの個数が5個、第2カテゴリーに含まれたエラーログの個数が2個、第3カテゴリーに含まれたエラーログの個数が1個、第4カテゴリーに含まれたエラーログの個数が0個である場合、プロセッサ520は、第1カテゴリーに基づいてメインエラーを決定し、第2及び第3カテゴリーに基づいてサブエラーを決定することができる。プロセッサ520は、第2カテゴリーに対応するエラーをサブエラーA、第3カテゴリーに対応するエラーをサブエラーBに決定することができる。
【0105】
プロセッサ520は、ログデータに含まれたエラーログの個数が多い順にエラーの優先順位を決定することができる。一実施例において、プロセッサ520は、メインエラーを最優先エラー、サブエラーAをその次順位のエラー、サブエラーBをサブエラーAの次順位のエラーと決定することができる。
【0106】
図7は、エアロゾル生成装置で生成されたログデータの一例を示す図面である。
【0107】
ログデータ700は、エアロゾル生成装置100で発生したイベントに対応するログを含んでもよい。ログデータ700は、エアロゾル生成装置100で遂行される動作に対応する動作ログ及びエアロゾル生成装置100で発生したエラーに対応するエラーログ710を含んでもよい。ログデータ700は、イベントの発生時間順に記録されたログを含んでもよい。ログデータ700は、動作ログと区分されて記録されたエラーログ710を含んでもよい。
【0108】
一実施例において、ログデータ700は、エラーログデータをさらに含んでもよい。エラーログデータは、ログデータ700に含まれたログのうち、動作ログを除いたエラーログ710のみを含んでもよい。
【0109】
エアロゾル生成装置100がログデータ700を生成する具体的な方法については、図10を参照して後述する。
【0110】
図8は、図7によるログデータに基づいて少なくとも1つのエラーを決定する方法の一例を示す図面である。
【0111】
図8による実施例において、プロセッサ520は、ログデータ700に含まれたエラーログ710それぞれを5個のカテゴリーのうち、いずれか1つに分類することができる。5個のカテゴリーは、機器の過熱問題に係わる第1カテゴリー811、電流問題に係わる第2カテゴリー812、温度制御問題に係わる第3カテゴリー813、バッテリ問題に係わる第4カテゴリー814、及びシステム問題に係わる第5カテゴリー815を含んでもよい。
【0112】
プロセッサ520は、ログデータ700に含まれた機器の過熱エラーに対応するエラーログ710を第1カテゴリー811に分類することができる。機器の過熱エラーは、エアロゾル生成装置100に含まれたサーミスタの温度が既設定の温度を超過するイベントを含んでもよい。エアロゾル生成装置100に電源が供給されることにより、サーミスタが既設定の温度を超過して加熱される場合、機器の過熱エラーに対応するエラーログ710がログデータ700に記録されうる。
【0113】
サーミスタは、エアロゾル生成装置100内部の回路または素子の温度を感知するセンサに該当する。サーミスタの既設定の温度は、ヒータの加熱方法、加熱温度及びエアロゾル生成装置100に含まれた構成の性能などに基づいてサーミスタの適正温度を超過すると判断される臨界温度に設定されてもよい。サーミスタの温度が既設定の温度を超過することは、ヒータを除いたエアロゾル生成装置100内のPCB(Printed Circuit Board)、バッテリ及び各種素子のうち少なくとも1つが過熱されることを意味する。
【0114】
プロセッサ520は、ログデータ700に含まれた待機電流エラーに対応するエラーログ710、ヒータの過電流エラーに対応するエラーログ710及びヒータ電流の不足エラーに対応するエラーログ710を第2カテゴリー812に分類することができる。
【0115】
待機電流エラーは、エアロゾル生成装置100の待機状態で、エアロゾル生成装置100の内部に流れる待機電流の大きさが既設定の待機電流の臨界値を超過するイベントを含んでもよい。エアロゾル生成装置100の待機状態でエアロゾル生成装置100内部に流れる待機電流の大きさが既設定の待機電流の臨界値を超過する場合、待機電流エラーに対応するエラーログ710がログデータ700に記録されてもよい。
【0116】
エアロゾル生成装置100の待機状態は、エアロゾル生成装置100が用いられない状態に該当する。例えば、エアロゾル生成装置100の待機状態は、エアロゾル生成装置100の使用前、またはエアロゾル生成装置100の使用終了後の状態に該当する。待機電流は、待機状態でエアロゾル生成装置100内部のIC(intergrated circuit), PCB及びMCU(micro controller unit)などに流れる電流に該当する。待機電流は、エアロゾル生成装置100内部のIC、PCB、及びMCUなどで測定される。
【0117】
既設定の待機電流の臨界値は、エアロゾル生成装置100に含まれた構成の性能及びエアロゾル生成装置100の設定に基づいて待機電流の適正サイズを超過すると判断される値に設定される。
【0118】
ヒータの過電流エラーは、エアロゾル生成装置100の加熱状態で、エアロゾル生成装置100に含まれたヒータに流れるヒータ電流の大きさが既設定のヒータ電流の範囲を超過するイベントを含んでもよい。エアロゾル生成装置100の加熱状態でヒータ電流の大きさが既設定のヒータ電流の範囲の上限値を超過する場合、ヒータの過電流エラーに対応するエラーログ710がログデータ700に記録されてもよい。
【0119】
エアロゾル生成装置100の加熱状態は、エアロゾル生成装置100が用いられる状態に該当する。例えば、エアロゾル生成装置100の加熱状態は、エアロゾル生成装置100に対するユーザ入力に応答してヒータの加熱が開始され、エアロゾル生成装置100の使用が終了するまでの状態に該当する。
【0120】
既設定のヒータ電流の範囲は、ヒータの加熱方法、ヒータの抵抗及びエアロゾル生成装置100に含まれた構成の性能などに基づいてヒータが正常に加熱されると判断される場合に、ヒータに流れる電流の大きさを含むようにも設定される。
【0121】
ヒータ電流の不足エラーは、エアロゾル生成装置100の加熱状態で、ヒータに流れるヒータ電流の大きさが既設定のヒータ電流の範囲未満であるイベントを含んでもよい。エアロゾル生成装置100の加熱状態でヒータ電流の大きさが既設定のヒータ電流の範囲の下限値未満である場合、ヒータ電流の未達エラーに対応するエラーログ710がログデータ700に記録されてもよい。
【0122】
プロセッサ520は、ログデータ700に含まれたヒータの過熱エラーに対応するエラーログ710及び温度未達エラーに対応するエラーログ710を第3カテゴリー813に分類する。
【0123】
ヒータの過熱エラーは、エアロゾル生成装置100の加熱状態で、エアロゾル生成装置100に含まれたヒータの温度が既設定のヒータの温度範囲を超過するイベントを含んでもよい。エアロゾル生成装置100の加熱状態でヒータの温度が既設定のヒータの温度範囲の上限値を超過する場合、ヒータの過熱エラーに対応するエラーログ710がログデータ700に記録されてもよい。一実施例において、ヒータの温度は、エアロゾル生成装置100に含まれたRTD(resistance thermometer)を通じて測定されてもよい。
【0124】
既設定のヒータの温度範囲は、ヒータの加熱方法、加熱温度及びエアロゾル生成装置100に含まれた構成の性能などに基づいてヒータの適正な加熱温度で判断される範囲に設定されてもよい。
【0125】
温度未達エラーは、エアロゾル生成装置100の加熱状態で、エアロゾル生成装置100に含まれたヒータの最高温度が既設定のヒータの温度範囲未満であるイベントを含んでもよい。エアロゾル生成装置100の加熱状態でヒータの最高温度が既設定のヒータの温度範囲の下限値未満である場合、温度未達エラーに対応するエラーログ710がログデータ700に記録される。
【0126】
例えば、既設定のヒータの温度範囲が280℃~320℃である場合、ヒータが350℃に加熱されれば、ヒータの過熱エラーに対応するエラーログ710がログデータ700に記録されてもよい。また、加熱状態でヒータの最高温度が250℃に該当する場合、温度未達エラーに対応するエラーログ710がログデータ700に記録されてもよい。但し、これは、例示に過ぎず、ヒータの温度範囲は、エアロゾル生成装置100の構成によって互いに異なって設定されてもよい。
【0127】
プロセッサ520は、ログデータ700に含まれたバッテリエラーに対応するエラーログ710を第4カテゴリー814に分類する。
【0128】
バッテリエラーは、エアロゾル生成装置100の累積充電時間が既設定の最大充電時間を超過するイベントを含んでもよい。エアロゾル生成装置100の累積充電時間が既設定の最大充電時間を超過する場合、バッテリエラーに対応するエラーログ710がログデータ700に記録される。
【0129】
既設定の最大充電時間は、エアロゾル生成装置100に含まれたバッテリの容量、性能及びエアロゾル生成装置100の時間当り電力使容量などに基づいて設定されてもよい。例えば、既設定の最大充電時間は、バッテリが500回緩衝されるまでの所要時間に該当する。但し、これは、例示に過ぎず、バッテリの最大充電時間は、エアロゾル生成装置100の構成によって互いに異なって設定されてもよい。
【0130】
プロセッサ520は、ログデータ700に含まれた通信エラー及び制御エラーに対応するエラーログ710を第5カテゴリー815に分類する。
【0131】
通信エラーは、エアロゾル生成装置100に含まれる各素子間の通信が失敗するイベントを含んでもよい。制御エラーは、エアロゾル生成装置100に含まれるMCUが正常に動作しないイベントを含んでもよい。システム問題に係わる第5カテゴリー815は、通信エラー及び制御エラーを除いても、エアロゾル生成装置100の内部で発生しうるその他の多様なエラーを含んでもよい。
【0132】
前記挙げられた第1ないし第5カテゴリー811~815に含まれるエラーの種類は、例示に過ぎず、その限りではない。各カテゴリーには、挙げられたエラー以外にその他の多様なエラーが含まれてもよい。また、カテゴリーの種類は、前記挙げられた5個に限定されるものではなく、その他の多様なカテゴリーが含まれてもよい。
【0133】
図8による実施例において、プロセッサ520は、ログデータ700に基づいて機器の過熱エラーに対応するエラーログ(‘-Er: Device Hot')3個を第1カテゴリー811に分類する。プロセッサ520は、ログデータ700に基づいて待機電流エラーに対応するエラーログ(‘-Er: Quiescent Current')1個、及びヒータの過電流エラーに対応するエラーログ(‘-Er: Heater Overcurrent')1個を第2カテゴリー812で分類する。プロセッサ520は、ログデータ700に基づいてヒータの過熱エラーに対応するエラーログ(‘-Er: Heater Overheat')1個を第3カテゴリー813に分類する。プロセッサ520は、ログデータ700に基づいて第4カテゴリー814及び第5カテゴリー815には、エラーログ710を含まなくてもよい。
【0134】
プロセッサ520は、最も多い個数のエラーログ710が含まれた第1カテゴリー811に対応するエラーをエアロゾル生成装置100のメインエラー820と決定する。プロセッサ520は、二番目に多い個数のエラーログ710が含まれた第2カテゴリー812に対応するエラーをエアロゾル生成装置100のサブエラーA 831と決定する。プロセッサ520は、三番目に多い個数のエラーログ710が含まれた第3カテゴリー813に対応するエラーをエアロゾル生成装置100のサブエラーB 832と決定する。プロセッサ520は、メインエラー820である機器の過熱問題を最優先のエラー、サブエラーA 831である電流問題をその次順位のエラー、サブエラーB 832である温度制御問題を電流問題の次順位のエラーと決定する。
【0135】
図9は、エアロゾル生成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0136】
図9を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、メモリ910及びプロセッサ120を含んでもよい。図9のプロセッサ120は、図1ないし図4のプロセッサ120に対応する。したがって、重複説明は、省略する。
【0137】
図9に示されたエアロゾル生成装置100には、本実施例と係わる構成要素が示されている。したがって、図9に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0138】
メモリ910は、エアロゾル生成装置100内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、メモリ910は、プロセッサ120で処理されたデータ及び処理されるデータを保存することができる。メモリ910は、DRAM(dynamic random access memory), SRAM(static random access memory)のようなRAM(random access memory), ROM(read-only memory), EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)などの多様な種類によっても具現される。
【0139】
メモリ910は、エアロゾル生成装置100で発生したイベントに対応するログを保存することができる。メモリ910は、エアロゾル生成装置100で遂行される動作に対応する動作ログ及びエアロゾル生成装置100で発生したエラーに対応するエラーログを保存することができる。メモリ910は、エラーログを含む複数のカテゴリーを保存することができる。
【0140】
プロセッサ120は、エアロゾル生成装置100で発生したイベントに対応するログをメモリ910に記録することができる。プロセッサ120は、イベントの発生時間順にログをメモリ910に記録する。メモリ910の容量が超過される場合、プロセッサ120は、メモリ910に記録されたログを記録時間順に削除する。プロセッサ120がログをメモリ910に記録する具体的な方法については、図10を参照して後述する。
【0141】
プロセッサ120は、メモリ910に記録されたログに基づいてエアロゾル生成装置100で発生した少なくとも1つのエラーを決定することができる。一実施例において、プロセッサ120は、メモリ910に最も多く記録されたエラーログに基づいてエアロゾル生成装置100のメインエラーを決定する。プロセッサ120は、エラーログに基づいてメインエラーを除いた少なくとも1つのサブエラーを決定することができる。
【0142】
他の実施例において、プロセッサ120は、エラーログそれぞれをメモリ910に保存された複数個のカテゴリーのうち、いずれか1つに分類することができる。プロセッサ120は、エラーログを最も多く含むカテゴリーに基づいてメインエラーを決定することができる。プロセッサ120は、エラーログを含む少なくとも1つのカテゴリーに基づいてメインエラーを除いた少なくとも1つのサブエラーを決定することができる。
【0143】
エアロゾル生成装置100で発生した少なくとも1つのエラーを決定する方法において、図9によるエアロゾル生成装置100に含まれたプロセッサ120は、図5によるエラーを分析する装置500に含まれたプロセッサ520と同一に動作する。したがって、図9によるエアロゾル生成装置100に含まれたプロセッサ120の動作方法には、図5ないし図8に前述したエラーを分析する装置500に含まれたプロセッサ520に係わる実施例が含まれてもよい。したがって、重複説明は、省略する。
【0144】
図10は、エアロゾル生成装置がログをメモリに記録する方法の一例を示すフローチャートである。
【0145】
図10を参照すれば、エアロゾル生成装置100がログをメモリに記録する方法の一例は、図9に示されたエアロゾル生成装置100で時系列的に処理される段階で構成される。
【0146】
段階1010において、エアロゾル生成装置100でイベントが発生しうる。イベントは、エアロゾル生成装置100で遂行される全動作及びエアロゾル生成装置100で発生する全エラーのうち、いずれか1つに該当する。
【0147】
段階1020において、プロセッサ120は、イベントに対応するログをメモリ910に記録するための試みが可能である。
【0148】
段階1030において、プロセッサ120は、ログをメモリ910に記録する場合、メモリ910の容量が超過されるか否かを決定する。
【0149】
段階1040において、メモリ910の容量が超過されていないと決定される場合、プロセッサ120は、イベントに対応するログをイベントの発生時間順にメモリ910に記録する。
【0150】
段階1050において、メモリ910の容量が超過されると決定される場合、プロセッサ120は、メモリ910に記録されたログを記録時間順に削除することができる。例えば、プロセッサ120は、メモリ910に記録されたログのうち、最も早く発生したイベントに対応するログを削除する。段階1050以後、段階1020に進入し、プロセッサ120は、段階1010で発生したイベントに対応するログをメモリ910に記録するための試みが可能である。
【0151】
図11は、エアロゾル生成装置のハードウェア構成の他の例を示すブロック図である。
【0152】
図11を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、メモリ910、プロセッサ120、及びディスプレイ1110を含んでもよい。図11のメモリ910及びプロセッサ120は、図9のメモリ910及びプロセッサ120に対応する。したがって、重複説明は、省略する。
【0153】
図11に示されたエアロゾル生成装置100には、本実施例と係わる構成要素が示されている。したがって、図11に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0154】
プロセッサ120は、メモリ910に記録されたログに基づいて決定されたエアロゾル生成装置100で発生した少なくとも1つのエラーをディスプレイ1110に表示することができる。プロセッサ120は、メインエラー及び少なくとも1つのサブエラーをディスプレイ1110に表示することができる。プロセッサ120は、複数のカテゴリーそれぞれに含まれたエラーログ及びその個数をディスプレイ1110に表示することができる。
【0155】
図12は、エラー分析システムの一例を示すブロック図である。
【0156】
図12を参照すれば、エラー分析システム1200は、エアロゾル生成装置100及びエラーを分析する装置500を含んでもよい。エアロゾル生成装置100は、メモリ910、通信インターフェース1210及びプロセッサ120を含んでもよい。図12のメモリ910は、図9のメモリ910に対応し、図12のプロセッサ120は、図1ないし図4のプロセッサ120に対応する。したがって、重複説明は、省略する。図12のエラーを分析する装置500は、図5ないし図8のエラーを分析する装置500に対応する。したがって、重複説明は、省略する。
【0157】
プロセッサ120は、エアロゾル生成装置100で発生したイベントに対応するログをメモリ910に記録する。
【0158】
通信インターフェース1210は、エラーを分析する装置500と通信することができる。通信インターフェース1210は、エラーを分析する装置500にメモリ910に記録されたログを送信することができる。通信インターフェース1210は、有線通信インターフェースでもある。通信インターフェース1210が有線通信インターフェースである場合、通信インターフェース1210は、エラーを分析する装置500に有線を通じて直接ログを送信することができる。また、通信インターフェース1210は無線通信インターフェースでもある。例えば、通信インターフェース1210は、Wi-Fi、ブルートゥース、ジグビー、WFD、UWB、BLE及びNFCのうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0159】
エラーを分析する装置500は、エアロゾル生成装置100で発生したエラーを分析することができる。エラーを分析する装置500は、通信インターフェース1210を通じてエアロゾル生成装置100からログが含まれたログデータを受信することができる。エラーを分析する装置500は、ログデータに基づいてエアロゾル生成装置100で発生した少なくとも1つのエラーを決定することができる。
【0160】
上述した実施例に係わる説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、それにより多様な変形及び均等な他実施例が可能であるということを理解できるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12