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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-26
(45)【発行日】2023-07-04
(54)【発明の名称】加熱調理装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/04 20060101AFI20230627BHJP
   A21B 1/22 20060101ALI20230627BHJP
【FI】
A47J37/04 101Z
A21B1/22
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019098040
(22)【出願日】2019-05-24
(65)【公開番号】P2020191978
(43)【公開日】2020-12-03
【審査請求日】2022-04-04
(73)【特許権者】
【識別番号】591109094
【氏名又は名称】アサヒ装設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090712
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 忠秋
(72)【発明者】
【氏名】宮岸 裕一
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 正史
【審査官】竹下 和志
(56)【参考文献】
【文献】特開平01-174319(JP,A)
【文献】特開平02-172420(JP,A)
【文献】特開2002-340345(JP,A)
【文献】特開平09-280572(JP,A)
【文献】特表2004-529615(JP,A)
【文献】実開平06-010708(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理材料を水平搬送するネットコンベヤと、該ネットコンベヤの上方に設置するヒータユニットとを備えてなり、該ヒータユニットは、前記ネットコンベヤの幅方向に配置する複数本のSi Cのヒータと、該ヒータのそれぞれに付設する反射板とを有し、該反射板は、前記ヒータの発熱部の全長を覆い、前記ヒータからの熱線を前記ネットコンベヤ上に投射させるとともに、前記ヒータと平行のスリットを頂部に形成し、前記スリットは、前記ネットコンベヤの進行方向と逆方向に開口することを特徴とする加熱調理装置。
【請求項2】
前記反射板は、前記各ヒータごとに左右一対を設け、全体の断面形状を下部開放のスカート状に形成することを特徴とする請求項1記載の加熱調理装置。
【請求項3】
前記ヒータユニットは、上下に昇降可能であることを特徴とする請求項1または請求項記載の加熱調理装置。
【請求項4】
前記ヒータユニットの下流側には、異物検出用のX線装置を配設することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか記載の加熱調理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、調理材料の表面に焦げ目を付けて良好な風味食感を実現するとともに、連続運転による高生産性を達成することができる加熱調理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鳥・豚などの肉や魚介類の他、おにぎりや、一部の菓子類などの食品は、調理材料の表面を適切に焦がすことにより一層良好な風味食感を実現し得るものが少なくない。そこで、この種の食品を効率よく生産するために、各種の加熱調理装置が提案されている(たとえば特許文献1、2)。
【0003】
特許文献1の加熱調理装置は、調理材料を連続搬送するベルトコンベヤの上下にガスまたは電熱等のヒータを配設して焼成ゾーンを形成し、上のヒータとベルトコンベヤとの間に遠赤外線放射材の天井材を設けている。ベルトコンベヤ上の調理材料は、下のヒータにより直接加熱されると同時に、上のヒータを介して加熱される天井材からの遠赤外線によっても加熱され、適切に焼成調理することができる。
【0004】
特許文献2の加熱調理装置は、固定の架材の下部に複数本の棒状のハロゲンヒータを配設し、架材上に載せる調理材料を加熱調理する。各ヒータの下半部には、ヒータと同心円状の反射板を付設するとともに、上方に凸のSi Cの放熱材により各ヒータの上半部を覆うことによって、放熱材からの遠赤外線を上方の調理材料に向けて放出させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平3-112432号公報
【文献】実用新案登録第3219467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
かかる従来技術によるときは、調理用の遠赤外線を放出させるための天井材や放熱材がヒータにより間接加熱される形式であるため、十分良好な熱効率を達成することが必ずしも容易でないという問題があった。
【0007】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、遠赤外線の放射性能に優れた直接加熱のSi Cのヒータと反射板とを備えるヒータユニットを採用することによって、十分良好な熱効率を容易に達成し得る加熱調理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、調理材料を水平搬送するネットコンベヤと、ネットコンベヤの上方に設置するヒータユニットとを備えてなり、ヒータユニットは、ネットコンベヤの幅方向に配置する複数本のSi Cのヒータと、ヒータのそれぞれに付設する反射板とを有し、反射板は、ヒータの発熱部の全長を覆い、ヒータからの熱線をネットコンベヤ上に投射させるとともに、ヒータと平行のスリットを頂部に形成し、スリットは、ネットコンベヤの進行方向と逆方向に開口することをその要旨とする。
【0009】
なお、反射板は、各ヒータごとに左右一対を設け、全体の断面形状を下部開放のスカート状に形成することができる。
【0010】
また、ヒータユニットは、上下に昇降可能としてもよく、ヒータユニットの下流側には、異物検出用のX線装置を配設してもよい。
【発明の効果】
【0011】
かかる発明の構成によるときは、ネットコンベヤは、調理材料を水平搬送し、ネットコンベヤの上方のヒータユニットは、ネットコンベヤ上の調理材料を加熱し、連続的に焼成調理して高い生産性を達成することができる。なお、ヒータユニットは、反射板付きのSi Cのヒータに通電して直接加熱し、実質的にヒータからの熱線の全部を調理用に有効利用することにより、良好な熱効率を容易に実現することができる。各ヒータの表面温度は、700~1600℃程度がよく、より好ましくは900~1400℃程度がよく、さらに好ましくは900~1100℃程度がよい。ヒータ温度が不足すると、調理材料の表面を適度に焦がすために必要な調理時間が長くなるばかりでなく、調理材料の内外の温度差が小さくなって食感や風味を損うことが少なくない。また、ヒータ温度が過大であると、発熱用のSi Cの酸化が加速され、ヒータ寿命が短くなるおそれがある。なお、この発明において、熱線とは、赤外線、遠赤外線を総称するものとする。
【0012】
反射板は、左右一対を組み合わせ、全体の断面形状を上に凸に、すなわち下部開放のス
カート状に形成することにより、全体構成を簡単にすることができる。ただし、各ヒータごとの左右の反射板は、たとえばそれぞれの両端を共通の仕切板に連結して支持するとよい。
【0013】
反射板の頂部に形成するスリットは、加熱調理中の調理材料から発生する水蒸気や油煙などを速やかに外部に放出させる。なお、スリットは、ネットコンベヤの進行方向と逆方向、すなわちネットコンベヤの上流側に向けて開口させることにより、ネットコンベヤの進行に伴って生じる乱流によりヒータの周辺部の空気が過剰に流出したり、それによる熱ロスが過大になったりすることを防止することができる。
【0014】
ヒータユニットは、上下に昇降させることにより、調理材料に加える熱線の強度を調節することができる。なお、ヒータユニットの昇降は、全体を水平に維持したままネットコンベヤとの間隔を可変できればよく、手動駆動の他、電動駆動や空圧駆動などであってもよい。
【0015】
異物検出用のX線装置は、加熱調理済みの調理材料中に混入される異物として、ボルトナットなどの金属の他、Si Cのヒータが劣化した際に発生する可能性があるSi O2 やSi Cの粉末などを有効に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】全体構成模式側面図
図2】全体構成模式正面図
図3】全体構成模式平面図
図4】ヒータユニットの要部構成説明図(1)
図5】ヒータユニットの要部構成説明図(2)
図6】ヒータユニットの要部模式斜視図
図7】他の実施の形態を示す図5(A)相当要部構成説明図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0018】
加熱調理装置は、調理材料を水平搬送するネットコンベヤ10と、ネットコンベヤ10の上方に設置するヒータユニット20とを備えてなる(図1図2)。なお、ネットコンベヤ10、ヒータユニット20は、フレーム30に一体に組み込まれている。
【0019】
フレーム30は、四周の柱材31、31…に横材32、32…を連結して組み立てられている。各柱材31の基部には、高さ調節用のアジャスタ31aが装備されており、フレーム30は、アジャスタ31a、31a…を介して床F上に設置することができる。
【0020】
ネットコンベヤ10は、フレーム30の前後に突出するようにして、フレーム30の中間部に水平に設置されている。ネットコンベヤ10は、前端の駆動スプロケット12、12…、後端のガイドローラ13、13…に巻き掛ける無端のコンベヤネット11を主要部材として構成され(図1図3)、駆動スプロケット12、12…、ガイドローラ13、13…は、それぞれフレーム30の前後に突設する棚状の補助枠33、33の各先端部の軸12a、13a上に装着されている。ただし、図3において、コンベヤネット11、補助枠33、33の図示が省略されている。駆動スプロケット12、12…用の軸12aの一端は、可変速形の駆動モータ11aにチェーン連結され、駆動モータ11aは、フレーム30の前面に突設する取付材11bを介して設置されている。
【0021】
駆動スプロケット12、12…用、ガイドローラ13、13…用の軸12a、13aは、フレーム30を前後に貫通する左右の側板材14、14を介して前後の補助枠33、33上に位置決めされている。側板材14、14は、上下2段の連結材14a、14a…を介して連結されており、上の連結材14a、14a…上には、支持材14b、14b…が前後方向に配設されている。各支持材14bは、コンベヤネット11の進行方向(図1図3の各矢印方向)に対して僅かに傾けられ、走行中のコンベヤネット11の上面側を水平に支持することができる。また、側板材14、14の間には、下の連結材14a、14aを介し、コンベヤネット11の下面側を押し上げる前後方向のテンショナ材14c、14c…が併せて付設されている。各テンショナ材14cは、各支持材14bに準じて配設するものとし、図3には、下の連結材14a、14a、各テンショナ材14cの図示が省略されている。
【0022】
なお、フレーム30には、ネットコンベヤ10の下方を水平に仕切るようにして、左右に着脱可能なトレイ35が装備されている(図1図2)。
【0023】
ヒータユニット20は、前後のアングル材の枠材21、21、左右のチャンネル材の枠材22、22を四角形の枠状に組み、左右の枠材22、22から突出するようにしてロッド状またはパイプ状のSi Cのヒータ23、23…を一体に組み付けて構成されている。また、各ヒータ23には、左右一対の反射板24、24が付設されている。ヒータユニット20は、昇降用のワイヤ41、41…を介してネットコンベヤ10の上方に水平に保持されている。前後の枠材21、21の各上辺の先端縁には、それぞれガイド用のアングル材21aが付設されている。各アングル材21aの長さは、左右の柱材31、31の間隔に適合しており、その一端は、ヒータユニット20の上昇限に相当する一方の柱材31上のストッパ21bに係合可能である。
【0024】
ヒータユニット20において、各ヒータ23は、左右の枠材22、22に装填する耐熱材25、25を介して保持されている(図4(C))。ただし、図4(A)、(B)は、それぞれ図1図2の要部模式拡大図であり、同図(C)は、ヒータ23に沿うヒータユニット20の模式縦断面図である。
【0025】
ヒータ23は、Si Cの発熱部23aの両側に導電部23b、23bを設け、各導電部23bの先端には、端子23cが設けられている。ただし、発熱部23aは、図4(B)、(C)において、ヒータ23の中央部の長いハッチング部分として図示されている。左右の枠材22、22には、それぞれヒータ23の導電部23bを貫通させる角孔22aが形成されており(図4(A)、(C))、前後の枠材21、21には、それぞれネットコンベヤ10に対応する下向きの切欠き21cが形成されている(図4(A)、(B))。なお、ヒータ23、23…は、ネットコンベヤ10の幅方向に配置され、ネットコンベヤ10の進行方向(図4(A)の矢印方向)に等間隔に配列されており、各ヒータ23の発熱部23aは、ネットコンベヤ10の幅を超える長さに設定されている。ヒータ23、23…は、図示しないコントローラを介して給電し、発熱部23aの表面温度を任意に調節設定することができる。
【0026】
ヒータ23、23…にそれぞれ左右一対ずつ付設する反射板24、24…は、それぞれ左右の共通の仕切板26、26を介して両端を支持されている(図4(B)、(C))。各仕切板26は、左右の枠材22と同長同幅に形成され、両端を前後の枠材21、21に連結するとともに、各ヒータ23の導電部23b、23b…を左右に貫通させている。仕切板26、26の間隔、すなわち各反射板24の長さは、各ヒータ23の発熱部23aの長さや、前後の枠材21、21の切欠き21cの長さより長く、したがって、反射板24、24は、ヒータ23の発熱部23aの全長を覆うことができる。
【0027】
各ヒータ23ごとの反射板24、24の全体としての断面形状は、たとえば実質的に上に凸の放物線状に形成されている(図4(A)、図5(A))。ただし、図5(A)は、図4(A)の要部模式拡大図であり、図5(B)は、ヒータ23、23…、反射板24、24…の模式動作説明図である。
【0028】
反射板24、24の頂部には、各反射板24の頂部側の端縁部分を上下に隙間を設けて重ね合わせることにより、横向きのスリット24aが形成されている。ただし、スリット24aは、ネットコンベヤ10の進行方向(図4(A)、図5(A)の各矢印方向)と逆方向に開口している。各反射板24の下端は、ヒータ23の外周の最下部にほぼ相当する高さ位置にあり、隣接するヒータ23、23に属する2枚の反射板24、24は、それぞれの下端が実質的に隙間なく接している。そこで、左右一対の反射板24、24が形成する放物線の焦点相当の位置に各ヒータ23を配置すると、各ヒータ23の下半部からの熱線は、ネットコンベヤ10上に直接拡散されて投射される一方(図5(B))、上半部からの熱線は、反射板24、24を介して反射され、ネットコンベヤ10上にほぼ平行に投射される(同図)。
【0029】
ヒータユニット20を吊下する昇降用のワイヤ41、41…は、たとえば次のように巻き掛けられている(図1図6)。すなわち、前の枠材21に一端を連結するワイヤ41、41は、フレーム30の上面前方側に設置する鍔付きのガイドプーリ41a、41aを介し、フレーム30の上面後方側の駆動軸42上の鍔付きのプーリ42a、42aに巻き付けて固定されている。また、後の枠材21に一端を連結する他のワイヤ41、41は、駆動軸42上の別の鍔付きのプーリ42b、42bに直接巻き付けて固定されている。ただし、プーリ42a、42a、42b、42bに対するワイヤ41、41…の巻付け方向は、たとえば駆動軸42を図6の矢印方向に回転させるとき、ワイヤ41、41…が一斉に巻き上げられる方向に統一されている。また、駆動軸42の軸端は、手動ハンドル43a付きのギヤボックス43にチェーン連結されている(図2図3)。
【0030】
そこで、ヒータユニット20は、手動ハンドル43aを正逆に回転することにより、図1図2の最低位置と、ストッパ21b、21bによって規制される最高位置との間に昇降させることができ、図示しないロック機構を介して任意の高さ位置にセットすることができる。なお、ギヤボックス43は、電動式であってもよい。
【0031】
ネットコンベヤ10、ヒータユニット20は、フレーム30内において、一方の側に偏移して設置されている(図2図3)。そこで、ヒータ23、23…の片端は、フレーム30の片側に突出しており、フレーム30に付設する接続ボックス36を介して保護されている。また、フレーム30の上面には、排気用のフード37が設けられている(図1図2)。フレーム30の前面側、すなわちヒータユニット20の下流側には、異物検出用のX線装置45がネットコンベヤ10の上方に配設されている(図1図3)。
【0032】
かかる加熱調理装置は、ヒータ23、23…に通電して発熱させ、ネットコンベヤ10を運転することにより、ネットコンベヤ10を介して搬送する調理材料を連続的に加熱して焼成処理することができる。このとき、ヒータユニット20の高さ位置、各ヒータ23の表面温度、ネットコンベヤ10の走行速度などの一連の運転パラメータを適切に設定することにより、調理材料の表面に適度の焦げ目を形成し、良好な風味食感を実現することができる。また、X線装置45は、金属の他、Si Cのヒータ23からのSi O2 やSi Cの粉末などの異物が調理済みの調理材料に混入していると、それを検出して警報することができる。
【他の実施の形態】
【0033】
各ヒータ23ごとの反射板24、24は、全体の断面形状を実質的に上に凸の楕円形状としてもよい(図7(A))。このとき、ヒータ23は、楕円形状の一方の焦点相当の位置に配置するとともに、ヒータユニット20が最低位置にあるとき、ネットコンベヤ10が他方の焦点相当の位置を通過するように構成すると、反射板24、24を介して反射されるヒータ23の上半部からの熱線をネットコンベヤ10上の調理材料に集中させるように投射させることができる。
【0034】
また、反射板24、24は、一方の頂部に形成する段部24bを介してスリット24aを形成してもよい(同図(B))。段部24bを除く反射板24、24の断面形状を正確に左右対称形にすることができる。
【0035】
さらに、反射板24、24の全体としての断面形状は、ほぼ山形の滑らかな曲線状としてもよく(同図(C))、複数の直線部分を連結して折線状としてもよい(同図(D))。ただし、図4(C)において、反射板24、24は、それぞれ斜めの直線部分を含んでもよい。また、反射板24、24は、1枚の板材を所定の断面形状に折曲げ加工して形成してもよく、このときのスリット24aは、反射板24、24の長さ方向に連続させるに代えて、たとえば反射板24、24を連結する複数の連結片を介して断続的に形成すればよい(図示せず)。すなわち、反射板24、24の全体としての断面形状は、スリット24aを頂部に有し、対応するヒータ23を内包する下部開放のスカート状に形成して、実質的にヒータ23からの熱線の全部をネットコンベヤ10上に効率よく投射させることができればよい。
【0036】
なお、Si Cのヒータ23は、使用による劣化が進行すると、電気抵抗が増加する傾向がある。そこで、たとえば電気抵抗が所定値以上に増加したことを電気的に検出してヒータ23の交換時期を示すメッセージを出力するような監視機能を設けてもよく、さらに、ヒータ23の断線事故を検出して警報出力してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
この発明は、Si Cのヒータを直接加熱し、反射板と組み合わせて加熱源とするので、良好な熱効率を容易に実現することができる上、ネットコンベヤ上の調理材料を連続的に加熱焼成することができ、任意の調理材料を良好な風味食感に焼成調理する用途に広く好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0038】
10…ネットコンベヤ
20…ヒータユニット
23…ヒータ
23a…発熱部
24…反射板
24a…スリット
45…X線装置

特許出願人 アサヒ装設株式会社
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7