IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 住友電気工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-接合構造及び光デバイス 図1
  • 特許-接合構造及び光デバイス 図2
  • 特許-接合構造及び光デバイス 図3
  • 特許-接合構造及び光デバイス 図4
  • 特許-接合構造及び光デバイス 図5
  • 特許-接合構造及び光デバイス 図6
  • 特許-接合構造及び光デバイス 図7
  • 特許-接合構造及び光デバイス 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-26
(45)【発行日】2023-07-04
(54)【発明の名称】接合構造及び光デバイス
(51)【国際特許分類】
   H01S 5/0239 20210101AFI20230627BHJP
   H01S 5/02315 20210101ALI20230627BHJP
   H01S 5/024 20060101ALI20230627BHJP
   H01L 23/38 20060101ALI20230627BHJP
   G02B 7/00 20210101ALI20230627BHJP
   G02B 7/02 20210101ALI20230627BHJP
【FI】
H01S5/0239
H01S5/02315
H01S5/024
H01L23/38
G02B7/00 J
G02B7/02 A
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019103055
(22)【出願日】2019-05-31
(65)【公開番号】P2020198353
(43)【公開日】2020-12-10
【審査請求日】2022-01-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100136722
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼木 邦夫
(74)【代理人】
【識別番号】100174399
【弁理士】
【氏名又は名称】寺澤 正太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100176658
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 謙一郎
(72)【発明者】
【氏名】中村 勇貴
(72)【発明者】
【氏名】京野 孝史
【審査官】淺見 一喜
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-318002(JP,A)
【文献】特開2001-215372(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0231666(US,A1)
【文献】特開2017-126618(JP,A)
【文献】特開2008-026462(JP,A)
【文献】特開2009-282340(JP,A)
【文献】国際公開第2017/199541(WO,A1)
【文献】特開2010-212491(JP,A)
【文献】特開2001-308443(JP,A)
【文献】特開2004-348115(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01S 5/00-5/50
G02B 6/42
G02B 7/00-7/02
H01L 23/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台部と、
前記台部に接合される光学部品と、
を備え、
前記台部は、
基板と、
前記基板に設けられる下地部材と、
を有し、
前記下地部材は、少なくとも前記基板と反対側の表面に酸化領域を有し、
前記光学部品は、接着剤で前記酸化領域に接着されており、
前記下地部材は、ブロック体であり、
前記ブロック体の厚さは、100μm以上500μm以下である、
接合構造。
【請求項2】
台部と、
前記台部に接合される光学部品と、
を備え、
前記台部は、
基板と、
前記基板の表面全体に設けられる下地部材と、
を有し、
前記下地部材は、前記基板と反対側の表面全体が酸化領域であり、
前記光学部品は、接着剤で前記酸化領域に接着されており、
前記下地部材の厚さは、50nm以下である、
接合構造。
【請求項3】
台部と、
前記台部に接合される光学部品と、
を備え、
前記台部は、
基板と、
前記基板の表面全体に設けられる下地部材と、
を有し、
前記下地部材は、前記基板と反対側の表面全体が酸化領域であり、
前記光学部品は、接着剤で前記酸化領域に接着されており、
前記基板は、温度を調節する温調素子上に配置されており、
前記基板の材料は、セラミックまたは金属である、
接合構造。
【請求項4】
台部と、
前記台部に接合される光学部品と、
を備え、
前記台部は、
基板と、
前記基板の表面全体に設けられる下地部材と、
前記基板の裏面全体に設けられる裏面側下地部材と、
を有し、
前記下地部材は、少なくとも前記基板と反対側の表面に酸化領域を有し、
前記光学部品は、接着剤で前記酸化領域に接着されており、
前記裏面側下地部材の材料および厚さは、前記下地部材と同じであり、
前記下地部材の厚さは、50nm以下である、
接合構造。
【請求項5】
台部と、
前記台部に接合される光学部品と、
を備え、
前記台部は、
基板と、
前記基板の表面全体に設けられる下地部材と、
前記基板の裏面全体に設けられる裏面側下地部材と、
を有し、
前記下地部材は、少なくとも前記基板と反対側の表面に酸化領域を有し、
前記光学部品は、接着剤で前記酸化領域に接着されており、
前記裏面側下地部材の材料および厚さは、前記下地部材と同じであり、
前記基板は、温度を調節する温調素子上に配置されており、
前記基板の材料は、セラミックまたは金属である、
接合構造。
【請求項6】
前記下地部材の形状は、直方体又は円柱である、
請求項1に記載の接合構造。
【請求項7】
前記下地部材の厚さは、50nm以下である、
請求項または請求項に記載の接合構造。
【請求項8】
前記下地部材と前記基板とは、チタン又はニッケルを含む下地膜を介して接合されている、
請求項2、請求項4および請求項7のいずれか1項に記載の接合構造。
【請求項9】
前記下地部材は、酸化される材料を含み、
前記材料は、アルミニウム、銅、ニッケル若しくはシリコン、又は、アルミニウム、銅、ニッケル及びシリコンのうちのいずれかの合金である、
請求項1から請求項のいずれか1項に記載の接合構造。
【請求項10】
前記基板は、温度を調節する温調素子上に配置されている、
請求項1、請求項2、請求項4および請求項6のいずれか1項に記載の接合構造。
【請求項11】
前記基板の材料は、セラミックまたは金属である、
を有する、
請求項10に記載の接合構造。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の接合構造を備える、
光デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接合構造及び光デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
光デバイスとして、例えば特許文献1のLED光源装置がある。LED光源装置は、各原色光を出射する複数のLED素子(LED)の他、光学部品として複数のコリメーターレンズ群(レンズ)等を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-141483公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光デバイスにおいて、LEDと、その他の光学部品(例えば、レンズ、フィルタなど)は、台部の一例である基板上に搭載される。この際、レンズ、フィルタといった光学部品は、接着剤(例えば紫外線硬化樹脂接着剤)によって基板に固定される。光学部品と接着剤との接合は比較的強固である。一方、基板表面には、金メッキが施される場合がある。このように、基板表面に金メッキが施されていると、接着剤は、金メッキと接する。金メッキと接着剤の結合は比較的弱いため、台部(基板)と光学部品との接合構造に、一定の荷重が生じると、接着剤と台部との間で界面破壊が生じやすかった。そのため、上記接合構造の接着信頼性が低下していた。
【0005】
そこで、本発明は、高い接着信頼性を実現可能な接合構造及びそれを含む光デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る接合構造は、台部と、上記台部に接合される光学部品と、を備える。上記台部は、基板と、上記基板に設けられる下地部材と、を有する。上記下地部材は、少なくとも上記基板と反対側の表面に酸化領域を有する。上記光学部品は、接着剤で上記酸化領域に接着されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高い接着信頼性を実現可能な接合構造及びそれを含む光デバイスを提供する提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施形態に係る接合構造を含む光デバイスの一例を示す模式図である。
図2図2は、接合構造の変形例を説明するための模式図である。
図3図3は、接合構造の他の変形例を説明するための模式図である。
図4図4は、接合構造の更に他の変形例を説明するための模式図である。
図5図5は、実験例で使用した台部のサンプルの模式図である。
図6図6は、実験例における実験方法を説明するための図面である。
図7図7は、下地部材を有さない台部のサンプルを使用した場合の実験結果を示す図面である。
図8図8は、下地部材としてAl膜を有する台部のサンプルを使用した場合の実験結果を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
【0010】
本開示の一側面に係る接合構造は、台部と、上記台部に接合される光学部品と、を備える。上記台部は、基板と、上記基板に設けられる下地部材と、を有する。上記下地部材は、上記基板と反対側の表面に酸化領域を有する。上記光学部品は、接着剤で上記酸化領域に接着されている。
【0011】
上記接合構造では、光学部品は、接着剤で上記酸化領域に接着されることによって、台部に接合されている。接着剤は下地部材の酸化領域に接する。よって、接着剤と下地部材との接合が安定する。その結果、接合構造では、高い接着信頼性を実現できる。
【0012】
上記下地部材は、酸化される材料を含んでよい。上記材料として、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル若しくはシリコン、又は、アルミニウム、銅、ニッケル及びシリコンのうちのいずれかの合金が挙げられる。これらの酸化領域は、強力な接合を提供し易い。特にアルミニウム又はシリコンは、緻密な酸化領域を安価に形成し易い。
【0013】
上記基板は、温度を調節する温調素子上に配置されていてもよい。この場合、例えば接合構造の周囲温度などが上昇しても、基板及び基板上の構成の温度を調整可能である。これによって、下地部材、接着剤等に生じる熱応力を低減できるので、接合構造が破壊されにくい。そのため、接合構造は、高い接着信頼性を実現し易い。
【0014】
上記基板の材料の例は、セラミックである。温調素子において基板と接する部分は、通常、セラミックである。よって、基板の材料がセラミックであれば、温調素子及び基板のうち互いに接する部分の線膨張係数の差が小さい。その結果、例えば接合構造の周囲温度が上昇しても、基板、温調素子、およびこれらの接合などが破壊され難い。
【0015】
上記下地部材の厚さは、50nm以下であってもよい。このように下地部材の厚さが薄いと、基板と下地部材の線膨張係数差に起因する熱応力が小さくなり、例えば基板の反りを低減可能である。
【0016】
上記下地部材と上記基板とは、チタン又はニッケルを含む下地膜を介して接合されていてもよい。この場合、下地部材と基板との接合が強固になる。
【0017】
上記下地部材は、上記基板の表面全体に設けられていてもよい。この構成では、例えば下地部材を蒸着法で形成する場合、蒸着工程の加工コストを低減できる。基板の表面全体に下地部材を設ける場合には、下地部材を蒸着法以外の他の方法(例えばメッキ法)でも形成できる。そのため、下地部材の形成方法の選択肢が広がる。
【0018】
上記下地部材は、ブロック体であり、上記ブロック体の厚さは、100μm以上500μm以下であってもよい。下地部材がブロック体である場合、例えば、加工コストを低減しながら下地部材を用意し易い。厚さが上記範囲であれば、下地部材をハンドリングし易い。
【0019】
上記下地部材の形状の例は、直方体又は円柱である。下地部材の形状が直方体である場合、下地部材を準備するための加工コストを低減できる。下地部材の形状が円柱である場合、接着剤に生じる熱応力の均一性が向上するので、接着剤の変形を防止できる。
【0020】
本開示の他の側面に係る光デバイスは、上記接合構造を備える。前述したように、上記接合構造は、高い接着信頼性を実現可能である。そのため、上記接合構造を備える光デバイスも高い接着信頼性を実現可能であり、その結果、光デバイスの信頼性が向上する。
【0021】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態の具体例を、以下に図面を用いて説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。説明中、「上」、「下」等の方向を示す語は、図面に示された状態に基づいた便宜的な語である。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0022】
図1に示した光デバイス4は、台部6及びレンズ(光学部品)8の接合構造2Aと、レーザダイオード(LD)10と、を備える。光デバイス4の例は、光源装置である。光デバイス4は、例えば車両などに搭載される車載装置である。
【0023】
[接合構造]
接合構造2Aは、台部6とレンズ8とを有し、台部6とレンズ8は接着剤で接合されている。よって、接合構造2Aは、台部6とレンズ8との間に、上記接着剤で形成された接着剤層12を有する。台部6は、基板14と下地部材16を含む。
【0024】
<基板>
基板14は、レンズ8及びLD10を支持する部材である。基板14の材料の例は、セラミック又は金属である。上記セラミックの例は、窒化アルミニウム(AlN)又は酸化アルミニウム(アルミナ)である。金属の例は、銅、銅合金、鉄、鉄合金、ニッケル、又はニッケル合金(例えばコバール)であり、基板14の材料は下地部材16とは異なる材料から選択される。基板14の厚さの例は0.6mmである。
【0025】
<電子冷却モジュール(温調素子)>
基板14は、温度を調節する温調素子である電子冷却モジュール18上に設けられていてもよい。電子冷却モジュール18は、台部6の一部であってもよい。電子冷却モジュール18は、図1に示したように、第1セラミック板20と、第2セラミック板22と、複数のn型半導体柱24及びp型半導体柱26を有する。電子冷却モジュール18の例はペルチェ素子である。
【0026】
第1セラミック板20と第2セラミック板22は、複数のn型半導体柱24及びp型半導体柱26を挟んでいる。第1セラミック板20と第2セラミック板22の材料は、アルミナである。複数のn型半導体柱24及びp型半導体柱26は、第1セラミック板20及び第2セラミック板22それぞれに設けられた電極28に接続されている。n型半導体柱24及びp型半導体柱26は、電子冷却モジュール18の機能を実現するように配置されていればよい。
【0027】
基板14は、第1セラミック板20に搭載されている。基板14は、例えば銀(Ag)ペーストで第1セラミック板20に接合される。
【0028】
<下地部材>
下地部材16は、基板14が有する表面14aにおいてレンズ8が搭載される搭載領域Aに設けられている。図1に示したように、下地部材16は、表面14a(レンズ8側の面)全体に設けられていてもよい。図1では、下地部材16の説明のために、下地部材16の一部を切り欠いている。
【0029】
下地部材16は、少なくとも基板14と反対側(レンズ8側)の表面161に酸化領域を有する。下地部材16は、レンズ8側に酸化被膜(酸化領域)を有してもよいし、又は、下地部材16全体が酸化領域であってもよい。下地部材16は、空気中で酸化される材料を含む。以下、説明の便宜のため、「酸化される材料」を材料αと称す。材料αの例は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)若しくはシリコン(Si)の単体、又はいずれかの合金である。
【0030】
本実施形態では、上記酸化領域として酸化被膜16aを有する下地部材16を説明する。酸化被膜16aは、材料αが酸化されることで形成された膜である。この場合、下地部材16は、材料αで形成された本体部16bと、本体部16bを覆う酸化被膜16aを有し得る。この場合、酸化被膜16aの表面(レンズ8側の面)が下地部材16の表面161でもある。
【0031】
下地部材16は薄膜である。下地部材16の厚さt1は、例えば50nm以下である。通常、厚さt1は、20nm以上である。
【0032】
下地部材16は、例えば、蒸着(例えば電子ビーム蒸着)により形成され得る。具体的には、真空装置内で、基板14上に、蒸着によって材料αの薄膜を形成する。蒸着済みの基板14を真空装置から取り出し、UVオゾン処理、酸素含有雰囲気でのベーキング又は空気中に一定時間放置することによって、上記薄膜の表面が酸化する。これにより、薄膜の表面に酸化被膜16aが形成され、その結果、下地部材16が得られる。
【0033】
レンズ8は、LD10と光学的に結合されている。レンズ8は、LD10からのレーザ光Lを、例えば、収束光、発散光又は平行光などに変換する。本実施形態では、レンズ8の材料はガラス及び樹脂を含む。レンズ8は、例えば、レンズ8の材料(ガラスまたは樹脂)をモールド成形することによって形成され得る。
【0034】
接着剤層12は、レンズ8と下地部材16とを接着する接着剤で形成された層である。接着剤の例は、樹脂系接着剤である。樹脂系接着剤の例は、エポキシ系接着剤又はアクリル系接着剤である。接着剤は、エネルギー線硬化型樹脂接着剤(例えば、紫外線(UV)硬化樹脂接着剤)であってもよい。エネルギー線硬化型の接着剤では、例えばLD10に対してレンズ8の位置調整をした後に、接着剤を硬化することによって、レンズ8を台部6に接合可能である。接着剤層12の厚さの例は、20μm~80μmであり、例えば、50μmである。
【0035】
[LD]
LD10は、レーザ光Lを出力する。LD10は、チップ型、CAN型及び表面実装パッケージ型のいずれでもよい。レーザ光Lの波長帯域は、光デバイス4の用途に応じたものであればよい。例えば、レーザ光Lの波長帯域は、赤色波長帯域、緑色波長帯域又は青色波長帯域である。本実施形態では、LD10は、その光軸とレンズ8の光軸が一致するように配置されている。
【0036】
LD10は、支持台30及び中間板32を介して基板14に搭載されている。具体的には、LD10は、例えば導電性接着剤によって中間板32に固定されている。導電性接着剤の例は、銀(Ag)ペースト又は半田である(以下、同様である)。支持台30及び中間板32の厚さは、基板14の表面14aに対するLD10の光軸が、所望の高さを有する厚さであればよい。本実施形態では、例えば、支持台30及び中間板32は、レンズ8の光軸とLD10の光軸とが一致する厚さを有する。
【0037】
支持台30の材料は、例えば基板14の材料と同じである。支持台30は、例えば導電性接着剤によって基板14に固定されている。図1に示したように、基板14の表面14a全体に下地部材16が形成されている場合には、下地部材16に支持台30が固定されていればよい。
【0038】
中間板32の材料の例は、LD10の半導体材料と熱膨張係数が近い材料(例えば、AlN、炭化ケイ素(SiC)、シリコン(Si)、ダイヤモンドなど)である。中間板32の材料は支持台30の材料と同じでもよい。中間板32は例えば導電性接着剤によって支持台30に固定されている。
【0039】
光デバイス4は、中間板32を有しなくてもよい。この場合、LD10は、支持台30に固定される。支持台30は、基板14の一部でもよい。この場合、支持台30の表面に下地部材16が形成されていてもよい。支持台30の材料は、中間板32の説明で例示した材料であってもよい。
【0040】
上記光デバイス4では、LD10がレーザ光Lを出力すると、レーザ光Lは、レンズ8に入射する。レンズ8に入射したレーザ光Lは、レンズ8の機能に応じて、収束光、平行光または拡散光としてレンズ8から出力される。
【0041】
光デバイス4が有する接合構造2Aでは、下地部材16は、レンズ8側に酸化被膜(酸化領域)16aを有しており、レンズ8は接着剤層12を介して下地部材16の酸化被膜16aに接着されている。これによって、レンズ8は、台部6に接合されている。接合構造2Aでは、酸化被膜16aと接着剤層12が接する。そのため、下地部材16と接着剤層12との接合強度が高くなる。一方、レンズ8の材料はガラスまたは樹脂であるため、レンズ8と接着剤層12の接合強度も高い。
【0042】
このような接合構造2Aでは、接合構造2Aの破壊試験を行った場合に界面破壊ではなく凝集破壊になりやすい。例えば、第1の部材と第2の部材が接着剤で接着された接合構造に荷重が印加され、第1及び第2の部材の接合が破断する時の上記荷重のバラツキは、凝集破壊の方が界面破壊より小さい。そのため、接合構造2Aでは、高い接着信頼性(又は接着安定性)を実現可能であり、その結果、光デバイス4の信頼性が向上する。更に、レンズ8のような光学部品を有する光デバイス4では、光学部品(本実施形態ではレンズ8)のLD10に対する適切な空間的な配置の維持が、光学系の性能を維持するために重要であるが、接合構造2Aでは、上記のように信頼性が向上するため、さまざまな環境下でも光学系の性能を維持し易い。
【0043】
凝集破壊では、界面破壊より上記荷重のバラツキが小さいことから、接着剤層12によるレンズ8と台部6との接合が破壊される場合の最小荷重が界面破壊の場合より大きい。そのため、接合構造2Aでは、接着強度が高く且つ破壊自体が生じにくい。
【0044】
凝集破壊では、接着剤層12の内部で破壊が生じる。そのため、レンズ8と台部6との接着強度は、接着剤層12を形成する接着剤の特性で調整できる。よって、接合構造2Aでは、高い接着信頼性を実現し易い。
【0045】
下地部材16が有する材料αが、アルミニウム、銅、ニッケル若しくはシリコン、又は、アルミニウム、銅、ニッケル及びシリコンのうちのいずれかの合金である場合、酸化被膜16aを有する下地部材16の材料コストを低減できる。その結果、接合構造2A及びそれを含む光デバイス4の製造コストを低減可能である。特に、アルミニウム又はシリコンは、緻密な酸化被膜を安価に形成し易い。材料αがアルミニウム、銅、ニッケル若しくはシリコン、又は、いずれかの合金である場合、それらの酸化被膜は接着剤層12と強力な接合を実現し易い。材料αが酸化被膜16aとして不動態被膜を形成する金属である場合(例えば、アルミニウム、アルミニウム合金など)、下地部材16と接着剤層12とより強力な接合を実現し易い。
【0046】
接合構造2A又は光デバイス4が電子冷却モジュール18を備えている場合、LD10の温度を調整できる。そのため、LD10が駆動されることによって、LD10が発熱しても、LD10から安定して所望の波長帯域のレーザ光Lを出力可能である。電子冷却モジュール18によって、接合構造2Aの温度も調整され得る。そのため、LD10が発熱したり、周囲温度が上昇したりしても、接合構造2A(具体的には、基板14及び基板14上の構成)の温度を所望の温度に調整可能である。これにより、接着剤層12に生じる熱応力などを低減できるので、接着剤層12が破壊されにくい。
【0047】
基板14の材料が、セラミック(例えば線膨張係数が5ppm/KであるAlN)である場合、図1に示したように、基板14が電子冷却モジュール18の第1セラミック板20(例えば、線膨張係数が7ppm/Kであるアルミナから形成された板)上に配置されている場合に有利である。これは以下の理由による。
【0048】
すなわち、基板14の材料がセラミックである場合、基板14の第1セラミック板20との線膨張係数の差が小さい。そのため、接合構造2Aの周囲環境の温度が上昇したり、光デバイス4が駆動され接合構造2Aの温度が上昇しても、基板14又は第1セラミック板20に生じる熱応力が小さく、基板14、第1セラミック板20又は接着剤層12が破壊されにくい。
【0049】
下地部材16が、例えば厚さt1が50nm以下の薄膜である場合、基板14と下地部材16の線膨張係数差に起因する熱応力が小さくなりやすい。その結果、基板14の反りを低減可能である。下地部材16が表面14a全体に形成されている形態では、例えば下地部材16を蒸着法で形成する場合、蒸着工程の加工コストを低減できる。表面14a全体に下地部材16を設ける場合には、下地部材16を蒸着法以外の他の方法(例えばメッキ法)でも形成できる。そのため、下地部材16の形成方法の選択肢が広がる。
【0050】
次に、接合構造2A及び光デバイス4の種々の変形例を説明する。以下に説明する接合構造2Aの変形例は、断らない限り、接合構造2Aと同様の作用効果を有する。変形例は、接合構造2Aの代わりに光デバイス4に適用可能である。変形例を光デバイス4に適用されて得られる光デバイスも、断らない限り、光デバイス4と同様の作用効果を有する。各種変形例においても、下地部材は、その全体が酸化領域でもよいが、酸化領域として酸化被膜を有する形態を説明する。
【0051】
(変形例1)
本開示に係る接合構造は、図2に示した接合構造2Bでもよい。接合構造2Bは、下地部材16と基板14との間に下地膜34を備える点で主に相違する。この相違点を中心に、接合構造2Bを説明する。
【0052】
下地膜34はチタン又はニッケルを含む膜である。下地膜34の例は、チタン膜又はニッケル膜である。下地膜34の厚さは、例えば30nm以下であり、通常、5nm以上である。下地膜34は、例えば、下地部材16と同様に蒸着により形成される。下地部材16が下地膜34を介して基板14に設けられることによって、下地部材16と基板14とがより強固に接合される。その結果、下地部材16と基板14との接合部分も信頼性が向上し、結果として、接合構造2Aの信頼性が向上する。下地膜34は、下地部材16の一部(下地部材16の基板14側に設けられた膜)でもよいし、基板14の一部でもよい。
【0053】
下地部材16は、本変形例1でも薄膜であり、下地部材16の厚さの例は、接合構造2Aの場合と同様である。下地部材16は、図2に示したように、実質的に搭載領域Aにのみ設けられていればよい。この場合、表面14a全体に設けるより、下地部材16の材料コストを低減できる。
【0054】
(変形例2)
本開示に係る接合構造は、図3に示した接合構造2Cでもよい、接合構造2Cは、基板14の裏面14b(表面14aと反対側の面)にも下地部材36が形成されている点で、接合構造2Aと相違する。この相違点を中心に、接合構造2Cを説明する。
【0055】
下地部材36の材料及び厚さは、下地部材16と同じであり得る。よって、下地部材36の表面361には、酸化被膜(酸化領域)が形成されている。基板14の厚さ方向からみて、下地部材36は、下地部材16と重なる位置に形成され得る。下地部材16が、表面14a全体に形成されている場合、下地部材36は、裏面14bの全体に形成されていてもよい。図3に示したように、下地部材16の大きさは、裏面14bより若干小さくてもよい。接合構造2Cでは、基板14の表面14a及び裏面14b側の構成がほぼ同じになるため、基板14に熱応力が生じても台部6が反りにくい。
【0056】
(変形例3)
本開示に係る接合構造は、図4に示した接合構造2Dでもよい。接合構造2Dは、下地部材16の代わりに下地部材38を備える点で、接合構造2Aの場合と相違する。この相違点を中心に、接合構造2Dを説明する。図4では、下地部材38を説明するため、下地部材38の一部を切り欠いている。
【0057】
下地部材38は、ブロック体である。下地部材38は、例えば、表面14a全体ではなく、搭載領域A上に選択的に設けられ得る。下地部材38の材料の例は、下地部材16の場合と同様である。下地部材38の表面381には、酸化被膜38aが形成されている。よって、下地部材38は、材料αで形成される本体部38bと、酸化被膜38aを有する。この場合、酸化被膜38aの表面(レンズ8側の面)が下地部材38の表面381でもある。下地部材38の形状の例は、直方体及び円柱を含む。下地部材38の厚さt2は100μm以上500μm以下である。厚さt2の上限は、例えばレンズ8の光軸の表面14aに対する高さに応じて設定され得る。下地部材36は、例えば接着剤層40で基板14に固定される。接着剤層40を形成する接着剤の例は高放熱性接着剤である。
【0058】
下地部材38がブロック体である場合、蒸着法、メッキ法などを用いて薄膜状の下地部材を形成する場合に比べ下地形成が容易である。厚さt2が100μm以上500μm以下である場合、下地部材38をハンドリングし易い。下地部材38が、直方体である場合、加工コストを低減できる。下地部材38が円柱である場合、接合構造2Dの温度が上昇した場合でも、接着剤層12に均一に熱応力が生じやすいので、接着剤層12の変形を抑制できる。そのため、接着剤層12自体が破壊されにくく、接合構造2Dの信頼性が向上する。
【0059】
次に、実験例を説明する。説明の便宜のため、これまで説明した実施形態及び変形例の要素に相当する要素に同じ符号を付する。本開示は以下に説明する実験例に限定されない。実験例では、4枚の基板14を準備した。基板14の材料はAlNであった。
【0060】
4枚の基板14のうち2枚の基板14上に、図5に示したように、下地膜34及び下地部材16を積層し、台部のサンプルとして2つのサンプルS1を得た。下地膜34の材料はチタンであり、下地膜34はチタン膜であった。下地膜34の厚さは約50nmであった。下地部材16の材料はAlであった。下地部材16の厚さは約100nmであった。各サンプルS1は、基板14上に、下地膜34及び下地部材16を順に電子ビーム蒸着によって形成することで製造された。
【0061】
4枚の基板14のうち残りの2枚の基板14自体をそれぞれ台部のサンプルS2(図5参照)とした。すなわち、各サンプルS2は、AlN基板であった。
【0062】
サンプルS1及びサンプルS2をそれぞれ用いてせん断強度試験を行った。サンプルS1及びサンプルS2を利用した点以外は、試験方法は同じであった。よって、サンプルS1及びサンプルS2をサンプルSと称し、図6を用いて試験方法を説明する。
【0063】
サンプルSにUVオゾン洗浄処理を実施した。その後、図6に示したように、サンプルS上に金属ワッシャ42を配置した。金属ワッシャ42の高さTは0.2mmであった。金属ワッシャ42の内径φは1.05mmであった。次に、金属ワッシャ42の内側に紫外線硬化樹脂を充填した後、紫外線硬化樹脂に紫外線を照射して硬化物44を得た。硬化物44が接着剤層12の実験モデルである。使用した紫外線硬化樹脂はエポキシ系の紫外線硬化樹脂であった。
【0064】
その後、金属ワッシャ42に対して、サンプルSの表面に平行な方向に沿って(金属ワッシャ42の軸線に直交する方向に沿って)金属ワッシャ42に荷重を印加した。荷重の印加は、株式会社イマダのフォースゲージ(ZTS-50N)によって行った。荷重を上げながら、硬化物44が破壊され、硬化物44のサンプルSからの剥離が生じた時の荷重を取得した。また、硬化物44の剥離跡のサンプルSの表面状態(剥離モード)の画像を取得した。
【0065】
上記せん断試験を、2つのサンプルS1それぞれと、2つのサンプルS2それぞれをサンプルSとして行った。試験結果で得られた硬化物44のサンプルSからの剥離が生じた際の荷重は表1のとおりであった。表1においてNo.1及びNo.2は、2つのサンプルS1(又は2つのサンプルS2)を使用したせん断試験を区別するための番号である。
【0066】
【表1】

(ただし、1kgf=9.8N)
【0067】
表1の結果より、サンプルS1を台部として使用した方が、サンプルS2を台部として使用する場合より、台部と硬化物44(接着剤層12に相当)との接着強度が向上していることが理解され得る。
【0068】
また、せん断試験後、サンプルS1及びサンプルS2の表面における接着痕をデジタルマイクロスコープ(株式会社キーエンスVHX-6000)を用いて、150倍の倍率で観察した。撮像したサンプルS1及びサンプルS2の画像を図7及び図8に示す。図7及び図8における円環部分46の内側が、硬化物44が存在していた領域である。サンプルS1を使用した場合には表面に硬化物44が多く残っていた一方で、サンプルS2を使用した場合には硬化物44が表面にほとんど残っていなかった。つまり、せん断試験時の破壊モードに関しては、サンプルS1を用いた場合、凝集破壊が支配的である一方、サンプルS2を用いた場合、界面破壊が支配的であった。
【0069】
サンプルS1は下地部材16を有する。上記試験方法で説明したように、サンプルS上に金属ワッシャ42を配置して硬化物44を形成する前に、サンプルSはUVオゾン処理が施されるので、サンプルS1の下地部材16の表面には、酸化被膜が形成されていた。従って、サンプルS1及びサンプルS2を用いた場合の試験結果の違いより、酸化される材料α(本実験例ではAl)を含む下地部材16を台部が有する場合、接着剤層12と台部界面の接着力が向上したことで、凝集破壊率が向上することがわかった。凝集破壊は、界面破壊より信頼性が高いため、台部が、酸化される材料α(本実験例ではAl)を含む下地部材16を有する形態では、台部と接着層の高い接着信頼性を実現できる。
【0070】
以上、本開示の種々の実施形態及び変形例を説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、本開示の要旨を変更しない範囲で更に種々の変形が可能である。
【0071】
下地部材は、光学部品と接着剤(図1の接着剤層12)との間にも設けられていてもよい。この場合、接着剤の選択の自由度が高くなる。光学部品側に下地部材を配置する形態は、例えば、光学部品の接着剤側の面の材料が、ガラス及び樹脂以外の場合に有効である。
【0072】
本開示における下地部材は、その全体が酸化された酸化領域であってもよい。この場合でも、酸化領域が接着剤と接するので、本開示の種々の実施形態及び変形例で説明した作用効果が奏される。下地部材が、その一部に酸化領域を有する(例えば酸化被膜を有する場合)、又は、全体が酸化領域であるかは、例えば、下地部材の材料で形成された薄膜、ブロック体などに対して実施する酸化処理(例えば、UVオゾン処理、酸素含有雰囲気でのベーキング処理、空気中に一定時間放置すること等)の条件などで調整され得る。
【0073】
接合構造は、複数の光学部品を備えてもよい。この場合の、各光学部品と基板との間には、下地部材が介在すればよい。光学部品は、フィルタ(例えば、波長選択性フィルタ)でもよい。フィルタは、例えば、ガラスまたは樹脂で形成された基板に所定機能を有する誘電体膜(又は誘電体多層膜)が形成された光学部品である。
【0074】
光デバイスは、台部上に配置される複数のLDを備えていてもよい。複数のLDは、異なる波長帯域の光を出力してもよい。例えば、光デバイスは、赤色波長帯域のレーザ光を出力する赤色LD、緑色波長帯域のレーザ光を出力する緑色LD及び青色波長帯域のレーザ光を出力する青色LDを備えてもよい。このように、光デバイスが複数のLDを備える場合、光デバイスは、複数のレンズを備え得る。光デバイスが複数のレンズを有する形態では、複数のレンズそれぞれが、接合構造が有する光学部品に相当する。
【0075】
光デバイスが、複数のLD及び複数のレンズを備える場合、光デバイスは、台部に設けられ、複数のLDからの複数のレーザ光を合波する合波光学系を更に備えてもよい。この場合、複数のレンズと複数のLDとは一対一に対応しており、合波光学系は、複数のレンズを通過した複数のレーザ光を合波する。複数のレンズそれぞれは、対応するLDからのレーザ光を平行光に変換する機能を有してもよい。合波光学系は、例えば、複数の波長選択性フィルタを有し得る。このように、光デバイスが複数のレンズ及び複数の波長選択性フィルタを有する形態では、複数のレンズ及び複数の波長選択性フィルタそれぞれが、接合構造が有する光学部品に相当する。接着接合を利用した合波光学系では、例えば、LD、レンズなどと、合波光学系との配置関係の維持が重要であるが、本開示に係る接合構造は信頼性が高いため、さまざまな環境下でも合波性能を維持しやすい。
【0076】
光デバイスは、基板上の構成(LD、光学部品など)を外気中の水分、塵等から守り、さらに接合構造を水分から保護し接合の信頼性を維持しやすいように、カバーを有してもよい。水分の侵入率を下げるために、カバーは、基板に溶接などによってハーメチックシールされていてもよい。このように光デバイスがカバーを有する形態では、カバーは、LDから出力されたレーザ光をカバーの外に出力する窓部を有する。光デバイスは、基板または基板が配置された温調素子を支持する支持部材を有してもよい。この場合、上記カバーは、支持部材に溶接され、支持部材上の構成がハーメチックされてもよい。
【0077】
光デバイスは、半導体レーザ素子であるLDの代わりに他の発光素子を備えていてもよい。
【0078】
これまで説明した種々の実施形態及び変形例は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で適宜組み合わされてもよい。
【符号の説明】
【0079】
2A~2D…接合構造
4…光デバイス
6…台部
8…レンズ(光学部品)
10…レーザダイオード
12…接着剤層(接着剤)
14…基板
14a…表面
14b…裏面
16…下地部材
16a…酸化被膜(酸化領域)
16b…本体部
18…電子冷却モジュール(温調素子)
20…第1セラミック板
22…第2セラミック板
24…n型半導体柱
26…p型半導体柱
28…電極
30…支持台
32…中間板
34…下地膜
36, 38…下地部材
38a…酸化被膜(酸化領域)
38b…本体部
40…接着剤層
42…金属ワッシャ
44…硬化物
46…円環部分
161,361,381…下地部材の基板と反対側の表面
A…搭載領域
L…レーザ光
t1…厚さ(下地部材の厚さ)
t2…厚さ(下地部材の厚さ)
S,S1,S2…サンプル
T…金属ワッシャの高さ
φ…金属ワッシャの内径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8