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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-26
(45)【発行日】2023-07-04
(54)【発明の名称】作業機
(51)【国際特許分類】
   B23D 59/04 20060101AFI20230627BHJP
   B23D 51/00 20060101ALI20230627BHJP
   B23D 49/16 20060101ALI20230627BHJP
   B27B 19/09 20060101ALI20230627BHJP
【FI】
B23D59/04 A
B23D51/00
B23D49/16
B27B19/09
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020562977
(86)(22)【出願日】2019-11-29
(86)【国際出願番号】 JP2019046791
(87)【国際公開番号】W WO2020137358
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2021-06-23
(31)【優先権主張番号】P 2018248284
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005094
【氏名又は名称】工機ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079290
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100136375
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 弘実
(72)【発明者】
【氏名】仲野 領祐
(72)【発明者】
【氏名】横山 仁一
(72)【発明者】
【氏名】伊縫 賢
【審査官】山本 忠博
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05450925(US,A)
【文献】国際公開第2018/221105(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23D 45/00-59/04,51/00;
B27B 19/00-19/14;
B23Q 11/12;
B25D 17/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原動機と、
先端工具を保持し、前記原動機によって駆動するとともに第1方向に延びる出力軸と、
前記出力軸と当接して前記出力軸を駆動可能に支持する支持部を有する支持部材と、
前記原動機の動力を前記出力軸に伝達する伝達機構と、
前記伝達機構及び前記支持部材を収容する伝達機構収容部と、を有し、
前記伝達機構収容部の内部において、前記第1方向と交差する方向を第2方向としたとき、前記支持部材の第2方向一方側には潤滑剤を保持可能な潤滑剤保持部が設けられるとともに前記支持部材が前記出力軸を駆動可能に支持し、
前記伝達機構は、前記原動機によって前記第2方向に延びる軸を中心として回転するギヤを有し、
前記伝達機構収容部は、前記第2方向に延びる壁部によって、前記ギヤを収容するギヤ収容部と前記潤滑剤保持部に区画され
前記支持部材を前記潤滑剤保持部と連通する空間に配置し、前記潤滑剤が前記出力軸と前記支持部との間に移動するように構成した、作業機。
【請求項2】
前記潤滑剤保持部は前記潤滑剤を充填可能なように容器形状を成す充填部を有し、前記伝達機構収容部には前記原動機の駆動時において前記充填部に保持される前記潤滑剤を第2方向他方側に移動させる送り機構が設けられる、請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
前記伝達機構収容部の内面と前記支持部材との間に前記充填部が位置する、請求項2に記載の作業機。
【請求項4】
前記伝達機構は、前記先端工具を往復動させる変換機構を有し、
前記送り機構は、前記往復動の方向に対して傾斜する傾斜部を含む、請求項3に記載の作業機。
【請求項5】
前記伝達機構は、前記伝達機構の少なくとも一部を揺動させる揺動機構を有し、
前記送り機構は、揺動する前記一部に設けられて前記充填部に保持される前記潤滑剤に接触可能な接触部を含む、請求項2から4の何れか一項に記載の作業機。
【請求項6】
前記接触部は、前記支持部材を前記伝達機構に位置決めする固定部材である、請求項5に記載の作業機。
【請求項7】
前記伝達機構収容部内における前記支持部材の前記ギヤ側に前記充填部を設け、前記原動機が駆動することで前記充填部から前記支持部材に向かって前記潤滑剤が移動するように案内する案内部を設けた、請求項2に記載の作業機。
【請求項8】
前記案内部は、前記充填部に設けられて前記支持部材に近接するように延びている側壁を含む、請求項7に記載の作業機。
【請求項9】
前記充填部は、前記伝達機構収容部とは別体の樹脂成形体に設けられる、請求項2から8のいずれか一項に記載の作業機。
【請求項10】
前記樹脂成形体は、前記ギヤに面する樹脂壁部を有し、
前記伝達機構収容部は前記樹脂壁部と連なる内壁部を有し、
前記壁部は、前記樹脂壁部と前記内壁部を有する、請求項9に記載の作業機。
【請求項11】
前記出力軸は前記第1方向に往復動するように構成され、
前記支持部は前記出力軸を摺動可能に支持するように構成される、請求項1に記載の作業機。
【請求項12】
前記先端工具は前記第2方向への切断を可能とするブレードである、請求項1に記載の作業機。
【請求項13】
前記原動機を収容するハウジングを有し、
前記ハウジングは、前記第2方向に沿って延びる把持部を有する、請求項1に記載の作業機。
【請求項14】
前記壁部は、前記支持部材に対して前記第2方向一方側に位置する前記伝達機構収容部の内面に接続されて、かつ前記第2方向他方側へ延びる、請求項1に記載の作業機。
【請求項15】
前記壁部の前記第2方向他方側端部は、前記ギヤよりも前記第2方向他方側に位置する、請求項14に記載の作業機。
【請求項16】
前記壁部は、前記伝達機構収容部の内面と一体となった伝達機構壁部を含む、請求項14に記載の作業機。
【請求項17】
前記伝達機構壁部の前記第2方向他方側端部は、前記ギヤの前記第2方向他方側端部よりも前記第2方向一方側に位置する、請求項16に記載の作業機。
【請求項18】
前記伝達機構収容部には、前記第2方向へ延びる樹脂壁部を有する樹脂部材が設けられ、
前記壁部は、前記樹脂壁部を含む、請求項14に記載の作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑剤(グリス)を利用する作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1は、潤滑装置を備えるレシプロソー(作業機)を開示する。この潤滑装置では、モータ2の回転が伝達される出力軸(プランジャ)及び伝達機構部を含む駆動部分の上方にグリス室(グリス溜まり)を設け、そこから供給されるグリスによってプランジャを支持するプランジャホルダとプランジャの間に生じる発熱を抑制するように構成されている。特許文献1に記載されるような切断作業を行う作業機においては、切断具(ブレード)の刃を下方向に向け、本体を上から下に移動させることで、重力の助けを得ながら材料を切断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開平5-44414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の作業機では、グリス室をプランジャの上方に設けているため、伝達機構部を収容するハウジング部分が上方に大型化する恐れがある。また、上方から落ちてきてプランジャによって生じる摩擦熱の抑制に寄与したグリスは、そのまま傘歯車を収容している領域の底部まで落下してしまう。底部まで落下したグリスは、傘歯車の潤滑には寄与するものの、再びプランジャに対する潤滑剤として機能させることが困難となってしまう。従って、切断作業を続けると、グリスがプランジャの下方に落ちきってしまい、プランジャに対する潤滑性能が低下する恐れがある。また、グリスの供給期間を十分に確保するために、大量のグリスをグリス室に充填した場合、重量バランス及びコスト性が悪化する恐れがある。
【0005】
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、優れた潤滑構成を有する作業機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様は、作業機である。この作業機は、
原動機と、
先端工具を保持し、前記原動機によって駆動するとともに第1方向に延びる出力軸と、
前記出力軸と当接して前記出力軸を駆動可能に支持する支持部を有する支持部材と、
前記原動機の動力を前記出力軸に伝達する伝達機構と、
前記伝達機構及び前記支持部材を収容する伝達機構収容部と、を有し、
前記伝達機構収容部の内部において、前記第1方向と交差する方向を第2方向としたとき、前記支持部材の第2方向一方側には潤滑剤を保持可能な潤滑剤保持部が設けられるとともに前記支持部材が前記出力軸を駆動可能に支持し、
前記伝達機構は、前記原動機によって前記第2方向に延びる軸を中心として回転するギヤを有し、
前記伝達機構収容部は、前記第2方向に延びる壁部によって、前記ギヤを収容するギヤ収容部と前記潤滑剤保持部に区画され
前記支持部材を前記潤滑剤保持部と連通する空間に配置し、前記潤滑剤が前記出力軸と前記支持部との間に移動するように構成される。
【0007】
前記伝達機構収容部には前記原動機の駆動時において前記前記潤滑剤を前記ギヤから前記出力軸側に向かう方向に移動させる送り機構が設けられていてもよい。
【0008】
前記伝達機構は、前記伝達機構の少なくとも一部を揺動させる揺動機構を有し、前記送り機構は、揺動する前記一部に設けられて前記グリス保持部に保持される前記潤滑剤に接触可能な接触部を含んでもよい。
【0009】
前記接触部は、前記先端工具を保持する出力軸を支持する支持部材を位置決めする固定部材であってもよい。
【0010】
前記支持部材の下側に前記充填部を設け、前記充填部の側壁が前記支持部材に近接するように延びていてもよい。
【0011】
前記充填部は、前記伝達機構収容部とは別体の樹脂成形体に設けられてもよい。
【0012】
前記伝達機構収容部は、前記伝達機構を構成するギヤの外周を囲む壁部を有し、前記樹脂成形体は、前記伝達機構収容部の前記壁部と連なる壁部を有してもよい。
【0013】
本発明のもう1つの態様は、作業機である。この作業機は、
原動機と、
先端工具を保持する出力軸と、
前記原動機の動力を前記出力軸に伝達する伝達機構と、
前記伝達機構を収容する伝達機構収容部と、を有し、
前記伝達機構は、前記出力軸を前後に往復動させる変換機構と、前記出力軸を摺動可能に支持する出力軸支持機構と、前記出力軸支持機構を上下に往復動させる往復動機構と、を有し、
前記伝達機構収容部内には、潤滑剤が保持される充填部が設けられ、
前記原動機の駆動時において前記充填部に保持される前記潤滑剤上下に往復動する前記出力軸支持機構の少なくとも一部が接触するように構成される
【0014】
記充填部に接続され、且つ前記往復動の方向に対して傾斜して前記出力軸支持機構に対して近接する傾斜部を含んでもよい。
【0015】
前記出力軸支持機構は、前記充填部に保持される前記潤滑剤に接触可能な接触部を含んでもよい。
本発明のもう1つの態様は、作業機である。この作業機は、
原動機と、
先端工具を保持する出力軸と、
前記原動機の動力を前記出力軸に伝達する伝達機構と、
前記伝達機構を収容する伝達機構収容部と、を有し、
前記伝達機構は、前記出力軸を前後に往復動させる変換機構と、前記出力軸を摺動可能に支持する出力軸支持機構と、を有し、
前記伝達機構収容部内には、潤滑剤が保持される充填部が設けられ、
前記伝達機構収容部の内面には、前記充填部に接続され、且つ前記往復動の方向に対して傾斜して前記出力軸支持機構に対して近接する傾斜部が設けられる。
【0016】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、潤滑性能の低下を抑制可能な作業機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施の形態に係る作業機1の揺動上死点位置における側断面図。
図2】作業機1の揺動下死点位置における側断面図。
図3図1の要部拡大図。
図4図2の要部拡大図。
図5】作業機1における、下側ギヤカバー10と、前側グリス受け部材30aと、下側グリス受け部材40と、の組合せ前状態の斜視図。
図6】作業機1における、下側ギヤカバー10及び上側ギヤカバー20並びにそれらの内部構成を上下に分解した斜視図。
図7】作業機1の往復動中央位置における、下側ギヤカバー10及び上側ギヤカバー20並びにそれらの内部構成を示す展開図。
図8】作業機1の往復動最後位置における、下側ギヤカバー10及び上側ギヤカバー20並びにそれらの内部構成を示す展開図。
図9】前側グリス受け部材30aの平面図。
図10】前側グリス受け部材30aの側面図。
図11図9のA-A断面図。
図12】後側グリス受け部材40aの平面図。
図13】後側グリス受け部材40aの側面図。
図14図12のB-B断面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0020】
本実施の形態の作業機1は、セーバソー(レシプロソー)である。図1図5により、作業機1における前後、上下、左右の各方向を定義する。作業機1は、例えば樹脂成形体からなるハウジング3及びフロントカバー4を備える。ハウジング3の前端部にフロントカバー4が接続固定される。ハウジング3は、モータ6を収容するモータ収容部3aと、作業者が把持可能なハンドル部3bと、を有する。モータ収容部3a内の、モータ6の後方には、制御基板7が設けられる。ハンドル部3bの上部には、作業者が操作してモータ6の駆動、停止を指示するためのトリガスイッチ8が設けられる。ハンドル部3bの下端部からは、外部の交流電源に接続するための電源コード9が延出する。作業機1は、電源コード9を介して供給される電力で動作する。
【0021】
原動機としてのモータ6は、ハウジング3のモータ収容部3a内に、回転軸が前後方向と平行になるように保持される。モータ6の動力は、伝達機構50により、先端工具としての鋸刃5に伝達される。伝達機構50は、後述のように、モータ6の回転を前後方向への往復動に変換して鋸刃5に伝達する変換機構と、モータ6の回転を利用して鋸刃5を上下方向に揺動させる揺動機構と、を有する。伝達機構50は、伝達機構収容部としての下側ギヤカバー10及び上側ギヤカバー20によって形成される内部空間(以下「ギヤ収容空間」とも表記)に収容保持される。下側ギヤカバー10及び上側ギヤカバー20は、アルミ等の金属製であり、互いに組み合わされてネジ止め等により固定一体化される。下側ギヤカバー10及び上側ギヤカバー20は、全体的に外面がフロントカバー4に覆われる。ギヤ収容空間内に、後述の前側グリス受け部材30a及び後側グリス受け部材40aが設けられる。
【0022】
図3及び図4に示すように、伝達機構50において、第1ベベルギヤ51は、モータ6の回転軸6aと一体に回転する。第2ベベルギヤ52は、第1ベベルギヤ51と噛み合う。第2ベベルギヤ52の回転軸は、上下方向と平行である。第2ベベルギヤ52の外周は、図5に示す下側ギヤカバー10の前側内壁部13及び後側内壁部14に囲まれる。オービタルガイド60は、第2ベベルギヤ52の上面に固定され、第2ベベルギヤ52と一体に回転する。オービタルガイド60は、外周縁近傍においてオービタルガイド60の中心軸周りに一周する傾斜面60aを有する。傾斜面60aは、図3の状態において、後部ほど高く、前部ほど低くなるように傾斜する。図4の状態では、傾斜面60aの傾斜は、図3の状態と逆になる。
【0023】
ピン53は、第2ベベルギヤ52の回転軸から離間した位置において第2ベベルギヤ52に設けられ、第2ベベルギヤ52の回転に伴って第2ベベルギヤ52の回転軸周りに回動する。ピン53は、第2ベベルギヤ52から上方に突出してオービタルガイド60を貫通する。ニードルベアリング54は、ピン53の上端部外周面に係合する。コネクティングピース55は、ニードルベアリング54を介してピン53と係合するローラであり、ピン53に対して回転自在である。
【0024】
コネクタ56は、コネクティングピース55と係合して第2ベベルギヤ52の回転に伴って前後方向に往復動する。出力軸としての前側プランジャ57は、コネクタ56から前方に延出してコネクタ56と一体に動作する。出力軸としての後側プランジャ58は、コネクタ56から後方に延出してコネクタ56と一体に動作する。図6にも示すように、プランジャホルダ68は、前側プランジャ57及び後側プランジャ58を摺動可能に支持する。支持部材としての前側メタル軸受61は、固定部材としての二本の前側メタル固定用ボルト72(図6図8)によってプランジャホルダ68に固定され、前側プランジャ57とプランジャホルダ68との間に介在する。支持部材としての後側メタル軸受62は、固定部材としての二本の後側メタル固定用ボルト73(図6図8等に記載)によってプランジャホルダ68に固定され、後側プランジャ58とプランジャホルダ68との間に介在する。プランジャホルダ68は本発明における出力軸の支持部である。プレート69は、プランジャホルダ68に固定され、コネクタ56の上方において前後方向に延出する。ブレードホルダ部70は、前側プランジャ57の前端部に対して固定される。ブレードホルダ部70は、鋸刃5を保持する。鋸刃5は、ブレードホルダ部70から前方に延出する。ダストシール71は、プランジャホルダ68の前面に設けられ、プランジャホルダ68内に切屑等が入り込むのを抑制する。
【0025】
揺動軸シャフト65は、オービタルガイド60よりも前方において、上側ギヤカバー20とプランジャホルダ68とを連結する。プランジャホルダ68は、揺動軸シャフト65の支持により、上側ギヤカバー20に対して上下方向に揺動可能である。ボールベアリング63は、オービタルガイド60の傾斜面60aと、プランジャホルダ68の外周面と、の間に介在する。ボールベアリング63の外周部は、傾斜面60aと接触する。ボールベアリング63の内周部は、プランジャホルダ68の外周面と接触する。スプリング64は、ボールベアリング63よりも後方において、上側ギヤカバー20とプランジャホルダ68との間に設けられ、プランジャホルダ68を上側ギヤカバー20から離間する方向(下方)に付勢する。スプリング64の付勢により、ボールベアリング63がオービタルガイド60の傾斜面60aに押しつけられる。オービタルガイド60が回転すると、ボールベアリング63及びプランジャホルダ68は、傾斜面60aの高さの変化によって上下方向に揺動する。このとき、揺動軸シャフト65が、プランジャホルダ68の揺動の支点となる。
【0026】
チェンジシャフト66は、プランジャホルダ68の上下方向の揺動により鋸刃5を上下方向に揺動させながら切断する(しゃくり切断する)オービタルモードの有効、無効を切り替えるためのシャフトである。チェンジシャフト66は、オービタルガイド60よりも後方において、上側ギヤカバー20に回転可能に支持され、プランジャホルダ68の下方を左右方向に横切るように延びる。チェンジシャフト66は、外周面が切り欠かれて断面が半円状とされる。チェンジシャフト66の円弧状の外周面が下を向いているとき(図6の状態)は、オービタルモードが有効である。そこからチェンジシャフト66を180度回転させて円弧状の外周面が上を向くと、当該外周面にプランジャホルダ68が押し上げられて、ボールベアリング63がオービタルガイド60の傾斜面60aから離間し、オービタルモードが無効となる。
【0027】
前側メタル軸受61及び後側メタル軸受62は、それぞれ前側プランジャ57及び後側プランジャ58の前後方向の摺動をガイドする摺動ガイド部材であり、本発明の支持部材に相当する。摺動を円滑にするためには、前側メタル軸受61及び後側メタル軸受62の内周面と、当該内周面に係合する前側プランジャ57及び後側プランジャ58の外周面との間(以下「摺動部」とも表記)に、グリス(潤滑剤)が必要となる。作業を続けていくうちに摺動部のグリスが減少すると、潤滑性能が低下し、前側プランジャ57及び後側プランジャ58の前後方向への往復動に支障が生じる可能性がある。本実施の形態では、前側グリス保持部30と後側グリス保持部40のそれぞれに、前側グリス受け部材30a及び後側グリス受け部材40aを設けることで、摺動部のグリス減少を抑制する。
【0028】
前側グリス受け部材30a及び後側グリス受け部材40aは、容器状であって、共に好ましくは樹脂成形体である。ここで容器状とは、液体等の流体を保持可能なように、穴がない底部と側壁を有し、開口を有する形状である。なお、粘性を有する潤滑材が流れ落ちない程度の穴を底部に有するような容器形状としても良いが、本実施の形態では、前側グリス保持部30と後側グリス保持部40の底部に穴が無いように構成される。前側グリス受け部材30aは、ギヤ収容部内において第2ベベルギヤの前側に位置する前側グリス保持部30に取り付けられ、自身の内部に落下してきたグリスを、前側メタル軸受61の後端部や前側プランジャ57の外周面のうち前側メタル軸受61の後端よりも後方に位置する部分に送るための部材である。後側グリス受け部材40aは、ギヤ収容部内において第2ベベルギヤの後ろ側に位置する後側グリス保持部40に取り付けられ、自身の内部に落下してきたグリスを後側メタル軸受62の後端部や後側プランジャ58の外周面のうち後側メタル軸受62の後端よりも後方に位置する部分に送るための部材である。以下、グリスを重力の作用方向と反対方向(容器状であるグリス受け部材の開口方向)に移動させることが可能であって、伝達機構部から出力軸(プランジャ57、58)側にグリスを移動させることが可能な送り機構について説明する。
【0029】
図5及び図6に示すように、前側グリス受け部材30aにおいて、送り機構の一部を構成する第1傾斜部31は、前側プランジャ57と同じ左右方向位置に設けられる。第1傾斜部31は、前方から後方に向けて高くなる傾斜面であって、左右方向においては高さが一定である。第1傾斜部31は、本発明における案内部に相当する。第1傾斜部31の前端には前壁部38(図11)が立設される。前壁部38の上端部からは、上下方向と垂直な平面部38aが前方に延出する。また、プランジャホルダ68の下面と平面部38aは、近接または接触するように構成されている。第1傾斜部31の後端部中央には、凸部31aが設けられる。第2傾斜部32は、第1傾斜部31の左右にそれぞれ設けられる。第2傾斜部32は、前方から後方に向けて高くなり、かつ第1傾斜部31のある側が低くなる傾斜面である。第2傾斜部32の後端部かつ第1傾斜部31側の端部には、凸部32aが設けられる。グリス溜め凹部35は、第2傾斜部32の後端部から凹む。前側グリス受け部材30aは上方向に開口するような容器状の形状を成しているため、グリス溜め凹部35には、上方から落下・移動してきたグリスが溜まるようになっている。また、第1傾斜部31の左右にも壁が立設しており、上方から落下・移動してきたグリスは第1傾斜部31にも溜まるようになっている。すなわち、グリス溜め凹部35と第1傾斜部31はグリスを保持する容器の底部として機能する。
【0030】
グリス溜め凹部35は、図7及び図8に示すように、前側メタル固定用ボルト72と前後方向及び左右方向の位置が共通する。プランジャホルダ68の上下方向への揺動(往復動)に伴い、接触部としての前側メタル固定用ボルト72の頭部がグリス溜め凹部35内に上方から出入りしてグリス溜め凹部35内のグリスに接触する。これにより、グリス溜め凹部35内のグリスは、第2傾斜部32上に押し出される。このように、前側メタル固定用ボルト72は、送り機構の一部を構成する。第2傾斜部32上のグリスは、第2傾斜部32が第1傾斜部31側に向けて低くなるように傾斜していることから、作業時の振動や本体の姿勢変化等により第1傾斜部31上に移動する。第1傾斜部31上のグリスは、作業時の振動等により第1傾斜部31の傾斜を上っていき、オービタルガイド60の上面に到達する。このとき、凸部31a、32aがあることでグリスの移動経路が狭められているため、グリスが自身の粘性で高さ方向に膨らむ。これによって、グリスをより上方向に移動させることができ、例えばオービタルガイド60の上面にグリスを送ることが容易となる。オービタルガイド60の上面に近接して前側プランジャ57が前後方向に往復動するため、オービタルガイド60に移動したグリスは前側プランジャ57の外周面に付着し、前側プランジャ57の外周面と前側メタル軸受61の内周面との間に入り込む。オービタルガイド60の傾斜面60a上のグリスは、ボールベアリング63の回転の潤滑にも寄与する。第1傾斜部31と第2傾斜部32は、グリスが上方へ移動するためのガイド部として機能する。
【0031】
後壁部39は、第1傾斜部31及び第2傾斜部32の前端部から下方に垂下する。後壁部39は、左右方向中央から左右に行くにつれて高くなる。これにより、グリスを左右方向中央位置(左右方向における前側プランジャ57の存在範囲)に集約させやすくなる。側壁部36から左右前方にそれぞれ延びる脚部37は、下側ギヤカバー10の前側内壁部13及び側壁部16と接触して前側グリス受け部材30aの後端位置及び左右方向位置を定めるために設けられる。前側グリス受け部材30aの前端位置は、平面部38aの前端が下側ギヤカバー10の前壁部18に接触することで定められる。前側グリス受け部材30aの上下方向位置は、下側ギヤカバー10と上側ギヤカバー20とに挟まれることで定められる。後壁部39の下端部は、下側ギヤカバー10の前側内壁部13の上端と近接して当接する。後壁部39は本発明における樹脂壁部に相当する。また、前側内壁部13は本発明における内壁部に相当する。ギヤ収容空間は、後壁部39と前側内壁部13によって形成され、出力軸(プランジャ57、58)の延在方向(前後方向)と交差する方向に延びる壁部によって、第2ベベルギヤ52を収容するギヤ収容部52aと前側グリス保持部30に区画される。後壁部39と前側内壁部13によって形成される壁部によって、前側グリス保持部30からギヤ収容部52aにグリスが移動してしまうことを抑制し、前側グリス保持部30内のグリスが前側プランジャ57及び前側メタル軸受61に近接・接触しやすくなるようにすることができる。本実施の形態の場合、後壁部39と前側内壁部13によって形成される壁部は上下方向に延びている。後壁部39と前側内壁部13とは、本発明における壁部に相当する。
【0032】
図5及び図6に示すように、後側グリス受け部材40aにおいて、湾曲面部41は、後側プランジャ58と同じ左右方向位置に設けられる。湾曲面部41は、上方に凸となる湾曲面であり、左右方向中央から左右に行くほど低くなるように湾曲している。湾曲面部41の後端には、後壁部49の傾斜部49a、平面部49b、及び段差部49cが順に連なる。傾斜部49a、平面部49b、及び段差部49cの左右両側には、前方に突出する凸部49eが設けられる。凸部49eがあることで、グリスの送り経路が、傾斜部49a、平面部49b、及び段差部49cに集約されやすくなる。湾曲面部41、傾斜部49a、平面部49b、及び段差部49cは、送り機構の一部を構成する。傾斜部49a、平面部49b、及び段差部49cは、本発明における案内部に相当する。
【0033】
グリス溜め凹部45は、湾曲面部41左右両側にそれぞれ設けられる。グリス溜め凹部45は、図7及び図8に示すように、後側メタル固定用ボルト73と前後方向及び左右方向の位置が共通する。プランジャホルダ68の上下方向への揺動に伴い、接触部としての後側メタル固定用ボルト73の頭部がグリス溜め凹部45内に上方から出入りしてグリス溜め凹部45内のグリスに接触する。これにより、グリス溜め凹部45内のグリスは、湾曲面部41上に押し出されて上方に移動する。このように、後側メタル固定用ボルト73は、送り機構の一部を構成する。湾曲面部41上のグリスは、作業時の振動や本体の姿勢変化等により、傾斜部49a、平面部49b、及び段差部49cと上っていく。平面部49bの上端部や段差部49cの上面に移動したグリスは、後側メタル軸受62の後端開口部と近接して接触することで、後側プランジャ58の外周面と後側メタル軸受62の内周面との間に入り込む。一部のグリスは、湾曲面部41から前方に移動し、前壁部38の上端を超えてオービタルガイド60の上面に移動する。後側グリス受け部材40aは上方向に開口するような容器状の形状を成しているため、グリス溜め凹部45には、上方から落下・移動してきたグリスが溜まるようになっている。また、前後に壁が設けられた湾曲面部41及び傾斜部49aにも、上方から落下・移動してきたグリスが溜まるようになっている。すなわち、グリス溜め凹部45、湾曲面部41、傾斜部49aはそれぞれ容器の底部として機能する。
【0034】
前壁部48は、左右方向中央から左右に行くにつれて高くなる。これにより、作業時の振動等によりオービタルガイド60の上面から後側グリス受け部材40a上に移動するグリスを左右方向中央に集約させることができる前壁部48の下端部は、下側ギヤカバー10の後側内壁部14の上端と近接して当接する。前壁部48は本発明における樹脂壁部に相当する。また、後側内壁部14は本発明における内壁部に相当する。ギヤ収容空間は、前壁部48と後側内壁部14によって形成されて上下方向に延びる壁部によって、第2ベベルギヤ52を収容する52aと後側グリス保持部40に区画される。前壁部48と後側内壁部14によって形成される壁部は、後側グリス保持部40からギヤ収容部52aにグリスが移動してしまうことを抑制し、後側グリス保持部40内のグリスが後側プランジャ58に近接・接触しやすくなるようにしている。前壁部48と後側内壁部14とは、本発明における壁部に相当する。側壁部46から左右前方にそれぞれ延びる脚部47は、下側ギヤカバー10の後側内壁部14及び側壁部16と接触して後側グリス受け部材40aの前端位置及び左右方向位置を定めるために設けられる。後側グリス受け部材40aの後端位置は、後壁部49の後面と下側ギヤカバー10の後壁部19の前面とが接触することで定められる。後側グリス受け部材40aの上下方向位置は、下側ギヤカバー10と上側ギヤカバー20とに挟まれることで定められる。
【0035】
図7及び図8において、仮想線L1は、揺動軸シャフト65の中心軸の前後方向位置を示す。仮想線L2は、前側メタル固定用ボルト72の中心軸の前後方向位置を示す。仮想線L3は、第2ベベルギヤ52及びオービタルガイド60の回転中心軸の前後方向位置を示す。仮想線L4は、チェンジシャフト66の中心軸の前後方向位置を示す。仮想線L5は、後側メタル固定用ボルト73の中心軸の前後方向位置を示す。図8において、仮想線L6は、作業機1の往復動最後位置におけるピン53の中心軸の前後方向位置を示す。仮想線L7は、作業機1の往復動最後位置における後側プランジャ58の後端位置の前後方向位置を示す。図7及び図8において、ハッチングは、グリスが溜まる部分を示す。当該部分は充填部に対応する。
【0036】
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
【0037】
(1) グリス保持部(30、40)とギヤ収容部52aとの間に壁部を設けることで、グリス保持部からギヤ収容部にグリスが移動することを抑制できる。これによって、グリス保持部内のグリスをプランジャ及びメタル軸受に近接させやすくすることができるため、プランジャ潤滑用のグリスを過剰に充填する必要性が小さくなり、グリスの充填量を低減できる。また、前側プランジャ57及び前側メタル軸受61の下方(重力作用方向側)に前側グリス受け部材30aを設け、前側グリス受け部材30a内に落下、移動してきたグリスを保持可能としたので、ギヤ収容部52aへグリスが移動することを、より一層抑制することができる。さらに、前側グリス受け部材30a内に落下、移動してきたグリスを第1傾斜部31と第2傾斜部32の作用によって上方に位置する前側プランジャ57側(重力作用方向の反対方向側)に送り、前側プランジャ57及びメタル軸受61の外周面に向けて送るように構成しているため、作業を続けていくことによる伝達機構50における潤滑性能の低下を抑制することができ、前側プランジャ57と前側メタル軸受61との間の潤滑性能の低下を抑制できる。特に、第1傾斜部31と第2傾斜部32はプランジャ(57、58)の往復動方向と交差する方向に延びるので、往復動方向の振動や本体の姿勢変化によって後方への力を受けたグリスが、上方に移動するように構成することができる。また、オービタルモードにおける前側メタル固定用ボルト72の上下方向の揺動を利用してグリス溜め凹部35内のグリスを上方に位置する第2傾斜部32に押し出すため、これによってもグリスを上方に送ることができるので、前側プランジャ57と前側メタル軸受61との間へのグリスの移動を促進でき、潤滑性能の低下を抑制する効果が高められる。換言すれば、上下に往復動する伝達機構50の一部(プランジャホルダ68と一体に動くボルト72)が前側グリス受け部材30aに保持されるグリスに接触可能に構成しているので、伝達機構50へのグリス送りが円滑に行われる。
【0038】
(2) 後側プランジャ58及び後側メタル軸受62の下方に後側グリス受け部材40aを設け、後側グリス受け部材40a内に落下、移動してきたグリスを後側プランジャ58の外周面に向けて送るように構成しているため、作業を続けていくことによる後側プランジャ58と後側メタル軸受62との間の潤滑性能の低下を抑制できる。また、オービタルモードにおける後側メタル固定用ボルト73の上下方向の揺動を利用してグリス溜め凹部45内のグリスを押し出すため、後側プランジャ58と後側メタル軸受62との間へのグリスの移動を促進でき、潤滑性能の低下を抑制する効果が高められる。
【0039】
(3) 前側グリス受け部材30aの後壁部39と下側ギヤカバー10の前側内壁部13とが連なるため、後壁部39とオービタルガイド60の外周面との隙間から落下したグリスが前側グリス受け部材30aの直下の空間(潤滑に寄与しない空間)に移動することを抑制し、当該グリスを第1ベベルギヤ51と第2ベベルギヤ52との間に好適に導くことができる。同様に、後側グリス受け部材40aの前壁部48と下側ギヤカバー10の後側内壁部14とが連なるため、前壁部48とオービタルガイド60の外周面との隙間から落下したグリスが後側グリス受け部材40aの直下の空間(潤滑に寄与しない空間)に移動することを抑制し、当該グリスを第1ベベルギヤ51と第2ベベルギヤ52との間に導くことができる。また、前後に設けたグリス保持部分の底部が上下方向でモータ軸6aと出力軸(57、58)の間の位置にある。換言すれば、上下方向で第2ベベルギヤ52の少なくとも一部と同位置にグリス保持部(の底部)を位置させた。これによって、グリスがギヤ収容空間の下部に溜まりにくくなるとともに、溜まったグリスの上面が出力軸に近くなりやすいように構成することができ、充填するグリスの量を削減することができる。また、出力軸を前後で摺動可能に支持する支持部材に対応するように、第2ベベルギヤ52の前後にグリスの保持部を設け、さらに第2ベベルギヤ52の収容箇所をグリス保持部が区画させるように壁部を設けた。これによって、グリス供給が必要な個所の近傍にグリスが溜まっていくように構成することができる上、2つのグリス保持部の間に落下したグリスがベベルギヤの回転によって、前後に移動させられるので、好適なグリス供給のサイクルを作ることができる。
【0040】
(4) 前側グリス受け部材30a及び後側グリス受け部材40aを樹脂成形体とすることで、複雑な形状にも容易かつ低コストで対応できる。
【0041】
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
【0042】
作業機1は、着脱可能に装着した電池パックの電力で動作するコードレスタイプであってもよい。モータ6は、ブラシレスモータに限定されず、ブラシ付きモータであってもよい。作業機1の原動機は、モータ6に限定されず、エンジン等の他の種類のものであってもよい。本発明の作業機は、セーバソーに限定されず、潤滑剤を利用する他の種類のものであってもよい。本実施の形態の場合、出力軸が伝達機構収容部の上部に位置するような姿勢で作業する場合が多い作業機であるために、そういった姿勢の場合において潤滑剤を上方に送る機構を出力軸の下方に設けたが、作業機の作業形態に応じて適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0043】
1…作業機、3…ハウジング、3a…モータ収容部、3b…ハンドル部、4…フロントカバー、5…鋸刃(先端工具)、6…モータ(原動機)、7…制御基板、8…トリガスイッチ、9…電源コード、10…下側ギヤカバー、13…前側内壁部、14…後側内壁部、18…前壁部、19…後壁部、20…上側ギヤカバー、30…前側グリス保持部、30a…前側グリス受け部材、31…第1傾斜部、31a…凸部、32…第2傾斜部、32a…凸部、35…グリス溜め凹部、36…側壁部、37…脚部、39…後壁部、40…後側グリス保持部、40a…後側グリス受け部材、41…湾曲面部、45…グリス溜め凹部、46…側壁部、47…脚部、48…前壁部、49…後壁部、49a…傾斜部、49b…平面部、49c…段差部、49e…凸部、50…伝達機構、51…第1ベベルギヤ、52…第2ベベルギヤ、53…ピン、54…ニードルベアリング、55…コネクティングピース、56…コネクタ、57…前側プランジャ(出力軸)、58…後側プランジャ(出力軸)、60…オービタルガイド、60a…傾斜面、61…前側メタル軸受(支持部材)、62…後側メタル軸受(支持部材)、63…ボールベアリング、64…スプリング、65…揺動軸シャフト、66…チェンジシャフト、68…プランジャホルダ、69…プレート、70…ブレードホルダ部、71…ダストシール、72…前側メタル固定用ボルト(固定部材)、73…後側メタル固定用ボルト(固定部材)
図1
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