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特許7302834検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-26
(45)【発行日】2023-07-04
(54)【発明の名称】検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/13 20200101AFI20230627BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20230627BHJP
   G06Q 50/08 20120101ALI20230627BHJP
【FI】
G06F30/13
G06F3/04842
G06Q50/08
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022194351
(22)【出願日】2022-12-05
【審査請求日】2022-12-06
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年4月15日、株式会社YSLソリューションが株式会社富士建設(神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎1-2-66)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年4月20日、株式会社YSLソリューションがキーストーン株式会社(大阪府堺市大浜南町1-5-12)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年4月27日、株式会社YSLソリューションが株式会社中島建設(神奈川県相模原市南区松が枝町4-5)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年5月13日、株式会社YSLソリューションが平井工業株式会社(神奈川県横浜市栄区鍛冶ヶ谷1-26-1)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年6月1日、株式会社YSLソリューションが鹿島建設株式会社(東京都港区元赤坂1-3-1)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年6月10日、株式会社YSLソリューションが日本建設株式会社(東京都港区芝3-8-2 芝公園ファーストビル19F)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年6月16日、株式会社YSLソリューションが栗原工業株式会社(大阪府大阪市北区南森町1-4-24)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年7月9日、株式会社YSLソリューションが株式会社河崎組(広島県広島市東区牛田新町2-4-19)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年8月22日、株式会社YSLソリューションが株式会社シミズ・ビルライフケア(東京都中央区京橋2-10-2 ぬ利彦ビル南館)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年9月17日、株式会社YSLソリューションが西建設株式会社(東京都江戸川区西葛西6-3-4)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年9月20日、株式会社YSLソリューションが株式会社きんでん(東京都千代田区九段南2-1-21)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年9月30日、株式会社YSLソリューションが前田建設工業株式会社(東京都千代田区富士見2-10-2)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年10月6日、株式会社YSLソリューションが日揮株式会社(神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年10月7日、株式会社YSLソリューションがコスモエンジニアリング株式会社(東京都品川区東品川2-5-8 天王洲パークサイドビル)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年10月11日、株式会社YSLソリューションが株式会社ビーエス三菱(東京都中央区晴海2-5-24 晴海センタービル3階)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年10月22日、株式会社YSLソリューションが株式会社楢崎製作所(北海道室蘭市崎守町385番地)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年11月18日、株式会社YSLソリューションが富士通ネットワークソリューションズ株式会社(神奈川県川崎市幸区大宮町1-5 JR川崎タワー)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」を配布した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年5月25日、株式会社YSLソリューションが株式会社コンステック(大阪府大阪市中央区北浜東4-33)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」について技術説明を行った。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年6月6日、株式会社YSLソリューションが今井産業株式会社(島根県江津市桜江町川戸472-1)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」について技術説明を行った。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年7月21日、株式会社YSLソリューションが藤田・松本特定建設工事共同体に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」について技術説明を行った。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年8月9日、株式会社YSLソリューションが第一三共プロファーマ株式会社(東京都中央区日本橋本町3-5-1)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」について技術説明を行った。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年8月18日、株式会社YSLソリューションが高島屋スペースクリエイツ株式会社(東京都中央区日本橋2-12-10)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」について技術説明を行った。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年8月30日、株式会社YSLソリューションが富士古河E&C株式会社(神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリッドスクエア西館)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」について技術説明を行った。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年9月2日、株式会社YSLソリューションが株式会社四電工(香川県高松市花ノ宮町2-3-9)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」について技術説明を行った。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年10月14日、株式会社YSLソリューションが東海旅客鉄道株式会社(愛知県名古屋市中村区名駅1-3-4 JRセントラルタワーズ)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」について技術説明を行った。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和4年10月19日、株式会社YSLソリューションがコスモエンジニアリング株式会社(東京都品川区東品川2-5-8 天王洲パークサイドビル)に対して、サービスを提供しているアプリケーション「CheX(チェクロス)」の機能の一つとして、木幡和哉および清川光大が発明した「検査/確認支援システム、検査/確認支援サーバ、検査/確認支援プログラム、及び、検査/確認支援方法」について技術説明を行った。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512095679
【氏名又は名称】株式会社YSLソリューション
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100224719
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 隆治
(72)【発明者】
【氏名】木幡 和哉
(72)【発明者】
【氏名】清川 光大
【審査官】堀井 啓明
(56)【参考文献】
【文献】特許第7129586(JP,B1)
【文献】特開2022-096829(JP,A)
【文献】特開2003-044522(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 30/00-30/28
G06Q 50/08
G06F 3/04842
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
図面データ上に、チェック箇所を指示するオブジェクトを配置することにより、検査/確認を支援するシステムであって、
前記図面データが表示装置に表示された建築図面であり、
前記各オブジェクトは、種別情報、ピン番号情報及び図面データ上の配置位置情報を含む、チェックピン情報を有し、
オブジェクトの指定を受けつける指定受付手段と、
前記指定されたオブジェクトのチェックピン情報に基づいて、新規オブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、を備え、
前記オブジェクト生成手段は、前記指定されたオブジェクトのピン番号情報に基づき、予め指定した単位の正の数字又は順序を示す規則性を有した文字群であって、他のピン番号情報と重複しないよう、かつ、最も小さい値となるよう、新規ピン番号情報を生成する新規ピン番号情報生成部と、
指定されたオブジェクトの種別情報と同じ種別情報と、前記新規ピン番号情報とを含む、新規チェックピン情報を生成するチェックピン情報生成部と、
前記新規オブジェクトの配置位置情報の指定を受け付ける配置部と、を有する、
検査/確認支援システム。
【請求項2】
前記チェックピン情報は、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報を含み、
前記チェックピン情報生成部は、複製元と同じ項目欄情報を保持しつつ、かつ、記入箇所情報に記入された情報を空白とし、新規チェックピン情報を生成する、請求項1に記載の検査/確認支援システム。
【請求項3】
さらに、前記指定受付手段の受け付けた種別情報に対応した、チェックピン情報を抽出し、ピン番号情報に基づき、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報をリスト表示するリスト表示手段を備える、請求項1又は2に記載の検査/確認支援システム。
【請求項4】
前記の予め指定した単位の正の数字が、正の整数である、請求項1又は2に記載の検査/確認支援システム。
【請求項5】
前記記入箇所情報に記入される情報が数字であり、
検査/確認支援システムは、さらに、前記指定受付手段の受け付けた種別情報に対応した、前記記入箇所情報に記入される情報を統合、計算処理する計算手段を備える、請求項1又は2に記載の検査/確認支援システム。
【請求項6】
図面データ上に、チェック箇所を指示するオブジェクトを配置することにより、検査/確認を支援する検査/確認支援サーバであり、
前記図面データが表示装置に表示された建築図面であり、
前記各オブジェクトは、種別情報、ピン番号情報及び図面データ上の配置位置情報を含む、チェックピン情報を有し、
オブジェクトの指定を受けつける指定受付手段と、
前記指定されたオブジェクトのチェックピン情報に基づいて、新規オブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、を備え、
前記オブジェクト生成手段は、前記指定されたオブジェクトのピン番号情報に基づき、予め指定した単位の正の数字又は順序を示す規則性を有した文字群であって、他のピン番号情報と重複しないよう、かつ、最も小さい値となるよう、新規ピン番号情報を生成する新規ピン番号情報生成部と、
指定されたオブジェクトの種別情報と同じ種別情報と、前記新規ピン番号情報とを含む、新規チェックピン情報を生成するチェックピン情報生成部と、
前記新規オブジェクトの配置位置情報の指定を受け付ける配置部と、を有する、
検査/確認支援サーバ。
【請求項7】
コンピュータを、図面データ上に、チェック箇所を指示するオブジェクトを配置することにより、検査/確認を支援するシステムとして機能させる、検査/確認支援プログラムであって、
前記図面データが表示装置に表示された建築図面であり、
前記各オブジェクトは、種別情報、ピン番号情報及び図面データ上の配置位置情報を含む、チェックピン情報を有し、
コンピュータを、
オブジェクトの指定を受けつける指定受付手段と、
前記指定されたオブジェクトのチェックピン情報に基づいて、新規オブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、として機能させ、
前記オブジェクト生成手段は、前記指定されたオブジェクトのピン番号情報に基づき、予め指定した単位の正の数字又は順序を示す規則性を有した文字群であって、他のピン番号情報と重複しないよう、かつ、最も小さい値となるよう、新規ピン番号情報を生成する新規ピン番号情報生成部と、
指定されたオブジェクトの種別情報と同じ種別情報と、前記新規ピン番号情報とを含む、新規チェックピン情報を生成するチェックピン情報生成部として機能させる、
検査/確認支援プログラム。
【請求項8】
図面データ上に、チェック箇所を指示するオブジェクトを配置することにより、検査/確認を支援する方法であって、
前記図面データが表示装置に表示された建築図面であり、
前記各オブジェクトは、種別情報、ピン番号情報及び図面データ上の配置位置情報を含む、チェックピン情報を有し、
システムが、
指定受付手段により、オブジェクトの指定を受けつけるステップと、
オブジェクト生成手段により、前記指定されたオブジェクトのチェックピン情報に基づいて、新規オブジェクトを生成するステップと、を備え、
前記オブジェクト生成手段は、新規ピン番号情報生成部により、前記指定されたオブジェクトのピン番号情報に基づき、予め指定した単位の正の数字又は順序を示す規則性を有した文字群であって、他のピン番号情報と重複しないよう、かつ、最も小さい値となるよう、新規ピン番号情報を生成する新規ピン番号情報生成処理と、
チェックピン情報生成部により、指定されたオブジェクトの種別情報と同じ種別情報と、前記新規ピン番号情報とを含む、新規チェックピン情報を生成するチェックピン情報生成処理と、
配置部により、前記新規オブジェクトの配置位置情報の指定を受け付ける配置処理と、
を有する、
検査/確認支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は検査/確認支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
建設・建築工事の現場等では、作業員は設計図等の図面に基づいて作業を行う。
これまで、本発明者らより、建物情報を電子化して管理するシステムが提案されている(特許文献1、特許文献2)。
【0003】
ここで、建設・建築工事の現場では、施工状況の検査/確認、設備のトラブルを予防するために、担当者は建物内を巡回して検査や確認の作業をする。
【0004】
上記の検査/確認の作業に際し、使用者(検査/確認担当者)のデータの入力を支援するシステムが求められている。
具体的に例えば、従来、使用者(検査/確認担当者)の発話内容を認識し、キーワードと発話内容の認識結果とを対比することで、複数のモードの中から1つのモードを特定し、実行する技術が知られている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-227960号公報
【文献】特開2019-053695号公報
【文献】特開2022-056050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の先行技術のあるところ、本発明は、図面データ上に、チェック箇所を指示するオブジェクトを配置することにより検査及び/又は確認の作業を支援する、新規のシステムの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明は、
図面データ上に、チェック箇所を指示するオブジェクトを配置することにより、検査/確認を支援するシステムであって、
前記各オブジェクトは、種別情報、ピン番号情報及び図面データ上の配置位置情報を含む、チェックピン情報を有し、
オブジェクトの指定を受けつける指定受付手段と、
前記指定されたオブジェクトのチェックピン情報に基づいて、新規オブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、を備え、
前記オブジェクト生成手段は、前記指定されたオブジェクトのピン番号情報に基づき、予め指定した単位の正の数字又は順序を示す規則性を有した文字群であって、他のピン番号情報と重複しないよう、かつ、最も小さい値となるよう、新規ピン番号情報を生成する新規ピン番号情報生成部と、
指定されたオブジェクトの種別情報と同じ種別情報と、前記新規ピン番号情報とを含む、新規チェックピン情報を生成するチェックピン情報生成部と、
前記新規オブジェクトの配置位置情報の指定を受け付ける配置部と、を有する、
検査/確認支援システムである。
【0008】
上記形態とすることで、簡便に、かつ、オブジェクトの種別情報ごとにピン番号情報の重複を生じさせることなく、図面データ上に、ピンを設けることができる。
特に、上記形態とすることで、工事現場などにおいて、急遽測定ポイントを追加するなどの事情が生じた場合においても、使用者(検査/確認担当者)は、簡便に、かつ、オブジェクトの種別情報ごとにピン番号情報の重複を生じさせることなく、図面データ上に、追加のピンを設けることができる。
そして、簡便に、かつ、オブジェクトの種別情報ごとにピン番号情報の重複を生じさせることなく、図面データ上に、追加のピンを設けられることで、本発明によれば、使用者(検査/確認担当者)の検査/確認作業を支援することができる。
【0009】
また、本発明の好ましい実施の形態では、
前記チェックピン情報は、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報を含み、
前記チェックピン情報生成部は、複製元と同じ項目欄情報を保持しつつ、かつ、記入箇所情報に記入された情報を空白とし、新規チェックピン情報を生成する。
上記形態とすることで、工事現場などにおいて、急遽測定ポイントを追加するなどの事情が生じた場合においても、使用者(検査/確認担当者)は、簡便に、かつ、オブジェクトの種別情報ごとにピン番号情報の重複を生じさせることなく、図面データ上に、記入箇所の削除された、追加のピンを設けることができる。
そのため、本発明によれば、人的ミス等を防ぎつつ、効率よく、検査/確認作業をすることができる。
【0010】
また、本発明の好ましい実施の形態では、さらに、前記指定受付手段の受け付けた種別情報に対応した、チェックピン情報を抽出し、ピン番号情報に基づき、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報をリスト表示するリスト表示手段を備える。
上記形態とすることで、工事現場などにおいて、同一の種別情報に対応するチェックピン情報を一覧表示することが可能となり、測定有無の確認、不備等の確認を、より確実にすることができる。
【0011】
また、本発明の好ましい実施の形態では、前記の予め指定した単位の正の数字が、正の整数である。
【0012】
また、本発明の好ましい実施の形態では、前記記入箇所情報に記入される情報が数字であり、
検査/確認支援システムは、さらに、前記指定受付手段の受け付けた種別情報に対応した、チェックピン情報を抽出し、ピン番号情報に基づき、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報に記入される情報を統合、計算処理する計算手段を備える。
上記形態とすることで、工事現場などにおいて、同一の種別情報に記入された情報をより簡便に計算に供することができる。
【0013】
また、本発明は、図面データ上に、チェック箇所を指示するオブジェクトを配置することにより、検査/確認を支援する検査/確認支援サーバであり、
前記各オブジェクトは、種別情報、ピン番号情報及び図面データ上の配置位置情報を含む、チェックピン情報を有し、
オブジェクトの指定を受けつける指定受付手段と、
前記指定されたオブジェクトのチェックピン情報に基づいて、新規オブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、を備え、
前記オブジェクト生成手段は、前記指定されたオブジェクトのピン番号情報に基づき、予め指定した単位の正の数字又は順序を示す規則性を有した文字群であって、他のピン番号情報と重複しないよう、かつ、最も小さい値となるよう、新規ピン番号情報を生成する新規ピン番号情報生成部と、
指定されたオブジェクトの種別情報と同じ種別情報と、前記新規ピン番号情報とを含む、新規チェックピン情報を生成するチェックピン情報生成部と、
前記新規オブジェクトの配置位置情報の指定を受け付ける配置部と、を有する、
検査/確認支援サーバでもある。
【0014】
また、本発明は、
コンピュータを、図面データ上に、チェック箇所を指示するオブジェクトを配置することにより、検査/確認を支援するシステムとして機能させる、検査/確認支援プログラムであって、
前記各オブジェクトは、種別情報、ピン番号情報及び図面データ上の配置位置情報を含む、チェックピン情報を有し、
コンピュータを、
オブジェクトの指定を受けつける指定受付手段と、
前記指定されたオブジェクトのチェックピン情報に基づいて、新規オブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、として機能させ、
前記オブジェクト生成手段は、前記指定されたオブジェクトのピン番号情報に基づき、予め指定した単位の正の数字又は順序を示す規則性を有した文字群であって、他のピン番号情報と重複しないよう、かつ、最も小さい値となるよう、新規ピン番号情報を生成する新規ピン番号情報生成部と、
指定されたオブジェクトの種別情報と同じ種別情報と、前記新規ピン番号情報とを含む、新規チェックピン情報を生成するチェックピン情報生成部として機能させる、
検査/確認支援プログラムでもある。
【0015】
また、本発明は、
図面データ上に、チェック箇所を指示するオブジェクトを配置することにより、検査/確認を支援する方法であって、
前記各オブジェクトは、種別情報、ピン番号情報及び図面データ上の配置位置情報を含む、チェックピン情報を有し、
システムが、
指定受付手段により、オブジェクトの指定を受けつけるステップと、
オブジェクト生成手段により、前記指定されたオブジェクトのチェックピン情報に基づいて、新規オブジェクトを生成するステップと、を備え、
前記オブジェクト生成手段は、新規ピン番号情報生成部により、前記指定されたオブジェクトのピン番号情報に基づき、予め指定した単位の正の数字又は順序を示す規則性を有した文字群であって、他のピン番号情報と重複しないよう、かつ、最も小さい値となるよう、新規ピン番号情報を生成する新規ピン番号情報生成処理と、
チェックピン情報生成部により、指定されたオブジェクトの種別情報と同じ種別情報と、前記新規ピン番号情報とを含む、新規チェックピン情報を生成するチェックピン情報生成処理と、
配置部により、前記新規オブジェクトの配置位置情報の指定を受け付ける配置処理と、を有する、
検査/確認支援方法でもある。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、図面データ上に、チェック箇所を指示するオブジェクトを配置することにより、検査/確認を支援するシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係るオブジェクトの構成図である。
図2】本発明の一実施形態に係るチェックピン情報に紐づけられた、項目欄情報及び記入箇所情報を示す図である。
図3】本発明の一実施形態における出力画面の画面表示例である。
図4】本発明の一実施形態における出力画面の画面表示例である。
図5】本発明の一実施形態に係る検査/確認支援システムの構成図である。
図6】本発明の一実施形態に係る使用者端末の機能ブロック図である。
図7】本発明の一実施形態に係る検査/確認支援システムの機能ブロック図である。
図8】本発明の一実施形態における検査/確認支援処理を示すフローチャートである。
図9】本発明の一実施形態における検査/確認支援処理を示す参考図である(図9a 指定受付処理、図9b オブジェクト生成処理)。
図10】本発明の一実施形態における検査/確認支援処理を示す参考図である(図10a 指定受付処理、図10b オブジェクト生成処理)。
図11】本発明の一実施形態における統合処理の様子を示す画面表示例である。
図12】本発明の一実施形態におけるリスト表示処理を示す画面表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、図面データ上に、チェック箇所を指示するオブジェクトを配置することにより、検査/確認を支援するシステムである。
そして、本発明は、オブジェクトの指定を受けつける指定受付手段と、
前記指定されたオブジェクトのチェックピン情報に基づいて、新規オブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明は、好ましくは、建設・建築工事の現場における検査/確認作業を支援するシステムである。ここで、建設・建築工事の現場としては、例えば、建築、照度測定、非常用照明測定、足場組立・解体工事、シーリング工事、山留め工事、金属板葺屋根工事、乗入れ構台工事、瓦葺屋根工事、杭工事(場所打ち杭)、アスファルトシングル、葺屋根工事、杭工事(既製杭)、塗装工事、土工事の現場を挙げることができる。
【0020】
本発明において、チェックピン情報は、種別情報、ピン番号情報及び図面データ上の配置位置情報を含む。
以下、図1を参照しつつ、各オブジェクトが有する、チェックピン情報について、より詳細を説明する。
ここで、図1における符号1がオブジェクト(チェックピン情報の画面表示例)を示す。
また、図1における符号11がオブジェクト本体(オブジェクト情報の全体形状)の画面表示例であり、符号12が種別情報の画面表示例であり、符号13がピン番号情報の画面表示例である。
【0021】
本明細書において、種別情報は、チェックピン情報の種類の区別を可能とする情報である。
本発明において、種別情報は、アルファベット、文字(例えば、会議室-1等)、記号、数字(1-1-1 等)、色、形状の何れの形態であってもよい。
ただし、本発明において、種別情報の形態に特に制限はない。
また、本発明において、種別情報に該当する情報がない場合、「種別情報無し」という情報を、他の種別情報と区別して認識する形態とすることもできる。
【0022】
本明細書において、ピン番号情報は、種別情報ごとに付与された、番号を示す情報である。
本実施例において、ピン番号情報は、アラビア数字である。
ただし、本発明において、ピン番号情報がチェックピン情報の個数を表すことのできるものであれば、ピン番号情報の形態特に制限はなく、例えば、漢数字、英語表記の形態であってもよい。
また、ピン番号情報は、順序を示す規則性を有した文字群であってもよい。
順序を示す規則性を有した文字群としては、例えば、五十音順、いろは言葉、アルファベット順などを挙げることができる。
ここで、ピン番号情報が順序を示す規則性を有した文字群である場合、本システムでは、順序の早い文字を「小さい値」とする。
【0023】
本明細書において、図面データ上の配置位置情報は、オブジェクトの配置位置を示す情報である。
【0024】
次に、図2~4を参照しつつ、チェックピン情報に紐づけられた情報について詳細を説明する。
ここで、図2は、図面データ上に表された、オブジェクトの配置された様子、及び、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報の表示例である。
また、図3は、本実施形態に係る検査/確認支援システムの利用が可能なアプリにおける、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報の表示例を示す図である。
図4は、本実施形態に係る検査/確認支援システムについて、ウェブブラウザソフトウェアを介して表示されたwebページおける、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報の表示例を示す図である。
【0025】
本明細書において、チェックピン情報には、オブジェクト情報が紐づけられていることが好ましい。
本実施例において、オブジェクト情報は、吹き出し素材の形態をしている(図1 参照)。
ただし、本発明において、オブジェクト情報の全体形状に特に制限はなく、例えば、三角形型、四角形型、円型、具象形状の何れの形態であってもよい。
また、オブジェクト情報の色にも、得に制限はない。
【0026】
ここで、オブジェクト情報の全体形状は、前述の種別情報に対応した形状であることが好ましい。
【0027】
また、オブジェクト情報には、前述の種別情報及びピン番号情報に対応した画像情報が含まれている(図1 参照)。
【0028】
チェックピン情報には、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報が紐づけられていることが好ましい(図2図3 参照)。
【0029】
チェックピン情報に紐づけられる項目欄情報としては、例えば、検査/確認場所名称、検査/確認項目名、進捗、検査/確認項目合否判定、測定対象、測定結果を示す情報から選ばれる1又は2以上を含む形態を挙げることができる(図2図3 参照)。
【0030】
ここで、項目欄情報の内容は、予め設定し、後述のチェックピン情報記憶部32に、保持する形態とすることができる。
また、項目欄情報は、前述の種別情報ごとに、異なる項目欄情報を設定することができる。
【0031】
そして、チェックピン情報には、項目欄情報に対応した記入箇所情報が紐づけられている(図2図4 参照)。
ここで、記入箇所情報は、項目欄情報(例えば、検査/確認項目に関する情報)の求める記載内容(例えば、検査/確認結果値、評価に関する情報)を記入可能に構成された箇所である。
ここで、記入箇所情報は、任意の数値、文字列を自由記入可能に構成されていてもよく、また、予め用意した回答を選択するプルダウン方式であっても良い。
【0032】
ここで項目欄情報及び記入箇所情報は、チェックピン情報をクリック及び/又はタッチにより、ポップアップページまたはウィンドウとして表示する形態とすることができる。また、項目欄情報及び記入箇所情報は、非表示または折り畳み可能な領域として提供する形態とすることもできる。
上記形態とすることで、検査/確認担当者は該当箇所のチェックピン情報をクリック及び/又はタッチして検査/確認リスト表示し、検査/確認項目をタップするだけで検査/確認結果を入力する事が可能となる。
【0033】
また、チェックピン情報には、画像挿入箇所も紐づけられている形態であることが好ましい。
チェックピン情報に画像挿入箇所が紐づけられていることで、より効率のよい検査/確認を可能とする、検査/確認支援システムとなる。
なお、画像挿入箇所は、チェックピン情報をクリック及び/又はタッチにより、ポップアップページまたはウィンドウとして表示する形態とすることができる。また、画像挿入箇所は、非表示または折り畳み可能な領域として提供する形態とすることもできる。
上記形態とすることで、検査/確認担当者は該当箇所のピンをタップして、写真の撮影や予め取得した画像情報を図面上に紐づける事が可能となる(図2図3 参照)。
【0034】
以下、本発明の検査/確認支援システムの実施例について説明するが、本発明の技術的範囲は実施例に限定されないことは言うまでもない。
【0035】
図5の構成図のように、本実施形態に係る検査/確認支援システムは、使用者(検査/確認担当者)が使用する使用者端末2と、検査/確認支援サーバ3とがネットワークNを介して接続可能に構成されている。
【0036】
使用者端末2は、演算装置、主記憶装置、補助記憶装置、各種の出力手段等を備えた、一般的なパーソナルコンピュータや、タブレット端末、スマートフォン端末など、任意のコンピュータ装置によって構成される。そして、使用者端末2は、本実施形態に係る検査/確認支援システムの利用が可能なアプリ、あるいはウェブブラウザソフトウェアを介して表示された本実施形態に係るwebページを利用可能とする端末である。
【0037】
以下、図6を参照しつつ、使用者端末2についてより詳細を説明する。
【0038】
図2に示すように、使用者端末2は、入力部21と、指示受付部22と、図面データ受付部23と、表示手段24と、表示部25を備える。
【0039】
入力部21は、タッチパネル、キーボードなど、任意の入力装置によって構成され、使用者(検査/確認担当者)による入力を受け付ける装置である。
【0040】
指示受付部22は、使用者(検査/確認担当者)によるチェックピンの指定、新規チェックピン情報の生成、配置位置情報などを受け付ける手段である。
【0041】
図面データ受付部23は、本発明の検査/確認支援システムに用いる、図面データを受け付ける手段である。本発明において、図面データは建築図面であることが好ましい。
また、本発明において図面データは、平面図、意匠図、立面図、BIMデータ、透過図、及び詳細図の何れの形態であってもよい。
【0042】
表示手段24は、データの表示処理を行う手段である。
本実施形態では、表示手段24は、図面データの表示処理、チェックピン情報に基づくオブジェクト(チェックピン全体)の表示処理などを行う。
【0043】
表示部25は、タッチパネル、ディスプレイ等の、任意の表示装置によって構成され、表示手段24が表示処理した情報を表示する。
【0044】
なお、本実施形態では、使用者端末2が、入力部21と、指示受付部22と、図面データ受付部23と、表示手段24と、表示部25と、を備える構成としている。ここで、本発明においては、上記のそれぞれを個々の端末、検査/確認支援サーバ3、装置によって実現する、さらに、各手段と各記憶部とを異なる端末、検査/確認支援サーバ3、装置によって実現するなど、使用者端末2の機能構成を、任意の構成の端末によって実現してもよい。
【0045】
以下、図7を参照しつつ、検査/確認支援サーバ3についてより詳細を説明する。
【0046】
検査/確認支援サーバ3は、演算装置、主記憶装置、補助記憶装置、各種の出力手段等を備えた、コンピュータ装置によって構成される。
そして、検査/確認支援サーバ3は、本実施形態に係る検査/確認支援システムの利用のための専用アプリケーション、あるいはウェブブラウザソフトウェアからの要求に基づき、チェックピン情報新規生成に必要な情報の提供等を行う。
【0047】
図7に示すように、検査/確認支援サーバ3は、指定受付手段31と、チェックピン情報記憶部32と、オブジェクト生成手段33と、を備える。
【0048】
以下、検査/確認支援サーバ3が備える構成について、より詳細を説明する。
【0049】
指定受付手段31は、使用者端末2からの指示に従い、オブジェクトの指定を受けつける手段である。
ここで、使用者端末2からの指示は、使用者端末2の入力部21及び指示受付部22を介してすることができる。
【0050】
チェックピン情報記憶部32は、チェックピン情報を記憶する。ここで、チェックピン情報は、前述で説明したものである。
【0051】
オブジェクト生成手段33は、指定されたオブジェクトのチェックピン情報に基づいて、新規オブジェクトを生成する手段である。
ここで、オブジェクト生成手段33は、新規ピン番号情報生成部331と、
指定されたオブジェクトの種別情報と同じ種別情報と、前記新規ピン番号情報とを含む、新規チェックピン情報を生成するチェックピン情報生成部332と、
前記新規オブジェクトの配置位置情報の指定を受け付ける配置部333と、を有する形態であることが好ましい。
【0052】
新規ピン番号情報生成部331は、前記指定されたオブジェクトのピン番号情報に基づき、予め指定した単位の正の数字又は順序を示す規則性を有した文字群であって、他のピン番号情報と重複しないよう、かつ、最も小さい値となるよう、新規ピン番号情報を生成する処理を行う。
【0053】
ここで、新規ピン番号情報生成部331は、指定受付手段の受け付けたオブジェクトに紐づけられた種別情報に対応した、ピン番号情報を認識するピン番号情報認識処理を含むことが好ましい(図9図10 参照)。
ここで、新規ピン番号情報生成部331は、図面データ中のピン番号情報の総数及びその数字の内容を認識する手段であることが好ましい。
【0054】
新規ピン番号情報生成部331は、ピン番号情報認識処理の認識結果に基づき、新規ピン番号情報を生成する手段である。
上記形態とすることで、使用者(検査/確認担当者)は、他のピン番号情報と重複するピン番号情報を付与することなく、より確実に、連番でのチェックピン情報の生成をすることができる。
【0055】
本実施形態において、ピン番号情報が数字である場合の、予め指定した単位は、1である。
ただし、本発明において、予め指定した単位は、0.5単位であっても、0.1単位であってもよい。
【0056】
チェックピン情報生成部332は、
指定されたオブジェクトの種別情報と同じ種別情報と、前記新規ピン番号情報とを含む、新規チェックピン情報を生成する(図1図9図10 参照)。
【0057】
ここで、チェックピン情報生成部332は、指定されたオブジェクトの項目欄情報を保持しつつ、かつ、記入箇所情報に記入された情報を空白とし、新規チェックピン情報を生成する形態であることが好ましい。
【0058】
配置部333は、新規チェックピン情報の配置位置情報を受け付ける。
ここで、本実施例において、配置部333による新規チェックピン情報の配置位置情報を受け付けは、新規チェックピン情報の生成指示の受付の後に実行されている。
ただし、本発明においては、予め、配置部333による新規チェックピン情報の配置位置情報を仮指定した後、オブジェクト生成指示を受け付ける形態であってもよい。
【0059】
なお、本実施形態では、検査/確認支援サーバ3が、指定受付手段31と、チェックピン情報記憶部32と、オブジェクト生成手段33と、を備える構成としている。
ここで本発明においては、上記のそれぞれを個々の検査/確認支援サーバ3装置によって実現する、さらに、各手段と各記憶部とを異なる検査/確認支援サーバ3装置によって実現するなど、検査/確認支援サーバ3の機能構成を、任意の構成の検査/確認支援サーバ3装置群によって実現してもよい。
【0060】
また、本発明の好ましい実施の形態では、検査/確認支援サーバ3は、さらに、リスト表示手段を備えることが好ましい。
ここで、リスト表示手段は、指定受付手段31の受け付けた種別情報に対応した、チェックピン情報を抽出し、ピン番号情報に基づき、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報をリスト表示する手段である。
【0061】
また、記入箇所情報に記入される情報が数字である場合に、本発明の好ましい実施の形態では、検査/確認支援サーバ3は、さらに、計算手段を備えることが好ましい。
ここで、計算手段は、前記指定受付手段31の受け付けた種別情報に対応した、チェックピン情報を抽出し、ピン番号情報に基づき、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報に記入される情報を統合、計算処理する手段である。
【0062】
具体的に例えば、図面データ中の特定箇所(例えば、会議室)に付与された、ある種別情報における、項目欄情報が「照度」であり、該項目欄情報に対応した記入箇所情報に記入される情報が「照度の測定値(数値)」である場合、かかる種別情報と同じ種別情報に紐づけられた「照度の測定値(数値)」を統合し、計算処理することで、図面データ中の特定箇所(例えば、会議室)の照度の値を算出する形態とすることができる。
【0063】
また、本発明の好ましい実施の形態では、検査/確認支援サーバ3は、さらに、同一の種別情報に紐づけられた項目欄情報について、その情報を統合し、各々のチェックピン情報に紐づける統合手段を有することが好ましい。
【0064】
ここで、統合手段は、項目欄情報として検査/確認場所名称に関する情報が紐づけられている場合、その検査/確認場所名称の総数を表示することができる形態であることが好ましい。
また、統合手段は、項目欄情報として進捗に関する情報が紐づけられている場合、同一の種別情報全体の工数を100%としたときの進捗を表示する形態とすることもできることが好ましい。
また、統合手段は、項目欄情報として検査/確認項目合否判定に関する情報が紐づけられている場合、同一の種別情報を有するチェックピン情報全体の合否判定箇所を総数として、検査/確認項目合格個所数を表示する形態とすることもできることが好ましい。
【0065】
次いで、本実施形態における検査/確認支援システムにおける各種の処理の流れについて、図8に示すフローチャート及び、図9図12を参照して説明する。
【0066】
図8は、チェックピン情報新規生成処理を示すフローチャートである。
以下、図8のフローチャートを示すチェックピン情報新規生成処理について、説明する。
【0067】
まず、ステップS11では、指定受付手段31がオブジェクトの指定を受けつける指定受付処理を行う。
【0068】
次に、ステップS12では、オブジェクト生成手段33は、前記指定受付手段31で指定されたオブジェクトのチェックピン情報に基づいて、新規オブジェクトを生成する生成処理を行う。
【0069】
ここで、ステップS12では、ステップS12-1に示すように、オブジェクト生成手段33は、新規ピン番号情報生成部331により、指定されたオブジェクトのピン番号情報に基づき、予め指定した単位の正の数字又は順序を示す規則性を有した文字群であって、他のピン番号情報と重複しないよう、かつ、最も小さい値となるよう、新規ピン番号情報を生成する新規ピン番号情報生成処理を行う。
【0070】
そして、ステップS12では、ステップS12-2に示すように、オブジェクト生成手段33は、チェックピン情報生成部332により、指定されたオブジェクトの種別情報と同じ種別情報と、前記新規ピン番号情報とを含む、新規チェックピン情報を生成するチェックピン情報生成処理を行う。
【0071】
そして、ステップS12では、ステップS12-3に示すように、チェックピン情報生成部332により、オブジェクト生成手段33は、新規オブジェクトの配置位置情報の指定を受け付ける配置処理を行う。
【0072】
ステップS12について、図9図10を用い、より詳細に説明する。
図9では、選択されたオブジェクト(図9中 「選択」 参照)の「G-2(Gが本発明における種別情報に対応し、2がピン番号情報に対応する)」について新規ピン番号情報生成処理を行う場合、同図面中にあるチェックピン情報のうち、「G」の種別情報を有するチェックピン情報のピン番号を把握する。このとき、「S」の種別情報(異なる種別情報)を有するチェックピン情報のピン番号情報については認識をしない。
そして、「G-1」「G-2」の存在を認識したうえで、1単位の正の数字であって、他のピン番号情報と重複しないよう、かつ、最も小さい値となるよう「3」のピン番号情報を生成する。
そして、チェックピン情報生成処理では、「3」のピン番号情報と「G」の種別情報と、を紐づけて、新規チェックピン情報を生成する(図9中 「ペースト」 参照)。
【0073】
また、図10の例では、選択されたオブジェクト(図10中 「選択」 参照)の「G-3」について新規ピン番号情報生成処理を行う場合、同図面中にあるチェックピン情報のうち、「G」の種別情報を有するチェックピン情報のピン番号を把握する。そして、「G-1」「G-2」「G-3(複製元)」「G-4」「G-5」の存在を認識したうえで、1単位の正の数字であって、他のピン番号情報と重複しないよう、かつ、最も小さい値となるよう「6」のピン番号情報を生成する。
そして、チェックピン情報生成処理では、「6」のピン番号情報と「G」の種別情報と、紐づけて、新規チェックピン情報を生成する(図10中 「ペースト」 参照)。
【0074】
また、例えば、選択されたオブジェクト「G-1」について新規ピン番号情報生成処理を、複数回続けて行う場合、「G-2」の新規チェックピン情報を生成したのち、再度の新規ピン番号情報生成処理により、「G-3」の新規チェックピン情報を生成する。
【0075】
次に、図8を参照しつつ、他の処理を示すフローチャートについて説明する。
【0076】
・情報統合処理について
まず、ステップS11で、指定受付手段31がオブジェクトの指定を受けつける。
【0077】
次に、ステップS21で、抽出手段(図示せず)が、チェックピン情報に基づき、図面データ上にある、同一の種別情報を有するチェックピン情報を抽出する。
【0078】
そして、ステップS21で、統合手段(図示せず)が、同一の種別情報に紐づけられた項目欄情報について、その情報を統合し、各々のチェックピン情報に紐づける(図11)。
【0079】
具体的に例えば、項目欄情報として検査/確認場所名称に関する情報が紐づけられている場合、その検査/確認場所名称の総数を表示することができる。
また、項目欄情報として進捗に関する情報が紐づけられている場合、同一の種別情報全体の工数を100%としたときの進捗を表示する形態とすることもできる。
また、項目欄情報として検査/確認項目合否判定に関する情報が紐づけられている場合、同一の種別情報全体の合否判定箇所を総数として、検査/確認項目合格個所数を表示する形態とすることもできる。
【0080】
・リスト表示処理について
まず、ステップS11で、指定受付手段31がオブジェクトの指定を受けつける。
【0081】
次に、ステップS21で、抽出手段(図示せず)が、チェックピン情報に基づき、図面データ上にある、同一の種別情報を有するチェックピン情報を抽出する。
【0082】
次に、ステップS22で、リスト表示手段(図示せず)が、ピン番号情報に基づき、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報をリスト表示する。このときチェックピン情報に紐づけられた種別情報が降順又は昇順となるよう、順序を入れ替えることもできる。
【0083】
・計算処理について
まず、ステップS11で、指定受付手段31がオブジェクトの指定を受けつける。
【0084】
次に、ステップS21で、抽出手段(図示せず)が、チェックピン情報に基づき、図面データ上にある、同一の種別情報を有するチェックピン情報を抽出する。
【0085】
次に、ステップS23で、計算手段(図示せず)が、ピン番号情報に基づき、項目欄情報、及び、該項目欄情報に対応した記入箇所情報に記入される情報を統合、計算処理する。そして、計算処理した結果を各々のチェックピン情報に紐づける。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明は、検査/確認支援に利用することができる。
【符号の説明】
【0087】
1 オブジェクト
11 オブジェクト本体
12 種別情報の表示画像
13 ピン番号情報の表示画像
14 項目欄情報の表示画像
15 記入箇所情報の表示画像
16 画像挿入箇所の表示画像
2 使用者端末
21 入力部
22 指示受付部
23 図面データ受付部
24 表示手段
25 表示部
3 検査/確認支援サーバ
31 指定受付手段
32 チェックピン情報記憶部
33 オブジェクト生成手段
331 新規ピン番号情報生成部
332 チェックピン情報生成部
333 配置部
N ネットワーク

【要約】      (修正有)
【課題】図面データ上に、チェック箇所を指示するオブジェクトを配置することにより、検査/確認を支援するシステム及び検査/確認支援方法を提供する。
【解決手段】検査/確認支援サーバにおいて、図面データ上に、種別情報、ピン番号情報及び図面データ上の配置位置情報を含むチェックピン情報を有するチェック箇所を指示するオブジェクトの指定を受けつける指定受付手段と、指定されたオブジェクトのチェックピン情報に基づいて、新規オブジェクトを生成するオブジェクト生成手段と、を備える。オブジェクト生成手段は、新規ピン番号情報を生成する新規ピン番号情報生成部と、指定されたオブジェクトの種別情報と同じ種別情報と、新規ピン番号情報とを含む、新規チェックピン情報を生成するチェックピン情報生成部と、新規オブジェクトの配置位置情報の指定を受け付ける配置部と、を有する。
【選択図】図7
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12