(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-26
(45)【発行日】2023-07-04
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20230627BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20230627BHJP
【FI】
G09F9/00 307A
G09F9/00 366G
H10K59/10
(21)【出願番号】P 2018207173
(22)【出願日】2018-11-02
【審査請求日】2021-08-17
(31)【優先権主張番号】10-2018-0037659
(32)【優先日】2018-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 盛 民
(72)【発明者】
【氏名】崔 凡 洛
(72)【発明者】
【氏名】梁 容 豪
【審査官】村上 遼太
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0300736(US,A1)
【文献】国際公開第2013/187324(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0168621(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0287992(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0344788(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0372115(US,A1)
【文献】特開2014-164087(JP,A)
【文献】特開2016-166109(JP,A)
【文献】特開2018-037081(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-9/46
H05B33/00-33/28
45/60
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を放出する表示領域を含む表示パネルと、
前記表示領域の背面に位置し、開口部を含む補助層と、
前記開口部と重畳するセンサと、
前記センサと前記補助層の間に位置する接着層と、を含み、
前記補助層は紫外線吸収剤を含み、前記紫外線吸収剤はヒドロキシル基を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記接着層は前記開口部と重畳しない、ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記センサは、平面上、前記開口部と完全に重畳しながら前記補助層の一部と重畳する、ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記接着層は、
前記表示パネルに向かう前記センサの一面と前記補助層の一面の間に位置する第1接着層と、
前記センサの側面及び前記補助層の一面と接する第2接着層と、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示パネルの背面に位置するスクリーン印刷層をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
表示領域を含む表示パネルと、
前記表示領域の背面に位置し、開口部を含む補助層と、
前記開口部と重畳するセンサと、
前記センサと前記表示パネルの間に位置する紫外線吸収フィルムと、を含む、ことを特徴とする表示装置。
【請求項7】
前記紫外線吸収フィルムの一面と前記センサの間に位置する接着層を含む、ことを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示パネルと前記紫外線吸収フィルムの間に位置する保護フィルムと、
前記保護フィルムと前記表示パネルの間に位置する接着層と、をさらに含む、ことを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項9】
光を放出する表示領域を含む表示パネルと、
前記表示領域の背面に位置し、開口部を含む補助層と、
前記開口部と重畳するセンサと、
前記センサの側面と前記補助層の側面の間に位置する接着層と、を含み、
前記補助層は紫外線吸収剤を含み、前記紫外線吸収剤はヒドロキシル基を含み、
前記接着層は、前記センサの側面と前記補助層の側面との間を結合できる光硬化性でない接着層を有する両面テープ形態で提供されることを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報化技術の発達に伴い使用者と情報との間の連結媒体である表示装置の市場が拡大している。このような表示装置は多様な形態で開発されているが、その中でも薄型化、軽量化、低消費電力化の優れた性能を有した表示装置として有機発光表示装置又は液晶表示装置が使用されている。
【0003】
情報化機器の室外使用が増えることにより、表示装置が太陽光(紫外線を含む)に露出する時間はますます増加している。また、表示装置を製造する過程で紫外線を照射する作業が要求される場合も多くある。このように外部の紫外線が表示装置内部まで自由に透過すると有機物を含む発光層、絶縁膜又は薄膜トランジスタなどは深刻な損傷を受けることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、表示パネルの表示領域内に提供されるセンサを含む表示装置を提供し、その際、センサ配置による染みの発生を防止すると共に、製造工程でセンサの接着のために照射される紫外線の表示パネルへの入射を防止して、表示パネルの信頼性を向上した表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態による表示装置は、光を放出する表示領域を含む表示パネルと、前記表示領域の背面に位置し、開口部を含む補助層と、前記開口部と重畳するセンサと、前記センサと前記補助層の間に位置する接着層と、を含み、前記補助層は紫外線吸収剤を含み、前記紫外線吸収剤はヒドロキシル基を含むことを特徴とする。
【0006】
前記接着層は、前記開口部と重畳しなくてもよい。
前記センサは、平面上、前記開口部と完全に重畳しながら前記補助層の一部と重畳していてもよい。
前記紫外線吸収剤は、ベンゾフェノン(benzophenone)系化合物、ベンゾトリアゾール(benzotriazole)系化合物、ベンゾエート(benzoate)系化合物、シアノアクリレート(cyanoacrylate)系化合物、トリアジン(triazine)系化合物、オキサニリド(oxanilide)系化合物及びサリシレート(salicylate)系化合物のうち少なくとも一つを含んでもよい。
前記接着層は、前記表示パネルに向かう前記センサの一面と前記補助層の一面の間に位置する第1接着層と、前記センサの側面及び前記補助層の一面と接する第2接着層とを含んでもよい。
前記第1接着層はテープでありうる。
前記第1接着層及び前記第2接着層は、同一物質を含んでもよい。
前記表示装置は、前記表示パネルの背面に位置するスクリーン印刷層をさらに含んでもよい。
前記センサは、指紋認識センサ及び赤外線感知センサのうち少なくとも一つであってもよい。
【0007】
一実施形態による表示装置は、表示領域を含む表示パネルと、前記表示領域の背面に位置し開口部を含む補助層と、前記開口部と重畳するセンサと、前記センサと前記表示パネルの間に位置する紫外線吸収フィルムと、を含む。
【0008】
前記紫外線吸収フィルムの一面と前記センサの間に位置する接着層を含んでもよい。
前記表示パネルは可撓性でありうる。
前記表示パネルと前記紫外線吸収フィルムの間に位置する保護フィルムと、前記保護フィルムと前記表示パネルの間に位置する接着層と、をさらに含んでもよい。
前記接着層は、伝導性高分子を含んでもよい。
前記紫外線吸収フィルムはヒドロキシル基を含んでもよい。
前記紫外線吸収フィルムは、ベンゾフェノン(benzophenone)系化合物、ベンゾトリアゾール(benzotriazole)系化合物、ベンゾエート(benzoate)系化合物、シアノアクリレート(cyanoacrylate)系化合物、トリアジン(triazine)系化合物、オキサニリド(oxanilide)系化合物及びサリシレート(salicylate)系化合物のうち少なくとも一つを含んでもよい。
前記センサは、前記開口部と完全に重畳していてもよい。
【0009】
一実施形態による表示装置は、光を放出する表示領域を含む表示パネルと、前記表示領域の背面に位置し、開口部を含む補助層と、前記開口部と重畳するセンサと、前記センサの側面と前記補助層の側面の間に位置する接着層と、を含み、前記補助層は紫外線吸収剤を含み、前記紫外線吸収剤はヒドロキシル基を含み、前記接着層は、前記センサの側面と前記補助層の側面との間を結合できる光硬化性でない接着層を有する両面テープ形態で提供されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、表示領域の背面にセンサを表示パネルの表示領域と重畳するように位置させた場合に、センサを付着した接着層による染みの発生を防止できる。また、製造工程でセンサの接着のために照射される紫外線の表示パネルへの入射を防止して、表示パネルの信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付した図面を参照して本発明の様々な実施形態について本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。本発明は様々な異なる形態に実現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0013】
本発明を明確に説明するために説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一又は類似の構成要素については同一な参照符号を付与する。
【0014】
また、図面に示された各構成の大きさ及び厚さは説明の便宜のために任意に示しており、本発明は必ずしも図示されたものに限定されない。図面では様々な層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示している。そして図面において、説明の便宜のために、一部の層及び領域の厚さを誇張して示している。
【0015】
また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の“上に”あるというとき、これは他の部分の“直上に”ある場合だけでなく、その中間にまた他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の“直上”にあるというときは、その中間に他の部分がないことを意味する。また、基準となる部分の“上に”あるというのは基準となる部分の上又は下に位置することであり、必ずしも重力反対方向に向かって“上に”位置することを意味しない。
【0016】
また、明細書全体で、ある部分がある構成要素を“含む”というとき、これは特に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0017】
また、明細書全体で、“平面上”というとき、これは対象部分を上方から見た場合を意味し、“断面上”というとき、これは対象部分を垂直に切断した断面を側方から見た場合を意味する。
【0018】
以下、
図1を参照して一実施形態による表示装置について説明する。
図1は、一実施形態による表示装置の概略的な断面図である。
【0019】
一実施形態による表示装置は、光を放出する表示パネル100、表示パネル100の背面に位置する保護層400、及びセンサ600を含む。
【0020】
一実施形態による表示パネル100は固定平板型であるか、又はこれに限定されず、フレキシブル(flexible、柔軟)、ストレッチャブル(stretchable、引き延ばし可能)、フォルダブル(foldable、折り畳み可能)、ベンダブル(bendable、曲げ可能)、又はローラブル(rollable、回動可能」)であり得る。
【0021】
表示パネル100は、有機発光表示パネルであるか又は液晶表示パネルでありうる。表示パネル100は基板、基板上に位置する複数の薄膜トランジスタ、及び複数の電極を含む。
本明細書では、表示パネル100が有機発光表示パネル又は液晶表示パネルの実施例について説明したが、本発明はこれに限定されない。他の実施例による表示パネル100は電気泳動表示パネル、電気湿潤表示パネルなどの場合もありうる。
【0022】
一実施形態による表示パネル100は、
図1において+D2方向に沿って光を放出する、光の放出はこの方向に限定されるわけではない。
保護層400は、スクリーン印刷層411、第1補助層420及び第2補助層430を含む。実施例によってスクリーン印刷層411、第1補助層420及び第2補助層430のうち少なくとも一つは省略され得る。
【0023】
スクリーン印刷層411は、表示パネル100と接する。スクリーン印刷層411は、表示パネル100が含む基板(一例として、ガラス基板)のスクラッチなどを防止する。実施形態によって表示パネル100は、スクリーン印刷層411が省略され得る。
【0024】
スクリーン印刷層411は、一例として、ポリエステル系化合物及び帯電防止剤を含んでもよい。帯電防止剤を通して表示パネル100を静電気から保護できる。また、スクリーン印刷層411はこれに限定されず、バインダ、フィラ、硬化剤及びその他添加剤などをさらに含み得る。
【0025】
第1補助層420及び第2補助層430は表示パネル100、特に表示パネル100の表示領域と重畳する。第1補助層420及び第2補助層430は、外部衝撃から表示パネル100を保護する。本明細書では、第1補助層420及び第2補助層430が別途の層からなる実施例について説明したが、これらの内の何れか一つが省略され得、又は第1補助層420及び第2補助層430が同一層に提供され得る。
【0026】
第1補助層420及び第2補助層430は高分子樹脂を含み得、アルミニウム、SUS(Steel Special Use Stainless、ステンレス鋼材)のような金属を含み得る。一例として、第1補助層420は高分子樹脂を含み、第2補助層430は金属を含む。
【0027】
前記高分子樹脂は、一例として、ポリウレタン(polyurethane)、ポリカーボネート(polycarbonate)、ポリプロピレン(polypropylene)、ポリエチレン(polyethylene)、及びポリエチレンテレフタレート(polyethyleneterephthalate)のうち少なくとも一つを含み、一例としてゴム液、ウレタン系物質、又はアクリル系物質を発泡成形したスポンジの何れかを含むが、これに限定されない。第1補助層420及び第2補助層430は、各層をなす物質の発泡成形条件及び物質の混合比率によって第1補助層420及び第2補助層430の密度を制御できる。
【0028】
一実施形態による第1補助層420は紫外線吸収剤を含む。前記紫外線吸収剤は、200~400nm波長の紫外線を吸収する。
【0029】
一実施形態による紫外線吸収剤は、ベンゾフェノン(benzophenone)系化合物、ベンゾトリアゾール(benzotriazole)系化合物、ベンゾエート(benzoate)系化合物、シアノアクリレート(cyanoacrylate)系化合物、トリアジン(triazine)系化合物、オキサニリド(oxanilide)系化合物及びサリシレート(salicylate)系化合物のうち少なくとも一つを含む。
【0030】
前記ベンゾフェノン系化合物は、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-オクチルベンゾフェノン、4-ドデシルオキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、4-ベンジルオキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン及び2,2’-ジヒドロキシ4,4’-ジメトキシベンゾフェノンのうち少なくとも一つを含むが、これに限定されない。
【0031】
前記ベンゾトリアゾール系化合物は、2-(5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-[2-ヒドロキシ-3,5-ビス(α,α-ジメチルベンジル)フェニル]-2H-ベンゾトリアゾール、2-(3,5-ジ-t-ブチル-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3-t-ブチル-5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(3,5-ジ-t-ブチル-2-ヒドロキシフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(3,5-ジ-t-アシル-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール及び2-(2’-ヒドロキシ5’-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールのうち少なくとも一つを含むが、これに限定されない。
【0032】
前記ベンゾエート系化合物は、2,4-ジ-t-ブチルフェニル-3’,5’-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンゾエートなどを含むが、これに限定されない。
【0033】
前記トリアジン系化合物は、2-[4-[(2-ヒドロキシ-3-ドデシルオキシプロピル)オキシ]-2-ヒドロキシフェニル]-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)1,3,5-トリアジンを含むが、これに限定されない。
【0034】
前記サリシレート系化合物は、フェニルサリシレート及び4-t-ブチルフェニルサリシレートのうち少なくとも一つを含むが、これに限定されない。
前記紫外線吸収剤中のベンゾフェノン系化合物及びベンゾトリアゾール系化合物の化学式は、各々次の通りである。
【化1】
【0035】
前記化学式1において、R
1は水素(H)、アルキル基(alkyl group)、ヒドロキシル基(hydroxyl group)のうちの何れか一つであってもよく、R
2は水素(H)、アルキル基(alkyl group)、フェニル基(phenyl group)のうちの何れか一つであってもよく、R
3は水素(H)、アルキル基(alkyl group)のうちの何れか一つであってもよく、R
4は水素(H)、アルコキシ基(alkoxy group)のうちの何れか一つであってもよい。
【化2】
【0036】
前記化学式2において、R5は水素(H)、アルキル基(alkyl group)のうちの何れか一つであってもよい。
【0037】
前記化学式1及び2からみるように、ベンゾフェノン系化合物及びベンゾトリアゾール系化合物は、ヒドロキシル基(-OH)を含む。前述した紫外線吸収剤は、ベンゾフェノン系化合物及びベンゾトリアゾール系化合物に限定されないが、ヒドロキシル基を含む。紫外線吸収剤が、水素結合の可能な作用基であるヒドロキシル基(-OH)を有する単分子物質を含むことによって、励起状態分子内プロトン移動(excited-state intramolecular proton transfer、ESIPT)現象を通して外部から入射された紫外線を吸収できる。
【0038】
具体的には、紫外線吸収剤の分子内には、ヒドロキシル基(-OH)に隣接して酸素(O)原子や窒素(N)原子のような非共有電子対を有する原子が存在し、ヒドロキシル基(-OH)と前記非共有電子対を有する原子の間で水素結合が形成される。この時、紫外線を吸収して励起状態に置かれた紫外線吸収剤は、励起された分子内でプロトンが移動する光互変異性化反応(photo-tautomerization)を経ることになる。これによって、ヒドロキシル基(-OH)から水素(H)が抜けるようになり、安定した状態のケト型(keto form)分子になって熱放出が発生する。従って、紫外線吸収剤に入射された紫外線は熱エネルギー形態に変換して外部に放出されることによって、紫外線が表示パネル100内部への入射を遮断できる。
【0039】
センサ600は使用者の生体認識情報、一例として、指紋又は虹彩を感知するセンサであるか又は赤外線感知センサのうち少なくとも一つを含む。また、センサ600は、光方式センサ、超音波方式センサ、及び赤外線感知センサの何れかである。
【0040】
センサ600は、スクリーン印刷層411又は第1補助層420が有する第1開口部OP1と重畳する。第1開口部OP1は表示パネル100と重畳し、特に表示パネル100の表示領域と重畳する。
【0041】
センサ600の第1方向D1の幅W2は、第1開口部OP1の第1方向D1の幅W1より大きい。センサ600は、平面上、第1開口部OP1と完全に重畳し、第1補助層420の一部とも重畳している。表示パネル100の背面と平行なセンサ600の一面の面積は、第1開口部OP1の面積より大きい。
【0042】
センサ600の第1方向D1の幅W2は、第2補助層430が有する第2開口部OP2の幅W3より小さい。センサ600は、第2補助層430が有する第2開口部OP2に挿入された形態を有している。
【0043】
接着層500は、センサ600と第1補助層420の間に位置する。接着層500は、センサ600を第1補助層420に結合する。その結果、センサ600は、表示パネル100に結合される。また、接着層500は、第2補助層430の側面と接する。接着層500はセンサ600と重畳しない部分があり、第2開口部OP2に位置する。センサ600と重畳しない接着層500には、光硬化工程で表示装置に向かって照射される光が直接入射される。
【0044】
センサ600と第1補助層420が重畳する領域に接着層500が位置することによって、センサ600と第1補助層420を十分に結合する。接着層500は、表示パネル100に向かうセンサ600の一面と第1補助層420を結合する。
【0045】
本明細書では、接着層500は平らな形態を有し、その上にセンサ600が結合される実施形態を示している。しかし、これに限定されず、接着層500は多様な厚さを有してもよく、一例として、センサ600と接着層500が重畳する領域に位置する接着層500の厚さは、センサ600と重畳しない領域に位置する接着層500の厚さに比べて薄い。センサ600を接着層500と結合させる工程などによって接着層500が一部加圧され得る。
【0046】
一実施形態による接着層500は、光学透明接着物質を含む。光学透明接着物質を含む接着層500は、OCA(optically clear adhesive)又はOCR(optically clear resin)を含む。また、接着層500はアクリル接着剤、シリコン接着剤及びウレタン接着剤のうち少なくとも一つを含み得る。
【0047】
一例として、OCAを含む接着層500は両面テープ形態に提供され得る。両面テープ形態に提供されるOCAは、一部未硬化のモノマー又はオリゴマーを含み得る。未硬化のモノマー又はオリゴマーは、光学透明接着層を提供した以降に追加される紫外線硬化工程によって硬化される。
【0048】
一例として、OCRを含む接着層500は、液状の接着レジン形態に第1補助層420とセンサ600の間に位置する。第1補助層420とセンサ600の間に液状の接着レジンが提供された以後、追加される紫外線硬化工程によって硬化した接着層500形態に変形される。
【0049】
接着層500をなす接着レジンは、未硬化の架橋反応基を含み得る。接着レジンは、紫外線光によって以後硬化できる物質を含み得る。例えば、接着層500をなす接着レジンは、未硬化のオリゴマー又はモノマーを含む。未反応の架橋反応基は、紫外線硬化工程以降に架橋反応を起こして接着層500の架橋度を高める。架橋反応基は光硬化できる反応基であり得る。また、接着レジンは開始剤を含み得て、開始剤は光開始剤であり得る。開始剤は、モノマー又はオリゴマーの追加重合反応を誘導する。
【0050】
紫外線を照射して接着層500を形成する工程で、接着層500に照射される紫外線は第1補助層420に全て吸収される。これによって、紫外線が表示パネル100の表示領域に入射されない。紫外線が表示パネル100の表示領域に入射される場合、薄膜トランジスタや発光ダイオードの物性が変わり、表示装置の信頼性が低くなる恐れがある。
【0051】
以下、
図2及び
図3を参照して、一実施形態による表示装置について説明する。
図2及び
図3は各々、一実施形態による表示装置の概略的な断面図である。以下、
図1で説明した構成要素と同一又は類似の構成要素に対する具体的な説明は省略する。
【0052】
図2を参照すれば、一実施形態による表示装置は、D2方向に光を放出する表示パネル100、表示パネル100の背面に位置する補助層420、430、表示パネル100と補助層420、430の間に位置する接着層320及び保護フィルム330、センサ600及びセンサ600と補助層420、430を結合する接着層500を含んでもよい。
【0053】
一実施形態による表示パネル100は、フレキシブル(flexible)、ストレッチャブル(stretchable)、フォルダブル(foldable)、ベンダブル(bendable)、又はローラブル(rollable)であり得る。
【0054】
接着層320は、保護フィルム330と表示パネル100の間に位置する。接着層320は導電性接着物質を含み得る。その場合の接着層320の面抵抗は、109Ω/cm2~1012Ω/cm2であってもよい。
【0055】
接着層320は、一例として、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン):ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT:PSS)、ポリ(パラ-フェニレンビニレン)(PPV)、PPV誘導体、ポリ(アセチレン)(PAC)、ポリアニリン(PANI)、ポリピロール及びポリ(チオフェン)のうち少なくとも何れか一つを含むことができるが、これに限定されるわけではない。
【0056】
保護フィルム330は、接着層320と第1及び第2補助層420及び430の間に位置し、保護フィルム330は、表示パネル100の強度を向上でき、可撓性を有する。
【0057】
保護フィルム330はポリマーを含み得、一例として、ポリエステル(PET)を含むが、これに限定されない。
【0058】
一実施形態による第1補助層420及び第2補助層430は、同じ大きさの開口部OPを含む。開口部OPは、表示パネル100の表示領域と重畳する。
【0059】
センサ600は、接着層500によって第2補助層430に結合される。本明細書では、センサ600が第2補助層430に結合される実施形態について説明したが、これに限定されず、第2補助層430が省略される場合、第1補助層420に結合されることは言うまでもない。センサ600と表示パネル100の間には所定の離隔した空間Aがある。
【0060】
接着層500は、第1接着層510及び第2接着層520を含む。
【0061】
第1接着層510は、表示パネル100に向かうセンサ600の一面と接触する。また、第1接着層510は、センサ600の一面と向き合う第2補助層430の一面と接触する。
【0062】
一実施形態による第1接着層510はテープであり得る。両面テープ形態に提供される第1接着層510を含むことによって、センサ600と第2補助層430は別途の光硬化工程なしに結合できる。
【0063】
第2接着層520は、センサ600の側面と第2補助層430の一面を結合する。第2接着層520は、センサ600及び第2補助層430だけでなく、第1接着層510と接触する。
【0064】
一実施形態による第2接着層520は、
図1で説明した接着層500と同一物質を含む。接着層500をなす物質に対する具体的な説明は省略する。その場合、第2接着層520を硬化させるために、光硬化工程を行う。
【0065】
一実施形態による第1補助層420及び第2補助層430のうち少なくとも一つは上述した紫外線吸収剤を含む。紫外線吸収剤に対する具体的な説明は省略する。
【0066】
一実施形態による表示装置は、第2接着層520の硬化のために表示パネル100に向かって紫外線を照射しても第1補助層420及び第2補助層430のうち少なくとも一つが含む紫外線吸収剤を通して紫外線を吸収することができる。従って、紫外線の表示パネル100への入射を防止できる。
【0067】
図3を参照すれば、一実施形態による表示パネル100は、平板型表示パネル100である。この場合、
図2の実施形態とは異なり、接着層320及び保護フィルム330を含まず、スクリーン印刷層411を含む。他の構成要素に対する説明は
図2と同じであるので、以下では省略する。
【0068】
以下、
図4及び
図5を参照して一実施形態による表示装置について説明する。
図4及び
図5は各々、一実施形態による表示装置の概略的な断面図である。以下、上述した構成要素と同一類似の構成要素に対する具体的な説明は省略する。
【0069】
図4を参照すれば、一実施形態による表示パネル100は、フレキシブル(flexible)、ストレッチャブル(stretchable)、フォルダブル(foldable)、ベンダブル(bendable)、又はローラブル(rollable)であり得る。
【0070】
一実施形態による接着層500は、表示パネル100に向かうセンサ600の一面及び側面と接触する。また、接着層500は、センサ600の一面と向き合う第2補助層430の一面と接触する。
【0071】
一実施形態による接着層500は、
図2で説明した第1接着層510又は第2接着層520と同一物質を含む。
図2及び
図3で説明した第1接着層510及び第2接着層520が同一物質からなる場合、
図4に示されているように、一つの層をなす。
【0072】
一実施形態による第1補助層420及び第2補助層430のうち少なくとも一つは上述した紫外線吸収剤を含む。紫外線吸収剤に対する具体的な説明は省略する。
【0073】
一実施形態による表示装置は、接着層500の硬化のために、表示パネル100に向かって紫外線を照射しても第1補助層420及び第2補助層430のうち少なくとも一つが含む紫外線吸収剤を通して紫外線を吸収する。従って、紫外線の表示パネル100への入射を防止できる。
【0074】
図5を参照すれば、一実施形態による表示パネル100は、平板型表示パネル100である。この場合、
図4の実施形態とは異なり、接着層320及び保護フィルム330を含まず、スクリーン印刷層411を含む。他の構成要素に対する説明は、上述した構成要素と同一であるので、以下では省略する。
【0075】
次に、
図6及び
図7を参照して一実施形態による表示装置について説明する。
図6及び
図7は各々、一実施形態による表示装置に対する概略的な断面図である。上述した実施形態で説明した構成要素に対する説明は省略する。
【0076】
図6を参照して、一実施形態による表示装置は、D2方向に光を放出する表示パネル100、表示パネル100の背面に位置する紫外線吸収フィルム310、紫外線吸収フィルム310の背面に位置するスクリーン印刷層411、第1、第2補助層420、430及びセンサ600を含む。
【0077】
一実施形態による表示パネル100は平板型である。
【0078】
一実施形態による紫外線吸収フィルム310は、表示パネル100の前面と重畳する。紫外線吸収フィルム310は、200~400nm波長の紫外線を吸収する紫外線吸収剤を含む。
【0079】
前記紫外線吸収剤は、ベンゾフェノン(benzophenone)系化合物、ベンゾトリアゾール(benzotriazole)系化合物、ベンゾエート(benzoate)系化合物、シアノアクリレート(cyanoacrylate)系化合物、トリアジン(triazine)系化合物、オキサニリド(oxanilide)系化合物及びサリシレート(salicilate)系化合物のうち少なくとも一つを含む。
【0080】
前記ベンゾフェノン系化合物は、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-オクチルベンゾフェノン、4-ドデシルオキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、4-ベンジルオキシ-2-ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ4,4’-ジメトキシベンゾフェノンのうち少なくとも一つを含むが、これに限定されない。
【0081】
前記ベンゾトリアゾール系化合物は、2-(5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-[2-ヒドロキシ-3,5-ビス(α,α-ジメチルベンジル)フェニル]-2H-ベンゾトリアゾール、2-(3,5-ジ-t-ブチル-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3-t-ブチル-5-メチル-2-ヒドロキシフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(3,5-ジ-t-ブチル-2-ヒドロキシフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(3,5-ジ-t-アシル-2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ5’-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールのうち少なくとも一つを含むが、これに限定されない。
【0082】
前記ベンゾエート系化合物は、2,4-ジ-t-ブチルフェニル-3’,5’-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンゾエートを含むが、これに限定されない。
【0083】
前記トリアジン系化合物は、2-[4-[(2-ヒドロキシ-3-ドデシルオキシプロピル)オキシ]-2-ヒドロキシフェニル]-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)1,3,5-トリアジンのうち少なくとも一つを含むが、これに限定されない。
【0084】
前記サリシレート系化合物はフェニルサリシレート、4-t-ブチルフェニルサリシレートを含むことができ、これに限定されない。
【0085】
前記紫外線吸収剤中のベンゾフェノン系化合物及びベンゾトリアゾール系化合物の化学式は各々、次の通りである。
【化1】
【0086】
前記化学式1において、R
1は水素(H)、アルキル基(alkyl group)、ヒドロキシル基(hydroxyl group)のうちの何れか一つであり、R
2は水素(H)、アルキル基(alkyl group)、フェニル基(phenyl group)のうちの何れか一つであり、R
3は水素(H)、アルキル基(alkyl group)のうちの何れか一つであり、R
4は水素(H)、アルコキシ基(alkoxy group)のうちの何れか一つである。
【化2】
【0087】
前記化学式2において、R5は水素(H)、アルキル基(alkyl group)のうちの何れか一つである。
【0088】
一実施形態による接着層500及びセンサ600は、第1補助層420及び第2補助層430の開口部OPと重畳しており、好ましくは図示したように、接着層500及びセンサ600は、第1補助層420及び第2補助層430の開口部OP内に位置している。開口部OPは表示領域と重畳しており、接着層500及びセンサ600も表示領域と重畳している。
【0089】
接着層500は、紫外線吸収フィルム310とセンサ600を結合する。接着層500は、
図1で説明した接着層500と同一物質を含む。
【0090】
紫外線吸収フィルム310とセンサ600を結合するためには、接着層500をなす接着物質に対する光硬化工程が必要である。光硬化工程では表示装置に向かって紫外線が照射される。紫外線が表示パネル100の薄膜トランジスタ及び/又は発光ダイオードに照射される場合、薄膜トランジスタ及び/又は発光ダイオードに損傷を与える。しかし、一実施形態による表示装置は紫外線吸収フィルム310を含むので、表示パネル100の方向に入射する紫外線を遮断して表示パネル100の信頼性を維持できる。
【0091】
次に、
図7を参照すれば一実施形態による表示装置は、表示パネル100と紫外線吸収フィルム310の間に位置する接着層320及び保護フィルム330をさらに含む。
一実施形態による表示パネル100は可撓性を有するパネルである。表示パネル100は、フレキシブル(flexible)、ストレッチャブル(stretchable)、フォルダブル(foldable)、ベンダブル(bendable)、又はローラブル(rollable)であり得る。
【0092】
これを除いた残りの構成要素に対する説明は
図6と同一であるので、以下では省略する。
【0093】
以下、
図8及び
図9を参照して一実施形態による表示装置について説明する。
図8及び
図9は各々、一実施形態による表示装置の概略的な断面図である。
【0094】
図8を参照すれば一実施形態による表示装置は、D2方向に光を放出する表示パネル100、表示パネル100の背面に位置するスクリーン印刷層411、補助層420、430及びセンサ600を含む。一実施形態による表示パネル100は平板型である。
【0095】
スクリーン印刷層411、第1補助層420及び第2補助層430は、実質的に同じ大きさの開口部OPを含む。センサ600は開口部OP内に挿入される。開口部OPは表示領域と重畳しており、開口部OP内に挿入されたセンサ600は表示領域と重畳している。
【0096】
センサ600はセンサ600の側面と、第1補助層420の側面及び第2補助層430の側面とを結合する接着層500を通じて表示パネル100に結合される。一実施形態による接着層500は両面テープである。両面テープ形態の接着層500は、互いに向き合うセンサ600の側面と第1補助層420の側面を結合し、センサ600の一面と第2補助層430の側面を結合する。
【0097】
本明細書では、接着層500が第1補助層420及び第2補助層430の側面と重畳する構成を開示しているが、これに限定されず、接着層500はスクリーン印刷層411、第1補助層420及び第2補助層430のうち少なくとも一つと重畳している場合もある。スクリーン印刷層411、第1補助層420及び第2補助層430と重畳するセンサ600の面積によって接着層500の面積は異なり得る。
【0098】
一実施形態によるセンサ600は、第1補助層420及び第2補助層430と重畳し、スクリーン印刷層411とは重畳しない。これによって、センサ600と表示パネル100の間にはスクリーン印刷層411の厚さほどの離隔空間Aが形成される。
【0099】
ただしこれに限定されず、センサ600がスクリーン印刷層411とも重畳する場合、接着層500はスクリーン印刷層411と重畳し、離隔空間がない。
【0100】
図9を参照すれば一実施形態による表示装置は、D2方向に向かって光を放出する表示パネル100、表示パネル100の背面に位置する接着層320及び保護フィルム330、保護フィルム330の背面に位置する第1補助層420、及び第2補助層430を含む。
【0101】
一実施形態による表示パネル100は、可撓性を有するパネルである。表示パネル100は、フレキシブル(flexible)、ストレッチャブル(stretchable)、フォルダブル(foldable)、ベンダブル(bendable)、又はローラブル(rollable)であり得る。
【0102】
表示パネル100と補助層420、430の間に位置する接着層320及び保護フィルム330は、可撓性を有する表示パネル100を保護する層である。接着層320及び保護フィルム330に対する説明は上述したとおりであるので、以下では省略する。
【0103】
第1補助層420及び第2補助層430は、実質的に同じ大きさの開口部OPを含む。センサ600は開口部OP内に挿入される。開口部OPは表示領域と重畳し、開口部OPと重畳するセンサ600も表示領域と重畳する。
【0104】
センサ600の側面と、第1補助層420及び第2補助層430の側面とを結合する接着層500を通じてセンサ600と補助層420、430が結合される。一実施形態による接着層500は両面テープである。
【0105】
本明細書では、接着層500が第1補助層420及び第2補助層430の側面と重畳する構成を開示しているが、これに限定されず、接着層500は第1補助層420及び第2補助層430のうち少なくとも一つと重畳している場合もある。第1補助層420及び第2補助層430と重畳するセンサ600の面積によって接着層500の面積は異なり得る。
【0106】
一実施形態による接着層500及びセンサ600は保護フィルム330と接触する。接着層500と保護フィルム330の間、そしてセンサ600と保護フィルム330の間には離隔した空間がない。
【0107】
一実施形態による表示装置は、表示領域内に配置されるセンサを含む。従来、一般にセンサを表示パネルに接着させる工程では、紫外線が表示パネルに向かって照射される。紫外線が表示パネルに入射する場合、薄膜トランジスタ又は発光ダイオードの物性が変わって表示装置の信頼性が低下する問題があり得る。一実施形態による表示装置は、補助層が紫外線吸収剤を含むことによって、表示パネル方向に入射する紫外線を吸収するか又は紫外線吸収フィルムを提供することによって、表示パネル方向に入射する紫外線を吸収して表示装置の信頼性を維持できる。
又は、一実施形態による表示装置は、光硬化性接着層でない両面テープなどを使用して、紫外線照射工程なしにセンサを表示パネルに結合することにより、表示装置の信頼性を維持できる。
【0108】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲は、これに限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属することは当然である。
【符号の説明】
【0109】
100 表示パネル
310 紫外線吸収フィルム
320 接着層
330 保護フィルム
400 保護層
411 スクリーン印刷層
420、430 第1、第2補助層
500 接着層
510、520 第1、第2接着層
600 センサ