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  • 特許-医療用画像表示方法及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-26
(45)【発行日】2023-07-04
(54)【発明の名称】医療用画像表示方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20230627BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20230627BHJP
【FI】
G16H20/00
A61B5/00 D
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018209780
(22)【出願日】2018-11-07
(65)【公開番号】P2020077175
(43)【公開日】2020-05-21
【審査請求日】2021-11-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000112602
【氏名又は名称】フクダ電子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】礒田 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】吉澤 憲彦
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 咲由美
(72)【発明者】
【氏名】田島 有美
(72)【発明者】
【氏名】星野 亮介
(72)【発明者】
【氏名】本城 友基
(72)【発明者】
【氏名】大本 祥雄
【審査官】鹿谷 真紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-104341(JP,A)
【文献】特開2016-086972(JP,A)
【文献】特開2017-148183(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
A61B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
CPUが、麻酔器情報を含む麻酔チャートを形成するステップと、
CPUが、同一時点の2つのパラメータの数値をそれぞれ縦軸成分及び横軸成分として有する1つの点にプロットする処理を複数時点について行うことで、複数の点を有する2次元グラフを形成するステップと、
表示部が、前記麻酔器情報を含む前記麻酔チャートの時間軸の各時点と、それに対応する前記2次元グラフの各点とを関連付けて表示することにより、前記麻酔器情報を含む前記麻酔チャートと前記2次元グラフを関連付け表示するステップと、
を含む医療用画像表示方法。
【請求項2】
前記表示部は、前記麻酔器情報を含む前記麻酔チャートの時間軸を色分けして表示するとともに、前記2次元グラフの各点を前記麻酔チャートの色分けと対応付けて色分けして表示する、
請求項1に記載の医療用画像表示方法。
【請求項3】
前記表示部は、前記麻酔器情報を含む前記麻酔チャート又は前記2次元グラフのいずれか一方のある点の位置がユーザーによって指定された場合、それに対応する前記2次元グラフ又は前記麻酔チャートの点の位置を強調表示する、
請求項1又は2に記載の医療用画像表示方法。
【請求項4】
前記表示部は、前記麻酔器情報を含む前記麻酔チャートで表示される時間範囲と、前記2次元グラフで表示される時間範囲が連動して変わるように、前記麻酔チャートと前記2次元グラフとを表示する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の医療用画像表示方法。
【請求項5】
CPUが、前記2次元グラフの元になる前記2つのパラメータの抽出時点を動的に遷移させることにより、前記2次元グラフの前記複数の点を動的に遷移させる、
請求項1から4のいずれか一項に記載の医療用画像表示方法。
【請求項6】
コンピュータに、
麻酔器情報を含む麻酔チャートを形成する処理と、
同一時点の2つのパラメータの数値をそれぞれ縦軸成分及び横軸成分として有する1つの点にプロットする処理を複数時点について行うことで、複数の点を有する2次元グラフを形成する処理と、
前記麻酔器情報を含む前記麻酔チャートの時間軸の各時点と、それに対応する前記2次元グラフの各点とを関連付けて表示することにより、前記麻酔チャートと前記2次元グラフを関連付け表示する処理と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば麻酔チャートを含む医療用画像を形成して表示する医療用画像表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
手術室やICU(Intensive Care Unit)等において麻酔を用いた医療行為を行う際には、一般に自動麻酔記録装置が用いられる。自動麻酔記録装置は、麻酔情報と患者のバイタル情報の時間的な経過を表す麻酔チャートを形成し、これを表示及び記録する。麻酔情報とは、例えば麻酔器の酸素流量、笑気流量及び空気流量等である。バイタル情報とは、例えば心拍数、体温、血圧値、酸素飽和度等である。医師等の医療従事者はこの麻酔チャートを見ることにより麻酔と患者の状態との関係を把握できるようになり、安全な麻酔投与を実行できるようになる。
【0003】
一方で、2つのバイタルデータを2次元表示するバイタルデータの表示方法が、特許文献1、2等に開示されている。このバイタルデータの2次元表示では、第1のバイタルデータをx軸に対応させるとともに第2のバイタルデータをy軸に対応させ、各時点の第1及び第2のバイタルデータに対応するxy平面上の点をプロットしていく。このバイタルデータの2次元表示によれば、バイタルデータの変化を容易に把握でき、その変化を視覚的又は直感的に判断することができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-219829号公報
【文献】特開2017-86162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、麻酔チャートと、バイタルデータの2次元表示とを組み合わせて表示する場合、麻酔記録チャートは横軸を時間軸とした経時的表示であるのに対して、2次元表示は各点が時点を表す表示形式であるため、両者の関係を比較し難い。
【0006】
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、麻酔チャートと、2次元グラフとの相関比較を容易に行うことができる医療用画像表示方法及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の医療用画像表示方法の一つの態様は、
麻酔チャートを形成するステップと、
同一時点の2つのパラメータの数値をそれぞれ縦軸成分及び横軸成分として有する1つの点にプロットする処理を複数時点について行うことで、複数の点を有する2次元グラフを形成するステップと、
前記麻酔チャートの時間軸の位置と、それに対応する前記2次元グラフのプロット位置とを識別可能に表示することにより、前記麻酔チャートと前記2次元グラフを関連付け表示するステップと、
を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、麻酔チャートの時間軸の位置とそれに対応する2次元グラフのプロット位置とが識別可能に表示されるので、麻酔チャートと2次元グラフの相関比較を容易に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態に係る医療用画像表示方法が適用される病院情報システムの概要を示す図
図2】実施の形態の医療用画像の例を示す図
図3】他の実施の形態の医療用画像の例を示す図
図4図4A図4Dは2次元グラフを時間経過に従って動的に変更する例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0011】
<システム構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る医療用画像表示方法が適用される病院情報システム(hospital information system; HIS)の概要を示す図である。図1の病院情報システムは、電子カルテシステムを上位システムとして、医事会計システム、放射線システム、中央検査システム、オーダリングシステム、物流管理システム及び急性期部門システム1がオンライン接続されている。
【0012】
急性期部門システム1はデータベースサーバー100を有する。データベースサーバー100は、データ交換器としてのゲートウェイサーバー101を介して上述の電子カルテシステムやオーダリングシステム等の病院情報システムに含まれる他のシステムと通信可能に接続されている。
【0013】
データベースサーバー100は、手術室や、集中治療室(ICU (Intensive Care Unit))、救命救急室(ER (emergency room))のデータを一元管理する。なお、以下では集中治療室及び救命救急室を、集中治療室又はICU-ERと略記する。
【0014】
手術室には、麻酔器200や生体情報モニター210が設けられており、これらが変換モジュール220を介してデータベースサーバー100にオンライン接続されている。ICU-ERには、図示しない人工呼吸器、大動脈バルーンポンプ及び生体情報モニター等が設けられており、これらが図示しない変換モジュールを介してデータベースサーバー100にオンライン接続されている。
【0015】
データベースサーバー100は、手術室やICU-ERに設けられた麻酔器200、生体情報モニター210、人工呼吸器(図示せず)、血液ガス分析装置(図示せず)等のデータをオンラインで収集して一元管理する。また、データベースサーバー100は、ゲートウェイサーバー101を介して電子カルテシステムやオーダリングシステム、中央検査システム等から患者属性や各種検査データ、薬剤オーダー、手術オーダー等のデータを取得可能となっている。さらには、急性期部門システム1からのデータを病院情報システムに含まれる他のシステムに送信することも可能となっている。
【0016】
データベースサーバー100は、術前の手術予約から、スケジューリング、術後の麻酔記録サマリまで、周術期を一元管理できる。
【0017】
また、データベースサーバー100には、手術室の端末103やICU-ERの端末104が接続されている。端末103、104はデータベースサーバー100からのデータを受け取って、麻酔チャート及び2次元グラフを作成する機能を有する。具体的には、端末103、104は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CPU(Central Processing Unit)等を有し、CPUがROMに保持されたプログラムを実行することにより、麻酔チャート及び2次元グラフを形成しこれを表示する。
【0018】
具体的には、端末103、104は、各種オンラインデータ、入室からのプロセスイベント、麻酔器情報、バイタル情報、薬剤情報、輸液情報等の情報をデータベースサーバー100から受け取り、この情報に基づいて麻酔チャートを形成し表示する。さらに、端末103、104は、麻酔チャートに麻酔開始/終了等の情報を登録可能となっている。
【0019】
また、端末103、104は、同一時点の2つのパラメータの数値をそれぞれ縦軸成分及び横軸成分として有する1つの点にプロットする処理を複数時点について行うことで、複数の点を有する2次元グラフを形成する。
【0020】
そして、端末103、104は、麻酔チャートと2次元グラフとを含む医療用画像を表示部に表示する。
【0021】
また、端末103、104によって形成された麻酔記録チャート及び2次元グラフは、データベースサーバー100によって記録される。また、この麻酔記録チャート及び2次元グラフは、Webサーバー102を介して院内又は外部の端末で参照することもできるようになっている。
【0022】
<実施の形態による医療用画像の表示>
次に、図2を用いて、本実施の形態により形成され表示される医療用画像について説明する。
【0023】
図2は、本実施の形態の医療用画像の例である。医療用画像30は、端末103、104によって形成され表示される。医療用画像30には、麻酔チャート表示領域10と、2次元グラフ表示領域20とが含まれる。
【0024】
本実施の形態の麻酔チャート10には、患者情報領域11、麻酔器情報領域12、バイタルグラフ領域13、薬剤領域14、輸液領域15、機器データ領域16、イベントアイコン領域17、バランス領域18が含まれる。
【0025】
バイタルグラフ領域13には、手術や処置を受けている患者のバイタルグラフが表示される。麻酔器情報領域12、薬剤領域14及び輸液領域15には、ガントチャート及び数字によって、それぞれ経時的な、麻酔器の状態、薬剤の投与状態、輸液の投与情報が表示される。機器データ領域16、イベントアイコン領域17、バランス領域18には、数字や記号によって、それぞれ経時的な、機器データ、イベントの有無や開始/終了等、IN/OUTバランスが表示される。
【0026】
2次元グラフ表示領域20には、同一時点の2つのパラメータの数値をそれぞれ縦軸成分及び横軸成分として有する1つの点にプロットする処理を複数時点について行うことで、複数の点を有する2次元グラフが表示される。この種の2次元グラフについては例えば特許文献1、2等に記載されている。以下では、横軸成分とされる数値を項目1とし、縦軸成分とされる数値を項目2として説明する。項目1と項目2の組み合わせとしては、(項目1,項目2)=(心拍,血圧)、(SVI(Stroke Volume Index),SVRI(Systemic Vascular Resistance Index))、(バイタルデータ中のEtCO,麻酔器により実測された酸素濃度)、又は(室温,体温)等が考えられる。なお、項目1と項目2の組み合わせは、これらに限らない。
【0027】
これに加えて、本実施の形態においては、麻酔チャートの時間軸の位置と、それに対応する2次元グラフの位置とを識別可能に表示することにより、麻酔チャートと2次元グラフを関連付け表示するようになっている。
【0028】
具体例として、本実施の形態においては、麻酔チャートの時間軸を色分けして表示するとともに、2次元グラフを麻酔チャートの色分けと対応付けて色分けして表示する。図2の例で説明すると、麻酔チャートの時間方向には複数の丸印が表示され、各丸印の色は時間に応じて異なる色とされている。図2では便宜上、各丸印を異なる網掛け模様で示してある。また、2次元グラフの各点は、時間に応じて異なる色とされている。麻酔チャートの時間方向の色と、2次元グラフにおける各点の色は、同一時点では同一の色とされている。
【0029】
これにより、医療従事者は、麻酔チャートの時間軸の位置とそれに対応する2次元グラフのプロット位置とを一目で把握できるようになる。例えば、医療従事者は、図2の両方向矢印で示したように、2次元グラフ上のある点が、麻酔チャートにおける10:00~10:15の期間のデータと同一時点の点であることを容易に認識できる。
【0030】
<効果>
以上説明したように、本実施の形態によれば、麻酔チャートの時間軸の位置と、それに対応する2次元グラフのプロット位置とを識別可能に表示することにより、麻酔チャートと2次元グラフを関連付け表示するようにした。これにより、麻酔チャートと2次元グラフとの相関比較を容易に行うことができるようになる。
【0031】
つまり、医療従事者は、2次元グラフ上の各点が、麻酔チャートにおけるどの時点のデータから作られた点であることを容易に認識できるようになる。この結果、麻酔チャートにおける各データの時間的推移と、2次元グラフで表現されたパラメータの時間的推移とを、関連付けながら比較し易くなる。
【0032】
<他の実施の形態>
上述の実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することの無い範囲で、様々な形で実施することができる。
【0033】
例えば、麻酔チャート又は2次元グラフのいずれか一方のある時点の位置が医療従事者によって指定された場合、それに対応する2次元グラフ又は麻酔チャートの時点の位置を強調表示するようにしてもよい。このようにすれば、医療従事者が着目したい2次元グラフ上の点と麻酔チャート上のデータとの関係をより把握し易くなる。
【0034】
図3を用いて具体的に説明する。医療従事者は、端末103、104のマウスやキーボード等を用いて2次元グラフ上の所望の点にポインターを移動させてマウスやキーボードを押下することにより、当該2次元グラフ上の所望の点を指定する。すると、端末103、104は、当該指定された2次元グラフ上の点に対応する麻酔チャートの背景色を変更することにより、指定された2次元グラフ上の点に対応する麻酔チャートの期間を強調表示する。逆に、先に、麻酔チャート上のある時間が指定された場合には、その時間に対応する2次元グラフ上の点を強調表示するようにしてもよい。この強調表示は、例えば2次元グラフ上の点を補助線(例えば丸)で囲むようにすればよい。なお、補助線で囲まれる2次元上の点は1つに限らず、例えば麻酔チャートで指定された時間範囲が長い場合には2つ以上の点を補助線で囲むなどの強調表示をしてもよい。
【0035】
また、麻酔チャートで表示される時間範囲と、2次元グラフで表示される時間範囲が連動して変わるように、麻酔チャートと2次元グラフとを表示することが好ましい。例えば図2の例では、9:00~10:30の期間の麻酔チャートが表示されているので、それに対応する時間の2次元グラフが形成及び表示されているが、医療従事者によって或いは自動的に麻酔チャートで表示される時間範囲が変更された場合、これに連動して2次元グラフで表示される時間範囲も変更される。具体的には、麻酔チャートに表示される時間範囲が例えば10:00~11:30の期間に変更された場合、これに連動して2次元グラフの各点も10:00~11:30の麻酔チャートに含まれるデータに基づく点とすればよい。
【0036】
このように、麻酔チャートと2次元グラフとが連動するように表示することにより、換言すれば、麻酔チャートの時間と2次元グラフの時間とがリンクするように表示することにより、例えば、麻酔チャート或いは2次元グラフのいずれか一方の表示時間範囲を変更した際に、他方の表示時間範囲もそれに連動して変更されるので、人為的ミス(時間軸がずれていた等)を防ぐことができる。また、必ず対応した期間の麻酔チャートと2次元グラフとが表示されるようになるので、それらの相関比較をより容易に行うことができるようになる。
【0037】
また、上述の実施の形態に加えて、2次元グラフを時間経過に従って動的に変更してもよい。その様子を、図4に示す。図4Aに示したように医療従事者によって再生ボタンが押下操作されると、2次元グラフは、時間経過に従って図4A図4B図4C図4Dの順で順次変更される。このような2次元グラフの特徴は、2次元グラフを構成する点の数は変えずに、各点を形成するためのデータを時間経過に従って変えていることである。換言すれば、2次元グラフの元になる2つのパラメータの抽出時点を動的に遷移させることにより、2次元グラフの複数の点を動的に遷移させる。これにより、2次元グラフを複雑化することなく、広い時間範囲の2次元グラフの変化を動的に把握できるようになる。
【0038】
また、上述の実施の形態では、2次元グラフにおいて、色づけした各点の間を直線で繋いでいるが、直線で繋がなくてもよい。実際上、急性期部門システム1は各点の間のデータも持っているので、色づけした各点の間に、その間の時点のパラメータに対応する点をプロットしてもよい。
【0039】
また、上述の実施の形態では、麻酔チャートの時間方向の色と、2次元グラフにおける各点の色とを、同一時点では同一の色とすることにより、麻酔チャートの時間軸の位置と、それに対応する2次元グラフの位置とを識別可能とした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば麻酔チャートの時間方向の模様と、2次元グラフにおける各点の模様とを、同一時点では同一の模様としてもよい。要は、麻酔チャートの時間軸の位置と、それに対応する2次元グラフのプロット位置とを識別可能に表示すればよい。
【0040】
また、2次元グラフに表示される点は必ずしも麻酔チャートに表示されているデータに基づくものでなくてもよいが、2次元グラフに表示される点が麻酔チャートに表示されているデータに基づくものであれば、麻酔チャートと2次元グラフとの相関比較をより詳しく行うことができるようになる。
【0041】
上述の実施の形態では、本発明による医療用画像の作成及び表示処理を、端末103、104によって行う場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば医療用画像30の作成処理をデータベースサーバー100によって行い、作成された医療用画像30の表示処理を端末103、104等で行うようにしてもよい。
【0042】
上述の実施の形態では、麻酔チャートと2次元グラフとを1画面に表示する例について説明したが、本発明は麻酔チャートと2次元グラフとを別画面に表示する場合でも有用である。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、麻酔チャート及び2次元グラフを表示する装置、及びそれらを表示させるためのプログラムとして有用である。
【符号の説明】
【0044】
1 急性期部門システム
10 麻酔チャート
12 麻酔器情報領域
13 バイタルグラフ領域
14 薬剤領域
15 輸液領域
20 2次元グラフ表示領域
30 医療用画像
100 データベースサーバー
101 ゲートウェイサーバー
102 Webサーバー
103、104 端末
200 麻酔器
210 生体情報モニター
220 変換モジュール
図1
図2
図3
図4