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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-26
(45)【発行日】2023-07-04
(54)【発明の名称】電気調理器具の上蓋
(51)【国際特許分類】
   A47J 36/06 20060101AFI20230627BHJP
   A47J 27/00 20060101ALI20230627BHJP
【FI】
A47J36/06 E
A47J27/00 103E
A47J27/00 103N
【請求項の数】 8
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019105699
(22)【出願日】2019-06-05
(62)【分割の表示】P 2017518135の分割
【原出願日】2015-04-13
(65)【公開番号】P2019195638
(43)【公開日】2019-11-14
【審査請求日】2019-07-04
【審判番号】
【審判請求日】2021-08-30
(31)【優先権主張番号】201410515938.7
(32)【優先日】2014-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515117198
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA ELECTRICAL HEATING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】San Le Road #19,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311 China
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲シェン▼ 平涛
(72)【発明者】
【氏名】邱 永鋒
(72)【発明者】
【氏名】鄭 秀謙
(72)【発明者】
【氏名】楊 保民
(72)【発明者】
【氏名】袁 偉
(72)【発明者】
【氏名】李 福友
【合議体】
【審判長】平城 俊雅
【審判官】西村 泰英
【審判官】槙原 進
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第203647125(CN,U)
【文献】特開2013-22284(JP,A)
【文献】実開昭57-202814(JP,U)
【文献】特開2012-24251(JP,A)
【文献】中国実用新案第201806549(CN,U)
【文献】韓国登録特許第10-0221363(KR,B1)
【文献】特表2014-507343(JP,A)
【文献】特開2004-352305(JP,A)
【文献】特開平10-203547(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 36/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蒸気弁-蓋プレートユニット(1)と、蓋体と、を含み、前記蓋体の内側に第1のバックルが形成され、
前記蒸気弁-蓋プレートユニット(1)は、蓋プレート(1-3)と、蒸気弁蓋(1-4)と、蒸気弁座(1-5)と、蓋プレート(1-3)の片側に形成された第2のバックルと、を含み、
前記蓋体と前記蒸気弁-蓋プレートユニット(1)との間に環状パッキンリング(4)が設けられ、前記環状パッキンリング(4)は、前記蓋体と前記蒸気弁蓋(1-4)の側面の間を密封するように設けられ、
前記蒸気弁蓋(1-4)は、前記蒸気弁蓋(1-4)の上端面が前記蒸気弁蓋(1-4)の下端面よりも小さくなるように段差を有し、前記蒸気弁座(1-5)には上向きに延在する凸状縁が設けられ、前記蒸気弁蓋(1-4)は、前記凸状縁上でカバーして、前記凸状縁とバックル方式により係合されるように設けられ、
前記蒸気弁-蓋プレートユニット(1)は、前記第2のバックルを介して前記蓋体の前記第1のバックルとバックル係合されて前記蓋体の内側に一体で取り外し可能に設置され、
前記蒸気弁蓋(1-4)及び前記蒸気弁座(1-5)のうちの一方は、前記蓋プレート(1-3)と一体にモールド成形されるか、取り外し可能又は不可能な接続方式により前記蓋プレート(1-3)に接続されることで、蒸気弁-蓋プレートユニット(1)を構成し、
前記蒸気弁蓋(1-4)の前記上端面に蒸気が通ることができる孔が設けられ、
前記蓋プレート(1-3)の面方向と平行な前記蒸気弁蓋(1-4)の断面の断面積は、前記蓋プレート(1-3)からの距離が遠くになるにつれて、大きくならず
前記蒸気弁蓋(1-4)の上端面は上蓋の外面であることを特徴とする電気調理器具の上蓋。
【請求項2】
前記蒸気弁-蓋プレートユニット(1)は、前記第2のバックルを介して前記蓋体の前記第1のバックルとバックル係合された場合、少なくとも前記蒸気弁-蓋プレートユニット(1)の一部は、前記蓋体が閉じているときに、前記蓋体の最外層である表面蓋(2)から露出し、前記蓋体の外から見えることを特徴とする請求項1に記載の電気調理器具の上蓋。
【請求項3】
前記蒸気弁蓋(1-4)は、取り外し可能な方式により、前記蓋プレートに接続することで、一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット(1)が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の電気調理器具の上蓋。
【請求項4】
前記蒸気弁蓋(1-4)の一部は、前記環状パッキンリング(4)を貫通して、前記蒸気弁蓋(1-4)の一部が露出することを特徴とする請求項3に記載の電気調理器具の上蓋。
【請求項5】
前記蓋体は、前記蓋体の最外層である表面蓋(2)と内蓋(3)とを含み、前記表面蓋(2)と前記内蓋(3)が係合して接続し、前記環状パッキンリング(4)は、前記表面蓋(2)と前記内蓋(3)の間に固定されることを特徴とする請求項4に記載の電気調理器具の上蓋。
【請求項6】
前記蓋体は、前記蓋体の最外層である表面蓋(2)を含み、
前記表面蓋(2)は、外向きに突出した円弧状であり、
前記蒸気弁蓋(1-4)は、前記表面蓋(2)に近い、外向きに突出した最高点が一部露出することを特徴とする請求項3に記載の電気調理器具の上蓋。
【請求項7】
前記蓋プレート(1-3)の側面に前記第2のバックルが形成され、前記第2のバックルは、可動バックルであり、
前記蓋体の内側に前記第1のバックルが形成され、前記第1のバックルが固定バックルであり、
前記蒸気弁-蓋プレートユニット(1)は、更に、蓋プレート(1-3)の最外側に設置されたブランクホルダー(1-1)と、前記ブランクホルダー(1-1)の内側に設置され、前記蓋プレート(1-3)と接触するシールリング(1-2)と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の電気調理器具の上蓋。
【請求項8】
前記蒸気弁蓋(1-4)及び前記蒸気弁座(1-5)それぞれは、取り外し可能な方式により、前記蓋プレート(1-3)に接続し、
前記蒸気弁座(1-5)が、前記蓋プレート(1-3)の貫通穴を貫通して前記蒸気弁蓋(1-4)と接続し、
前記蒸気弁蓋(1-4)がバックル係止方式により蒸気弁座(1-5)と係合され、
前記蓋プレート(1-3)が互いに係合される蒸気弁蓋(1-4)と蒸気弁座(1-5
)との間に介在されることを特徴とする請求項3に記載の電気調理器具の上蓋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気調理器具(electric cooker)の上蓋に関し、特に蒸気弁と蓋プレートが一体化され、蓋プレートを取り外す際に、蓋プレートと共に蒸気弁を一緒に取り外すことができる、電気調理器具の蒸気弁と取り外し可能な蓋プレートとが一体化された上蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、図1a-1cに示すように、電気調理器具の上蓋は、一般的に、蓋体1.1、蒸気弁1.2、蓋プレート1.3の三つの部分により構成される。これら蒸気弁1.2と蓋プレート1.3の両方も取り外し可能であるため、ユーザがしばらく使用した後に前記部品を洗うことができる。しかしながら、蒸気弁1.2と蓋プレート1.3がそれぞれ独立した部品であるため、毎回一つのみの部品を取り外して洗うことしかができず、洗う際に不便となり、然もユーザがそのうちの一つの部品を洗い忘れることがよくある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、蒸気弁と蓋プレートとを一体化ユニットに形成させることにより、蒸気弁と蓋プレートとを同時に取り外して洗うことができる電気調理器具の上蓋を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、蒸気弁-蓋プレートユニットと、蓋体と、を含み、蓋体の内側にバックルが形成される電気調理器具の上蓋が提供される。
【0005】
前記蒸気弁-蓋プレートユニットは、蓋プレートと、蒸気弁蓋と、蒸気弁座と、前記蓋プレートの片側に形成されたバックルと、を含み、前記蒸気弁-蓋プレートユニットは、当該バックルを介して、前記蓋体のバックルとバックル係合されて前記蓋体の内側に設置される。
【0006】
前記蒸気弁蓋及び前記蒸気弁座のうちの一方は、前記蓋プレートと一体にモールド成形されるか、取り外し可能又は不可能な接続方式により、前記蓋プレートに接続することで、蓋プレートユニットを構成する。
【0007】
好ましくは、前記蒸気弁蓋及び前記蒸気弁座のうちの他方は、取り外し可能な方式により、当該蓋プレートユニットに接続することで、一体式の蒸気弁-蓋プレートユニットが形成される。
【0008】
好ましくは、前記蒸気弁-蓋プレートユニットは、更に、蓋プレートの最外側に設置されたブランクホルダーと、前記ブランクホルダーの内側に設置され、前記蓋プレートと接触するシールリングと、を含む。
【0009】
好ましくは、前記蒸気弁座と蒸気弁蓋とが螺合により接続され、更にバックル係止部品によりロックされる。
【0010】
好ましくは、前記蒸気弁蓋と蓋プレートとが一体にモールド成形されるものであり、前記蒸気弁座が係止方式により蒸気弁蓋と係合される。
【0011】
好ましくは、前記蒸気弁蓋と蓋プレートとがネジ又はリベット又はバックル係止方式により互いに接続されるか、溶接方式により締結され、前記蒸気弁座がバックル係止方式により蒸気弁蓋と係合される。
【0012】
好ましくは、前記蒸気弁座と前記蓋プレートとが一体にモールド成形されるものであり、前記蒸気弁蓋がバックル係止方式により蒸気弁座と係合される。
【0013】
好ましくは、前記蒸気弁座には、若干のフランジが設置され、前記蒸気弁蓋には、前記フランジと嵌合される若干のフック状部分が設置されるか、前記蒸気弁座には、若干のフック状部分が設置され、前記蒸気弁蓋には、前記フック状部分と嵌合される若干のフランジが設置され、前記フック状部分とフランジとからなるバックル係止部品は、環状バックルポジション又は片側バックルポジションである。
【0014】
好ましくは、前記蒸気弁座と前記蓋プレートとがネジ、リベット又はバックル係止方式により互いに接続されるか、溶接方式により締結され、前記蒸気弁蓋がバックル係止方式により蒸気弁座と係合される。
【0015】
好ましくは、前記蒸気弁蓋がバックル係止方式により蒸気弁座と係合され、前記蓋プレートが互いに係合される蒸気弁蓋と蒸気弁座との間に介在される。
【0016】
好ましくは、前記蒸気弁蓋と前記蓋プレートとが一体にモールド成形されるものであり、前記蒸気弁座と前記蓋プレートとが一体にモールド成形されるものである。
【0017】
好ましくは、前記蓋体と前記蒸気弁-蓋プレートユニットとの間に、パッキンリングが設置され、前記蒸気弁蓋及び/又は蒸気弁座が前記パッキンリング内に設置される。
【0018】
好ましくは、前記蓋体は、前記上蓋の最外層である表面蓋と、内蓋とを含み、前記表面
蓋と内蓋とが係合接続され、前記パッキンリングが前記表面蓋と内蓋との間に固定される。
【0019】
好ましくは、前記蒸気弁蓋と蒸気弁座とが蒸気弁ユニットを構成し、前記蓋プレートは前記蒸気弁ユニットが貫通するための貫通穴を有し、前記蒸気弁ユニットと前記貫通穴との間に回り止め機構を有する。
【0020】
好ましくは、前記回り止め機構は前記蒸気弁座と前記貫通穴との間に設置される凹凸嵌合構造であり、または、前記回り止め機構は前記蒸気弁蓋と前記貫通穴との間に設置される凹凸嵌合構造である。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、蒸気弁蓋と、蒸気弁座と、及び蓋プレートとを互いに接続することで、蒸気弁と蓋プレートの取り外しが容易になるので、ユーザがこれら電気調理器具の上蓋を洗うことが簡単になり、蒸気弁と蓋プレートとを清潔に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1a】従来の電気調理器具の上蓋を示す断面図。
図1b】従来の電気調理器具の上蓋を示す断面図。
図1c】従来の電気調理器具の上蓋を示す断面図。
図2】本発明に係る電気調理器具の上蓋を示す断面図。
図3】本発明に係る蒸気弁-蓋プレートユニットを示す断面図。
図4】本発明に係る蒸気弁座と蒸気弁蓋との分離状態を示す模式図。
図5】本発明に係る蒸気弁-蓋プレートユニットを示す平面図。
図6】本発明に係る蒸気弁蓋と蒸気弁座との接続を示す模式図。
図7】本発明に係る電気調理器具の上蓋を示す斜視分解模式図。
図8】本発明に係る蒸気弁ユニットと貫通穴の間の回り止め機構を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明に係る電気調理器具の上蓋を説明する。
【0024】
図2に示すように、本発明に係る電気調理器具の上蓋は、一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1と、蓋体とを含む。前記蓋体は、表面蓋2と、内蓋3とを含む。場合に応じて、前記蓋体は、表面蓋2のみを含んでもよい。即ち、前記電気調理器具の上蓋は、一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1と表面蓋2のみを含んでもよい。表面蓋2は、電気調理器具の最外側(最外層)を形成する部品である。内蓋3と表面蓋2の両者は空間が形成される。内蓋3における、表面蓋2に離反する側(即ち蓋体の内側、図2の右側)に、可動バックル6が形成される。
【0025】
一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1が蓋体の内側に取り付られる。図3に示すように、一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1は、蓋プレート1-3と、蒸気弁蓋1-4と、蒸気弁座1-5と、蓋プレート1-3の最外側に設置されたブランクホルダー1-1とを含み、また、図2の環状のブランクホルダー1-1の片側に固定バックル1-6が形成され、前記固定バックル1-6と、前記蓋体の可動バックル6とがバックル係合されることにより、蒸気弁-蓋プレートユニット1がこのバックルによる係合により蓋体内側に設置される。また、環状のブランクホルダー1-1の片側に可動バックル6が形成され、蓋体における、表面蓋2に離反する側(図2の右側)に、固定バックル1-6が形成されてもよい。
【0026】
可動バックルと固定バックルとの接続方式は、一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1が蓋体内側に取り付けられる方式の一種であり、一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1が他
の構造により蓋体の内側に取り付けられてもよい。
【0027】
蒸気弁-蓋プレートユニット1の前記蒸気弁蓋1-4及び前記蒸気弁座1-5のうちの一方は、前記蓋プレート1-3と一体にモールド成形されるか、取り外し可能又は不可能な接続方式により蓋プレート1-3に接続することで、蓋プレートユニットを構成し、前記蒸気弁蓋1-4及び前記蒸気弁座1-5のうちの他方は、取り外し可能な方式により、当該蓋プレートユニットに接続することで、一体式の蒸気弁-蓋プレートユニットが形成される。
【0028】
ブランクホルダー1-1は環状部品であり、前記ブランクホルダー1-1の内側に環状部品のシールリング1-2が設置されることが好ましい。電気調理器具を加熱する時、前記ブランクホルダー1-1と、前記シールリング1-2とが、共に電気調理器具の内鍋を密閉することにより、内鍋からの蒸気漏れを防止して、電気調理器具の内鍋を設定された圧力に保持する。
【0029】
蒸気弁-蓋プレートユニット1と電気調理器具の蓋体との間に、パッキンリング4が設置され、蒸気弁蓋及び/又は蒸気弁座がパッキンリング内に設置されることができ、蒸気弁座から入った蒸気が、パッキンリングの外側の蓋体と蒸気弁-蓋プレートユニット1の間に入ることなく、パッキンリング4に遮断される。具体的には、パッキンリングは、蓋体と蓋プレートとの間をシールするように設計されてもよいし、蒸気弁蓋又は蒸気弁座と蓋体との間をシールするように設計されてもよい。表面蓋2と内蓋3からなる蓋体に対して、パッキンリング4は、表面蓋2と内蓋3とが互いに押さえられることにより固定され、一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1を電気調理器具の上蓋に取り付けるとき、まず、蒸気弁蓋1-4を、表面蓋2と内蓋3との間でパッキンリング4により形成された空間内(即ちパッキンリング4の内側)に挿入し、そして、固定バックル1-6と可動バックル6とを係合させる。
【0030】
可動バックル6と固定バックル1-6とが、係合の方式で接続されることにより、一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1を上蓋に取り付けて固定する。
【0031】
前記内蓋3にはバネ5が更に設置され、可動バックル6が、バネ5による内向きの引き張り力を受け、可動バックル6と固定バックル1-6とをしっかりと係合させる役割を果たすことが好ましい。ユーザは蒸気弁-蓋プレートユニット1を洗おうとする時、外へ可動バックル6を軽く押すだけで、前記一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1を取り外すことができる。これにより、従来の電気調理器具に比べると、蒸気弁と蓋プレートを取り外す手順が簡単になる。
【0032】
蓋プレート1-3は環状の板状部品であることが好ましい。蓋プレート1-3と蒸気弁(蒸気弁蓋1-4と、蒸気弁座1-5により構成される)とが一体に形成されたため、蓋プレート1-3を取り外す時、蒸気弁を蓋プレートと共に取り外して、同時に両方を洗うことができる。
【0033】
次に、蓋プレート1-3、蒸気弁蓋1-4、及び蒸気弁座1-5のより好ましい具体的な接続方式を説明する。
【0034】
好ましくは、前記蒸気弁蓋1-4と蓋プレート1-3とが一体にモールド成形されるものであり、蓋プレートユニットを構成し、前記蒸気弁座1-5がバックル係止方式により蒸気弁蓋1-4と係合されることにより、最終的に一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1が形成される。
【0035】
または、前記蒸気弁蓋1-4と蓋プレート1-3とがネジ又はリベット又はバックル係止方式により互いに接続されるか、溶接方式により互いに締結されることにより、蓋プレートユニットを構成し、前記蒸気弁座1-5がバックル係止方式により蒸気弁蓋1-4と係合されるこ
とにより、最終的に一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1が形成される。
【0036】
好ましくは、前記蒸気弁座1-5と前記蓋プレート1-3とが一体にモールド成形されるものであり、蓋プレートユニットを構成し、前記蒸気弁蓋1-4がバックル係止方式により蒸気弁座1-5と係合されることにより、最終的に一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1が形成される。
【0037】
又は、前記蒸気弁座1-5と前記蓋プレート1-3とがネジ、リベット又はバックル係止方式により互いに接続されるか、溶接方式により互いに締結されることにより、蓋プレートユニットを構成し、前記蒸気弁蓋1-4がバックル係止方式により蒸気弁座1-5と係合されることにより、最終的に一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1が形成される。
【0038】
好ましくは、前記蒸気弁蓋1-4がバックル係止方式により蒸気弁座1-5と係合され、前記蓋プレート1-3が互いに係合される蒸気弁蓋1-4と蒸気弁座1-5との間に介在されることにより、最終的に一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1が形成される。
【0039】
好ましくは、成形プロセスにより、蒸気弁座1-5と蓋プレート1-3とを一体にモールド成形され、そして、蒸気弁蓋1-4と蓋プレート1-3とを一体にモールド成形されることにより、最終的に一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1が形成される。又は、成形プロセスにより、蒸気弁蓋1-4と蓋プレート1-3とを一体にモールド成形され、そして、蒸気弁座1-5と蓋プレート1-3とを一体にモールド成形されることにより、最終的に一体式の蒸気弁-蓋プレートユニット1が形成される。
【0040】
好ましくは、前記蒸気弁座1-5と蒸気弁蓋1-4とが螺合により接続され、更にバックル係止部品によりロックされる。
【0041】
具体的には、前記蒸気弁座1-5には、若干のスパイラル溝11とバックルポジション12が設けられ、前記蒸気弁蓋1-4には、若干のスパイラルリブポジション41とバックルポジション溝42が設置され、前記スパイラルリブポジション41と前記スパイラル溝11とが嵌合され、前記バックルポジション溝42と前記バックルポジション12とが嵌合される。
【0042】
図4に示すように、蒸気弁体1には、スパイラル溝11とバックルポジション12とを有し、蒸気弁ヘッド4には、対応するスパイラルリブポジション41とバックルポジション溝42とを有する。組み立てる時に、蒸気弁ヘッド4がスパイラル溝11、スパイラルリブポジション41を介して、蒸気弁本体1に嵌合される。蒸気弁ヘッド4が所定位置まで回転すると、前記バックルポジション12とバックルポジション溝42とが係合され、蒸気弁ヘッド4の回旋脱出が防止される。
【0043】
図5に示すように、蒸気弁本体1には、二つの蒸気弁本体スパイラル溝11と蒸気弁本体バックルポジション12とを有し、蒸気弁ヘッド4には、前記スパイラル溝11とバックルポジション12に嵌合されるスパイラルリブポジション41とバックルポジション溝42とを有し、且つ前記スパイラル嵌合の数とバックルポジション12装置の数が等しく、つまり、各スパイラル嵌合の後に、相応するバックルポジション12装置が存在する。好ましくは、前記蒸気弁-蓋プレートユニット1は、二つのスパイラル嵌合とバックルポジション12装置とを有する。
【0044】
上記実施例に従って、スパイラル溝11、バックルポジション12、スパイラルリブポジション41、バックルポジション溝42の設置位置を変更することで、数多くの実施の形態が得られる。
【0045】
例えば、前記蒸気弁座1-5には、若干のスパイラルリブポジション41とバックルポジション溝42が設置され、前記蒸気弁蓋1-4には、若干のスパイラル溝11とバックルポジション12が設置され、前記スパイラルリブポジション41と前記スパイラル溝11とが嵌合され、前記バックルポジション溝42と前記バックルポジション12とが嵌合される。
【0046】
例えば、前記蒸気弁座1-5には、若干のスパイラルリブポジション41とバックルポジション12が設置され、前記蒸気弁蓋1-4には、若干のスパイラル溝11とバックルポジション溝42が設置され、前記スパイラルリブポジション41と前記スパイラル溝11とが嵌合され、前記バックルポジション溝42と前記バックルポジション12とが嵌合される。
【0047】
例えば、前記蒸気弁座1-5には、若干のスパイラル溝11とバックルポジション溝42が設置され、前記蒸気弁蓋1-4には、若干のスパイラルリブポジション41とバックルポジション12が設置され、前記スパイラルリブポジション41と前記スパイラル溝11とが嵌合され、前記バックルポジション溝42と前記バックルポジション12とが嵌合される。
【0048】
図6に示すように、本実用新案の一つの好ましい実施の形態において、前記蒸気弁座1-5には、若干のフランジ11が設置され、前記蒸気弁蓋1-4には、前記フランジ11と嵌合される若干のフック状部分41が設置され、又は前記蒸気弁座1-5には、若干のフック状部分41が設置され、前記蒸気弁蓋1-4には、前記フック状部分41と嵌合される若干のフランジ11が設置され、前記蒸気弁座1-5と蓋プレート1-3との間がシールシリカゲル2を介して接続される。このように、使用者が同時に蒸気弁と蓋プレート1-3を取り外して洗うことを便利にし、更に蒸気弁と蓋プレート1-3とがリベットでかしめる過程に、人間による故障率が高いこと、プラスチック質がかしめる過程に断裂しやすいことを、効率的に避けられるので、構造が簡単で且つ安価で、組み立てる時に、効率が高くなり、故障率が低くなる。
【0049】
本実用新案の一つの好ましい実施の形態において、前記の、蒸気弁蓋1-4と蒸気弁座1-5とを接続するフック状部分41と、フランジ11とからなるバックル係止部品は、環状バックルポジション又は片側バックルポジションであってもよい。好ましくは、前記バックル係止部品は片側バックルポジションであり、蒸気弁蓋1-4の取り付けを容易にする。
【0050】
好ましくは、前記蒸気弁蓋1-4と蒸気弁座1-5とが蒸気弁ユニットを構成し、前記蓋プレート1-3は前記蒸気弁ユニットが貫通するための貫通穴101を有し、前記蒸気弁ユニットと前記貫通穴101との間に回り止め機構を有する。
【0051】
具体的には、図7及び8に示すように、前記回り止め機構は前記蒸気弁座1-5と前記貫通穴101との間に設置される凹凸嵌合構造であり、または、前記回り止め機構は前記蒸気弁蓋1-4と前記貫通穴101との間に設置される凹凸嵌合構造である。これは、生産製造しやすく、生産コストが低く、且つ取り付けることが容易となる。勿論、回り止め機構は、貫通穴101と蒸気弁ユニットの外形を非円状の構造に設置されてもよい。例えば、貫通穴101が「D」字状又は矩形にされ、蒸気弁ユニットの外形も「D」字状又は矩形にされることにより、回り止めの効果も発揮することができる。
【0052】
具体的な応用において、前記凹凸嵌合構造が前記貫通穴101の側面に設置される切り欠き102と、前記蒸気弁座1-5の側壁に設置される凸部211とを含んでもよく、前記凸部211が前記切り欠き102内に嵌合されることにより、回り止めの効果が良くなる。
【0053】
具体的には、凸部211と切り欠き102は、一つ又は少なくとも二つが設置されてもよい。凸部211と切り欠き102は、三角形、矩形、台形、半円形等にされてもよい。
【0054】
具体的には、前記蒸気弁座1-5と前記蒸気弁蓋1-4との間が、取り付けを更に容易にする
ように、バックル係止構造を介して接続される。
【0055】
本実施例において、前記バックル係止構造は、前記蒸気弁座1-5の側壁に設置される係止部と、前記蒸気弁蓋1-4の側壁に一体に形成され、且つ前記係止部に係合されるアンダーカット部221とを含み、取り付けた後、アンダーカット部221が係止部に係合される。
【0056】
本発明は、前記の実施の形態に限定されることがなく、上記した部品を変更、変形することができるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0057】
1-3 蓋プレート
1-4 蒸気弁蓋
1-5 蒸気弁座
1-6 固定バックル
6 可動バックル
図1a
図1b
図1c
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8