(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-26
(45)【発行日】2023-07-04
(54)【発明の名称】魚釣用リールのハンドル及び魚釣用リール
(51)【国際特許分類】
A01K 89/01 20060101AFI20230627BHJP
A01K 89/015 20060101ALI20230627BHJP
【FI】
A01K89/01 D
A01K89/01 101D
A01K89/015 D
(21)【出願番号】P 2019226574
(22)【出願日】2019-12-16
【審査請求日】2022-01-25
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097559
【氏名又は名称】水野 浩司
(72)【発明者】
【氏名】對馬 大輔
【審査官】川野 汐音
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-061123(JP,A)
【文献】特開2013-132260(JP,A)
【文献】特開2010-119355(JP,A)
【文献】登録実用新案第3182448(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 89/00-89/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル軸に連結されるアーム部と、前記アーム部に取り付けられる支軸と、前記支軸に回転可能に抜け止め装着され、開口部が形成されたハンドルノブと、を備えた魚釣用リールのハンドルであって、
前記支軸の外周面に回転可能に外嵌されるカラーを具備し、
前記ハンドルノブの開口部は、上下方向から平面視した際、前記カラーの両外周縁が露出する形状に形成されており、
前記カラーの表面は、前記ハンドルノブに形成される開口部を規定する両輪郭部と共に、前記ハンドルノブを挟持した指の腹部の3カ所で挟持可能となるように露出して
おり、
前記カラーの外周と前記ハンドルノブの開口部との間の軸方向に隙間が形成されていることを特徴とする魚釣用リールのハンドル。
【請求項2】
前記ハンドルノブの少なくとも軸方向外方には、摘まんだ指の軸方向の移動を規制する移動規制部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リールのハンドル。
【請求項3】
前記カラーは樹脂材で形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用リールのハンドル。
【請求項4】
前記カラーの外径をD、前記ハンドルノブの開口部における肉厚をTとした場合、D>Tに形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の魚釣用リールのハンドル。
【請求項5】
前記カラーの肉厚は、0.3~1.0mmの範囲で形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の魚釣用リールのハンドル。
【請求項6】
前記ハンドルノブは、前記支軸に対して軸受によって回転可能に支持されており、前記カラーは、前記軸受の軸方向側部に当て付けられており、前記ハンドルノブと一体回転することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の魚釣用リールのハンドル。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の魚釣用リールのハンドルを装着したことを特徴とする魚釣用リール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣りに際して使用される魚釣用リールに関し、詳細には、釣糸巻き取り操作時に回転操作される魚釣用リールのハンドル及び魚釣用リールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、スピニングリールや両軸受リールに代表される魚釣用リールでは、釣糸の巻き取り操作性及び実釣操作時(シェイキング等)の向上を図るために、ハンドルのツマミ部分(ハンドルノブ)の軽量化や操作・把持性を向上することが行なわれている。
【0003】
前記ハンドルノブは、主に親指と人差し指で挟持される部位であり、特許文献1には、ハンドルノブの挟持領域の一部(表面の一部)に開口部を形成し、この部分にハンドルアームの先端に取り付けられた支軸に対して回転可能に配設された筒軸の一部を露出させて指の腹部を接触させる構成が開示されている。また、特許文献2には、ハンドルアームの先端に取り付けられた支軸にハンドルノブを回転可能に支持し、ハンドルノブに、支軸を露出させるよう略楕円形状の開口(凹部)を形成した構成が開示されている。上記したハンドルノブは、いずれも親指及び人差し指で挟持すると、その腹部が筒軸や支軸に接触できるため、釣竿を通じて伝わってくる魚信を感知することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-61123号
【文献】特許第5739798号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1に開示された構成は、外周面に摘み本体を被覆し支軸に回転自在に抜け止め装着される筒軸の外表面の一部を露出するだけであるため、軽量化が十分に達成できず、自重によって不用意にハンドルが回転してしまうという問題がある。また、上記した特許文献2に開示された構成は、開口を通じて支軸に指の腹部を接触させることはできるが、支軸が固定状態でハンドルノブが回転するため、摘まんだ指の腹部での摩擦が大きくなり、違和感が生じ操作性が良くないという問題がある。さらに、ハンドルノブの表面と支軸の表面との間に距離があり(ノブが厚い)、支軸に指が接触するだけであるため、十分な軽量化が図れず、摘まんだ際の操作性も安定しない。
【0006】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、ハンドルノブの軽量化が図れると共にハンドル回転時の操作性が良好な魚釣用リールのハンドル及び魚釣用リールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明は、ハンドル軸に連結されるアーム部と、前記アーム部に取り付けられる支軸と、前記支軸に回転可能に抜け止め装着されるハンドルノブと、を備えた魚釣用リールのハンドルであって、前記支軸の外周に回転可能に外嵌されるカラーを具備し、前記カラーの外周は、前記ハンドルノブに形成される開口部から指で挟持可能となるように露出していることを特徴とする。
【0008】
上記した構成のハンドルは、ハンドルノブを指で摘まむと、ハンドルノブに形成された開口部を介して支軸の外周に回転可能に外嵌されるカラーそのものを挟持することが可能となる。すなわち、カラーは、ハンドルノブに形成される開口部から指で挟持可能となるように露出した構成であるため、ハンドルノブの開口部が大きくなって軽量化を図ることが可能となる。また、カラーは、回転可能であるため、ハンドルノブと共に摘まんだ際の指の腹部で生じる摩擦が小さくなって操作性が向上すると共に、カラー表面とハンドルノブの開口部を規定する両側の輪郭部の3カ所で腹部を接触させて回転操作できるため、操作性の安定化が図れるようになる。
【0009】
上記した魚釣用リールのハンドルは、スピニングリール、両軸受リール、片軸受リールなど、各種の魚釣用リールに装着することができ、ハンドルノブが軽量化されることから不用意にハンドルが回転することが抑制されると共に、巻き取り操作性が良好な魚釣用リールが得られる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ハンドルノブの軽量化が図れると共に操作性が良好な魚釣用リールのハンドルが得られ、更には、リール全体として軽量化が図れると共に、巻き取り操作性が良好な魚釣用リールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明に係る魚釣用リールの一例(スピニングリール)を示す図。
【
図2】
図1に示す魚釣用リールを後方側から見た図。
【
図3】
図1に示す魚釣用リールのハンドルのハンドルノブ部分を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る魚釣用リールのハンドル、及び魚釣用リールの実施形態について具体的に説明する。
最初に、
図1及び
図2を参照して、本発明に係る魚釣用リールについて説明する。
【0013】
図1及び
図2は、魚釣用リールとしてスピニングリールの一例を示している。
スピニングリール1のリール本体1Aには、公知のように、回転可能に支持されたロータ2と、ロータ2の回転運動と同期して前後動可能に支持されたスプール3と、が設けられている。また、リール本体1A内には、ハンドル軸が回転可能に支持されており、ハンドル軸には、ハンドル10が取り付けられている。前記ハンドル10は、ハンドル軸に連結されるアーム部12と、アーム部12の端部に取り付けられる支軸15(
図3~
図5参照)と、支軸15に対して回転可能に装着されるハンドルノブ20とを備えている(ハンドル10の構成については後述する)。
【0014】
前記アーム部12は、基端側にハンドル軸に装着される回転基部12Aを備え、先端側にハンドルノブ20が装着される支持部12Bを備えており、回転基部12Aと支持部12Bとの間は、
図2に示すように湾曲形成されている。このように、アーム部12を湾曲形成することで、回転操作位置をリール本体側に接近させることができ、回転操作時の本体のブレを抑制することが可能となる。なお、アーム部12は、複数であっても良く、各アーム部の先端に支軸を設けておき、それぞれ同じ形態のハンドルノブ20を装着した構成であっても良い。また、アーム部12は、例えば、チタン合金、ステンレス鋼、銅合金、アルミニ合金等の金属、ポリアセタール、ナイロン等の硬質樹脂、更には、炭素繊維などの強化繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化樹脂材(FRP)によって形成することが可能である。
【0015】
上記した構成において、ハンドルノブ20を摘まんで(親指と人差し指乃至は親指と中指で摘まむ)回転操作すると、リール本体内に配設された公知の駆動力伝達機構を介してロータ2が回転駆動されると共に、スプール3が前後に往復駆動され、釣糸は、ロータ2の一対のアーム2aの一方の先端部に設けられた釣糸案内部2bを介してスプール3に均等に巻回される。
【0016】
上記したスピニングリールに装着されるハンドル10の構成について、
図3から
図5を参照して説明する。
なお、以下の説明では、ハンドル10のアーム部12の先端に装着されるハンドルノブ20について詳細に説明する。また、以下において、ハンドルノブの構成を解り易くするために、「軸方向」及び「上下方向」との表現を用いるが、ここでの「軸方向」とは、支軸15の回転軸芯が延出する方向(
図3のX方向)を意味し、上下方向とは、軸方向と直交する方向であって、釣り人がハンドルノブを摘まむ際に、各指の腹部が接近/離反する方向(
図3のY方向)を意味する。
【0017】
前記支軸15は、アーム部12と同様、金属、硬質樹脂、繊維強化樹脂材によって形成することが可能であり、アーム部12の先端の支持部12Bにおいて、その固定端部15aを、例えば、圧入、カシメ、ビス止め等することで、アーム部の先端に一体的に固定されている。支軸15は、断面円形の円柱状、又は、円筒状に構成されており、その断面形状については、後述する外嵌されるカラー25が回転可能であれば、特に限定されることはない。また、支軸15の基端側には、フランジ15bが一体形成されており、先端面には、軸方向に延出する螺子穴15cが形成されている。
【0018】
前記支軸15の外周面には、カラー25が回転可能に外嵌されている。カラー25は、ハンドルノブ20に形成された開口部21を介して、親指と人差し指(乃至は親指と中指)で、直接摘まむ(指の腹部で挟持する)ことが可能となっている。カラー25の構成材料については限定されることはないが、軽量化が図れるように樹脂材で形成することが好しく、また、魚信感度の向上及び強度を考慮して、その肉厚tについては、0.3~1.0mmの範囲で形成することが好ましい。
【0019】
前記支軸15には、ハンドルノブ20が回転可能に抜け止め装着される。ハンドルノブ20は、例えば、ウレタンや軟質塩化ビニル(PVC)等の軟質樹脂、コルク材、ゴム材等によって扁平形状に形成されており、その中心位置には、支軸15(カラー25)が挿通する貫通孔20aが形成されている。また、ハンドルノブ20の表面には、前記支軸15に外嵌されるカラー25を露出させる開口部21が形成されている。本実施形態の開口部21は、略楕円形状で、支軸15に装着した際、支軸15の先端から基端側に亘って上下方向に貫通するように形成されており、支軸15に外嵌されるカラー25の外周を、開口部21を介して指で挟持可能となるように露出させている。
【0020】
具体的に開口部21は、ハンドルノブ20を上下方向から平面視した際、カラー25の両外周縁25aが露出する形状に形成されており、外周縁25aと開口部21の内縁21aとの間に、軸方向に亘って隙間(0.5~5mmの隙間)Sが生じるように大きく形成されている。すなわち、ハンドルノブ20に上記したような開口部21を形成したことで、隙間Sが介在した状態で、摘まんだ指の腹部が当接する輪郭部(開口部を規定する幅狭のブリッジ部分)20Aがカラー25の両側に設けられるのであり、この両側の輪郭部20Aは、ハンドルノブ20を親指と人差し指(乃至は親指と中指)で摘まんだ際、カラー25の表面と共に3カ所で、挟持した指の腹部を安定した状態で接触させる機能を果たすと共に隙間Sが生じる開口部21の形成により効果的な軽量化が可能となる。
【0021】
前記ハンドルノブ20は、カラー25と同様、支軸15に対して回転可能に支持されている。本実施形態では、ハンドルノブ20の両端側に凹所20b,20cを形成し、この部分に、支軸の表面との間に軸受30,31を配設することで、ハンドルノブ20を回転可能に支持している。この場合、軸受30,31については、例えば、転がり式軸受、カラーによる軸受などを用いることができ、その構成については限定されることはない。
【0022】
前記ハンドルノブ20は、カラー25との関係では相対回転可能に支持されていても良いし、カラー25と一体回転可能に支持されていても良い。本実施形態では、カラー25の両端縁をリング部材33,34に圧入し、リング部材33,34の外周面にハンドルノブ20の貫通孔20aの内面を接着することで、ハンドルノブ20とカラー25は一体回転可能に構成されている。カラー25は、両側がリング部材33,34を介して軸受30,31の軸方向両側部に当て付けられることで軸方向の位置決めが成されており、安定した状態でハンドルノブ20と一体回転可能となっている。
【0023】
上記した構成のハンドルノブ20は、カラー25と一体化されているため、その両側の凹所20b,20cに軸受30,31を装填し、この状態で支軸15に対して挿通させ、軸受30が支軸15のフランジ15bに当て付くことで支軸15に対する位置決めが成される。この状態で、軸方向外方から螺子穴15cにビス40(
図1参照)を螺入することで軸受31及びハンドルノブ20の抜け止めが成され、ハンドルノブ20は、支軸15に対してカラー25と一体回転可能に組み付けることが可能となる。なお、軸受31及びハンドルノブ20の抜け止めについては、圧入ピン、止め輪等の方法で行っても良く、その構成は限定されない。
【0024】
上記したハンドル10によれば、カラー25は、ハンドルノブ20に形成される開口部21から指で挟持可能となるように露出するため、ハンドルノブ20を指で摘まむと同時に、カラー25の外周に指を当て付けることができ、かつ、カラー25の表面とハンドルノブ20の開口部21の両側の輪郭部20Aの3カ所で挟持した指の腹部を接触させることができる。これにより、指の位置が安定した状態で回転操作することができるため、開口部が形成されていないハンドルノブと同等な操作感が得られ、巻き取り操作性の向上が図れるようになる。また、このような3カ所で挟持した指の腹部を接触させる構成によれば、操作性を損なうことなく、開口部を大きく形成して効果的に軽量化を図ることが可能となる。
【0025】
また、カラー25の外面が大きく露出するため、カラー25を直接、摘まむ感覚となり、魚信感度の向上が図れると共に、カラー25は支軸15の外周に回転可能であるため、ハンドルノブ20と共に摘まんだ際の指の腹部で生じる摩擦が小さくなり、操作性の向上が図れるようになる。特に、本実施形態のカラー25は、ハンドルノブ20と摘まんだ状態で共に支軸15に対して一体回転する構成のため、摩擦によって生じる違和感が低減され、安定して巻き取り操作をすることが可能となる。さらに、上記した構成では、ハンドルノブ20、及び、開口部21を介して視認可能に露出する軸部分であるカラー25を容易に交換することができるため、ユーザ個人で色、材質、透明度等を変更することができ、意匠性やカスタム性の向上が図れるようになる。
【0026】
上記した構成において、前記カラー25の外径をD、ハンドルノブ20の開口部21における肉厚をTとした場合、前記カラー25とハンドルノブ20は、D>Tの関係となるように形成するのが好ましい。
【0027】
上記したような開口部21が形成されたハンドルノブ20は、指で挟持した際、開口部21を規定する両側の輪郭部20Aによって挟持した指の安定性が図れることから、開口部21における肉厚、すなわち、輪郭部20Aの肉厚Tを薄く形成することができ、これによりハンドルノブ20をより軽量化することが可能となる。また、このような構成では、カラー25の径が大きいことから、カラー25の部分を直接摘まむような感覚が得られ、魚信感度を更に向上することが可能となる。
【0028】
なお、前記肉厚Tについては、薄くし過ぎると十分な強度が確保できないことから、3~6mm程度に形成することが好ましい。また、輪郭部20Aの肉厚Tは、軸方向に亘って均一でなくても良く、部分的に肉厚が変化する形状であっても良いし、テーパ状に肉厚が変化する形状であっても良い。
【0029】
また、上記したハンドルノブ20の少なくとも軸方向外方には、摘まんだ指の軸方向の移動を規制する移動規制部を設けておくことが好ましい。本実施形態の移動規制部は、開口部21が形成される領域(輪郭部20A)に対して径方向に膨出する膨出部20Cによって構成されている。この膨出部20Cの表面は、軸方向外方に移行するに従い、次第に膨出するようなテーパ面、或いは、湾曲面で構成することができ、更には、複合面で構成する等、その表面形状については、特に限定されることはない。
【0030】
このように、ハンドルノブに移動規制部(膨出部20C)を設けておくことで、回転操作時に指が軸方向に移動することが規制され、安定した回転操作が行なえるようになる。なお、膨出部20Cの膨出量については、露出するカラー部分を挟持した際、その指が容易に軸方向に移動しない程度に設定されていれば良い。例えば、本実施形態のような構成では、その膨出量は、前記輪郭部20Aに対して、径方向に少なくとも1mm以上あれば良く、これにより、指が軸方向に移動しても、膨出部で引っ掛かり、抜けないようにすることが可能となる。また、軸方向の内側にも、指が移動しないように、同様な膨出部20Dを形成しておくことが好ましい。
【0031】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
上記したようなハンドルが装着される魚釣用リールについては、両軸受型リールや片軸受型リールにする等、リールについては限定されることはない。また、ハンドルノブ20の全体形状や、開口部21の形状については、支軸15の外周面に外嵌されるカラー25を露出させ、更には、開口部21によって形成される輪郭部に指が安定して接触できる構造であれば、種々、変形することが可能である。例えば、ハンドルノブの全体形状は、
図3に示したように、上下方向で対称に形成されていたが、非対称の構造であっても良い。また、開口部を規定する輪郭部の形状についても適宜変形することが可能である。
【符号の説明】
【0032】
1 スピニングリール(魚釣用リール)
10 ハンドル
12 アーム部
15 支軸
20 ハンドルノブ
21 開口部
25 カラー