(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-26
(45)【発行日】2023-07-04
(54)【発明の名称】電動車の制御方法及び電動車
(51)【国際特許分類】
B60L 15/20 20060101AFI20230627BHJP
B60L 50/50 20190101ALI20230627BHJP
B62H 5/20 20060101ALI20230627BHJP
B62J 45/00 20200101ALI20230627BHJP
B62M 7/00 20100101ALI20230627BHJP
【FI】
B60L15/20 J
B60L50/50
B62H5/20
B62J45/00
B62M7/00
(21)【出願番号】P 2019534968
(86)(22)【出願日】2019-05-10
(86)【国際出願番号】 CN2019086408
(87)【国際公開番号】W WO2020143142
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2019-06-26
【審判番号】
【審判請求日】2022-04-14
(31)【優先権主張番号】201910010455.4
(32)【優先日】2019-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521032232
【氏名又は名称】ナイン インテリジェント (チャンジョウ) テック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nine Intelligent(Changzhou)Tech Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,シェンチャオ
【合議体】
【審判長】山本 信平
【審判官】水野 治彦
【審判官】河端 賢
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-203294(JP,A)
【文献】特開2017-176422(JP,A)
【文献】特開2005-36523(JP,A)
【文献】特開2018-178461(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L1/00-58/40
B60R25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、サイクリストが前記電動車に乗っていることを表示する第1の所定の情報を検出することと、
前記電動車を前記モータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御することと、
前記モータ制御シールド解除状態で所定の制御信号を受信することと、
前記電動車のモータを前記所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御することと、を含み、
前記モータ制御シールド状態とは、速度制御部品により生成された、モータを制御するモータ制御信号をシールドすることであり、前記モータ制御シールド解除状態とは、速度制御部品により生成された、モータを制御するモータ制御信号のシールドを解除することであり、
前記電動車がロック解除状態及び前記モータ制御シールド状態にある場合、前記第1の所定の情報を検出することは、
前記電動車がロック解除状態及び前記モータ制御シールド状態にある場合、前記電動車の所定の位置に取り付けられる目標センサにより、前記第1の所定の情報を検出することを含み、
前記目標センサは、圧力センサ、赤外線センサ、気圧センサの少なくとも1つを含み、
前記第1の所定の情報は、前記所定の位置の荷重状態が所定の状態であることを表示し、前記所定の状態は、前記所定の位置の圧力が第1の目標閾値以上である状態、前記所定の位置の映像が目標映像を含む状態、前記所定の位置の気圧が第2の目標閾値以上である状態の少なくとも1つであり、
前記所定の位置は、前記電動車のシートの下方、前記電動車のペダルの上表面、前記電動車のハンドルの両側にあるロータリー・グリップの上表面、前記電動車のシートの前側の車体部分、前記電動車のタイヤの上表面、前記電動車のタイヤの内部、前記電動車の緩衝器の内部の少なくとも1つを含
み、
前記第1の所定の情報を検出する前に、
前記電動車がロックされている場合、記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出すると、前記電動車をロック解除することをさらに含み、
前記電動車をロック解除する前に、
前記電動車の検出モジュールにより所定の検出領域内の生体特徴情報を検出することであって、前記検出モジュールは、指紋を検出する指紋検出モジュール、顔を検出する顔検出モジュール、及び音声を検出する音声検出モジュールを含むことと、
検出された前記生体特徴情報が前記目標情報であると決定した場合、前記目標情報を検出したと決定することであって、入力された指紋、顔及び音声にマッチングする生体特徴情報を検出することにより、前記目標情報を検出したと決定し、前記音声を検出することは、異なる音声を区別する音色及び内容を検出することを含むことと、をさらに含むことを特徴とする、電動車の制御方法。
【請求項2】
前記電動車をロック解除する前に、
前記電動車の第1の無線通信モジュールにより、第2の無線通信モジュールを有する目標装置が前記第2の無線通信モジュールによって送信した、前記第2の無線通信モジュールにバインディングされた参照アカウントのアカウント情報を携帯している入力信号を受信することと、
前記アカウント情報が前記目標情報であると決定した場合、前記目標情報を検出したと決定することと、をさらに含むことを特徴とする、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記電動車をロック解除することは、
前記電動車をロック解除するように、前記電動車のスイッチ回路を用いて、前記電動車の電源が前記モータに電力を供給する給電回路を導通させることを含むことを特徴とする、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の所定の情報を検出する前に、
前記電動車がロック状態及びスタンド折り畳み状態にある場合、記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出すると、前記電動車をロック解除することをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記モータ制御シールド解除状態で前記所定の制御信号を受信することは、
前記モータ制御シールド解除状態で、前記電動車の速度制御部品を操作することで生成された前記所定の制御信号を受信することを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記電動車のモータを前記所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御した後、
前記電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド解除状態にある場合、前記サイクリストが前記電動車から降りたことを表示する第2の所定の情報を検出することと、
前記電動車を前記モータ制御シールド解除状態から前記モータ制御シールド状態に切り替えるように制御することと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記電動車を前記モータ制御シールド解除状態から前記モータ制御シールド状態に切り替えるように制御した後、
前記電動車が連続的にロック解除状態、前記モータ制御シールド状態、車輪速度がゼロの状態及びスタンド立ち状態にある時間が目標時間閾値を超えた場合、前記電動車をロックすることをさらに含むことを特徴とする、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記電動車を前記モータ制御シールド状態から前記モータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御した後、
前記電動車の電動車状態表示灯を第1の表示状態から第2の表示状態に調整するように制御すること、及び/又は、前記電動車が発する提示音を第1の所定の提示音から第2の所定の提示音に調整するように制御することを含み、前記電動車状態表示灯が前記電動車のハンドルにおけるメーターの所在位置以外の位置に位置し、又は前記電動車状態表示灯が前記電動車のハンドルステムの上部に位置することを特徴とする、請求項1~
7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、サイクリストが前記電動車に乗っていることを表示する第1の所定の情報を検出する第1の検出モジュールと、
前記電動車を前記モータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御する第1の制御モジュールと、
前記モータ制御シールド解除状態で所定の制御信号を受信する第1の受信モジュールと、
前記電動車のモータを前記所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御する第2の制御モジュールと、を含み、
前記モータ制御シールド状態とは、速度制御部品により生成された、モータを制御するモータ制御信号をシールドすることであり、前記モータ制御シールド解除状態とは、速度制御部品により生成された、モータを制御するモータ制御信号のシールドを解除することであり、
前記第1の検出モジュールは、
前記電動車がロック解除状態及び前記モータ制御シールド状態にある場合、前記電動車の所定の位置に取り付けられる目標センサにより、前記第1の所定の情報を検出する検出ユニットを含み、
前記目標センサは、圧力センサ、赤外線センサ、気圧センサの少なくとも1つを含み、
前記第1の所定の情報は、前記所定の位置の荷重状態が所定の状態であることを表示し、前記所定の状態は、前記所定の位置の圧力が第1の目標閾値以上である状態、前記所定の位置の映像が目標映像を含む状態、前記所定の位置の気圧が第2の目標閾値以上である状態の少なくとも1つであり、
前記所定の位置は、前記電動車のシートの下方、前記電動車のペダルの上表面、前記電動車のハンドルの両側にあるロータリー・グリップの上表面、前記電動車のシートの前側の車体部分、前記電動車のタイヤの上表面、前記電動車のタイヤの内部、前記電動車の緩衝器の内部の少なくとも1つを含
み、
前記電動車は、前記第1の予定の情報を検出する前に、前記電動車がロックされている場合、記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出すると、前記電動車をロック解除するロック解除モジュールをさらに含み、
前記電動車は、前記電動車をロック解除する前に、前記電動車の検出モジュールにより所定の検出領域内の生体特徴情報を検出する第2の検出モジュールであって、前記第2の検出モジュールは、指紋を検出する指紋検出モジュール、顔を検出する顔検出モジュール、及び音声を検出する音声検出モジュールを含む第2の検出モジュールと、
検出された前記生体特徴情報が前記目標情報であると決定した場合、前記目標情報を検出したと決定する第2の決定モジュールであって、入力された指紋、顔及び音声にマッチングする生体特徴情報を検出することにより、前記目標情報を検出したと決定し、前記音声を検出することは、異なる音声を区別する音色及び内容を検出することを含む第2の決定モジュールと、をさらに含むことを特徴とする、電動車。
【請求項10】
前記電動車をロック解除する前に、前記電動車の第1の無線通信モジュールにより、第2の無線通信モジュールを有する目標装置が前記第2の無線通信モジュールによって送信した、前記第2の無線通信モジュールにバインディングされた参照アカウントのアカウント情報を携帯している入力信号を受信する第2の受信モジュールと、
前記アカウント情報が前記目標情報であると決定した場合、前記目標情報を検出したと決定する第1の決定モジュールと、をさらに含むことを特徴とする、請求項
9に記載の電動車。
【請求項11】
前記ロック解除モジュールは、
前記電動車をロック解除するように、前記電動車のスイッチ回路を用いて、前記電動車の電源が前記モータに電力を供給する給電回路を導通させる導通モジュールを含むことを特徴とする、請求項
9に記載の電動車。
【請求項12】
前記電動車がロック状態及びスタンド折り畳み状態にある場合、記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出すると、前記電動車をロック解除するロック解除モジュールをさらに含むことを特徴とする、請求項
9に記載の電動車。
【請求項13】
前記第1の受信モジュールは、
前記モータ制御シールド解除状態で、前記電動車の速度制御部品を操作することで生成された前記所定の制御信号を受信する受信ユニットを含むことを特徴とする、請求項
9に記載の電動車。
【請求項14】
前記電動車のモータを前記所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御した後、前記電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド解除状態にある場合、前記サイクリストが前記電動車から降りたことを表示する第2の所定の情報を検出する第3の検出モジュールと、
前記電動車を前記モータ制御シールド解除状態から前記モータ制御シールド状態に切り替えるように制御する第3の制御モジュールと、をさらに含むことを特徴とする、請求項
9に記載の電動車。
【請求項15】
前記電動車を前記モータ制御シールド解除状態から前記モータ制御シールド状態に切り替えるように制御した後、前記電動車が連続的にロック解除状態、前記モータ制御シールド状態、車輪速度がゼロの状態及びスタンド立ち状態にある時間が目標時間閾値を超えた場合、前記電動車をロックするロックモジュールをさらに含むことを特徴とする、請求項
14に記載の電動車。
【請求項16】
前記電動車を前記モータ制御シールド状態から前記モータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御した後、前記電動車の電動車状態表示灯を第1の表示状態から第2の表示状態に調整するように制御する第4の制御モジュール、及び/又は、前記電動車が発する提示音を第1の所定の提示音から第2の所定の提示音に調整するように制御する第4の制御モジュールを含み、前記電動車状態表示灯が前記電動車のハンドルにおけるメーターの所在位置以外の位置に位置し、又は前記電動車状態表示灯が前記電動車のハンドルステムの上部に位置することを特徴とする、請求項
9~
15のいずれか一項に記載の電動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の分野に関し、具体的には、電動車の制御方法及び電動車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電動車の操作方式は、以下のとおりである。
ステップ1、サイクリストは、まずリモコンを押して電動車をロック解除(盗難防止警報機能を解除)し、
ステップ2、サイクリストは、シートに座り、
ステップ3、サイクリストは、メカニカル・キーを挿入して電源スイッチをオンにし、
ステップ4、サイクリストは、Pギヤ(パーキング・ギヤ)・ボタンを押してスロットルのロータリー・グリップをロック解除し、
ステップ5、サイクリストは、スロットルのロータリー・グリップを回転させて正常に走行させ、
ステップ6、サイクリストは、目的地に到着した後、Pギヤ・ボタンを押してスロットルのロータリー・グリップをロックし、
ステップ7、サイクリストは、メカニカル・キーをねじて電源スイッチをオフにし、
ステップ8、サイクリストは、シートから降りて駐車し、
ステップ9、サイクリストは、リモコンを押して電動車をロックする(盗難防止警報機能を起動する。)。
これにより、関連技術に存在する、電動車の制御方式の操作が複雑で、ユーザー体験が悪いという問題が分かる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、関連技術に存在する、電動車の制御方式の操作が複雑で、ユーザー体験が悪いという問題を少なくとも解決するために、電動車の制御方法及び電動車を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の1つの実施例において、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、サイクリストが電動車に乗っていることを表示する第1の所定の情報を検出することと、電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御することと、モータ制御シールド解除状態で所定の制御信号を受信することと、電動車のモータを所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御することと、を含む電動車の制御方法を提供する。
【0005】
好ましくは、第1の所定の情報を検出する前に、上記方法は、電動車がロック状態及びスタンド折り畳み状態にある場合、記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出すると、電動車をロック解除することをさらに含む。
【0006】
好ましくは、電動車をロック解除する前に、上記方法は、電動車の第1の無線通信モジュールにより、第2の無線通信モジュールを有する目標装置が第2の無線通信モジュールによって送信した、第2の無線通信モジュールにバインディングされた参照アカウントのアカウント情報を携帯している入力信号を受信することと、アカウント情報が目標情報であると決定した場合、目標情報を検出したと決定することと、をさらに含む。
【0007】
好ましくは、電動車をロック解除する前に、上記方法は、電動車の検出モジュールにより所定の検出領域内の生体特徴情報を検出することと、検出された生体特徴情報が目標情報であると決定した場合、目標情報を検出したと決定することと、をさらに含む。
【0008】
好ましくは、電動車をロック解除することは、電動車のスイッチ回路を用いて、電動車の電源がモータに電力を供給する給電回路を導通させることにより、電動車にロック解除を行うことを含む。
【0009】
好ましくは、第1の所定の情報を検出する前に、上記方法は、電動車がロック状態及びスタンド折り畳み状態にある場合、記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出すると、電動車をロック解除することをさらに含む。
【0010】
好ましくは、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、第1の所定の情報を検出することは、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、電動車の所定の位置に取り付けられる目標センサにより、第1の所定の情報を検出することを含む。
【0011】
好ましくは、目標センサは、圧力センサ、赤外線センサ、気圧センサの少なくとも1つを含み、第1の所定の情報は、所定の位置の荷重状態が所定の状態であることを表示し、所定の状態は、所定の位置の圧力が第1の目標閾値以上である状態、所定の位置の映像が目標映像を含む状態、所定の位置の気圧が第2の目標閾値以上である状態の少なくとも1つであり、所定の位置は、電動車のシートの下方、電動車のペダルの上表面、電動車のハンドルの両側にあるロータリー・グリップの上表面、電動車のシートの前側の車体部分、電動車のタイヤの上表面、電動車のタイヤの内部、電動車の緩衝器の内部の少なくとも1つである。
【0012】
好ましくは、モータ制御シールド解除状態で所定の制御信号を受信することは、モータ制御シールド解除状態で、電動車の速度制御部品を操作することで生成された所定の制御信号を受信することを含む。
【0013】
好ましくは、電動車のモータを所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御した後、上記方法は、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド解除状態にある場合、サイクリストが電動車から降りたことを表示する第2の所定の情報を検出することと、電動車をモータ制御シールド解除状態からモータ制御シールド状態に切り替えるように制御することと、をさらに含む。
【0014】
好ましくは、電動車をモータ制御シールド解除状態からモータ制御シールド状態に切り替えるように制御した後、上記方法は、電動車が連続的にロック解除状態、モータ制御シールド状態、車輪速度がゼロの状態及びスタンド立ち状態にある時間が目標時間閾値を超えた場合、電動車をロックすることをさらに含む。
【0015】
好ましくは、電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御した後、上記方法は、電動車の電動車状態表示灯を第1の表示状態から第2の表示状態に調整するように制御すること、及び/又は、電動車が発する提示音を第1の所定の提示音から第2の所定の提示音に調整するように制御することを含み、電動車状態表示灯が電動車のハンドルにおけるメーターの所在位置以外の位置に位置し、又は電動車状態表示灯が電動車のハンドルステムの上部に位置する。
【0016】
本発明の別の実施例において、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、サイクリストが電動車に乗っていることを表示する第1の所定の情報を検出する第1の検出モジュールと、電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御する第1の制御モジュールと、モータ制御シールド解除状態で所定の制御信号を受信する第1の受信モジュールと、電動車のモータを所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御する第2の制御モジュールと、を含む電動車を提供する。
【0017】
好ましくは、上記電動車は、第1の予定の情報を検出する前に、電動車がロック状態及びスタンド折り畳み状態にある場合、記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出すると、電動車をロック解除するロック解除モジュールをさらに含む。
【0018】
好ましくは、上記電動車は、電動車をロック解除する前に、電動車の第1の無線通信モジュールにより、第2の無線通信モジュールを有する目標装置が第2の無線通信モジュールによって送信した、第2の無線通信モジュールにバインディングされた参照アカウントのアカウント情報を携帯している入力信号を受信する第2の受信モジュールと、アカウント情報が目標情報であると決定した場合、目標情報を検出したと決定する第1の決定モジュールと、をさらに含む。
【0019】
好ましくは、上記電動車は、電動車をロック解除する前に、電動車の検出モジュールにより所定の検出領域内の生体特徴情報を検出する第2の検出モジュールと、検出された生体特徴情報が目標情報であると決定した場合、目標情報を検出したと決定する第2の決定モジュールと、をさらに含む。
【0020】
好ましくは、上記ロック解除モジュールは、電動車をロック解除するように、電動車のスイッチ回路を用いて、電動車の電源がモータに電力を供給する給電回路を導通させる導通モジュールを含む。
【0021】
好ましくは、上記電動車は、電動車がロック状態及びスタンド折り畳み状態にある場合、記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出すると、電動車をロック解除するロック解除モジュールをさらに含む。
【0022】
好ましくは、第1の検出モジュールは、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、電動車の所定の位置に取り付けられる目標センサにより、第1の所定の情報を検出する検出ユニットを含む。
【0023】
好ましくは、第1の受信モジュールは、モータ制御シールド解除状態で、電動車の速度制御部品を操作することで生成された所定の制御信号を受信する受信ユニットを含む。
【0024】
好ましくは、上記電動車は、電動車のモータを所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御した後、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド解除状態にある場合、サイクリストが電動車から降りたことを表示する第2の所定の情報を検出する第3の検出モジュールと、電動車をモータ制御シールド解除状態からモータ制御シールド状態に切り替えるように制御する第3の制御モジュールと、をさらに含む。
【0025】
好ましくは、上記電動車は、電動車をモータ制御シールド解除状態からモータ制御シールド状態に切り替えるように制御した後、電動車が連続的にロック解除状態、モータ制御シールド状態、車輪速度がゼロの状態及びスタンド立ち状態にある時間が目標時間閾値を超えた場合、電動車をロックするロックモジュールをさらに含む。
【0026】
好ましくは、上記電動車は、電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御した後、電動車の電動車状態表示灯を第1の表示状態から第2の表示状態に調整するように制御し、及び/又は、電動車が発する提示音を第1の所定の提示音から第2の所定の提示音に調整するように制御し、電動車状態表示灯が電動車のハンドルにおけるメーターの所在位置以外の位置に位置し、又は電動車状態表示灯が電動車のハンドルステムの上部に位置する第4の制御モジュールをさらに含む。
【発明の効果】
【0027】
本発明により、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、サイクリストが電動車に乗っていることを表示する第1の予定の情報を検出し、電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替える(速度制御部品の機能を活性化する)ように制御して、所定の制御信号によって電動車のモータの回転速度を制御し、電気自動車が正常に走行できるよう保証できる。電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある時、サイクリストが電動車に乗っていることを表示する第1の所定の情報を検出するという方式で速度制御部品の機能を活性化するように制御するため、サイクリストが電動車に乗る時に、Pギヤ・ボタンを押して速度制御部品をロック解除する必要がなく、速度制御部品の機能を自動的に活性化し、電動車の制御ステップを簡略化する。そのため、関連技術に存在する、電動車の制御方式の操作が複雑で、ユーザー体験が悪いという問題を解決することができる。
【0028】
ここで説明する図面は本発明を一層理解させるためのもので、本願の一部を構成し、本発明の例示的な実施例及びその説明は本発明を解釈するものであり、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の実施例に係る電動車の制御方法のフローチャートである。
【
図2】関連技術における電源スイッチモジュールの模式図である。
【
図3】関連技術におけるメカニカル・キー及びリモコンの模式図である。
【
図4】関連技術におけるPギヤ・ボタンの模式図である。
【
図5】本発明の実施例に係る電動車の制御方法の模式図である。
【
図6】本発明の実施例に係る電動車の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照しながら実施例を組み合わせて本発明を詳細に説明する。なお、本願における実施例と実施例における特徴は、矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。
【0031】
なお、本発明の明細書、特許請求の範囲及び上記図面に用いられる「第1」、「第2」などの用語は、類似する対象を区別するためのもので、特定の順序又は前後順を限定するものではない。
【0032】
(実施例1)
本願の実施例は、電動車の制御方法を提供する。
図1は、本発明の実施例に係る電動車の制御方法のフローチャートである。
図1に示すように、該フローは、
電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、サイクリストが電動車に乗っていることを表示する第1の所定の情報を検出するステップS102と、
電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御するステップS104と、
モータ制御シールド解除状態で所定の制御信号を受信するステップS106と、
電動車のモータを所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御するステップS108と、を含む。
【0033】
上記ステップにより、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、サイクリストが電動車に乗っていることを表示する第1の予定の情報を検出し、電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替える(速度制御部品、例えばスロットルのロータリー・グリップの機能を活性化する)ように制御して、所定の制御信号によって電動車のモータの回転速度を制御し、電気自動車が正常に走行できるよう保証でき、関連技術に存在する、電動車の制御方式の操作が複雑で、ユーザー体験が悪いという問題を解決し、電動車を制御する操作フローを簡略化し、ユーザー体験を向上させることができる。
【0034】
ステップS102において、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、サイクリストが電動車に乗っていることを表示する第1の所定の情報を検出する。
【0035】
好ましくは、電動車がロックされている場合、サイクリストは電動車を使用できない。したがって、電動車を使用するには、電動車をロック解除する必要がある。上記ロックとは、電動車の電源がモータに電力を供給する給電回路が遮断されることであり、上記ロック解除とは、電動車の電源がモータに電力を供給する給電回路が導通することである。
【0036】
電動車には、一般的に、盗難防止警報機能(又は、警報機能)を備えた盗難防止警報器(又は、警報器)が取り付けられる。盗難防止警報器に対して、第1の電源によって給電してもよく、第1の電源とは異なる他の電源を用いて給電してもよい。リモコンにより盗難防止警報器の盗難防止警報機能をオン又はオフに制御できる。盗難防止警報器はセンサを内蔵でき、活性化された盗難防止警報器は、内蔵されたセンサにより、電動車がタッチされたことを検出した時に警報音を発し、盗難防止警報機能を実現できる。盗難防止警報器の盗難防止警報機能の活性化及び停止はリモコンにより行うことができる。
【0037】
電動車をロック解除する前に、電動車の盗難防止警報器を停止させることができる。停止方式は、電動車が、リモコンにより送信された、盗難防止警報器の盗難防止警報機能をオフに制御する制御信号を受信して、盗難防止警報器の盗難防止警報機能をオフにする。
【0038】
電動車は、電源スイッチを含むことができ、電動車のロック解除は、電動車の電源スイッチのメカニカル・キーを挿入して電源スイッチをオンにすることにより実現できる。
【0039】
本発明の実施例において、電動車のロック解除操作フローを簡略化し、電動車のシステム・スペースを節約するために、第1の予定の情報を検出する前に、電動車がロックされている(又は、ロック状態及びスタンド折り畳み状態にある)場合、記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出すると、電動車をロック解除できる。
【0040】
電動車のスタンドの状態は、折り畳み状態と立ち状態の二種類を有する。折り畳み状態とは、電動車のスタンドが機能していない状態(すなわち、電動車のスタンドが電動車を支持していない状態)である。立ち状態とは、電動車のスタンドが機能している状態(すなわち、電動車のスタンドが電動車を支持している状態)である。電動車のスタンドは、片足タイプのスタンドであってもよく、両足タイプのスタンドであってもよい。
【0041】
電動車は、電源スイッチの代わりに、電動車の目標部品に集積されかつ第1の電源により給電される電気制御部品を用いてもよい。電動車がロックされている場合、電動車は低消費電力状態にあり、第1の電源は電気制御部品に給電し、盗難防止警報器も正常に動作できる。電気制御部品において目標アカウントにマッチングする目標情報を記憶できる。記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出したとき、電気制御部品により電動車をロック解除できる。好ましくは、第1の電源は、出力電圧が小さい1つ又は1セットの電池、例えば、単三電池、ボタン型電池、18650型充電電池であってよい。
【0042】
好ましくは、電気制御部品は、さらに盗難防止警報器のオン/オフを制御してもよい。例えば、記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出したとき、電気制御部品は盗難防止警報器をオフに制御する。
【0043】
本発明の実施例の上記技術手段により、サイクリストがリモコンを再操作して盗難防止警報器をオフにする必要がないため、操作ステップを簡略化する。
【0044】
上記電気制御部品を集積した目標部品は、電動車の任意の位置における部品、例えば、ダッシュボード、スロットルのロータリー・グリップ、シート、シート下収納ボックス、組み合わせスイッチ、バックミラー、前/後ランプ、スタンドであってよい。好ましくは、ユーザー操作を容易にするために、上記目標部品は、電動車のダッシュボードであってよい。
【0045】
電動車をロック解除する前に、記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を様々な方式で検出できる。
【0046】
代替の実施形態として、電動車をロック解除する前に、電動車の第1の無線通信モジュールにより、第2の無線通信モジュールを有する目標装置が第2の無線通信モジュールによって送信した、第2の無線通信モジュールにバインディングされた参照アカウントのアカウント情報を携帯している入力信号を受信できる。アカウント情報が目標情報であると決定した場合、目標情報を検出したと決定する。
【0047】
第1の無線通信モジュールと第2の無線通信モジュールは、無線通信方式により相互作用を行うことができ、NFC(NearField Communication、近距離通信)モジュール、ブルートゥース(登録商標)、PKE(Public Key Encryption、公開鍵暗号化)モジュール、wi-fi(Wireless Fidelity、無線フィデリティ)モジュール、ZigBee(ジグビープロトコル)モジュール、UWB(Ultra Wideband、超広帯域)モジュール、433M無線アドホックネットワークモジュールなどの少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。
【0048】
例えば、電気制御部品は、NFCモジュールを含むことができ、該NFCモジュールにマッチングする電動車カード(実体カード又は仮想カード)は電動車の購入時に一緒にユーザーに提供できる。ユーザーは、NFC機能を備えたモバイル装置(例えば、携帯電話)に該カードの情報(例えば、該ユーザーカードを一意に識別するカード番号情報)を追加できる。このようにして、ユーザーは該モバイル装置を用いて電動車をロック解除できる。
【0049】
電動車のNFCモジュールがモバイル装置のNFCモジュールから送信された無線信号を受信したとき、該無線信号に携帯されているカード番号情報が本NFCモジュールにマッチングするか否かを判断できる。マッチングする場合、電動車をロック解除するように制御する。
【0050】
例えば、電子制御部品はブルートゥース(登録商標)であってよい。ユーザーは、ブルートゥース(登録商標)を有するモバイル装置(例えば、携帯電話)で電動車のブルートゥース(登録商標)とペアリングできる。ペアリングが成功した後、ユーザーは、ペアリングされた2つのブルートゥース(登録商標)を接続する方式で電動車をロック解除できる。
【0051】
電動車のブルートゥース(登録商標)がモバイル装置のブルートゥース(登録商標)から送信された無線信号を受信するとき、該無線信号に携帯されている装置情報が本ブルートゥース(登録商標)の装置情報にマッチングするか否かを判断できる。マッチングする場合、電動車をロック解除するように制御する。
【0052】
他の無線通信モジュール(例えば、PKEモジュール、wi-fiモジュール、ZigBeeモジュール、UWBモジュール、433M無線アドホックネットワークモジュール)はNFCモジュール又はブルートゥース(登録商標)のロック解除方式に類似し、ここでは説明を省略する。
【0053】
別の代替の実施形態として、電動車をロック解除する前に、電動車の検出モジュールにより所定の検出領域内の生体特徴情報を検出できる、検出された生体特徴情報が目標情報であると決定した場合、目標情報を検出したと決定することと、をさらに含む。
【0054】
上記生体特徴情報は、指紋、顔、音声などの少なくとも1つを含むことができる。上記検出モジュールは、指紋を検出する指紋検出モジュール(タッチ領域を含む)、顔を検出する顔検出モジュール(カメラを含む)、音声を検出する音声検出モジュール(マイクロフォンを含む)の少なくとも1つを含むことができる。
【0055】
例えば、検出モジュールを用いて指紋、顔及び/又は音声を入力し、かつ電動車に記憶できる。上記音声は、特定の音声、例えば、「ロック解除」であってよく、異なる音声を区別する特徴(例えば、音色)及び前記内容を検出することにより目標情報を検出したか否かを判断できる。
【0056】
本発明の実施例の上記技術手段により、目標部品に集積された無線通信モジュール又は検出モジュールによって目標特徴を取得する方式とメカニカル・キーを取り替えて電動車のロック解除を行い、サイクリストがメカニカル・キーを身に付ける必要がなく、ユーザーの操作体験を向上させる。また、電源スイッチを取り付ける必要がなくなるため、電動車は電源スイッチのためのスペースを確保する必要もなくなり、電動車の構造の簡潔性を向上させる。
【0057】
本発明の実施例において、電動車をロック解除することは、電動車のスイッチ回路を用いて、電動車の電源がモータに電力を供給する給電回路を導通させることにより、電動車をロック解除することを含む。
【0058】
電動車は、電気制御部品に接続できる(直接的に接続されるか又は間接的に接続される)スイッチ回路をさらに含むことができる。電気制御部品が記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出すると、制御信号(例えば、ハイレベル信号)を生成し、かつ該制御信号を電動車のスイッチ回路に作用させて、スイッチ回路を用いて電動車の電源がモータに電力を供給する給電回路を導通させることにより、電動車をロック解除する。
【0059】
上記スイッチ回路は、トランジスタ(例えば、スイッチングトランジスタ)、電界効果トランジスタ又は電磁リレーを含むことができ、トランジスタのベース電極、電界効果トランジスタのゲート電極又は電磁リレーのトリガーピンに制御信号を提供することによって、トランジスタのコレクタ電極とエミッタ電極との間の電流、電界効果トランジスタのソース電極とドレイン電極との間の電流又は電磁リレーの共通端と常時開放端との間の電流を制御して、給電回路を導通させる。
【0060】
好ましくは、スイッチ回路は、トランジスタを含み、トランジスタのベース電極が、電気制御部品に接続され、かつ電気制御部品の制御下で、トランジスタのコレクタ電極とエミッタ電極との間の電流を調整することにより給電回路を導通させるために用いられる。
【0061】
好ましくは、スイッチ回路は、電界効果トランジスタを含み、電界効果トランジスタのゲート電極が、電気制御部品に接続され、かつ電気制御部品の制御下で、電界効果トランジスタのソース電極とドレイン電極との間の電流を調整することにより給電回路を導通させるために用いられる。
【0062】
好ましくは、スイッチ回路は、電磁リレーを含み、電磁リレーのトリガーピンが、電気制御部品に接続され、かつ電気制御部品の制御下で、電磁リレーの共通端と常時開放端との間の電流を調整することにより給電回路を導通させるために用いられる。
【0063】
本発明の実施例の上記技術手段により、スイッチ回路を用いて電動車の電源がモータに電力を供給する給電回路を導通させることができ、実現手段が簡単であり、電動車の生産コストを節約できる。
【0064】
本発明の実施例において、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、第1の所定の情報を検出することは、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、電動車の所定の位置に取り付けられる目標センサにより、第1の所定の情報を検出することを含む。
【0065】
電動車の所定の位置に、第1の所定の情報を検出する目標センサとコントローラ(例えば、CPUチップ)を取り付けることができる。サイクリストが電動車に乗っていることを表示する第1の所定の情報を上記コントローラへ送信する。上記コントローラは、第1の所定の情報を受信し、かつ電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、第1の所定の情報に応答し、電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御する。
【0066】
上記目標センサは、所定のタイプの目標情報を検出し、かつ目標情報をコントローラへ伝送し、コントローラにより目標情報が第1の所定の情報であるか否かを判断する。
好ましくは、サイクリストが電動車に乗っていることは、サイクリストが電動車に座った後に明らかに変化するパラメータで表すことができる。例えば、圧力、映像、気圧などである。目標センサは、圧力センサ、赤外線センサ、気圧センサの少なくとも1つを含む。
【0067】
好ましくは、第1の所定の情報は、所定の位置の荷重状態が所定の状態であることを表示し、所定の状態は、所定の位置の圧力が第1の目標閾値以上である状態、所定の位置の映像が目標映像を含む状態、所定の位置の気圧が第2の目標閾値以上である状態の少なくとも1つである。
【0068】
好ましくは、所定の位置は、電動車のシートの下方、電動車のペダルの上表面、電動車のハンドルの両側にあるロータリー・グリップの上表面、電動車のシートの前側の車体部分、電動車のタイヤの上表面、電動車のタイヤの内部、電動車の緩衝器の内部の少なくとも1つである。
【0069】
所定の状態は、電動車のシートの押圧力が目標圧力値以上である状態、電動車のペダルの踏み頻度が目標頻度以上である状態、映像の中間領域が人の映像を含む状態、電動車のタイヤのタイヤ空気圧値が目標タイヤ空気圧値以上である状態の少なくとも1つである。
【0070】
例えば、サイクリストが電動車に座った後、電動車のシートが受ける圧力が大きくなり、シートの下方に設けられる圧力センサによりシートに作用する押圧力が目標圧力値以上であることを検出した場合、サイクリストが電動車に乗っていると決定できる。
【0071】
また例えば、サイクリストが電動車に座った後、電動車の赤外線センサにより所定の検出領域(シートの上方領域を含む赤外線センサの検出領域)の中間領域が人の映像を含むことを検出した場合、サイクリストが電動車に乗っていると決定できる。
【0072】
本発明の実施例の上記技術手段により、電動車がロック解除状態且つモータ制御シールド状態にある場合、第1の予定の情報を検出すると、サイクリストが電動車に乗っていると決定し、電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替え、このように速度制御部品の機能を活性化するユーザー操作を必要とせず、操作フローを簡略化し、ユーザー体験がよく、ユーザー体験を向上させる。
【0073】
ステップS104において、電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御する。
【0074】
モータ制御シールド状態とは、速度制御部品(例えば、スロットルのロータリー・グリップ)により生成された、モータを制御するモータ制御信号をシールドする(速度制御部品によりモータを制御することができない)ことである。このとき、電動車のコントローラは、モータ制御信号(例えば、速度制御部品を操作することにより生成されたモータ制御信号)を受信できるが、該モータ制御信号をシールドするため、速度制御部品を操作することによりモータの回転を制御できない。
【0075】
モータ制御シールド解除状態とは、速度制御部品(例えば、スロットルのロータリー・グリップ)により生成された、モータを制御するモータ制御信号のシールドを解除する(速度制御部品によりモータを制御できる)ことである。このとき、電動車の制御モジュールは、モータ制御信号(例えば、速度制御部品を操作することにより生成されたモータ制御信号)を受信し、かつ該モータ制御信号に基づいてモータの回転速度を制御できる。
【0076】
好ましくは、電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御した後、電動車の電動車状態表示灯を第1の表示状態から第2の表示状態に調整するように制御でき、及び/又は、電動車が発する提示音を第1の所定の提示音から第2の所定の提示音に調整するように制御でき、電動車状態表示灯が電動車のハンドルにおけるメーターの所在位置以外の位置に位置し、又は電動車状態表示灯が電動車のハンドルステムの上部に位置する。
【0077】
電動車がモータ制御シールド状態にあるとき、電動車は電動車の速度制御部品により入力されたモータ制御信号をシールドし、これは、該電動車が待機状態に入る(すなわち、電動車が通電状態にあるが、速度制御部品が停止状態にあり、正常に走行できない)ことを表す。この場合、電動車の電動車状態表示灯を点灯させるように制御し、及び/又は、電動車に音声を発させるように制御することにより現在の状態を表示でき、例えば、電動車の電動車状態表示灯に常時点灯させかつ黄色光を発させるように制御し、かつ電動車に「ブーンブーン」という音を発させるように制御できる。
【0078】
電動車がモータ制御シールド解除状態にあるとき、電動車は電動車の速度制御部品により入力されたモータ制御信号に応答でき、これは、該電動車が正常な走行状態に入り、正常に走行可能であることを表す。この場合、電動車の電動車状態表示灯を点灯させるように制御し、及び/又は、電動車に音声を発させるように制御することにより現在の状態を表示でき、例えば、電動車の表示灯に常時点灯させかつ白色光を短く発させるように制御し、かつ電動車に「ブーン」という音を発させるように制御できる。
【0079】
なお、電動車の異なる状態は、電動車状態表示灯の異なる表示方式と電動車が発する異なる音声とを組み合わせることにより表示でき、非強制的には、電動車の異なる状態は、電動車状態表示灯の異なる表示方式のみ又は電動車が発する異なる音声のみにより表示できる。
【0080】
好ましくは、電動車状態表示灯は、電動車のハンドルの内側、電動車のハンドルの外側、ハンドルの内側と電動車のハンドルの中間位置にあるメーターとの間の位置の少なくとも1つの位置に存在する。
【0081】
好ましくは、電動車状態表示灯の数は、1つ以上であってよい。
【0082】
好ましくは、電動車状態表示灯は、環状表示灯、半環状表示灯、ドットマトリクス型表示灯、長尺状表示灯を含むことができる。
【0083】
好ましくは、電動車状態表示灯の表示方式は、表示灯の表示色、電動車状態表示灯が複数である場合の電動車状態表示灯の表示数量、電動車状態表示灯の表示形状の少なくとも1つを含む。
【0084】
ステップS106において、モータ制御シールド解除状態で所定の制御信号を受信する。
【0085】
電動車がモータ制御シールド解除状態にある場合、電動車の速度制御部品を操作することにより生成された、モータを回転させるように制御する所定の制御信号を受信できる。
好ましくは、モータ制御シールド解除状態で、電動車の速度制御部品を操作することにより生成された所定の制御信号を受信する。
【0086】
本発明の実施例の上記技術手段により、速度制御部品により所定の制御信号を生成し、簡単で迅速であって、ユーザーの操作習慣に合致する。
【0087】
ステップS108において、電動車のモータを所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御する。
【0088】
所定の制御信号を受信した後、電動車のコントローラは、該所定の制御信号に対応するモータの回転速度を決定できる。例えば、スロットルのロータリー・グリップの回転する回数(1/3回転、1/2回転)により所定の制御信号を生成でき、回転する回数が多いほど、所定の制御信号に応じたモータの回転速度が大きくなる。
【0089】
本発明の実施例において、電動車のモータを所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御した後、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド解除状態にある場合、サイクリストが電動車から降りたことを表示する第2の所定の情報を検出できる。電動車をモータ制御シールド解除状態からモータ制御シールド状態に切り替えるように制御する。
【0090】
電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド解除状態にあるとき、電動車の所定の位置に取り付けられる目標センサにより、第2の所定の情報を検出できる。
【0091】
ここでの所定の位置及び目標センサは前述と類似するため、ここでは説明を省略する。
第2の所定信号は、サイクリストが電動車から降りたことを表示する。サイクリストが電動車から降りたことは、サイクリストが電動車から降りた後に明らかに変化するパラメータを検出することにより表すことができる。
【0092】
好ましくは、第2の所定の情報は、所定の位置の荷重状態が非所定状態であることを表示し、所定の状態は前述と類似するため、ここでは説明を省略する。
【0093】
非所定状態は、電動車のシートの押圧力が目標圧力値より小さい状態、電動車のペダルの踏み頻度が目標頻度より小さい状態、映像の中間領域が人の映像を含まない状態、電動車のタイヤのタイヤ空気圧値が目標タイヤ空気圧値より小さい状態の少なくとも1つである。
【0094】
例えば、サイクリストが電動車から降りた後、電動車のシートが受ける圧力が小さくなり、シートの下方に設けられる圧力センサによりシートに作用する押圧力が目標圧力値より小さいことを検出した場合、サイクリストが電動車から降りたと決定できる。
【0095】
また例えば、サイクリストが電動車から降りた後、電動車の赤外線センサにより所定の検出領域(シートの上方領域を含む赤外線センサの検出領域)内に人の映像を検出していない場合、サイクリストが電動車から降りたと決定できる。
【0096】
本発明の実施例の上記技術手段により、サイクリストが電動車から降り次第に速度制御部品を自動的にロックし、Pギヤ・ボタンを押すことで速度制御部品をロックする必要がなく、電動車の制御ステップを簡略化する。
【0097】
本発明の実施例において、電動車をモータ制御シールド解除状態からモータ制御シールド状態に切り替えるように制御した後、電動車が連続的にロック解除状態、モータ制御シールド状態、車輪速度がゼロの状態及びスタンド立ち状態にある時間が目標時間閾値を超えた場合、電動車をロックする。
【0098】
電動車が連続的にロック解除状態、モータ制御シールド状態、車輪速度がゼロの状態であるとき、メカニカル・キーを用いて電源スイッチを回転させる方式で電動車をロックできる。
【0099】
本発明の実施例において、電動車のロック操作フローを簡略化するために、電動車が連続的にロック解除状態、モータ制御シールド状態、回転速度がゼロでありかつスタンド立ち状態にある時間が目標時間閾値(例えば、3s、5s)を超える場合、電動車をロックできる。
【0100】
スタンドの状態により、ロック解除状態、モータ制御シールド状態、回転速度がゼロであることを検出する操作を実行するようにトリガできる。電動車のスタンドが立った場合、電動車が連続的にロック解除状態、モータ制御シールド状態、回転速度がゼロである時間が目標時間閾値を超えたことを検出すると、電動車をロックする。電動車のスタンドが折り畳まれると、電動車がロック解除状態、モータ制御シールド状態、回転速度がゼロである状態にあっても、電動車をロックしない。電動車の折り畳み及び立ちは、スタンドに設けられるホールセンサにより検出できる。
【0101】
例えば、電動車が特定のシーンにある(例えば、エレベータ内に位置する)場合、電動車のスタンドが折り畳まれ、電動車がロック解除、モータ制御シールド(人が電動車の座席から降りた)、車輪速度がゼロである(電動車の車輪が回転しない)状態にあるが、電動車をロックしない。
【0102】
電動車のスイッチ回路を用いて、電動車の電源がモータに電力を供給する給電回路を遮断することにより、電動車をロックできる。電動車が連続的にロック解除状態、モータ制御シールド状態、回転速度がゼロである時間が目標時間閾値を超えた場合、電気制御部品が制御信号(例えば、ローレベル信号)を生成し、かつ該制御信号を電動車のスイッチ回路に作用させて、スイッチ回路を用いて給電回路を遮断することにより、電動車をロックできる。
【0103】
上記スイッチ回路において、スイッチングトランジスタ、電界効果トランジスタ、電磁リレーの少なくとも1つを含むことができ、スイッチングトランジスタのベース電極、電界効果トランジスタのゲート電極又は電磁リレーのトリガーピンに制御信号を提供することにより、スイッチングトランジスタのコレクタ電極とエミッタ電極との間の電流、電界効果トランジスタのソース電極とドレイン電極との間の電流又は電磁リレーの共通端と常時開放端との間の電流を制御して、給電回路を遮断する。
【0104】
好ましくは、盗難防止警報器の起動は、同様に電気制御部品を用いて制御されてもよく、例えば、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にあるとき、目標時間閾値内に第1の予定の情報を検出していなければ、盗難防止警報器を起動する。リモコンを操作する必要がなく、操作ステップを簡略化する。
【0105】
本発明の実施例の上記技術手段により、電動車が連続的にロック解除状態、モータ制御シールド状態、車輪速度がゼロの状態及びスタンド立ち状態にある時間が目標時間閾値を超えた場合、電動車を自動的にロックし、これにより電動車のロックフローを簡略化し、ユーザー体験を向上させる。
【0106】
以下、具体的な例を参照しながら上記電動車の制御方法を説明する。本例において、電動車は、電動モーター・バイク、電動自転車、軽型電動モーター・バイクであることができる。
【0107】
従来の電動車の操作方式において、多くの機械的なモジュール、例えば、電源スイッチ(
図2に示す電源スイッチ21)、Pギヤ・ボタン(
図3に示す右手側の組み合わせスイッチにおいて、車両が通電し、リモコンでロック解除した状態で、起動スイップ31を押した後、メーターP灯が消灯し、車両が正常に走行できる)、リモコン(
図4に示すように、サイクリストはリモコン41及び電源スイッチのメカニカル・キー42を携帯する必要がある)は人為的な操作を必要とするため、電動車の操作が煩雑であり、体験が悪い。また、運転者(サイクリスト)はキー及びリモコンを持ち歩く必要があり、非常に不便である。
【0108】
本例における電動車の制御方法は、機械的なリモコン及びキーの代わりに、電動車に近接するとロック解除を行う(NFCモジュールを備えた、例えば携帯電話、ブレスレット及びカードなどの小型モバイル装置、指紋識別、音声認識又は顔認識による)方式を採用して車両のロック、ロック解除状態、起動、停止を実現し、機械的なPギヤ・ボタンの代わりにシート検出センサ技術を採用して、スロットルのロータリー・グリップの活性化、停止及び電動車の自動ロックを実現する。
【0109】
以下、本例における電動車の制御方法のフローを説明する。該電動車の制御方法は、主に以下のフローを含む。
【0110】
ステップ1、運転者が電動車に近接していることを検出したとき、電動車をロック解除する。
【0111】
運転者が電動車に近接すると、ロック解除を行う。NFCモジュール識別、指紋識別、音声認識又は顔認識技術により、電動車に近接するとロック解除を行うことを実現できる。すなわち、NFCモジュール、指紋によるロック解除、ブルートゥース(登録商標)によるロック解除、顔認識、音声認識などの技術手段により、メカニカル・キー及びリモコンを用いる技術手段を代わる。
【0112】
NFCモジュールの場合、電源スイッチ及びリモコンの代わりにNFCモジュールを備えた小型モバイル装置(例えば、携帯電話、ブレスレット、カードなど、
図5に示す)を採用して、電動車のロック解除を実現できる。
【0113】
対応する装置及び人の体が電動車のある部分(該部分にNFCモジュール又は指紋又は音声又は映像を識別する電気制御システムが取り付けられている)に近接するか又は貼り付くと、電動車の電気制御システム(電気制御部品、電源によって給電される他の部品を含む)は対応する信号を識別し、次に自動的に通電し、電気制御システムを起動する。
【0114】
運転者にとって、電動車に近接すると、電動車が自動的にロック解除し、かつ盗難防止警報器を自動的にオフにすることができ、メカニカル・キー及びリモコンを携帯する必要がなく、便利で迅速である。
【0115】
ステップ2、運転者がシートに乗っていることを検出したとき、スロットルのロータリー・グリップを自動的に活性化する。
【0116】
機械的なPギヤ・ボタンの代わりにシート検出センサを採用して、スロットルのロータリー・グリップの活性化と停止に対する自動制御を実現できる。
【0117】
シート検出センサの形式は様々であり、一般的に、圧力センサ、赤外線センサ、気圧センサなどである。
【0118】
Pギヤ・ボタンを代わる検出センサは、シートの下表面に取り付けられなくてもよく、ペダルの上表面、ハンドルの両側のロータリー・グリップの上表面、シートの前側の車体部分、タイヤの上表面、タイヤの裏面、緩衝器の裏面のいくつかの位置のいずれか1つ又は全てに取り付けられてもよい。具体的な取り付け位置は、必要に応じて設定できる。
【0119】
運転者にとって、運転者がシートに座った後、シート検出センサが信号を自動的に感知し、スロットルのロータリー・グリップを自動的に活性化し、運転者はスロットルのロータリー・グリップを正常に使用して電動車を走行させることができ、Pギヤ・ボタンを押す必要がない。
【0120】
ステップ3、スロットルのロータリー・グリップの回転を検出すると、モータを回転させるように制御し、正常に走行させる。
【0121】
スロットルのロータリー・グリップを活性化した後、スロットルのロータリー・グリップの回転を検出したとき、回転する制御モータの回転速度に基づいて、さらに電動車の走行速度を制御し、電動車の正常走行を保証する。
【0122】
運転者にとって、運転者は、スロットルのロータリー・グリップを回転させ、正常に走行させる。
【0123】
ステップ4、目的地に到着した後、シートから降りて駐車する(車両を自動的にロックする)。
【0124】
運転者が目的地に到着した後にシートから降りたと、シート検出センサにより信号を自動的に感知し、スロットルのロータリー・グリップを自動的に非活性化にするとともに、所定の時間(例えば、3~5秒)を超えると、電動車を自動的にロックする。
【0125】
運転者にとって、目的地に到着した後にシートから降りたと、電動車を自動的にロックし、Pギヤ・ボタンを押し、電源スイッチに対応するメカニカル・キーを回転させてメカニカル・キーを引き抜き、リモコンを押して盗難防止警報器を起動する必要がない。
【0126】
本例の上記技術手段により、電動車に近接するとロック解除を行い(NFCモジュール識別又は指紋識別又は音声認識又は顔認識技術など)、機械的なリモコン、キー及びPギヤ・ボタンの代わりにシート検出センサを採用し、電動車の操作方式が簡単になり、フローも簡単になり、ユーザー体験がよくなり、またコストが大幅に低下する。
【0127】
以上の実施形態の説明によって、当業者は、上記実施例の方法をソフトウェアに必要な汎用のハードウェアプラットフォームを結合した方式で実現できる一方、ハードウェアによって実現でき、多数の場合に前方が最も好適な実施形態であることを理解できる。このような理解に基づいて、本発明の技術手段の実質又は従来技術に貢献のある部分は、ソフトウェア製品の形態で実現される。該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、ディスク、CD)に記憶され、端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ又はネットワーク機器などであることができる)に本発明の各実施例で説明した方法を実行させるいくつかの命令を含む。
【0128】
(実施例2)
本実施例において、さらに上記実施例及び好ましい実施形態を実現する電動車を提供し、既に説明したものを省略する。以下に使用されるように、用語「モジュール」は、所定の機能を実現できるソフトウェア及び/又はハードウェアの組み合わせである。以下の実施例で説明される装置は、好ましくはソフトウェアで実現されるが、ハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現されることも考えられる。
【0129】
図6は本発明の実施例に係る電動車の構造ブロック図であり、
図6に示すように、該電動車は、
【0130】
電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、サイクリストが電動車に乗っていることを表示する第1の所定の情報を検出する第1の検出モジュール62と、
第1の検出モジュール62に接続され、電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御する第1の制御モジュール64と、
第1の制御モジュール64に接続され、モータ制御シールド解除状態で所定の制御信号を受信する第1の受信モジュール66と、
第1の受信モジュール66に接続され、電動車のモータを所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御する第2の制御モジュール68と、を含む。
好ましくは、上記電動車は、第1の検出モジュール62に接続され、第1の予定の情報を検出する前に、電動車がロックされている(又は、ロック状態及びスタンド折り畳み状態にある)場合、記憶された目標アカウントにマッチングする目標情報を検出すると、電動車をロック解除するロック解除モジュールをさらに含む。
【0131】
好ましくは、上記電動車は、
ロック解除モジュールに接続され、電動車をロック解除する前に、電動車の第1の無線通信モジュールにより、第2の無線通信モジュールを有する目標装置が第2の無線通信モジュールによって送信した、第2の無線通信モジュールにバインディングされた参照アカウントのアカウント情報を携帯している入力信号を受信する第2の受信モジュールと、
第2の受信モジュールに接続され、アカウント情報が目標情報であると決定した場合、目標情報を検出したと決定する第1の決定モジュールと、をさらに含む。
【0132】
好ましくは、上記電動車は、
ロック解除モジュールに接続され、電動車をロック解除する前に、電動車の検出モジュールにより所定の検出領域内の生体特徴情報を検出する第2の検出モジュールと、
第2の検出モジュールに接続され、検出された生体特徴情報が目標情報であると決定した場合、目標情報を検出したと決定する第2の決定モジュールと、をさらに含む。
【0133】
好ましくは、ロック解除モジュールは、電動車をロック解除するように、電動車のスイッチ回路を用いて、電動車の電源がモータに電力を供給する給電回路を導通させる導通モジュールを含む。
【0134】
好ましくは、第1の検出モジュールは、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、電動車の所定の位置に取り付けられる目標センサにより、第1の所定の情報を検出する検出ユニットを含む。
【0135】
好ましくは、第1の受信モジュールは、モータ制御シールド解除状態で、電動車の速度制御部品を操作することで生成された所定の制御信号を受信する受信ユニットを含む。
【0136】
好ましくは、上記電動車は、
第2の制御モジュールに接続され、電動車のモータを所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御した後、電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド解除状態にある場合、サイクリストが電動車から降りたことを表示する第2の所定の情報を検出する第3の検出モジュールと、
第3の検出モジュールに接続され、電動車をモータ制御シールド解除状態からモータ制御シールド状態に切り替えるように制御する第3の制御モジュールと、をさらに含む。
【0137】
好ましくは、上記電動車は、第3の制御モジュールに接続され、電動車をモータ制御シールド解除状態からモータ制御シールド状態に切り替えるように制御した後、電動車が連続的にロック解除状態、モータ制御シールド状態、車輪速度がゼロの状態及びスタンド立ち状態にある時間が目標時間閾値を超えた場合、電動車をロックするロックモジュールをさらに含む。
【0138】
好ましくは、上記電動車は、電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御した後、電動車の電動車状態表示灯を第1の表示状態から第2の表示状態に調整するように制御する、及び/又は、電動車が発する提示音を第1の所定の提示音から第2の所定の提示音に調整するように制御する第4の制御モジュールを含み、電動車状態表示灯が電動車のハンドルにおけるメーターの所在位置以外の位置に位置し、又は電動車状態表示灯が電動車のハンドルステムの上部に位置する。
【0139】
なお、上記各モジュールはソフトウェア又はハードウェアにより実現でき、後方の場合、以下の方式で実現できるが、これらに限定されない。上記モジュールがいずれも同じプロセッサに位置し、又は、上記各モジュールが任意の組み合わせの形式でそれぞれ異なるプロセッサに位置する。
【0140】
(実施例3)
本発明の実施例は、さらに、実行されると、上記いずれか1つの方法実施例におけるステップを実行するように構成されるコンピュータプログラムが記憶されている記憶媒体を提供する。
【0141】
好ましくは、本実施例において、上記記憶媒体は、
電動車がロック解除状態及びモータ制御シールド状態にある場合、サイクリストが電動車に乗っていることを表示する第1の所定の情報を検出するステップS1と、
電動車をモータ制御シールド状態からモータ制御シールド解除状態に切り替えるように制御するステップS2と、
モータ制御シールド解除状態で所定の制御信号を受信するステップS3と、
電動車のモータを所定の制御信号に応じた回転速度で回転させるように制御するステップS4と、を実行するためのコンピュータプログラムを記憶するように構成できる。
好ましくは、本実施例において、上記記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称する)、モバイルハードディスク、ディスク又はCDなどのプログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含むが、これらに限定されない。
【0142】
好ましくは、本実施例の具体的な例としては、上記実施例及び好ましい実施例において説明した例を参照でき、本実施例において詳細な説明を省略する。
【0143】
明らかに、当業者であれば、上記本発明の各モジュール又は各ステップが汎用のコンピュータ装置で実現でき、それらが単一のコンピュータ装置に集積してもよく、複数のコンピュータ装置からなるネットワークに分布してもよく、好ましくは、それらをコンピュータ装置に実行可能なプログラムコードで実現することにより、それらを記憶装置に記憶してコンピュータ装置で実でき、また、ここでの順序と異なる順序で、示されたか又は記載されたステップを実行することも可能であり、あるいは、それらをそれぞれ個別の各集積回路モジュールに作製したり、それらのうちの複数のモジュール又はステップを単一の集積回路モジュールに作製したりして実現することも可能である。このように、本発明は、いかなる特定のハードウェアとソフトウェアの組み合わせにも限定されない。
【0144】
以上の記載は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明に対する様々な変更と変化を行うことができる。本発明の要旨を逸脱しない範囲において行われる任意の修正、等効置換、改良などは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。