(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-26
(45)【発行日】2023-07-04
(54)【発明の名称】大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A24B 15/16 20200101AFI20230627BHJP
【FI】
A24B15/16
(21)【出願番号】P 2021558862
(86)(22)【出願日】2019-10-15
(86)【国際出願番号】 CN2019111193
(87)【国際公開番号】W WO2020244116
(87)【国際公開日】2020-12-10
【審査請求日】2021-11-30
(31)【優先権主張番号】201910479561.7
(32)【優先日】2019-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521026644
【氏名又は名称】云南喜科科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】曹迎輝
(72)【発明者】
【氏名】王松峰
(72)【発明者】
【氏名】張勇
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-522539(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109770411(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109349683(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108403768(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24B15/00-15/42
A24F40/00-47/00
A61M11/00
A61M13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼せず加熱された後喫煙者に吸引されるための発煙物品を備える、
大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品
の製造方法であって、
前記発煙物品は、近唇端及び遠唇端を含み、遠唇端から近唇端にかけて複数の異なるユニットが管状材料に一体に充填されて構成され、前記複数の異なるユニットは、フィルタユニット、ゲル降温・香味担持ユニット、中空特殊粒子ユニット、中空支持ユニット、空隙ユニット、遮断シートユニット、
大麻成分含有霧化ユニット、及び前記霧化ユニットを封止する封止ユニットを含
み、
大麻成分含有霧化ユニットの製造方法は、
S1:大麻を自然抽出する時の有効成分が完全に抽出された後の残渣を担体とし、前記担体としての残渣を造粒処理して成形担体を得、芳香エキス、発煙剤、結合剤、被覆剤と混合して、初期の大麻成分含有霧化ユニットを得るか、又は、大麻の花と葉を担体とし、担体としての大麻の花と葉を処理し成形担体を得、芳香エキス、発煙剤、結合剤、被覆剤と混合して、初期の大麻成分含有霧化ユニットを得るステップと、
S2:初期の大麻成分含有霧化ユニットを、無菌環境で12時間原料液を十分吸収させ、乾燥装置に送って水分測定が合格するまで乾燥させるステップと、
S3:調製された香味成分を、紙巻きタバコの加香方法で、S2ステップの初期の大麻成分含有霧化ユニットに加え、均一に撹拌して、大麻成分含有霧化ユニットの半製品を得、半製品の種類によって被覆剤をさらに添加して香味を封じて、大麻成分含有霧化ユニットの完成品を得るステップとを含み、
前記S3ステップにおいて、紙巻きタバコの噴霧加香方法で、大麻の有効成分をS2ステップの初期の大麻成分含有霧化ユニットに1~2回加え、均一に撹拌して大麻成分含有霧化ユニットの半製品を得ることを含み、
前記大麻の有効成分は、カンナビジオールCBD、カンナビクロメンCBC、カンナビノールCBN、カンナビゲロールCBG、及びプロピルホモログTHCV、CBDV、CBCV、CBGVを含有する混合成分である、ことを特徴とする、
大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品
の製造方法。
【請求項2】
前記管状材料は、厚さが0.1mm~0.5mmであり、大量の熱を吸収し貯留するとともに、口に入る前の温度を放射及び対流によって放出することができ、前記異なるユニットが前記管状材料に段階的に充填されて一体成形される、ことを特徴とする、請求項1に記載の
大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品
の製造方法。
【請求項3】
前記
大麻成分含有霧化ユニットは、ペレット、シート、ペースト又は再生シートのいずれか1種である、ことを特徴とする、請求項1に記載の
大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品
の製造方法。
【請求項4】
前記S1ステップにおいて、
大麻の花と葉を担体とする場合、前記
大麻の花と葉を造粒、シート成形又はペースト成形により処理し、紙巻きタバコの加香方法で
大麻の有効成分を添加する、ことを特徴とする、請求項
1に記載の
大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品の製造方法。
【請求項5】
前記造粒の方法は、加圧造粒法、撹拌造粒法、溶融造粒法、噴霧転動造粒法、噴霧流動層造粒法を含み、前記シート成形の方法は、ロールプレス法、製紙法、浸漬法を含み、前記ペースト成形の方法は、押出成形法及び快速堆積成形法を含む、ことを特徴とする、請求項
4に記載の
大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品の製造方法。
【請求項6】
前記乾燥装置の乾燥方法は、冷風乾燥、加熱管乾燥、熱風乾燥、低温凍結乾燥、マイクロ波乾燥を含む、ことを特徴とする、請求項
1に記載の
大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品の製造方法。
【請求項7】
S2ステップにおいて、前記乾燥装置の乾燥温度が50℃~150℃であり、乾燥時間が12~120分であり、前記水分測定の合格範囲が8%~15%である、ことを特徴とする、請求項
1に記載の
大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非燃焼加熱型喫煙物品の加工技術分野に関し、特に、大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
喫煙物品は、タバコ葉を原料として製造された嗜好品である。例えば、香味を吸引可能な喫煙物品は、炭素質熱源の燃焼により発生した熱が香料部に伝達されて、香り付き煙を発生させるものである。この香味を吸引可能な喫煙物品は周囲に煙が発生せず、熱源から香料部に向かって対流及び放射により熱が伝達される。
【0003】
従来の紙巻きタバコに対して、新規な喫煙物品は独特の特徴により喫煙者の注目を多く集めている。非燃焼加熱型喫煙物品は、タバコを燃焼させず外部熱源によりタバコを加熱し、従来の喫煙物品よりも放出物が少なく、使用の安全性が高い。しかし、現在の非燃焼加熱物品は、カートリッジの種類が単一で、多くが単一の芳香発煙剤からなり、加工技術が煩雑であり、しかも、喫煙過程において積極的で有効な役割を果たすことができず、非燃焼加熱物品の販売を大きく制限している。したがって、上記の問題を解決するために、大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品及びその製造方法を提案する。
【発明の概要】
【0004】
(一)解決しようとする技術的課題
従来技術の欠陥に鑑みて、本発明は、カートリッジの種類が豊富で、加工が容易であるというメリットを有する大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品及びその製造方法を提供し、従来の非燃焼加熱物品は、カートリッジの種類が単一で、多くが単一の芳香発煙剤からなり、加工技術が煩雑であり、しかも、喫煙過程において積極的で有効な役割を果たすことができず、非燃焼加熱物品の販売を大きく制限するという問題を解決する。
【0005】
(二)技術的手段
上記のカートリッジの種類が豊富で、加工が容易であるという目的を実現するために、本発明は次の技術的手段を提供する。
燃焼せず加熱された後喫煙者に吸引されるための発煙物品を備え、発煙物品は、近唇端及び遠唇端を含み、遠唇端から近唇端にかけて複数の異なるユニットが所定規格の管状材料に一体に充填されて構成され、異なるユニットは、フィルタユニット、ゲル降温・香味担持ユニット、中空特殊粒子ユニット、中空支持ユニット、空隙ユニット、遮断シートユニット、大麻成分含有霧化ユニット、及び封止ユニットの4種以上を含む大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品である。
【0006】
好ましくは、管状材料は、厚さが0.1mm~0.5mmであり、大量の熱を吸収し貯留するとともに、口に入る前の温度を放射及び対流によって放出することができ、管状材料の充填方法は、複合巻装成形方法とは完全に異なり、各管状材料に特別なユニットを段階的に充填して一体成形するカートリッジ成形充填方法である。
【0007】
好ましくは、大麻成分含有霧化ユニットは、
S1、大麻抽出後の残渣を20~250メッシュに粉砕し、充填剤、結合剤、発煙剤及び香味剤を添加して造粒乾燥し、加香方法で大麻の有効成分を補充すること、又は
S2、形が完全な花と葉を破砕し、充填剤、結合剤、香味剤及び発煙剤を添加して造粒乾燥し、加香方法で大麻の有効成分を補充することにより形成される。
【0008】
好ましくは、大麻成分含有霧化ユニットの形態は、ペレット、シート、ペースト及び再生シートを含むがこれらに限らない。
【0009】
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品の製造方法を提供することであり、大麻成分含有霧化ユニットの製造方法は、
S1:大麻を自然抽出する時の有効成分が完全に抽出された後の残渣を担体とし、担体としての残渣を造粒処理して成形担体を得、芳香エキス、発煙剤、結合剤、被覆剤と混合して、初期の大麻成分含有霧化ユニットを得るか、又は、大麻の花と葉を担体とし、担体としての大麻の花と葉を処理し成形担体を得、芳香エキス、発煙剤、結合剤、被覆剤と混合して、初期の大麻成分含有霧化ユニットを得るステップと、
S2:初期の大麻成分含有霧化ユニットを、無菌環境で12時間原料液を十分吸収させ、特製の乾燥装置に送って、水分測定が合格するまで0.2~2時間乾燥させるステップと、
S3:調製された香味成分を、紙巻きタバコの加香方法で、S2ステップの初期の大麻成分含有霧化ユニットに加え、均一に撹拌して、大麻成分含有霧化ユニットの半製品を得、半製品の種類によって被覆剤をさらに添加して香味を封じて、大麻成分含有霧化ユニットの完成品を得るステップと、を含む。
【0010】
好ましくは、S1ステップにおいて、大麻の花と葉を担体とする場合、大麻の花と葉を造粒、シート成形又はペースト成形などにより処理した後、紙巻きタバコの加香方法で大麻の有効成分を添加する。
【0011】
好ましくは、造粒方法は、加圧造粒法、撹拌造粒法、溶融造粒法、噴霧転動造粒法、噴霧流動層造粒法を含むがこれらに限らず、シート成形方法は、ロールプレス法、製紙法、浸漬法を含むがこれらに限らず、ペースト成形方法は、押出成形法及び快速堆積成形法を含むがこれらに限らない。
【0012】
好ましくは、大麻成分含有霧化ユニットの乾燥方法は、冷風乾燥、加熱管乾燥、熱風乾燥、低温凍結乾燥、マイクロ波乾燥を含むがこれらに限らず、熱風乾燥を使用する場合、温度は50℃~150℃であり、大麻成分を含む非燃焼加熱物品の乾燥時間は12~120分であり、霧化ユニットの水分測定の合格範囲は8%~15%である。
【0013】
好ましくは、紙巻きタバコの噴霧加香方法で、大麻の有効成分をS2ステップの初期の大麻成分含有霧化ユニットに1~2回加え、均一に撹拌して大麻成分含有霧化ユニットの半製品を得る。
【0014】
より好ましくは、大麻の有効成分は、カンナビジオールCBD、カンナビクロメンCBC、カンナビノールCBN、カンナビゲロールCBG、及びプロピルホモログTHCV、CBDV、CBCV、CBGVを含有する混合成分である。
【0015】
(三)有益な効果
従来技術に比べて、本発明による大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品及びその製造方法は、以下の有益な効果を奏する。
1.大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品及びその製造方法は、大麻成分を含む非燃焼加熱物品を封止することで発煙ユニットの完成品を得ることができ、香味の異なる芳香発煙剤と混合して、現在の非燃焼加熱分野におけるカートリッジの種類が単一で、加工技術が煩雑であるという問題を効果的に解決することができる。
2、大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品及びその製造方法は、非燃焼加熱物品に大麻の有効成分を定量的且つ均一に添加することで、大麻成分の均質化を実現することができ、非燃焼加熱物品の活発な発展により大麻産業の工業化を実現することができ、カートリッジに封止材を追加することにより喫煙者が携帯しやすくなる。
3、大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品及びその製造方法は、大麻の花と葉及び大麻抽出後の残渣を含む大麻成分を添加して非燃焼加熱物品と組み合わせることにより、非燃焼加熱分野の活発な発展をとげるとともに、産業用大麻の電子タバコ分野での使用を拡大させることができ、良好な喫煙効果を奏するとともに、大麻抽出物の有効成分の非燃焼における抗炎症、抗不安、抗けいれんの作用を十分発揮させることができる。
4、大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品及びその製造方法では、新規な喫煙物品の一種である非燃焼加熱型喫煙物品の主な特徴は、タバコを燃焼させず、発煙剤を加熱することにより喫煙者に煙や香味を提供し、加熱温度が通常350℃未満であり、側流煙が少なく、放出される有害成分が著しく低減され、使用が安全である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例により、本発明の実施例における技術的手段を明確且つ完全に説明するが、説明される実施例は本発明の全ての実施例ではなく、一部の実施例に過ぎないことは明らかである。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労働を行うことなく得られるすべての他の実施例はいずれも本発明の保護範囲に属する。
【0018】
本発明の具体的な実施例において、
図1に示すように、
大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品は、燃焼せず加熱された後喫煙者に吸引されるための発煙物品を備え、発煙物品は、近唇端及び遠唇端を含み、遠唇端から近唇端にかけて複数の異なるユニットが管状材料に一体に充填されて構成され、管状材料は、所定の厚さを有し、好ましくは厚さが0.1mm~0.5mmであり、大量の熱を吸収し貯留するとともに、口に入る前の温度を放射及び対流によって放出することができ、管状材料の充填方法は、複合巻装成形方法とは完全に異なり、
図1に示すように、異なるユニットを成形紙管に段階的に充填して一体成形するカートリッジ成形充填方法である。
【0019】
複数の異なるユニットは、フィルタユニット1、ゲル降温・香味担持ユニット2、中空特殊粒子ユニット3、中空支持ユニット6、空隙ユニット5、遮断シートユニット4、大麻成分含有霧化ユニット7及び封止ユニットの4種以上の異なるユニットを含む。
【0020】
大麻成分含有霧化ユニット7の製造方法は、
S1、大麻の有効成分を抽出した後の残渣を20~250メッシュに粉砕し、充填剤、結合剤、発煙剤及び香味剤を添加して造粒乾燥し、加香方法で大麻の有効成分を補充し、大麻の残渣は、大麻を自然抽出する時の、ほとんどの有効成分を完全に抽出した後の残渣であること、又は、
S2、形が完全な大麻の花と葉を破砕し、充填剤、結合剤、香味剤及び発煙剤を添加して造粒乾燥し、加香方法で大麻の有効成分を補充することを有する。
【0021】
大麻の有効成分は、カンナビジオールCBD、カンナビクロメンCBC、カンナビノールCBN、カンナビゲロールCBG、及びプロピルホモログTHCV、CBDV、CBCV、CBGVなどを含有する混合成分である。
【0022】
大麻成分含有霧化ユニットの形態は、ペレット、シート、ペースト及び再生シートを含むがこれらに限らない。
【0023】
本発明の具体的な実施例において、大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品の製造方法では、大麻成分含有霧化ユニットの製造方法は、好ましくは、
S1、大麻の有効成分を抽出した後の残渣を担体とし、担体は高品質の大麻の有効成分を抽出した後の残渣を所定の方法により処理することが好ましく、残渣を好ましくは造粒処理して成形担体を得、芳香エキス、発煙剤、結合剤、被覆剤と混合して、初期の大麻成分含有霧化ユニットを得るか、又は、大麻の花と葉を担体とし、担体は高品質の大麻の花と葉を所定の方法により処理することが好ましく、成形担体を得た後、芳香エキス、発煙剤、結合剤及び被覆剤と混合して、初期の大麻成分含有霧化ユニットを得るステップと、
S2、得られた初期の大麻成分含有霧化ユニットを、無菌環境で12時間原料液を十分吸収させ、乾燥装置に送って、水分測定が合格するまで0.2~2時間乾燥させるステップであって、好ましくは、大麻成分含有霧化ユニットの乾燥方法は、冷風乾燥、加熱管乾燥、熱風乾燥、低温凍結乾燥及びマイクロ波乾燥を含むがこれらに限らず、熱風乾燥を使用する場合、温度は50℃~150℃であり、初期の大麻成分含有霧化ユニットの乾燥時間は12~120分であり、霧化ユニットの水分測定の合格範囲は8%~15%であるステップと、
S3:調製された香味成分を、紙巻きタバコの加香方法で、S2ステップの初期の大麻成分含有霧化ユニットに加え、均一に撹拌して、大麻成分含有霧化ユニットの半製品を得、半製品の種類によって被覆剤をさらに添加して香味を封じるステップとを含む。
【0024】
S3ステップにおいて、紙巻きタバコの噴霧加香方法で、大麻の有効成分を、S2ステップの初期の大麻成分含有霧化ユニットに1~2回加え、均一に撹拌して大麻成分含有霧化ユニットの半製品を得る。
【0025】
本発明の具体的な実施例において、大麻の有効成分は、カンナビジオールCBD、カンナビクロメンCBC、カンナビノールCBN、カンナビゲロールCBG、及びプロピルホモログTHCV、CBDV、CBCV、CBGVを含有する混合成分である。
【0026】
本発明の具体的な実施例において、大麻成分含有霧化ユニットの製造方法は、大麻の花と葉を造粒、シート成形又はペースト成形を含む所定の方法により処理し、紙巻きタバコの加香方法で大麻の有効成分を添加し、大麻の花と葉の造粒方法は、加圧造粒法、撹拌造粒法、溶融造粒法、噴霧転動造粒法及び噴霧流動層造粒法を含むがこれらに限らず、大麻の花と葉のシート成形方法は、ロールプレス法、製紙法及び浸漬法を含むがこれらに限らず、大麻の花と葉のペースト成形方法は、押出成形法及び快速堆積成形法を含むがこれらに限らない。
【0027】
本発明の有益な効果は、大麻成分を含む多段式非燃焼加熱物品及びその製造方法は、大麻成分を含む非燃焼加熱物品を封止して発煙ユニットの完成品を得、香味の異なる芳香発煙剤と混合することにより、現在の非燃焼加熱分野におけるカートリッジの種類が単一で、加工技術が煩雑であるという問題を効果的に解決することができる。非燃焼加熱物品に大麻の有効成分を定量的且つ均一に添加することにより、大麻成分の均質化を実現することができ、非燃焼加熱物品の活発な発展により大麻産業の工業化を実現することができ、カートリッジに封止材を追加することにより喫煙者が携帯しやすくなる。大麻の花と葉及び大麻抽出後の残渣を含む大麻成分を添加して非燃焼加熱物品と組み合わせることにより、非燃焼加熱分野の活発な発展をとげるとともに、産業用大麻の電子タバコ分野での使用を拡大させることができ、良好な喫煙効果を奏するとともに、大麻抽出物の有効成分の非燃焼における抗炎症、抗不安、抗けいれんの作用を十分発揮させることができる。新規な喫煙物品の一種である非燃焼加熱型喫煙物品の主な特徴は、タバコを燃焼させず、発煙剤を加熱することにより喫煙者に煙及び香味を提供し、加熱温度が通常350℃未満であり、側流煙が少なく、放出される有害成分が著しく低減され、使用が安全である。現在の非燃焼加熱物品は、カートリッジの種類が単一で、多くが単一の芳香発煙剤からなり、加工技術が煩雑であり、しかも、喫煙過程において積極的で有効な役割を果たすことができず、非燃焼加熱物品の販売を大きく制限するという問題を解決する。
【0028】
本発明の実施例を説明したが、当業者であれば、本発明の原理及び精神から逸脱することなくこれらの実施例に対して様々な変更、修正、置換、及び変形を行うことができ、本発明の範囲は添付した特許請求の範囲及びその同等物によって限定されることを理解されるべきである。