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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-27
(45)【発行日】2023-07-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20230628BHJP
   A61B 5/372 20210101ALI20230628BHJP
【FI】
G06F3/01 515
A61B5/372
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2019163300
(22)【出願日】2019-09-06
(65)【公開番号】P2021043549
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2022-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】521110943
【氏名又は名称】株式会社Agama-X
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
【審査官】円子 英紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-056075(JP,A)
【文献】特開2012-068020(JP,A)
【文献】特開2017-062060(JP,A)
【文献】特開2017-108259(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
A61B 5/372
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを有し、
前記プロセッサは、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信
ユーザ毎に、生体電位情報からユーザの状態が把握され、
前記プロセッサは、更に、予め定められた人数以上のユーザの状態とは異なる状態が把握されたユーザに、警告を出力する、
情報処理装置。
【請求項2】
プロセッサを有し、
前記プロセッサは、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信し、
前記プロセッサは、更に、
前記操作情報が示す操作内容が、生体の状態に影響を与える操作内容である場合、前
記複数のユーザのそれぞれから測定された、前記生体電位情報とは異なる1又は複数の種類の生体情報を受け付け、
前記生体電位情報に基づいて前記機器の駆動の有無を認識し、前記生体情報に基づいて前記機器の性能レベルを認識して前記機器を操作する、
報処理装置。
【請求項3】
ユーザの属性に応じて、前記生体電位情報とは異なる生体情報から把握される操作内容が、前記生体電位情報から把握される操作内容よりも優先される、
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
プロセッサを有し、
前記プロセッサは、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信し、
前記プロセッサは、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、最も多くのユーザの生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を前記機器に送信する、
報処理装置。
【請求項5】
プロセッサを有し、
前記プロセッサは、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信し、
前記プロセッサは、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、発生頻度が最も高い生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を前記機器に送信する、
報処理装置。
【請求項6】
プロセッサを有し、
前記プロセッサは、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信し、
前記プロセッサは、更に、前記生体電位情報から把握される、前記機器の各性能項目についての操作を、前記機器の各性能項目の優先順位に従って前記機器に対して行い、
前記機器の性能項目が操作されたときに、操作されてから前記機器の周囲に作用するまでの時間が長い操作項目ほど、優先順位が高い、
報処理装置。
【請求項7】
プロセッサを有し、
前記プロセッサは、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信し、
ユーザ毎に、前記機器の操作内容が把握される生体電位情報とは異なる他の生体情報に基づいてユーザの状態が把握され、
前記複数のユーザの中の少なくとも1人のユーザの状態が、予め定められた平常状態とは異なる場合、前記プロセッサは、更に、当該情報処理装置の動作を停止する、
報処理装置。
【請求項8】
コンピュータに、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付けさせ、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させるプログラムであって
ユーザ毎に、生体電位情報からユーザの状態が把握され、
前記コンピュータに、更に、予め定められた人数以上のユーザの状態とは異なる状態が把握されたユーザに、警告を出力させる、
プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付けさせ、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させるプログラムであって、
前記コンピュータに、更に、
前記操作情報が示す操作内容が、生体の状態に影響を与える操作内容である場合、前記複数のユーザのそれぞれから測定された、前記生体電位情報とは異なる1又は複数の種類の生体情報を受け付けさせ、
前記生体電位情報に基づいて前記機器の駆動の有無を認識し、前記生体情報に基づいて前記機器の性能レベルを認識して前記機器を操作させる、
プログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付けさせ、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させるプログラムであって、
前記コンピュータに、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、最も多くのユーザの生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を前記機器に送信させる、
プログラム。
【請求項11】
コンピュータに、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付けさせ、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させるプログラムであって、
前記コンピュータに、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、発生頻度が最も高い生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を前記機器に送信させる、
プログラム。
【請求項12】
コンピュータに、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付けさせ、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させるプログラムであって、
前記コンピュータに、更に、前記生体電位情報から把握される、前記機器の各性能項目についての操作を、前記機器の各性能項目の優先順位に従って前記機器に対して行わせ、
前記機器の性能項目が操作されたときに、操作されてから前記機器の周囲に作用するまでの時間が長い操作項目ほど、優先順位が高い、
プログラム。
【請求項13】
コンピュータに、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付けさせ、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させるプログラムであって、
ユーザ毎に、前記機器の操作内容が把握される生体電位情報とは異なる他の生体情報に基づいてユーザの状態が把握され、
前記複数のユーザの中の少なくとも1人のユーザの状態が、予め定められた平常状態とは異なる場合、前記コンピュータに、更に、情報処理装置の動作を停止させる、
プログラム。
【請求項14】
コンピュータが、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信する方法であって、
ユーザ毎に、生体電位情報からユーザの状態が把握され、
前記コンピュータが、更に、予め定められた人数以上のユーザの状態とは異なる状態が把握されたユーザに、警告を出力する、
方法。
【請求項15】
コンピュータが、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信する方法であって、
前記コンピュータが、更に、
前記操作情報が示す操作内容が、生体の状態に影響を与える操作内容である場合、前記複数のユーザのそれぞれから測定された、前記生体電位情報とは異なる1又は複数の種類の生体情報を受け付け、
前記生体電位情報に基づいて前記機器の駆動の有無を認識し、前記生体情報に基づいて前記機器の性能レベルを認識して前記機器を操作する、
方法。
【請求項16】
コンピュータが、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信する方法であって、
前記コンピュータが、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、最も多くのユーザの生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を前記機器に送信する、
方法。
【請求項17】
コンピュータが、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信する方法であって、
前記コンピュータが、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、発生頻度が最も高い生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を前記機器に送信する、
方法。
【請求項18】
コンピュータが、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信する方法であって、
前記コンピュータが、更に、前記生体電位情報から把握される、前記機器の各性能項目についての操作を、前記機器の各性能項目の優先順位に従って前記機器に対して行い、
前記機器の性能項目が操作されたときに、操作されてから前記機器の周囲に作用するまでの時間が長い操作項目ほど、優先順位が高い、
方法。
【請求項19】
コンピュータが、
複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、
前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信する方法であって、
ユーザ毎に、前記機器の操作内容が把握される生体電位情報とは異なる他の生体情報に基づいてユーザの状態が把握され、
前記複数のユーザの中の少なくとも1人のユーザの状態が、予め定められた平常状態とは異なる場合、前記コンピュータが、更に、情報処理装置の動作を停止する、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置プログラム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
脳波等の生体情報を用いて機器を操作することが考えられる。
【0003】
引用文献1には、使用者の脳波から脳波生体信号を検出し、使用者の表面筋電位から表面筋電位生体信号を検出し、両生体信号に基づいて制御信号を演算する装置が記載されている。
【0004】
引用文献2には、使用者の脳波を取得し、その脳波を分析することで得られた分析結果に従って複数の被操作装置を選択的に操作する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2015-211705号公報
【文献】特開2016-67922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、1つの機器が複数のユーザによって使用される場合、誰の操作を機器に反映させるべきであるのかが特定されないことがある。
【0007】
本発明の目的は、機器に対して複数のユーザから操作指示が与えられる場合であっても、機器が適切に操作されるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、プロセッサを有し、前記プロセッサは、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信ユーザ毎に、生体電位情報からユーザの状態が把握され、前記プロセッサは、更に、予め定められた人数以上のユーザの状態とは異なる状態が把握されたユーザに、警告を出力する、情報処理装置である。
【0017】
請求項に係る発明は、プロセッサを有し、前記プロセッサは、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信し、前記プロセッサは、更に、前記操作情報が示す操作内容が、生体の状態に影響を与える操作内容である場合、前記複数のユーザのそれぞれから測定された、前記生体電位情報とは異なる1又は複数の種類の生体情報を受け付け、前記生体電位情報に基づいて前記機器の駆動の有無を認識し、前記生体情報に基づいて前記機器の性能レベルを認識して前記機器を操作する、報処理装置である。
【0018】
請求項に係る発明は、ユーザの属性に応じて、前記生体電位情報とは異なる生体情報から把握される操作内容が、前記生体電位情報から把握される操作内容よりも優先される、ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置である。
【0019】
請求項12に係る発明は、前記プロセッサは、更に、前記複数のユーザの周囲の環境情報に基づいて前記機器の性能レベルを決定する、ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
【0020】
請求項13に係る発明は、前記プロセッサは、更に、前記複数のユーザの周囲の環境情報と、前記複数のユーザのそれぞれの1又は複数の種類の生体情報との組み合わせに基づいて、前記機器の性能レベルを決定する、ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
【0021】
請求項14に係る発明は、前記プロセッサは、更に、生体電位情報が示す生体電位の大きさに応じて前記機器の性能レベルを変更する、ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
【0022】
請求項15に係る発明は、前記プロセッサは、更に、生体電位情報が示す生体電位の変化の速さに応じて前記機器の性能レベルを変更する、ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
【0023】
請求項16に係る発明は、前記プロセッサは、更に、生体電位情報が示す生体電位の変化量に応じて前記機器の性能レベルを変更する、ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
【0024】
請求項17に係る発明は、前記機器に対して複数の操作の指示が与えられる場合、前記プロセッサは、更に、予め定められた優先順位に従って、操作内容を示す操作情報を前記機器に送信する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
【0025】
請求項18に係る発明は、前記プロセッサは、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、予め定められた優先順位に従って、操作内容を示す操作情報を前記機器に送信する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
【0026】
請求項に係る発明は、プロセッサを有し、前記プロセッサは、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信し、前記プロセッサは、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、最も多くのユーザの生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を前記機器に送信する、報処理装置である。
【0027】
請求項に係る発明は、プロセッサを有し、前記プロセッサは、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信し、前記プロセッサは、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、発生頻度が最も高い生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を前記機器に送信する、報処理装置である。
【0034】
請求項に係る発明は、プロセッサを有し、前記プロセッサは、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信し、前記プロセッサは、更に、前記生体電位情報から把握される、前記機器の各性能項目についての操作を、前記機器の各性能項目の優先順位に従って前記機器に対して行い、前記機器の性能項目が操作されたときに、操作されてから前記機器の周囲に作用するまでの時間が長い操作項目ほど、優先順位が高い、報処理装置である。
【0035】
請求項に係る発明は、プロセッサを有し、前記プロセッサは、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信し、ユーザ毎に、前記機器の操作内容が把握される生体電位情報とは異なる他の生体情報に基づいてユーザの状態が把握され、前記複数のユーザの中の少なくとも1人のユーザの状態が、予め定められた平常状態とは異なる場合、前記プロセッサは、更に、当該情報処理装置の動作を停止する、報処理装置である。
【0036】
請求項に係る発明は、コンピュータに、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付けさせ、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させるプログラムであって前記コンピュータに、更に、生体電位情報が示す生体電位の大きさ、生体電位情報が示す生体電位の変化の速さ、及び生体電位情報が示す生体電位の変化量、のいずれかに対してユーザの属性に応じた重み付け処理を行わせ、重み付けされた値に応じて前記機器の性能レベルを変更させる、プログラムである。
請求項9に係る発明は、コンピュータに、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付けさせ、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させるプログラムであって、前記コンピュータに、更に、前記操作情報が示す操作内容が、生体の状態に影響を与える操作内容である場合、前記複数のユーザのそれぞれから測定された、前記生体電位情報とは異なる1又は複数の種類の生体情報を受け付けさせ、前記生体電位情報に基づいて前記機器の駆動の有無を認識し、前記生体情報に基づいて前記機器の性能レベルを認識して前記機器を操作させる、プログラムである。
請求項10に係る発明は、コンピュータに、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付けさせ、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させるプログラムであって、前記コンピュータに、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、最も多くのユーザの生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を前記機器に送信させる、プログラムである。
請求項11に係る発明は、コンピュータに、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付けさせ、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させるプログラムであって、前記コンピュータに、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、発生頻度が最も高い生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を前記機器に送信させる、プログラムである。
請求項12に係る発明は、コンピュータに、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付けさせ、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させるプログラムであって、前記コンピュータに、更に、前記生体電位情報から把握される、前記機器の各性能項目についての操作を、前記機器の各性能項目の優先順位に従って前記機器に対して行わせ、前記機器の性能項目が操作されたときに、操作されてから前記機器の周囲に作用するまでの時間が長い操作項目ほど、優先順位が高い、プログラムである。
請求項13に係る発明は、コンピュータに、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付けさせ、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させるプログラムであって、ユーザ毎に、前記機器の操作内容が把握される生体電位情報とは異なる他の生体情報に基づいてユーザの状態が把握され、前記複数のユーザの中の少なくとも1人のユーザの状態が、予め定められた平常状態とは異なる場合、前記コンピュータに、更に、当該情報処理装置の動作を停止させる、プログラムである。
請求項14に係る発明は、コンピュータが、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信する方法であって、ユーザ毎に、生体電位情報からユーザの状態が把握され、前記コンピュータが、更に、予め定められた人数以上のユーザの状態とは異なる状態が把握されたユーザに、警告を出力する、方法である。
請求項15に係る発明は、コンピュータが、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信する方法であって、前記コンピュータが、更に、前記操作情報が示す操作内容が、生体の状態に影響を与える操作内容である場合、前記複数のユーザのそれぞれから測定された、前記生体電位情報とは異なる1又は複数の種類の生体情報を受け付け、前記生体電位情報に基づいて前記機器の駆動の有無を認識し、前記生体情報に基づいて前記機器の性能レベルを認識して前記機器を操作する、方法である。
請求項16に係る発明は、コンピュータが、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信する方法であって、前記コンピュータが、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、最も多くのユーザの生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を前記機器に送信する、方法である。
請求項17に係る発明は、コンピュータが、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信する方法であって、前記コンピュータが、更に、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、発生頻度が最も高い生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を前記機器に送信する、方法である。
請求項18に係る発明は、コンピュータが、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信する方法であって、前記コンピュータが、更に、前記生体電位情報から把握される、前記機器の各性能項目についての操作を、前記機器の各性能項目の優先順位に従って前記機器に対して行い、前記機器の性能項目が操作されたときに、操作されてから前記機器の周囲に作用するまでの時間が長い操作項目ほど、優先順位が高い、方法である。
請求項19に係る発明は、コンピュータが、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、前記複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す操作情報を、前記機器に送信させる方法であって、ユーザ毎に、前記機器の操作内容が把握される生体電位情報とは異なる他の生体情報に基づいてユーザの状態が把握され、前記複数のユーザの中の少なくとも1人のユーザの状態が、予め定められた平常状態とは異なる場合、前記コンピュータが、更に、当該情報処理装置の動作を停止する、方法である。
【発明の効果】
【0037】
請求項1,8,14に係る発明によれば、機器に対して複数のユーザから操作指示が与えられた場合であっても、機器を適切に操作することができる。また、予め定められた人数以上のユーザの状態とは異なる状態を有するユーザに警告することができる。
【0046】
請求項2,9,15に係る発明によれば、生体電位情報とは異なる生体情報に基づいて、機器の性能レベルを操作することができる。
【0047】
請求項に係る発明によれば、ユーザの属性に応じて、生体電位情報以外の生体情報を用いて機器を操作することができる。
【0055】
請求項4,10,16に係る発明によれば、多数派のユーザの操作内容に従って機器を操作することができる。
【0056】
請求項5,11,17に係る発明によれば、発生頻度が最も多い生体電位情報から把握される操作内容によって機器を操作することができる。
【0063】
請求項6,12、18に係る発明によれば、機器の性能項目の優先順位に従って機器の性能項目を操作することができる。また、周囲に作用するまでの時間が長い操作項目ほど、優先的に操作される。
【0064】
請求項7,13,19に係る発明によれば、平常状態ではない状態を有するユーザがいる場合に、情報処理装置による処理を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
図1】本実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係る情報処理装置による処理を示すフローチャートを示す図である。
図4】管理テーブルを示す図である。
図5】管理テーブルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1には、本実施形態に係る情報処理システムの構成の一例が示されている。
【0067】
本実施形態に係る情報処理システムは、情報処理装置10と、複数の生体情報測定装置と、1又は複数の環境情報測定装置14と、1又は複数の機器16とを含む。図1に示す例では、情報処理システムは、生体情報測定装置12A,12B,12C,12Dを含むが、これは一例に過ぎない。以下では、生体情報測定装置12A,12B,12C,12Dを区別する必要がない場合には、生体情報測定装置12A,12B,12C,12Dを「生体情報測定装置12」と称することとする。なお、図1に示されている各装置の数は一例に過ぎず、各装置の数が、図1に示されている各装置の数に限定されるものではない。また、情報処理システムは、図1に示されている装置以外の他の装置(例えばサーバ等の外部装置)を含んでもよい。
【0068】
情報処理装置10、生体情報測定装置12、環境情報測定装置14、及び、機器16は、他の装置等と通信するように構成されている。その通信は、ケーブルを利用する有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。つまり、各装置は、他の装置等とケーブルによって物理的に接続されて、情報を互いに送受信してもよいし、無線通信によって互いに情報を送受信してもよい。無線通信として、例えば、近距離無線通信やWi-Fi(登録商標)等が用いられる。これら以外の規格の無線通信が用いられてもよい。近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)やRFID(Radio Frequency Identifier)やNFC等である。各装置は、LAN(Local Area Network)やインターネット等の通信経路を介して他の装置や他のセンサ等と通信してもよい。
【0069】
情報処理装置10は、例えば、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称する)、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、又は、その他の装置である。情報処理装置10は、ユーザが携帯することが可能な端末装置(例えば、タブレットPCやスマートフォンや携帯電話等)であってもよいし、テーブル等に設置されて使用される装置であってもよい。情報処理装置10は、通信機能とマイクとスピーカとを有するスマートスピーカであってもよい。情報処理装置10は、屋内(例えば、部屋の床、天井、テーブル等)に設置されてもよいし、屋外に設置されてもよい。また、情報処理装置10は、移動可能な装置(例えば自走式の装置)でもよい。
【0070】
生体情報測定装置12は、センサや電極等を有し、ユーザの生体情報を測定するように構成されている。各生体情報測定装置12は、異なる種類の生体情報を測定してもよい。もちろん、すべての生体情報測定装置12の中の一部又は全部は、同じ種類の生体情報を測定するように構成されてもよい。また、各生体情報測定装置12は、1つの種類の生体情報を測定するように構成されてもよいし、複数の種類の生体情報を測定するように構成されてもよい。
【0071】
生体情報測定装置12は、自装置で測定した生体情報を情報処理装置10に送信する。生体情報測定装置12は、生体情報を測定する度に生体情報を情報処理装置10に送信してもよいし、生体情報を記憶し、予め定められた時間間隔毎に生体情報を情報処理装置10に送信してもよいし、ユーザが指定したタイミングで生体情報を情報処理装置10に送信してもよい。また、生体情報測定装置12は、他の生体情報測定装置12が測定した生体情報を当該他の生体情報測定装置12から受信し、自装置が測定した生体情報と当該他の生体情報測定装置12が測定した生体情報とを情報処理装置10に送信してもよい。
【0072】
生体情報測定装置12は、自装置又は他の生体情報測定装置が測定した生体情報を分析し、その分析結果を示す情報を情報処理装置10に送信してもよい。例えば、生体情報測定装置12はプロセッサを含み、当該プロセッサが生体情報を分析してもよい。もちろん、その分析は情報処理装置10にて行われてもよい。
【0073】
生体情報測定装置12は、バッテリを含み、当該バッテリから供給される電力によって駆動してもよいし、情報処理装置10から電力の供給を受けて駆動してもよい。
【0074】
生体情報測定装置12は、生体情報測定装置12全体がユーザに装着されて生体情報を測定するウェアラブル装置であってもよい。例えば、生体情報測定装置12は、ユーザの頭部に装着される装置であってもよいし、ユーザの耳に装着されるヒアラブル装置であってもよいし、ユーザの腕や手や手首や指等に装着される装置(例えば腕時計型の装置等)であってもよいし、ユーザの首に掛けられる装置であってもよいし、ユーザの胴体や足等に装着される装置であってもよい。
【0075】
生体情報は、生体であるユーザから発する様々な生理学的情報や解剖学的情報である。生体情報の概念の範疇には、例えば、脳の活動を示す情報(例えば、脳波、脳の血流量、脳磁場信号等)、脈拍数、血圧、心拍数、心電波形、筋電波形、眼球運動、体温、発汗量、視線、音声、及び、ユーザの動き等が含まれる。これら生体情報の一例に過ぎず、他の生理学的情報や解剖学的情報が生体情報として用いられてもよい。生体情報測定装置12は、これらの生体情報の中の1つの生体情報を測定してもよいし、複数の生体情報を測定してもよい。
【0076】
また、生体情報の概念の範疇には、生体から測定される電位を示す生体電位情報が含まれる。生体電位情報の概念の範疇には、例えば、脳の活動に伴い発生する微小電流の測定結果である脳波、心臓の拍動に伴い発生する微小電流の測定結果である心電図、筋肉の活動に伴い発生する微小電流の測定結果である筋電図、皮膚に生じる微小電流の測定結果である皮膚電位等が含まれる。これらは生体電位情報の一例に過ぎず、これら以外の生体電位情報が用いられてもよい。
【0077】
情報処理装置10は、生体情報測定装置12から生体情報を受け付けて、生体情報の分析、生体情報の記憶、生体情報の出力、生体情報の分析結果を示す情報の記憶、及び、生体情報の分析結果を示す情報の出力等を行う。もちろん、生体情報の分析は生体情報測定装置12によって行われてもよい。生体情報を出力することは、例えば、生体情報を表示することや、生体情報を音声情報として出力すること等である。生体情報の分析結果を示す情報を出力することは、例えば、分析結果を示す情報を表示することや、分析結果を音声情報として出力すること等である。情報処理装置10は、生体情報や分析結果を示す情報を他の装置に送信してよい。
【0078】
情報処理装置10は、1又は複数の生体情報測定装置12を含んでもよい。つまり、1又は複数の生体情報測定装置12は、情報処理装置10に組み込まれて、1つの装置が構成されてもよい。1又は複数の生体情報測定装置12を含む情報処理装置10全体が、ユーザに装着されて生体情報を測定してもよい。つまり、情報処理装置10はウェアラブル装置であってもよい。例えば、情報処理装置10は、ユーザの頭部に装着される装置であってもよいし、ユーザの耳に装着されるヒアラブル装置であってもよいし、ユーザの腕や手や手首や指等に装着される装置(例えば腕時計型の装置)であってもよいし、ユーザの首に掛けられる装置であってもよいし、ユーザの胴体や足等に装着される装置であってもよい。
【0079】
もちろん、情報処理装置10と生体情報測定装置12は、別々の装置であってもよい。例えば、情報処理装置10はスマートスピーカであり、生体情報測定装置12は、ユーザに装着されるウェアラブル装置であってもよい。
【0080】
環境情報測定装置14は、当該環境情報測定装置14の周囲の環境に関する環境情報を測定するように構成されている。例えば、環境情報測定装置14は、撮影装置であるカメラ、音波を集めるマイク、温度を測定する温度センサ、湿度を測定する湿度センサ、匂いを測定する臭気センサ、明るさを測定する照度センサ、又は、赤外線センサ等である。これらのセンサの中の1又は複数のセンサが、環境情報測定装置14として情報処理システムに含まれてもよい。
【0081】
例えば、情報処理装置10の周囲やその他の場所がカメラによって撮影されて、当該周囲を表す画像データやその他の場所を表す画像データが生成される。当該画像データは、動画像データであってもよいし、静止画像データであってもよい。カメラによって撮影された画像データは、カメラの撮影範囲に含まれている環境に関する環境情報の一例に相当する。また、カメラによってユーザが撮影されることで生成された、当該ユーザを表す画像データは、当該ユーザの生体情報の一例に相当する。例えば、当該画像データから検知される当該ユーザの動きや当該ユーザの体型等は、当該ユーザの生体情報の一例に相当する。その意味で、カメラは、当該ユーザの生体情報を測定する生体情報測定装置12の一例に相当する。
【0082】
また、マイクの周囲の音(例えば、人の音声やその他の音)がマイクに入力されて、マイクによって音データが生成される。マイクに入力された音を表す音データは、マイクの周囲の環境に関する環境情報の一例に相当する。また、マイクに入力されたユーザの音声を表す音データは、当該ユーザの生体情報の一例に相当する。その意味で、マイクは、当該ユーザの生体情報を測定する生体情報測定装置12の一例に相当する。
【0083】
また、温度センサ、湿度センサ、臭気センサ、照度センサ、及び、赤外線センサ等によって測定されたデータは、環境情報の一例に相当する。
【0084】
なお、1又は複数の環境情報測定装置14が、情報処理装置10に含まれてもよい。
【0085】
機器16は、例えば、PC、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、ロボット(例えば、人型ロボット、人以外の動物型ロボット、掃除ロボット、及び、それら以外のロボット等)、プロジェクタ、液晶ディスプレイ等の表示装置、記録装置、再生装置、カメラ等の撮像装置、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、コーヒーメーカー、掃除機、洗濯機、空調機、照明機器、時計、監視カメラ、自動車、二輪車、航空機(例えば無人航空機(例えばドローン))、ゲーム機、ガスレンジ、温水洗浄便座、換気扇、呼び鈴、玄関モニタ、エレベータ、ドア、窓、又は、各種のセンシング機器(例えば温度センサ、湿度センサ、電圧センサ、電流センサ等)等の装置である。機器16の概念の範疇には機器全般が含まれてもよい。例えば、情報機器、映像機器、音響機器、その他の機器も、本実施形態に係る機器16の範疇に含まれてもよい。
【0086】
機器16は、通信インターフェースである通信装置、データを記憶する記憶装置、及び、当該機器16の動作を制御するプロセッサを有する。機器16は、ユーザインターフェースを有してもよい。機器16は、自装置である機器16を識別するための機器識別情報を情報処理装置10に送信してもよい。機器識別情報は、例えば、機器16のID、名称、型番、又は、アドレス(例えばMACアドレスやIPアドレス等)等である。
【0087】
以下、情報処理装置10の構成について詳しく説明する。
【0088】
情報処理装置10は、例えば、通信装置18と、UI20と、記憶装置22と、プロセッサ24とを含む。情報処理装置10は、これら以外の構成を含んでもよい。
【0089】
通信装置18は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置から送信されてきたデータを受信する機能を有する。通信装置18は、無線通信機能を有してもよいし、有線通信機能を有してもよい。通信装置18は、例えば近距離無線通信を利用することで他の装置と通信してもよいし、LANやインターネット等の通信経路を介して他の装置と通信してもよい。例えば、通信装置18は、生体情報測定装置12から送信されてきた生体情報を受信する。通信装置18は、生体情報測定装置12の動作を制御するための制御情報を生体情報測定装置12に送信してもよい。また、通信装置18は、環境情報測定装置14から送信されてきた環境情報を受信する。通信装置18は、環境情報測定装置14の動作を制御するための制御情報を環境情報測定装置14に送信してもよい。また、通信装置18は、機器16の動作を制御するための制御情報を機器16に送信する。通信装置18は、機器16から送信されてきた情報を受信してもよい。
【0090】
UI20はユーザインターフェースであり、表示装置と操作装置とを含む。表示装置は、液晶ディスプレイやELディスプレイ等である。操作装置は、キーボードや入力キーや操作パネル等である。UI20は、表示装置と操作装置とを兼ね備えたタッチパネル等のUIであってもよい。また、マイクがUI20に含まれてもよいし、音を発するスピーカがUI20に含まれてもよい。
【0091】
記憶装置22は、各種のデータを記憶する1又は複数の記憶領域を構成する装置である。記憶装置22は、例えば、ハードディスクドライブ、各種のメモリ(例えばRAMやDRAMやROM等)、その他の記憶装置(例えば光ディスク等)、又は、それらの組み合わせである。1又は複数の記憶装置22が情報処理装置10に含まれている。
【0092】
記憶装置22には、管理情報が記憶されている。管理情報は、ユーザから測定された生体情報に基づいて、機器16の操作内容を特定するための情報である。例えば、予め定められた基準生体情報と、機器16の操作内容を示す操作情報とが、予め紐付けられて管理情報に登録されている。基準生体情報は、当該基準生体情報に紐付けられている操作を行うユーザから発生すると想定される生体情報であってもよいし、当該操作の実行を要求するユーザから発生すると想定される生体情報であってもよい。基準生体情報は、機器16の操作内容を示す情報であるともいえる。ユーザ毎に、基準生体情報と操作情報とが紐付けられて管理情報に登録されてもよい。
【0093】
プロセッサ24は、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、当該複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器16の操作内容を、比較することで決定された操作内容を示す制御情報を、機器16に送信するように構成されている。より詳しく説明すると、プロセッサ24は、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報を受け付け、当該複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から機器16の操作内容を把握する。プロセッサ24は、各ユーザの生体電位情報から把握される生体情報を比較することで、機器16に対する操作内容を決定し、その決定された操作内容を示す操作情報を当該機器16に送信する。当該制御情報を受信した当該機器16は、当該制御情報に従って動作する。このようにして、プロセッサ24は、機器16を操作する。
【0094】
例えば、脳の活動を測定する生体情報測定装置12と情報処理装置10とによって、ブレイン・マシン・インターフェースが構築されてもよい。ブレイン・マシン・インターフェースの方式は、侵襲式であってもよいし、非侵襲式であってもよい。この場合、プロセッサ24は、ユーザの脳の活動(例えば脳波等)に基づいて機器16を操作する。プロセッサ24は、機器16を操作するために、脳波から特徴的な成分を抽出し、その抽出された成分に基づいて機器16を操作してもよい。脳波から特徴的な成分を抽出するために、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)や、ウェーブレット変換(WT:Wavelet Transform)、TFD(Time Frequency Distribution)、EM(Eigenvector Methods)、自己回帰モデル(ARM:Auto Regressive Method)等が用いられてもよい。また、特徴の抽出によって得られた特徴ベクトルを用いて、脳波と機器16の操作内容とを結び付ける方法として、例えば、独立成分分析(ICA:Independent Component Analysis)、k平均法、サポートベクターマシン(SVM:Support Vector Machine)、畳み込みニューラルネットワーク等が用いられてもよい。
【0095】
また、プロセッサ24は、機器16から送信されてきた機器識別情報を受け付けて当該機器16を識別するように構成されている。例えば、プロセッサ24は、機器識別情報の取得要求を機器16に送信し、その取得要求に応じて当該機器16から送信されてきた機器識別情報を取得する。また、情報処理装置10と接続される等して情報処理装置10と通信することが可能になった機器16から機器識別情報が情報処理装置10に送信され、プロセッサ24は、そのようにして送信されてきた機器識別情報を受け付けてもよい。
【0096】
また、プロセッサ24は、情報処理装置10の各部の動作を制御するように構成されている。プロセッサ24は、メモリを含んでもよい。
【0097】
以下、図3を参照して、情報処理装置10による処理について詳しく説明する。
【0098】
まず、複数の生体情報測定装置12を用いることで、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報が測定される(S01)。例えば、各ユーザに生体情報測定装置12が装着され、各ユーザの生体電位情報が測定される。各ユーザから測定された生体電位情報は、情報処理装置10に送信される。なお、生体電位情報以外の生体情報も測定されて、情報処理装置10に送信されてもよい。
【0099】
プロセッサ24は、各生体情報測定装置12から送信されてきた各ユーザの生体電位情報を受け付ける(S02)。生体電位情報以外の生体情報も測定された場合、プロセッサ24は、生体電位情報以外の生体情報も受け付ける。
【0100】
次に、プロセッサ24は、ユーザ毎に、ユーザから測定された生体電位情報に基づいて機器16の操作内容を把握する(S03)。
【0101】
例えば、プロセッサ24は、ユーザから測定された生体電位情報と、上述した管理情報に登録されている各基準生体情報とを比較し、ユーザから測定された生体電位情報との差異が許容範囲内に含まれる基準生体情報を検索する。プロセッサ24は、その検索された基準生体情報に紐付けられている操作内容を特定する。プロセッサ24は、ユーザ毎に、操作内容を特定する。
【0102】
ユーザから測定された生体電位情報との差異が許容範囲内に含まれる複数の基準生体情報が検索された場合、プロセッサ24は、当該複数の基準生体情報の中で、ユーザから測定された生体電位情報との差異が最小となる基準生体情報を特定する。プロセッサ24は、その特定された基準生体情報に紐付けられている操作内容を特定する。許容範囲は、予め定められている。許容範囲は、ユーザによって変更されてもよい。
【0103】
基準生体情報は、生体情報の特徴的な成分を示す情報であってもよい。この場合、プロセッサ24は、ユーザから測定された生体電位情報から特徴的な成分を抽出し、その抽出された成分との差異が許容範囲内に含まれる基準生体情報を検索してもよい。
【0104】
例えば、生体電位情報として脳波が用いられる場合、プロセッサ24は、測定された脳波から特徴的な成分を抽出し、当該成分を解析することで、当該脳波が表す操作内容を推測してもよい。
【0105】
例えば、プロセッサ24は、予め定められた時間内に受け付けた複数の生体電位情報を対象として、各生体電位情報に基づいて各操作内容を把握してもよい。例えば、プロセッサ24は、予め定められた期間毎に、その期間内に受け付けた複数の生体電位情報を対象として、各生体電位情報に基づいて各操作内容を把握する。その期間は、ユーザによって変更されてもよい。具体例を挙げて説明すると、プロセッサ24は、30秒毎に、その30秒内に受け付けた複数の生体電位情報を対象として、各生体電位情報に基づいて各操作内容を把握する。プロセッサ24は、この処理を繰り返す。
【0106】
別の例として、プロセッサ24は、あるユーザの生体電位情報を受け付けると、当該生体電位情報と、当該生体電位情報を受け付けた時点から予め定められた時間が経過するまでの間に受け付けた、1又は複数の他のユーザの生体電位情報と、を対象として、各生体電位情報に基づいて各操作内容を把握してもよい。その時間が経過した後に、プロセッサ24が、あるユーザの生体電位情報を受け付けると、プロセッサ24は、当該生体電位情報と、当該生体電位情報を受け付けた時点から予め定められ時間が経過するまでの間に受け付けた、1又は複数の他のユーザの生体電位情報と、を対象として、各生体電位情報に基づいて各操作内容を把握する。例えば、プロセッサ24は、この処理を繰り返す。
【0107】
次に、プロセッサ24は、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される各操作内容を比較し(S04)、その比較結果に基づいて、実行される操作内容を決定する(S05)。プロセッサ24は、その決定された操作内容を示す操作情報を、操作される機器16に送信することで、当該機器16を操作する(S06)。実行される操作内容を特定する方法については、実施例として後で詳しく説明する。
【0108】
なお、プロセッサ24は、1人のユーザの生体情報のみを受け付けた場合、当該ユーザの生体情報に基づいて操作内容を把握し、当該操作内容を示す操作情報を、操作される機器16に送信することで、当該機器16を操作する。当該生体情報は、生体電位情報であってもよいし、生体電位情報以外の別の生体情報であってもよいし、生体電位情報と別の生体情報との組み合わせであってもよい。
【0109】
以下、具体例を挙げて、本実施形態に係る情報処理システムについて詳しく説明する。
【0110】
図4には、管理情報の一例である管理テーブルの一例が示されている。管理テーブルのデータは、記憶装置22に記憶されている。管理テーブルのデータは、記憶装置22に記憶されずに、サーバ等の外部装置に記憶されてもよい。
【0111】
管理テーブルにおいては、IDと、基準脳波と、機器16の操作内容を示す操作情報とが、予め紐付けられている。基準脳波は、基準生体情報の一例である。また、基準脳波は、生体電位情報の一例である。基準脳波は、当該基準脳波に紐付けられている操作を行うユーザから発生すると想定される脳波であってもよいし、当該操作の実行を要求するユーザから発生すると想定される脳波であってもよい。ここでは、生体電位情報の一例として脳波が用いられているが、脳波以外の生体電位情報が用いられてもよい。
【0112】
IDは、管理テーブルに登録されている情報を管理するための情報である。基準脳波は、例えば、統計的な処理によって定められ、当該基準脳波に紐付けられている操作を行うユーザから一般的に発生すると想定される脳波、又は、当該操作の実行を要求するユーザから一般的に発生すると想定される脳波である。操作情報は、操作される機器16を識別するための機器識別情報と、当該機器16に対して行われる操作内容を示す情報とを含む。
【0113】
例えば、ID「1」に紐付けられている基準脳波は、エアコンの冷房をオンするという操作内容を表す脳波である。ID「2」に紐付けられている基準脳波は、エアコンの冷房をオフするという操作内容を表す脳波である。
【0114】
例えば、ID「1」に紐付けられている基準脳波との差異が許容範囲内に含まれる脳波がユーザから測定された場合、プロセッサ24は、当該基準脳波に紐付けられている「エアコンの冷房をオンする」という操作内容を特定する。例えば、1人のユーザの脳波のみが測定され、その脳波とID「1」に紐付けられている基準脳波との差異が許容範囲内に含まれている場合、プロセッサ24は、「エアコンの冷房をオンする」という操作内容を示す操作情報を、機器16である「エアコン」に送信することで、「エアコン」の冷房をオンする。
【0115】
また、プロセッサ24は、ユーザから測定された脳波と基準脳波との間の類似度を算出し、その類似度が閾値以上であるか否かを判断してもよい。閾値は、許容範囲に対応する値である。両波形の間の類似度が閾値以上である場合、プロセッサ24は、両波形は類似していると判断し、ユーザから測定された脳波と基準脳波との差異が許容範囲内に含まれると判断する。つまり、ID「1」に紐付けられている基準脳波との間の類似度が閾値以上となる脳波がユーザから測定された場合、プロセッサ24は、「エアコンの冷房をオンする」という操作内容を特定する。
【0116】
操作情報は、機器16の性能項目に関する操作内容を示す情報を含んでもよい。性能項目は、機器16の性能に関する項目である。性能項目に関する操作内容は、例えば、当該性能項目についての性能レベルに関する操作内容である。例えば、機器16である「エアコン」の設定温度に関する項目、風量に関する項目、風向きに関する項目、及び、除湿機能の有無に関する項目等が、「エアコン」の性能項目の一例である。設定温度の具体的な値、風量の具体的な値、風の具体的な向き、及び、除湿機能の有無等が、性能レベルの一例である。
【0117】
例えば、「エアコン」についての操作情報は、設定温度や風量等の性能項目に関する操作内容を示す情報を含んでもよい。例えば、「エアコン」の設定温度を示す情報を含む操作情報と、当該設定温度を表す基準脳波とが紐付けられて管理テーブルに登録されてもよい。設定温度毎に、設定温度を示す情報を含む操作情報と基準脳波とが紐付けられて管理テーブルに登録されてもよい。例えば、ある設定温度を示す情報を含む操作情報に紐付けられている基準脳波との差異が許容範囲内に含まれる脳波がユーザから測定された場合、プロセッサ24は、「エアコン」の設定温度を、当該基準脳波に紐付けられいる設定温度に設定する。風量等についても同様である。
【0118】
ユーザ毎に、基準生体情報と操作情報とが紐付けられて管理テーブルに登録されてもよい。例えば、ユーザから測定された生体電位情報が、当該ユーザの基準生体情報として管理テーブルに登録されてもよい。
【0119】
図5には、個々のユーザの具体的な基準生体情報が登録されている管理テーブルの一例が示されている。図5に示されている管理テーブルにおいては、IDと、基準生体情報の一例である基準脳波と、操作情報と、ユーザ情報とが紐付けられている。ユーザ情報は、ユーザを識別するための情報(例えば、ユーザ名やユーザID等)である。
【0120】
ユーザ情報に紐付けられている基準脳波は、当該ユーザ情報が示すユーザが、当該基準脳波に紐付けられている操作情報が示す操作を行うときに当該ユーザから測定された脳波、又は、当該ユーザが当該操作を要求するときに当該ユーザから測定された脳波である。各ユーザから測定された各操作を表す基準脳波は、予め各ユーザから測定されて管理テーブルに登録される。
【0121】
例えば、ユーザAが「エアコン」の冷房を手動でオンしたときにユーザAの脳波が生体情報測定装置12によって測定され、その測定された脳波が、ユーザAが「エアコン」の冷房をオンするという操作内容を表す基準脳波として、管理テーブルに登録される。この場合、測定されたユーザAの当該基準脳波と、「エアコン」の冷房をオンする操作内容を示す操作情報と、ユーザAを識別するためのユーザ情報とが紐付けられて管理テーブルに登録される。その登録の作業は、情報処理装置10を用いて行われてもよいし、他の装置を用いて行われてもよい。図5に示す例では、これらの情報はID「1」の情報として登録される。他の操作や他のユーザについても同様である。
【0122】
なお、登録の作業を複数回行い、これによって測定された複数の脳波の平均を、基準脳波として登録してもよい。例えば、ユーザAが「エアコン」の冷房を手動でオンし、そのときにユーザAから発生した脳波を生体情報測定装置12によって測定するという作業を、複数回行い、これによって測定された複数の脳波の平均を、基準脳波として管理テーブルに登録してもよい。
【0123】
例えば、ユーザAのみが情報処理装置10にログインしている状態で、ユーザAから、ID「1」に紐付けられている基準脳波との差異が許容範囲内に含まれる脳波が測定された場合、プロセッサ24は、ID「1」に紐付けられている操作情報を「エアコン」に送信することで、「エアコン」の冷房をオンする。より詳しく説明すると、ユーザAのみが情報処理装置10にログインしているときに、生体情報測定装置12によって脳波が測定されると、プロセッサ24は、ログインしているユーザAを識別するためのユーザ情報に紐付けられて管理テーブルに登録されている基準脳波を検索する。図5に示す例では、ID「1」に紐付けられている基準脳波と、ID「3」に紐付けられている基準脳波が、ユーザAの基準脳波として管理テーブルに登録されているため、これらの基準脳波が検索される。測定された脳波とID「1」に紐付けられている基準脳波との差異が許容範囲内である場合、プロセッサ24は、ID「1」に紐付けられている操作情報を「エアコン」に送信することで、「エアコン」の冷房をオンする。測定された脳波とID「3」に紐付けられた基準脳波との差異が許容範囲内である場合、プロセッサ24は、ID「3」に紐付けられている操作情報を「エアコン」に送信することで、「エアコン」の冷房をオフする。
【0124】
別の例として、機器16を操作するユーザが「ユーザA」であることが情報処理装置10に設定されている状態で、ユーザAから、ID「1」に紐付けられている基準脳波が測定された場合、プロセッサ24は、ID「1」に紐付けられている操作情報を「エアコン」に送信することで、「エアコンα」の電源をオンにしてもよい。より詳しく説明すると、機器16を操作するユーザが「ユーザA」であることが情報処理装置10に設定されている状態で、生体情報測定装置12によって脳波が測定されると、プロセッサ24は、機器16を操作するユーザであるユーザAを識別するためのユーザ情報に紐付けられて管理テーブルに登録されている基準脳波を検索する。測定された脳波とID「1」に紐付けられている基準脳波との差異が許容範囲内である場合、プロセッサ24は、ID「1」に紐付けられている操作情報を「エアコン」に送信することで、「エアコン」の冷房をオンする。機器16を操作するユーザは、例えば、ユーザによって情報処理装置10に設定される。
【0125】
ユーザA以外の他のユーザについても、ユーザAと同様に、各情報が管理テーブルに登録される。例えば、ID「2」に紐付けられている各情報は、ユーザBが「エアコン」の冷房をオンしたときの操作に関する情報である。ID「3」に紐付けられている各情報は、ユーザAが「エアコン」の冷房をオフにしたときの操作に関する情報である。
【0126】
以下、各実施例について説明する。以下では、生体情報測定装置12A,12B,12C,12Dは、生体電位情報の一例である脳波を測定する装置であるものとする。また、脳波以外の生体情報(例えば体温等)を測定する別の生体情報測定装置12が、情報処理システムに含まれてもよい。
【0127】
生体情報測定装置12Aは、ユーザに装着される等してユーザAの脳波を測定する。生体情報測定装置12Bは、ユーザに装着される等してユーザBの脳波を測定する。生体情報測定装置12Cは、ユーザに装着される等してユーザCの脳波を測定する。生体情報測定装置12Dは、ユーザに装着される等してユーザDの脳波を測定する。
【0128】
なお、複数のユーザの生体電位情報は、同じ種類の情報であってもよいし、異なる種類の情報であってもよい。例えば、複数のユーザの生体電位情報は脳波である。
【0129】
(実施例1)
実施例1では、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される各操作内容を比較した結果、各操作内容が一致する場合、プロセッサ24は、その一致する操作内容を、実行される操作内容であるとして特定する。プロセッサ24は、その一致する操作内容を示す操作情報を、操作される機器16に送信することで、当該機器16を操作する。
【0130】
例えば、ユーザA,B,C,Dのそれぞれの脳波から、「エアコン」の冷房をオンするという操作内容が把握される場合、各操作内容は一致する。この場合、プロセッサ24は、「エアコン」の冷房をオンするという操作内容を示す操作情報を「エアコン」に送信することで、「エアコン」の冷房をオンする。こうすることで、全ユーザの要求が反映された操作が行われる。
【0131】
例えば、予め定められた期間内に測定されたユーザA,B,C,Dのそれぞれの脳波から把握される各操作内容が一致する場合、プロセッサ24は、その一致する操作内容を示す操作情報を、操作される機器16に送信することで、当該機器16を操作する。例えば、プロセッサ24は、その期間毎に、各操作内容が一致するか否かを判断する。
【0132】
別の具体例を挙げて説明すると、会議室にてプロジェクタによって資料を投影しているときに、照明が明るくて資料が見え難いと感じた複数のユーザから、資料が投影されている箇所を照らす照明装置を消灯する指示を表す脳波が測定された場合、プロセッサ24は、消灯の指示を示す操作情報を照明装置に送信することで、当該照明装置を消灯する。
【0133】
(実施例2)
実施例2では、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される各操作内容を比較した結果、各操作内容が一致しない場合、プロセッサ24は、予め定められた条件に従って、実行される操作内容を決定し、その決定された操作内容を示す操作情報を、操作される機器16に送信することで、当該機器16を操作する。各操作内容が一致しないとは、各ユーザの生体電位情報から把握される各操作内容が全く一致しないことであってもよいし、一部のユーザの生体電位情報から把握される各操作内容は一致するが、他の一部のユーザの生体電位情報から把握される各操作内容が一致しないことであってもよい。
【0134】
例えば、ユーザA,B,C,Dのそれぞれの脳波から把握される各操作内容が互いに異なる場合、プロセッサ24は、予め定められた条件に従って、実行される操作内容を決定する。別の例として、ユーザA,Bのそれぞれの脳波から把握される各操作内容は一致するが、その操作内容は、ユーザC,Dのそれぞれの脳波から把握される各操作内容と一致しない場合、プロセッサ24は、予め定められた条件に従って、実行される操作内容を決定する。
【0135】
予め定められた条件は、例えば、ユーザの人数に関する条件、ユーザの属性に関する条件、複数のユーザの周囲の環境に関する条件、又は、機器16の性能項目に関する条件等である。ユーザの属性は、例えば、ユーザの性別、年齢、身長又は体重等である。ユーザの属性に関する条件は、例えば、ユーザの属性に基づいて定められた優先順位である。機器16の性能項目に関する条件は、例えば、機器16の性能項目に基づいて定められた優先順位である。環境は、環境情報測定装置14によって測定される。
【0136】
例えば、プロセッサ24は、多数決によって、実行される操作内容を決定してもよい。例えば、ユーザA,B,Cのそれぞれの脳波から把握される各操作内容が、「エアコン」の冷房をオンするという操作内容であり、ユーザDの脳波から把握される操作内容が、「エアコン」の冷房をオンするという操作内容以外の操作内容であるものとする。「エアコン」の冷房をオンするという操作内容を表す脳波が測定されたユーザの数が、その操作内容以外の操作内容を表す脳波が測定されたユーザの数よりも多いため、プロセッサ24は、「エアコン」の冷房をオンするという操作内容を、実行される操作内容として決定し、その操作内容を示す操作情報を「エアコン」に送信することで、「エアコン」の冷房をオンする。
【0137】
なお、多数派の操作内容と少数派の操作内容とが矛盾する場合において、少数派のユーザの数が閾値以上となった場合、プロセッサ24は、操作内容を調整してもよい。例えば、多数派の操作内容が、プロジェクタによって投影されている文字の大きさを大きくする操作、照明の明るさをより明るくする操作、又は、スピーカの音量を大きくする操作等のように、性能レベルを一方向に変更する操作である場合、プロセッサ24は、多数派の操作内容を実行する。その操作が行われているときに、多数派の操作内容と矛盾する操作内容(例えば、文字を小さくする操作、暗くする操作又は音量を小さくする操作等)を指示する少数派のユーザの数が閾値以上になった場合、プロセッサ24は、操作内容を調整する。例えば、プロセッサ24は、文字の大きさを中程度の大きさに設定したり、明るさを中程度の明るさに設定したり、スピーカの音量を中程度の音量に設定したりする。
【0138】
別の例として、各ユーザの年齢に基づいて、各ユーザの生体電位情報から把握される操作内容の優先順位が定められてもよい。例えば、子供や高齢者から測定された生体電位情報から把握される操作内容が、子供や高齢者以外のユーザから測定された生体電位情報から把握される操作内容よりも優先されてもよい。例えば、生体情報測定装置12に、当該生体情報測定装置12によって脳波が測定されるユーザの属性を示すユーザ属性情報が予め設定される。例えば、予め定められた下限年齢以下の年齢のユーザは子供であると設定され、予め定められた上限年齢以上の年齢のユーザは高齢者であると設定される。例えば、子供や高齢者から測定された生体電位情報から把握される操作内容が、「エアコン」の冷房をオフするという操作内容である場合、他のユーザから測定された生体電位情報から把握される操作内容が、「エアコン」の冷房をオフするという操作内容ではない場合であっても、プロセッサ24は、「エアコン」の冷房をオフするという操作内容を示す操作情報を「エアコン」に送信することで、「エアコン」の冷房をオフする。
【0139】
例えば、ユーザAが子供又は高齢者であり、ユーザAの生体電位情報から把握される操作内容が、「エアコン」の冷房をオフするという操作内容であるものとする。この場合、ユーザB,C,Dのそれぞれから測定された生体電位情報が、「エアコン」の冷房をオフにするという操作内容ではない場合であっても、プロセッサ24は、「エアコン」の冷房をオフする。
【0140】
また、プロセッサ24は、ユーザの年齢に応じた重み付けを行ってもよい。例えば、プロセッサ24は、年齢が高いユーザの生体電位情報から把握された操作内容ほど、その操作内容の重み係数を大きくし、同じ操作内容の重み係数を合算し、重み係数の総数が最も多い操作内容を、実行される操作内容として決定する。年齢に応じて段階的に重み係数を変えてもよい。
【0141】
別の具体例を挙げて説明すると、電車やバスや映画館等のように不特定多数の人が集まることが想定されている場所では、子供や高齢者から測定された生体電位情報から把握される操作内容が、子供や高齢者以外のユーザから測定された生体電位情報から把握される操作内容よりも優先されてもよい。家のリビングルームや職場等のように特定の人が集まることが想定されている場合では、プロセッサ24は、年齢に基づく優先順位に従わずに、機器16を操作してもよい。
【0142】
別の例として、各ユーザの性別に基づいて、各ユーザの生体電位情報から把握される操作内容の優先順位が定められてもよい。また、ユーザの性別と操作内容とに基づいて、操作内容の優先順位が定められてもよい。例えば、「エアコン」の冷房の操作に関しては、男性の脳波から把握される操作内容の優先順位よりも、女性の脳波から把握される操作内容の優先順位が高く設定される。例えば、女性から測定された生体電位情報から把握される操作内容が、「エアコン」の冷房をオフするという操作内容である場合、男性から測定された生体電位情報から把握される操作内容が、「エアコン」の冷房をオフするという操作内容ではない場合であっても、プロセッサ24は、「エアコン」の冷房をオフするという操作内容を示す操作情報を「エアコン」に送信することで、「エアコン」の冷房をオフする。
【0143】
また、プロセッサ24は、ユーザの性別に応じた重み付けを、各ユーザの生体電位情報から把握された操作内容に行い、同じ操作内容の重み係数を合算し、重み係数の総数が最も多い操作内容を、実行される操作内容として決定してもよい。
【0144】
別の例として、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器16の操作内容が、当該機器16の電源をオン又はオフすることである場合において、当該複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、当該機器16の操作内容が、一致しない場合、プロセッサ24は、当該機器16の電源を現状のままに維持することを操作内容とする操作情報を当該機器16に送信してもよい。例えば、ユーザA,Bの脳波から把握される操作内容が、「エアコン」の電源をオンするという操作内容であり、ユーザC,Dの脳波から把握される操作内容が、「エアコン」の電源をオフするという操作内容である場合、プロセッサ24は、「エアコン」の電源を現状のままに維持する。「エアコン」の電源がオンである場合、プロセッサ24は、電源がオンの状態を維持する。この場合も、ユーザの年齢や性別に応じた重み付けがなされてもよい。
【0145】
別の例として、複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、機器16の操作内容が、当該機器16の性能レベルを操作することである場合において、当該複数のユーザのそれぞれの生体電位情報から把握される、当該機器16の操作内容が、一致しない場合、プロセッサ24は、予め定められた条件に従って決定された性能レベルを示す操作情報を当該機器16に送信してもよい。
【0146】
例えば、プロセッサ24は、多数決によって、性能レベルを決定してもよい。例えば、ユーザA,B,Cのそれぞれの脳波から把握される各操作内容が、「エアコン」の冷房の設定温度を25℃に設定するという操作内容であり、ユーザDの脳波から把握される操作内容が、「エアコン」の冷房の設定温度を28℃に設定するという操作内容であるものとする。「エアコン」の冷房の設定温度を25℃に設定するという操作内容を表す脳波が測定されたユーザの数が、その操作内容以外の操作内容を表す脳波が測定されたユーザの数よりも多いため、プロセッサ24は、「エアコン」の冷房の設定温度を25℃に設定するという操作内容を、実行される操作内容として決定し、その操作内容を示す操作情報を「エアコン」に送信することで、「エアコン」の冷房の設定温度を25℃に設定する。
【0147】
別の例として、各ユーザの年齢に基づいて、各ユーザの生体電位情報から把握される性能レベルの優先順位が定められてもよい。例えば、子供や高齢者から測定された生体電位情報から把握される性能レベルが、子供や高齢者以外のユーザから測定された生体電位情報から把握される性能レベルよりも優先されてもよい。例えば、子供や高齢者から測定された生体電位情報から把握される操作内容が、「エアコン」の冷房の設定温度を28℃に設定するという操作内容である場合、他のユーザから測定された生体電位情報から把握される操作内容が、「エアコン」の冷房の設定温度を28℃に設定するという操作内容ではない場合であっても、プロセッサ24は、「エアコン」の冷房の設定温度を28℃に設定するという操作内容を示す操作情報を「エアコン」に送信することで、「エアコン」の冷房の設定温度を28℃に設定する。なお、ユーザの年齢に応じた重み付けがなされてもよい。
【0148】
別の例として、各ユーザの性別に基づいて、各ユーザの生体電位情報から把握される性能レベルの優先順位が定められてもよい。また、ユーザの性別と操作内容とに基づいて、性能レベルの優先順位が定められてもよい。例えば、「エアコン」の冷房の操作に関しては、男性の脳波から把握される性能レベルの優先順位よりも、女性の脳波から把握される性能レベルの優先順位が高く設定される。例えば、女性から測定された生体電位情報から把握される操作内容が、「エアコン」の冷房の設定温度を28℃に設定するという操作内容である場合、男性から測定された生体電位情報から把握される操作内容が、「エアコン」の冷房の設定温度を28℃に設定するという操作内容ではない場合であっても、プロセッサ24は、「エアコン」の冷房の設定温度を28℃に設定するという操作内容を示す操作情報を「エアコン」に送信することで、「エアコン」の冷房の設定温度を28℃に設定する。なお、ユーザの性別に応じた重み付けがなされてもよい。
【0149】
(実施例3)
実施例3では、実行される操作内容が、生体の状態に影響を与える操作内容である場合、プロセッサ24は、生体電位情報が測定された複数のユーザの周囲の環境に基づいて決定された操作内容を示す操作情報を機器16に送信することで、当該機器16を操作する。
【0150】
例えば、ユーザやユーザの周囲の温度を変えるエアコン、及び、ユーザやユーザの周囲に風を送る扇風機等は、生体の状態に影響を与える操作内容を実行する機器である。複数のユーザの周囲の環境は、環境情報測定装置14によって測定される。例えば、複数のユーザの周囲の温度、湿度、気圧、臭気、風量、及び、風向き等が、環境情報測定装置14によって測定される。
【0151】
例えば、同じ部屋にいる、予め定められた人数以上の複数のユーザから、蒸し暑いからエアコンの冷房をオンするという操作内容を表す脳波が測定された場合、プロセッサ24は、当該複数のユーザの周囲の温度及び湿度に基づいて、機器16であるエアコンの操作内容を決定し、当該操作内容を示す操作情報をエアコンに送信することで、エアコンを操作する。例えば、周囲の温度と湿度との組み合わせに対するエアコンの操作内容(例えば、人が快適に感じる設定温度や風量や風向き)が予め定められており、これらの内容を示す情報は、記憶装置22又は外部装置に記憶されている。プロセッサ24は、周囲の温度と湿度との組み合わせに対する操作内容を示す操作情報をエアコンに送信することで、エアコンを操作する。例えば、プロセッサ24は、エアコンの冷房をオンにし、エアコンの設定温度や風量や風向きを、周囲の温度と湿度との組み合わせに対する設定温度や風量や風向きに設定する。
【0152】
(実施例4)
実施例4では、プロセッサ24は、ユーザ毎に、生体電位情報からユーザの状態を把握し、予め定められた人数以上のユーザの状態とは異なる状態が把握されたユーザに、警告を出力する。
【0153】
ユーザの状態の概念の範疇には、例えば、ユーザの感情、精神状態、心理状態、欲求、生理的状態、及び、身体に関する状態(例えば体の機能や組織に関する状態)等が含まれる。
【0154】
例えば、ユーザの状態毎に、ユーザの状態を示す情報と、当該状態を有するユーザから発生すると想定される生体電位情報とが予め紐付けられており、これらの情報は、記憶装置22又は外部装置に記憶されている。生体電位情報は、当該状態を有する一般的なユーザから発生すると統計的に想定される情報であってもよいし、ユーザ毎に、当該状態を有するユーザから個別的に予め測定された情報であってもよい。例えば、ユーザの状態毎に、ユーザの状態を示す情報と、当該状態を有するユーザから発生すると想定される脳波とが予め紐付けられている。プロセッサ24は、ユーザの状態を示す情報と生体電位情報との紐付けを示す情報を参照することで、ユーザから測定された脳波に基づいて、当該ユーザの状態を推測する。プロセッサ24は、各ユーザの状態を推測する。
【0155】
例えば、同じ部屋にいる複数のユーザのうち予め定められた人数以上の複数のユーザから、蒸し暑いという状態を表す脳波が測定されたが、当該複数のユーザのうち1人のユーザのみから、寒いという状態を表す脳波が測定された場合、プロセッサ24は、寒いという状態を表す脳波が測定されたユーザに警告を出力する。例えば、プロセッサ24は、「発熱等で体調が悪いのではないか?」等といったメッセージを、当該ユーザが有する端末装置(例えばスマートフォンやPC)等に送信してもよいし、当該メッセージを表す音声をスピーカから発してもよい。
【0156】
(実施例5)
実施例5では、実行される操作内容が、生体の状態に影響を与える操作内容である場合、プロセッサ24は、複数のユーザのそれぞれから生体電位情報とは異なる1又は複数の種類の生体情報を受け付け、当該生体電位情報に基づいて機器16の駆動の有無を認識し、当該生体情報に基づいて機器16の性能レベルを認識して当該機器16を操作する。
【0157】
例えば、同じ部屋にいる、予め定められた人数以上の複数のユーザから、蒸し暑いためエアコンの冷房をオンするという操作内容を表す脳波が測定された場合、プロセッサ24は、エアコンの冷房をオンする。また、各ユーザの体温、血圧、脈拍及び発汗量等を示す生体情報が生体情報測定装置12によって測定され、プロセッサ24は、各ユーザの体温、血圧、脈拍及び発汗量等に基づいて、エアコンの設定温度や風量等の性能レベルを決定する。例えば、体温、血圧、脈拍及び発汗量の組み合わせに対するエアコンの性能レベル(例えば、人が快適に感じる設定温度や風量や風向き等)が予め定められている。これらの内容を示す情報は、記憶装置22又は外部装置に記憶されている。プロセッサ24は、例えば、複数のユーザの体温の平均値、血圧の平均値、脈拍の平均値及び発汗量の平均値を算出し、それらの平均値の組み合わせに対する性能レベルを示す操作情報をエアコンに送信することで、エアコンの性能レベルを、それらの平均値の組み合わせに対する性能レベルに設定する。体温、血圧、脈拍及び発汗量は生体情報の一例に過ぎず、他の生体情報が用いられてもよいし、これらの生体情報の一部の情報が用いられてもよい。
【0158】
ユーザの属性に応じて、生体電位情報とは異なる生体情報から把握される操作内容が、生体電位情報から把握される操作内容よりも優先されてもよい。
【0159】
例えば、上述した例において、複数のユーザに含まれる高齢者から、蒸し暑さを感じていないことを表す脳波が測定された場合であっても、当該高齢者から測定された体温、血圧、脈拍及び発汗量等が、エアコンの設定温度や風量等の性能レベルを示している場合、プロセッサ24は、当該高齢者から測定された体温、血圧、脈拍及び発汗量等の生体情報も含めて、エアコンの性能レベルを決定し、エアコンを操作する。
【0160】
(実施例6)
実施例6では、プロセッサ24は、複数のユーザの周囲の環境に基づいて、操作される機器16の性能レベルを決定する。
【0161】
複数のユーザの周囲の環境は、環境情報測定装置14によって測定される。例えば、複数のユーザの周囲の温度、湿度、気圧、臭気、風量、及び、風向き等が、環境情報測定装置14によって測定される。
【0162】
例えば、同じ部屋にいる、予め定められた人数以上の複数のユーザから、蒸し暑いためエアコンの冷房をオンするという操作内容を表す脳波が測定された場合、プロセッサ24は、エアコンの冷房をオンする。また、プロセッサ24は、その部屋の温度、湿度、部屋の広さ、及び、人数等に基づいて、エアコンの設定温度、風量及び風向き等の性能レベルを決定する。部屋の温度、湿度、部屋の広さ及び人数等は、周囲の環境であり、環境情報測定装置14によって測定される。部屋の広さ及び人数は、各センサやカメラ等によって測定される。
【0163】
例えば、温度、湿度、部屋の広さ及び人数の組み合わせに対するエアコンの性能レベル(例えば、人が快適に感じる設定温度や風量や風向き等)が予め定められている。これらの内容を示す情報は、記憶装置22又は外部装置に記憶されている。プロセッサ24は、周囲の温度、湿度、部屋の広さ及び人数の組み合わせに対する性能レベルを特定し、その性能レベルを示す操作情報をエアコンに送信することで、エアコンの性能レベルを、その特定された性能レベルに設定する。
【0164】
(実施例7)
実施例7では、プロセッサ24は、複数のユーザの周囲の環境と、当該複数のユーザのそれぞれの1又は複数の種類の生体情報との組み合わせに基づいて、操作される機器16の性能レベルを決定する。
【0165】
例えば、同じ部屋にいる、予め定められた人数以上の複数のユーザから、蒸し暑いためエアコンの冷房をオンするという操作内容を表す脳波が測定された場合、プロセッサ24は、エアコンの冷房をオンする。また、プロセッサ24は、その部屋の温度、湿度、部屋の広さ及び人数と、複数のユーザの体温の平均値、血圧の平均値、脈拍の平均値及び発汗量の平均値と、の組み合わせに基づいて、エアコンの設定温度、風量及び風向き等の性能レベルを決定する。
【0166】
例えば、温度、湿度、部屋の広さ及び人数と、ユーザの体温、血圧、脈拍及び発汗量と、の組み合わせに対するエアコンの性能レベル(例えば、人が快適に感じる設定温度や風量や風向き等)が予め定められている。これらの内容を示す情報は、記憶装置22又は外部装置に記憶されている。プロセッサ24は、周囲の温度、湿度、部屋の広さ及び人数と、複数のユーザの体温の平均値、血圧の平均値、脈拍の平均値及び発汗量の平均値と、の組み合わせに対する性能レベルを特定し、その性能レベルを示す操作情報をエアコンに送信することで、エアコンの性能レベルを、その特定された性能レベルに設定する。
【0167】
(実施例8)
実施例8では、プロセッサ24は、生体電位情報が示す生体電位の大きさに従って機器16の性能レベルを変更する。例えば、プロセッサ24は、複数のユーザから測定された生体電位の平均値の大きさに従って機器16の性能レベルを変更する。
【0168】
例えば、機器16毎に、生体電位の大きさを示す情報と性能レベルを示す情報とが紐付けられて記憶装置22に記憶されている。プロセッサ24は、その紐付けられた情報を参照することで、生体電位の大きさに応じて性能レベルを変更する。例えば、プロセッサ24は、生体電位の一例である脳波の振幅の大きさに応じて、機器16の性能レベルを変更する。ここでの脳波の振幅の大きさは、複数のユーザから測定された脳波の振幅の大きさの平均値である。また、ユーザの属性に応じた重み付け処理を脳波の振幅に対して行い、重み付けされた振幅の大きさの平均値を算出してもよい。
【0169】
例えば、プロセッサ24は、脳波の振幅が大きいほど性能レベルを向上させる。例えば、プロセッサ24は、脳波の振幅が大きいほど、スピーカの音量を上げたり、エアコンの風量を強めたり、冷房の温度を下げたり、暖房の温度を上げたりする。別の例として、プロセッサ24は、脳波のピークの大きさや周期の大きさ等に応じて、機器16の性能レベルを変更してもよい。
【0170】
(実施例9)
実施例9では、プロセッサ24は、生体電位情報が示す生体電位の変化の速さに応じて機器16の性能レベルを変更する。例えば、プロセッサ24は、複数のユーザから測定された生体電位の変化速度の平均値に従って機器16の性能レベルを変更する。
【0171】
例えば、機器16毎に、生体電位の変化の速さを示す情報と性能レベルを示す情報とが紐付けられて記憶装置22に記憶されている。プロセッサ24は、その紐付けられた情報を参照することで、生体電位の変化の速さに応じて性能レベルを変更する。例えば、プロセッサ24は、生体電位の一例である脳波の振幅の変化の速さに応じて、機器16の性能レベルを変更する。ここでの脳波の振幅の変化の速さは、複数のユーザから測定された脳波の振幅の変化の速さの平均値である。また、ユーザの属性に応じた重み付け処理を脳波の振幅の変化の速さに対して行い、重み付けされた変化の速さの平均値を算出してもよい。
【0172】
例えば、プロセッサ24は、脳波の振幅の変化が速いほど性能レベルを向上させる。例えば、プロセッサ24は、脳波の振幅の変化が速いほど、スピーカの音量を上げたり、エアコンの風量を強めたり、冷房の温度を下げたり、暖房の温度を上げたりする。別の例として、プロセッサ24は、脳波のピークの変化の速さや周期の変化の速さ等に応じて、機器16の性能レベルを変更してもよい。
【0173】
(実施例10)
実施例10では、プロセッサ24は、生体電位情報が示す生体電位の変化量に応じて機器16の性能レベルを変更する。例えば、プロセッサ24は、複数のユーザから測定された生体電位の変化量の平均値に従って機器16の性能レベルを変更する。
【0174】
例えば、機器16毎に、生体電位の変化量を示す情報と性能レベルを示す情報とが紐付けられて記憶装置22に記憶されている。プロセッサ24は、その紐付けられた情報を参照することで、生体電位の変化量に応じて性能レベルを変更する。例えば、プロセッサ24は、生体電位の一例である脳波の振幅の変化量に応じて、機器16の性能レベルを変更する。ここでの脳波の振幅の変化量は、複数のユーザから測定された脳波の振幅の変化量の平均値である。また、ユーザの属性に応じた重み付け処理を脳波の振幅の変化量に対して行い、重み付けされた変化量の平均値を算出してもよい。
【0175】
例えば、プロセッサ24は、脳波の振幅の変化量が大きいほど性能レベルを向上させる。例えば、プロセッサ24は、脳波の振幅の変化量が大きいほど、スピーカの音量を上げたり、エアコンの風量を強めたり、冷房の温度を下げたり、暖房の温度を上げたりする。別の例として、プロセッサ24は、脳波のピークの変化量や周期の変化量等に応じて、機器16の性能レベルを変更してもよい。
【0176】
(実施例11)
実施例11では、生体電位情報に従って機器16に対して複数の操作の指示が与えられる場合、プロセッサ24は、予め定められた優先順位に従って、操作内容を示す操作情報を当該機器16に送信することで、当該機器16を操作する。
【0177】
例えば、予め定められた人数以上の複数のユーザから測定された複数の生体電位情報が示す操作内容(以下、「第1操作内容」と称することとする)と、予め定められた人数以上の別の複数のユーザから測定された複数の生体電位情報が示す操作内容(以下、「第2操作内容」と称することとする)とが異なる場合において、これらの操作内容が同一の機器16に対する操作内容であることがある。この場合、プロセッサ24は、予め定められた優先順位に従って、操作内容を示す操作情報を当該機器16に送信することで当該機器16を操作する。
【0178】
優先順位は、例えば、操作内容に基づいて定められてもよいし、生体電位情報の種類に基づいて定められてもよいし、生体電位情報が測定されたユーザの属性に基づいて定められてもよい。ユーザによって優先順位が定められてもよい。
【0179】
例えば、プロセッサ24は、優先順位の高い操作内容を示す操作情報を機器16に送信することで、当該機器16を操作し、優先順位の低い操作内容を示す操作情報を当該機器16に送信しない。第1操作内容の優先順位が第2操作内容の優先順位よりも高い場合、プロセッサ24は、第1操作内容を示す操作情報を機器16に送信することで、当該機器16を操作する。この場合、プロセッサ24は、第2操作内容を示す操作情報を機器16に送信しない。
【0180】
例えば、脳波の優先順位が最も高い優先順位に設定され、脈拍の優先順位が2番目に高い優先順位に設定される。第1操作内容が脳波に基づいて特定され、第2操作内容が脈拍に基づいて特定された場合、プロセッサ24は、優先順位が高い脳波に基づいて特定された第1操作内容を示す操作情報を機器16に送信することで、当該機器16を操作する。この場合、プロセッサ24は、優先順位が低い脈拍に基づいて特定された第2操作内容を示す操作情報を機器16に送信しない。
【0181】
(実施例12)
実施例12では、プロセッサ24は、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、予め定められた優先順位に従って、操作内容を示す操作情報を機器16に送信することで、当該機器16を操作する。
【0182】
例えば、第1操作内容を示す複数の生体電位情報が、予め定められた人数以上の複数のユーザから測定された時点から、予め定められた時間内に、第1操作内容とは異なる第2操作内容を示す複数の生体電位情報が、予め定められた人数以上の別の複数のユーザから測定されることがある。この場合、プロセッサ24は、予め定められた優先順位に従って、操作内容を示す操作情報を機器16に送信する。第2操作内容の操作の対象となる機器16は、第1操作内容の操作の対象となる機器16である。優先順位は、例えば、実施例11に係る優先順位と同様に定められる。
【0183】
(実施例13)
実施例13では、プロセッサ24は、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、最も多くのユーザの生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を機器16に送信することで、当該機器16を操作する。
【0184】
例えば、実施例12にて説明した例において、第1操作内容を示す複数の生体電位情報が測定されたユーザの人数が、第2操作内容を示す複数の生体電位情報が測定されたユーザの人数よりも多い場合、プロセッサ24は、第1操作内容を示す操作情報を機器16に送信することで、当該機器16を操作する。この場合、プロセッサ24は、第2操作内容を示す操作情報を機器16に送信しない。なお、第2操作内容の操作の対象となる機器16は、第1操作内容の操作の対象となる機器16である。
【0185】
第1操作内容を示す複数の生体電位情報が測定されたユーザの人数と、第2操作内容を示す複数の生体電位情報が測定されたユーザの人数とが同じである場合、プロセッサ24は、予め定められた優先順位に従って、第1操作内容又は第2操作内容を示す操作情報を機器16に送信することで、当該機器16を操作する。
【0186】
(実施例14)
実施例14では、プロセッサ24は、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、発生頻度が最も高い生体電位情報から把握された操作内容を示す操作情報を機器16に送信することで、当該機器16を操作する。発生頻度は、例えば、予め定められた期間内にユーザから発生した回数である。
【0187】
例えば、実施例12にて説明した例において、第1操作内容を示す複数の生体電位情報の発生頻度が、第2操作内容を示す複数の生体電位情報の発生頻度よりも高い場合、プロセッサ24は、第1操作内容を示す操作情報を機器16に送信することで、当該機器16を操作する。この場合、プロセッサ24は、第2操作内容を示す操作情報を機器16に送信しない。
【0188】
例えば、同じユーザが、予め定められた時間内に、複数回、同じ操作内容を示す生体電位情報を発することがあり、その回数が多いほど、その操作の要求が高いと推測される。そのため、プロセッサ24は、発生頻度が最も高い生体電位情報から把握される操作内容を示す操作情報を機器16に送信することで、当該機器16を操作する。
【0189】
例えば、プロセッサ24は、予め定められた時間内にて各ユーザから測定された同一の生体電位情報の測定回数をカウントし、各生体電位情報の発生頻度を算出する。そして、プロセッサ24は、発生頻度が最も高い生体電位情報から把握される操作内容を特定する。
【0190】
(実施例15)
実施例15では、プロセッサ24は、予め定められた時間内に、互いに異なる操作内容が把握される複数の生体電位情報を受け付けた場合、生体電位情報が測定された各ユーザの位置の関係に応じた操作内容を示す操作情報を機器16に送信することで、当該機器16を操作する。
【0191】
例えば、機器16であるスピーカが操作対象の機器である場合、プロセッサ24は、スピーカの位置と各ユーザの位置との関係に応じた設定音量に関する操作内容を示す操作情報をスピーカに送信することで、スピーカの音量を設定する。例えば、プロセッサ24は、スピーカに最も近い位置にいるユーザがうるさいと感じない程度の音量であり、かつ、スピーカから最も遠い位置にいるユーザが音を聞き取れる程度の音量に、スピーカの音量を設定する。
【0192】
例えば、プロセッサ24は、予め実行されたケーススタディに従ってスピーカの音量を設定してもよい。例えば、スピーカの設定音量毎に、スピーカの設定音量を示す情報と、その設定音量がスピーカから発せられたときに、スピーカの位置を基準として各位置にて測定される音量を示す情報とが予め紐付けられて、記憶装置22に記憶されている。プロセッサ24は、その紐付けを参照することで、各ユーザの位置に対応した音量をスピーカに設定する。
【0193】
別の例として、プロセッサ24は、各ユーザの生体電位情報を受けつつ、スピーカの音量を調整してもよい。例えば、プロセッサ24は、スピーカに最も近い位置にいるユーザから、音がうるさいという感情を表す生体電位情報が測定されず、スピーカから最も遠い位置にいるユーザから、音が聞こえるという感情を表す生体電位情報が測定される音量をスピーカに設定する。
【0194】
(実施例16)
実施例16では、プロセッサ24は、ユーザの生体情報から把握される生体の状態が最も影響を受けると想定されるユーザに、操作される機器16が優先的に作用するように、当該機器16を操作する。
【0195】
例えば、機器16であるエアコンの冷房をオンにする場合、プロセッサ24は、体温が低いユーザは比べて、体温が高いユーザに、エアコンからの風がより長く当たるように、エアコンの風向きを設定する。体温が高いユーザは、体温が低いユーザよりも、冷房の影響を受けると想定される。それ故、体温が高いユーザに対してエアコンが優先的に作用するように、プロセッサ24は、体温が高いユーザに、エアコンからの風がより長く当たるように、エアコンの風向きを設定する。
【0196】
(実施例17)
実施例17では、プロセッサ24は、ユーザの生体電位情報から把握される、機器16の各性能項目についての操作を、各性能項目の優先順位に従って当該機器16に対して行う。
【0197】
例えば、機器16毎に、機器16の各性能項目の優先順位が予め定められている。例えば、機器16の性能項目が操作されたときに、操作されてから当該機器16の周囲に作用するまでの時間が長い性能項目ほど、優先順位が高い。つまり、周囲への反応が遅い性能項目ほど、優先順位が高い。
【0198】
例えば、プロセッサ24は、優先順位の高い性能項目に関する操作内容を示す操作情報を、優先順位の低い性能項目に関する操作内容を示す操作情報よりも先に機器16に送信することで、優先順位の高い性能項目に関する操作を優先順位の低い性能項目に関する操作よりも先に行う。
【0199】
エアコンの操作を例に挙げて説明すると、エアコンの設定温度、風量、風向き及び除湿機能等の設定項目について優先順位が予め定められている。例えば、設定温度や除湿機能が操作されたときに、操作されてからエアコンの周囲に作用するまでの時間が長い性能項目である。つまり、設定温度を変更する操作が行われても、即座に、エアコンの周囲の温度が設定温度になるわけではなく、エアコンの周囲の温度が設定温度になるまで、ある程度の時間を要する。同様に、除湿機能をオンする操作が行われても、即座に、エアコンの周囲の湿度が設定湿度になるまで除湿されるわけではなく、エアコンの周囲が除湿されるまで、ある程度の時間を要する。一方、風量や風向きは、操作されてからエアコンの周囲に作用するまでの時間が短い性能項目である。つまり、風量を変更する操作が行われると、即座に、エアコンの風量が、その変更後の風量に変更される。風向きについても同様である。このように、性能項目によって、エアコンの周囲に作用するまでに要する時間が異なる。
【0200】
例えば、設定温度や除湿機能等の設定項目の優先順位は、風量や風向き等の設定項目の優先順位よりも高い。この場合、プロセッサ24は、優先順位の高い設定温度の設定に関する操作や、除湿機能のオン又はオフに関する操作を、優先順位の低い風量や風向きの設定に関する操作よりも先に行う。
【0201】
なお、エアコンの設定温度や風量や風向きや除湿機能等の性能項目に関する操作は、ユーザの生体電位情報又は他の生体情報から把握される。例えば、予め定められた人数以上の複数のユーザから測定された生体電位情報又は他の生体情報から、設定温度等が把握される。他の実施例についても同様である。
【0202】
(実施例18)
実施例18では、プロセッサ24は、ユーザ毎に、生体電位情報とは異なる他の生体情報に基づいてユーザの状態を把握する。複数のユーザの中の少なくとも1人のユーザの状態が、予め定められた平常状態とは異なる場合、プロセッサ24は、情報処理装置10の動作を停止する。例えば、ユーザの体温と平常状態の体温(例えば平熱)との差異が閾値以上となる場合、プロセッサ24は、当該ユーザの状態が平常状態とは異なる状態であると判断し、情報処理装置10の動作を停止する。これにより、生体情報による機器16の操作が行われなくなる。プロセッサ24は、ユーザの脈拍や血圧等に基づいて、ユーザの状態が平常状態か否かを判断してもよい。
【0203】
(その他の実施例)
プロセッサ24は、ユーザの属性によっては、ユーザの生体電位情報(例えば脳波)ではなく、生体電位情報以外の生体情報(例えば体温等)を、機器16の操作内容を判断するための判断材料として用いてもよい。例えば、プロセッサ24は、脳波の感度の低いユーザについては、脳波ではなく体温等に基づいて、操作内容を判断してもよい。
【0204】
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU: Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【符号の説明】
【0205】
10 情報処理装置、12 生体情報測定装置、14 環境情報測定装置、16 機器、24 プロセッサ。
図1
図2
図3
図4
図5