(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-27
(45)【発行日】2023-07-05
(54)【発明の名称】基板処理装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/027 20060101AFI20230628BHJP
H01L 21/02 20060101ALI20230628BHJP
【FI】
H01L21/30 566
H01L21/02 Z
(21)【出願番号】P 2020172809
(22)【出願日】2020-10-13
【審査請求日】2021-08-23
(31)【優先権主張番号】10-2019-0129221
(32)【優先日】2019-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】シン,キュンシク
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジュンホ
(72)【発明者】
【氏名】シン,ジンキ
【審査官】牧 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-257848(JP,A)
【文献】特開平10-284382(JP,A)
【文献】特開2003-158054(JP,A)
【文献】特開2008-172111(JP,A)
【文献】特開2006-183934(JP,A)
【文献】特開2000-058430(JP,A)
【文献】特開平07-153749(JP,A)
【文献】特開平11-329927(JP,A)
【文献】特開2011-124342(JP,A)
【文献】特開2008-218593(JP,A)
【文献】特開2002-184682(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/027
21/02
21/324
21/67
G03F 7/16
7/38
7/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理装置であって、
内部に処理空間を有する工程チャンバーと、
前記処理空間で基板を支持する支持ユニットと、
前記支持ユニットに提供されて前記基板を加熱する加熱ユニットと、
前記処理空間を排気する排気ユニットと、
前記処理空間に気体を供給する気体供給ユニットと、を含む基板処理装置であり、
前記気体供給ユニットは、
前記基板上に形成された液膜の厚さに基づいて決定された温度を有する気体を前記処理空間内に供給するように提供され
、
前記基板上に形成された液膜の厚さに基づいて決定された温度は少なくとも2つの温度の中の1つの温度であり、
前記基板上に形成された液膜の厚さに基づいて決定された温度は第1温度及び第2温度を含み、
前記基板処理装置は、
第1温度の気体を前記処理空間に供給するように提供される第1供給ユニットと、
前記第1温度より高い第2温度の気体を前記処理空間に供給するように提供される第2供給ユニットと、を有する基板処理装置。
【請求項2】
前記第1供給ユニットは、
前記処理空間に直接気体を吐出する第1供給管を含み、
前記第2供給ユニットは、
前記支持ユニットの上部に配置されるバッファ空間と、
前記バッファ空間から気体が伝達される吐出空間と、
前記バッファ空間に留まる気体を加熱するためのヒーターと、
前記バッファ空間に気体を吐出する第2供給管と、を含む請求項
1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記第1供給ユニットは、
前記バッファ空間と前記吐出空間を貫通するように提供される請求項
2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記第2供給ユニットは、
前記第2供給ユニットの内部空間をバッファ空間と吐出空間に区画し、第1ホールが形成された区画プレートと、
前記吐出空間内の気体を前記処理空間に吐出する第2ホールが形成された吐出プレートと、をさらに含み、
前記区画プレートは、前記基板の中央領域に対向されるように提供され、前記吐出プレートは、前記基板の全体領域に対向されるように提供される請求項
2に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記第1供給ユニットと前記第2供給ユニットの吐出口は、前記基板の中央領域に対向されるように提供される請求項
1に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記気体供給ユニットは、
前記基板上に形成された液膜の厚さを測定する測定装置と、
前記測定装置によって測定された前記基板の上の液膜の厚さ情報を受信し、前記気体供給ユニットを制御する制御器と、をさらに含む請求項
1に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記制御器は、
前記測定装置によって測定された前記基板上に形成された液膜の厚さ情報に基づいて、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値以上である場合、第2温度の前記気体を供給し、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値未満である場合、前記第1温度の気体を供給するように前記気体供給ユニットを制御する請求項
6に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記制御器は、
前記測定装置によって測定された前記基板上に形成された液膜の厚さ情報に基づいて、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値以上である場合、前記第2温度の気体を供給し、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが厚いほど、前記気体の流量を増加させ、
前記気体は、前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで継続的に供給されるように前記気体供給ユニットを制御する請求項
6に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記制御器は、
前記測定装置によって測定された前記基板上に形成された液膜の厚さ情報に基づいて、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値未満である場合、前記第1温度の気体を供給し、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが薄いほど、前記気体の流量を増加させるように前記気体供給ユニットを制御する請求項
6に記載の基板処理装置。
【請求項10】
請求項
1に記載の基板処理装置を利用する基板処理方法であって、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定された厚さになるように前記処理空間に供給される気体の温度又は流量を制御する基板処理方法。
【請求項11】
前記第2供給ユニットは、
前記支持ユニットの上部に配置されるバッファ空間と、
前記バッファ空間から気体が伝達される吐出空間と、
前記バッファ空間に留まる気体を加熱するためのヒーターと、
前記バッファ空間に気体を吐出する第2供給管と、を含む請求項
10に記載の基板処理方法。
【請求項12】
前記第1供給ユニットは、前記処理空間に直接気体を吐出する第1供給管を含む請求項
10に記載の基板処理方法。
【請求項13】
前記第1温度の気体は、前記基板の中央領域に対向される処理空間に供給される請求項
10に記載の基板処理方法。
【請求項14】
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値以上である場合、前記第2温度の気体が供給され、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値未満である場合、前記第1温度の気体が供給される請求項
10に記載の基板処理方法。
【請求項15】
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値以上である場合、前記第2温度の気体が供給され、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが厚いほど、前記気体の流量が増加し、
前記気体は、前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで継続的に供給される請求項
10に記載の基板処理方法。
【請求項16】
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値未満である場合、前記第1温度の気体が供給され、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが薄いほど、前記気体の流量が増加する請求項
10に記載の基板処理方法。
【請求項17】
処理空間内でフォトレジストの液膜が塗布された基板を加熱して前記液膜でソルベントを蒸発させる熱処理工程を遂行することを含む基板処理方法であって、前記熱処理工程は前記処理空間に気体を供給した状態でヒーターで前記基板を加熱し、前記基板を熱処理する間に前記基板上に形成された液膜の厚さに基づいて前記処理空間に供給される気体の温度又は流量が変更され
、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値以上である場合、前記処理空間に供給される気体の温度が高められ、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値未満である場合、前記処理空間に供給される気体の温度が下げられ、
前記基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値から多く逸脱するほど、前記処理空間に供給される気体の流量が増加する基板処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基板を処理する装置及び方法に係る。
【背景技術】
【0002】
半導体素子を製造するためには洗浄、蒸着、写真、蝕刻、そしてイオン注入等のような多様な工程が遂行される。このような工程の中で基板上に膜を形成する工程で蒸着及び塗布工程が使用される。一般的に蒸着工程は工程ガスを基板上に蒸着して膜を形成する工程であり、塗布工程は処理液を基板上に塗布して液膜を形成する工程である。
【0003】
基板上に膜を形成する前後には基板をベーク処理する過程が進行される。ベーク処理過程は密閉された空間で基板を工程温度又はその以上に加熱処理する過程であって、基板の全体領域を均一な温度に加熱するか、或いは作業者によって基板の領域別温度を調節する。
【0004】
図1は一般的なベーク処理装置を示す切断斜視図である。
図1を参照すれば、ベーク処理装置の上面には複数の導入管2が位置され、外部の気体は導入管2を通じてバッファ空間4に流入される。バッファ空間4に流入された気体はバッファプレート6の吐出ホール8を通じて分配されて基板に供給される。
【0005】
気体がベーク処理装置内部の処理空間に供給される過程で、基板上に塗布された膜の厚さが均一に形成されないか、或いは基板がベーク処理装置に供給される前に基板上に塗布された膜の厚さが均一に形成されない問題がある。特に、基板の中央領域に形成された膜の厚さを調節するのに難しさがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】国際特許公開第WO2013-132881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は基板の中央領域に形成された液膜の厚さを調節することができる基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【0008】
本発明の目的はここに制限されなく、言及されないその他の目的は下の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は基板を処理する装置を提供する。本発明の一実施形態によれば、本発明の基板処理装置は、内部に処理空間を有する工程チャンバーと、処理空間内で基板を支持する支持ユニットと、支持ユニットに提供されて基板を加熱する加熱ユニットと、処理空間を排気する排気ユニットと、処理空間に気体を供給する気体供給ユニットと、を含み、気体供給ユニットは、気体を第1温度と第2温度の中で選択された温度に供給するように提供されることができる。
【0010】
一実施形態によれば、第1温度の気体を処理空間に供給するように提供される第1供給ユニットと、第1温度より高い第2温度の気体を処理空間に供給するように提供される第2供給ユニットと、を有することができる。
【0011】
一実施形態によれば、第2供給ユニットは、支持ユニットの上部に配置されるバッファ空間と、バッファ空間から気体が伝達される吐出空間と、バッファ空間と吐出空間との間に提供されるヒーターと、そしてバッファ空間に気体を吐出する第2供給管と、を含むことができる。
【0012】
一実施形態によれば、第1供給ユニットは、処理空間に直接気体を吐出する第1供給管を含むことができる。
【0013】
一実施形態によれば、第1供給ユニットは、バッファ空間と吐出空間を貫通するように提供されることができる。
【0014】
一実施形態によれば、第2供給ユニットは、第2供給ユニットの内部空間をバッファ空間と吐出空間に区画し、第1ホールが形成された区画プレートと、吐出空間内の気体を処理空間に吐出する第2ホールが形成された吐出プレートと、をさらに含み、区画プレートは基板の中央領域に対向されるように提供され、吐出プレートは基板の全体領域に対向されるように提供されることができる。
【0015】
一実施形態によれば、第1供給ユニットと第2供給ユニットの吐出口は基板の中央領域に対向されるように提供されることができる。
【0016】
一実施形態によれば、気体供給ユニットは、基板上に形成された液膜の厚さを測定する測定装置と、測定装置によって測定された基板の上の液膜の厚さ情報を受信し、気体供給ユニットを制御する制御器と、をさらに含むことができる。
【0017】
一実施形態によれば、制御器は、測定装置によって測定された基板上に形成された液膜の厚さ情報に基づいて、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値以上である場合、第2温度の気体を供給し、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値未満である場合、第1温度の気体を供給し、気体は基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで継続的に供給されるように気体供給ユニットを制御することができる。
【0018】
一実施形態によれば、制御器は測定装置によって測定された基板上に形成された液膜の厚さ情報に基づいて、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値以上である場合、第2温度の気体を供給し、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが厚いほど、気体の流量を増加させ、気体は基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで継続的に供給されるように気体供給ユニットを制御することができる。
【0019】
一実施形態によれば、制御器は測定装置によって測定された基板上に形成された液膜の厚さ情報に基づいて、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値未満である場合、第1温度の気体を供給し、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが薄いほど、気体の流量を増加させ、気体は基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで継続的に供給されるように気体供給ユニットを制御することができる。
【0020】
また、本発明は基板を処理する方法を提供する。一実施形態によれば、基板処理方法は、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定された厚さがされるように処理空間に供給される気体の温度又は流量を制御することができる。
【0021】
一実施形態によれば、第2供給ユニットは、支持ユニットの上部に配置されるバッファ空間と、バッファ空間から気体が伝達される吐出空間と、バッファ空間と吐出空間との間に提供されるヒーターと、そしてバッファ空間に気体を吐出する第2供給管と、を含むことができる。
【0022】
一実施形態によれば、第1供給ユニットは、処理空間に直接気体を吐出する第1供給管を含むことができる。
【0023】
一実施形態によれば、第1温度の気体は基板の中央領域に対向される処理空間に供給されることができる。
【0024】
一実施形態によれば、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値以上である場合、第2温度の気体を供給し、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値未満である場合、第1温度の気体を供給し、気体は基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで継続的に供給されることができる。
【0025】
一実施形態によれば、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値以上である場合、第2温度の気体を供給し、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが厚いほど、気体の流量を増加させ、気体は基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで継続的に供給されることができる。
【0026】
一実施形態によれば、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値未満である場合、第1温度の気体を供給し、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが薄いほど、気体の流量を増加させ、気体は基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで継続的に供給されることができる。
【0027】
一実施形態によれば、基板処理方法は、処理空間内でフォトレジストの液膜が塗布された基板を加熱して液膜でソルベントを蒸発させる熱処理工程を遂行し、熱処理工程は処理空間に気体を供給した状態でヒーターで基板を加熱し、基板を熱処理する間に処理空間に供給される気体の温度又は流量が変更されることができる。
【0028】
一実施形態によれば、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値以上である場合、処理空間に供給される気体の温度を高め、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値未満である場合、処理空間に供給される気体の温度を下げ、気体は基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで継続的に供給されることができる。
【0029】
一実施形態によれば、基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値で多く逸脱するほど、処理空間に供給される気体の流量を増加させ、気体は基板の中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで継続的に供給されることができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の実施形態によれば、基板の中央領域に形成された液膜の厚さを調節することができる。
【0031】
本発明の効果が上述した効果によって限定されることはなく、言及されなかった効果は本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】一般的なベーク処理装置を示す切断斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態による基板処理装置を概略的に示す斜視図である。
【
図3】
図2の塗布ブロック又は現像ブロックを示す基板処理装置の断面図である。
【
図5】本発明の一実施形態による基板処理装置を示す断面図である。
【
図6】
図5の加熱ユニットと支持ユニットを示す平面図である。
【
図9】本発明の他の実施形態による基板処理装置を示す断面図である。
【
図10】本発明の他の実施形態による基板処理装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態を添付された図面を参照してさらに詳細に説明する。本発明の実施形態は様々な形態に変形することができ、本発明の範囲が以下の実施形態に限定されることして解釈されてはならない。本実施形態は当業界で平均的な知識を有する者に本発明をさらに完全に説明するために提供されることである。したがって、図面での要素の形状はより明確な説明を強調するために誇張されたことである。
【0034】
図2は本発明の基板処理装置を概略的に示す斜視図であり、
図3は
図2の塗布ブロック又は現像ブロックを示す基板処理装置の断面図であり、
図4は
図2の基板処理装置の平面図である。
【0035】
図2乃至
図4を参照すれば、基板処理装置1はインデックスモジュール20(index module)、処理モジュール30(treating module)、そしてインターフェイスモジュール40(interface module)を含む。一実施形態によれば、インデックスモジュール20、処理モジュール30、そしてインターフェイスモジュール40は順次的に一列に配置される。以下、インデックスモジュール20、処理モジュール30、そしてインターフェイスモジュール40が配列された方向を第1方向12とし、上部から見る時、第1方向12と垂直になる方向を第2方向14とし、第1方向12及び第2方向14と全て垂直になる方向を第3方向16とする。
【0036】
インデックスモジュール20は基板Wが収納された容器10から基板Wを処理モジュール30に搬送し、処理が完了された基板Wを容器10に収納する。インデックスモジュール20の長さ方向は第2方向14に提供される。インデックスモジュール20はロードポート22とインデックスフレーム24を有する。インデックスフレーム24を基準にロードポート22は処理モジュール30の反対側に位置される。基板Wが収納された容器10はロードポート22に置かれる。ロードポート22は複数が提供されることができ、複数のロードポート22は第2方向14に沿って配置されることができる。
【0037】
容器10としては前面開放一体型ポッド(Front Open Unified Pod:FOUP)のような密閉用容器が使用されることができる。容器10はオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベア(Overhead Conveyor)、又は自動案内車両(Automatic Guided Vehicle)のような移送手段(図示せず)や作業者によってロードポート22に置かれることができる。
【0038】
インデックスフレーム24の内部にはインデックスロボット2200が提供される。インデックスフレーム24内には長さ方向が第2方向14に提供されたガイドレール2300が提供され、インデックスロボット2200はガイドレール2300上で移動可能に提供されることができる。インデックスロボット2200は基板Wが置かれるハンド2220を含み、ハンド2220は前進及び後進移動、第3方向16を軸とした回転、そして第3方向16を沿って移動可能に提供されることができる。
【0039】
処理モジュール30は基板Wに対して塗布工程及び現像工程を遂行する。処理モジュール30は塗布ブロック30a及び現像ブロック30bを有する。塗布ブロック30aは基板Wに対して塗布工程を遂行し、現像ブロック30bは基板Wに対して現像工程を遂行する。塗布ブロック30aは複数が提供され、これらは互いに積層されるように提供される。現像ブロック30bは複数が提供され、現像ブロック30bは互いに積層されるように提供される。
図2の実施形態によれば、塗布ブロック30aは2つが提供され、現像ブロック30bは2つが提供される。塗布ブロック30aは現像ブロック30bの下に配置されることができる。一例によれば、2つの塗布ブロック30aは互いに同一な工程を実行し、互いに同一な構造に提供されることができる。また、2つの現像ブロック30bは互いに同一な工程を実行し、互いに同一な構造に提供されることができる。
【0040】
図4を参照すれば、塗布ブロック30aは熱処理チャンバー3200、搬送チャンバー3400、液処理チャンバー3600、そしてバッファチャンバー3800を有する。熱処理チャンバー3200は基板Wに対して熱処理工程を遂行する。熱処理工程は冷却工程及び加熱工程を含むことができる。液処理チャンバー3600は基板W上に液を供給して液膜を形成する。液膜はフォトレジスト膜又は反射防止膜である。搬送チャンバー3400は塗布ブロック30a内で熱処理チャンバー3200と液処理チャンバー3600との間に基板Wを搬送する。
【0041】
搬送チャンバー3400はその長さ方向が第1方向12と平行に提供される。搬送チャンバー3400には搬送ロボット3422が提供される。搬送ロボットは3420は熱処理チャンバー3200、液処理チャンバー3600、そしてバッファチャンバー3800の間に基板を搬送する。一例によれば、搬送ロボット3422は基板Wが置かれるハンド3420を有し、ハンド3420は前進及び後進移動、第3方向16を軸とした回転、そして第3方向16に沿って移動可能に提供されることができる。搬送チャンバー3400内にはその長さ方向が第1方向12と平行に提供されるガイドレール3300が提供され、搬送ユニット3420はガイドレール3300上で移動可能に提供されることができる。
【0042】
熱処理チャンバー3200は複数に提供される。熱処理チャンバー3200は第1の方向12に沿って並べに配置される。熱処理チャンバー3200は搬送チャンバー3400の一側に位置される。
【0043】
熱処理チャンバー3200は基板Wを熱処理する。熱処理チャンバー3200は感光液を塗布する前後の各々に基板Wを熱処理する。熱処理チャンバー3200は感光液を塗布する前の基板Wの表面性質を変化させるように基板Wを所定の温度に加熱し、その基板W上に粘着剤のような処理液膜を形成することができる。熱処理チャンバー3200は感光液が塗布された基板Wを減圧雰囲気で感光液膜を熱処理することができる。感光液膜に含まれた揮発性物質を揮発させることができる。本実施形態には熱処理チャンバー3200が感光液膜を熱処理するユニットとして説明する。
【0044】
熱処理チャンバー3200は冷却ユニット3220及び加熱ユニット3230を含む。冷却ユニット3220は加熱ユニット3230によって加熱処理された基板Wを冷却処理する。冷却ユニット3220は円形の板形状に提供される。冷却ユニット3220の内部には冷却水又は熱電素子のような冷却手段が提供される。例えば、冷却ユニット3220に置かれる基板Wは常温と同一であるか、或いはこれと隣接する温度に冷却処理されることができる。
【0045】
図5は本発明の一実施形態による基板処理装置を示す断面図である。
図5を参照すれば、加熱ユニット3230は基板Wを加熱処理する基板処理装置1000に提供される。加熱ユニット3230は常圧又はがより低い減圧雰囲気で基板Wを加熱処理する。
【0046】
図5を参照すれば、加熱ユニット3230はハウジング1100、支持ユニット1300、加熱ユニット1400、排気ユニット1700、そして気体供給ユニット1600を含む。
【0047】
ハウジング1100は内部に基板Wを加熱処理する処理空間1110を提供する。処理空間1110は外部と遮断された空間として提供される。ハウジング1100は上部ボディー1120、下部ボディー1140、そしてシーリング部材1160を含む。
【0048】
上部ボディー1120は下部が開放された筒形状に提供される。例えば、上部ボディー1120は円筒形状である。上部ボディー1120の上面には開口が形成される。開口は上部ボディー1120の中心軸と対応される領域に形成されることができる。
【0049】
下部ボディー1140は上部が開放された筒形状に提供される。例えば、下部ボディー1140は円筒形状である。下部ボディー1140は上部ボディー1120の下に位置される。上部ボディー1120及び下部ボディー1140は上下方向に互いに対向するように位置される。上部ボディー1120及び下部ボディー1140は互いに組み合わせて内部に処理空間1110を形成する。上部ボディー1120及び下部ボディー1140は上下方向に対して互いの中心軸が一致するように配置される。下部ボディー1140は上部ボディー1120と同一な直径を有することができる。即ち、下部ボディー1140の上端は上部ボディー1120の下端に対向されるように位置されることができる。
【0050】
上部ボディー1120及び下部ボディー1140の中で1つは昇降部材1130によって開放位置と遮断位置に移動され、他の1つはその位置が固定される。一例によれば、下部ボディー1140はその位置が固定され、上部ボディー1120は昇降部材1130によって開放位置及び遮断位置の間に移動されることができる。ここで、開放位置は上部ボディー1120と下部ボディー1140が互いに離隔されて処理空間1110が開放される位置である。遮断位置は下部ボディー1140及び上部ボディー1120によって処理空間1110が外部から密閉される位置である。
【0051】
シーリング部材1160は上部ボディー1120と下部ボディー1140との間に隙間をシーリングする。シーリング部材1160は上部ボディー1120の下端と下部ボディー1140の上端との間に位置される。シーリング部材1160は環状のリング形状を有するOリング部材1160である。シーリング部材1160は下部ボディー1140の上端に固定結合されることができる。
【0052】
図6は
図4の加熱ユニットと支持ユニットを示す平面図である。以下、
図6を参照して加熱ユニットと支持ユニットを説明する。支持ユニット1300は処理空間1110で基板Wを支持する。支持ユニット1300は下部ボディー1140に固定結合される。支持ユニット1300は安着安着プレート1320及びリフトピン1340を含む。安着プレート1320は処理空間1110で基板Wを支持する。安着プレート1320は円形の板形状に提供される。安着プレート1320の上面には基板Wが安着可能である。安着プレート1320の上面の中で中心を含む領域は基板Wが安着される安着面として機能する。
【0053】
安着プレート1320の案着面には複数のピンホール1322が形成される。上部から見る時、ピンホール1322は安着面の中心を囲むように配列される。各々のピンホール1322は円周方向に沿って互いに離隔されるように配列される。ピンホール1322は相互間に同一間隔に離隔されるように位置される。各々のピンホール1322にはリフトピン1340が提供される。リフトピン1340は上下方向に移動するように提供される。リフトピン1340は安着プレート1320から基板Wを持ち上げるか、或いは基板Wを安着プレート1320に安着させる。例えば、ピンホール1322は3つが提供されることができる。
【0054】
加熱ユニット1400は安着プレート1320に置かれる基板Wを加熱処理する。加熱ユニット1400は安着プレート1320の内部に位置される。加熱ユニット1400は複数のヒーター1420を含む。各々のヒーター1420は安着プレート1320内に位置される。各々のヒーター1420は同一平面上に位置される。各々のヒーター1420は安着プレート1320の互いに異なる領域を加熱する。上部から見る時、各ヒーター1420に対応される安着プレート1320の領域はヒーティングゾーンとして提供されることができる。各々のヒーター1420は温度が独立調節可能である。例えば、ヒーティングゾーンは15個である。各ヒーティングゾーンはセンサー(図示せず)によって温度が測定される。ヒーター1420は熱電素子又は熱線である。選択的にヒーター1420は安着プレート1320の底面に裝着されることができる。
【0055】
排気ユニット1700は処理空間1110の雰囲気を排気する。排気ユニット1700は処理空間1110に流入された外気を強制排気する。排気ユニット1700は、エッジ排気ホール1710、センター排気ホール1720、エッジ排気ライン1791、センター排気ライン1793、統合排気ライン1795、そして減圧部材1792を含む。
【0056】
エッジ排気ホール1710とエッジ排気ライン1791は基板Wの縁領域に対向される処理空間1110を排気し、センター排気ホール1720とセンター排気ライン1793は基板Wの中央領域に対向される処理空間1110を排気する。一例で、エッジ排気ホール1710とセンター排気ホール1720はリング形状に提供されることができる。
【0057】
エッジ排気ライン1791とセンター排気ライン1793は統合排気ライン1795に連結される。減圧部材1792は統合排気ライン1795に連結されて処理空間1110を排気するように減圧を提供する。
【0058】
気体供給ユニット1600は支持ユニットの上部に位置される。気体供給ユニットは処理空間1110に気体を供給する。一例で、気体供給ユニット1600は、気体を第1温度と第2温度の中で選択された温度に供給するように提供される。気体供給ユニット1600は第1供給ユニット1670と第2供給ユニット1660を含む。第1供給ユニット1670は、第1温度の気体を処理空間1110に供給するように提供される。第2供給ユニット1660は第1温度より高い第2温度の気体を処理空間1110に供給するように提供される。
【0059】
第2供給ユニット1660は、気体供給源1661、気体供給ライン1664、第2調節バルブ1666、バッファ空間1617、区画プレート1618、吐出空間1619、吐出プレート1614、ヒーター1615、第2供給管1668を有する。バッファ空間1617、区画プレート1618、吐出空間1619、そして吐出プレート1614は上から下方向に沿って順次的に配置される。
【0060】
気体供給ライン1664は気体供給源1661からバッファ空間1617に気体を供給する。第2調節バルブ1666は気体供給源1661からバッファ空間1617に供給される気体の流量を調節する。
【0061】
バッファ空間1617と吐出空間1619は支持ユニット1300の上部に配置される。一例で、バッファ空間1617と吐出空間1619は筒形状に提供されることができる。区画プレート1618は、第2供給ユニット1660の内部空間をバッファ空間1617と吐出空間1619に区画する。区画プレート1618は基板Wの中央領域に対向され、支持ユニット1300に対向するように提供される。区画プレート1618は上部ボディーから離隔されて提供される。区画プレート1618には第1ホールが形成される。第1ホールによってバッファ空間1617と吐出空間1619は互いに貫通するように提供される。これによって、吐出空間1619は、バッファ空間1617から気体が伝達される。
【0062】
吐出プレート1614は吐出空間1619内の気体を処理空間1110に吐出する。吐出プレート1614は区画プレート1618から離隔されて提供される。吐出プレート1614は第2ホールが形成される。第2ホールを通じて吐出空間1619内部の気体が処理空間1110に供給される。一例で、吐出プレート1614は基板Wの全体領域に対向されるように提供される。区画プレート1618と吐出プレート1614は円板形状に提供され、側部が各々上部ボディーとヒーター1615を含む上部プレート1616に連結される。区画プレート1618は吐出プレート1614より直径が小さく提供される。したがって、バッファ空間1617が吐出空間1619より小さく提供される。
【0063】
ヒーター1615は、上部プレート1616の内部に提供される。上部プレート1616はバッファ空間1617と吐出空間1619との間に提供される。ヒーター1615はバッファ空間1617に留まる気体を加熱する。第2供給管1668は、バッファ空間1617に気体を吐出する。
【0064】
第1供給ユニット1670は、気体供給源1671、気体供給ライン1674、第1調節バルブ1676、第1供給管1678を有する。
【0065】
気体供給ライン1674は気体供給源1671から処理空間1110に気体を供給する。第1調節バルブ1676は気体供給源1671から処理空間1110に供給される気体の流量を調節する。
【0066】
第1供給管1678は処理空間1110に直接気体を吐出する。一例で、第1供給ユニット1670はバッファ空間1617と吐出空間1619を貫通するように提供される。
【0067】
第2供給管1668を通じてバッファ空間1617に提供された気体はヒーター1615によって加熱される。反面、第1供給管1678を通じて処理空間1110に提供される気体はバッファ空間1617を経由しないので、第2供給管1668を通じてバッファ空間1617に提供された気体よりその温度が低い。
【0068】
以下、
図7乃至
図8を参照して本発明の基板処理方法を説明する。
【0069】
先ず、処理空間1110に処理空間1110内でフォトレジストの液膜が塗布された基板Wを搬入する。基板処理装置は搬入された基板Wを加熱して液膜でソルベントを蒸発させる熱処理工程を遂行する。気体供給ユニット1600が処理空間1110に気体を供給した状態で支持ユニット1300に提供されたヒーターユニットに基板Wを加熱する。気体供給ユニット1600は基板Wを熱処理する間に処理空間1110に供給される気体の温度又は流量が変更して基板Wに形成された液膜の厚さを調節する。
【0070】
一例で、第1供給ユニット1670と第2供給ユニット1660の吐出口は基板Wの中央領域に対向されるように提供されて第1供給ユニット1670と第2供給ユニット1660は基板Wの中央領域に形成された液膜の厚さを調節するように提供されることができる。
【0071】
気体供給ユニット1600は、基板W上に形成された液膜の厚さを測定する測定装置と測定装置によって測定された基板W上の液膜の厚さ情報を受信し、気体供給ユニット1600を制御する制御器をさらに含むことができる。
【0072】
測定装置によって測定された基板W上に形成された液膜の厚さ情報に基づいて、基板Wの中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値以上である場合も図示されたように第2供給ユニット1660が第2温度の気体を供給する。第2供給ユニット1660は基板Wの中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで第2温度の気体を継続的に供給する。
【0073】
バッファ空間1617を通じた気体は吐出空間1619に伝達されるが、この時バッファ空間1617は中央領域に対向されるように提供されて中央領域に温度が高い気体が集中されて吐出される。バッファ空間1617でヒーター1615によって高い温度に加熱された気体が基板Wの中央領域に形成された液膜の蒸発を加速化させる。第2供給ユニット1660は基板Wの中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで第2温度の気体を継続的に供給する。
【0074】
測定装置によって測定された基板W上に形成された液膜の厚さ情報に基づいて、基板Wの中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値未満である場合、
図8に図示されたように第1供給ユニットが第1温度の気体を供給する。基板Wの中央領域に相対的に低い温度の気体を供給することによって、基板Wの中央領域に形成された液膜の蒸発が基板Wの縁領域に形成された液膜の蒸発より遅延されることによって液膜が均一になる。第1供給ユニット1670は基板Wの中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで第1温度の気体を継続的に供給する。
【0075】
基板Wの中央領域に形成された液膜の厚さが厚いほど、気体の流量を増加させ、気体は基板Wの中央領域に形成された液膜の厚さが既設定値に到達する時まで継続的に供給されることができる。
【0076】
上述した例では、第1供給ユニット1670と第2供給ユニット1660が各々第1温度と第2温度の気体を供給することと説明した。しかし、これと異なりに基板処理装置は
図9乃至
図10に図示されたように第1供給ユニット1670又は第2供給ユニット1660の中でいずれか一つのみを含むことができる。一例で、第1供給ユニット1670は第1ヒーター1673をさらに含み、第2供給ユニット1660は第2ヒーター1663をさらに含むことができる。
【0077】
第1ヒーター1673は第1供給ユニット1670を通じて処理空間1110に供給される気体を加熱する。第2ヒーター1663は第2供給ユニット1660を通じてバッファ空間1617に供給される気体を加熱する。基板の中央領域に形成された液膜の厚さが高いほど、第1ヒーター1673と第2ヒーター1663は気体をさらに高い温度に加熱する。
【0078】
再び、
図3と
図4を参照すれば、熱処理チャンバー3600は複数に提供される。液処理チャンバー3600の中で一部は互いに積層されるように提供されることができる。液処理チャンバー3600は搬送チャンバー3402の一側に配置される。液処理チャンバー3600は第1の方向12に沿って並んで配列される。液処理チャンバー3600の中で一部はインデックスモジュール20と隣接する位置に提供される。以下、これらの液処理チャンバーを前段液処理チャンバー3602(front liquid treating chamber)と称する。液処理チャンバー3600の中で他の一部はインターフェイスモジュール40と隣接する位置に提供される。以下、これらの液処理チャンバーを後段液処理チャンバー3604(rear heat treating chamber)と称する。
【0079】
前段液処理チャンバー3602は基板W上に第1液を塗布し、後段液処理チャンバー3604は基板W上に第2液を塗布する。第1液と第2液は互いに異なる種類の液である。一実施形態によれば、第1液は反射防止膜であり、第2液はフォトレジストである。フォトレジストは反射防止膜が塗布された基板W上に塗布されることができる。選択的に第1液はフォトレジストであり、第2液は反射防止膜である。この場合、反射防止膜はフォトレジストが塗布された基板W上に塗布されることができる。選択的に、第1液と第2液は同一な種類の液であり、これらは全てフォトレジストである。
【0080】
バッファチャンバー3800は複数に提供される。バッファチャンバー3800の中で一部はインデックスモジュール20と搬送チャンバー3400との間に配置される。以下、これらのバッファチャンバーを前段バッファ3802(front buffer)と称する。前段バッファ3802は複数に提供され、上下方向に沿って互いに積層されるように位置される。バッファチャンバー3802、3804の中で他の一部は搬送チャンバー3400とインターフェイスモジュール40との間に配置される。以下、これらのバッファチャンバーを後段バッファ3804(rear buffer)と称する。後段バフファ3804は複数に提供され、上下方向に沿って互いに積層されるように位置される。前段バッファ3802及びリアーバフファ3804の各々は複数の基板がWを一時的に保管する。前段バッファ3802に保管された基板Wはインデックスロボット2200及び搬送ロボット3422によって搬入又は搬出される。後段バフファ3804に保管された基板Wは搬送ロボット3422及び第1ロボット4602によって搬入又は搬出される。
【0081】
現像ブロック30bは熱処理チャンバー3200、搬送チャンバー3400、そして液処理チャンバー3600を有する。現像ブロック30bの熱処理チャンバー3200、搬送チャンバー3400、そして液処理チャンバー3600は塗布ブロック30aの熱処理チャンバー3200、搬送チャンバー3400、そして液処理チャンバー3600と大体に類似な構造及び配置に提供するので、これに対する説明は省略する。但し、現像ブロック30bで液処理チャンバー3600は全て同様に現像液を供給して基板を現像処理する現像チャンバー3600として提供される。
【0082】
インターフェイスモジュール40は処理モジュール30を外部の露光装置50と連結する。インターフェイスモジュール40はインターフェイスフレーム4100、付加工程チャンバー4200、インターフェイスバッファ4400、そして搬送部材4600を有する。
【0083】
インターフェイスフレーム4100の上端には内部に下降気流を形成するファンフィルターユニットが提供されることができる。付加工程チャンバー4200、インターフェイスバッファ4400、そして搬送部材4600はインターフェイスフレーム4100の内部に配置される。付加工程チャンバー4200は塗布ブロック30aから工程が完了された基板Wが露光装置50に搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。選択的に、付加工程チャンバー4200は露光装置50から工程が完了された基板Wが現像ブロック30bに搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。一実施形態によれば、付加工程は基板Wのエッジ領域を露光するエッジ露光工程、又は基板Wの上面を洗浄する上面洗浄工程、又は基板Wの下面を洗浄する下面洗浄工程である。付加工程チャンバー4200は複数が提供され、これらは互いに積層されるように提供されることができる。付加工程チャンバー4200は全て同一な工程を遂行するように提供されることができる。選択的に、付加工程チャンバー4200の中で一部は互いに異なる工程を遂行するように提供されることができる。
【0084】
インターフェイスバッファ4400は塗布ブロック30a、付加工程チャンバー4200、露光装置50、そして現像ブロック30bとの間に搬送される基板Wが搬送の途中に一時的に留まる空間を提供する。インターフェイスバッファ4400は複数が提供され、複数のインターフェイスバッファ4400は互いに積層されるように提供されることができる。
【0085】
一実施形態によれば、搬送チャンバー3400の長さ方向の延長線を基準として一側面には付加工程チャンバー4200が配置し、他の側面にはインターフェイスバッファ4400が配置されることができる。
【0086】
搬送部材4600は塗布ブロック30a、付加工程チャンバー4200、露光装置50、そして現像ブロック30bとの間に基板Wを搬送する。搬送部材4600は1つ又は複数のロボットが提供されることができる。一実施形態によれば、搬送部材4600は第1ロボット4602及び第2ロボット4606を有する。第1ロボット4602は塗布ブロック30a、付加工程チャンバー4200、そしてインターフェイスバッファ4400との間に基板Wを搬送し、インターフェイスロボット4606はインターフェイスバッファ4400と露光装置50との間に基板Wを搬送し、第2ロボット4604はインターフェイスバッファ4400と現像ブロック30bとの間に基板Wを搬送するように提供されることができる。
【0087】
第1ロボット4602及び第2ロボット4606は各々基板Wが置かれるハンドを含み、ハンドは前進及び後進移動、第3方向16と平行である軸を基準とした回転、そして第3方向16に沿って移動可能に提供されることができる。
【0088】
インデックスロボット2200、第1ロボット4602、そして第2ロボット4606のハンドは全て搬送ロボット3422,3424のハンド3420と同一な形状に提供されることができる。選択的に、熱処理チャンバーの搬送プレート3240と直接基板Wを受け渡すロボットのハンドは搬送ロボット3422,3424のハンド3420と同一な形状に提供され、残りのロボットのハンドはこれと異なる形状に提供されることができる。
【0089】
一実施形態によれば、インデックスロボット2200は塗布ブロック30aに提供された前段熱処理チャンバー3200の加熱ユニット3230と直接基板Wを受け渡すことができるように提供される。
【0090】
また、塗布ブロック30a及び現像ブロック30bに提供された搬送ロボット3422は熱処理チャンバー3200に位置された搬送プレート3240と直接基板Wを受け渡すことができるように提供されることができる。
【0091】
以上の詳細な説明は本発明を例示することである。また、前述した内容は本発明の好ましい実施形態を例として説明することであり、本発明は多様な他の組合、変更、及び環境で使用することができる。即ち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、前述した開示内容と均等な範囲及び/又は当業界の技術又は知識の範囲内で変更又は修正が可能である。前述した実施形態は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明することであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態に本発明を制限しようとする意図ではない。添付された請求の範囲は他の実施状態も含むこととして解析されなければならない。
【符号の説明】
【0092】
1000 基板処理装置
1660 第2供給ユニット
1670 第1供給ユニット