IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 稜研科技股▲ふん▼有限公司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-27
(45)【発行日】2023-07-05
(54)【発明の名称】広帯域直線偏波アンテナ構造
(51)【国際特許分類】
   H01Q 13/08 20060101AFI20230628BHJP
   H01Q 5/378 20150101ALI20230628BHJP
   H01Q 5/35 20150101ALI20230628BHJP
   H01Q 21/24 20060101ALI20230628BHJP
   H01Q 5/385 20150101ALI20230628BHJP
【FI】
H01Q13/08
H01Q5/378
H01Q5/35
H01Q21/24
H01Q5/385
【請求項の数】 19
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021181712
(22)【出願日】2021-11-08
(65)【公開番号】P2022080856
(43)【公開日】2022-05-30
【審査請求日】2021-11-08
(31)【優先権主張番号】63/115,570
(32)【優先日】2020-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】110111571
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】520307104
【氏名又は名称】稜研科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】TMY TECHNOLOGY INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【弁理士】
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【弁理士】
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【弁護士】
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】戴 揚
(72)【発明者】
【氏名】郭 瞬仲
(72)【発明者】
【氏名】蔡 文才
(72)【発明者】
【氏名】蕭 安廷
(72)【発明者】
【氏名】陳 為暘
(72)【発明者】
【氏名】▲ウー▼ 俊緯
【審査官】佐藤 当秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-309424(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 5/00- 5/55
H01Q 13/08
H01Q 21/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの貫通孔を備える基準導電層と、
第1のパッチアンテナと、
第2のパッチアンテナと、
少なくとも1つの貫通孔を通って前記基準導電層を貫通し、前記第1のパッチアンテナに結合される、少なくとも1つの給電部と、
を備え、
第1の短ピンが前記基準導電層と前記第1のパッチアンテナとの間に結合され、
第2の短ピンが前記第1のパッチアンテナと前記第2のパッチアンテナとの間に結合され、
前記第1の短ピンは、複数の第1の短ピンを含み、前記第1の短ピン間の距離は、距離閾値未満であり、
前記第2の短ピンは、複数の第2の短ピンを含み、前記第2の短ピン間の距離は、距離閾値未満である、
広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項2】
前記第1のパッチアンテナ及び前記第2のパッチアンテナは、互いに平行である、請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項3】
前記基準導電層は、前記第1のパッチアンテナと平行である、請求項2の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項4】
前記第1の短ピン及び前記第2の短ピンは、前記第1のパッチアンテナに対して垂直である、請求項2の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項5】
前記第1の短ピンは、前記第1のパッチアンテナの仮想地面に接続され、
前記第2の短ピンは、前記第2のパッチアンテナの仮想地面に接続される、
請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項6】
前記少なくとも1つの給電部は、第1の給電部及び第2の給電部を含み、
前記少なくとも1つの貫通孔は、前記第1の給電部及び前記第2の給電部にそれぞれ対応する第1の貫通孔及び第2の貫通孔を含み、
前記第1の給電部は、前記第1の貫通孔を通って前記基準導電層を貫通し、前記第1のパッチアンテナに結合され、
前記第2の給電部は、前記第2の貫通孔を通って前記基準導電層を貫通し、前記第1のパッチアンテナに結合され、
前記第1の給電部及び前記第2の給電部は、それぞれ、第1の給電信号及び第2の給電信号を受信する、
請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項7】
前記第1の給電信号は、前記第2の給電信号に直交する、請求項の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項8】
前記第1の短ピンは、前記第2の短ピンと整列する、請求項の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項9】
前記少なくとも1つの給電部は、1つの給電部を含み、
前記少なくとも1つの貫通孔は、1つの貫通孔を含み、
前記1つの給電部は、前記1つの貫通孔を通って前記基準導電層を貫通し、前記第1のパッチアンテナに結合され、
前記1つの給電部は、1つの給電信号を受信する、
請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項10】
前記第1のパッチアンテナ及び前記第2のパッチアンテナは、完全なパッチ金属表面を有する、請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項11】
前記第1のパッチアンテナは、前記基準導電層と前記第2のパッチアンテナとの間に配置される、請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項12】
第3のパッチアンテナをさらに備え、
前記第2のパッチアンテナは、前記第1のパッチアンテナと前記第3のパッチアンテナとの間に配置され、
第3の短ピンが前記第2のパッチアンテナと前記第3のパッチアンテナとの間に接続される、
請求項11の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項13】
前記第1のパッチアンテナ及び前記第2のパッチアンテナは、円形構造又は多角形構造を有する、請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項14】
前記第1の短ピンの数は、前記第2の短ピンの数とは異なる、請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項15】
前記第1の短ピンの数は、前記第2の短ピンの数と同じである、請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項16】
前記第1のパッチアンテナのサイズは、前記第1のパッチアンテナの第1の共鳴周波数に対応し、
前記2のパッチアンテナのサイズは、前記第2のパッチアンテナの第2の共鳴周波数に対応する、
請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項17】
前記少なくとも1つの給電部は、マイクロストリップライン又は同軸給電線路であり、前記第1のパッチアンテナに対して垂直である、請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項18】
前記基準導電層と前記第1のパッチアンテナとの間の距離は、第1の距離であり、
前記第1のパッチアンテナと前記第2のパッチアンテナとの間の距離は、第2の距離であり、
前記第1の距離は、第2の距離と等しい、
請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【請求項19】
前記基準導電層と前記第1のパッチアンテナとの間の距離は、第1の距離であり、
前記第1のパッチアンテナと前記第2のパッチアンテナとの間の距離は、第2の距離であり、
前記第1の距離は、第2の距離と異なる、
請求項1の広帯域直線偏波アンテナ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、アンテナ構造に関し、具体的には、広帯域直線偏波アンテナ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の進歩に伴い、二重偏波アレイ送受信システムが第5世代(以下、5Gと称する)通信システムに代わる次世代のための主要技術となった。二重偏波アンテナは、垂直偏波アンテナ及び水平偏波アンテナの2つを同じ構造に一体化したものであり、パワーアンプとアンテナとの間の配線の複雑さを減らし、エネルギー損失を減少させ、モジュールの面積を小さくする。さらに、二重偏波アンテナが(完全な振幅位相制御機能を備える位相制御チップ等の)バックエンドアクティブシステムの制御と組み合わされた場合、単一偏波、二重偏波、円偏波等の機能間での切り替えが可能になる、又は通信システムの容量及び周波数利用を、帯域幅を増加させずに指数関数的に増加させることが可能になるため、ミリ波信号の領域及び範囲を向上させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、回路面積を減らし、放熱を向上させるために、二重偏波アンテナアレイが開発されており、二重偏波アンテナアレイは、マルチポート位相制御チップモジュールと一体化されることで垂直偏波送受信機及び水平偏波送受信機が1つのアレイアンテナを共用可能にし、ミリ波信号の領域及び範囲を向上させる。
【0004】
パッチアンテナは、単純な構造、単一偏波、一方向垂直放射等の利点を有するため、今日のラインアレイ技術においてよく使用されるアンテナである。パッチアンテナはインピーダンス帯域幅においてよく機能しないため、当業者は、放射器の形状を変更することでより広範囲の周波数応答を実現しようとしたが、主モードの放射特性を維持することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、上記の技術的課題を解決できるように構成される広帯域直線偏波アンテナ構造を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本開示は、基準導電層と、第1のパッチアンテナと、第2のパッチアンテナと、給電部と、を備える。基準導電層は、少なくとも1つの貫通孔を備える。少なくとも1つの第1の短ピンが、基準導電層と第1のパッチアンテナとの間に接続され、少なくとも1つの第2の短ピンが、第1のパッチアンテナと第2のパッチアンテナとの間に接続される。各給電部は、少なくとも1つの貫通孔を通って基準導電層を貫通し、第1のパッチアンテナに結合される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本開示の実施形態に係る、広帯域直線偏波アンテナ構造の概略図である。
【0008】
図2図2は、図1の広帯域直線偏波アンテナ構造の反射損失(RL’又はS11,DB)図である。
【0009】
図3A図3Aは、従来のアンテナ構造の反射損失(RL’又はS11,DB)図である。
【0010】
図3B図3Bは、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造の反射損失(RL’又はS11,DB)図である。
【0011】
図4図4は、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造のアンテナゲインの概略図である。
【0012】
図5A図5Aは、従来のアンテナ構造のアンテナゲインの概略図である。
【0013】
図5B図5Bは、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造のアンテナゲインの概略図である。
【0014】
図6図6は、図1の放射フィールドパターンの概略図である。
【0015】
図7A図7Aは、従来のアンテナ構造の放射フィールドパターンの概略図である。
【0016】
図7B図7Bは、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造の放射フィールドパターンの概略図である。
【0017】
図8A図8Aは、本開示の別の実施形態に係る、広帯域直線偏波アンテナ構造の概略図である。
【0018】
図8B図8Bは、視点Aの角度からの図8Aの側面図である。
【0019】
図8C図8Cは、視点Bの角度からの図8Aの側面図である。
【0020】
図8D図8Dは、図8Aの上面図である。
【0021】
図9図9A及び9Bは、図8Aに係る複数の広帯域直線偏波アンテナ構造概略図である。
【0022】
図10図10は、本開示の実施形態に係る、広帯域直線偏波アンテナ多層構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1を参照すると、図1は、本開示の実施形態に係る、広帯域直線偏波アンテナ構造の概略図である。図1において、広帯域直線偏波アンテナ構造100は、基準導電層102と、第1のパッチアンテナA1と、第2のパッチアンテナA2と、給電部F1及びF2と、を備える。1つに実施形態において、広帯域直線偏波アンテナ構造100は、さらに、基板101を備え、基準導電層102、第1のパッチアンテナA1、第2のパッチアンテナA2、並びに給電部F1及びF2は、基板101上に配置されてよいが、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態において、基準導電層102は、基準電圧を供給する基準電圧源に接続される層であってよい。基準電圧が0Vである実施形態において、基準導電層102は地面層と理解されるが、本開示はこれに限定されない。
【0024】
図1に示されるように、基準導電層102は、貫通孔H1及びH2を備える。貫通孔H1及びH2は、それぞれ、給電部F1及びF2に対応してよい。1つの実施形態において、給電部F1は、貫通孔H1を通って基準導電層102を貫通し、第1のパッチアンテナA1に結合されてよい。また、給電部F2は、貫通孔H2を通って基準導電層102を貫通し、第1のパッチアンテナA1に結合されてよい。
【0025】
1つの実施形態において、給電部F1及びF2は、それぞれ、第1の給電信号及び第2の給電信号を受信してよく、第1の給電信号は、第2の給電信号に直交してよい。例えば、第1の給電信号は水平偏波信号であり、第2の給電信号は垂直偏波信号であるが、本開示はこれに限定されない。異なる実施形態において、給電部F1及びF2は、マイクロストリップライン又は同軸給電線路を含んでよい。マイクロストリップラインの構造は単純であり、同軸給電線路は、線路放射を抑制し得る。この場合、ビームフォーミングチップモジュールと組み合わされることで、広帯域直線偏波アンテナ構造100は、単一偏波、二重偏波、円偏波等の機能を有し得る。いくつかの実施形態において、給電部F1及びF2は、第1のパッチアンテナA1に対して、垂直、水平、又は斜めに結合されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0026】
図1において、第1の短ピンS1は、基準導電層102と第1のパッチアンテナA1との間に接続され、第2の短ピンS2は、第1のパッチアンテナA1と第2のパッチアンテナA2との間に接続される。
【0027】
1つの実施形態において、第1のパッチアンテナA1及び第2のパッチアンテナA2は、互いに平行であってよく、基準導電層102は、第1のパッチアンテナA1と平行であってよい。換言すれば、第1のパッチアンテナA1、第2のパッチアンテナA2、及び基準導電層102は、互いに平行であるが、本開示はこれに限定されない。また、第1のパッチアンテナA1は、基準導電層102と第2のパッチアンテナA2との間に配置されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0028】
さらに、第1の短ピンS1及び第2の短ピンS2は、第1のパッチアンテナA1に対して垂直であってよい。換言すれば、第1の短ピンS1及び第2の短ピンS2は、第2のパッチアンテナA2及び基準導電層102に対しても垂直であることが理解されるが、本開示はこれに限定されない。
【0029】
さらに、図1において第1の短ピンS1は1つのみ示されているが、いくつかの実施形態において、複数の短ピンS1が基準導電層102と第1のパッチアンテナA1との間に接続されてよく、第1の短ピンS1間の距離は、距離閾値未満であってよい。同様に、図1において第2の短ピンS1は1つのみ示されているが、いくつかの実施形態において、複数の第2の短ピンS2が第1のパッチアンテナA1と第2のパッチアンテナA2との間に接続されてよく、第2の短ピンS2間の距離は、距離閾値未満であってよいが、本開示はこれに限定されない。
【0030】
異なる実施形態において、第1の短ピンS1は、第1のパッチアンテナA1の任意の位置に接続されてよい。好適な実施形態において、第1の短ピンS1は、第1のパッチアンテナA1の仮想地面に接続されてよい。同様に、第2の短ピンS2は、第2のパッチアンテナA2の任意の位置に接続されてよい。好適な実施形態において、第2の短ピンS2は、第2のパッチアンテナA2の仮想地面に接続されてよい。いくつかの実施形態において、第1の短ピンS1は、第2の短ピンS2と整列していてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0031】
別の実施形態において、基準導電層102と第1のパッチアンテナA1との間に接続される第1の短ピンS1の数は、第1のパッチアンテナA1と第2のパッチアンテナA2との間に接続される第2の短ピンS2の数と同じであっても、異なっていてもよい。
【0032】
さらに、第1のパッチアンテナA1及び第2のパッチアンテナA2は、それぞれ、完全なパッチ金属表面を有し、第1のパッチアンテナA1及び第2のパッチアンテナA2の形状は、設計者の要求に応じて、円形構造又は多角形構造であってよい。また、第1のパッチアンテナA1及び第2のパッチアンテナA2のサイズは、それぞれ、要求される共鳴周波数に応じて調整されてもよい。すなわち、第1のパッチアンテナA1のサイズは、第1のパッチアンテナA1の第1の共鳴周波数に対応し、第2のパッチアンテナA2のサイズは、第2のパッチアンテナA2の第2の共鳴周波数に対応してよいが、本開示はこれに限定されない。
【0033】
いくつかの実施形態において、第1のパッチアンテナA1及び第2のパッチアンテナA2が励起すると、広帯域直線偏波アンテナ構造100は、多重モード共鳴を生成して、広帯域応答を合成してよい。また、別の実施形態において、設計者は、第2のパッチアンテナA2上に別のパッチアンテナを重ねてより広い周波数応答を達成してよいが、本開示はこれに限定されない。
【0034】
いくつかの実施形態において、基準導電層102と第1のパッチアンテナA1との間には第1の距離D1があってよく、第1のパッチアンテナA1と第2のパッチアンテナA2とに間には第2の距離D2があってよく、第1の距離D1は、第2の距離D2と同じ又は異なっていてよい。
【0035】
いくつかの実施形態において、第1の距離D1及び第2の距離D2は、プリント回路基盤(PCBの)サイズの要求に応じて調整されてよい。第1の距離D1及び第2の距離D2を長くすることにより、アンテナのインピーダンス帯域幅及び放射効率を効果的に増加させることができるが、本開示はこれに限定されない。
【0036】
本開示の実施形態において、第1の短ピンS1及び第2の短ピンS2を設けることにより、広帯域直線偏波アンテナ構造100のインピーダンスを効果的に調整することができ、それにより、広帯域直線偏波アンテナ構造100は、二重偏波動作を実行可能となる。また、第1のパッチアンテナA1及び第2のパッチアンテナA2は完全なパッチ金属表面を有するため、広帯域直線偏波放射特性は維持され、今日の二重偏波アレイ送受信システムにとってとても実用的である。
【0037】
図2を参照すると、図2は、図1の広帯域直線偏波アンテナ構造の反射損失(RL’又はS11,dB)図である。本開示の実施形態において、考慮される反射損失は、入力電力に対する反射電力の比であり、RL’又はS11,dBとして知られる。この場合、本開示において説明される反射損失の符号は、マイナスである。例えば、図2において、曲線201及び202は、それぞれ、広帯域直線偏波アンテナ構造100の水平偏波及び垂直偏波に対応する。図2から分かるように、曲線201及び202は、ほとんど同じ傾向を有し、これらの10dB以下における周波数帯(インピーダンス整合状態を満たす周波数帯)は、26.77GHz~30.45GHzである。本開示の高広帯域直線偏波アンテナ構造100は、(約25GHz~30GHzの用途周波数帯を有する)5Gミリ波システムにおける適用に適していることが分かるが、本開示はこれに限定されない。
【0038】
図3A及び3Bを参照する。図3Aは、従来のアンテナ構造の反射損失(RL’又はS11,dB)図であり、図3Bは、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造の反射損失(RL’又はS11,dB)図である。図3Aから分かるように、従来のアンテナ構造の周波数応答はかなり狭く、5Gミリ波システムにおける使用に適していない。一方、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100は、第1のパッチアンテナA1及び第2のパッチアンテナA2の共鳴モードにより(約20%~30%の帯域幅パーセンテージの)広い周波数応答を合成することができるため、5Gミリ波システムにおける適用により適している。また、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100は、より多くのプロセス変動及びプロセスエラーに対して耐性がある。
【0039】
図4を参照すると、図4は、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造のアンテナゲインの概略図である。例えば、図4において、曲線401及び402は、それぞれ、広帯域直線偏波アンテナ構造100の水平偏波及び垂直偏波に対応する。図4から分かるように、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100の水平偏波及び垂直偏波の両方が、広帯域ゲイン動作特性を有し得る。
【0040】
図5A及び図5Bを参照する。図5Aは、従来のアンテナ構造のアンテナゲインの概略図であり、図5Bは、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造のアンテナゲインの概略図である。図5Aから分かるように、従来のアンテナ構造は、主モード以外の周波数帯においてより早く減衰するため、5Gミリ波システムにおける使用に適していない。一方、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100は、全ての動作帯域幅において要求されるゲインを維持することができるため、5Gミリ波システムにおける適用により適している。
【0041】
図6を参照すると、図6は、図1の放射フィールドパターンの概略図である。図6において、広帯域直線偏波アンテナ構造100の中心周波数は、約28GHzであると推測され、曲線601a及び601bは、それぞれ、第1の周波数(例えば、27GHz)に対応する水平偏波フィールドパターン及び垂直偏波フィールドパターンであり、曲線602a及び602bは、それぞれ、第2の周波数(例えば、28GHz)に対応する水平偏波フィールドパターン及び垂直偏波フィールドパターンであり、曲線603a及び603bは、それぞれ、第3の周波数(例えば、29GHz)に対応する水平偏波フィールドパターン及び垂直偏波フィールドパターンであり、曲線604a及び604bは、それぞれ、第4の周波数(例えば、30GHz)に対応する水平偏波フィールドパターン及び垂直偏波フィールドパターンである。
【0042】
図6から分かるように、周波数に関わらず、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100の2つの主な偏波の特性は、かなり近い。例えば、曲線601a及び601bの主ビーム幅は互いに近く、曲線602a及び602bの主ビーム幅は互いに近く、以下同様である。本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100が二重偏波アレイ送受信システムにおける適用に適していることが分かる。
【0043】
別の観点において、図6から分かるように、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100は、中心周波数(すなわち、28GHz)のみならず、他の周波数においても良好な放射フィールドパターンを有する。一方、従来のアンテナ構造は、中心周波数のみにおいて許容できる放射フィールドパターンを有し、他の周波数では良好な放射フィールドパターンは得られない。
【0044】
図7A及び7Bを参照する。図7Aは、従来のアンテナ構造の放射フィールドパターンの概略図であり、図7Bは、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造の放射フィールドパターンの概略図である。
【0045】
図7Aにおいて、曲線701aは、従来のアンテナ構造の垂直主偏波フィールドパターンであり、曲線702aは、従来のアンテナ構造の水平主偏波フィールドパターンであり、曲線703aは、従来のアンテナ構造の水平交差偏波フィールドパターンであり、曲線704aは、従来のアンテナ構造の垂直交差偏波フィールドパターンである。また、図7Bにおいて、曲線701bは、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100の垂直主偏波フィールドパターンであり、曲線702bは、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100の水平主偏波フィールドパターンであり、曲線703bは、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100の水平交差偏波フィールドパターンであり、曲線704bは、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100の垂直交差偏波フィールドパターンである。
【0046】
図7から分かるように、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100の水平偏波フィールドパターン及び垂直偏波フィールドパターンは、同様のビーム幅を有し、各周波数は、主偏波フィールドパターン及び交差偏波フィールドパターンについて高いアイソレーションを保つ。本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100は広帯域直線偏波動作特性を有することが分かる。
【0047】
一方、図7Aから分かるように、従来のアンテナ構造は、中心周波数においてのみ直線偏波放射フィールドパターンを維持可能であるが、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造100は、広帯域直線偏波特性を維持可能である。
【0048】
図8A乃至8Dを参照する。図8Aは、本開示の別の実施形態に係る、広帯域直線偏波アンテナ構造の概略図であり、図8Bは、視点Aの角度からの図8Aの側面図であり、図8Cは、視点Bの角度からの図8Aの側面図であり、図8Dは、図8Aの上面図である。
【0049】
本実施形態において、広帯域直線偏波アンテナ構造800は、基準導電層802と、第1のパッチアンテナA1と、第2のパッチアンテナA2と、給電部Fと、を備える。1つに実施形態において、広帯域直線偏波アンテナ構造800は、さらに、基板801を備え、基準導電層802、第1のパッチアンテナA1、第2のパッチアンテナA2、並びに給電部Fは、基板801上に配置されてよいが、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態において、基準導電層802は、基準電圧を供給する基準電圧源に接続される層であってよい。基準電圧が0Vである実施形態において、基準導電層802は地面層と理解されるが、本開示はこれに限定されない。
【0050】
図8A乃至8Dに示されるように、基準導電層802は、貫通孔Hを備える。貫通孔Hは、給電部Fに対応してよい。1つの実施形態において、給電部Fは、貫通孔Hを通って基準導電層802を貫通し、第1のパッチアンテナA1に結合されてよい。
【0051】
1つの実施形態において、給電部Fは、給電信号を受信してよい。例えば、給電信号は、単一偏波給電信号である。異なる実施形態において、給電部Fは、マイクロストリップライン又は同軸給電線路を含んでよい。いくつかの実施形態において、給電部Fは、第1のパッチアンテナA1に対して、垂直、水平、又は斜めに結合されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0052】
図8A乃至8Dにおいて、、第1の短ピンS11及びS12は、基準導電層802と第1のパッチアンテナA1との間に接続され、第2の短ピンS21及びS22は、第1のパッチアンテナA1と第2のパッチアンテナA2との間に接続される。
【0053】
1つの実施形態において、第1のパッチアンテナA1及び第2のパッチアンテナA2は、互いに平行であってよく、基準導電層802は、第1のパッチアンテナA1と平行であってよい。換言すれば、第1のパッチアンテナA1、第2のパッチアンテナA2、及び基準導電層802は、互いに平行であるが、本開示はこれに限定されない。また、第1のパッチアンテナA1は、基準導電層802と第2のパッチアンテナA2との間に配置されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0054】
さらに、第1の短ピンS11及びS12並びに第2の短ピンS21及びS22は、第1のパッチアンテナA1に対して垂直であってよい。換言すれば、第1の短ピンS11及びS12並びに第2の短ピンS21及びS22は、第2のパッチアンテナA2及び基準導電層802に対しても垂直であることが理解されるが、本開示はこれに限定されない。
【0055】
さらに、図8Aにおいては第1の短ピンS11及びS12の2つのみが示されているが、いくつかの実施形態において、より多くの第1の短ピンが基準導電層802と第1のパッチアンテナA1との間に接続されてよい。同様に、図8A乃至8Dにおいては第2の短ピンS21及びS22の2つのみが示されているが、いくつかの実施形態において、より多くの第2の短ピンが第1のパッチアンテナA1と第2のパッチアンテナA2との間に接続されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0056】
異なる実施形態において、第1の短ピンS11及びS12は、第1のパッチアンテナA1の任意の位置に接続されてよい。好適な実施形態において、第1の短ピンS11及びS12は、第1のパッチアンテナA1の仮想地面に接続されてよい。同様に、第2の短ピンS21及びS22は、第2のパッチアンテナA2の任意の位置に接続されてよい。好適な実施形態において、第2の短ピンS21及びS22は、第2のパッチアンテナA2の仮想地面に接続されてよい。
【0057】
別の実施形態において、基準導電層802と第1のパッチアンテナA1との間に接続される第1の短ピンS11及びS12の数は、第1のパッチアンテナA1と第2のパッチアンテナA2との間に接続される第2の短ピンS21及びS22の数と同じであっても、異なっていてもよい。
【0058】
さらに、第1のパッチアンテナA1及び第2のパッチアンテナA2は、それぞれ、完全なパッチ金属表面を有し、第1のパッチアンテナA1及び第2のパッチアンテナA2の形状は、設計者の要求に応じて、円形構造又は多角形構造であってよい。また、第1のパッチアンテナA1及び第2のパッチアンテナA2のサイズは、それぞれ、要求される共鳴周波数に応じて調整されてもよい。すなわち、第1のパッチアンテナA1のサイズは、第1のパッチアンテナA1の第1の共鳴周波数に対応し、第2のパッチアンテナA2のサイズは、第2のパッチアンテナA2の第2の共鳴周波数に対応してよいが、本開示はこれに限定されない。
【0059】
いくつかの実施形態において、第1のパッチアンテナA1及び第2のパッチアンテナA2が励起すると、広帯域直線偏波アンテナ構造800は、多重モード共鳴を生成して、広帯域応答を合成してよい。また、別の実施形態において、設計者は、第2のパッチアンテナA2上に別のパッチアンテナを重ねてより広い周波数応答を達成してよいが、本開示はこれに限定されない。
【0060】
図9A及び9Bを参照すると、図9A及び9Bは、図8Aの複数の広帯域直線偏波アンテナ構造の概略図である。図9Aにおいて、広帯域直線偏波アンテナ構造901の第1のパッチアンテナ901a及び第2のパッチアンテナ901bは、それぞれ、円形構造を有する。図9Bにおいて、広帯域直線偏波アンテナ構造902の第1のパッチアンテナ902a及び第2のパッチアンテナ902bは、それぞれ、多角形構造を有する。
【0061】
本実施形態において、広帯域直線偏波アンテナ構造901及び902の構造/動作方法は、パッチアンテナの形状が異なること以外、広帯域直線偏波アンテナ構造800と同様であり、従って、その詳細は図8A乃至8Dに関する説明を参照し、ここでは繰り返さない。
【0062】
図10を参照すると、図10は、本実施形態の実施形態に係る、広帯域直線偏波アンテナ多層構造の概略図である。図10において、広帯域直線偏波アンテナ構造1000は、基準導電層1002と、第1のパッチアンテナA1と、第2のパッチアンテナA2と、第3のパッチアンテナA3と、給電部Fと、を備える。1つに実施形態において、広帯域直線偏波アンテナ構造1000は、さらに、基板1001を備え、基準導電層1002、第1のパッチアンテナA1、第2のパッチアンテナA2、第3のパッチアンテナA3、並びに給電部Fは、基板1001上に配置されてよいが、本開示はこれに限定されない。いくつかの実施形態において、基準導電層1002は、基準電圧を供給する基準電圧源に接続される層であってよい。基準電圧が0Vである実施形態において、基準導電層1002は地面層と理解されるが、本開示はこれに限定されない。
【0063】
図10に示されるように、基準導電層1002は、貫通孔Hを備える。貫通孔Hは、それぞれ、給電部Fに対応してよい。1つの実施形態において、給電部Fは、貫通孔Hを通って基準導電層1002を貫通し、第1のパッチアンテナA1に結合されてよい。
【0064】
1つの実施形態において、給電部Fは、給電信号を受信してよい。例えば、第1の給電信号は、単一偏波給電信号である。異なる実施形態において、給電部Fは、マイクロストリップライン又は同軸給電線路を含んでよい。いくつかの実施形態において、給電部Fは、第1のパッチアンテナA1に対して、垂直、水平、又は斜めに結合されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0065】
図10において、第1の短ピンS11及びS12は、基準導電層1002と第1のパッチアンテナA1との間に接続され、第2の短ピンS21及びS22は、第1のパッチアンテナA1と第2のパッチアンテナA2との間に接続され、第3の短ピンS31及びS32は、第2のパッチアンテナA2と第3のパッチアンテナA3との間に接続される。
【0066】
1つの実施形態において、第1のパッチアンテナA1、第2のパッチアンテナA2、及び第3のパッチアンテナA3は、互いに平行であってよく、基準導電層1002は、第1のパッチアンテナA1と平行であってよい。換言すれば、第1のパッチアンテナA1、第2のパッチアンテナA2、第3のパッチアンテナA3、及び基準導電層1002は、互いに平行であるが、本開示はこれに限定されない。また、第1のパッチアンテナA1は、基準導電層102と第2のパッチアンテナA2との間に配置されてよく、第2のパッチアンテナA2は、第1のパッチアンテナA1と第3のパッチアンテナA3との間に接続されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0067】
さらに、第1の短ピンS11及びS12、第2の短ピンS21及びS22、並びに第3の短ピンS31及び32は、第1のパッチアンテナA1に対して垂直であってよい。換言すれば、第1の短ピンS11及びS12、第2の短ピンS21及びS22、並びに第3の短ピンS31及び32は、第2のパッチアンテナA2、第3のパッチアンテナA3、及び基準導電層1002に対しても垂直であることが理解されるが、本開示はこれに限定されない。
【0068】
さらに、図10においては第1の短ピンS11及びS12の2つのみが示されているが、いくつかの実施形態において、より多くの第1の短ピンが基準導電層1002と第1のパッチアンテナA1との間に接続されてよい。同様に、図10においては第2の短ピンS21及びS22の2つのみが示されているが、いくつかの実施形態において、より多くの第2の短ピンが第1のパッチアンテナA1と第2のパッチアンテナA2との間に接続されてよいが、本開示はこれに限定されない。同様に、図10においては第3の短ピンS31及びS32の2つのみが示されているが、いくつかの実施形態において、より多くの第3の短ピンが第2のパッチアンテナA2と第3のパッチアンテナA3との間に接続されてよいが、本開示はこれに限定されない。
【0069】
異なる実施形態において、第1の短ピンS11及びS12は、第1のパッチアンテナA1の任意の位置に接続されてよい。好適な実施形態において、第1の短ピンS11及びS12は、第1のパッチアンテナA1の仮想地面に接続されてよい。同様に、第2の短ピンS21及びS22は、第2のパッチアンテナA2の任意の位置に接続されてよい。好適な実施形態において、第2の短ピンS21及びS22は、第2のパッチアンテナA2の仮想地面に接続されてよい。さらに、第3の短ピンS31及びS32は、第3のパッチアンテナA3の任意の位置に接続されてよい。好適な実施形態において、第3の短ピンS31及びS32は、第3のパッチアンテナA3の仮想地面に接続されてよい。
【0070】
別の実施形態において、基準導電層1002と第1のパッチアンテナA1との間に接続される第1の短ピンS11及びS12の数は、第1のパッチアンテナA1と第2のパッチアンテナA2との間に接続される第2の短ピンS21及びS22の数と同じであっても、異なっていてもよい。また、第2のパッチアンテナA2と第3のパッチアンテナA3との間に接続される第3の短ピンS31及びS32の数は、第1のパッチアンテナA1と第2のパッチアンテナA2との間に接続される第2の短ピンS21及びS22の数と同じであっても、異なっていてもよい。
【0071】
さらに、第1のパッチアンテナA1、第2のパッチアンテナA2、及び第3のパッチアンテナA3は、それぞれ、完全なパッチ金属表面を有し、第1のパッチアンテナA1、第2のパッチアンテナA2、及び第3のパッチアンテナA3の形状は、設計者の要求に応じて、円形構造又は多角形構造であってよい。また、第1のパッチアンテナA1、第2のパッチアンテナA2、及び第3のパッチアンテナA3のサイズは、それぞれ、要求される共鳴周波数に応じて調整されてもよい。すなわち、第1のパッチアンテナA1のサイズは、第1のパッチアンテナA1の第1の共鳴周波数に対応し、第2のパッチアンテナA2のサイズは、第2のパッチアンテナA2の第2の共鳴周波数に対応し、第3のパッチアンテナA3のサイズは、第3のパッチアンテナA2の第3の共鳴周波数に対応してよいが、本開示はこれに限定されない。
【0072】
いくつかの実施形態において、第1のパッチアンテナA1、第2のパッチアンテナA2、及び第3のパッチアンテナA3が励起すると、広帯域直線偏波アンテナ構造1000は、多重モード共鳴を生成して、広帯域応答を合成してよい。また、別の実施形態において、設計者は、第3のパッチアンテナA3上に別のパッチアンテナを重ねてより広い周波数応答を達成してよいが、本開示はこれに限定されない。
【0073】
総括すると、異なるパッチアンテナの間に1つ以上の短ピンを配置することにより本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造のインピーダンスを効果的に調整可能であるため、広帯域直線偏波アンテナ構造の広帯域動作を実現することができる。さらに、本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造がそれぞれ完全なパッチ金属表面を有するため、広帯域直線偏波放射特性が維持され、今日の二重偏波アレイ送受信システムにとってとても実用的である。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本開示の広帯域直線偏波アンテナ構造は、二重偏波アレイ送受信システムに適用可能である。
【符号の説明】
【0075】
100、800、901、902、1000 広帯域直線偏波アンテナ構造
101、1001 基板
102、、802、1002 基準導電層
201、202、401、402、601a、601b、602a、602b、603a、603b、604a、604b、701a、701b、702a、702b、703a、703b、704a、704b 曲線
A1、901a、901a 第1のパッチアンテナ
A2、901b、902b 第2のパッチアンテナ
A3 第3のパッチアンテナ
D1 第1の距離
D2 第2の距離
F1、F2、F 給電部
H1、H2、H 貫通孔
S1、S11、S12 第1の短ピン
S2、S21、S22 第2の短ピン
S31、S32 第3の短ピン

図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図10