特許 7303912 信号機の制御方法、電子機器及びシステム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2023-06-27

(45)【発行日】2023-07-05

(54)【発明の名称】信号機の制御方法、電子機器及びシステム

(51)【国際特許分類】

   G08G 1/081 20060101AFI20230628BHJP

【ＦＩ】

G08G1/081

【請求項の数】 42

(21)【出願番号】P 2022007650

(22)【出願日】2022-01-21

(65)【公開番号】P2022050669

(43)【公開日】2022-03-30

【審査請求日】2022-01-21

(31)【優先権主張番号】202110526452.3

(32)【優先日】2021-05-14

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(73)【特許権者】

【識別番号】521208273

【氏名又は名称】阿波▲羅▼智▲聯▼（北京）科技有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＡＰＯＬＬＯ ＩＮＴＥＬＬＩＧＥＮＴ ＣＯＮＮＥＣＴＩＶＩＴＹ（ＢＥＩＪＩＮＧ）ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＹ ＣＯ．，ＬＴＤ．

【住所又は居所原語表記】１０１， １ｓｔ Ｆｌｏｏｒ， Ｂｕｉｌｄｉｎｇ １， Ｙａｒｄ ７， Ｒｕｉｈｅ Ｗｅｓｔ ２ｎｄ Ｒｏａｄ， Ｂｅｉｊｉｎｇ Ｅｃｏｎｏｍｉｃ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｃａｌ Ｄｅｖｅｌｏｐｍｅｎｔ Ｚｏｎｅ， Ｂｅｉｊｉｎｇ １００１７６， Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】100106297

【弁理士】

【氏名又は名称】伊藤 克博

(72)【発明者】

【氏名】チャン、 チ

(72)【発明者】

【氏名】チェン、 ミンチ

(72)【発明者】

【氏名】ユ、 ガオ

(72)【発明者】

【氏名】ワン、 チュアン

【審査官】佐々木 佳祐

(56)【参考文献】

【文献】特開２０１０－０２７０７５（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｇ０８Ｇ １／００－９９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

第１電子機器に適用される信号機の制御方法であって、前記信号機の制御方法は、
前記第１電子機器における取得ユニットによって各信号機の元の属性情報を取得するステップであって、各前記元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれているステップと、
前記第１電子機器における分析ユニットによってプリセットの参照表現計画に応じて、各前記元の属性情報を分析して、各前記元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得するステップであって、各前記分析属性情報は前記プリセットの参照表現計画で表現される属性情報であり、各前記分析属性情報は、少なくとも１つの前記信号機の信号制御情報を調整するための調整情報を生成するために用いられるステップと、を含む、
信号機の制御方法。

【請求項2】

各前記元の属性情報には元の信号灯状態情報が含まれ、分析属性情報には信号灯状態分析情報が含まれ、前記プリセットの参照表現計画には信号灯状態参照表現計画が含まれている場合、前記第１電子機器における分析ユニットによってプリセットの参照表現計画に応じて、各前記元の属性情報を分析して、各前記元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得するステップは、
前記分析ユニットにおける決定サブユニットによって各前記信号機が含まれている配置エリアを決定するステップと、
前記分析ユニットにおける分析サブユニットによって前記信号灯状態参照表現計画に応じて、前記配置エリア内の各前記元の信号灯状態情報を分析して、各前記元の信号灯状態情報それぞれに対応する信号灯状態分析情報を取得するステップと、を含む、
請求項１に記載の方法。

【請求項3】

前記分析ユニットにおける分析サブユニットによって前記信号灯状態参照表現計画に応じて、前記配置エリア内の各前記元の信号灯状態情報を分析して、各前記元の信号灯状態情報それぞれに対応する信号灯状態分析情報を取得するステップは、
前記分析サブユニットにおける取得モジュールによって前記配置エリアに対応する信号機道路網情報を取得するステップであって、信号機道路網情報は、信号機の前記配置エリアにおける配置位置情報を特徴付けるために用いられるステップと、
前記分析サブユニットにおける分析モジュールによって前記信号灯状態参照表現計画及び前記信号機道路網情報に応じて、各前記元の信号灯状態情報を分析して、各前記元の信号灯状態情報それぞれに対応する信号灯状態分析情報を取得するステップと、を含む、
請求項２に記載の方法。

【請求項4】

前記信号機道路網情報には交差点と信号機との間のバインディング関係が含まれ、前記分析サブユニットにおける分析モジュールによって前記信号灯状態参照表現計画及び前記信号機道路網情報に応じて、各前記元の信号灯状態情報を分析して、各前記元の信号灯状態情報それぞれに対応する信号灯状態分析情報を取得するステップは、
前記分析モジュールにおける第１決定サブモジュールによって任意の信号機に対して、前記バインディング関係に応じて前記任意の信号機に対応する交差点を決定するステップと、
前記分析モジュールにおける分析サブユニットによって前記信号灯状態参照表現計画に応じて、前記任意の信号機の元の信号灯状態情報を分析して、前記任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態分析情報を取得するステップと、を含む、
請求項３に記載の方法。

【請求項5】

前記分析モジュールにおける第１決定サブモジュールによって前記バインディング関係に応じて前記任意の信号機に対応する交差点を決定する前に、
前記分析モジュールにおける第２決定サブモジュールによって前記配置エリア内の各々の交差点を決定するステップと、
前記分析モジュールにおける第２決定サブモジュールによって各前記交差点に設置された信号機を決定するステップと、
前記分析モジュールにおける構築サブモジュールによって各々の前記交差点と当該交差点に設置された信号機との間のバインディング関係を構築するステップと、をさらに含む、
請求項４に記載の方法。

【請求項6】

前記分析モジュールにおける分析サブユニットによって前記信号灯状態参照表現計画に応じて、前記任意の信号機の元の信号灯状態情報を分析して、前記任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態分析情報を取得するステップは、
前記分析モジュールにおける分析サブユニットによって前記任意の信号機がオンライン状態であるか又はオフライン状態であるかを特徴付けるための前記任意の信号機の状態情報を取得するステップと、
前記分析モジュールにおける分析サブユニットによって前記信号灯状態参照表現計画に応じて、前記任意の信号機の元の信号灯状態情報を前記任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態情報に変換するステップと、
前記分析モジュールにおける分析サブユニットによって前記任意の信号機の状態情報及び前記任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態情報に対してスティッチング処理を行って、前記任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態分析情報を取得するステップと、を含む、
請求項４に記載の方法。

【請求項7】

各前記元の属性情報に元の計画情報が含まれる場合、分析属性情報に分析計画情報が含まれ、前記第１電子機器における分析ユニットによってプリセットの参照表現計画に応じて、各前記元の属性情報を分析して、各前記元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得するステップは、
前記分析ユニットにおける決定サブユニットによって各前記信号機それぞれに対応するタイプを決定し、各前記信号機それぞれに対応するタイプに応じて、前記プリセットの参照表現計画としての信号制御表現計画を決定するステップと、
前記分析ユニットにおける分析サブユニットによって前記プリセットの参照表現計画に基づいて、前記プリセットの参照表現計画と異なる元の信号計画情報を変換して、対応する分析計画情報を取得するステップと、を含む、
請求項１～請求項６のいずれか１項に記載の方法。

【請求項8】

各前記信号機それぞれに対応するタイプにループパターン式タイプ及び段階式タイプが含まれる場合、前記プリセットの参照表現計画は前記ループパターン式タイプに対応する信号制御表現計画である、
請求項７に記載の方法。

【請求項9】

前記第１電子機器における分析ユニットによってプリセットの参照表現計画に応じて、各前記元の属性情報を分析して、各前記元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得した後、
前記第１電子機器における第１生成ユニット及び出力ユニットによって同一配置エリアに属する各前記信号機の分析属性情報に応じて、前記同一配置エリア内の各前記信号機の調整情報を生成して出力するステップをさらに含む、
請求項１～請求項８のいずれか１項に記載の方法。

【請求項10】

前記第１電子機器における第１生成ユニット及び出力ユニットによって同一配置エリアに属する各前記信号機の分析属性情報に応じて、前記同一配置エリア内の各前記信号機の調整情報を生成して出力するステップは、
前記第１電子機器における第１生成ユニット及び出力ユニットによって各前記分析属性情報及び前記同一配置エリアの信号機道路網情報に応じて、前記調整情報を生成して出力するステップを含む、
請求項９に記載の方法。

【請求項11】

前記信号機道路網情報には前記同一配置エリア内の交差点情報が含まれ、前記第１電子機器における第１生成ユニット及び出力ユニットによって前記信号機道路網情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成して出力するステップは、
前記第１電子機器における第１生成ユニット及び出力ユニットによって前記交差点情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成して出力するステップを含む、
請求項１０に記載の方法。

【請求項12】

前記第１電子機器における第１生成ユニット及び出力ユニットによって前記交差点情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成して出力するステップは、
前記第１電子機器における第１生成ユニット及び出力ユニットによって前記交差点情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各前記位置情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成して出力するステップ、又は、
前記第１電子機器における第１生成ユニット及び出力ユニットによって前記交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、各前記通行情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成して出力するステップ、又は、
前記第１電子機器における第１生成ユニット及び出力ユニットによって前記交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、前記信号機道路網情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各前記通行情報、各前記位置情報、及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成して出力するステップ、を含む、
請求項１１に記載の方法。

【請求項13】

前記方法は第１電子機器に適用され、前記第１電子機器における分析ユニットによってプリセットの参照表現計画に応じて、各前記元の属性情報を分析して、各前記元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得した後、
前記第１電子機器における第１伝送ユニットによって各前記分析属性情報を第２電子機器に伝送し、前記第１電子機器における第１受信ユニットによって前記第２電子機器によって各前記分析属性情報に応じて生成して伝送された前記調整情報を受信するステップをさらに含む、
請求項１～請求項８のいずれか１項に記載の方法。

【請求項14】

前記第１電子機器における変換ユニットによって前記プリセットの参照表現計画に応じて前記調整情報を変換して、各々の前記信号機に対応する信号灯状態表現計画及び／又は信号制御表現計画の調整情報を取得するステップと、
前記第１電子機器における第２伝送ユニットによって信号灯状態表現計画及び／又は信号制御表現計画に応じて変換後の調整情報を、同じ信号灯状態表現計画及び／又は同じ信号制御表現計画を持つ信号機を制御する電子機器である第３電子機器に伝送するステップと、をさらに含む、
請求項１～請求項１３のいずれか１項に記載の方法。

【請求項15】

第２電子機器に適用される信号機の制御方法であって、前記信号機の制御方法は、
前記第２電子機器における第２受信ユニットによって第１電子機器から送信される複数の分析属性情報を受信するステップであって、各前記分析属性情報は、プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して取得したものであり、各前記分析属性情報は前記プリセットの参照表現計画で表現される属性情報であり、各前記元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれているステップと、
前記第２電子機器における第２生成ユニットによって各前記分析属性情報に応じて少なくとも１つの前記信号機の信号制御情報を調整するための調整情報を生成し、前記第２電子機器における第３伝送ユニットによって前記調整情報を前記第１電子機器に伝送するステップと、を含む、
信号機の制御方法。

【請求項16】

前記第２電子機器における第２生成ユニットによって各前記分析属性情報に応じて調整情報を生成するステップは、
前記第２電子機器における第２生成ユニットによって同一配置エリアに属する各前記信号機の分析属性情報に応じて、前記同一配置エリア内の各前記信号機の調整情報を生成するステップを含む、
請求項１５に記載の方法。

【請求項17】

前記第２電子機器における第２生成ユニットによって同一配置エリアに属する各前記信号機の分析属性情報に応じて、前記同一配置エリア内の各前記信号機の調整情報を生成するステップは、
前記第２電子機器における第２生成ユニットによって各前記分析属性情報及び前記同一配置エリアの信号機道路網情報に応じて、前記調整情報を生成するステップを含む、
請求項１６に記載の方法。

【請求項18】

前記信号機道路網情報には前記同一配置エリア内の交差点情報が含まれ、前記第２電子機器における第２生成ユニットによって前記信号機道路網情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するステップは、
前記第２電子機器における第２生成ユニットによって前記交差点情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するステップを含む、
請求項１７に記載の方法。

【請求項19】

前記第２電子機器における第２生成ユニットによって前記交差点情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するステップは、
前記第２電子機器における第２生成ユニットによって前記交差点情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各前記位置情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するステップ、又は、
前記第２電子機器における第２生成ユニットによって前記交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、各前記通行情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するステップ、又は、
前記第２電子機器における第２生成ユニットによって前記交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、前記信号機道路網情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各前記通行情報、各前記位置情報、及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するステップを含む、
請求項１８に記載の方法。

【請求項20】

各信号機の元の属性情報を取得するために用いられる取得ユニットであって、各前記元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている取得ユニットと、
プリセットの参照表現計画に応じて、各前記元の属性情報を分析して、各前記元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得するために用いられる分析ユニットであって、各前記分析属性情報は前記プリセットの参照表現計画で表現される属性情報であり、各前記分析属性情報は、少なくとも１つの前記信号機の信号制御情報を調整するための調整情報を生成するために用いられる分析ユニットと、を含む、
電子機器。

【請求項21】

各前記元の属性情報には元の信号灯状態情報が含まれ、分析属性情報には信号灯状態分析情報が含まれ、前記プリセットの参照表現計画には信号灯状態参照表現計画が含まれ、前記分析ユニットは、
各前記信号機が含まれている配置エリアを決定するための決定サブユニットと、
前記信号灯状態参照表現計画に応じて、前記配置エリア内の各前記元の信号灯状態情報を分析して、各前記元の信号灯状態情報それぞれに対応する信号灯状態分析情報を取得するための分析サブユニットと、を含む、
請求項２０に記載の電子機器。

【請求項22】

前記分析サブユニットは、
前記配置エリアに対応する信号機道路網情報を取得するために用いられる取得モジュールであって、信号機道路網情報は、信号機の前記配置エリアにおける配置位置情報を特徴付けるために用いられる取得モジュールと、
前記信号灯状態参照表現計画及び前記信号機道路網情報に応じて、各前記元の信号灯状態情報を分析して、各前記元の信号灯状態情報それぞれに対応する信号灯状態分析情報を取得するための分析モジュールと、を含む、
請求項２１に記載の電子機器。

【請求項23】

前記信号機道路網情報には交差点と信号機との間のバインディング関係が含まれ、前記分析モジュールは、
任意の信号機に対して、前記バインディング関係に応じて前記任意の信号機に対応する交差点を決定するための第１決定サブモジュールと、
前記信号灯状態参照表現計画に応じて、前記任意の信号機の元の信号灯状態情報を分析して、前記任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態分析情報を取得するための分析サブモジュールと、を含む、
請求項２２に記載の電子機器。

【請求項24】

前記分析モジュールは、
前記配置エリア内の各々の交差点を決定し、各々の前記交差点に設置された信号機を決定するための第２決定サブモジュールと、
各々の前記交差点と当該交差点に設置された信号機との間のバインディング関係を構築するための構築サブモジュールと、をさらに含む、
請求項２３に記載の電子機器。

【請求項25】

前記分析サブモジュールは、前記任意の信号機がオンライン状態であるか又はオフライン状態であるかを特徴付けるための前記任意の信号機の状態情報を取得し、かつ、前記信号灯状態参照表現計画に応じて、前記任意の信号機の元の信号灯状態情報を前記任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態情報に変換し、かつ、前記任意の信号機の状態情報及び前記任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態情報に対してスティッチング処理を行って、前記任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態分析情報を取得するために用いられる、
請求項２４に記載の電子機器。

【請求項26】

各前記元の属性情報に元の計画情報が含まれる場合、分析属性情報に分析計画情報が含まれ、前記分析ユニットは、
各前記信号機それぞれに対応するタイプを決定し、各前記信号機それぞれに対応するタイプに応じて、前記プリセットの参照表現計画としての信号制御表現計画を決定するための決定サブユニットと、
前記プリセットの参照表現計画に基づいて、前記プリセットの参照表現計画と異なる元の信号計画情報を変換して、対応する分析計画情報を取得するための分析サブユニットと、を含む、
請求項２０～請求項２５のいずれか１項に記載の電子機器。

【請求項27】

各前記信号機それぞれに対応するタイプにループパターン式タイプ及び段階式タイプが含まれる場合、前記プリセットの参照表現計画は前記ループパターン式タイプに対応する信号制御表現計画である、
請求項２６に記載の電子機器。

【請求項28】

同一配置エリアに属する各前記信号機の分析属性情報に応じて、前記同一配置エリア内の各前記信号機の調整情報を生成するための第１生成ユニットと、
前記調整情報を出力するための出力ユニットと、をさらに含む、
請求項２０～請求項２７のいずれか１項に記載の電子機器。

【請求項29】

前記第１生成ユニットは、各前記分析属性情報及び前記同一配置エリアの信号機道路網情報に応じて、前記調整情報を生成するために用いられる、
請求項２８に記載の電子機器。

【請求項30】

前記信号機道路網情報には前記同一配置エリア内の交差点情報が含まれ、前記第１生成ユニットは、前記交差点情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するために用いられる、
請求項２９に記載の電子機器。

【請求項31】

前記第１生成ユニットは、前記交差点情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各前記位置情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するために用いられるか、又は、
前記第１生成ユニットは、前記交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、各前記通行情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するために用いられるか、又は、
前記第１生成ユニットは、前記交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、前記信号機道路網情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各前記通行情報、各前記位置情報、及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するために用いられる、
請求項３０に記載の電子機器。

【請求項32】

各前記分析属性情報を第２電子機器に伝送するための第１伝送ユニットと、
前記第２電子機器によって各前記分析属性情報に応じて生成して伝送された前記調整情報を受信するための第１受信ユニットと、をさらに含む、
請求項２０～請求項２７のいずれか１項に記載の電子機器。

【請求項33】

前記プリセットの参照表現計画に応じて前記調整情報を変換して、各々の前記信号機に対応する信号灯状態表現計画及び／又は信号制御表現計画の調整情報を取得するための変換ユニットと、
信号灯状態表現計画及び／又は信号制御表現計画に応じて変換後の調整情報を、同じ信号灯状態表現計画及び／又は同じ信号制御表現計画を持つ信号機を制御する電子機器である第３電子機器に伝送するための第２伝送ユニットと、をさらに含む、
請求項２０～請求項３２のいずれか１項に記載の電子機器。

【請求項34】

第１電子機器から送信される複数の分析属性情報を受信するために用いられる第２受信ユニットであって、各前記分析属性情報は、プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して取得したものであり、各前記分析属性情報は前記プリセットの参照表現計画で表現される属性情報であり、各前記元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている第２受信ユニットと、
各前記分析属性情報に応じて調整情報を生成するための第２生成ユニットと、
少なくとも１つの前記信号機の信号制御情報を調整するための前記調整情報を前記第１電子機器に伝送するために用いられる第３伝送ユニットと、を含む、
電子機器。

【請求項35】

前記第２生成ユニットは、同一配置エリアに属する各前記信号機の分析属性情報に応じて、前記同一配置エリア内の各前記信号機の調整情報を生成するために用いられる、
請求項３４に記載の電子機器。

【請求項36】

前記第２生成ユニットは、各前記分析属性情報及び前記同一配置エリアの信号機道路網情報に応じて、前記調整情報を生成するために用いられる、
請求項３５に記載の電子機器。

【請求項37】

前記信号機道路網情報には前記同一配置エリア内の交差点情報が含まれ、前記第２生成ユニットは、前記交差点情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するために用いられる、
請求項３６に記載の電子機器。

【請求項38】

前記第２生成ユニットは、前記交差点情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各前記位置情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するために用いられるか、又は、
前記第２生成ユニットは、前記交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、各前記通行情報及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するために用いられるか、又は、
前記第２生成ユニットは、前記交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、前記信号機道路網情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各前記通行情報、各前記位置情報、及び各前記分析属性情報に応じて、前記調整情報を生成するために用いられる、
請求項３７に記載の電子機器。

【請求項39】

少なくとも１つのプロセッサと、
前記少なくとも１つのプロセッサに通信可能に接続されるメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行できる命令が記憶され、前記命令が前記少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも１つのプロセッサが請求項１～請求項１４のいずれか１項に記載の方法を実行できるか、又は、前記少なくとも１つのプロセッサが請求項１５～請求項１９のいずれか１項に記載の方法を実行できる、
電子機器。

【請求項40】

コンピュータ命令が記憶されている非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ命令は、コンピュータに請求項１～請求項１４のいずれか１項に記載の方法を実行させるか、又は前記コンピュータに請求項１５～請求項１９のいずれか１項に記載の方法を実行させるために用いられる、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。

【請求項41】

コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項１～請求項１４のいずれか１項に記載の方法が実施されるか、又は請求項１５～請求項１９のいずれか１項に記載の方法が実施される、
コンピュータプログラム。

【請求項42】

請求項２０～請求項３３のいずれか１項に記載の電子機器と、
請求項３４～請求項３８のいずれか１項に記載の電子機器と、を含む、
信号機の制御システム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本願は、人工知能技術における知的輸送及びクラウドコンピューティングの分野に関し、特に信号機の制御方法、電子機器及びシステムに関する。

【背景技術】

【0002】

知的輸送技術の発展に伴い、交通渋滞を回避し、車両及び／又は歩行者の通行効率を向上させるために、各信号灯の物理的な位置関係などを組み合わせて、信号機の信号制御情報を調整することができる。ここで、信号機とは、交差点にある信号灯のコントローラであり、一般的に、異なるメーカーによって製造される信号機の信号制御表現計画及び信号機の信号灯状態表現計画は異なる。

【0003】

従来の技術では、都市を複数のエリアに分割して、同一メーカーの信号機（即ち信号制御表現計画が同じである信号機）をエリアを単位として配置し、当該エリア内の各信号機から送信される信号制御情報（例えば信号灯状態情報など）を受信し、当該エリア内の各信号機の物理的な位置関係などを組み合わせて、各信号機の信号制御情報を調整する。

【0004】

しかしながら、上記の従来の技術における方法は、信号機の配置について比較的苛酷な要件を有し、柔軟性に欠ける一方、同一メーカーの信号機の信号灯状態表現計画が異なる場合もあり、信号灯状態表現計画が異なる信号機間は協働に動作することができず、それにより、交通渋滞や走行効率が低いなどの技術的問題につながる。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

本願は、信号機配置の柔軟性を向上させるための信号機の制御方法、電子機器及びシステムを提供する。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本願の第１態様によれば、第１電子機器に適用される信号機の制御方法を提供し、前記方法は、
各信号機の元の属性情報を取得するステップであって、各前記元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれているステップと、
プリセットの参照表現計画に応じて、各前記元の属性情報を分析して、各前記元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得するステップであって、各前記分析属性情報は前記プリセットの参照表現計画で表現される属性情報であり、各前記分析属性情報は、少なくとも１つの前記信号機の信号制御情報を調整するための調整情報を生成するために用いられるステップと、を含む。

【0007】

本願の第２態様によれば、第２電子機器に適用される信号機の制御方法を提供し、前記方法は、
第１電子機器から送信される複数の分析属性情報を受信するステップであって、各前記分析属性情報は、プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して取得したものであり、各前記分析属性情報は前記プリセットの参照表現計画で表現される属性情報であり、各前記元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれているステップと、
各前記分析属性情報に応じて少なくとも１つの前記信号機の信号制御情報を調整するための調整情報を生成し、前記調整情報を前記第１電子機器に伝送するステップと、を含む。

【0008】

本願の第３態様によれば、電子機器を提供し、
各信号機の元の属性情報を取得するために用いられる取得ユニットであって、各前記元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている取得ユニットと、
プリセットの参照表現計画に応じて、各前記元の属性情報を分析して、各前記元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得するために用いられる分析ユニットであって、各前記分析属性情報は前記プリセットの参照表現計画で表現される属性情報であり、各前記分析属性情報は、少なくとも１つの前記信号機の信号制御情報を調整するための調整情報を生成するために用いられる分析ユニットと、を含む。

【0009】

本願の第４の態様によれば、電子機器を提供し、
第１電子機器から送信される複数の分析属性情報を受信するために用いられる第２受信ユニットであって、各前記分析属性情報は、プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して取得したものであり、各前記分析属性情報は前記プリセットの参照表現計画で表現される属性情報であり、各前記元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている第２受信ユニットと、
各前記分析属性情報に応じて調整情報を生成するための第２生成ユニットと、
少なくとも１つの前記信号機の信号制御情報を調整するための前記調整情報を前記第１電子機器に伝送するために用いられる第３伝送ユニットと、を含む。

【0010】

本願の第５態様によれば、電子機器を提供し、
少なくとも１つのプロセッサと、
前記少なくとも１つのプロセッサに通信可能に接続されるメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行できる命令が記憶され、前記命令が前記少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも１つのプロセッサが第１態様に記載の方法を実行できるか、又は、前記少なくとも１つのプロセッサが第２態様に記載の方法を実行できる。

【0011】

本願の第６態様によれば、コンピュータ命令が記憶されている非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ命令は、コンピュータに第１態様に記載の方法を実行させるか、又は前記コンピュータに第２態様に記載の方法を実行させるために用いられる。

【0012】

本願の第７態様によれば、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは、可読記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも１つのプロセッサは、前記可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取ることができ、前記少なくとも１つのプロセッサが前記コンピュータプログラムを実行すると、電子機器に第１態様に記載の方法を実行させる。

【0013】

本願の第８態様によれば、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第１態様に記載の方法が実施されるか、又は、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第２態様に記載の方法が実施される。

【0014】

本明細書に記載の内容は、本願の実施例の肝心な特徴又は重要な特徴を特定することを意図したものではなく、本願の範囲を限定することを意図したものでもないことを理解されたい。本願のその他の特徴は、以下の明細書によって容易に理解できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【0015】

図面は、本技術案をよりよく理解するためのものであり、本願を限定するものではない。

【図1】本願の第１実施例の模式図である。

【図2】本願の第２実施例の模式図である。

【図3】本願の第３実施例の模式図である。

【図4】本願の第４実施例の模式図である。

【図5】本願の第５実施例の模式図である。

【図6】本願の第６実施例の模式図である。

【図7】本願の第７実施例の模式図である。

【図8】本願の第８実施例の模式図である。

【図9】本願の第９実施例の模式図である。

【図10】本願の第１０実施例の模式図である。

【図11】本願の実施例の信号機の制御方法を実現するための電子機器のブロック図である。

【図12】本願の第１１実施例の模式図である。

【発明を実施するための形態】

【0016】

以下、図面を参照しながら本願の例示的な実施例を説明するが、理解を容易にするために、本願の実施例の様々な詳細事項がこの説明含まれており、それらは単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者であれば、本願の範囲及び精神から逸脱することなく、ここで説明される実施例に対して様々な変更と修正を行うことができることを理解できるだろう。同様に、分かりやすくかつ簡潔にするために、以下の説明では、周知の機能及び構造についての説明を省略する。

【0017】

信号機とは、交差点の信号灯のコントローラであり、一般的に言えば、異なるメーカーの信号機は、信号制御表現計画が異なり、同一メーカーの信号機は、信号機の信号灯状態表現計画が異なる。

【0018】

ここで、信号制御表現計画は、信号灯を制御する計画の表現方法であると理解できる。例えば、信号灯の製造に関する業界標準に応じて、信号灯をループパターン式信号機と段階式信号機に分けることができ、ループパターン式信号機の信号制御表現計画は、段階式信号機の信号制御表現計画と異なる。

【0019】

信号灯状態表現計画は、信号灯の状態を表現するための計画の表現方法として理解されることができ、信号灯の状態は信号灯の色情報、例えば青信号の点灯及び青信号の持続時間などであってもよい。一部の信号機の信号灯状態表現計画では、Ｒが赤信号を表し、一部の信号機の信号灯状態表現計画では、１が赤信号を表す。

【0020】

都市には複数の道路区間があり、道路区間ごとに複数の信号機が設定されている可能性があり、上記の分析に基づいて分かるように、異なる信号機が、異なる信号制御表現計画を有する場合も、異なる信号灯状態表現計画を有する場合もある。

【0021】

しかしながら、知的輸送技術の発展に伴い、如何に交通渋滞を回避し、車両及び／又は歩行者の通行効率を向上させるかが、早急に解決すべき課題となっている。

【0022】

関連技術では、異なる信号機が、異なる信号制御表現計画を有する場合も、異なる信号灯状態表現計画を有する場合もあることを考慮して、交通渋滞を回避するための統一的な制御と管理を実現するために、通常採用する方法は、都市を複数のエリアに分け、同一メーカーの信号機（即ち、信号制御表現計画が同じである信号機）をエリアを単位として配置し、当該エリア内の各信号機から送信される信号制御情報（例えば信号灯状態情報など）を受信し、当該エリア内の各信号機の物理的な位置関係などを組み合わせることにより、各信号機の信号制御情報を調整する、ことである。

【0023】

しかしながら、上記の従来の技術における方法は、信号機の配置について比較的苛酷な要件を有し、柔軟性に欠ける一方、同一メーカーの信号機の信号灯状態表現計画が異なる場合もあり、信号灯状態表現計画が異なる信号機同士は協働動作ができず、それにより、交通渋滞や走行効率が低いなどの技術的問題につながる。

【0024】

少なくとも１つの上記の技術的問題を解決するために、本願の発明者らは、創造的な労働により、各信号機同士は同じ表現計画（即ち信号制御表現計画及び／又は信号灯状態表現計画）を持つように、プリセットの参照表現計画を基として、取得された各信号機の元の属性情報を分析して、分析属性情報を取得し、分析属性情報に基づいて調整情報を生成する本願の発明構想を得る。

【0025】

本願は、信号機の制御方法、電子機器及びシステムを提供し、人工知能技術における知的輸送及びクラウドコンピューティングの分野に適用され、信号機の配置の柔軟性及び多様性、及び走行効率の向上を達成する。

【0026】

図１は、本願の第１実施例の模式図であり、図１に示すように、本実施例にて提供される信号機の制御方法は、第１電子機器に適用でき、当該方法は、Ｓ１０１とＳ１０２を含む。

【0027】

Ｓ１０１において、各信号機の元の属性情報を取得する。

【0028】

ここで、各元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている。

【0029】

例示的に、本実施例の実行主体は、第１電子機器であってもよいし、第１電子機器は、具体的にはサーバ（例えばクラウドサーバ、又はローカルサーバ）であってもよいし、端末機器であってもよいし、プロセッサであってもよいし、チップなどであってもよく、本実施例では限定しない。

【0030】

元の属性情報における「元」は、後述の分析属性情報と区別するためのもので、元の属性情報を限定するものとして理解することはできないことを理解されたい。

【0031】

元の属性情報は、信号灯状態表現計画により表現される信号機の信号灯状態属性に関する情報であると理解することができ、元の属性情報は、信号制御表現計画により表現される信号機の制御属性に関する情報であると理解することもでき、元の属性情報は、前述の２つの属性に関連する情報を含むと理解することもできる。

【0032】

本実施例の信号機の制御方法で複数の信号機を制御することができ、複数の信号機は、信号制御表現計画が異なる信号機であってもよいし、信号灯状態表現計画が異なる信号機であってもよいし、信号制御表現計画及び信号灯状態表現計画が両方とも異なる信号機であってもよい、ことに留意する価値がある。

【0033】

つまり、本実施例にて提供される信号機の制御方法は、信号制御表現計画が異なる信号機及び／又は信号灯状態表現計画が異なる信号機に対して、それぞれに対応する制御方法を用いる必要がなく、信号制御表現計画が異なる信号機及び／又は信号灯状態表現計画が異なる信号機同士の統一的な制御を達成し、信号制御表現計画が異なる信号機及び／又は信号灯状態表現計画が異なる信号機の便利で汎用の制御を達成し、研究開発資源を減少し、資源の利用率を向上させた一方、本実施例の信号機の制御方法は信号機の配置に対する苛酷で強制的な要件がないため、適用の柔軟性及び汎用性を持つ。

【0034】

Ｓ１０２において、プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して、各元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得する。

【0035】

ここで、各分析属性情報それぞれは、プリセットの参照表現計画で表現される属性情報であり、各分析属性情報は調整情報を生成するために用いられ、調整情報は少なくとも１つの信号機の信号制御情報を調整するために用いられる。

【0036】

ここで、信号制御情報は、例えば信号灯の周期、信号灯の青信号比、信号灯の位相差（即ち、交差点と交差点との間の周期の始点の相対的な時間差）、及び位相変換情報など、信号灯の時間及び状態などに関連する情報であると理解することができる。

【0037】

一例示において、元の属性情報に信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている場合、プリセットの参照表現計画は、信号制御表現計画の変換標準としての計画であると理解することができ、即ち、異なる信号制御表現計画は、いずれも当該プリセットの参照表現計画で表現でき、それにより、異なる信号制御表現計画間の統一された表現が実現できる。

【0038】

例えば、信号制御表現計画Ａを使用して表現する元の属性情報ａについて、第１電子機器は、元の属性情報ａをプリセットの参照表現計画Ｃの分析属性情報に変換し、信号制御表現計画Ｂを使用して表現する元の属性情報ｂについては、第１電子機器は、元の属性情報ｂをプリセットの参照表現計画Ｃの分析属性情報に変換することができる。

【0039】

別の例示において、元の属性情報に信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている場合、プリセットの参照表現計画は、信号灯状態表現計画の変換標準としての計画であると理解することができ、即ち、異なる信号灯状態表現計画は、いずれも当該プリセットの参照表現計画で表現でき、それにより、異なる信号灯状態表現計画間の統一された表現が実現できる。

【0040】

例えば、信号灯状態表現計画Ｄを使用して表現する元の属性情報ｄについて、第１電子機器は、元の属性情報ｄをプリセットの参照表現計画Ｆの分析属性情報に変換し、信号灯状態表現計画Ｅを使用して表現する元の属性情報ｅについては、第１電子機器は、元の属性情報ｅをプリセットの参照表現計画Ｆの分析属性情報に変換することができる。

【0041】

別の一例示において、元の属性情報には、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報及び信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている場合、プリセットの参照表現計画は、信号制御表現計画の変換標準としての計画及び信号灯状態表現計画の変換標準としての計画を含み得、具体的な変換原理は、前の２つの例示を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0042】

上記の分析から分かるように、本願の実施例は、第１電子機器に適用される信号機の制御方法を提供し、当該方法は、各信号機の元の属性情報を取得するステップであって、各元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれているステップと、プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して、各元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得するステップであって、各分析属性情報それぞれは、プリセットの参照表現計画で表現する属性情報であり、各分析属性情報は調整情報を生成するために用いられ、調整情報は少なくとも１つの信号機の信号制御情報を調整するために用いられるステップと、を含み、本実施例では、プリセットの参照表現計画に基づいて各元の属性情報を分析して、プリセットの参照表現計画で表現される属性情報（即ち分析属性情報）の特徴を取得することを導入することにより、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報に対する統一された表現、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の表現計画が同じである元の属性情報に対する統一された表現が実現でき、信号機の制御方法が信号機の配置について苛酷な要件を有するといった関連技術の弊害を回避し、信号機の制御方法の適用の柔軟性が実現され、各分析属性情報に基づいて調整情報を生成することにより、調整情報に基づいて１つ以上の信号機の信号制御情報を調整し、信号制御情報の調整の柔軟性、正確性及び信頼性を向上させることができる技術的効果を奏する。

【0043】

図２は、本願の第２実施例の模式図であり、図２に示すように、本実施例にて提供される信号機の制御方法は第１電子機器に適用でき、当該方法は、Ｓ２０１～Ｓ２０３を含む。

【0044】

Ｓ２０１において、各信号機の元の属性情報を取得する。

【0045】

ここで、各元の属性情報には信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の信号灯状態情報が含まれている。

【0046】

例示的に、信号機、元の属性情報及び信号灯状態表現計画についての説明は、第１実施例を参照でき、ここでは詳細な説明を省略する。

【0047】

同じ理由で、元の属性情報における「元」は、後述の信号灯状態分析情報と区別するためのもので、元の信号灯状態情報を限定するものとして理解することができない。上記の実施例を参照して、元の信号灯状態情報は、信号灯状態属性に関する情報であると理解することができる。

【0048】

Ｓ２０２において、配置エリアを決定する。

【0049】

ここで、配置エリアには各信号機が含まれ、配置エリアは各信号機を配置するエリアである。

【0050】

Ｓ２０３において、信号灯状態参照表現計画に応じて配置エリア内の各元の信号灯状態情報を分析して、各元の信号灯状態情報それぞれに対応する信号灯状態分析情報を取得する。

【0051】

ここで、各信号灯状態分析情報それぞれは、信号灯状態参照表現計画で表現される属性情報であり、各分析属性情報は調整情報を生成するために用いられ、調整情報は少なくとも１つの信号機の信号制御情報を調整するために用いられる。

【0052】

本実施例では、元の属性情報には元の信号灯状態情報が含まれ、これに対応して、プリセットの参照表現計画には信号灯状態参照表現計画が含まれている。

【0053】

具体的には、第１電子機器は、信号灯状態参照表現計画に応じて、信号灯状態表現計画に基づいて表現される元の信号灯状態情報を分析して、信号灯状態参照表現計画で表現される信号灯状態分析情報を取得する。

【0054】

本実施例では、信号灯状態参照表現計画に基づいて配置エリア内の各元の信号灯状態情報を分析して、それぞれに対応する信号灯状態分析情報を取得することにより、本実施例における信号灯の制御方法を、信号灯状態表現計画が異なる信号灯を含むエリアに適用することができ、信号灯の制御方法を適用する柔軟性を向上させる技術的効果を奏し、各信号灯状態分析情報に基づいて調整情報を生成することにより、調整情報と各信号機との間に高度の関連性があり、それにより調整情報の信頼性及び有効性を向上させる技術的効果を奏し、さらに、調整情報に基づいて信号制御情報を調整すると、制御の正確性及び信頼性を向上させる技術的効果を実現できる、ことに留意する価値がある。

【0055】

一部の実施例では、Ｓ２０３は第１ステップ～第２ステップを含み得る。

【0056】

第１ステップにおいて、配置エリアに対応する信号機道路網情報を取得する。

【0057】

ここで、信号機道路網情報は、信号機の配置エリアにおける配置位置情報を特徴付けるために用いられる。

【0058】

第２ステップにおいて、信号灯状態参照表現計画及び信号機道路網情報に応じて、各元の信号灯状態情報を分析して、各元の信号灯状態情報それぞれに対応する信号灯状態分析情報を取得する。

【0059】

本実施例は、配置エリアは信号機道路網情報を持ち、当該信号機道路網情報には信号機の配置エリアにおける配置位置情報が含まれており、即ち、信号機道路網情報により、配置エリアにおける各信号機の配置位置情報を決定することができる。これに対応して、第１電子機器は、信号灯状態参照表現計画と各信号機の配置位置情報を組み合わせて、各元の信号灯状態情報それぞれの信号灯状態表現計画を、信号灯状態参照表現計画で表現される信号灯状態分析情報に変換することができる、と理解することができる。

【0060】

本実施例では、信号灯状態参照表現計画と信号機道路網情報を組み合わせて各信号灯状態分析情報を決定することにより、信号灯状態分析情報を配置位置情報に高度に一致させることができ、信号灯状態分析情報の正確性及び信頼性を向上させることができる技術的効果を奏する、ことに留意する価値がある。

【0061】

一部の実施例では、信号機道路網情報には交差点と信号機との間のバインディング関係が含まれ、第２ステップは、
任意の信号機に対して、バインディング関係に応じて任意の信号機に対応する交差点を決定する第１サブステップと、
信号灯状態参照表現計画に応じて、任意の信号機の元の信号灯状態情報を分析して、任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態分析情報を取得する第２サブステップと、を含み得る。

【0062】

本実施例では、交差点と信号機との間の対応関係を特徴付けるバインディング関係に基づいて信号灯状態分析情報を決定することにより、信号灯状態分析情報の正確性及び信頼性をさらに向上させることができる技術的効果を奏する、ことに留意する価値がある。

【0063】

一部の実施例では、第２サブステップは、任意の信号機がオンライン状態であるか又はオフライン状態であるかを特徴付けるための任意の信号機の状態情報を取得するステップと、信号灯状態参照表現計画に応じて、任意の信号機の元の信号灯状態情報を任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態情報に変換するステップと、任意の信号機の状態情報と任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態情報とをスティッチング処理して、任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態分析情報を取得するステップと、を含み得る。

【0064】

本実施例では、信号灯状態分析情報は、２つの次元の内容を含み得、１つの次元の内容は、信号機がオンライン状態であるか又は信号機がオフライン状態であるような状態情報であり、別の次元の内容は、信号灯状態参照表現計画に基づいて元の信号灯状態情報を交差点に対応する信号灯状態情報に変換することであり、当該２つの次元をスティッチング処理することにより、信号灯状態分析情報を取得する。

【0065】

一部の実施例では、信号灯状態分析情報には、交差点識別子、メタ情報（例えば信号灯の元のタイムスタンプ）、状態情報（例えばオンライン状態又はオフライン状態）、制御モード（例えば異なる時間帯の信号灯の異なる信号灯状態のスキーム、具体的にはスキーム識別子、スキーム周期、スキームカウントダウンなどが含まれ得る）、位相状態（即ち交差点での異なる方向の情報、例えば位相識別子、信号灯色、信号灯色のカウントダウンなど）が含まれ得る。

【0066】

本実施例では、２つの次元の内容を組み合わせて信号灯状態分析情報を生成することにより、信号灯状態分析情報の完全性、包括性及び多様性を向上させることができ、それにより、各信号灯状態分析情報に基づいて生成された調整情報の正確性及び信頼性を向上させることができる技術的効果を奏する、ことに留意する価値がある。

【0067】

一部の実施例では、バインディング関係の決定は、第１ステップ～第３ステップを含む。

【0068】

第１ステップにおいて、配置エリア内の各々の交差点を決定する。

【0069】

例示的に、第１電子機器は、配置エリア内に設置された各交差点を決定することができる。

【0070】

第２ステップにおいて、各交差点に設置された信号機を決定する。

【0071】

なお、１つの交差点には、１つの信号機が設置される場合も、複数の信号機が設置される場合もあり、当該ステップにおいて、第１電子機器はいずれか１つの交差点について、いずれか１つの交差点に設置された１つ以上の信号機を決定する。

【0072】

第３ステップにおいて、各々の交差点と当該交差点に設置された信号機との間のバインディング関係を構築する。

【0073】

例示的に、ある交差点に設置された信号機が１つである場合、バインディング関係は当該交差点と１つの信号機との間の対応関係を特徴付けることができ、ある交差点に設置された信号機が複数である場合、バインディング関係は当該交差点と複数の信号機との間の対応関係を特徴付けることができる。

【0074】

本実施例では、各交差点の信号機を決定するとともに、各々の交差点と当該交差点に設置された信号機との間のバインディング関係を構築することにより、バインディング関係がより包括的なカバレッジを持つようになり、それにより、正確性及び信頼性が高い技術的効果を奏する、ことに留意する価値がある。

【0075】

図３は、本願の第３実施例の模式図であり、図３に示すように、本実施例にて提供される信号機の制御方法は第１電子機器に適用されることができ、当該方法は、Ｓ３０１～Ｓ３０３を含む。

【0076】

Ｓ３０１において、各信号機の元の属性情報を取得する。

【0077】

ここで、各元の属性情報には、信号制御表現計画が異なる信号機の元の計画情報が含まれている。

【0078】

例示的に、信号機、元の属性情報及び信号制御表現計画についての説明は、第１実施例を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0079】

同じ理由で、元の計画情報における「元」は、後述の分析計画情報と区別するためのもので、元の計画情報を限定するものとして理解することができない。上記の実施例を参照して、元の計画情報は、制御計画属性に関連する情報であると理解することができる。

【0080】

Ｓ３０２において、各信号機それぞれに対応するタイプを決定し、各信号機それぞれに対応するタイプに応じて、プリセットの参照表現計画としての信号制御表現計画を決定する。

【0081】

ここで、信号機のタイプとは、業界標準に従って分類されたものを言い、例えば、信号機は、ループパターン式タイプであっても、段階式タイプであってもよい。

【0082】

一部の実施例では、各信号機それぞれに対応するタイプにループパターン式及び段階式が含まれている場合、プリセットの参照表現計画はループパターン式タイプに対応する信号制御表現計画である。

【0083】

当該ステップは、信号機ごとに当該信号機のタイプを決定することにより、各信号機それぞれに対応するタイプを取得し、タイプごとに信号制御表現計画があり、これに対応して、各信号制御表現計画からプリセットの参照表現計画としての信号制御表現計画を選択することができることとして理解することができる。

【0084】

Ｓ３０３において、プリセットの参照表現計画に基づいて、プリセットの参照表現計画と異なる元の信号計画情報を変換して、対応する分析計画情報を取得する。

【0085】

ここで、各分析計画情報は、プリセットの参照表現計画で表現する属性情報であり、各分析計画情報は調整情報を生成するために用いられ、調整情報は少なくとも１つの信号機の信号制御情報を調整するために用いられる。

【0086】

本実施例では、プリセットの参照表現計画と異なる元の信号計画情報を変換して、対応する分析計画情報を取得するために、各信号機それぞれに対応するタイプに応じて、プリセットの参照表現計画としての信号制御表現計画を決定することにより、プリセットの参照表現計画と異なる元の信号計画情報のみを変換することができ、それにより、変換資源を節約でき、変換効率を向上させ、分析計画情報を取得する効率を向上させる技術的効果を奏する、ことに留意する価値がある。

【0087】

各元の属性情報に、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれているだけでなく、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報も含まれている場合、信号機の制御方法は、第２実施例及び第３実施例の実施原理を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略することを理解されたい。

【0088】

図４は、本願の第４実施例の模式図であり、図４に示すように、本実施例にて提供される信号機の制御方法は第１電子機器に適用されることができ、当該方法は、Ｓ４０１～Ｓ４０３を含む。

【0089】

Ｓ４０１において、各信号機の元の属性情報を取得する。

【0090】

ここで、各元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている。

【0091】

Ｓ４０２において、プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して、各元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得する。

【0092】

ここで、各分析属性情報それぞれは、プリセットの参照表現計画で表現される属性情報である。

【0093】

例示的に、Ｓ４０１及びＳ４０２についての説明は、第１実施例～第３実施例におけるいずれか１つの実施例を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0094】

Ｓ４０３において、同一配置エリアに属する各信号機の分析属性情報に応じて、同一配置エリア内の各信号機の調整情報を生成して出力する。

【0095】

ここで、調整情報は少なくとも１つの信号機の信号制御情報を調整するために用いられる。

【0096】

本実施例では、第１電子機器が各分析属性情報に基づいて、同一配置エリアの調整情報を生成することができる。上記の分析から分かるように、プリセットの参照表現計画を使用して、異なる信号灯状態表現計画の元の属性情報、及び／又は、異なる信号制御表現計画の元の属性情報を統一的に処理することにより、生成された調整情報の包括性及び信頼性を向上させることができる技術的効果を奏し、調整情報の効率を向上させることができる技術的効果を奏する、ことに留意する価値がある。

【0097】

一部の実施例では、Ｓ４０３は、各分析属性情報及び同一配置エリアの信号機道路網情報に応じて、調整情報を生成して出力することを含み得る。

【0098】

本実施例では、信号機道路網情報を組み合わせて調整情報を生成することにより、調整情報と実際の配置エリアとを組み合わせることができ、それにより、調整情報の実際の適用性及び信頼性を高める技術的効果を奏する、ことに留意する価値がある。

【0099】

一部の実施例では、信号機道路網情報には同一配置エリアの交差点情報が含まれ、Ｓ４０３は交差点情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成して出力することを含み得る。

【0100】

本実施例では、交差点情報を組み合わせて調整情報を生成することにより、調整情報を実際の交差点と組み合わせることができ、それにより、調整情報の実際の適用性及び信頼性をさらに高める技術的効果を奏する、ことに留意する価値がある。

【0101】

一例示において、交差点情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成して出力することは、交差点情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各位置情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成して出力することを含み得る。

【0102】

別の例示において、交差点情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成して出力することは、交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、各通行情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成して出力することを含み得る。

【0103】

別の一例示において、交差点情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成して出力することは、交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、信号機道路網情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各通行情報、各位置情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成して出力することを含み得る。

【0104】

つまり、本実施例では、各位置情報及び分析属性情報に基づいて調整情報を生成することができ、通行情報及び分析属性情報に基づいて調整情報を生成することもでき、通行情報、位置情報及び分析属性情報に基づいて調整情報を生成することもできる。

【0105】

本実施例では、様々な実施例の方法を使用して調整情報を生成することにより、調整情報を生成する柔軟性及び多様性を向上させることができ、特に、通行情報、位置情報及び分析属性情報を組み合わせて調整情報を生成することにより、調整情報を実際状況に高度に一致させ、それにより、調整情報の正確性及び信頼性を向上させる技術的効果を奏する、ことに留意する価値がある。

【0106】

図５は、本願の第５実施例の模式図であり、本実施例にて提供される信号機の制御方法は、Ｓ５０１～Ｓ５０７を含む。

【0107】

Ｓ５０１において、第１電子機器は各信号機の元の属性情報を取得する。

【0108】

ここで、各元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている。

【0109】

Ｓ５０２において、第１電子機器は、プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して、各元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得する。

【0110】

ここで、各分析属性情報それぞれは、プリセットの参照表現計画で表現される属性情報である。

【0111】

例示的に、Ｓ５０１及びＳ５０２についての説明は、第１実施例～第３実施例のいずれか１つの実施例を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0112】

Ｓ５０３において、第１電子機器は各分析属性情報を第２電子機器に伝送する。

【0113】

それに対応して、第２電子機器は第１電子機器から伝送される各分析属性情報を受信する。

【0114】

ここで、第１電子機器は、各信号機の信号機アクセスプラットフォームにアクセスでき、第２電子機器は、各分析属性情報及び交通情報などに応じて調整情報を生成するための交通管理プラットフォームであってもよい。

【0115】

Ｓ５０４において、第２電子機器は、各分析属性情報に応じて調整情報を生成する。

【0116】

Ｓ５０５において、第２電子機器は、調整情報を第１電子機器に伝送する。

【0117】

それに対応して、第１電子機器が第２電子機器から伝送される調整情報を受信する。

【0118】

ここで、調整情報は少なくとも１つの信号機の信号制御情報を調整するために用いられる。

【0119】

一部の実施例では、第２電子機器が各分析属性情報に応じて調整情報を生成する原理は、第１電子機器が各分析属性情報に応じて調整情報を生成する原理を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0120】

本実施例では、調整情報が第２電子機器によって生成されてもよい。したがって、上記の実施例を参照して分かるように、調整情報が第１電子機器によって生成されてもよいし、調整情報が第２電子機器によって生成されてもよく、それにより、調整情報を生成する柔軟性及び多様性を実現できる技術的効果を奏する。

【0121】

Ｓ５０６において、第１電子機器は、プリセットの参照表現計画に応じて調整情報を変換して、各信号機に対応する信号灯状態表現計画及び／又は信号制御表現計画の調整情報を取得する。

【0122】

Ｓ５０７において、第１電子機器は、信号灯状態表現計画及び／又は信号制御表現計画に応じて、変換後の調整情報を第３電子機器に伝送する。

【0123】

ここで、変換後の調整情報は少なくとも１つの信号機の信号制御情報を調整するために用いられる。第３電子機器は、同じ信号灯状態表現計画及び／又は同じ信号制御表現計画を持つ信号機を制御する電子機器である。

【0124】

上記の分析から分かるように、第１電子機器は、各元の属性情報に対して統一化（又は標準化とも呼ばれる）処理を行い、即ち調整情報は、統一化処理後の情報であるため、本実施例では、調整情報を決定した後、調整情報を信号灯状態表現計画に基づいて表現される調整情報に変換し、及び／又は、調整情報を信号制御表現計画に基づいて表現される調整情報に変換して、第３電子機器が変換後の調整情報に基づいて信号制御情報を調整することができ、それにより、調整の正確性及び信頼性を向上させる技術的効果を奏する。

【0125】

図６は、本願の第６実施例の模式図であり、本実施例にて提供される信号機の制御方法は第２電子機器に適用でき、当該方法は、Ｓ６０１とＳ６０２を含む。

【0126】

Ｓ６０１において、第１電子機器から送信される複数の分析属性情報を受信する。

【0127】

ここで、各分析属性情報は、プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して取得するものであり、各分析属性情報それぞれは、プリセットの参照表現計画で表現する属性情報であり、各元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている。

【0128】

例示的に、本実施例の実行主体は、第２電子機器であってもよく、第２電子機器は、具体的には、サーバ（例えばクラウドサーバ、又はローカルサーバ）であってもよいし、端末機器であってもよいし、プロセッサであってもよいし、チップなどであってもよく、本実施例では限定しない。

【0129】

第１電子機器及び分析属性情報などについての説明は、上記の実施例を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0130】

Ｓ６０２において、各分析属性情報に応じて少なくとも１つの信号機の信号制御情報を調整するための調整情報を生成し、前記調整情報を第１電子機器に伝送する。

【0131】

一部の実施例では、Ｓ６０２は、同一配置エリアに属する各信号機の分析属性情報に応じて、同一配置エリア内の各信号機の調整情報を生成して出力することを含み得る。

【0132】

一部の実施例では、同一配置エリアに属する各信号機の分析属性情報に応じて、同一配置エリア内の各信号機の調整情報を生成して出力することは、各分析属性情報及び同一配置エリアの信号機道路網情報に応じて、調整情報を生成して出力することを含む。

【0133】

一部の実施例では、交差点情報及び各前記分析属性情報に応じて、調整情報を生成して出力することは、
交差点情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各位置情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成して出力すること、又は、
交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、各通行情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成して出力すること、又は、
交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、信号機道路網情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各通行情報、各位置情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成して第１電子機器に伝送すること、を含む。

【0134】

図７は、本願の第７実施例の模式図であり、図７に示すように、本実施例の電子機器７００は、
各信号機の元の属性情報を取得するために用いられる取得ユニット７０１であって、各元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている取得ユニット７０１と、
プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して、各元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得するために用いられる分析ユニット７０２であって、各分析属性情報それぞれは、プリセットの参照表現計画で表現する属性情報であり、各分析属性情報は調整情報を生成するために用いられ、調整情報は少なくとも１つの信号機の信号制御情報を調整するために用いられる分析ユニット７０２と、を含む。

【0135】

図８は、本願の第８実施例の模式図であり、図８に示すように、本実施例の電子機器８００は、
各信号機の元の属性情報を取得するために用いられる取得ユニット８０１であって、各元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている取得ユニット８０１と、
プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して、各元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得するために用いられる分析ユニット８０２であって、各分析属性情報それぞれは、プリセットの参照表現計画で表現する属性情報であり、各分析属性情報は調整情報を生成するために用いられ、調整情報は少なくとも１つの信号機の信号制御情報を調整するために用いられる分析ユニット８０２と、を含む。

【0136】

図８を参照して分かるように、一部の実施例では、各元の属性情報には元の信号灯状態情報が含まれ、分析属性情報には信号灯状態分析情報が含まれ、プリセットの参照表現計画には信号灯状態参照表現計画が含まれている場合、分析ユニット８０２は、
各信号機が含まれている配置エリアを決定するための決定サブユニット８０２１と、
信号灯状態参照表現計画に応じて配置エリア内の各元の信号灯状態情報を分析して、各元の信号灯状態情報それぞれに対応する信号灯状態分析情報を取得するための分析サブユニット８０２２と、を含む。

【0137】

一部の実施例では、分析サブユニット８０２２は、
配置エリアに対応する信号機道路網情報を取得するために用いられる取得モジュールであって、信号機道路網情報は、信号機の配置エリアにおける配置位置情報を特徴付けるために用いられる取得モジュールと、
信号灯状態参照表現計画及び信号機道路網情報に応じて、各元の信号灯状態情報を分析して、各元の信号灯状態情報それぞれに対応する信号灯状態分析情報を取得するための分析モジュールと、を含む。

【0138】

一部の実施例では、信号機道路網情報には交差点と信号機との間のバインディング関係が含まれ、分析モジュールは、
任意の信号機に対して、バインディング関係に応じて任意の信号機に対応する交差点を決定するための第１決定サブモジュールと、
信号灯状態参照表現計画に応じて、任意の信号機の元の信号灯状態情報を分析して、任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態分析情報を取得するための分析サブモジュールと、を含む。

【0139】

一部の実施例では、分析モジュールは、さらに、
配置エリア内の各々の交差点を決定するとともに、各前記交差点に設置された信号機を決定するための第２決定サブモジュールと、
各々の交差点と当該交差点に設置された信号機との間のバインディング関係を構築するための構築サブモジュールと、を含む。

【0140】

一部の実施例では、分析サブモジュールは、任意の信号機がオンライン状態であるか又はオフライン状態であるかを特徴付けるための任意の信号機の状態情報を取得し、かつ、信号灯状態参照表現計画に応じて、任意の信号機の元の信号灯状態情報を任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態情報に変換し、かつ、任意の信号機の状態情報と任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態情報とをスティッチング処理して、任意の信号機に対応する交差点の信号灯状態分析情報を取得するために用いられる。

【0141】

一部の実施例では、各元の属性情報に元の計画情報が含まれている場合、分析属性情報に分析計画情報が含まれ、決定サブユニット８０２１は、各信号機それぞれに対応するタイプを決定し、各信号機それぞれに対応するタイプに応じて、プリセットの参照表現計画としての信号制御表現計画を決定するために用いられる。

【0142】

分析サブユニット８０２２は、プリセットの参照表現計画に基づいて、プリセットの参照表現計画と異なる元の信号計画情報を変換して、対応する分析計画情報を取得するために用いられる。

【0143】

一部の実施例では、各信号機それぞれに対応するタイプにループパターン式タイプ及び段階式タイプが含まれている場合、プリセットの参照表現計画はループパターン式タイプに対応する信号制御表現計画である。

【0144】

電子機器８００は第１生成ユニット８０３及び出力ユニット８０４をさらに含み、第１生成ユニット８０３は、同一配置エリアに属する各信号機の分析属性情報に応じて、同一配置エリア内の各信号機の調整情報を生成するために用いられる。

【0145】

出力ユニット８０４は、調整情報を出力するために用いられる。

【0146】

一部の実施例では、第１生成ユニット８０３は、各分析属性情報及び同一配置エリアの信号機道路網情報に応じて、調整情報を生成するために用いられる。

【0147】

一部の実施例では、信号機道路網情報には同一配置エリアの交差点情報が含まれ、第１生成ユニット８０３は、交差点情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成するために用いられる。

【0148】

一部の実施例では、第１生成ユニット８０３は、交差点情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各位置情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成するために用いられるか、又は、
第１生成ユニット８０３は、交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、各通行情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成するために用いられるか、又は、
第１生成ユニット８０３は、交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、信号機道路網情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各通行情報、各位置情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成するために用いられる。

【0149】

図９は、本願の第９実施例の模式図であり、図９に示すように、本実施例の電子機器９００は、
各信号機の元の属性情報を取得するために用いられる取得ユニット９０１であって、各元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている取得ユニット９０１と、
プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して、各元の属性情報それぞれに対応する分析属性情報を取得するために用いられる分析ユニット９０２であって、各分析属性情報それぞれは、プリセットの参照表現計画で表現する属性情報であり、各分析属性情報は調整情報を生成するために用いられ、調整情報は少なくとも１つの信号機の信号制御情報を調整するために用いられる分析ユニット９０２と、
各分析属性情報を第２電子機器に伝送するための第１伝送ユニット９０３と、
第２電子機器によって各分析属性情報に応じて生成して伝送された調整情報を受信するための第１受信ユニット９０４と、
プリセットの参照表現計画に応じて調整情報を変換して、各信号機に対応する信号灯状態表現計画及び／又は信号制御表現計画の調整情報を取得するための変換ユニット９０５と、
信号灯状態表現計画及び／又は信号制御表現計画に応じて変換後の調整情報を、同じ信号灯状態表現計画及び／又は同じ信号制御表現計画を持つ信号機を制御する電子機器である第３電子機器に伝送するための第２伝送ユニット９０６と、を含む。

【0150】

図１０は、本願の第１０実施例の模式図であり、図１０に示すように、本実施例の電子機器１０００は、
第１電子機器から送信される複数の分析属性情報を受信するために用いられる第２受信ユニット１００１であって、各分析属性情報は、プリセットの参照表現計画に応じて、各元の属性情報を分析して取得するものであり、各分析属性情報それぞれは、プリセットの参照表現計画で表現する属性情報であり、各元の属性情報には、信号灯状態表現計画が異なる信号機の元の属性情報、及び／又は、信号制御表現計画が異なる信号機の元の属性情報が含まれている第２受信ユニット１００１と、
各分析属性情報に応じて調整情報を生成するための第２生成ユニット１００２と、
少なくとも１つの信号機の信号制御情報を調整するための調整情報を第１電子機器に伝送するための第３伝送ユニット１００３と、を含む。

【0151】

一部の実施例では、第２生成ユニット１００２は、同一配置エリアに属する各信号機の分析属性情報に応じて、同一配置エリア内の各信号機の調整情報を生成するために用いられる。

【0152】

一部の実施例では、第２生成ユニット１００２は、各分析属性情報及び同一配置エリアの信号機道路網情報に応じて、調整情報を生成するために用いられる。

【0153】

一部の実施例では、信号機道路網情報には同一配置エリアの交差点情報が含まれ、第２生成ユニット１００２は、交差点情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成するために用いられる。

【0154】

一部の実施例では、第２生成ユニット１００２は、交差点情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各位置情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成するために用いられるか、又は、
第２生成ユニット１００２は、交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、各通行情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成するために用いられるか、又は、
第２生成ユニット１００２は、交差点情報に応じて各交差点の通行情報を取得し、信号機道路網情報に応じて各交差点間の位置情報を決定し、各通行情報、各位置情報及び各分析属性情報に応じて、調整情報を生成するために用いられる。

【0155】

本願の実施例によれば、本願は、電子機器及び可読記憶媒体をさらに提供する。

【0156】

本願の実施例によれば、本願は、コンピュータプログラムをさらに提供し、コンピュータプログラムは、電子機器の少なくとも１つのプロセッサは、可読記憶媒体からコンピュータプログラムを読み取ることができ、少なくとも１つのプロセッサがコンピュータプログラムを実行することにより、電子機器が上記のいずれか１つの実施例にて提供されるスキームを実行する。

【0157】

図１１は、本願の実施例を実施するために使用され得る例示的な電子機器１１００の概略ブロック図を示した。電子機器は、例えばラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなど、様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを意図している。電子機器は、例えばパーソナルデジタルアシスタント、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、及びその他の同様のコンピューティングデバイスなど、さまざまな形態のモバイルデバイスを表すこともできる。本明細書に示される構成要素、それらの接続及び関係、並びにそれらの機能は単なる例であり、本明細書に記載及び／又は要求される本願の実施を限定することを意図するものではない。

【0158】

図１１に示すように、電子機器１１００は、コンピューティングユニット１１０１を含み、それは、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）１１０２に記憶されているコンピュータプログラム又は記憶ユニット１１０８からランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）１１０３にロードされたコンピュータプログラムに応じて、様々な適切な動作及び処理を実行することができる。ＲＡＭ１１０３に、機器１１００の操作に必要な様々なプログラム及びデータをさらに記憶することができる。コンピューティングユニット１１０１、ＲＯＭ１１０２及びＲＡＭ１１０３は、バス１１０４を介して互いに接続される。入力／出力（Ｉ／Ｏ）インターフェース１１０５もバス１１０４に接続される。

【0159】

例えばキーボード、マウスなどの入力ユニット１１０６と、例えば様々なタイプのディスプレイ、スピーカーなどの出力ユニット１１０７と、例えば磁気ディスク、光ディスクなどの記憶ユニット１１０８と、例えばネットワークカード、モデム、ワイヤレス通信トランシーバーなどの通信ユニット１１０９とを含む機器１１００内の複数の構成要素は、Ｉ／Ｏインターフェース１１０５に接続される。通信ユニット１１０９によって、機器１１００がインターネットなどのコンピュータネットワーク及び／又は様々な電気通信ネットワークなどを介して、他の機器と情報／データを交換することが可能になる。

【0160】

コンピューティングユニット１１０１は、処理及びコンピューティング機能を備えた様々な汎用及び／又は専用処理コンポーネントであり得る。コンピューティングユニット１１０１の一部の例示は、中央処理ユニット（ＣＰＵ）、グラフィックス処理ユニット（ＧＰＵ）、様々な特定用途向け人工知能（ＡＩ）コンピューティングチップ、機械学習モデルアルゴリズムを実行する様々なコンピューティングユニット、及びデジタルシグナルプロセッサ（ＤＳＰ）、及びいずれかの適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコンピュータなどを含むが、これらに限定されない。コンピューティングユニット１１０１は、上記の各方法及び処理、例えば、信号機の制御方法を実行する。例えば、一部の実施例において、信号機の制御方法は、記憶ユニット１１０８などの機械読み取り可能な媒体に有形に含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実装され得る。一部の実施例において、コンピュータプログラムの一部又は全部は、ＲＯＭ１１０２及び／又は通信ユニット１１０９を介して機器１１００にロード及び／又はインストールされることができる。コンピュータプログラムがＲＡＭ１１０３にロードされ、コンピューティングユニット１１０１によって実行されると、上記の信号機の制御方法の１つ又は複数のステップを実行することができる。選択的に、他の実施例において、コンピューティングユニット１１０１は、他のいずれかの適切な方式（例えば、ファームウェアを介する）で、信号機の制御方法を実行するように構成されてもよい。

【0161】

本明細書に説明した以上のシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、特定用途向け標準製品（ＡＳＳＰ）、システムオンチップ（ＳＯＣ）、ロードプログラマブルロジック機器（ＣＰＬＤ）、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び／又はそれらの組み合わせで実装され得る。これらの様々な実施形態は、１つ又は複数のコンピュータプログラムで実施されることを含み、ここで、当該１つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも１つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステム上で実行及び／又は解釈されることができ、当該プログラマブルプロセッサは、特定用途向け又は汎用のプログラマブルプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも１つの入力装置、及び少なくとも１つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該記憶システム、当該少なくとも１つの入力装置、及び当該少なくとも１つの出力装置に送信することができる。

【0162】

本願の方法を実施するためのプログラムコードは、１つ又は複数のプログラミング言語の任意の組合せを用いて書くことができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、特定用途向けコンピュータ或いは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよいため、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び／又はブロック図で定義された機能／操作が実施される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行されても、部分的にマシン上で実行されてもよく、独立型ソフトウェアパッケージとして、一部がマシン上で実行されるとともに、一部がリモートマシン上で実行されるか、又は完全にリモートマシン或いはサーバ上で実行されてもよい。

【0163】

本願の文脈において、機械可読媒体は、有形媒体であってもよく、命令実行システム、装置或いはデバイスの使用に提供されるか、又は命令実行システム、装置或いはデバイスと結合して使用されるプログラムを含むか、又は記憶することができる。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体システム、装置或いはデバイス、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のさらなる具体的な例示は、１つ又は複数のワイヤに基づく電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）、消去可能なログラマブル読み取り専用メモリ（ＥＰＲＯＭ又はフラッシュメモリ）、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ（ＣＤ－ＲＯＭ）、光ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、又は上記内容のいずれの適切な組み合わせを含む。

【0164】

ユーザとのインタラクションを提供するために、本明細書に説明したシステム及び技術をコンピュータ上で実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置（例えば、ＣＲＴ（陰極線管）又はＬＣＤ（液晶ディスプレイ）モニタ）と、キーボード及びポインティングデバイス（例えば、マウスやトラックボール）とを有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスによって、コンピュータに入力することが可能になる。他の種類の装置も、ユーザとのインタラクションを提供することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態のセンシングフィードバック（例えば、視覚的フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック）であってもよく、そして、任意の形態（音響入力、音声入力、又は触覚入力を含む）でユーザからの入力を受信できる。

【0165】

本明細書に説明されるシステム及び技術は、バックエンド構成要素を含むコンピューティングシステム（例えば、データサーバとして）、又はミドルウェア成要素を含むコンピューティングシステム（例えば、アプリケーションサーバ）、又はフロントエンド構成要素を含むコンピューティングシステム（例えば、グラフィカルユーザーインターフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザは当該グラフィカルユーザーインターフェース又は当該ウェブブラウザを介して本明細書に説明されるシステム及び技術の実施方法を介して相互作用する）、又はこのようなバックエンド構成要素、ミドルウェア構成要素構成要素、又はフロントエンド構成要素の任意の組合せを含むコンピューティングシステムに実装され得る。システムの構成要素は、いずれの形態又は媒体のデジタルデータ通信（例えば、通信ネットワーク）を介して互いに接続されることができる。通信ネットワークの例示には、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）及びインターネットが含まれる。

【0166】

コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含み得る。クライアント及びサーバは、一般に、互いに遠く離れており、通常は通信ネットワークを介して相互作用する。対応するコンピュータ上で実行されるとともに互いにクライアント－サーバの関係を持つコンピュータプログラムによって、クライアントとサーバの関係が生成される。サーバは、クラウドコンピューティングサーバ又はクラウドホストとも呼ばれるクラウドサーバであってもよく、従来の物理ホスト及びＶＰＳサービス（「Ｖｉｒｔｕａｌ Ｐｒｉｖａｔｅ Ｓｅｒｖｅｒ」、略称「ＶＰＳ」）は、管理が難しく、サービス拡張性が弱いという欠点を解決するための、クラウドコンピューティングサービスシステムにおけるホスト製品の１つである。サーバは、分散システムのサーバであっても、ブロックチェーンと組み合わせたサーバであってもよい。

【0167】

本願の実施例の別の態様によれば、本願は、信号機の制御システムをさらに提供し、当該システムは、
上記の第７実施例から第９実施例のいずれか１つの実施例に記載の電子機器と、
上記の第１０実施例に記載の電子機器と、を含む。

【0168】

図１２は、本願の第１１実施例の模式図であり、図１２に示すように、信号機の制御システムは、第１電子機器１２００１及び第２電子機器１２００２を含み、図１２に示す第３電子機器１２００３は、システムの一部であっても、システムの外部機器であってもよく、本実施例では限定しない。

【0169】

一部の実施例では、第１電子機器１２００１は、第２電子機器１２００２及び第３電子機器１２００３のそれぞれと通信を確立し、第１電子機器１２００１は信号機アクセスプラットフォームであってもよく、第２電子機器１２００２は交通制御プラットフォームであってもよく、第３電子機器１２００３は信号機プラットフォームであってもよい。

【0170】

図１２に示すように、第１電子機器１２００１は、スキームスケジューリングコンポーネント１２０１１、背景スキーム同期コンポーネント１２０１２、スキーム発行コンポーネント１２０１３、他の状態要求コンポーネント１２０１４、スキーム発行応答コンポーネント１２０１５、状態要求応答コンポーネント１２０１６、信号灯状態情報分析コンポーネント１２０１７、プッシュコンポーネント１２０１８、情報受信コンポーネント１２０１９、情報送信コンポーネント１２０２０、伝送制御プロトコル（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、ｔｃｐ）接続データソース１２０２１、ユーザデータグラムプロトコル（Ｕｓｅｒ Ｄａｔａｇｒａｍ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、ｕｄｐ）接続データソース１２０２２、信号灯状態配信コンポーネント１２０２３、キャッシングコンポーネント１２０２４、リレーショナル・データベース管理システム（ＭｙＳＱＬ）１２０２５、データ構造サーバ（Ｒｅｄｉｓ）１２０２６、分散型メッセージ配信・サブスクライブシステム（ｋａｆｋａ）１２０２７を含む。

【0171】

他の状態要求コンポーネント１２０１４は、信号機道路網情報に応じて、具体的には信号機道路網情報における交差点と信号機との間のバインディング関係に応じて、一定の時間間隔で第３電子機器に各信号機の状態情報（オンライン状態又はオフライン状態を含み、信号機のディスプレイ状態を含んでもよく、交差点の可変車線状態などをさらに含んでもよい）を要求して、各信号機の状態情報を取得するために用いられる。

【0172】

ここで、信号機道路網情報、バインディング関係、及び状態情報についての説明は、上記の実施例を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0173】

状態要求応答コンポーネント１２０１６は、各信号機の状態情報を分析し、キャッシングコンポーネント１２０２４を介して各信号機の状態情報をデータ構造サーバ１２０２６に記憶するために用いられる。

【0174】

情報受信コンポーネント１２０１９は、第３電子機器１２００３によってユーザデータグラムプロトコルを介して送信された元の信号灯状態情報を受信して、元の信号灯状態情報を信号灯状態情報分析コンポーネント１２０１７に送信するために用いられる。

【0175】

ここで、元の信号灯状態情報についての説明は、実施例を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0176】

信号灯状態情報分析コンポーネント１２０１７は、元の信号灯状態情報を分析して、信号灯状態情報を取得するために用いられる。

【0177】

ここで、元の信号灯状態情報を分析して、信号灯状態情報を取得することについての説明は、上記の実施例を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0178】

信号灯状態配信コンポーネント１２０２３は、データ構造サーバ１２０２６から取得された各状態情報及び各信号灯状態情報に対してスティッチング処理を行って、各信号灯状態分析情報を取得し、プッシュコンポーネント１２０１８を介して各信号灯状態分析情報を第２電子機器１２００２にプッシュするために用いられる。

【0179】

背景スキーム同期コンポーネント１２０１２は、伝送制御プロトコル接続データソース１２０２１を介して、第３電子機器１２００３に背景スキーム情報（即ち、信号制御表現計画に基づいて表現される元の属性情報、具体的には元の信号計画情報である）の取得を要求し、第３電子機器１２００３が伝送制御プロトコル接続データソース１２０２１を介して返した元の信号計画情報を受信し、元の信号計画情報に対して分析処理を行って、分析計画情報を取得し、そして、各分析計画情報をリレーショナル・データベース管理システム１２０２５に記憶するために用いられる。

【0180】

第２電子機器１２００２は、リレーショナル・データベース管理システム１２０２５から各分析計画情報を取得し、インターネットデータ（例えば電子地図、具体的には信号機道路網情報である）、交差点の検出データ（例えば路面に埋め込まれた地磁気によって検出される検出データ、交差点に設置されたカメラによって検出される検出データ、交差点に設置されたレーダによって検出される検出データなど、検出データには各交差点間の位置情報、各交差点の通行情報（車両通行情報及び／又は歩行者通行情報を含む）が含まれている）、各分析計画情報、及び各信号灯状態分析情報に基づいて、調整情報を決定し、調整情報を第１電子機器１２００１に送信するために用いられる。

【0181】

ここで、調整情報には、信号灯の周期情報、信号灯の青信号比、信号灯の位相差（即ち交差点と交差点との間の周期始点の相対的な時間差）、及び位相変換情報などが含まれ得る。

【0182】

ここで、リレーショナル・データベース管理システム１２０２５には時間帯表、及び各々の時間帯に対応する元の属性情報が記憶されており、さらに、スキーム発行表が設定されている。

【0183】

例示的に、各々の時間帯に対応する元の属性情報は異なる場合があり、例えば、通勤ピーク時間帯の元の属性情報は、他の時間帯の元の属性情報と異なる。

【0184】

スキームスケジューリングコンポーネント１２０１１は、現在の時間帯を決定し、リレーショナル・データベース管理システム１２０２５から現在の時間帯に対応する元の属性情報を取得し、現在の時間帯に対応する元の属性情報をリレーショナル・データベース管理システム１２０２５のスキーム発行表に記憶するために用いられる。

【0185】

スキーム発行コンポーネント１２０１３は、リレーショナル・データベース管理システム１２０２５におけるスキーム発行表からからポーリングして、現在の時間帯に対応する元の属性情報及び調整情報を取得し、調整情報に対して変換処理（即ち逆分析処理）を行い、情報送信コンポーネント１２０２０及び伝送制御プロトコル接続データソース１２０２１を介して、現在の時間帯に対応する元の属性情報及び変換処理後の調整情報を第３電子機器１２００３に伝送するために用いられる。

【0186】

ここで、調整情報の変換処理について、上記の実施例を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。

【0187】

第３電子機器１２００３は、スキーム発行応答コンポーネント１２０１５にメッセージを成功に受信したか否かをフィードバックし、変換処理後の調整情報に応じて、信号機の信号制御情報を調整するために用いられる。

【0188】

スキーム発行応答コンポーネント１２０１５は、第３電子機器１２００３によってフィードバックされた成功に受信したか否かの情報に応じて、リレーショナル・データベース管理システム１２０２５のスキーム発行表内の対応するスキーム状態情報を更新するために用いられる。

【0189】

本実施例では、第１電子機器１２００１の各コンポーネントは、例示的に説明するためのものにすぎず、第１電子機器１２００１のコンポーネントを構成することが可能であるが、第１電子機器１２００１の各コンポーネントの数又は機能に対する限定と理解できない、ことに留意する価値がある。

【0190】

そして、上記の分析を参照して分かるように、第１電子機器１２００１及び第２電子機器１２００２は、一体集積化された機器であっても、独立した機器であってもよく、本実施例は、第１電子機器１２００１及び第２電子機器１２００２が独立した機器であることを例として、例示的に説明しただけで、第１電子機器１２００１及び第２電子機器１２００２の形態を限定するものとして理解することはできない。

【0191】

上記に示された様々な形態のフローを用いて、ステップの並べ替え、追加、又は削除を行うことができることを理解されたい。例えば、本願に記載された各ステップは、並列的に実行されてもよいし、順次実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよく、本願に開示される技術案の所望の結果が達成できる限り、本明細書ではこれに対して限定しない。

【0192】

上記の具体的な実施形態は、本願の保護範囲を限定するものではない。当業者は、設計要求及び他の要因に応じて、様々な修正、コンビネーション、サブコンビネーション及び置換を行うことができることを理解すべきである。本願の精神と原則の範囲内で行われる修正、等価置換及び改良などは、いずれも本願の保護範囲に含まれるべきである。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】