IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エイチエフアール、インコーポレイテッドの特許一覧

特許7304021ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置
<図1>
  • 特許-ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置 図1
  • 特許-ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置 図2
  • 特許-ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置 図3
  • 特許-ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置 図4
  • 特許-ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置 図5
  • 特許-ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置 図6
  • 特許-ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置 図7
  • 特許-ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置 図8
  • 特許-ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置 図9
  • 特許-ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置 図10
  • 特許-ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置 図11
  • 特許-ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-28
(45)【発行日】2023-07-06
(54)【発明の名称】ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20230629BHJP
   G06Q 50/32 20120101ALI20230629BHJP
   H04W 4/24 20180101ALN20230629BHJP
【FI】
H04M11/00 302
G06Q50/32
H04W4/24
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021552164
(86)(22)【出願日】2019-05-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-15
(86)【国際出願番号】 KR2019005861
(87)【国際公開番号】W WO2020145458
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】10-2019-0002204
(32)【優先日】2019-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0054130
(32)【優先日】2019-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514075563
【氏名又は名称】エイチエフアール、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】イ、 ジョン ヒョン
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0220278(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0305663(US,A1)
【文献】Kristiina Valtanen、他2名,Creating Value Through Blockchain Powered Resource Configurations: Analysis of 5G Network Slice Brokering Case,[online],2018年05月31日,[令和4年11月29日検索]、インターネット、<URL:https://ieeexplore.ieee.org/document/8368983>
【文献】Babak Mafakheri、他3名,Blockchain-based Infrastructure Sharing in 5G Small Cell Networks,[online],2018年12月23日,[令和4年11月29日検索]、インターネット、<URL:https://ieeexplore.ieee.org/document/8584920>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G16Z99/00
H04B7/24-7/26
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
15/00-15/38
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間にニュートラルネットワークサービスと関連したスマート契約(Smart Contract)を生成してブロックチェーンに保存し、前記スマート契約が自動実行されるようにするために、前記ニュートラルネットワークサービスと関連して前記ブロックチェーンの外部で発生するデータの無欠性を検証し、検証されたデータを前記ブロックチェーンに保存するサービスノードとして動作するビジネスプラットフォームと、
前記スマート契約に基づいてサービス提供対象のユーザー端末機を識別して前記ニュートラルネットワークサービスを提供し、前記ユーザー端末機のサービス利用情報を収集するNHOノード、及び、
前記ブロックチェーン及び前記スマート契約に基づいて前記サービス利用情報に相応する料金を前記NHOノードに支給するMNOノードと、
を含むことを特徴とするニュートラルネットワークサービスシステム。
【請求項2】
前記ビジネスプラットフォームは、
前記移動通信事業者と前記ニュートラルネットワーク事業者との間で自然言語で表現した標準契約書又はサービス水準協定書(Service Level Agreement、SLA)をベースに締結した契約内容をブロックチェーン又はブロックチェーンネットワーク上で実行可能なソフトウェアに変換して前記スマート契約を生成することを特徴とする請求項1に記載のニュートラルネットワークサービスシステム。
【請求項3】
前記ビジネスプラットフォームは、
前記移動通信事業者と前記ニュートラルネットワーク事業者のそれぞれに対するデジタル署名を利用し、前記スマート契約に対する無欠性の確認と否認防止(Non-Repudiation)を実行することを特徴とする請求項2に記載のニュートラルネットワークサービスシステム。
【請求項4】
前記ビジネスプラットフォームは、
前記ニュートラルネットワーク事業者によって記載された前記ニュートラルネットワークサービスについての商品情報を、前記移動通信事業者にとって、事前閲覧可能になるようにサポートすることをはじめとする付加サービス機能、及び、
前記スマート契約内に含まれた一部又は全部の契約内容に対する関連データを視覚化して提供するデータ分析サービスの機能のうちの少なくとも一つのサービス機能を追加で提供することを特徴とする請求項1に記載のニュートラルネットワークサービスシステム。
【請求項5】
前記ビジネスプラットフォームは、
前記ユーザー端末機によって測定された前記サービス利用情報を前記NHOノードによって測定されたサービスを提供情報と比較して測定の無欠性を検証、検証が完了したサービス利用情報を前記ブロックチェーン上に保存したり、検証結果だけを前記ブロックチェーンに登録して前記スマート契約が実行されるようにしたりすることを特徴とする請求項1に記載のニュートラルネットワークサービスシステム。
【請求項6】
前記ユーザー端末機に対するサービス利用情報は、
前記ニュートラルネットワークサービスに対するサービス利用量と品質に比例して換算した量のユーティリティトークンであることを特徴とする請求項5に記載のニュートラルネットワークサービスシステム。
【請求項7】
前記NHOノードは、
前記スマート契約に基づいて前記ニュートラルネットワークのカバレッジ内に存在する端末機に対して前記サービス提供対象のユーザー端末機であるかどうかを識別することを特徴とする請求項1に記載のニュートラルネットワークサービスシステム。
【請求項8】
前記MNOノードは、前記スマート契約に基づいて前記ユーザー端末機にマッチングする前記ニュートラルネットワークに対する接続権を前記ブロックチェーン上に登録し、
前記NHOノードは、前記ブロックチェーン上に前記端末機に対応する前記接続権の登録の如何を確認して前記ユーザー端末機を識別することを特徴とする請求項7に記載のニュートラルネットワークサービスシステム。
【請求項9】
前記MNOノードは、
前記接続権に該当する証明書及びユーティリティトークンのうちの少なくとも一つをサービス提供ポリシーに基づいて前記ユーザー端末機にマッチングするブロックチェーンのアカウントに伝送することを特徴とする請求項8に記載のニュートラルネットワークサービスシステム。
【請求項10】
前記ユーザー端末機に対するサービス利用情報は、前記ニュートラルネットワークサービスに対するサービス利用量と品質に比例して換算した量のユーティリティトークンであり、
前記MNOノードは、前記NHOノードから前記NHOノードが前記ユーザー端末機から所定期間収集した前記ユーティリティトークン提供を受けることを特徴とする請求項1に記載のニュートラルネットワークサービスシステム。
【請求項11】
前記ユーティリティトークンは、
前記移動通信事業者が購入又は生成して前記ユーザー端末機に予め配布することを特徴とする請求項10に記載のニュートラルネットワークサービスシステム。
【請求項12】
前記MNOノードは、
前記ユーティリティトークンに該当する法定貨幣又は法定貨幣に相応するステーブルコインを前記NHOノードに支給することを特徴とする請求項10に記載のニュートラルネットワークサービスシステム。
【請求項13】
ニュートラルネットワークサービスと関連したブロックチェーンネットワークのサービスノードとして機能するビジネスプラットフォームであって、
移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間でニュートラルネットワークサービスと関連したスマート契約を生成し、前記スマート契約をブロックチェーン上に保存するビジネスサービス部、及び、
前記ブロックチェーンを活用し、サービス提供対象のユーザー端末機の前記ニュートラルネットワーク接続サービス利用と関連して前記スマート契約が自動実行されるようにするために、前記ニュートラルネットワークサービスと関連して前記ブロックチェーンの外部で発生するデータを検証し、検証されたデータを前記ブロックチェーンに保存するブロックチェーンサービス部
を含むことを特徴とするビジネスプラットフォーム。
【請求項14】
ニュートラルネットワークサービスシステムのサービス提供方法において、
ニュートラルネットワークサービスと関連したブロックチェーンネットワークのサービスノードとして動作するビジネスプラットフォームが移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間でニュートラルネットワークサービスと関連したスマート契約を生成してブロックチェーン上に保存するステップと、
NHOノードが前記スマート契約に基づき、前記ニュートラルネットワークのカバレッジ内のサービス提供対象のユーザー端末機を識別して前記ニュートラルネットワークサービスを提供するステップ、及び、
前記NHOノードが前記ユーザー端末機に対するサービス利用情報を収集してMNOノードに伝達し、前記MNOノードが前記ブロックチェーン及び前記スマート契約に基づいて前記サービス利用情報に相応する料金を前記NHOノードに支給するステップと、
を含み、
前記ビジネスプラットフォームは、前記スマート契約が自動実行されるようにするために、前記ニュートラルネットワークサービスと関連して前記ブロックチェーンの外部で発生するデータの無欠性を検証し、検証されたデータを前記ブロックチェーンに保存することを特徴とするニュートラルネットワークサービスシステムのサービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロックチェーンを利用したニュートラルネットワークサービスの提供に関する。より詳しくは、ブロックチェーンとスマート契約を利用して移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間の複雑な協定と移行管理を効率的に処理するためのニュートラルネットワークサービスの提供方法及びそのためのシステム及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この部分に記述した内容は、単に本実施例に関する背景情報を提供するだけで、従来の技術を構成するものではない。
【0003】
移動通信サービスの進化に伴い、周波数利用効率の向上、ネットワークの構築及び運用費低減、様々なサービスの迅速な導入と最適化などのために、通信事業者の構図に革新的な変化が見込まれる。既存の非免許帯域に加え、様々な方式のスペクトル共有システムが実現し、多数の小規模な地域移動通信事業者が出現すると予想される。
【0004】
特に、加入者を保有する移動通信事業者と協定を介してローカルネットワークサービスを提供するニュートラルネットワークサービス(Neutral Host Network Service)モデルに関心が集中している。また、非免許又は共有スペクトルを利用したプライベート移動通信ネットワークの導入が拡散すると予想され、プライベートネットワークの空き資源を外部の利用者と共有するサービスビジネスモデルが可能になると見込まれる。
【0005】
図1は、従来のニュートラルネットワークサービスモデルの構造を説明するための概念図である。
【0006】
図1を参照すると、ニュートラルネットワークサービス事業者(以下、Neutral Host Operator、NHO)は共有周波数帯域と非免許帯域を利用した地域LTE及び/又はWi-Fiネットワークを構築し、移動通信事業者(以下、Mobile Network Operator、MNO)の加入者にサービスを提供し、MNOはこれに対する対価をNHOに支払う。
【0007】
一方、従来のニュートラルネットワークサービスモデルによる場合n個のMNOとm個のNHOが存在する場合、最大n×m件のサービス協定が必要となり、多くの時間と費用がかかる。また、サービス品質に対する保証と契約違反に対する確認及び補償のために、複雑な手続きが必要であり、紛争発生の余地が多いという問題点が存在する。
【0008】
多数の独立した地域ネットワークと全国ネットワークが相互に連携してシームレスな移動通信サービスを提供するためには、事業者間の効率的な協力体系の構築が不可欠であるが、まだ具体的な解決策が発表されてない。そこで、信頼の形成を含む取引コスト低減、品質に応じた合理的サービス料金策定と精算及びサービスレベル契約(以下Service Level Agreement、SLA)に基づく補償などの通信事業者間の効率的な協力プラットフォームの具現が必要になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、ブロックチェーンとスマート契約の活用を通じて信頼の形成を含む取引コスト低減、品質に応じた合理的サービス料金策定と精算及びSLAに基づく補償などの通信事業者間の複雑な協定と移行管理を効率的に処理するための協力プラットフォームを提供しようとするところにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本実施例は、移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間にニュートラルネットワークサービスと関連したスマート契約(Smart Contract)を生成してブロックチェーンに保存し、前記ブロックチェーンを活用して前記スマート契約が自動的に実行するための機能を実行するビジネスプラットフォームと、前記スマート契約に基づいてサービス提供対象のユーザー端末機を識別して前記ニュートラルネットワークサービスを提供し、前記ユーザー端末機のサービス利用情報を収集するNHOノード、及び、前記ブロックチェーン及び前記スマート契約に基づいて前記サービス利用情報に相応する料金を前記NHOノードに支給するMNOノードを含むことを特徴とするニュートラルネットワークサービスシステムを提供する。
【0011】
また、本実施例の他側面によると、移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間にニュートラルネットワークサービスと関連したスマート契約を作成し、前記スマート契約をブロックチェーン上に保存するビジネスサービス部、及び、前記ブロックチェーンを活用し、サービス提供対象のユーザー端末機の前記ニュートラルネットワーク接続サービス利用と関連して前記スマート契約が自動実行するための機能を実行するブロックチェーンサービス部を含むことを特徴とするビジネスプラットフォームを提供する。
【0012】
また、本実施例の他側面によると、ニュートラルネットワークサービスシステムのサービス提供方法において、ビジネスプラットフォームが移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間にニュートラルネットワークサービスと関連したスマート契約を作成してブロックチェーン上に保存するステップと、NHOノードが前記スマート契約に基づいて前記ニュートラルネットワークのカバレッジ内のサービス提供対象のユーザー端末機を識別し、前記ニュートラルネットワークサービスを提供するステップ、及び、前記NHOノードが前記ユーザー端末機についてのサービス利用情報を収集してMNOノードに伝達し、前記MNOノードが前記ブロックチェーン及び前記スマート契約に基づいて前記サービス利用情報に相応する料金を前記NHOノードに支給するステップと、を含むことを特徴とするニュートラルネットワークサービスシステムのサービス提供方法を提供する。
【0013】
また、本実施例の他側面によると、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納したコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、少なくとも一つのプロセッサによって実行するとき、ビジネスプラットフォームが移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間にニュートラルネットワークサービスと関連したスマート契約を作成してブロックチェーン上に保存するステップと、NHOノードが前記スマート契約に基づき、前記ニュートラルネットワークのカバレッジ内のサービス提供対象のユーザー端末機を識別して前記ニュートラルネットワークサービスを提供するステップ、及び、前記NHOノードが前記ユーザー端末機についてのサービス利用情報を収集してMNOノードに伝達し、前記MNOノードが前記ブロックチェーン及び前記スマート契約に基づいて前記サービス利用情報に相応する料金を前記NHOノードに支給するステップと、を実行するためのコードを含むコンピュータプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施例によると、ブロックチェーンとスマート契約の活用を通じて信頼の形成を含む取引料金の低減、品質に伴う合理的サービス料金策定と精算及びSLAに基づく補償などの通信事業者間の複雑な協約と移行管理を効率的に処理するための協力プラットフォームを提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】従来のニュートラルネットワークサービスモデルの構造を説明するための概念図である。
図2】本発明の一実施形態に係るニュートラルネットワークサービスシステムを説明するための概念図である。
図3】本発明の一実施例に係るブロックチェーンネットワークの構造を説明するための概念図である。
図4】本発明の一実施形態に係るビジネスプラットフォームを説明するためのブロック構成図である。
図5】本発明の一実施形態に係るニュートラルネットワークサービスの提供方法を説明するためのフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態に係るニュートラルネットワークサービス提供のシナリオを例示した例示図である。
図7】~
図12】本発明の一実施形態に係るニュートラルネットワークサービス提供のシナリオを説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施例を添付した図面を参照して詳しく説明する。
【0017】
ブロックチェーン(Blockchain)は、トランザクションで構成されたブロックからなるコンピュータベースの分散型分散システムとして具現した電子台帳(Ledgers)である。各トランザクションは、少なくとも1つの入力と少なくとも一つの出力を含む。各ブロックは、前のブロックのハッシュを含み、初めからブロックチェーンに記録したすべてのトランザクションについて永続的かつ変更不可能な記録を作成するように、該当ブロックが一緒につながる。
【0018】
スマート契約は、契約又は合意条件の実行を自動化するように設計したコンピュータプログラムである。自然言語で記載した伝統的な契約とは異なり、スマート契約は、結果を計算するために入力を処理することができるルールを含む、機械が実行可能なプログラムであり、その結果に応じて実行すべきアクションが誘発される。
【0019】
本発明は、このような、ブロックチェーン及びスマート契約を活用したニュートラルネットワークサービスの提供方法を開示する。より詳しくは、ブロックチェーンとスマート契約の活用を通じ、信頼の形成を含む取引コスト低減、品質に応じた合理的サービス料金策定と精算及びSLAに基づく補償などの通信事業者間の複雑な協定と移行管理を効率的に処理することができるようにニュートラルネットワークサービスの構造を提案する。
【0020】
図2は、本発明の一実施形態に係るニュートラルネットワークサービスシステムを説明するための概念図であり、図3は、本発明の一実施形態に係るニュートラルネットワークサービスシステムのブロックチェーンネットワーク構造を説明するための概念図である。
【0021】
以下、図2及び図3を一緒に参照し、本発明の一実施形態に係るニュートラルネットワークサービスシステムについて説明する。
【0022】
図2に示すように、本発明の一実施形態に係るニュートラルネットワークサービスシステムは、従来のニュートラルネットワークサービスモデルの構造で図3のブロックチェーンネットワークの構造を適用した形態で具現することができる。このようなニュートラルネットワークサービスシステムは、ブロックチェーンとスマート契約を利用してニュートラルネットワークサービスと関連して効率的事業協約と移行管理が行われるようにしながらも、サービスの過程中に生じたトランザクションの信頼性が確保されるようにサポートする。
【0023】
本発明の一実施形態に係るニュートラルネットワークサービスシステムは、ブロックチェーンネットワークを構成するNHOノード300、MNOノード310、ユーザー端末機ノード320及びビジネスプラットフォーム330を含む。このとき、本発明の一実施形態に係るニュートラルネットワークサービスシステムに含まれる構成要素は、必ずしもこれに限定するものではない。例えば、ニュートラルネットワークサービスシステムにおいて、ブロックチェーンネットワークを構成するノードの種類は、サービスの種類に応じて図示したものよりも多い、もしくは少ない構成要素又は異なる構成要素の構成(Configuration)を有し得ることを認識しなければならない。すなわち、図3には示さないが、本実施例に係るブロックチェーンネットワークを構成するノードとしてのユーティリティトークン、ステーブルコイン、証券型トークンに関するノードなどが含まれる。
【0024】
一方、本実施例において、ニュートラルネットワークサービスシステムのブロックチェーンネットワークを構成する各ノードは、コンピューティング装置でプログラムによって具現することができる。例えば、各ノードは、コンピューティング装置で脱中央化アプリの一種であるDAPP(Decentralized Application)によって具現することができる。
【0025】
このような、DAPPによる場合、基本的に参加者にとってブロックチェーンにある帳簿を見ることができ、必要なデータを入力させ、トークンなどを送受信可能になるようにする機能を提供する。これに加え、本実施例の場合、ブロックチェーンを活用するビジネスにおいて、利便性及び効率性を提供する有効なサービスをサポート可能になるようにする様々な機能を提供することができる。
【0026】
NHOノード300は、ニュートラルネットワーク事業者に相応するブロックチェーンネットワークノードとして、ビジネス支援システムとの連動により、ニュートラルネットワークに対する構築及び管理機能などを提供する。
【0027】
NHOノード300は、加入者を保有する移動通信事業者との協定に基づいて共有周波数帯域と非免許帯域を利用したニュートラルネットワークサービスを提供する。本実施例において、NHOノード300は、ブロックチェーンとスマート契約を利用して協定した移動通信事業者に加入したユーザー端末機(=サービス提供対象のユーザー端末機、以下、ユーザー端末機として明示して説明する)に限ってニュートラルネットワークサービスを提供する。
【0028】
このため、NHOノード300は、ニュートラルネットワークのカバレッジ内に位置する端末機のうち、協約した移動通信事業者のユーザー端末機を識別することができる。一方、従来の場合に、NHOノード300がユーザー端末機を識別し、これに対するネットワーク接続を行うためには、移動通信事業者の認証サーバに連動する複雑さとコストが発生するという問題点が存在する。この点に起因して本実施例の場合NHOノード300は、ブロックチェーン内に保存したスマート契約に基づいてニュートラルネットワークのカバレッジ内に位置する端末機のうち、協約した移動通信事業者のユーザー端末機を識別することができる。
【0029】
以下、図10及び図12を一緒に参照して本実施例に係るNHOノード300がユーザー端末機を識別する方法について説明する。
【0030】
図10は、本実施例に係るNHOノード300がユーザー端末機を識別する第1の方法を説明するための概念図である。
【0031】
図10を参照すると、まず、ユーザー端末機は、ニュートラルネットワークへの接続権付与の要求をMNOノード310に伝達する。
【0032】
MNOノード310は、ユーザー端末機に対してニュートラルネットワークへの接続権をブロックチェーン上に保存する。このとき、MNOノード310は、ニュートラルネットワークへの接続権として移動通信事業者が購入又は採掘したトークンを活用することが望ましいが、必ずしもこれに限定するものではない。例えば、MNOノード310は、接続権に該当する証明書及びユーティリティトークンのうちの少なくとも一つをサービス提供ポリシーに基づいてユーザー端末機にマッチングするブロックチェーンのアカウントに伝送する。
【0033】
NHOノード300は、ニュートラルネットワークのカバレッジ内の端末機からの接続要求を受信する場合に、ブロックチェーン上に、当該端末機に相応して接続権の保存如何を確認し、確認結果に基づいてニュートラルネットワークへの接続を制御することができる。
【0034】
図12は、本実施例に係るNHOノード300は、ユーザー端末機を識別するための第2の方法を説明するためのフローチャートである。一方、以下で説明するユーザー端末機の動作は、ユーザー端末機からDAPPによって具現されるユーザー端末機ノード320によって実行することができる。
【0035】
(1)ユーザー端末機は、ネットワーク通信の初期化、及び制御チャネルの設定を行う。
【0036】
(2)ユーザー端末機からNHOノード300に接続承認を要請する。このとき、接続承認要求信号上には権限を確認するためのパラメータ、例えば、ユーザー端末機の所有者の公開機とIMSI(International Mobile Subscriber Identity)とGUTI(Globally Unique Temporary Identifier)などが含まれる。
【0037】
(3)NHOノード300にてブロックチェーンのスマート契約でユーザー端末機のネットワークサービス利用権限の確認を要請し、このとき、ユーザー端末機から提供されたパラメータをNHOノード300の公開キーと一緒に伝達する。
【0038】
(4)スマート契約から伝達されたパラメータを利用して移動通信事業者を識別する。
【0039】
(5)、(6)スマート契約で識別した移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間の実行可能なネットワークサービス協定が存在するかを確認し、確認結果に応じて、ユーザー端末機に対するネットワークサービスの使用権限の保持を確認する。
【0040】
(7)、(8)NHOノード300は、ユーザー端末機に対する使用権限如何の結果を提供し、これを基盤にニュートラルネットワークを使用できるように証明書応答をユーザー端末機に送信する。
【0041】
(9)ユーザー端末機はニュートラルネットワークに接続した後、KPI測定及び使用量に応じたトークン交換のシナリオを実行する。
【0042】
NHOノード300は、ニュートラルネットワークサービスを利用したユーザー端末機からサービス利用情報を収集し、これに対する支払い要求をMNOノード310に伝達する。一方、本実施例において、ユーザー端末機についてのサービス利用情報は、ニュートラルネットワークサービスに対するサービス利用量と品質に比例して換算した量だけのユーティリティトークンであることが好ましいが、必ずしもこれに限定するものではない。
MNOノード310は、移動通信事業者に相応するブロックチェーンネットワークノードであって、ユーザー端末機のニュートラルネットワークサービスの利用に伴う管理機能及び料金処理などの機能を提供する。
【0043】
本実施例において、MNOノード310は、ユーザー端末機に対するサービス利用情報を収集し、ブロックチェーン及びスマート契約に基づいて前記のサービス利用情報に相応する料金がNHOノード300を通じてニュートラルネットワーク事業者に支給されるように動作する。
【0044】
MNOノード310は、NHOノード300からNHOノード300がユーザー端末機から収集したユーザー端末機についてのサービス利用情報の提供を受ける。本実施例において、ユーザー端末機についてのサービス利用情報は、ニュートラルネットワークサービスの使用に伴うサービス利用量と品質に比例して換算した量のユーティリティトークンである。このため、MNOノード310は、予めトークンを購入又は作成し、これをユーザー端末機に配布する。
【0045】
MNOノード310は、NHOノード130から伝達されたユーティリティトークンに該当する法定貨幣又は法定貨幣に相応するステーブルコインをNHOノード300に支給する。
【0046】
ユーザー端末機ノード320は、ニュートラルネットワーク事業者のネットワークサービスを利用するモバイルユーザーに相応するブロックチェーンネットワークノードとして、ニュートラルネットワークへの接続及びサービス利用情報の伝送などの機能を提供する。
【0047】
本実施例において、ユーザー端末機ノード320は、ユーザー端末機が加入した移動通信事業者のMNOノード310から、事前にニュートラルネットワークサービス利用と関連してトークンの配布を受ける。
【0048】
そこで、ユーザー端末機ノード320は、ニュートラルネットワークサービスの使用に伴うサービス利用量と品質情報を測定し、測定結果に比例して換算した量のユーティリティトークンをサービス利用情報としてNHOノード130に提供する。
【0049】
ビジネスプラットフォーム330は、サービスノードの定義に基づいてブロックチェーンとブロックチェーンネットワークを運用するために必要な機能を実行する。
【0050】
図4を参照して説明すると、本実施例に係るビジネスプラットフォーム330は、ビジネスサービス部400、ブロックチェーンサービス部410、及びブロックチェーン420を含む。
【0051】
ビジネスサービス部400は、ニュートラルネットワークサービスに関連してオフチェーン上で必要なサービスを提供する装置であって、スマート契約生成部402、マーケットサービス機能部404、及びデータ分析サービス機能部406を含んで成る。
【0052】
スマート契約生成部402は、移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間に効率的契約締結及びこれに対する自動実行が行われるような機能を実行する。
【0053】
本実施例に係るスマート契約生成部402は、移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間にニュートラルネットワークサービスと関連したスマート契約を作成してブロックチェーン(又は分散台帳)に保存する。
【0054】
図7を参照して説明すると、スマート契約生成部402は、まず、移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間に自然言語で表現した標準契約書又はサービス水準合意(Service Level Agreement、SLA)をベースに互いの間で交渉可能条件を調整/合意するようにする。ここで、標準契約書の内容と条件は、当該事業分野に特化し、予め定義した構文又は文章の選択的組み合わせで具現できる。
【0055】
スマート契約生成部402は、締結した契約内容をAIのようなルールエンジン(Rule Engine)を介してブロックチェーン又はブロックチェーンネットワークで実行可能なソフトウェアに変換し、スマート契約(例えば、実行コード)を生成する。
【0056】
スマート契約生成部402は、移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者のそれぞれに対するデジタル署名を利用してスマート契約に対する否認防止(Non-Repudiation)を実行し、これをブロックチェーン420上に保存する。これはつまり、移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間に締結した協定情報に対して無欠性が保証されることを意味する。
【0057】
マーケットサービス機能部404は、ニュートラルネットワーク事業者によって記載されたニュートラルネットワークサービスについての商品情報を移動通信事業者にとって、事前閲覧可能になるようにサポートしている機能をはじめとする付加サービス機能を提供する。つまり、マーケットサービス機能部404は、移動通信事業者にとって商品の情報を効果的に閲覧した後、契約の段階に移行することができるように支援する。
【0058】
データ分析サービス機能部406は、スマート契約内に含まれた一部又は全部の協約情報についての関連データを視覚化して提供する機能を実行する。一方、データ分析サービス機能部406は、関連データの可視化のために、コード形態の協定情報を再び自然言語に再変換して提供することができる。
【0059】
ブロックチェーンサービス部410は、ブロックチェーン420を活用してスマート契約が自動実行するための機能を実行する。これのために、ブロックチェーンサービス部410は、ブロックチェーン420を活用してオフチェーン上に発生するニュートラルネットワークサービス関連のイベントに対する無欠性を検証する機能を実行する。本実施例において、ブロックチェーンサービス部410は、トランザクションの信頼性の確保、N/W性能データの無欠性の提供、及び、ブロックチェーンを利用したN/W接続制御などの機能を実行する。
【0060】
以下、図8図9図11を一緒に参照し、本実施例に係るブロックチェーンサービス部410の機能について説明する。
【0061】
ブロックチェーンサービス部410は、ユーザー端末機から測定されたニュートラルネットワークサービスに対するサービス利用情報を、NHOノード300から測定されたサービス提供情報と比較して検証を行い、検証が完了したサービス利用情報をブロックチェーン上に保存する。
【0062】
図8及び図11を参照して説明すると、まず、ユーザー端末機は、ニュートラルネットワークサービスに対するサービス利用情報(例えば、KPIデータ)を測定し、これをユーティリティトークン量に換算してビジネスのプラットフォーム330に提供する。
【0063】
一方、これのために、ユーザー端末機上ではサービス利用情報を測定し、これをユーティリティトークン量に換算するソフトウェアがインストールされる。一方、本実施例の場合、サービス利用情報に対する無欠性を提供するために、前記のソフトウェアに対する検証が優先して実行することができる。
【0064】
つまり、ユーザー端末機は、該当ソフトウェアのインストール又は実行する前にハッシュ値を計算し、これをブロックチェーン上で照会した元本ハッシュ値と比較して無欠性についての検証を行う。例えば、ユーザー端末機は、ハッシュ値の比較結果が偽であれば、インストール又は実行を停止させる。他の実施例で、ハッシュ値の代わりに非対称キー暗号システムを活用することができる。
【0065】
ブロックチェーンサービス部410は、ユーザー端末機から伝達されたユーティリティトークン量とNHOノード300から測定されたユーザー端末機に対するKPIデータとを比較し、その差の値が所定のしきい値未満である場合に、サービス利用情報に対する検証が完了したと判断する。一方、ブロックチェーンサービス部410は、ユーティリティトークン量とKPIデータを比較するステップで機械学習の方法を活用することができる。
【0066】
また、図9を参照すると、ブロックチェーンサービス部410は、ブロックチェーンを利用した取引内訳の共有によって敏感な情報が公開されるのを防止するために、いずれか1つのNHOノード-MNOノードグループについて収集されるトランザクションデータを、他のNHOノード-MNOノードグループで確認不可になるように論理的に分離したり、接続権限を制御することができる。
【0067】
ブロックチェーン420は、トランザクションで構成されたブロックから成るコンピュータベースの分散型分散システムとして具現される電子台帳を意味する。このようなブロックチェーン420は、NHOノード300、MNOノード310、ユーザー端末機ノード320、及びビジネスプラットフォーム330の間の一部又は全部を互いに共有する。
【0068】
図5は、本発明の一実施形態に係るニュートラルネットワークサービスの提供方法を説明するためのフローチャートである。
【0069】
ビジネスプラットフォーム330が移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間にニュートラルネットワーク接続サービスと関連したスマート契約を生成し、生成したスマート契約をブロックチェーンに保存する(S502)。ステップS502にて、ビジネスプラットフォーム330は、移動通信事業者とニュートラルネットワーク事業者との間で自然言語で表現した標準契約書又はサービス水準協定書に基づいて締結した締結内容をブロックチェーン又はブロックチェーンネットワークで実行可能なソフトウェアに変換してスマート契約を生成する。
【0070】
NHOノード300は、ステップS502のスマート契約に基づいてニュートラルネットワークのカバレッジ内のサービス提供対象のユーザー端末機を識別してニュートラルネットワークサービスを提供する(S503)。ステップS504でNHOノード300は、ニュートラルネットワークのカバレッジ内の端末機から接続要求を受信する場合に、ブロックチェーン上にユーザー端末機に相応して接続権の保存の如何を確認し、確認結果に応じてユーザー端末機を識別することができる。
【0071】
他の実施例で、NHOノード300は、スマート契約を通じて端末機とNHOノード300との間で実行可能なネットワーク接続サービス契約に対する存在の如何を確認してユーザー端末機を識別することができる。
【0072】
MNOノード310は、NHOノード300からユーザー端末機に対するサービス利用情報を収集し、ブロックチェーン及びスマート契約に基づいてサービス利用情報に相応する料金をNHOノード300に支給する(S506)。ステップS506でMNOノード310は、ユーザー端末機に対するサービス利用情報としてユーティリティトークンの提供を受け、ユーティリティトークンに該当する法定貨幣又は法定貨幣に相応するステーブルコインをNHOノード300に支給する。
【0073】
ここで、ステップS502ないしS504は、先に説明したニュートラルネットワークサービスシステムの各構成要素の動作に対応するので、これ以上の詳しい説明は省く。
【0074】
図5は、それぞれのステップを順次実行することで記載しているが、必ずしもこれに限定するものではない。つまり、図5に記載したステップを変更して実行したり、1つ以上のステップを並列的に実行することで適用可能であることから、図2は時系列的な順序に限定するものではない。
【0075】
前述したように、図5に記載したニュートラルネットワークサービスシステムのサービス提供方法はプログラムで具現し、コンピュータのソフトウェアを利用して読み取り可能な記録媒体(CD-ROM、RAM、ROM、メモリカード、ハードディスク、光磁気ディスク、ストレージ装置など)に記録することができる。
【0076】
図6は、本発明の一実施形態に係るニュートラルネットワークサービス提供のシナリオを例示した例示図である。
【0077】
図6に示すように、本実施例に係るニュートラルネットワークサービス提供のシナリオは、(1)ないし(7)のステップで行われる。
【0078】
(1)ニュートラルネットワーク事業者は、ビジネスのプラットフォーム330を介し、ニュートラルネットワークサービスに関連して料率、精算方法、SLAなど協約の内容及び条件を提示する。
【0079】
(2)ビジネスプラットフォーム330は、移動通信事業者が提示した協定内容に合意すると、契約内容をスマート契約としてブロックチェーンに保存して自動実行する。
【0080】
(3)MNOノード310は、ユーティリティのトークンを購入してユーザー端末機に配布する。
【0081】
(4)NHOノード300は、ニュートラルネットワークのカバレッジ内に存在する端末機のIMSIを確認してサービス提供対象のユーザー端末機を識別して接続サービスを提供する。
【0082】
(5)ユーザー端末機は、サービス利用量と品質に基づいて算出した量のユーティリティトークンをNHOノード300に自動的に伝送する。
【0083】
(6)NHOノード300は、一定期間収集したユーティリティトークンをMNOノード310に伝達し、プラットフォームプロバイダーは、これを検証した後、ブロックを生成してトークン発行及び手数料受取を進める。
【0084】
(7)MNOノード310は、スマート契約に基づいてNHOノード300が振込んだトークン量に該当する法定貨幣又は法定貨幣に固定したステーブルコインをNHOノード300に支払う。
【0085】
以上の説明は、本実施例の技術思想を例示的に説明したに過ぎないものであり、本実施例の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能である。したがって、本実施例は、本実施例の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本実施例の技術思想の範囲が限定されるものではない。本実施例の保護範囲は請求の範囲によって解釈するべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本実施例の権利範囲に含まれるものと解釈するべきである。
【符号の説明】
【0086】
300:NHOノード 310:MNOノード
320:ユーザー端末機ノード 330:ビジネスプラットフォーム
400:ビジネスサービス部 402:スマート契約生成部
404:マーケットサービス機能部
406:データ分析サービス機能部
410:ブロックチェーンサービス部
【0087】
CROSS-REFERENCE TO RELATED APPLICATION
本特許出願は、2019年01月08日付で韓国に出願した特許出願番号第10-2019-0002204号及び2019年05月09日付で韓国に出願した特許出願番号第10-2019-0054130号に対し、米国特許法119(a)条(35U.S.C§119(a))に基づいて優先権を主張し、そのすべての内容は参考文献として本特許出願に併合する。さらに、本特許出願は、米国以外の国に対しても上と同じ理由で優先権を主張し、そのすべての内容は参考文献として本特許出願に併合する。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12