(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-28
(45)【発行日】2023-07-06
(54)【発明の名称】測定器、データ送出機、データ受取機、データ送受システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06K 19/06 20060101AFI20230629BHJP
G06K 7/14 20060101ALI20230629BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20230629BHJP
G08C 23/04 20060101ALI20230629BHJP
G08C 19/00 20060101ALI20230629BHJP
【FI】
G06K19/06 112
G06K19/06 037
G06K7/14 017
G06K7/10 464
G08C23/04 Z
G08C19/00 301Z
(21)【出願番号】P 2019179262
(22)【出願日】2019-09-30
【審査請求日】2022-07-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】596157780
【氏名又は名称】横河計測株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(74)【代理人】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】井上 秀明
【審査官】後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-055594(JP,A)
【文献】特開2012-203467(JP,A)
【文献】特開平07-023120(JP,A)
【文献】特開2005-018196(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 19/06
G06K 7/14
G06K 7/10
G08C 23/04
G08C 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理量を測定する測定器であって、
前記測定された物理量に関するデータを表示する表示部と、
前記測定器に関するデータをエンコードし、複数の二次元コードを生成するエンコード部と、
前記エンコード部で生成された複数の二次元コードを連続して表示する連続2次元コードを生成する連続2次元コード生成部と、を有し、
前記連続2次元コード生成部は、前記複数の二次元コードにおける最後の前記二次元コードの後に二次元コード以外の画像が表示されるように、前記連続2次元コードを生成し、
前記表示部は、前記連続2次元コード生成部により生成された連続2次元コードを表示する、測定器。
【請求項2】
データをエンコードし、順番に並んだ複数の二次元コードを生成するエンコード部と、
前記エンコード部で生成された複数の二次元コードを前記順番で連続して表示する連続2次元コードを生成する連続2次元コード生成部と、
前記連続2次元コード生成部により生成された連続2次元コードを表示する表示部と、を有し、
前記連続2次元コード生成部は、当該連続2次元コードを生成する際に、前記順番に並んだ複数の二次元コードにおいて、同じ二次元コードが連続する場合には、当該連続する同じ二次元コードの画像の間に所定の画像を挿入する、データ送出機。
【請求項3】
データをエンコードすることで生成された、順番に並んだ複数の二次元コードが当該順番で連続して表示される連続2次元コードの画像を撮影する撮影部と、
前記撮影部により撮影された画像に基づいて、前記複数の二次元コードをデコードし、前記データを取得するデコード部と、を有し、
前記デコード部は、前記複数の二次元コードをデコードする際に、前記撮影部により撮影された画像に所定の画像が含まれているときに、当該所定の画像の前後の2つの二次元コードは、連続して並んだ2つの同じ二次元コードであると判断する、データ受取機。
【請求項4】
データ送出機とデータ受取機とを有するデータ送受システムであって、
前記データ送出機は、
データをエンコードし、順番に並んだ複数の二次元コードを生成するエンコード部と、
前記エンコード部で生成された複数の二次元コードを前記順番で連続して表示する連続2次元コードを生成する連続2次元コード生成部と、
前記連続2次元コード生成部により生成された連続2次元コードを表示する表示部と、を有し、
前記データ受取機は、
前記表示部に表示された連続2次元コードの画像を撮影する撮影部と、
前記撮影部により撮影された画像に基づいて、前記複数の二次元コードをデコードし、前記データを取得するデコード部と、を有し、
前記連続2次元コード生成部は、前記連続2次元コードを生成する際に、前記順番に並んだ複数の二次元コードにおいて、同じ二次元コードが連続する場合には、当該連続する同じ二次元コードの画像の間に所定の画像を挿入する、データ送受システム。
【請求項5】
コンピュータに、
データをエンコードし、順番に並んだ複数の二次元コードを生成するエンコード機能と、
前記エンコード
機能で生成された複数の二次元コードを前記順番で連続して表示する連続2次元コードを生成する連続2次元コード生成機能と、
前記連続2次元コード生成
機能により生成された連続2次元コードを表示する表示機能と、を実行させるためのプログラムであって、
前記連続2次元コード生成機能は、前記連続2次元コードを生成する際に、前記順番に並んだ複数の二次元コードにおいて、同じ二次元コードが連続する場合には、当該連続する同じ二次元コードの画像の間に所定の画像を挿入する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データの送受に関する。
【背景技術】
【0002】
オシロスコープなどの測定器とパーソナルコンピュータなどを通信回線で接続し、データの送受信を行うことがある(特許文献1)。
【0003】
例えば、複数の測定器を同じ状態に設定したいときなどには、通信回路を用いて、所望の設定情報を有した測定器からその設定情報を取得し、取得した設定情報を他の測定器にコピーすることなどが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、測定器が設置されている場所や、測定器の測定対象によっては、通信回路がノイズの影響を受けやすくなり、データの送受信が正常に行えない場合がある。また、通信回路を用いてデータの送受信を行う際には、接続をする双方の装置で、通信の接続先の設定などを行う必要がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、通信回路を用いずにデータの送受を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明における測定器は、物理量を測定する測定器であって、前記測定された物理量に関するデータを表示する表示部と、前記測定器に関するデータをエンコードし、複数の二次元コードを生成するエンコード部と、前記エンコード部で生成された複数の二次元コードを連続して表示する動画を生成する連続2次元コード生成部と、を有し、前記表示部は、前記連続2次元コード生成部により生成された動画を表示する。
【0008】
また、本発明におけるデータ送出機は、データをエンコードし、順番に並んだ複数の二次元コードを生成するエンコード部と、前記エンコード部で生成された複数の二次元コードを前記順番で連続して表示する連続2次元コードを生成する連続2次元コード生成部と、前記連続2次元コード生成部により生成された連続2次元コードを表示する表示部と、を有し、前記連続2次元コード生成部は、当該連続2次元コードを生成する際に、前記順番に並んだ複数の二次元コードにおいて、同じ二次元コードが連続する場合には、当該連続する同じ二次元コードの画像の間に所定の画像を挿入する。
【0009】
また、本発明のデータ受取機は、データをエンコードすることで生成された、順番に並んだ複数の二次元コードが当該順番で連続して表示される連続2次元コードの画像を撮影する撮影部と、前記撮影部により撮影された画像に基づいて、前記複数の二次元コードをデコードし、前記データを取得するデコード部と、を有し、前記デコード部は、前記複数の二次元コードをデコードする際に、前記撮影部により撮影された画像に所定の画像が含まれているときに、当該所定の画像の前後の2つの二次元コードは、連続して並んだ2つの同じ二次元コードであると判断する。
【0010】
また、本発明におけるデータ送受システムは、データ送出機とデータ受取機とを有するデータ送受システムであって、前記データ送出機は、データをエンコードし、順番に並んだ複数の二次元コードを生成するエンコード部と、前記エンコード部で生成された複数の二次元コードを前記順番で連続して表示する連続2次元コードを生成する連続2次元コード生成部と、前記連続2次元コード生成部により生成された連続2次元コードを表示する表示部と、を有し、前記データ受取機は、前記表示部に表示された連続2次元コードの画像を撮影する撮影部と、前記撮影部により撮影された画像に基づいて、前記複数の二次元コードをデコードし、前記データを取得するデコード部と、を有し、前記連続2次元コード生成部は、前記連続2次元コードを生成する際に、前記順番に並んだ複数の二次元コードにおいて、同じ二次元コードが連続する場合には、当該連続する同じ二次元コードの画像の間に所定の画像を挿入する。
【0011】
また、本発明におけるプログラムは、コンピュータに、データをエンコードし、順番に並んだ複数の二次元コードを生成するエンコード機能と、前記エンコード部で生成された複数の二次元コードを前記順番で連続して表示する連続2次元コードを生成する連続2次元コード生成機能と、前記連続2次元コード生成部により生成された連続2次元コードを表示する表示機能と、を実行させるためのプログラムであって、連続2次元コード生成機能は、前記連続2次元コードを生成する際に、前記順番に並んだ複数の二次元コードにおいて、同じ二次元コードが連続する場合には、当該連続する同じ二次元コードの画像の間に、所定の画像を挿入する。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、通信回路を用いずにデータの送受を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態に係るデータ送出機である測定器100を示す図である。
【
図2】(A)は、測定器100のエンコード部140により生成された複数の二次元コードを示す図であり、(B)は、測定器100の連続2次元コード生成部により生成された連続2次元コードを示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るデータ受取機200を示す図である。
【
図4】(A)は、測定器100のエンコード部140により生成された複数の二次元コードを示す図であり、(B)は、複数の二次元コードに基づいた動画の一例を示す図であり、(C)は、測定器100の連続2次元コード生成部により生成された連続2次元コードを示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係るデータ送出機がデータを送出する方法を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の一実施形態に係るデータ受取機がデータを受け取る方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<測定器100>
図1は、本発明の一実施形態に係るデータ送出機である測定器100を示す図である。測定器100は、物理量を測定する機器であり、例えば、オシロスコープである。測定器100は、測定部110と、表示部120と、記憶部130と、エンコード部140と、連続2次元コード生成部150と、を有する。
【0015】
測定部110は、物理量を測定する。例えば、測定器110がオシロスコープであれば、測定部110は、電圧の時間変化を測定する。
【0016】
表示部120は、測定部110により測定された物理量に関するデータを表示する。例えば、測定器100がオシロスコープであれば、表示部120は、測定部110により測定された電圧の時間変化などを表示する。
【0017】
記憶部130は、測定部110の設定情報を記憶する。設定情報は、測定器100の設定に関する情報であり、例えば、測定器100がオシロスコープであれば、プローブの減衰比や、垂直軸や水平軸に関する設定値などの値である。記憶部130は、測定器100の設定情報以外のデータ、例えば、測定された物理量に関するデータを記憶するようにしても良い。
【0018】
エンコード部140は、記憶部130に記憶された設定情報をエンコードし、順番に並んだ複数の二次元コードを生成する。例えば、二次元コードの一種であるQRコード(登録商標)は、英数字の場合、最大で4,296字分の情報しか1つのコードに収めることができない。一方、オシロスコープなどの測定器の設定情報は、数百項目あり、1つの二次元コードに収めることができない。このため、本実施形態では、エンコード部140は、設定情報をエンコードする際に、設定情報を分割して、
図2(A)に示したように、この分割された設定情報を含む、順番に並んだ複数の二次元コードを生成する。
【0019】
また、エンコード部140は、設定情報をエンコードする際に、まず、設定情報を圧縮し、圧縮された設定情報を分割して、この圧縮されて分割された設定情報を含む、順番に並んだ複数の二次元コードを生成するようにしても良い。
【0020】
連続2次元コード生成部150は、エンコード部140により生成された複数の二次元コードを連続して生成する。つまり、例えば、連続2次元コードは、
図2(B)に示すように、連続2次元コードの各フレームが二次元コードの画像である。その際、連続2次元コード生成部150は、
図2(B)に示すように、エンコード部140により生成された順番に並んだ複数の二次元コードを、この順番で1つずつ連続して表示する連続2次元コードを生成するようにしても良い。
【0021】
表示部120は、連続2次元コード生成部150により生成された連続的な2次元コードも表示する。
【0022】
<データ受取機200>
図3は、本発明の一実施形態に係るデータ受取機200を示す図である。データ受取機200は、撮影部210と、デコード部220と、記憶部230と、を有する。
【0023】
撮影部210は、測定器100の表示部120により表示された画像を撮影する。撮影部210は、撮影した画像を1つずつデータに変換する。
【0024】
デコード部220は、撮影部210により撮影された画像に基づいて、複数の二次元コードをデコードし、測定器100の設定情報を取得する。上述したように、撮影部210は、測定器100により生成された連続2次元コードのすべてを撮影することができる。このため、デコード部220は、撮影部210から、測定器100により生成された連続2次元コードのすべてを取得することができる。結果、デコード部220は、測定器100のエンコード部140により生成された順番に並んだ複数の二次元コードのすべてを取得することができ、この取得した複数の二次元コードをデコードし結合することで、測定器100の設定情報を取得することができる。
【0025】
測定器100のエンコード部140が、設定情報をエンコードする際に、まず、設定情報を圧縮し、圧縮された設定情報を分割して、圧縮されて分割された設定情報をエンコードし、順番に並んだ複数の二次元コードを生成している場合には、デコード部220は、取得した複数の二次元コードをデコードし結合した後に、結合された圧縮データを展開することで、測定器100の設定情報を取得することができる。
【0026】
記憶部230は、デコード部220により取得された測定器100の設定情報を記憶する。これにより、データ受取部200には、測定器100の設定情報が記憶されることになる。
【0027】
以上のように、本実施形態では、測定器100が表示した動画の画像をデータ受取機200が撮影することで、測定器100とデータ受取機200の間で、データの送受を行っている。つまり、本実施形態では、通信回路を用いずに、測定器100とデータ受取機200の間で、データの送受を行うことが可能である。このため、複数の測定器を同じ状態に設定したいときなどに、通信回路を用いずに、所望の設定情報を有した測定器からその設定情報を取得し、取得した設定情報を他の測定器にコピーすることが可能になる。
【0028】
なお、上記では、測定器100の設定情報の送受について説明したが、本実施形態では、測定器100の設定情報以外のデータ、例えば、測定部110により測定された物理量に関するデータであっても、上記と同様に、測定器100とデータ受取機200の間で送受を行うことが可能である。
【0029】
また、本実施形態では、データを分割して、この分割されたデータを複数の二次元コードに収めているため、複数の二次元コードの各々に収められるデータ量を抑えることが可能である。結果、本実施形態では、二次元コードの各々に収められるデータ量が小さいため、二次元コードのパターンも単純なもので十分となり、二次元コードの読み取りのエラーも抑えることが可能になる。
【0030】
また、本実施形態では、測定された物理量に関するデータを表示する表示部により動画を表示するため、表示装置を新たに追加する必要がない。また、動画を撮影する際も、通常のビデオカメラを使用すれば良く、新たな機器を開発する必要もない。
【0031】
連続2次元コードを構成する二次元コードの各々に収められるデータ量は、測定器100の表示部120の解像度に合うように決定すると良い。このようにすることで、たとえ測定器100の表示部120の解像度が低くても、上記の方法で、データの送受を行うことが可能になる。
【0032】
測定器100の連続2次元コード生成部150は、エンコード部140により生成された順番に並んだ複数の二次元コードの最後の二次元コードの画像を他の二次元コードの画像より長い時間表示されるように、連続2次元コードを生成しても良い。このようにすることで、デコード部220は、他の二次元コードよりも長い時間、測定部100の表示部120に表示された二次元コードが、測定器100のエンコード部140により生成された順番に並んだ複数の二次元コードの最後の二次元コードであることを認識することができ、複数の二次元コードをデコードして得られたデータの結合を開始することができる。
【0033】
また、測定器100の連続2次元コード生成部150は、エンコード部140により生成された順番に並んだ複数の二次元コードの最後の二次元コードの画像の後に二次元コード以外の画像が表示されるように、連続2次元コードを生成しても良い。デコード部220は、二次元コード以外の画像のひとつ前に表示された画像の二次元コードが、測定器100のエンコード部140により生成された順番に並んだ複数の二次元コードの最後の二次元コードであることを認識することができ、複数の二次元コードをデコードして得られたデータの結合を開始することができる。
【0034】
また、記憶部230は、撮影部210により生成された連続2次元コードを記憶するようにしても良い。そして、デコード部220は、撮影部210により撮影した画像を、この記憶部230に記憶された連続2次元コードから取得するようにしても良い。このようにすることで、測定器100の表示部120に表示された連続2次元コードの画像が撮影部210により撮影されたタイミングとは異なるタイミングで、デコード部220は、複数の二次元コードをデコードし、測定器100の設定情報を取得することが可能になる。
【0035】
<2つの同じ二次元コードが連続する場合>
エンコード部140により生成された順番に並んだ複数の二次元コード、
図4(A)に示したように、2つ以上の同じ二次元コードが連続する場合がある。このようなとき、
図4(B)に示したように、順番に並んだ複数の二次元コードをそのまま連続して表示する連続2次元コードを生成した場合、この連続2次元コードでは、2つの同じ二次元コードが連続して表示される部分では連続2次元コードの表示に変化がない。このため、デコードの際に、この部分が、2つの同じ二次元コードを表示しているのか、1つの二次元コードだけを表示しているかを正確に判断することが困難である。
【0036】
例えば、この2つの同じ二次元コードが表示される部分が2つの同じ二次元コードを表示していると正確に認識するためには、測定部100の連続2次元コード生成部150がすべての二次元コードの画像の表示時間が同じになるように連続2次元コードを生成し、測定器100の表示部120が、この連続2次元コードのすべての二次元コードの画像をこの同じ表示時間で表示し、データ受取機200の撮影部210がすべての二次元コードの画像をこの同じ表示時間で撮影する必要がある。結果、2つの同じ二次元コードが連続して表示される部分があったとしても、この部分の表示時間が他の二次元コードの画像の表示時間の2倍になっていることを考慮すれば、この部分が2つの同じ二次元コードを表示していると正確に認識することが可能になる。
【0037】
そこで、本発明の一実施形態では、測定器100の連続2次元コード生成部150は、順番に並んだ複数の二次元コードにおいて、同じ二次元コードが連続する場合には、同じ二次元コードが連続することを示すために、
図4(C)に示したように、この連続する同じ二次元コードの画像の間に所定の画像を挿入する。例えば、連続2次元コード生成部150は、
図4(C)に示すように、各フレームが二次元コードであり、連続して並んだ2つの同じ二次元コードのフレームの間に空白のフレームが挿入された連続2次元コードを生成する。そして、データ受取機200のデコード部220は、デコードする際に、撮影部210により生成された画像に所定の画像が含まれているときに、当該所定の画像の前後の2つの二次元コードの画像は、連続して並んだ2つの同じ二次元コードの画像であると判断する。
【0038】
<データの送出方法>
図5は、本発明の一実施形態に係るデータ送出機がデータを送出する方法を示すフローチャートである。データをエンコードし、複数の二次元コードを生成する(ステップS510)。生成された複数の二次元コードを連続して表示する動画を生成する(ステップS520)。生成された動画を表示する(ステップS530)。
【0039】
<データの受取方法>
図6は、本発明の一実施形態に係るデータ受取機がデータを受け取る方法を示すフローチャートである。データ送出機の表示部に表示された動画の画像を撮影する(ステップS610)。撮影された画像に基づき、複数の二次元コードをデコードし、データを取得する(ステップS620)。
【0040】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に記載した本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【符号の説明】
【0041】
100 測定器
110 測定部
120 表示部
130 記憶部
140 エンコード部
150 連続2次元コード生成部
200 データ受取機
210 撮影部
220 デコード部
230 記憶部