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▶ 下山田 通明の特許一覧

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  • 特許-長時間良い姿勢で立つ為の補助具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-28
(45)【発行日】2023-07-06
(54)【発明の名称】長時間良い姿勢で立つ為の補助具
(51)【国際特許分類】
   A47C 9/00 20060101AFI20230629BHJP
   A47C 3/20 20060101ALI20230629BHJP
   A47C 9/02 20060101ALN20230629BHJP
【FI】
A47C9/00 Z
A47C3/20
A47C9/02
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020074397
(22)【出願日】2020-04-02
(65)【公開番号】P2021159732
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2022-02-16
(73)【特許権者】
【識別番号】500493470
【氏名又は名称】下山田 通明
(72)【発明者】
【氏名】下山田 通明
【審査官】松江 雅人
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-181124(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2005-0114755(KR,A)
【文献】実開平06-064556(JP,U)
【文献】国際公開第2019/139495(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 3/00-3/40,9/00-16/04
A61F 5/00-6/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項3】
立位用机を使用するときに併用する請求項1の「長時間良い姿勢で立つ為の補助具」
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は同一場所で移動の必要がなく立って行う作業や行動、及び机上での作業や行動において起因する疲れや痛み又は疾患を改善させ更に効率を上げ、健康を保持する事を目標として使用される椅子に代わる「長時間良い姿勢で立つ為の補助具」に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在は机上での作業や行動の際には椅子に着座して行うのが一般的で、長時間に及ぶ作業や行動が健康面において負担となる場合があり、疲労感だけに留まらず痛みや疾患の要因になりうる。また最近では健康に配慮する理由で立位で使用する机も使用されるようになってきたが、正しく立って使用しないと疲労や痛みなどを起こし結果体幹のバランスを崩すこととなり逆効果になるので広く浸透していない理由でもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
人間の体はかかとに重心を置き膝を曲げずに真っすぐ両足で立ち骨盤の上に垂直に背骨を乗せ頭まで真っすぐ一直線に起立した状態であれば、かなり長い間良い状態で立っていることができる。
しかし、実際には同じ姿勢でいると体が飽きてくるので片足立ちになったり寄りかかったりして、バランスを崩してしまう。
もちろん意識をして我慢すれば可能なことだが、他の作業や行動が加わると無意識に良い姿勢を保てなくなってしまう。
下半身の悪影響は直接重い頭を乗せている背骨に掛かってくるので、弱いところである腰椎や首回りに負担が掛かり疲労や痛み・疾患の要因へと繋がる。
結果的に正しい良い姿勢で立ち作業や行動をこなし、疲れたら座って休憩をとるのが健康面からも作業面からも望まれるので、作業や行動に集中しながら正しく良い姿勢を保つ為に体を補助することを課題とする。
【問題を解決するための手段】
【0004】
長時間良い姿勢で立つことが必修になるので、下半身は三脚の上に重いカメラが乗せられる仕組み、上半身は細い筒の上に重い球体を乗せバランスをとる作用で補助具を使用する。ここで2本足で真っすぐ立つ為にかかとに重心を置きたいので(1)「仙骨・尾てい骨当て台」に臀部を押し当てる。これが二本の脚と共に三脚の作用をし多少バランスが崩れても上半身には影響しない作用をする。
また(2)「腰椎部当てパット」の背中への接触を感じながら立つ。
これは無意識の中で自然に背骨を真っすぐに起こそうとする作用をする。
この時(2)「腰椎部当てパット」は後ろ方向に約30度ほど傾くようにして、バネを使い元の位置に戻るように本体に設置する。
これにより腰の位置が安定して左右に傾かないので背骨が自然に真っすぐ上に立つ、結果、背骨が反りすぎるのと猫背になるのを同時予防する。
この際手元で作業や行動をするときには頭を前に傾けるのではなく、モニターへ映した手元を顔の正面で見ることを推奨する。
また立ち続ける行為はできれば15分に一度程着座での休憩を入れることを推奨する。
【発明の効果】
【0005】
(1)「仙骨・尾てい骨当て台」は骨盤を左右に逃がさないために背中側から中心の突起に押し当てるものであり,もし座ってしまうと膝が折れ骨盤の位置が不安定になるので三脚の役を得なくなるので座れない角度にしてある。
また片足を外しても骨盤が移動しないのでその役目が保たれる。
また(2)「腰椎部当てパット」の背中への接触を感じることで頭部をまっすぐ上に保ち前後へのぶれを抑制するものである。
これにより「猫背」や椎間板の「すべり症」の予防に効果がある。
また立っていることで血液循環やリンパの働きにも効果が影響する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の正面図である。
図2】本発明の側面図である。
図3】本発明の平面図である。
図4】本発明の斜視図である。
図5】本発明の可動状態側面図である。
図6】本発明の可動状態平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明はきちんと背筋を伸ばして正しい姿勢で立つ為、また立位で作業や行動を疲れにくく長い時間行う為に、「長時間良い姿勢で立つ為の補助具」を使用する。
使用方法は背中側から(1)「仙骨・尾てい骨当て台」に臀部を押し当てて(2)「腰椎部当てパット」の背中へ接触を感じながら良い姿勢で立って使用する。
(1)「仙骨・尾てい骨当て台」に着座するのではなく(2)「腰椎部当てパット」に寄り掛からずに使用するのが特徴でそのほうが効果が高い。
背骨の変形・固着している方の使用は考慮されていない。
【実施例
【0008】
本発明品の「長時間良い姿勢で立つ為の補助具」は、
今現実に座ることが身体的に辛い状態にありながら座って作業や行動を行う事を余儀なくされている方々に、また立位用机で作業や行動を行うのが苦手だった方々に、疲れにくく効率も良くなる立って作業や行動を行いさらに体調を整え健康を保持し、肩こりや頭痛の体質改善にもつながる。
【産業上の利用可能性】
【0009】
この発明に至ったのは、公共車両内での犯罪や乗車率の解決や対策のほか、事務作業等による腰痛、立位姿勢での作業や行動を苦痛を感じたことである。
また近年のペーパーレスなどによるオフィス家具の対応と進化にも伴う方法の提案である。
【符号の説明】
【0010】
(1)「仙骨・尾てい骨当て台」
(2)「腰椎部当てパット」
(3)「床や壁面・柱などの安定した場所に取り付けて固定するアームやスタンド又は自立又は自立し車輪などで移動出来るアームやスタンド」
図1
図2
図3
図4
図5
図6