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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-29
(45)【発行日】2023-07-07
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20230630BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20230630BHJP
   G03B 15/05 20210101ALI20230630BHJP
【FI】
G06F1/16 312Z
G06F1/16 312E
H04M1/00 R
G03B15/05
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019120387
(22)【出願日】2019-06-27
(65)【公開番号】P2021005346
(43)【公開日】2021-01-14
【審査請求日】2022-05-30
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100183265
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 剣一
(72)【発明者】
【氏名】谷村 直哉
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-196010(JP,A)
【文献】特開平11-095868(JP,A)
【文献】特開2018-018124(JP,A)
【文献】特開2012-182527(JP,A)
【文献】特開2012-216951(JP,A)
【文献】特開平11-338575(JP,A)
【文献】特開2014-002627(JP,A)
【文献】特開2010-161783(JP,A)
【文献】特開2005-184696(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16- 1/18
H04M 1/00
G03B 15/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーボードが配置された第1筐体と、
表示部が配置され、前記第1筐体とヒンジを介して互いに回動可能に連結される第2筐体と、
被写体を照らす発光部を有し、かつ前記第1筐体に配置されるカメラモジュールと、
前記発光部の制御に関連する情報を検出する検出部と、
前記検出部により検出された前記情報に基づいて、前記発光部を制御する制御部と、
を備え、
前記発光部は、前記第1筐体の前記キーボードが配置される側に設けられ、
前記制御部は、前記第1筐体と前記第2筐体とが回動方向に離れた状態であると決定したとき、前記発光部をオフに制御する、または前記発光部の光量を小さく制御する、
電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記検出部で検出された前記情報に基づいて、前記第1筐体と前記第2筐体との配置状態を決定し、
前記配置状態に基づいて、前記発光部を制御する、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記配置状態は、前記キーボードと前記表示部とが向き合って前記第1筐体と前記第2筐体とが重なった第1状態と、前記キーボードと前記表示部とが反対の方向を向き前記第1筐体と前記第2筐体とが重なった第2状態と、前記第1筐体と前記第2筐体とが回動方向に離れた第3状態と、を含み、
前記配置状態が前記第3状態である場合に、前記電子機器は前記キーボードからの入力を受け付け、
前記制御部は、前記配置状態が前記第3状態であると決定したときに、前記発光部をオフに制御する、
請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1筐体および前記第2筐体の少なくともいずれか一方に磁石が配置され、
前記検出部は、前記磁石による磁束の方向を検出する1つまたは複数の磁気センサである、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記検出部は、前記発光部を制御する制御スイッチを含み、
前記制御部は、前記制御スイッチのオンにより、前記発光部をオフに制御する、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ラップトップPC等の電子機器に搭載されるカメラモジュールには、被写体に照明光を照射してフラッシュ撮影を行うために、LEDライト等による補助光機能が設けられているものがある。例えば、特許文献1には、撮像ユニットと発光素子と回路基板とを有する。また、特許文献1に開示されたカメラモジュールは、例えばラップトップPC等の電子機器に搭載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2017/125971号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カメラモジュールを備える電子機器において、誤操作等によりユーザが意図しない発光を行ってしまうという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の電子機器は、
第1筐体と、
前記第1筐体とヒンジを介して互いに回動可能に連結される第2筐体と、
発光部を有し、かつ前記第1筐体に配置されるカメラモジュールと、
前記発光部の制御に関連する情報を検出する検出部と、
前記検出部により検出された前記情報に基づいて、前記発光部を制御する制御部と、
を備える。
【発明の効果】
【0006】
誤操作等によりユーザが意図しない発光が行われることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施の形態にかかる電子機器の模式図である。
図2図1の電子機器が収納状態にあるときの図である。
図3図1の電子機器がタブレット状態にあるときの図である。
図4図1の電子機器がPC状態にあるときの図である。
図5図1の電子機器のシステム構成を示すブロック図である。
図6図1の電子機器の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示に至った経緯)
例えばタブレット型端末等の電子機器の場合、補助光機能付きカメラはタブレット型端末の背面に配置される。この場合、ユーザは正面に配置されたLCD画面を見ながらカメラの操作を行うため、誤って補助光を発光させた場合にも、補助光がユーザの眼に直接照射されることはない。
【0009】
ラップトップPC等の電子機器では、開いた状態でキーボードを使用して入力を行う使用方法と、タブレット型端末のように液晶パネルにより入力を行う使用方法との2種類の使い方ができる。ラップトップPC等の電子機器において、LCD画面に隣接した位置、またはキーボードに隣接した位置にカメラが配置されることがある。この場合、電子機器が開いた状態で使用されているときに、誤って補助光が発光されると、ユーザの眼に補助光が照射され、眼の網膜に負荷を与え、眼精疲労を引き起こす要因となってしまう。
【0010】
そこで、本発明者らは、これらの課題を解決するための電子機器を検討し、以下の構成を考案した。
【0011】
本開示の一態様にかかる電子機器は、
第1筐体と、
前記第1筐体とヒンジを介して互いに回動可能に連結される第2筐体と、
発光部を有し、かつ前記第1筐体に配置されるカメラモジュールと、
前記発光部の制御に関連する情報を検出する検出部と、
前記検出部により検出された前記情報に基づいて、前記発光部を制御する制御部と、
を備える。
【0012】
この構成によると、誤操作等によりユーザの意図しない発光が行われることを防止することができる。
【0013】
前記制御部は、前記検出部で検出された前記情報に基づいて、前記第1筐体と前記第2筐体との配置状態を決定し、
前記配置状態に基づいて、前記発光部を制御してもよい。
【0014】
この構成によると、第1筐体および第2筐体の配置状態に基づいて、発光部の発光制御を行うことができる。
【0015】
前記制御部は、前記第1筐体と前記第2筐体とが回動方向に離れた状態であると決定したとき、
前記発光部をオフに制御してもよい。
【0016】
この構成によると、第1筐体と第2筐体とが離れた状態であるときに発光部をオフにすることができるため、ユーザの眼に補助光が照射されることを防止し、眼精疲労を低減することができる。
【0017】
前記第1筐体および前記第2筐体の少なくともいずれか一方に磁石が配置され、
前記検出部は、前記磁石による磁束の方向を検出する1つまたは複数の磁気センサであってもよい。
【0018】
この構成によると、第1筐体と第2筐体との配置状態を容易に検出することができる。
【0019】
前記検出部は、前記発光部を制御する制御スイッチを含み、
前記制御部は、前記制御スイッチのオンにより、前記発光部をオフに制御してもよい。
【0020】
この構成によると、第1筐体および第2筐体の配置状態だけではなく、手動による発光部の制御が可能になる。
【0021】
前記第1筐体には、キーボードが配置され、
前記第2筐体には、表示部が配置され、
前記発光部は、前記第1筐体の前記キーボードが配置される側に設けられていてもよい。
【0022】
この構成によると、キーボードと表示部を備えた電子機器を提供することができる。
【0023】
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、本実施の形態にかかる電子機器の模式図である。図2は、図1の電子機器を方向から見た図であり、電子機器1が収納状態にあるときの図である。図3図1の電子機器を方向から見た図であり、図1の電子機器がタブレット状態にあるときの図である。図4図1の電子機器を方向から見た図であり、図1の電子機器がPC状態にあるときの図である。図5は、図1の電子機器のシステム構成を示すブロック図である。図6は、図1の電子機器の動作を示すフローチャートである。図に示すX-Y-Z座標系は、実施の形態の理解を容易にするためのものであって、実施の形態を限定するものではない。X-Y-Z座標系において、X軸方向は、電子機器の幅方向であり、Y軸方向は奥行き方向であって、Z方向は厚さ方向である。
【0024】
図1に示すように、電子機器1は、第1筐体2と、第2筐体3と、発光部4を有するカメラモジュール5と、検出部6(図2参照)と、後述する制御部7とを備える。第1筐体2と第2筐体3とは、図2~4に示すヒンジ10を介して互いに回動可能に連結されている。発光部4を含むカメラモジュール5は、第1筐体2の第1主面2aに配置されている。さらに、第1筐体2の第1主面2aには、キーボード8が配置されている。また、第1筐体2には図示省略のCPU、メモリ、およびハードディスク等が内蔵されている。第2筐体3の第1主面3aには、液晶ディスプレイ9が配置されている。第1筐体2または第2筐体3には、電源スイッチ、トラックパッド、および外部インタフェース等が配置されていてもよい。また、液晶ディスプレイ9はタッチパネルである。本実施の形態においては、発光部4が、第1筐体2のキーボード8が配置されている側に設けられている。すなわち、発光部4とキーボード8とが、第1筐体2の第1主面2aに並べて配置されている。
【0025】
<第1筐体および第2筐体>
第1筐体2および第2筐体3は、それぞれ矩形状を有する。第1筐体2は第1主面2aおよび第2主面2bを有する。第1筐体2の第1主面2aと第2筐体3の第1主面3aは、収納状態となったときに内側となる面である。また、第1筐体2は第1主面2aの反対側に第2主面2bを有し、第2筐体3は第1主面3aの反対側に第2主面3bを有する。第1筐体2と第2筐体3とは、ヒンジ10により相対的に360°回動可能に支持されている。これにより、電子機器1は、第1筐体2と第2筐体3との配置状態により、例えば、収納状態、タブレット状態、PC状態の3種類の状態を取り得る。収納状態とは、図2に示すように、第1筐体2の第1主面2aと第2筐体3の第1主面3aとが向き合って、第1筐体2と第2筐体3とが重なった状態である。タブレット状態とは、図3に示すように、第1筐体2の第2主面2bと第2筐体3の第2主面3bとが向き合って、第1筐体2と第2筐体3とが重なった状態である。PC状態とは、図4に示すように第1筐体2と第2筐体3とが、回動方向に離れた状態である。
【0026】
このように、本実施の形態において、電子機器1は、PC状態とすることにより、キーボード8またはトラックパッドからの入力が可能なノートブックタイプ(ラップトップタイプ)のコンピュータとして利用することができる。また、電子機器1はタブレット状態とすることにより、タッチパネルからの入力が可能なタブレットとして利用することができる。また、電子機器1は、タブレット状態とすることにより、液晶ディスプレイ9の配置されている第1主面3aの反対側にカメラモジュール5が位置し、液晶ディスプレイ9で撮影対象を確認しながらカメラモジュール5による撮影を行うことができる。
【0027】
<カメラモジュール>
カメラモジュール5は、発光部4を有し、第1筐体2に配置される。カメラモジュール5はまた、図示されていないレンズ、撮像素子、およびレンズ駆動部等を有する。発光部4は、例えばLEDライトにより構成され、カメラモジュール5により被写体を撮影する際に照明光として使用される。
【0028】
<検出部>
検出部6は、例えば、第2筐体3に設けられた磁石6aと、磁石6aの磁束の方向を検出し、第1筐体2に配置された磁気センサ6bにより構成される。磁石6aは第1筐体2および第2筐体3の少なくともいずれか一方に配置される。本実施の形態では、磁石6aは第2筐体3の端部に配置されている。図2に示すように、電子機器1が収納状態であるときに、第1筐体2の磁石6aと磁気センサ6bとが重なるように配置される。なお、第1筐体2に磁石が配置され、第2筐体3に磁気センサが配置されていてもよい。また、磁石および磁気センサが、それぞれ複数配置されていてもよい。なお、検出部6の磁気センサ6bにより検出される情報が、本開示の「発光部の制御に関連する情報」に相当する。
【0029】
検出部6は、磁気センサ6bにより検出された磁石6aの磁束の方向を検出するよう構成されている。検出部6により検出された磁束の方向に基づいて、制御部7が、第1筐体2と第2筐体3との配置状態を決定する。本実施の形態においては、検出部6により検出された情報に基づいて、制御部7が、PC状態、タブレット状態、および収納状態の3つの配置状態を決定することができる。なお、検出部6は、発光部4を制御する制御スイッチを含んでいてもよい。
【0030】
<制御部>
図5に示すように、制御部7は、検出部6により検出された発光部の制御に関連する情報、すなわち第1筐体2と第2筐体3との配置状態を決定する。第1筐体2と第2筐体3との配置状態は、検出部6により検出された情報に基づいて決定される。図2のような収納状態にある場合と、図3のようなタブレット状態にある場合とでは、磁気センサ6bにより検出される磁束の方向が異なる。このため、検出部6の磁気センサ6bにより検出された磁束の方向により、制御部7が収納状態であるか、またはタブレット状態であるかを決定することができる。また、検出部6の磁気センサ6bにより磁束が検出されない場合、制御部7はPC状態であると決定する。決定された配置状態に基づいて、制御部7は、カメラモジュール5の発光部4を制御する。例えば、電子機器1がPC状態にある場合、発光部4をオフに制御し、電子機器1がPC状態以外の状態にある場合、発光部4をオンに制御する。発光部4をオフに制御した場合、カメラモジュール5に対して発光撮影が指示された場合でも、発光部4を発光させずに撮影する。発光部4がオンに制御された場合は、カメラモジュール5に対して発光撮影が指示された場合に、発光部4を発光させて被写体を照明しながら撮影が実行される。
【0031】
制御部7は、例えば、プログラム等を格納するROM、およびプログラム等の情報を処理するCPU等により構成される。ROMは、例えば発光部4の制御に関するプログラム等を格納する。なお、ROMは制御部7の内部構成ではなく、外部に配置されたものであってもよい。
【0032】
[動作]
図6を参照して、電子機器1の制御部7による発光制御処理の一例を説明する。図6の発光制御処理は、例えば、検出部6の磁気センサ6bが磁束の方向の変化を検出したとき等に開始される。
【0033】
検出部6の磁気センサ6bが、磁束の方向が変化したことを検出すると、制御部7が、検出部6による検出結果に基づいて、電子機器1の配置状態を決定する(ステップS101)。配置状態がPC状態である場合(ステップS101でYes)、制御部7が発光部4をオフに制御する(ステップS102)。次に、制御部7が、例えばカメラアプリケーションの撮影ボタンが押されることによる撮影指示があるか否かを判断する(ステップS103)。制御部7が、撮影指示がないと判断する場合(ステップS103でNo)、処理が終了する。制御部7が、撮影指示があると判断する場合(ステップS103でYes)、発光部4のLEDライトを非発光にして(ステップS104)、撮影を実行する(ステップS105)。撮影が完了すると、処理が終了する。
【0034】
また、制御部7が、配置状態をPC状態でない、すなわちタブレット状態または収納状態であると決定する場合(ステップS101でNo)、発光部4をオンに制御する(ステップS106)。次に、制御部7により、例えばカメラアプリケーションによる撮影指示があるか否かが判断される(ステップS107)。制御部7が、撮影指示がないと判断する場合(ステップS107でNo)、処理が終了する。制御部7が、撮影指示があると判断する場合(ステップS107でYes)、制御部7により、発光指示があるか否かを判断される(ステップS108)。発光指示の有無は、例えば、カメラアプリケーション等において発光撮影機能がオンになっているか否かに基づいて判断される。カメラアプリケーションにおいて発光撮影機能がオンである場合、制御部7が、発光指示ありと判断し(ステップS108でYes)、発光部4のLEDライトを発光し(ステップS109)、撮影を実行する(ステップS105)。撮影が完了すると、処理が終了する。
【0035】
なお、検出部6が制御スイッチを含む場合、制御部7は、磁気センサ6bにより検出される磁束の方向に代わり、制御スイッチがオンになることに基づいて発光部4をオフに制御してもよい。なお、制御スイッチとしては、例えば、タブレット状態としたときに、キーボード8をオフにするスイッチ等を使用することができる。制御スイッチがオンの場合、ステップS101のYesに相当し、ステップS102に進む。制御スイッチがオフの場合、ステップS101のNoに相当し、ステップS106に進む。ステップS102およびステップS106以降の動作は、図6のフローチャートと同様である。
【0036】
[効果]
収納状態、タブレット状態、およびPC状態の3つの状態になるラップトップPC等の電子機器において、発光部4とキーボード8とが並べて配置されていると、例えばキーボード8による入力作業中に、誤操作により意図しない発光がなされてしまうことがある。本開示の電子機器1によると、第1筐体2と第2筐体3との配置状態に基づいて、発光部4の制御を行う。このため、電子機器1がPC状態にあるときは、誤って発光撮影操作がなされても、発光部4がオフに制御されているため、意図しない発光を防止することができる。
【0037】
上述の実施の形態を挙げて本開示を説明したが、本開示の実施の形態はこれに限定されない。
【0038】
例えば、本実施の形態では、検出部6は、収納状態、PC状態、およびタブレット状態の3種類の配置状態を検出しているが、例えば、第1筐体2と第2筐体3とのなす角度θ1を検出してもよい。角度θ1を検出することにより、例えば、0°<θ1≦180°の場合は、発光部4をオフに制御し、それ以外の場合には発光部4をオンに制御することが可能になる。また、検出部6は、磁気センサに限らず、角度センサ、ジャイロセンサ、または加速度センサ等、第1筐体2と第2筐体3との配置状態を検出できるものであればよい。
【0039】
また、本実施の形態では、検出部6の磁気センサ6bは磁束の方向を検出するが、例えば、磁束の大きさを検出してもよい。また、本実施の形態では、磁石6aおよび磁気センサ6bは、それぞれ筐体2または3の外側に配置されているが、例えば、ヒンジ10側に配置されていてもよい。また、磁石6aおよび磁気センサ6bがそれぞれ複数配置されていてもよい。
【0040】
また、本実施の形態では、検出部6の検出結果に基づいて、制御部7が発光部4のオンおよびオフの制御を行っているが、例えば、制御部7による制御は、オンおよびオフだけではなく、発光部4の光量を小さくする等であってもよい。また、電子機器1が収納状態にある場合は、制御部7による発光部4の制御は不要であるため、収納状態の場合は発光部4の制御を行わないようにしてもよい。
【0041】
また、本実施の形態では、電子機器1は、第1筐体2および第2筐体3を有する、折りたたみ可能なラップトップPC等の電子機器であるが、電子機器1は、例えばタブレットPC等の折りたたみ型でない電子機器であってもよい。この場合、検出部6により検出された配置状態が、タブレット状態であるときと同様の動作となる。このように、本開示は、ラップトップPC等の様々な種類の電子機器に共通して適用することができるため、スケールメリットによりコストを低減することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本開示は、発光部を有するカメラモジュールを備える電子機器(例えば、ラップトップPC等)に有用である。
【符号の説明】
【0043】
1 電子機器
2 第1筐体
3 第2筐体
4 発光部
5 カメラモジュール
6 検出部
6a 磁石
6b 磁気センサ
7 制御部
10 ヒンジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6