(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-29
(45)【発行日】2023-07-07
(54)【発明の名称】タイムスイッチ
(51)【国際特許分類】
G04G 15/00 20060101AFI20230630BHJP
G04G 21/00 20100101ALI20230630BHJP
G04G 21/02 20100101ALI20230630BHJP
H01H 41/12 20060101ALI20230630BHJP
【FI】
G04G15/00 P
G04G21/00 D
G04G21/02 A
H01H41/12
(21)【出願番号】P 2019135077
(22)【出願日】2019-07-23
【審査請求日】2022-03-11
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】五百倉 裕一
(72)【発明者】
【氏名】山岸 正洋
(72)【発明者】
【氏名】中村 隆司
(72)【発明者】
【氏名】田口 裕季
【審査官】榮永 雅夫
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-64389(JP,A)
【文献】実公昭50-31981(JP,Y1)
【文献】特開2015-26500(JP,A)
【文献】特開2001-242943(JP,A)
【文献】特開2016-126862(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04G 15/00
G04G 21/00
G04G 21/02
G04F 1/00 - 13/06
H01H 41/12
H01H 43/00 - 43/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイムスイッチであって、
負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフするスイッチ部と、
ユーザ設定に基づく前記スイッチ部のオン及びオフを48×n(nは自然数)時間周期で繰り返すタイマー部とを備え
、
前記スイッチ部は、前記負荷である第一負荷及び前記電源の電気的な接続をオンしている間は第二負荷と前記電源の電気的な接続をオフし、前記第一負荷及び前記電源の電気的な接続をオフしている間は前記第二負荷と前記電源の電気的な接続をオンし、
前記タイムスイッチは、さらに、
前記第一負荷の温度を示す情報、及び、前記第二負荷の温度を示す情報を取得する温度取得部と、
前記第一負荷の温度、及び、前記第二負荷の温度の差に基づいて通知を行う通知部とを備える
タイムスイッチ。
【請求項2】
タイムスイッチであって、
負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフするスイッチ部と、
ユーザ設定に基づく前記スイッチ部のオン及びオフを48×n(nは自然数)時間周期で繰り返すタイマー部とを備え
、
前記スイッチ部は、前記負荷である第一負荷及び前記電源の電気的な接続をオンしている間は第二負荷と前記電源の電気的な接続をオフし、前記第一負荷及び前記電源の電気的な接続をオフしている間は前記第二負荷と前記電源の電気的な接続をオンし、
前記タイムスイッチは、さらに、
前記第一負荷に流れる電流を示す情報、及び、前記第二負荷に流れる電流を示す情報を取得する電流取得部と、
前記第一負荷に流れる電流、及び、前記第二負荷に流れる電流の差に基づいて通知を行う通知部とを備える
タイムスイッチ。
【請求項3】
さらに、前記第一負荷に流れる電流を示す情報、及び、前記第
二負荷に流れる電流を示す情報を取得する電流取得部
を備え、
前記通知部は、さらに、前記第一負荷に流れる電流、及び、前記第
二負荷に流れる電流の差に基づいて通知を行う
請求項
1に記載のタイムスイッチ。
【請求項4】
前記タイマー部は、48×n時間で1回転する回転機構を有する
請求項1~
3のいずれか1項に記載のタイムスイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザによって設定されたタイムスケジュールにしたがって負荷をオン及びオフするタイムスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
タイムスイッチは、ユーザによって設定されたタイムスケジュールにしたがって負荷をオン及びオフする装置である。このようなタイムスイッチとして、特許文献1には、停電補償用電池を容易に交換可能なタイムスイッチが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、負荷をn日(nは自然数)ごとのオンオフ動作が容易なタイムスイッチを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係るタイムスイッチは、負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフするスイッチ部と、ユーザ設定に基づく前記スイッチ部のオン及びオフを48×n(nは自然数)時間周期で繰り返すタイマー部とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、負荷をn日ごとのオンオフ動作が容易なタイムスイッチが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施の形態1に係るタイムスイッチの外観斜視図である。
【
図2】
図2は、実施の形態1に係るタイムスイッチの機能構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、接点部の回路構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、接点部の回路構成の別の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施の形態1に係るタイムスイッチの通知動作例1のフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施の形態2に係るタイムスイッチの通知動作例2のフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施の形態2に係るタイムスイッチの外観斜視図である。
【
図8】
図8は、実施の形態2に係るタイムスイッチの機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0009】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0010】
(実施の形態1)
[構成]
まず、実施の形態1に係るタイムスイッチの構成について説明する。
図1は、実施の形態に係るタイムスイッチの外観斜視図である。
図2は、実施の形態1に係るタイムスイッチの機能構成を示すブロック図である。
【0011】
タイムスイッチ10は、タイマー部11に取り付けられたオン設定子11c及びオフ設定子11dに基づいて、端子部13に接続された負荷(図示せず)及び電源(図示せず)の電気的な接続をオン及びオフする(以下、単に「負荷をオン(オフ)する」とも記載される)装置である。タイムスイッチ10は、具体的には、タイマー部11と、スイッチ部12と、端子部13と、通知部14と、スピーカ15とを備える。
【0012】
タイマー部11は、駆動部11aと、ダイヤル11bと、オン設定子11cと、オフ設定子11dと、固定部11eとを有する。駆動部11は、交流電源または電池などの直流電源から供給される電力を使用してダイヤル11bを回転させる駆動回路である。
【0013】
ダイヤル11bは、固定部11e(固定されて動かない)に対して回動する円環状の部材であり、例えば、48時間で1回転する。ダイヤル11bには、時刻を示す数字が表示され、固定部11eには、ダイヤル11bに表示された時刻(数字)を現在時刻として指し示す三角印、及び、ダイヤル11bの回転方向を示す矢印が表示されている。ダイヤル11bには、オン設定子11c及びオフ設定子11dがユーザによって着脱自在に取り付けられる。
【0014】
例えば、ユーザは、ダイヤル11bの、負荷をオンさせたい時刻が表示された位置にオン設定子11cを取り付ける。ダイヤル11bが回転してオン設定子11cが固定部11eの三角印の位置に来ることは、現在時刻がオン設定子11cが取り付けられた位置に表示された時刻になったことを意味する。オン設定子11cが固定部11eの三角印の位置に来ると、オン設定子11cがスイッチ部12のカム機構12aと接触し、カム機構12aがダイヤル11bのトルクにより回転する。この回転により接点部12bを構成する2つの金属板が接触する。この結果、電源と負荷とが電気的に接続(オン)される。
【0015】
同様に、例えば、ユーザは、ダイヤル11bの、負荷をオフさせたい時刻が表示された位置にオフ設定子11dを取り付ける。ダイヤル11bが回転してオフ設定子11dが固定部11eの三角印の位置に来ることは、現在時刻がオフ設定子11dが取り付けられた位置に表示された時刻になったことを意味する。オフ設定子11dが固定部11eの三角印の位置に来ると、オフ設定子11dがスイッチ部12のカム機構12aと接触し、カム機構12aがダイヤル11bのトルクにより回転する。この回転により接点部12bを構成する2つの金属板が離間する。この結果、電源と負荷とが電気的に分離(オフ)される。
【0016】
スイッチ部12は、端子部13に接続された負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフする。スイッチ部12は、カム機構12a、及び、接点部12bを有する。接点部12bは、
図3に示されるようなc接点構成(つまり、単極双投)である。接点部12bは、
図4に示されるようなa接点構成(つまり、単極単投)であってもよい。
図3及び
図4は、接点部12bの回路構成を示す図である。なお、端子部13に複数の負荷が取り付けられる場合、タイムスイッチ10は、複数の負荷に対応して複数のスイッチ部12を備える場合がある。
【0017】
端子部13は、負荷が接続される負荷接続用端子13a、及び、電源が接続される電源接続用端子13bを含む。また、端子部13は、負荷の温度を示す信号を受信するための信号線が接続される温度情報取得端子13c、及び、負荷に流れる電流を示す信号を受信するための信号線が接続される電流情報取得端子13dを含む。温度情報取得端子13cは、温度取得部の一例であり、電流情報取得端子13dは、電流取得部の一例である。負荷は、例えば、モータなどであるが特に限定されない。端子部13には、複数の負荷が取り付けられる場合もある。
【0018】
[タイムスイッチの利点]
一般的なアナログ式のタイムスイッチでは、ユーザ設定に基づくスイッチ部12のオン及びオフが1日(24時間)または1週間ごとに繰り返される。これに対し、タイムスイッチ10では、タイマー部11は、ユーザ設定に基づくスイッチ部12のオン及びオフを48時間周期で繰り返す。なお、ここでの48時間周期は、厳密な意味の48時間周期ではなく、実質的に48時間周期であることを意味し、誤差を含んでもよい。
【0019】
このように48時間周期でスイッチ部12のオン及びオフが繰り返される利点について説明する。例えば、水汲み用ポンプにおいてモータで水をくみ上げるときには、モータの寿命を延ばすために、2つのモータが交互に使用される。このとき、一般的な24時間周期のタイムスイッチでは2つのモータを12時間ごとに交互に動作させることができるが、モータが使用される頻度は日中及び夜間で異なることから、12時間ごとの交互運転では2つのモータの劣化度を均一に近づけることは難しい。一般的な1週間周期のタイムスイッチについても同様である。
【0020】
これに対し、タイムスイッチ10では、接点部12bがc接点構成であり、かつ、スイッチ部12のオン及びオフが48時間周期で繰り返されるため、2つのモータを24時間ごとに交互に動作させることができる。したがって、タイムスイッチ10によれば、2つのモータ(負荷)の劣化度を均一に近づけることが容易となる。なお、タイマー部11は、スイッチ部12のオン及びオフを48×n(nは自然数)時間周期で繰り返せばよい。つまり、タイマー部11は、48×n(nは自然数)時間で1回転する回転機構を有していればよい。
【0021】
[通知動作例1]
タイムスイッチ10は、負荷の状態に応じて通知を行う通知機能を有する。具体的には、タイムスイッチ10は、通知部14とスピーカ15とを備える。
【0022】
通知部14は、負荷の温度または負荷に流れる電流に基づいて通知を行う。通知部14は、例えば、スピーカ15に音(例えば、ビープ音)を出力させる。なお、通知は、音の出力によるものに限定されず、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子を用いた光の出力によって行われてもよい。通知部14は、具体的には、プロセッサ及びメモリなどによって構成されるマイクロコンピュータによって実現されるが、回路によって実現されてもよい。
【0023】
以下、タイムスイッチ10の通知動作例1についてフローチャートを参照しながら説明する。
図5は、タイムスイッチ10の通知動作例1のフローチャートである。なお、以下の説明では、タイムスイッチ10のスイッチ部12は、
図3のようなc接点構成であり、同種の(つまり、工業製品として同一の)第一負荷及び第二負荷の2つの負荷が接続されているものとして説明が行われる。
【0024】
まず、温度情報取得端子13cは、第一負荷が電源に接続されているときに、温度情報取得端子13cに接続された信号線から第一負荷の温度情報を取得する(S11)。第一負荷の温度情報は、例えば、第一負荷から信号線を介して取得される信号であるが、第一負荷とは別体の温度センサなどから信号線を介して取得される信号であってもよい。第一負荷の温度情報は、第一負荷の温度を直接または間接に示す情報であればよい。通知部14は、第一負荷の温度情報をメモリに記憶する(S12)。
【0025】
次に、温度情報取得端子13cは、第二負荷が電源に接続されているときに、温度情報取得端子13cに接続された信号線から第二負荷の温度情報を取得する(S13)。第二負荷の温度情報は、例えば、第二負荷から信号線を介して取得される信号であるが、第二負荷とは別体の温度センサなどから信号線を介して取得される信号であってもよい。第二負荷の温度情報は、第二負荷の温度を直接または間接に示す情報であればよい。通知部14は、第二負荷の温度情報をメモリに記憶する(S14)。
【0026】
次に、通知部14は、メモリに記憶された第一負荷の温度情報、及び、メモリに記憶された第二負荷の温度情報を参照することにより、第一負荷の温度、及び、第二負荷の温度の差(より詳細には、差の絶対値)が所定値以上であるか否かを判定する(S15)。この所定値は、例えば、ユーザが設定ボタン(図示せず)を操作することなどによって、あらかじめメモリに記憶(設定)される。
【0027】
第一負荷の温度、及び、第二負荷の温度の差が所定値以上である場合、第一負荷及び第二負荷の劣化度に差が生じている(言い換えれば、何らかの異常が生じている)と考えられる。そこで、通知部14は、第一負荷の温度、及び、第二負荷の温度の差が所定値以上であると判定すると(S15でYes)、劣化度に差が生じていること(異常)を通知するためにスピーカ15に音を出力させる(S16)。一方、第一負荷の温度、及び、第二負荷の温度の差が所定値未満であると判定すると(S15でNo)、通知のための音は出力されずに動作は終了となる。
【0028】
以上説明したように、通知部14は、第一負荷の温度、及び、第二負荷の温度の差に基づいて通知を行う。このようなタイムスイッチ10は、第一負荷及び第二負荷の劣化度に差が生じている(言い換えれば、何らかの異常が生じている)ことをユーザに通知することができる。なお、ステップS15では、第一負荷の温度に対する第二負荷の温度の比(割合)が所定範囲内であるか否かが判定されてもよく、「第一負荷の温度、及び、第二負荷の温度の差に基づく通知」には、このように第一負荷の温度に対する第二負荷の温度の比(割合)を判定に用いて通知を行う形態が含まれる。
【0029】
また、タイムスイッチ10のスイッチ部12は、
図4のようなa接点構成であってもよく、この場合、通知部14は、負荷の温度情報を用いて、負荷の温度が所定値以上であるか否かの判定に基づいて通知を行えばよい。
【0030】
[通知動作例2]
タイムスイッチ10は、負荷に流れる電流に基づいて通知を行ってもよい。以下、このようなタイムスイッチ10の通知動作例2についてフローチャートを参照しながら説明する。
図6は、タイムスイッチ10の通知動作例2のフローチャートである。なお、以下の説明では、タイムスイッチ10のスイッチ部12は、
図3のようなc接点構成であり、同種の(つまり、工業製品として同一の)第一負荷及び第二負荷の2つの負荷が接続されているものとして説明が行われる。
【0031】
まず、電流情報取得端子13dは、第一負荷が電源に接続されているときに、電流情報取得端子13dに接続された信号線から第一負荷の電流情報を取得する(S21)。第一負荷の電流情報は、例えば、第一負荷から信号線を介して取得される信号であるが、第一負荷とは別体の電流センサなどから信号線を介して取得される信号であってもよい。第一負荷の電流情報は、第一負荷に流れる電流を直接または間接に示す情報であればよい。通知部14は、第一負荷の電流情報をメモリに記憶する(S22)。
【0032】
次に、電流情報取得端子13dは、第二負荷が電源に接続されているときに、電流情報取得端子13dに接続された信号線から第二負荷の電流情報を取得する(S23)。第二負荷の電流情報は、例えば、第二負荷から信号線を介して取得される信号であるが、第二負荷とは別体の電流センサなどから信号線を介して取得される信号であってもよい。第二負荷の電流情報は、第二負荷に流れる電流を直接または間接に示す情報であればよい。通知部14は、第二負荷の電流情報をメモリに記憶する(S24)。
【0033】
次に、通知部14は、メモリに記憶された第一負荷の電流情報、及び、メモリに記憶された第二負荷の電流情報を参照することにより、第一負荷に流れる電流、及び、第二負荷に流れる電流の差(より詳細には、差の絶対値)が所定値以上であるか否かを判定する(S25)。この所定値は、例えば、ユーザが設定ボタン(図示せず)を操作することなどによって、あらかじめメモリに記憶(設定)される。
【0034】
第一負荷に流れる電流、及び、第二負荷に流れる電流の差が所定値以上である場合、第一負荷及び第二負荷の劣化度に差が生じていると考えられる。そこで、通知部14は、第一負荷に流れる電流、及び、第二負荷に流れる電流の差が所定値以上であると判定すると(S25でYes)、スピーカ15に音を出力させる(S26)。一方、第一負荷に流れる電流、及び、第二負荷に流れる電流の差が所定値未満であると判定すると(S25でNo)、通知のための音は出力されずに動作は終了となる。
【0035】
以上説明したように、通知部14は、第一負荷に流れる電流、及び、第二負荷に流れる電流の差に基づいて通知を行う。このようなタイムスイッチ10は、第一負荷及び第二負荷の劣化度に差が生じていることをユーザに通知することができる。なお、ステップS25では、第一負荷に流れる電流に対する第二負荷に流れる電流の比(割合)が所定範囲内であるか否かが判定されてもよく、「第一負荷に流れる電流、及び、第二負荷に流れる電流の差に基づく通知」には、このように第一負荷に流れる電流に対する第二負荷に流れる電流の比(割合)を判定に用いて通知を行う形態が含まれる。
【0036】
また、タイムスイッチ10のスイッチ部12は、
図4のようなa接点構成であってもよく、この場合、通知部14は、負荷の電流情報を用いて、負荷に流れる電流が所定値以上であるか否かの判定に基づいて通知を行えばよい。
【0037】
[効果等]
以上説明したように、タイムスイッチ10は、負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフするスイッチ部12と、ユーザ設定に基づくスイッチ部12のオン及びオフを48×n(nは自然数)時間周期で繰り返すタイマー部11とを備える。
【0038】
このようなタイムスイッチ10は、負荷をn日(24×n時間)ごとにオンオフさせる動作を容易に実現することができる。タイムスイッチ10によれば、ユーザは、負荷を容易にn日ごとにオンオフさせることができる。
【0039】
また、例えば、スイッチ部12は、上記負荷である第一負荷及び電源の電気的な接続をオンしている間は第二負荷と電源の電気的な接続をオフし、第一負荷及び電源の電気的な接続をオフしている間は第二負荷と電源の電気的な接続をオンする。
【0040】
このようなタイムスイッチ10は、2つの負荷をn日ごとに交互にオンオフさせる動作を容易に実現することができる。タイムスイッチ10によれば、ユーザは、2つの負荷を容易にn日ごとに交互にオンオフさせることができる。
【0041】
また、例えば、タイムスイッチ10は、さらに、第一負荷の温度を示す情報、及び、第二負荷の温度を示す情報を取得する温度情報取得端子13cと、第一負荷の温度、及び、第二負荷の温度の差に基づいて通知を行う通知部14とを備える。温度情報取得端子13cは、温度取得部の一例である。
【0042】
このようなタイムスイッチ10は、2つの負荷の温度の相対的な関係性に基づいて異常を通知することができる。例えば、タイムスイッチ10は、同種の2つの負荷の劣化度が均一でないことを通知することができる。
【0043】
また、例えば、タイムスイッチ10は、さらに、第一負荷に流れる電流を示す情報、及び、第二負荷に流れる電流を示す情報を取得する電流情報取得端子13dと、第一負荷に流れる電流、及び、第二負荷に流れる電流の差に基づいて通知を行う通知部14とを備える。電流情報取得端子13dは、電流取得部の一例である。
【0044】
このようなタイムスイッチ10は、2つの負荷に流れる電流の相対的な関係性に基づいて異常を通知することができる。例えば、タイムスイッチ10は、同種の2つの負荷の劣化度が均一でないことを通知することができる。
【0045】
また、例えば、タイムスイッチ10は、さらに、負荷の温度を示す情報を取得する温度情報取得端子13cを備える。温度情報取得端子13cは、温度取得部の一例である。
【0046】
このようなタイムスイッチ10は、負荷の温度の異常を検出することができる。
【0047】
また、例えば、タイムスイッチ10は、さらに、負荷に流れる電流を示す情報を取得する電流情報取得端子13dを備える。電流情報取得端子13dは、電流取得部の一例である。
【0048】
このようなタイムスイッチ10は、負荷に流れる電流の異常を検出することができる。
【0049】
また、例えば、タイムスイッチ10は、さらに、取得された情報に基づいて通知を行う通知部14を備える。
【0050】
このようなタイムスイッチ10は、負荷の温度の異常、または、負荷に流れる電流の異常をユーザに通知することができる。
【0051】
また、例えば、タイマー部11は、48×n時間で1回転する回転機構を有する。
【0052】
このようなタイムスイッチ10は、回転機構を利用して負荷をn日ごとにオンオフさせる動作を容易に実現することができる。
【0053】
(実施の形態2)
本発明は、デジタル式のタイムスイッチとして実現されてもよい。
図7は、実施の形態2に係るタイムスイッチの外観斜視図である。
図8は、実施の形態2に係るタイムスイッチの機能構成を示すブロック図である。
【0054】
実施の形態2に係るタイムスイッチ20は、具体的には、端子部21と、スイッチ部22と、設定受付部23と、表示部24と、記憶部25と、制御部26と、計時部27と、拡張端子部28とを備える。
【0055】
端子部21には、負荷及び電源が接続される。負荷は、例えば、モータなどである。端子部21は、例えば、ネジによって負荷及び電源を固定する構造を有する。端子部21の回路構成については特に限定されない。端子部21には、複数の負荷が取り付けられる場合もある。
【0056】
スイッチ部22は、端子部に接続された負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフする。スイッチ部22は、例えば、リレー素子、及び、リレー素子の駆動回路によって実現されるが、パワートランジスタ、及び、パワートランジスタの駆動回路によって実現されてもよい。スイッチ部22の接点構成は、特に限定されない。スイッチ部22は、c接点構成(つまり、単極双投)であってもよいし、a接点構成(つまり、単極単投)であってもよい。なお、端子部21に複数の負荷が取り付けられる場合、タイムスイッチ20は、複数の負荷に対応して複数のスイッチ部22を備える場合がある。
【0057】
設定受付部23は、タイムスイッチ20に関連する各種設定を受け付けるユーザインターフェースである。設定受付部23は、具体的には、スイッチ部22がオンするオン時刻の設定、及び、スイッチ部22がオフするオフ時刻の設定を受け付ける。設定受付部23は、例えば、ハードウェアキー(ハードウェアボタン)、及び、スライドスイッチなどによって実現されるが、タッチパネルなどによって実現されてもよい。
【0058】
表示部24は、ユーザが設定内容などを確認するための情報を表示する表示パネルである。表示部24は、例えば、液晶パネルによって実現されるが、有機ELパネルなどのその他の表示パネルによって実現されてもよい。また、表示部24は、バックライトを備えていてもよい。
【0059】
記憶部25は、設定受付部23によって受け付けられた各種設定が設定情報として記憶される記憶装置である。記憶部25は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0060】
制御部26は、スイッチ部22のオン及びオフ(つまり、負荷及び電源の電気的な接続のオン及びオフ)を制御する制御装置である。制御部26は、タイマー部の別の一例であり、設定受付部23を介して行われたユーザ設定に基づくスイッチ部22のオン及びオフを48×n(nは自然数)時間周期で繰り返す。また、制御部26は、通知部の別の一例であり、拡張端子部28を介して得られる負荷の温度情報または負荷の電流情報に基づいてスピーカ(図示せず)などを用いた通知を行う。制御部26は、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサなどによって実現される。なお、記憶部25は、制御部26に内蔵されてもよい。
【0061】
計時部27は、現在の日時を計測する計時装置である。計時部27は、例えば、リアルタイムクロックによって実現される。
【0062】
拡張端子部28は、温度取得部及び電流取得部の別の一例であり、負荷の温度を示す信号を伝送するための信号線、及び、負荷に流れる電流を示す信号を伝送するための信号線などが接続される、端子部11と異なる別の端子部である。
【0063】
このように、タイムスイッチ20は、負荷及び電源の電気的な接続をオン及びオフするスイッチ部22と、ユーザ設定に基づくスイッチ部12のオン及びオフを48×n(nは自然数)時間周期で繰り返す制御部26とを備える。制御部26は、タイマー部の別の一例である。
【0064】
このようなタイムスイッチ20は、負荷をn日(24×n時間)ごとにオンオフさせることができる。タイムスイッチ20によれば、ユーザは、負荷を容易にn日ごとにオンオフさせることができる。また、タイムスイッチ20は、上記実施の形態1で説明した通知動作を行うこともできる。
【0065】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0066】
例えば、上記実施の形態では、温度取得部は端子であると説明されたが、温度取得部は、有線通信または無線通信によって温度情報を取得する通信回路(通信モジュール)であってもよい。電流取得部についても同様である。
【0067】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。
【0068】
また、上記実施の形態のフローチャートで説明された処理の順序は、一例である。複数の処理の順序は変更されてもよいし、複数の処理は並行して実行されてもよい。
【0069】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0070】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0071】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0072】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0073】
10、20 タイムスイッチ
11 タイマー部
12、22 スイッチ部
13c 温度情報取得端子(温度取得部)
13d 電流情報取得端子(電流取得部)
14 通知部
26 制御部(タイマー部、通知部)
27 計時部
28 拡張端子部(温度取得部、電流取得部)