(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-29
(45)【発行日】2023-07-07
(54)【発明の名称】ヨガ用フットカバー
(51)【国際特許分類】
A41B 11/00 20060101AFI20230630BHJP
A41B 11/02 20060101ALI20230630BHJP
A41D 13/06 20060101ALI20230630BHJP
【FI】
A41B11/00 G
A41B11/00 B
A41B11/00 F
A41B11/00 J
A41B11/02
A41D13/06
(21)【出願番号】P 2022128468
(22)【出願日】2022-07-25
【審査請求日】2022-07-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507109206
【氏名又は名称】株式会社JKトレーディング
(74)【代理人】
【識別番号】110001597
【氏名又は名称】弁理士法人アローレインターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】金 正一
【審査官】原田 愛子
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-155889(JP,A)
【文献】特開2013-014857(JP,A)
【文献】特開平09-279402(JP,A)
【文献】特開2020-147867(JP,A)
【文献】実開昭51-031928(JP,U)
【文献】実開昭57-180710(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41B 11/00
A41D 13/06
A41B 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
甲部を覆う上カバー部(2)と、平面状の足底部(3)と、上カバー部(2)と足底部(3)とを縫いあわせて接続する接続部(4)とを備え、
上カバー部(2)は、足を入れるための足首開口部(21)と、5つの個々の足指を挿入するための足指孔(22~26)をつま先部にそなえ
、
前記上カバー部(2)は一枚の伸縮性生地で構成され、前記つま先部の5つの足指孔の周囲は、上カバー部(2)と同じ伸縮性生地を二重にして耐久性を強くしたことを特徴とするフットカバー。
【請求項2】
足底部の内側のつま先部と踵部の2か所に滑り止め(31)を設けたことを特徴とする
請求項1に記載のフットカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フットカバーを装着して使用時に、位置ずれや滑ることが少なく、
素足と同じ感覚で使用でき、ヨガ用フットカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
ヨガは、通常、素足で行う。この場合、足に発生した汗により滑るなど不快感がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のフットカバーを履いてヨガを行うときに、フットカバーは脱げ、位置ずれや滑り易い。
丸編みでフットカバーを構成すると滑りやすく、ヨガ用のフットカバーには適さない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
甲部を覆う上カバー部(2)と、平面状の足底部(3)と、上カバー部を(2)と足底部(3)と接続する接続部(4)とを備え、
上カバー部(2)は、足を入れるための足首開口部(21)と、5つの個々の足指を挿入するための足指孔(22~26)をつま先部に備えたことを特徴とするフットカバー。
【0005】
前記上カバー部(2)は一枚の伸縮性生地で構成され、前記つま先部の5つの足指孔の周囲は、上カバー部(2)と同じ伸縮性生地を二重にして耐久性を強くしたことを特徴とするフットカバー
【0006】
足底部の内側のつま先部と踵部の2か所に滑り止め(31)を設けたことにより位置ずれや滑ることを少なくすることを特徴とするフットカバー
【発明の効果】
【0007】
フットカバーの上カバー部のつま先部の上部に、5本の足指孔がでているので、5本の足指が装着し易い。フットカバーを装着したときに、足指がフットカバーから突き出ているので、その突き出た足指で、床をしっかり支えて、滑りにくく、フットカバーが脱げにくい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に、本発明のヨガ用フットカバーの構成を示す。
本発明のヨガ用フットカバーは、
図1に示すように、足の甲部を覆う上カバー部(2)、平面状の足底部(3)、及び、上カバー部を(2)と平面状の足底部(3)と接続する接続部(4)を備えている。
【0010】
上カバー部(2)は、足の踵部に、足を入れる足首開口部(21)を備え、つま先部分に5つの足指孔(22~26)を上向きに設けている。
5本の足指は、足先の付け根から、斜め上向きに延伸しているので、上カバー部の指先側の近辺(つま先から5mm~8mm)に5つの足指孔(22~26)を設ける。
5つの足指孔(22~26)を、上向きに設けることにより、フットカバーを装着するときに、足指が、フットカバーの足指孔に、自然と挿入され履きやすい。
この方法は、上カバー部(2)と平面状の足底部(3)に生地が分離されている縫製フットカバーに限りもうけることが可能で、通常の丸編みのフットカバーでは、つま先部分に5つの足指(22~26)を、上向きに設けることはできない。
【0011】
上カバー部は、一枚の伸縮性細幅生地で、足首開口部(21)を形成するように切断し、踵の後部を貼り合わせで構成する。
足首を露出する足首開口部(21)内側は、伸縮性細幅生地を熱プレス装置によりホットメルツ融着接合されて脱げにくくし、上カバー部を(2)の踵部は、伸縮性細幅生地を熱プレス装置でホットメルツ融着接合するため縫着線もないので、滑らかな肌触りとなる。伸縮性生地の組成は、例えば、タクテルナイロン66%、ポリウレタン34%などで、ポリウレタンの比率が高いほど伸縮性があり より位置ずれが少ない。
【0012】
上カバー部(2)のつま先部には、足指孔を設けており、足指を挿入した状態で、使用すると、孔を開けようとする強い力が生じるので、補強の為、足指孔の周辺を含むつま先部は、伸縮性細幅生地を熱プレス装置でホットメル融着結合して2重にしている。
【0013】
足底部は、一枚の生地でてきている。例えば、生地の組成は、ナイロン40%、ポリウレタン60%特殊な編みであり滑りが少ない。
【0014】
接続部は、上カバー部(2)と平面上の足底部(3)は、縫製ミシンにより縫製して接続する構成である。
【産業上の利用可能性】
【0015】
靴と同じように左右があり、より自然に足の形にフィットして、装着し易く、履き位置がずれたり脱げたりすることがないヨガ用フットカバーを提供する。
【符号の説明】
【0016】
1 フットカバー
2 上カバー部
21 足首開口部
22,23,24,25,26 足指孔
3 足底部
31 滑り止め
4 接続部
【要約】
【課題】ヨガ用フットカバーは、フットカバーが装着しにくかったり、フットカバーが脱げてしまったり、履き位置がずれてしまったり、足底が滑るという課題がある。
【解決手段】甲部を覆う上カバー部を(2)、平面状の足底部(3)と、上カバー部を(2)と足底部(3)と接続する接続部(4)を備えたフットカバーで、上カバー部(2)は、足を入れる足首開口部(21)と、つま先部分に5つの足指孔(22~26)を備える。前記上カバー部(2)は一枚の伸縮性生地で構成され、上部つま先5つの足指穴の周囲は、耐久性を強くする為、上カバー部(2)と同じ伸縮性生地を二重にし、足底部の内側のつま先部と踵部の2か所に滑り止め生地(31)を備える。
【選択図】
図1