(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-29
(45)【発行日】2023-07-07
(54)【発明の名称】排出口が設けられた、特に高圧ガスを供給するための、スロットル体または作動装置
(51)【国際特許分類】
F02D 9/10 20060101AFI20230630BHJP
F02M 26/74 20160101ALI20230630BHJP
【FI】
F02D9/10 F
F02M26/74
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019034595
(22)【出願日】2019-02-27
【審査請求日】2021-11-05
(31)【優先権主張番号】102018000003099
(32)【優先日】2018-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】597132126
【氏名又は名称】マニェティ・マレリ・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】MAGNETI MARELLI S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】ジャンカルロ・バルトロッタ
(72)【発明者】
【氏名】ステファノ・ムゾレジ
(72)【発明者】
【氏名】ミケーレ・ガロファロ
【審査官】小関 峰夫
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-242567(JP,A)
【文献】特開2003-161170(JP,A)
【文献】特開2005-155400(JP,A)
【文献】特開2005-299599(JP,A)
【文献】実開昭53-045321(JP,U)
【文献】実開昭59-192639(JP,U)
【文献】実開昭62-148748(JP,U)
【文献】実開平06-040358(JP,U)
【文献】国際公開第2016/103636(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0001882(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102017200886(DE,A1)
【文献】中国特許出願公開第106560613(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02D 9/10
F02M 1/02
F02M 26/65
F16K 1/00
F16K 41/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
-ガス混合物のための通過可能管腔(16)を有する少なくとも1つの供給ダクト(12)を画定する本体(8)と、
-前記通過可能管腔(16)を修正するように前記供給ダクト(12)内に設置されたチョークバルブ(20)と、を備え
-前記チョークバルブ(20)は、制御シャフト(28)に接続された閉塞体(24)が設けられ、少なくとも部分的に前記本体(8)の台座(34)に収納されるエンジンのためのスロットル体または作動装置(4)であって、
-前記台座(34)の内側で、前記閉塞体(24)の側面の前記制御シャフト(28)は、前記供給ダクト(12)から来る汚れ及びガスの貫通を防ぐために第1のガスケット(60)が設けられ、
-前記制御シャフト(28)の前記側面の、前記第1のガスケット(60)の下流の、少なくとも1つの排出口(64)は、前記第1のガスケット(60)を通って漏出する、すべてのガスの前記台座(34)の外側への排出を許容するのに適するように設けられ、
前記排出口(64)は、前記排出口(64)から前記台座(34)への前記ガスの逆流を防ぐように、前記排出口(64)を通る前記ガスの逆流防止装置(65)が設けら
れ、
前記排出口(64)は、前記台座(34)に対する及び/または前記制御シャフト(28)の支持ベアリング(80)に対する前記制御シャフト(28)のクリアランスより大きい通過可能領域(76)を備える、スロットル体または作動装置(4)。
【請求項2】
-ガス混合物のための通過可能管腔(16)を有する少なくとも1つの供給ダクト(12)を画定する本体(8)と、
-前記通過可能管腔(16)を修正するように前記供給ダクト(12)内に設置されたチョークバルブ(20)と、を備え
-前記チョークバルブ(20)は、制御シャフト(28)に接続された閉塞体(24)が設けられ、少なくとも部分的に前記本体(8)の台座(34)に収納されるエンジンのためのスロットル体または作動装置(4)であって、
-前記台座(34)の内側で、前記閉塞体(24)の側面の前記制御シャフト(28)は、前記供給ダクト(12)から来る汚れ及びガスの貫通を防ぐために第1のガスケット(60)が設けられ、
-前記制御シャフト(28)の前記側面の、前記第1のガスケット(60)の下流の、少なくとも1つの排出口(64)は、前記第1のガスケット(60)を通って漏出する、すべてのガスの前記台座(34)の外側への排出を許容するのに適するように設けられ、
前記排出口(64)は、前記排出口(64)から前記台座(34)への前記ガスの逆流を防ぐように、前記排出口(64)を通る前記ガスの逆流防止装置(65)が設けら
れ、
前記逆流防止装置(65)は、前記排出口(64)から前記台座(34)へのガスの逆流を防ぐように逆流防止弁(66)を備える、スロットル体または作動装置(4)。
【請求項3】
-ガス混合物のための通過可能管腔(16)を有する少なくとも1つの供給ダクト(12)を画定する本体(8)と、
-前記通過可能管腔(16)を修正するように前記供給ダクト(12)内に設置されたチョークバルブ(20)と、を備え
-前記チョークバルブ(20)は、制御シャフト(28)に接続された閉塞体(24)が設けられ、少なくとも部分的に前記本体(8)の台座(34)に収納されるエンジンのためのスロットル体または作動装置(4)であって、
-前記台座(34)の内側で、前記閉塞体(24)の側面の前記制御シャフト(28)は、前記供給ダクト(12)から来る汚れ及びガスの貫通を防ぐために第1のガスケット(60)が設けられ、
-前記制御シャフト(28)の前記側面の、前記第1のガスケット(60)の下流の、少なくとも1つの排出口(64)は、前記第1のガスケット(60)を通って漏出する、すべてのガスの前記台座(34)の外側への排出を許容するのに適するように設けられ、
前記排出口(64)は、前記排出口(64)から前記台座(34)への前記ガスの逆流を防ぐように、前記排出口(64)を通る前記ガスの逆流防止装置(65)が設けら
れ、
ガスの前記逆流防止装置(65)は、前記スロットル体(4)の排出部分(70)を備える、または排出部分に流れるように接続され、前記排出口(64)への前記ガスの逆流を防ぐように、前記排出部分(70)の排出圧力(Pu)が前記逆流防止装置(65)の上流側の注入圧力(Pi)より低くなっている、スロットル体または作動装置(4)。
【請求項4】
-ガス混合物のための通過可能管腔(16)を有する少なくとも1つの供給ダクト(12)を画定する本体(8)と、
-前記通過可能管腔(16)を修正するように前記供給ダクト(12)内に設置されたチョークバルブ(20)と、を備え
-前記チョークバルブ(20)は、制御シャフト(28)に接続された閉塞体(24)が設けられ、少なくとも部分的に前記本体(8)の台座(34)に収納されるエンジンのためのスロットル体または作動装置(4)であって、
-前記台座(34)の内側で、前記閉塞体(24)の側面の前記制御シャフト(28)は、前記供給ダクト(12)から来る汚れ及びガスの貫通を防ぐために第1のガスケット(60)が設けられ、
-前記制御シャフト(28)の前記側面の、前記第1のガスケット(60)の下流の、少なくとも1つの排出口(64)は、前記第1のガスケット(60)を通って漏出する、すべてのガスの前記台座(34)の外側への排出を許容するのに適するように設けられ、
前記排出口(64)は、前記排出口(64)から前記台座(34)への前記ガスの逆流を防ぐように、前記排出口(64)を通る前記ガスの逆流防止装置(65)が設けら
れ、
前記制御シャフト(28)は、溝または面取り(72)が設けられ、前記排出口(64)は、前記溝または面取り(72)が設けられた位置において、前記台座(34)に導かれるように配置される、スロットル体または作動装置(4)。
【請求項5】
-ガス混合物のための通過可能管腔(16)を有する少なくとも1つの供給ダクト(12)を画定する本体(8)と、
-前記通過可能管腔(16)を修正するように前記供給ダクト(12)内に設置されたチョークバルブ(20)と、を備え
-前記チョークバルブ(20)は、制御シャフト(28)に接続された閉塞体(24)が設けられ、少なくとも部分的に前記本体(8)の台座(34)に収納されるエンジンのためのスロットル体または作動装置(4)であって、
-前記台座(34)の内側で、前記閉塞体(24)の側面の前記制御シャフト(28)は、前記供給ダクト(12)から来る汚れ及びガスの貫通を防ぐために第1のガスケット(60)が設けられ、
-前記制御シャフト(28)の前記側面の、前記第1のガスケット(60)の下流の、少なくとも1つの排出口(64)は、前記第1のガスケット(60)を通って漏出する、すべてのガスの前記台座(34)の外側への排出を許容するのに適するように設けられ、
前記排出口(64)は、前記排出口(64)から前記台座(34)への前記ガスの逆流を防ぐように、前記排出口(64)を通る前記ガスの逆流防止装置(65)が設けら
れ、
前記制御シャフト(28)は、前記排出口(64)より前記閉塞体(24)から離間した側に、前記台座(34)の内側に配置され、前記供給ダクト(12)から汚れ及びガスの貫通を防ぐ、第2のガスケット(84)が装着される少なくとも1つの支持ベアリング(80)を備える、スロットル体または作動装置(4)。
【請求項6】
-ガス混合物のための通過可能管腔(16)を有する少なくとも1つの供給ダクト(12)を画定する本体(8)と、
-前記通過可能管腔(16)を修正するように前記供給ダクト(12)内に設置されたチョークバルブ(20)と、を備え
-前記チョークバルブ(20)は、制御シャフト(28)に接続された閉塞体(24)が設けられ、少なくとも部分的に前記本体(8)の台座(34)に収納されるエンジンのためのスロットル体または作動装置(4)であって、
-前記台座(34)の内側で、前記閉塞体(24)の側面の前記制御シャフト(28)は、前記供給ダクト(12)から来る汚れ及びガスの貫通を防ぐために第1のガスケット(60)が設けられ、
-前記制御シャフト(28)の前記側面の、前記第1のガスケット(60)の下流の、少なくとも1つの排出口(64)は、前記第1のガスケット(60)を通って漏出する、すべてのガスの前記台座(34)の外側への排出を許容するのに適するように設けられ、
前記排出口(64)は、前記排出口(64)から前記台座(34)への前記ガスの逆流を防ぐように、前記排出口(64)を通る前記ガスの逆流防止装置(65)が設けら
れ、
前記制御シャフト(28)は、前記閉塞体(24)への第1の接続部(36)と、モータ手段(48)に接続される駆動機構(44)への第2の接続部(40)を備え、前記第1の接続部(36)は、前記第2の接続部(40)の直径より小さい直径を有する、スロットル体または作動装置(4)。
【請求項7】
-ガス混合物のための通過可能管腔(16)を有する少なくとも1つの供給ダクト(12)を画定する本体(8)と、
-前記通過可能管腔(16)を修正するように前記供給ダクト(12)内に設置されたチョークバルブ(20)と、を備え
-前記チョークバルブ(20)は、制御シャフト(28)に接続された閉塞体(24)が設けられ、少なくとも部分的に前記本体(8)の台座(34)に収納されるエンジンのためのスロットル体または作動装置(4)であって、
-前記台座(34)の内側で、前記閉塞体(24)の側面の前記制御シャフト(28)は、前記供給ダクト(12)から来る汚れ及びガスの貫通を防ぐために第1のガスケット(60)が設けられ、
-前記制御シャフト(28)の前記側面の、前記第1のガスケット(60)の下流の、少なくとも1つの排出口(64)は、前記第1のガスケット(60)を通って漏出する、すべてのガスの前記台座(34)の外側への排出を許容するのに適するように設けられ、
前記排出口(64)は、前記排出口(64)から前記台座(34)への前記ガスの逆流を防ぐように、前記排出口(64)を通る前記ガスの逆流防止装置(65)が設けら
れ、
前記制御シャフト(28)は、前記台座(34)の内側の段差の付いた肩部(90)に前記制御シャフト(28)を軸方向に拘束するための少なくとも1つのプレート(88)を備える、スロットル体または作動装置(4)。
【請求項8】
前記逆流防止弁(66)は、前記排出口(64)の内側に一体化されている、請求項2に記載のスロットル体または作動装置(4)。
【請求項9】
前記逆流防止弁(66)は、前記排出口(64)に対して外部に、下流にある、請求項2に記載のスロットル体または作動装置(4)。
【請求項10】
ガスの前記逆流防止装置(65)は、前記排出口(64)から前記台座(34)へのガスの逆流を防止するように、吸引システム(67)を備え、または吸引システムと流れるように接続される、請求項1に記載のスロットル体または作動装置(4)。
【請求項11】
前記排出口(64)は、前記台座(34)に引き出された全てのガスを前記供給ダクト(12)自身に再入するように前記供給ダクト(12)に流れるように接続される、請求項
2または3に記載のスロットル体または作動装置(4)。
【請求項12】
前記第2のガスケット(84)は、溝または面取り(72)が前記第1及び第2のガスケット(60、84)の間にあるように、前記制御シャフト(28)の前記溝または面取り(72)より前記閉塞体(24)から離間した側に配置される、請求項
5に記載のスロットル体または作動装置(4)。
【請求項13】
前記プレート(88)は、前記排出口(64)より前記閉塞体(24)から離間した側に配置される、請求項
7に記載のスロットル体または作動装置(4)。
【請求項14】
前記プレート(88)は、前記制御シャフト(28)の支持ベアリング(80)を保護するために、前記排出口(64)より前記閉塞体(24)から離間した側で、前記台座(34)の内側に配置された前記制御シャフト(28)の第2のガスケット(84)より前記閉塞体(24)に近接した側に配置される、請求項
7または13に記載のスロットル体または作動装置(4)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排出口が設けられた、特に高圧ガスを供給するための、スロットル体または作動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
知られているように、エンジン用途のスロットル体及び作動装置は、通常原動機に供給される、燃料及び/または燃焼支持空気の混合物などの流れを制御及びチョークするために用いられる。
【0003】
混合物は、典型的なスロットル体の場合においてのように燃焼前に、または例えば排気ガス再循環作動装置または弁(EGRとして知られる)で起こるように燃焼後に、供給されることができる。
【0004】
スロットル体または作動装置は、通常、適切にスピンドルの周りを回ることによって、供給される混合物の通過で使われる管腔を変える弁またはスロットルによって部分的に閉塞される管腔を有する少なくとも1つの供給ダクトを備える。
【0005】
トランスミッションシャフトは、次の機構の介在によって、その作動のために、通常電気モータなどのモータ手段に運動学的に接続される。
【0006】
ダクトを通り、少なくとも部分的にスロットルに当たる加圧ガスは、上記スピンドルが回転する間隔(gap)または間隔(clearance)を貫通してはならない。
【0007】
実際に、混合物は、通常加圧され(時にはパルス圧力のもとでさえ)、漏出による膨張の結果として、高熱衝撃を受け、氷の形成につながるかもしれない。
【0008】
シャフトの焼き付きを引き起こし、その回転及びそれゆえスロットルの作動に抵抗するので、氷は、害になる。
【0009】
現象は、例えば、水素、メタン、LPGを含む混合物を使うときに、特に感じられる。
【0010】
特に、水素分子は、とても小さく、反応性が高く、それゆえ容易に漏出しがちであり、燃焼のリスクにもさらされるので、危険である。
【0011】
さらに、漏出は、また漏出及び膨張後のガスが、シャフトの回転を制御する電気モータ手段からの過熱及び危険性がある火花によって燃焼されるので、危険である。
【0012】
これらの理由によって、危険な漏出のリスクを避けるために、特に強い、特殊なガスケットをスピンドルに装着することが知られている。
【0013】
そのようなガスケットは、強く、補強されるが、さらにスピンドルの連続回転によりこすることによって、可動部を使いつぶされがちであり、さらに、ガス自身は、徐々に、ガスケットを化学的に腐食する傾向がある。
【0014】
上記を参照すると、解決法が知られたガスケットは、常に、徐々にスロットル体または作動装置に触れるガスのための最適な封止を保証しない。
【発明の概要】
【0015】
それゆえ、従来技術を参照して、上述の欠点及び制限を解決するための要求が感じられる。
【0016】
それゆえ、スロットル弁シャフトの作動運動学を収納するチャンバの内側のガスの危険性のある漏出に対し、時間とともに安全で信頼性のある封止を保証するスロットル体を提供する要求が感じられる。
【0017】
そのような要求は、請求項1による生産ラインの終了における電気機械のスロットル体によって満たされる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明のさらなる特徴と利点は、限定されない実施例によって得られる好ましい実施形態の次の記載からさらに明白になるであろう。
【0019】
【
図1】本発明の実施形態による、スロットル体の概略断面図を示す。
【
図4】本発明のさらなる実施形態によるスロットル体の部分図を示す。
【
図5】本発明のさらなる実施形態によるスロットル体の部分図を示す。
【
図6】本発明のさらなる実施形態によるスロットル体の部分図を示す。
【
図7】本発明のさらなる実施形態によるスロットル体の部分図を示す。
【0020】
以下に記載された実施形態に共通の要素または部分は、同じ符号を用いて示される。
【発明を実施するための形態】
【0021】
前述の図を参照して、符号4は、全体的に本発明によるエンジンのためのスロットル体または作動装置を示す。
【0022】
記載されたように、それは、例えば、ガソリン、ディーゼル、LPG、メタン、水素など、燃料及び/または燃焼支持空気の混合物を供給するように構成され、内部燃焼エンジン、燃料電池などに取り付けられるように構成されたスロットル体であり、例えば排気ガス再循環弁(EGR)など、作動装置でもある。
【0023】
本発明の目的のために、前述の応用は、説明的かつ非網羅的な方法が考慮されるに違いない。
【0024】
スロットル体または作動装置4は、ガス混合物のための通過可能管腔16を有する少なくとも1つの供給ダクト12を画定する本体8を備える。
【0025】
必ずしもそうとは限らないが、本体8は、アルミニウムまたはアルミニウムを含む合金で作られることが好ましい。
【0026】
チョークバルブ20は、上記通過可能管腔16を修正するために上記供給ダクト12内に配置される。
【0027】
特に、チョークバルブ20は、本体8の台座34に少なくとも部分的に収納される制御シャフト28に接続される閉塞体24が設けられる。
【0028】
例えば、閉塞体24は、例えば従来のスロットル弁で起こるように、供給ダクト12の上記通過可能管腔16に対して実質的に対の形状である、バタフライまたはプレートとして構成される。制御スピンドル28は、既知の方法で、回転軸X-X自身に対して閉塞体24の角度配向を修正することによって、通過可能管腔16を適切に変えるように、回転軸X-Xの周りを回転する。
【0029】
回転軸X-Xは、通常、排他的でなく、供給ダクト12を通るガスまたはガスの混合物の1流れ方向に対して垂直に配向される。
【0030】
実施形態による制御スピンドル28は、通過可能管腔16及び閉塞体24に対して反対側で、供給ダクト12を垂直に横切る。
【0031】
それによって、閉塞体24は、供給ダクト12に対して反対側に配置される支持体30、32に一端が飛び出す。
【0032】
そのような支持体30、32は、また支持ベアリングとして適切に機能する。
【0033】
可能な実施形態によると、上記支持体30、32の1つの側面の制御スピンドル28は、閉塞体24への第1の接続部36と作動機構44への第2の接続部40を備える。
【0034】
上記作動機構44は、次に、駆動シャフト28及びそれゆえ回転軸X-Xの周りの閉塞体24を適切に回転するように構成されたモータ手段48に接続される。
【0035】
作動機構44は、例えば、歯付きホイール、ギア、プーリ及び同様な運動伝達装置を含む、様々なタイプを有することができる。上記作動機構44は、本体8の内側に形成される特定のハウジング52に収納され、作動機構44及びモータ手段48は、また部分的に本体8を閉じるように適用されるケース56の内側に収納されることもできる。
【0036】
モータ手段48は、回転軸X-Xに平行または垂直なモータ軸を有する電気モータを備えることが好ましい。
【0037】
台座34の内側及び閉塞体24の側面の制御シャフト28は、供給ダクト12から汚れ及びガスの貫通を防ぐように構成された第1のガスケット60が設けられる。
【0038】
典型的に、第1のガスケット60は、閉塞体24の第1の接続部36の周りに適合されたOリングである。
【0039】
有利なことには、第1のガスケット60の下流で、制御シャフト28の側面に、少なくとも1つの排出口64が、第1のガスケット60を通って漏出する全てのガスの台座34の外側への排出を許容するように構成されて、設けられる。
【0040】
上記排出口64は、さまざまな形状と大きさを有し、見られるように、危険性のある漏出ガスの容易で急速な排出を許容するための目的を有する。
【0041】
排出口64は、例えば、台座34とそれらと共に危険性のある漏出ガスを妨害するために、本体8の内側に少なくとも一部が形成される孔68の内側にスナップ、ねじ、接着、溶接によって挿入される。
【0042】
さらに詳細に、有利に排出口64は、排出口64から台座34への上記ガスの逆流を防ぐように、排出口64を通るガスの逆流防止装置65が設けられる。
【0043】
可能性のある実施形態によると、上記逆流防止装置65は、排出口64から台座34へのガスの逆流を防止するように、逆流防止弁66を備える。
【0044】
上記逆流防止弁66は、排出口64の内側に一体化され(
図6)、または上記逆流防止弁66は、排出口64に対して外部及び下流にある(
図5)。
【0045】
さらなる可能な実施形態によると、ガスの逆流防止装置65は、排出口64から台座34へのガスの逆流を防ぐように、吸引システム67を備える、または吸引システムと流体接続される。例えば、上記吸引システム67は、台座34へのそれらの逆流を防ぐ排出口64から来るガスを吸い上げる真空を作り出すように設計されたポンプまたは同様の装置を備えることができる。
【0046】
可能な実施形態(
図7)によると、ガスの逆流防止装置65は、排出口64への上記ガスの逆流を防止するように、排出圧力Puより高い注入圧力Piで、スロットル体4の注入部分71より低い上記排出圧力Puで、スロットル体4の排出部分70を備える、または排出部分と流体接続される。
【0047】
可能な実施形態によると、排出口64は、台座34に引き出された全てのガスを供給ダクト12自身に再入するように供給ダクト12に流体接続される。
【0048】
可能な実施形態によると、制御シャフト28は、溝または面取り72が設けられ、排出口64は、上記溝または面取り72において、台座34に導き入れるように配置される。
【0049】
そのような溝または面取り72は、作動機構44へ続く漏出のリスクを回避するよう に、台座34の内側に潜在的に引き出されるガスの局所的な膨張を達成し、溝または面取り72の厳密に近くに、この目的のために、提供される排出口64を通るそのようなガスの排出の促進をする目的を厳密に有する。
【0050】
排出口64は、台座34に対する及び/または制御シャフト28の支持ベアリング80に対する制御シャフト28の連結間隔より大きい通過可能領域76を備えることが好ましい。
【0051】
この大きさの長所によって、ガスの排出は、さらに排出口64によって促進され、それによって、それらが支持ベアリング80の中に及び作動機構44の中に貫通できることを防ぐ。
【0052】
可能な実施形態によると、作動シャフト28の第1の接続部36は、上記スピンドルの第2の接続部40の直径より小さい直径を有する。この配置の長所によって、供給ダクト12から台座34への理論的なガスの漏出領域は、駆動シャフト28の第1の接続部36の外周に比例するので、最小に減らされる。
【0053】
可能な実施形態によると、制御シャフト28は、排出口64の下流に、台座34の内側に配置され、第2のガスケット84が装着される少なくとも1つの支持ベアリング80を備え、供給ダクト12から汚れ及びガスの貫通を防ぐように構成される。実際に、第2のガスケット84は台座34の中に漏出したガスが支持ベアリング80及び作動機構44の内側に続くことを防ぎ、ゴミや汚れの導入に対して適切な保護と、支持ベアリング80内の潤滑油の適切な閉じ込めを提供する、二重の目的を有する。
【0054】
上記第2のガスケット84は、溝または面取り72が第1と第2のガスケット60、84の間にあるように、制御シャフト28の溝または面取り72の下流に配置されることが好ましい。
【0055】
それによって、全ての漏出ガスは、第1と第2のガスケット60、84の間に制限され、それゆえ、好ましくは、上記ガスケット60、84をまたいで開く排出口64を通って容易に抜かれる。
【0056】
可能な実施形態によると、制御シャフト28は、台座34の内側の肩部90に、制御シャフト28を軸方向に拘束する少なくとも1つのプレート88を備える。
【0057】
上記プレート88は、排出口64の下流に配置されることが好ましい。それによって、プレート88は、また漏出ガスの流出にさらなる障壁を作り出し、それゆえ排出口64を通る上記ガスの逃避を促進することに貢献する。
【0058】
プレート88は、制御シャフト28の支持ベアリング80を保護するために、排出口64の下流で、台座34の内側に配置された制御シャフト28の第2のガスケット84の上流に配置されることが好ましい。
【0059】
上記から理解できるように、本発明によるスロットル体または作動装置は、従来技術に存在する欠点を克服できる。
【0060】
実際に、排出口の存在の長所によって、スロットル及び供給ダクトに面する第1のガスケットからおそらく引き出されるガスの優先出口パスを作り出すことができる。
【0061】
それゆえ、全ての漏出ガスは、シャフトのベアリングで障壁を形成する第2のガスケットを超えて通ることができず、上記排出口を通って容易な出口を見つけるであろう。
【0062】
そのため、内部ガスケットの装着の結果として、また可能なガス流れは、それらがスロットルを作動するための運動学的なシステムに到達及び/または克服する前に、排出口を通って簡単にそして自然に抜かれるであろう。
【0063】
有利なことには、排出口は、排出口から台座への上記ガスの逆流を防ぐように、排出口を通るガスのための逆流防止装置が設けられる。その様々な能動的(吸引システム)及び受動的(逆流防止弁及びガス回収)なものにおける、ガスの上記逆流防止装置の存在は、運動学的なもの及びスピンドルベアリングを収納するスロットル体のハウジングとチャンバの内側のガスの逆流がないことを保証する。
【0064】
次に、排出口は、漏出した燃料/燃焼支持空気を回収するように、供給ダクトの中の導入部に流体接続されることができる。そのような場合において、機構及びシャフトのベアリングを収納するスロットル体チャンバへガスのすべての逆流を防ぐように、排出口にチェックバルブを設けることが役立つであろう。
【0065】
排出口は、それを閉じ、それによって機能を危うくする氷の形成にさらされないように、第1のガスケット上に有利に配置される。
【0066】
第1のガスケットは、それゆえ、供給ダクトを通るガスのための微小な障壁に加えて、粉末として、また氷の障壁として機能する。
【0067】
実質的に、漏出のリスクを避けるためにガスケットの数を増加し、タイプを強化することを提供する既知の解決法とは異なり、本発明は、ガスの絶対的な漏出を防ぐのではなく、むしろガスがスロットル体台座の内側によどまないようにそれが排出口を通る溝を掘ることを提案する。本発明に提供される全ての対策は、それゆえ徐々に、スロットル体の反応する及び危険な部分へ届くかもしれなかった、どのような種類のよどみも作り出さずに、排出口から簡単に追放することができるように、漏出ガスの優先漏出パスを作り出すことを得ようとする。
【0068】
不測の、特定の要求を満足するために、当業者は、続く請求項によって画定される範囲内に含まれるすべての、上記のスロットル体または作動装置へのいくつかの変化(changes)と変化(variations)を作ることができる。