(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-29
(45)【発行日】2023-07-07
(54)【発明の名称】光源ユニット
(51)【国際特許分類】
F21V 17/00 20060101AFI20230630BHJP
F21S 9/02 20060101ALI20230630BHJP
F21S 8/02 20060101ALI20230630BHJP
F21V 17/10 20060101ALI20230630BHJP
F21V 17/16 20060101ALI20230630BHJP
F21V 17/14 20060101ALI20230630BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20230630BHJP
【FI】
F21V17/00 200
F21S9/02 200
F21S8/02 420
F21V17/10 100
F21V17/16 300
F21V17/14
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2022031500
(22)【出願日】2022-03-02
(62)【分割の表示】P 2018039199の分割
【原出願日】2018-03-06
【審査請求日】2022-03-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002491
【氏名又は名称】弁理士法人クロスボーダー特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石井 慎二
【審査官】下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-232974(JP,A)
【文献】実開昭64-027511(JP,U)
【文献】特開2015-002032(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03270038(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 17/00
F21S 9/02
F21S 8/02
F21V 17/10
F21V 17/16
F21V 17/14
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方側に設けられた光源配置面部と、前記光源配置面部の裏側に設けられた部材配置面部と、を有し、前記光源配置面部から前記
部材配置面部に対して貫通するようにホルダ開口が形成されたホルダと、
前記光源配置面部の側に設けられた光源基板と、
前記光源基板に実装されるとともに、前記ホルダ開口が形成された位置に配置された光源と、
前記部材配置面部の側に設けられ、前記光源を覆うように設けられた光学制御部材と、を備え、
前記ホルダは、前記部材配置面部において、内面が前記光学制御部材の外周形状に沿って形成された断面がL字状のリブと、前記部材配置面部に前記光学制御部材が取り付けられた状態において前記光学制御部材の外周よりも内側の位置に
円形状に略等間隔で設けられた弾性部と、を有し、
前記光学制御部材は、前記光源の光軸方向において前記リブと前記弾性部に保持される光源ユニット。
【請求項2】
前記弾性部は、
前記光学制御部材の外周よりも内側の位置に円形状に略等間隔で3つ設けられている請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項3】
前記弾性部は、前記光学制御部材と当接する突部を有する請求項1
または請求項2に記載の光源ユニット。
【請求項4】
前記光学制御部材は、外周に鍔部を有し、
前記鍔部は、前記弾性部の弾性力により前記リブに押圧された請求項1
から請求項
3のいずれか1項に記載の光源ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明器具の光源ユニットに関する。特に、LED(light emitting diode)といった発光素子を光源とする照明器具の光源ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
LED基板と電源基板を熱的に結合する構造の非常用照明器具が知られている。
【0003】
特許文献1には、光源ユニットに取り付けられる枠取付金具によって照明器具に光源ユニットが取り付けられる構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の枠取付金具は仮保持の機能を持っていない。このため、作業者が手を滑らせて枠が落下する恐れがある。落下を防止するためには落下防止ひもあるいはワイヤーが必要となる。また、特許文献1の枠取付金具の場合、弾性を持たせるために金具の長さが必要になり、保持する箇所が、器具本体の奥側となり、取り付ける際に狙いにくい。
また、レンズの光軸方向の位置ずれを防止する技術については開示されていない。
【0006】
本開示では、レンズの光軸方向の位置ずれを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る照明器具は、一方側に設けられた光源配置面部と、前記光源配置面部の裏側に設けられた部材配置面部とを有し、前記光源配置面部から前記光源配置面部に対して貫通するようにホルダ開口が形成されたホルダと、前記光源配置面部の側に設けられた光源基板と、前記光源基板に実装されるとともに、前記ホルダ開口が形成された位置に配置された光源と、前記部材配置面部の側に設けられ、前記光源を覆うように設けられた光学制御部材と、を備え、前記ホルダは、前記部材配置面部において、内面が前記光学制御部材の外周形状に沿って形成された断面がL字状のリブと、前記部材配置面部に前記光学制御部材が取り付けられた状態において前記光学制御部材の外周よりも内側の位置に設けられた弾性部と、を有し、前記光学制御部材は、前記光源の光軸方向において前記リブと前記弾性部に保持される。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る照明器具によれば、ホルダは、部材配置面部において、内面が光学制御部材の外周形状に沿って形成された断面がL字状のリブと、部材配置面部に光学制御部材が取り付けられた状態において光学制御部材の外周よりも内側の位置に設けられた弾性部とを有する。また、光学制御部材は、光源の光軸方向においてリブと弾性部に保持される。よって、本開示に係る照明器具によれば、光学制御部材の光軸方向の位置ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係る照明器具1の斜視図であり、(a)が上方から見た斜視図、(b)が下方から見た斜視図。
【
図3】実施の形態1に係る照明器具1の分解斜視図。
【
図6】実施の形態1に係る保持バネを示す図であり、(a)が保持バネの取り付け状態、(b)が保持バネAの斜視図、(c)が保持バネBの斜視図。
【
図10】実施の形態1に係る電源部4の組み立てを示す図。
【
図11】実施の形態1に係る電源部4の組み立てを示す図。
【
図13】実施の形態1に係る電源部4のA-A断面の端面図。
【
図15】実施の形態1に係る蓄電池11の斜視図、および、蓄電池11と電源部4との取付構造を示す模式図。
【
図16】実施の形態1に係るモニタ用LED42の色および状態と、照明器具1の状態との関係を示す表。
【
図17】実施の形態1に係る光源ユニット50の斜視図。
【
図18】実施の形態1に係る光源ユニット50の5面図。
【
図19】実施の形態1に係る光源5の一例を示す図。
【
図20】実施の形態1に係る光源5の別例を示す図。
【
図21】実施の形態1に係る光学制御部材6の形状のバリエーション(a)から(e)を示す図。
【
図25】実施の形態1に係る光源ユニット50の回転を示す斜視図。
【
図26】実施の形態1に係る光源ユニット50の回転を示す斜視図。
【
図27】実施の形態1に係る光源ユニット50の回転を示す側面図。
【
図28】実施の形態1に係る取付金具13の斜視図。
【
図29】実施の形態1に係る取付金具13の6面図。
【
図30】実施の形態1に係るSUB-ASSY60の斜視図。
【
図31】実施の形態1に係るSUB-ASSY60の斜視図。
【
図32】実施の形態1に係るSUB-ASSY60の5面図。
【
図33】実施の形態1の変形例に係る光源ユニット50aの分解斜視図。
【
図34】実施の形態1に係る枠14を示す側面図であり、(a)は枠14が仮保持されている状態、(b)は光源ユニット50aが回転した状態、(c)は蓄電池11が取り外された状態を示す図。
【
図35】実施の形態1に係る保持バネBaの取り付け状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。
また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、上、下、左、右、前、後、表、裏といった方向あるいは位置が示されている場合、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置、器具、あるいは部品の配置および向きを限定するものではない。
【0011】
実施の形態1.
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係る照明器具1の斜視図であり、(a)が上方から見た斜視図、(b)が下方から見た斜視図である。
図2は、本実施の形態に係る照明器具1の5面図である。
図3は、本実施の形態に係る照明器具1の分解斜視図である。
図4は、本実施の形態に係る本体2の斜視図である。
図5は、本実施の形態に係る本体2の5面図である。
図6は、本実施の形態に係る保持バネを示す図であり、(a)が保持バネの取り付け状態、(b)が保持バネAの斜視図、(c)が保持バネBの斜視図である。
【0012】
本実施の形態に係る照明器具1は、取付面に形成された取付孔に埋め込まれて設置される埋め込み型の非常用照明器具である。取付面の具体例は、天井面あるいは壁面である。
照明器具1は、本体2と、取付バネ3と、光源ユニット50aと、枠14とを有する。
図3では、後述する光源ユニット50とは形状の異なる光源ユニット50aを記載している。光源ユニット50と光源ユニット50aとの相違点は、放熱板7の形状のみであり、その他の構成は同一である。
本体2には、端子台12と電源部4とが取り付けられる。端子台12と電源部4とは、取付金具13を用いて本体2の内部に配置される。蓄電池11は、電源部4に取り付けられる。
【0013】
<本体2>
本体2は、取付面に取り付けられる。本体2は、天面が塞がっている筒状であり、下面が開口している。下面の開口部22の周囲には、外側に向かって形成された本体鍔部21が設けられる。本体鍔部21は、取付面に設けられた取付孔の外周に引っかかる。本実施の形態では、本体2は板金により形成される。しかし、本実施の形態で説明する機能を有していれば、本体2の形成方法は、アルミダイキャストあるいは絞りといった形成方法でもよい。
【0014】
本体2には、取付バネ3と、枠14を保持する保持バネAと保持バネBが取り付けられる。
本体2の側面部には、平面状の平面部201が形成される。平面部201には、取付バネ3を取り付けるバネ取付部31が形成されている。バネ取付部31は筐体中心に対し、対向する2つの平面部201に設けられている。すなわち、バネ取付部31は本体2の筐体中心に対し、対称に設けられている。取付バネ3は、本体2の外側に向け円弧をつないだ形状である。取付面に本体2を取り付ける際は、取付バネ3を本体2に向けた方向に弾性変形させ、取付孔に取付バネ3とともに本体2を挿入する。その後、本体2の本体鍔部21が取付孔の縁部に当接する場所で取付バネ3が元の形状に戻る方向に変形することで、本体2が取付面に固定される。
【0015】
また、本体2の平面部201には、バネ取付部31の近傍に、本体2の内側に突き出した突出部32が形成されている。突出部32は、対称に設けられたバネ取付部31の各々の両脇に形成される。突出部32は、本体2の内側に突出しており、保持バネA,Bと嵌め合うことにより保持バネA,Bを取り付ける。突出部32は枠取付部ともいう。
【0016】
本実施の形態では、保持バネAを取り付ける突出部32を突出部32aとし、保持バネBを取り付ける突出部32を突出部32bとする。
突出部32aは、対称に設けられたバネ取付部31のうち電源部4の側のバネ取付部31の両脇に形成される。また、突出部32bは、対称に設けられたバネ取付部31のうち蓄電池11の側のバネ取付部31の両脇に形成される。突出部32a,32bは、バネ取付部31と干渉しない位置に配置される。突出部32aには、枠14を保持する保持バネAが取り付けられる。突出部32bには、枠14を保持する保持バネBが取り付けられる。
【0017】
このように、突出部32a,32bがバネ取付部31と同一の平面部201に形成されることで、本体2を製作する際に、突出部32a,32bとバネ取付部31を同時に加工することが可能となる。また、突出部32a,32bとバネ取付部31が同一の平面部201に形成されているため、平面部201の箇所のみ他部品との干渉を考慮すればよい。よって、本体2の内部の空間を有効に使用することができる。
本体2の天面には、端子台12に対応する開口23と、電源部4と取付金具13とを固定するための取付穴24,25と、ネジ穴26とが形成されている。
【0018】
<電源部4>
図7は、本実施の形態に係る電源部4をケース15の側から見た斜視図である。
図8は、本実施の形態に係る電源部4をカバー16の側から見た斜視図である。
図9は、本実施の形態に係る電源部4の6面図である。
図10は、本実施の形態に係る電源部4におけるケース15と回路基板17組み立てを示す図である。
図11は、本実施の形態に係る電源部4におけるケース15と回路基板17とカバーの組み立てを示す図である。
図12は、本実施の形態に係る電源部4の3面図である。
図13は、本実施の形態に係る電源部4のA-A断面図である。
【0019】
電源部4は、蓄電池11を充電する。電源部4は、ケース15、カバー16、および回路基板17を備える。電源部4は、電源ユニットともいう。ケース15およびカバー16はプラスチックで成型されており、具体的には、PC、PC+ABS、PBT、PPといったプラスチックが用いられる。ケース15およびカバー16は適切な絶縁処置が施されていれば、SGCC、アルミニウムといった金属で構成されていてもよい。回路基板17は、商用電源からの電力供給時に蓄電池11を充電する充電回路、および、商用電源が停電した際に蓄電池11の電力で光源5を点灯させる点灯回路を備える。また、回路基板17は、蓄電池11により規定時間の間、光源を点灯可能か否か判定する点検回路、点検動作を開始するためのスイッチ45、および、リモートコントローラにより点検動作を実行するための信号受信部41を備える。ケース15は回路基板17をケース15に乗せるためのガイド部153を有している。
【0020】
図14は、本実施の形態に係る蓄電池11の5面図である。
図15は、本実施の形態に係る蓄電池11の斜視図、および、蓄電池11と電源部4との取付構造を示す模式図である。
図8に示すように、カバー16は、蓄電池11のコネクタ部111が接続される接続部167を有している。また、カバー16は蓄電池11を取り付けるためのガイド部162を有している。蓄電池11はガイド部162に対応する蓄電池側ガイド部112を有しており、電源部4の下方向(
図15の下方向)より上方向にむけてスライドさせて、電源部4に嵌合させる。蓄電池11の固定部113がカバー16の溝部163に嵌ることで下方向への移動が規制され、蓄電池11が電源部4に固定される。また、固定部113を溝部163に対して反対方向に変形させること(
図15のP1方向)で電源部4から取り外すことが可能となる。
すなわち、電源部4は、蓄電池11を充電し、かつ、保持する。
また、
図11に示すように、カバー16は、ケース15に収納されている回路基板17の位置を固定するためのLED隔壁164を有している。LED隔壁164が回路基板17に当接することにより、ケース15とカバー16が組み合わされた場合において、回路基板17の位置が固定される。
【0021】
<<押しボタン43>>
図10および
図13に示すように、ケース15の側面には回路基板17に実装されたスイッチ45に対応する場所に押しボタン43が設けられている。
押しボタン43は、ケース15の底面側より開口面側に向かってケース15の側面にスリット44が設けられ、ケース15の開口面側に回路基板17に実装されたスイッチに対応する突起が設けられている。ここで、押しボタン43は、スリット44を長く設けるほど、小さい力でスイッチ45を押すことが可能になる。また、押しボタン43は、スイッチ45を押す際にスリット44の根元から変形するが、スリット44が長く設けられるほど、根元に発生する応力が小さくなり、破損しにくくなる。そこで、本実施の形態では、スリット44をケース15の底面側より設けることで、破損しにくく、また、小さい力でスイッチ45を押すことを可能としている。また、ケース15に対し、回路基板17のハンダ面側はケース15の底面側に配置されるため、スリット44を長く設けた場合においても、回路基板17の部品と干渉することが無い。
押しボタン43は回路基板17に対し、適当なクリアランスを設け、そのクリアランスに対し、スイッチ45を押すための突起部を設けている。よって、押しボタン43は、スイッチ45以外の部品に干渉することなく、小さい力でスイッチ45を操作することが可能となる。また、押しボタン43を折れにくくすることが可能となる。また、回路基板17の部品面に対して、垂直にスリット44を配置することにより、複数のスイッチ45が隣接する場合においても、容易に複数の押しボタン43を配置することが可能となる。
【0022】
<<モニタ用LED42>>
回路基板17の基板端部側にはスイッチ45と共に、モニタ用LED42が実装されている。モニタ用LED42は照明器具1の状態を示す機能を有しており、本実施の形態においては3個のモニタ用LED42が設けられている。モニタ用LED42はそれぞれ緑色、赤色、橙色となっている。
【0023】
図16は、本実施の形態に係るモニタ用LED42の色および状態と、照明器具1の状態との関係を示す表である。
ここで、自己点検とは、蓄電池11によって光源5を規定時間、点灯させることが可能であるか否かを、電源部4の点検回路によって点検する機能のことをいう。蓄電池11によって光源5を点灯させる規定時間は、非常用照明器具においては30分または60分である。なお、自己点検を実施するには、蓄電池11が規定時間、連続して充電されていることが必要である。規定時間は、非常用照明器具においては48時間である。
また、本実施の形態においては、リモートコントローラによる点検実施の際に、自己点検が可能であるか否かを表示する機能を有している。リモートコントローラで所定の操作を実施することにより、本体に以下の表示をすることができる。
・緑色LED+橙色LEDの点滅・・・自己点検可能であることを示す。
・橙色LED+赤色LEDの点滅・・・自己点検不可であることを示す。
なお、上述したモニタの個数および色、ならびに表示方法は一例であり、記載内容に限定するものではない。また、モニタ用LEDは1個以上搭載していればよく、機能に応じて適宜増減が可能である。
【0024】
<<LED隔壁164>>
ケース15には回路基板17に実装されたモニタ用LED42に対応し、側面に開口が設けられている。一方、カバー16には回路基板17に実装されたモニタ用LED42の間に対応するLED隔壁164が設けられている。このLED隔壁164は、回路基板17に実装されたモニタ用LED42が点灯した際に、電源部4の内部でモニタ用LED42の光が混ざり、色の判別がし難くなることを防止する。また、LED隔壁164は回路基板17に当接するように配置されており、ケース15とカバー16が組み合わさった時に、回路基板17の位置を固定する機能を有している。
【0025】
<光源ユニット50>
図17は、本実施の形態に係る光源ユニット50の斜視図である。
図18は、本実施の形態に係る光源ユニット50の5面図である。
また、
図33は、本実施の形態の変形例に係る光源ユニット50aの分解斜視図である。本実施の形態に係る光源ユニット50と、変形例に係る光源ユニット50aとの相違点は、放熱板7の形状のみであり、その他の構成は同一である。よって、本実施の形態に係る光源ユニット50を説明するために、
図33の一部を参照する場合がある。
【0026】
図17,18,36に示すように、光源ユニット50は、光源5と、光学制御部材6と、放熱板7と、熱伝導シート8と、ホルダ9とを備える。光源ユニット50は、光軸方向が下方を向くように取り付けられる。すなわち、光軸方向は落下方向と同一である。なお、上述したように、本実施の形態では、放熱板の形状のみが
図33とは異なる。本実施の形態では、
図18に示すように、凹みの無い平板状である。光源5は、熱伝導シート8を介して放熱板7に接している。ホルダ9は、光源5が熱伝導シート8を介して放熱板7に接した状態で、光源5を放熱板7に押し付けながらネジ911により放熱板7に固定される。光学制御部材6は、光源5の光を所望の方向に制御する。光学制御部材6は、具体的には、レンズである。ホルダ9は、光源5を保持するとともに光学制御部材6を保持するレンズホルダである。また、放熱板7は、ヒートシンクともいう。
【0027】
<<光源5>>
図19は、本実施の形態に係る光源5の一例を示す図である。
図20は、本実施の形態に係る光源5の別例を示す図である。
光源5は、1個ないしは複数個のLED52と、LED52が実装される光源基板51と、光源基板51上に実装されるコネクタ53とを備えている。光源5は、電源部4からの電力供給により点灯する。また、非常時には、光源5は、蓄電池11を電源とする電源部4からの電力供給により点灯する。電源部4と光源5はハーネス10により電気的に接続される。光源5は、光源基板51のLED実装面の裏面が熱伝導シート8を介して放熱板7に接した状態で、ホルダ9により放熱板7に固定される。光源5はCOB(Chip On Board)タイプのLEDを用いてもよい。その場合は光源基板51の代わりに、電源部4との電気的接続のためのソケットといった接続部材を用いる。
光源基板51は、発光素子であるLED52を実装面511に実行する。LED52は、電源部4から供給される電力により発光する発光素子である。また、光源基板51は、実装面511の裏面である基板裏面512が本体2の方向を向くように配置されている。言い換えると、光源基板51は、実装面511が本体2と反対方向に向かって配置されている。
すなわち、光源基板51は、基板裏面512が上方を向くように配置されている。
【0028】
<<光学制御部材6>>
光学制御部材6は、発光素子と対向する光学部61と、光学部61の周囲に形成された鍔部62とを備える。光学部61は、光源5の光を所望の方向に制御する。鍔部62は、光学部61の周囲に設けられる。光学制御部材6は、ガラスといった不燃材、もしくはPMMA、PCといった透明樹脂で成型される。照明器具1を非常用照明器具とする場合は、外郭を難燃材料とする必要がある。このため、光学制御部材6はガラスであることが望ましい。非常用照明器具において、光学制御部材6を透明樹脂とする場合は、光学制御部材6の外側にガラスカバーといった不燃材を配設する必要がある。
図21は、本実施の形態に係る光学制御部材6の形状のバリエーションを示す図である。
【0029】
<<放熱板7>>
放熱板7は光源5より発生する熱を放熱する。放熱板7は、光源基板51の基板裏面512と接する。放熱板7の形状は光源5の出力に応じて適宜形状変更される。放熱板7はアルミニウム合金といった熱伝導率の高い金属とすることが望ましい。また、放熱板7は、本体2あるいは枠14に熱的に接続させることにより、他部材に放熱する構造とすることで、放熱板7そのものを小型化することが可能である。
本実施の形態では、放熱板7は光源5からの熱を受ける受熱部71と、熱を放熱する放熱部72を備えている。
【0030】
<<熱伝導シート8>>
熱伝導シート8はシリコン系材料あるいはアクリル系材料からなる。熱伝導シート8は光源5より発生する熱を放熱板7に伝えるために使用される。光源5と放熱板7が互いにアルミニウム合金といった金属で構成される場合、金属同士を直接接触させて熱的に接続すると、接触面における接触熱抵抗が生じてしまう。熱伝導シート8を光源5と放熱板7の間に挟むことにより、接触面における接触熱抵抗を下げることができる。また、熱伝導シート8が絶縁性能を有しているものとすることで、光源基板51と放熱板7の絶縁を確保することが可能である。
【0031】
<<ホルダ9>>
図22は、本実施の形態に係るホルダ9の斜視図であり、(a)はヒンジ部902が別部品となっているホルダ9、(b)はヒンジ部902を有しており、ヒンジ部902が開いた状態のホルダ9を示す図である。
図23は、
図22の(a)のホルダ9の5面図である。
図24は、ヒンジ部902を有しており、ヒンジ部902が開いた状態のホルダ9の4面図である。
なお、ヒンジ部902が別部品のホルダ9は、ヒンジ部902に相当する別部品を取り付けることにより、ヒンジ部902を有するホルダ9と同様の機能を有する。
ホルダ9は、光源基板51の基板裏面512を放熱板7に押し付けた状態で放熱板7に取り付けられる。
図17に示すように、ホルダ9は、光源基板51と光学制御部材6の光軸を合わせた状態で、光源基板51と光学制御部材6を保持している。
【0032】
ホルダ9は、発光素子を露出させるホルダ開口99が形成される。ホルダ9は、ホルダ開口99から露出した発光素子を覆う光学制御部材6を保持する。
図24の(a)に示すように、ホルダ9において、光源基板51が配置される側を光源配置面部910とする。また、
図24の(b)に示すように、ホルダ9において、光源配置面部910の裏面であり、光学制御部材6が配置される側を部材配置面部920とする。ホルダ9は、部材配置面部920の周縁部に、枠14の内側面に接する突起904を備えている。
また、ホルダ9は、一対の腕部91cと、一対の腕部91cの各腕部の端部から内側に向かって形成された軸部91aを備える。また、軸部91aの根元に軸台部91bを備える。軸台部91bは、軸部91aの根元に形成された台であり、軸部91aを補強する。軸部91aは、根元から挿入方向に向かってテーパー911aが形成されている。また、光源配置面部910から突き出した位置止め部97を備える。
図18に示すように、光源ユニット50において、位置止め部97は放熱板7から突き出ている。
【0033】
ホルダ9の構造について詳細に説明する。
ホルダ9は、光源5、光学制御部材6、熱伝導シート8、および放熱板7を保持する機能を備えている。また、光源5と電源部4を接続するハーネス10は、ホルダ9のハーネス保持部981,982,983に固定される。ホルダ9は、PC、PC+ABS、PPといった合成樹脂で成型される。ホルダ9は光源5、光学制御部材6、熱伝導シート8、および放熱板7を保持した状態で、電源部4のカバー16の長穴166に取り付けられる。ハーネス10はホルダ9が電源部4に取り付けられた状態で、回路基板17に接続される。
【0034】
ホルダ9は、軸部91a、軸台部91b、取付用爪92、基板位置決め部93、基板押圧部94、ハーネス保持部981,982,983、L字リブ901、およびヒンジ部902を有する。
軸部91aは、電源部4の軸受部155に取り付けられる。軸部91aは、根元から挿入方向にテーパー911aが形成されており、軸受部155に挿入し易い形状となっている。
取付用爪92は、放熱板7の角穴73へ差し込まれる。取付用爪92が角穴73へ差し込まれることで、ホルダ9に放熱板7が取り付けられる。ホルダ9の光源配置面部910に基板位置決め部93、基板押圧部94、ハーネス保持部981,982,983を有する。ハーネス10は、ハーネス保持部981,982,983により保持され、位置決めされる。
【0035】
ホルダ9は、部材配置面部920に、各々の断面がL字形状である複数のL字リブ901を有する。複数のL字リブの各L字リブ901の内面が、光学制御部材6の外周形状に沿っている。また、複数のL字リブの各L字リブ901の根本の面には、各L字リブ901が配置された位置に対応した穴が形成される。
図17、
図18および
図22の(b)に示すように、光学制御部材6は、発光素子の光軸方向と交差する方向にスライドすることによりホルダ9に保持される。具体的には、光学制御部材6は、発光素子の光軸方向と略直交する方向にスライドすることによりホルダ9に保持される。光学制御部材6は、光軸方向と交差する方向であるP2方向にスライドすることにより、鍔部62が複数のL字リブ901に嵌まり込んだ状態でホルダ9に保持される。
【0036】
ホルダ9は、複数のL字リブ901により囲まれた領域が凹んでいる凹部903を有する。光学制御部材6は、光軸方向と交差するP2方向にスライドすることにより凹部903に位置した状態でホルダ9に保持される。
また、ホルダ9は、光学制御部材6がスライドする経路に凸部905を備える。光学制御部材6は、凸部905を乗り越えてスライドする。そして、光学制御部材6は、凸部905に止められた状態でホルダ9に保持される。
また、ホルダ9は、部材配置面部920にヒンジ部902を有する。ヒンジ部902は、ホルダ9が光学制御部材を保持した状態で光学制御部材6の径方向に曲げられることで光学制御部材6を固定する。
また、
図24に示すように、ホルダ9は、凹部903の縁部近傍に弾性部930を有する。弾性部930は、光学制御部材6が配置される側に突部931が形成される。突部931が光学制御部材6に当接することで、光学制御部材6が弾性部930により押圧され、光学制御部材6がL字リブ901に押し当てられる。それにより、光学制御部材6の厚みを吸収するとともに、光学制御部材6の光軸方向の位置ずれを抑制することができる。
【0037】
以上のように、光学制御部材6はP2方向にスライドされ、L字リブ901に鍔部62が挿入される。L字リブ901は鍔部62を押さえて、光学制御部材6の上下方向を規制する。また、凹部903および凸部905は、挿入された光学制御部材6が外れることを防止する。
【0038】
<<光源ユニット50の組み立てについて>>
光源5、ホルダ9、放熱板7、熱伝導シート8、および光学制御部材6は光源ユニット50としてユニット化できるため、器具の組立作業を分け、前作業として行うことも可能であり組立作業方法の幅が広がる。
【0039】
光源5、ホルダ9、放熱板7、熱伝導シート8、および光学制御部材6から構成される光源ユニット50の組み立てについて説明する。
(1)まず、ホルダ9に、ハーネス10の一端側を挿し込んだ状態の光源5を配設する。その際に、基板位置決め部93と光源基板51の曲線部を合わせることで光源5の位置が決まる構造となっている。
(2)光源5を配置後、ハーネス10をハーネス保持部981へ押し込む。これにより、ハーネス10が固定され、光源5のコネクタ53へ応力がかかることを防止する。その後、ハーネス10を、ハーネス保持部982に引っ掛け、ハーネス保持部983に通す。これにより放熱板7を取り付ける際のハーネス10の挟み込み、放熱板7のエッジによるハーネス10の被覆の損傷を防ぐことができる。
(3)その後は、光源基板51の基板裏面512に熱伝導シート8を乗せ、ホルダ9の取付用爪92を放熱板7の角穴73に挿入する。これにより放熱板7と熱伝導シート8をホルダ9に仮止めすることができる。仮止めすることにより光源5の外れを防止するとともに作業性が向上する。
(4)次に、ホルダ9の部材配置面部920に光学制御部材6を取り付ける。光学制御部材6は水平方向(
図22の(b)のP2方向)にスライドさせることでL字リブ901へ嵌め込まれる。その際にホルダ9に設けられた凹部903および凸部905により、ホルダ9から不意に外れてしまうことを防止する。光学制御部材6を水平方向(P2方向)へスライドさせる取り付けとすることで、器具取付状態においては、L字リブ901に対し、垂直方向に自重がかかる状態となる。よって、L字リブ901が破損しない限り、光学制御部材6がホルダ9から外れて落下することがない。
(5)光学制御部材6の取付後、ヒンジ部902を折り曲げることで光学制御部材6の位置が固定され、スライド不可となり光学制御部材6がホルダ9から外れることはなくなる。ヒンジ部902は、
図22の(b)および
図24の(b)に示すように、ホルダ9と一体の樹脂ヒンジ構造とすることで部品点数を削減し、コスト削減を可能とした。なお、ヒンジ部902を別部材としてもよい。
(6)最後に、ネジ911を2本用いて、ホルダ9の側より放熱板7へ固定することで光源ユニット50の組み立てが完了する。ネジ911で固定することにより、ホルダ9の基板押圧部94が光源基板51を熱伝導シート8および放熱板7へ押さえつけ、効率よく放熱させる構造となっている。
【0040】
図19,20および
図21に示すように、光源5および光学制御部材6の各々が複数種類ある場合、光源5と光学制御部材6の組み合わせにより、複数種類の光源ユニット50ができあがる。また、電源部4が複数種類ある場合においても、同構造とすることで、作業者の組立効率を向上させる効果がある。
【0041】
<<光源ユニット50の回転について>>
図25は、本実施の形態に係る光源ユニット50の回転を示す図であり、光源ユニット50が開いた状態を示す斜視図である。
図26は、本実施の形態に係る光源ユニット50の回転を示す図であり、光源ユニット50が開いた状態を示す斜視図である。
図27は、本実施の形態に係る光源ユニット50の回転を示す図であり、光源ユニット50が開いた状態を示す側面図である。
ホルダ9は電源部4に取り付けられた状態において、ホルダ9の軸部91aを軸として回転運動が可能となっている。ホルダ9が回転運動をする場合において、ハーネス10に張力が係ることを防止するために、ハーネス10はホルダ9の軸部91aの近傍に保持あるいは固定されることが望ましい。よって、ホルダ9は、軸部91aの近傍の腕部91cにハーネス保持部983が形成されている。
光源ユニット50がP3方向に回転し、ホルダ9の位置止め部97が電源部4のカバー16の長穴166に挿入され、光源ユニット50が閉じた状態となる。このように光源ユニット50が閉じた状態では、光源ユニット50は、天井面といった取付面と略平行な水平方向で保持される。なお、この状態において、電源部4の信号受信部41が照明器具1の外郭から視認可能となるように、ホルダ9および、放熱板7にはそれぞれ信号受信部41に対応する場所に穴もしくはスリットが設けられている。蓄電池11の取付、交換作業時においては、光源ユニット50を天井面と垂直方向に回転させることで蓄電池11を着脱することが可能となる。このように、ホルダ9が可動することにより、本体2の内部をホルダ9に搭載する部品の形状に係らず、有効に利用することが可能となる。
【0042】
<取付金具13>
図28は、本実施の形態に係る取付金具13の斜視図である。
図29は、本実施の形態に係る取付金具13の6面図である。
取付金具13は、電源部4および端子台12を固定する機能を有する。取付金具13には、電源部4を取り付けるためのユニット取付穴131,132が設けられる。ユニット取付穴131に、電源部4の取付爪部152を嵌める。また、ユニット取付穴132に、電源部4の取付爪部161を嵌める。これにより、取付金具13に電源部4が固定される。また、端子台12は取付金具13の端子台取付部133にネジで固定される。取付金具13の引っ掛け部135は、本体2の天板の取付穴25(
図3参照)に引っ掛けられる。また、取付金具13は、本体2の天板のネジ穴26とネジ取付部134とをネジで固定することにより、本体2に取り付けられる。
【0043】
<SUB-ASSY60>
図30は、本実施の形態に係るSUB-ASSY60の斜視図である。
図31は、本実施の形態に係るSUB-ASSY60の斜視図である。
図32は、本実施の形態に係るSUB-ASSY60の5面図である。
SUB-ASSY60は、取付金具13に取り付けられた電源部4および端子台12と、電源部4に取り付けられた光源ユニット50とを備える。電源部4に光源ユニット50を取り付け、取付金具13に電源部4および端子台12を固定することで、本体2に内蔵される部品が一体に形成される。この一体に形成された状態をSUB-ASSY60とする。SUB-ASSY60は、本体2にSUB-ASSY60を固定するための引っ掛け部151とネジ取付部134と引っ掛け部135とが設けられている。引っ掛け部151は、電源部4のケース15に設けられている。ネジ取付部134と引っ掛け部135とは、取付金具13に設けられている。
【0044】
<枠14>
図34は、本実施の形態に係る枠14を示す側面図であり、(a)は枠14が仮保持されている状態、(b)は光源ユニット50aが回転した状態、(c)は蓄電池11が取り外された状態を示す図である。
図3および
図34に示すように、枠14は本体2の開口部22を塞ぐように本体2に取り付けられる。枠14は、本体2において光源基板51の実装面511の側を覆う。すなわち、枠14は、光源ユニット50aの下面側を覆う。枠14は中央部に光学制御部材6に対応する枠開口143が設けられている。枠開口143は、光源ユニット50aの光学制御部材6を露出させる。
また、枠14には、押しボタン43、モニタ用LED42、信号受信部41に対応する箇所にそれぞれに対応して穴が開けられている。
【0045】
図6および
図34に示すように、枠14には本体2に取り付けるための保持バネAと保持バネBが取り付けられる。
保持バネA,Bは、枠14に取り付けられるとともに本体2に取り付けられ、枠14を本体2に保持する。
【0046】
保持バネAの根元部A1は、保持バネAの先端部A2を枠14の中央411に傾けた状態で枠14に取り付けられる。
図6の(a)に示すように、枠の裏面には、保持バネAの根元部A1をガイドするガイド部412と、根元部A1を挿入する挿入部413とが設けられる。保持バネAの根元部A1は、保持バネAの先端部A2を枠14の中央411に傾けた状態でなければ、ガイド部412および挿入部413に挿入できない。これは、ガイド部412は中央411の側のみが開口しており、保持バネAの先端部A2を枠14の中央411に傾けた状態でなければ、根元部A1をガイド部412の内部に挿入できない構造となっているためである。よって、保持バネAの根元部A1は、保持バネAの先端部A2を枠14の中央411に傾けた状態でなければ、ガイド部412および挿入部413から外すことはできない。
【0047】
また、
図2および
図3、あるいは
図34に示すように、保持バネAは、本体2に取り付けられた状態において、先端部A2を枠14の中央411に傾ける方向とは異なる方向に力がかけられている。すなわち、
図2および
図3のように保持バネA,Bが共に本体2に取り付けられた状態であっても、あるいは
図34のように保持バネAが本体2に取り付けられ、保持バネBのみが本体2から外れた状態であっても、先端部A2を枠14の中央411に傾ける状態にはならない。
【0048】
保持バネAは、本体2の突出部32aに引っ掛かり、枠14を仮保持する水平部A3を備える。保持バネAが本体2に取り付けられる際は、先端部A2が突出部32aを貫通し、突出部32aの上縁に水平部A3が引っ掛かる。これにより、保持バネAは本体2に嵌め殺しの状態となる。よって、保持バネAは本体2および枠14から外れず、枠14を仮保持することができる。また、上述したように、枠14は、枠14から保持バネAが外れる角度まで傾くことはない。よって、枠14から保持バネAが外れることなく、枠14を確実に仮保持することができる。
【0049】
保持バネBは、突出部32bに係り合う傾斜部B2を有するとともに、先端部B3が凹形状となっている。また、凹形状の凹部分の先端B4が傾斜部B2と同じ位置もしくは傾斜部B2より枠14の側に位置する。
図6の(a)に示すように、枠14の裏面には、保持バネBの根元部B1を固定するバネ固定部414が設けられる。保持バネBの根元部B1は、カギ形状を成しており、根元部B1のカギ形状部分がバネ固定部414に挿入され、枠14の裏面に固定される。
保持バネBはM字形状のように先端が凹となっている。これにより高さの低いバネでも距離を稼ぐことができ、バネがたわみ易くなる。また、保持バネBのバネ高さを抑えることにより、
図3に示すように本体2の受け部である突出部32bを開口部22の側に近くすることができ、取り付ける際に突出部32bを狙いやすくなり、取り付け易さが向上する。
【0050】
本実施の形態の照明器具1では、保持バネBと保持バネAとが枠14に取り付けられている。そして、保持バネBの高さは、保持バネAの高さより低い。
保持バネAと保持バネBともに弾性を利用して枠14の裏面に取り付けられる。そして、本体2に取り付けられた状態では枠14から外れる方向と逆の方向へ力がかかっているため、本体2に着脱する際に枠14から保持バネA,Bが外れることがない。
以上のように、保持バネAと保持バネBが本体2の突出部32a,32bに取り付けられるとともに、枠14に取り付けられることで、枠14が本体2に保持される。また、保持バネAは枠14を本体2に仮保持できる構造であり、保持バネBは枠14を本体2に取り付け易い構造である。なお、保持バネAについても、突出部32aが枠14の側に位置しているため、取り付ける際に突出部32aを狙いやすく、取り付け易さが向上する。
【0051】
<光源ユニット50における上下方向の可動について>
光源ユニット50は、
図30から
図32に示すように、基板裏面が上方を向くように電源部4に固定された状態で、上下方向に可動可能である。すなわち、光源ユニット50は、光源が下方を向くように電源部4に取り付けられた状態で、上下方向に可動可能である。上下方向に可動可能とは、光源ユニット50が
図30から
図32に示す状態で、上下方向にがたつきがあることである。また、上下方向は、落下方向あるいは鉛直方向ともいう。
【0052】
図9に示すように、電源部4のケース15は、ホルダ9の一対の軸部91aが取り付けられる一対の軸受部155を有する。
図12および
図18に示すように、軸受部155には、P5方向に軸部91aが押し込まれる。このとき、軸部91aのテーパー911a(
図18)と軸受部155の傾斜部155aとが接しながら、軸受部155に軸部91aが押し込まれる。このように、軸部91aにはテーパー911aが形成され、軸受部155には傾斜部155aが形成されているので、軸受部155に軸部91aを取り付け易い。
【0053】
位置止め部97は、軸部91aが軸受部155に取り付けられた状態で、基板裏面が上方を向くように、すなわち、光源が下方を向くように光源ユニット50を電源部4に止める。
図18に示すように、位置止め部97は、放熱板7から突き出ている。また、
図12に示すように、電源部4には、位置止め部97が挿入される長穴166が形成される。
図23に示すように、位置止め部97には、端部に幅が大きい止め部97aが形成されている。また、位置止め部97には、止め部97aをカットするスリットが形成されている。位置止め部97は、スリットを狭めながら長穴166に挿入され、止め部97aが長穴166を貫通すると、スリットが元に戻り、止め部97aが長穴から抜けなくなる。位置止め部97には、根元から止め部97aまでにL1のクリアランスがある。このため、位置止め部97は、長穴166に挿入された状態で、上下方向に可動可能である。すなわち、位置止め部97は、長穴166に挿入された状態で、上下方向にがたつきがある。
【0054】
図12の拡大図は、光源が下方を向くように光源ユニット50が電源部4に止められた状態において、軸受部155における軸部91aおよび軸台部91bを示した模式図である。
図12の拡大図に示すように、軸台部91bは、光源が下方を向くように光源ユニット50が電源部4に止められた状態において、上部が平面状の平面状部911bとなるように形成されている。軸受部155の上端部と平面状部911bとの間には、クリアランスL2を有するので、軸部91aおよび軸台部91bは、光源が下方を向くように光源ユニット50が電源部4に止められた状態で、上下方向に可動可能である。すなわち、軸部91aおよび軸台部91bは、光源が下方を向くように光源ユニット50が電源部4に止められた状態で、上下方向にがたつきがある。
【0055】
以上のように、光源ユニット50では、
図30から
図32の状態において、電源部4に取り付けられている軸部91a、軸台部91b、および位置止め部97が上下方向、すなわち落下方向に可動可能である。よって、光源ユニット50は、
図30から
図32の状態において、上下方向に可動可能、すなわち、上下方向にがたつきがある。
【0056】
図32に示すように、ホルダ9の部材配置面部920には、突起904が形成される。突起904は、ホルダ9の部材配置面部920の周縁部に4箇所形成されている。
光源ユニット50が上下方向に可動することにより、光源ユニット50が枠14に対し水平に規制され、所望の配光が高精度に得られる。また、光源ユニット50が上下方向に可動可能とするために、
図12の拡大図に示すようにホルダ9の軸台部91bの断面形状を円ではなく、略半円状としている。
【0057】
光源5の出力が少ない機種においては、本実施の形態のように、放熱板7が枠14へ接触しない場合がある。そういった機種については、枠14には接触させず、可能な限り小形化することが望まれる。放熱板7が枠14に接触しない場合でも、ホルダ9の突起904が枠14に接触することにより、枠14に対し光源ユニット50を水平方向に規制する機能を有する。
【0058】
<蓄電池11>
図14および
図15に示すように、蓄電池11は略直方体形状となっており、電源部4に嵌め合わされることで固定される。蓄電池11は、電源部4と当接する面に突出したコネクタ部111を有しており、電源部4のカバー16に設けられた接続部167と接続されることで電気的に接続される。略直方体形状のケース114には円筒状の蓄電池用セル115が収納されている。照明器具1に要求される光出力に応じて、ケース114に収納する蓄電池用セル115の本数を変更することが可能であり、1種類のケース114で様々な照明器具1の出力形態に対応が可能となる。
また、蓄電池11はコネクタ部111を有する面の反対側の面を電源部4と当接させて本体2の内部に収納可能となる様にコネクタ部111が形成されている。これは、照明器具1の輸送時に梱包に収納する際、電気的接続を行わずに本体2内に収納可能とすることにより、蓄電池11を本体2の外に別途配置して梱包する必要が無く、照明器具1の梱包形態を小型化する効果を奏する。
【0059】
<SUB-ASSY60の本体2への固定方法>
次にSUB-ASSY60を本体2に固定する方法について説明する。
図5,6に示すように、本体2には取付穴24、ネジ穴26が設けられている。まず、SUB-ASSY60の電源部4に取り付けられているホルダ9を電源部4の蓄電池取付面に対し、平行となる位置にセットする。次に、SUB-ASSY60の電源部4の引っ掛け部151を本体2の取付穴24の挿入部241に挿入し、取付穴24の固定部242の方向にSUB-ASSY60をスライドさせる。SUB-ASSY60をスライドした状態において、本体2のネジ穴26と取付金具13にネジ取付部134の位置が一致するので、その状態でネジを用いて固定する。
【0060】
上記のように、本実施の形態において、照明器具1は、本体2と、端子台12と、電源部4と、取付金具13と、枠14とを備える。本体2は、開口部22が一端に設けられた筒状である。端子台12は、外部電源と電気接続するために使用される。外部電源は、本実施の形態では商用電源である。電源部4は、点灯ユニットに相当する。電源部4は、端子台12と図示していない電線で電気接続される。取付金具13には、端子台12および電源部4が取り付けられる。取付金具13は、端子台12および電源部4ごと本体2に固定される。具体的には、取付金具13は、端子台12および電源部4ごと本体2の開口部22が設けられた端とは反対側の端に固定されて本体2に収納される。枠14は、本体2の開口部22が設けられた端に取り付けられ、本体2の開口部22を塞ぐ。
【0061】
照明器具1は、光源ユニット50をさらに備える。光源ユニット50は、電源部4に取り付けられ、電源部4から給電されて点灯する。そのため、取付金具13は、端子台12、電源部4および光源ユニット50ごと本体2に固定される。
【0062】
照明器具1は、蓄電池11をさらに備える。蓄電池11は、電源部4に取り付けられて、取付金具13の端子台取付部133に対して端子台12のある側とは反対側に配置され、電源部4により充電される。そのため、取付金具13は、端子台12、電源部4および蓄電池11ごと本体2に固定される。
【0063】
取付金具13は、端子台取付部133と、起立部136とを有する。端子台取付部133は、平板状である。端子台取付部133には、端子台12が取り付けられる。起立部136は、端子台取付部133の端縁から立ち上がるように平板状に形成されている。起立部136には、端子台取付部133のある側とは反対側から電源部4が取り付けられる。電源部4が取付金具13の起立部136に取り付けられる構造としては、任意の構造をとることができるが、本実施の形態では、取付金具13の起立部136に形成されたユニット取付穴132に電源部4の取付爪部161が嵌められる構造が採用されている。取付爪部161の数は、任意の数でよいが、本実施の形態では2つである。そのため、起立部136には2つのユニット取付穴132が形成されている。
【0064】
取付金具13は、平板部137をさらに有する。平板部137は、起立部136の、端子台取付部133につながっている端縁とは反対側の端縁から端子台取付部133と離れる方向に延びている。電源部4は、引っ掛け部151を有する。引っ掛け部151は、取付金具13の平板部137に形成された穴137aを貫通して、本体2に形成された取付穴24に引っ掛けられる。引っ掛け部151の数は、任意の数でよいが、本実施の形態では2つである。そのため、平板部137には2つの穴137aが形成され、本体2にも2つの取付穴24が形成されている。
【0065】
取付金具13は、引っ掛け部135をさらに有する。引っ掛け部135は、平板部137から突き出して、本体2に形成された取付穴25に引っ掛けられる。引っ掛け部135の数は、任意の数でよいが、本実施の形態では1つである。そのため、本体2には1つの取付穴25が形成されている。
【0066】
取付金具13は、垂下部138をさらに有する。垂下部138は、平板部137の、起立部136につながっている端縁とは反対側の端縁から端子台取付部133に近づく方向に平板状に延びている。本実施の形態では、電源部4は、取付金具13の起立部136垂下部138とで挟まれて取付金具13に固定される。すなわち、電源部4は、取付金具13の起立部136と垂下部138との両方に取り付けられる。電源部4が取付金具13の垂下部138に取り付けられる構造としては、任意の構造をとることができるが、本実施の形態では、取付金具13の垂下部138に形成されたユニット取付穴131に電源部4の取付爪部152が嵌められる構造が採用されている。取付爪部152の数は、任意の数でよいが、本実施の形態では2つである。そのため、垂下部138には2つのユニット取付穴131が形成されている。
【0067】
取付金具13は、連結部139をさらに有する。連結部139は、端子台取付部133の、起立部136につながっている端縁とは別の端縁から立ち上がり、さらに折れ曲がって形成されている。連結部139は、本体2に連結される。連結部139が本体2に連結される構造としては、任意の構造をとることができるが、本実施の形態では、連結部139が本体2にネジ止めされる構造が採用されている。具体的には、連結部139に形成されたネジ取付部134と本体2の天板のネジ穴26とがネジで固定される構造が採用されている。連結部139の数は、任意の数でよいが、本実施の形態では2つである。そのため、本体2には2つのネジ穴26が形成されている。
【0068】
本実施の形態では、端子台12および電源部4が取付金具13に取り付けられ、その取付金具13が端子台12および電源部4ごと本体2に固定される。そのため、端子台12、電源部4および取付金具13を、型違い、あるいは、径違いの器具に共通に適用しやすい1つの構造部品であるSUB-ASSY60として照明器具1に組み込むことができる。
【0069】
また、上記のように、本実施の形態において、照明器具1は、蓄電池11と、電源部4と、本体2とを備える。蓄電池11の1つの面には、平坦な第1平面部116と、充電用のコネクタ部111とが設けられている。蓄電池11の、第1平面部116が設けられた面とは向きが異なる面には、平坦な第2平面部117が設けられている。電源部4は、点灯ユニットに相当する。電源部4の1つの面には、平坦な第3平面部46と、蓄電池11への給電用の接続部167とが設けられている。電源部4には、蓄電池11の第1平面部116が第3平面部46に対向し蓄電池11のコネクタ部111が接続部167に電気接続された状態で蓄電池11が取り付けられる。本体2には、蓄電池11が電源部4に取り付けられた接続状態S1と蓄電池11の第2平面部117が電源部4の第3平面部46に対向した非接続状態S2とのいずれにおいても蓄電池11および電源部4を収納可能である。なお、非接続状態S2では、蓄電池11の第2平面部117が電源部4の第3平面部46に当接することが望ましい。
【0070】
照明器具1は、光源ユニット50と、枠14とをさらに備える。本体2は、蓄電池11を出し入れするための開口部22が一端に設けられた筒状である。光源ユニット50は、電源部4に取り付けられ、電源部4とともに本体2に収納される。光源ユニット50は、接続状態S1、かつ、蓄電池11および電源部4が本体2に収納されている状態において蓄電池11および電源部4と本体2の開口部22との間に位置し、電源部4から給電されて点灯する。本実施の形態では、光源ユニット50は、ヒンジ機構によって電源部4と連結されることで電源部4に開閉自在に取り付けられ、開いた状態において蓄電池11を本体2の開口部22に対して露出させる。枠14は、本体2の開口部22が設けられた端に着脱自在に取り付けられる。光源ユニット50は、枠14に形成された枠開口143を通して本体2の外側に光を放射する。
【0071】
蓄電池11は、任意の形状でよいが、本実施の形態では略直方体形状である。蓄電池11の第2平面部117が設けられた面は、蓄電池11の第1平面部116が設けられた面とは反対側の面である。すなわち、蓄電池11の第1平面部116が設けられた面を蓄電池11の前面としたとき、蓄電池11の第2平面部117が設けられた面は蓄電池11の背面に相当する。
【0072】
蓄電池11のコネクタ部111は、第1平面部116よりも突き出した凸部111aと、凸部111aから第1平面部116に対して平行に延びるコネクタ111bとを有する。電源部4の接続部167は、第3平面部46よりも窪んだ凹部167aと、凹部167aの中で第3平面部46に対して平行に延びるコネクタ167bとを有する。接続状態S1では、蓄電池11のコネクタ部111のコネクタ111bと電源部4の接続部167のコネクタ167bとのうち一方が他方に挿し込まれている。本実施の形態では、蓄電池11のコネクタ部111のコネクタ111bが電源部4の接続部167のコネクタ167bに挿し込まれる。
【0073】
蓄電池11の第1平面部116が設けられた面には、バネ性を持ち突起118が形成された固定部113が設けられている。電源部4の第3平面部46が設けられた面には、第3平面部46よりも窪んだ溝部163が設けられている。接続状態S1では、蓄電池11の固定部113の突起118が電源部4の溝部163に嵌っている。
【0074】
蓄電池11の固定部113は、第1平面部116よりも突き出した起立部113aと、起立部113aから第1平面部116に対して平行に延び、第1平面部116に近づく方向に弾性変形する長手状の板113bとを有する。蓄電池11の固定部113の突起118は、固定部113の板113bの、第1平面部116に対向する面とは反対側の面に形成されている。接続状態S1では、固定部113の板113bの弾性力によって突起118が電源部4の溝部163に嵌っている状態が維持される。本実施の形態では、このとき、固定部113の板113bの表面が電源部4の第3平面部46に当接している。
【0075】
蓄電池11の第1平面部116が設けられた面には、長手状の蓄電池側ガイド部112が設けられている。電源部4の第3平面部46が設けられた面には、長手状のガイド部162が蓄電池11の蓄電池側ガイド部112に対して摺動自在に設けられている。
【0076】
接続状態S1、かつ、蓄電池11および電源部4が本体2に収納されている状態では、蓄電池11の蓄電池側ガイド部112と電源部4のガイド部162とのそれぞれの長手方向が本体2の軸方向と平行である。本実施の形態によれば、蓄電池11を出し入れする方向と、蓄電池11の蓄電池側ガイド部112と電源部4のガイド部162との摺動方向が同じであるため、蓄電池11を着脱しやすくなる。
【0077】
接続状態S1、かつ、蓄電池11および電源部4が本体2に収納されている状態では、蓄電池11のコネクタ部111と電源部4の接続部167とのうち一方が本体2の軸方向に沿って他方に挿し込まれている。本実施の形態では、蓄電池11のコネクタ部111が電源部4の接続部167に挿し込まれる。本実施の形態によれば、蓄電池11を出し入れする方向と、電源部4の接続部167に対する、蓄電池11のコネクタ部111の挿抜方向が同じであるため、蓄電池11を着脱しやすくなる。
【0078】
本実施の形態では、蓄電池11と電源部4とを電気的に接続しない状態で本体2に収納できるため、照明器具1を輸送のために梱包する際に、蓄電池11を本体2の外に別途配置して梱包する必要がなくなり、梱包の小型化が可能になるとともに、梱包の手間およびコストを減らすことができる。
【0079】
***他の構成***
<変形例1>
図35を用いて、保持バネBの変形例である保持バネBaについて説明する。
図35は、本実施の形態に係る保持バネBaの取り付け状態を示す図である。
枠14には、
図35に示す形状の保持バネBaが取り付けられていてもよい。
枠14は、保持バネBaを取り付けるバネ固定部414を有する。バネ固定部414は、保持バネBaの端部B3aを挿入させる孔部414aを有する。
【0080】
保持バネBaは、枠14の孔部414aに挿入される端部B3aを有する。保持バネBaは、端部B3aが孔部414aに挿入されることで枠14に取り付けられる。
保持バネBaのバネ固定部414への取り付けは、上述した保持バネBのバネ固定部414への取り付けと同一であるが、ここではさらに詳しく説明する。
図35において、保持バネBaの端部B3aは、カギ形状部分である根元部B1aのうち、バネ固定部414の孔部414aを貫通する部分である。
図35において、L1は孔部414aの長さであり、L2は端部B3aの長さである。L1とL2は、L2>L1の関係であることが好ましい。すなわち、端部B3aの長さが孔部414aの長さより長いことが好ましい。このような長さ関係とすることにより、保持バネBaがバネ固定部414から外れ難くなる。
【0081】
保持バネBaは、本体2の突出部32bに係り合う傾斜部B2aを有する。保持バネBaは先端が凸形状となっており、先端の両側に突出部32bと係り合う傾斜部B2aを有する。保持バネBaが傾斜部B2aを有する凸形状であるため、製造コストを低コストに抑えることができる。また、取り付ける際に突出部32bを狙いやすくなり、取り付け易さが向上する。
【0082】
<変形例2>
保持バネAと保持バネB,Baは本実施の形態においては2個異なるものを使用しているが、1個ないしは3個以上としてもよい。また、複数個使用する場合において、異なる形状のものとする必要は無く、要求される機能に応じて同一の形状としてもよい。保持バネAと保持バネB,Baのうちいずれか2つの保持バネを組み合わせて枠に取り付けてもよい。すなわち、保持バネAと保持バネB,Baのうちどのように2つの保持バネを組み合わせて枠に取り付けてもよい。
【0083】
<変形例3>
また、本実施の形態では、保持バネAの高さが保持バネB,Baの高さより高い形態について説明した。しかし、保持バネAの高さと保持バネB,Baの高さは略同一でもよいし、保持バネAの高さが保持バネB,Baの高さより低い構造でもよい。また、保持バネB,Baの高さは保持バネAの高さの2分の1程度の高さが好ましい。
【0084】
<変形例4>
なお、実施の形態1のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、この実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、この実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
【0085】
***本実施の形態の効果の説明***
本実施の形態に係る照明器具では、保持バネAの根元部は保持バネAの先端部を枠の中央に傾けた状態で枠に取り付けられている。そして、保持バネAは、本体に取り付けられた状態において、先端部を枠の中央に傾ける方向とは異なる方向に力がかけられている。よって、本実施の形態に係る照明器具によれば、保持バネAが本体に取り付けられた状態で枠が落下し難い構造とすることができる。
【0086】
本実施の形態に係る照明器具では、保持バネAは、突出部に引っ掛かり枠を仮保持する水平部を備えた。よって、本実施の形態に係る照明器具によれば、保持バネAは確実に枠を仮保持することができる。
【0087】
本実施の形態に係る照明器具では、保持バネBは、突出部に係り合う傾斜部を有するとともに、先端部が凹形状となっており、凹形状の凹部分の先端が傾斜部と同じ位置もしくは傾斜部より枠の側に位置する。よって、本実施の形態に係る照明器具によれば、保持バネBは、本体に取り付け易い構造とすることができる。
【0088】
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本開示の範囲、本開示の適用物の範囲、および本開示の用途の範囲を制限することを意図するものではない。上述した実施の形態は、必要に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0089】
1 照明器具、2 本体、21 本体鍔部、22 開口部、23 開口、24 取付穴、241 挿入部、242 固定部、25 取付穴、26 ネジ穴、31 バネ取付部、32,32a,32b 突出部、3 取付バネ、4 電源部、41 信号受信部、42 モニタ用LED、43 押しボタン、44 スリット、45 スイッチ、46 第3平面部、11 蓄電池、111 コネクタ部、112 蓄電池側ガイド部、113 固定部、114 ケース、115 蓄電池用セル、111a 凸部、111b コネクタ、113a 起立部、113b 板、116 第1平面部、117 第2平面部、118 突起、12 端子台、13 取付金具、131,132 ユニット取付穴、133 端子台取付部、134 ネジ取付部、135 引っ掛け部、136 起立部、137 平板部、137a 穴、138 垂下部、139 連結部、14 枠、143 枠開口、15 ケース、151 引っ掛け部、152,161 取付爪部、153 ガイド部、155 軸受部、155a 傾斜部、16 カバー、162 ガイド部、163 溝部、164 LED隔壁、166 長穴、167 接続部、167a 凹部、167b コネクタ、17 回路基板、60 SUB-ASSY、201 平面部、5 光源、50,50a 光源ユニット、51 光源基板、511 実装面、512 基板裏面、52 LED、53 コネクタ、6 光学制御部材、61 光学部、62 鍔部、7 放熱板、71 受熱部、72 放熱部、73 角穴、8 熱伝導シート、9 ホルダ、91a 軸部、911a テーパー、91b 軸台部、911b 平面状部、91c 腕部、92 取付用爪、93 基板位置決め部、94 基板押圧部、97 位置止め部、97a 止め部、99 ホルダ開口、901 L字リブ、902 ヒンジ部、903 凹部、904 突起、905 凸部、910 光源配置面部、920 部材配置面部、930 弾性部、931 突部、911 ネジ、981,982,983 ハーネス保持部、10 ハーネス、411 中央、412 ガイド部、413 挿入部、414 バネ固定部、414a 孔部、A,B,Ba 保持バネ、A1,B1,B1a 根元部、A2,B3 先端部、B2,B2a 傾斜部、A3 水平部、B4 先端、B3a 端部。